ブラック企業で仲間なTVアニメ動画ランキング 5

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のブラック企業で仲間な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月07日の時点で一番のブラック企業で仲間なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

71.5 1 ブラック企業で仲間なアニメランキング1位
迷宮ブラックカンパニー(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (242)
897人が棚に入れました
働きたくない!その想いから努力を重ね、不労所得で「セレブプロニート」になった二ノ宮キンジ。死ぬまで怠惰に暮らす決意をした矢先……なんの因果か異世界転移!辿り着いたのは「迷宮が職場」の超ブラック企業だった。優雅な生活は一変し、かつて「ダンジョン」と呼ばれた鉱山でひたすら肉体労働させられ血の汗と涙を流す日々。過酷な現場、長時間労働、低賃金。さらには上司のパワハラ、洗脳、やりがい搾取。さんざん見下していた「社畜」ライフを送ることになってしまう。それでもキンジは諦めない! 最高のニート生活を取り戻すため、時に手段を選ばず、時に悪知恵を駆使してしぶとく成り上がろうとするのだが……!?これは、唯我独尊な超外道青年による不撓不屈の物語。「異世界迷宮」×「ブラック企業」の社畜的ファンタジー、開幕!

声優・キャラクター
小西克幸、久野美咲、下野紘
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

最終話を観るために観るアニメ

[文量→大盛り・内容→雑談系]

【総括】
現実世界で富を得た主人公が、異世界に転生され、ド底辺のブラック企業に務める、というストーリー。

基本的にギャグベースの作品で、結構ブラックなネタが多い。

1期ワンクールのわりには非常に展開が多く、ストーリーとしてはやや破綻している部分もありますし、途中、観るの止めようかと思うこともありましたが、最終話まで観て良かったなと思いました。

10話まで☆3にしてましたが、ラスト2話で☆4にした感じですね。

決して絶賛ではありませんし、好みも分かれる作風で、正直、世間的な評価は65点いけば良いかな?というところですが、個人的には、72点くらいつけたいです(あくまで感覚ですが、私的には70点以上が☆4。85点以上が☆5です)。

既視感はあまりない作品なので、たくさんアニメ観てきた人向けって感じですかね。

あとはまあ、「レッ○ブルに怒られろ」ですね(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
最後、当然のように二宮は財を失うと思っていた。もしくは、再び違う異世界に転生されてしまうか。

それを、すごく綺麗にまとめたことが意外で、1本取られた感じ。これまで、「ニートになり(楽して稼ぎ)たい」の一心で、ブラックな労働にも耐え、他者を欺き、のしあがろうと野心を滾らせてきた二宮がまさか、働くことにやりがいを見いだすなんてね。

仕事は楽しい。

努力して成功するのも、他人に勝って優越感に浸るのも、賃金を得て好きなことに使うのも、同僚と力を合わせて難局を乗り越えるのも、全部ひっくるめて、楽しい。

私自身は、「仕事=人生」という、(本作で言うなら)シアみたいな生き方をしていて、ブラックな職場ながら、めっちゃ仕事にやりがいを持っているが、そんな私からすると、「ようこそこちら側に」という感じがした(笑) 尤も、仕事や会社に対して自己を犠牲にして働くなんて、気持ち悪いとかバカのやることかと思われるかもしれないが、まあ、私は私の人生を歩んでいるだけなので、放っておいてくれよと。納税もしてるし、犯罪はしていないし、ちょっとアニメとアルコールと美少女が好きなだけなんだから(笑)

奇しくも、11話で二宮が言ったように、「初志貫徹。俺は俺の欲望に純粋なだけだ。そう、俺は他人を騙しても、自分を騙したことは1度もない」という感じです。いや、私は他人も騙さないようにしているが(笑)

私は、自分の意思を持たない人間が嫌いだ。いや、自分の意思を持たない人間なんてホントはいないから、厳密に言うと、自分の現状を周りのせいにして生きている人間が、かな。

私は別に、なんでも自分のしたいことをワガママ放題やる人間が好きだと言っているのではない。むしろそういう人間は嫌いだ。状況によって、場の空気やどうにもできない力によって、自らの望まぬ方向に流されることはあるだろう。私もよくある。

私が好きな人間は、流れに逆らって泳ぐ力や意志がある人間と、流されている状況を受け止め、それでもちゃんと自分の手と足で泳ぐ人間だ。つまり、前者は二宮であり、後者はワニベ。

逆らいきれない大きな流れに流されているなら、いっそ思いきって、下流に向かって全力でクロールをしろよと。そのカーブを上手く曲がるために、流されるルートくらいは自分で選べよと。

流れを変える根性もないくせに、流されてしまう自分の実力の無さを認めることもできず、ただ、不満や愚痴を垂れ流すだけで動こうとしない人間が、私は嫌いなのだ。

きっと、二宮も同じような価値観を持っているのだろう。だからこそ、ただ救済を望むだけの未来人(ザゼル)に見切りをつけ、ライザッハ鉱業の中から、(シアは身内だからノーカンとして)唯一、ベルザだけを迷宮ブラックカンパニーの重役にしたのだ。あれだけ自分を虐げてきたベルザだが、(やり方は否定しても)意思の強さや能力は、ちゃんと評価していたんだなと感動した。

もちろん、本作のラストに関して、否定側の意見も良く分かる。本作のテイストなら、権力を握った後の二宮が更に悪事を行い破滅していく流れの方が自然だし、二宮が無双する流れも、ご都合主義的で薄っぺらい部分はあるしね。だから、みんながみんな、好きになるアニメではないと思う。

私は毎クール、20本近くのアニメを観ていて、流石に疲れるし、最近は昔程のアニメ熱もないから、とりあえず録画だけして、評判が良かったアニメを数本だけ観るようなスタイルに変えようかと、ここ1年くらい思っているのだが、たまにこういう掘り出し物(世間の評価と自分の好みにズレがある作品)に出会うと、やっぱり自力で発掘するスタイルを続けようかなと思ってしまうな。ブラックな修羅の道だけれども(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
ちゃんと稼いだからニートじゃないけどな。リム、可愛いな(笑) 二宮、クズ(笑)  

2話目 ☆3
なるほど、会社を作る流れか。それは面白そう。

3話目 ☆2
ん? また社員側に戻るの? 

4話目 ☆3
ドタバタコメディ。

5話目 ☆3
超展開? この展開は、グズ主人公系としては、結構好きかな

6話目 ☆3
漫喫の解釈(笑) 

7話目 ☆4
なるほど。だから日本じゃなくて過去を選択ね(笑)

8話目 ☆2


9話目 ☆4
中毒、、、レッドブルに怒られろ(笑)

10話目 ☆2
もうなんか、ストーリーがむちゃくちゃになってるよな。

11話目 ☆4
ここにきて、少し面白い展開。この展開がもっと早くても良かった。

12話目 ☆5
ニートを目指して頑張ってきたが、働くことのやりがいを感じた。どう考えても、ギャグで終わらせるための前フリだが(笑) と思ったら、なかなか綺麗な終わり方。個人的には、好きだな。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21
ネタバレ

N0TT0N さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

自己啓発ギャグ

【視聴前の方へ】
そもそも「まあ視ないかな…」という作品でした。理由はブラック企業ネタの社畜な作品なんだろうな…という予想から、ネガティブがキツそう…、負のパワースゴそう…、逆ギレウザそう…、という謂わば先入観によるところが大きいのですが、たまたまレビュー覗いてみると、どうやら好き嫌いが大きく分かれてるぞ?というのが判明して“俄”“然”興味が湧いてきました。
で結果、冤罪確定、逆転無罪ならぬ“逆転大好き”の判決が下されました。それも結構なレベルでの“好きさ”だったので本人も幾分戸惑っております。私、結構チョロいのかもん。

という訳で内容ですが、とりあえず異世界には行くんですが、これがまあブラック企業社畜ネタで、負のパワースゴくて、逆ギレウザい作品でした。さあご覧ください♪


……いやこれ残念ながら、先入観ほぼ的中してました。更には主人公ニノミヤキンジのキャラデザ、キャラ設定、テンションとどれをとってもきっつい感じで嫌悪感がムクムク湧き上がってきました。ただ、1つだけ違ってたのが、ネガティブではなくポジティブだったことです。
ざっくり言うと、ホリエモンとか、半沢直樹とかの世界線です。このタイプのポジティブ&エネルギッシュな切れ物キャラを異世界のブラック環境にぶち込んだった!!
そういう物語です。当然このタイプ、されるがまま搾取されっぱなしなんてことはありません。かといって悪い部分を改善したい!なんて思うわけでもないんです。“とにかくオレに都合のいい世界にする!”これです。善悪は一切関係なしで自分向けの世界にする為なら手段を選ばない純粋倍返し野郎!出る杭of出る杭。多分盾の勇者様より成り上がり気質だと思います。ストレスフリーな作品が選ばれがちな昨今において、とっつきにくい作品なのは間違いないです。多分、適正は2話も視れば判ると思います。
まぁ、言っても主人公以外のキャラがこれでもかと良キャラ揃いなんですが、どうしたもんか主人公が全力でゲスい!なんなら視聴者のマウントすら取ってくる勢い。ある意味では“このすば”の空気感もあったりするんですが主人公がカズマじゃなくニノミヤキンジ‼︎ なんか恨みでもあんのか?ってくらい男キャラから好感度と可愛いらしさ(一部男の娘は除く)を完全除去。自己肯定モンスター。多分女子ウケ最悪。イケメン枠が謎の空席。

いったいこの話、どう転がっていくのやら…。(展開速い!&次どうなるの?感半端ない!) 
特にお勧めはしません。
気になる方はご自身の眼でご確認ください♪

【私的関連作品】
この素晴らしい世界に祝福を!
半沢直樹
ホリえもん(←無い

【myココ壺ポイント】○○/100
リム…91俺得(7話以降焼肉定食)
メンヘラ銃…89草
理想の○○トピア…87自覚?
顔芸…56点

【感想】

{netabare}
この作品は『自己啓発ギャグ』という新ジャンルで括ってもいいんじゃないかと思います。最後の締め方を見るとギャグの体をとりつつ本当に自己啓発的なメッセージを発信している感じもあり、「そっちにいくんかい⁈」という定着してない分岐(ギャグに振るorガチに振る)をワクワクして見れました。アニメでこっち方面は結構未開の地だと思うので開拓が進むことを望んでおります。
このキンジもそうですが、善悪に無頓着という設定はちゃんと描くと面白くなる要素ですよね。言い換えると『損得に全振り』ということですが、これはよく言われているサイコパスの特徴の1つで、魅力的でもあり嫌悪の対象でもあるという危なっかしいキャラクターになります。
『得する為ならどんな悪も辞さない。』という怖さ。
に対し、『得する為ならどんな“善”も辞さない。』というギャップ(優しさに見える←重要)。
『損する悪は回避する』というクレバーさ。
『損する善は回避する』という冷酷さ。
この振り幅の大きい要素を1人のキャラクターに無理なく付与できる魔法の設定なので、もの凄く使えて、もの凄く賛否が分かれますよね。賛否の割合は作家のセンスに左右されるところが大きいと思いますが、わたしは“賛”の方でした。

あと、音楽良かったですね。opはファンク系、edはロック系の曲双方を程よくポップに仕上げていて作品イメージをポップにするのにだいぶ貢献していたと思います。両曲のカラーも統一感があって作品の異常なまでのテンポの良さとマッチしてたと思います。

あと、イケメンの居なさもそうですが、作画も『割と作画の許容範囲の広い男性視聴者』に振ってた感ありというか、おおらかな作画?雑?とかって印象受けます。ギャグと割り切って視るのが得策ではないかと思います。
{/netabare}

結論ということもないんですが、欲望に従順なキャラクターというのは良い悪いはあるにせよ総じて人間味が出ますね。そこを楽しめるのなら或いは賛否の賛の側に入るのやもしれません。

以上です。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

珍しく個性的ななろう系

異世界版こち亀?
ギャグ寄りのなろう系

{netabare}
まず、この作品の良いところ、というか本来当たり前なところとして、なろうテンプレからだいぶそれていること。
ほぼすべてのなろう系は転生先が中世だが、この作品は現代。
魔物?っぽい者たち含めて日本の正社員のように働いている世界観。
それに主人公も中高生ではなく、大人という点もよくあるなろう系からはだいぶそれていて、それだけで新鮮味を感じて最初から好印象だった。
ハーレムものじゃない点もプラスだし、魔法が使えないことに対しての周りの反応も良かった。

