ファンタジーでライバルなアニメ映画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがアニメ映画のファンタジーでライバルな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月28日の時点で一番のファンタジーでライバルなアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

70.0 1 ファンタジーでライバルなアニメランキング1位
劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人(アニメ映画)

2018年8月18日
★★★★☆ 3.7 (54)
394人が棚に入れました
ここは妖精族や女神族や魔神族が存在する世界。魔神族の暗躍により、滅亡寸前だった大国・リオネス王国を救ったのは、大罪人であり伝説の騎士団〈七つの大罪〉と、ひとりの王女だった。そして、リオネス王国に平穏がもたらされてから少し時が流れたころ――。国王の誕生日を祝うため、幻の食材・天空魚を探しに辺境の地へやって来た〈七つの大罪〉たち。団長のメリオダスと、人の言葉を話す豚のホークは、天空魚を求めるうちに空高く、雲の上に存在する天空の世界“天空宮”へと飛ばされてしまう。天空宮には翼をもつ“天翼人”が暮らしている。メリオダスは掟を破った天翼人の少年と間違えられて牢屋へ入れられてしまう。天空宮では三千年間封印される凶悪な魔獣の解放を防ぐため、儀式の準備をしていた。だが封印を解こうと天翼人の命を狙う、“ベルリオン”率いる強靭な魔神族の集団〈黒の六騎士〉が姿を現す。残虐非道な彼らからみんなを守るため、メリオダスたちは〈黒の六騎士〉と激突する!

声優・キャラクター
梶裕貴、雨宮天、久野美咲、悠木碧、鈴木達央、福山潤、髙木裕平、坂本真綾、杉田智和
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

良くも悪くも王道バトル系

七つの大罪が勢揃いして、同じ方向を向いて戦っているってだけでも、贅沢な感じがしました。
いろんな意味で自由な人ばかりですからね(笑)。

王道バトル物として、充分に楽しめるレベルの作品でした。

ところで、『{netabare}息子と他人{/netabare}の区別がつかない父親って・・・?』。
この点だけは、最後まで引っかかっちゃいました。
この点だけが、マイナス評価です。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 9

69.3 2 ファンタジーでライバルなアニメランキング2位
きみの声をとどけたい(アニメ映画)

2017年8月25日
★★★★☆ 3.6 (118)
524人が棚に入れました
湘南・鎌倉の海辺の町を舞台に繰り広げられる、少女の悩み、葛藤、夢、そして届けたい“声(想い)”の物語。
将来の夢が見つからず少し焦っている16才の少女・行合なぎさは、幼い頃に祖母からきいた「コトダマ」言葉には魂が宿るという話を、ある出来事により信じている。
ある日、なぎさは何年も使われていないミニFMステーションに迷い込み、軽い気持ちでDJの真似事をする。すると、放送されたコトバは 思いもかけない人に届いていて―。

声優・キャラクター
片平美那、田中有紀、岩淵桃音、飯野美紗子、神戸光歩、鈴木陽斗実、三森すずこ
ネタバレ

おぼ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

これぞ王道の青春感動映画!こういうのが見たかった!/レビュー追記(8.31)

女子校生達がラジオ局を復活させようとする話。
見ててスッキリできる青春映画の良作でした。
(以下ネタバレほぼなし)

( 'ω'o[総括レビュー]o
{netabare}
ことだまとラジオを巡る青春物語。
(詳しい内容は自分で確認推奨)

