ボクシングで熱血なTVアニメ動画ランキング 5

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のボクシングで熱血な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月27日の時点で一番のボクシングで熱血なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

68.6 1 ボクシングで熱血なアニメランキング1位
勇気爆発バーンブレイバーン(TVアニメ動画)

2024年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (164)
358人が棚に入れました
―――ふたりを繋ぐ“勇気”人型装甲兵器『ティタノストライド=通称TS(ティーエス)』が発達した時代。 各国軍は“ハワイ オアフ島”に集結。陸上自衛隊所属 イサミ・アオと アメリカ海兵隊所属 ルイス・スミスのふたりは戦闘の最中出逢う。 突如所属不明機による強襲を受け、為す術もなく散っていく兵士たち。 己の誇りをかけて戦え。死と隣り合わせの戦場で生き残る為。仲間を救う為。 命を信じて、“勇気”を燃やせ。

腐った牛乳侍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

着地は悪くなかったけどネタ要素ごった煮させる必要あった?

なんで掴みが良かったのに2話でBL表現盛り込んだり主人公無理やりなよらせてネタに走るの?寒々しすぎる。

1話でとんでもないダークホースが現れたと見せかけて2話でネタ路線に走るという意表を突く展開をしたんだろうけど滑ってる。

違うんだよ!見たかったのはこうじゃないんだよ!!ネタ要素でお茶を濁す感じのロボアニメは嫌いじゃないけどネタのアクが強すぎてキツイんだよ!!耐えられない…と思いきやネタ要素よりヒロイン登場や伏線みたいなシーンも出てきて思いのほか面白さを取り戻しつつある…?

伏線の張り方と回収は上手いからちゃんと話の所はしっかりやってるのね。まぁ気持ち悪い描写でお茶を濁すのは大概にして欲しいけど…

9話めちゃくちゃ熱い!伏線回収や引っ張られた謎の収束で一気に盛りあがった!けど尚更前半ネタ要素引くほど濃いめにする必要ありました…?

最終回感想
なんだかんだ熱いアニメで見てて楽しかったけど、前半のネタ要素の癖強さで視聴やめそうになったあたり、ネタ要素やBLシーンはいらないと思います

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

8話が事実上の最終回・・・だと?

<2024/2/19 追記>
制作スタッフがトークショーで「スタッフ的には8話が事実上の最終回」と言ってたらしい。
ストーリー的になのか?
謎が解けるって意味なのか?
アニメ製作作業が一番大変だったってことなのか?
とにかくあと2話っすね笑

<2024/1/20 初投稿>
Cygamesのオリアニらしい
2話まで見ました
見始めなので評価はデフォルトの3.0

こういうのも多様性って言うんですかね
海外の腐れポリコレ野郎どもに是非とも意見を伺いたい笑

内容は・・・ある意味生粋のロボアニメです。
リアルでもありスーパーでもある。
それ以上は今は言えない笑

ロボものお好きな方ならちょっと覗いてみる価値あるかもです。

2話まで見た感じ、もしかしたらブレイバーンって{netabare}女の子か?スミスを乗せるのを「生理的に無理」とか言ってたし。2話ラストで波打ち際に倒れてた女の子って倒された敵ロボたっぽいし。
まさかこの作品って、艦これやウマ娘のように美少女化するスーパーロボものなのでは?笑
Cygamesだし{/netabare}笑

つかこの後どうなるの?

<2024/2/18 初投稿>
6話まで見ました。
評点4.2は6話まで見てのものです。

謎が謎よぶ展開。
さっぱりわかんなくなった。
3〜6話までのポイントは
{netabare}
・美少女ルル登場
・海中戦。エヴァのガギエル戦を彷彿とさせる
・イサミ、ようやくパイロットスーツ着る
・男二人が半裸で拳で確かめ合う笑
・杉田メカ再登場
・名乗りのタイトルバックは自分で投影するスタイルのブレイバーン笑

6話の杉田さんの挙動見ると変態ロボども=美少女説は無くなったのかな
だとするとCygamesはブレイバーンをどんなゲームにするつもりなんだろ?このままだと生理的に気持ち悪いゲームになりそうだけど笑
{/netabare}

4,5話で少しおとなしかったブレイバーンさん
6話でまた気持ち悪さ充満してきましたね。
この先も楽しみ。。

<2024/4/7 追記>
リアタイで最終回見ました
ブレイバーンの正体が{netabare}スミスだってのは、もしかしたらとは思ってましたが、まさか淫蕩のデスドライブズ・田中敦子さんもといクーヌス嬢だったとは!!!笑{/netabare}
どうりで気持ち悪いわけだ
王道エピソードをパッチワークのように組み合わせてるくせに、今まで全くなかったロボアニメになるという訳のわからないアニメでした
あとやっぱOPテーマ曲がクセになりますね

そういえば公式が変ですね
デスドライブズの{netabare}追悼{/netabare}動画を出したり。特にとあるデスドライブズさんの{netabare}追悼{/netabare}動画はほとんど「ヒロシです・・・」になってたし笑

あと女の子キャラの抱き枕を販売するのはわかるとして(ネットでは「なぜイサミとスミスの抱き枕じゃないんだ」の声が上がってたようですがw)、股間にイサミをあしらったパンツ売り出してるし。ケツはブレイバーンw

エイプリルフールネタで「ブレイバーンのフライパーン」とか

最後までやりたいほーだいっすね

投稿 : 2024/12/21
♥ : 25

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ブレイブ・リバイブ

勇者シリーズの大張正己×サイゲ。
キモいロボという発明。

ロボ好きメカ好き設定厨の人はネタ枠として気軽に観ましょう。ロボSFの醍醐味は無いに等しく、タイトルのわりに勇気の物語ですらない。しかしさまざまな謎を「話を聞かないヤツ」だけで処理する力技は逆にお見事。それっぽい画面が楽しめればOK。ロボプラモ売りたいのかと思えば商品展開なし。やっぱ美少女フィギュアがメインかな。

日米共同演習中に突如異星人が襲来。戦闘機や戦車は勿論、最新鋭の人形兵器すらも容易く蹂躙される中、主人公イサミの前に「助けに来たぞ」と突如現れた喋る巨大ロボ、ブレイバーン。何故イサミを知っている?彼は一体何者なのか?謎の異星人の目的は?なんでロボが喋るのか?あのクドイ歌はなんなの?技名は一緒に叫ぶの?イサミは地球を救う勇者となるか!いけいけブレイバーン!がんばれブレイバーン!

