フジファブリックで戦争なおすすめアニメランキング 2

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年08月03日の時点で一番のフジファブリックで戦争なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

76.5 1 フジファブリックで戦争なアニメランキング1位
Dr.STONE(第2期)(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (399)
1689人が棚に入れました
全人類が、謎の現象により一瞬で石化して数千年――。超人的な頭脳を持つ、根っからの科学少年・千空が目覚めた。文明が滅んだ石の世界(ルビ:ストーンワールド)を前に、千空は、科学の力で世界を取り戻すことを決意。新たな仲間を集め『科学王国』をつくりあげる。火、鉄、電気、ガラス、ケータイ……石器時代から現代文明まで、科学史200万年を駆け上がる千空たち。しかし、そこへ霊長類最強の高校生・獅子王司が率いる『武力帝国』が立ちはだかる。人類浄化を目指す司は、強大な武力によって、科学の発展を阻止しようとするのだったーSTONE WARS、いざ開戦!

声優・キャラクター
小林裕介、古川慎、市ノ瀬加那、沼倉愛美、佐藤元、前野智昭、村瀬歩、上田麗奈、高橋花林、河西健吾、麦人、中村悠一、石田彰、豊崎愛生、小野賢章、中島ヨシキ、種﨑敦美
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

獅子王は何王になりたいのだろう?

原作未読 続きもの第2期

下仁田ネギを擬人化したら大槻ケンヂだった件の続き。
もとい…全人類が石化しちゃって早幾年。大方の説明は省略しますがちょうどよいところで2クール終了したこともあって続きが楽しみだった作品の第2期11話です。うーん…コンパクト。
連載中の作品の場合、初出の1期においてはアニオリで畳むか続きを匂わせるかの2択となりますが本作は後者。さらにそれを受けての2期でも1期同様匂わせエンドであったため、踊り場の2期という位置づけになります。
そうなりますと本作に限らず経験則上評価は下がる傾向に。「終わってないじゃん」が最たる理由なのは当然として、継続前提の2クールならよっぽどでない限り“尺不足(説明不足)”とは無縁なわけですし、初物ならではの目新しさに引っ張られ満足しちゃう1期の存在がハードルとなってしまうからです。
そして高くなった期待値というハンデに加え、目新しさだけでの牽引力は賞味期限を迎え、と作るほうはたまったもんじゃなかろうというのが実情ですよね、と。

本作においての評価も自分の場合は4.2点を献上した1期からは下がります。
たぶん作品どうこうは今後にかかっているので暫定評価ですね。某『進撃の巨人』みたいに2期で目先を変えたらネガティブ評も目立っちゃったけどその後の展開で再評価された作品もありますので今後も見届けたいと思います。


…ってと自分に必死に言い聞かせてます。どういうことか?
食い気味で視聴した1期ほどの熱量が自分になかったんだなぁこれが('◇')ゞ
本作のコア部分の魅力は崩れてないため総じて低くない評価だったとは前置きしつつ、そのへん1期のレビューで書いちゃったし、じゃあ差分を書こうとするとネガティブになっちゃうという現在地。
よって

 ちょっと失速したかしらん?

差分を備忘に留めて置いとくかぐらいの心持ちで以下

1.ドラえもん化
ゼロからのモノ作りがおもしろおかしい魅力だった1期。2期ではプロセスを省いて“テッテレー”と文明の利器が登場するイメージ。
当然、最初に作ったものを利用して二次制作するなど初期段階から変わっていくのは仕方ないですけど、慣れたのか飽きたのかゼロベースのモノづくりで唸る場面はなくなりました。


2.敵役の矮小化

“霊長類最強の高校生”
このワードにツッコミ入れてない方が継続視聴されてるかと思います。原始共同体ならそりゃ軋轢は血なまぐさいものになるわなと許容範囲の1期。2期ではとある変遷{netabare}“獅子王司の良い人化”{/netabare}をどう評価するかが鍵なのかと思われます。
良くも悪くもジャンプらしい展開でした。こういう物言いする時は良く思ってない時なんですけどね。

{netabare}世迷い言。司ってゴールポスト動かすし知識階級(汚い大人ってくくりでしたが…)粛清するしポルポトみたいだねって放言した1期レビュー。ついでにコップの中で粛清始まるぞとも言いました。
案の定、反乱分子が出てきて路線対立していって、との流れは悪くないんだけど、バラモスの次はゾーマだ!みたいな流れができちゃったので今後インフレしていくしかないなこりゃと諦観してます。まさにTHEジャンプなのです。

さはさりながら“踊り場”2期で新敵役はさわりだけだったことは情状酌量の余地あり。千空と対立する理由が不透明のため煮え切らないのですが徐々に明らかになるにつれて物語は締まってくるでしょう。{/netabare}


3.野性味はどこへ?

