マニアックでラブコメなおすすめアニメランキング 4

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのマニアックでラブコメな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月13日の時点で一番のマニアックでラブコメなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

87.4 1 マニアックでラブコメなアニメランキング1位
ハイスコアガール(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 4.0 (804)
3354人が棚に入れました
「ポリゴン」って何?食えんの?そんな2D全盛期だった古き良き格ゲーブーム到来の1991年。
ヤンキーとオタクとリーマンが蔓延る場末のゲーセンに、彼女は凛として座していた──。
主人公ハルオを通して描かれる’90年代アーケードラブコメディー!

声優・キャラクター
天﨑滉平、広瀬ゆうき、興津和幸、山下大輝、御堂ダリア、新井里美、伊藤静、チョー、赤﨑千夏、杉田智和、植田佳奈、武虎、大塚芳忠
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

かっこいいは正義

アニメーション制作:J.C.STAFF
監督:山川吉樹、シリーズ構成:浦畑達彦
キャラクターデザイン:桑波田満、原作:押切蓮介

90年代のゲームを巡るストーリーが魅力で、
多くの男性が懐かしさを感じることのできる作品。
ゲーマーとしてのプライドを持つ主人公の矢口春雄が
お嬢様ゲーマーの大野晶や、矢口に恋心を抱く日高小春たちと
ゲームをしながら青春を謳歌していく。

この時代を生きた男性なら多くの人が
夢想したことがあるだろうという展開。
私はストリート・ファイターⅡ以降、
それほどゲームセンターに行かなくなってしまったが、
こんなところで女子と遊ぶなど、夢のまた夢の世界だった。
昔は吉野家や立ち食いそばでさえ、
女子が一人で訪れることは、ほぼあり得なかった。
ゲーセンでカップルを見るのも、かなり稀なことだった。
そこは男の世界だったのだ。

この作品では昔のゲームやその特徴、
やり方などを懐かしむことが大きな楽しみのひとつだが、
大野や日高とのラブコメも見どころだ。
3話での大野との別離や再会した後の
河原でのシーンなどはとても良かった。
日高も矢口を追いかけてゲームが上手くなっていく。
切なくもあり、笑ってしまう場面がたくさんある。

ただ個人的にこの作品の最大の魅力は、
春雄の生き方にあると思っている。
春雄は小学生のときから、
自分のできること、できないことを割り切っている。
できないことは、ほぼ諦めている。
しかし、ゲームにおいてはプライドを持っており、
孤高の生き方を選んでいるように見える。
そして、自分のなかで何がかっこよくて、
何がかっこ悪いのかという価値観がはっきりしている。
それは、とてもかっこいいことではないだろうか。

昔、競馬騎手である武豊のドキュメンタリー番組を観た。
その頃、既に一流ジョッキーとして広く認められていたにも拘わらず、
貪欲に新しい乗り方を取り入れていたことが放映されていた。
そんな姿勢についてインタビューアーから問いかけられると、
かっこいいと思えたから、ということだった。
もちろん、騎乗スタイルには馬に負担をかけないだとか、
速く走らせるのに適しているだとか、
色々なプラス要素の理屈があるわけだが、
武豊の口から出たのは、そんな一言だったと記憶している。
さらに、かっこいいことは、だいたい正しいことが多いんですよ、
というようなことも告げたのだ。
とてもシンプルな答えで、私は衝撃を受けたものだが、
成功している人間とは、正しい理念みたいなものを
本能的に分かっているのかもしれないと思った。

私は春雄のキャラクター像に、そういう潔さや正しさを感じた。
何がかっこいいかということが決まっているから、
生き方がぶれないのだ。
それは全編を通して一貫しているように見える。
傍目にはかっこ悪いように見えていても、
「自分のかっこいい」からは外れていないと考えている。
つまり、ハードボイルドなのだ。

ハードボイルドとは、ヘミングウェイからハメット、チャンドラー、
ロスマクなどの作品につながる考え方で、
日本では60年代から80年代にかけて浸透したと私は理解している。
直訳すると固くボイルしたもの。
固ゆで卵、つまり芯の固い生き方のことを指している。
ある時期のアメリカなどの探偵小説では、
よく描かれた主人公像のひとつだ。
ジェイムズ・エルロイの作品もこの系譜に含まれる。
なぜ、春雄がこういうキャラクターなのかと考えると、
ひとつは90年代の時代背景と、頻繁に登場する
ストⅡのガイルのキャラクター像に影響されているのだろう。

