パフォーマンスでアルバイトなおすすめアニメランキング 4

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのパフォーマンスでアルバイトな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月09日の時点で一番のパフォーマンスでアルバイトなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

79.6 1 パフォーマンスでアルバイトなアニメランキング1位
推しが武道館いってくれたら死ぬ(TVアニメ動画)

2020年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (466)
1701人が棚に入れました
岡山県在住のえりぴよは、マイナー地下アイドル『ChamJam』のメンバー・舞菜に人生を捧げている熱狂的なオタク。えりぴよが身を包むのは高校時代の赤ジャージ。えりぴよが振り回すのはサーモンピンクのキンブレ。えりぴよが推すのは舞菜ただ一人。収入の全てを推しに貢ぎ、24時間推しのことを想い、声の限りを尽くして推しの名前を叫ぶその姿はオタク仲間の間で伝説と呼ばれ、誰もが一目置く存在となっていた。『いつか舞菜が武道館のステージに立ってくれたなら...死んでもいい!』そう断言する伝説の女・えりぴよのドルオタ活動は、アイドルもオタクも巻き込んで今日も続く...!

声優・キャラクター
ファイルーズあい、立花日菜、本渡楓、長谷川育美、榎吉麻弥、石原夏織、和多田美咲、伊藤麻菜美、前野智昭、山谷祥生、市ノ瀬加那

oxPGx85958 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

語るべきことを正面から語っている力作

原作マンガを読んでの追記

その後、原作のマンガを最新刊まで読みました。これはたしかに素晴らしい作品でした。マンガ版はアニメ版よりも落ち着いた作風で、無理に話を盛り上げようとするわけでもなく、どちらかといえば淡々と物語が進んでいく感じ。またアニメ版のようにギャグが濃くなく、奇矯な人物として描かれている人たちもそこまでおかしい行動には出ません。

個人的にはマンガ版の作風の方が好み。とはいえ、アニメ版がシリーズ作品として成立させるために採った戦略は適切だったと思うし、成功していたとも思います。

最初にこのレビューに書いたポイントに関連して述べると、アニメ版はマンガ版よりも全体的に濃密だったこともあり、結果としてChamJamのメンバーたちがマンガ版で想定されていた以上に存在感を持ち、魅力的になっていたと思われます。まあ声がついて動くのだから当たり前といえば当たり前ですが、そうならないアニメ化作品もあるわけで…

問題は、そうやって魅力的に描かれたChamJamはなんでアイドルとして成功していないのか、という疑問が生じることなわけですね。ChamJamほどに魅力的なメンバーが揃っているアイドル・グループなら、もっと売れているはず。そうなっていないからには、描写されていない部分に何か重大な欠陥があるのに違いない、みたいな邪推が生まれかねない。

作品内では素晴らしいとされているものが、視聴者には素晴らしいものに見えないという問題は、アニメに限らず映像作品にはよく見られるのだけれども、本作ではその逆の現象が起こっていて興味深いです。

なお、アニメ版の最終話のエンディングで、ChamJamのメンバーが間違えて東京武道館に行ってしまうという話が描かれていますが、これはマンガ版では、ChamJamが初めて東京でライブを開くエピソードに含まれている話でした。このエピソードがまた美しい話なので、アニメ第2期があるのならぜひ入れて欲しい(東京武道館ネタを使ってしまったからという理由で削除せずに)。

また、アニメ版のクリスマス・コンサート回での停電のエピソードは、原作マンガにないアニメ・オリジナルで、放映当時にはマンガ版から逸脱しすぎているという批判があったようなんだけど、私もたしかにあれは悪ノリしすぎかな、とも思いました。そもそも停電で真っ暗になったときにメンバーも観客たちも不安に思うはずがない。家で停電になったときにストックのライト・スティックが大活躍して、アイドル趣味を持っていたことを初めて家族に感謝された、というのはアイドル・オタクの定番のエピソードなわけで。

