ブラックユーモアで漫画原作なアニメOVAランキング 2

あにこれの全ユーザーがアニメOVAのブラックユーモアで漫画原作な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年04月19日の時点で一番のブラックユーモアで漫画原作なアニメOVAは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

62.4 1 ブラックユーモアで漫画原作なアニメランキング1位
大魔法峠(OVA)

2006年3月18日
★★★★☆ 3.6 (222)
912人が棚に入れました
魔法の国から地上の学校に転校してきた少女・田中ぷにえ。
地球征服を目論む彼女が、歯向かう相手に「肉体言語」(サブミッション)でおしおきする。
いわゆる魔法少女アニメのスタイルを装っており、キャラクターも愛らしい少女アニメ風のキャラが揃ってはいるが、棘のある台詞の応酬や血と汗が飛び散る格闘シーンが毎回繰り広げられる毒のあるブラックな内容となっている。

らめええええええええ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

打撃系など花拳繍腿!関節技こそ王者の技よ

魔法使わないどころかサブミッション・・・
まどマギで魔法少女界に電撃が走る前彗星のごとく散った賭博破戒録級のギャグアニメ
主人公ぷにえは魔法の国の王女様ですが
プリティーな見た目とは裏腹に羅刹のような圧倒的・・・!圧倒的人格です。
敵対したら殺られるのが常軌を逸してこそ開かれる、勝ちへの道が…!だと思ってOKではありませーんっ...!ゼロゼロゼロっ...!。自分のマスコットから命をねらわれてるって設定他人なんかカンケー 関係ねえんだよ・・・・・・・・・・!の魔法少女でいますっ・・・!かね?
原作を改変した内容でネタは否っ・・!ますが
ブラックなネタで笑いをとるスタイルはいっしょです...!
パロネタは2次からよりもっ・・・!歴史ネタが多いかもしれませーん。
「ニイタカヤマノボレ」この暗号文がわかる方なら...!このアニメはツボです
原作の京都修学旅行で宿泊した金閣寺が焼き討ちされ...!ぷにえが敦盛を舞いだした際に爆笑しました

投稿 : 2025/04/19
♥ : 5

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ふざけてますね。バカにしてますね。

 超テキトウな作品ですね。意味不明のOPも燃える金閣寺がイイ味出てます。
私ら昭和世代のオッサンと制作側の人間が影響受けた映画やアニメが同期している様で、むしろ若い方は??って感じじゃないかなと。

 オマケの方も酷いです。
ぷにえの母のエスメラルダの口から語られた、権力の頂点に立つために淘汰してきた魔法使いたちの名に私ら世代は戦慄しちゃうのです(汗)

 兎に角、外道と言う名が相応しいヒロインですが、実はとっても同情しちゃうバックボーンが有ったりする事も無く感情移入は出来ません。
大変クダラナイ作品ですが下ネタも無いし下品でもないので、魔法少女+サブミッション(ちょっとだけカポエイラ)路線が好物な方にお勧めです。
そういう組み合わせのアニメ、他にないと思いますが。

私は意外と好きです、コレw
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たまたま一話見たんですが、このテキトウな感じ嫌いじゃないです。
タイトルからすると大菩薩峠リスペクツなシリアスな魔法少女モノと勘違いするのは私らオッサン世代のみですね。
折角縁あって一話見たんで、暇な時にでも続き見て見ようと思います。
水島監督って、もともとこういう畑が主戦場だったんですね。

オッサンが見るような代物ではないですが、私はアホなので全然カバーできる範囲の作品ですw

投稿 : 2025/04/19
♥ : 10

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

肉体言語で語れ

EDテーマ『骨ある限り榮えあれ!』より。
♪膝を逆さにぃ~ 曲げたればぁ~、岩を貫く信念も 捻じ曲がるぅ~♪
♪善も正義も真実もぉ~、痛みの前では消え失せり~♪
・・・・という内容のアニメです。
いや、冗談じゃなくってw


邪道魔法少女シリーズ(小麦ちゃん、ドクロちゃん、大魔法峠)は、魔法少女に何らかの毒素を注入して作られています。小麦ちゃんがパロディと腹黒、ドクロちゃんがエロとグロ。
そして、本作は格闘と覇道です。


打撃系などというチャラい技で迫り来る敵を、覇王の格闘技・サブミッションを駆使して蹂躙していきます。
ただ相手を打ちのめすだけでなく、捻じ伏せた脆弱な愚民を服従させるに足りうる度量と、皇の何たるか見せつけた勝利を自らに要求する主人公のストイックさに惚れ惚れするばかり。


生き残る術は只ひとつ、肉 体 言 語 (OPの歌詞です)


魔法?
えっと、確かに使われたような気がしますが、どこで使われたのか覚えてませんw

投稿 : 2025/04/19
♥ : 14

73.7 2 ブラックユーモアで漫画原作なアニメランキング2位
デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション(Webアニメ)