内容は戦闘も少しはあるんだが、基本的にはブラック企業勤めからの成り上がりの物語。
"迷宮"という異世界ならではの要素がしっかりと用いているので、これ異世界じゃなくてもいいのでは?とは思わないし、主人公の前世が、転生先での行動原理にもなっているので転生要素いる?とも思わない。
最終的には俺TUEEE的で、自分の元居た企業からシェアを奪い、最終的に買収?して、迷宮や街全体を掌握するといった感じだけど、そこまで10話ぐらいかけて過程を踏んでいるので、不快感などは感じないし、綺麗にまとまってて良かった。
と、コメディものなのにもかかわらずストーリーにぶっ飛んだところがあまりなく、ちゃんと話もしっかりしていたので良かった。

肝心のコメディ要素も面白かった。
だいたい一話完結で毎話オチを付けるのが上手く、話の作り方が上手かった作品というイメージ。
これは上手くいきそうと思ったら急に没落するというパターンが多かったけど、このアニメの主人公のノリ的にこの展開が合っていて面白かった。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 8/10
主人公性格悪い
異世界が中世ヨーロッパじゃないのは珍しい。
主人公口上手だなw
強そう。この異世界の住民は戦闘力もない感じかな?
魔法とかもあまり目立って出てこない珍しいタイプの異世界系。
主人公も中高生じゃないし。
ええ...あのドラゴンヒロインかよw
かわいい。 形勢逆転w
これ主人公はたらく側じゃなくて逆か。
そんなことなかった。 

2話 7/10
水だけ飲んでいくってw
ほんとにブラックすぎるw
効果長いな変身薬。
配送センターからかっぱらったw 

3話 8/10
めずらしい目。謎訓練始まった。
会社と関係なくなった。
なんかネタとしても単純に豚が不快になってきた。
回復術師で見た。爆破オチなんて最低。
一話完結だったり一話二本立てだったりがこのアニメにフィットしてていい。 

4話 9/10
なんでこいつとこんな仲良くなってんだ。
老害あるある。叫んでるだけw
魔物を返せばいいのに。ほんとに魔物を返したw
ちゃんと話が凝ってていい。
説得シーン普通に良かったわ。
戦闘も良かった。現代に戻るのか?

5話 10/10
急展開だな。
異世界で銃が出てくるだけで新鮮味があるw
未来かよこれw アリか。
ホワイト企業になってるじゃん。

6話 9/10
混浴かよ。
この3バカ何がしたいのか理解できない。
こういうノリ好きだ。 

7話 7/10
戦闘アニメになった。
意外と伏線と世界観がしっかりしてるw
vivy難民救済
居酒屋の会話がそれっぽくていい。
ディストピア作るなw

8話 9/10
普通魔法が常識の世界で魔法について聞いたらこんな反応だよね。
こういうところしっかりしてるのいいな。
なろうなのにガチの最弱かよw
なんでこっちの世界に滞在することに決めたんだよw
最強武器か? 

9話 7/10
このゾンビみたいな奴ら攻撃していいのかw
おい切られたやつはどうなったw
おい、あの骨これで出て来なくなるの?
鷹の爪じゃん。この店主かわいい。
ぼくリメの悪口かなw 

10話 4/10
こういうアニメで魔獣が人化する展開マジでいらないわ。
迷宮のメイドインアビス感w
実質はたらく細胞。子育ている?
今回つまんないな。

11話 10/10
てかこんな文明発達してるのに弓と剣なのかw
ブラックロックシューターみたいな目してんな。
かっこいい去り方だな 迷宮マニュアルw
現状を変えようとしないのがまさにブラックな雰囲気出てるな。
ここまでの過程があったから、この俺TUEEEはいいな。
この二人親子なのか、設定も面白い。
最終回みたいな終わり方だなw

12話 10/10
なんでこの青髪裏切ってんの?
なるほどなぁ、ちゃんと正攻法なのがいいな。
意外と普通に従ってるんだなw
いやあ面白かった。 
{/netabare}

曲20段階評価
OP「染み」8/10
ED「ワールドイズマイン」4.5/10
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

70.3 2 ブラック企業で仲間なアニメランキング2位
ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (209)
768人が棚に入れました
入社3年目のブラック企業で身も心もすり減らす天道輝(テンドウアキラ)、24歳。 憧れの経理・鳳さんへの恋もままならず、絶望的な毎日を繰り返す中...ある日突然、街でゾンビ・パンデミックが発生! 大量のゾンビに追われるアキラは、絶体絶命の中「人生を変える言葉」 を閃く。 それは......「今日から会社に行かなくてもいいんじゃね?」 告白、合コン、日本一周......!? ブラック企業から解放され、復活したアキラの 「ゾンビになるまでにしたい100のこと」が、いま始まる―――!!
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

死に向かって人間性を取り戻す話かと思ってたら、サバイバル説教?

 途中で中断してましたが、なんとか23年中に全話配信できたのは良かったと思います。もちろん熱が冷めている面があって結末の確認になってしまいましたが、クオリティは落とさずに完結を見たことは、うらぎられた感のある視聴者に対し制作が責任を果たしたと言えると思います。

 で、この話全体なんですけど、この資本主義世界の生きづらさ…仕事、恋愛、友情、夢などが全部上手く行かない世界に絶望していたら世の中が壊れることで見えてくる、世界の歪さと同時に自分の中にある原因を再発見するとでも言いましょうか。

 特に10話以降については自己責任論のような気もします。それもいいんですけどね。世界が悪いだけじゃなくて自分の中にも原因があるよ、じゃあ世界に原因がなくなったら夢を見付けるのか、復讐するのか。お互いの100リストを比べることで明確になってきました。

 明確にはなってきましたが、テーマを持ってディストピアを描くという発想は悪くないし、面白くは見られましたが…どうも後半に来るほど説教臭くなる気がしてなりません。初めの方は資本主義からの解放とは現代人にとって文明の放棄であり死と同義だ、という二律背反の上で滅びの中でどう生きるか、生きる意味をどう発見するのか?という点でゾンビという意味性があったと思います。(「少女終末旅行」のライト版みたいなイメージ)

 この作品においてバッドエンド=ハッピーエンドにできないと多分結末は相当平凡で尻すぼみなものになるでしょう。
 ハッピーエンドにするならよほど工夫がないと「ゾンビを戻す方法を実験所で見つけた、良し命がけでがんばろう」的な終わりになってしまう気がします。サバイバルものとか自然回帰崇拝にはしないでほしいです。

 今の人類は資本主義の上の文明でしか生きられない。だからゾンビで一旦滅びるんだ。その運命に対して人間性を取り戻した主人公がどう向かい合うかという話かな、と思っていたので、独自の発想を見せてくれるのかな?と思って楽しみにしてたんですけど。普通のサバイバルものに見えなくはないえす。

 ということで、そうはいっても放送休止前の8話くらいまでは楽しめた作品でした。

 ちょっと気に入らない展開が無理に人を死なせる必要はないですが父親の扱いをギャグにしていいの?と思わなくはないです。特に10話後半での場面の入れ方はちょっとひどい伏線だったと思います。それと、三日月閑がお色気要因になっちゃった?

 評価は悪くないですが、主観的にはちょっとがっかり感がある作品だったかな?



放送休止時のレビュー

分かっている状況がそのまま起きて「万策尽きた」は無いのでは?

{netabare} 万策尽きたらしいですが、それを結果論で言うのはどうかな?と思います。これだけアニメータの確保が大変だと言われている時代です。放送枠やさまざまなスケジュール、資金繰りがあるでしょうから完パケは無理かもしれません。が、そろそろアニメの本数を減らして、人材に余裕を持たせて1本あたりの単価を上げていきましょう。

 正直、現場がわからないスーツ組にコンテンツビジネスは経営できませんし、経営がわからないアニメータにも無理でしょう。私はこの分野の専門家ではないですが、経営はわかります。
 こういう世界で必要なのは両方に理解がある人材と、利益度外視の「好きこそものの上手なれ」です。コンプラ云々を言い出せばこうなるに決まっています。

 であるなら、コンプライアンスで労働単価が上がるでしょうけど、それをイノベーションにするのがビジネスです。クオリティに金を出してこなかったアニメ産業の付けでしょう。あるいはAIによる技術革新やアニメ制作の流れを変革するしかないでしょう。
 わかっていることや起きる可能性がある状況に対して、万策尽きたは甘えでしかないです。

 小説やマンガ、アニメという嗜好品は「当たる作品」は計算できません。この分野はよほどのビッグコンテンツでない限りは、マーケティングが通用しません。
 本の売り上げやグッズ等の周辺のビジネスの先行事例の模倣による皮算用で投資を頼りにするから、こういう事態になります。深夜だから許されたビジネスモデルを日曜5時でやってもなあ…見通しが甘すぎでしょう。

 なんとなくヒロインの経営の女の子がむなしくなります。


追記 もちろん親会社がこの会社を設立した見通しがあまいんですけどね。会社は小さくなればなるほど、人材も資金も融通が利かなくなります。収支計算による採算計画や一つのアニメに専念するモデルの意図があるなら、もっと初期の資金と人材を入れないと。{netabare}


1話からリアルタイムのレビュー

1話 話の展開では危険な作品です。題材はいいですけど。

{netabare} 日常が生きているか死んでいるかわからない。すべてを捨てられるなら、死が目の前に迫ったほうが幸せだろう…という思考ならヤバイアニメです。
 そうではなくて、どうせ死ぬなら何か他の事ができるんじゃないか、というマインドが芽生えてきて、俺は生きたい。やりたいことが100じゃ足りない、になればなかなかいいかな、と思います。

 映画「死ぬまでにしたい10のこと」「最高の人生の見つけ方」は、どちらも老人の話ですので、終活として意味があると思います。余命に関して言えば類似作は沢山あると思います。

 最近では水星の魔女のスレッタがやりたい事リストを持ってましたが、あれは現状が辛いからではないですよね…いや、そういうニュアンスも無くはないか。

 また、残念ながら映画はひどいと評判ですが、100ワニですね。これはメタ視点で日常の連続の果ての死を、カウントダウンするのは良かったと思います。
 死が特別ではなくすぐに横に転がっているという達観か、ただただ自分が気が付かない制限時間をメタ的に見ることの感情的な味わいか。
 見方はいろいろありますが、やりたい事リストの逆です。リストが無くても余命宣告がなくても、一生懸命生きようとか友達と楽しく過ごす日々を大事にしようという逆説的な前向きはありました。

 実生活で仕事がきつい。好きな女に振られた。時間(寿命)がある人ならいくらでもやり直せます。経済的な多寡とか1人の女で幸せがきまると思うから仕事が辞められないんです。そこにこの作品が行きつけるかどうかかな、と思います。

 大谷翔平のように、一流の野球選手になるためにすべきことをリストアップするならいいのですが、もし、今の生活が死よりも辛いというだけなら、あまりにも寂しいです。

 もちろん、本作は社会批評にもなりますが、それは1話のメッセージで十分伝わりました。

 気になりますので、話の行く末は追わせてもらいます。 {/netabare}


4話 面白くないわけじゃない。ほんのりテーマ性もある。ただ、終わる気がしないです。

{netabare}  思考をとめて人間であることを止める。つまり価値観を経済性=金と外部評価=SNSにおいて生きる脳みそ停止人間社会のアナロジーがゾンビなのかなと思って見ています。あるいはタイパとか入れてもいいですけどね。だから「したいこと」とは資本主義的な制約からの解放という事なんだろうと感じます。

 うーん。そういう感じで展開する気配はありますよねえ。恋愛資本主義的ルサンチマン、ルッキズムとか陰キャ側のモテない原因なども含んでます。4話は分かりやすいですよね。気に入った娘に彼氏がいるというのも良かったと思います。そういったポテンシャルは感じます。
 生死と隣り合わせの状況などもマンションの住人の件などで描けています。

 意識高い系のスポーツお姉さんもある意味では、そうった枠組みで何かを表現している気配はあります。パーフェクトに生きなければいけないのか?などです。

 ただ、テンポが遅い?いや、エピソード毎の話はまあまあだと思うんですけど、結末というか何かが描けるスピードなんでしょうか?一応アマゾンで確認したら、原作が14巻。

 別にゾンビが生まれた原因とかはどうでもいいんですけどね。どうしようかなあ、結末がないアニメをまた見せられてがっかりするのかなあ?キャラ紹介で終わりますよね?続きがあるにせよ、2年後とかじゃあなあ…1期で何かの区切りは欲しいですね。 {/netabare}