このようなことを考えると、春雄が女子からはもちろん、
男子からも人気のある人物として描かれているのは
とても納得できる。私にもこういうタイプの友達がいたので、
余計にを懐かしい思いで観てしまう。
ゲームや時代背景だけでなく、
無骨な人物像という部分でも親しみを感じる。

男はタフでなければ生きていけない。
優しくなければ生きている資格がない。

今ではあまりにも時代遅れのセリフが、
この作品には合っているような気がする。
(2018年10月20日初投稿)

EXTRA STAGE ROUND13~15
(2019年10月23日追記)

ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/08
♥ : 114
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

沁みるほど青春

J.C.STAFF制作、原作押切蓮介。

主人公は小学6年生、矢口春雄。
彼の好演がどういうわけか楽しい。
当時の小学生なんてとても、
小さなコミュニティで生きています。
居心地の良い場所なんて限られている。
現代のユビキタスな世界は存在しない、
春雄にとってゲーセンが聖域なのでしょう。

4話視聴追記。
懐かしいのは設定の1つに過ぎない。
ここにあるのはノスタルジーではなく、
素朴な時間と馬鹿が付くほど正直な生き方だ。
ネタバレレビューを読む

最終話視聴追記。
よくやった、大健闘でしょう。
素晴らしいアニメだと思います。
ネタバレレビューを読む

沁みるぜ、沁みるほど青春だ。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 108
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

そんな私はロースコアボーイ

2018.10.06記

原作未読

当初ノーマークだったが、同僚の薦めで視聴決定。
どうやら、昔懐かしのゲームを扱った回顧ものくらいの前情報で視聴スタートです。

さっそく結論。

 懐かしくて涙出るわ~

これはオモテ。並行して、

 なんじゃこのラブコメ泣けるわ~

一作で二度美味しい作品になってます。懐かしのゲーム見たろ、ぐらいでかまえて思わぬカウンターパンチを食らっちゃいました、といったところでしょうか。

主人公の矢口春雄が1979年生まれ。本作の時代設定が1991年(小学六年生)から1995年(高校一年生)までとなります。
これはリサーチの勝利と言って構わないと思いますが、誇張されることない等身大の90年代が描かれているため、おおむね1970年~1985年生まれの方は取り扱っているゲームや時代の空気感の再現具合に感嘆するんじゃないでしょうか。

ネタバレレビューを読む

単なるゲーム回顧録ではない、時代の空気の見事な切り取りっぷりに切なさを感じるほどです。ワクワクするつもりがきゅんきゅんしてしまうのです。

若い皆さんにとっては、このピンポイントで切り取られた時代の追体験が可能ですので、ぜひ面白がって観てほしいですね。
ついでに、だいたいアラフォーの男性が大なり小なり通ってきてる道でもありますから、雑談のネタとしてビジネスにも活用できるかもしれません。

自分はハルオよりちょい上くらいのドストライク世代にあたります。回顧トークしたくなるところですが、脱線が止まらなさそうなのでここでは泣く泣くあきらめますよ。ただ一点、同年代非オタの知人にハイスコアガールを勧めたら、ちゃっかり視聴してました。その後酒の席でのあるあるトークに華を咲かせましたよ、ということは申し添えておきます。



そして、ゲームと並行しての恋愛の世界。
ゲームで繋がる恋愛ってなんのこっちゃ? そもそもこのキャラデザインは、恋愛仕様のそれではないような。。。
ネタバレレビューを読む

2話からラブコメの波動が感じられ、12話終わる頃にはきゅんきゅんしてることでしょう、たぶん。

大野晶と日高小春のダブルヒロインというのは、ぱっと見で王道の配置です。

大野晶:ゲームは社会との接点を持つためのもの/純粋にゲーム好き/ネタバレレビューを読む
日高小春:ゲームはハルオとの接点を持つためのもの/ゲーム好きは二次的なもの/ネタバレレビューを読む
ハルオ:馬鹿で優しくてあったかいやつ。すがすがしいほどにゲームのことで頭の中がいっぱい。

