ボーイッシュで友情なTVアニメ動画ランキング 4

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早速見ていきましょう!

84.7 1 ボーイッシュで友情なアニメランキング1位
桜蘭高校ホスト部(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (1767)
9202人が棚に入れました
桜蘭高校特待生1年の藤岡ハルヒは、勉強ができる静かな場所を求めて第三音楽室に辿り着く。そこでは「暇をもて余す美少年が、同じく暇をもて余す女生徒をもてなし潤わす」ホスト部なる集団が営業していた。
不注意から校内オークションに出展予定だった「ルネ」の花瓶を割ってしまったハルヒは、弁償金800万円の完済まで部の「犬(雑用係)」となるが、眼鏡を外した素顔が美形だった事から接客係に格上げとなる。そして部長・須王環に借金帳消しの条件として、100人(後に1000人追加)の指名客を集めるノルマを課せられ、ホスト部員としての第一歩を踏み出す。自分が「女」である事に気づかれないまま…
かくしてホスト部紅一点のハルヒと、それを知った部員達との関係と思惑は、様々な出来事を経て次第に変化していくのだった。

声優・キャラクター
坂本真綾、宮野真守、松風雅也、鈴村健一、織田圭祐、齋藤彩夏、桐井大介
ネタバレ

★mana★ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

庶民出身、藤岡ハルヒ ただの男には興味ありません( ー`дー´)キリッ 

■前置き■

タイトルで失敗しちゃってるよ~( ´゚д゚`)アチャー
ホストなんて言ったら、まぁ普通の人は寄り付かないよね・・
でも仕方ない、だって「桜蘭高校」の「ホスト部(クラブ)」の話だもの。
話の中心がそこだから仕方ない!
なんて、私も興味はあったけど、心の中では「何となく想像できる設定」
例えば「メ〇ちゃんの執事」「花〇かりの君たちへ」(ドラマのみ視聴)「花より〇子」(コミック既読)
そんな少女漫画の【よくあるパターンの逆ハーレム】だと、特に興味を持ってませんでした。
(逆ハーレムが嫌いとか、ダメとかでは決してないですよ)
事実、この作品がドラマになりましたが、主演の山〇裕典君が出演するドラマを欠かした事のない私ですが(∀`*ゞ)テヘッそれでも全く興味をそそられず・・
じゃあ、何で観たかと申しますと、ほんのちょっとした会話からでした!
勧めてくれたのは、なんと男性・・?(●´∀`)σキミダキミ!
もしかしたら・・妙に話合うけど女性?|・`ω・)ウタガイノメ

と、ほんの少しのきっかけで観始めたら・・
めーーーーーーーっちゃ面白かったんですよねw
(一応言っておきますが、「笑い」の面白いです)
ちなみにですが、私 はまり過ぎてしまい原作18巻を大人買い( `・∀・´)b Yes!!
数週間で、ホスト部マニアにw

■ストーリー■
「私立桜蘭学園は1に家柄、2にお金 財あるものは暇を持つ かくして桜蘭ホスト部とは暇を持て余す美少年達が(自分で美少年と言う)、同じく暇な女生徒達をもてなし、うるおわす スーパー金持ち学校独自の華麗なる遊戯なのである」
もう、始めに語られるこのギャグセンスたっぷりの台詞の中に全てが詰まってますよ(´∀`*)ウフフ

そんな学校にある夢(ここは特にアニメでは肝心ではない)を持って特待生で入学する「藤岡ハルヒ(庶民)」
そして、そこで誤って入ってしまったホスト部で誤って割ってしまっ超高級な800万円の花瓶の借金を返済する為、ホスト部に男のフリをし、入部する訳です・・
そこから、スーパー金持ちのホスト部を中心に、同じくスーパー金持ちの他の生徒達とと庶民の珍学校生活がスタートする訳ですo(●´ω`●)oワクワク♪
もちろん、みんなハルヒが庶民なのは分かってます!
でもそこで、「花より〇子」のようにイジメがあったりする訳では全くないです!
この作品の良い所の1つですが、そのイジメになっちゃう様な事すら笑いに変えてしまう所ですね☆
ハルヒは、あくまで庶民です、スーパー貧乏ではありません!
なので、あまりにも自分達と違う境遇のハルヒに興味津々になるホスト部メンバー
|_□´)_ー´)‿◕。)∀・´)∀・´)*´∀`)ノ゚.:。+゚(←ホスト部メンバーを顔文字で表現してみました、笑)

