ぺー さんの感想・評価
4.3
軍事侵攻手前の猶予期間
原作意地でも未読
Finalと銘打っての2発め。結局完結せず肩透かし感は否めず。続きは1年後とだいぶ先だったりと一気視聴に向いてると思われます。でも待てないのでつい…
なんとなしに“ターボ”やら“ダッシュ”やら付けていつまでもⅢに届かないストⅡを思い出した。なお毎度楽しみなバトル此度はストリートファイト(市街戦)がけっこうなお手前でした。
おさらいしときます↓
第1期(#01-#25) 人類対巨人の絶望的なパワー差でも抗う人類の意志を描き
第2期(#26-#37) 絶対真理と思っていた『打倒巨人』の前提に揺らぎが生じ
第3期(#38-#49) 揺らぎや萌芽が形となって壁内の人間同士の争いへと発展
第3期(#50-#59) 明かされる世界の仕組み。壁内人類の災難はマーレ起因らしいことが判明
第4期(#60-#75) シリーズ初の壁内人類外の視点で始まる最終章。物語は黙示録の様相を纏い
第4期(#76-#87) 今ここ
物語は佳境であります。ドラクエで言うところの船を入手して世界がいきなり広がった感のあるFinalseason。物語上では4年経過してて初出情報も多く、途中経過も適宜挿れてくるのでついていくのがやっとです。ちなみに今回のFinalseason Part2を完走してから試しに#60-#62をさらっとおさらいしたら気づきもあったりで余裕のある方にはおススメです。実際に物語完結したらFinalseasonを通して観てみようかなと目論んでます。
では本題。※以下#75までのネタバレは隠してないのでご注意をば。
エレン(とアルミン)にとって海は自由の象徴でした。ところがどっこい海を渡った大陸の住人はエレンたちが住むパラディ島のエルディア人を蛇蝎の如く忌み嫌っております。
巨人を制御下に置く国家マーレの軍事優位性は科学技術の発展により減じる一方。起死回生リーサルウェポン“始祖の巨人”奪還に向けて島への侵攻が秒読み段階。一方で島のエルディア人も事実を知り自衛のための一手を講じようかというところ。FinalPart1で描かれたマーレ側の諸事情は至極説得力のあるもので平和裏な方法での解決はほぼ不可能と思えるものでした。
世界は残酷だ
ここブレてませんよね。巨人VS人類から人類対人類にシフトしてその“人類”に固有名詞がつけられ大陸諸民族対エルディア人となりました。そして視点は今一度壁内人類に戻って、禍根を断とうとジークが目論む“エルディア人安楽死計画”に伸るか反るかでチャンプルーし始めたわけですが、反るにしてもキリスト教で言うところの“ハルマゲドン”的なものとなるため終始陰鬱なトーンで物語は進行します。
そしてトーンが陰鬱ということはなにかしら決着しないままの“to be continued”だとちょい耐え難いものがあったりもするのでやっぱりまとめて一気が良い気がします(しつこい)。もう遅いけど。待てないので観てしまうんだけど。
しかるべき人が検討熟慮を重ねたプランAと対案プランBというのは往々にして妥当です。そして“妥当”は無謬ではありません。リスクやデメリットは必ず内在します。現実世界でもそのデメリットにやたら攻撃を加え夢のプランCを持ち込む人たまにいますけどちょっと突っ込んだだけですぐ破綻するものでして、特に有事にそういう輩湧きますよね。
この物語はプランCが瞬殺されるリアルさがあり、そんなプランCがダメなところを見せたうえで A or B が残されているわけでより絶望的な気分にさせられます。それで喜んでる自分はドのつくMなんでしょう。Aネタバレレビューを読む もBネタバレレビューを読む も身も蓋もないけど、結局Aってことになるのでしょうか。
今のところ残酷な世界に救いはなさそうに見えます。それでは1年後。。。
※ネタバレ所感
■とはいえラスト3話
コソボみたいでコロナみたい。最後はコンパみたい。
#85(裏切り者)
ネタバレレビューを読む
#86(回顧)
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#87(人類の夜明け)
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■“地ならし”を良しとせず
プランAネタバレレビューを読む が発動しプランBネタバレレビューを読む 却下路線なんだと思います。そして具体性に乏しいとコケにしたプランC(仮)なんですけど本心を言えば追い求めるべきなんです。
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■まだよくわからないのが…
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視聴時期:2022年1月~2022年4月 リアタイ
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2022.04.17 初稿