そんなベクトルは物語の進行に合わせてゆっくりと変化していき、最終12話ネタバレレビューを読むで本作の恋愛の波動がピークに達します。
きゅんきゅんする理由、、、二人ともホントいい子だから(語彙力)。
そしてハルオもなんだかんだいいやつだから(もっと語彙力)。
二人ともきっかけは違えど、徐々にハルオに惹かれていく様子がもどかしくも純な感じがして擦れた大人にはまぶしく映りました。
ヒロインにとってはゲームバカが恋愛対象のため、コミュニケーションがゲームを通じてということも多いです。対戦プレイや協力プレイのシーンに潜む恋のやり取りを見過ごしてはいけません。ネタバレレビューを読むなんかもう「拳で語り合う」世界観ですね。

これほど無口なヒロインで物語が成立するんだ、と面白がって観てたわけですが、結局セリフがゼロでしたね。大野晶役の鈴代紗弓さん、「あ」「う」「ぐふぅ」に感情を込める難役お疲れ様でした。
小春の鼻腔を抜ける呼気の音すら聴こえそうなささやき声は役に合ってたかどうかを超えて心地よかったですね。広瀬ゆうきさんですか?また別の作品でお会いしましょう。

ネタバレレビューを読む



ノスタルジーにあてられて不器用な恋の行方にせつなさを感じたのか、
良質なラブコメにほだされて在りし日の思い出がきれいに見えたのか、

恐らく両方。きゅんきゅん×きゅんきゅんは単に2倍ではなく、2乗と感じる稀有な経験なのでした。
続き3話はOVAで!と商売臭わかりやすいラストに賛否両論出そうですが、そこはご愛敬(;^ω^)
薦めてくれた同僚よ、ありがとう!



以下、その他の四方山話。


■作画
まずは、権利処理に奔走してくれた裏方さんには賛辞を送りたいと思います。感謝!
3DCGということでしたがかなり普通のアニメっぽい自然にみられる処理をしてました。私の目利きが甘いかもですがあまりCGっぽさを感じません。そして核となるゲーム画面の再限度が極めて高い印象です。元画像をはめ込めばよかろう、というものではけっしてなく、ブラウン管と現在のデジタル規格との突合作業、コマ数の調整、エフェクトの修正、その他視聴者からみれば『そのまんまゲーム画面』に見えた本作の絵は相当の処理を施して再現されたものだそうです。
私が普段は気にしない技術的な面にも良い意味で関心を起こさせる製作陣の仕事でした。


■華を添える愛すべきイカレキャラ達
わりと主人公たち以外は行動・言動が変なのが多いのですが、第一話で矢継ぎ早3枚のカードを切ってきて視聴者の引き込みに成功しました。
・癇癪カップル:声は松岡&日笠と無駄に豪華
・小学担任:「卑劣」と書いてお前のことだ、と主人公に容赦ないが悪意もない。
・じいや:黒塗り高級車で主人公を轢いても歯牙にもかけず。
目立たぬファインプレーだったように思えます。


■10カウントで消えるはずだった世界が色づく
OPEDともに作品に寄り添った良曲。ED「放課後ディストラクション」はお気に入りでDLしてます。
ネタバレレビューを読む


■余談
我が家では作中登場したニューファミコンが現役です。タイトルは70本以上。スーマリ、ドラクエシリーズ(要ふっかつのじゅもん)、じゃじゃ丸くんといった有名どころから、シティコネ、影伝、燃えプロその他家族でたまにゲーム大会を開催。
スターフォースでラリオスを撃破したり、ボンバーマンでリモコン無し状態からのリカバーをしたり、グラディウスで↑↑↓↓←→←→BAを披歴したりと父親の威厳を保つのに一役買ってたりします。
この前、ウチの子供たちが伝家の宝刀『カセットに息をフー』してるの見て爆笑しました。曰く「つば飛んじゃダメなんだよ」と。
なんかしらんが、受け継がれる伝承みたいなもんでしょうか。25年前も今も楽しいものを前にした子供の気持ちってそうそう変わるものではないんです。



視聴時期:2018年7月~9月 リアタイ視聴 ※EXTRA3話は2019年3月視聴

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2019.04.03追記 ★EXTRA STAGE(ROUND13~15)追加視聴★


