ボーイッシュでヤキモチなTVアニメ動画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のボーイッシュでヤキモチな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月06日の時点で一番のボーイッシュでヤキモチなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

73.2 1 ボーイッシュでヤキモチなアニメランキング1位
宇崎ちゃんは遊びたい!(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (486)
1644人が棚に入れました
静かなキャンパスライフを満喫する大学3年生・桜井真一。一人で過ごしたいだけなのに、“ぼっち"扱いしてくる後輩・宇崎花に絡まれ、平穏な生活は一変!いじられ、けなされ、からかわれ……。毎日毎日、宇崎ちゃんのウザ絡みに振り回されることに!騒がしい日常はうんざりだけど、でも、一緒に過ごす時間はなんだか退屈しなくて――。「ぼっちより、二人のほうが絶対楽しいッスよ!」生意気なのに、どこか憎めない“ウザカワ系"後輩との青春ドタバタラブコメ、ついにスタート!

声優・キャラクター
大空直美、赤羽根健治、竹達彩奈、髙木朋弥、秋元羊介、早見沙織
ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

宇崎ちゃんは語りたい

1話感想{netabare}
原作未読。
“高木さん~”はこれ以上進展無さそうだし1期は見たけど2期は見てません。
“上野さん~”は上野さんが可愛そうでいたたまれなくて途中で脱落。
そういう経緯があった上に、そもそも巨乳推しにどうにも不快感があってこの作品は最初見るつもりは無かったのだけど…ちょっと前に献血ポスターが萌え絵で炎上ってのは知ってたけど、それがこの作品だったとは全然知りませんでした。
で、その情報を知って、私が抱いた不快感とポスターでケシカランと言った人の不快感は同じなのか違うのか、俄然興味が沸いてきました。
ってことで見てみることに。

そして1話見た段階で、漠然とした不快感の正体が分かった…かな?
まずこれ、宇崎は「自分は巨乳である」は自覚してるのかな?
一応肩凝りが酷いとか言ってるし自覚はしてる?
あ、「SUGOI DEKAI」は外人が意味不明な漢字のTシャツ着てるのと同じだろう=宇崎はローマ字が読めないと解釈してます、もし読めてたらスゲー嫌な女じゃん?
でもって次の問題、「巨乳は周囲からどう見られるのか」は自覚してるのかな?
どうもこれが…自覚してないっぽい。
えーっと、高木さんの場合「自分は美少女である」は自覚してて、それに相応しいアプローチをしてたんだと思うんだ。
美少女であるかどうか、つまりは美醜については人によって基準違うし、作品によってはブスって設定なのに画面では美少女とかもあるし、自己評価を見誤るのはまぁ分かる。
“花子くん”では自分は上の下だと思ってた主人公が他人から中の下と言われてショックを受けるとか、そういうこともあるだろうと納得できる。
けど胸のサイズは…明確に数値として出るモノじゃん?「美女か不細工か」とは次元が違うんじゃないかな。
宇崎が巨乳をコンプレックスに思おうが自信に思おうが、どっちでも良いのだけど少なくとも自覚してる人間の振る舞いには見えない。
要は、

自覚してないハズが無いのに、無自覚を装って巨乳アピールしてる

ように見えて、なんか…う~ん。
それでいてこんなこと言うと「人を見た目で判断するなんてお前は酷いヤツだ」みたいなこと言われそうなのが更に不快、いや作品自体が見た目で巨乳好きを釣ってるじゃん。
“すのはら荘~”と同じだ、下心が丸見え、作り手の。
キャラクターを「しっかりと生きてる人間」と捉えると、作り手の都合でアホに仕立てられてるように感じて不憫に思えて来る系。
また、無自覚を装った計算だとしたらそれに気付かない真一もどうなんだか。
下心なんて無く、思い切りオープンにしてる“一騎当千”みたいのなら平気なんだけどねぇ。
う~ん、変な例え話になっちゃうけど、AV女優が自覚して・誇りを持ってAV出演するのは構わないけど、素人を騙してAV出演させるのはアカンでしょ。
これが一騎当千糸とこの作品に抱く印象の違いかなー、と。

まぁその、宇崎は自己評価をどう下してるのか、どんな思春期を送ったらこんな19歳になるのか、今後そこら辺掘り下げてくれるのなら見続けてもいいかな?
少なくとも一人っ子だよね、兄弟が居たらから揚げの件はああはならないと思う。
一応高校時代の回想みたいなのもあったし、そのうち掘り下げるんじゃないかなー?と睨んでるんだけど、どうかな。
まさか「実はローマ字を読めた」なんて展開は…まさかね。{/netabare}

