2018年度のマウスピースTVアニメ動画ランキング 1

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2018年度のマウスピース成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月30日の時点で一番の2018年度のマウスピースTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

62.6 1 2018年度のマウスピースアニメランキング1位
奴隷区 The Animation(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.1 (168)
694人が棚に入れました
『SCM』―それは他人を奴隷にできる器具。
勝負に勝てば主人となり、敗者は奴隷となる。
復讐、愛情、憎悪……
さまざまな思惑でSCMを手にした者たちが繰り広げる、欲望の群像劇。
勝利か、服従か。
壮絶なサバイバルゲームが幕を開ける。

声優・キャラクター
山村響、鈴木崚汰、千本木彩花、緑川光、木下鈴奈、小西克幸、興津和幸、森久保祥太郎、白井悠介、八島さらら、村瀬歩、稲田徹、宮田幸季、川津泰彦、西田望見、早川沙希、河西健吾、國立幸、堀内賢雄、上村彩子、結城光
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

科学的な設定は、諸刃の剣

[文量→大盛り・内容→酷評系]

【総括】
タイトル的には、なんかスッゴいエログロ感があるけど、別にそうでもない(原作は知らないけど)w

一応、「カイジ」「DEATH NOTE」みたいな知的バトル系には属するのかもですが、まあ、そこは大したことないです。特殊な設定下における人間ドラマを描きたかったんでしょうね。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まず、ちょっとは誉めよう(笑)

奴隷化を、特殊能力や魔法じゃなく、一応、科学的というか、SCMという設定を作っているのはイイね。いくつか、「デスノート」みたく「ルールをしっかり知っているから勝てる」的な流れもあって、そこは良かった(勿論、デスノートには全然及ばないけど)。

でも、「魔法」ならどんな矛盾も「魔法だから」で逃げ切れるけど、「科学」なら、矛盾は命取りになる。トンデモ能力を「科学」にするとリアリティーは増すけれど、そういうリスクもあるんだよね。ルールも、後出しジャンケンが多かったし。

例えば、1話を観てまず思ったのが、SCMの弱点。SCM最大の問題点は、SCMを付けていない人物に対しては無力だということ。だから、人質からの解放なんてSCM装着者に頼むより、ヤーさん的な人に頼んでおいて、主人を拉致監禁、拷問でもぶちかまし、「人質解放」を宣言させれば済む話。んで、ヤーさんに金を渡す契約をしておけば良い(なんならチンピラでも可)。そこのところの説明をキチッとしないと、折角の設定が死ぬ気がする。だって、最強のSCM所有者だろうが、(終盤に登場した)ジャッジメントSCMだろうが、普通の人の拳銃1発に勝てないわけでしょ? なんでみんな、わざわざSCMで勝負したがるのかな? (作中何度かあったけど)単純な暴力×SCMのコンボが一番効率的だよね。

後は、勝負の内容が両者の同意によるなら、「どう勝負するか」より、「どんな勝負をするか」の方がずっと大事。だから、一番大事なのは下調べや勝負への持ち込み方が重要(な設定にしたのだから、そこをもっと丁寧に描いて欲しかった。それが出来ないのは、スマホと接近アラートがあったから。それにより生まれた良展開もあったけど、騙し討ちや調査の面白さを出せないことを考えたら、トータルではマイナスかな)。

パッと思い付くのは、拉致監禁して、命を脅しながら強制的に勝負に持っていく方法。まあ、それじゃああまりに安易だから(でも結構やってた)、正統派でいくなら騙し討ち。例えば私なら、(相手が素人なら)剣道勝負に持ち込めればまず負けない。まあ、剣道はなかなかやってくれないだろうけど、例えば漫画家が身分を隠し、「似顔絵対決」とか、アナウンサーが「早口言葉対決」なら、あり得るかな。そういう、「隠れた一芸」を身に付けるトレーニングを積み、勝負をしてくれる相手に出会うまで根気よく勝負を挑み続けるのが大切。つまり、地味な作品になる(笑)

こういう矛盾点を鮮やかに解決してくれたら、ググッと評価が上がるんだけど、、、結局、全く解決してくれなかったね(苦笑) なんか、登場人物バカばっかりに見えた(単純な暴力=簡単な最善策があるのに、それを使わず、SCM=次善の策で必死こいて考えているあたりがアホっぽく見えた)。

それどころか、キャラもほぼ使い捨て。キャラを記号としか扱っていない印象。奴隷として、たくさんのキャラが出てくるものの、そのキャラを生かそうという気がない。

ホスト、筋肉ダルマ、女装子、看護士、会社社長など、たくさんの特徴をもった人物がいるのに、「その人物ならでは」の戦略もバトルもない。看護士だから注射? 別に、薬さえ手に入れれば、刺すのは誰でも良いやん。女装子、普通の女子と何か違う扱いしてる? ホストなら、ホストの技能生かそうか。