全体的に分かりやすい展開で、最後まで飽きずに視聴出来たと思います。
キャラの性格も個性豊かで、ちょっとクッスっとしたりうるっとしたりの連続で楽しかったです。

その他にも全体的によく出来ていると思ったのが「音楽」
ラジオ局の話なのでもちろん色々な挿入歌が出てくるのですが、全てを曲が素晴らしかったです。

特に良かったのが最後の曲。
詳しい内容はネタバレになるので言いませんが、皆の思いが重なってからのあの曲は完全に涙腺をやられましたね。

少し不満を言うとすれば、ラジオ局の復活課程をもう少し詳しく描いて欲しかったかなーと思います。

まとめとしては、いい意味での王道の展開で最後にはしっかり泣かしてくれる。普段アニメをみない人にも遠慮なく勧められる良作でした。

是非1度劇場へ!{/netabare}

総合点数【86点】

投稿 : 2024/12/28
♥ : 31
ネタバレ

はあつ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

想いを声に

海沿いの街で出会った、女子高生達のひと夏の友情を描く物語。

「言霊(ことだま)」として語られる作品のテーマ、「声に出すことの重みや大切さ」を、ミニFMという地域ラジオを通じて、リアルタイムの生の声を届ける事で伝えようとしています。

明るく真っ直ぐな主人公をはじめ、それぞれに良さが描かれる7人の女の子達が、目指す目的のために、協力していく様子は微笑ましく和みます。
クライマックスでは、彼女達の素晴らしいパフォーマンスに魅せられ、爽やかな感動も待っています。

(客観的じゃない個人的なマイナス感想なので一部伏せます)
{netabare}
しかしながら、深夜アニメを少々観てきた私にとっては、インパクトの薄いアッサリした内容だなと言うのが正直な印象。

ストーリーは、多少のツッコミどころ{netabare}(本名やメールアドレスの公開放送にオイオイ大丈夫?!なぎさの母親って?など) {/netabare}は気にならず、自分的には観やすく分かりやすい素直な展開なんですが、逆に驚きも深みも少なく淡白に感じました。

作画も安定してるものの、劇場版ならではと言えるほど美麗さは感じない。

キャラクターデザインも、日曜朝の女児向けアニメの様なスッキリさで、サービスシーン等の萌え的要素はありません。
(作風的には当然のつくりなんですが・・^^;)
{/netabare}

音楽は、「響け!ユーフォニアム」の松田彬人氏が担当されており、劇中歌は良曲揃い。
3000人のオーディションから選ばれた新人声優さん達の歌声も非常に上手く心地いい!
この歌唱だけは劇場観賞の満足感がありました♪
(私、アイドル系のアニメジャンル、ほとんど観た事無いんですが、キャラに入れ込めて、この映画の様に歌うシーンを観たら楽しいんだろうな~と納得できる)


声優さんについては、新人声優さんでメインキャストを固めてる割にはそつなく感じました。
(もちろん三森すずこさんは別格の安定感)
主人公なぎさ役の片平美那さんの新人らしい初々しさは、感情表現としてはやや物足りなさを感じましたが、リアルな高校生らしさを出すよう狙った演技なのかもしれませんね。
乙葉ちん役の鈴木陽斗実さんの歌声が美しくてインパクトありました♪
いずれの皆さんも、今後の活躍に期待です!


最後に

個人的アニオタ目線で、ややマイナスな感想も述べましたが、本作は嫌みの無い後味の良さで、爽やかな青春ストーリーの好きな方にオススメの良作です。
深夜アニメに馴染みのない、小学生から高校生くらいまでの子や孫と、その親か祖父母が一緒に観に行くのにも適してると思います。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 24

雀犬 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ユニゾンする声

2017年8月25日公開の劇場アニメ。
海辺の街を舞台に女子高校生たちの青春を描くオリジナル作品です。

この映画は御覧になられた方が少ないと思いますので、
ネタバレにならない範囲でストーリーを紹介しておきます。

~あらすじ~
海辺の町、日ノ坂町に暮らすなぎさはごく普通の高校1年生。
主人公なぎさには3人の幼なじみがいる。3人は全員ラクロス部。
かえでは同級生でスポーツが得意。はっきりした性格で気が強い。
雫もなぎさの同級生でお菓子作りが得意。こちらはおっとりした性格。
夕は別の名門学校に通うラクロス部の時期キャプテン。部活では3人のライバル。
特にかえでは夕に対してライバル意識が強く、最近は関係がギスギスしてきている。
夕のことを悪く言うかえでに対して、なぎさは快く思っていない。
でもかえでもなぎさの大切な友達なのでその思いは口に出せず、それがストレスになっていた。
ある時、何年も使われていない喫茶店アクアマリンに迷い込み、
その一角にあるミニFMステーションの設備を見つけたなぎさは、
ちょっとしたいたずら心でDJの真似事をする。
その放送を偶然聞いた少女、紫音との出会いから始まる夏休みの物語。