Netflixの配信にて。TV放送(ROUND1~12)の続きの3話分が解禁です。

ネタバレレビューを読む

ファンの皆様におかれましては、視聴は義務と言って差し支えない出来映えです。

※視聴日:2019.03.30



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2019.10.23追記


2019年秋期に2期放送。先だって、EXTRA3話を地上波で放送しました。
濃厚な3話だったのでこれを放送する決断をしてくれたスタッフの皆さまには感謝です。

ネタバレレビューを読む

春先には普通に感動しただけでしたが、あらためて半年後に再視聴して別の思いが生じます。迅速な復旧をお祈り申し上げます。



2018.10.06 初稿
2019.04.03 EXTRA視聴後追記
2019.10.23 追記
2020.07.28 修正

投稿 : 2025/03/08
♥ : 100

62.2 2 マニアックでラブコメなアニメランキング2位
断裁分離のクライムエッジ(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (704)
4015人が棚に入れました
女性の髪を切ることが大好きな中学生の少年・灰村切は、ある日の帰宅時に偶然立ち寄った洋館で、長く美しい黒髪を持つ少女・武者小路祝と出会う。祝の髪はどんなことをしても切れない、呪われた髪だった。だが、切がお守りとして携帯する鋏で切ったことで、殺害遺品(キリンググッズ)を巡る殺人ゲームに巻き込まれてゆく。

声優・キャラクター
花江夏樹、小岩井ことり、福原香織、内山夕実、安野希世乃、能登有沙、島﨑信長、遊佐浩二、日笠陽子、中村悠一、石田彰、長妻樹里、井上喜久子、子安武人

にゃっき♪ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

the severing crime edge

それぞれの先祖である猟奇殺人鬼が愛用していた殺害遺品(キリング・グッズ)に、権利者として選ばれた子孫たちが、ヒロインの髪の女王をめぐる殺人ゲームに巻き込まれていくバトル作品です。

主人公がヒロインを守る王道的な展開なのですが、主人公はロリコンで、女性の長い黒髪を見ると切りたくてたまらなくなる性癖の持ち主ですので、一般人の感覚では、気持ちが悪いと思う方も少なくないと思います。登場するキャラたちは歪んだ性癖のド変態さんばかりですし、エロ描写が無意味に官能的で、お薦めは出来ませんが、TVで放送できる限界を考える叩き台になってくれそうな気もします。
性癖というのは人それぞれで、同じ状況で興奮する人も萎える人もいます。一方的に自分のスタイルを押しつけず、相手の趣向や許容範囲を考えて歩み寄るしかないわけですが、お互いにオトナ同士なのが大前提だと思いますので、フェチや性癖を扱うにはキャラが若すぎるのが気になりました。

権利者はキリング・グッズの影響で殺人衝動に駆られて自我を保つのが難しく、その衝動を抑えてくれる代償(インステッド)と呼ばれる協力者が必要な設定ですが、苦悩や葛藤の描き方は淡泊で、変態的な代償行為の方にばかり力が入ってたように感じます。権利者が街や学園にゴロゴロしているのもスケールが小さく違和感がありますし、能力や効果もわかりにくく、バトルについてもあまり期待しない方が良いと思われます。バトルは相手を殺さず、あっさり和解するようなまとめ方が多いので、賛否両論あると思いますが、個人的には中途半端で甘っちょろい印象が残りました。

キリング・グッズはハサミやハンマーのようなわかりやすい凶器ばかりでなく、そんなもので人を殺せるのかというバトルには不向きなオカルト的なものまであり、中二病っぽいネーミングには楽しませてもらいました。続きがあるような終わり方ですが、続編の制作には無理があるように感じます。サービスシーンは多めですので、ヒロインが気になる方や特殊な性癖の方なら、そこそこ楽しめる作品かもしれません。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 39

ともか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

※バトルアニメなのだそうです。

漫画原作(ほぼ未読)、 1クール(全13話)、 2013年春放送。
原作は第1巻の50ページほどまで無料だったので、そこだけ読みました。

殺害遺品(キリンググッズ)を持つ殺人鬼の子孫たちが登場し、主人公もそのうちの一人。
キリンググッズの所持者たちがバトルを繰り広げるストーリー。
そんな主人公が、メインヒロインである黒髪ロングの少女を護ろうとする中で、
(一応)恋愛の描写も含んでいます。