2話感想{netabare}
あ、これ…サークラの姫だ。
真一がボッチだから問題起きてないけど、これがグループだったら崩壊を招くタイプ、あくまで真一に対し気がないのならって前提だとね。
(明確に彼氏が居るのならまた印象違うんだけどね、同じ天然系でも“しょびっち”はそこんトコよく考えてたんじゃないかなー?)
宇崎の無自覚に無遠慮に愛想振り撒く態度はピュアな根暗童貞オタクには「オレに気があるのかな?」と思わせるし、「他の男にも同じように接してるのか?」と疑心暗鬼というか嫉妬というか、そんな感情を芽生えさせるのに充分。
まぁ実際にそんな感じでサークラするのを間近で見た経験があるので…それでいて姫自身は「アイツに付きまとわれて困る」みたいなこと言うし、いやお前の無責任な態度のせいちゃうん?って思ったり思わなかったり。
ということで宇崎と真一のやり取りは見てて恐い、マスターのような心境にはなれない。
逆説的に、サークラの姫にコロっとイってしまうタイプがそれだけ居るってことで、そういう人またはその経験も今では良い思い出だと処理できる人がこの作品を支持してる、のかなぁ?

また、「どうせ真一に気があるんでしょ?」って前提で見ようとすると、だったら泊まりに行く発言は全く別のニュアンスになっちゃうし、いやはやどうしたモンだか…。
ヘンな話になるけど、もしこれが高木さんだったらそんな発言する時はコンドーム携えてると思うぞ?
それだけ自分の態度に自覚持ってるというか、そう思わせるだけのキャラが立ってるというか…あれ?ひょっとして“からかい上手の~”は名作だったのでは?とこの作品を見て評価が上がって来てたりw
二期見ときゃ良かったかなぁ?
あと一応、宇崎は幽霊で真一にしか見えない可能性も考慮してたんだけど、1話の段階で結構否定されてたし2話ではマスターが目撃してるしで、その線はナシってことで大丈夫かな。

それと絵的に気になった点。
「店員さんの良い接客一つー。お冷出すところからやり直しねー」の後、真一が「やっぱハラ立つなーこいつー」と文句言うシーン。
キャラが怒りに震えるんじゃなくて背景がブルブル震えてるんだけど、なんだこれ?指定ミスった?
作画が安定してると思った“シャチバト”もよーく見るとミスがあったりして、なんだかんだで現場は大変なのかなぁ?{/netabare}

4話までの感想{netabare}
亜細の2人みたいな変人ではなく一般人による周囲の反応が殆ど描かれず、3話でようやく大学でバカップルだと評されるシーンがあったが、それでもなんか物足りない。
個人的には宇崎が他の同世代の男性にどう接するのかが見たいのだが…。
4話最後なんか、駅の改札の向こう側に真一の知らない男性が立ってて宇崎が腕に抱きつくシーンで終わっても良いんじゃね?くらいに思ってしまったり。
同期放送に“彼女、お借りします”があるせいで感性がそっちに引っ張られてるってことは…無いハズ、多分。
とにかく2人の世界ばっかり描かれててなんかコワイ。
次回でやっと同世代の男性キャラが出るみたいで期待…できそうにないんだよなぁ、公式の紹介見る限り。

あ、それと宇崎のウザさは私は不思議と感じなくて、というか真一が本気で嫌がってるように見えないので何とも思わなかったのだが、4話のメガネの件にはようやくイラっと来ることができた。
見た目をからかうって、それお前はどうなん?っていう。{/netabare}

6話までの感想{netabare}
思ったとおり、どうやら榊は私の期待に応えるキャラではなかったっぽい。
というかこっちの見たい部分を悉く伏せるねぇ。
宇崎が他の男子と親しく話してるところなんか見たくないという強い意志を感じる。
分かる、分かるんだけど…だったらいっそのこと「男なんか見くない」と開き直って恋愛対象になりかねない年頃の男性キャラを一切画面に映さない方が清々しい。
こっちは真一と宇崎という男女のドラマ?をやってるクセに、それ以外の男子は見せない・匂わせないというのは中途半端というか浅ましいというか…。
ウザい表現も所詮「せんぱーいこのゲームやりましょうよー、前カレが得意だったんスよ」なんてことは絶対言わないんでしょ?
真一と宇崎をくっつけようとしてた榊が宇崎から告られるとか、無いでしょ?

過去を暴きたいってことではなく、キャラに厚みが無い。
前書いたメガネの件で言えば、宇崎は見た目で嫌な思いをした人の気持ちは身をもって痛いほど分かってるんじゃないの?と首を傾げてしまうワケで。
人に歴史アリよろしく、キャラクターを作る時ってどんな育ち方をしたか設定すると思うのだけど、宇崎からはそれが感じられない。
なーんかね、サービス中は他の男の話は絶対しないと心に決めてる風俗嬢やレンタル彼女で、それのプレイを見させられてる感じ。
“高木さん”でも同じようなこと書いたけど、こっちは自覚してない体、ある意味演技達者。
さもなくば5分前に作られた幻影みたい…やっぱ幽霊なんじゃないか?