0607
いきなりサクサク進行なわりに無駄に謎が増えるのみ

ブレイバーンがトンデモすぎてせっかくの大張演出も死んでる。生存機体が綺麗すぎ。半壊か、せめて汚して。今更ファティマ設定?ネタバラシしてもへぇで終わりそう。円盤売りが目的でなく話題になればOKなアニメとしてならこれで正解なのか。ルルだけだとツラいので喋る萌えキャラで萌え度アップ。もう誰もツッコまないタイミングでのゴリゴリの萌えキャラ投入。上手い。ロボより萌えキャラのほうが売れるので仕方ないな。

結局美少女アニメだったグリッドマンやガルガンティアよりはマシだが期待した分ガッカリ。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 9

77.2 2 ボクシングで熱血なアニメランキング2位
はじめの一歩(TVアニメ動画)

2000年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (516)
2647人が棚に入れました
『はじめの一歩』(はじめのいっぽ)は森川ジョージの少年漫画作品。1989年から週刊少年マガジンで連載。
【ストーリー】母子家庭のいじめられっこであり、釣り船屋を親子で支えている少年・幕之内一歩が、後の世界チャンピオン鷹村守と出会いボクシングに開眼、鷹村と同じ鴨川ジムに入門して日本を代表する人気一流ボクサーとなっていく過程を、周囲の者たちとの交流、ライバルたちとの戦いを通じて描いてゆく。

声優・キャラクター
喜安浩平、小山力也、関智一、内海賢二、中嶋聡彦、高木渉、藤原啓治、阪口大助、小林沙苗、寺内よりえ、小野健一、神奈延年、立木文彦、小林正寛、松野太紀、辻谷耕史、田中正彦、平田広明、梁田清之、森川智之、相沢まさき、小野坂昌也、山寺宏一

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アツイ ボクシング あにめ

原作 漫画 既読 

全76話 


週間少年マガジン 連載中
103巻(2013年5月現在)

簡単に説明すると
いじめられっ子だった高校生 幕之内一歩が、プロボクサー鷹村守に助けられ、それを期にボクシングを始め成長していくストーリー。


昔、一度見ているんですが、殆ど忘れてるし、秋から3期が始まるので、復習の意味でもう一度視聴。

一歩は、元々実家の釣り船屋を手伝いしているので、足腰丈夫な体です。
そのおかげで強力なパンチが武器。
とはいえ、初めたばかりの素人だから弱いのは当たり前。

一歩の性格は、真面目でお人よしの努力家です。

そのせいもあって、感情移入し易かったです。

ボクシングジムの会長の教えを守り、毎日凄い練習をこなしていきます。

試合する度に、どんどん強く成長していきます。

プロテストや、〇〇の決勝戦、タイトル戦等、
毎試合 アツく、感動の涙でした。
q(T▽Tq)

昔のボクシングアニメ「あしたのジョー」とは、また違った魅力のある作品です。

ちょうどお盆休みだったので、観始めたら止まりませんでした。

男なら胸が熱くなります。

女性には響き辛いかもですが、

スポコン、サクセスストーリー系が好きな人には、超おすすめです!
(=´ω`)ノシ 



余談ですが・・・

リアルで、一歩のようなドが付くくらい真面目で腰の低いプロボクサーっているのかな~?
内藤大助さんも、真面目で腰低いけど、ちょっと違うし・・・
何にしても、一歩は好きなキャラでした。 (*´ー`)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 51

kyo さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

見たらハマる

笑いあり、感動あり、のボクシングアニメです
鷹村さんのキャラには本当何回見ても笑ってしまいます

試合は本当に熱く、
主人公の試合は毎回毎回、手に汗握る試合を展開してくれます
主人公のボクシングスタイルがより物語を熱くしています

最後の試合が一番気に入っているんですが、見終わった後は感動でした
この試合の相手が僕は一番好きなキャラです

どうぞ一度見てください、ハマリますよ

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

なんか、なにかを頑張りたくなるアニメ

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
主人公「幕ノ内一歩」は、いじめられっ子です。そして、女手ひとつで自分を育ててくれる母親を助けようと、毎朝、釣り船屋の仕事を手伝う、超良い子です。

そんな「一歩」が、ある日、天才ボクサー「鷹村守」に出会い、自分を変えるためにボクシングをする。そして、その中で様々なライバルや仲間達に出会い、成長を遂げていく……。そんな、ストーリーです。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
私は原作ファンで、漫画は全巻持っていますが、このアニメ化には満足しています。かなり原作に忠実にやってますし、試合シーンはアニメならではの熱さがあります。自分の頭の中で動いていた通りにキャラが動いてくれるんで、快感でした♪ 飛び散る汗や打撃音が印象的でしたね。

どこまでもひた向きに頑張り続ける登場人物達。なんか、自分も頑張んなくちゃって、前向きな気持ちにさせてくれます。

ちょっと、朝とか走ってみようかなって気になります。走らんけどw

真面目一辺倒かと思いきや、時折挟み込まれるギャグも(品はないですがw)笑えますよ♪ 恋愛要素は、申し訳程度ですな。

アニメを観てハマってた方は、原作へどうぞ♪ ウルトラ長いんで、(金はかかりますが)たっぷり楽しめますよ♪
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 30

69.5 3 ボクシングで熱血なアニメランキング3位
RAINBOW 二舎六房の七人-レインボウ(TVアニメ動画)

2010年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (391)
2119人が棚に入れました
『RAINBOW -二舎六房の七人-』(レインボー・にしゃろくぼうのしちにん)は、安部譲二原作・柿崎正澄作画による漫画作品。\n 昭和30年。罪を犯し「湘南特別少年院」二舎六房に堕ちたマリオたち6人は、同房のアンチャンの教えを胸に、ケンカやリンチが繰り返される毎日の中で不条理と向き合い、強く生きていく。

声優・キャラクター
小栗旬、貫地谷しほり、小山力也、脇知弘、藤原啓治、朴璐美、黒田崇矢、羽染達也、土師孝也、石井康嗣、山像かおり、林原めぐみ

かかってこいぴったん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

戦後の少年院を舞台にした熱いドラマ

前半はアンチャンと呼ばれる桜木六郎太が新しく少年院に入ってきた6人と社会の理不尽さと戦うことになります
ここまでやるのかと、思うぐらいの生々しい描写で心がやられますが主人公たちの硬い友情で耐えていく姿には感動しました

とにかく暗い、救われない展開が続くのでアニメに癒されたい、可愛い女の子が見たい!という方にはお勧めできません

アニメ放送当時けいおんの陰に隠れていたので知名度は低いですがかなり名作なのでぜひ見てください

投稿 : 2024/12/21
♥ : 0

DEIMOS さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

少年院で培われる友情と結束。

戦後間もない時代、少年院で同じ部屋に収監された7人の少年の友情を描く。
出所前+出所後に彼らに次々と降りかかる苦難の連続を7人の強固な結束で乗り越えていく。

というとありきたりな話だが、時代設定が面白い。まだまだ未成熟な社会では、様々な理不尽がまかり通ったのだろう、と思わせる。そして、実際にその時代の暗黒面を経験した安部譲二の原作が説得力を持たせる。

友情や結束それ自身よりも、この時代の日本人のハングリー精神や純粋で真っ直ぐな心こそが愛おしく感じられた。

マッドハウス・スタジオライブのラインは、鉄板の安定感。作画には全く乱れがない。また、小山力也を筆頭に、素晴らしい声優陣が揃った。俳優なのに全く違和感を感じさせない小栗旬の器用さには驚かされた。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 0
ネタバレ

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

戦後の光と影の「影」の部分を描いた作品。

常に重い。
常に暗い現実。
つらい過去。
監視長によるひどいいじめ。
そして、手に入れたと思った幸せも一瞬で消えてなくなってしまう・・・・
そんな日々を送る二舎六房の七人の話。

かなりおもしろかった作品でした。ここまで主人公達に感情移入しちゃったアニメは久しぶりです。そして、ここまで暗くて悲しい状況におかされていた作品は初めてかもしれません。はじめ昭和が舞台なのもあってか、暗い感じのアニメに思えました。けれど、戦争が終わった後の話なので、市民のみんなが貧しくて、戦争で帰ってこなかった家族への悲しみが描かれていたので、すごかったです。

