ポジティブで癒しなTVアニメ動画ランキング 7

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のポジティブで癒しな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月06日の時点で一番のポジティブで癒しなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

84.4 1 ポジティブで癒しなアニメランキング1位
たまこまーけっと(TVアニメ動画)

2013年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (2634)
12387人が棚に入れました
餅屋の娘、たまこは餅が大好きな高校1年生。
学校ではバドミントン部に所属、友人らと部活動に励みながらも、家の手伝いと新作餅の開発にいそしんでいる。
向かいにはライバルの餅屋があり、その息子・もち蔵とは幼なじみ。
もち蔵はたまこに好意を寄せており、同じくたまこのことが大好きな友人みどりと、たまこを巡ってバトルを繰り広げている。
大晦日はたまこの誕生日、商店街では毎年お祝いをするのが恒例行事になっていて、これまでプレゼントを渡せなかったもち蔵は、今年こそはとはりきっていた……が、その日、商店街に突然、きらびやかなオウムが現れた。

声優・キャラクター
洲崎綾、金子有希、長妻樹里、山崎たくみ、日高里菜、田丸篤志、山下百合恵、藤原啓治、西村知道、立木文彦、ゆきのさつき、小野大輔、辻谷耕史、津久井教生、渡辺久美子、家中宏、成田剣、日笠陽子、川原慶久、野坂尚也、下野紘、山岡ゆり
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

見れば見るほど居心地が良くなる、そんな商店街へ誘う作品

2013年放送。全12話。
2014年に、続編となる映画『たまこラブストーリー』が公開されています。


【前置き】

「けいおん!」から「日常」「氷菓」と私的に大好きな作品が続き、次は京都アニメーションオリジナル作品ということで、放送当時から楽しみにしていた作品でした。

当時も見ておりましたが、軒並み評価の高い続編映画「たまこラブストーリー」を見る前に本編をおさらいをしたいと思い、一日一話ペースで見直してみたのですが…。。。

「いやはや、こんなに面白かったっけ…?」

っと、思いの外とても楽しめた再視聴となりました。


【あらすじ】

とある街の「うさぎ山商店街」を舞台に、そのもち屋の娘である女子高生「北白川たまこ(きたしらかわ たまこ)」は、商店街の人達と毎日楽しく幸せな日々を送っていました。

ある日たまこは、南の国からやってきたという言葉を話す不思議な鳥と出会い、これまでと少~しだけ違う日々が始まるのです。



【論じてみる】
{netabare}
本作を制作した京アニは、やはり「けいおん!」の爆発的人気に裏付けされている通り、日常系作品のイロハとコツ、そしてツボをよく心得ているような気がしました。
原作ありきの作品だけでなく、このようなオリジナル作品でもその力を見せつけられたのでは、もう疑いようがありません。

監督は、山田尚子さん。
シリーズ構成(脚本)は、吉田玲子さん。
加えてキャラクターデザインも、堀口悠紀子さん。
全て「けいおん!」のメンバーであるからこそ、それが成し得たのだとも思いますけど。


本作は全体を通して、大きな抑揚のある展開はほとんどありません。
しかし、京都アニメーションらしく、話もキャラも作画もとても丁寧で、一切手を抜かず作品を描いてるのがヒシヒシと伝わります。

時系列としては作中で1年余りが経過していますが、テンポが良いという印象より要所要所をゆったり描いている感じがしました。


そのシナリオにしても、お涙頂戴なシナリオも無ければ、主人公のたまちゃんが大きく傷付いて悲しむ描写なんてのもありません。
描かれているのは、ただ、たまちゃんが家族や友達、そしてうさぎ山商店街の皆から「愛されている」ということ。

このストーリー展開に関しては、人によって好みが違うと思うので、「大きな事件が起こって欲しい」とか「急展開が待っていて欲しい」と思う方達には、退屈に感じてしまうかもしれませんね。
特に、「けいおん!」と比べると、圧倒的に認知度が低いキャラ達の、抑揚の少ないエピソードを延々見させられるわけですから。

私的には、当初の視聴ではどこかそういう展開がくるかも…と余計に身構えていた節もあり、100%楽しむことが出来なかったのかもしれません。
作画は綺麗で女の子も可愛いけど、何度も見たいとは思わないかなぁ…って印象でした。


しかし今回、キャラを理解した上で見る2周目は、当たり前ですがキャラも話もすんなり頭に入り、シナリオ的にはほとんど忘れていたのも功を奏し、非常に楽しめたのでした。
やはり日常系作品というのは、ストーリー重視の作品以上に

『繰り返し見てこそ、良さが出てくる。』

と、個人的に思いますね。
ストーリーで勝負しない分、「何度もこのキャラに会いたくなるよう作ろう。」と、存分にキャラを魅せてきますので、当然かも知れませんが。

勿論、それにハマりさえすればですけど……。



私は、この「たまこまーけっと」の登場キャラクター全員が、とても好きなのです。

たまこの家族や、その友達3人は勿論のこと。
たまこに片思い中の、イケメンなのに冴えない、もち蔵。
そして「うさぎ山商店街」の、レコード&喫茶店の主人や、オネェの花屋さん、「うさ湯」のお姉さん、…に片思いしている豆腐屋のお兄ちゃん、精肉店のオバちゃん等々。

悪人なんて誰一人いません。
子供から大人まで皆良い人で、喧嘩してる絵までもとても仲睦まじく見えるのです。

終盤では、たまこが南国へお妃様として迎えられるかも…という話が持ち上がり、たまこの存在を皆が、そしてたまこ自身も皆の大切さを再認識させられていましたね。
本作が好きだと、ここのシーンは見てるだけで自分も、そんな皆のお互いを思いやる温かな気持ちを分かち合えているようで、なんだか優しい心持ちになりました。
大袈裟な言い方かもしれませんけど。


……まぁ、喋るトリ「デラちゃん」だけは、実は序盤はあまり好きになれなかったんですけどね。
異質な存在感や、そのふてぶてしい言動、ちょっと卑猥な目付きを含めた不快な見た目も、な~んだか苛々しました…。。

妙な既視感があると思って調べたら、声を担当された山崎たくみさんは「しまじろう」の「とりっぴい」役でしたね。
どうりで既視感もあるハズです、トリですし。
そういえば、アイツも妙に不快だったなぁww

ただ、話を盛り上げる上で重要なファクターであることや、最終話での立ち振る舞いでもう帳消しになっちゃいましたね。

夕方前なのに商店街が軒並み閉まっている風景を見て、ふいに母の死を思い出してしまった たまこに対し、友達のみどりちゃんより早く顔を覆ってくれたデラちゃん。
そこから、たまこの商店街の想いを聞き、疾走し奮闘するデラちゃん。
最後の最後は、たまこ達には別れを告げず、お父さんの背中越しに言葉を添えて去るデラちゃん。

はい、デラちゃん無双でした、格好良かったよデラちゃん。
なんだかんだで戻ってきちゃう辺りも含めて。

大きなどんでん返し等は全くありませんが、最後まで「たまこまーけっと」らしい終わり方だったと思います。



さて、私的にクレームを言いたいとすれば、オープニングの「ドラマチックマーケットライド」ですね。
本作を知っている方なら、

「えっ? なんで?

 コイツ馬鹿だ!! 

 この変態は何も分かってない!!

 暑さで頭がおかしくなったんじゃねぇのか?」

などなど、思われるかと思います。

このオープニングは、たまこを演じた洲崎綾さんが歌う、作風にも合っている私的にも大好きな曲なのですが……。。。

途中から登場する、チョイちゃんが一切出てこない(絵が最後まで変わらない)のですっ!!!

「けいおん!」では、途中から登場したあずにゃん(ペロペロ)も、ちゃんと新しくオープニングに登場させてくれたのに…。。。
必ずしも重要ではなかったのかもしれませんが、どうせならネタバレでいいので、最初からチラッとだけでも登場させてあげて欲しかったです。

まぁ、何が言いたいかと言うと…

「チョイちゃん、大好きなんだよぉおおぉおおおぉぉぉおおっ!!!!!」

………意見陳述は以上です。
{/netabare}



さてここからは、作中でも大好きなキャラクター4人を、エピソードを振り返りながら語りたいと思います。

高校生枠
【牧野かんな】
{netabare}
たまこの友達で、ちょっとくせっ毛のショートヘア、キャンディー型の髪飾りをしている小柄で可愛い女の子。
表情が乏しく、マイペースと言うか…どこかヌボ~ッとしてますね。
言葉も、どこか寝起きのようなボソボソとした喋り方ですし…。。

でもソレが……、たまらなく可愛いっ!!!!!!

大工さんの娘であり、実際その腕は中々のもの。
それ故のプライドも、ちゃんと持ち合わせていましたしね。
バトン部でも、狙っていた部長の座を友達のみどりちゃんをとられた際は

「まぁ、卒業するまでには下克上しますけどね…。」

と言い不敵な笑みを浮かべたり、内面は実は結構強かな子なのでありました。

それに、時折ふいにブラックなこと言ったり、とある回では策士的に商店街を裏で操ってたり……と、毎度いつも目が離せない子でした。


たまこの友達の中では一番デラと仲が良く、「ミスター」という愛称で呼んでいる辺りも良いですね。
鳥アレルギーなのに……。。。(←このクシャミも、イチイチと可愛いww)
彼女とデラの掛け合いは、いつも緩急がついて面白かったです。

特に好きだったのは、デラを痩せさせる為にバトンを持ち出した時のシーンですね。

デラ「前から聞こうと思っていたのだが、この棒はなんなのだ?」

かんな「なんだと思う?」

デラ「さぁ……」

かんな「ハハ……、オマエをブツんだよ。」

ココは、ふいの暴言で笑っちゃいました。
ボソッとしながらも、声も表情もしっかり可愛いのがまた魅力的。

声を担当された長妻樹里さんは、「中二病でも恋がしたい!戀」の「七宮智音」役もしていましたね。
また違った声のテイストで演じられていましたが、どちらも大好きなキャラクターです。
{/netabare}


小学生は最高だぜ枠
【北白川 あんこ】
{netabare}
主人公たまこの妹で、小学4年→5年生。
餅屋の娘であることや「あんこ」という名前が好きになれず、いつもどこかプリプリしていること(反抗期っぽぃ感じ?)が多い子なのですが、とにかくソレが可愛くて可愛くて。

そして、小学生ながら色恋には敏感なようで、実は作中では一番恋愛模様をクローズアップされた女の子でもありました。
あんこちゃん、言動や立ち振舞からもメン食いかと思いきや…いやはや

「あんこって、すっごく良い子だよね!」

って、みどりちゃんの台詞の通り、実は中身もちゃんと見れる子でした。
自分より小さい子に対する優しさが見えるシーンもあったりと、反抗期的部分を差し引いたら、作中でもかなり大人びた子なのでありました。


ただ、時折見せる言動はやっぱり小学生ですね。
私が個人的に萌え死んだのは、チョイちゃんの服選びに皆で行ったことを聞いた時の、この台詞ですね。

「じゃあ、次の時あんこもだよ? ね?」

あんこって自分で言っちゃってる点も含めて、メチャ可愛かったです。
そんなに言うなら、オジサンが一緒に行って……(以下略)。


日高里菜さんが声を担当されておりますが、この方が演じられたキャラはどれも良いですね。
「禁書目録」の、打ち止め〈ラストオーダー〉。
「ロウきゅーぶ!」の、香椎愛莉。
「ソードアート・オンライン」のシリカ。
「ガリレイドンナ」の、裸オーバーオール(ほっちび)。
パッと思いつくだけでも、萌え死んだ女の子ばかりです。
{/netabare}


南国枠
【チョイ・モチマッヅィ】
{netabare}
あずにゃん(ペロペロ)的ポジションで中盤より登場した、デラと同じ南国から来た褐色の女の子。
年齢不詳ですが、パッと見では中学生ぐらいに見えますね。

ただ、見た目年齢とは裏腹にとてもしっかりした女の子。
これまで意気揚々と暮らしていたデラも、タジタジとなってましたね。(いいぞ、こんな[とりっぴぃ]もっとやっちまえ。)

南国育ちで世間を知らない子なのですが、たまやの家族や商店街の人達に触れ、色々なことに興味を持ち彼女なりに成長していく様子は、作中でも見ていて微笑ましかったです。
ワイドショーに夢中になる、ちょ~っと下世話な一面もあったりしますがwww

私的に一番萌え死んだところは、おもちつきを見たチョイちゃんが

「大地を祝福する踊りに似ているなっ!!」

と言い、踊りだすシーンですね。
ここでは、私的に嫌いなwwデラの言動も不快ではありませんでした。

「チョイ様!!

 それは その雨雲を誘うような手の動きっ!!

 そして、その作物の成長を促すような腰の運びは~!!

 まさに、島に相応しい大地の舞っ!!!!

 チョイ様が…、チョイ様が楽しんでおられる~~っ!!!」

よく分かりませんけど、とにかく楽しんおられて良かった良かった。
もぅクソほど可愛かったです。

かんなちゃんの舞いも可愛かったし、私的にココのシーンは神回でした。
{/netabare}


オッサン枠
【北白川 豆大(きたしらかわ まめだい)】(たまこのお父さん)
{netabare}
クレヨンしんちゃんのヒロシ役でも有名な名声優「藤原啓治さん」が声を担当。
この方が声を担当するアニメにハズレ無しというジンクスがある程、良い役で良い演技をしてくれる方です。

当初は、私的に藤原啓治さんの声が印象強過ぎて、京アニという作風では少し違和感があったのですが、ある回からやっぱり大好きになっちゃいました。
それが、可愛く楽しいだけでなく、ちょっぴりしんみり心に響かせてくれた…、このお父さんの回でした。


悲しさなどは基本的に微塵も見せていませんが、たまこは小学5年生の時にお母さんを亡くしています。
その、お母さんとお父さんの馴れ初めが、あんこちゃんの恋愛エピソードに交えられて、レコード&喫茶店の主人から語られたのです。

それはお父さんが、お母さんに向けてバンドで披露した、自作の歌の話でした。

「クニオさん、余計なこと喋んないで下さいよっ!!!」

お父さんが敬語で会話しているシーンが、とても印象的でした。
高校時代の、先輩後輩の関係だったようです。
人に、歴史ありですね。

その後、娘2人はこう言います。

あんこ「お父さんも、誰かを好きになったんだね。」

たまこ「その誰かが、私達のお母さんだよ!」

微笑ましい会話ですね。

最後に締められた、たまこのこの台詞も大好きです。

たまこ「お父さん、私ね…。お父さんのこと、も~~~っと好きになったっ!!!!」

お父さん「………(赤面www)。。。。 うっっせえええっ!!!!」

お母さんと過ごした大切な思い出を胸にしまい、母の死と最愛の妻の死を乗り越えた、この2人の会話。
そこには、悲しい出来事という描き方は一切ありませんでしたね。

なんて良い家庭だこと。
うん、そんな皆と、そんな描き方が出来る本作が、私は大好きです。

そうそう、藤原啓治さんの歌声もカッコエェ!!!
{/netabare}



【総評】

見れば見るほどハマっていく数ある日常系作品の中で、私は本作もオススメとして上げたくなりました。
「たまこラブストーリー」のおさらいのつもりが、ラブストーリーを見たらもう一度見直してみようかなって思うほど、好感を持っちゃいました。

ただ、やはり全12話でこの多彩な登場キャラ全てを描くことも出来ず、その世界観はまだまだ描ききれていない感じもします。
けど、もうちょっと見たいなって思うぐらいで止めるのが、丁度良いのかもしれないですね。


物語としてはあまり抑揚のない作品で、一度見ただけでは少し印象強くはないかもしれませんが…。
2周してみると、その世界観がとても居心地良くなっちゃいました。
丁寧な作品の強みですね。

なにより幸せで優しい気持ちになれる、見ていてホッと出来る、そんな時間をいただきました。


比較的簡潔にレビューしようと思っていたのに、これまたえらく長々としたレビューになっちゃったな…。。

ではでは、読んでいただきありがとうございました。


◆一番好きなキャラクター◆
(同率1位)
『牧野かんな』声 - 長妻樹里さん
『チョイ・モチマッヅィ』声 - 山岡ゆりさん


◇一番可愛いキャラクター◇
『北白川 あんこ』声 - 日高里菜さん



以下、下衆な駄文なので〆ます。
{netabare}
さて作中、私的にとても印象に残ったシーンの一つとして上記以外にも、こちらも上げたいと思います。

それは、チョイちゃんが初めて銭湯に行った時のこと……。


のぼせてしまったチョイちゃんは、湯船に


『『『『 褐色の桃 』』』』


を浮かべるという、離れ技を披露して下さったのでした。

気が付いてからチョイちゃんは


「このような屈辱は初めてだっ!!!」


なんて仰っておりましたが、状態も良好で健康に良さそうな…、あのフォルム…。


茶色い桃が、こんなにも美味しそうだと思ったのは、私も初めてです。


本当にありがとうございまいました。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 42
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

不思議な商店街に現れた、不思議な鳥のお話

「たまこラブストーリー」を経て、ようやく「たまこまーけっと」にも理解が追い付いてきたので、思ったことをまとめてみます。
なお映画の内容のネタバレは避けたつもりです。
してたら言ってくださいね。

あらすじ
{netabare}
うさぎ山商店街の一角にある餅屋「たま屋」の娘である北白川たまこは、実家の年末のお手伝いで大忙し。そんなとき、花屋で買った花束の中に偶然大きな鳥が紛れ込んでいた上、この鳥が人の言葉を喋るのだから大驚き!

鳥は自分をデラ・モチマッヅィと名乗り、遠く離れた南の国から王子の后となる娘を探しに来たのだと言う。
デラに気に入られてしまったため、一緒に住むことになったたまこ。
うさぎ山商店街がデラによって賑やかに変わっていく、人情&青春コメディ。
{/netabare}



内容としてはオムニバスに近いと思います。
2話、3話と別々のキャラがデラやたまこと関りながら新しい感情に目覚めていきます。恋だったり、友情だったり、愛情だったり。

デラという個性的なキャラクターのおかげで、一味違った面白さがありました。

見れば見るほど不思議で、ゆるーい割には奥行きのある作りで考えさせられてしまいます。

傍から見てほのぼのコメディとして楽しめ、じっくりキャラの行動や心理を辿って青春ドラマとしても楽しめる。そんなアニメでした。


見直してみてどの回も楽しめた中で、特にオススメなのはこの辺りです。
2話 恋の花咲くバレンタイン
5話 一夜を共に過ごしたぜ
7話 あの子がお嫁に行っちゃった
9話 歌っちゃうんだ、恋の歌
10話 あの子のバトンに花が咲く
11話 まさかあの娘がプリンセス


いずれも一定のキャラクターに焦点が当てられ、見所は多いです。


また、以下のエピソードは映画との関連性が多く見られました。
{netabare}
2話「恋の花咲くバレンタイン」
ストレートに恋愛をテーマにしたお話。
ここでかんなが言った「誰が誰を好きになってもいいんだよ」という台詞が、みどりの心境に変化を及ぼしているところが重要だと思いました。


5話「一夜を共に過ごしたぜ」
もち蔵の想いとみどりの想いが初めて交錯するお話。
みどりが好きなのはもち蔵か?たまこか?
どっちとも取れる絶妙さが本当に巧いなと感心しきりです。


9話「歌っちゃうんだ、恋の歌」
たまこがずっと思い出せずに口ずさんでいた歌と思い出のお話。
豆大とひなこの馴れ初めや豆大の本音が垣間見えて、特殊EDということもあり、映画に繋がる大事なエピソードでした。


11話「まさかあの娘がプリンセス」
たまこにとって、商店街にとって大きな転機となるお話。
たまこがいなくなる不安をみどりが「わたしからクマのぬいぐるみを取り上げるみたいな」と例えた所が重要だと思います。
みどりにとってたまこはずっと側にいてほしい、依存の対象に近いと感じられる場面です。
史織は「何かが急に変わっていく」ような怖さ、かんなは「宇宙の入り口に立ったような」怖さをそれぞれ感じていた。これはすなわち自身の変化への怖さでもあります。


12話「今年もまた暮れてった」
南の国と商店街を天秤にかけて、たまこが初めて決心するお話。
たまこがやっと自分で一つの答えを出して、ここに居たい。ここが大事だ。と主張するところが重要ですね。
あと王女に選ばれたことより商店街のメダルを大事にするところ。
どんなに大きくて浮世離れした幸せより、身近にある小さな幸せを取るたまこの意思がありました。
チョイが商店街を去るとき、みどりが餞別にクマのぬいぐるみを贈る場面も見逃してはいけないと思います。たまこを留める代わりにぬいぐるみを手放す、そんなところでしょうか。
{/netabare}