基本的に、どのキャラも空気。登場時にちょろっと活躍し、過去回で人生紹介して終了。あとはモブに成り下がる人が多すぎる。いや~、「サクラダリセット」は上手かったな(全キャラ、全能力を生かしたからね)。

最終回も、微妙。アニオリらしいけど、この設定、作風なのに、美談にしてどうするんだろう? 無理矢理感のある大団円にハッピーエンド。う~む、普通に原作に繋げたり、更なる悲劇の予感でも良かったかな、この作品に関しては。

てか、アニメだから規制があるのかもしれないけど(ならムリにアニメ化するなという話だし)、もっと人間の欲望をリアルに描くべき作品なんじゃない?(私の好みは別として)その方が人気出た気がする。まあ、私みたいなパンピーに思い付くのは、エロいことと金銭的なことくらいだけど、もっとサイコパスな命令や欲求があっても良かったと思う(そうすると、私は視聴断念するけどw)。

つか、人を奴隷として扱おうなんてクズばかりの世界を描いておきながら、愛だの正義だのちゃんちゃらおかしく、サムさすら感じるんですよ。

芥川龍之介の「蜘蛛の糸」は、その辺ちゃんとしてて、あれは芥川一流の皮肉。あれ、お釈迦様プレゼンツのムリゲーなんだよね。カンダタ含め、地獄に落ちたクズ人間に、蜘蛛の糸という僅かな希望を与えても、そもそも他人を優先できるような人間なら地獄に落ちてないって話で、結局全員地獄に落ちる。一見、良い話風にみせて、お釈迦様含めて全員をディスるとか、流石、人嫌いの芥川(笑) どうせやるならあそこまでやらないと。

「魔法少女サイト」「王様ゲーム」でも書いたけど、こういう悲劇的(残酷)な設定だけは思い付いたものの、それをキッチリ生かしきるだけの力がないままに、連載&アニメ化ってのが、最近多い気がする。なんだかな~。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
とんでも能力や魔法じゃなく、一応、科学的というか、設定を作っているのはイイね。SCM最大の問題点は、SCMを付けていない人物に対しては無力だということ。だから、人質からの解放なんて、SCM装着者に頼むより、ヤーさん的な人に頼んで拉致監禁、拷問でもぶちかまし、「人質解放」を宣言させ、ヤーさんに金を渡せば良いんじゃない? そこのところの説明をキチッとしないと、折角の設定が死ぬ気がする。さあ、どうなるかな? 期待ですね。

2話目
ゲーム自体は面白くもなんともない。心理戦も戦術もなく。となると、人間ドラマを描きたいわけね。

3話目
SCMを外して勝負できるんかい。これは、SCMの性能をより正確に理解している方が強いね。そういうのは、「デスノート」が最上位だけど。

4話目
まあそうだよね。こういう直接的な手段が一番強いわな。犬を使うというのはなかなか面白いが、同意形成はどうするんだろ? 餌あげて腹見せたら、直ぐに負けちゃいそうだし(笑) そこを説明してくれるなら良いな。散歩している犬のサイズ感、ぬいぐるみか(笑) まあ、こういう(どう勝負の土台にあげるか)アニメになるよね。

5話目
命は奪えないから、自作自演? ズシオウマル頭良すぎるし。そこまで人語を理解するズシオウマルなら、エイアがズシオウマルと勝負して上書きすれば良くない?

6話目
ほ~。SCM開発者ね。このSCMで人語を理解できたならまだわかるけど、SCM装着前から人語を理解できたんだな。つか、ユウガ弱すぎるし、結局、力業最強なんだよね。

7話目
た、大したことねぇ(笑) これ、二大勢力の決戦だよね? 1本とられた感がないバトル(苦笑) いや~、女子高生として潜り込むならまだしも、臨時の養護教諭はムリでしょ、正規のルートなら(養護教諭の免許使ったとあったし)。東京に養護教諭の資格をもっている人が何人いると思ってるのさ。つーか、なぜ「潜入」という危険な任務を、右腕に行かせるんだよ。リュウオウ、バカかな。その1000万が何らかの方法で無くなるのは予想できてたけど、そもそもバッグから金出されていたら負けやん。バッグから絶対に金を取り出さないような仕掛けがないのなら、ただのバクチ。「賭けグルイ」みたく、そのスリルを味わうのでないのなら、無意味。

