2021年度のヒューマンドラマTVアニメ動画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2021年度のヒューマンドラマ成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月22日の時点で一番の2021年度のヒューマンドラマTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

71.2 1 2021年度のヒューマンドラマアニメランキング1位
NOMAD メガロボクス2(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (93)
323人が棚に入れました
もう一度、夢を生きる―― 肉体とギア・テクノロジーを融合させた究極の格闘技“メガロボクス"。その頂点を決めるトーナメント“メガロニア"に、ギアを着けず生身の体で挑んだボクサー“ギアレス・ジョー"。最下層の地下リングからたった三か月で頂点へと駆け上がり、奇跡の優勝を遂げた伝説のチャンピオンの姿に人々は熱狂し夢を見た。しかし、それから7年後、“ギアレス・ジョー"は再び地下のリングに立っていた。傷だらけの体にギアを装着し、自ら“ノマド"と名を変えて……。

声優・キャラクター
細谷佳正、斎藤志郎、村瀬迪与、安元洋貴、宮内敦士、小林親弘、森なな子、鈴木達央、田村真、落合福嗣、れいみ、観世智顕、種市桃子、神戸光歩、内藤有海
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

何故、そこまで怒っているの?

原作未読 全13話

メガロボクスの2期です。1期から観ることをオススメします。

「あしたのジョー」のオマージュ作品、ボクシングにギアと呼ばれる強化する機械とつけ戦うメガロボクスの関わりあう人々のお話です。

あることのトラウマでクスリ漬けとなり、各地の地下闘技場を転々する日々を送っている主人公「ジョー」、あまりにも変わりすぎて違う作品を観ているようでした。

そんな毎日を過ごしていたジョーに一人の男との出会いが待っています。

出会いから少しずつ変わっていくジョー、1期と2期の間の話も徐々にわかるようになっていました。

{netabare}サチオとジョーは南部を救いたいと{/netabare}思いは一緒なのにボタンの掛け違いから、離れたようですね。

ただ、観ていて{netabare}サチオが{/netabare}そこまで怒っているのか分からなかったですね。

1期は試合を中心に、この2期は人間模様を中心に絵ががれていました。最後は明るく終わったので良かったです。

OP・EDはmabanuaさん、この作品とうまくマッチしていました。

最後に、現在の世界を色々と混ぜ合わせた世界なのでしょうが、世界観が今ひとつ掴めなったですね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 13

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

もう一度、夢を生きる

この作品は、2018年の春に放送された「メガロボクス」の続編に位置する作品です。
物語の内容に繋がりがあるので、前作未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。


もう一度、夢を生きるー
肉体とギア・テクノロジーを融合させた究極の格闘技“メガロボクス”。
その頂点を決める大会“メガロニア”に、
ギアを身に着けず生身の体で挑んだボクサー“ギアレス・ジョー”。

最下層の地下リングからたった三ヶ月で頂点へと駆け上がり、
奇跡の優勝を遂げた伝説のチャンピオンの姿に人々は熱狂し夢を見た。

しかし、それから7年後、“ギアレス・ジョー”は再び地下のリングに立っていた。
傷だらけの身体にギアを装着し、自ら“ノマド”と名を変えて……。

かつて、“ギアレス・ジョー”が果たした夢。
その続きの中で人々は何を見るのか。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

「あしたのジョー」の連載開始50周年を記念する作品なので、当時のジョーを彷彿とさせるシーンが次々に展開されていきます。

「あしたのジョー」といえば、丈の天性のパンチ力に惚れ込んだ丹下段平は、彼を一流のボクサーに育てることを決意し、大好きなお酒を断ち、昼夜問わず働いて資金を工面しました。
少年院に連れられた丈のために綴った「あしたのために」から始まる手紙はあまりにも有名なエピソードです。
そして、泪橋の下に作られた「丹下拳闘クラブ」を足掛かりとして丈は羽ばたきました。

天性のパンチ力と、不屈の闘志で何度でも立ち上がる驚異的な打たれ強さには何度も感動させて貰いました。
そして丈の十八番といえば、やっぱりクロスカウンターですよね。
最強のボクサーであるホセ・メンドーサとの激闘の末、灰のように真っ白に燃え尽きたジョーがあまりにも印象的です。