掘り下げパートはそのうちやるんじゃない?と思って6話まで見たけど、6話ビーチで一人っきりにされたシーンで「お前の期待する描写ねーから」とピシャリと念を押されちゃった気分。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 15
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

宇崎ちゃんは先輩「で」遊びたい(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
大学の先輩(男)と後輩(女)のラブコメ。

ギャグと恋愛のバランスがよく、爆発力はなくも、じわっと面白い、なんかこう、10年くらい前みたいなアニメでした。

レビューでは、私が特に好きだった回について書きたいと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
「ウザ可愛い」というのは、「ウザイのが可愛い」というより、「可愛いからウザイのが許容される」だけだと思います(笑)

「イケメンのオラオラは肉食系で格好いい」けど、「ブサメンのオラオラはただムカつく奴」と同じですね。禁断の果実なので、一般人は手を出すな、です(笑)

という残酷な真実はさておき、宇崎ちゃんは、可愛いかったですね。あんなん、「惚れてまうやろー!」です(笑)

個人的には、7話がベスト。

まず、相手の登録名が「先輩(陰キャ)」というスマホ画面でジャブ笑い、その後も「弱キック連打」とか、明らかにover30を狙った笑いを積み重ねていき、「二十歳の誕生日に居酒屋デビュー」という、何とも素敵で可愛らしいエピソードからの、酔っぱらい女子の可愛さ。んで、寝ゲロ(笑) あれ見られたら、そりゃあ(ある意味で)距離は縮まる(笑)

やっぱり私は、恋愛モノなら、大学生以上の作品が一番好きですね。お酒絡みのエピソードも好きだし、やっぱ、なんとなく大人なんで、大人の落ち着いた(でも眩しい)絡みを見てると、良いな~と思います。
{/netabare}

【余談 ~鳥取県コラボで思うこと色々~】
{netabare}
(とっ)とりとめなく書きます。あれ? 知事のクセがうつってる?(笑)

まず、本作の10話の鳥取県コラボ驚きました。あそこまで鳥取県がフューチャーされたアニメは、過去にありましたっけ? 少なくとも、私は初めて見ました。

私は基本的に、このような地方自治体とアニメのコラボは賛成派です。私自身、まとまった休みがあまりとれないことと、腰が重い性格のため、旅行などほとんど行かないので、アニメを通して色々知れるのは、シンプルに楽しいです。

でも、当然それは、作品の質を下げるものであってはいけないわけで。

本作は、鳥取県の中でも、恋愛にご利益があるスポットを中心にしたことで、作風も壊さず、Win-Winな関係になっていたと思います。昔、「旅猿」で鳥取編があったけど、個人的にはこちらに軍配ですね。

山陰、興味はあるんだけど、多分行かないだろうな~、一生w 大阪・京都・広島という観光の大きな壁があるので、なかなかたどり着かず、北国から行けば、山陰回るくらいなら、福岡(飯)・大分(温泉)に足を伸ばしたいからな~。

そういう意味では、「宮城」と「北海道」に挟まれ、ほぼ全国民にスルーされる、我が岩手と近いものを感じる(自爆)w

てゆうか、昔、仕事で信州に行った時、「ほぼ岩手」で、あんまり面白くなかったんすよね。いや、東京の人とかは逆に面白いと思うんでしょうが、「大自然」とか、「美味しい水で育った」とか「人が良い」とか、もう岩手で飽きるほど味わってるから(笑)

だから旅行に行くなら、「都会」か「南国」に行きたい。

人間、無い物ねだりですね(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
10年前のアニメみたいな作画だな。ロリ巨乳。1年、あれれ(笑) 

2話目 ☆3
マスター(笑)

3話目 ☆3
ライバル登場?

4話目 ☆3
ゲーム72時間はすげぇな。泊まっていく流れではある。

5話目 ☆5
いや、心理学は面白いよ、学生の時、積極的に授業とってたな。大学時代、もう一度味わいたいな。マッサージチェア(笑) 浅井さんもだいぶ変人だよな(笑) 宇崎の地雷(笑) 歯磨き粉と食い物の区別をつけられないバカにバカにされる(笑) チョコミン党(笑) 立てよチョコ民(笑) ミントが歯磨き粉ではなく、歯磨き粉がミントなのだって、確かに(笑) 

6話目 ☆3

7話目 ☆5
先輩(陰キャ)って、どんな登録名だよ(笑) 蔑む目(笑) 下段弱キック連発(笑) 宇崎(アホ)w 二十歳の誕生日に、居酒屋で酒って、なんか素敵だな~。ゆず酒、女子が騙されるやつw ちゃんと気を使ってる先輩にも好印象。酔っ払いは女子は安定して可愛い。年齢確認ボタン押したい、二十歳だから、は可愛い♪ 滝ゲロ(笑) 二日酔いアルアル(笑) 最後の寝ゲロは笑ったww