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私自身、アイドルにハマっていた時期に、本作で描かれているような「熱いアイドルヲタ」になれなかったという引け目を感じているため、本作の内容にはいろいろと思うことがあります。そういった事情を踏まえた上で、本作はアイドルという現象を描くことに真っ正面から挑戦している力作だと思いました。

本サイトの他のレビューでも多く言及されていますが、本作で描かれているような(地下)アイドルのビジネス・モデルは決して健全なものではない、と私も思います。原作のマンガは未読なため、この後にどんな展開があるのか知りませんが、アニメで描かれている範囲で言うと、ファンはもちろんのこと、アイドルたちも悪い大人に「搾取」されている、と感じられる局面がたくさんあるわけです。

そう思うがゆえに、私はいわゆる接触型のイベントには行かず、CDの複数買いはもちろん、関連グッズにもファン・クラブにも手を出さないアイドル・ファンでいました。これはまともな大人ならば当然の行動パターンなはずですが(まともな大人ならばそもそもアイドルにハマらないわけですが)、それゆえに、本作で描かれているような熱いアイドルヲタたちは自分には手が届かない経験をしている、と羨ましく感じることもあったわけです。

アイドルが憧れの対象である、というのは当然のこととして、本作で描かれているようなアイドルとファンの関係性も、私にとっては憧れの対象です。いわゆる「精鋭」ですな。この言葉にはバカにしているニュアンスがあったとしても、自分の手には届かない人々という崇敬の念も込められてないわけではない。

そんな私から見て、本作は真正なものであると感じられました。原作者本人がアイドル・ファンなんだからこれは不思議なことではないわけですが、本作がアニメ作品として成功している最大の理由は、やはりファイルーズあいによる主人公えりぴよの演技だと思います。

強く印象に残っているのは、第2話の「ガールズフェスタ」でえりぴよが「舞菜!」と呼びかけるシーン。恥ずかしいので詳しくは書きませんが、ああいう場面でアイドルに声を掛けるとはどういう行為なのか、というのは実に哲学的な意味合い豊かな問題なんです。また、あのときのファイルーズあいの発声には実に現実味がありました。演出者があの演技プランを採用し、演者があのように演じたのは見事でした。あれがあったから、他の多くの場面にあった大げさでコミカルな演出・演技も許容できたのだと思います。

そう考えると、えりぴよ以外のファンたちは普通のステレオタイプの枠を超えていないとは言えます。ああいう人たちが現実にいない、という意味ではなく、すでに一般化されて広く共有されているアイドルヲタのあり方だ、ということです。しかし、えりぴよの(すべてではない)いくつかの場面には、そんな類型を突き抜けて、ことの深層に迫る何かがあったように感じたわけです。

ファンの側がそんな感じであるのと対照的に、アイドルの側の描写は、普通のファンタジーでした。「ほんとうのアイドルはこんなにきれいじゃない」という意味での理想化されたあり方。大人のアイドル・ファンはここらへんを相対化してファンをやっているわけだけど、本作のエリートなファンたちのカウンターパートとしては、この理想化されたファンタジー世界のアイドル像が適切だったのでしょう。まあショウビジネスの汚い世界を描くバックステージものも陳腐化してるから、無理に手を出す必要もない。

普通のアイドルものだったアイドル側の描写の点では、本作は、ChamJamのメンバーたちの描写が最低限行われていて、シリーズ終盤にはそれぞれに感情移入ができるほど描き込みがなされていた成功作だったと思います。他メンバーたちが舞菜の引き立て役になっていないこと、むしろ舞菜がこれらメンバーの中では、なんというか「精彩に欠く」ことが、ChamJamの中で舞菜が人気最下位であることに説得力を持たせているし、えりぴよの舞菜に対する思いに深みをもたらしている。

その意味で、ChamJamというグループ内での舞菜の描き方は絶妙なバランスになっていたと思います。いやほんと、舞菜が他の6人よりも明らかに(客観的に)魅力的だったら、この話の大前提が揺らぐわけですから。やっぱり舞菜は理由あっての人気最下位。しかし、えりぴよにとってそんなことは関係なく、世界で一番の存在である。