スーパー金持ち君達の庶民のイメージはヒドイもので・・
そこでも爆笑しちゃうんですよね(*ノ∀`)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
そして、そこには全く悪気が無い!そしてハルヒは結構冷静なんで、その温度差がいいんですよ♫
あと、スーパー金持ちと言えば、よくある「庶民とは付き合ってはいけません!」的な流れ。
心配なさるな、そういった事は {netabare} 原作の終わりの方で少々しか{/netabare}ありません。
それよりも、序盤は本当にバカばかりしていますが、
後半は家族愛だったりを感じられる事もありますよ(´∀`*)ポッ
そこがこの作品の2つ目にいい所じゃないでしょうか?


そんな流れで、manaのメモ((φ(-ω-)カキカキ
■キャラクターとか声とか■
主人公・藤岡 ハルヒ(cv坂本 真綾)--属性・ナチュラル系
常にやる気がないですよ、この子。一応主人公なのに(;´∀`)
あくまで女の子ですが、本人曰く、性別は気にしてません!
超天然さんだけど、頭はいいんですよね。
そして良く言えば、素直で正直、悪く言えば、毒舌+頑固かなw
恋愛に関しては超初心者だし、超鈍感。
真綾さんの低めの声でとても中世的に・・落ち着いた仕上がりになってますよ♫

須王 環(cv宮野 真守)--属性・王子様系
ホスト部部長にして、指名率No1♫
この方も頭は良いんですが・・めっちゃバカ!行動がバカ!w
その行動に笑わせられる事間違いなしっ♪
感情表現が豊かで、基本ムードメーカーですが、隠された暗い過去が・・
宮野さんにしか出来ないキャラでしたよっ、
ガヤだったりは結構アドリブが入ってるらしくて、めっちゃ笑わせてもらいました(゚∀゚)

鳳 鏡夜(cv松風 雅也)--属性・クール系
ホスト部副部長 兼会計?(兼、裏の部長)全て計算で動くんです、彼は!
全ては金の為~世の中金~な彼・・
何故彼のような人間がホスト部に?と思わせるキャラですが、それは後のお楽しみ(*´∀`)
松風さんは、ギャグが多い中、とてもクールに演じられてました!
でも、裏では みんなにつられて 監督さんに「鏡夜はもっとクールだ」と、注意されていたらしいですw

常陸院 光・馨(cv鈴村 健一・藤田 圭宣)--属性・小悪魔系
ホスト部のトラブルメーカー?とにかくイタズラ好きの双子!一見、光の方がやんちゃで、馨は落ち着いたように見えますが、光が兄で、馨が弟☆
この作品において精神的に一番成長を見せるのが光だったんじゃないかな~って思います。
色んな意味で(´∀`*)ウフフ
ちなみに前髪が右分けが光、左分けが馨ですよ~♫
鈴村さん、藤田さんのシンクロ率は400%でしたw
台詞が長いのにも関わらず、何であんな息が合うのかと驚かされますよ!
そして、やんちゃな光にも、落ち着いた馨にもぴったりな声でした♫

埴之塚 光邦(cv齋藤 彩夏)--属性・ロリショタ系
属性を見てもらえば分かるように、小さくて可愛いです(*´ω`)
けど、一番年上なんですよね~そして実はしっかりしてるし、めっちゃ強いんですよw
ハニー先輩(通称)はきっとホスト部の兄貴的存在ですよ♪
まぁ~斉藤さんは可愛らしい声でしたね☆ハニー先輩その物でしたw

銛之塚 崇(cv桐井 大介)--属性・ワイルド系
兎に角、無口。そして、この方もホスト部には自ら入らないタイプですが、そこにも秘密が・・(・∀・)ニヤ
マニアな女子生徒にモテル模様w
モリ先輩(通称)は超低音ボイスだし無口・・と言う事で
桐井さんは他にも脇役などで色々登場していたそうです!
そこにも注目ですね☆

