パンチラで笑えるなTVアニメ動画ランキング 2

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70.2 1 パンチラで笑えるなアニメランキング1位
はじめてのギャル(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 3.2 (516)
2533人が棚に入れました
DT(童貞)を捨てたいと悩む非リア充高校生・羽柴ジュンイチが「ギャルに土下座で頼めば卒業できる」という迷信を聞き、クラスのギャル・八乙女ゆかなに土下座で告白したところ、まさかの大成功。しかし、身持ちの固い彼女に羽柴は、その先へ進めず弄ばれる毎日を過ごすハメに陥ってしまう。

声優・キャラクター
浅沼晋太郎、長久友紀、喜多村英梨、竹達彩奈、小倉唯、豊永利行、赤羽根健治、白石稔、荒浪和沙、原奈津子

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

もしも、ガードが固いギャルと付き合えたら!? はじめてだらけの「ギャル×非リア少年」の付き合っちゃったギャルラブコメ!

この作品の原作は未読です。
ですが、出演されるキャスト陣を見て視聴に踏み切りました。
主人公に浅沼晋太郎さん…「ダ・カーポ」シリーズの桜内義之や、「生徒会役員共」の津田タカトシを演じられた声優さんといえば、ピンとくる方も多いのではないでしょうか。
そしてヒロイン…メインヒロインの八女ゆかなに、「それが声優」のイチゴちゃん役を演じた長久友紀さん、それに喜多村さん、あやち、小倉さんというメンバーで構成されているんです。
キャラデザも可愛らしく、私好み…
私にとって「見ずにはいられない」レベルの作品だったと思います。

物語は、非リア充グループの一員である主人公の羽柴ジュンイチが、同じグループ員からそそのかされて女の子に告白するところから始まります。
でも、その女の子…ただの女の子じゃないんです。
超可愛いルックスと抜群のスタイルを兼ね備えているという…いわば最強の盾と矛を装備したいまどきのギャルだったんです。
非リア充から見ると、そのギャルは所謂「高嶺の花」ともいえる存在…
自分と彼女を比べると、いかに自分が地味で小さい存在なのかと思い知らされる…そんなギャップすら感じる女の子に告白する…
それは、ある意味「神風特攻隊」に勝るとも劣らない所業だったと思います。

「神風特攻隊」は命の華を散らせました…
ジュンイチもそうなる覚悟を決めていました…
そもそも月の女神みたいな八女ゆかなに、スッポンの自分なんかが告白するなんておこがまし過ぎる…
万に一つの可能性が無く、縋る一握りの藁すらない状況…
時間の経過が普段の何倍以上に長く感じる静寂の時は、しっかりと破滅へのカウントダウンを刻んでいる…
頭に浮かんでくるのは負のイメージだけ…
の筈だったのですが、何とゆかなはジュンイチの告白を受け入れるのです…

ビックリしたのは、ジュンイチをそそのかした非リア充グループの仲間たち…
だって、彼らの筋書きには無残に敗北したジュンイチを慰めてあげる事…
まさか自分たちを残してジュンイチが「そっち側」に行ってしまうなんて思っていなかったから…
でも、一番ビックリしたのはジュンイチ本人だったことでしょう。
こうして、街中で誰もが振り返るようなゆかなと、平々凡々のジュンイチが付き合う事となり物語が動いていきます。

私はどちらかというと「ジュンイチ」サイドの人間なので、彼の気持ちは痛いほど分かりました。
自分と相手がどう考えても釣り合っているように思えないんです。
遊ばれているんじゃ…こんな考えが脳裏を横切ってもおかしくありません。
そのくらい、どうしようもなく相手が魅力的なんです…
だからその魅力に惹かれて…気持ちが転がっていくのもあっという間…
ジュンイチにそんな自覚はあったんじゃないかと思います。

だけど、その一歩がどうしても踏み出せないんです。
だって、その一線を超えてしまったら、捨てられた時に絶対に傷付くから…
でもそれ以上に怖いのが「そんな状況に陥ってしまうこと」だったのではないでしょうか。

でも、この作品を完走して思うのは、こんな非リア充ならではの発想や思考パターンそのものが自己中だってこと…
自分を卑下するのは構わない…だけど、その中に彼女の思いはどこにあるの…?
自分の告白を受け入れてくれた彼女の意志や考えはどこにあるの…?