この作品の「あらすじ」に書かれていることは、たしかに嘘ではないですが…
主人公がバトルの中、ヒロインを全力で護ろうとするような、
本気のバトルものを想像してしまいました。
実際に観て、視聴前に想像していたのとは 相当かけ離れた内容でした。

「断裁分離のクライムエッジ」ってどんな作品? と聞かれたら、
「変態」とか「フェチ」といった感想が真っ先に出てきます。
バトルや恋愛は二の次、三の次のような配分の少なさで、回ごとの当たり外れも激しいです。

キャラは一風変わった設定を持っているのですが、やはり
変態、フェチ、ロリコン、百合(程度は弱め)、といった感じで、
本当に癖の強い人物ばかりが揃っています。
こういった要素についても、ネタとして楽しめるか、許せるか、拒絶するかによって、
大きく評価が分かれる部分だと思います。

また、基本的にツッコミ役が不在で、各人物が意味の分からない行動をどんどん進めてしまうため、
それに対して視聴者にツッコませる仕様になっています。


物語の面では、尺の使い方が特に気になります。
全体として一つ一つのシーンが必要以上に長く、尺稼ぎのような回も1回や2回ではないし、
バトルアニメを謳っているにもかかわらず、戦闘シーンのない回も多かった。
戦闘中も異様に長いセリフが多くて、いかにも厨二病バトル的なイメージ。

ストーリーに期待してしまうと、途中で断念しかねないほど ひどい内容だと思います。
その点 私は、バカらしいと頭で分かっていても、なぜか観てしまう感じで視聴継続しました(苦笑)

仮にストーリーを重点的に進めたら、6話以下に納まる程度のお話しか無かったでしょう。
無理やり引き伸ばした感が強く、さらには2期を予感させるような終わり方。
ふるいにかけて、2期まで視聴される方は どの程度残るのでしょうか…?
もっと原作をストックしてから、2期に分けずアニメ化すれば良かったと感じます。


作画は、絵柄が漫画版に似ている気がします。
きれいな時もあるのですが、崩れることも多めだった気がして個人的には微妙。

声優は、全体として悪くなかったと思います。
泣きの演技(これが多い!)をされた方には、お疲れ様と言いたいです。


OPはバトルアニメらしくて、歌詞も曲調も、この作品に合っていたと思います。
(歌詞の語呂の悪さは若干気になりましたが。)
スタッフ等の文字が、映像の雰囲気に合わせてアートのようになっていて、
若干見辛いですが、これはこれで良いのではないでしょうか。

対照的にEDは恋愛方面を意識しているのか、メッセージ系のような静かな曲でした。
それに、穏やかな絵柄は良いのですが、
映像の動きではなくカメラの動きでごまかしているのは少しマイナス。

OP曲: 運命の檻
ED曲: 君と二人
ED曲: 硝子の三日月 (1話、6話、13話)



総じて、私は ぎりぎり時間分くらい楽しめましたが、
これだけ視聴者を絞ってしまうと、いったい誰得なのでしょう?
物珍しさや、ネタという意味では、2~3年に1作くらいなら、
こういう作品もあっていいかもしれません。

ストーリー、生粋のバトルもの、恋愛を重視して観たい方や、
変態、フェチを許せない方には、一切おすすめできません。
さらに、若干グロい描写もあるので特に苦手な方は注意が必要です。

先述の通り、最後は2期に続くような終わり方でしたが、
この不人気ぶりを見ると続きが作られるのか心配になりますね。
個人的に2期は、待ちわびるわけではなく、作られたら観ようと思います。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 32
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

理容師界のドラ1

あらすじ通りの1話目でした。
髪切れないって、地味だけど精神的に来ますよね。
ちょっと変態っぽい話かと思いましたがそうでもないの…かな?
この後キリングゲームが始まって行きサスペンス要素が増していきそうです、
未来日記のようになっていくのかCキューブみたいになるのか分かりませんが、
楽しめそうな気はします。

注:【考察・予想】というのが時折出ますが、原作を知らない状態で書き込んでいます。
ネタバレとは異なりますが先入観を持ちたくない方はスルーしてください。

3話までの感想ネタバレレビューを読む

※4話感想ネタバレレビューを読む

※5話感想ネタバレレビューを読む

※6話感想ネタバレレビューを読む

※7・8話感想ネタバレレビューを読む

※9話感想ネタバレレビューを読む

【視聴後総評】
酷評になりますファンの方はご容赦ください。
ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/03/08
♥ : 26