一番ひどかったのは監視長たちの恨み、やストレス発散のために使われた子供たちです。その中で一番影響を受けていたのは二舎六房の七人たちでした。醜いいじめや、暴力は日常的のように行われていました。

前半はそういう醜い展開がかなり多く、すごく心が痛みました。

{netabare}後半になると、あんちゃんが死んでしまったので、仲間が仲間の問題を解決しあう所が私に真の友情とはなにか教えてくれた気がしました。{/netabare}

どうにか皆幸せに暮らしてほしいです。 

オープニング

「We're not alone」
この作品にはそれほどあっているとは思いませんでした。 けれど、描かれていた画像はどれもそれぞれのキャラクターの過去で、最後の方はあまり見ていられなくなりました。

エンディング

「A FAR-OFF DISTANCE」
エンディングにこの曲が流れるともう・・・・・ 
この作品にぴったりの曲です。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8

69.4 4 ボクシングで熱血なアニメランキング4位
メガロボクス(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (264)
866人が棚に入れました
『あしたのジョー』を原案としたオリジナルストーリー。八百長試合に身を沈めるボクサーが、運命に抗うために、自分の全てをかけてリングで闘う姿を描きます。

声優・キャラクター
細谷佳正、斎藤志郎、安元洋貴、森なな子、村瀬迪与、木下浩之

おすぎまん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

普通につまらないですw

基本的にスポーツものは好きです
明日のジョーはたまたま深夜にやっているのを以前に観て、そのあと漫画喫茶で一気読みしたくらい好きです

明日のジョーを意識したセリフや、対戦相手の顔の描写にそれっぽいところを残していますが、ただ、それっぽいだけです

色々と良いエキスを抽出してみたけれど、効果的な使い道がわからなかったという感じです

ジョーがギアが手に入らないので、開き直って、ギアなしで戦い出したあたりで、何か「この競技の意味って」・・・と思って、観なくなりました

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

素晴らしいの一言〈ギアについて思ったこと追記〉

2018年春アニメ。
「あしたのジョー」連載開始50周年企画。
「あしたのジョー」を原案とし、世界観を変えたオマージュ作品。原作未読、本作以外のアニメは未視聴です。


第3話まで見た印象としては、物語は王道でキャラクター描写も素晴らしく、世界観もわかりやすく味わい深い。テーマも最初の段階から見えています。
BGMもよく合っていますし、使い所もしっかり選んでいます。
{netabare}
サブタイトルに毎回「死」という単語が入っていたり、イカサマをするたびバイクで崖から飛び降りるジャンクドッグの行動が「命か誇りか」という葛藤であったり…洒落ているけどなかなか狂気じみてもいますね。
メガロニア出場の目的はジョーは誇りのため、贋作は命のため。ジョーに引っ張られて本気出しつつある贋作さんステキですわw
藤巻さんが市民IDを用意してくれたの、結構意外でした。ユーリ乱入で儲けが少なくなっても「ご祝儀」で済ませたあたり、メガロボクスが本当に好きなのか、あるいはジョーのメガロニア出場に賭ける「賭け金」のつもりなのか…だったら洒落てるなあ。これからの3ヶ月間ジョーと贋作は分の悪い賭けに勝ち続けなければなりませんしね。…賭ケグルイの自分のレビュー読み直してこの作品は賭けという要素も重いのかも、と思い始めた。

作画・演出、音楽、声優さんの演技など安定してクオリティも高いです。コンテ・演出に作画負担を軽減する努力が見られますし、このまま崩れず行くかも…。多少崩れたとしてもこれだけ演出が良ければ問題は無いですし。
強弱を付けた線の味わいもタイガーマスクWと比べれば今風に仕上がっているけど、やっぱりなんだか懐かしくて。背景も水彩やポスターカラーで描いていたセル画時代のイメージに近く、レトロな世界観としてバランスを取っていてとても見やすいです。
キャラクターの動きにも作画のこだわりを感じます。ジョーのアウトローで気だるげな雰囲気と根の優しさや誇り高さ、贋作さんの情けなさとトレーナーとしての実力、ユーリの底の見えない強さと鬱屈、子ども達のちょっとスレた可愛らしさ、ゆき子さんの刺のある美しさ…キャラクター描写にも個性が良く出ており、生きた人間だと感じられます。

ギアが今後どう扱われていくのかも気になる所。
「そんなオンボロギア、付ける意味ねえんじゃねえのか?ガラクタのワンちゃんよ」「裸じゃ出来ねえだろ、メガロボクスはよ」のやり取りはルール上付けるもので、「あんなガラクタひとつで駆け引きしちまうんだ、こんなところで燻ぶってなけりゃ…」という胴元の台詞からジャンクドッグのギアがお飾り同然であることがわかる。とはいえギアがあることには作品として意味があると思うのですよね。

NakamuraEmiさんのED好きですね。歌声が力強く、反骨精神剥き出しの歌詞も作風にぴったり。ネオンサインの動物たちはもしかしてメガロニアに今後登場する選手のイメージなのかな?ユーリの最初の対戦相手はスパイダーですし。熱いのに余韻も残るのがとても好きです。{/netabare}
(2018.4.24)


第4話「LET'S DANCE WITH DEATH」 {netabare}
印象としては2話までの賭け試合との差異を描くことで「本物」に踏み込んだことを示す回かな。

ジョーはボクサーとしてはこれまで「まがいもの」で、実力で勝利を勝ち取る本当のボクシングをしたのは今回が初めてなのかもしれません。そして地下では八百長を強いてきた贋作とも、ジョーはやっと本当の意味でボクサーとセコンドとなった。
贋作自身もトレーナーとしての辣腕ぶりを(プロデュースという名のハッタリ含め)ジョーを勝たせるために振るうことになります。戦略・戦術を考えるのは贋作の役割ですが、ジョーがリングに上がればもう任せることしか出来ないという点も賭け試合の時とは対照的で、しかも自分の運命を託してさえいる。
サチオはギアが無ければ見せ場がないかと思えばとんでもない。一番大切な役回りでしたね。ジョーの腕にぶら下がってる写真可愛かったw

「今日の敵はそいつじゃない!お前自身だ!」という鮫島のセコンドが言った言葉が、ジョーにも掛かってる脚本も上手い。ジョーが今勝たないといけないのは自分自身の恐怖心で、感情に振り回される鮫島と感情をコントロールするジョーの対比が良かったです。
良い試合をすれば観客も称賛し味方になる、というのも純粋なスポーツの良い面ですし、とても良い回だったと思います。

今回の作画、ジョーも贋作もサチオも表情が繊細でしたね。特にジョーの表情の変化を見て思ったよりも若く、弱さもあるんだなあと。
今回ジョーに対して優しい表情をした場面で、贋作さんがジョーをどう思っているのかやっとはっきりした気がします。サチオに対してジョーが優しいので、なおさら三人がファミリーみたいに見えてきて嬉しい。

非認可地区の様子も少しわかって良かった。虻八さん再登場してほしいなあ。
ジョーと贋作の関係がしっかり構築されたところで贋作の過去がわかりそうな感じですかね。
次回も楽しみです。 {/netabare}(2018.4.30)