だから思います…
人と接するには思いやりと優しが大切であるということ…
それは相手に…そして自分にも…

一方、物語の方は喜多村さん、あやち、小倉さん演じるヒロインたちと非リア充仲間も加わり、日常生活でありながら色んな思いや策略が交錯しまくるので、毎回の視聴が楽しみで仕方ありませんでした。

唯一がっかりしたのが、中盤から終盤にかけた辺りでの監督のインタビューの「全10話の中にどう収めるか…」というコメントです。
この作品が角川10話枠作品だったとは…これまで全くノーマークでした。

高校生の男の子と女の子の揺れる気持ちの物語…
彼と彼女が紡ぎだす「次の一歩」が気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、純情のアフィリアさんの「はじめてのSEASON」
エンディングテーマは、エラバレシさんの「GAL的LOVE(ギャルチックラブ)」
どちらもノリノリで、カラオケで歌ったら絶対気持ち良い曲だと思いました。

1クール全10話の物語でした。
確かに10話という枠の中にはちゃんと収まっていたと思います。
でも、もう少しジュンイチとゆかなを見ていたかった…と思うのは我儘じゃないと思います。
やっぱり終盤の展開は少し強引でしたから…
原作のストックが無くなっちゃったのかな…
それでも、エンドカードでのコメント「また会う日まで…」を信じて待ちたいと思います。
続編が出るなら絶対に視聴します。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 22

のか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

恋愛orギャグ。どっちつかずのアニメに思えました^^;

原作未読 全10話

あらすじ
冴えない主人公が見た目はギャルだけど純な女の子に告白するお話し


では感想を
タイトルにも書きましたが、恋愛とギャグがどっちつかずの印象です^^;
決して融合しているようには思えませんでした(苦笑)

初(うぶ)な恋愛模様を描いている割にギャグスパイスが濃すぎwww
純な気持ちを描いている割にせくし~シーン満載www

恋愛とギャグが混ざって出来の良い作品は沢山あるんだけど、この作品は分離してました
(個人的感想ですよwww)

ハーレムスパイスも混じってギャグ系としては…c(゜^ ゜ ;)ウーンと首を捻る感じです^^;

恋愛系の目で見ると個人的には嫌いな作品ではありません。
むしろ(良かった!)って思いました^^

私が女性で無駄なせくし~シーンをいらないと思ったからかもしれないです
男性目線では違った評価になるのかな?

まあ1話の出だしからパンツから始まったので期待はしていませんでしたがwww

作画は崩壊が結構ありましたね^^;
見分けが付かないほどではないですが、気になりましたwww
もう少し頑張りましょうのハンコを押したくなります。
作画で若干損しているアニメです

声優さん、頑張っていました!
喜多村さんのとある台詞は噴きましたねwww
あと、浅沼さん……私にはとある生徒会の副会長にしか聞こえませんでしたよ^^;

音楽はOP,EDともに可愛かったです
OP,EDの作画は個人的に好きでしたwww

キャラに関しては・・・
後で書きます^^


あくまで個人的意見(女性目線)ですけど・・・
頭を空っぽにしてみるアニメですね。
理性的にこのアニメを見ると(私、なんでこのアニメを見ているの?)ってなります。

キャラも良い味を出してはいますが、(浅っ!)って思っちゃいました。
そしてあれだけ巨乳推しされると(ウザッ!!)ともなりましたwww

男性なら面白おかしく視聴できるのかな?

恋愛に目を向けると女性でも楽しめるアニメだと思います。
えっちギャグコメが苦手な人にはお薦めはしません。

全10話なんで(超~暇な時)に(気軽な気持ち)で(頭を空っぽ)にして視聴すると良いと思いますよ。

私は時間の無駄とは思いませんでしたよwww
まあ、決して面白かったとは言いませんけどね
(〃^∇^)o_彡☆あははははっ



では最後に一言
絶望した~!巨乳アニメに絶望した~!
女性キャラのほとんどが巨乳過ぎて身体のバランスがおかしく見えるんですよ~!
あれはあおり過ぎです~!
世の男性が誤解したら誰が責任取るんですか~!
腕を組んで胸が当たるなんて、男性の妄想ですからね~!!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13
ネタバレ