象徴的なのがOP。1期のOPって土臭かったでしょ?
あれ好きだったのに、文明の夜明け的なノリが薄まっちゃったかしら。


3期は決定してるらしく要経過観察な2期になるのだと思います。
先のネガティブポイント3点も単純に飽きてきただけなのかもしれませんが今のところ自分でもよくわかりません。
追い打ちかけるように私が面白いと感じた部分が薄まったことで蓋をしてたことも悪い意味で顔を出してきとります。
例えば千空くんの「○○億なんちゃら」「超絶なんちゃら」「そそるぜ」等のイキリワード連発がしんどくなってきたとかね。科学の申し子設定だったらこんな非合理的な修飾語を連発しないだろうに…等々。いやあ不安です。


※余談

■どうせ実力あるんだから

様式美ってあると思うんです。
それがわかってくる醍醐味は重々承知していて、趣味なんてだいたいそんなもん。今回は声優さん。

子安さんが出てくれば「あ、変態だな」
杉田さんが出てくれば「あ、むっつり系の変態だな」
松岡さんが出てくれば「あ、女の子寄ってくるな」

{netabare}石田彰さんが出てくれば「あ、敵ね」{/netabare}

爪痕残しまくるせいかその役の印象が強いってのもありますけど想定の範囲内で終わってしまうことが寂しい気もしてます。



視聴時期:2021年1月~2021年3月 リアタイ  

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2021.04.17 初稿
2022.01.30 修正

投稿 : 2024/08/03
♥ : 37
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

兵も科学も詭道なり

【物語 4.0点】
千空“科学王国”VS“司(つかさ)帝国”の戦いを描く第2期(全11話)

“STONE WARS”と打ち出している割に戦闘シーンは少な目。
煽った割に地味?と感じる方もいるとは思います。
が、私は本作は少年漫画原作ながら、
ちゃんと“戦争”している稀有な作品だと感服しました。

例えば孫子の『兵法』の観点から見ても……。
・戦争は消耗戦なので、準備に時間をかけ、短期で決着を付ける。
→千空が何ヶ月もの準備を重ねて、天王山と目した{netabare}奇跡の洞窟攻防{/netabare}戦は僅か{netabare}20秒{/netabare}の電撃作戦。
・百戦百勝が最善ではない。戦わずして勝つのが最善である。
→千空が極力、流血を避けたのも安直な正義ではなく、その後の国家運営も見通した政治的にも上々な判断。

他にもケータイを切り札にする辺り情報の重要性もわきまえていますし、
狡猾にスパイも使うし、敵陣営からの切り崩しもシャープだし。
感心のあまり思わずレビュータイトルも『兵法』の「兵は詭道なり」からひねっちゃいましたw
千空はハッタリ戦術も決まってました。

千空も、司も、やり方は違えど、より良い世界を目指す志は同じ。
互いに一目置いている者同士がぶつかり合ったナイスファイトでした。


【作画 3.5点】
アニメーション制作は引き続きトムス・エンタテインメント(8PAN)

千空のからくり発明品の再現も手慣れたもの。
スチームゴリラ号には進化の過程も含めて漢のロマンを感じました。

雪解け前の先制攻撃を目した作戦とあって、背景美術にも雪景色が残る。
ラストの(※核心的ネタバレ){netabare}司と千空が“無駄話”に花を咲かせたコールドスリープ{/netabare}のシーンと合わせて、
寒い季節のアニメとして思い出されそうです。


【キャラ 4.0点】
“司帝国”を率いた獅子王司。
精鋭の若者たちによる新世界を目指すと豪語するだけあって、
部下にも体操選手・ほむら、柔道選手・ニッキー、記者、
驚異の聴力を誇る潜水艦ソナーマン・羽京(うきょう)とタレントが揃う。

司のようなヒーローが、才能溢れる仲間を集めて、腐った大人たちを打倒する。
あとは自由だ。だが代案はこれから……。おしまい。
前時代、こんなプロットの作品をよく見かけた気がします。

『ドクスト』には上記のようなテンプレートを克服する意図もあるのでは?と改めて思いました。


司帝国にスパイとして潜入していた大樹&杠(ゆずりは)
これほど長い期間メインキャラを離脱させるのは
作戦展開上も作品展開上もハイリスクだったのでしょうが、
千空も、作者&スタッフも粘り強かったです。
{netabare}ホットライン開通{/netabare}のシーンは感動しました。