少しだけ内容について感想をば。
{netabare}
たまこはかんなやみどりと、もち蔵は映研の連中とそれぞれ携帯で連絡を取り合っているのに、たまこともち蔵が二人で連絡を取り合うのはいつも糸電話。
このこだわりがすごく良いと思います。二人だけの秘密?二人だけの世界?みたいな幼なじみらしい距離感が羨ましいです。
子供の頃にもち蔵のお母さんに作ってもらったこの糸電話を大事に使っているのも、二人とも思い入れがあるからなんでしょうね。


あとダイナマイトビーンズってネーミングセンス、イカしてますね!
豆大だからダイナマイトビーンズ。直球な素直さに惚れます。
あいのうたも歌詞がド直球で聴いてるこっちまで恥ずかしくなってくる徹底さ(笑)
作詞が山田尚子監督とは、よくここまで青臭い感じを出せるなと感心しました。


たまこまーけっとは元々が緩い雰囲気なので気付かなかったんですが、今思うと6話の肝試し回は全く独立したコメディになっていて、ある種の息抜き回だったんだなと思いました。境界の彼方でいうダンス回に近い番外編ですね。
{/netabare}


放送当時はそこまで印象的ではなかったはずのこのアニメですが、見直すと色々発見があって楽しかったです。皆さんにも是非一度この不思議な世界を味わってほしいと思います。










妄想じみた考察をしてみます。


1.たまことたまこまーけっと
{netabare}
このタイトル、うさぎ山商店街のたまこが主人公だからというだけでなく、たまこと商店街の関係を表しているのではないかと思います。


どういうことかというと、この物語の舞台であるうさぎ山商店街は人々に愛され活気のある場所です。
同じくここに住むたまこも商店街の人々に愛され、必要とされる存在。

たまこが喜び勇んで商店街を盛り上げれば街も活性化し、逆にたまこが不安な心持ちのときは商店街もどんよりと静まったように見えます。

たまこに色々な感情があるように、街にも色々な顔があり、両者はお互いに作用しあっている関係です。

多分これは、商店街の姿がたまこを通して映っているからだと思います。たまこから見た世界がそのまま映像になっています。デラが映写機のように自身の目を通して世界を映すのも、そういった意味があるのかもしれません。

時系列が経過して、新たな出会いや別れがあって、その中で人々や街が変化する過程を描いていくことがテーマだとすれば、人が変われば街も変わる。街が変われば人も変わる。そういう変化って良いことなのかな、悪いことなのかな、と問い掛けられているような気がしました。

たまこと商店街全体を重ねあわせて見せることに意味があるのだと思います。

つまり、たまこ(にとって理想の)まーけっとってことです。



ある日突然南の国から来た人の言葉を喋る鳥、デラ。彼が現れたことでたまこの生活と商店街(まーけっと)の活気その両方に変化が与えられました。

このイレギュラーな要因なしで変化を起こそうとしたのが「たまこラブストーリー」であり、まーけっとの一つのifの世界・到達点なのではないかな、と思ったりしました。

もしくは、もち蔵が東京(外部)へ出ていくことを契機にして物語が動き出す、という意味では本編と似通っているとも言えます。

しかしなかなか変化しないのがたまこなんですよね。たまこが変化することはすなわち日常の終わり。TV版でいえばこの物語の終わりを示しているからです。


たまこの側からは周りの人に干渉するけど、誰もたまこへ深く干渉しようとしません。このままでは物語は終わりません。

そこで女性にとって大きな転換期である「結婚」を持ち出すことで強引に変化を迫り、それにたまこが答えを出すことで最終話を迎えられました。

結局たまこの出した結論は大きくなりたくない、成長したくないが為の現状維持であって、成長は見られなかったと考えていいですね。

ここがたまこまーけっとの一つのマイナス要素に感じられます。
何故ならクライマックスになるまでたまこが結婚について思い悩む描写があったでしょうか。おそらく、なかったと思います。

自分の将来を見据えて出した結論というよりは、目先の状況に対して咄嗟の判断をしただけという感じが尺の短さ、まとまりのなさを思わせます。



それに、ふんわりとした商店街の雰囲気に合わせて街の人々まで曖昧に描いてしまったところもマイナスに見られます。

本当に街の雰囲気の添え物くらいの役割しか担っていないような印象を受けました。

しかし、これもあえての演出だったのかも。
たまこが触れ合った人々のたまこが知り得る範囲の側面だけを描き、その他関わりが薄い人間を一切登場させないのも、たまこ視点の商店街であるから。

そうだとしても、やはり物足りなさを感じてしまったのは確か。もっと商店街の人々の出番を増やしてくれればより一層、この商店街という空間を魅力的なものに、実用的なものに出来たのでは、と思います。
{/netabare}




2.あまりに現実離れした商店街の街並み
{netabare}
見ていれば気付くかと思いますが、このうさぎ山商店街の雰囲気ってかなり異質です。現代的なキャラクターと比べてレトロで、まるでここだけ時間が止まっているようです。

どこにでもある商店街ではなく、あえて昭和にタイムスリップしたような舞台を設定したことにきっと意味があるはずです。
人々の温かみ、触れ合いが強く伝わってくる、日本のどこかにあった風景。
これなら今までの作品のような学園ものと違い、より広い世界での日常を描くことが可能です。


しかし監督はまだお若いのでこのような時代を直に体験したわけでは無いはずです。
だからどこか違和感のある光景に感じられます。実際に昭和を舞台にした作品群と比べるとチープというか、現実味が足りません。


これはあるブロガーさんの考察によるものですが、《OPでたまこがシルクハットを被っているのは、これがファンタジーだと強調する狙いがあるのではないだろうか。》・・・というようなことをおっしゃっていました。

これを見て合点がいきました。監督自身あの街並みが現実的でないことは承知で、あくまで‘それっぽい’世界へ招待しますよ、とのアピールです。

たまこが先頭に立って皆を率いているのも、これがたまこの思い描く商店街だからでしょう。

それがあの、リアルとファンタジーの入り混じった奇妙な商店街を生み出すに至った経緯です。

表向きの世界=夢のような商店街の光景=OPで、
裏向きの世界=現実のたまこ達の営み=EDと、
それぞれ全く別の裏表のような映像世界。
この両面性(虚構と現実)がたまこまーけっとの面白い所なんじゃないかと思います。
{/netabare}




3.TVと映画の関係
{netabare}
たまこまーけっととたまこラブストーリーの関係は、交響詩篇エウレカセブンとエウレカセブンAOの関係に近いような気がしました。

たまこは作品の世界を十分に描いてから後にたまこともち蔵の関係へフォーカスしていったのに対して、エウレカは先にエウレカとレントンの関係を描いてから作品の世界を掘り下げていったので、真逆の関係ではありますが。

土台をしっかり固定しておいた方がキャラクターに味が出ると見るか、謎を残しつつ後から解き明かす方が話に面白みが出ると見るか。個人的には前者の方が好きな場合が多いです。
近年は後者の作品の傾向(設定の後だし)が多いので、たまこのような掘り下げをする試みがもっと増えればいいなと思います。
{/netabare}




4. 結論
{netabare}
視聴者が普通に見て感じるよりも特異で面白い作品です。
理想と現実、日常と非日常。それらが混在した世界を表現しようとしたのが「たまこまーけっと」だったのではないでしょうか。

しかし、上手く伝わらなかったのはひとえに尺不足。1クールの制約の中でたまこを通した商店街、商店街の人々を描ききることが出来なかったのです。
日常からの変化を見せるためとはいえ、デラを中心とした南の国の設定が足かせになってしまっただろうことも想像できます。(南の国のお話も勿論好きです)
本当に惜しい…こういう潜在的な面白さを発揮できずに埋もれていく作品は山ほどあります。

その中でもたまこは「たまこラブストーリー」のおかげでこれらの魅力が引き出され日の目を見ることができたので、多少は報われましたね。
僕も映画を見たことで再びTV版を見直し、この作品を包んでいる不思議な世界を少しだけ分かったような気になれたので、とても幸せです。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 32
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

商店街に育てられた娘

餅屋の娘たまこを中心としたのほんわか日常ドタバタコメディっぽいですね。

作画は京アニっぽく、あたたかくやわらかい雰囲気でお餅屋さんに良く合っていると思います。

声優さんは知らない人も多いですが違和感は感じませんでした。
たまこの声優さん聴き慣れると心地よく、たまこらしさに合っていると思います。

※1話感想{netabare}
今回の成分 鳥4:餅屋2:大晦日2:商店街1:京アニ1

オリジナルアニメって割には「guguガンモ」に似ている様な気がします。
丸っこいピンクの良く喋る鳥、統一された家族の名前(向こうはおでん繋がり)
ちょっと偶然とは思えないんですけど…まぁ今後の展開は違うでしょう。
どうせなら喫茶店の時コーヒー飲んでくれればいいのに。(^_^)
(分からない人は一度検索してみてね)

最初に鳥が飛び出して顔に張付いた時はエイリアンのワンシーンが思い浮かびましたね。
あっ! たまこに実は何か植え付けたり……してねーか。

鳥が喋る事は平気でしたが、
外国生まれなのに日本語喋る事に疑問を感じちゃいました。(^◇^;)
あっ! たまこに飛びついた時、知識を吸収したり……してねーか。

最後を観るとロボ的なモノなのか?この鳥色々気になります!

レコードの一件を見ると、たまこのお母さんと鳥の出身国は
なにやら関係してきそうな予感がしますが、はてさて。

たまこはみんなに好かれるよい子そうなのでほんわか暖かい展開が期待できそうです。
ほんわかしながらもキッチリ伏線を張っているので結構深い話になるやもしれません。
{/netabare}
たまこの家族の話だけでなく友情やちょっとした恋模様もありそうですし、
鳥さんの謎も気になるんで最後まで視聴する作品になりそうです。

※2話感想{netabare}
今回の成分 バレンタイン5:商店街2:着ぐるみ1:おもち1:鳥1

主軸のないゆるーい日常のお話でした。
恋模様がみどりを含めた三角関係になりそうですが他には進展なしです。
暫くこんな感じでギアを上げないのかもね。
今のところ昭和アニメのリメイクというか要素をを摘んでいるだけの感じです。
このままオリジナリティーのない作品で終わって欲しくないのでもう少し頑張って。
たまこの着ぐるみ地団太は可愛かったですけどね。
{/netabare}

※3話感想{netabare}
今回の成分 友情6:新学期2:クール1:鳥1

やはりギアは上がりませんでした。
でも軸はあったので感情移入できた人いるのかも。朝霧さん掘り下げ回です。
モブキャラから友達へと昇格しましたが驚く程の引っ込み思案。
今後たまこに触れながらだんだん明るくなって行くんでしょうきっと。

でもでも、今のところ作品としては「ぬるーい」んですよね。
朝霧さん、第一印象では少し冷たそうで、そういうキャラも居て欲しかったです。
実は人見知りで優しいって事ならば、それがなかなかたまこに伝わらず
もっと引っ張っても良かったのでは?と思います。
そうしたら感動につながったかも知れないですが…今回の展開あっさりしすぎです。
たまこにほんのり暖かい友達が増えましたが、それでは温度は変わらない。
時には冷たくなったり熱くなったりして起伏をつけてほしいのですが。

笑いも集団同時ツッコミをよく使うんですけど笑えてないんですよね。
毎回の喫茶店のマスターの詩人コメントが一番楽しめている状態です。
期待はしているのでギアが上がるのをじっと待っています。
{/netabare}

※4話感想{netabare}
今回の成分 あんこ4:祭2:恋2:御輿1:柏餅1

のーんびりとどうってことない、あんこちゃんのお話。
メガネ君が好きみたいで子供らしい可愛さはありました。
部屋でくさやは後々大打撃を食らいますよ。

たまこってあの年で既におばぁちゃんの臭いがしますね。
恋に鈍いのでもち蔵くんは苦労しそうです。

いつも、季節に合わせた美味しそうなお餅が出てきてお腹が減ります。

マスターの詩人コメントはやはり毎回ありそうです。
祭りの日、多くのお店でシャッター閉じてるんですが…商売としてもったいないです。

今回はそれくらいの感想ですねー。

このアニメって休日のんびりした時間に観るものなのかな。
昭和アニメの要素だけ摘み平坦な作品を京アニ作画で作っただけなら少し寂しいです。
たまこの母との回想もあったので感動ストーリーへの期待を捨てずに観ようと思います。
{/netabare}

※5話感想{netabare}
今回の成分 三角関係3:林間学校3:カナヅチ2:花火1:鳥1

今までのご近所日常物語と違う趣の回でした。
こうやって少しずつでも話が進む展開なら歓迎します。

もち蔵の恋のお話でした。
デラをキューピット役にしたら…まぁ失敗するよね。
でもなんだかみどりとのキューピットには一役買っていた気がするけど。
今回色々災難でしたがタフさは流石です。

みどりはたまこの衛士みたいで、どうやらコチラへの愛だった様ですね。
たまこは相変わらずのマイペース、もち蔵の受難は続きそうです。
でも花火を見て叫んで、夏の思い出はひとつ出来たかな?
この三角関係の行方も楽しみです。

詩人コメント楽しみにしていたのですが今回は無かったみたい。
{/netabare}

※6話感想{netabare}
今回の成分 お化け屋敷3:怪談3:ミステリー2:商店街2:新婚0

アバンでお地蔵様に祈ってたけどコレも伏線になるのかな?今回だけかな?
デラの国では人形っぽいの敵に投げる風習(?)があるみたいだけど。

2話目の様にほのぼの商店街のとある日常のお話でした。
高校生三人であのお化け屋敷のクオリティーは凄いです。
先生は意外とヘタレなんですね、対して奥様は冷静でした。

ミステリーに関しては「チャンチャン♪」という音が聞こえてきそうなオチでした。
無理矢理感が強くデラの扱いが雑ですw 
喋るという一番のホラーはスルーなのですが。(^_^;

お化け屋敷にしろ、かんなは裏で色々活躍してそうで、今回はそこが焦点だったのかも。
デラを「鳥の人」と呼んだのは面白かったです。

次回は誰か来日するみたいです。
なぜデラの位置が分かったんだろう?何か秘密があるのかな?

浅い日常アニメで終わるはずがないという願望含みの目線で視聴継続中です。

整理用メモ:{netabare}
【たまこの母ひなこ】
現在音信不通。電話も手紙も出来ない様子。
亡くなったとは限らないが今の所その可能性は高い様には見える。
あんこの回想で出たが後ろ姿のみで遺影や写真なども無い。
おもちが好きだった。
たまこが口ずさむ歌はこの母からで、歌の続きを探している。

【デラ・モチマッヅィ】
かなりファンタジーな存在。
教養があり喋れて目から映像が出せる。
モチ太り。史織を気に入っている。
王子の妃を捜す旅をしている。
南国の風習かクシャミが求愛、地蔵は敵に投げると思っているらしい。
時々王子からビデオレターが届く。
{/netabare}
{/netabare}

※7話感想{netabare}
今回の成分 嫁5:占い3:風呂1:罠1

話が動いてきた気がします。
あの子ってさゆりさんの事だったんですか。
後ろ姿で判らないけど川岸でデートしてたのさゆりさんかな?
豆腐屋の兄ちゃん可哀想だけどいい人でした。
チョイちゃんも王子に恋心を抱いていて似た境遇を重ねていたみたい。
この辺り、なかなかいい演出で微妙な想いが伝わって来た気がします。

デラの位置がなぜ分かるのか疑問でしたが占いだったようです。ほんとに良く当たるなー。
デラの通信機能ってどうやったら直る(治る?)のでしょうか?

最後にはたまこの匂いに反応してたけど…
この流れだとたまこが妃候補になって行きそうな気がします。
{/netabare}

※8話感想{netabare}
今回の成分 減量4:登校3:秋1:日曜大工1:クラシック音楽1

「匂い」は思い切りスルーでした。
話も日常系で進展なしです。
妃候補か母との繋がりで進展すると思っていたんですが、
シャンプーの香りが目新しかったんでしょうか?

チョイは着替えも荷物もほとんど持たず来日して、学校まで行くとは強者です。
言葉やビザの問題は目を瞑ります。
プレゼントの洋服はきっと大事に着てくれるでしょう。

デラは痩せたら機能回復するのかな?
そろそろ伏線回収&ラブコメ展開のギアが入るかな?
いろいろと来週に期待します。
{/netabare}

※9話感想{netabare}
今回の成分 ラブコメ7:歌2:リバウンド1

豆大とあんこのラブコメ回でした。切なくも甘酸っぱい良い話だと思います。
歌の正体が分かりました、やるな豆大。
そういえばデラをお化けと間違えていた時に口ずさんでいました。
ですがお母さんの音痴も発覚。原曲と違いすぎないかい?
一輪挿し飾ってたのでやはり亡くなっちゃってるのかな?
でも鏡台だったのも引っかかりますが。

あんこちゃんはお別れが来ちゃいました、素直になれないのも分かります。
好きな子が引っ越すって実体験した人多いよね。
でも上手くお別れ言えたし、引っ越しても時々会えそうなので良かったね。

もち蔵も脈ありかも知れないので希望は捨てずに!
{/netabare}

※10話感想{netabare}
今回の成分 ダンス6:プレッシャー3:文化祭1

バトン部の晴れ舞台。友情と信頼が感じられいいお話でした。
上手くみんなで乗り越えられたようで良かったね。
デラはどこに隠れていたのかな?

チョイちゃんはホクロに気付くの遅すぎですけどね。
妃探しで気にしているなら尚更です。
今までのマッタリとした流れで緊張感は無いんですが
この行方、のほほんと最後まで見届けたいです。

あとコマ飛ばしの手法が多くて少し気になってしまいました。
{/netabare}

※11話感想{netabare}
今回の成分 お妃6:金メダル4

たまこの気持ち関係なしに話が進んでますね。
もち蔵まで大人ぶったこと言い出してるし…
あの地団太&決めゼリフがまた観られたのは良かったですけど。
金メダルの獲得おめでとう。そういえば一話目からポイントカード集めてましたね。

匂いについては一話の花の香りなんでしょうか。
夜に匂いを発する花らしいけどなんていう花なんだろう?
花詳しくないからな。お母さんとも関わってくるのかな?

次回は波乱含みで最終回突入ですが嵐にはならず穏やかに優しく終わりそうです。
{/netabare}

※12話感想{netabare}
今回の成分 商店街8:妃1:友情1

たまこの思い出を聞いているうちに、
「そうかたまこは母親の代わりに商店街の愛情を貰っていたのか」と思えて
じんわりと暖かな気持ちになりました。
笑顔あふれる商店街はまだまだ続きそうです。
デラは相変わらず間が抜けているというか、気付かぬ花屋ともち蔵が抜けているのか…。
ともかく戻って来てくれました。
何気にもち蔵は一話の汚名を返上し最高のプレゼントが渡せました。

6話でデラもチョイも「地蔵を敵に投げる」様な発言をしていましたが、
どうやらスキンヘッドのSPの事だったみたいですね。

「匂い」は王子の匂いと花の香りが似ているから
チョイちゃんが運命付けてしまったようです。
チョイちゃんの首飾りの下にはもしかしたら印があるのかも知れません。
お風呂に入ったときも外してないので確認できないんですけど、
この2人が結ばれて欲しいです。
{/netabare}

一話目を見たときは山あり谷あり大きな感動ありの作品を期待しましたが、
観ていく内にストーリーの深みを求める作品では無いことを理解しながらも、
大きな山がくる期待を捨てられず観続けてしまいました。
(毎話感想書き留めておくと当時の気持ちが蘇りますねw)

流石に後半は気持ちを完全に切り替え気楽に、
のんびりまったりほがらかな作品の雰囲気を感じながら
観ることで作品の長所を掴めた気がします。

無難と言えば無難、大きな波は無かったですがじんわり暖かく良い話でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 63

77.8 2 ポジティブで癒しなアニメランキング2位
Aチャンネル(TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (1553)
8082人が棚に入れました
「Aチャンネル」は学園コメディ。天然かつドジッ子のるん、その幼馴染でるんが大好きなトオル、弱気な関西娘ユー子、ツッコミ役のナギの個性的な4人が織り成すハイスクールライフが描かれている。

声優・キャラクター
福原香織、悠木碧、内山夕実、寿美菜子、又吉愛、斎藤桃子、茅原実里、沢城みゆき、小野大輔

セメント さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

A!A!Aチャンネルー!!