本作は極めてオーソドックスな青春アニメです。
将来の夢が見つかならず悩んでいるごく普通の女の子が新しい物に触れ、新しい人と出会い、
時にぶつかりながらも仲間たちと共に成長し、今まで気づかなかった自分の強みを見つける。
…という王道そのものの少女マンガ系ストーリー。展開も本当にベタ。
「誰」の声を「誰」に「どうやって」届ける物語なのか、
あらすじをもう少し先まで書くと勘の良い方は最後の結末まで読めてしまうんじゃないだろうか。
ただベタなのは別に悪いことではないですね。奇を衒ったものが良いとは限らない。
(べ、別に打ち上げ花火の映画の話とは言ってないからね)
青春物のツボはきっちり押さえてあるので安心して見れると思います。
いやー映画館で思いましたもん。「こういうのでいいんだよ、こういうので」って。
ほんとバカみたいにまっすぐなお話です。
ちなみに恋愛要素はありません。
「百合は?」あるわけないだろそんなもの!

少し目新しいのは言霊(コトダマ)というテーマでしょうか。
なぎさは幼い頃に祖母から聞かされた言霊の話を今も信じています。
願い続ければきっと叶うし、悪いことばかり口にしているとそれが現実となって自分に返ってくる。
なぎさの目にはその言霊が実際に見えるといいます。
電波な少女…ではなく、彼女は少し夢見がちな女の子なのです。
言霊信仰はなぎさの人当りの良さに作用している反面、
言いたいことがあって言えないという彼女の悩みにもなっています。
「思春期における葛藤」という青春物の大事な要素につながっているわけです。
この言霊の映像表現が平凡で拍子抜けするかもしれません。正直シャボン玉にしか見えない。
おっと、悪く言うと自分に返ってくるんだった。

でも「きみ声」がビジュアル・バリユーに優れた作品とは言い難いのは確かです。
背景等十分きれいなレベルですが、深夜アニメの中でも本作を超えてくる作品は多々あるかと。
僕が良いと思ったのはキャラクターデザインですね。
今の萌えアニメの主流とは明らかに違う"かわいい"というよりは"かわいらしい"デザイン。
言霊という少しファンタジックな要素と相まって、なんだか懐かしい「青春のおとぎ話」
といった雰囲気を作り上げています。

音楽には非常に力が入っていて、どれも良い曲です。
音楽担当は「響けユーフォニアム」の楽曲等を制作された方だそうです。

でもまぁ、中盤まで見た僕の感想は「悪くない。全然悪くない。でもフツー。」という感じでした。
この映画、ベタな話だと書きましたがストーリー構成も超ベタ。教科書通りの三幕構成。
物語の終盤に楽しい日々が終わってしまうような出来事があり、そして映画のクライマックスでは…
お約束。お約束すぎる展開だ。でもなぜだろう?僕の目が涙で滲んでいるのは。WHY!?

これはもう、なぎさちゃんの言う通りかもしれないね。

*。*。 奇跡も、魔法も、コトダマもあるんだよ *。*。

「そんな台詞なかっただろ!!」と怒られそうですねスイマセン。
(実際のキャッチコピーは「コトダマってあるんだよ」)
このアニメは新世代の声優を発掘するオーディション「キミコエプロジェクト」で選ばれた6人を
デビューさせるという声優アイドル企画ものです。
「きみの声を届けたい」は新人声優(=きみ)の声を観客に届けるための物語でもあるわけです。
そう考えると青春物の面白さを表現しつつ、デビューしたての声優のフレッシュな魅力を最大限に活かした
非常によくできた脚本のように思えます。
言葉のチカラ、声のチカラ、音楽のチカラ。それは決して陳腐ではない。
彼女たちの歌声から、声優企画と青春ストーリーのシナジーを確かに感じられたのです。