5話 ヒーロー願望は劣等感ではなく他人の為に戦うこと。シズカのキャラ造形に計算を感じます。アンチ資本主義ヒーローの誕生か。

{netabare} シズカの思想を計算でやっているなら結構深いかもしれません。これは現代人=我々のメタファーに見えます。
 人間社会・共同体が生存繁栄することよりも個人の生存を優先する。理屈ばかりである。目先の利益じゃないと動かない。エリート設定ですし、これは資本主義の枠内の成功者でもありスタンダードな人物像に見えます。

 主人公は、ゾンビ=資本主義の大衆だとすると、ゾンビになるまでの目標の一つとしてヒーロー、つまり他人を助けるために何かがしたいという利他につながります。利他とはすなわち現代的な資本主義へのアンチテーゼです。
 仕事を捨てて自分のウォンツを言えるところもまたアンチ資本主義です。そしてバディ=真の家族を得て旅をする。バイクはまた自由の象徴でしょう。

 この構図はシズカというキャラ造形を考えると、意図的じゃないとできない気がします。

 2人のバディが女性を数多く助けているところも、現代的な人権思想に対する思惑も見えなくはないです。

 本作は結末まではいかないでしょうけど、原作なのか2期以降なのかわかりませんが、私としては主人公が子孫を残して、他人を助けてカッコ良く死ぬという最期が見たいかな。{/netabare}


8話 ゾンビになる恐怖とは、自分が自分でなくなること。

 これまで資本主義的なルール・価値観からの脱却が描かれてきました。6話7話では反権威主義、つまり反上司・反親でした。資本主義的な民主主義からの脱構築的なアウトサイダーものの逆説的な物語です。精神まで支配されてきた主人公とヒロインが、過去の精神支配から脱却していました。マンガで言えば「俺の空」とか「ボーダー」などと比べると面白いかもしれません。

 ただ、少なくとも元上司は組織化によるゾンビへの対抗策を産み出していました。その運営方法に問題はあるにしてもその点では有能だったんでしょう。「お前は何もしていない」という視点は部下からの視点としては共感できるところもあるでしょうが、組織化・組織運営は一番ストレスがたまる仕事です。
 ヒロインの頭の良さも親があっての事です。その点を考えると、あまり単純な視点で見すぎるとおかしなことになりそうです。

 8話は目的につっぱしる外国人少女の話でした。やりたい事の為に他のことを犠牲にしてでもやり遂げる精神です。確かに日本人には少なく欧米人に多い気質かと思います。

 6~8話はエピソードとしてはありきたりですが、半資本主義的な脱構築の視点で見ると相変わらず面白いです。反親・反上司に非常によく表れていました。権威主義の「べき」による刷り込みから逃れる難しさが描けていました。金時計やキャンピングカーの場面も良かったです。

 これが原作者の意図かどうかですが、ゾンビものというのは、もともとそういう「思想」「制度」「全体主義」に犯される恐怖に対する無意識の抵抗のような気がします。

 つまり、ゾンビものを見たくなる、描きたくなるのはなぜでしょうか?ゾンビへの恐怖の根底にあるのは「自分が自分でなくなる恐怖」ではないでしょうか。
 その点で言えば、まだ主人公の「やりたい事」は現時点では未だに資本主義的な欲望の延長線上です。金の時計は分かりやすいです。つまり未だに彼は捕らわれています。
 本作で冒険の果てに描いて欲しいのは「どんな望みが本当の望みなのか」でしす。最終的に彼が望むものは何かが楽しみです。利他なのか、つながりなのか、反文明なのか、恋愛・友情なのかわかりませんが、そこに原作者の描きたい事が反映するのでしょう。

 尻切れトンボかもしれませんが、ひょっとしたら原作買ってしまうかも、と言うくらい面白いです。


 

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ゾンビパニック瞑想メソッド

ブラック企業の“社畜”として鬱屈した日々を過ごす青年男子主人公が、
突如ゾンビが溢れ返る非常事態となり、
むしろ会社に行かなくて良くなり、自由に好きなことができると、
“やりたいことリスト”を実行していく同名連載コミック(未読)の連続アニメ化作品(全12話)


【物語 4.0点】
ゾンビ物と言うより、自己啓発本まとめ動画。

私は観ていて真っ先に『夢をかなえるゾウ』が思い浮かびました。
あの本は、自己啓発し続けても常識の枠からはみ出す勇気がなく、
夢に踏み出せない人々に発破をかけ続けるベストセラー自己啓発小説でした。

一方、本作はゾンビパニックにより常識を枠ごと吹き飛ばすことにより、
夢を追わない言い訳を強制撤去して、
視聴者に一度切りの人生、やりたいことを我慢してはいないですか?と本心を問い掛ける作風。

ゾンビについても、まるでゾンビみたいな社畜。現代社会はゾンビ映画より地獄。
〇〇しないくらいならゾンビになった方がマシ。ゾンビより無理な{netabare} キモ男のベロチュー。{/netabare}
といった具合に社会風刺の比喩表現の素材等に活用される。


よってクライマックスはゾンビ退治を背景に回した上での、
社会病理の権化としての敵キャラの人間と、
主人公サイドによる大仰な説教バトルとなる。

様々なコンテンツでゾンビ物が乱造されてる感を抱き、
どうせゾンビやるなら捻って欲しいと思っていた私にとっては、
ビジネス書読み漁りたいメンタルの時を選べば、
主人公たちの熱弁と共に、美味しく頂けたということでこの評点。

ですがゾンビに何を求めるか?説教なんて聞く気分じゃないなど、
観る角度やメンタルによって評点は乱高下すると思われます。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・BUG FILMS

ゾンビ群衆なども処理するなど作画レベルは良好。

それ以上に光ったのは色彩設定と画面構成による演出の妙。

狭い画面サイズによるブラック企業などの鬱屈した視野狭窄の現代社会から、
ゾンビパンデミック後の世界では画面を最大化して解放感を好表現。

モノクロに近い過去のトラウマの記憶から、
アートみたいに自由で色とりどりなゾンビたちの世界。

その他、多彩なアングルによる疾走感や、心理描写による説教合戦のアシストなど、
単に作画が綺麗か否かだけでない、
アニメーションによる表現の意志が感じられるのが嬉しいです。


が、本作が初元請けとなる同スタジオ。
私も放送延期についてはあまり言いたくはないのですが、
制作遅延と総集編を繰り返し、TBS夕方17時の夏アニメ枠からはみ出した末に、
ラスト3話クリスマス深夜一挙放送は流石にグダグダ過ぎます。

納期でいつもカツカツなブラック制作会社からの解放を謳ったアニメの制作が、
“万策尽きる”とか洒落になりません。

最終話。“人生最後の夏休み”も決着し、季節も寒くなって来る。次は{netabare} 北海道{/netabare} だ!
予定通りの放送なら時季の上でもタイムリーヒットだったのに、
残念ながら、こっちはもうとっくに冬ですわw


TBSが高らかに復活を宣言した“日5”アニメ枠。
私は早くも、毎週安定して作品が放送されないネガティブなイメージを抱きつつあります。

TBSも、またそのうちアニメを枠ごと切り捨てるのでしょうか?
私は白い目で見ています。


【キャラ 4.0点】
よくB級パニック映画を批判するリアリストの定番に、
おバカな主人公のせいで、要らぬピンチを招くのが見るに堪えない。
というのがありますし、私もこうした批判をしたりしますが、
本作主人公のアキラはまさにそんな感じの元・社畜の夢追い人。

しかもセオリー無視して、リスクを取って、やりたいことを優先して主人公の姿を、
感化された親友の“全裸芸人”ケンチョとのおバカコンビネーションも交えて、
夢に一歩踏み出す勇気を称えるテーマの根幹と接続して肯定していくスタイルのため、
リアリストはアレルギー反応必至。

リアリストが精神の平衡を保つための拠り所にするのが、冷徹に状況分析する“常識人”枠。
本作の場合はヒロイン・シズカが該当しますが。
シズカは、何でも、べきべき言って、自分のやりたいことを誤魔化す“リスクヘッジお姉さん”
と揶揄され、改心の対象として描かれるため、リアリストの心が休まる暇はありません。


ここも自己啓発本の諸要素を具現化したキャラ構成と割り切るか否かで評価は乱高下するのでしょうか。
私は割り切って挑んだので、例えばクライマックスでシズカさんが紹介した{netabare} 認知的焦点化理論{/netabare} とか、お勉強になりましたって感じで折り合えましたし。

何より、金髪ハンターの尊氏としては金髪ポニテ巨乳の甲冑ドイツ人・ベアトリクスちゃんが、
いつ登場するんだ?というのが延期が相次ぐ中でも、視聴継続できたモチベーションだったのでw甘めの評点。


あとは、アキラの父、ヒコじい、熊野、それと寿司屋の大将のおもてなしとか。
じっちゃんが輝いているアニメに悪い作品はないと思います。


【声優 4.5点】
主演アキラ役の梅田 修一朗さん、ケンチョ役の古川 慎さん。
高音、低音に暑苦しい男共の絶叫が共鳴し、夢へ驀進するキャンピングカーの動力源となる。

それをアンニュイボイスで冷淡に論評するのがシズカ役の楠木 ともりさん。
彼女が全身全霊でデレるカットがツンデレ好きへのご褒美。

日本大好きドイツ人・ベア役の高橋 ミナミさん。
高校時代、国際科履修で、日本語で懸命にコミュニケーションを取ろうとする外国人留学生との交流経験があったと言うたかみな。
外国人キャラとして確立しつつも、わざとらしくなり過ぎない。
絶妙な塩梅のカタコト日本語ボイスは国際交流の賜物。


特筆したいのがアキラのブラック企業上司役の小杉役・三宅 健太さんのパワハラ表現。
迫真の演技で圧倒されて私も胃がキリキリしましたw
トラウマを抱えている方は注意しましょう。

終盤立ちはだかる日暮グループリーダーの日暮 莞太(かんた)役の岡本 信彦さんも良い感じでイカれていて説得力がありました。


日暮はかつて数多くの自己啓発本を読み漁りながら夢を掴めなかった、見つけられなかった凡百の成れ果てでもあります。

『夢をかなえるゾウ』はビジネス書読み重ねても行動できねば夢を叶えられぬと主人公と人々に奮起を促す。
でも『夢をかなえるゾウ』を読んだ400万人超のほとんどは私も含めて夢を掴めたとは言い難く、
『ゾン100』観たって成功する人はごく僅かでしょう。
それでも尚、書店には夢を諦められない人々に向けて自己啓発本が並び消費され続ける。

夢見る人々の心を埋め続けるビジネス自己啓発書市場の悲哀も想起させるw
悪役陣の好演が作品を下支えしていました。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は宮崎 誠氏。
(K)NoW_NAMEにも参加しているギタリストが、
平時の静寂から、ここぞの場面ではバンドサウンド等で加熱させる緩急で作品を好アシスト。

OP主題歌はKANA-BOON「ソングオブザデッド」
ED主題歌はシユイ「ハピネス オブ ザ デッド」
双方とも各話タイトルに必ず「~オブザデッド」を付す作品とも足並みを揃える痛快ロック。

OPアニメーションはシリーズ前半が過去回の振り返りも交えた構成で、
後半がゾンビたちも交えたダンシング動画。
私はどちらの作風も好物なのですが、どっちも提供されるのはパンとラーメン一挙に喰らう感じでちょっとw
踊るのは良いけどもうちょっと早くしてよと正直思いました。
こんな所にも感じる制作の自由度と言いましょうか、延期が繰り返される混乱と言いましょうかw

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21
ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

マリオネットの亡国

●ストックホルム症候群という名の洗脳術使い

日本の加工肉製品にはかなりの確率で亜硝酸ナトリウムが投入されているようですが
実際のところどうなのか気になり先日近くのコンビニで現物を確認したところ
サラダチキン4種類の内投入されているのは1種類だけでした。

{netabare}しかしながらやはり何かしらの食品添加物は当然の如く入っておりますので
亜硝酸ナトリウムがなくとも相応の注意が必要であるように思います。{/netabare}

