ビジネスでラノベ原作なTVアニメ動画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のビジネスでラノベ原作な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月06日の時点で一番のビジネスでラノベ原作なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

55.2 1 ビジネスでラノベ原作なアニメランキング1位
パーティーから追放されたその治癒師、実は最強につき(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★☆☆ 2.6 (19)
115人が棚に入れました
かつて世界は〝邪竜〟と呼ばれる邪悪な存在によって滅ぼうとしていた。 しかし、1人の勇者によって邪竜は倒され、世界は救われた。 それから 200年あまりの時が過ぎようとしていた――。 世に数多ある迷宮都市の1つ、マータット。そこに〝無能〟と呼ばれる男がいた。名はラウスト。 職業、治癒師。ラウストはその無能さゆえに他の冒険者たちから蔑まれ、利用され、捨てられる。 そんな日々をくり返していた。 ある日、ラウストの前に1人の少女があらわれた。名はナルセーナ。職業、武闘家。ナルセーナはとあるパーティーから追放されたばかりのラウストに言った。 「お兄さん、私とパーティーを組みませんか?」 今、ラウストとナルセーナ、2人の冒険がはじまる――。

たナか さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

いつもの☆

いつもの。
思ったより作画はいい。メスだけ。

01
なにも盛り上がらずなんのヒキもない

ヒロインだけはよく動き良作画と言えるレベル。モブも女性陣だけは作画は良いが、オスどもは主人公すらテキトーでサブキャラと見分けもつかないレベル。選択と集中!を徹底した振り切ったリソース管理は実にお見事。見せたいモノが明確でノイズはギリギリまで手抜き。ビジネスとしてはこれはこれでいい仕事。萌えアニメのオスは背景以下という信念やヨシ。

幼い頃に治癒師に助けられた少女が無能扱いされてる主人公と再開しパーティーを組む話。(主人公は彼女に気づいてない系)主人公よりも少女のほうに作画コストと映る尺を全振り、美少女キャラのなんとかチャンを愛でる萌えアニメなのでキャラとの相性が全て。アクションシーンは並のバトルアニメ以上に無駄にコストかけてるのでキャラが気に入ればいい作品になると思います。

初めてギルドを訪ねた新人冒険者の少女相手に、初対面(というテイになってる)の主人公をギルド総出で無能無能と連呼し蔑むいつものやつ。それもわりと酷いほう。マジでボロカス。しかもやっぱりそこまで無能でない系。主人公がヒロインに気づかないのは髪の色まで容姿が変わってるせいでそこに強引なご都合感はない。彼女の変化の理由や主人公のクビの真相で引っ張るつもりだろうが心底どうでもいい。

女性陣のみ作画はいいので推しキャラがいれば楽しめると思う。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

普通に典型的ななろう追放系ですが… 演出がしっかりしていて悪くない。

なろう系の中でも以前一斉を風靡した追放系ですね。
今でもそれなりに人気のようですが。

いや、そんなに悪くも無いんじゃないですかね。
まず追放シーンをカットしてスタートしたところはおや、と思いました。
追放系ではそこは華のシーンじゃないんですかね?

でもまあ、そのおかげでヒロインを早めに出せましたし、ヒロインの可愛らしさは良かったのでは。
作画はほどほどで、絵柄も悪くないです。

ギルドの受付嬢が性格が悪い感じで、そこもヒロインと差別化できていて良いのでは。
追放されて以降、全員やさしい人に恵まれるだけの起伏のないストーリーより。

後はどう見ても優秀な主人公がなんで追放されたのか、という謎を作って1話…。
と、なんか普通に興味惹かれたんですが。

いや追放系でも普通に楽しめれば普通に見ますよ。悪くないです。
可能なら見たいと思いました。


本作、コミカライズもちらっと見てみましたが…。
あれ、コミカライズは、全然テンプレ通りのなろう系ですね。
普通に追放シーンから始まって。
あとギルドの受付嬢はさらに一段性格が悪かったですが…。
これはアニメの方が出来が良いですね。
アニメで見たい理由が増えました。

まあ、すごく面白いわけじゃないんで、見るかどうかは本数次第で考えますが。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