2024年12月4日
★★★★★ 4.1 (17)
44人が棚に入れました
小山門出と“おんたん”こと中川凰蘭のセカイの終わりの青春譚!3年前の8月31日、突如宇宙から出現し東京上空に浮かぶ巨大な〈母艦〉。非日常が日常に溶け込んでしまったある夜、仲良しクラスメイトに悲劇が起こる―。

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

空虚感が非常にいい。友情とリセット願望の物語でしょうか。

 この作品、劇場版を前後編2回ずつと、今回見ました。なんでこんなにこの作品に惹かれるのかがかなり不思議です。劇場版との違いは0話と最終話2話分です。ただ、改変というより少し理解しやすいようにしただけかなという気がします。


 世界観に魅了されたのは確かです。何か世界の終わりのすぐ端にいるような感覚。それでいて日常がある世界。人類はどうなるのか、門出や凰蘭はどうなるのか。登場人物はのどかな感じなんですけど、なにか緊張感があります。

 友情か世界かという世界系のような構造なんですけど、タイムリープとパラレルワールドを組み合わせて、人間と人類のIFを描いています。東京が滅びる、UFOが来ない、そして中盤の…という沢山のIF。その中で絶対なのは友情である、ということ。
 それぞれの思想、政治哲学のようなものがかなりシニカルに描かれているのもポイントかなと思います。それぞれの正義と言ってもいいかもしれません。

 そしてIFの分岐なんですけど、イソベやんで読みとれたのが「正義」です。ただし、それぞれの正義は正しい世界に繋がらず、どこかで破綻してゆきます。やり直しをしても、結局はどこかで滅びは来る感じなんでしょうか。
となると、あの各都市に表れた「指」の正体。あれはリセットボタンを押す操作なんだろうな、という気がします。つまり「リセット願望」です。
 イソベやんは「道具」の意味も強いですけどね。人間にはどんな便利な道具があっても使いこなせない。何かの問いかけを感じますが、あまりそこは考えすぎない方がいいのかなあ?

 うーん、やっぱり言葉を重ねても難しいですね。視聴後感のモヤモヤというか空虚感がたまらないんですよね。それでいて、生きる意味が無いというよりは、それでも生きるんだという感覚を持ちます。その生きる意味の重要なものが友情という感じなんでしょうか。

 わかりませんけど、門出と凰蘭のキャラは素晴らしかった。この2人だからこそパラレルワールドのそれぞれの世界の2人に感情が乗せられた気がします。

 で、全18話のバージョンなんですけど、私は劇場版に入り込んだので劇場版の方が良かったと思います。0話があることで、本作の「意外性」がどこか薄まるし「余韻」が若干薄まったかなという気もします。作品の構造とか意味性は分かりやすくはなった気がしますが、それこそ蛇足でしょう。云うほどマイナスは大きくないですけど。


 この作品はとにかく作画が素晴いです。SFアニメの表現としてこれほど満足度が高い作品は珍しいです。UFOやロボットをはじめとしたデザインも良かったです。

 そして何といっても耳ですね。聴覚です。2人のメインヒロインの声優さんがとにかく素晴らしい。あのちゃんと幾田りらさんですね。この2人の声は脳みそに直接しみわたってくるんですよね。すごいと思います。
 そして、音楽も良かった。緊張感がある「デデデ」の方と「炭酸が…」の対比が良かったし、0話のEDの曲も良かったです。

 SF的な効果音も含め音響効果は、どこをとっても本当に素晴らしかったと思います。


 SF的設定やテーマの考察はもちろん試みましたが、そこが重要じゃないんだろうなと思います。「世界なんか滅びろ」という人間の心理に含まれる何かと実際に世界が滅びる意味。人の命の儚さ、家族、そして友情。そういうパーツから何かを感じられればいいのかなと思います。

 時間があいた再視聴なので、熱が冷めたかなと思ったら、やっぱり良かったです。UFOのシーンは劇場版の迫力が圧倒的にいいですけどね。しかし、この作品がそれほど話題にならないのはもったいないなあ…

 評価は劇場版にくらべて0話と最終話がどうなのか?という意味も込めて4.5にしておきます。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 9

ひっく さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

災害と日常

2011年、そして2020年を経たからこそ分かる作品の説得力。東京上空に巨大な母艦が出現したが、その時点では決定的な国家の破滅などは起こらず、靄がかかったかのようなボンヤリとしたパニック下で日本社会は日常を過ごしていき、少女達は青春を過ごしていく。

劇的に変わった環境と、それでもなんとなく継続する普通の暮らし。この2つが並走する状態というのは、2010年までの日本人であれば違和感のあるSFとしか感じられなかっただろうけれど、今の人間は分かる。「この感じ、リアル」と。その不穏な日常の中で事態は少しずつ進行していき、やがて取り返しのつかない所に至ってしまう所にも妙なリアリティを感じて面白さの高揚感が膨らんでいく。

捉え方によって良いとも悪いとも言える終わり方やシステムを提示し、視聴者に委ね考えさせる所がまことにサブカルチャー然としている。全18話の過不足ない尺の長さで、個についても社会についても様々な思索を誘発してくれる良い作品だった。

投稿 : 2025/04/19
♥ : 6
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