8話目
ジャッジメントSCM、メッチャチートやん。大丈夫か? そんなん出して。

9話目


10話目


11話目
自ら弱点を話す、バカ。

12話目
この作風で、大団円、ハッピーエンドにする意味あるかな?
{/netabare}

投稿 : 2024/11/30
♥ : 18
ネタバレ

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

(奴隷区)ダメだな・・闇金ウシジマくん読もっと。

タイトル通り。つまらないではなく、どうでもいい。設定が実写作品寄りなのに展開が予定調和で雑の極み。

ストーリーはほぼ一本で1話の中で数回主人公が変更。視点が変わって補完されながら全貌を見せていきます。

「SCM」という人を奴隷に出来るアイテムがネットを通じて取引されている世界。意外とお手軽なアイテムのよう。

既視感はあっても脚本で面白くなれそうなだけに残念でした。流行りに影響されて芯がないまま来たかのよう。
アニメの作りが悪くてこんなに面白くないのでしょうか。原作読んでないのでわかりませんが、その可能性も。
単調で予想通り進むのがつまらないし知的なゲームかと思いきや、それらしい台詞でごまかすスカスカな内容。

この手のジャンルが三度の飯より好きな人以外は期待しては駄目だと思う。ただ、期待せず観る分には良いだろう。

【雑感】
毎話アニメ絵だと罰がご褒美・・ってほどでも無いですが、大したこと無いんだ。奴隷の意味があまりなく残念。
アニメ化による規制で原作からカットしているのだろうか?「奴隷化によって叶う、人間のあらゆる願望」を、
もっと見せないとダメじゃないだろうか。

欲望の限りを尽くすことで視聴者側に
“画面に映ることが《俺も、私も、》出来るのなら…リスクを犯してでも欲しい”そう思わせないといけない。

ペラい人間関係で物語が進んでいくのも、今のところ視点を散らした事が裏目に出てるように見えて残念な部分。
全員が魅力的な人物なら言うことは無いでしょうが、自分が思いつかない机上の空論を言っても仕方ないです。
ただハッキリと解るのは、群像劇や視点を切り替えていく脚本は、高い実力がないと作れないのだなと思います。
「人を奴隷に出来るって漫画、面白くない?」が、先に来てしまっていて他が固まらないまま進んでるのだろうか?

【ネタバレ】
{netabare}
勝手にそのオモチャ(SCM)で遊んでればいいだろと、それで終わりです。対決ゲームもしょぼくて工夫がない。
結果この手のジャンルお決まりの顔芸で落とすし、勝ったからと作戦をペラペラ喋る時は正気なのかと思った。
奴隷化したかどうかの確定情報を認識する方法も無いまま、相手に手の内を明かしてる時点で奴隷化への危機感が
見えない。自分がやったブラフは相手にも可能なことすら考えてない癖にドヤ顔。メインらしき片割れの男は
賢そうな雰囲気で大したことをしない。一番厳しいと思うのが、よく似た馬鹿らしい会話が作中で何度もあること。
視聴者を騙して二転三転させるような事は皆無。ガバガバなのも、やるならもっと面白くなるトコまでやればいい。

一定のラインを超えないと笑う事すら出来ない。

アニメ絵だったら2話で出てくる地雷っ娘も可愛いし、クズホストのセイヤも声が緑川さんで特に見苦しく無い。
{/netabare}
後々人気が取れるようキャラのビジュアルを綺麗に作っているのが、内容で勝負していない証拠だと思うのです。
ただ悔しい事におかげで観やすいですけどね。ファンタジーに寄リ過ぎてて、緊張感が無い上に興味が湧きづらい
展開を「SCM」という空想器具中心に進み続ける。それを人物が口頭で状況説明やネタばらしを淡々とするだけ。

今期観ても観なくてもいい作品No.1(褒めてる)

“リアル風”なのに多少オタクを意識しているのが見えます。恐らく賭ケグルイ等と同じく実写に行く可能性も
あるのかな?実写化しても非現実感満載で違和感あるだろうが、やはり題材としては実写向きだなと感じている。

特に4話はつまらなかった。何の感情もない。後半、謎が紐解かれた先は面白くなってるのだろうか?

萌え絵のアニメ飽きた(嫌い)だが、アニメは観てたいという人向けで、期待をせずに観るのがいいと思います。


最後にフォローすると、心にダメージをあたえない。ストーリーはスカスカで二番煎じ。観ても観なくても良い。
つまり暇つぶしには最適な流し見アニメなんで、糞アニメでは無いです。ストレス無く最後まで行けそうですよ。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 16

37111 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ルールがあいまいなゲームは見ていて納得感が少ない。

1話視聴後感想と今後の期待度
一言コメント:原作は見てない。あるかどうかもわからない。1話としてはなかなかいい感じでした。この後も興味持って見られそう。賭けぐるいの時と同じ高揚感
期待度:★★★★★

なんか勝負自体がつまらないからストーリーがダイジェストぽくなってしまってなかなかぐっと来ない。それは最後までその通りで。
主人公の荒川区の人の大物感というかそういうのがわざとらしくてそういう雰囲気が出せてなくて残念。

もうちょっと何とかならんかったのかねぇ。。。

投稿 : 2024/11/30
♥ : 11
ページの先頭へ