確かに登場人物達がアホで言動が痛々しかった

女性キャラは良さげな感じながら男性キャラは主人公をはじめ冴えない感じの見た目という印象。もっとも、追放系という事で序盤から胸クソ悪い展開かなと思いきや端折ってくれたおかげでストレスは溜まらなくて良いですが、登場人物の掛け合いや台詞回しがつまらない印象でテンポが恐ろしく悪く、退屈に感じられるほど。

ヒロインが可愛いのでなんとか観られるかなと思いきや、そのヒロインや主人公にしても登場人物たちがアホな感じで痛々しく感じられるレベル。回を重なるごとに追放モノの悪い部分が垣間見えてくるような作品でした

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

71.2 2 ビジネスでラノベ原作なアニメランキング2位
シャインポスト(TVアニメ動画)

2022年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (141)
327人が棚に入れました
「世界中の人達にアイドルを大好きになってほしい!そのための輝く道標……それが、シャインポストだよ!」大きな夢を抱くも、小さな成果しかあげられないアイドルユニット『TiNgS』の玉城杏夏、青天国春、聖舞理王。彼女らに救いの手として用意されたのは、曰く最強マネージャー、のはずが……「僕、マネージャーはやらないよ」現われたのは、まるでやる気のない男、日生直輝だった。だが、彼には一つ特別な力が備わっていて……?これは、絶対アイドルを目指すため、君と少女たちが光り輝く物語。
ネタバレ

TaXSe33187 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

ガワは素晴らしい

ザ・アイドルアニメって感じのやつ
物語冒頭のライブシーンが素晴らしいクオリティ

3DCGと手書き部分を織り交ぜるのが本当に上手い
遠景でダンサーが並ぶ壮観さや、立体的なカメラワークの迫力、
アップにしたときのキャラの可愛らしさが完璧に表現されていた
このシーンがアニメとしての一番の山場と言っていい

クオリティの高さは「アイドルとしての下手さ」を描くのにも活かされてる
ちょっとしたバラつきや姿勢の違いが滑らかな動きの中で描かれていて、動きの説得力は非常に高い
それだけに脚本部分の拙さが目立ってるとも言える

{netabare}
ある種の王道、ベーシックなシナリオなのはいい
ベーシックなシナリオに自分なりの味付けをしているのもわかる
でも、そのベーシックを捻る手段が「アイドルの性格がおかしい」なのは…
明るく溌剌なキャラクターなのはいいけど、仕事相手に初対面からタメ口だのキミ呼ばわりだの普通に失礼

マネージャーの能力的に「元気で素直な子」の表現なのはわかる
でも、これって素直とかじゃなくただ人間関係に対する気遣いがないだけじゃない?
直向きさの演出ってつもりかもしれないけど、これじゃ考えなしにしか見えない
観客を呼べなくて助けて「もらう」側と思えない態度で、もう1話から嫌いになった

他の2人のうち、金髪はよくいる素直になれない的なキャラだから別にいい
テンプレ過ぎて特徴が無いけど、少なくとも悪い部分はない
もう一人はなんか雑なドッキリだかボケだかやってて普通にキツい
「売れないアイドル」って説得力はあるけど、逆に言うと売れそうな雰囲気が全く…

この2人はマネージャーの能力的にも完全なオマケ扱いみたいな感じなのも問題
というか3人のユニットなのに初っ端で特徴がないだのマジで売れなそうだのオマケだのって…
この2人を捨ててソロデビューでもさせる気なの?とすら思えてしまう
性格の悪いメインキャラと、シナリオ上眼中にないモブのユニットって感じで魅力がない

こういう無理めなキャラ付けで強引に話を動かす場面が目立つ
王道展開は王道らしくやるから輝くのであって、捻ったところで上手くいかないって典型
これならテンプレをそのまま踏襲したほうがよっぽど良いんじゃない?
少なくとも作画で盛り上げた期待値には全然見合わない

つーか社長肝いりのアイドルなのに9ヶ月で動員37人って、
社長に見る目がないかプロモーションが度を越して下手かのどちらかじゃない?
なんかドヤ顔でアイドルちゃん達を自慢してたけど、その自慢は自分の無能を喧伝してるだけでは…

