ファザコンで幼なじみなTVアニメ動画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のファザコンで幼なじみな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月16日の時点で一番のファザコンで幼なじみなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

74.4 1 ファザコンで幼なじみなアニメランキング1位
ハナヤマタ(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (1077)
5106人が棚に入れました
容姿も普通、頭も普通、美術や体育……何だって普通。そんなフツウだらけのぱっとしない14歳、関谷なる。おとぎばなしに出てくるような“ヒロイン”に憧れて、いつかこんな世界から連れ去ってくれる誰かを待っていたが、中学2年生になった今も、あいかわらずフツウの毎日。そんなある日、なるは月光の下に和装で舞う金髪の少女に出逢う。「私と一緒に、よさこいしませんか?」 突然の出来事に戸惑うなるだが、異国の少女ハナに導かれ、次第に『よさこい』という非日常の世界へと踏み出していく。まだ子供だけれど、ちょっぴり大人。花々しい少女達の物語が今、幕を開ける――。

声優・キャラクター
上田麗奈、田中美海、奥野香耶、大坪由佳、沼倉愛美、豊口めぐみ、小山剛志
ネタバレ

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

いろはにほ♪ぱーっとぱーっと晴れやかに♪

OPがいい!!^^
そして、よさこい踊るために、目標に向かって動いていく
なる達にとてもワクワクします。

ハルの声いいなぁ^^

■なんで「ハナヤマタ」?
{netabare}
・・・って思ったけど、主要なメンバーが

・ハナ・N・フォンテーンスタンド
・関谷なる
・笹目ヤヤ
・常盤真智
・西御門多美

・・・で、それぞれの名前を一文字ずつ取ると・・・

・ハナ・N・フォンテーンスタンド→ハ
・関谷なる→ナ
・笹目ヤヤ→ヤ
・常盤真智→マ
・西御門多美→タ

ってことなんですかね??これって仲間が増えていく順番にもなるのかな??
{/netabare}

■第3話
{netabare}
店長さんノリがいいですね~^^
後半の見どころは、ハナ×ヤヤでした。
生徒会長さんは・・・DQNですね(笑)
{/netabare}

■第4話
{netabare}
これ、もう完全に告白(笑)
もう結婚しちゃえよ~^^

セリフはもっとシンプルな方がいいですね
今回は結構クサイセリフオンパレードでした(笑)
{/netabare}

■第11話
{netabare}
コミュニケーションしなさすぎ・・・
ちゃんと話せば解決できるのに
というツッコミが満載でしたが、ハナちゃんがいない状態で
来週一体どうなる!?どきどきです。
{/netabare}

■第12話
{netabare}
最終回はOPなし
よさこいでOP回収してました^^
ナルが合流するタイミング、EXCELLENTでした♪

ストーリーは茶番ちっくなところは否めませんね。
とくに第11話はナルが普通に親と会話してればこういう展開はまず
あり得ないし。

部員集めも話数を取りすぎてしまいました。。。
肝心のよさこいは、OPでの踊りシーンが一番GOODで
残念ながら本編ではOP以上の踊りは観ることができず。。。

とはいえ、OP、EDはぶっちぎりで今季No.1でした^^
DLできるのが何か月も前から楽しみでした。
歴代でも、かな~り良いOP、EDです♪
サビ部分は超アツイ!
{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 58

ISSA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ぱぁーっと♪ぱぁーっと♪晴れやかに♪ハイ!ハイ!

原作もよさこい踊りも事前情報無しで、何となく見てました。

よさこいの踊りって事だったので、てっきり高知が舞台のバリバリ土佐弁アニメ…
「おんしゃら~よさこい、やろうぜょ」的な…「極妻」か「鬼龍院花子」学生
かと思いきゃ鎌倉舞台、普通の学生でしたw

話はサクサク進んで見やすい、まんがきらら的な百合要素はあるけど変に笑に振ってない。
真面目によさこい踊りに取り組んで感動出来る場面もあって良かったです。

成分要素の1位が神OP
OP動画のよさこい踊りのシーンと曲があっていてクセになる感じ良いです。

イチオシのキャラはアメリカからの留学生ハナちゃんかな。
小学生みたいなキンキン声で印象にのこります、ちなみに今期の賭ケグルイの早乙女芽亜里役、田中美海さんが演じてますね。

