ユニバーサルスタイル さんの感想・評価
4.6
拳で語るということ。
最近熱い作品を観ていないなと思い、観ました。
はじめの一歩は原作をちょろっと読んだ程度です。
あまり知りません。
なので、内容とかけ離れた感想になっている可能性もあります。ご了承ください。。
この作品はボクシングがテーマです。
彼らは皆、自身の夢のため・希望のため拳を振るって闘います。
心と心のぶつかり合い。ひるんだ方の負けです。
彼らの強さはパンチ力でも体力でもなく、折れない心でしょう。
言葉では多くを語らず、相手と拳で語り合うことでお互いの意志を感じ取り、競い合う。
最後まで自分の心を信じ続けて、上へ上へと登っていく。
その生きざまは美しいものです。
ただ、観ていて思ったこと。
拳に想いを込める、ぶつけることでしか自身の心を表すことができない彼らはとても不器用だということです。
もっとたくさん、私達には想いを伝える方法や願いを叶える術はあるのに、彼らは拳でしかそのやり方を知らない。
そうやって生きてきたのが彼らなのだと感じました。
その生き方はある意味で、孤独な道。
闘いの興奮と勝利の余韻を感じる中で、寂しいような気持ちも残りました。
漢(おとこ)達のドラマは胸をうちます。
激しいバトルは胸が踊ります。
でも何故か、男の性(さが)というものにやるせなさも感じてしまうのです。
僕は彼らのような生き方は出来ないし、真似しようとも思いません。
ただ同じように、燃え尽きるほど心熱く生きようと思いました。
最終決戦がとても熱くて燃えたので、個別に感想載せます。
ネタバレレビューを読む
原作未読なので多分感動半減なのかもしれませんが、観て良かったです。
熱さに飢えている方は一度観てみるといいと思います。