大樹に、2期でも科学使いの意地を見せたクロムと合わせて、
熱血成分増量で体温が上昇しそうです。


【声優 4.0点】
司帝国の槍使いでリーダーと双璧を成す氷月(ひょうが)役の石田 彰さん。
キャスティングだけで嫌な予感がしますがw
「ちゃんとしている」だけじゃない、不穏なボイスで緊張感を与える。

ニッキー役の種崎 敦美さん。
{netabare}4文字目を喋ったら殴るw{/netabare}凶暴な柔道女のドスの効いたボイスと、
{netabare}リリアンを青春のバイブルとする{/netabare}乙女ボイスとの落差が強烈w
つくづく器用な声優さんです。

浅霧 幻役の河西 健吾さん。
声真似も得意とのキャラ設定ですが、流石に{netabare}リリアン{/netabare}のコピーはリームーだったらしく、
{netabare}Lynnさん{/netabare}のリリーフを仰ぐw
それで、{netabare}表現したリリアンの真似が55点って、ガチファン・ニッキーは手厳しいですねw{/netabare}


【音楽 4.0点】
劇伴も引き続き、加藤 達也氏、堤 博明氏、YUKI KANESAKA氏による共作。
原始風アレンジを中心に新曲も投入しサントラも早くも3枚目がリリース。
2期ではマッチアップに合わせて高揚感のあるジャズ風、ラップ曲も目立つ。

OP主題歌・フジファブリック「楽園」
クールな作風の中に熱い歌詞が込められた、
千空VS司を想起させるオール日本語歌詞曲。

ED主題歌・はてな「声?」
こちらは、そこそこ熱唱して、生と解答を追い求める千空の意志と共鳴するオール日本語歌詞曲。
人類文明史の上に成り立つ千空の科学を示唆する横スクロールなEDアニメーションも印象的。

投稿 : 2024/08/03
♥ : 28

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

科学 VS 武力、いざ開戦

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ版第1期は視聴済です。
第1期は2019年の夏から2クールで放送されました。
私の2019年秋アニメのBEST10において第5位を獲得しました。

本当に面白かったので、本来であればもう少し順位が上でもおかしくない作品なのですが、放送されたタイミングに難があったと個人的には思っています。
何故なら、上位にはそれだけ素晴らしい作品がひしめき合っていましたから…

因みに私の2019年BEST10のうち、第1位~第4位は以下の通りです。
第1位:この音とまれ! 第2クール
第2位:慎重勇者 ~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる~
第3位:ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld
第4位:ハイスコアガール II

やっぱり振り返ってみても、どれもその順位に相応しい作品ばかり…
だから第1期の準備を第5位にしたことに後悔はありませんが、この第2期を視聴してより一層この作品が好きになった気がします。


全人類が、謎の現象により一瞬で石化して数千年——。
超人的な頭脳を持つ、根っからの科学少年・千空が目覚めた。

文明が滅んだ石の世界を前に、
千空は、科学の力で世界を取り戻すことを決意。

新たな仲間を集め『科学王国』をつくりあげる。
火、鉄、電気、ガラス、ケータイ……
石器時代から現代文明まで、科学史200万年を駆け上がる千空たち。

しかし、そこへ霊長類最強の高校生・獅子王司が率いる『武力帝国』が立ちはだかる。

人類浄化を目指す司は、強大な武力によって、科学の発展を阻止しようとするのだったー

STONE WARS、いざ開戦!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。


番組の最後に「この物語はフィクションですが、登場する動植物や物質、製造方法などは実在するものに基づいています。
個人の判断による採取や製造は大変危険であり、また法律に触れる恐れがありますので、決して安易にマネをしないでください。」という注意書きが表示されています。

まぁ、マネをする人はそうそう居ないと思いますが、科学文明が一歩ずつ前進している様には大きなロマンが感じられるんです。
それを物語っているのが千空の会話に登場する数値の単位なのではないでしょうか。
「100億パーセント」とか「1億倍」とか…
なんか想像を絶する単位に最初は戸惑ったものの、最近は全く気にならなくなりました。
改めて人間の順応性の高さにビックリです^^;

今期はレビューのタイトル通り科学王国と武力帝国の真っ向勝負が描かれています。
拠り所とする力、思想に至るまで全てが真逆の科学王国と武力帝国には正直接点が見い出せませんでした。
ただし物語の中盤まで…ですけど。