舞菜だけに本質的に優れた美点があり、えりぴよだけがそれを見抜く力を持っていた、という、ありがちな教訓話ではないわけです。そのようなロジカルな必然性はなく、とにかくえりぴよは舞菜が好きだ、という偶然性によって成立している関係。ここに「愛」の本質がある。

そのような「愛」が搾取される構造がある。この点で、本作は「娼婦との恋」の物語と同じ枠組みに乗っかっている。そう考えると、物語の枠組みはけっこう古典的なんですよね。現代日本のアイドルを描く新しい視点、というよりも、昔からの手垢のついたモチーフです。

なお、私がファンだった人は、グループ内最下位ではないにせよずっと下位にいたが、上位の人たちが次々と「卒業」していって最終的にはグループの「リーダー」になりました。このため、舞菜にこだわるえりぴよ、れおにこだわるくまさの両方の気持ちがわかります。女ヲタに質の悪いのがいる、という事情も知っています。地下アイドルではないため、アイドルとファンの距離はずっと遠かった。ただ、他のアイドルのライブにもちょくちょく足を運んでいたので、小さい会場独特の雰囲気や距離感はわかります。

上に書いた、舞菜がグループ内で人気最下位であることの説得力の流れで言うと、今後、2期が作られるとしたら、ChamJamというグループが他のアイドル・グループよりも人気がないことをどう描くかが非常に難しい課題になってくると思います。これに比べたら、(そういう未来があるのかわからないが)人気が出て武道館でコンサートを開いているChamJamの方がずっと描きやすいはず。

もちろん舞菜がグループ内での順位を上げていくなら、その描写も難しいでしょう。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

キモ素敵面白い(笑)

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
アイドルアニメというより、アイドルオタク(ガチの人)をメインに据えた、珍しい作品。基本はコメディで、笑えるところが多いのに、ちゃんとストーリーアニメにもなっているのが凄い。

声優さんの好演も光り、作画もまずまず安定、歌は結構良くて、あにこれの評価基準クリアしてるな~と思いました(笑) リアルに重ね合わせ過ぎない方には、わりとオススメできますね~。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
本作の成功の要因は、

①主人公(ドルオタ)を女性にしたこと。
②アイドルアニメにしなかったこと。

が大きいと思う。

まず、①だが、えりぴよ の立ち位置が絶妙で、なぜだか応援したくなる。客観的に見ると、やっていることはかなりキモいのだが、不思議と穏やかに笑って観られる。えりぴよ が(キャラデザ的に)普通に美人というのも良いな。これが、45歳無職の太ったオッサンなら、確実に笑えなくなるから不思議(笑)

また、この作品なら普通、女オタだとしても、前髪長くて眼鏡で自分に自信がなくて、でもアイドルに憧れていつか自分を変えたい、でも実は可愛い、みたいなキャラがパッと浮かぶ。えりぴよ にはそんな悲壮感が全くない(笑) 就職も結婚もしてないのに(笑) えりぴよが、えりぴよで良かった♪

次に②だけど、本作はあくまで「アイドルオタクを(好意的に)魅せるアニメ」なんだというのがブレなくて良かった。アイドルアニメ定番のキャラ回(シリアス)みたいなのを作らず、でも、ちゃんとChamJamのキャラも深まるようなバランス感覚が素晴らしかった。ドルオタ:アイドルが、7:3というところだろうか。見終われば、ちゃんとChamJamの面々も分かるようになってるしね。

一番好きな回は、第4話かな~。「しかしなにしろ金がない、オタクみんな、金がない」とか笑えたし、皆に避けられてると思ったえりぴよ とくまささんが、実はオタク達から尊敬されていたってのも、素敵なオチだったな~。

あとこれ、「推しが武道館いってくれたら死ねる」ではなく、「死ぬ」ってところが、そこはかとなく怖くて、良いよねw 本当に死にそうだし(笑)
{/netabare}

【余談~ 私がアイドル及びアイドルオタクについて思うこと ~】
{netabare}
まず私は、好きなアイドルがいたことはありません。だから、「ドルオタ」「推し」「ガチ恋」なんてのも、実感としてわかりません。