58.3 3 マニアックでラブコメなアニメランキング3位
変ゼミ(TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (463)
2350人が棚に入れました
いたってノーマルな大学生、松隆奈々子は、好きになってしまった武蔵小麦が所属している変態生理ゼミナール―通称『変ゼミ』に入ってしまう。さまざまな変態行為を研究するゼミとは知らなかった奈々子は、並み居る変態に翻弄される毎日を送るハメに。提出するレポートは教授にぬるいと罵られ、ちょっと気になる武蔵小麦のアドバイスにオタオタしつつも、奈々子のキャンパスライフは、慌しくすぎていく!

声優・キャラクター
花澤香菜、石田彰、高口幸子、白石稔、河原木志穂、森訓久、新谷良子、松山鷹志

ローズ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

アザゼルさんのパートナー

主人公の松隆奈々子(まつたか ななこ)は、ごく普通の感覚の持ち主。
しかし、一目惚れの相手・武蔵小麦(むさし こむぎ)が所属している「変態生理ゼミナール」、通称「変ゼミ」に入ってしまう。
変ゼミメンバーの個性的なメンバーと変態行為の研究に巻き込まれる松隆であった。

登場するメンバーは主人公以外は一癖も二癖もある変態ばかり。
下ネタが多いのも特徴。
その下ネタもエロ系の下品な事が多いので、視聴する人を選ぶでしょう。

大学のゼミという建前ですが、ここまで変態を極めるのは稀でしょう。
こういう研究があるだけでも大学の評判に関わりますから。

松隆以外にまともな人物はいないのかと疑問をもってしまいますが、それは期待しないで下さい。
おかしな人物が多く存在する事によって松隆の普通人としての性格や思考が際立ちます。
実際に存在したとしても、変ゼミ及び変ゼミメンバーには関わりたくないのが自分の本音です。

1話15分のショートアニメ。
30分枠としては「よんでますよ、アザゼルさん。」とのセット放送。
今から考えると変態成分100%の30分ですw

DVDではパッケージ版とOA版を選ぶ事ができます。
どうせOA版は常識という力学が働いていると思うので、できればパッケージ版を見る事をおススメします。
(女性にはおススメできないかな^^;)
まあ変態行為を視聴するのに耐えられる事が大前提になるのですが……

レンタルDVDは3枚で完結。
お財布に優しい事になっています。
視聴するハードルが高いので、これぐらいはサービスしてもらいたいですよね。
変態度MAXの中で松隆さんの頑張りと仕事を選ばない花澤さんの声が印象に残る作品でした。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 29
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

真の変態とは?を突き詰める

<2024/5/26 追記>
自分の中で評点の基準を変えたので、修正レビューです。
(3.5→3.4 100点満点換算で60点)
時間が経って自分の中で評価が上がってしまいました笑
「よく地上波でこんなの流したなぁ」と当時ですらびっくりするような内容
海外のアニメファンに言いたい
日本語で言うところの「変態」とはこういうことを指すのですよ
ちなみに「Japanese HENTAI」は和訳すると「紳士」になるのかな笑

<2017/12/16初投稿>
本放送で見ました。
その後、原作も一通り読みました。

絵柄は例えば、
アニメ「日常」みたいな感じで可愛らしい。

そして、うん。
変態。
それもとびきりの。

大学の変態を研究する研究室(ゼミ)に主人公(♀)が所属するところからお話スタート。
主人公だけノーマルであとは徹底的に皆変態。
教授はもちろん各種先輩や同級生も。
ここで詳細書くのも憚られるような変態。
監獄学園のアンドレが可愛く見える。
(アンドレはもともと可愛いという説もある)
そんぐらい変態です。

体中の体液や排泄物が活用されます。
メンタル面での変態プレイも多数。

そもそもヒロインが想いを寄せる先輩がネタバレレビューを読む
先輩の元カノもネタバレレビューを読む

さらにトドメは原作の帯のオススメ文は西尾維新。

合わない人は合わない。
そんなレベルではなく、合う人は変態。
もしくは変態を大爆笑できるおかしい人。
私はたぶん後者です( ・∇・)

ところで「変態」何回書いたかな?