kororin さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

一般的に見ると「否定派」やや多め・・・

いわゆる「女難のおマヌケ君」の「みっともないスットコドッコイぶりとヘッポコ奮闘ぶり」を見て楽しむ(あざ笑う)ラブコメアニメ。
人の無様を見るのはヤハリ辛いです・・・
{netabare}
仲間4人グループでは最底辺の立ち位置にいる主人公・羽柴ジュンイチ。
リーダー格の坂本からはいつも良からぬ情報を吹聴され、振り回され、イジられて遊ばれている「理不尽さ」に疑問を持たない無自覚さや、1人エロ妄想と1人考えを巡らせてテンション上げまくる様に気持ち悪くて引いていく方々も多かったのでは?
でも一応主人公なので「純情」「一途な気持ち」と「優しさ」だけは 持ち合わせているようで・・・

キャラ設定はそれ程悪くはなかったと思いますが全然生かしきれなかったように思えて残念・・・
・本命ヒロイン「八女ゆかな」は世間的にはあま好印象とは思えない「ギャル」だけど身持ちの固い「純情派」。「おしえて! ギャル子ちゃん」と同じくギャップキャラ。ジュンイチ妄想では色っぽく迫ってましたが、本人の心情をもう少し描いて欲しかったですね。
・ゆかなのギャル友「本城蘭子」。ゆかなに対しては親友というよりヤヤ百合属性。
なのでジュンイチに対しては常に敵視。しかし腕っぷしは強く、軟派なチャラ男はひと捻りというのが痛快でした。
・清楚華憐で才色兼備。腹の内では周りを見下す「香椎結衣」。プライベートではギャルメイクで自撮り動画配信してましたが、その経緯と動機が解らないままだったような・・・ややツンデレでしたかね。
・主人公を慕う「藤ノ木寧音」は「幼馴染・妹キャラ・可愛いルックス・爆乳・ヤキモチやき」と盛り込みすぎ。にわか「ギャル化」になるものの情報が古かったせいで「浮いてる」感じがイジらしく思えました。しっかし年々流行(はやり)言葉が出るもんですな。

[ジュンイチをイジる悪友たち]
・リーダー格の坂本慎平。オタク気質を備えながらも弁達者。旅行費を稼ぐ為にバイトした「とらのあな」でいち早くユーザーのニーズに応えるための販売スキルには笑わせられました。(『うる星やつら』でいうところの「メガネ」か?)
・石田景吾。ただ金髪なだけの普通な奴。
・「真性ロリコン」の小早川稔。危ない・・・コイツは本当に危ない!
{/netabare}
とにかく何とか見れるけど回を追うごとにドンドン下がりまくる「作画レベル」と「キレの悪い演出と進行」が気になるところでした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16

81.7 2 パンチラで笑えるなアニメランキング2位
俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している(TVアニメ動画)

2013年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (2210)
13257人が棚に入れました
原作:春日部タケル(角川スニーカー文庫刊)、キャラクター原案:ユキヲ 監督:稲垣隆行 シリーズ構成:金杉弘子、キャラクターデザイン・総作画監督:齋田博之、キーアニメーター:野田康行/原由美子、美術監督:阿部行夫、背景:じゃっく、カラーコーディネイト:上村修司、撮影監督:伊藤康行、編集:岡祐司、音響監督:山口貴之、音響制作:ダックスプロダクション、音楽制作:MAGES.

声優・キャラクター
豊永利行、佐土原かおり、近藤唯、辻あゆみ、味里、大空直美、五十嵐裕美、松嵜麗、矢島晶子、中田譲治
ネタバレ

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

君なら1か2どちらを選ぶ?1「ねえ、 君のおっぱい触らせてよ おっぱい」 2「ねえ、俺のおっぱい触ってよ おっぱい」

ストーリー

主人公の甘草奏は中学時代になんどか告白されるほどまあまあモテていましたが、高校生になった途端脳内に「絶対選択肢」と自らな名をつけた症状によって晴光学生徒たちが投票し、決めるランキングの最下位の5人の中の一人と成ってしまいました。(通常 お断り5)この物語はかなりえぐい選択肢と日々戦う変態の物語です。

絶対選択肢とは。

日常生活の様々な場面で頭の中に否応なしに浮かぶ選択肢で、後任の神でも解除することができない謎の存在。選択肢には色々種類があるが、絶対選択肢には不可能な事は無く、選んだ選択は絶対に行われる。基本的出される選択肢はエグい下ネタや奇声だったりするが、たまに人間では不可能な選択も出される。選択肢は大体二択だが、たまに三択の時もある。