声優の演技は一人だけアレだよね
というかほか二人がちゃんとした声優演技をできる人だから余計に浮いてる
これなら3人とも新人から用意したほうが良かったんじゃない?
演技になってないレベルの棒ではないんだけど、他とのアンバランスさで悪目立ちしてる

歌はまぁアイドルモノならこんなもんかな
冒頭のソロアイドルはちゃんと上手かったので問題なし
後半の挿入歌は、ほんとにただの挿入歌って感じで歌唱に惹かれる部分はなかった
アイドルっぽい曲だなーとは思うけど、個々の特徴が出てないから1話だけだと判断できない
それぞれの歌声、特に演技が怪しい子がどれだけ歌でポテンシャルを発揮出来るかがポイント
{/netabare}

せっかくガワはきれいに整ってるのに中身は全然駄目
脚本は最低限の出来だけしか期待できないけど、その分ライブシーンだけ楽しみにするかな

2話視聴
チケットの手売り、からの満員の定期ライブで片鱗を見せる
……ただし真ん中の子だけが

{netabare}マジで両サイドをモブにでもする気なのかな?
3人アイドルのセンターが魅力的、というのは大事な要素だと思う
でも、それの引き出し方が「両サイドのバランスの悪さをカバーしてる」というのは…
モブを捨て石にセンターだけ売るシナリオならある意味面白そう
まぁOPEDでさらにメンバーが増えてるから有り得ないんだけど

で、一番気になったのが「こんなすごい子どこで見つけてきたの!?」って台詞
この子達ってやっぱ見る人が見れば一目で分かる才能の持ち主なわけじゃん?
しかもダンスも歌もしてない、ただチケ売り中の目を見ただけで分かるレベル
そんな子たちをガラ空きのライブ会場で放置してた社長やっぱド無能だよね

マネージャーはなんで社長の審美眼を称賛してんだよ、手腕のなさにちゃんとキレろよ
「クビ寸前」「マネージャーでテコ入れ」まではいいけど「社長肝いり」で全部崩れてんだわ
設定を盛るならちゃんとバランスを考えて盛らないと、話の説得力がなくなってしまう

あとはマネージャーの手腕について
アレ延々根性論を語ってただけだよね?
そりゃ手売りに根性が必要なのは当然だけど、あの子達はその状況を1年近く続けてるわけじゃん?
となると問題は売り方か売る場所だとすぐに分かるわけだし、配布場所なんて事務所ですぐ確認できるよね?
人気アイドルのライブ終了に時間帯を合わせたたのはわかるけど、
そのことと分かりきった徒労をさせることは別の問題
それにライブ直前のアドバイスもふわっふわだし…

ライブパートに関しては、やっぱ作画は良い
3人のぎこちなさがしっかり表現されてて、一目見るだけで現状が分かる演出になってる
前回の練習風景をもう一度見せることも表現に一役買ってる

でも歌は正直微妙かな
というかマネージャーのドヤ語りやらアイドルオタクの寸評やら挟まるから歌の印象が薄い
「アイドルを育てる」という目線のアニメだからこれで正しいと言えなくもない
でも、そのために作中の盛り上がりを阻害されると…

あと、作画の頑張りに対して歌唱は思い切りCD用の収録音源使ってるでしょ
作画があんなに頑張って「未熟なアイドル」を演出してるのに、歌だけ変に安定感でて浮いてる
マネージャーの台詞のバックで流れてる時はともかく、キャラアップの時はちゃんと歌わせないと
ここもやっぱり作画に対して他のこだわりが追いついてないと感じる
{/netabare}

今のところはやっぱり作画だけのアニメ
歌は歌唱力も曲の質もこだわりや個性は感じないし、シナリオはお粗末
期待値を下げれば普通に見れるけど、期待されないアイドルって哀れだな…

4話視聴
{netabare}色々あるけど、とりあえず一番気になったのは「光る能力が邪魔」
これのせいで内容自体はシリアスなのに、話がものすごく安くなってる

嘘を見破れるという特殊能力によるキャラ付けが、作品としての個性になってない
「光った=反対のことを思ってる」というのが視聴者への言い訳に使われている
つまり、キャラ同士の絆や関係性を描く手間を省く道具という使われ方
お悩み解決に必要な「会話を通して本心を探る」という要素がなくなっている