【グレートリセット】により資本主義経済はぶっ壊されます。
次に来るのは共産主義社会であると言われています。

共産主義社会において重要になるのは強力なカリスマ性を持ったようなリーダーでありまして
故に本作でも{netabare}その手のリーダーが登場するわけであります。

主人公の天敵とも言うべき元上司に無意識に恐怖感を覚えるわけでありますがこの恐怖感を利用して
カリスマリーダーはある種の【ネクロマンシー】=マインドコントロールを仕掛けるわけであります。

服従なら飴を、不服従ならば鞭をという単純な二者択一の選択でありますが
兵糧攻めの恐怖を味わったものにはこれ以上有効な手段はありませんので
これから現実世界で用意されているであろう試練の数々には相当の覚悟が
必要であると言わざるを得ないでしょう。

恐らく主人公は非常に厳しい精神的逆境を何とか乗り越えていくはずでありまして
もしかしたら現実世界で厄介な局面に晒される今後の我々にとっても事態を乗り越えるための
重大はヒントになりえるかもしれないという意味で、主人公の今後に期待がもてるわけであります。{/netabare}


●意識高い系女子

いかにも現代的で合理主義的な感じの女子キャラが登場しまして
あまりにもあれなオーラが漂っていたので伏線なんだろうと思いましたが
今回その伏線が発動したようであります。

{netabare}コンビニの「サラダチキン」を買う女とは、ある意味「チェンソーマン」の
「チャイニーズレストランシンドローム」に通じるところがあるいかにも
典型的な現代人であり「マインドコントロール」の制御下にあるという意味では
ゾンビ予備軍であると言っても過言ではありません。

ビールは旨い。しかしサラダチキンはパサパサの触感が問題外でありとても食えたものでは
ありませんが、それ以上に日本の加工肉製品全般に使用される食品添加物の「亜硝酸ナトリウム」
には発がん性がありまして、世界の常識では規制すべき添加物入りの食品ということになっています。

何故そんな危険な添加物が日本では規制されないかと言えば、それは我が国の本質が
株式会社日本だからでありまして、様々な化学薬品の需要を生み出すことにより経済が回る
画期的な仕組み故に、宿命的に経済を回すことが最優先の国是となり、株主様も大変満足されると、
そういうことになっているわけであります。

更に食品添加物や農薬など有害な物質を日々取り込み人体に蓄積されますとやがて病気が発生し
医療業界や製薬会社にも絶大なる需要をもたらすということで、経済大国日本株式会社は
永久に不滅であると自信を持って断言できるわけでございます。

サラダチキンが食べたいならばできるだけ品質がいい鶏肉を買って来て
サラダチキン専用メイカーで作ることを推奨いたします。

コンビニなどで売っているジャンクなチキンとは別次元のジューシーな触感を生み出す
低温調理法というものに秘密があるのですが、時間がかかるので既製品としてはコスパが悪く
食中毒のリスクもあるために当然の如く低温調理なんて問題外ということになるのでしょう。

サラダチキンはヘルシーで健康的というイメージを世に拡散したのは当然の如く
いつものマスメディアでありまして、すべては金儲けのビジネス口上であります。

経済至上主義や拝金主義の価値観を国民の脳内にねじ込んだのもマスメディアでありますが
気が付けば日本人の大半は金の亡者と成れ果てました。

意識が高いエリートならば生き残るというわけではなく、そもそもこの国の原理や
常識というものに問題があると考えるべきであり、多数派であるゾンビの群れの
思考回路に自分の信じるところに従い敢えて挑むことが必要であるということ
を本作は示唆しているのでありましょう。{/netabare}



日本人はモラルが高く、文化水準も高く、公平中立で、正義と平和を愛する国民性を
持ち合わせているため、よって日本国の治安もいいというような
そんな独りよがりの幻想、妄想を抱いていた時期もありましたが
残念ながら現実はその真逆といいますか、ただ単に日本人という種族は
見えない糸に操られるようにして、家畜のように飼いならされているのが
本当のところだったりします。

「社畜」という言葉は日本人の本質を見事についており、「株式会社アメリカ」の子会社に当たる
「株式会社日本国」の大変残念な実態をまざまざと思い知らしめるのであります。

経済第一に考えてきた日本人ですが、気が付けば奴隷や家畜のそのもののような立場にあり、
{netabare}租税負担率50%超えというまるで共産主義国家のカースト最下層民のような扱いを受けるも
愛想笑いで無難に流して、与えられた役割を当たり前のようにこなすわけです。

当然ストレスは溜まる一方で、体を患えば、病という道が、
精神を患えば、その行き着く果てには、自殺という道が、
待ち構えているわけであります。

【ネクロマンシー】とは【黒魔術師ネクロマンサー】が使う秘術でありまして
人間を魂が抜けたもぬけの殻のような状態にして人形のように操るのであります。

ナチスドイツはオカルト研究に熱心でありました。

オカルト研究の成果として生み出されたのが【MKウルトラの洗脳術】でありまして
大戦後には「株式会社アメリカ」の工作機関「CIA」がこれを受け継いだのであります。

【MKウルトラの洗脳術】と言えば薬物や身体的苦痛を課すというかなり過激な
手法でありますが、それよりもソフトな感じの洗脳工作と言えば3S政策であります。

3Sとはスポーツ、スクリーン、セックスのことでありまして、戦後の日本人を
このようなもので堕落させ骨抜きにしようとGHQが目論んだ工作であります。

スクリーンは映画であり、TVでありまして、これを用いて洗脳するわけであります。

そんなわけで今のようなマリオネットの日本人が生まれ、自動書記人形やリビングデッドの如く
日々盲目的に同じ日常を無限ループするわけであります。

まず第一に自分が【ネクロマンシー】の操り人形であると自覚することが大事でありまして
その自覚なくしてはリビングデッドの日常からは抜け出せないのであります。

本作は亡国日本の国民に対して【グレートリセット】を示唆する作品であります。

強制リセットされる前に、自らをリセットして自分が生きる道を模索しなければ
亡者の群れに飲まれて終わるだけであるという日本人の運命をそれとなく
示唆しているのでありましょう。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

58.6 3 ブラック企業で仲間なアニメランキング3位
レベル1だけどユニークスキルで最強です(TVアニメ動画)

2023年夏アニメ
★★★☆☆ 2.7 (142)
421人が棚に入れました
「小説家になろう」で日間・週間・月間・四半期1位を獲得した人気タイトルが、待望のTVアニメ化! ブラック企業に勤めるサラリーマン・佐藤亮太は、ある日ふと気がつくと、見知らぬダンジョンの中にいた……! そこは、あらゆるものがモンスターからドロップされる不思議な世界だった。 偶然出会った少女・エミリーの助けで自身のステータスを確認するも、体力や魔力などのステータスはすべて【F】(最弱)! さらにレベルは固定で【1】(最低)! 絶望の淵に立たされた亮太だったが、最強のユニークスキル【ドロップスキル・オールS】の持ち主であることが判明!! はたして亮太は、この不思議な世界で生き延びられるのか!? 最弱で最強の冒険が、今始まる──!

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

こいつはヤバい…。今期ワーストなろう筆頭!映像化したら駄目な奴ですね。

 最終回(12話)まで観ました。2023.09.24

 最後までゴミでした。モンスターを倒してもアイテムがドロップしない…世界の危機や〜!亮太の活躍で解決しました。ハイおしまい…。

 いつもどおり、説明が一切ないまま事件が起こり、すぐに解決します。今回は、何故か着物を着た女性がボスで、何故か強くて、我らが亮太さんも少し苦戦します。

 そのまま殺されてしまえば良いのに…と、思った視聴者も多いと思います。少なくても再起不能位にボコボコにしてもらわないと、話の帳尻が合わない感じです。

 結局、後出しジャンケンで倒しましたが、誘導弾がそんな使い方出来るなんて今まで言ってた?

 しかも、観念したボスを銃による処刑スタイルで倒します。二匹目のハグレモノゴリラもそうですが、猟奇趣味のスタッフでもいるのか?殺し方がグロいです。

 ツッコミ所が多いお話でした。全てのエピソードが何かおかしいという、狂いっぷりはクソアニメ史に残りそうです。

 歴史の証人となれたことを喜ぶべきでしょう。完走した皆様、お疲れ様でした。

 これから観る方は、阿羅漢並の修行レベルに達してないと、魔に飲まれそうです。
  
………………………………………………………………………

 9話まで観ました。2023.09.04

 仲間にウサギと火炎使いが加入して、男一人に女が三人のハーレムパーティーに。キモいデスネ〜!

 お金もドロップアイテムらしいです。もう、めちゃくちゃです。誰が価値を保証しているんでしょうか?金属貨幣だけでなく、紙幣もドロップするんですか…。

 食物や武器、衣服等のアイテムと違い、直接的な利用価値のないモノが流通しているんですね。キレイな宝石ならまだ分かるんですが。

 こういう所が、なろうの薄っぺらさなんでしょうね。世界がある日突然始まった感丸出しの所が!

 誰がドロップした得体の知れない金属製の円形板や印刷物を貨幣にしようと言い出したんですか?

 社会を社会たらしめる前史が全く無いので、主人公のための、都合の良い世界でしか無いのです。

 流石に視聴者を馬鹿にしすぎです。深夜アニメを観ている様な奴は、経済や社会機構の何たるかも分からないと思っているんでしょうか?

 良くこんな話を恥ずかしげもなく放映出来るなぁと、驚きを隠せません。恥的レベルMAXですね。

……………………………………………………………………… 
 
 7話まで観ました。2023.08.26

 今期は、設定がイカれているアニメが多いですが、本作は群を抜いています。

 あまりの酷さにしばらくレビュー出来ませんでした。「てぶくろ」さんのレビューがとても面白いので、細かいツッコミはそちらで!

 基本的に人間以外の生物は存在せず、全てモンスターからのドロップ品で成立している世界…。村や街の外には果てし無い荒野が広がっている…ディストピアですね。

 ゴミもハグレモノになる、しかも強いとか…。人間の屎尿とかもハグレモノになるんでしょうか?

 そもそもこの世界、物質循環が上手くいっていません。植物も無いのに、酸素とか何処から供給されてるんでしょうか?水もどうやって浄化されてるんでしょうか?

 中途半端に加工品もドロップしますが、武器とか誰が作ってるんでしょうか?冶金するのにも燃料が必要なはずですが…。

 武器も全てドロップ品なら、最弱武器の鎖鎌しかドロップせず、モンスターを倒せない事態に陥りそうです。

 原作小説は脳内補完するから、まだ何とかなるんでしょうが、映像化するとクソみたいな矛盾が噴き出しています。

 こんな映像化に不向きなゴミをアニメ化しなくてはならないアニメ制作スタッフの皆様には同情いたします。

 仕事が選べない…、主人公より社畜ですね。

………………………………………………………………………

 3話まで観ました。2023.07.26

 適当な話ですねぇ…。拳銃ゲットで専用の弾もドロップするなんて、どういう了見なのでしょうか?

 ドロップアイテムを放って置くと、ハグレモノになるのもイケませんね。アイテムの備蓄が不可能な世界って…。  

 裸でモヤシや人参しか食べないで生きられる人物しか生存出来ませんね。キャラクターの服に見える物は、外骨格かなんかなのでしょう。
 
 家や家具も、動かないモンスター、家モンや家具モンなのでしょう。

 こんな狂った話をアニメ化させられる制作スタッフの皆様が可哀想でなりません。
………………………………………………………………………

 2話まで観ました。2023.07.16

 人参ジャンキーウザうさぎ来襲!良いですね。ダンジョン物資モノカルチャー経済下、人参しか食わない狂人の登場には妙な説得力があります。もちろん、面白くは無いですよ?

 むしろ、人参ともやししか食べない位にしないと、整合性がとれませんね。ダンジョン内でおかずの沢山入った弁当食ってんじゃねーよ!

 主人公は都合の良いダンジョンでどんどん強くなります。作画の悪さも含めて狂った世界が視聴者の目の前に顕現しています。

 怖いもの見たさで視聴継続です。コレであなたもクソアニメハンターだ!

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 1話観てのレビューです。2023.07.13

 初見の感じは、神々に拾われた男っぽいアニメです。何となく凶気をはらんだほのぼのアニメと言う感覚です。

 ダンジョンでモンスターがドロップするアイテムに資源を頼っている世界…。設定が狂ってますねぇ。

 もやしや人参なんて、2、3日で駄目になるようなものを、取引して経済回しているなんて、フィクションでも良くこんな世界を設定出来るとなぁと驚愕しかありません。

 せめて、ドロップアイテムは保存のきく貴金属にするべきです。これ、生産地(ダンジョン)と消費地の関係、どうなっているんでしょうか?もやししか食べない地域とかありそうです。

 まぁ、小学生でもおかしいと分かる社会構造の物語を上手く回せる訳がないので、早々に破綻すると思われます。

 確実に時間の無駄になりそうなので、視聴中断もやむ無しかもしれません。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

最強のスキルと最高の仲間 最弱で最強の冒険が、今始まる――!