この作品は「あしたのジョー」と直接的な繋がりは無いそうですが、ジョーと丹下段平から立ち位置を継いだ南部贋作の二人三脚で、ゼロから「チーム番外地」を結成し、メガロニアの絶対王者として君臨する勇利と繰り広げた死闘の数々は、否が応でも「あしたのジョー」を彷彿とさせる展開でした。

お互いの共通項は、「後先考えず燃え尽きるまで最強のライバルと死闘を繰り広げること」なのですが、本作はこれまでと立ち位置が異なっていました。

物語はジョーが何もかもを失って挫折を繰り返し、地下メガロボクスを転々としながら底辺まで落ちたところから始まるのですが、様々な人との出会いから自分のやるべきことと、自分の在り方を俯瞰するようになりました。
すると自ずと言動も変わるのは言わずもがなですよね。

自分の本能のままに生きるのが「人間らしさ」というなら、本作のジョーはこれまで以上に「人間っぽかった」と言えるのではないでしょうか。
そして、この結末こそジョーの真の結末だと思いました。
元来、面倒見の良さは感じていましたから…

だから、これまでの作品の様に「燃え尽きた感」はありませんでしたが、結果オーライなんだと思います。
だって、自分の中で優先すべきものが変わった…というより、ようやく優先できるようになった、という言い方の方が合っているかもしれません。

オープニングテーマは、「The theme of the NOMAD」
エンディングテーマは、「El Canto del Colibrí」
どちらもmabanuaさんによる楽曲です。

1クール全13話の物語でした。
もし前期を視聴したなら是非この作品も視聴して欲しいと思います。
もしかすると、これが「あしたのジョー」の描かれなかったラストに帰結するのかな…なんて勝手に思っていますけれど^^;
しっかり堪能させて貰いました!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 11
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

1期より好きでした。

ギアという機械を使ってのボクシング、メガロボクスが題材のアニメの続編。
一期結構綺麗に終わってたのに続編大丈夫かと思って一気見したけど、一期より良かったように感じました。

{netabare}
試合に重点が置かれていた一期とは違って2期は人間ドラマに重点が置かれています。
2期に関しては一切退屈せず最後まで見られました。

良かったのがキャラ魅力。
2期から登場するキャラ3名、チーフ、マック、リュウも一期からのキャラ、特にサチオ、全員良かった。
全員何かを背負って戦っているというのが良かった。
そして、一期のジョー(正確には一期最終回)が色んな人の原動力という...。

チーフと出会った主人公が自分を見直して、元の場所に帰ることを決意し、その場でリュウやマック、サチオとの出会いを通じて色々変わっていくという構造が良く練られていたと思う。
その辺りの描写が丁寧で良かった。
リュウやマックの心理描写も相当うまかったと思う。

1~4話のチーフの話は上でも書いた通り、主人公にとっての転換点となっていて良かった。不法占拠している地区を正式に買い取るために、メガロボクスで金を稼ごうとするチーフの話。
移民たちからも、あいつは嘘つきだと思われていてもほぼ一人で戦うチーフはかっこよかった。チーフの子供がそんなチーフに感化されて、行動を改めるシーンとかも良かったと思う。
ジョーも自身もそんなチーフを見て、元の場所に変えることを決意するのが良かった。

リュウはチャンピオンであるにもかかわらず、ちゃんとジョーを倒してないことを気にかけていて、謙虚だったのが良かった。
その上でのジョーVSリュウの練習試合はかなり良かった。
最初の方は圧倒されていても、中盤からだんだんとリュウに拮抗するようになっていてほんとに熱かったし、そこでリュウが今のジョーを認めるシーンが良かった。
リュウがケガした後のユーリとの話も良い。
ユーリが、リュウが大きなケガを負うことになった間接的原因は自分なんじゃないかと責任を感じているところに、リュウが自分で選んだ道だから
責任を感じなくていいと言うシーンはほんとに良かった。
リュウが結局どうなったのかは知りたかったけど、そこは視聴者の想像にお任せしますなのかなぁ。某ウマ2期のラストみたいな風にして終わらせても良かったのに感はないこともない。