■最後に■
原作を全て読み終わりましたが、アニメになっても、全く失敗はしてません!
むしろ動き+声が入る事により面白さが際立ってました(・∀・)イイ!!そして、ほぼ原作通りです!大成功です!
最後の方はオリストですが、特に問題ない いい終わり方だったと思います。
{netabare} 少し原作の話をしますと、やはり少女漫画ですので最後はラブストーリー的展開になって行きます。
しかし、アニメの方はギャグ8割・ラブ2割位?むしろギャグ9割?位だったんじゃないでしょうか?
なんで、{/netabare}
男性の方にも全然観て頂ける作品でしたよ~☆
アニメを気に入った方は是非、原作オススメです!
少女漫画であんなに声出して笑うなんて初めてでしたよ、
そして、ラストは泣きながら大笑いする事でしょう(´;∀;`)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \

投稿 : 2024/12/28
♥ : 28

oki96 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

笑える!

逆ハーレムでしたけど、男でも結構楽しめる作品でした。
笑えるし、感動できる。

高校でホストクラブ。結構斬新で良いです。キャレクターもストーリーも結構良くて、笑いが止まりません時もありました。

でも、いらない話は一つか二つかあるかな。

ハルヒって言われたら涼宮よりこっちのハルヒの方が先にが浮かびますね。

最後はアニメオリジナルでしたけど、とても良いエンディングを描いてくれました。でも、このエンディングで原作の続きを作るのは難しいかもしれません。

二期があれば嬉しいな・・・
逆ハーレム苦手の方にもこれはおすすめしたです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 13

SIN さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ハルヒといえば藤岡でしょ?

超お金持ち学校で高校生が部活動にホストをする、しかも約一名は…というありえない設定ですw

キャラもみんな個性的すぎです☆ 天然おバカ部長 腹黒メガネ 悪ノリ大好き双子 セリフがほぼ一言って寡黙すぎるぞ先輩 どうみても小学生 天然すぎてヒロインらしくないヒロイン(たまにめちゃくちゃヒロインですがね♪) その他サブキャラもみんなおもろいです。

基本独特なギャグ多めですが、時折いい話や感動回もあり個人的にストライクなアニメでした。てかこれ少女漫画が原作だったのね~信じられないwこれは男女関係なしに楽しめますね☆

5、10、13、20、21、23、24 最終話は個人的にお気に入りですね☆EDの疾走がかかる直前に少しだけ流れる音楽がいいです。この音楽が流れる回はいい話が多いので個人的に大好きです。 

あと、双子があけた扉のED直前の演出はグッジョブでした☆



てかドラマ化するのですね…実写の配役が難しいとは思っていましたがで…ですね。特にあのハニー先輩だけはないw

ドラマがヒットしてアニメも2期なんてならないかな?

投稿 : 2024/12/28
♥ : 12

62.9 2 ボーイッシュで友情なアニメランキング2位
青春×機関銃(TVアニメ動画)

2015年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (403)
2435人が棚に入れました
ある出来事から、半ば無理やりサバイバルゲームを始めることとなった女子高生・立花蛍。

ホストとエロマンガ家という個性たっぷりな仲間に囲まれ、仕方なくプレイしつつも、いつの間にかサバゲーの魅力にハマっていって、とうとう大きな大会を目指すことに…。

声優・キャラクター
小松未可子、前野智昭、松岡禎丞、興津和幸、喜多村英梨、堀江由衣

ユートピア さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

イケメン

絵が綺麗。
沢山の写真が舞うシーン。温かい場面での色合い。
森の中を走る疾走感。
動きの切れがいい。

効果音と表情とタイミングとの入りがうまいと思う。
「ババン!!!」みたいな入りが好き。
駆け抜ける音。
ドキドキ、ワクワクや緊張感が伝わってくる。

内容だけみたら綺麗ごとばかりだし、
サバゲーについて面白く書いているわけでもないから
何も知らなくて触り程度に見る程度。

キャラの性格は、可もなく不可もなくって感じだけど
動いて、音があってこその物語なのかなと思う。

漫画も読んだけど、内容自体は「すごく好き!」とは感じられなかった。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 0

ゼレ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

戦闘シーンが思いの外かっこよかった!