夏から秋の始まりにかけての時期には爽やかな青春物が見たくなるもの。
そんな要望にきっちり応えてくれると思います。
この作品、欠点はいくつかあれどイヤなところは一つもないんですね。それが大きな長所です。
あまり宣伝されなかったためか認知度が低く、すでに公開を終了している所も多いようですが
青春アニメが好きな方にはお勧めできる内容です。
きっと見終えた後は気分良く映画館を出れるはず。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 27

64.9 3 ファンタジーでライバルなアニメランキング3位
かぐや姫の物語(アニメ映画)

2013年10月1日
★★★★☆ 3.8 (291)
1196人が棚に入れました
原作:「竹取物語」、原案:高畑勲 監督:高畑勲 製作:氏家齊一郎、脚本:高畑勲/坂口理子、音楽:池辺晋一郎

声優・キャラクター
朝倉あき、高良健吾、地井武男、宮本信子、高畑淳子、田畑智子、立川志の輔、上川隆也、伊集院光、宇崎竜童、中村七之助、橋爪功、朝丘雪路、仲代達矢、三宅裕司

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

「みんな不幸になった、私の所為で。偽者の私の所為で」

製作費がいくらだとか
古典の中に現代の女性像を見るだとか
そんな安いキャッチコピーに騙されてはいけません


かつて東映動画が『白蛇伝』を映画化した様に、高畑監督自信がこの作品で目指してるのは恐らく“原点回帰”
どうも55年ほど前に、東映でもいわゆる「漫画映画」として竹取物語の映画化が企画されていたらしいです
当時の高畑のボツ案を復活、引き継いだのが今作
だから鈴木さんにとっては構想8年だけど、高畑にとっては構想55年
そこから田辺修の参加と第7スタジオ設立
久石譲との初タッグ
78歳にして挑戦的過ぎるこの姿勢
宮さんも引退だとか言ってるけど、高畑に至ってはむしろ本当にこれが『退職金代わり』になったはず
この瞬間に立ち会えた奇蹟(今生きてこの映画を生で観れること)にただ感謝m(__)m


プレスコによる伸び伸びとした演技
朝倉あきの芯のある強い声
声優初挑戦にして遺作となったちいさんの熱演
強烈過ぎる田畑智子の女童、中村七之助の御門のキャラクター


背景と融合を果たす為に用いられたラフなアウトライン
言うまでも無く丁寧な芝居作画
画面の中に見る、忘れられてた日本の自然と原風景


高畑演出といえば静かな会話の中にさっと入ってくる音楽
今作でも特にキーポイントとなる『わらべ唄』と“琴の音色”が印象的です
日テレとかではやたら主題歌を推しているようですが、ちゃんと劇中歌にも注目してほしいものです


竹から生まれて、竹の子のように急成長し、その美しさから何人もの男を狂わせ、次々と振ったあげく、時の帝までも手玉に取ったかと思いきや、誰のものにもならぬまま「月へと帰る」と言い出すわがまま姫のお話


日本最古の、そして日本人なら誰もが知るこのお話の、唯一にして最大の謎である「私は罪を犯してこの地へ下ろされたのです」
この一言に隠された真実を突き詰めていくのが今作です


結局のところ、誰でも知ってるお話なので【特にサプライズとかスペクタクルとかありません】
そういった意味で“老若男女誰でも観れる”はずの映画なのに、姫の犯した罪なるものの秘密だけで137分も時間を引っ張ったのはちょっと長過ぎ
プロットは最高、だけどこれだけ長いと小さい子には見せられないです
そこだけが唯一残念ですかね;