第5話「THE MAN FROM DEATH」
第6話「UNTIL THE LAST DOG DIES」 {netabare}
贋作と、ジョーの兄弟子ともいえるアラガキの過去と現在を描いた前後編。
「とどまるか、抗うか—あしたを、選べ」という本作のキャッチコピーが改めて思い起こされるエピソードでした。

贋作とアラガキにとって「明日のために」という言葉はメガロボクスのためのもの。繰り返される「前に5、後ろに5」という言葉はメガロボクスを続ける(とどまる)こと、「前に進む」「前に出るんだ」という言葉は自身の未来のために別の道に踏み出すことであったと思います。
贋作がジョーを棄権させようとしたのは「明日のため」とは言えず、ミヤギさんがアラガキの自由にさせたのはアラガキが「前に進むため」だったのも上手く対比しています。
最後の「俺もお前(ジョー)を信じる」というアラガキの言葉が、ジョーと贋作にメガロニアの夢を託したのだと思えてとても良かったです。

アラガキの引退の理由、その描き方が素晴らしかったです。
現役を続行するか引退するかを決められるのは本人だけですが、未練なく辞められる選手ってそうはいないと思います。
引退を考えるアラガキにとっての一番の心残りは、贋作との約束や二人三脚でやってきたメガロボクスだったのでしょう。実際、戦争のトラウマから自殺しようとしたアラガキを救ったのもその想いでした。
ギアレスジョーのトレーナーが贋作であると知った時、時間は戻らないし贋作との師弟関係を復元することはもうないと悟ったから、最初は引退を受け入れようとしていたのだと思います。
でも再会した贋作は無神経にもアラガキに「昔と何も変わらない」と言ってしまった。彼の顔の大きな傷を見れば、これまでいかに辛酸を舐めてきたかは容易に想像できたはずです。そして、それがアラガキの心を揺さぶってしまった。
アラガキが最初に壊すと言ったのは確かにジョーだったと思いますが、最終的に壊したのは贋作から学んだことを捨て去れなかった自分自身でした。リングの上でアラガキが相対していたのは、贋作の教えを忠実に守っていた過去の自分でもあったのかもしれません。
ですが試合が進むにつれ、ジョーとアラガキのスタイルの違いが明確になっていきます。ただただ目の前の相手に勝つことだけを考えるようになり、最終的にアラガキは大きな未練を振り切る。贋作とアラガキを吹っ切らせたのは、勝ちたいと強く思うジョーの粘りだったと思います。
アラガキとジョーが笑い合うシーン、格好良かったです。

あ、あと個人的にはミヤギさんが格好良すぎてヤバイw
再登場はない、よなあ…;;

今回の試合描写は尺が長く、コンテ・演出にアニメ的な外連味はあまり無かったですね。その分じりじりした試合展開が状況の推移とキャラクター心理の変化をよく捉えていて、私はとても好きでした。蝶が前編では死の象徴として、後編では復活のイメージで演出されていたのも良かったです。
この前後編は同じスタッフさんが絵コンテを切っていますし、物語をコンテ・演出と作画にしっかり反映出来ていたと思います。 {/netabare}(2018.5.14)

※6話について追記{netabare}
公式ツイッターで、試合中のジョーの怪我について言及がありました。試合経過に合わせて怪我の進行もきちんと設定画を作って作画していたようです。
ウワーって思いましたw{/netabare}(2018.5.21)


第7話「THE ROAD TO DEATH」{netabare}
今回は、あしたに進むために現在を戦いながらも過去から逃れられない人たちを描いた回、という印象を受けました。

ジョーに期待する非認可地区と認可地区での評価の乖離が描かれ、メガロボクストップ層に食い込むことの難しさが露呈。白都の確執に巻き込まれ過去をネタに脅迫されたジョーですが、過去を消すことは出来ない以上、何とかするしかないね。贋作さんはもしかしたら予測していたかもしれませんが。
ジョー(ジャンクドッグ)が非認可地区で賭け試合を行っていたことは、少なくともゆき子さんとユーリは承知の上。逆に言うと、ゆき子さんはそれを公表してジョーを追い落とす気は今まで無かったのかな?あるいは最後の切り札として取っておいたのか。

今回はゆき子さんもまた様々なものと戦っていることが解ってきました。社長の座を狙う兄、会社の役員たち、先代の存在の大きさ…過去のしがらみとも言えるかな。ユーリにはメガロニアは私たちの夢と言い、一体型ギアの性能を売り込むことも目的もだろうし、そこに何か熱い想いもありそうです。ユーリを誇らしく見るゆき子さん綺麗!
兄の樹生もまた奪われたものを取り戻すために戦っていますが、ボクサーとしては一歩引いた冷静な人物です。盤外戦術とは良い意味で憎たらしい。

ジョーのトイレシーン最初はちょっと驚いたけど、公式ツイッターで「血尿出して頑張ってます」とあったので調べてみました。
ボクシングで試合中に脇腹にパンチを受けると肝臓が傷付くことがあり、尿に血が混じることがあるみたいです…軽症なら数日で治るそう。ちなみに内臓への衝撃は目などへの衝撃に比べれば大きなトラブルになることは少ないとか。程度によるでしょうけど。
ていうかプロボクサーの年間試合数って多くても6試合(正確には24ラウンドくらい)とかなんだそうです。ノックアウトされれば安全のために二ヶ月以上の試合禁止となる場合もあるようですし、アニメとはいえ三ヶ月で5試合とかジョーはどんだけ無茶やってるのさ…
今回贋作さんに殴られて寝ちゃった所を見ると、流石にダメージは残っていたのでしょうね。このアニメ、アウトローな描写もやりすぎないのが好き。演出意図が理解できるって良いですね。

そして豚汁売ったり危ない特等席見つけたり、今回も子どもたちが可愛いw
次回が楽しみです。{/netabare}(2018.5.21)


第8話「DEADLINE OF THE DREAM」
第9話「A DEAD FLOWER SHALL NEVER BLOOM」{netabare}
3話に渡り繰り広げられた白都の後継者争いとメガロニア出場者争いに決着がつきました。
第9話の絵コンテが川越淳さんでびっくりしちゃったw(バイオレンスなダイナミック作品と子ども向けの映画アンパンマンを交互に手掛けるだけあって、幅広いコンテ・演出のできる方で個人的に好き)
それにしても毎回コンテ・演出が違うスタッフさんなのに全体に共通した演出が見られるのは、やっぱり監督さんの采配でしょうか?虻八さん、アラガキやミヤギさん、胴元、藪沼さんもちゃんと登場しているし、キャラクターも大切にしていて好きだなあ。

今回の樹生の描き方とても良かったです。
樹生が証明したいことは、リングの外と中で二つありました。
リング外では、白都の後継者として自分がふさわしいということ。強すぎる執着心や視野の狭さは問題ですが、樹生の情熱と努力は本物でした。
ただ自意識が強すぎて人の上に立つには向かない性格ですし、まがいものは本物にはなれないという考えでは角が立ちすぎるでしょう。
それからリングの上での様子を見ていて、樹生の本質はボクサーというより研究者だと感じました。自動制御を最後まで解除しなかったのが彼の誇りだったと思う。
試合終了後の「体が勝手に動いただけさ。あんたもそうだろ」というジョーの言葉に、樹生は複雑な表情をしたのみで何も答えませんでした。最後のパンチがどちらの意思だったにせよ、樹生とエースは一心同体にはなれなかったのでしょう。リングの上で樹生が証明したかったのは、ボクサーと人工知能がひとつとなり最強となることだったと思うんです。
だからその夢にけじめをつけ、ギアを残して身一つで去ったのだろうと思います。
いやはや、嫌味と格好良さが絶妙なお兄様でしたねw