8話目 ☆4
男のクズ(笑) 言い方~!は、アニメ業界では危ないネタ(苦笑)

9話目 ☆3
byアンジャッシュ(笑)  旅行券で鳥取、、、って、一瞬微妙と思った(失礼w)が、逆に旅行券じゃないと行かないから(大失礼w)ラッキーなのかもしれない(笑)

10話目 ☆3
ちなみに鳥取砂丘の面積は、日本2位なんだよね。過去、これほどまでにちゃんと鳥取が扱われたアニメはあっただろうか? 少なくとも、私は見たことない。

11話目 ☆3
料理のくだりは、なんか良かった。ボルダリング、弱い宇崎がまた良い(笑) 桜井、スポーツマンだな。一人カラオケは恥ずい(笑) 酔っぱらい宇崎、安定の可愛さ。キャバクラじゃん(笑) ハイハイ、バニーが好きです(笑) ん? ラストはシリアス?

12話目 ☆4
照れてる宇崎、可愛い(笑) 嬉しそう(笑) 良い酔っぱらいだな(笑) 突然の告白未遂に、ヤケ飲み(笑) なぜEXILE(笑) 正しい大学生活(笑) 二期あれば、弟くん活躍しそうだな。宇崎はときめいている(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 32
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

人間観察者の観察も楽しめる!?ウザカワ・コメディアニメ♪

ボッチを貫く怖面の先輩男子に、ウザカワ巨乳女子の後輩・宇崎ちゃんが絡んでいく
キャンパスライフを描いた同名コミック(未読)のアニメ化作品。

【物語 3.5点】
尻上がり。徐々に熟成される人間関係。

初回でボッチ×ウザカワの基本形を示し、
宇崎ちゃんがウザ絡みすることになったいきさつ。
煮え切らない先輩&宇崎ちゃんの関係を観察、論評する
多彩な“ギャラリー”視点。
などを差し込み、多面的なウザカワを提供。

何より大人の大学生には本性を隠す防壁をふやけさせる
必殺兵器・アルコールがありますw


単調かな?と思っていたウザカワも、
いつの間にか“ギャラリー”と一緒に
美味しくご飯を頂けるようになりますw


局地的に見れば桜井先輩&宇崎ちゃんは
中々くっ付かず焦れったいですが、
年単位で大局的に考えると後輩のウザ可愛い奮闘により
相当なスピードで進歩しているとも取れます。

{netabare}後輩として先輩を見上げるだけだった高校時代
→同じ大学でボッチで一年浪費する先輩の観察
→ウザ絡みし出してから一年程度で一緒に遊ぶ、飲む、泊まる、旅行。{/netabare}
まで行くのですから大した物です。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・ENGI

設立二年目。本作が『旗揚!けものみち』に続いて二作目。
3DCGとアニメーションの融合を理念に掲げる制作会社だが、
敢えて日常を描いた本作でそれを追求するのが挑戦的。

時折、CGならではの回り込み等により、
映像面でも二人の関係の多角的検証を試みる。
初回の立体感と遠近感溢れる{netabare}ヒップアタック{/netabare}迫力がありましたw

一方で、それ以外の演出については特に序盤、やや寂しい印象……。
"SUGOI DEKAI"部分も含めて、宇崎ちゃんが孤軍奮闘している感じでした。
“ギャラリー”もクソキャット位しかいませんでしたしw

ただ、話数が進むに連れ、演出も徐々に賑やかになり、
終盤には怪しいエフェクトあり、ボッチ解説ナレーション&イメージ映像ありの
適度に楽しいコメディ映像が実現。これも……{netabare}鳥取{/netabare}パワーなのでしょうかw

正直、序盤はこれはすぐに飽きるかも。
2期あっても観ない……いや、2期はないだろう。
と感じていましたが、ラスト2回の演出バランスなら、
制作決まってる2期も観てみたいです。


【キャラ 4.0点】
ヒロイン・宇崎花。
最初は凡庸なウザカワ巨乳女子だと高をくくっていましたが、
過去を知ったりしていく内にジワジワと深みにハマり、
このクールで一番、毎週、パッと明るい笑顔😆が見たくなるキャラに昇格。


そんな宇崎ちゃんのウザ絡みを観察する面々。

先輩のバイト先の喫茶亜細亜のマスター。

マスターの娘・亜美VS桜井先輩の実在した!ダチの逸仁。
桜井先輩&宇崎ちゃんの関係を見守る穏健派VS進展を望む急進派の激論w

人間観察だけでご飯何杯でもイケる“人間観察者”たちを眺めるのも一興でした。
ただ私は人間観察を味わうために競争の激しい喫茶店を個人経営したり、
{netabare}鳥取{/netabare}まで追跡したりする程、人間に興味は持てませんがw