マネージャーを主役にして話を進めるなら、この能力も役に立つはず
「ここで光る理由はなんだ?」を起点に、マネージャーが情報を集めて答えを探る一種の謎解きになる
4話のファストフード店での会話も、そうして集めた情報から本心や過去に繋げていける
でも、この話のメインはあくまでアイドルの女の子たちだから、マネージャーは裏方でしかない

能動的に使うべき「主人公的な」能力と、マネージャーという立ち位置が合致してない
そのせいで過去と、そこから見える悩みの核心を全部本人ひとりの回想で片付ける羽目になる
せめてマネージャーが声をかけてから回想に移れば多少は印象も変わっただろうに…

なんつーか光るシーンってアドベンチャーゲームの選択肢画面って感じなんだよな
女の子が光った瞬間「何を言いますか?」と選択肢を提示されて、
上手く答えたらイベントスチルを回収できるような…
「主人公がその能力でどうするか」という能動的・長期的な想定はしていなくて、
「主人公に正解を選ばせる局所的な小道具」みたいになってる
もう話として全然上手くないんだわ

主役じゃないため表立って動けないマネージャーは後手に回って、
マネージャーが動き出す時間を埋めるためにアイドルが勝手に脳内で回想をはじめて、
何も知らないはずのマネージャーが「光った」の一点で全て見抜いて、
事情を知らないマネージャーの言葉でアイドルが救われる
立場ごとの情報量の差を全然考えてない、ご都合というにもあんまりな流れ

マネージャー、というより人間関係って「嘘がわかる」の一点で済むほど安いものなの?
涙を流すど苦しい悩みは事情を知らない相手のズレた答えで解決しちゃうの?
そもそも「光ったことと逆のこと」というだけで答えを得た気になるって印象悪くない?

マネージャーの普段の態度も見透かしたような寒い空気が漂ってるけど、見せ場はそれに輪をかけて酷い
結局ふわふわした雑な一言で解決した感じになってるけど、実際の悩みに対する答えはだせてない
全て知った視聴者の目線なら一応理解できるけど、物語のキャラクター目線では話が微妙に成立してない
やっぱこの脚本は出来が悪いよね…

今回のライブシーンは良かった
前回の失敗と、それを乗り越える流れとして「下手な入り」で始まってくれた
軌道に乗ってからはしっかりとした歌に切り替わっていて、作画・CGと釣り合う場面になっていた
こういうシーンが作れるなら脚本以外は割と楽しめるかもしれない
まぁ肝心の楽曲に関しちゃ凡庸もいいとこで単品としての聴き応えは全然だけど…
{/netabare}

マネージャーの使い方を完全に持て余してる
主役に据えたいのか、脇役としてアイドル自身に答えを見つけさせたいのか、
立ち位置をちゃんと定めないとこっから更に酷いことになるだろうなぁ

{netabare}あの子社長のスカウトなのかよ!
てことはなに?自分がスカウトして肝いりでデビューさせて、
でもプロモーションに失敗してライブの動員ができなくて、
スカウトしたメンバーが失敗したことに対するメンタルケアをせず放置したの?
コイツどんだけ無能を晒せば気が済むんだ…?

「才能を見抜くすげー人」なアピールのはずが「才能を潰すヤベー奴」になってて笑えない
やっぱクビ寸前って設定まで盛ったのは失敗だよね
「嘘を見抜く目」もそうだけど、要素を盛るだけ盛って整合性や役割を考えてないのは…
この脚本家、普通に創作としての基本が出来てないタイプなんじゃねーの?
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

《全身全霊》アイドルアニメ!