この作品の原作は未読です。
私にとって2023年夏アニメの中で、最も気楽に視聴できて楽しい作品の一つでした。

その最大の特徴として、心底悪い奴が出てこないんですよね。
もちろん、物語上、他の冒険者と対峙することもありますが、基本的にドロドロした部分が無いので安心して視聴できたのかもしれません。


「小説家になろう」で日間・週間・月間・四半期1位を獲得した人気タイトルが、
待望のTVアニメ化!

ブラック企業に勤めるサラリーマン・佐藤亮太は、
ある日ふと気がつくと、見知らぬダンジョンの中にいた……!
そこは、あらゆるものがモンスターからドロップされる不思議な世界だった。

偶然出会った少女・エミリーの助けで自身のステータスを確認するも、
体力や魔力などのステータスは全て【F】(最弱)!
さらにレベルは固定で【1】(最低)!

絶望の淵に立たされた亮太だったが、
最強のユニークスキル【ドロップスキル・オールS】の持ち主であることが判明!!
果たして亮太は、この不思議な世界で生き延びられるのか!?

最弱で最強の冒険が、今始まる———!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

物語を完走して振り返って思う事…
今でこそ企業における社員の勤務は限りなくホワイトに、そして適正に管理されている筈…ということにしておきますが、それでも昔は軒並みブラック要素を兼ね備えていたと思います。

かく言う私も社畜の一人で、それこそ当時私の働いていた職場は「不夜城」と呼ばれるくらい、皆さん夜遅くまで残って仕事していましたし、休日出勤だって当たり前でした。

そんな苦しい現状からポンと抜け出せたら…と当時は何度も思いましたが、この作品の主人公である佐藤亮太は、当時私の憧れだった夢を実現させているんです。

もちろん、ブラック企業からの転生モノや山ほどあるので、この作品に限ったことではありません。
ですが、佐藤亮太を見ていると…毎日がメッチャ楽しそうなんですよね。

それにステータスは最弱ですが、その弱点を庇って余りあるドロップスキル・オールSという最高のギフトを貰っているんです。
そりゃ、毎日だって楽しくなりましょうかね…

加えて…高野麻里佳さんや、さおりんが演じているキャラとご一緒できるんです。
もう、これはご褒美以外のナニモノでもありません^^;

しかし…さおりんボイスが聴けるのは嬉しいのですが、体調不良で活動を一部制限していると聞いています。
それなのに、今年も結構な作品に出演されています。
ちゃんと専門の先生に診て貰っていると思うので問題はないのでしょうけれど、決して無理はして欲しくないと思っています。

一方、物語の方はダンジョンでモンスターを倒してアイテムをゲットし、それを換金して生計に充てる、という感じなので、物語にも大きな起伏もありません。
だけど、こののんびりとした感じこそが、この作品の長所なんだと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、ノラ from 今夜、あの街からさんによる「Chase Me」
エンディングテーマは、宮川愛李さんによる「タンバリンの鳴る丘」

1クール全12話の物語でした。
こういう視聴して気持ちの優しくなれる作品は、毎期1作はあって欲しいと思います。
しっかり堪能させて頂きました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.3

★1だけど興味本位で視聴継続です

4話まで見たけどナニコレ??
今まで見たなろう系アニメでワーストを更新したかも
酷すぎて逆に気になるので続きも見るけど、絶対に人にはオススメできません

設定が適当すぎておかしなことばっかりだけど細かいことを気にしなくても面白いところが何もなくてきつい
ダンジョンの1階にいたら一瞬で10階に行くなど話が飛び飛び
見ていて( ゚д゚)ポカーンとするくらい主人公がこうなったら便利なのにって思うものがなんでも都合よくすぐに実現する
「こうなったらいいのに」の思いつくままに設定を追加するので矛盾がいっぱいあります
一番ひどいのが、この世界のすべてのものはダンジョンでドロップされるのに、ちょっと目を離しただけで魔物化しちゃうという無理のある設定

以下、各話の変なところや都合良すぎるところなど
1話{netabare}
「この世界のすべてのものはダンジョンでドロップされます」
「ここはスライムしか出ません、スライムからはモヤシがドロップします」
「私は弱いのでここでしか狩れません」
モヤシしか入手できないのにどうやって生活してるの?
毎日大量にモヤシ手に入れてるならレベル結構上がってるような

ニホニウムのガイコツを倒すとHPが上がる種落とすみたいだけど
倒せたのは偶然柱がガイコツにあたって倒せただけなのにどうやってHPカンストするまで狩りをしたのでしょうか?
倒しまくっての一言で飛ばされてたけど何年も経過してるの?
その間テルルの1Fとニホニウム以外に行ってないみたいだからモヤシとHP上がる種しか入手できないのに家賃払えるの?
{/netabare}
2話{netabare}
人参切ってもあんな長方形になりませんよ
イヴの暴力とわがままも鬱陶しいし、冒険者まともな人いない
「ダンジョンのドロップアイテムをひとけのないところに放置するとモンスターになる」
やばい設定きましたね
この世界のすべてがドロップアイテムだから、人が近くにいないものは全部魔物化するってことですよねー?
HPと力だけの主人公、どうやって巨大ゴリラに飛び蹴りや頭突きを?
{/netabare}
3話{netabare}
ゴリラ倒したら銃が手に入りました
銃使いになるなら力なんのために上げたの?
弾丸節約しないとって言った5秒後にただのスライムに銃使うのはギャグなの?ツッコミ待ち?
ちょっとかぼちゃ放置しただけでモンスター発生
なんでゴキブリ退治に銃使ってるの?
ゴキブリ倒してるシーンの主人公のデフォルメ気持ち悪い
ゴキブリ倒したら都合よく銃弾がドロップ
冷凍弾の入手すごく面倒で時間かかりそうなのに景気よく連射しますねー
{/netabare}

4話{netabare}
見ていて恥ずかしくなるくらい主人公に都合のいいことばかりおきますねー
都合のいいことしか起きない世界、つまらなくないですか?

レアモンスターからドロップが2倍になるネックレス入手
マーヴェラスなタケノコ高く買い取る人出現
そうだ、専売契約しましょう!
「お姫様までいるなんてこの世界は凄いな」
アルセニック、あっという間に地下10階
1000万の魔法カート無料で入手
店の買取金額に難癖つけて暴力をふるう冒険者、そこに主人公登場
入れたアイテムの金額を自動で計算するカート使って解決

{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17

61.7 4 ブラック企業で仲間なアニメランキング4位
ブルバスター(TVアニメ動画)

2023年秋アニメ
★★★★☆ 3.1 (74)
151人が棚に入れました
若き技術者・沖野鉄郎は、自ら開発した新型ロボット・ブルバスターを携え、害獣駆除会社の波止工業に出向。田島が社長を務める波止が対峙しているのは“巨獣” と名付けられた謎の生物だった!
さらに万年金欠の零細企業とあって、波止には常に経済的な問題がつきまとう……。
ロボットの燃料費、パイロットの人件費、もちろん弾一発の無駄さえ許されない。巨獣を退治するという「理想」と、コストという「現実」の狭間で、波止に未来は訪れるのか!?
ネタバレ

てぶくろ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

日曜劇場みたいなことがやりたかったんだけどなぁ…

 キャラに魅力がない、世界観にワクワクしない、フィクションとリアルが上手に混ざり合っているわけでもない、毎話毎話 不愉快な展開が多い……こんなのがやりたかった事なのか?
 
 どうしてこうも主人公は自ら嫌われようとしているんでしょうね。
 ただでさえ、現状6話に来てもまだアル美さんや経理のハゲ相手に空回っているのに、高学歴研修生とも衝突するんだもんなぁ。
 明るいバカ ってだけなら親しみも持てるのに、学歴コンプレックスを持っていて隠そうともしないですし。

 会社のしがらみとか金の問題も、ただただ面倒くさいだけでプラスに働いていない。
 ここを面白く描けないなら、この作品をやる意味って何だろうと 考えてしまいます。

 第10話まで視聴しました。
 {netabare} とりあえず、第7話から第10話まで視聴して抱いた感想は、「あぁ、日曜劇場みたいなことがやりたかったのね」です。
 大企業相手に零細企業が頑張るぞ、的なやつですか、ですが残念ながらそれを目指すには話の厚みが欠けてしまっているように感じます。

 まず、第7話ですが これまでさんざん擦ってきたアル美さんの犬の話に決着がつきました。
 ケリがついたことに安堵しつつも、ここまで擦るような内容だったかなと首を捻りたくもなります。
 アル美さん、犬笛を頼りに単騎特攻って蛮勇が過ぎるぜ…。
 ていうか、あの研究所のおっさんはどういう扱いにしたいんでしょうね。
 携帯を拾おうとして、ネットにかかるってくだり必要でしたでしょうか? 別にあの巨獣が引きちぎるとかでもよくないか?
 鉛くんの正論パンチや四角四面すぎる行動に対して、主人公や武藤さんの肩を持ちたくもなりますが、正直この二人の心証が悪いので何とも言えない気持ちになります。
 で、その鉛くんはというと、1人で島民にアンケートとったりクラウドファンディングの準備をしていたようです。
 うん…まぁいいと思いますけど、資金繰りとかが大きいテーマとしてあるこの作品で、7話まできて今さらクラファンをドヤ顔で出されてもなという気がします。
 島民アンケートも、今まで守秘義務が諸々のネックだったのにアンケートとったら実は良かったですであっさり流してしまうのも釈然としません。

 研究所で巨獣から逃げるときのカット割りはすごい迫力があって良かったと思います。


 第8話は、冒頭の鉛くんの巨獣駆除の手腕や業務改善をくらった主人公が、そのモヤモヤを武藤さんを扱き下ろすことで発散しようとしています。
      マジでコイツなんなんだ…。
 オリジナルアニメは度々なんの魅力もない主人公が登場したりしてしまいますが、コイツはその中でもなかなか抜きん出ていますね。

 その後、武藤さんは武藤さんで粗暴な言動をしながら、巨獣駆除を脳筋的無茶をすることで視聴者からさらに嫌われに行きます。
 脳筋というだけならまだ好印象を持てるかもしれませんが、重役がいるとわかったら取り繕うとする卑しさも見せてしまったのが致命的ですね。
 しかもトドメとばかりにその後、酔って若者に絡むという姿も見せてくれます。
 ここでしっかりと嫌われると後に活躍したところで、マイナスが0になるだけなんですけどね。


 第9話は会社が塩田に吸収されることになり、その際武藤さんが現場を退けなければいけないことが分かります。
 このとき、なんか武藤さんが被害者みたいになっていますが、前話のことを踏まえると塩田の考えに納得しかありません。

 その後、塩田が不穏な動きを匂わせていることがわかります。
 ですが、この辺り主人公が、ロボは俺のモンだ とかいう訳のわからん視点の話を持ってきてギャーギャー騒ぎそれを鉛さんにド正論で返されたりしているので非常にブレます。
 巨獣の発生理由にしても、社外秘だから取り戻せって言われたデータを興味深い内容だからみんなで見てみましょう、となったのには驚きました。いや見んなよ。
 主人公から被害妄想のバイアスがかかった考えでスパイ扱いされる鉛くんやまともな事を言っているのに邪魔者扱いされる専務が不憫でなりません。
 この作品はまともな人がひたすら可哀想なアニメですね。

  
 第10話はこの作品の大きな転換点であり、また私個人としては大きく道を外してしまったような話だと思っています。
 今話で社長は現状を世間に公表することで支援や公的な機関の協力について言及していましたが、正直この考えは視聴者からすると第1話の頃からずっと感じていたことです。
 何故そうしないのかは守秘義務があるからとのことでしたが、鉛くんのアンケートで実はそんなことなかったですとあっさり解決してしまいましたしね。
 しかも、事態が好転するかは賭けです、とか言われてはなんとも締まりません。