完走して思ったこと…
科学には思想を捻じ曲げる力があると痛感しました。
「捻じ曲げる」というのは悪い意味ではありません。

思考領域を限りなく広げられる…
限りなく広がられたその先の着地点を選択できるという意味での捻じ曲げるです。
人間が実行に伴って思考する際、思考の枠内には限界が設けられるのではないでしょうか。
自身の遂行能力に対する限界や、周辺状況や物資の有無などによる限界などが挙げられると思います。
ですが、科学の力は限界を限りなく押し広げてくれる可能性があるんですよね。
この作品は、その可能性を如実に感じさせてくれました。

この作品のタイトルである「Dr.STONE」の意味は、ストーンワールドにおける科学力のことだと思っていました。
ですが第2期を完走すると、もう一つの可能性が浮かび上がってきた気がしてなりません。
ネタバレ要素を多分に含むので記載は割愛しますけれど…
今後の展望に大きく寄与する可能性なんじゃないかと個人的には思っています。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、フジファブリックさんの「楽園」
エンディングテーマは、はてなさんの「声?」

1クール全11話の物語でした。
この作品も尺の短さを感じましたが、続編の制作が発表されたので文句なしです。
乗りかかった船です。
原作は未だ連載中のようですが、最後までお付き合いさせて頂きたいと思っています。
しっかり堪能させて貰いました!

投稿 : 2024/08/03
♥ : 21

65.2 2 フジファブリックで戦争なアニメランキング2位
マギ シンドバッドの冒険(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (230)
1396人が棚に入れました
マギ前章始動!!大人気コミック『マギ』に正当なる前章がここに!!後に七海の覇王とよばれるシンドバッドを主人公として物語はマギより30年前の時代から始まります。マギに出てくる様々なキャラクターの若き日がここに!!全く新しい魔導冒険譚いよいよスタート!!

声優・キャラクター
小野大輔、杉田智和、石田彰、茅野愛衣、小西克幸、日笠陽子、子安武人、東地宏樹、櫻井孝宏、藤原啓治、藤村歩

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

えぇーっ・・・ここで終わっちゃうの^^;?

この作品の原作は未読ですが、放送の決まった時から視聴を決めていました。
2クール×2期=50話もの大作で本編であるマギは描かれていました。
その中でもマギ、アリババやモルさんの冒険において多大な影響を及ぼしたシンドリア王国の国王シンドバッドの成長譚なんです。

これまで圧倒的な強さを身に纏ってきたシンドバッドの過去が明らかになる・・・と聞いて気にならない訳がありません。

こうして放送が始まった訳ですが、物語はシンドバッドが生まれた瞬間からが描かれています。
マギ本編でお目にかかった懐かしい顔ぶれと天変を目にした後・・・奇跡の子であるシンドバッドが誕生します。
シンドバッドの過去を遡る・・・と言ってもまさか生まれた時から描かれるとは思っていなかったので、私にとっては嬉しい誤算でした。

奇跡の子・・・その片鱗は既にシンドバッドが物心付いた頃から発揮されていました。
それは時折親すらビックリさせるくらいでしたから・・・

でもシンドバッドの父親は・・・周りから非国民と罵られていたんです。
それは戦争を知り尽くしていたから・・・
戦争で傷付く事と大切な家族を守る事は同義ではないと知っていたから・・・
自分の信念を貫き通すシンドバッド一家に、1話から溢れ出す涙が止められませんでした。

そして旅立ちの時を迎え・・・シンドバッドは大海原に漕ぎ出し・・・物語が動いていきます。

時を同じくして世界各地にはダンジョンという遺跡が突如出現していました。
そのダンジョンの奥には「ジンの金属器」が眠っているとか・・・
ダンジョンの最新部まで到達し、ジンと契約を交わすことで金属器本来の力が使えるようになるのですが、これまで誰一人攻略できた者がおらず多くの尊い血が流されてきました。
逆に言うと、それほどその金属器に価値があるという事です。

シンドバッドもダンジョンの攻略に向かいました。
最終的にシンドバッドが幾つの金属器を手にしていたかは覚えていませんが、「七海の覇王」の異名を持つきっかけになった事は間違いありません。

ここから物語の中盤まではダンジョンに纏わる話が中心となりますが、旅の途中で出会うキーパーソンについてもしっかり描かれています。
特に北方の海で出会ったヒナホホ・・・彼は一人前の戦士として認めて貰うため、必死の想いで海に乗り出したところ、シンドバッドとの出会い・・・ヒナホホの思い描いていたシナリオから少しずつずれていくのを止められないヒナホホの心中は複雑だったと思います。
でもその変化は結果的にヒナホホにとってマイナスにはなりませんでしたけれど・・・^^