【まえがき】
アイドルに関する独り言が長いので折りたたみw

{netabare}以前、中年になった元・昭和の女性アイドルたちが座談会にて、
若い頃、自分はお菓子作りとか全く興味ないのに、
雑誌プロフィールに趣味・お菓子作りとか載せていたと放言していた件が妙に印象に残っています。
が、私はそこに不快感は覚えません。
何故ならアイドルは虚像を飛ばして人々に夢を与えるものだと思っているからです。

アイドル(英:idol)はラテン語の偶像崇拝(宗教的な堕落を揶揄するニュアンス込)をルーツに持つ語句。
「アイドルはトイレに行かない」と言われた頃の往年のアイドルについては、
時に、アイドルを虚像と換言してまで、ブームの熱狂を相対化する言説がはびこったものです。

私は度々、会いに行ける群ドルより、カリスマ的なソロアイドル(本作でいうと“絶対アイドル”螢)の出現を待望しています。
これは近年の群ドルは距離が近すぎて、ファンもアイドルも現実と虚構の区別が付け辛い。
それに起因して、グループ内外で、嘘の扱いの不器用さから様々な問題が発生している。
手が届かない神格化できる存在に、現実と虚構を明快に線引して欲しいという願望が一因となっています。

まさに嘘はアイドルの核心なのです。{/netabare}


【物語 4.5点】
嘘を見抜ける主人公の男性敏腕マネージャーの登場という初回からシビれたアイドルアニメでした。

嘘付きが禍々しいオーラを放って見えるのではなく、輝いて見えるという設定がまた素晴らしいです。
嘘に塗れたアイドル業界に疲弊して、不人気アイドルTiNgSが所属する事務所に落ち延びて来た形のマネージャー。
ですが、決して全ての嘘を否定しているわけではなく、{netabare}ロケで苦手なピーマンを笑顔で食べる{/netabare}といった、
夢を壊さないための嘘ならば方便として認めている。
ただ、嘘をこじらせて真実を見失い、才能を発揮できずにいるアイドルたちを観察し、
{netabare}「アイドルは正しいことをするんじゃない。やりたいことをやるんだ」{/netabare}
などと的確過ぎる指示、助言(名言)を送ることで、背中を押してやる。
アイドルの核心を見事に捉えた、この設定、パターン。
スタッフたちが自分なりのアイドル論を突き詰めないと絶対に出て来ない。
そのアイドル愛に悶えます。


構成はグループの危機を起爆剤に、5人の主要メンバーを約2話ずつ使って掘り下げる。→転機→まとめ。
という典型的なアイドルアニメ。
が、足腰となる設定が強固なため、見知ったド直球な筋書きでも、心にズドン!と来るパワーがあります。
{netabare}TiNgS→TINGSで完全体{/netabare}という仕掛けもベタですがテンション上がりました。
アイドルアニメファンならば、杏夏→理王の{netabare}劣等感→覚醒{/netabare}コンボが決まる6話までにほぼ確実に落ちると思います。
と言うより、アイドルアニメファンなら見なきゃ切腹ですw

そして、本作で1クールアイドルアニメのメンバー数は5人が最適解との確信が一層、深まりました。
各人のアイドル志望のキッカケを“絶対アイドル”螢のワンステージに集約したプロットも、
シナリオ混線防止の観点からも、シンプルで良かったです。
「シャインポスト」の本当の意味でのタイトル回収もプロットの骨格として機能していました。


【作画 4.0点】
アニメーション制作・スタジオKAI

昨年、アニメ版『ウマ娘』2期のウイニングライブでも魅せてくれた同スタジオ。
放送中コロナ禍により延期を挟みながらも
(お陰様で私はギリギリ最終回までに視聴猛追間に合いましたがw)
CGも交えながら躍動感のあるアイドルステージを死守。
作画カロリーも然ることながら、来春、中野サンプラザにて、
これをライブで再現するキャストさんのカロリー消費量も相当なことになりそうです。

ただ、トップアイドルが絶望する才能などの違いについてはやや演出に頼った感。
そこを作画で伝わるレベルになればもっと突き抜けたという欲は残りました。

泣きの心情描写も手慣れたもの。
特に、涙を嘘で隠し損ねる表情。グッと来ます。


【キャラ 4.5点】
杏夏が「お茶目なジョーク大成功です♪」などと滑っていた序盤などは、
正直、このキャラたちで1クール押すのは難しいのでは?との懸念もありました。
が、彼女たちが見せるキャラクターは、本音をグループ、作品内外に覆い隠すための虚飾。
それらが引き剥がされ、虚実が一体化したアイドルたちの真実の輝きが眩しいです。