NEWGAMEやろこどる、ろんぐらいだぁす等の真面目な萌え?アニメ好きならお勧めかも。

いかにもマイナーB級感ありますが、萌えと和の融合アニメ楽しめました。


追記
ノーゲームノーライフ、宇宙よりも遠い場所のいしづかあつこさん監督作品
何見ようかとお探しの方にお試しにどうぞ~です。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 32

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

演出そこそこ頑張ってるのに報われない(?)アニメ…

いわゆる「きらら系」、マンガ原作があるお話です。原作は読んでいません。

舞台は中学校(女子校)で、出てくる先生も女性です。「あなたもよさこいしませんか?」ということで身も蓋もない言い方をすると、少なくともテレビアニメ化された範囲では「メインキャラ5人がよさこい部を作って、地元開催のコンテストに出る話」です。

男性でまともに出てくるのはよさこいグッズを売っているショップのおっちゃんくらいのもので、ひたすら女の子推しなのは昨今の深夜アニメにありがちですね。

ただストーリーとしては「熱血スポ根もの」のフォーマットにそって、ある意味無難に、ある意味熱くきっちり仕上げている感じですね。

作中の中の人が実際にチーム“ハナヤマタ”というユニットで、作中キャラの衣装で主題歌(OP)「花ハ踊レヤいろはにほ」を歌い踊るのも今風です。あ、この曲の出来はかなり良いと思いますよ。

で、本作ですがよく見るとメインキャラ5人にはその人のシンボルになる花が割り当てられているのですよ。見間違いでなければ:

関谷なる(主人公): 桜(サクラ)
ハナ・N・フォンテーンスタンド: ブルースター
笹目ヤヤ: 薔薇(バラ)
西御門多美: 百合(ユリ)
常盤真智: 向日葵(ヒマワリ)

終盤に羽織るよさこいの衣装は上記の花をあしらったものなのですが、実は序盤の冒頭にそれぞれのシンボルの花がアップで写ることで、誰メインの話かわかるようになっていたのです(観返せる方はどうぞ)。

まあわかりやすいのは上記の例ですけれども、演出は各キャラの設定を踏まえて、意外と丁寧にやっている印象です。でもそれは地味だしわかりやすくないので、誰のレビューを観ても特にそれに言及するようなものがありません。ちょっと可哀想…。
(ざっと見た限りなので、見落としがあったらごめんなさい。)

あと、作画は地味に良いです。「キャラが崩れた」とか「動きが変」とかは思わないで観ていた記憶があるので…。

ということで、このアニメが放送されたクールの中ではけっこう好きだった作品なので、ちょっとしたレビューを書かせていただきました。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 38

66.6 2 ファザコンで幼なじみなアニメランキング2位
ステラのまほう(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (414)
1802人が棚に入れました
高校の入学式の日、夢中になれることを探して部活PRの展示を見て回る新1年生の珠輝。幼なじみのクラスメイト・裕美音はイラスト部に入部して楽しそうだけれど、珠輝は何をしたいかわからなくて……。
同人ゲームを作る部活「SNS(死んだ魚の目・日照不足・シャトルラン)部」の机でパズルゲームをプレイした珠輝。迷った末、新入部員になることを決めます!プログラマで部長の2年生・椎奈、シナリオ担当の2年生・あやめ、BGMと効果音の担当、2年生・歌夜の3人と一緒に、ゲームを作る日々が始まります。

声優・キャラクター
長縄まりあ、村川梨衣、小澤亜李、悠木碧、前川涼子
ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

デジタルなかわいさ

正直今期のアニメの中でダントツに好きです。
誰かのために考え行動する優しさ、辛い時の心の動き、人の優しさを察し感じる言葉、関係性。そのどれもが、私の心に響いてきます。