【声優 4.0点】
主人公・桜井先輩役の赤羽根 健治さん。
最初はボッチにしても、抑えた声がやや聴き取り辛い
と感じていましたが、こちらも回を重ねる内に、
呟きとツッコミ絶叫の抑揚が洗練。


ヒロイン・宇崎花役の大空 直美さん。
これまた序盤は、勢いはあるけど……といった感じでしたが、
役の性格変化もおさえていくことで、幅広い演技力を証明。

第5話の{netabare}チョコミントの正義を訴える大演説。お疲れさまでしたw
チョコミン党代表選は『刀使ノ巫女』の十条姫和の再選が決定的と思っていましたが……。
これは大変です。政局ですw{/netabare}


あとは、CV.早見 沙織さんのトキめき四十路人妻ボイス。
どうもご馳走様でしたw


【音楽 3.5点】
劇伴はのどかな笛の音色などがバックグラウンドで、
日常やハプニングの下支えに徹する無難な構成。
たまに喫茶ジャズ、昼ドラ風味あり。

OPは鹿乃と宇崎ちゃん「なだめスかし Negotiation」
宇崎ちゃんのウザカワ・ハイテンションに合わせて
低めのテンションを目一杯高めた“VRアーティスト”鹿乃(かの)が
ゆる~いムードのボーカルで、トリッキーなメロディを乗りこなし、
軽快に韻を踏んでいく、中毒性の高い楽曲っス。

EDはYuNi「ココロノック」
本格派の“バーチャルシンガー”のピュアボーカルが、
乙女心をチョイ見せする良作バラード。

最近のバーチャル歌手ホント凄いですね♪
2020年代中のバーチャルじゃない方の紅白出場。
あると思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 38

67.3 2 ボーイッシュでヤキモチなアニメランキング2位
To Heart [トゥーハート](TVアニメ動画)

1999年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (181)
1037人が棚に入れました
 クセのある可愛いキャラクターと純愛を描いたシナリオで大ブームを巻き起こし、コンシューマ移植もされたパソコンのノベルゲームを全年齢対象でTV化。キャラクターの交流と日常生活を丹念に描いて好評を博した。高校2年生の藤田浩之は、今日も幼なじみの神岸あかりと登校中。無愛想でぶっきらぼうな浩之だが、文句を言いつつも困っている人は見捨てておけない優しさがある。そんな浩之を、密かにあかりは思っているのだが、鈍感な浩之は気づく気配もなかった。

ヒロトシ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

二次元と違って、三次元はリセットもセーブもロードもクーリングオフも奇跡も魔法も四次元ポケットもコロ助もいないナリよ

『To heart』と言えば、恋愛ADVの金字塔として、その名を轟かす作品である。内容は知らないが、名前だけ聞いた事はあるという人も多いのではないだろうか。個人的には原作であるゲーム、出来ればPS版をプレイして貰いたいのだが、アニメもそれに劣らぬ素晴らしい作品ではある。アニメの方が気軽に入門できると思うので、なるべくネタバレしない程度に紹介をしていきたい。

この作品、割とオーソドックスな恋愛物だが、最近ではむしろ新鮮に感じるかもしれない。恋愛というより人と人の絆をテーマとして重視している。高校生という多感な時期を通して、互いが心と心の距離を縮め合う、どこにでもある、ありふれた日常を描いているにすぎない。そのような方向性故に、物語に刺激を求めている人には少し物足りない印象を与えるかもしれない。

先程、心と心の距離を縮め合うと記述したが本作では『仲の良い幼馴染』から『一歩進む難しさ』を心と心の距離になぞらえて表現している。近すぎるが故にそこから新たな関係に発展しないという難しさだ。あかりと浩之は互いに不満があるわけでもなく、一見相思相愛な関係に見えるのだが、当の本人達が恋愛関係を日常に組み込む事を重視していない、というかむしろ恐れている節があるというのが、見ている側としてはもどかしく感じる時もある。しかしこの曖昧な関係のおかげで、この作品の特徴が出ているとも思えるので、そこをどれだけ許容できるかが、鑑賞の際のポイントとなるだろう。序盤の2~3話まで見て、自分に合わないと思ったら、例え最終回まで見ても、この作品を好きになれることはないだろうと思う。展開としてはほとんど目を見張るような進展がないのだ。

しかし展開にさしたる起伏が無いからつまらない、というわけでもない。その分、キャラクターの心の揺れ動きを丁寧に表現しており、無駄な演出がないので、見ているうちにキャラクターに段々感情移入してしまう。派手な演出や突飛な設定、そこまで説明しなくてもいいよと思うぐらいの蛇足的台詞といった要素を極限まで排し、視聴者にキャラクターの心情を察するという事を推奨している。放映当時は雰囲気アニメと半ば揶揄の意味も込めて言われたものだが、逆に解釈すれば、雰囲気は最高なのである。後は自分が作品の狙いに気づき、それを面白いと思えるかどうかで、全てが決まる。個人的には作品のちょっとした所から、キャラクターの今考えてる事を汲み取ったり、話の意図を掴むという行為が結構好きなので、案外楽しめた。