投稿 : 2025/03/08
♥ : 28

ともか さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

≪酷評≫ 変わっている(面白おかしい)ゼミ? …じゃなかった;

原作は漫画…と聞いた気がします(間違っていたら教えてください)。
15分アニメで、全13話。

ビデオレンタルしてから分かったのですが、
「変ゼミ」って「変態生理ゼミナール」の略だったのですね。

かなり偏った性的嗜好を持つ様々なキャラたちがゼミのメンバーとなっていて、
毎回これでもかとばかりに お下品なネタを見せてくれる。
気持ち悪いものを見て笑えるような方が観る作品だと思います。

DVDは3巻で全13話が収録されているのですが、
第1巻(第5話まで)を観終わった時点で断念しようかと思ったら
巻末で「パッケージ版」「オンエア版」の選択肢が出てきました。
それ、最初に選ばせてほしかったです(苦笑)
ちなみに初期設定は「パッケージ版」。

気を取り直して、第2巻では真っ先に巻末まで行き、
「オンエア版」を選択してから視聴開始。
過激な表現は減った気がしましたが、それでも充分に変態でした。
2巻(計9話)、ここまで来てしまったら…
断念するのも悔しいので3巻まで(ほとんど流し観ですが)完走しました。

作画は丸っこい独特な感じで、漫画らしさを出そうとしているのでしょうか。
好みが分かれると思います。

主人公のナナコ(CV:花澤香菜)が基本的にやられ役なので、
その演技を多少楽しむことはできました。
あと、ED曲も典型的な花澤ボイスで歌っています。
でも曲を聴くと作品の内容を思い出すことに繋がってしまうわけで…やはり残念。

最後に、この演技をこなした声優陣には一言「お疲れ様」と言いたいです。


偏った「フェチ」に興味がある方、少なくともその耐性がある方、でないと
心底楽しむことは難しいと思います。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 28

55.9 4 マニアックでラブコメなアニメランキング4位
LOVE LOVE?ラブラブ(TVアニメ動画)

2004年春アニメ
★★★☆☆ 3.0 (45)
334人が棚に入れました
『LOVE?LOVE?』は『ヒットをねらえ!』に引き続いて放送された「変身3部作」の第3弾。
堀興学園に通う大泉直人は、『超変身コス∞プレイヤー』の原作者を担当すると同時に、その立場を隠しつつ、出演者に密着してメイキングビデオを撮影する係を務めることとなった。それは、彼が好意を持っている同じクラスの八神菜摘がその番組に出演することになったからである。しかし、何故か彼は彼女以外の出演者の女性達からも次々と色っぽいアプローチを受けることになり、悶々としたバラ色の生活が始まることになる。

声優・キャラクター
松来未祐、宮野真守、小林沙苗、大原さやか、吉田真弓、浅井清己

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

戦隊アイドルのエロ。出演者達のラブコメ

変身3部作。
特撮TV番組である『超変身コスプレイヤー』の原作者(男)が主人公のラブコメになっています。
原作者として番組のシリーズ構成とプロットを考えながら、その正体を隠して一撮影スタッフとしてコスプレイヤーの出演者の女の子達と交流するお話。


序盤は典型的な学園ハーレムラブコメの様相です。
コスプレイヤーの5人、全てが撮影の都合で主人公と同じ学校に居るという設定。
学園内のあちこちで、主人公と女子達が遭遇して、その度に何らかのラッキースケベイベントや、ラブアプローチを受けるという流れになっており、そこいらのギャルゲのようなご都合主義ハーレムでした。

ところが、終盤に入ってからは様相が変わって、役者としての彼女達の悩みや個性の方に主題が移っていきます。
尺が短く深みはイマイチですが、5人全員に事情とドラマを持たせてあり、コスプレイヤーという番組の制作進行に伴って、主人公も含め彼女達が成長していく話になっています。
もちろん、恋の進展も。


エロい要素は、変身3部作の中では本作が一番。
ラブコメなので主人公への性的なアプローチもあるし、女子5人の楽屋裏を描くわけですから着替えや入浴シーンには事欠きません。
女子の画面への登場も多いので、バリエーションも豊富。
小さいの、大きいの、各種各様がお楽しみいただけるかと思います。