今期の癒しアニメ枠です
なんてことのない日常描写で、ポロポロと泣けてくるアニメは、ARIA以来ですね


ストーリーは何もないです、が、何もないのが却って良いんですよね、このアニメに至っては
彼女たちの日常が、私の日常になっていた、とでも言いましょうか
るんちゃんとトオルと、ユー子とナギと、ゆたかとみぽりんも含めて、楽しそうにしてる彼女らの毎日を見ることが、私の生活の一部に組み込まれてたわけです
愛おしいんですよね、みんな
台詞が在り来たりでも、動きがあんまなくても、彼女たちが居てくれるだけで満足なんですよ
そういった意味で、最終回を迎えるのが辛かったですね
出来ることならいつまでも見ていたい、そんな作品でした

監督:小野学×脚本:浦畑達彦×作監:佐々木政勝
咲スタッフが再集結してます!これだけで見る価値がありますね、制作は元GONZO5スタのStudio五組
咲も新アニメ化プロジェクトが発表されて、Studio五組で作るのかな?と期待していますが、どうなんでしょうね
今作の方は、ねんどろいどやにいてんごみたな人物作画ですが、とにかく仕草が可愛く描けてます
手の動き、足の動き、瞬きすらも可愛く感じる
監督さんのお話によると、女子高にロケハンに行ったり、女子高生に取材をしたりして、生の感じを掴んでいったみたいですね
確かに、我々が好きそうな女児像を提供しつつ、各キャラの根本には、良い意味で生々しい部分が感じられ、作品が潤ってます
より良いものを作っていこうとする、スタッフの情熱が感じられる作品は、やはり素晴らしい物ですね
・・・ただ、あれ?るんちゃんたちが通ってる高校って、共学だったような、なんで女子高(ry

OP「Morning Arch/河野マリナ」
MADみたいなOPですね、センスはあると思います
第四回アニグラ優勝者の河野マリナさんは、初のアニソンでしたが、かなり良好なスタートですね、有望です
ひだまりに~に似てるね~♪
ED「ハミングガール/るん、トオル、ナギ、ユー子」
控え目ながら愛くるしい曲だと思います、映像も含めて、聞いてると暖かくなれます
振り向~きながら~バイバイ~♪
そして賛否両論ある、毎回流れる劇中歌ですけど、
OPやEDのように、何回も聴くわけではないので、頭に残りにくいと言えば確かにそうなんですよね
EDが毎回変わるアニメもそうで、どうも一つ一つの曲の印象が薄れてしまうものです
そうではあるのですが、私はこの劇中歌、結構気に入ってます
やっぱ、これがないとAチャンって感じがしませんよ

福原さん、悠木さん、寿さん、内山さんとキャラに合致した声優がキャスチングされてますね
内山さんは、あまり面識、ならぬ声識がなく、メイン役としては初めてお声を拝見したのですが、いいじゃないですか
最終話の、るんちゃんのモノマネとか、かなり似てましたよね、伸び白のある声優さんだと思います
教師側の小野さん、沢城さん、茅原さんといった、中堅声優陣も良い仕事してて、声優に関しては文句なしです

トオルが可愛くて好き、というかトオルを好きでいたいのですが、、、
体が勝手にユー子に寄せ付けられていく。。。
Aチャンに不純な感情を抱こうなど・・・自分が情けない・・・
ま、ざっと見渡してみると、イマイチ需要が分からない属性のキャラが多いですよね
だので、決まったキャラに萌えるのではなく、みんなまとめて萌えてる感じですね
9話のエロ漫画といい、10話のオトナのおもちゃといい、時折下ネタ出してきますよね
日常系でそういうの法度だと聞きますが、作者さんが好きなんですかねぇ
あと、これの舞台って府中市、国立市あたりですよね
あの辺じゃ、ハロウィンにあんな大がかりな催し事をするんですかね
多少近いんで今度行って確かめて来ようと思います


先行試写会の時、黒田bbさんが近くに居て、そこで初めて知ったんですが、女性だったんですね
うめ先生もそうですが、和やか可愛い系の漫画って結構女性が描いてること多いですよね
さて、なんといっても私の大好きな日常系
もはや私の必須養分になっていますから、評価は甘くなりがちですが、それ差し引いても十分高評に値する作品だと思います
見てるとちょっと幸せになれるアニメでした

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17
ネタバレ

おなべ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

チャンネルはそのままで!

Studio五組製作、原作はまんがタイムきららキャラットに連載中です。


内容はあるやらないやら…女子高生4人組のユルくて、ふんわりとした日々を優しく綴った日常アニメでございます。
物語に起伏が激しくあるわけでもなく、大きな事件があるわけでもなく、とにかく平穏でのんびりとしている。そののんびり具合が心地よかったです。
1クールで四季の行事や出来事を綴っていて、とてもよくまとまっていました。脚本もちゃんと構成してあります。キャラの掛け合いは前半は若干テンポが遅めですが、中盤から制作者も馴れて来たのかテンポがよい。クスッとするギャグも垣間見れます。{netabare} 海回でのるんの台詞で「私、宇宙人だからさ」が、まさか最終話で生かされるとは思ってもいませんでした。こういう細かい台詞の伏線が丁寧で良かったです。{/netabare}


Aチャンネルに関しては原作愛読者ですが、原作者黒田bb氏の色使いをアニメでも再現していて、世界覧がきちんと表現されています。一場面でも様になっていると言いますか、空気が伝わってくるのですよ。特に夕焼け、桜がすっげぇ綺麗で感激しました。最近やったらめったら平面的な背景のアニメにはヤキモチしていたので、写実的な背景のAチャンネルには大満足であります。

音楽も派手過ぎず地味過ぎず、日常風景に合った楽曲です。でも毎回の挿入歌はお腹いっぱいになりました。UFOもどきは歌謡曲チックで好きです。


ちょっと残念だったのはキャラデザですかね。
頭が大きいのか、アンバランスな気がします。見ていて不安に感じる時があったり…。黒田bb氏の絵が可愛過ぎるのもあるんですが、キャラデザはもう少し頑張って欲しかった印象です。
原作であまりキャラが固まっていない一巻をベースにしていたので、アニメでも然りです。トオルがバット振り回すのを見てゲンナリした方もいらっしゃるかと。あざとい部分もちょっとばっかし目立っていましたね。まあそこは萌えるアニメのお約束だと思い、母なる海のように広い寛大な心で見据えましょう。それを乗り越えたら今日から貴方もAチャンネラーです。


キャラクターでは、特にナギとユー子の2人が親友といった感じで良かったです。声優さんもピッタリ。ユー子の関西弁はもちろん、「なぁ、ナギ」の何気ない一言がドンピシャでした。
今や出突っ張りの内山夕実をナギにキャスティングしたのは本当に見事としか言いようがありません。最初は初々しさがありつつも、聞いてるうちにナギになっていきました。
特に{netabare} 9話、るんにもらった人形を欲しがるトオルに「ダメダメ、私のだから〜」みたくな会話が自然でそれっぽいなあと。4話位で蛍光靴下を「いいでしょ」と自慢する言い方も良かったですね。{/netabare}
登場人物の微妙な関係、距離感も上手く描写できていたと思います。るんちゃんは天然な部分が際立っていますが、友人に気遣いするシーンもちゃんとあるので「天然ばっかりじゃないんだぜ!」と皆さんに言いたいです。


まさに日常アニメの王道、お手本のような作品に仕上がっていて、見ていてとてもまったりしました。ふわーっと見れる癒やし系アニメだと思います。最終話になるにつれてちょっぴり寂しさが伴っていくんですよねえ…。「あーこれが日常アニメなんだなー」と。雰囲気重視の作品なので、雰囲気が気に入った方は是非視聴をおススメします。挿入歌を入れ過ぎた印象があるので、控えめにしてくれたらもっと評価が変わっていたでしょうね。

2期を待ち望んでいる作品の一つなのですが、季節分やっちゃったし、難しいでしょうかね…。原作3巻収録ナギとユー子の喧嘩回も是非映像化してほしいなあ。お願いします五組さん!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

自分には微妙

控えめに言っても、るんが天然というよりもやべえ奴。るんを好きな先生がいたけど、彼もやべえ奴。トオルもバットを持ち歩いているから軽犯罪法に違反してそう。

OPのMorning Archに魅かれて見たけれども、いまいち自分にはよくわからなかった。なんかユー子が不憫だった。なんというか、ほのぼのを期待してしまってせいでトオルが平和をかき乱す邪悪な存在にしか思えない。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
1. 好き
トオルは、るんのことが大好きで彼女が通う高校を受験する。合格したことを一番にるんに伝えようと彼女の部屋にやってくると、そこには、るんと見知らぬ女の子と抱き合っている姿が…。スーパー天然娘なるん、るんが大好きなトオル、冷静な(?)ツッコミ役のナギ、怖がりでいじられ役ユー子、4人のゆるゆるとしたハイスクールライフがはじまる!

2. 雨の日はお風呂
朝が弱いるんは、眠さのため靴下を片方、履き忘れる。トオルは、もっと大事なものも忘れていることに気づき、驚く。…放課後、雨は降っているが傘を持っていない4人は、濡れた服をナギの家で服を乾かすことにする。

3. 同級生
1年生の教室をのぞくことにしたるん、ナギ、ユー子はトオルの意外な優等生ぶりをからかう。そんなトオルの同級生・ユタカはトオルと仲良くなろうと積極的すぎるアプローチをかける。

4. きろぐらむ
ある日、教室でるんとトオルがユー子の長所をあげているのを聞いたナギは、忘れていた目標を思い出す。一方、トオルはユタカの友人であるミホからも友だちになりたいと話しかけられる。

5. 海
夏の暑い日。るんは「みんなで海に行こう!」と提案するが、トオルとナギからの反応はイマイチだった。そんなある日、ユー子のショッピングに付き合っていたナギは、気になるデザインの水着を発見する・・・。そして同じ頃、買い物から帰ってきたトオルが部屋に戻るとそこには、るんからのプレゼントが置かれていた・・・。

6. 真夏の夜の・・・
夏休み中の登校日。各学年それぞれのクラスで、2学期までに記入するよう、進路相談のアンケートが配られる。しかし、ユー子はアンケート用紙を学校に忘れてきてしまい、みんなで夜の学校へ取りに行くことになる。

7. 夏祭り
夏休みも終盤のある日。四人はカラオケボックスに行くことに。カラオケを楽しむるん、ナギ、ユー子の三人とは反対に、終始歌本とにらめっこをつづけるトオルの姿があった。

8. 新学期
夏休みも終わった新学期のある日。いつも仲よしのるんとトオルがケンカをしてしまう。いつもとちょっとだけ違う二人の様子を見たナギとユー子はなんとかしようと思い悩むのだった。

9. プレゼント
10月の終わり、ハロウィーンが近づいたある日。以前から興味があったというるんの提案により、お菓子を作ってみんなでハロウィーンパーティーをすることに。

10. 炭酸
とある冬の日。るん、ナギ、ユー子は3人でトオルの家へ遊びに行くことに。いつもは整頓されている部屋が珍しく散らかっており、不思議に思っていると、現れたトオルの腕には、一匹の子猫が抱えられているのだった。

11. たんじょうび
年の瀬迫る12月のある日。トオルの誕生日の話などをしながら、いつものように四人で帰る途中、校門の近くで学校説明会に来ていた中学生を見かける。そこで、高校受験のシーズンも近いこと実感するのだった。

12. 宇宙人
年も明けた1月。新学期の始業式の日。季節の移り変わりに、るんと過ごすことのできる限られた高校生活を意識してしまうトオル。るんやナギ、ユー子の何気ない会話にも寂しさを感じていたが…。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

74.9 3 ポジティブで癒しなアニメランキング3位
たまゆら~hitotose~(TVアニメ動画)

2011年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1110)
5093人が棚に入れました
人気OVAのテレビアニメ化。写真が大好きな高校1年生沢渡楓と、彼女をとりまく人たちの日常とささやかな夢を描いた物語。写真が大好きな高校1年生、沢渡楓。あだ名は「ぽって」。この春、海と山に囲まれた穏やかな瀬戸内海の町、広島県竹原市に引っ越してきました。そこは亡くなった父親が子供のころに住んでいた町。古い町並み、美しい海と島々、暖かな人々とそして新しくできた素敵な友達…。大好きになったこの町で撮った楓の写真には、ときどきたまゆらが写ります。たまゆらは楓の心がふわふわと舞い上がって幸せな気持ちの時に写るかわいい光。幸せが形になったような不思議な何か…。そして、その写真はみんなをちょっとだけ幸せな気持ちにしてくれるんです。
ネタバレ

Ballantine さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

優しさを忘れてしまったそこのあなたへ(復習

今回はTVアニメ化第1期なので1話約25分、全12話+1話。
見る順番のお勧めはアニメ内時系列で言うと
本作1話→OVA1-4話-+本作2-5.5-12話→2期
販売時系列はOVA→1期→2期です。

舞台は広島県竹原市。実際にあるお店や場所が出てきます。

基本は日常系ほのぼのアニメです。
主人公はお父さんを亡くしているのでその心理状況を察する事が出来るとこのアニメがすんなり入るのではないかな?
終始暖かい感じのなんだか心温まる若干切なく優しい癒し系物語。
兎に角当たり前の優しさが身にしみるんです。
普段の些細な事に幸せを感じる事が出来るのかと言うような。
これは恐らく見る人が人の優しさというものに遠藤くなった時程しっくり来るアニメであるでしょう。
一人暮らしを始めたばかりだったり仕事を始めたばかりだったり、日々の生活に嫌気がさしちゃったりしている人だったり。
人の優しさと遠藤くなればなる程愛おしくなるアニメかと。

ちなみに初めてこのアニメ見た時寝落ちして何処まで見たかすら覚えてませんでした。
それから何ヶ月か後にふと見直して感動した覚えが。


原作・監督・シリーズ構成:佐藤順一
この人が凄い人できっと多くの女性の方が知っているであろうセーラームーンを作った監督でもある。
若い子はきっと知らないだろうけど。
他にも代表作に『きんぎょ注意報!』、『美少女戦士セーラームーン』、『おジャ魔女どれみ』、『ケロロ軍曹』、『カレイドスター』、『プリンセスチュチュ』、『ARIA』
数多くの有名所のアニメを作ってきている。
私的には異国迷路のクロワーゼ The Animationのシリーズ構成・脚本・絵コンテ・音響監督・挿入歌作詞「たからもの」が大好きです。
他にもEVAの絵コンテだったり、カウボーイビバップの絵コンテだったりと。
ってかこの人が絡んでるアニメ知ってるものがメッチャ多いから驚きである。
なんかシンパシー感じてるのかな?w
ARIAシリーズとかカレイドスターとかこのサイトのレビューで感動するってかなり好評だからいつか見たいけどなかなか見れない(・・;)


TV第1期OPED挿入曲

{netabare}オープニングテーマ

「おかえりなさい」
作詞・歌 - 坂本真綾 / 作曲 - 松任谷由実 / 編曲 - 森俊之

エンディングテーマ

「神様のいたずら」(第1話、第3話 - 第6話、第8話 - 第10話)
作詞・作曲 - 大江千里 / 編曲 - 清水信之 / 歌 - 中島愛
「夏鳥-うたとぴあの-」(第2話)
作詞・作曲 - 杉森舞 / 編曲・ピアノ演奏 - 清水信之 / 歌 - 中島愛
「星空」(第7話)
作詞 - 伊藤利恵子 / 作曲・編曲 - 西脇辰弥 / 歌 - 中島愛
「あしたの陽だまり」 (第11話)
作詞 - マイクスギヤマ / 作曲・編曲 - 浜口史郎 / 歌‐沢渡楓(竹達彩奈)、塙かおる(阿澄佳奈)、岡崎のりえ(井口裕香)、桜田麻音(儀武ゆう子)
「A HAPPY NEW YEAR」(第12話)(最終回)
作詞・作曲 - 松任谷由実 編曲 - 窪田ミナ / 歌 - 坂本真綾
「花火」(第5.5話)テレビシリーズ時未放送話

作詞・作曲 - 矢吹香那 / 編曲 - 北川勝利 / 歌 - 清浦夏実
挿入歌

「やさしさに包まれたなら」(第4話)
作詞・作曲 - 荒井由実 / 歌・演奏 - marble
「ヒマワリ」(第5話)
作詞・作曲・編曲 - 北川勝利 / ストリングス編曲 - 長谷泰宏 / 歌 - 沢渡楓(竹達彩奈)
「夢の兆し」(第6話)
作詞 - 松浦有希 / 作曲 - hermin / 編曲 - 鈴木智文 / 歌 - 岡崎のりえ(井口裕香)、桜田麻音(儀武ゆう子)
「ずっと一緒 -うたとギター-」(第9話)
作詞 - 西直紀 / 作曲 - F.GIRAUD / 編曲 - 笹子重治 / 歌 - 保志まなみ(中島愛)
「ももねこ音頭」(第9話)(第10話のみ小学生バージョン)
作詞 - 西直紀 / 作曲・編曲 - 中島ノブユキ / 歌 - 沢渡楓(竹達彩奈)、ももねこ様(福井裕佳梨)
「希望のカタチ」(第10話)
作詞 - micco / 作曲・編曲 - 菊池達也 / ストリングス編曲 - 杉本優 / 歌 - 塙かおる(阿澄佳奈)
挿入曲
「たまゆら〜メインテーマ」(第7話)
作曲 - 中島ノブユキ / 竹楽器演奏 - 竹夢楽団{/netabare}


たまゆらじお
http://tamayura.info/hitotose/tamayuradio/index2.html
未だに全10回公式で公開中


各話感想
{netabare}1話
人権尊重都市ねぇ…まぁ広島だし。
チヒロちゃん良い子すぎるだろ…ブユスケきもいぞw
こういう所なんだよなぁたまゆらの良い所って。
この友情ってか人当たりの良さと言うか…
実に良い話だ。そして他人が思う程主人公は弱くは無い。
弱くはないのは仕舞いこんでしまったせいだった…
ここホントしんみりする。
あれ…お風呂一緒に入るだと!?弟よ、なんて羨ましいんだ…
何再設定なんだったっけ。まぁいいか。
まさかの引越し。
ぶゆぶゆテレ隠ししやがってからに(;_;)
なんで1話からしんみりさせてくるんだ…
まぁこれがうまい掴みになっているんですよね。
「アグレッシブに!!」
それで2期はもあぐれっしぶに…
うむ。こっからきてるのか?(適当)
わけのわからないプレゼント渡すなwでもその心意気確かに受け取りました。
プレゼントパート2がニャンコ先生…チヒロちゃんアグレッシブだね!
あれ?こんな話だったっけ…
地面に広がるおかえりの文字。
そして「ぽって。おかえり」と声を掛ける友人。
地方から状況した人やホームシック気味の人にはドカンと心に響いたのではなかろうか?