樹生とゆき子との最大の違いは、他者との関係の作り方です。他人を信頼できるか、信じられない人間であっても折り合いをつけ采配を取れるか、他人によって自分の思う結果にならなかったとしてもリスクを負う度量があるか。
ゆき子とユーリの間には上下関係はあるものの信頼があります。ユーリは彼女の迷いを傲慢だと指摘でき、ゆき子もそれを素直に受け入れるだけの器がある。まあユーリにとっては窮屈でもあるでしょうから、今後何か変化はあるかもしれませんが。
ゆき子が贋作の提案を拒否していながらジョーの再試合の希望を受け入れたのは、どこかユーリに感化されているようにも思いました。

あと、ジョーの名前が皆に受け入れられているのが嬉しいですね。本人ももうジョーは自分の名前だと思っていますし。
で、そこからまた藤巻さん登場で落とす…3話の回想で「メガロニアまで行ってくれりゃあこっちは何の問題も無いさ」って言ってたね、そういえば…
脚本家の掌の上で転がされつつ次回を待ちますw{/netabare}(2018.6.4)


第10話「THE DIE IS CAST」
第11話「A DEADMARCH」{netabare}
登場選手のPVはそれらしいけどちょっとフフッてなりましたwジョーのPVが簡素なのは、ジョーは撮影になんて付き合ってくれないからかも…w

藤巻は贋作の本質はサソリだから自分を裏切ったりは出来ないと高をくくっていたようですけど、その考えは最初から間違っていたと思います。しかも11話アバンで藤巻自身も「3ラウンドでバロウズがジョーをノックアウト」にベットしている。やっぱりこの人外道ですよ。
ただ自分の考えの甘さを自覚したから、贋作が自分から残った目を差し出したことで手打ちにしたということですよね。状況をコントロールしているつもりで実はできていなかったから、苛立ちと自嘲で「笑わせてくれる」という言葉が出た。理由は解らないけど、藤巻は贋作が「本物」になることに強い抵抗感や苛立ちを抱えていたようでしたね。

贋作はアラガキとの一件もありましたし、教え子の未来を奪うようなことはもう出来なかったでしょう。ハッタリではジョーとサチオを守れない。ゆき子さんも今度ばかりは贋作の本気を感じていたのではないでしょうか。
贋作さんは自分の本質にそぐわない生き方に対する鬱屈からお酒に逃げていたのかなあ、と思わなくもないですね。

10話のジョーとユーリのシーン好きですね。ジョー自身が「本物」になれそうな所まで来ているせいかお互い認め合っていて和やかで、ジョーの精神的な成長を感じる場面でもありました。(…そして犬がめっちゃ可愛いwジョーって子どもだけじゃなく動物も好きなの?本当に優しいキャラクターだなあ。)
二人はなぜ戦うのか…ジョーは自分のため、ユーリはゆき子への恩義のためと答えたけど、二人ともそれだけとは言えない。11話ではお互いに相手の言葉に影響を受けていることが察せられます。
特にジョーは贋作を殺させないために八百長を受け入れていたから、ユーリの言葉では立ち上がれなかった。ジョーを立ち上がらせられるのは贋作さんだけでした。
ギアの演出も良かったですね。ギアを付けた自分は「ジャンクドッグ」であって「ジョー」ではない。「ジャンクドッグ」は既に自分の名前ではなく、サチオの言うように「ギアレスジョーはイカサマなんかやらない」という強い主張でした。
10話で虻八さんの台詞が聴けて良かった!優しい激励でしたね。やっぱり良い人だ。

そういえば「そこに立ってるものに触れ」っておまじない、教えたのは贋作さんかな?11話内ではジョーもサチオも贋作も壁に触るシーンがありますから。
ジョーは1話で八百長に臨む前にエントランスの壁を、8話で樹生に嵌められた後(贋作がゆき子さんに再試合を要請していた時)船の壁を触っています。本当に細かい。

もうクライマックスに突入していて、色々考えてしまって感想が纏まりません…;
とにかくジョーが何のしがらみも無く全力で試合できる状況になって良かった…ラスト2話、しっかり楽しみたいと思います。{/netabare}(2018.6.18)


第12話「LEAP OVER THE EDGE OF DEATH」 {netabare}
白都の契約相手は参謀総長だから軍関係なんですよね?白都のギアを普及させることが社会貢献になるとゆき子さんが考えているのはわかるんですが、ちょっと引っかかるかも…。自衛隊のような組織なら別でしょうけど、後一話でそこらへんを入れる尺は無い気がする。

それはともかく、ユーリとゆき子さんの関係がよく解る回でしたね。二人とも一途だなあ。
アラガキやミヤギさん、樹生の再登場もすごく嬉しい!皆和やかで心が洗われました。
特にお兄様!樹生本人の活躍ぶりも見事だったけど、ゆき子さんが弱音や本音を言えるのって確かにお兄様しかいないよなあ…。今回の様子からは多少距離はあるけど普通の兄妹にしか見えない。お兄様の過去話が気になってくるじゃないですかw

ゆき子さんと贋作さんの対比も良かったです。
結局、初めて出会った時からゆき子さんも贋作さんも相棒に心底惚れ込んでいたわけですね。二人はあらゆる点で正反対でありながら、その一点に関しては同じでした。

誰もが本気で戦う中で何かを失い、何かを勝ち取ります。その中で、誰かから何かを奪い、あるいは与えることもあります。
ゆき子はかつてユーリの自由を奪い、生きる意味を与えました。そして今、ユーリを失う代わりにメガロニア主催者としての誇りを獲得し、本物のボクサーたちに最高の舞台を与える。
贋作はかつてジャンクドッグの誇りを奪い、生きる術(メガロボクス)を与えました。そして今、ジョーを「本物」に育て上げ、視力を失う代わりにジョーの誇りと将来を守り通した。
ゆき子も贋作もリングには上がらずとも戦い続け、誇りと呼べるものを手にしたのではないかと思います。


メガロニアとは何なのか、どんな意味を持つ大会なのか、今回描かれたと思います。
「メガロニアのリングでなければ意味が無いんです」というユーリの台詞はゆき子とジョーを繋ぐ言葉でもありました。

1話でジャンクドッグはゆき子とユーリに「何がメガロニアだ。あんなもんただの殴り合いじゃねえか」と言って二人の逆鱗に触れている。ですが、荒んだ地下リングしか知らなかったジャンクドッグはメガロニアのために命懸けの試合をいくつもこなし、今やジョーという名前を手に入れた「本物」です。支払ってきた代償、乗り越えた艱難が大きいからこそ、メガロニアでユーリと戦えることがジョーの誇りとなっている。

ゆき子も今回「どうしてここまでする必要があるの?たかが殴り合いのために」と言っています。ゆき子はずっとギアを重要視していましたし、ボクサーではない彼女がギアの無いメガロボクスに命を懸ける理由がわからないのは仕方がないと思います。
苦しむユーリにゆき子は「もう一度ギアを付けて気高いあなたに戻るのです」と言いましたが、初めて出会った時からゆき子はユーリの気高さを感じています。
オーナーとしてはユーリが勝つことが悲願でしたが、ユーリが自分の元を離れ開催者として中立の立場になった今、ジョーとユーリのどちらが勝ったとしてもメガロニアは彼女の誇りになり得る。
そして今、ユーリというボクサーに対する敬意から、ジョーの戦いをも認めるに至ったのですね。