良作アイドルアニメに良ファンあり。
杏夏推しの古参ファン・トッカさん(CV.金元 寿子さん)。
推しに貢ぐだけでなく、ちゃんと苦言も送れるドルヲタの鑑。
ただ推しの晴れ姿に撃ち抜かれたら気絶するのがw
{netabare}中野サンプラザでも序盤で敢なく失神w
これ、推しが武道館にいってくれたら死ぬんじゃないかと心配になりますw{/netabare}
その他、勝負どころで、ファンたちがTiNgSを広める力になる描写。
ロケ先の色んな職業の方々が新規ファンになって行く流れも熱かったです。

敏腕マネージャー・日生(ひなせ) 直輝とは違った意味で凄腕なのが日生 優希・社長。
発掘した才能のためなら笑って嘘も付ける食えないお方w
若くしてついている杖の理由。詳述待ってます。

【声優 3.5点】
青春国(なばため)春を演じた鈴代 紗弓さんみたいな歌もいける声優さんもいれば、
聖武 理王(りお)役の夏吉 ゆうこさんみたいに当初から声優アイドルとして発掘、育成された方もいれば、
玉城 杏夏(きょうか)役の蟹沢 萌子さんみたいに現役アイドルからの声優初挑戦もある。

キャラの二面性を演じるには経験不足を感じる場面もありました。
が、アイドルグループ内の嘘も飛び交う悲喜こもごもを捉えた本作においては、
心情を理解しているであろうアイドル経験者の声には、時折、技術云々を越えた説得力も感じました。

某エピソードでは歌唱力も求められましたが見事にクリア。
{netabare}CV.夏吉 ゆうこさんの「Yellow Rose」。デパートで耳にしたら私も思わず足を止めると思います。{/netabare}


ただ、マイMVPは、主人公マネージャーを演じた山下 大輝さんの包容力がある落ち着いたイケボかなと。

【音楽 4.0点】
『ラブライブ!』シリーズ等にも楽曲提供してきた高田 暁氏・作曲・編曲のOP主題歌「ワンダー・スターター」を始め、
アイドルアニメソングとしては、変哲もないメロディ。
が、典型的な歌詞世界に隠された、
エピソードを見届けた視聴者だけが知ってるアイドルの本音。
というプレミア感が付加されれば心に染み込んでくる。
これもベタですがアイドルアニメの醍醐味。いとおかし。

楽曲として好きなのがHY:RAIN(ハイレイン)の「GYB!!」
嘘が上手すぎて自縄自縛するアイドルたちの中にあって、
HY:RAINリーダー・黒金 蓮は、突出して嘘が下手。{netabare}変装{/netabare}も下手w
クールなアレンジに乗せて“Get you back!”と直球で連呼する歌詞に、
不器用さが滲み出ていて、何か癒やされます。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

なぜかハマらなかった

{netabare}
たぶん今期のアイドルもので一番評価が良かった作品なのかな?
実際最近のアイドルアニメにありがちなキャラ多すぎ問題もなく、アイドルグループTINGSの成長と言うテーマを真面目に描いていた良作だったと思う。
けど、あまりハマらなかった。
自分でも何故好きになれなかったのかわからない、アイドル物嫌いじゃないし、キャラデザも好みだったし。まあ強いて言うならこの監督作品のキャラのノリが合わないというのはあるけど。

無理やり自分が合わなかった理由を好み以外の問題に押し付けようとしているだけな気もするけど、一応たぶんこれが合わなかった原因だろうなと言うのも書いておくと、キャラの行動が違和感あったことかな...。
理王の行動もちょっと行き過ぎていると思ったし、その後の話での晴やゆきもじの行動や処遇もちょっと漫画的すぎるように思えて、リアルなアイドルを描いた作品としては展開にフィクション臭さを感じてしまったのはある。
無理矢理人間ドラマを作ろうとしてる感?
だけど、そんな部分はおまけに過ぎなくて、仲間との高め合いからのキャラの成長といった軸の部分はしっかりと描けているし、結論上手くできていた作品ではある。

これだけは駄目だと思った点は、男が掘り下げ薄な割に万能すぎて少し気持ち悪さがあったのと、嘘つきが光る能力があまりストーリーに活きていないことか。まあ、これもこの作品においてスパイスでしかない部分だけど。