マックはこの作品で一番かわいそうなキャラ。
変な科学者にBESという謎の機械を脳内に埋め込まれ、それの故障によりたまに自我を失うという。
BESの正体に気づき途方に暮れながらも、最終的にジョーとの試合を決意するのもかっこよかったし、メガロボクスを大切にしながらも家族のことを一番に考えるのもカッコ良かった。ハチドリの歌が出てくるのもこの辺だけど良かったかな。あの症状ボクシングを引退すれば治るのだろうか。

チーフやマック、リュウの話も当然いいのですが、何より最終回が良かった。
あの最終回は賛否ありそうだけど、自分は最高の最終回だった。
最終回はマックVSジョーのエキシビジョンマッチ
脳内に危険な危機を埋め込まれてたり、薬の副作用で二人とも長く戦うとまずい状況。
だから、試合がある程度進んだところで双方タオルを投げる(=降参)
最初はもっと熱い戦いが見たかったのに...と思ったけど、よくよく考えると、そういう展開へのアンチテーゼなのかなと。
こんな危険な状況で戦うことが美化されているのはどう考えてもおかしいし、時には諦めも必要ということを示したかったんじゃないかな。
なかなか見ない展開だったが素晴らしかったと思う。
ハチドリの歌の伏線をしっかりと回収していったのも良かったし、
ほんとに綺麗にまとめられていた最終回だった。

{netabare}
1話
ギアつけてるんかい。
雑魚相手に名前を変えて地下で無双しまくってる主人公w
ばれてるじゃねーかw
言い回しがかっこいい。

2話
歌詞なしOP多いな。ほんと治安が死んでる。
ユーリは登場するんだろうか。
チーフもかわいそうなキャラだな。
移民問題もテーマになってるのか。
何の薬なんだ。

3話
2期、ジョーは戦わないのか?
チーフ可哀想。殺したってどういうことだ?
目を潰したって意味でいいのかな?
せこい戦法w こいつらは移民じゃないのか。
今のところ1期より面白い。

4話
ジョーがここまで肩入れする意味が分からないけど、チーフに同情したということかな?
尊敬されてたからか?
わざとファール展開はちょっと萎えるなぁ。
殺されたか? チーフの話ここで終わり?
バッドエンドともハッピーエンドともとれる終わり、良かった。

5話
これ1期から10年ぐらいたってる?
さちお強い。強くなかった。
結局南部はどうなったんだ?
南部ってもう死んでるのか? 
ここまでで登場してた気がするけど回想?

6話
10年どころじゃなさそう。
5年しかたってないのかよw
めっちゃ成長してるように見える。
ほんと治安が死んでるな。
病院かリングどっち行った方が良かったかって言われると微妙だな。
結局また八百長なのかよ。

7話
ユーリ出てきた。今回のライバルキャラ、普通にいい奴で良かった。
マックもいいキャラだ。
一期と違って相手に好感が持てないということがない。
熱い試合。リュウとジョーが拮抗してて面白かった。
キャラ面において一期より上回ってる。
キャラがいいとやっぱり試合もめっちゃ面白い。

8話
これ脳チップの開発者なんかあるのかなぁ。
なければいいが。オーバーキルじゃねぇか
結局あの開発者は黒?

9話
やっぱり黒かぁ。けど言うほど言ってることおかしくもないか。
あの一期最終回の試合が結構核になってる2期

10話
2期試合に重点はあんまり置かれてないのかな? ここまで試合という試合をしてないね。ユーリとリュウの話も良かった。
選んだのはユーリじゃなくてリュウの方だから責任を感じなくていいという話。
ええ...サチオ辞めちゃうのか。

11話
ノマドのときはギアを付けてたのはそういう理由もあってなのか。
このアニメで初めて治安のよさそうな街を見た気がする。
チーフの話いらなくねって思ってたけど、チーフとの出会いが主人公にとっての転換点になってるのかな。
チーフのギアを付けて戦う意味は分からないなぁ。
ハチドリの話は何を表してるんだろう。

12話 
マックを表してるのかなぁ。

13話
ギアレスジョーとは別だって言いたいのかな。
クズ佐久間。タオルって投げたら降参って意味なのか? 
試合ワンパじゃなくて面白い。 
ここまで試合分めっちゃ熱い試合。
タオルは予想外だなぁ。
まあいい試合だし悪くはないのかな。
冷静に考えで場こういう状況では戦わないのが正解なんだろうけど。
ハチドリを回収してくれたのも良かった。
{/netabare}