 一方、社員たちは業務を配信することで、塩田の闇を暴露し世論を味方にして収益化しようという、暴露系youtuberみたいな事をするそうです。
 クラファンとか配信とか、大学生が考えそうな企業改善案で非常に素敵ですね。
 先ほども書きましたが、ドヤ顔で出すようなもんじゃないでしょ。
 
 不条理に対して、時にルールを破る方法でもって現状を打破するというのは、漫画・アニメにおいて様式美だとは思うんですが、この作品では絶対にとってはいけなかった手段だと思います。
 この作品はイントロダクションや放映時の煽り文句でも、「現実」というものに言及し注力しているのがわかります。
 これまでも人件費や弾代などのコストの話、船舶免許を持っているかや会社のしがらみなどを描いてきました。
 現状、悪役である塩田は現実的な手法で波止を封殺してこようとしています。
 それを主人公陣営が、『こんなルールやら規則なんか関係あるかい!バーンっと世間に公表したったらええねや!もう10万人見とるわ!今さら止められるかい!巨獣ぶっ殺したるわヒャッハー!』という行き当たりばったりな手法をとってしまっては、もう理想と現実という根本のテーマからも逸脱してしまったように思います。
 
 さらに何とも残念な点とすれば、この作品はノリと勢いが重要視されているわけではなく、キチンと鉛くんのようなキャラがいたのにも関わらずこのような手法がとられたことです。
 基本的にド正論やマジレスに対しての返しが弱すぎるんだよなこの作品。
 
 残りの話数で挽回できるのか期待です。

 {/netabare}

 第11話視聴しました。
 {netabare} うーん…なんというか、順当に残念な方向へと向かっていますね。
 打ち切り漫画の最後のまとめ方というか、敗戦処理をしているというか…。
 
 序盤、湖の調査をしていたら巨獣が出て、取り敢えずな感じでアル美さんが怪我をしました。
 なんかもう最終話にてアル美さんが駆けつけるっていう感動を演出するためだけにこうしましたよね? 安いんだよなぁ…。
 

 その後病院にて自分たちの動画が炎上していることを知ります。

 うん、まぁ 塩田のやり方の汚さを演出したり、アンチコメ等に対する脚本の言いたいこととかはわかるんですが、これをそのまんま事務員の子に言わせてるのがなんだかなぁ…。 
 それだけ炎上について詳しいなら、今回の件がどういうことになるか事前に想像つきそうなもんですけどね。

 
 後半は、豪気な関西弁のおじさんがハゲネタを引っさげてビジネスの話をしに来てくれました。
 島の固有種のウミキノコには新発見の発毛成分があるんですって。

 研究所の人がやってきて、巨獣の新情報をくれます。巨獣には未知の神経伝達物質があるんですって。

 物語の最終盤になってから、こうして未知のなんたらとか言い出しているのを見ると、話の収拾のつけ方がもうどうにもならないんだな、としみじみと思い至ります。

 それでも最後はどう締めるのか楽しみです。
 {/netabare}

 最終話視聴しました。
 {netabare} 最終回ということもあって、画面が中々派手で盛り上がってる感じが演出できていて良かったと思います。

 ただ、まぁ内容についてはこれまで感じていた不安な部分をそのまま内包したまま、とりあえずなんとか気合いと熱血で誤魔化し乗り切った、そんな印象です。

 巨獣との戦闘は、良く言えば「テンポが良い」ですが、印象としてはピンチを演出した割にやけにサックリといった感じです。
 あの大型巨獣をがっつり終盤のメインに据えても良かったんじゃ?と思います。
 
 沖野くんの気合いのシーンは、ヒーローという単語から序盤との繋がりを感じられるものでしたが、沖野くん…後半はめちゃくちゃ空気でしたよね笑
 アル美さんについても、まだ犬のこと擦っていて笑いました。
 社長の熱い啖呵も良かったのですが、その後の典型的な「俺たた」endのことを考えると、波止を見くびるな!波止をナメるな!と言われても熱さしか残りません。


 まとめ
 
 こういう作品の作風、テーマで面白いもの良いものを作ろうとするならば、最も重要なのは事前段階で どれだけ設定を深堀れているか、どれだけ話を練れているかにかかっていると思います。
 
 本作品は「重機的なロボットが活躍する」というコンセプトの方が先に立ってしまい、ストーリーやテーマが疎かになってしまいました。
 この作品においてロボットとはあくまで表現方法のはずです。

 よく、オリジナルアニメではもっと尺があればな と思うことがありますが、この作品に限って言えば例え2クールあったところでたいしてオチは変わらなかったように思います。

 これは個人的妄想なんですが、鉛くんの登場は第1話からで良かったのではないかと思います。
 第1話の頃から沖野くんと鉛くんの関係性を深めれていれば、「理想」と「現実」の対比をもっと見応えのあるものにできたり、会社の人間関係も深めることができたのではと考えてしまいます。


       {/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

無能な企業、無能な従業員、無能な行政機関…。危機的状況に対応出来そうも無いのは現代日本のカリカチュアなの?意味不明です。

 最終話(12話)まで観ました。2023.12.30

 巨獣の発生原因は分かりましたが、島で繁殖してましたって…。一体巨獣は何を食べているんでしょ?これ、海に進出して魚とか食べてますよね?

 もう、塩田化学が島を領有して巨獣ファームにしようとかそういうレベルを超えたバイオハザード進行中じゃん!どうするのよ?周辺住民既に何人か食われてるでしょ!?

 波止工業も、そんなに簡単に巨獣駆除出来んなら最初からやれよ!バカなの?

 結局、巨獣が脅威だけど金になるなら、塩田、波止、島民、行政が一丸となって対応しなきゃ駄目でしょ。もっと上手い方法がありそうです。

 後、ブルバスター要らんです。巨獣退治だけなら、トヨタのバンに重機関銃でも乗せた方が戦力になります。イスラムゲリラのお墨付きですよ!?信用と実績が…。

 何となく、零細企業の波止工業の勝利的な感じで終わりましたが、常に後手後手で不手際連発だったのに、島民の信頼を得られるの?島民の頭はお花畑ですね。

 警察とか自衛隊が出てきて業務終了でしょ。これから何をするんですか?これからも島のインフラメンテナンス独占出来ると思ってるの?

 なんか、根本的な部分が解決出来て無いんですが、無理矢理ハッピーエンドにした感じが強いです。

 制作は頑張っているようですが、物語がおかしいので、面白く無くなってしまったのがとても残念です。
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 10話まで観ました。2023.12.10

 いや…、そうはならんやろー!本社に吸収されそうなので、意趣返ししたれや〜!で、主人公達はSNSを活用します。

 今までの話は何だったんでしょう?公害の原因を隠している大企業の内幕を協力会社が正義感から暴露したみたいな流れになっていますが、巨獣と公害は違います。

 公害は、政府や大企業が原因を隠したりして、被害が拡大しますが、巨獣は取り敢えず討伐すれば、島民も帰還できます。原因は解明は後でよろし!

 そもそも論として、なんで波止工業が巨獣退治請け負ってんだって話に戻ります。ブルバスターはこの世界では一般的なロボらしいし、零細企業で大した技術も人材も無い会社ですよ!?

 細かいツッコミは「てぶくろ」さんのレビューに譲るとして、脚本のアタオカ振りにびっくりです。下倉バイオさんの脚本かな?違う様です。

 酷いオチになりそうですが、ここまで観たので、むしろワクワクします。東京24区並のヤバさを感じます。
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 7話まで観ました。2023.11.16

 新人の鉛さんが仲間として覚醒した7話でした。アル美とシロの別れなど、泣かせるエピソードモリモリで盛り上がってきました…。

 と、素直に言えないのが本作品です。何だか分からん巨獣相手に無能な人達が中途半端にか関わるから起こる悲喜劇です。

 パニック映画でキャラがやってはいかんことを敢えてしてピンチの連続になる様なイライラ感があります。

 危機管理が出来てない、戦う組織のクセに金も人員も足りない、無謀なカミカゼ攻撃で結構なんとかなるなど、大人がやってるお仕事物語とは思えません。

 ちいかわ達が、なんとかなれ〜!と、己の命と勇気を賭けて、でかこわと戦うのとは訳が違います。アホが何をやってもアホだな〜としか思えません。

 オチへ向けて、頑張って欲しいです。道化の主人公や経理のハゲより、アル美と鉛を活かした方が良い気はします。

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 6話まで観ました。2023.11.09

 新キャラの鉛さん、高学歴で頭が良いけど、空気を読ないで正論を吐くアスペみたないやつでしょ?(笑)として、制作側は登場させたのかも知れませんが、世界観を破壊しかねない真っ当な正論でツッコミを入れてきます。

 主人公達の会社自体が巨獣と真面目に戦う体勢の組織では無く、場当たり的なカミカゼ職場なので、鉛の正論が物語の急所を突いてきます。

 今回も謎の成分が入っているガスの中、生身でガスマスクだけつけて行動したりしますが、ボンベ付じゃない、吸収缶方式程度のマスクで、謎のガス防げるわけないだろ?化学舐めてるの?

 ブルバスター自体、有人機である必然性がありません。巨獣は島の生物由来らしいので、罠猟で取り敢えず生物を駆除してから活動すれば良いのでは?

 コストをかけてブルバスターを運用する意味が不明で、それを新キャラの鉛に指摘させてはいけません。

 馬鹿しか居ない世界に、ツッコミキャラを登場させる理由が不明です。破綻した物語の言い訳か?なにはともあれ新キャラ鉛氏の活躍に期待大です。

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 5話まで観ました。2023.11.06

 新キャラ登場!野郎なので別に気にもなりません。これでキービジュアルのキャラは全部揃った様です。

 しかし…、ブルバスターの性能悪いですねぇ…。二足歩行する意味が問われる5話でした。

 今回巨獣が出てこなかったから良かったですが、相変わらず謎の有毒ガスの中、平気で活動します。自殺行為手当でも支給されてるのかな?。いつか死にますよ?

 もうちょい、登場人物達には危機感をもって行動してほしいものです。

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 4話まで観ました。2023.10.26

 今回は、主人公やロボも活躍し、巨獣の謎に迫る中々面白いお話でした。

 経理のハゲやピンク髪の二階堂アル美(ヒデー名だな!)も良い味出していました。

 ただ、やはり企業の在り方としては疑問を感じます。重要な作戦が従業員や他の会社の自腹やボランティア頼みだったりするのは、どう考えてもブラック企業の所業です。

 また、島民からの委託で巨獣退治をしているというのも、どうかと思います。

 熊や鹿だって泳いで他の地域に渡り、生息域を広げたりします。生態不明の巨獣も、泳げるのがいるという描写がありましたが、島から出て、他の地域で暴れたら誰が責任をとるんでしょう?

 島は謎の有毒ガスも出ている様ですが、主人公達は別に防護服とか着ないで軽装で活動しています。また、YouTuberや他の一般人も簡単に上陸してきます。この人達に被害があったらどうするの?

 結局、零細企業の手に負える案件じゃないんですよね。島から巨獣が逃げないようにしたり、一般人の上陸阻止とか、法的根拠と警備する人員が無ければ無理です。

 公的機関の権力や大学等の調査力無しで何をするんですか?無能企業が事態を悪化させているようにしか見えません。

 行政機関が出てこないのは、行政も無能なんでしょう。この世界、まともな組織が軍隊しかないという、後進国並に衰退した日本が舞台のブラックコメディなのかもしれません。

 何か観ていて、気分が落ち込みそうです。
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 3話まで観ました。2023.10.19

 世界観が何かおかしいです。巨獣について、公的な組織が出てくると島に住人が帰還出来なくなるから、民間会社が対応してるって…。

 正体も分からず、島民を容赦なく捕食する化け物ですよ?世間に公表して国家的に対応すべきでしょ。なんで、下請けで予算もないような会社がやってんの?

 主人公、親会社と島民の板挟みになったりします。会社の業務がイリーガルなので、経営に苦労しますが、当たり前じゃね?

 こんな業務でどうやって利潤出すの?巨獣の死体が金になるような、異世界ものなら分かりますが、ロボを動かすだけで赤字でしょう。

 何か、巨獣を殲滅すれば良い様な流れになっていますが、だったら島を絨毯爆撃でもしろよ…。クソみたいなロボで場当たり的に上陸して駆除出来るわけ無いだろ!