2話
引っ込み思案なところを直してアグレッシブになれるのだろうか?
アタヽ(д`ヽ彡ノ´д)ノフタ
おもちゃ系?おもちゃ系ってなんだ?
先生良いキャラしてる。ってかこういうダジャレ好きな先生昔いたなぁ。
カッター訓練ってそんなのやってる学校あんのかね。
なお瀬戸の花嫁!誰か知り合いで使ってた気がw
やたら笛鳴らす体育教師もあるあるすぎるw
マエストロの声がいけめんすぎる。
瀬戸内レモンパイ綺麗だなぁ。甘いもん嫌いだから食べたいとは思わないけど。
天井に生えてた紫の花なんだっけなぁ近所の公園に毎年咲いててブドウかとちっちゃい頃思ってたんだよなぁ。
「たべてたべてーえんりょしないでー」目が猫ww
呪いの人形w
なんで焼きそば挟まってるんだろうか。広島焼きなのかな。
人生ゲーム懐かしいなぁ。
今の時代はカメラなんて携帯でいくらでも撮れちゃう便利な時代になったもんだ。
メッチャボケてるw
悲しい思い出から暖かい思い出か…
なかなか変わらないよなぁそういうの。
何かAIRのもうゴールしていいよねってのが思い浮かんだ。
さゆみおねぇちゃん泣かせてくれるぜ(;_;)
1話目のEDとすでに絵が違う。EDの入り方いいなぁ。
Cパートww布団独り占めすんなw

3話
メチャクチャうまそう…
和テイストだけど洋風カクテルなんたらみたいなのとかもあるのが凄いな。
井口裕香の声でおにいちゃんって単語出るともう月火にしか見えない。
そしておにいちゃんとか聞くとアララギ君なんだろうなぁとw
コマチ?オノノ?こんなキャラいたっけw
完全に忘れてる。
あぁそうかコウ君のあれか~そういやいたなぁ。
おばあちゃん気の利かせ方がうますぎる。
完全に見ぬいてる言い回しだよなぁ。大人の鏡。
コマチでも作れる簡単な料理を選んで傷つく事も無くまさに神業レベルのおばあちゃん。
リアルで出来るようになりたいもんだ。
こういうのがこのアニメの良い所。
のりえはなんで張り合ってんだよw
のりえのお兄ちゃんがこれまた優しい。きっとアララギ君なんだろうなー(棒
ホント音楽最高にいいんだよなぁこのアニメ。OPもEDもBGMも。
ちっちゃい頃のぽって可愛い。
しかし現実の甥っ子はあまり可愛く感じないと言う。


4話
今度はまおちゃんのおじいちゃんちで泊りかな?
瀬戸内海の島なのかな?
あらかわいいナカイさん。ぼんぼれそうですね。
コウたん浮いてる浮いてるww
ぽってのおじいちゃんもコミュ障かよw
レモン羊羹うまいのかな。甘いもの良く出てくるなぁ。
まおんちゃん仕事熱心だな。
「おもてなしの心をもった人がお客さんをもてなす所」名言。
まぁぶっちゃけ素人は手を出すなって話ですね。おじいちゃんとしてはまおんへの教育といったところか。
まおん父w
「やさしさに包まれたなら」いい曲だ。
なんともたまゆらにぴったりな曲があったもんだよなぁ。
友達も家族も皆温かすぎる。
口笛師は無いだろうwwCパートのアヘビアーンってww


5話
まさかのちひろちゃん復活回!1話からもう出ないんじゃないかと思ってたよ。
忠海駅ってホントにあるのか?w
と思ってググったら本当にありましたww
広島県竹原市忠海中町一丁目にあるそうです。
おかあさんバイク乗りなのか。
ツーリングクラブとかなんか男っぽいんだなぁ。
なんだろうこのアニメ見てると一々色んな思い出に浸ってしまってぼーっとしてしまう。
ちひろちゃん未だに泣き上戸で優しい子なんだなぁ…
出た!ほぼろ焼き。1150円だっけ?もう販売してないっぽいけど。
2期始まったしまた販売するんだろうか。どっちにしても遠すぎて行けないが。
ちひろちゃんも引っ込み思案だったのか。
うわー懐かしい昔無駄にセミの抜け殻拾ってたっけ。
なんで拾ってたのかさっぱりわからんなぁ今となっては。
おねぇちゃん活発だなw
1時間w2時間ww帰りが思いやられるなこれw
生グミラムネってなんぞ?グミとラムネが一緒になるのか…
はたまたラムネ味のグミの事なのか…
って事でググって見たらたまゆらしかでねぇぞおいどうなってんだ。
なんかこういう高台からの見晴らし昔は綺麗な風景に見えたけど震災以降イメージ変わったなぁ。
しかしちひろちゃんの人形毎度毎度可愛くないw
これ普通に可愛い設定で良かったんじゃないのって思う。
ちひろちゃんにも友達できたね!


6話
1999年秋。ロリまおんちゃん。
この口笛のメロディーなんだっけなぁ…懐かしい気がする。
思い出せないよ('A`)
ぽっていつの間にw
おまっタートルネックかぶるなww監督何やってんすかww
一つ上の男。上野クリニックじゃないですかーやだー!w
知っててやってんのか知らずにやったのか…
なんともシュール。
もらい泣き可愛いw
まおん強い子!口笛をなんで吹いてるかの回でしたねAパート。
謎のネコ型モフモフ。のりえちゃんの頭に乗るなw
まるごとかぼちゃプリンw甘いモノは嫌いだなぁ…
逆にしょっぱいものがちっちゃい頃から好きだなぁ梅干しとか漬物とか。
のりえちゃんとまおんちゃんは中学校からの友達なんだね。
この頃から口笛で心が読めるたのかw
口笛で意気投合しちゃったのね。
Cパート口笛読み合い大会ww


7話
憧憬の路(しょうけいのみち)。なんだろう東京駅のイルミネーションみたいなものかな。
まぁ竹の方が明らかに情緒あふれる温かい感じなんだろうなぁ。
なんというテルテルボウズwww否定しろw
しかしテルテル坊主ってなんで首吊ってるんだろ。
って事で調べてみた。
どうやら中国から伝わったらしい。首を吊ってるのは特に説明は無かったものの単純に晴れを祈願するものらしい。
本当は怖いグリム童話的な怖い話が出てこなくて良かったわ。
「今度こそ楽しんで貰いたい憧憬の路」
なんて友達思いなんだ。
マエストロのとこに入り浸るJDらしき女二人は何者なんだ。
先生お好み焼き屋で何してんのw
ってか相思相愛だろこれw お前ら様w
店先の竹の火の光綺麗だな。
憧憬の路ってリアルであるのかな?
って事でググって見た。
憧憬の路(しょうけいのみち)は、広島県竹原市の街並み保存地区で開催される祭り。竹筒にいれたろうそくを灯し、江戸時代から続く街並みをライトアップする催しである。
だそうで画像検索とかすると綺麗だねぇ。
ショウコさん… 田舎で灯篭流しやったっけなぁ…
こましゃくれってなんだよwまったくこの二人はw
こう君聞いてないww おばさん彼女にすんなw
かおたん…(T_T)
「だからね、泣かなくて良くなったんだよ?」
俺画面見えなくなっちゃったんだけど。゚(゚´Д`゚)゚。
雨上がりの濡れた地面に反射していつもより綺麗になってる!
結果オーライだね!
お礼の五段重ねwwそんな食えねーよwデートじゃねぇのかよw
何気にほぼろの人も奥手だなw
号泣してる女の人は何があったのだろう…
ってこれもしかしてショウコさんか!?
どういう泣きなんだろう。ぽってのお父さん絡み?
もっと何か別のことが?
過ごした時間ずっとずっと宝物ですありがとう昌子
意味深すぎる…。まぁ昌子ってのはわかったけど、どういう意味で泣いていたのか。
特殊ED多いなぁホント。凄くいいね!


8話
しほみさん「ただいま」ふむ地元だったのか。
先生不発ww
あれ?しほみさんほぼろさんちで住んでるのか…
コマチちゃんこまちぃ!
まさかのぽってにまで対抗意識ww
あぁやばいお好み焼き食いたくなってくる。
でもお餅明太チーズもんじゃも好きなんだよなぁ…
トリビアクイズー
Q.ほぼろさんの本名は?A.ちもちゃん
Q,苗字は何でしょう?A,八色(やくさ)
こりゃ読めん。
Q.なぜこの店がほぼろか?
A.広島の言葉でほぼろを売ると言えばお嫁さんが実家に帰る事。すなわち離婚。ほぼろ島のほぼろ。
食べ尽くしてくれるって意味なんだろうけどわけがわからないよ。
行き先の無い切符。いろんな意味に取れるよねこれ。
例えば先が決まってないから自由に出来る。
先が決まってないから不安。
どちらにも取れる。まるで官僚の答弁みたいだ。
ゴーヤクリーム抹茶冷麺ww まずいだろこれ。
「楽しみにしちょってねぇ~」むろみさんが脳裏をかすめたw
みそのさんイラストレーターだったのか。
ぼろぼろとかひでぇw
線路の二股が行き先は自由って意味を表してるのね。
その行き先を決めるのは自由。そっちに落ち着いたか。


9話
ももねこ様なんかまっくろくろすけっぽいw
あれ?OP絵が変わったかな?
猫って10F位から落ちても死なないとか昔聞いた事あるなぁ。
ももねこ様はゴミ拾いが日課だったのか。
何これもも猫回なのかw逃げたw
イノシシと決闘とか無茶しやがって。コウたんナイスタイミング。
猫の気持ちまで察しちゃうぽってたん。
熱くてさむ~い瞬間!w
10枚!?工エエェェ(´д`)ェェエエ工20枚とか無理ゲー。
何処の大食い選手権だよ。
おやすみなさいの効果が抜群すぎるw
あっあれかマエストロのとこに入り浸ってた人たちか。
まおんの妄想が止まらないwリオデジャネイロってなんだよw
謎の組織って何処の組織だよw
おねぇちゃん大暴走wいつでもアクセル全開ww何この人w
このアニメで一番ぶっ飛んでるキャラだな。
写真全削除か。
俺も別れたりした相手の写真は全て消して捨ててるな。
失恋の(;_:)


10話
かおる回か。
サバサバしてんなぁかおたん。
かおたんって言うなってのがないね。
ファイwwゴマシャクレなにしてんだよw渡部陽一かっ!
あの人ホントに戦場行ってるのか怪しいよなぁ。
しかしおねぇちゃん一々お節介だな。
竹酢液[ちくさくえき]
竹を蒸し焼きにしてでた煙を液化したもの。くさい。
何に使うんだよそんなもんw
って事でググってみた。
お風呂、花粉症予防、化粧水、うがい、虫さされ・切り傷など
やけど・日焼け、水虫、リンス
冷蔵庫、下駄箱、台所、トイレの殺菌・消臭
園芸、ペット、家畜、堆肥作り・生ゴミの発酵促進
小動物の忌避、染め物の媒染剤(色止め)として
なんじゃこりゃ。豊富すぎる。
良い仲間だな。毎度毎度甘いものばっかだのぉ…
もっと和食とか出してくれてもイイのになぁ。
うーんかおちゃん劣等感を感じてたって事なのか?
のりえ良い事言った。俺の言いたい事全部言った。
幼稚園からの幼馴染か。幼稚園の記憶なんてまったくない\(^o^)/
私たち展。何がどうなるのやら。
完全にかおたん回でした。
なんか普通に見入ってきちゃってた。


11話
とりっとりっとりとりっとりっww
どしたんだよ!w(さまぁ~ず三村風
朗読劇!なんだなんだ盛り上がってきたのか?
ジンジャーケーキ。まーたケーキ( ;∀;)
スイーツはもう飽きました/(^o^)\
甘い物が出れば出る程しょっぱいものが食べたくなる不思議。
先生ほぼろ通いすぎだろw
朗読劇の参考になるのが怪談ってww何処の稲川淳二だよw
のりえ引き出すのうまいな。
乙女座!!なんという展開。まおん現実逃避ww
本番ギリギリまで台本無しとかどうなってんだw
無口な鳥がいました…
これ完全に思い出話だな。凄くジワジワくる。
「わたしお友達が出来たよ!とってもとっても素敵なお友達」
感動した(´;ω;`)
喩え話からのリアル話への転向。すげぇ( ・∀・)イイ!!
4人で小さい頃あってた場所。これは4人とも知らないままなのね。
まさに視聴者特権的な表現がうまい。
特殊新ED。


12話(最終回)
私達展。やるのか!
まさかのガラガラww これは…
全部叫んでる顔www どうしてもも猫w
やっと来たか最初はおかあさんとおばあちゃん。
それ程でもあるのかよ!
マエストロちゃっかりナンパすんなw
あれ?朗読劇もう一回あるのね。
香水振りまくのかw のこちゃんコウ君なのか!
工エエェェ(´д`)ェェエエ工 完結しねぇのかよww
やっぱ冬に見るべきアニメだった。
クリスマスとか正月とか。
冬好きは冬ってだけで二倍位テンション上がる。
ちひろちゃん抱えてるのもも猫様のぬいぐるみじゃん!自前か!
でたーおねぇちゃん!おまえだけが大吉でどうすんだよw
うわー。冬の山道とか田舎道でよくあるよねこういう風景。
トラックが田んぼに突っ込んでたり車がスリップしたり。
いつだか先輩の車の助手席に乗ってて目の前の車がスリップして2回転位したのを目の前で見た時は死ぬなと思ったっけ。
山の朝日は綺麗だね。
スキー場で働いてた時は毎日綺麗な景色が見れて帰りたくなかったな。
写真の力って凄いよね。でも動画ってもっと凄いよね。
その時のその場所の記録が全て思い起こされる。
まさに記憶を外部装置HDD等に移し替えられる代物。
これをネット上の記録媒体になると攻殻機動隊みたいな話になるわけなので。
って事で最終回いい終わり方だったのか!?ちょっと疑問w
もっと感動する展開を望んでいたわけで、、、


5.5話
夏に戻ったわけか。
無くなったなくし物が突然目の前に現れると戸惑ってしまう…意味深だな。
ロリゆら回!!
浴衣にそんな思い出が…
だからちひろちゃんぬいぐるみが気持ち悪いってw
失敗写真ぼけまくりだな。
現像しなかった写真。おいやめろ。そういうのは見るもんじゃない。
未だに現像してなかった謎の使い捨てカメラがあるんだけどどうしたもんか…
何が映ってるかわからんから怖くて出せない。もう10年以上前の…
浴衣いいねぇ~。個人的には着物のほうが好きだけど。
おばあちゃん。止まった時間が動き出すか…
うーむのりえは浴衣なんか着てるともうますます月火でしかないというかなんというか…
まおんのキャラデザのほうが似合う。
自宅から綺麗な花火見えるとかすげぇな。
うちも見えるけど窓から顔出して無理な姿勢しないと無理だけどw
浴衣の柄は暖かい風か。黄色…なのか?うーんオレンジって感じがする。
楓(ふう)の名前の由来は温かい風だったのか。
だからちひろちゃんなんでわけがわからない写真をw
お父さんの写真…
あれ?こっちの方が最終回っぽいじゃないか!!
よーしやっと1期見直せた。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 27
ネタバレ

ギータ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

とにかく温かい! 温かすぎて泣いてしまいましたが(笑)  追記:汐入に行ってきました

この前ニコニコ一挙放送でやってて、たまたま見た作品です。
見終わって、なぜ今までこの作品を見て来なかったのか、視聴しないまま一生を終えなくてよかったなぁと思いました。大げさすぎですが(笑)

視聴前のこの作品のイメージは
①広島県竹原市が舞台
②写真アニメ
③癒し系アニメ
といった感じでした。

たしかにイメージには当てはまっていた作品なのですが、それだけではない、色々な主張が詰め込まれている作品であり、さらに友達、親子の絆に感動するアニメでもありました。

そして、一貫性のある作品ですね。
ぼんやりした夢に向かって悩んだり、決断したりする主要人物たち、今を大切にしたいという気持ち、作品には目に見えないその人の気持ちが宿っているなどなど、1話限定ではなく、このアニメ全体を通して主張してきました。
作り手がぜひ伝えたい、何かしら考えてもらいたいと思いながら構成した姿が浮かびます。

最近よく思うことでアニメに限った事ではありませんが、イメージだけでは計れない、実際に視聴しないと分からないことってたくさんあると改めて思わせられた作品でした。



・写真には撮った人の気持ちも映っている
写真は映っている人の様子だけではなく、撮った人の楽しそうな気持ち、一生懸命さなどなど、色んなものが映っているということです。
そして、それはアニメも同じことが言えるでしょう。作り手の気持ち、考え、願いなど、そういったものがアニメの中に入っていると思うのです。
このアニメを見ていて、こういう思いを届けたい、こういう空気を大切にしたい、キャラクターの良さ、成長を見てもらいたい、魅力を存分に発揮させたいなどなど、いろんな思いが伝わってきたように思います。(お世辞っぽく聞こえますが、真意です。)



・さようなら、ごめんなさいではなく、ただいま、ありがとうで泣けるアニメ
他のアニメは前者の心境を共感することによって涙することが多かったです。
純粋に温かい気持ちでありがとうの気持ちで泣けるアニメって私はあまり見てこなかったように思います。
両親へのありがとう、友達へのありがとう、写真から伝わってくる温かい気持ちなど、見ていて本当に温かい気持ちになるアニメです。
癒し系のアニメではありますが、それ以上に温かい雰囲気をまとったアニメだと思います。



・変わるもの、変わらないもの
はいきました!私がアニメの主張の中で一番好きといってもいい分野が(笑)

「好きだから期待するし、(変わってしまえば)寂しい思いをする、でも決めるのは本人だから誰にも止められない」
{netabare}本当にその通りですよね。好きだったプロ野球の選手が引退する時は本当に寂しいです。他にも友達がずっと続けてきたスポーツをやめたり、追い続けてきた夢を変えたりしたら寂しいです。でも決めるのは本人です。
それに、好きだった気持ちは変わらないし、これからも応援する気持ちは変わらないでしょう。変わらないものもしっかりあるんです。“きっと、そういうものなんだよ。”
他人のことを考えたシーンでもあり、自分のことは自分できめるものだと考えたシーンでもありました。どんな決断をしても、変わらないものはあると信じて。 {/netabare}

「この先何かが変わっても、今ここにみんなといることは変わらないから、今できる何かを残したい。」
{netabare}今から見た過去は変わりません。そして、未来から見た今も変わらないと言えます。
今しかできない、未来では出来ない、変わってしまうことだから、今できることを未来に残したいというシーンでした。
こういう思いで生きていけば、1日1日を大切に過ごせるし、より自分に素直に生きれるだろうなぁと思いました。
12話も同じような主張がありましたね。
時がたてば手が届かなくなるから残しておきたい、それが写真である。その時にカメラの四角い窓から見つけた宝物をずっと残しておきたい。その瞬間を撮った写真にいつでも言える、「おかえりなさい」
うん。カメラ欲しくなったなぁ(笑){/netabare}



・あふれ出るセンスの良さ!もはや芸術です
とにかくセンスがいいです。各キャラクターの設定、自分の気持ちの表し方、EDの入りや歌詞にあったセリフなど、「こりゃやられた!」と思ってしまうシーンばかりでした。

印象的だった回をいくつか紹介します
①第10話 {netabare}で提案された私達展
みんなで何かしたいと言った時、本当にみんなでやることしか私は思いつきませんでした。みんなで写真を撮る、みんなでお菓子を作るなど。
だから、この提案が出た時は鳥肌立って、下手したら泣くところでした。
それぞれが興味を持っていること、今の自分を表現することをみんなでやるというものでした。
第10話視聴時の私の胸中
→「うわっそうきたか!楓は写真、のりえはスイーツ、麻音は口笛あるもんな!かおるはポプリ作って展示するのかな?それぞれの違う興味を合わせて、みんなで展示会を作る、このアニメだからこそできるとはいうものの、なんて発想力なんだ!これは思いつかなかったわ!」 {/netabare}

②第11話 {netabare}での麻音の朗読
自分の気持ちをなかなか口に出すことができない麻音。
朗読したのは、鳥を自分に見立てた自作の物語でした。途中まではできているものの、最後は白紙になってました。
今までの自分の生い立ちを書き、のりえと友達になったものの、最後がどうしても思いつかない。
麻音は何か伝えたいんですよね。でもなかなか言葉として出て来ない、すごく悩んで、一週間で消しゴムが豆粒くらいになるほど頑張って言葉を引き出そうとしました。
悩んだものの、友達や両親の顔を見たら自然に言いたい言葉がでてきました。
こんな素敵な友達ができたんだよ!今までありがとう!
ノートを閉じた時に麻音は間違いなく生まれ変わったと思いました。もう時間をかけて書かなくても、今思っている気持ちを言葉にして話せるんだ、というように。 {/netabare}

③5.5話 {netabare}お父さんの現像写真
5.5話視聴時の私の胸中
→「お父さんの写真どんなだろう、海とか、昆虫とかやんちゃな感じで、とにかくブレまくってるんだろうなぁ。
ちょ!?花火とか、ブレてる花火とか、ぽってと同じとか無理だって!反則だって!泣いちゃうって!
そりゃマエストロが作中でも屈指の笑顔で心のこもった声で良い写真だよって言うわけだよ。この回やべぇわ!最初から全力投球なのに、最後までツメがしっかりしているとか、文句なしの神回だわ。」

現像写真が花火じゃなければここまで泣くことはなかったと思います。このチョイスにもセンスを感じられます。
5.5話の完成度は本当に高い、たまゆら屈指の神回です。
楓という名前の由来、その願いに込められた浴衣のイメージ(あったかい風)、浴衣によって少し昔の後ろめたさが生じたぽって、止まった時間がいつか動き出すと信じていたおばあちゃん、浴衣を着て一番喜んでいるのはお父さんなどなど、すべての要素がかみ合っているんですよね。
そして、お父さんの宝物だったブレブレのぽっての写真、そのエピソードに合う花火のブレブレ写真、もうセンス抜群すぎです! {/netabare}



このアニメの主題の1つである夢、それとぽってのお父さんについてはOVAの感想で書きます。
これから2期がはじまるということで、1期を見てない人はまだ間に合うのでぜひ見てみて下さい!
本当に見て良かったと思えた作品でした。


追記:汐入に行ってきました
{netabare}横浜市に行く機会があったので、聖地巡礼をしようと思った時に、真っ先に思い浮かんだのが、たまゆらの第2の舞台である汐入でした。

公園がたくさんある町でしたが、特徴的な公園のカットだけでなく、何気ない通路や交差点などのカットも多く、実際の生活感や学校に通っている描写をしっかりしていたんだなぁというのが1つの印象です。

それでも、ひね生姜のある公園を訪れて、実物を見た時のテンションのあがりようは半端なかったですが(笑)