ジョーの「良いのかよ。倒しちまうぜ、チャンピオンを」という言葉に対してゆき子は少し笑いましたが、何を思ったのかはわかりません。ただゆき子が試合を楽しみにしているのは間違いないのではないでしょうか。

そして次回は最終回。終わってしまうのですね…;;
ジョーは連戦でダメージが蓄積しているし、ユーリもギアを外したばかりの酷い状態だし、二人とも傷だらけで戦うことになるのがちょっと心配。二人とも無事に試合を終えられることを祈ります。 {/netabare}(2018.6.25)


・ユーリの犬について・
「わんこ可愛いよわんこ」って言いたくて…
いえ嘘ですw
{netabare}
気づいてる人も多いだろうけど、犬は一個のキャラクターというよりもユーリの内面を表現するためのギミックである、という話。

11話のラストシーンで明確になったと思いますけど、それ以前から犬の名前が呼ばれないのは気になっていました。登場当初の樹生を激しく威嚇したのも、主人であるユーリを良く思っていない人物だからというのもあるし、ユーリ自身が多分樹生を嫌い…というか、根本的にそりが合わない人物であったから。12話では威嚇しなくなっていて、和解の演出として明確な意図が感じられますね。
それに犬が撫でられるシーン一度も無いんですよ、確か。ユーリ自身が樹生を威嚇する犬を宥めたくらい。ゆき子さんやジョーにも撫でられていないのは、飼いならされた家犬という印象を持たせたくなかったからかな、と。今回ユーリが手術後に酷く苦しんでいても、犬は微動だにしていません。キャラクターとしての犬なら主人の苦しむ姿に取り乱す方が自然ですよね。ユーリの決意と本質は何も変わっていないという安心感がありました。
ユーリの王者の風格を損なわず感情をしっかり見せる心憎い演出ですし、キャラクターを理解する上で大きな手掛かりとなっているので注目していました。

…わんこ可愛いよわんこ(*´∀`){/netabare}(2018.6.25)


第13話「BORN TO DIE」{netabare}
意外と予想したことが外れたね。ゆき子さんが試合を見なかったのは意外。
あと犬は今回一気にキャラクターって感じになりましたね。作中で初めて撫でたのは樹生だった…可愛かったwユーリがギアを外して自由になったから、本心を他の存在に仮託する必要は無くなったのだろうと思います。

最初にあえて不満を言っておくと、試合のシーンはもっとがっつり見たかったです。ずいぶん前からドラマ性を重視していることはわかっていたけれど。
耐えに耐えてチャンスを掴むのがジョーのスタイルなのはずっと変わっていませんから、これまでの印象と近い試合になるだろうということも理解しています。それでもOP無しでもう1分半長く見たかった。演出的にOPを入れることを優先したのかもしれません。


でもそれ以外は本当に素晴らしかったです。
因果関係がしっかりしたハッピーエンドが何よりも嬉しいし、人間ドラマとしては非常に好み。試合描写もアニメ的な外連味は少なく地味でしたが、ドラマとよく噛み合っていて素晴らしかったです。
水滴の演出、OPの演出、キャラクターの瞳に何かが映り込む演出を最終話まで入れていて、本当に集大成でした。贋作さんのサングラスに映り込むジョーの姿にはぐっと来ました。

今回一番印象に残ったのはユーリとゆき子の関係と、番外地ジムの後日談。

前回ユーリとゆき子はそれぞれに一人で戦う道を選びました。
それでもユーリにはリングに上がれば誰かと何かしら関係性がある。4話からずっと描かれてきた観客の応援と熱狂も、ボクサーへの敬意を印象付けるものでした。
ゆき子は決勝戦を観戦することはせず、軍へプレゼンテーションに向かいます。彼女は兄ともユーリとも決別し、自身の夢のために一人で戦い続けることを選びました。兵器ではなく人間の身体機能としてのギアにこだわるということは、軍事関係者との契約もひとつの過程に過ぎないのでしょう。
それでも、一年後の様子からはメガロニアもゆき子にとっては大切な大会であること、たまに番外地ジムに顔を出していることがわかります。

後日談で良いなと思ったのは、皆の関係に壁が無いこと。認可地区も非認可地区も関係ない集まりになってますね。子ども達は元気いっぱいだし、関わった人たち全員登場してるし、ただの仲介役だよって言ってた藪沼さんまで来てますし。
ジョーは人を育てる方に行くのか…。意外だったけど納得もしました。1話を観返すと、いかにジャンクドッグが周囲から断絶された存在かわかります。そこから脱却した今、ジョーが一人っきりで生きる子どもを放っておけないのはとても納得する。もともと子ども好きなのはわかっていましたからね。

ユーリもジョーも試合で完全燃焼し引退、この戦いの中で得たものを次世代へ伝えていく。とても良いラストだったと思います。{/netabare}
(2018.7.2)


【BDBOX1について】 {netabare}
もともと加工を加えたり拡大縮小したりして荒い線にしている作品なので、鉛筆線みたいな細かなニュアンスが鮮明に見られます。でもBDで見て一番驚いたのは画質よりも音声。録画したものとは音質がすごく違う。効果音や音楽の素晴らしさがよく解ります。
作品内容に関する特典が充実しているのも良かった。

森山洋監督はメイキングのインタビューでこの作品を「ジョーの人生で一番輝いた三ヶ月間」と語っています。その言葉を聞いて、他の競技だけど同じような例(おそらくその選手が現役時代において最も輝いた半年間)をリアルで見たことを思い出しました。
私が本作にハマったのは必然でしたねw

・BDBOX1特典新作ショートアニメ“BEFORE THE ROUND ONE”・
イラスト(止め絵)に音声を乗せたピクチャードラマという感じです。
贋作さんが名無しの青年(後のジョー)を拾ってから、あのオンボロギアと「ジャンクドッグ」というリングネームを手に入れるまでの物語。
…短いのであらすじ書いただけで思いっきりネタバレになっちゃうけどw
いやはや、「ジャンクドッグ」が「ジョー」になってくれて良かった…これは後から出した方が良いタイプの前日譚だなって思いました。 {/netabare}
(2018.8.2)

【BDBOX2について】{netabare}
キャラクターデザインと美術のお話。やっぱり監督の采配がしっかりしていたようです。特典冊子に第9話の脚本と絵コンテが載っていて見比べるのが楽しいです。やっぱり9話はキー回ですね。

オーコメは樹生の話が多かったです。
「あしたのジョー」にはなく「メガロボクス」にはある要素。私はそれらをある意味全て背負ったのが樹生であったと思っています。
彼には元となるキャラクターが存在しませんし、試行錯誤する中で作られたのだそうです。本作を本作たらしめているのが樹生だと個人的には思っているので、声優さんにもスタッフにも愛されているのが嬉しかったり。
9話は「ギアレスジョーが完成する話」という発言も聞けました。樹生は白都の名前を捨て、ジャンクドッグはジョーの名前を自分のものにするストーリーでもあったんですね。最初の予定では9話のラストが樹生というキャラクターのクランクアップだったようです。
ユーリ役の安元さんからは樹生が自分を生きたからこそその姿を見てユーリもギアを脱げた、というような言葉も。