まあ、最近変化球な恋愛作品が多い中で、この作品は臭い台詞もバンバン飛び出すし、結構ストレートな作品じゃないかとは思う。あまり期待をして鑑賞すると肩透かしを食らうかもしれないが、人によっては私のように忘れられない出会いになるのではないのだろうか。恋愛作品では必ずといって良い程、本作の名は挙がる。恋愛作品に興味があって、まだ未見の方は一度見てもいいかもしれない。

本作のOPとして使われている『Feeling Heart』はアニメオリジナルという訳ではなく、ゲーム版と同一の物である。この歌、何と言っても歌詞が素晴らしい。こちらが気恥ずかしくなるくらい、貴方が好きです、こんなにも好きです。と表現しちゃってる歌詞なのだ。

アニメ放送当時、私はティーンエィジャーなチェリーボーイだった。そして、毎回OPで流れるこの曲が大好きで仕方が無かった。そしていつか、好きな人が出来たら、カラオケでこの歌を歌って、想いを表現しようと固く誓ったものだ。

時は過ぎ、当時好きだった女の子と念願のデートをする事が出来た。ああ、天は我に味方した。さようなら負け組の私、こんにちわ勝ち組の私。私はどうしてもその子と付き合いたかったので、デートのプランにカラオケを組み込み、念願の2人きりの世界をセッティングする事に成功した。そして『Feeling Heart』を歌った。熱唱した。女の子に気持ちが届いて欲しいと、決して上手い歌い方ではないが、想いを歌に乗せた。かのゼントラーディとの戦争さえ終結させ、リリンが生み出した文化の極みとまで言わしめた歌の無限の可能性を私は信じていた。

しかし当の彼女は興味がなさそうに、次に何を歌おうかとばかりに目録をペラペラとめくっていた。私のバーニングシャウトはカラオケの一室と私の脳内銀河には響き渡っていたが、彼女の心には響き渡っていなかったのだ。

そりゃそうだ!!!!

恋人関係になっているならいざ知らず、まだその前の段階に過ぎないのだ。普通は彼女の心を惹く様な、皆大好きJPOPで責めるべきだろう。しかもお互い歌をいくつか歌って気持ちがやや盛り上がっているならともかく、私は何をトチ狂ったのか、先制攻撃にこの歌をぶつけてしまったのだ。

先発はhideの『rocket dive』を登板させ、まずは自分のテンションと場の雰囲気を盛り上げる事に専念する。

中継ぎに持ち歌であるラルクの『snow drop』を救援させ、や~ん、hirotoshi君って歌上手いんだ~と彼女に好印象を与えるようにし

抑えに恋愛ソング定番中の定番で、女の子をイチコロにする事に定評のあるGLAYの『HOWEVER』でトドメを差しておけば良かったのだ。

彼女のあまりの興味の無さに、私は歌い終わった後、甲子園バックスクリーン3連発を浴びた元巨人の槙原の様にその場に崩れ去った。当の彼女は私のそれを歌い終わった後のテンションの置き所が分からない故のオーバーアクションだと捉えたようだが、ぶっちゃけどうでもいい。

そして流れを修復できないまま、カラオケはいつの間にか終わっており、デートも終了した。その後、彼女にはなし崩しに告白をしたが、やはりというか、振られてしまった。結局私の歌った曲は『Feeling Heart』ではなく『Broken Heart』だったのだ。

それ以来、『Feeling Heart』を聞くと、あの頃の苦い思い出が鮮明に蘇ってくる。人間嫌な記憶はすぐ忘れるというが、意外に覚えているものだ。中司雅美さんには何の罪もないが、この歌で不幸になった若者がいたという事を是非知ってもらいたくもある。

この文章を読んでくれた人で、もし何かのきっかけで、私とカラオケをする事になった場合、是非ともこの歌を選曲する事は極力お控え願いたい。というか止めて欲しい。普段はダンディズム漂う、質実剛健を地で行く漢の中の漢であると一部で評判の高い私が理性という名の首輪を外し、本能のままに、元巨人のガルベスのように選曲者に襲い掛かる未来は最早自明の理である。

素晴らしき出会いと素晴らしき別れを提供してくれた『To heart』は私の心の中にいつまでも根付いている名作である。

そして願わくば『To heart』が貴方にとってかけがえのない作品になりますように。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