【物語】
女子高校生がゲーム制作サークルに入部し同人ゲームの制作をしていくお話。
好きなことを出来なかった・見つけられなかった人には響く1話でした。
【作画】
やわらかくて良いですね。
【声優】
村川梨衣さん、悠木碧さん、小澤亜季さんなど、若者向きに人気な方がそろってます。
そして主役は長縄まりあさん。私は六畳間の侵略者が大好きなんですが、ほんとうれしいなあ(涙)
【音楽】
音楽というよりはOPEDの映像の話なんですがOPのドットキャラ絵が可愛すぎる!
EDの映像も曲とかけてドットが浮かんでいるデジタルな海なのか、デジタルな宇宙または空を表現しているように見えました。(四角いドットから星に変わるのも星空という感じです)EDの曲は長縄まりあさんが歌っています。
海の中に漂う浮遊感、大きな海の中で少し切なさを感じる孤独感。海の中で灯りのように光るデジタルな海の中の星が、転調によりキラキラと輝く星へかわり輝きだす高揚感。いやあ、見返すほど味がある。
たまきの様々な感情をイメージさせるようなところがありますね。5話を観た後にじわじわと効いてきました。お話の余韻を響かせるようないい曲です。


【キャラ】
どのキャラもみんな好きですね。
その中でも関あやめちゃんがなんとなく好きです。
いやでも、ゲーム音楽に詳しそうな藤川歌夜ちゃんも良い!

【ゲームを制作するアニメといえば?】

ゲームを劇中で制作する作品といえば、「涼宮ハルヒ」では少し触れてますよね。
負のベクトルを持った作品なら「NHKにようこそ」とか笑
最近では「少女達は荒野を目指す」「NEW GAME!」でしょうか。
私は見たことが無いのですが「ディーふらぐ!」「 冴えない彼女の育てかた」「 さくら荘のペットな彼女」「 超次元ゲイム ネプテューヌ」等もゲーム制作をしているようです。

【ゲーム音楽は聞きますか?】

ゲームにおいて、音楽はとても大事ですよね。
オーケストラでの壮大な曲や、チップチューンの色あせない名曲、様々なゲーム音楽がありますよね。
チップチューンの原曲をアレンジでオーケストラでの演奏がされたりしますが、「原曲のほうがいいなあ」なんて思うことが多いです。

【本田たまき】
{netabare}
今作品の主人公ですね。
5話で歌夜と音信不通になった時のセリフが印象に残っています。
『どうして…部長さん…関先輩…藤川先輩を信じてあげないんですか』
『私たちみんなで楽しく一つのもの作ってきたじゃないですか…』
(あれ…なぜ藤川先輩だって頑張ってるはずだって確信できるの?みんなで楽しく作ってきたってほんとに言えるの…?)
『それでも…それでも私は藤川先輩を信じたいです…』
辛い状況下で歌夜がBGMを作れず逃げてしまったと思う先輩たちに対して、
たまきは不安の混じった疑問をなげかけました。ゲーム制作はいつも楽しいという幻想的なイメージがあったかもしれない。たのしく一緒にやってきた仲間に疑うことはないと思っていたかもしれない。たまきの理想と現実の乖離ですね。それでもたまきは歌夜を信じたかった。それはたまきの弱さでもあり、たまきの根本的な部分に存在するやさしさの現れかもしれません。(人を疑うことを知らないというのは、弱さでもあり、優しさでもあるのかもしれません)
{/netabare}

【即売会、いったことないなあ】
{netabare}

同人音楽や、同人漫画の即売会って行った事ないなあ。クリエイターの最前線?やマニアックな世界を見たことのない人にとって、そういう面白さもこの作品にはあるかもしれませんね。

でも周りが皆上手くて、自分の作品が小さく見えて、この場に居ていいんだろうか?早く帰りたいなんて思うことはだれでも経験した事のある気持ちかも知れません。だからこそ、たまきが会場で気落ちしたことがすっと分かるのかも。

いわゆるジャケ買いというやつでしょうか?ゲームのイラストを見て買っていく人は。私も、一般ゲームでジャケ買いをすることがよくあります。という事で雰囲気で買ってくれる人には、仲間意識を感じます。しかも同人ゲームの会場となれば、お宝を発掘するような、もしくは未開の地を開拓する楽しさがあるんだろうなあと羨ましさを感じます。

今週(6話)も情感を感じれて良かったです。藤川さんの「私の事、かばってくれたんだって?」に茶化した感じのない雰囲気を感じて、グッと来るセリフです。

部長さんが元部長さんとの日々をどう思っているのかも感じれたし。(そしてあえて言葉にしないのも素敵です)

たまきがこの部活に感じる楽しさというのを最高のきらきらとした笑顔で表現したあのシーンも良かった。

{/netabare}

【ボードゲーム】
{netabare}

ボードゲームは将棋やオセロも入るのですね。
私は人生ゲームを、テレビゲームでプレイしたことがあるくらいです。モノポリーを持っているんですがルールを知っている人がいない(笑)
人狼ゲームや、お邪魔物はボードゲームに入るだろうか?