・BDBOX2特典新作ショートアニメ“AFTER THE ROUND FINAL”・
車椅子で昔所属していたジムを訪れ、かつて自分を拾ってくれた恩人と過去を語り合うユーリ。師弟関係についてはジョーと正反対で、和やかで良いお話。
ビジュアルイメージが明確で音楽・音響に力を入れてきたこの作品はピクチャードラマがとても良く似合いますね。{/netabare}
(2020.2.16)

【ギアについて】
これは人間ドラマのためのギミックであることは間違いないので、それで納得できない人は一定数いるとは思います。あにこれのレビューではwaon.nさんが鋭い指摘をされていますね。
私も何回か見て整理した内容を個人的に記しておきます。
{netabare}
重要なのは、ジョーの目的が勝敗ではなく「ユーリと最高の試合をしたい」ということ。その点から、ギアは純粋なスポーツに帰っていくドラマを描くギミックなのではないかなと。
純粋なスポーツというのは、この作品では「対等な条件下で最高の試合をし、それを観客が納得して受け入れ歓迎すること」ではなかったかと思っています。

ジャンクドッグが臨む地下の賭け試合では、観客は自分の金が絡むので当然下衆な見世物になる。そこに選手の尊厳や観客の賞賛は生まれる余地はありません。
メガロニアではショー的演出があった所を見ると、当然スポンサーがいて、興行の側面もある。ゆき子の一体型ギアを売り込む目的もユーリにとって足枷でした。ゆき子と樹生のギアへの考え方の違いが描かれたのも重要で、ギアの有無だけでなくコンセプトの違いもまた選手の身体能力に影響します。

しかし、ユーリがジョーと対等に戦うためにギアを外してオーナーとの契約も解消したことで、二人ともギアもスポンサーも失い公平な勝負になるわけです。
身一つで戦い勝ちたいという選手の情熱と、素晴らしい試合に熱狂する観客が、メガロニアを最高の舞台にする。勝敗を決するのは肉体と精神と技術だけ、全てのしがらみを越えたスポーツの理想の姿ではないでしょうか。

私はギアの在り方についてはそれで納得しています。
{/netabare}
2期はギアがどう描かれるのかも含めて楽しみですね。1期ももっと色んな人が見てくれたら嬉しいな。
(2021.4.18)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 42
ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

アニメからリアル、リアルからアニメへ

『あしたのジョー』連載開始50周年記念と銘打って企画された作品。
今なお語り継がれる、ボクシング漫画の傑作を原案とした
近未来ギアを使用したボクシングを描いている。

アニメーション製作:トムス・エンタテインメント3×Cube、
監督・コンセプトデザイン:森山洋、キャラクターデザイン:清水洋、
原作:高森朝雄、ちばてつや

橋の下のボクシングジム、隻眼の老いぼれ、
市民IDを持たない貧しい人々が暮らす未認可地区。
原作を彷彿とさせる世界観。
地下闘技場で非合法の賭け試合を行うことで
生計を立てている男がいる。
彼のリングネームはジャンクドッグだ。
最下層の男たちが夢見る栄光の世界。
摩天楼がそびえる大都会のスポーツとして
多くの人々の脚光を浴びるメガロボクスと呼ばれる
大イベントが開催されている。
君臨するのが白都コンツェルンの
お抱えボクサー、勇利だった。

ジャンクドッグ、そしてジョーの
リングネームを持つことになるのが原作での矢吹丈、
勇利が力石徹の役どころとなる。
また、南部贋作が丹下段平、
白都ゆき子が力石とジョーとの間で揺れる白木葉子、
サチオがジョーを応援する子供たちの代表として
それぞれキャスティングされている。

原作の形を借りただけのオリジナルアニメーションとして
考えると、それなりにまとめているとは思う。
しかし、作品としては上っ面だけという印象は拭えない。
それは登場人物たちの切迫感や哀しみを
画面から感じ取ることができないからだろう。

{netabare} ジョーと勇利が戦うラストは最初から分かっているわけだから、
そこに至るまでにどのように展開させるのかが重要なのだが、
甚だ盛り上がりに欠けている。 {/netabare}
その理由のひとつは、おそらくジョーと勇利の過去が
ほとんど語られることがないからだ。
13話で原作のポイントを抑えないといけない制約があったため、
そこまでやっている時間はなかったのかもしれないが、
いちばん大切な部分が抜け落ちてしまっている。
ジョーや勇利の戦う理由が視聴者にほとんど伝わってこないのは
致命的な失敗といえる点で、それがなければ物語に深みを
感じさせることができないし、面白さを生むのは難しい。
どこかの物語を削ってでも、主人公たちを深掘りするべきだったが、
それができていないため、最初から最後まで平坦な物語で終わってしまった。

この話でやらなければならなかったのは、
ジョーと勇利、白都ゆき子、南部贋作という
4人の登場人物のそれぞれの想いと行動、関係性だったと思う。
ここがしっかり構築されていれば、もう少し感じ方が違ったのだが、
白都ゆき子と南部贋作が物語に関係しているようで、
大して関わっていないようにも見える。
そして、ジョーと勇利の関係性も心に入ってこなかった。
だから、あまりにも平凡な作品になってしまったのだ。

作画面ではよく頑張っていたと思う。
動きも悪くなかったし、崩れることもなかったように感じた。
粗い作画のラインは、昭和の時代を感じさせる。
声優陣も細野佳正、安元洋貴を中心に安定した布陣だった。
ラップを中心とした音楽面も悪くはなかったが、
やはり肝心の物語が進む方向を誤っている。

ギアを使用することが、原作との最大の違いだった。
しかし、その部分が全く活かしきれず、
この物語に何ももたらしていないことも
大きな欠点のひとつだろう。
ただ、『あしたのジョー』にふれたことのない人が
この作品をきっかけに目にしてくれたら、
それは価値のあることかもしれない。

私が『あしたのジョー』を知ったのはアニメが最初で、
そこから夢中になって原作の漫画を読み耽ったのは、
いまでもよく覚えている。
(本屋に通いつめ、立ち読みで20巻全巻を読破した。
かなり後になってだが、全巻購入して
豪華版も揃えたので許してもらいたい)
私はこの作品に出会ったことがきっかけでボクシングファンになった。
『あしたのジョー』は、漫画史に残る名作だが、
ここからリアルのボクシングに興味を持った人は、
男性ならかなり多いのではないだろうか。

かつて日本では国内選手の試合以外は
ほとんどテレビ放映されることはなかったが、
土曜日の昼にアメリカのボクシングを
不定期に放映していることを知り、楽しみに観るようになった。
当時、日本のボクシングは、フライ級やバンタム級くらいしか
強い選手がいなかったが、アメリカのミドル級の試合を見て、
私は「本物」のボクシングに魅了されてしまった。
スピード、威力、技術面のどれをとっても、
それまで自分が観ていたものとは違うスポーツといえるほど
別次元の世界がそこにはあった。