幼なじみの鑑(かがみ)ですねえ

◆垂れ目ヒロインの可愛さ満点の《感情描写系》良作

1999年制作ということで作画はちょっと古いけど、逆にまだ固定電話メインだった時代に妙にマッチして、ノスタルジーを誘う良い雰囲気を醸し出していました。
吉田玲子氏がシナリオを担当した京アニの名作『たまこまーけっと』『たまこラブストーリー』に登場する大路もち蔵君は、女目線から見た幼馴染の鑑だとしたら、本作のヒロイン(神岸あかり)は男目線から見た幼馴染の鑑だなあ・・・
と、思っていたら、本作の原作ゲームのシナリオをもともと考案し、アニメ化に際しても、この第1期のシナリオを監修したのは、あの『アイマス劇場版』のシナリオを担当していた高橋龍也氏だったんですね。
なるほど・・・これは面白いわけです。
『たまこ』シリーズや『アイマス』みたいに、登場キャラたちの細かい《感情推移》の読み取りに面白さを見いだせる作品が好みの人には、きっとお薦めできる作品と思いました。
本作を教えてくれた方々に感謝。


◆視聴メモ
{netabare}
・第1話視聴終了時点
第1話でここまで動きの少ない作品は珍しい。通常なら即座に打ち切られてしまうレベルだが、人気ゲーム原作ならではの余裕か?
・第2話視聴終了時点
仲良し四人組の心の襞(ひだ)を丁寧に描き出す作品と確定!これは拾い物かも。
・第6話視聴終了時点
これ、鈍感系主人公(藤田浩之)の、実はとってもハーレムな作品なんだね。キャラの心情を1シーンごとにきちんと読み取っていかないと面白さが分からない作品なので、流し見できないところがとても困る・・・。
・第8話視聴終了時点
第1話と同じく動きの極端に少ない話だけど、何だか見とれてしまう。なかなか他作品では見られない良回。
・第10話視聴終了時点
問題のマルチ(メイド・ロボ、つまりアンドロイド)登場回。それまでSF設定一切なしの学園日常ものの良作と思っていたのに、何でここで唐突にハイスペックのアンドロイドを登場させたのか、ちょっと疑問(話自体は面白いけど)。
※マルチは、人間の感情をほぼ完全にエミュレート(真似)できる機能を最初から搭載している分、『ちょびッツ』のちぃや『こわれかけのオルゴール』のふらわーよりハイスペック!
・第12話視聴終了時点
ラスト2話はちゃんと正妻(あかり)の親友(志保)の横恋慕の話で締めてくるわけですね。ワクワク。
・第13話(最終話)視聴終了時点
ここで第1話冒頭のあかり&浩之の幼少時(小学1年)のエピソードを確り回収し、綺麗に話をまとめて見事なエンド。{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作ゲーム       AQUAPLUS
監督           高橋ナオヒト
シナリオ監修      高橋龍也
シリーズ構成      山口宏
脚本            山口宏、藤田伸三
キャラクターデザイン 水無月徹(原案)、千羽由利子
アニメーション制作   オー・エル・エム{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

=============== ToHeart (第1期) (1999年4-6月) =============
{netabare}
第1話 新しい朝 ★ 幼馴染の2人、高校2年の秋学期開始、席替え、あかりの夢
第2話 放課後の出来事 ★★ 足りないチケット 
第3話 陽だまりの中 ★ 来栖川芹香(3年)の黒魔術(オカルト研究会見学)
第4話 輝きの瞬間 ☆ 格闘技同好会メンバー募集(1年・松原葵)、エクストリームvs.空手
第5話 青い空の下で ★ クラス対抗体育祭、浩之の全力疾走、キャンプファイヤー ※正妻あかりでOK?
第6話 憧れ ★ 新聞配達少女(雛山理緒)のプレゼント選び、あかりへの小熊の土産
第7話 揺れるまなざし ☆ 予知能力少女(1年・姫川琴音)、猫の怪我、雅史活躍(サッカー)  
第8話 おだやかな時刻 ★★ 中間試験(あかり・浩之2人きりの勉強会)、思い出のアルバム
第9話 心の在り処 ☆ 文化祭準備とトラブル、保科智子(学級委員長)の自分語り
第10話 夢見る笑顔 ★ HMX-12マルチ(1年・メイドロボ)&同僚HMX-13セリオ登場 ※これまでの流れからは違和感のあるシナリオ
第11話 ぬくもりの瞳 ★ 2週間のテスト期間終了・マルチの卒業式、落第生
第12話 想いの季節 ★ 志保(あかりの親友)企画のX'masパーティ準備、志保の本当の気持ち
第13話 雪の降る日 ★★ あかりの風邪・志保のお見舞い、X'mas当日、あかりのプレゼント(手編みマフラー){/netabare} 
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★★★(神回)0、★★(優秀回)3、★(良回)7、☆(並回)3、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.3