作中では幼き頃のたまきが、ゆみねと遊ぶ為にボードゲームを作ります。ゲームを遊んでもらえて楽しんでもらえることが素敵だ思う気持ち、SNS部に入ろうと思った時の気持ちのきっかけの話でした。

私には、たまきがゆみねと友達になる為に頑張って、ゆみねを笑えるように変えてくれて、外との繋がりを作れるようになり、そして一度中学は別々になっても高校生になった今でもずっと友達で居る二人に涙。特別な親友ってたまきは言っているけど、より強くそう思っているのはゆみねのほうかもって感じました。

今週は藤川さん可愛かったなー。

もうこれが今期の私の一番好きなアニメです。6話までこんなに楽しめたのは今までにないくらいです。

{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 42
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

OPのドット絵でワクワクしたことで、年齢を痛感したw

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
きらら系らしいほんわかとした絵柄やストーリー。ゲーム作りを題材にはしているが、あくまで部活レベルなので、決して難しくない。ぼ~っと眺めるのに適したアニメです。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ただ懐古的なだけですが、ドット絵のゲームは好きです。要は、「足りない分は想像力で補え!」という感じで、小説的な広がりがあるんですよね、ドット絵には。漫画と小説の中間な感じ。もちろん、華麗なグラフィックのゲームを否定するつもりはないですが、共に良さはあるということで。復刻版のファミコンも売れてるみたいですしね♪

ゲーム制作アニメ、といっても「NEW GAME」のようにプロの現場を見せるのではなく、高校の部活動で「同人ゲーム」を作るという話。設定的には「少女たちは荒野を目指す」に近いけど、「しょこめざ」はガチの商業目的でしたが、「ステラのまほう」は、もっと真っ直ぐに、爽やか?にw「あくまで部活」の範囲内で頑張る感じが良かったです。

ゲームのクオリティも、「あくまで部活」という趣旨から外れないもの。初めて作ったゲームがノベルゲームというのも現実的で、それは「しょこめざ」と一緒でしたが、動機が全く違うのがおもしろい。

この「あくまで部活」感は、作品を通して徹底していたと思います。部活の傍ら、バイトや塾に通ったり、授業中にキャラデザしてたら普通に注意されたり、制作日程にテスト週間考慮したり。

そんな中でも、「ステラのまほう」完成間際のドタバタには緊迫感があったし、マスターアップの瞬間には感動もありました。

きらら原作なんで、当然、日常系によっていますし、基本はキャラを見せるアニメなんでしょう。

個人的に好きなのは、椎奈です。ネガティブゾーンに入った時は鉄板で笑えましたw というか、珠輝、あやめ、歌夜、裕美音も含め、すべての人物に「ちょっとした闇(病み)」の部分があるのは、本作の特徴でしょうね。勿論、笑える範囲のものですが。

構成的にも、山場を1つ越えマンネリしそうな辺り(8話)で爆弾を投下(水葉を登場)させるなど、構成としても良かった。原作連載中ですし、これは2期を期待できるかな?

第11話は、問題提起をぶつけてくる良回。ここまで「あくまで部活」を貫いた本作に、「部活なんかやってどうすんの?」という、どストレートの質問をぶつけてくるなんて、素敵w 「私が絵を描くことに何の意味があるんだろう?」ってなんか、アイデンティティーの確立という、どストレートなテーマですね。結局その問題提起は明確な答えを出さず、あいまいに流しましたね。でも、そんなもんでしょう。答えがでないからこそ、楽しめるんだしね。

最終回、コミケにはリアルでは一回も行ったことないけど、数多のアニメで観ているから、初めて行っても何とかなるかも……って、甘いか(笑) ラストはまさかの水着回w 椎奈の水着姿に、珍しく普通に萌えた(笑) なるほど、絵を描くだけでなく、ゲームを作りたいって、なんか良いな。これはある意味で、完全分業化されたプロの世界である「NEW GAME」にはなかった発想。未完成で不完全で発展途上の「部活動」だからこそ描ける世界。うん、続きを観たいな。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 42
ネタバレ