私の感想。

私の中で13年秋の作品の中でナンバーワンの作品です。面白さもあり・・・ 面白さ100%でできている作品です。心底面白いです。原作者はよくこんなに面白いネタを思いついたと私はかなり尊敬しています。

この作品の一番の魅力はやはり絶対選択肢による絶対に行いたくない選択肢でしょう。特に初めて絶対選択肢が出た時のあの選択肢は今でも忘れられません。エロ本を前に1「顔に落ちつけて匂いをかぐ」2「食べる」の二択ですよ!! 信じられませんでした。1はまあ、誰にも見られなければいいですが、2の食べるって・・・ お前・・・ エロ本食えるか!! 他にもこの選択肢よりももっとひどい選択肢がたくさん出てきました。{netabare}中でも私が気に入っているのが、1「ねえ、君のおっぱい触らせてよ おっぱい」2「ねえ、俺のおっぱい触ってよ おっぱい」です。アホだろwwwww なんだよ、この選択肢。絶対おかしいよねwww どこに自分のおっぱいをさわってほしいなんて言うだよwww {/netabare}

しかし、この作品の第1話は本当によくできた1話目だと思いました。この作品の良い所を中心的に描いていましたし、そして1話の最後に衝撃的なシーン、そしてはじめのあの謎の感動間を生む、ドラマチックな人生の選択肢を教えるショーは最高によかったと思いました。このショーのおかげでこの作品をもっと見たくさせてくれました。

この作品で私が気に入っているキャラクターはもちろん道楽 宴ちゃんです。本当に登場した瞬間ハートを持っていかれました。この作品に出てくるキャラクターの中でダントツです。ですが、キャラクター性としては権藤 大子さんです。あんなキャラクター誰が思いつくでしょうかww まあ、モブキャラですが、モブでもかなり印象深いキャラクターだと思います。(ここだけの話ですが、リアルで偶然権藤 大子さんにそっくりな人に会いました。その場では我慢しましたが、その後大爆笑してしまいました。だって本当にそっくりなんだもん!!)

Ssoulのワンポイントピックアップ!!
「このコーナーではこの作品のおもしろい所、注目してほしい所などをピックアップし、説明したいという事です。」

この作品は本当に誰でも笑えるような話とネタなので本当に誰にでもお勧めする作品です。多少エグい下ネタの選択肢が登場しますが、そんな事は気にせず見ていればほんとに誰でも笑えると思います。

オープニング

「S・M・L☆」
まったく意味の分からないオープニングでした。この作品のよさとこの作品のキャラクターの紹介は本当によかったです。だが、いまだに何を我々に説明したかったのかが、分からないオープニングでした。
何故逆立ちをしなければいねないのだよ! 
しかも重力に絶対に負けないスカート鬼畜すぎる。スカートの中身が見えない・・・
たぶん、いちいちツッコミを入れていては日が暮れてしまうでしょう。ですが、このオープニングはキャラクターネタバレが多少ありましたが、作品のネタバレはあまりありませんでした。ある意味本当に最高のオープニングでした。もっと評価されるべきです。

エンディング

「太陽と月のCROSS」
動画には少々手抜き感がありましたが、曲はなんだかこの作品にぴったりでよかったと主増した。この作品に登場する無数の選択肢が流れる中なぜか東京を車かなにかで走っている動画が流れます。謎です。何故この用になったのかは私はしりませんが、謎です。私的にはもっと可愛いエンディングにしてほしかったです。しかし、エンディングの最後にヒロインたちがスーツ姿で現れるのは非常にかっこよかったです。以外にスーツにはまってしまった私です。

この作品のエンディング後の「もし他の選択肢を選んだら」は最高でした。是非この作品を見る時はそのエンディングのコーナーも見て下さい。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 36

よぞら さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

選択を選択する

主人公の前には時折「絶対選択肢」と呼ばれる選択肢が出現し、何よりも先に彼にその暴力的な選択を強いる。その選択肢が劣悪なために、主人公は最悪のイメージを周囲から貼付され、学園生活を過ごしているという設定だ。