当時夢中になったのは、ミドル級で絶大な人気を博していた
トーマス・ハーンズという選手だった。
彼のフリッカー・ジャブ(当時はそんな呼び方も知らない)の
速さと威力には目を奪われた。
左腕をL字型に下ろして
左右に揺らしながら打つデトロイトスタイル。
ジャブが当たっただけで倒れてしまいそうなのだ。
後に『はじめの一歩』の間柴了の登場によって、
再度当時のことを思い出すわけだが、速さと威力を兼ね備えた
このクラスの試合の緊張感ときたら、堪らないものがあった。
ふたりの男たちの交錯する瞬間を見ていると、
手のひらから、じんわりと汗が滲んだ。
シュガーレイ・レナードやトーマス・ハーンズ、
ロベルト・デュランにマービン・ハグラーを加えた
4人のウェルター、ミドル級の戦いを観たことで、
私は完全にボクシングの虜になってしまったのだ。
その後、WOWOWの『エキサイト・マッチ』によって、
世界のボクシングが身近になり、
たくさんの名試合を観ることができるようになった。

そんななか、私はやはりもうひとつのボクシング漫画の傑作
『はじめの一歩』も毎週楽しみにしていた。
そこで、最も高揚させてくれたのが、
鷹村の世界初挑戦の相手であるブライアン・ホークだった。
普通に読んでいると、こんなヤツはいるわけないと思ってしまう。
しかし、ボクシングファンなら誰でもすぐに分かってしまう。
こいつのモデルは、明らかにナジーム・ハメドだろうと。
私は長年ボクシングを観てきたが、本当の意味で驚かされたのは、
トーマス・ハーンズ、マイク・タイソン、
フロイド・メイウェザー、ナジーム・ハメド、
ワシル・ロマチェンコ(現役)の5人だ。
(凄い選手はまだまだ数多いるのだが、
ボクシングの常識を覆したという意味では、
この5人ではないかと密かに思っている)
そのなかのひとりであるハメドの自由なボクシングは、
奇抜な登場シーンとともに多くのボクシングファンの
脳裏に刻まれることになった。
近接でスウェーバックしながら、あり得ない角度からアッパーを出すなど、
どんな態勢でも攻撃する変幻自在なスタイルがハメドの魅力だった。
そんな選手がブライアン・ホークとして登場すると、
さすが森川ジョージ、分かってるな(なぜか上から目線)となって、
より、ボクシングも漫画も楽しめたものだった。

私はスポーツ漫画やアニメが大好物なのだが、
やはり現実のスポーツの魅力を上手く表現しながら、
架空の世界に落とし込んでくれる作品に惹かれる。
自分の想像の世界を広げ、新たな楽しみを感じさせてくれる。

アニメからリアル、そしてリアルからアニメへ。
さまざまなジャンルの未知のことを提供してくれるから
私はアニメを観ることがやめられない。

※エンドクレジットに協力ということで
ピューマ渡久地の名前があったのも懐かしかった。
辰吉丈一郎、鬼塚勝也とともに平成の三羽烏と呼ばれ、
低迷気味だったボクシング界を活性化させた功労者のひとりだ。
ヤンキーで喧嘩早く、傷害事件を起こして
タイトルを剥奪されるなど問題の多かった選手でもある。
彼と同じフライ級で当時、日本の最強とされていた
勇利アルバチャコフ(本名はユーリ・ヤコヴレヴィチ・アルバチャコフ)と
いうアジア系でロシア出身の選手がいたのだが、
今回の勇利とつながりがあったのかどうかは不明だ。
調べてみると、渡久地は現在、記憶障害の病気を患っており、
離婚した元嫁の聡美さんがジムの会長を務めているという。
(2018年8月27日初投稿)

スポーツアニメに対する視点(2020年7月3日追記)

結局、どこまでこだわるかという問題になるが、
個人的には、スポーツアニメの作り手は、
そのスポーツのこと、もしくはスポーツ全体のことを
ある程度は、理解してもらいたい。
ボクシングのSF作品を作るのに、本当のボクシングを
取材する必要はないかもしれないが、やはりどういうスポーツか
ということくらいは知っておくべきだろう。
いくらSFでも全くリアリティを欠いてしまうと、
少なくとも私は興ざめしてしまう。

例えば、メガロボクスは上半身にギアをつけて試合をする。
それ自体はSFスポーツアニメとして、とても面白い発想だ。
しかし、この作品ではボクシングだけでなく、
スポーツそのものに対する理解力が圧倒的に不足している。
つまり、上半身にギアをつけたら、
強いパンチが打てると思ってしまっているのだ。
いくら強力なギアを上半身に装着しても、それに見合った
強靭な下半身がなければ、強いパンチなど打てるはずがない。
上半身に振り回されて、バランスが崩れてパンチは弱くなる。
そういうことを少しでも知っていれば、
下半身を補助する設定を何か考えておくはずだ。
例えば『はじめの一歩』を読んでいれば、
ロードワークが繰り返し、執拗に描かれていることに
気づくはずなのだ。どうしてこんなに走らないといけないのかと。
私はこの作品において、リアル要素を微塵も考慮していないように
見えることが大きな不満点のひとつ。
最終的にはギアを外して試合をするので、
そんなことを言ってもあまり意味がないのだが。
スポーツが題材であるなら、視聴者が気づかないような部分にも、
作り手は少しでも考慮して欲しいと願う。
それが作品に深みを与えるのではないだろうか。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 58

59.3 5 ボクシングで熱血なアニメランキング5位
リングにかけろ1 影道編 - シャドウ(TVアニメ動画)

2010年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (12)
54人が棚に入れました
やつらが血だまりの中からヒタヒタとやってきた!! 闇の拳闘集団「影道」はその悲願を達成すべく日本ジュニアに挑戦状を叩きつけた! さらわれた菊を救出すべく影道の塔に乗り込んだ竜児を待受ける刺客たち。 そして始まる黄金の日本ジュニアと影道一族の最終決戦。そんな中、剣崎とうり二つの影道総帥が現れた。果たして剣崎と総帥の秘められた過去とはなにか? 日本ボクシング界を揺るがす光と闇の戦いの行方は…!?

テングタケ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

第3期

日米決戦は12話でしたが、影道編は半分の6話になりました。まあボリューム的に妥当なところです。
影道の塔の戦いも日本Jr対影道の戦いも、どうでもいいと言ってしまえばそれまでなんですが、一応新パンチのお披露目ということで。そして何より、作中最強&最イケメン(と私は思ってる)影道総帥の初登場でもあります。まあギリシャ十二神戦と阿修羅編がアニメ化されなかったので、まったく出番はありませんが。
原作でもそうなんですが、総帥が剣崎と瓜二つと皆が驚くシーンに違和感があります。そんなに似てないような。てか他に似てる奴らがいるだろうと。
影道編になって、あからさまに作画が落ちました。目が歪んでいて気持ち悪いし、鼻はピノキオ・たがみよしひさの漫画みたいに尖っています。
「影道」と書いて「シャドウ」と読ませるダサかっこいいセンスはさすが車田先生です。宮下あきらだったら寫弩鵜とか当てるでしょうか。
3期にしてロクさん初登場でした(多分)。活躍は全くないし、声も合ってないような。大村のとっちゃんは2期から出てますね。やっぱり声が合ってないと思います。
高嶺と総帥のパンチが相打ちになって肉が削れるような大ダメージを負いますが、両方左パンチで同じ向きに回ってるんでこんなにはならないと思います。それにしても、ホセ・メンドーサもそうですが、腕回転しすぎ。まるで歯車的砂嵐の小宇宙です。
さてさて、残るは世界大会6話のみ。どんなツッコミが入るでしょうか、楽しみです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1
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