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

一つだって欠けてはならない大切な5つのピース

「まんがタイムきららMAX」で連載中の4コマ漫画が原作のアニメ。原作者のくろば・U氏は東大のゲーム製作サークルにいた事がある人。上記サークルの運営するサイト「Nonlinear」にはフリーゲームの公開もあります。

そんななので「ステラのまほう」は生粋のゲーム製作アニメとなりそうです。

部活とかサークルとかバンドとか、人が集まって何かをする時には必ず意見の齟齬が生まれます。他にも、やる気のない人がいたり、逃げてしまう人がいたり、人が多くなればなる程、色々な問題が生じるものです。いいチームが出来上がると言うのは奇跡に近い事なのかも知れません。

本作に登場する※1SNS部には既に結束の固まった(少なくともゲームを一本作っているので)3人の先輩がいます。そこに飛び込んだのが主人公の珠輝。

以下は各話の感想。

1話
{netabare}
部員の勧誘に励む?SNS部の場面。部長の椎奈さんが「大変ですよ‥」と釘を刺す一方で「そう気負う事も無いんですが‥」と誘う台詞の連なりは一見不可解なんですが、「大変ですよ」は多分やる気の無い人を切り捨てる為で、後の台詞は、それでも本当は仲間が欲しいと切望する椎奈さんの気持ちの表れの様に感じます。珠輝の返事を聞いて椎奈さんの死んだ魚の目(笑)に光が差した様でした。もしかしたらSNS部は元来もっと多くの人たちを擁していた部活だったのかも知れません。

一方で、自身を過小評価する珠輝ですが、その経歴はなかなかのもの? 以下に羅列。

幼児:すごろく製作
小1:昆虫の研究
小3:落書きの研究
小5:漫画を読みふける
中1:漫画の絵を模写
中2:古本を読みふける
中3:カードゲームの※ソリティアを研究

本人は趣味に一貫性が無さ過ぎると嘆いていますが、"なかなかの経歴"なんて控えめな表現でした。素養は完璧でした(笑)

※:一人遊びの事。トランプではクロンダイクが有名ですが、15パズルとか「カウボーイ・ビバップ 天国の扉」に出ていたボール・ソリティアもソリティアの一種。鎮静効果があります。(個人的経験から)
{/netabare}
2話
{netabare}
1話ではちょっと厳しい印象を残した椎奈部長でしたが、その事を珠輝に謝ってしがらみを解消してくれました。こんな素敵な先輩がいたら良いですね。

あやめと歌夜ともすぐに打ち解けた感じで3人+1人が着々と4人へと近づいていきます。

PCに不慣れな珠輝の補佐として、珠輝の幼馴染の裕美音もゲーム作りのお手伝いをする事に‥。裕美音というより"ゆみねぇ"という感じ‥珠輝を可愛がるお姉さんキャラでした(笑)
{/netabare}
3話
{netabare}
今回は合宿と称して珠輝の家でゲーム作りというお話。椎奈部長の気遣いで珠輝のお絵描き環境が充実。裕美音(この人、もはや部員同然‥)のアドバイスの元、ペンタブでお絵かきの練習してました。椎奈部長の「スキャナが必要かも知れません‥」とか、歌夜の※サンプリング作業とか、台詞ほか、描写が細かくて、ゲーム作りの土台を構築している様子が良く描かれている印象を受けました。

タイトル「ステラのまほう」の意味も分かります。5人の主人公達が以心伝心出来るまでの成長の過程を描く様なイメージでしょうか?

珠輝のお母さん、おばあちゃんも登場。二人とも優しいんだけど‥「ししおどしで遊んどるのは、だれじゃ~~!」はわたしだったら確実にトラウマになっているシーンですね‥。現実にその場に居合わせたら、縮み上がるであろう事請け合いなホラーなシーンでした(苦笑)

全体的に見れば、今回も5人の仲がより深まった様で、温かい気持ちになれるお話だったと思います。

次回も楽しみです。

※:色々な音を録音して、それをDTMソフトとかシンセサイザーとかの音源に利用する事。
{/netabare}
4話
{netabare}
今回は多くの新キャラが登場します。
人数少し多いので分かりやすく以下にまとめ。