そしてシンドバッドの冒険の中で一番変化したのはジャーファルだったでしょう・・・
両親を手にかけ11歳にして暗殺集団の筆頭・・・彼は何度となくシンドバッドに刃を向けてきました。
それは「執拗」という言葉でも片付けられない程・・・
そんな生き方の果てで待ち構えているのは・・・大概は良い物ではありません。
事実、ジャーファルも絶対絶命のピンチを迎えるのですが、彼の命を救ったのがシンドバッドだったんです。

シンドバッドの旅は同時にジャーファルにとって進化の旅でした。
彼が自身の新たな道をどの様に切り開いていくのか・・・この物語の見どころだと思います。
そしてシンドバッドが商人としてどの様な采配を奮うのか・・・見どころ満載なこの物語・・・気になる方は是非本編をご覧下さい。

オープニングテーマは、PENGUIN RESEARCHさんの「スポットライト」
エンディングテーマは、フジファブリックさんの「ポラリス」

残念なのはここから・・・ここまできたらシンドリア王国設立まで描かれるとばかり思っていました。だから当然1クールでは終わらず続くとばかり思っていました。
でも・・・1クールで終わっちゃいましたね^^;
それだけが残念です。
いつか続きが描かれるのを期待しています。

投稿 : 2024/08/03
♥ : 11

朝霧麻衣 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

本編では最初から最強だったシンドバッドさんの物語

マギ本編においてはアラジン・アリババ・モルジアナ達の良き理解者であり、師匠的な立場にいて最初から最強なシンドバッドさんが幼い頃のお話です。本編では最強的な立ち位置でもありギャグ要員でもあるというとても重要人物です。

【あらすじ】※大まかな設定に関してはマギ本編のレビューを参照願います
「ダンジョン」と呼ばれる迷宮が世界各地に現れ、最深部まで攻略すると絶大な力を手に入れることができるという。そこに初めて攻略者として名を挙げたのがシンドバッドだった。その力を使い、世界から争いを無くすための冒険へと旅立つ。

【ストーリー】
王道冒険ファンタジー作品です。次第に増える仲間たちとの冒険や、ダンジョンで手に入れた力によるバトルなどが主軸です。ここで主人公となるシンドバッドですが、本編ではかなりの女たらしという設定で幾多のトラブルを起こしたキャラでもあります。この作品ではまだ16歳のようですが、すでにその片鱗が垣間見れるようです(*^^*)
女性関連で引き起こすトラブルをネタにしたギャグが本編に比べると気合が入っていたように感じます。ストーリー自体も暗すぎず、こちらのほうが個人的には見やすいかなと感じました。

【作画】
終始バトルシーンを含め、作画はとても安定していたと思います。
ギャグシーンでは作者独特の簡略キャラ達が笑いを誘ってきます(*^-^*)

【まとめ】
本編ではすでにシンドバッドと盟約を交わしていたキャラ達の出会いが丁寧に描かれていましたので、もし本編で好きなキャラがいたらエピソードの補完的な意味でも面白い作品かと思います。

投稿 : 2024/08/03
♥ : 10

ねるる さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

物足りなさを感じる、人気アニメ『マギ』の前日談シンドバッドの冒険の話。

原作未読。マギアニメシリーズ1期放送当時に、途中(カシム編)まで視聴した過去有り。(内容うろ覚え)

マギシリーズの前日談として、七海の覇王"シンドバッド"の過去についてを描いた作品。

RPGのように段々と仲間を増やして、自分の勢力地を広げる物語でした。原作がどうかは分かりませんが、途中省略してる部分があるのか、急な展開と、キャラクターの心情の変化についていけない時がありました。
ジャーファルの心の変化なんかあっさりに感じてしまった。それぞれのキャラの背負ってるものを考えると、もう少し泣ける話があっても良かった気がする。
王だ!っていう力技でねじ伏せるような展開も多くてあまり響いてこないストーリーでした。

声優について、大人気声優をキャスティングしてるのは大いに分かるんだけど、子供時代を演じるのはキツくないか…と思うことがチラホラ。モブにキャスト当てるくらいなら、子供時代当ててほしかった。

タイトルの通り、シンドバッドを主人公とした成長物語というよりは、本や読み聞かせで"シンドバッドの冒険"を見てるような作品に感じました。キャラの心情描写より、どんな風に冒険したかの結果が伝えられるのでなんともサクサクで薄味。

展開が早く、あっという間に見れる作品ではあるので、マギが好きな人はもちろん、なんとなく冒険もの見たい時にはオススメです。ちょっとしたおふざけシーンや、ダンジョン攻略、変身シーン、ド派手な必殺技も出てくるのでお子様はより楽しめる作品と思います。

投稿 : 2024/08/03
♥ : 6
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