好み補正ありだと物語とキャラの点数が2.5ぐらいになるけど、その評価は違うと思うのでこれぐらいで。
自分の感想なんかより他の人が書いてる感想の方が妥当。
合わなかったけど、こういう真面目な作品は評価されるべきだと思う。

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆8
初手ライブ。このハイテンションいいわ。巽かな?
何この透けブラ表現。気持ち悪い。異世界転生しそう。
思ったより悪くない。謎の主人公指名。ピッカピカで草。
嘘を見抜ける能力? お前つまんない嘘つくね。
嘘つき二人いるとか絶対ギスるじゃん。

2話 ☆6
OPいいな。ピカピカで草。男の描写をメインにしないと不味くない
このアニメは。孔明かな? さすがにそうはならんくない? 体目的。
アイドルオタじゃないから知らんけど。キモい客多いな。

3話 ☆7
主人公に特殊な設定があるんだからもっと主人公の方をメインにして欲しい感はあるな。ピッカピカで草。認知度大切。
tingsって前々からあったんだったな。
普通にセンターにしていくw 普通に面白いけどそこ止まりだな。

4話 ☆7
これ決して悪くないけどなんか好きになれん...。ノリ嫌い。

5話 ☆6
なんかこの男も完璧すぎて気持ち悪さあるんだよな。いい曲。

6話 ☆5
謎企画。ピカピカを大してストーリーに活かせてないよな。
これのギャグ顔嫌い。はい黒人激怒。ピーマンそんな苦ない。
これ却って足引っ張ってるやろ。
こんなことやってたらそれこそイメージダウンだろw
ちょっと行動が行き過ぎてて気持ち悪さがある。

7話 ☆7
シリアス回か? さすがに他人思いが行き過ぎててちょい違和感あるな。
ピカピカで草。期待してやれよ。歌上手いな。

8話 ☆6
ギスった。ピカピカで草。カード払いにしろ。強引な勧誘だなw
なんで今になってそんなに戻らせようとしてるw 本気出してないとは。
黒幕ムーヴ ピカピカで草。

9話 ☆8
クエかな? そういや前もそんなこと言ってたな。
なんでそんなん分かるん。これが過去回だと今気づいた。
わざわざそんな事のためにライバルになるってすごいな。
同じチームで追い抜く努力しても良かったのに。ピカピカで草。
やっぱ話はいいよねこれ。

9話 ☆8
上手すぎる人いても言うほど傷つくか? なぜ辞めた?
上手すぎるだけでそんなことになる?
辞める方がメンタル弱いだけじゃね?
実力あるのに仲間のために本気出してないとか現実味がない話だからあまり共感できない…。1人で無理なのに4人だと行けるの?
CMで先にこれから流す予定の曲流すなw
マネージャーと普通に会うんかい。
何で合わないんだろうなぁこれ
やっぱり大文字になるのね。曲いいな。これあと3話何するんだろう。
CGも、作画もクオリティ高いな。ルミナスにも分けてくれ()
さすがに最後のシーンはTINGSの団結力感じられて良かったな。
ある意味勘違いしてるハルを正した的な。

10話 ☆5
そんなに売れんのか?前回の回想の、晴についていけなかった人達だったりする? てか今更だけどこの作品のメインって晴の方なのね。
アイドルアニメでスポーツアニメみたいにライバルが描かれるのがあまり好きじゃないんだよな…。

11話 ☆7
話ずっと暗いな。怖い。本人たちの前でそれ言っちゃうの性格悪い。
杏夏曇らせ。まあ、真っ当にやってるアイドルアニメという感じはする。

12話 ☆8
マネージャーずっとサブキャラだったな。
結局自分が合わなかっただけで良作という感じはする。

曲評価(好み)
OP「ワンダー・スターター」☆6.5
ED「パレットガールズ」☆7
4話ED「一歩前ノセカイ」☆7.5
6話ED「Yellow Rose」☆9
1話挿入曲「TOKYO WATASHI COLLECTION」☆8
9話挿入曲「Be Your Light」☆8.5
10話挿入曲「GYB!!」☆7
12話挿入曲「On Your Mark!!」☆7.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7

63.1 3 ビジネスでラノベ原作なアニメランキング3位
魔王2099(TVアニメ動画)

2024年秋アニメ
★★★★☆ 3.2 (18)
128人が棚に入れました
未来すらも支配せよ 己が魔王であるために 統合暦 2099 年――新宿市。究極の発展を遂げた未来都市に、伝説の魔王・ベルトールは再臨した。巨大都市国家の輝かしい繁栄と......その裏に隠された凄惨な“闇”。新たな世界を支配すべく、魔王は未来を躍動する!第 33 回ファンタジア大賞――異次元の《大賞》受賞作、遂にアニメ化決定!