飯野夏さん‥「のんのんびより」のかずねえみたいな糸目の人。
清水マリカさん‥天真爛漫ハーフの子。
百武照さん、SNS部のOGで初代部長。猫耳の人。
春馬君‥あやめの弟。小学生。珠輝に手ほどき出来るほど絵が上手い。
信人君‥春馬君の弟。

キャラ紹介の意味合いの強いお話だった所為か、物語にはあまり動きはありませんでした。(珠輝が春馬君に絵を教わって恋心?を抱かれたくらい‥)

ですが今回のお話を以って私は、SNS部は裕美音だけでなく、多くの人の助力に支えられてゲーム完成に漕ぎ着けるのでは?という予想を抱いた次第。

原作者のくろば・Uさんの所属する同人ゲームサークル「ノンリニア」もメンバーは40人以上、個性豊かな方々が時によって参加したり参加しなかったり、のんびりとゲーム作りしている模様。漫画とかアニメではさすがに40人は多過ぎますが「ステラのまほう」でも小規模ながら似た様な光景が描かれる事になるのかも知れません。
{/netabare}
5話
{netabare}
今回ではステラのまほうという言葉に込められたもう一つの意味も分かります。ゲームキャラの持つ魔法を意味する言葉の他に、ステラ=スターのまほうという意味があるらしい‥。五芒星のそれぞれの頂点にそれぞれの担当が収まるというのは見て分かるんですが、椎奈部長が二役以上務めているし、いまいちピンときませんでした‥。ゆみねぇは部外者だからやっぱり外れているんですねぇ(涙)テル先輩、雑用とかスケジュール管理ダメだったのかな‥。何でも出来そうなイメージだったけど‥。

あれこれあって、今回を以ってついに「ステラのまほう」が完成。は、早い‥。次回を最終回としてもおかしくない、やや急ぎがちな展開でしたが、この先はもう一本新作を作るお話とか、修正版を作るお話とかになってくるのでしょうか?

余計な場面があまり無くて、台詞にも無理なく情報が詰まっているし、キャラの優しさも丁寧に描かれているので、見ていて心地良くなるアニメです。3話の例の場面は別だけど(笑)

次回も楽しみです。
{/netabare}
6話
{netabare}
今回は、即売会のお話が半分、打ち上げ会のお話が半分。

自分が作ったものを見られたり、評価されたり、このレビューにしても、私もアップする時たまに緊張するので珠輝の気持ち分かります。あと売り物をタダであげたくなってしまう気持ちも(笑)こういうのは慣れと割り切りで乗り切るしか無いんでしょうね。多分‥。

後半の打ち上げ会のパートは反省会とか、裕美音のお約束な話とか、恋バナとか、小休止の意味合いも兼ねたこれまでのまとめ的なお話でした。

地味ながらキャラの魅力が増しましたし、「ステラのまほう」完成と初販売成功という一章の終わりを飾るに相応しい円満な内容だったと思います。
2話続けて珠輝と裕美音、新キャラの飯野 水葉(いいの みなは)さんも交えてゆる~い百合話。
{/netabare}
7話・8話
{netabare}
珠輝と裕美音が友達になるお話。友達の為なら普段考え付かない事が出来るというのも、すごろくがゲーム作りに興味を持つきっかけになった事にも納得でしたが、2人の同級生だったのぞみちゃんという子、小学生低学年?なのに落ち着きがあり過ぎて、助言も的確なので違和感が‥。今の珠輝よりもずっと大人なんじゃなかろうか‥(笑)

ゲーム作りのお話が2週連続でお休みだったので物足りない印象でした。

来週に期待。
{/netabare}
9話
{netabare}
今回のサブタイトルは「スキルアップその2」。新作ゲームの企画、夏コミの話も出ましたが、ゲーム作りに関しての内容はかなり薄い印象。

「ステラのまほう」即売会の終了以降はテンプレに従った百合話ばかりで楽しめていない様な‥。椎名部長のコミュニケーションLv.0(Lv.1とかになっていると思う)なところが可愛かったり、あやの男前振りがカッコ良かったりするんですけど‥‥。たまきは小学生にしか見えない(笑