 リアルな会社モノっぽいのですが、根本的に世界観がおかしいので、色々空回りしています。そのうち、社員に死者が出そうです。
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 1話観ました。2023.10.07

 土建屋風組織がモンスターと戦う話の様です。で、もって他のレビューアー様も書かれていますが、初っ端から演出が下手すぎます。

 この組織、ものすごく無能です。構成員も中卒っぽいガテン系しかいませんし、事務能力も低いです。武藤の資格、労務管理も出来ていません。

 こんな組織が対応しているようでは、モンスターの脅威も大したこと無さそうです。

 エブァンゲリオンのネルフは、正規軍もお手上げの人類の驚異に対応出来る、超スゴイ組織だ!という効果的な演出がありましたし、パトレイバーなら、特車二課は独立愚連隊っぽかったけど、実は有能で大活躍というカタルシスがありました。

 リアル寄りにしたつもりかも知れませんが、いきなり組織の官僚主義的非効率を見せつけられて、視聴者はどう反応すれば良いのですか?

 無能組織が危機に対応出来ずに末端の兵士や構成員が死でもって贖うなんて、歴史上にいくらでも実例がありますが、そういう系統のお話なの?

 どちらにしても、敵がそもそも大したこと無いか、危機に対応出来なくて胸糞展開かご都合主義になるしかありません。

 1話から視聴者の興味を喪失させる演出に驚きを隠さません。多分つまらんでしょうが、クソアニメ成分高めなので気にはなります。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

20世紀の会社のような展開とキャラが馬鹿すぎて不快です。

6話 話のフレームは悪くないんですけど、肉付けが面白くない。キャラが馬鹿しかいない。演出も展開も20世紀の会社の感覚。

 SFの大きなフレーム、骨組みは悪くないです。島設定と動物が変化する、それを退治する民間企業という部分ですね。

 それ以上の経営に関する部分はなぜ民間なのか?に仕掛けがないんですよね。SF設定として民間企業であることに奥行がありません。つまり、設定のための設定です。貧乏人のロボット開発がしたかっただけ?

 キャラも同じで全員が物語の為のキャラではなく、作品の為のキャラという感じです。つまり馬鹿を配置して作品にしている感じです。主人公とアル美が特にそうですけど。まあ、この6話の馬鹿っぷりでちょっと我慢の限界かなあと。

 ついでに言っておくと、社長の禿頭ネタとか、終業時間がどうとか、露骨なセクハラとか、あらゆる肉付け部分がテンプレでしかありません。演出、展開、キャラの言動が2,3世代前の作品、20世紀の会社の感覚を引きずってないでしょうか。

 つまり、SF的な設定の結末をどうしたのか?以外は興味が持続しません…というか積極的に不快になります。ですので、視聴中止。

 キャラとストーリーは1.5にしておきます。





3話 描きたいことは垣間見えるが、ロボットものの悪いところが出ている。 窪之内英策氏の描くはかなげでしかし色気のある少女が好きなので、視聴しました。

{netabare} 島民が場所を追われるということから、福島県の原発のアナロジーなのかなあとも思いますが、現状では相手が人災ではないので分かりません。ガスの問題が出ているので今後は人災の事故か故意の可能性があります。

 水道事業の民営化などの行政サービスのあり方なども含まれている感じです。青年団の高齢化、成り手不足の問題もでてましたし、ネットへのマル秘情報の拡散と対応もありました。

 話の構造は「Deep Insanity THE LOST CHILD」と「サクガン」を合わせたような感じです。で、やっぱり思い出すのが「トライダーG7」かなあ、というアニメ作品です。

 本作を見て連想するのはヒグマです。ヒグマ退治で疑問に思った事はないでしょうか?なぜ自衛隊が出ないんだ?警察ではないの?ということです。
 実は獣害でも災害派遣は出来ます。ヒグマやトド退治で自衛隊が出動したことがあります。が、いずれも1960年代で現在は自衛隊に依頼されることはあまりありません。

 災害派遣要請というのは政治的な判断で、他の手段があるときには出しづらいのと、自衛隊が必ずしもベストな第一選択ではないからでしょう。猟友会のベテランの方がヒグマの生態が分かっている分、効率的とも言えます。
 なお、警察の発砲は威嚇に限定されているので無理でしょう。警官の狙撃部隊でも技術は対人向けですので、ヒグマ退治は無理だと思います。

 経営=金儲け…ではありますが、商売はニーズが無いとできません。そして「顧客満足」です。で、事業に対する地域の理解と地域に貢献する企業風土でしょう。

 そういったことを、比較的丁寧に描いていると思います。4話の予告を見るとペットの置き去り問題などもでていました。

 以上を考えると、真面目に考えている話だと思います。思いますが、肝心の主人公にリアリティがないのと、思い入れができないんですよね。

 彼はロボットを作ったらしいですが…パイロットと開発者が同一で、しかも単独の派遣でサポートも無し。何より考えが浅くドラマのために馬鹿になっています。馬鹿さ加減でリアリティが無くなっています。

 そう、これは主人公だけではないですが、キャラが馬鹿なんですよね。大衆=馬鹿のカリカチュアだとは思いますが、しかし、いくらなんでも馬鹿すぎるでしょう?この馬鹿の集合でドラマを作る手法は、今はアニメで見ると辛いですねえ。小説…それも連載小説なら勢いでいけるかもしれませんけど。

 ロボットものに必要なのは主人公の成長課題ですねえ。日本のアニメ…特にロボットものになぜティーンが主役なものが多いのか。それはティーンエイジャーの課題だし、大人になって成長云々というのが痛いからだし未熟さが許されないからです。

 アメリカのスーパーヒーローものが痛いのはいい歳したオッサンがコスプレして成長云々と言っているからです。日本のティーン主人公がリアリティがないとかいますが、成長課題を描くのにハイティーンがもっとも感情移入ができると思います。
 主人公はその点で行動や考え方がかなり幼いし、それがわざとらしいです。そして社会人の成長に対する感動のラインはこういう馬鹿がまともになるような話ではないです。

 ロボットに魅力がない。これは最近のロボットアニメに見られる不思議な現象です。ロボットは自己拡張ですし、憧れです。その為に重要なのが、ロボットに必然性があると思わせることです。ミノフスキー粒子とはいいませんが、パトレイバーくらいの設定は欲しいなあ。
 
 パイロットの魅力、成長課題と年齢設定、ロボットに対する憧れと必然性。馬鹿が集まってドラマを作る手法。これが最近の特にロボットアニメをつまらなくする原因です。それが全部そろってますねえ。ロボットものの要素として自己拡張があるかもしれませんが、そこはこれからでしょう。


 そして、アニメの出来も良くないです。窪之内英策氏の女性キャラの魅力は繊細な線ですので、それをベタ塗りのこういう感じで表現されても駄目ですね。害獣もひどいし。

 ということで、社会の何かを表現しようという試みは評価しますし、小説なら面白いかもしれませんが、アニメとしては、特にロボットアニメとしても経営ものとしても、出来はよろしくないです。

 切りたいのはやまやまですが、SFは最後まで確認したいし、レミノというサブスクの使い勝手も確認したいので、多分見ると思います。

 次のレビューは最終回後か切った時だと思います。{/netabare}


4話 1点だけ。ロボットとか船に乗ってないときの二階堂アル美は結構色っぽくて綺麗でした。乗り物に乗ってるときがだめかなあ。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10

69.0 5 ブラック企業で仲間なアニメランキング5位
ラーメン赤猫(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (88)
247人が棚に入れました
猫だけで営むお店『ラーメン赤猫』、そこにバイトの面接で訪れた人間の珠子。正直に犬派と答えた彼女はあっさりと採用が決まり、任されたお仕事は猫たちのお世話係。ブラッシングを通じて垣間見える猫模様に、様々なお客様が織りなす人間模様。身体も心も温まる『ラーメン赤猫』、愛しさ大盛り、召し上がれ。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

猫と経営と日常の素晴らしい融合。面白いけど、惜しいのはテーマ性。

 人種差別のアナロジーとかコミュニケーション論とかいろいろテーマ性はつけられると思いますが、それは牽強付会でしょう。どちらかと言えば、経営と猫という2つの異質な要素の優れたミクスチャーと見ればいい気がします。

 その点では素晴らしい作品でした。猫あるあるにとどまらず、経営と猫の緻密な設定から面白く興味深いエピソードを作り上げていました。高く評価したいと思います。

 ただし、です。その構造にテーマ性をもう少し入れられなかったのかな、という気もしなくはないです。何か軽くてもいいので主義主張があればもっと興味深く見られたのかなと思います。
 最終回に至ってタマコの過去が清算された気がします。その構成は大変良かったですが、クリシュナの虎・製麺、佐々木さんの経営者、サブのゲーム、ハナのアイドル設定などエピソードのネタどまりになった気がします。

 ですので、名作・秀作認定はできませんし、わかりづらくてよくわからないけど引っ掛かりがある話でもありません。よくできた日常系の範囲にとどまってしまったかなという気がしました。ですので再視聴のモチベーションがわくかちょっと疑問です。1年後くらいに再評価されるかどうかでしょうね。

 ですので、評価はオール4。面白さ、設定のすばらしさをストーリー・キャラに加味して4.5とします。





1話 いや、毛がメインテーマかい!という突っ込みを入れたくなる。

{netabare} 猫を飼ったことがある人はご存じでしょうが、猫の毛はすごいです。猫の苦労は、スプレーと爪とぎさえしつけられれば、毛との闘いと言っていいでしょう。毛はどんなにいい子でもどうしようもないです。
 ですので、本作も猫がラーメン屋とか無理だろうけど、まあフィクションだからそこはスルーして見ようか…と思い見始めました。「いや、毛がメインテーマかい!」と言う感じです。

 この設定で出オチ以外に何かできるのか、興味があります。ラーメンに主題はいくのか、それともお客さんのゲスト物語なのか、個々のキャラの深堀りなのか。猫好きとして内容は数話は確認したいです。

 それにしても、釘宮さんと早見さん、最近また活躍が増えてます?{/netabare}


2話 面白いです。猫設定をちゃんと活かせています。ただ、偽格言とサブタイが機能してないかも。

{netabare}  なるほど…面白いです。通常のラーメン屋物語では成立しない猫だからこそ、猫を活かして話がうまくできていると思います。その点で後半は普通にわかりやすかったです

 前半はタマコさんがなぜお客さんから受け入れられたかが、ちょっと読み取れませんでした。猫だけだから繁盛しているわけじゃない、という意味なんでしょうか?もちろん「ハナちゃんのプロ意識」がサブタイトルですから、その話なんでしょうけど。プロ意識が空回りしているのがちょっとハナちゃんが可哀そうな感じでした。後半のギョウザ無料券を渡すところも含めてかな?

 それと、好奇心は人をもころす…という導入の意味がよくわかりませんでした。これは後半の実況者にかかっているの?タマコさんは余計なことはしなかったし…
 製麺機のちょっとした下りでも、ちゃんと猫(虎)であることのハンディキャップと手打ちの話が入ったりして、次以降に繋がりそうで話の作り方は上手いと思います。
 ですが、どうもサブタイトルと冒頭の偽格言が活きているかなという気はしました。

 とはいえこれは気楽に1クール見られる奴ですね。ED後のショートコーナーが面白いです。 {/netabare}


3話 結構作品としてレベルが高いことをやっている気がします。面白いし感心します。

{netabare} 今週気づいたのが、ハナちゃんの耳の花はちゃんとピアスの穴をあけてるんですね。そして花が変わります。ちゃんと女の子してました。
 あと「水曜日のカンパネラ」って、テレビ番組の名前だと思ってたら、アーティストだったんですね。で、辮髪の子が歌ってるのはそういう中華風のチョイスをしたんでしょうか。なかなか癖のあるいい曲ですのでちょっとチェックしてみます。

 今回はラーメン屋としての売りの問題ですね。手打ち麺は前回からの続きで結局売れているかどうかわからないというのは、次回以降で何かあるのでしょうか。クリシュナちゃんが性格の割にプライドが高いのが分かるし、そのプライドは本当に経営と比べて優先すべきなのか?が描かれました。
 それとスープの味の方は、ちゃんと猫の性質についてネギ中毒と塩分(腎臓をやられて本当にすぐ死にます)の話が絡んでいるのが工夫です。

 イケメン問題はちょっと猫の審美眼が気になりましたが、最後のショートコーナーで回収していました。

 この原作者は単なる猫あるあるじゃなくて、猫を物語に昇華しています。それぞれの猫の性格も虎が混ざっていることも活かしているし。結構、レベルが高いことをやっていると思います。1つの店の話でクオリティを落とさず少なくても3週続きました。今後も期待します。とても面白いです。 {/netabare}


4話 原作者は経営に携わったことがあるのかな?