女優さんなら、昔は広末涼子さんが可愛いな~と思ってたけど、だからといって写真集買ったりだとか、金を使おうとは思いませんでした。どうせ金を出すなら、推し武道的なものより、異種族レビュアーズ的なものの方がまだ生産的なんじゃないかと、、、ゲフン。いや、何でもないっす(笑)

んで、自分が「テレビの中の人」に恋愛的な興味が全く無かったので、アイドルオタクに対しても、やや否定的な立ち位置でした。

でしたと過去形なのは、今は違うということです。

まず、「会いにいけるアイドル」「握手券」というAKB商法が成立し、アイドルが、「テレビの中の人」ではなくなったということです。

お金という対価は必要だけれど、まあ、可愛い子と喋れたり手を繋いだりできるなら金を払っても良いと思う人も、一定数いるだろうなと。

基本的に、「他人に迷惑をかけず」「法を犯さず」「需要と供給が噛み合っている」なら、何の文句もないです。

ちなみにこのAKB商法は、アイドルのキャバ嬢化を招いてしまう恐れがあり、個人的には嫌いです。ただ、(彼の)やり方が嫌いというだけで、アイドルを好きでハマっている人自体は否定しません。

そもそも、私がアニメを好きで、アニメに時間やお金を使っていることと、アイドルが好きでアイドルに時間やお金を使っていることには、あまり大きな違いがないと思うので。

私はいつの頃から、「コト消費」や「モノ消費」ではなく、「トキ消費」なんだなと思うようになりました、何事も。

アニメを観ている「時間」、アイドルを追いかけてる「時間」、美味しいものを食べている「時間」、家族と過ごす「時間」。どんな「時間」に価値を認めるかは、それこそ個人の価値観で、等価値だと思うので、そんな風に考え始めてからは、(仕事上のこと以外なら)誰が何に時間を使っていても、なんとも思わなくなりました。

それから、アイドルの在り方について。

実は、親戚に地下アイドルをやっている子がいるのですが、彼女(高校生)に聞いたことがあります。

「ストーカーとか、怖くないの?」
「ファンの人は紳士的だよ。それに、ファンの人は、アイドルも大切だけど、アイドル仲間、アイドル業界も大事だから、そこで外されるようなことはしない。ファンの人は、ライブも好きだけど、ライブ終わりで、同じアイドルオタクと呑みに行って、熱いアイドル論を交わすのも、一緒に遠征行くのも好きなんだよ。アイドルの代わりなんていくらでもいるけど、アイドル好きの仲間で一旦嫌われると、そういう全てを失うから、だからあまり酷いことはしない。あの人達、あんまり友達多くないし」

なるほど、その視点は無かったなと。実際、本作の中でも、「ファン同士の交流」はかなりしっかり描かれてましたし。

でも、中にはぶち抜けた変質者や狂人はいるから、多くの人に顔を晒すというのは、リスクを上げるだけだから、身内にはやってほしくないな~と思います。特に、事務所が守ってくれるわけじゃない、地下アイドルは怖いなと。

あと、

「握手券欲しさに、何枚もCD買わせるわけじゃん。チェキ撮っていくらとか。それって、悪いな~とか思わないの?」
「全然。だって、ファンの中には、私たちのグループにハマるまで、働いてなかったり、引きこもりだった人も結構いるんだよ。それが、週末に私たちにお金を使うのが楽しみで、その為に一生懸命働いて 、税金もちゃんと納めて、社会復帰して。何にも悪いことないじゃん」

なるほど~。えりぴよ も、舞菜にお金を使うことをモチベーションにして、仕事を頑張っていて、本人も満足そうだから、悪くはないのか~。でも、やっぱり自分は古くさい人間だから、「倫理的にどうなのよ?」と思ってしまいますね。

ということで、個人的には、現在のアイドルの在り方にについて、色々う~むと思うことは多々あるものの、まあ、みんな楽しそうなんで、良いです(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆4
アイドルオタクアニメ? かなり気持ち悪くなりそうな設定を、女子にすることで緩和か。でも、アイドルより本人が美人ってどうなの? 16:00からを、6:30(笑) お茶くらい、配ろうぜ(笑) ED、懐かしいな(笑)

2話目 ☆3
なんか、ドルオタが格好良く見える(笑) 推しの美学、みたいな感じかな?