もしかしたら2期でまた新しいカットがでるかもしれないため、どうせなら終わってから行きたかったとも思いましたが、もしでてきたら「この道通った!」とか思いながら視聴出来ればなと思います。
次は竹原だな!{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20

せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

また一つ大切な宝物発見です(´ー*`)♪

●「たまゆら」ってどんなアニメなの(*'ω'*)......?
天国に行った大好きなお父さんに教えてもらった写真♪
その時、その一瞬の想いを、小さな一枚の枠の中にギュッと閉じ込めてくれる写真。
そっとしまっていた父さんの形見のカメラ「Rollei 35S」で写真を撮りたいと想うようになった主人公こと沢渡 楓(ぽって)が、お父さんとの楽しかった想いでを悲しい色に染めないように、前向きに生きていく日常を描いた作品なのです♪
 
ふわふわと幸せな気持ちのときに撮った写真に写る不思議な小さな光りの子供達♪
そ・れ・が『たまゆら』なのです!
たまゆらの写真は見る人をちょっぴり幸せにしてくれる♪
そうなんです、そんなちょっとの幸せを分けてくれるようなアニメが「たまゆら」なのです♪
 
そして「たまゆら」を手掛けるのが、「ARIA」でお馴染みの佐藤順一監督とスタッフ達なのです♪
サトジュンが作り出すゆっくりとした時の流れの中から繰り出される、ほんわか心温まるストーリーがジャブのように効いてきて、見ている人全員が幸せになれてしまうと言う「サトジュンマジック」をこの作品「たまゆら」でもきっと味わえるのでしょうね♪
 
 
●「たまゆら」~hitotose~と出逢った日の日記♪♪v(⌒o⌒)v♪♪
いきなりお空から桃色の物体か降ってきましたね♪
ももねこ様w
空から女の子?が振ってくるアニメは名作だっていう勝手なジンクスに無理矢理あてはめて、「たまゆら」の幸先の良いスタートを喜んでみましたヾ(〃^∇^)ノ♪
 
でも実際に1話目からこんなに涙を流したアニメは始めてかもしれません(。>0<。)
ぽってが引っ越す前に横須賀市汐入に住んでいた小・中学生時代の親友「ちひろ」ちゃんとのエピソードだったのですけど、ちひろちゃんの涙もろさが移ったのか、とにかく心奪われっぱなしの第1話でした
(゚ーÅ)
OVAを見ていたので、感情移入値は当然「MAX」状態なので涙腺ゆるゆるでしたよ(/ω\)
この作品を観る前にOVAの方を観ていた方が楽しめるのは間違いないので、まだOVA観てない人は手軽に観れるOVAを是非観てから視聴してほしいです♪
 
作画も優しいタッチで描かれていて、最低限のCGしか使ってないのがとっても好印象でした♪
同時期に始まった「WORKING!!」とは対照的な印象ですね。
2話からは広島県の瀬戸内の風景を満喫できそうですし、楽しみでしょうがないです♪
 
今期一番期待していた作品だけに、予想以上の好発進!
癒し系大好きなアタシσ(゚-^*)の中でかなりの名作になる予感がします♪
 
 
■キャスティングについて
「たまゆら」で登場するお店で、竹原市のお好み焼き屋さん「ほぼろ」と、呉市のカフェ「カサブランカ」はどちらも広島弁を話す女店主という設定なのですけど、「ほぼろ」店主の八色ちも[yakusa -]役に、松来未祐さん、「カサブランカ」店主の藤井 みその[fujii -]役に大亀あすかさんと、どちらも広島県出身の声優さんをキャスティングしているなど、広島県の良さを余すことなく伝えようとする姿勢がこういったところからも感じられますね♪

また、ARIAからのキャストも需要なキャラでキャスティングされているので、ARIAファンとしては嬉しいですね♪
志保美りほ(cv葉月絵理乃)・・・灯里ちゃん
塙 さよみ(cv大原さやか)・・・アリシアさん
飛田 志麻子(cv斎藤千和)・・・藍華ちゃん
篠田 こまち(cv広橋涼)・・・アリスちゃん


■総評
あぁ~o(*´Д`*) 1クールじゃ物足りない気持ちでいっぱいです♪
「たまゆら」のゆったりとした雰囲気にもっともっと浸っていたいですね(>o<")
一見、なんの変哲もないなにげない日常を描いた「たまゆら~hitotose~」ですけど、この作品から何を感じ取るかは観る人によって様々だと思うのです。
(  ゚ ▽ ゚ ;)エッ!!何も得るものがないって・・・そういう人は・・・色々悩んだりした時に是非観てみてくださいねw

今回の「~hitotose~」ではOVAでは描ききれなかった部分にスポットを当てて作られている印象を受けました♪
ストーリーの前半は、ぽってのかけがえのない友達一人一人にスポットを当てた素敵なエピソードを用意してくれていて、キャラの新たな一面が見れたりと、その魅力を存分に引き出してくれていましたね♪
仲良し4人組みがまだ出逢う前のエピソードや、「行き先のない切符」のようにゆらゆらと揺らいでいる気持ちなど、どれも丁寧に描かれていてとっても満足のいく内容でしたo(`⌒´*)o

メインキャラの、ぽって、かおたん、のりえちゃん、まおんちゃん、ちひろちゃんはまだ高校生なので人生において色々と立ち止まる事もあるのは当然ですけど、大人になっても迷ったり立ち止まったりする事もありますよね♪
ぽっての憧れの人の志保美さんが空の写真を撮らなくなったエピソードや、志麻子さんのちょっと大人の大失恋のエピソードなど、そういったぽって達と違う世代の人たちの話も盛り込まれているのがまた好印象でした♪

移り行く街並みと変わらぬ街並みを欲張りに見ていたいと思う気持ち。
行き先は自由、今後その行きたい道が変わったとしても、決めるのは自分。
でも迷った時に戻ってこれる場所や人がそこにはいるのです♪
そんな想いを抱きつつ、今の気持ちを形として残そうとした「私達展」☆⌒d(*^ー゚)b
彼女達の姿を見ているとなんだか前向きに頑張らないとって気持ちにさせてくれますね♪

全13話(特別編含む)どの回も心に響く素敵なストーリーに本当に感謝したいです♪
「たまゆら~hitotose~」とはひとまずお別れですけど、なんとなく次回作があるような気がしてならないです♪
ぽって達の卒業までのストーリーを見たいと願いながら楽しみに待っていたいと思います。人(^□^*) オネガイ!!


■ひとり言(# ̄З ̄) ブツブツ
お気に入りのキャラといえば・・・
・これって何の絵・・・肉球です(≧ヘ≦ )プンプン!!
・かおたん!!かおたん言うなぁ~( `ー´)ノ
・まおんちゃんのほとばしる妄想( ̄¬ ̄).。o0O○
・なー! こないだのこまっしゃくれー!(;`O´)o
・タイトルはあつくてさむーい瞬感彡(-_-;)彡ヒューヒュー
・そいじゃー20枚ずつ焼くけーみんな残さずたべんさいよー(☆Д☆)キラリーン♪

第1位:ちもさん 第2位:こまっしゃくれ 第三位:のりえちゃん
でもみんな大好きですよ♪


■MUSIC
OP曲『おかえりなさい』
 歌:坂本真綾
 OVAに引き続き松任谷由実さん作曲に歌詞・歌に坂本真綾さんの最強タッグですね♪
 綺麗な坂本さんの声にユーミンの曲はとっても心地よくって大好きです♪
 
ED曲『神様のいたずら』
 歌:中島愛
 こちらの大江千里さんと中島愛さんのコンビも負けてはないですね♪
 かつて男ユーミンと言われたこともある大江さんって知らない人もいるのかなぁ(^▽^;)
 優しい歌声と情緒溢れる歌詞にしっとり聞かせるギターの音色がほっとさせてくれます♪
 
ED曲『夏鳥-うたとぴあの-』[2話]
 歌:中島愛
 OVAのED曲としても使われていたこの曲は私の大好きな曲の一つなんです♪
 ピアノが奏でる優しい音色と中島愛さんの声がベストマッチな名曲なのです(´ー*`)キラーン
 なんだか懐かしい気持ちにさせてくれる曲は、コーヒーや紅茶を飲みながら昔の写真を見たくなるよう
 な気持ちにさせてくれますよ(*^o^*)
 
挿入歌『やさしさに包まれたなら』[4話]
 歌:坂本真綾
 この曲もOVAのOP曲で使われてた名曲ですね♪
 この曲を朝聴くととってもテンションが上がる元気をくれるお気に入りのナンバーです(*^-^)
 
※「たまゆら-hitotose-」ボーカルアルバム12/28発売♪
 
 
評価は全話視聴後に採点させて頂きます♪
 
2011.10.08・第一の手記
2011.11.06・第二の手記(追記:■MUSIC)
2011.12.24・第三の手記(追記:■キャスティングについて、■総評、■ひとり言(# ̄З ̄) ブツブツ)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 80

82.7 4 ポジティブで癒しなアニメランキング4位
フルーツバスケット [スタジオディーン版](TVアニメ動画)

2001年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (884)
4971人が棚に入れました
わけあってテントで一人暮らしをしていた元気な女子高生・主人公「本田透」は、ひょんな事から同級生にして、全女子生徒のアイドル、草摩由希の家に住み込むことになる。
由希と保護者役の草摩紫呉が暮らす、一見なんの変哲も無い普通の家庭の草摩家。実はこの草摩家には隠された重大な秘密があった…。異性に抱きつかれると動物に変身してしまうという十二支の呪いにかかっているという秘密が!?由希は鼠に、紫呉は犬に、転がり込んできた、いとこの夾は猫に…。
一癖も二癖もある草摩の一族の人々に囲まれながら、透のちょっと不思議で刺激的な生活が始まる。次々と現れる十二支の物の怪に取り付かれた個性あふれる草摩家メンバーたちと、透とのふれあい、透のあるがままを受け入れる前向きな性格と、不器用だけど優しい眼差しは固く閉ざされた草摩家の人々の心を少しずつ変えていくのだった…。

声優・キャラクター
堀江由衣、久川綾、関智一、置鮎龍太郎、今井由香、安原麗子、三石琴乃、齋藤彩夏、井上和彦
ネタバレ

ろき夫 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

大切な何かを思い出させてくれる。

学園モノ&感動&動物萌え系?アニメ。全26話

心清き少女「本田 透(とおる)」が作中の登場人物のみならず視聴者まで癒してくれる素敵なお話。


いきなりどうでもいいことなんですが、
最近ストレスの溜まるようなことが多く、心が荒んでおりました。

そんなとき、「癒されるよっ!」と評判のこのアニメを棚から取り出し観てみることに。

OPの曲から早速癒しオーラ全開。すごく温かい気持ちになれる良い曲です。
これからはじまる物語の、悲しみや切なさを漂わせるOPの雰囲気に期待で胸が高まりました。

最初、普通のラブコメなのかな?と思ってましたが、次第に可笑しな雰囲気に…
草摩家の秘密が明かされる頃には、その面白い設定に完全に引き込まれてしまいました。
というか、登場人物の男キャラ達の予想外の可愛さに胸キュンでした。

特に、夾(きょう)が可愛いですね。
ネコ系男子は初めての経験だったのですが、メチャ可愛いです。
腐じゃありませんよー?おそらくもっと普遍的な気持ちです!w
ネコ系女子が「ネコを被ってる」イメージ(私の中で)なのに対して、
夾は『素がネコ』なのを必死に隠しているんです!
この差は大きかったです。くぅ、可愛いよ~。
変身するタイミングが良過ぎますよね。
透が熱出して倒れるシーンのやつがかなりお気に入りですw

もちろん他のキャラも皆可愛くて愛着が湧きました^^

物語の方は特に15話が好きです。
紅葉くんの辛い過去について掘り下げる後半部。
「忘れていい思い出なんて一つも無いって思いたいから…」
このシーンの紅葉くんの台詞が何とも泣かせてくれます。
しかもここでパパパパーパパ―パパー♪です。これでもかっ!というくらい泣かせてきます。
そして透の素敵な台詞で締めくくられEDへ。EDの曲もOP同様、温かい良い曲。
始終優しさで包み込んでくれる、ホント大好きなパートです。

あと、17話の杞紗ちゃんのエピソードはグッと来るものがありとても共感出来ました。
それに透のことを想ってくれる友人が登場するパートや、親衛隊の登場するパートなども好きです。
…まあ、全部良い話だったということですw
各々のキャラをしっかりと掘り下げ、上手く話をもっていくので、
良い話にうわべ感が漂わず、深さを感じしっかりと感情移入出来ちゃいました。

またギャグの入れ加減も絶妙ですね。しんみりする話が多い中で、上手くバランスをとってきます。
透のことが好きで堪らないがゆえに出しゃばる由希と夾の二人の絡みが自然な笑いを誘ってくれます。
こういうキャラの魅力を活かした、感情に訴えかけてくる笑いの取り方はとても好印象でした。

出会えて良かったと思えるアニメがまた一つ増えました。

これを観た後は、泣き疲れと、笑い疲れと、一日分の疲れとがどっと押し寄せそのままTVの前で寝落ちするという…
メニュー画面で流れるOP曲に癒されながらとても良い睡眠を取ることが出来ました^^

読んで頂きありがとうございます。




以下、夾くんへ贈る…妄想☆暴走日記

{netabare}やっぱこのアニメ一番の収穫は夾くんですね!
いや、ホント可愛いんですって!
本人には失礼ですが、たぶんネコ的な可愛さなんだと思います。
将来猫を飼うとしたら間違えなくキョウと名付けますよ!w
だって、素敵なチャームポイントがたっくさんあるんです!

つい感情的に行動しちゃうとことか
向う見ずに突っ走ってヤケドしちゃうとことか
頑固そうで、ときに見せる素直な一面とか
実は押しに弱いとことか
ツンデレなとことか(ときにデレデレ)
ニラ嫌いなとことか(てか猫ってニラ苦手なんですかね?w)

もう、夾くんなんて…
夾くんなんて…
夾くんなんて…

(」゜Д゜)」<大好きだ━━━━━━━━━━━━━━━っっ!!!!



(´・ω・`)自重したほうがいいのは重々承知してますが…
自重は…

…しませんっ!(キッパリ


それはそうと、このアニメ夾くんにスポット当て過ぎてません?
絶対好きですよね?
スタッフさんも夾くんのこと絶対好きですよねー!?
うはーっ!
みんなの夾くんってことですよねっ!!
一人なんかじゃないよっ!夾くん!

というわけで、【プリンス・キョウ】を勝手に設立したいと思いますw

■活動内容
「皆で王子(夾くん)を讃え 愛し 守ろう」

■規則
一、王子の私物を盗まない
二、王子に勝手に抱きつかない・寝込みを襲わない
三、ニラの話題は本人の前で話さない
四、呼称は下の通りに
        軽度=夾くん
        重症=夾たん
        末期=キョンたん
五、etc…

(これに反した者は手痛いお仕置きを受けるとか受けないとか!!)

サーセンw満足です…ハア、ハア
もちろん半分冗談ですよ。半分(・∀・)

ということで、夾くんと透が幸せになることを期待して原作のセット即ポチ余裕でしたとさ。
続きを読むのがとても楽しみです!

ここまでお付き合い頂きホント感謝ですmm{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 23
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

我レ精神攻撃ヲ受ク 本作ハ物語作画共拙劣ニシテ支離滅裂ナレドモ一見ノ価値アリト認ム

2001年に制作・放送されたアニメということを割り引いても、これだけストーリーや設定がご都合主義的で説得力が全くなく、作画も演出も駄目駄目な作品を視聴するのは、私には正直言って、終盤までずっとシンドかったです。

だけど・・・唯一の美点というか、その・・・独特の哀愁を帯びたOPが、まるで海のセイレン、河のローレライのように、私の心に密やかに囁(ささや)きかけてくるのですよ。
「ココには、何かがあるのです。だから、最後まで留(とどま)ってラストを見届けなさい。」
と。

本作のOP/ED、どこかで聴いたことのある曲調だな、と思って調べたら、以前視聴した『プリンセス・チュチュ』と作詞・作曲・歌唱が同じ岡崎律子という方だったんですね。
このシンガソングライターは、2004年に死去されたそうで、本作の原作者高屋奈月氏が原作マンガの雑誌連載途中で長期療養に入られたことと併せて知ると、本作に漂う何ともいえない独特の雰囲気の理由が少しだけ分かるような気持ちになりました。


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得のいかなかった疑問回

======== フルーツバスケット (2001年7-12月放送) ==========

{netabare}第1話 ☆
第2話 ☆ 由希-子(鼠)、紫呉-戌(犬)、夾-猫
第3話 ★
第4話 × 楽羅-亥(猪)
第5話 ★ フルーツバスケット初出、お爺ちゃんGJ
第6話 ×
第7話 ☆ はとり-辰(龍)、紅葉-卯(兎)
第8話 ★★ 「雪が解けたら、春になる」 、ラスト近くに慊人(あきと)登場
第9話 ★ 年越し
第10話 ☆ 潑春-丑(牛)
第11話 ☆ バレンタイン・ディー~ホワイト・ディー
第12話 ☆ 温泉旅行回
--------------------- 高校2年進級 ------------------------
第13話 × 紅葉入学、慊人転入
第14話 ☆ 綾女-巳(蛇)
第15話 ☆ 透の墓参り、紅葉の母・妹、「忘れていい思い出なんて一つもない」
第16話 ☆ 由希・夾・透の小旅行、はとりの元恋人の結婚
第17話 ★ 杞紗-寅(虎)
第18話 ☆ 由希ファンクラブ、花島咲・恵姉妹回
第19話 ☆ 透の風邪
第20話 ☆ 由希・綾女兄弟回、倉前美音
第21話 ☆ 燈路-未(羊)
第22話 ☆ 由希ファンクラブ会長回
第23話 ☆ 利津-申(猿)
第24話 ★ 籍真、夾の秘密
第25話 ★★ 慊人との対峙
第26話 ★★ 続き{/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)3、★(良回)5、☆(並回)15、×(疑問回)3 ※個人評価 ★ 4.0


◆総評

エヴァ弐号機よりNERV本部に入電

「我レ精神攻撃ヲ受ク 本作ハ物語作画共拙劣ニシテ支離滅裂ナレドモ一見ノ価値アリト認ム」

本作は、ストーリー・作画・演出すべてに亘って色々と駄目な作品、という評価は変えようがないと思います。
しかし、ラストまで視聴した後には、それでも本作をあまり否定したくない・・・という気持ちも強く残りました。
そういう意味で、通常のアニメにはない、異例の凄みのある作品と思いました。

もう少し詳しく考察すべき作品とも思いますが、とりあえずここまで。


◆(参考)OP歌詞

Forフルーツバスケット

作詞・作曲・歌唱 岡崎律子

{netabare}<1番>
とてもうれしかったよ/君が笑いかけてた/すべてを溶かす微笑みで
春はまだ遠くて/つめたい土の中で/芽吹く瞬間(とき)を待ってたんだ
たとえば苦しい今日だとしても/昨日の傷を残していても/信じたい/心ほどいてゆけると
生まれ変わることはできないよ/だけど変わってはいけるから/Let's stay together/いつも

<2番>
僕だけに笑って/その指で/ねぇ触って/望みばかりが果てしなく
やさしくしたいよ/もう悔やまぬように/嘆きの海も越えていこう
たとえ苦しい今日だとしても/いつかあたたかな想い出になる/心ごとすべてなげだせたなら
ここに生きている意味がわかるよ/生まれおちた歓(よろこ)びを知る/Let's stay together/いつも

ta ta ta ta ta ta ta ta .........
ta ta ta ta ta ta ta ta .........