{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

64.2 2 2021年度のヒューマンドラマアニメランキング2位
ゲキドル ACTIDOL SCHOOL(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.2 (103)
263人が棚に入れました
謎の災害・世界同時都市消失から5年世界は混乱の中にありながらも、少しずつ復興を遂げようとしていたそんな世界で3Dホログラムを用いた「シアトリカルマテリアルシステム」を使った演劇に魅せられ光り輝くステージを目指す少女たちがいたそれぞれの思いを胸に今、ステージの幕が上がる

声優・キャラクター
赤尾ひかる、持田千妃来、諏訪彩花、花澤香菜、M・A・O、山本希望、髙野麻美、秋吉あや、佐藤亜美菜、鳥海浩輔、八島さらら、水橋かおり
ネタバレ

kabaj31 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ひっそりと期待。。。

■完走後の感想

回を重ねるごとに面白くなっていくアニメでした。

{netabare}第5話でドールが赤い目になって覚醒した辺りから、
このアニメはいったいどこに向かっているんだ? と、とまどいつつも、
目が離せないアニメになっていきました。
SF要素が濃くなり始めてから終盤の11話になっても、そこからの着地点が見えず、
最終話の12話まで、ダレることなく見れました。
最終話のサブタイトルが「終わりよければすべてよし」なのは笑いました。

個人的に、過去改変モノについて、過去は変えられないから過去であり、
過去が変えられないからこそ、今大切なモノを大切にしようというエンドしか
無いものだと思っていましたが、こういうやり方で変えることも出来たのかと、
少し感心しました。
ゲキドルが過去改変モノに入るかどうかはわかりませんが。

OP、EDについては、前半のOPはアイドルものっぽい歌で、
あ、これ見なくていいやつだ、って感じのOPでしたが、
EDで、あ、これは見なくちゃいけないと思いました。
後半のOPが、じわじわ、妙にかっこよく思えたりもしました。

音に関しては、BGMや効果音、環境音や、ザワザワとした周りの声など
基本を押さえていて、非常に良かったと思います。

声に関しては、あいりの他にあれ? と思う人が何人かいましたが、
劇のシーンでは、せりあ、あいり、ともに気合いの入った演技で
すごかったと思います。
終盤のかをるやドールの声もすばらしかったと思います。

キャラに関しては、
ストーリーが濃い分、後半から終盤にかけて、キャラの魅力は薄くなっていったように思いました。
その点については、もっと、劇パートをたくさん見てみたかったなぁという気がします。

最後に、
人を選ぶ内容ですが、
SF好きならオススメしたいと思うアニメでした。{/netabare}


■第2話までの感想

第2話まで視聴。

「ここは、どこですか?」
「太陽系第三惑星、地球。その直径は約一万三千キロ。
一つの衛星を持ち、炭素型生物の生存に適した大気組成と‥」
「わかります。いえっ、わかりません! 地球のどこですか?」

舞台演劇を題材にしたアニメでしょうか。
元々、劇中劇のHOTDの様なゾンビモノに興味があったのですが、
こちらの本編の方が、ストーリーがしっかりしている気がします。

一部の都市が消滅していたり、近未来的な舞台装置とかが出てくるようですが、
今後、それらがどのような方向でストーリーに絡んで行くのか今のところ不明です。
ただ、登場キャラの紹介や、それぞれのキャラにちなんだエピソードで話が進ん
で行くタイプのストーリーではないような気がします。
なにか大きな柱のあるストーリーであることを期待しています。

もしかすると魂がこもった作品になるのか、ならないのか、
化けるのか、化けないのか、注目してみたいと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8

北山アキ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ストーリーの表層だけじゃない含蓄

6話まで観て
アイドルでも演劇でもなかった?SF?
と思ったけど終始一貫して演技論を通したヒューマンドラマは手放さない本命にも見える。
ロボ子が観客それぞれの願望をオンデマンドに投影できる究極のアイドル(偶像)になったようにも見える一方で、自分の意思を持っているようにも見える。
でも、ロボットの意思とか言うと見方が陳腐かつ短絡的になるから、別々のものを見ている観客側から「客観的な世界の存在を当然視する素朴な見方をいったん停止」という現象学的なアプローチをするだろうか??
演じることで生きる者と演じられることで生きる者の断絶と邂逅の先にあるのは救済の物語か、はたまた人間の存在の絶望か?
(なんとなく煽ってみたくなった)