この作品には二通りの見方があると言っていいだろう。
ひとつは、筋書き通りにそって、主人公が絶対選択肢に対し、巧妙に正解を引き出していく、そのゲーム感覚を楽しむ仕方だ。主人公は絶対選択肢という巨大にして全体が謎に包まれた敵に対して、決して逃げることはしない。その敵がどれほど不条理で、やりきれなくなっても、そこからの脱線はすなわち死(=自殺)を意味する。主人公はそれをまったく考えていない。彼の現実に対する態度は常に誠実であり、その正面きって堂々と不条理な現実に立ち向かうさまが、ふらのや柔風といった心に臆病な人間にも勇気を与え、臆病さがいつの間にかつくった壁を静かに解きほぐしてくれるのである。われわれはその姿勢から多くを学ばねばならないように思う。

また、作中に頻出する「絶対選択肢」の概念の考察をすこしでもすれば、われわれはキルケゴールにそって本作を味わうことも可能だ。
主人公はできるかぎり、絶対選択肢によって誰かの心を踏みにじることがないように尽力している。その結果、自分が最もひどい目に遭うパターンを常習化させているのだが、彼は「それならそれでいい」と倫理的態度を貫いている。彼はその行動に責任を負うことをしっかりと自覚しているのだ。つまり、単純な(あるいは)審美的な「あれかこれか」の次元を脱し、彼は倫理的位相に存在している。しかし、その位相においても免れ得ない事件や出来事は依然として発生する。主人公がそれに対して苦悩や絶望を抱えながらも立ち向かっていく――それはすなわち宗教的次元に絶えず接近していくということだ――個人的葛藤が本作のテーマであると言ってもいいだろう。

われわれはここで一旦以上の解釈を放棄して、別の解釈法を瞥見する必要があるように思われる。これは以上の正規的解釈とは一線を画すものである。
主人公は、そもそも女性から慕われるが、心を全く開かないという性格の持ち主だった。その性格の傾向性が増加するに乗じて、絶対選択肢が出現したということが暗に示される。その絶対選択肢の呪縛から逃れる方法として、唯一示される方法が「信頼」なのである。これは何を示しているのだろうか。ところで境界性人格障害の罹患者は、なににつけてもオールオアナッシング(1か0か)の思考法を取ってしまうことに特徴づけられる。それはキルケゴールの言う宗教的、あるいは審美的ですらない異常で偏狭な形での「あれかこれか」であり、「脳内(がつくりだす悪しき)選択肢」だ。(キルケゴールを用いた解釈においてそれは「脳内(に外部の声が呼びかける)選択肢」であった。)人格障害全般の特徴としては自己愛が捻じれてしまっていることが多く見られており、その解決としては様々な認知療法、行動療法、薬物療法が提示されている。しかし、本質的にここで鍵となるのは、健全な形での「信頼」なのである。ちゃんとした信頼関係が少なくとも築ければ、そこから異常な選択肢に自らを限定することは徐々になくなっていくのである。ここで、本作に戻ると、しかし主人公はそういった健全な信頼の形にはまったく手をつけようとしない。彼にとって唯一の正解であるその道を選びとることは、周囲との関係性を正常に変形させることに繋がる。彼はそれを認めようとはまったくせず、それならばと、絶対選択肢のルールに自らを置いているのである。彼が無意識的に目指しているのは、彼の苦悩に周囲が気づき、相互的にケアをする関係が生起してくる状態であろう。自己の偏狭な世界観を他人に押し付けることない程度に自己愛の捻じれをコントロールしつつ、不条理な現実に対して、真に誠実であり続けたなら、彼の望む関係性は立ち現れてくるのかもしれない。それを為し遂げるのがゲームの勝利者だと言ったならば、賛同には加担しかねるにしろ非難できるものなどひとりとしてこの世にはいないであろう。

さて、われわれはキルケゴールと精神病理を介在させて、本作の解釈を二通り見た。意識的解釈、無意識的解釈と名付けても理の適うように思われる。
たしかに、人生とは選択の連続であるのかもしれない。われわれはその渦中で生活を余儀なくされている。そこで正解を目指すのは各人固有であるのは間違いないが、本作はそこに少なくない光明を射してくれるように思われる。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5
ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「俺の」シリーズ いくつ目? その見える選択肢から抗うことはできない... たまには選択肢から抗ってみては?

人気作や話題となっている
俺の妹~
やはり俺の~
俺の彼女と~
これまで「俺の」が付くシリーズは見てきました
今度はどんなラブコメだろうか?