たとえば苦しい今日だとしても/いつかあたたかな想い出になる/心ごとすべてなげだせたなら
ここに生きてる意味がわかるよ/生まれおちた歓(よろこ)びを知る/Let's stay together いつも{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25

らめええええええええ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

圧倒的ヒューマンドラマ

母と死別した主人公の本田透が...!ひょんなことから草摩シェルターの人々の「呪い」の圧倒的・・・!圧倒的秘密を知ってしまい...!彼らとナイス交流していく姿を描いた作品…!!っ・・・・!
良かった点はっ......!まずOPっ・・・・・!っ・・・・!
圧倒的・・・!圧倒的作品その定石という地点が最も浅はかなのだ…ギャンブルではっ…ものを曲にしたような歌詞は秀逸ではありませーんっ...!ゼロゼロゼロっ...!っ・・・・!儚げなナイス旋律も...個人的にはグッときませーん・・・っ!ゼロゼロゼロ・・・っ!っ・・・・!
そして何気に潰滅的BGMも素晴らしいではありませーんっ...!ゼロゼロゼロっ...!っ・・・・!
それをねじ曲げたら…なにがなにやらわからない…からっ...っ・・・!主人公の本田透を始めとしたキャラクターのっ...描写っ・・・・・!...!
主人公については美心が美心(坂崎の娘)たる描写に...まだわかんねえのかよっ・・・!て欠けている潰滅的部分が潰滅的少しも...ありませーんでしたっ・・・・!
草摩シェルターの人々の心情描写も上手くっ・・・!全くエロハンドっ...を抜いている印象はありませーんでしたっ・・・・!
コミカルなナイスシーンとシリアスなシーンの...バランスも絶妙ですっ・・・!っ・・・・!
潰滅的前半はっ...コミカルなシーンがっ...多い感じ…!!が...!そこまで出すぎているわけがっ...ダメっ...!ありませーんし...!後半の圧倒的シリアスがよく戦った…彼らは勝った、ゆえに人格まで肯定されている…!映えていましたっ・・・・!
悪かった点ではありませーんっ...!ゼロゼロゼロっ...!がっ...っ・・・!原作よりもナイス少しテンポが悪い(バッド)と感じたことですっ・・・!っ・・・・!圧倒的・・・!圧倒的前半のギャグシーンで特に顕著に表れていたのだっ・・・・・!っ・・・・!
それをねじ曲げたら…なにがなにやらわからない…と......!強いて挙げる利根川…オレが蛇に見えたか…?ならおまえが蛇なんだっ……!ラストっ・・・・・!っ・・・・!
潰滅的少し強引に終わらせた感じがしますっ・・・!しっ・・・!もう少しその定石という地点が最も浅はかなのだ…ギャンブルではっ…後の...彼の描写がしてほしかったという不満はありませーん・・・っ!ゼロゼロゼロ・・・っ!...!
評価は「圧倒的堪らない」っ・・・・・!っ・・・・!
コミカルなやりとりが多いですっ・・・!がっ・・・!決してコメディ作品ではありませーん...!
芯の通ったキャラクターたちをっ...軸に...!「優しさ」がいろいろなコンプレックスや圧倒的・・・!圧倒的感情と潰滅的対峙していく圧倒的・・・!圧倒的姿...!そしてっ・・・!他者や自分と向き合うことっ・・・!向き合っていくことを描いた...!ナイスヒューマンドラマですっ・・・!...!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

80.7 5 ポジティブで癒しなアニメランキング5位
明日ちゃんのセーラー服(TVアニメ動画)

2022年冬アニメ
★★★★☆ 3.9 (464)
1462人が棚に入れました
舞台は、田舎の名門女子中学・私立蠟梅学園。 あるきっかけから、この学園のセーラー服を着ることが「夢」だった少女、 明日小路。 念願叶い、ドキドキで入学式当日を迎えるがー 「私はセーラー服に決めました」 決意を胸に、夢の中学生ライフが始まる♪ クラスメート、給食、部活動… “初めて”だらけの毎日を、小路は全力で駆け抜ける! 少女たちの、キラキラ輝く青春日記。 「友達いっぱいできるかな?」

声優・キャラクター
明日小路:村上まなつ
木崎江利花:雨宮天
兎原透子:鬼頭明里
古城智乃:若山詩音
谷川景:関根明良
鷲尾瞳:石上静香
水上りり:石川由依
平岩蛍:麻倉もも
四条璃生奈:田所あずさ
神黙根子:伊藤美来
龍守逢:伊瀬茉莉也
峠口鮎美:三上枝織
蛇森生静:神戸光歩
苗代靖子:本渡楓
戸鹿野舞衣:白石晴香
大熊実:小原好美
明日ユワ:花澤香菜
明日花緒:久野美咲
明日サト:三上哲
福元 幹:斉藤朱夏
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

美しさと無垢の向こう側

アニメーション制作:CloverWorks
監督:黒木美幸、シリーズ構成・脚本:山崎莉乃、
キャラクターデザイン:河野恵美、
サブキャラクターデザイン:川上大志、安野将人、
総作画監督:河野恵美、川上大志、安野将人、
美術設定:塩澤良憲、美術監督:薄井久代、守安靖尚、
音楽:うたたね歌菜、
原作:博(集英社「となりのヤングジャンプ」連載)

人によって、見え方が大きく変わる作品だ。
萌え要素や可愛い女の子を愛でる人にとっては楽しいだろうし、
合わない人は強烈な拒絶反応を示すほど、
偏った視点で女の子が描かれている。
おそらくそういう狙いで制作されたアニメであることは間違いない。
脇を見せたり、太ももを強調したり、お風呂シーンが多かったり。
主人公がすぐに脱ぐアニメとも言える。
口についたクッキーのかけらを舐めるシーンを見せるなど、
フェチ的な要素も満載だ。
初めて観た直後は、それらのシーンがかなり鼻についたのだが、
途中の回の1話分をじっくりと観終えたとき、
この作品がとても高いレベルを目指して、
とんでもない労力と優れたセンスで作られていると感じた。

原作は集英社のウェブコミックサイト
『となりのヤングジャンプ』で連載中。
作者の博氏は、いかに可愛らしく女の子を描くかということを
最重要視するような漫画家でイラストレーター。
アニメ化された『スーパーカブ』では、
ライトノベルの挿絵も担当している。

アニメのウェブサイトを覗くと、この作品には
かなりの資本と期待がかけられていることが見て取れる。
中心の3人以外は、それほど出番がないのに
声優陣の顔ぶれは、主役をのぞいて有名どころばかりで、
全員のコメントまで付いている。
アニメーション制作は、
最近、質の高い作品を手がけることが多い
ソニーグループ傘下・アニプレックスの
子会社であるCloverWorksだ。
そのなかでも特に力を入れた作品だろう。

おそらく、かなり優秀な人材が集められたチームで、
中心は女性スタッフで固められている。
題材からすると、かなり「イロモノ」として
見られる作品のはずだが、女性スタッフが
男目線を排除しているので、それほどいやらしさは感じない。
当初は進んで観ようとは全く思わなかったが、
1度観てみると、その絵作りの見事さと、
何気ないけれど、描きたいことが
はっきりしているストーリーに魅了されてしまった。

特筆したいのは、やはりその絵作りだ。
OPアニメーションは鮮烈。
木崎江利花がシャボン玉を吹くと、
主人公の明日小路のいる教室に
揺れるカーテンを掠めて
多くのシャボン玉が入ってくる。
まるでたくさんの友だちが現れたように。
それを見て微笑する小路。
やがてイントロとともにいくつもの絵が映し出される。
水道からの水を指で押さえて飛ばしているのを
騒ぎながら避けようとしているシーン。
神黙根子を背負っている小路を笑顔で見る谷川景。
「足の美しさ選手権?」を開催している構図は
アンリ=カルティエ・ブレッソンの写真で
見たことがある気がするほど決定的な瞬間を映し出している。
どの止め絵も構図や人物の動きがしっかりした計算で配置されていて
1枚の絵として純粋に楽しめるクオリティがある。

それらの絵よりも驚いて、細部まで見入ってしまったのが
体育館の舞台で小路のクラスメイト16人全員が
目を瞑って裸足で座っているシーン。
舞台の質感や赤い幕、左上から射し込む陽光。
キャラクターそれぞれの姿勢など、どれも完璧な構図。
一瞬しか映らない絵にとんでもない労力をかけている。
これを発見したとき、得をした気分になった。
もちろん一時停止して細部まで見入った。
芸術家がこだわりぬいた絵画のような凄みがある。

アニメーションそのもの美しさとセンスで、
ここまで驚かされたのは、京都アニメーションくらいかもしれない。
比較として思いつくのは藤田春香監督のヴァイオレットの外伝だ。
絵が綺麗というだけではないレベルの高さがある。

内容もかなりクオリティが高い。
物語は、小学生時代に過疎の学校に通っていて、
ずっとひとりぼっちだった明日小路が、
新しい学校で友だちを作るというだけのシンプルなもの。
しかし、細部の表現がとても丁寧で、
それぞれの心の動きも感じさせてくれるため飽きさせない。
例えば、2話のクラスでの自己紹介からの
給食の流れの話は、小路の純粋さと周りの反応を
とても上手く掬い取っている。
クラスのみんなと友だちになりたい小路は、
自己紹介のときに、思い切りアピールをして、
クラスメイト全員のことをノートにメモする。
給食の時間には、すぐに名前で呼びかける。
相手を喜ばせるために、いろいろなことにチャレンジする。
また、9話のショッピングモールに出かける回では、
バスに乗り込んだ小路が、読書に夢中になっている智乃に気づくのだが、
邪魔にならないよう近くに座るだけで、
降りる場所が来るまで黙って待っているシーンがある。
何気ないお話のなかに誰かのことを思いやったり、
他人が何を欲しているのかを想像して、
努力をする行動がとても微笑ましい。

{netabare}この積み重ねによって小路は、ほぼ全員と仲良くなり、
最後には自分が通った過疎の小学校の体育館に招き入れる。{/netabare}
セーラー服がテーマの物語ではあるが、
内容は小路が友だちを作るために努力をし、
好きなことに夢中になって周りを幸せな気持ちにする物語だ。
これが「アイドル」の物語というなら確かにそうなのかもしれない。

私はこの作品を観て、登場人物全員に名前があって、
きちんとそれぞれの背景が考えられていることや、
キャラの心の動きを重視しているところなどから、
『響け!ユーフォニアム』に通じる部分があると感じている。

ユーフォのシリーズ構成を担当していたのが山田尚子監督。
彼女の大好きな映画に『エコール』という作品がある。
当時、同僚だった山本寛はそれを聞いて、
「ロリペドの変態が作った映画だ!」と書いて、
山田尚子をクソミソに貶すわけだが、それは女性監督の作品だった。
映画は「美」と「無垢」をテーマにしており、真っ当な内容の作品。
だが、観る人によっては、変態映画に見えてしまう。
例えば、中原俊監督の『櫻の園』という
私の大好きな映画があるのだが、
これも、同じような視点で捉えられてしまうこともある。
岩井俊二監督の作品も然りだ。
昔の芸術家も世間からは白い目で見られることがあっただろう。
この作品にもある種の際どさみたいな部分があるのは理解できる。

しかし全12話という括りで、
とても上手く構成されているのは間違いない。
最終回のひとつ前の11話がクライマックス。
それまでも、毎話、とても完成度が高いが、
11話は特別で、元担任の先生の想いや小路自身の夢を叶えたことで、
これまでの流れを完全に1本のお話として意味のあるものに収斂している。
12話は、おまけ的ともいえるかもしれない。

音楽もとても好感が持てる。
杉山勝彦が手がけたOPの『はじまりのセツナ』は、
ドラム、バイオリン、ピアノを中心に、
コーラスと歌が絶妙に重なり、何度聴いても飽きない。
クラシック音楽調の劇伴も作品の内容とよく合っている。

ひとりぼっちで友だちの欲しかった少女。
彼女はセーラー服から勇気をもらい、
相手を思いやり、積極的に接することでクラス全員と友だちになる。
人との関係性が希薄になりつつある時代にあって、
真正面から人と関わることの大切さを説いているようにも見える。

努力と無垢な心が人を幸せにする物語だ。
(2022年4月30日初投稿)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 49

フリ-クス さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

フェチたま(フェチの魂)!

もうずっと以前の話になるんですが、
某出版社でラノベ担当の若手編集者と打ち合わせをしているとき、誤って
 「『けいおん』って何がそんなに面白いの?」
と聞いてしまったことがあります。

  あのねえ……いいですか、フリさん。
  女子高っていうのは男にとって『ファンタジー』なんです。
  夢と魔法の王国なんです。
  あなた〇ィズニーランドの真ん中に立って、そんなこと考えますか?
  あるがままを受け入れる、それがファンタジーの楽しみ方でしょう?

などということを延々と語られ、

  ああ、こいつとはトモダチになれないな

ということをしみじみ感じさせられてしまいました。
僕も『けいおん』は好きなのですが、

            その発想はなかった。

あ、いえ、もちろん良し悪しの話ではなく、
あくまでも『価値観の共有・共感』というところのお話です。
(これ、盛ってません。実話です)



さて、本作は女子高ではなく女子中が舞台の日常系です。
ただし、部活だのサ-クルだのといった、
わかりやすく芯になるモチ-フはありません。

ていうか、厳密には日常系という枠にすら収まりきらない、
  【セ-ラ-服とか女子中学生とかを全力で愛でたいっ!】
という迸るような熱いリビドーをそのままアニメにしたような作品です。


ストーリーをかいつまんでお話すると『ありません』の一言。
一応、基礎設定だけはきちんとしていて、

  田舎住まいで運動神経抜群の女の子がセ-ラ-服に憧れて
  母親が卒業した偏差値高い女子校に入学するも、
  校則が変わって制服がブレザーになっていました。

  ただ、学校の恩情で
  「本人がいいんなら昔の制服でもいいんじゃね?」という話になり、
  一人だけセ-ラ-服で登校することになったその子は、
  自然豊かな学校で、友だちと楽しい時を過ごすのでした。
  
というもの。ほんとそれだけ。
「はあ?」とか言われても僕は知らんがな。


6話まで見たところ、
一応各話ともエピソード『らしき』ものはあるけど、
それはまあ、お題目みたいなもので
あくまでもメインディッシュは『JC』に他なりません。

JCのちょっとした仕草、何気ない会話、きゃぴきゃぴした雰囲気、
そういうものを愛でることに特化した作品であり、
実写でやったらなんかちょっと的な、危ない橋だと言えなくもなく。
ストーリーやキャラがあ~だこ~だというのは、
この作品に限って言うなら『考えるだけムダ』なのではあるまいかと。


意外なことにこの作品、監督さんは女性なんですよね。黒木美幸さん。
僕は存じ上げなかったのですが、アイマス系の監督経験もあり、
  よっしゃあ、見てろよ男ども
とばかりに、脚本やキャラデにも女性を登用して、
オンナの考えるJCのフェティシズムを豪快に展開されているようです。


そういうコンセプト作品だから、
作画や背景には相当というか、必要以上にリキはいってます。

一枚絵としても、何度も画面停止して見入っちゃうようなところあるし、
え? そこ動かすの? みたく、
マニアックなばかりのこだわりが随所に発揮されています。

  ブレザー制服の学校の話なのに、EDなんか全員セ-ラ-服ですもんね。
  ただ、このコンテも原画も、やっぱり女性が担当。
  媚びてないからこそ逆にくすぐられる、みたいな仕上がりになっています。

登場する女の子を美少女と感じるかどうかは、人それぞれではないかと。
  顔の半分ぐらいが目、しかもタレ目
みたいなのは、僕は『かなり古い』テイストだと感じてしまうのですが、
これはまあ原作モノだから仕方ないと思われ。

ちなみに、主人公の目のハイライトの入れ方、
僕的にはちょっと『怖い』です。
これ、わずかにアレンジするだけでホラーに転用できるかも。

  あと、横顔のラインが人類の骨格ガン無視のレベルで、
  おまえこれ3Dで作れると思うなら作ってみろ的なアレです。
  ただし、これも原作モノだから仕方ないと思われ。


中の人には、人気『声優』と呼ばれる人がずらり。

本渡楓さんや若宮詩音さん、伊藤美来さんみたいな期待の若手から、
鬼頭明里さん、小原好美さん、雨宮天さんなどの人気者、
さらには、伊瀬茉莉也さんや石川由依さん、花澤香菜さんみたく、
30歳過ぎてノリノリの実力派役者さんなど、
これでもかと言わんばかりの面子がキャスティングされています。

  え゛、そんなにお芝居のクオリティ高いんですか、と問われると、
  別にそんなこともなくて、まあ、ふつう。

  作品のコンセプトがコンセプトだけに、
  じっくり読み込んで役を作らなきゃいけないキャラは一人もなく、
  みんな粛々と『それなりに』演っている感じがします。

  本作が好きで好きでたまらない方には『素晴らしい演技』かもですが、
  客観的な評価としては「可もなく不可もなく」としか言いようがなく。
  てか、この脚本でこれ以上作り込むの、ムリだし。

  全体的に音監さんが抑え気味の芝居つけてるから、余計そうなのかも。
  その分、主役の村上まなつさんが若干あざとく聴こえて、
  ワリを食わされてる印象があります。がんばっちゃいるんですが。



つまるところ本作の評価、惹き込まれるか否かについては、
  『作品のコンセプトに共感できるかどうか』
の一点にかかっていると言ってしまっても過言ではありません。

だからまあ、僕的なおすすめ度も一概には言えず、

  こういうのが好きな方、たまらん方には文句なしのSランク。
  まったりした日常系が好きな方にはBランク、
  いやなんかもっとあるでしょ葛藤とかドラマとか、という方にはCランク、
  青少年の健全な育成に日々ココロを砕いている方にはDランク、

                   みたいな。


画はかなりきれいだし、お芝居も音楽も『悪くはない』ので、
流して見る段には、作画にリキ入った日常系という解釈も成り立ちます。
僕も完走するつもりで見ていますし。

ただ、三話の冒頭なんか
  いきなり『体操服から覗くワキの下のアップ』だもんなあ。
かなりレベル高いです、いろんな意味で。

僕的には、ここまで『やりたいことがはっきりしたアニメ』というのは、
決して『頭から否定するもの』ではなく、
ふだん視聴する作品とは別カテゴリーとしてアリだと思ってるわけです。

  ぐちゃぐちゃ考え出すと文化人類学とかが飛び出してきそうですが、
  とどのつまり、単なるフェチアニメに他ならず。
  そう割り切って見てると、時折「ぬるいな」と思っちゃったりとか。


ちなみに、僕の奥さんに
  こういうアニメを好きな男の子って、女の子はどう思うの?
と聞いたところ、以下のような答えが返ってきました。

  ん~~……、別に、男の子が美少女を好きなのってあたりまえだと思うし、
  そこんとこ自体には是も非もないんじゃない?
  たださぁ、世の中というのはたいがいのことに限度ってもんがあって、
  それを踏み越えたり飛び越えたりしちゃってると、
  なんかやっぱちょっとアレよねえ。

別に僕の奥さんが女の子代表というわけでもありませんし、
そもそも『女の子』なんて呼べるトシでもありませんが……、
言ってることはけっこう筋が通ってるような。

  というか、僕の限度額って、あといくらぐらい残っているんだろう?
  ちょっと不安になってもみたり。どきどき。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 32
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ハイクオリティなJC日常アニメ

※長々とムダが多かったので少し削りました。

【紹介】
いろいろとおかしなところは多いしただの女子中学生の日常で話の面白さはないですが、とてもいい作品だと思います。
妹が女子校通っていますがこんな天国とは程遠いカオス空間のようです。
類似作品だと女子高生の無駄遣いが近いけど、こっちはよりユートピア感が強いですね。

私はまるで男が透明になって男の目を気にせず無防備になっている女の子達を覗き見ているようなシーンが時々あるのが気持ち悪く感じたけど、こういう平和なアニメは好きです。
なにより好きなものを全力で作る姿勢、嫌いじゃないです! 