正直「トイガンでの戦闘シーンってカッコよく表現できるのかな」と思っていました。しかし、弾丸の発射時と着弾時にエフェクトを入れることで本物の銃のように描写しており、見ていてサバゲなのに凄い緊迫感があり手に汗握るバトルシーンになっていました。

ストーリーも仲間との人間模様やそれぞれの悩みなどがうまく表現されていて一気にみることができました。

自分としてはアニメが終わってからの話がみたいと思ったので、原作を買って読み続けたいと思える作品でした。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 2

76.3 3 ボーイッシュで友情なアニメランキング3位
こみっくがーるず(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (541)
2099人が棚に入れました
萌田薫子(P.N.かおす)15歳。職業高校生、そして4コマまんが家!
まんが家専用の女子寮に引っ越してきた彼女は、同室の少女まんが家の小夢やTLまんが家の琉姫、少年まんが家の翼といった仲間に囲まれて、 今日も楽しくネームにペン入れ、仕上げ作業に徹夜作業!
かわいくて面白い、まんが家寮生活が始まります!

声優・キャラクター
赤尾ひかる、本渡楓、大西沙織、高橋李依

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

かおす先生が不憫かわいい、終わってみれば安定のきらら枠。

「まんがタイムきららMAX」に掲載の4コマ漫画が原作ということですが、原作は未読です。

主人公のかおす先生(本名: 萌田薫子(もえた かおるこ))も含めて4人のメインキャラは、高校一年生の現役女子高生でありながら漫画家という異色の設定。

タイトルの『こみっくがーるず』は、「こみっく=漫画 を描く女の子」という意味と「滑稽な女の子」という意味のダブルミーニングと思われます。よう知らんけど。

文芳社という出版社で漫画家デビューを果たしたものの読者アンケートで最下位という残念な結果になってしまったかおす先生。

かおす先生のブレークスルーを図った担当編集の編沢さんから、文芳社漫画雑誌掲載作品を描く女性漫画家が集まる女子寮への入寮を進められ、かおす先生は一念発起上京を果たします。

そこで出会った漫画家仲間との寮生活や通学する学校での学園生活をストーリー上のメインとする日常系作品です。

かおす先生は女子高生でありながら周囲の女子高生に対して一歩引いてしまい、ときに「胸があたって嬉しい」とか「カワイイ女の子に囲まれて幸せ」といった「おっさん」的な感想を持つので、その外見的ギャップと内面的部分への共感が作品のウリの一つではあると思います。

作品の性格上、日常場面でも漫画制作に関わる描写が多いです。かおす先生以外の三人がそれぞれ苦労はありながらも比較的順調な漫画家生活を送る中、没ネームと編沢さんからのダメ出しに悩まされ、漫画制作技術的にも周りから劣ることに悩み、ネガティブに落ち込みときに慌てふためくかおす先生のあまりの不憫さに耐えられるかどうかが視聴のハードルになります。

一見ストーリーがほとんど無いように見えて、やはり「漫画制作」という作品の芯があるために全体に渡りうっすらとしたストーリーと主人公を含めた各キャラの成長が描かれるのは『NEW GAME!』といった作品とも類似性があります。

しかし『NEW GAME!』の青葉と主人公のかおす先生の能力設定と性格設定が逆方向を向いているため、『NEW GAME!』が合うからといって『こみっくがーるず』が合うかどうかは一概に言えないと思います。

ただ個人的には1クール通して観た結果として、かなり面白かったです。原作にも少し興味を持てて、読むことも検討しています。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 39

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

あばばば(笑)地味にハマっています・・・。

原作未読。最終話まで視聴。

いつも期待度の高いきらら枠作品。
この作品も笑いあり、感動ありの良作だったと思います。

主人公の”超”ネガティブな性格が評価の分かれ目かな?
ここさえクリアできれば、最終話までかなり楽しめると思います。

序盤~中盤は、女子高生漫画家たちのほのぼのとした日常を描き、終盤は上手く感動的な展開に・・・。

本当に、ほのぼのと感動は相性が良いと再確認しました。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 40