OP 「Feeling Heart」
ED 「Yell」

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

学園ラプソディ

夏休み明けの新学期、
秋の気配を感じるにはまだ早いと言わんばかりの照りつける陽光の下で、
藤田浩之(ふじたひろゆき)は気怠そうな表情で欠伸をしている。

そんな浩之を毎朝起こしに行き、一緒に登校しているのは、
浩之の幼馴染の神岸あかり(かみぎしあかり)。
浩之のあまりにやる気のない態度に「も~浩之ちゃんはしょうがないな~」と
呆れながらも、次の瞬間にはどこか嬉しさを帯びた表情を見せている。

「おはよう」
屈託のない笑顔で二人に声を掛けたのは、浩之やあかりの幼馴染である
佐藤雅史(さとうまさし)。人当たりがよく、男女共に人気がある。
サッカー部に所属していて練習も大変らしい。

校門をくぐるとけたたましい声が響き渡る。
「ちょっと~!聞いた!聞いた!例の噂! 志保ちゃん情報によると・・・」
彼女の名前は長岡志保(ながおかしほ)。浩之たちとは中学の時からの付き合い。
非常に活発で、噂話に敏感なムードメーカー。
彼女は浩之のことをどう思っているのだろう?好意を寄せているようにも見えるが?
「私がヒロを好き~~!? ないない!この志保ちゃんに限ってそんなことは断じてないわ!」
なんて答えが返ってくるだろうけど、
時折浩之の姿を目で追っている表情はどこか憂いを含んでいる。

学校での1日なんて漫画やアニメみたいに劇的なことなんてそうそう起こらない。
暗号のような名前をノートに書き写す世界史の授業。
誰かの朗読を聞いてるだけで眠たくなる古典の授業。
教科書を立てて、突っ伏して寝ているとふいにコツンと何かが頭を小突く。
くしゃくしゃに丸められたメモ帳。どうやら前の席の奴に渡しそびれたらしい。

昼休み。
購買部の争奪戦を見事勝ち抜き、目当てのパンを頬張る。
買ったばっかりのコーヒー牛乳のパックからは早くも無数の水滴が滴っている。
どうやらもうしばらくこの暑さと付き合わなきゃいけないらしい。

昼休み過ぎから放課後までは異様に長く感じる。
眠気が一気に襲ってくるからだ。
ペン回しをしながらなんとか気を紛らわそうとするものの、
一瞬意識を失ってしまう。 頭を振りながら意識を保とうとするので精一杯だ。

ようやく放課後。
吹部の合奏や運動部の掛け声だったりが、
帰宅部の俺にとっては高校生活の1日の終わりを告げるエンディング曲のようなものだ。
ふと目が止まる校門の前の人だかり。
「話を聞いてください~!ちょっとだけでもいいですから~!」
一人の少女がビラを配りながら困惑した表情で何かを訴えている。
どこか気まずさを感じながらも目を伏せて少女を通り抜けていく。
その刹那、俺の背中越しに浩之の声が聞こえた。
「あれ~朝もビラ配ってたよな~ 一体何やってんだ~?」
それからすぐにあかりの声が重ねられる。
「もう~浩之ちゃんったら歩くのはやいよ。あれ?どうかしたの?」
やれやれ、こいつらのお節介焼きはどうやら筋金入りらしい。
「まっ俺には関係ないわな・・・」
声にもならない声でそっと呟き、俺は雀荘へと歩を進めた。


さて、今回はいつもと違った感じのレビューを書いてみましたw
このレビューで私が伝えたかったのは、些か古臭さを感じる高校生活の素朴さですかね。
99年放送の本作はまさにそのような作品なんですよね。
エロゲ原作のハーレムアニメなんてエロ、ドタバタギャグ等、
本来ならもっとギラギラ、ガツガツしてますw
しかし、本作に限ってはエロゲ原作とかハーレムアニメとかの先入観は持たないで下さい。
エロなんて皆無のノスタルジックな心地良さを感じるアニメでした。
味のあるセル画を含めて、癒やしアニメと言いたい位の良質な作品です。

原作は97年にLeafから発売された学園ラブコメビジュアルノベルで、
時代を作ったとも評されるくらい一世を風靡した作品です。
私がプレーしたのは、発売されてからもうちょっと後なんですけど、
私のルーツとなる作品で、思い入れは非常に強いです。
アニメ版である本作に何気なく店内のBGMとして使われている「Brand-new Heart(原作OP)」を
聴いた時には泣きそうになりましたw それだけ私にとって「To Heart」は特別なんです。
それ故にこれまでなかなかアニメ視聴に踏み出せなかったのです。
同じくらい思い入れのある「WHITE ALBUM」のように裏切られるのが怖かったからw
でも本作においてはそんなことは杞憂でした。
原作とは些か趣を違えますが、観ればきっとあなたも「To Heart」を好きになってくれる。
自信をもってそう言えます。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 33
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