アホでお気楽な学園ものかと思っていたら、超展開をみせて作風がガラッとかわったのは意外性があって面白かったです。
ハーフサイズアニメなので、いろいろとB級な感じが拭えませんが、変身3部作はどれも、作品としてのちゃんとした土台があって、楽しめるように出来ているのがいいですね。
主体はエロなのかもしれませんが、設定やお話やキャラを蔑ろにしていない。
3作で一つ、連動して楽しめるという企画はとても面白いし、楽しみの幅も広がって好印象でした。

もっと時間と予算をかけて変身3部作がつくられていたら、あるいはもっと評価されたかもしれません。
いや、こういうB級作品だからこそ、面白いのかな(^-^)



【エロ成分】
パンツ  :☆☆☆☆
おっぱい :☆☆☆
裸    :☆☆
性行為  :☆☆☆
マニアック:☆
エロス総評:☆☆☆

投稿 : 2025/03/08
♥ : 14

月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

rough rough?

変身3部作最終章。
原作者の視点から見た「超変身コス∞プレイヤー」
出演者やスタッフ等との人間関係を描いた作品。
ラブコメ路線のエロ露出ラキスケエロ描写アニメ。
順番道理視るとオチが見えすぎて退屈かも?

原作者は堀興学園高等部3年で「思春期全開」の少年。
原作者ということを隠し、コス製作前の合宿に参加。
メイキングカメラマンとして同行する・・その後も
制作現場等に係るが・・学園でもコスのヒロインと
ラブコメモード全開。

所謂急激なモテ期?ハーレムアニメの様に展開する。
過激なエロ描写も辞さない?サービス精神旺盛だけど
キャラデザや全体的雰囲気で萌えもエロも感じない?

宮野さん好きだからいいか?三枚目な演技も良いし。
ちょいツッコミ系(心のなかでの)等心理描写が多い。
妄想モードも多くエロ特化してる部分でもあるかな?

比較的八神菜摘を一途に想う雰囲気と、原作者である
事を隠してる事がネックで物語がそれなりに愉しめる。

「コス」をあれだけ巫山戯て作れるスタッフが「ヒット」
や「Love」になると演出も構成も・・あ・・構成グチャ
やバカ演出特化で支離滅裂破綻演出が得意なのか・・
なるほど・・一般作は苦手・・っと。


3作のバランス・・

「コス」13話(1話30分)普通に作れば充分だったと想う。
「ヒット」楽屋落ちで2~3分のショート✕話数で充分・・
「Love」13話(1話30分)掘り下げ追加で十分面白いかと。

コスが中途半端なのでヒットを削ってLoveの尺を重視
するか・・コスも破綻させずヒットを無くせば良かった。

どの作品も中途半端でキャラクターに魅力が足りない。
キャラデザも差がなくて魅力より飽きる方が勝つ感じ。


大泉直人(宮野真守)
八神菜摘(松来未祐)
桂木洋子(小林沙苗)
城ヶ崎ヒカル(大原さやか)
今村さやか(吉田真弓)
早坂みく(浅井清己)
浅見麗子(渡辺美佐)
乾まつり(清水香里)
桜相寺春雄(石井隆夫)
生田美月(能登麻美子)
谷川弥生(田口宏子)
早川和美(笹島かおる)
久留米健治郎(草尾毅)
女生徒A(河原木志穂)
女生徒B(遠藤綾)

投稿 : 2025/03/08
♥ : 3

tomledoru さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ストーリーより雰囲気?を楽しむ作品

三部作になっていて,

超変身コス∞プレーヤー

ヒットをねらえ

その最後の作品いうことですが・・・役者というのか
その
少女出演者に密着して
,一応メイキング映像を制作するという
設定なのですが。

ストーリーうんぬんよりも
エロティックな雰囲気を楽しめれば

それでよとする作品にしか映りませんでした。
R-15指定で,

5000位以下の作品ということで悪い作品ということではない
のですが,万人向きの
作品ではないようです。

超ハーレムもののアニメとしか本質は映りませんでした。
古い作品ですが
スポンサーや企画が,3部作通して,
よくついたなあと反面教師的に不思議な作品です。今なら、企画もスポンサーも上がらない作品でしょうかね。

視聴率が稼げる作品を作るつもりだったのでしょうか。
また視聴率は稼げたのでしょうか???

そんなことを想いながら一歩下がってみていました。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 3
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