【制服を着るシーンについて】
{netabare}
1話と8話の着用シーンは結構違ってて、1話の時は上着着るときにトレーナーみたいな着方でちょっともたついてるけど8話の時は袖を先に通してから着ていて、狙ってやっているのなら細かいなあって思いました。
1話のほうはスカートのファスナーしめ忘れてますが、これは明日ちゃんがしめ忘れてるのか描写カットしただけなのか、作画のミスなのかどれなんでしょうね?
8話のほうはスカートや上着のファスナーの位置やフックなどが正確で手順が細かくて、これは絶対やりたかったんだっていう魂を感じました。
この辺は男が描いてると思うと気持ち悪いので、女性が描いていると思いたいです。

中学の制服をはじめて着る時って5cmくらい大きめに作った制服がちょっとぶかぶかなのに引き締まった感じがして確かにあの瞬間すごくドキドキするんですよね。 大人に一歩近づいたような誇らしさというか。
その緊張のシーンが、綺麗な作画とキャラの表情と間で見事に表現されてて並々ならぬこだわりが感じられました。
{/netabare}
【キャラクター】
{netabare}
好きなのはエリカと鷲尾さんと蛍ちゃん。

キャラクターの顔の描き方にかなり癖があって、目が他のパーツに対して目立ちすぎるのが違和感強くて最後まで気になった。

明日ちゃんは最初はテンション高すぎてちょっと苦手だったけど、3話あたりからいい感じに落ち着いて見やすくなりましたが、やっぱり時々テンションが高すぎてもう少し声落として欲しいときありますね。

{/netabare}
【シナリオ】
{netabare}
最初はこの子絶対いじめられるって思ってビクビクしながら見てて、給食の時間中ずっと班の子と大声で騒いでて周りの班の子みんな無言?で静かに淡々と食べながらちらちら明日ちゃんの班のほう見てるんですね。
絶対これいじめの前兆でしょって思った。

明日ちゃん空気読もうとしないから全然その視線にも気づいてなくて大声でしゃべってて、どういう感情でちらちら見てるのかわからなくて最初はすごく怖かった。
でも優しい世界だったのでストレスなく安心してみていられますね。

私は中学も高校も楽しい想い出が多かったけど、何人かは嫌な感じの子もいたのでこんなハートフルな学校いいなーって思いました。
{/netabare}

【各話】

6話
{netabare}水着で泳いだ後に何事もなく服を着てるけど、なんで濡れないの? {/netabare}

7話
{netabare} 後ろ向きだった蛇森さんがクラスメイトの頑張る姿を見て刺激受けて挑戦しようとする姿が良かった。
頑張っている姿を見て自分も頑張ろうって思える人には好感が持てますね。

どれだけ練習したのかわからないけど、独学でギターで一曲弾き語りできるまでって結構かかると思うのでいっぱい努力したんでしょうね。
{/netabare}

8話
{netabare} 期末テスト出てて全科目平均95点以上なんて相当勉強しないと取れないと思うけど明日ちゃんいつ勉強してるんでしょ?
体育祭の水泳のアンカー決めて全国大会でる子とタッチの差で、4人で体育祭絶対勝とう!って言って練習もしてたみたいだけど、そんな2人が入っているチームに普通のクラスが勝てるわけない。体育祭どころか、全国優勝目指そうよ!ってレベルじゃん。

この話で明日ちゃんが負けたのは、飛び込み後のドルフィンキックとターンとターン後のドルフィンキックの差がかなり大きく、小路のほうが速いですね。
明日ちゃんがスタートとターンの練習するだけでかなりの差になってしまうので、水上さんは危機感持たなきゃいけない気がします。
{/netabare}
9話 
{netabare}お母さんに髪切ってもらうのは、田舎あるあるですね。
雨の中を外ではしゃいでいたけど、服装からして下着透けそうだからやめたほうがいいと思う。バスで帰るんでしょ?

{/netabare}

【作画】
背景がとてもリアルで、日常系アニメでは最高クラスの作画ですね。
室内のタイル1枚1枚、木の床の一枚一枚の木目と光の反射、小川の水の流れ、空を鏡のように映す田んぼ、木陰や光の当たり方など1つ1つの場面をちゃんと実物見て描いている感じがすごい。

人間の作画もこれまた凄い。一枚一枚魂を込めて描いたって感じがしますね。
特に決めるべきときの絵の気合いの入り方が凄くて、美術作品みたい。

ただ、一話で言うと足の匂い嗅ぐシーンの時の顔がかなり崩れていましたし、引いた絵になると乱れるときありますね。
背景の作画が良すぎるために、一瞬の作画崩れがすごい際立って見えて損してる気がする。

【フェチズム】
これは作者のかたの執念を感じますね。すごいこだわり。
カメラアングルや線の描き方など、まるで覗き見てるような感じでとても変態的なシーンが時々あります。
気持ち悪いと思う部分もあるけど、視聴者の需要を考えれば仕方ないかな。

【おかしなところ】
{netabare}
・明日ちゃんの魔女のアトリエみたいな家とか、ヨーロッパのお嬢様学校みたいな学校とか可愛いけどファンタジーすぎてビックリ。お金持ちすぎない?

・明日ちゃん一家はなんでセーラー服じゃなくなったって気づかなかったの?
ずっと徒歩で通える距離に住んでるなら目にする機会ありそうだし、学校案内とかパンフとか受験とか、入学説明会とかは?? 憧れの学校なら見に行ったりしなかったの?

・8話で夏用セーラー作ってたけど、今度は知らなかったは通用しないけど誰も突っ込まない。

・主人公の小学校は主人公と妹しか通ってない学校みたいで、たぶんこうなる前に廃校になると思う。
校舎をずっと維持するコストよりも、明日ちゃん一家を毎日町の学校まで送迎するコストのほうが低そう。
そんな超ド田舎なのに、徒歩で通学できる距離に私立の女子中学校があるのは無理があると思う。

・ド田舎すぎる明日ちゃんの家と、みんなでショッピングモールに行く回のショッピングモールのスケールの大きさのギャップ。
ド田舎暮らしのはずの明日ちゃんは何度もこのモールに来ていて、都会の子っぽい他の子は初めてみたいだったけど、他の子は一体どこから通ってるんでしょうか?謎ですね。

{/netabare}
【感想】
制作者の方々の作りたいものを全力で作ったっていう執念を感じます。
合う合わないかなり分かれる作品で特に女性から気持ち悪がられることが多いと思うけど、万人向けに毒を抜いたつまらない作品よりも特定の層にクリティカルヒットする尖った作品のほうが私はいいと思う。

こんな優しい世界ありえないけど、優しく癒されるいい作品だと思いました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 47

73.2 6 ポジティブで癒しなアニメランキング6位
えんどろ~!(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (313)
1321人が棚に入れました
人々とモンスターが共存して暮らす剣と魔法の大陸「ナラル島」。そこには恐ろしい「魔王」が存在していました。はるかはるかの大昔、ナラル島に現れた魔王を倒した初代勇者――それからも、様々な時代で何度も何度も魔王は蘇り、同時にそれに対抗する勇者もまた現れ…。少女たちは、いつの日か出ずる魔王を倒すべく冒険者学校へ通います。ちょっと抜けているけど勇者体質の、ユーシャ。生真面目ゆえに苦労が絶えないエルフの聖者、セイラ。食べることが大好きで明るい戦士、ファイ。物静かなヲタク魔法使いの、メイ。勇者パーティーを目指す4人の、いつまでたっても魔王をたおす様子のないゆる~いファンタジーライフがはじまります。

声優・キャラクター
赤尾ひかる、夏川椎菜、小澤亜李、水瀬いのり、麻倉もも、久野美咲
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

観終わった

2話までの感想{netabare}
うおっ、前期“リリースザスパイス”をやった直後でこれって、なもりどうした?借金でも抱えた?
別にファンでもアンチでもないけど、こうも仕事立て続けだと心配しちゃいます、大きなお世話ですねハイ。

内容はこれ…「ドラクエ4コマ」じゃ~ん!
今更?って気もするけど今まで無かった方のがおかしかった?
ソレっぽいのはかつても有ったけど、ここまでソレってのは珍しいんじゃない?
未来を知ったデスピサロがシンシア殺さずに山奥の村で先生始めましたって感じか。
タイトルもドラクエのカジノで御馴染みハイエンドローとエンドロールのダブルミーイングじゃないかな。
2話では更に世界観の説明がされて、魔王誕生して勇者が倒すのは伝統文化のようになってる世界だそうな。
パジャマパーティでの「こんな魔王四天王はイヤだ」の内容聞きたかったなぁ、ってよりも実際の魔王に四天王居ないじゃないかw{/netabare}

3話感想{netabare}
まずは前回の感想が言葉足らずだったので補足から。
どこまで正確かは知らないけど、あくまで個人的な解釈ではこの世界(島)は『「魔王が現れて勇者が倒す※」が何度も繰り返され、人間の間ではそれはもはや伝統行事と化してる』。
これってゆるい作風を作りあげる上でよく考えられた設定だなぁ、と感心してまして。
ここでいう伝統行事ってのは…えっと、神事というかお祭りというか、「魔王対勇者」は神に奉げる舞台みたいなもので、筋書き(※のこと)はもう出来上がってて覆ることはない、とその世界の人間の間では信じられてる。
あとはもう舞台で踊る巫女さんがどれだけ上手く舞えるかだけが重要ポイントになってて、冒険者学校はその練習の場って扱いなんかなー?と思うと世界観への違和感がスっと抜ける。
緊張感が無いのもさもありなん、文字通りお祭り気分なんだろうなぁと許せてしまう。
この作品を楽しむために無理やりこねくり出した解釈ではなく直感でそう思っちゃいまして…なので全くの見当違いかも知れないけどね。

ただこの解釈はあくまで「どうせ魔王が現れても最後は勇者が退治してくれるし」っていう人間側の思想で、「最後は負けるのが決まってる」魔王側としてはたまったもんではない。
ってことで魔王側の抵抗・悪あがきっぷりが見所なのかなー?と思ってたら、2話最後でサクっと諦める描写が。
まぁどうせ1話完結モノで次回には再び勇者潰しを企み出すんだろう、と予想してたら…3話魔王出番ナシ!
くっそw引っ張りおるww
ってかマジ?1話完結じゃなくて続きモノになるのか?

あと見てて「あー、あのネタ欲しいなぁ」と感じたのがドラクエネタに倣うなら精霊ルビスやマスタードラゴン、いわゆる勇者を勇者と認定する存在(作中ではまだ自称勇者に過ぎないよね?)。
OPに姫様と思しきキャラが出てるので、そんな神的存在じゃなくて姫様がその役を担うのかな?と、ふと公式覗いてみたら(この段階で初めて公式見た)「ローナ姫」って名前で爆笑。
あっぶねえ!ギリギリ攻めてないか?
(一応書くとドラクエ1の姫様の名前がローラ姫)
それ言ったら3話の塔の最上階にはリーザス像があるんじゃないかとスゲーヒヤヒヤしたんだけどさ。
スポンサーがスクエニだったらこんなヒヤっとしないんだけど、セガだぞこれ?
…。
だったらアルゴル星系(ファンタシースターの1~4)パロやってもいいんやで?と一瞬思ったが、PSOのアニメは全然見てないことに気付いて自戒。
って、あれ?定期的に魔王が復活するって…あいや、マオは前任の記憶引き継いでる訳でもなさそうだしダークファルスがモデルではなかろう。
まさかね、ハハハ。{/netabare}

4話感想{netabare}
うわああ、共同発明ってかタンノくん出たあああ!!
更に邪神が…マインドフレイア?
だからさ、これスクエニじゃなくてセガだからな?
どんだけ攻めるんだw
スイカ型モンスターはマンカバー(PS2)っぽかった、最近のゲームでもっと似てるのは居るのかも知れないけど。

とりあえず、魔王以外にもヤバい存在が居たことにちょっと驚き。
外にも同格の魔物が居たりする?…最後魔王と勇者で共闘することになったりして。
他の方の感想(予想)で、最後魔王が勇者のためにワザと負ける展開かも?みたいなことを書かれてて、それやられたら泣くかも知れんって思ってたので、他の可能性が見えてきて(外れるだろうけど)ちょっと安心。{/netabare}

最終回まで見ての感想{netabare}
“魔方陣グルグル”的なドラクエパロディ作品…いわゆるドラクエ4コマみたいな内容で楽しめた。
なによりこれにスクエニは関わってなくて、スポンサーがセガやホビジャパなのがツボw
↑で書いた様に、この世界では「勇者vs魔王」は伝統行事みたいなものになってて住民はそこまで危機感を抱いてないって解釈(合ってるかどうかは不明だけどね)は個人的にかなり強い説得力を受けた。
ゆるい世界を形成する上でしっかりとした設定を考えてあるのは大したものかと。

個人的に驚いたのは後半、このゆるい感じがダラダラずっと続くって〆方をするのだろう、と思ったらしっかりと物語を〆て来たこと。
但し〆方としてはどうなんだろう…メイドゴーレムが一気に全貌を語りだし、チビがデウスエクスマキナの如くまるっと解決というのは急ぎ足に感じた。
ってかチビってマスタードラゴンやーーーん!
ドラクエの4~6のどれか知らないとマスドラオチだと気付かずに唐突に感じるかも。
こんな急展開で〆るのならダラダラしたのをずっと続けた方が良かったのかも?
いやどうなんだろう、自分にはちょっと判断つけられないな。
いっそのこと年老いたローナが「…という話だったのさ」と孫に本を読み聞かせてエンドだったら大爆笑だったんだけど…一般的にはマズいか。
あ、それとメイゴは頭にキノコを生やしてたら完璧だった。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21
ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

うん。「その先」が気になっちゃってさ。。。

原作知らず。

多くの方にお薦めしたくもあり、薦めづらくもあり。
そんな作品です。

魔王との対戦において魔法の発動に失敗し、勇者や魔王等が過去;勇者パーティーが出会った頃の過去に飛ばされてしまう。魔王はそこで、勇者たちを含む冒険者を養成する学校の教員となる。。。主たる登場人物がいずれもゆるっとふわっとした女の子達で、お話そのものもゆるっとふわっと進みます。

作画はそこそこ高値安定。
声の演技は申し分ないと思います。主要人物はいずれも良かったし、可愛らしかったです(ごく一部のへんた。。変な人含め)。

この手のタイムリープものって、世界線の継承や入れ替わりなどを考え出すとワケわかんなくなってしまうのですが、細かいこと()はスルーしとけってことですね。いつも、ゼノンのパラドクス的なことを考え出してしまい、自己解決ならぬ自己破綻であたまがぽーってなてしまうのです。

===お薦めしたい理由
最終盤は、{netabare}それまでの展開が嘘のように物語が展開します。そして、全く思いもかけない形での終幕へと突き進みます。よくあるファンタジー世界の存在事由そのものを揺るがす、それでいてやっぱりゆるく、でもほっこりハートウォーミングな展開でした。正直なところ予想もしていなかっただけに、結構うるっときてしまいました。こういう不意打ちは好きです。{/netabare}

===お薦めしづらい理由
先述の通り{netabare}大変に良い終盤の展開なのですが、そこにたどり着くまでがしんどいのです。ゆるふわ過ぎというか、だらだらしすぎというか、無駄というか。1, 2, 4, 6, 11, 12話だけで物語の骨子が成立します。なんなら4話と6話もなくてよいです。それ以外は日常回、単発ものです。いちおう最終盤で使われるネタの提供もしていますが(だったかなぁ。。。?)、必須なものはありません。キーとなる回でおさらいが入ります。
作品全体にたゆたう、このまだるっこしさがお薦めしづらいおおきな理由です。{/netabare}

さらに、{netabare}物語のキーとなる存在を特に説明も紹介もなく置きっぱなしにしておいて、最後の最後に「ま、いっか」で片付けるなど、お話の作り方が粗っぽいところも、特に目の肥えた方にお薦めしづらくしてくれます。{/netabare}


===とはいえ、
僕個人としてはまだるっこしいパートも含めて結構楽しめました。それぞれのエピソードが、それなりによく作られているとおもいます。
あれが{netabare}まさか、農産物だとは思いもよらなかった。{/netabare}

主要人物の造形はそれぞれが好ましく、かつ、ギャップ要素も含めて解りやすいです。一番、脳筋ライクなキャラが実は一番ロジカルってのは、個人的にはありそでなかった、かな?いやどうかな。


===とかいいながら、不満がないわけではなくて。

というか、大ありでして。
フィナーレの本当の最後までは良かったのですが、主人公の最後の台詞がどうにもこうにも・・・・ラスト10秒で、本作に対する僕の評価が揺らぎました。

物語の終わりは、 {netabare}「概念」を消去するというチビちゃんの能力を用いて、勇者・魔王という対になる概念を共に消去することで勇者たちが大好きなマオちゃん先生を倒さずに済むようにし、一段落となります。いまさらチビちゃんの処遇をどうのこうのはいいません。彼女ら全員が「ま、いっか」でスルーしているのでそこは従います。

深く考えてはいかんことは分かるのですが、それでもフィナーレのユーシャの台詞が腑に落ちないままで、モヤっとしています。

フィナーレにおいてユーシャは「やっぱり勇者になるよ」と、まっさらな物語(お姫様が持ってきた本)を手に言うわけです。無論、ユーシャの手元にある「真っ白な物語」とユーシャ自身の「真っ白だぁ」の台詞が、いままでとは違うまったく新しい勇者=ユーシャのメタファーなのだろうとは分かるのです。が、ここは「新しい勇者の概念を作っていくんだ」を明示して欲しかった。ほんの一言でいいから言葉を補って欲しかった。
「やっぱり勇者になるよ」だけだと、それまでの概念どおりの勇者になってしまうような気がするのです。とすれば、その対概念である魔王=マオちゃん先生もその概念に従わざるを得なくなり、全てが元の木阿弥ではないか、と。え?実はそのメタ要素も含めたタイムリープなの?とか勘ぐってしまうわけです。

そもそも、「勇者」という概念が消失した後も「勇者」という言葉は有効であるというのが僕には難しすぎるのです。いや、言葉と切り離された「概念」って、僕には想像しにくくてですね。チビちゃんの能力が、「ユーシャに付随する勇者(マオちゃんに付随する魔王)」という限定された範囲にのみ効力を発するものだったのだ、とかいうのなら、それはそれで明示しておく必要があったと思います(その場合は、上記の議論が再燃するわけですが。「一般論としての勇者の概念」は有効なままとなるので)。

なんか、物語の締めにおいてあまりにもいい加減というか1,2手先で論理破綻してしまうものを堂々と見せつけられて、困ってしまったというが率直なところでした。なにか重要なものを見落としてしまったのでしょうか。
{/netabare}

*
皆さんのレビュー、ざざっと拝見しました。
僕が持つ「不満」に関して、どうも僕は何かを見落としているような気がしてきました。あるいは、単純に考え違いか・・・
モヤッとしたままなのもしんどいので、どこを見落としたのか、何が間違ってるのか教えていただけるとありがたいです。一応、11、12話は繰り返し観てみたのですが・・・
[2019/08/31 v1 & *部追記]

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

史上トップレベルにゆるい魔王討伐(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ゆる~く眺めるには向いているアニメ。基本的に日常系ですが、設定に一工夫あるんで、たくさんのアニメを観てきた層にも一応は対応できそう。キャラデザは、ゆりゆり の方ですから、可愛くできていると思います。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ある意味でラスト(まおちゃんは倒さず、魔王の力だけを消すこと)は1話の段階から予想できたし、別に制作も隠す気なんてさらさらなかったでしょう。むしろ、ラストがハッピーエンドになることが分かっているからこそ、1~10話の日常系をゆる~く楽しむことが出来ました。

意外だったのが、まおちゃんがわりと早い段階(2話)で魔王になることを放棄したこと。1話を観たとき、「まおちゃんがユーシャに意地悪(勇者になる邪魔)をするが、結局、ユーシャが勇者になる手助けになってしまう」展開なのかと思いましたが、確かに、こういう平和なラストにしたいなら、本作の展開が良いでしょうね。

ラストに描きたかったのは、「まおちゃんの孤独」であり、「教師と生徒の、友達同士の絆」。そのためには、まおちゃんが魔王になりたければダメなわけですね。実は最初から魔王になんてなりたくなかったから、あんなにアッサリ魔王を放棄できたんだなと、後で納得しました。渡りに船だったわけですね。

一番笑ったネタは、11話の、ユーシャ達が記憶を戻す流れ。まさか、そっちが思い出すとは(笑)
{/netabare}


【1話ごとの感想】
{netabare}
1話目「エンドロールにはまだ早い〜!」☆3
{netabare}
魔王が先生で、勇者が生徒。なるほど、魔王が過去に転送。これは面白い設定。最近、ゆるゆり風のキャラをよく観るな(笑)

《今後の展望》
これ多分、「何をやってもユーシャが勇者になる手助け」になるんだろうな、歴史は変えることができないから。しかし、ユーシャと魔王ちゃんは仲良くなってたので、退治せず(暴れず)に済みましたとさ、めでたしめでたし、かな。
{/netabare}

2話目「魔王、夕陽に散る〜!」☆3
{netabare}
全員がリーダーのつもりだった、後の気まずさは面白かった。アイテム作りは、犯罪w 数の暴力が最強w
あれ、意外と早い段階で魔王辞めたね。

《今後の展望》
2話の段階で魔王辞めるのは、意外。最終話まで引っ張ると思ったのに。こうなると、シンプルに日常系で引っ張るか、ユーシャが勇者になる夢を叶えるために、一肌脱いで魔王になってあげる展開かな?
{/netabare}

3話目「クエスト実習〜!」☆2
{netabare}
5連続で猫探しw もはや、キャットスレイヤー(笑) NPCもいる世界観なんだなw 日常系に振ったか。魔王ちゃんが出てこないと魅力半減だな。

《今後の展望》
多分、このままゆるゆる日常系だな。せめて、魔王ちゃんが絡んでほしい。
{/netabare}

4話目「海と水着と邪神討伐〜!」☆3
{netabare}
メンタル弱いモンスターは笑えたw なんか、真面目に冒険していると、これはこれで、違うなと(笑)

《今後の展望》
なんかこう、先が読みにくいな。日常系でいくのか、ストーリーでいくのか。ストーリーでいくなら、次あたりから展開させていかないとね。
{/netabare}

5話目「私の勇者様〜!」☆3
{netabare}
王女の前で爆発案件、確かに(笑) ユーシャが勇者認定されたw ワイバーンがファイヤーボールくらうと、あんな顔になるんかい(笑) 王女暴走だな、王立(笑) いや、王家途絶える(笑) 行動原理が自分の中にあるんだね。少し、新展開。

《今後の展望》
10話くらいで、王女様がマオちゃんを魔王認定しそう、あのカルタードで。
{/netabare}

6話目「六畳一間、魔王付き〜!」☆4
{netabare}
まおちゃん、魔王熱。魔王の孤独。侘しさを解消するための征服。ファイッ(笑) 良い看病回だな。

《今後の展望》
もうなんか、あれだな。予想とか期待とか、する方が不粋なアニメだな(笑) 頭空っぽにして、楽しもう♪
{/netabare}

7話目「ローナ姫ファイと〜!」☆3
{netabare}
勇者マニア(笑)。カルタードの件は、分かるわ。私も、コレクションしてるのは、ネットに頼らないことにしている。

《今後の展望》
もうなんか、あれだな。予想とか期待とか、する方が不粋なアニメだな(笑) 頭空っぽにして、楽しもう♪
{/netabare}

8話目「私のユーシャ様〜!」☆3
{netabare}
実際より強い、四天王(笑) 良い意味で、感想書く気がなくなってきた。なんか、BGMに聞き覚えが(笑) 呼び名の伏線回収は、イイね♪

《今後の展望》
10か11話あたりで、1度シリアスぶちこみそう。まあ、今回をシリアスとしているなら、もうないかもだけど。
{/netabare}

9話目「秘祭!カルタード祭り!」☆3
{netabare}
カルタードが木になるってのは、意外w それが文化なら、、、大切だね。

《今後の展望》
特になし(笑)
{/netabare}

10話目「雪山の夢〜!」☆3
{netabare}
特になし(笑)

《今後の展望》
特になし(笑笑)
{/netabare}

11話目☆4
確かに、普通に強いよな(笑) 底辺同士わかり会わない(笑) まさか、そっちが思い出すとはwww 本作で一番笑ったわw まあ、そうだよな。ラストは魔王バトル。さあ、どう決着をつける?