{netabare} 猫は「寝子」らしいですから、当然寝る話は出てくるだろうなと思ってたら、やっぱり出ました。寝かしつけられる話だとは思いませんでしたが。最後のオチがシャンプーの香りというのが、なんとも言えない味があります。ゲーミングPCのところでは、寝起きのシャーがありましたし。

 で、商工会議所にも参加しているんですね。商工会ではないところから大きな街だということはわかります。

 手打ちラーメンはやっぱり一つの軸になってくるのでしょうか。少しずつ前進しています。クリシュナちゃんの人件費というか猫件費がかかっているなら、当然、手打ち麺の比率が上がれば利益率はかなり改善しますよね。廃棄が減るのもそうですが、1回の製麺にかかるコストは一緒ですから。そこに付加価値を載せられるなら当然でしょう。ただ、仕入れている麺の廃棄問題がありますけどね。お客様のニーズに合わせてハーフをすぐに提案するなど、この辺はちゃんと筋が通った話になっています。

 商工会議所、原価率、人事関連のエピソードもありましたし、原作者は経営に携わったことがあるのでしょうか。妙に生々しい話が出てきます。

 そういえばゲーミングPCが買えるなら、結構給料もらっているのでしょうか。{/netabare}


5話 面白さでは今季ナンバー1候補です。本当に話の作り方が上手いです。

{netabare} 単純な面白さで言えば今季ナンバー1です。今のところ候補ですけど5話時点でこれなら1クールならそうは変わらないでしょう。
 猫あるあるに逃げないでラーメンと経営、猫好きの人間という視点を組み合わせてエピソードにするところが本当に素晴らしいと思います。

 今回は「換毛期の猫の毛」「猫好き」の両面からいろんな人物に焦点を当てていました。ヒロイン雇用の前日譚としてなぜ猫好きじゃないというのが雇用条件だったのかも自然に説明できていますし、クリシュナのイライラの見せ方も良かったです。
 クリシュナの毛玉も何かいじってくるかな、と思ってたら全然絡まないのでちょっともったいないと思ったら、最後にやっぱり使ってましたね。{/netabare}


6話 中間総括。擬人化ではなく、猫あるあるでもなく。発想が特異です。

{netabare} CEOですか。この作品の特異性はこの辺でしょうね。

 半分経過ですので総括すると、擬人化の様で擬人化じゃない、猫そのものです。猫あるあるの様で猫あるあるじゃない。人間から猫に向ける視線は愛玩動物としてのそれですが、しかし、店のクオリティも認めている。アニメにおけるしゃべる動物はたいていはマスコットどまりかファンタジーですし、本作は実に特異な作品です。

 一旦見方を戸惑うとひょっとしたら面白さが伝わらない人もいるかもしれませんし、それはしょうがないと思います。覚めてみればこんな荒唐無稽な話もありません。

 それだけに話の作り方は難しいでしょうけど、上手くラーメン店を丁寧に設定することで、ネタは今のところダレは感じません…と言いたいところですが、6話はちょっとダレたかな、という気がしなくはないです。

 6話は少し同じネタが重複してきたかな…と思わなくはないです。ただ、クリシュナの出自とかハナの感情の変化とか相変わらず上手く描いています。最後のギョウザの件も黒猫の性格を上手く拾っているので、それほど心配することはないでしょう。

 終わってみれば、今季NO1は言い過ぎかもしれませんが上位作になると思います。{/netabare}


7話 「照猫画虎」が気になります。スイカを食べる虎は、猫を見て描いたので本質じゃない…というメタ的なギャグ?

{netabare} 今回も順調に面白かったので、言うことはあまりないのですが…

「照猫画虎」という故事成語、初めて知ったのでためになりましたが、やっぱり作中のどこに当てはまるかわかりません。最後のラーメン屋買収の話かなとも思いましたが「形骸化」という意味だそうで、ちょっと違う気もします。

「形だけまねて本質の理解がない」ということなんでしょうか。ただ、あのラーメンチェーンの経営者の言っていることは、結構「赤猫」の本質だった気がします。ラーメンの味にこだわらないところに店長は引っ掛かっていましたが「赤猫」の客の描写から判断すると味もありますが猫のために来店している気がします。

 それと虎って、スイカ食べるんだ…雑食ではなくて肉食のはずなんですけど…とちょっと思いました。で、思ったのがメタ的に「照猫画虎」は「ラーメン赤猫」という作品の虎は、猫を見て描いたので本当の虎じゃないよ、という意味なんでしょうか。つまりメタ視点のギャグです。{/netabare}


8話 道徳的な話でちょっと違う感がありましたが、結果組織論になってました。

{netabare} 一番初めの子育てママの話は「社会・コミュニティで子供を育てる」ということですね。赤ん坊は社会の礎ですから子育て中の母含めて社会で守らなければなりません。赤んぼを見かけたということは同じコミュニティにいるということですから、その時点で無関心であってはなりません。その啓蒙にもなると思います。
 思いますが、この作品はそういう道徳から少し離れたところが良かったのになあ、という気はしなくはないです。

 ただ、経営を考えて『情けは人のためならず』的に「大きくなったらまた行こう」というセリフで分かる通り「客を囲い込む」という思惑も出てきます。つまり企業がやる「善行」は基本的には先行投資であるという考え方とも取れます。その辺に佐々木の経営者としての手腕が読み取れました。過剰サービスの匙加減の難しさは明言されていました。

 あとは仕事上の個人の工夫ですね。業務に関する自主的な努力をする子を便利屋として使いつぶすのは会社にとって大きな損失です。ただ、そういう子に気が付いて評価するのは、本当に難しいものです。

 そして、新規メニューですね。そのタマコの見えない努力を評価し自分を反省できる店長の資質です。全体として優秀な人間を正当に評価すると組織全体が進化するという話だったと思います。{/netabare}


9話 面白いですが「相変わらず」になって、どこかでマンネリ感も感じます。

{netabare} 相変わらず面白いですが「相変わらず」になってきた気がします。日常系とはいえ、感心するポイントがあるからこその出来の良さですので、そろそろ若干の陰りを感じ始めました。

 今回思ったのがクリシュナがいること、ハナとヤシロさんの関係性、佐々木の経営者キャラなどで話を作ってきましたが、今後、新味が感じられる何かが必要でしょう。ですが、新キャラやキャラの深堀りが効果的かと言われると苦しいでしょうね。

 それと最後のショートコーナーでハナの「決まっているような接客してごめんなさい」の意味が取れませんでした。アドバイスがありきたりという意味ではないですよね?ちょっと考えてしまいました。

 来週変化球があればまた印象も違うでしょうが、現状では1クールでちょうどいいと思います。その辺は構成で最後盛り上げてくれると期待します。{/netabare}


10話 お話のためのお話かな。

{netabare} 少々話のレベルが落ちてきた…気がします。なんとなくお話のためのお話で、こういうのを続けるのはちょっと…という感じがしました。{/netabare}


11話 捨て猫の話が面白かったです。

 捨て猫の話は、猫がやっている飲食店に捨て猫が来ると?というIFがちゃんと話になっていて面白かったです。女弁護士で笑ってしまいました。クリシュナの話は、面白いけどいつも通りですね。
 で、気が付いたのが生い立ちとか過去の話が私は面白さを感じないみたいです。それも大事なんでしょうけどファンタジーに無理に理屈をつけない方がいいきがします。人情ものにはなりますけどね。

 で、あと1話ですかね。今週持ち直して良かったです。11話までのアベレージは高いレベルだったと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10

Witch さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「どうせ『猫かわいい』のあざとい癒しアニメやろ」→きちんと「ラーメン店だから面白い」が担保されている

【レビューNo.149】(初回登録:2024/10/27)
コミック原作で2024年作品。全12話。


(ストーリー)
人間の社珠子は気が弱く、前職ではブラック企業で言われれば何でもやる性格
を良いように使われていた。
ラーメン赤猫店舗の前の店主だったおばの紹介で、ラーメン赤猫の面接を受け
ることに。
そこでは店長の文蔵を始め、猫たちだけで切り盛りしているのだった。
面接をクリアすると先ずは猫たちのブラッシングから―――
こうして珠子と猫たちの新しい日常が始まるのだった。


(評 価)
・予想を覆す!きちんと「ラーメン店だから面白い」が担保されている
 率直なところ視聴前はさほど期待していなかったんですよね。
 「どうせ『猫かわいい』のあざとい癒しアニメやろ」

 確かに猫を活かしたかわいげのあるキャラデザではあります。
 しかし店長文蔵がはちまき姿でCV:津田健次郎さんとか・・・
 それだけで職人気質のこだわり店長感あって、この配役天才だろ!!
 初っ端の偏見がこれで吹っ飛びましたね(笑)
 結構ガチっぽい。

 次に目を引いたのは 釘宮理恵さん演じるハナですね。
 ・ホールでは猫のかわいさを活かしたあざとい接客をみせるも
 ・それはプロ意識の高さによるもので、仕事には厳しく割と毒舌
 これもいい意味で期待を裏切ってくれましたね。

 また普段は接客・レジ・経理担当も実はラーメン赤猫の経営者(CEO)の
 佐々木さんというキャラも秀逸。
 これで店舗経営とかそういう方面のエピソードも創れますし。

 ベースは確かに「猫×人間」のほっこり人情話や癒し系ではあります。
 しかし他にも麵職人のクリシュナがいたりときちんと「ラーメン店だから
 面白い」を描けている作品だと思います。


・設定や構成などがしっかり考えられている
 珠子の重要な仕事はブラッシングですが、
 ・”全身からの抜け毛”という猫特有の問題でしっかり猫感を演出しつつ
 ・「珠子×猫店員」とのコミュニケーションの時間をつくり、それぞれの
  キャラを深堀
 これはなかなかに秀逸な仕掛けでしたね。

 また本作は1話の中にいくつかのサブタイトルを付して小気味よく小エピソ
 ードを展開していくスタイルでしたが、それもリズムを生んでよかったと
 思います。

 そしてCパートに「毎日赤猫」という小ネタ集を入れていたのも上手い構成。
 凡作だと本編の中で尺調整するので、すると間延び感が生まれたりするんで
 すよね。
 しかし本作は「毎日赤猫」で本編自体の尺を調整。これにより最適なテンポ
 で本編を提供していたという印象ですね。


最初は懐疑的でしたが
・猫というキャラクターのかわいさを活かしつつも
・きちんと「ラーメン店だから面白い」が担保されていて
・(物語の起伏に乏しい)ほっこりした日常系ながらも間延び感なく視聴しやすい
終ってみれば、思わぬ伏兵だったなあっと。
最後も綺麗な結末で締めてくれますし、まったりと観るにはオススメな作品では
ありますね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

猫も茶を飲む

人の近くで、何千年もの間生活してきた猫。
ニャーと鳴いてゴロゴロするかと思えば、遠くから様子を伺う。
この絶妙な間合いがなせる技か、起源種から体の大きさをほとんど変えずに世代を重ねてきた。

この作品には毎回、オープニングが始まる前に、本編にまつわる“まくら”が入る。
これがすこぶる気が利いている。
そんなわけで、ネットで調べてみると、こんな本に出会った。
『世界の猫ことわざ』である。
紹介記事から一つ。

「猫を嫌う人には気をつけろ」(アイルランドのことわざ)

相手を支配したがる人には注意しろと言う皮肉の効いた格言である。
決してこちらの思い通りにならない、マイペースさが魅力の猫。そんな猫を嫌う人は、きっと支配欲の強い人だと…。

あと、最近使われなくなった日本のことわざで、「猫も茶を飲む」と言うのがある。
分不相応で、なまいきなことを猫に例えたものだそうだが…。

『ラーメン赤猫』にいるのは正真正銘の猫。
もちろん人に合わせて大きくなったりしない。
その距離感、人も猫も分をわきまえた世界が素敵だ。

まさに、人も猫も幸せにする人情噺でしたね。
ラスト3話、しっかり泣かせてくれました。
釘宮理恵さんの啖呵とキャラソン。
佐々木さんと店長の“あやふや”な記憶、そして津田健さんの「いらっしゃいぁせ」。
特に最終話の展開はお見事でした。
珠子さんの思いと感情が見事に昇華された笑顔。

ありがとうございました^ ^

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13
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