4話まで観て
今回、がっつりSF的テーマに踏み込んだ、のか?
演劇とSFというかAIやバーチャル・リアリティの親和性は1話目から感じていたけど、ここからストーリーにどう絡めてゆくか期待。

(俳優でもアイドルでも)演技をつくるという行為における情報処理のプロセスは人工知能のモデル開発的に面白そう。知らんけど。
で、それが技術であり、データなら、移転が可能であり、だったら感情とは?記憶とは?ロボ子とは?妹とは?わたしとは?みたいな?
生物学的な意味での寿命の有無に起因するなんやかんやの違いが舞台といVRを通して昇華されるか?

2話まで観て
成熟したジャンルほどマンネリを打破しようとおかしなことをしてくれるんじゃないか?
アイドルものなんて固定客とそれ以外に分かれそうな、先入観ができあがって新規を掴むのが難しそうなジャンルだ。
だからこそ(数もあるし)結構頭おかしい作品も実際出てきていると思う。
それこそがアイドルものへの期待感。
そもそも偶像なんて欲望の容れ物を描くわけだから頭がおかしいもんができて当然。
たいがいはテンプレのお人形さんがでてくるだけで期待外れに終わるけど。

初回で意表をついてきた「アイドリープライド」より真っ当に挑戦的な感じがするのが「ゲキドル」。
(2.5次元化とかの商業展開でしょ?とかは作品とは切り離して)
演劇なのかアイドルなのか?
そんなことより、SF展開がくるのか、来ないのか?
要素はあると思う。
ならないと思うけどね。万が一ね。と思って様子見。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 6

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

「SFっぽい設定だけ匂わせてる」わけじゃなくて、本当にSFじゃないですか!

第10話まで観終わった時点で、このレビューを書いています。

作中でも言っている通り「演劇」+「アイドル」で「ゲキドル」らしいんですが、そこにSF要素を絡めるという「売る気あるんか?」みたいなニッチな設定と作劇の衝撃作です。

このニッチさから、本作からは多数の視聴者が脱落していると思われますがSFに甘い私は視聴を続けています。

地上波では第1話だけTokyoMXで観ることができて、以後は改めて毎週BSフジ「アニメギルド」枠での放送を追っています。

作中で起きた「世界同時都市消失」という災害やTMS(シアトリカルマテリアルシステム)という演劇用の舞台システム、そしてその一部であるアンドロイド(女性型だから本当は「ガイノイド」)っぽい「ドール」(アリス)といった辺りには元々SF要素を見せてきていた本作ですが、それらは作劇上の「舞台装置」的な設定ではなくて、ストーリーの根幹部分でこの作品はSFらしいということが終盤でわかってきてビックリです。

ストーリー展開に合わせて途中でOPが変わりますが、旧OP「ゲキドル!」はいわゆる「地下アイドル」っぽいいかにも「アイドルグループのテーマ曲」といった感じで、新OPはゲキドルというユニットの物というよりは本当に物語のストーリーに沿った歌詞の曲です。

最初から新OPを聞かせてしまうよりは、確かにこのOP曲切り替えの方が良いと思います。

ED曲は各キャラクターによるキャラソンですね。このED曲を割り当ててもらえている四人が「主要キャラクター」ということなんでしょうか。

「ダンデライオンガール」(守野せりあ)
「キズナ」(各務あいり)
「制服DOLL」(アリス)
「トーキョーロンリーガール」(雛咲いずみ)

※各ED主題歌の背景アニメが、それが直接の原因で本作を忌避する人が出るかもしれないレベルでエロい。

SF設定に演劇要素をどう結末に絡めるのかが終盤の見どころでしょうか。一応、期待して観てみたいと思います。

2021.4.9追記:
最終話まで観終わっていましたが、更新が遅れていました。通じる人には通じるかもしれませんが、そのまんまというわけではないんですけどちょっとオーガス(『超時空世紀オーガス』)を彷彿とさせる最終回でした。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 22
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