ミサイルで戦争なアニメ映画ランキング 2

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月28日の時点で一番のミサイルで戦争なアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

79.8 1 ミサイルで戦争なアニメランキング1位
超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか(アニメ映画)

1984年7月21日
★★★★☆ 4.0 (463)
2104人が棚に入れました
50万周期にわたり大宇宙で抗争を続ける巨人族の二大勢力、男のゼントラーディ軍と女のメルトランディ軍。西暦2009年、その戦火は地球にも及び、ゼントラーディ軍の奇襲をうけた地球統合軍の巨大宇宙戦艦SDF-1マクロスは、脱出時の動力不調から太陽系外周部へ飛び出すこととなる。追撃をうけながら地球への自力帰還をめざす航海の5か月目、土星の衛星タイタン宙域から物語は始まる。地球を離れる際避難した5万8千人の民間人は、広大な艦内に市街地を建設し生活を営んでいた。バルキリー隊パイロット一条輝はアイドル歌手リン・ミンメイや、上官早瀬未沙と近しい関係になっていく。そんなありふれた日常風景が、接触した巨人族たちの規律に思わぬ混乱を招くことになる。

声優・キャラクター
飯島真理、長谷有洋、土井美加、羽佐間道夫、小原乃梨子、神谷明

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

「歌で戦争を終わらせることができる」この主張が素晴らしい

このアニメは劇場版として映画放映されました。

私は個人的に、ガンダムよりもマクロスが好きです。
なんてったってマクロスシリーズでは「歌で戦争を終わらせることができる」この主張が一貫しています。
それが素晴らしい。
「そんなことできるわけがない」と笑いとばす人もいるでしょうし、馬鹿にする人もいるでしょう。
でも、歌で戦争を終わらせることができたら、素晴らしいと思いませんか?

この劇場版はリン・ミンメイの歌が何曲もBGMとして流れてきます。
心が弾む歌や悲しい歌、美しい歌が、物語のシーンとすごくマッチしています。

マクロスを全く見たことがない人は、是非これを最初に見るとよいですよ(^_^)

ちなみに、この劇場版では一人の登場人物であるはずのリン・ミンメイが、本来主役であるはずの一条輝を押しのけて、物語の中心として活躍しています。
それがまたすごいですよ。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 48

harass さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

80年代を代表する劇場版アニメの一つ

ロボットもののメインストリームの一つであるマクロスシリーズだが、TVシリーズのマクロスを今さら見るのはツライところがある。長いし作画も今から見るとそれなりであるし脚本も粗が目立つ。

そこでこの劇場版をおすすめする。
設定などはTVシリーズと異なり、エッセンスは同じでも全く別物で凝縮昇華した傑作に生まれ変わっている。

アクションシーンなどは現在のアニメレベルでも遜色ないだろう。現在のCG全盛のアニメでもだ。

アイドル・ロボットというオタの大好物がてんこ盛りの記念碑的作品はレンタルでも良いから一見の価値あり。
しかし、ラブコメとロボット物を合体させるってアイデアはホントに基地外じみている。今じゃ当然なんだが。

個人的に見所としては、
柿崎の最後、酎ハイミサイル、ケントギルバート、デカルチャー、羽田健太郎の音楽

投稿 : 2024/12/28
♥ : 7

イムラ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

絵はきれいだけど

<2020/5/29 初投稿>
マクロスシリーズの原点となるテレビシリーズアニメ「超時空要塞マクロス」の映画版。
1983年公開

映像は美麗で、当時同時期に公開された宮崎駿監督作品「風の谷のナウシカ」とその品質を競い合っていたという話を聞いたような気も。
テレビシリーズは、数話に1話は作画が崩れ壊れるので
「美麗な映像で観たかった!」
というファンの方にはさぞかし堪らない作品だったしょう。
私も映画館で夢中になった記憶があります。

まず「宇宙空間の暗闇から要塞マクロスがせせり出てくる」オープニングの映像に震撼しました。
キャラクターは全てきれいで、
板野サーカスと呼ばれる戦闘シーンは手書きの極致のようなスピード感とダイナミックさ!

そしてヒロイン、リン・ミンメイの歌う主題歌「愛、覚えていますか」はアニソンとしては当時異例の大ヒット。

ちょっとしたムーブメントを巻き起こしました。


ただ、今思い起こすと物語はどうなんだろう。
テレビシリーズ知らないで映画版だけ見た人は「何が何やら?」となってしまいそう。

初代マクロスはその重厚な世界観や背景の歴史が丁寧に作り込まれている作品。
2時間でそれをわかりやすく伝えることは難しかったようです。
で、結局、テレビシリーズでハマったコアなファン向けになりました。

・・・そうなっちゃうのは仕方ないのかな。
でもライバル?のナウシカは原作を上手く端折って初見でも没入できる作りになってたしなぁ

本作は骨太な部分も多く、
世間の認知度もそこそこ獲得したのですが、
実際に受け入れたのはコアなファン層で、
そのコアな人たちを「オタク」として「そうでない人」と隔離するきっかけの一つになってしまったような印象があります。
その是非はよくわかんないですけどね。

というわけで本作は
・テレビ版「超時空要塞マクロス」観た人が最も楽しめ
・後のマクロスシリーズ観た人もそれなりに楽しめ
・どちらも観てない人にはちょっとお勧めしづらい
という感じになるんでしょうか。