12話目 ☆3
そんなもの、馬鹿馬鹿しいほどに楽しかったに決まっているじゃろが。生はダメだよ(笑) す「くわれた」(笑) 概念を食えるw まあ、魔王の力だけを倒すのは規定路線として、食わせるのは意外だったな。勇者が無職になる物語w
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 34

73.2 7 ポジティブで癒しなアニメランキング7位
大正オトメ御伽話(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (242)
716人が棚に入れました
時は大正——。事故がもとで母と右手の自由、父の期待を失い田舎に養生という名目で家を追われた青年・珠彦。世の中の全てに嫌気がさし、引き籠もりの厭世家となり果てていた珠彦のもとに、夕月という少女がやってきた。彼女は父が珠彦の世話をさせるため買ってきた嫁で…。

声優・キャラクター
小林裕介、会沢紗弥

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

女性ってすげえな

桐丘さなさんがジャンプスクエアで連載していたらしい作品。
高校生の頃はスクエア大好きだったのに、もうずっと読んでいないから知らなかった。

事故で右腕が使い物にならなくなったせいで死んだことにされた珠彦はやさぐれていたわけだが、夕月が人身売買のような感じであてがわれることから始まる。

彼女の純粋な優しさによって珠彦の心の扉が開いていき、限界を感じながらもできることをやろうとする姿勢も出てくる。
さらに、彼女が来てから人間関係の構築も上手になっていく。

女性の芯の強さが描かれた作品でもあるのかなと思った。愛って素敵。
お互いに相手を思いやるラブストーリーで割と好きだった。
父親は気に食わないが。


OP
オトメの心得 GARNiDELiA
ED
真心に奏 土岐隼一
戀ノ歌 白鳥ことり(伊藤彩沙)
挿入歌
月夜ノコトリ 白鳥ことり(伊藤彩沙)
OPはらしさが溢れていた。
真心に奏の編曲はクラムボンのミトさんとは時々、アニソンで見かけるとなぜか嬉しい気持ちに。
ことりちゃんの楽曲は原作者が作詞とは気合い入ってますね。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
時は大正--。金持ちの家に生まれ、何不自由なく育ってきた志磨珠彦は、大事故に遭い、右手の自由と父の期待、そして母を失う。養生という名目で田舎に厄介払いされ、いつしか世の中すべてを嫌う厭世家(ペシミスト)になっていた。そんな彼のもとへ、夕月と呼ばれる少女がやってくる。珠彦の世話をするために父があてがった、妻だった。最初は夕月をうっとうしく思っていた珠彦だが、次第にその笑顔と優しさに心を開いていき--。果たして、二人は本当の夫婦になれるのか。大正ノスタルジック・ラブストーリー、開演!
出演 小林裕介, 会沢紗弥, 宮本侑芽


1. 夕月 来タル
大正十年。事故であらゆるものを失い、山奥に追いやられた志磨珠彦。世を嫌うペシミストとなった彼のもとへ、ある日、白無垢の少女がやってくる。彼女の名前は夕月。珠彦の妻となるべく、父親に買われてきた少女だった。冷たく突き放すも、夕月は甲斐甲斐しく接してきて……。朽ち果てかけていた珠彦の生活が、一変する。

2. 珠彦 死ス
年が明けてもなかなか慣れない夕月との共同生活。珠彦は、彼女を意識しては気恥ずかしさに包まれる毎日を過ごしていた。そんなある日、父親から便りが届く。兄と姉に縁談が持ち上がったというめでたい内容だった。だが、自分への通達に言葉を失う。動揺を隠せない珠彦はふさぎ込み、食事もろくに取らず体調を崩してしまう。

3. 黒百合ノ娘
珠彦の屋敷に妹の珠子が押しかけてきた。志磨家随一の才女でありながら人を食ってかかる珠子に、珠彦は頭を抱えるばかり。案の定、珠彦に突っかかったり、夕月をからかったりとやりたい放題。それでも夕月は屋敷が賑やかになったことを喜び、珠子と打ち解けようとする。一方、珠子には兄のもとへ身を寄せる、ある事情があった。

4. 幸セハ月明カリノ下ニ
珠子が夕月にすっかり懐いたことで、珠彦の屋敷はますます賑やかになった。そんな中、夕月が熱を出して倒れてしまう。青ざめる珠彦。だが、手際よく看病する珠子に対して、狼狽するばかりでなんの役にも立たない。それでも夕月のために行動しようとするが……。図らずも、夕月が隠すもう一つの“悩み”を知ってしまう。

5. 九月一日
医者を目指すといって、急に荷造りを始めた珠子。神戸で病院を営む叔父のもとへ行くというが、突然の報告に珠彦も夕月も困惑するばかり。夕月は、珠子を送り出す前に三人で川の字になって寝ようと提案する。珠彦もまた妹を勇気づけようとするのだが……。そして珠子が去ろうとする一方で、珠彦の家には不穏な影が迫っていた。

6. 悪イ娘
栞を取り戻すために、珠彦は村はずれにある綾の家を訪れる。だが、そこで見た光景に畏縮し、引き返してしまうのだった。翌日、再び綾の家を訪れた珠彦は入浴中の綾と鉢合わせになり、さらに彼女の弟たちに勉強を教える羽目になる。夕月には栞のことも、綾のことも隠していた。罪悪感に苛まれ、正直に話そうとするが……。

7. 珠彦先生
珠彦のもとへ綾太郎たちがまた勉強を教わりにやってくる。今度は村の子どもたちも一緒だった。珠彦の授業は評判となり、さらに生徒が増えていく。先生と呼ばれることに引け目を感じる珠彦だが、教え方を褒められるのは満更でもない様子。そんな中、綾もやってきて夕月と二人きりになろうとする。一方、珠彦はある決意を固めていた。

8. 珠彦 学校ヘ
復学を決意した珠彦。父親からの連絡はなかったが、神戸の叔父が援助を申し出てくれたことで、心置きなく編入試験の勉強に励むことができた。すべては夕月を守るため。閉じこもっていた時間が動き出そうとしていた。一方、夕月は大好きな歌手・白鳥ことりが近くにやってくると聞いて大はしゃぎ。珠彦もことりを見に行くことになり……。

9. 策トコトリ
憧れの白鳥ことりがやってきたことに驚きを隠せない夕月。彼女がここへきた理由は、夕月に「恋愛とは何か」を尋ねるためだった。恋する乙女の応援歌を作っていることりは、恋愛中の珠彦と夕月を参考にしたいといい、曲が完成するまで居候することに。一方で、そんなことりを避けるかのように、策は珠彦の屋敷から遠ざかってしまう。

10. 夕月 東京ヘ行ク
女学校時代の友人・美鳥が結婚することを知った夕月。めでたいことだが、夫の故郷である九州へ行ってしまうといい、二度と会えないかもしれなかった。最後にちゃんと会うべきだという珠彦の勧めで、夕月は一人、美鳥が住んでいる東京へ向かおうとする。二人は夕月が帰ってきてからの“約束”を交わし、名残惜しそうに別れるが……。

11. 夕月ヲ求メテ
いてもたってもいられない珠彦は、夕月を捜すために綾を連れて東京へ向かう。汽車は使えず、長い道のりを歩かなければならない。東京に近づくにつれて、地震の影響は色濃くなり、ようやく辿り着いた東京にかつての面影はなかった。珠彦は東京駅で珠子に再会するが、叔父の珠介にこの惨状で人捜しは難しいと告げられてしまう。

12. 春ノ嵐
地震の前、夕月は珠彦に伝えたい気持ちを伝えきれず、離ればなれになったことを後悔していた。そして火災が広がる中、逃げ惑いながら強く想う――なんとしても生き延びて、珠彦に会いたい、と。脳裏に去来するのは、珠彦と過ごした優しい日々。募る想いは今にも張り裂けそうで……。珠彦と夕月、二人の願いは叶うのか。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

おおむね祖父母らの青春時代

原作未読


明治末期生まれ男女の恋物語。
大正時代に抱く印象。我らアニヲタ勢なら『はいからさんが…』『サクラ大戦』最近だと『鬼滅の刃』あたりが教科書になりましょうや。“大正浪漫”に抱く漠然としたイメージは共有されてそうな気がします。本作は見事その範疇にありそうな雰囲気。

年表でしたら第一次世界大戦から始まって関東大震災で終了のイメージが強い。大戦バブルからの恐慌、米騒動やら大正デモクラシーやら15年と短いわりには濃ゆいです。
この15年。現在(2022年)から逆算すると15年前(2007年)はkalafinaが結成しサンドウィッチマンがM-1優勝した年ということですからついこの間のような体感。今年を昭和初年度扱いするのなら『アクエリオン』『エウレカセブン』『シャナ』『ハルヒ』『ひぐらし』なんて明治時代の遺物ということになるわけです。

本題に戻ります。
サンドウィッチマン同様にヒロイン立花夕月(CV会沢紗弥)は東北からの上京組。岩手は遠野出身。貧困にあえぐ東北地方やら身売りなどの時代背景を踏まえてます。そんな夕月と事故で負った障害が原因で父から遠ざけられ厭世的になってる志磨珠彦(CV小林裕介)のもとにきてさあどうなるやら、の全12話。
投げやりなボンボンの傍らですべて受け入れる菩薩のような夕月という構図となっており、こりゃ甘えたくなる願望をくすぐるなあとまずは夕月を堪能しながら、一方で厭世GUY珠彦の成長物語も楽しめる仕掛け。1クールながら構成も無理なく良いとこで区切ってるし、冒頭で嫌キャラだったのが無理なく浄化されてくし、全体を通して優しい時間が流れてると感じる作品です。

というわけで本作魅力のウエィトけっこうを占める夕月さんなんですけど自分にはそんな響かず。従順すぎるというか良い人過ぎるのが理由。一歩下がって…みたいな価値観が色濃かった時代ではありましょう。しっかりアニメをみてれば珠彦さんとお互い想いあってるのもわかります。

 {netabare}金銭不要のメイド喫茶を100年前にやってみた{/netabare}

シンプルに純粋な女の子が苦手なだけです。いや違うな…現実に存在しないファンタジー女子だから良いという発想にはなれないが近いかも。御伽噺と銘うってますしこのような恋愛話もまたひとつの御伽噺とする懐の深さが必要でした。



※ネタバレってほどでもないけど

■続きについて

{netabare}昭和編ってのもあるみたいですね。きっと戦争は避けて通れないんでしょう。明治最後期生まれだと支那事変~真珠湾期で30歳前後となるわけで、障害持ち珠彦の出征はないでしょうがのほほんとはしなさそう。それでも続き気になります。{/netabare}




※無駄話

■歴史上の出来事とみるか自分事と見るか

なにせ100年前の時代なんでもはや歴史上の一コマなんだけど…

{netabare}つい最近まで大正初期生まれの私の祖母と嫁さん方の祖母も似たような年齢でご存命だったりで身近であり繋がってる感覚があります。祖父母たちの青春時代ってイメージ。
小学生の時、“祖父母若かりし頃の郷土を調べてみよう”なる課題があって往時のことを直接聞く機会もありました。街並などのインフラだけでなく考え方や世相も聞いたりなんかして。要は見聞きした話とそれほど離れてない物語だったと言いたいわけです。{/netabare}

{netabare}ついでに当家は本家分家なんて語が日常会話の中にあり、父方の祖父母宅を訪問の折には正座で指揃えて頭深々と垂れてご挨拶してました。志摩家のノリをあながちわからんでもないという(笑){/netabare}


■貧困に苦しむ東北地方の農家

年代に繋がりを感じれば地域に繋がりを感じることも。夕月さんは岩手県遠野のご出身。

{netabare}彼女は親にではなく自ら家を出たわけですが、一般的に身売りといえば“FROM東北”は鉄板です。たしか『貧困に苦しむ東北地方の農家』みたいなキャプションで大根をかじる子供たちの写真(昭和初期)というものがありまして、教科書にも載ってたぶん覚えてらっしゃる方もいるかも。あの写真がまさに“遠野”で撮影されたものだった気がします。作者それ知ってたのかしら?
世界恐慌、不作による飢饉、朝鮮半島や台湾への持ち出し等で最もあおりを食らったのが東北でした。女子の身売り年齢はおそらく想像されているのより若いです。年端いかない6歳~8歳。『鬼滅の刃遊郭編』でも置屋にちびっ子いたと思いますがあんな感じ。姉や妹が売られていった東北出身の次男坊三男坊は“なんとか食える郷土(クニ)”にしようと波高い周辺国の安全確保へと軍隊を志願します。なにせ満州は一大穀倉地でしたから…大根かじらんでもよくなると思ってたんですね。
そして都会出の将校さんに身の上話をするわけです。例えば人形を手向けに泣きながら連れていかれた幼い妹の話なんかをです。そんなん積もり積もってこれじゃあかんと決起したのが二・二六事件といったところでしょうか。
昭和の大事件も元を辿れば困窮した田舎の惨状を憂えてという一連のストーリー。夕月さんの笑顔の裏に苛烈な東北の窮状があると思うと涙こぼれそう。

自身に置き換えれば、二・二六の少し手前に母方祖父は近衛兵やってたりそのちょい手前昭和初期には父方祖父は女中付きで東京の大学に通ってた頃。おおむね珠彦塾に通うガキンチョらと同じくらいの学年でしょう。
関東大震災では現在の復興大臣みたいなことやってった後藤新平しかり二・二六で斃れた内大臣斎藤実しかり同郷だったりする。そんな斎藤実の墓所の隣の区画(つまり一等地)は我が一族のお墓が立ってたりするわけで。{/netabare}


そんなこんな繋がりを意識できるとあながち夕月さんもファンタジーなのかどうなのか怪しくなってきます。うちのばあさんは両方とも凛としてました。かたや地主に嫁いだ農家の娘。かたや商家に嫁いだ武家の娘。
そういった意味では夕月さんの背筋の伸びっぷりは明治女のさまを見せてくれます。自分の事より孫の事を考えてる節があってめっちゃ優しいのに怒る時は確実に急所突かれるのよね。きっと夕月はそんなばあちゃんになりそう。うちのじいちゃんみたいに珠彦も口数少ないじいちゃんになりそう。
なんだかんだ楽しかったです。



視聴時期:2021年10月~12月 リアタイ

-----


2022.02.05 初稿

投稿 : 2024/11/02
♥ : 29
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

人間合格

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
大正時代を舞台にした、優しい雰囲気の恋愛モノ。

基本、ギャグ要素も少なく、一途な純愛でもあるので、途中、ひょっとしたら飽きを感じるかもしれません。その辺は制作も分かっていて、新キャラを出したり、事件を起こしたりして、なんとか展開を生み出していましたね。

凄く面白いってわけじゃないんですが、クオリティは終始安定していて、わりと見やすい作品だと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
あからさまな太宰オマージュなので、こんなレビュータイトルにしました(笑)

基本的には、平和で安心安全使用の恋愛モノ。が、設定自体はなかなかキツイもので、終盤はシリアスを挟もことから、これは多分、アニメ化に際して原作をだいぶマイルドにしたんだろうなと感じた(原作未読)。

それは、原作のタイトルが「大正処女御伽話」にも関わらず、アニメでは「オトメ」に表記を変えていることからも分かる。まあ、そういう改変は、「万人受け」という点では一定の成功をしていたと思う。

ただ、個人的には、志磨珠彦をもう少し魅力的にしてほしかった。デレるのが早いというか。本来、彼の歪んだ家庭環境であれば、もっと人格が曲がっていても良さそうなものを、わりと序盤から良い人だった。

夕月と付き合うなかで徐々に「人間らしく」なっていくべきところが、わりとアッサリいってしまった。いくら真人間に近づこうと、ふとした瞬間に「陰」が表れるような、そんな不安定な人物だった方が、作品に深みは出たと思う(関東大震災で、夕月が死んでたら自分も死ぬとガチで言ってた場面があったけど、ああいうのが彼のキャラクターだと思う)。

これは、志磨珠子にしても渥美綾(リョウ)にしても白鳥策(ハカル)にしても同じで、色々複雑な事情や心の傷があるわりに、わりとあったり、1話か2話で救われてしまうものだから、どうにも軽くなってしまう。まあそれを「明るさ」「平和さ」と捉えることも出来るから、好みは分かれるところだろうけど。

自分が好きだったのは、志磨珠彦と白鳥策の関係性。真面目過ぎる珠彦には、策のようなフザケタ友人が必要なのだろう。

「人間失格」だった珠彦は、策から明るさを、綾から強さを、夕月から愛を。自分にないものを周りの人から取り入れていくことで、「人間合格」となる道のりを歩んだのだろう。

今後はおそらく、実家との対立。そして、和解、もしくは、自立という流れになるのかな。2期があれば、気になるところではある。

ちなみに、夕月がすいとんを、「ひっつみ」と言っていたことから、彼女が我が郷里、岩手県出身だろうことはすぐに気づきました(笑) 

余談ですが、以前、あるテレビ番組で、「全国の県庁所在地の駅前で困っているおばあちゃんがいるとき、助ける人数の比率」を調査していて、岩手県が全国1位でした。だから岩手はね、夕月のような良い人多いんですよ♪ 是非、嫁や旦那を探しに来て下さい(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
大宰っぽい? 処女をオトメに変えたのは作風的には英断。ラブコメかな。ひっつみ? あれ、地元近い? 全国的にはすいとんだよな。好きになりたい、という設定はよい。

2話目 ☆3
着物を買う。エスカレーター、日本橋の三越だっけか?

3話目 ☆3
妹登場。12歳に完敗(笑) 漏らして、お姉さん能力発動。

4話目 ☆3
巨乳。そして、迷走。ゆず、良い娘すぎるな。なるほど、本当にダメな男を見せといて、成長か。

5話目 ☆4
リョウ、妾に本当になりそうで(笑) 金で買われる可能性があるわけだしな。奉公することに、新しい夢を与える。なんでこんな時にイチャついてんの?(笑) 弟から、大人の男へ。

6話目 ☆3
高等学校編入。白鳥との友情か。唯一、小鳥ちゃんの話をしない存在な。愛妻弁当の勝利(笑) 関西人のノリは、友彦にとって必要かもな。

7話目 ☆3
ことりちゃん、メッチャ良い子やん(笑) 勉強より、小鳥ちゃん(笑) 下ネタは時代を超える(笑) スポーツならともかく、音楽でドクターストップはな。

8話目 ☆


9話目 ☆


10話目 ☆


11話目 ☆4
関東大震災か。当時の建築物、インフレ、対応できる組織の力。今とは比べ物にならないんだろうな。日常の大切さを思い知る。

12話目 ☆3
夕月サイドの気持ち。めっちゃキス(笑) 
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 26
ページの先頭へ