初回 選ぶ選ばないは人の自由
{netabare}選択肢から異なるのを選択できない主人公
童貞の正しい意味を餓鬼に教えるべきだと思います!!www
歴史上の出来事ってみんな選択してきたのだろうか?
そんな証拠は他界した人を除けばどこにもない...
実際の人も選択しているんだ

舞台は納豆の名所、そっから修羅と選択が始まるのです
選択肢おかしいよ!(まどか風にwwww)
二階に上ってくるヒロインもwwww
そういやあ虫を食べる県があったっけ...
身長が低いteacherもお馴染みになっちゃったな
症状を知るのはteacherだけ

選択肢に振り回された挙句
「親方あ!!空から女の子が!!」
選択肢からの修羅は始まったばかりだ...{/netabare}

道楽さんの声はしんちゃんだ
ナレはまさかのヴァン先生www(アマガミ以来ですwww)

2話 始めて見る涙
{netabare}どちらさんですか?⇒知らねーよ!!
いいノリツッコミだことwwwww
落ち物ヒロインに関してまずは落ちてきた理由を聞かないといけないよね
って思った矢先、記憶喪失だよwwww
だが彼女は選択肢の呪いを解かすためにやってきたようだ
と言っても道のりが長いのが目に見えるwwww
おい、神様ってノリがいい性格なのか!?どう見ても人間じゃねーかwwww
今日の選択肢は...サドい...著しくサドい...
ヘイteacher、その性格、嘘臭いぜwww

男って一度は女になりたいって思うよね
別の選択肢の方がHappyじゃねーか!!wwwww{/netabare}

3話 どんどん「けんぷファー」っぽくなってきた感www
{netabare}バナナ滑りであっさり笑いやがった。これで良かったのか!?
はい次
「そんなことよりパンツ見せてくれない!?」でwwwwwwwwwww「僕はキメ顔でそう言った」
いくら呪いを失くすためにもこれはないわーーーーーーー{/netabare}

4話 お約束
{netabare}学業補助ペット扱いでやって参りましたwwwwいちいち揉むな!女同士だけどwww
おーいチャラ神、宇宙破壊爆弾って何だ?ドラえもんのパロディか?
ウホッ レスリング やらないか?ってwwwどんな歓迎会の出し物なんだwww
次の目標:ハーレムエンドを目指せ

もう一つの道:気持ち悪かった{/netabare}

5話 妹の帰還
{netabare}妹ってラブコメでは切っても切れない関係なんですよ
この世界の妹は腐ってましたwww選択肢でサドキャラを演じても好感するんだよwww
だがハーレムエンドは始まったばかりだ

もう一つの道:昔の人は馬鹿でないですwww{/netabare}

6話~ 
{netabare}今日で何人かのフラグを立てた、後一人~それで任務完了するのか?
おい、一瞬リアクションが遅かったぜwwwwちゅうかこの学校金かけてんなあ~~
そして胸囲の格差社会もwww
予想してた通りだ。静かっ!!wwwwちょっとでもいいからbooでも入れりゃあいいのに
どう足掻こうが会長は主人公のものだ!雑兵共は指を咥えて見てな&罵倒しまくりな!意味ないけど!

任務は完了したがこれは修羅の始まりを意味する...{/netabare}

9話 例のアレ BSC・ADV・EXTが一斉に集う
{netabare}いきなりイニシャルDから始まるwwwwそして選択肢に弄ばれるのですwww
来たのは海ではなくプールです。んでもって争いは始まるのです。全てをお兄ちゃんとして扱うためにwwwwまた豚として扱うためにwwww
こんな勝負はどうだっていい、誰を選択するかの修羅でもあり、神からの指令をクリアしないといけないからね
絶叫マシーンの最中、ラッキースケベ発動!!wwwwそれはリト君の専売特許だから!!wwww
選択肢の果てに見えるものは犠牲なのか?会長は何を知っているのだろうか?{/netabare}

10話 選択肢の果て
{netabare}お化け屋敷で堂々巡りしてやがるwww終われwwww
次は涙顔を撮影するのが任務のようだ
人前でお姫様抱っこはほぼ公開処刑を意味しますwww
撮影には成功したが...もうルートは確定したのか?
誰かを好きになれば呪いは解かれる、誰を選ぶ?
これが晴天の霹靂ってやつか...
てんやわんやで〆でした。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 26
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