次回に期待したいと思います。
{/netabare}
10話
{netabare}
前半はたまきが椎名部長を泣かしちゃう話。

たまきの自信の無さや心配性は椎名部長に通ずるところがありますが、部長の方がやや打たれ弱い‥。言いたい事を言う所は一緒ですけど、どちらも言った後で思い悩んでしまいます。程度の差こそあれ誰でもそうかも知れませんが‥。でも二人とも回復は早い。羨ましい‥。

後半はさらに椎名部長から借りたパソコンをたまきが落として壊してしまうという話。ある用途に特化したマシンを持ってる人とかでなければありそうに無い話ですね。でもやってしまったらどうしようという気持ちは伝わってきました。友達から借りたゲームのデータを消してしまったらという恐れと似ています。ハードは買い替え可能ですが、完全に消去されたり壊れたりしたデータは修復不可能。重みが違います。

おきのどくですが ぼうけんのしょ1ばんは きえてしまいました‥とか(汗

落としたパソコンが壊れるなんて稀にしかない事だと思いますけど、ハードディスク(HDD)がやられる事はあるかも知れません。セーフモードから起動してみてダメなら、OSの入ってるディスクから起動するか、HDDを他の健康なPCに外付けして、運良く読見込めたら必要なデータをコピーするとか、あれこれ手がありますが、最悪の場合でもHDDを初期化するか買い換えれば使える事が多いと思います。PC自体は結構丈夫なので壊れたと思って捨ててしまうのは勿体無い‥試す価値はあると思います。
{/netabare}
11話
{netabare}
夏コミに向けてのゲーム製作のお話の続き。

アグレッシヴ少女"はーちゃん"こと水葉さんのお姉さんは糸目の飯野夏さんでした。
ゲーム製作と勉強が両立出来ない水葉さんに夏さんから(おばあちゃんの代弁者として)待ったの声が‥。

自分にしか出来ない事があると主張する水葉さんに、夏さんはそれを自惚れと断じ、彼女にとって本当に必要な事は何かと問います。

必要な事と言うと、単純に考えれば、社会人なら食べる為に必要な仕事とか、学生なら、なるだけ自分の望む仕事に就ける様にする勉強とか‥でも必要な事ってそれだけじゃないですよね‥? 作中であやが言っていた様にご飯食べたり息したりするのと同じく、精神的な支えは人間にとって必要です。自分自身にひとかけらの誇りも持てなくなったらその時は多分おしまいなので‥。仕事や勉強に誇りを見出せるのなら一石二鳥ですが、人生って望めば叶う様にそうそう上手く出来ていないものです。

評価や意味じゃない‥あやの一喝はそんな一番大切な事を思い起こさせる青天の霹靂の如き言葉でした。これは女子じゃなくても惚れ惚れしてしまいますね。おおっと、逆でしたね(笑)

ゲームの事、新作ゲームのジャンルはまたしてもサウンドノベル。原作はあやによる中二病全開小説「星屑の※インテンツィオーネ」。OPムービーの※bドット絵を見て、初回からRPGとかアクションゲームの製作風景が見れるかも?と期待していたのですが‥残念。

でも高校生が部活で作るゲームジャンルとしては、製作難易度の観点から判断すればサウンドノベルの方がリアリティがある気はします。そうした小さな成功を積み重ねながら段々とスキルアップしていき自信をつけていくのでしょう‥先の話との兼ね合いで納得。アニメとしての派手さには欠けますが、その方が嘘っぽくなくて私は好きです。

それはそれとして、ぷよぷよのアレンジと間違えられてしまったとは言え、第1話の部活勧誘の話に出ていたパズルゲームは何気にスゴかった気はします。対戦なのか協力なのか、ゲームパッド二つ使ってプレイ出来る仕様だったみたいなので。てる先輩以外はみんな1年生だったわけだし‥。

「ステラのまほう」完成からは長~い中だるみが続いているという印象でしたが、OPムービーにも微妙な変化(レベルアップ!)があり、今回のエピソードでそれを脱却した感があります。

ラストに向けての熱~い展開に期待してます。熱~いと言っても、事ある毎にハグする様な百合描写はもうおなか一杯なので遠慮しときますケド(笑)

※:イタリア語の女性名詞で意図や意向の他に、印象、心証なども示す言葉だそうです。「星屑の意向」とかだと硬過ぎるので「星屑の願い」という感じに訳すときれいな感じはします。
{/netabare}
11話
{netabare}
ゲーム完成から夏コミ、水着回と急ぎ足でまとめた様な最終話でした。