ASKA さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

きらら系女子漫画家寮生活

きらら系4コマ漫画が原作。ゆるふわな女子高生兼漫画家の女の子たちの日常系のおはなし。主人公の4コマ漫画家の萌田薫子(PNかおす)をはじめ薫子が入寮することになる女子漫画家寮の3人と寮母さんや担当編集さんとの日常がメインです。他に少女漫画家の恋塚 小夢(PN恋スル小夢)、エロ漫画家の色川 琉姫(PN爆乳姫子)、少年漫画家の勝木 翼(PNウィング・V)や寮母さんの交流を描いており、漫画家の仕事についても触れられています。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 29

57.6 4 ボーイッシュで友情なアニメランキング4位
うみものがたり あなたがいてくれたコト(TVアニメ動画)

2009年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (97)
581人が棚に入れました
マリンとウリンは、海底で人間の姿をした少女「海人」として生活していた。ある日、海の上から美しい指輪が落ちてくるのを見たマリンは、空の世界へ指輪を返そうと考える。ウリンは空の世界(人間の世界)への恐怖から反対するが、マリンに押されて一緒に空の世界へ旅立つ。空の世界で指輪の持ち主である宮守夏音を見つけるが、その指輪は別れた彼氏から貰ったものであったため、再び今度は山の方へ投げ捨ててしまう。

声優・キャラクター
阿澄佳奈、寿美菜子、堀江由衣、福井裕佳梨、間島淳司、永井幸子、納谷六朗、儀武ゆう子、豊崎愛生、沢城みゆき

イブわんわん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

意外と内容は深かった

サトジュン監督作品で全13話。

OPとEDはサトジュン監督らしい柔らかくて暖かい綺麗な感じです。
で、前半はサトジュンらしさはちょっと控え気味な感じだが、中盤あたりからは監督らしい内容なので、見るときはそこら辺を意識しないと、つまらないアニメで終わってしまいそうです。
私の場合ですが、前半は軽い感じで見ておりましたが(見ていられる)大げさかもしれませんが、中盤あたりから別のアニメのような印象を受け五感をフル稼働してました。

新白雪姫伝説プリーティアやプリンセスチュチュみたいな感じの物語で、人間の心の光と影を監督らしい描写で表現しております。

最後はちょっと切なかったですが、サトジュン監督の意図が汲み取れれば、結構面白い作品ではないかと思います。
キャラに萌え萌えしていると、大事なところ見失う恐れがあり。

予想以上に楽しめた良作アニメだと思いました。

ただ、作品の作り込みにどこか余裕が無いような印象も受けたのだが、大人の事情かな?

投稿 : 2024/12/28
♥ : 12
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

人は誰でも悲しみを経験している。だからこそ優しくなれる

このアニメは、人の心の悲しみを丁寧に描写しています。
監督はARIAの監督もされた佐藤順一さんです。

物語は、海底で暮らすマリンと幼い妹のウリンが、落ちてきた指輪を持ち主に返すために島に上陸するところから始まります。

島で二人は、空の巫女の夏音と出会います。そしてマリンは海の巫女として目覚め、邪悪なセドナの手下と戦います。

最初は美少女戦士の物語かな?と思いましたが、中盤から内容が一変します。

まずは、ウリンの心の悲しみに共感しました。
{netabare}
自分がトラブルの原因をつくり、しかもそれを解決しようとする姉マリンの役に立つことができないため自己嫌悪に陥ります。
そして、大好きな姉が夏音と仲良くなるため嫉妬します。
人間誰でも、大好きな人が自分よりもほかの人と仲良くなったら、心が痛みます。
{/netabare}

失恋した夏音の心にも感じるものがありました。
{netabare}
夏音が「こんなことなら好きにならなきゃよかった」とつぶやいた言葉は、心に突き刺さります。
でも、人を好きになるのは、どうしようもないことだから・・・誰でも抑えることができません。
{/netabare}

