ようす さんの感想・評価
4.1
大事な人がいなくなった世界。その世界を受け入れるのか、抗うのか。
STEINS;GATE劇場版。
6年ぐらい前に視聴してレビューも投稿していたのですが、STEINS;GATEのテレビシリーズを見直したのに合わせて、こちらの劇場版も久しぶりに視聴。
自分が過去に書いたレビューとだいぶ違った感想を抱いたので、こちらのレビューも書き直すことにしました。
テレビシリーズ第1作を見てからの視聴をおすすめします。
設定や登場人物たちがどのような道のりを経て、
現在に至っているかを知っている方が、
より楽しめると思います。
90分ほどの作品です。
● ストーリー
あの夏から1年後。
牧瀬紅莉栖(まきせ くりす)は、久しぶりに日本に帰ってきて、岡部倫太郎(おかべ りんたろう)達と再会した。
ラボでにぎやかに過ごし、
普段と変わらないと思っていた日常。
その中で岡部は様々な世界線の記憶の混濁に苦しんでいた。
そして、 {netabare} 世界と皆の記憶の中から岡部の存在 {/netabare}が、消えた。
何かが世界に足りないと感じた紅莉栖は、
過去へタイムリープすることを決意する。
最初の30分ほどは、ラボメンとの再会や、
おかりんの相変わらずの中二病っぷりを味わうw
こういう時間はおかりんがずっと欲しいと頑張ってきた成果だから、当たり前に思ってはいけませんね。
そしておかりんに起こる異変。
異変を感じ取り、行動する紅莉栖。
本編ではおかりん目線で物語が進行しましたが、
今回は紅莉栖目線の物語でした。
紅莉栖のおかりんへの想いとか、
ラボメンにとってのおかりんの存在とか、
いつもは中二病を冷たくあしらわれているけれど、
みんなに愛されているんだな~と感じられてよかったです。
おかりん優しくていいやつだからね。
みんなの輪の中心にいるのが似合っていると感じました^^
時間は90分でちょうどよかったです。
無駄もなく、かけ足にもならず。
本編ほどわくわくドキドキはしませんでしたが、
十分面白いと思いました^^
でも過去へ戻った紅莉栖の行動がいまいち解せない。
{netabare} なぜキスをする必要があったのか? {/netabare}
確かに強いインパクトではあるけれど、
あれ、事件でしょ?笑
映画公開時はどうだったかはわかりませんが、
現代だと大問題ですよww
下手したら悪い意味でのトラウマになってしまってもおかしくない…。
まあ、美人な女子大生が相手なら、誰にとってもご褒美になるのかしら?w
≪ デジャヴ ≫
作中で語られるデジャヴについての可能性。
別の世界線での記憶ではないかと。
でも私、これ本気で思うんですよね。
というのも、自分がよくデジャヴを感じるから。
デジャヴというか、予知夢に近い感じかな。
悪い夢を見て、
それと同じ場面が現実に起こるの。
「ああ、この後夢だとこうなるんだよね。」とその場では淡々とその場面を受け入れつつ、夢と同じことが起こらないようにただ祈る。
今まで夢の通りになったことはなく、
すべて悪いことは回避されています。
それこそ、別の未来を歩み出したみたいに。
これって、本当にただの記憶のバグなのかしら。それとも偶然?
どうも納得いかないんだよなー。
皆さんにもこんなことありませんか?
誰かとそんな話したことないけど、
私だけが感じていることじゃないと思うのよね。
● キャラクター
キャラがいいですね。
再会シーンや、みんなでにぎやかに過ごす様子を見ていて、改めて思いました^^
ツンデレ紅莉栖の可愛さや、
ロリおかりんの可愛さにやられてました(*´Д`)
ロリおかりんがイケメンでびっくりしたw
なぜ道を誤った…もったいない…。笑
● 音楽
【 主題歌「あなたの選んだこの時を」/ いとうかなこ 】
1期のOPもよかったですが、
こちらもかっこいい♪
1期のOPとは違う曲なのにシュタゲらしいと言うか、
よく合っています。お気に入り^^
【 ED「いつもこの場所で」/ 彩音 】
この曲もよかったな~。
最後に流れる曲として、余韻もばっちり^^
● まとめ
たぶん世界のどこかでタイムマシンの研究は行われていると思いますが、果たして本当に必要なものなのか。
それを考えるきっかけにもなりました。
過去はやり直せないからこそ、
人は前を向いて歩いていける。
でももし過去をやり直せるとしたら…難しいテーマです。
1期と比べるとドキドキ感は物足りなかったですが、
十分満足できる面白さでした。
ラブラブ感は増してましたね(・∀・)ニヤニヤ
ただいちゃちゃするだけじゃなくて、
いいパートナーだというのを感じさせてくれたのがよかったです^^