とんでもない数の人の集まるコミケ会場の風景が描かれましたが、映像などを見ると何ともまあ、毎年すごい熱意ですね。話には聞いた事はありますが、私は現地に出向いた事はありません。椎名部長並みに人ごみが苦手なので(汗)ちなみにサークル参加費は8000円なり。参加する人は1本1000円のソフトを出来れば8本くらいは売りましょう(笑)

最終話に至るまであまりレビュー内で触れなかった歌夜について、これまでも常々思っていた事ですが、歌夜は他のSNSメンバーと比べ、プロ意識が既に芽生え始めている様で、時間に忠実、掛け持ちしてても身を削って仕事をこなすところなど、最後まで底知れぬ天才性が伺えるキャラでした。OPで表示されるステータス画面でもスキルが役に立つものばかりでレベルもかなり高めだし‥。頼もしいキャラである一方、割と乾いた性格をしていて、百合話にもあまり絡まないので、他のメンバーと比べると陰の薄い印象がありましたが、それでも、縁の下の力持ちとしての大事な役割があり、さらに椎名部長とともにSNS部の熱冷まし役を兼ねるという、やはり欠けてはならない大切なピースの一つでした。

義務に忠実な歌夜や椎名部長を描く一方で、たまきやあや、はーちゃん(あとゆみねも)の様な情熱的なキャラも描き、それぞれの視点にもかなりのずれがあり(ノンリニアにモデルがいたりして)行き違いや衝突を経て、ただの馴れ合いの仲良しグループには決して生まれる事の無い絆を描いている点はこのアニメの美点の一つに数えられると思います。

後半の海での打ち上げの話は、はっきり言ってSNS部っぽくない‥。日光足り過ぎ、元気一杯でみんな堂々としてるし‥椎名部長以外は(笑)

ゲームの製作から完成、販売まで一貫して描かれているのも、このアニメの良いところではありますが、百合成分とパパ大好き(笑)成分が過分に含まれていたためそれに隠れ、肝心のゲーム製作部分の描写が中盤~後半にかけて淡白になってしまっていたのはちょっと残念でした。

最近のアニメでは何故か、女子ばかり登場するアニメだと百合に、男子ばかり登場するアニメだとBLになってしまう傾向がありますが、展開がワンパターンになりがちだし、ちょっと現実離れし過ぎな気もするので少し控えて欲しい気もします。

2期無さそうですが、もしあれば、すごろくからの叩き上げのゲームクリエイターたまきの第一歩、是非見てみたいものです。

SNS部に祝福を!
{/netabare}

OPはパラパラ漫画とか※2ドット絵とか、キャラ紹介のLv.~とか仮装とか、見ると楽しくなる映像も相まって、とても完成度の高いムービーに仕上がっている印象。下地紫野さんの明るく透明感のある歌声も素晴らしい。「God Save The Girls」聴くと元気がもらえる曲です。

下地紫野(しもじ しの)さんは作中ゲーム内キャラ、ステラの声の他に、4話から登場のマリカと茶道部員の人も演じていらっしゃるそうです。きちんと声色を使い分けていて、声優としての技量の高さも感じました。

ゲーム作りを主題としたアニメには前期の「NEW GAME!」がありましたが、この「ステラのまほう」ではたった5人?でゲーム製作。規模はずっと小さいものの、一人一人が決して欠けてはならない重要なお仕事を担うため、"なんとかなるさ"感が全くありません。(お互いの仕事の性質が違う為なかなかフォローし合えない点で)

ですが、4話見終えた時点では上記の様な厳しい印象は和らいで、かなりゆる~い雰囲気に‥。もしかしたら部員以外の多くの人に支えられて一つのゲームを作り上げる物語になるのかも知れません。

それぞれの個性を持った人たちが、それぞれにしか出来ない役割をへこたれずに全うするのは大変な事。それでも一丸となって一つのものを完成させた時の喜びは何ものにも代えがたいはず‥。

彼女たちの作り上げるゲームに期待です。


※1:SNS部=死んだ魚の目・日照不足・シャトルラン部、ヒドイ‥(笑)

※2:原作のくろば・Uさん自ら描いたもの。さすが現役ゲームクリエーター。お見事な出来栄えです。

投稿 : 2024/11/16
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