そして、邪悪なセドナの正体を知ったとき、つらくなりました。
{netabare}
どんな人にでも、いつかは悲しみは訪れます。そして、誰でも、その悲しみから逃れようとします。
その行為を非難することはできません。
{/netabare}
人は、自分の悲しみや弱さを経験しているからこそ、他人にも優しくできるのだと思います。
夏音の母が経験した悲しみを知ったとき、胸が強く締め付けられました。

オープニングは marbleが歌う violet です。
エンディングは、伊藤真澄さんが歌う 透明な祈り です。
よく出てくる挿入歌は、宮原永海さんが歌う てぃだぬひきゃり です。
どれもこれも癒される曲です。
特に『てぃだぬひきゃり』は島唄ですが、この物語の展開に欠かせない重要な曲です。心に深く染み入ってきます。

登場人物に思い入れをしながら見られる方には、お勧めのアニメです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 19

woa さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

空と海は分かちがたい

2009年放送。全13話。

舞台は奄美大島である。外見や出自に似合わず内容はあるひと夏の出会いと別れがテーマとあって、大変シリアスなものだ。

最初はほのぼの日常系アニメかと思ったが、シリアスへの心情変化も丁寧だったのでよりこのアニメの日常パートがどれだけ貴重だったかを思い知った。

ある人間が失意のあまり海に落とした感情を人魚が送り届けるという童話のようなストーリー。

海から来る脅威に空と海、ふたつの世界の巫女は立ち向かう。実際には海の脅威とは花音の指輪が象徴する人間の弱い感情そのものであり、空の巫女の視点で見ると、この脅威は海の巫女自身を含むものである。それは巫女の血を引く妹や巫女自身が最も日蝕の影響を受けやすかったことからも明らかである。しかしこれは彼女たち自身の不安定な心理によってというよりもふつうは5分の日蝕が10分間続いたことによる人間側の不安な心理がセドナを介してマリンたちに伝わったものと思われる。しかし二人を陸に上げる原因を作ったのは人間である空の巫女自身なのだ。

島唄が示すように空と海が、人間の負の感情と正の感情の因果関係が分かちがたく結びついているように、相互に繋がっているというのがこの作品の世界観なのだ。

しかし、ウリンが指輪を花音に返すことで唐突に別れ、空と海が分かたれる掟が訪れることからもわかるように、逆にお互いが強固に繋がっているからこそ分ける必要もあるのだ。マリンが沈んでいるときは花音がフォローしたように、空と海は同じではないし、あってはならない。

そして花音とマリンは再び出会うことは無いのである。ラストの空と海の巫女がお互い相容れない世界にいながらも、心は通じ合っていると小島が言い、マリンもいつかジュゴンたちと会える日が来るだろうと妹のウリンに言うシーンは実際には二度と会えないことが小島にもマリンにもわかっているからこそ良いのである。一方でウリンと花音は再び会えると信じて海洋学を勉強したり、サンゴを修復したりすることが出来るのだ。

海と空を分かつ掟というのは、今回の指輪の経緯から考えて、海の人間の空の世界における心理的な影響を受けやすい性質を考慮して作られたはずなのであり、それゆえにウリンや他の海人たちは空の世界に憧れつつも恐れているのだろう。

最終話で描かれるように、自然開発によるサンゴ礁の減少や乱獲や餌場の縮小によってジュゴンの個体数が減っている等の描写から見ても、海にとって人間は大きな脅威なのだ。

マリンやウリンなどを見ても、確かに海人というのは人間の世界で暮すには繊細すぎる。しかし、亀によれば将来的には海人と地上の「人間自身」が変われば海と空を分かつ掟が変わり海と空が共存できる日もいつか来るかもしれないのである。

追記

OP演出の変化は必見である。マリンたちが見つめる二匹の魚が次のシーンでワリンとサムに入れ替わるのは、海人が魚の擬人化であることを示唆しているように思える。


最初指輪を綺麗だと思ったように、花音の目の輝きは綺麗だとマリンは言っているのだ。だから彼女は最初から外の世界を恐れなかったのである。

一方で、迷子になったウリンを見つけるのはいつも海人のマリンではなく、人間の花音なのである。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 4
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