あ、でもハイレベルな手書き映像を楽しみたいという人には強くお勧めできます。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 35

70.7 2 ミサイルで戦争なアニメランキング2位
風が吹くとき(アニメ映画)

1987年7月25日
★★★★☆ 3.7 (24)
107人が棚に入れました
「スノーマン」のレイモンド・ブリッグスが、核戦争の恐ろしさを描いて話題になった絵本をアニメーション化した反核映画の1本。イギリスの片田舎に住む老夫婦は今や子供も独立し、年金生活を静かに送っていた。しかし世界情勢は深刻化する一方で、明日にも戦争が勃発しそうな状態だった。そのことを知った夫は政府が出した核戦争に対するパンフレットに従って核シェルターを準備し始めるが……。核の恐怖を衝撃的映像を使わずに描いた「テスタメント」と似た作りになっているが、こちらの登場人物は2人だけ。なおかつ放射能汚染に関してはまったく無知なため、核攻撃後に2人だけで日常生活を普通に送ろうとするが、次第に体がボロボロになって行く姿は見ている側が辛くなってしまうほど悲しい描写が続く。2人の会話に深い愛情が感じられる事も、より一層の悲惨さを生み出している。ラストの“紙袋"の描写は、涙なしには観られない衝撃作である。日本では大島渚監修により、森繁久哉、加藤治子の吹き替えによる日本語版が公開された。

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

今も何処かで

風が吹くとき

2010年の暮れ、深夜に放映していたのを観ていた。

のどかな田舎のお家の、おじいさんとおばあさんの、いつもの暮らしに、ニュースが響く。

あら大変、何だか現実味がありませんねえ、どうしましょう、お前それはあれだ、こうだろう。そうだろう。
なんだかんだいつもみたいな夫婦の会話が続いていって、いつもの家事や野良仕事を手伝うかのように、小さなお家の中で夫婦は工夫しあって、だけど。


翌年の春、震災で福島が今に続く状況に見舞われましたね。

原発事故が起こるまで、原発に関して無意識で無関心だった自分と、今も何処かで閉ざされているおじいさんとおばあさんの小さなお家とが、重ねて思い返される作品です。

私の住んでいる所は、ダムの水力で電気がまかなわれています。
いろいろあるんだろうけど、なんかうまいことエネルギーシフトしてくれないかなーと、呑気にアニメを観ながら期待するばかりです。
すみません。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 13

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

本作をサブスクでもユーチューブでも見られないのが恐ろしい。

 日本を取り巻く状況を考えると無料で公開されていい話だと思うのですが、探しましたが、アマプレ、Dアニ、ディズニー+はありませんでした。ユーチューブやニコニコ動画の違法動画ですら、日本語・英語で検索しても見つかりません。まず、この現状がまずいと思います。
 そこで、若干の動画、記憶と一部本の紹介などを見て思い出しながらレビューします。

 戦争の恐怖が無知な庶民の暮らしを浸食してゆく話としては「この世界の片隅に」があります。

 情報が入らない一般人の日常生活に忍び寄る戦争の影、貧困の中でも夫婦が戦争や核攻撃への備えをしつつ、不自由は有りながらも淡々と暮らして行く様子はそっくりです。
 おそらく同様の感想を持った人は多いのではないでしょうか。「この世界の片隅に」は当然本作の影響を受けていると思います。

 ただ「この世界…」は、市井の人間にとって価値観の基盤をお上が保障してくれる限り、生活がどんなに困窮の苦難は笑って耐えられる。むしろ、価値観のパラダイムシフトによって自分の今までの苦労を全て否定されることに絶望するような思想的な内容も含んでいました。

 一方で、本作は夫婦の日常に「風が吹き」その後、2人がどうなってゆくかを淡々と描いています。その様子は2人の歴史と静かな愛情が感じられます。無知だからこその善良性がわかります。それゆえ、いずれ来ると確信できる滅びの瞬間に胸が揺り動かされます。

 私が「この世界の片隅に」の秀逸性を認めながらも、名作として認定しないのは、夫婦の愛情の問題がいろんな要素を詰め込んだために相対化されてしまい、スズさん一人の問題に帰結してしまった結果、ちょっと思想的になりすぎたような気がしたからです。
 あるいは「女性の人生の記録」要素が色濃くなってしまったと言った方が正しいかもしれません。

 その一方で、本作は文学的な純粋性と核の脅威という含意が見事に両立しています。長い間視聴しなくても、戦争や核の映画を見るたびに思い出す強烈な印象がありました。

 かなり昔、若いうちに1度見た記憶があります。その時は夫婦の行動の滑稽さや無知に対してかなり冷笑的だったと思います。ただ、2回目見たときに、2人の善良さとか、歴史とか、愛情とかそういうものが感じられて、かつ、大衆の無知さの悲哀がしみじみと感じられて、非常に胸を売った記憶があります。
 この2人の夫婦は「積み木の家」の夫婦と重なります。が、あちらと違い、本作の夫婦に幸せを重ねることが出来ません。むしろ「地獄」というフレーズが思い浮かびます。

 そして、今、ネットやSNSで情報はあふれかえっていますが、本当に肝心な情報を知っているのか?2023年になった1月1日だからこそ、今日数時間後に核攻撃があるかもしれない現状を再認識したかったのですが、視聴できないとは…本作がどこでもいつでも見られないのが恐ろしいです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 5
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