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

世界観は面白く作画も良好。興味はあるが…

地球とファンタジー世界が融合した世界に、ファンタジー世界で500年前に封印された魔王が復活したが、なろう系とは違って魔法が廃れている世界ではなく、もっと発展していて魔王が雑魚扱いされる展開。

世界観はなかなか面白く作画も良好。
興味は持ちました。
しかし、文句無しに視聴決定、とはならなかったのは、あまり主人公を好きにはなれなかったせいか。

主人公は不死者だそうで。でも勇者相手には殺されたわけ?
不死者の定義が良くわかりませんが…。
価値観が人間と違うせいかイマイチ共感できませんね。
部下に裏切られて気の毒、なのかもしれませんが、500年も封印されていて部下はその間外で生きていたのだから、そりゃ色々あるでしょう。

問答無用で従えと横柄になる方がどうかしている。
後はちゃんと部下の言うことを聞かなかったり、自分の力を過信していたのはわかりますが周囲が意味不明な状態なのにきちんと情報収集をしないところなど…。
でもこれは、過去圧倒的強者だったら警戒しないのは仕方ないかな。

まあ事情はわかりますが、でも好きには慣れませんでした。
なので評価は高いのですが、見るかどうかはまだ迷っていますね。
でも高優先順位にしたいところです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

サイバーパンク2099

魔王が久々に復活してなんじゃこりゃあ系
流行りの配信ものらしいが

OP・VのボカロPV流すのも作品に合った演出ではあるが…
ED・これもボカロか

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長い名前でギャグ作品だと匂わすのは上手いがなんでヴにしなかったのよ。

良い最終回でした、からの復活。最強の魔王がパンピーに劣るレベルの雑魚と化し、配下の裏切りや頼りの忠臣も不遇な生活を送る負け犬、とベースはテンプレを踏襲してはいるが独自の舞台設定が面白い。

ゲーマーな作者はわりと設定厨っぽく、今作は小難しくないようにはしてるらしいが、初回だけでも決して少なくはない独自用語もさらりとさりげなく説明していく手腕に期待は高まる。セリフの間も完璧でギャーギャー騒がなくともクスリとできるバランス。作画も良好。小説漫画ともにまだ3巻しか出てないのになんでここまでアニメが優遇されてんのかは謎だが出版社からも期待枠なのか。

健気な下僕と快活ハッカーでもしかしたら萌え萌え美少女アニメになるのかもしれないが、流石にこの魔王が顔を赤らめてモジモジすることはないであろうから様子見。

秘書のビジネス用語は大好物なので出番多いといいな。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

タイトルから堅い作品を想像したが、蓋を開けてみれば異世界版「はたらく魔王さま!」?w。

>3話まで視聴して
原作未読です。

予備知識なしでの視聴だったので
タイトルから、すごく禍々しい内容なのかな?。とおそるおそるの視聴開始でしたが
観進めていくうちに

あれっ?。これ「はたらく魔王さま!」では?とw。

もちろんキャラが全然異なるので同じ訳はないのですが
基本的な構造・骨組みに共通部分が多いですね。

もし、「はたらく魔王さま!」(1期)の続編がうまくいっていたら
「なんだ二番煎じか・・・」
みたいな感想になってたかもですが
自分の場合は、完全な消化不良状態になっていたため
むしろ本作の登場は大歓迎でした!!。

作画自体もスタイリッシュですが、近未来感のセンスも良き♪。
ちょいエロはあっても、度が過ぎないところも好感。

ヒロインの健気な感じがグッとくるし
主人公の動画配信も、何気に楽しい。
勇者のキャストが浪川さんということもあり、今後にも期待が高まる^^。

個人的に、こちらも今期のダークホース。
 
 

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7
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