皆が姫の幸せを願うばかり、どんどん不幸になっていく姫、そして狂いだす人々
【こんなに悲しいプリンセスストーリーが、日本には昔からあったんですね】

投稿 : 2024/12/28
♥ : 33

くし さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

哀愁のあるロマンス

素晴しいですねー、この作品。物語は言わずと知れた竹取物語、そう「かぐや姫」です。

まず驚くのは描写方法だ。タッチは水彩画そのもので、背景は勿論、キャラクターも線はまるで絵コンテそのままを思わせるような筆や鉛筆で描いたように再現されてあり、これが軽快に動くのだ。柔らかいタッチに日本画的でありながら、話の山場やスピード溢れる場面では力強いダイナミックであり過激な筆使いで表現され、これは・・・す、すごいね、と思わず感激してしまう事もしばしば。
どの場面でもそれは一枚一枚が芸術的絵画の様であり、この作品がただのアニメの領域を遥かに凌駕する描写に感動を通り越して日本の誇りでもあり喜びを感じた。作品への執念が芸術に昇華され本当に素晴しいの一言だ。

物語も元のストーリーは知っていても、かぐや姫の見え隠れする思いに私の心の深層を掻き立てられ話を忘れて見入ってしまう。
子どもの頃に聞いた話なのに、
「何、この哀愁が漂う切ない物語は…、決して子どもを癒す話だけではないでしょ」
かぐや姫のピュアな人間性に似合わない都の生活。表面では幸福に見える生活の裏にある不幸。
宝物のようにあがめられるのでなく、普通の一人の女としての欲求と夢、かぐや姫の悲痛な叫びが、私の心を振るわせ胸が熱い。
短い人生に儚くも愛に拘りを見せるかぐや姫の心情、そして否応無しに突きつけられる別れ。
千年以上も前の物語なのに、人としての生き方を告げている様な奥深さ、そして封建的背景にある一人の女としての哀愁が現代まで物語として伝承したきた由縁だと深く感じた。
この作品は子どもでなく大人に観て欲しい感情を揺さぶる真に深い作品でした。

最後にこの作品には「姫の犯した罪と罰」というキャッチフレーズがあったが、私はそう思わない。この一文はこの作品には似合わないと思うのだが、私にとってこの作品の持ち味は「哀愁のあるロマンス」で、余韻の残る素晴しい作品でした。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 47

米麹米子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

姫の犯した罪と罰

ラフ画や絵コンテ風のタッチに
淡い水彩で色付けされた画風だけれど
これ、大変だろうな。
お金相当かかってるってのがまず第一印象。

かぐや姫・竹取物語が絵巻物になったのを
動画にした感じ。
花や山や着物にいたるまで
色使いが美しい。

高畑勲監督って確か78歳くらい?
挑戦的というかチャレンジャーというか。
この画風だと若者受けはしないだろうが
この魅力がわかるものにとってはたまらない映像だと思う。
音楽は久石譲さんでこれがまた良い。
日本の文化や美しさを再認識出来るような仕上がりになっております。

ジブリについてはディズニー同様
あまり書く気はないのだけれど
画風やストーリーで叩かれるのは余りにも惜しい作品ではなかろうか。
昨日は海外の姫をみたので、今日は日本の姫をと思い視聴したのですが。

姫の犯した罪と罰

これってなんだろなって考えると
罪は殿方を虜にしてしまう程の美貌だったり
罰については
姫は犯した罪を償うために地上に降ろされたといわれています。

「虫や鳥や動物たちのように生きること」に憧れたせいらしく
これは生命の営みそのもののことであり、
現代の感覚では罪に問われるようなことではありません。
ふさわしい言葉を探すなら、それは「原罪」

これが罰らしいです。

窮屈だったり息苦しさだったり
大事にする大切にするの解釈が違っていたり
成長の早さと比べ心の成長は子供のままなのではなかろうかなど
考え始めると色々キリがなさそうですが

耐えられなくなって姫が走り出すシーンは
この画風のおかげでとても迫力があるものに仕上がっています。
純粋さ、無垢さ、聡い姫であったが故の哀しみ

情緒や風情も感じられ
この感覚で見れたのは日本人で良かったなと心から思いました。
台詞ではなく繊細な表情や仕草で読み取る事も求められる為
苦手な人は面白くない、つまらないと判断するかもしれません。

こんな多彩な表現方法を見れるのは日本だけかもしれません。
そう思うと、しみじみ草や虫や花さえも
愛おしいと思うのです。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 44
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