3話目 ☆3
テニス部、チャラい(笑) ガチ恋勢。なるほど、そういう区分があるんだ。エリピヨ、嫉妬(笑) みんなフリーター(笑) 電車の中に、天使が(笑) なるほど、こういう時は避けるのがマナーなのか。

4話目 ☆5
オタは仲間を欲するからな~。しかしなにしろ金がない、オタクみんな、金がない(笑) パンを裏返す動きからの犬神家(笑) トップオタとして尊敬されてた(笑) という素敵なオチ♪

5話目 ☆3
ちょいとシリアス? な雰囲気だけど、合間合間のギャグが良い感じに緩和してるな。

6話目 ☆3
そんな、良い子、、、いるか? と、つい、裏を考えてしまう(笑) 積みたいって、すごい感情だよな~。ギャグの切れ味はイマイチだったかな?

7話目 ☆3
家が火事(笑)? 流石に依存しすぎ(笑) 桃太郎(笑)

8話目 ☆3
瞳の写りこみを探すな、犯罪者の思考だぞ(笑) これからは、写真も1度事務所に送り、専門家にチェックしてもらう時代だな。美しいな(笑)

9話目 ☆4
序盤のギャグのキレは、いつもより良かった(笑) 親戚攻撃(笑) 分かる分かる(笑) モトイさんガチ勢で、私はこれがアイドルオタクの一般的かと思ってた。

10話目 ☆3
メイドカフェ。マイナの病原菌だったら(笑)

11話目 ☆4
産めてたら(笑) ダンス練習のやり取りが良いね。いつも以上にエリピヨの暴走が凄い(笑) 推しとオタクの間に、こんな素敵な絆、あるんだろうか?

12話目 ☆4
やたら嫌な性格(苦笑) ライブシーン、止め絵もあったけど、良かったかなと思う。後ろのスクリーンもちゃんとリンクしてて。No.1ではなく、オンリー1。可愛さ天上天下唯我独尊(笑) 死ぬ宣言w 東京武道館(笑) 剣道(大学)の関東大会の会場だから、一瞬で分かったわ(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 36
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

推して知るべし現実を ※酷評注意

原作未読


それこそタイトルからして推して知るべしな分かりやすさ。
応援してる女の子が武道館でライブできるくらいになったら死んでもい~!と情熱を捧ぐドルオタさんのコメディです。
アイドルが主役の物語は腐るほどあるけどアイドルファンが主役とは視点がナナメ上で斬新です。

ご多分に漏れず私はこのテの方々が苦手。

 「情熱を傾けられるのがあっていい」
 「なんの権利があって反対するの?」
 「あなたの価値観を押し付けないで!」

当事者の方いるやもしれませんが、ごめんなさい。もし家族や近い人にいたら全力で取り戻しにいきます。飯星晃一が “本人の自由” なんて理由で娘の奪還を諦めたでしょうか?私にとっちゃそれくらいのレベルですね。
どうしようもないなと思っちゃうのが、収入の大半を蒸発させる本作のキャラのような人たち。余剰資金の中から費やす額を決めて楽しんでる分にはいいんじゃないかとは思ってます。


 いくらコメディでも笑うに笑えんだろうな


そんな不安が脳裏をよぎりました。そして…
案の定、いらぬ先入観で自分は損してるんじゃないかと思えるくらい笑うに笑えませんでしたね。

そんな第1話を経てそれでも踏みとどまった理由、

 {netabare}『♡桃色片想い♡』{/netabare}

{netabare}リリース当時、松浦亜弥は15歳。まだ中学生。この作品ではヒロイン?えりぴよさん役のファイルーズあいさんが歌います。これで踏みとどまった人手を挙げて!{/netabare}


おそらく私は古いタイプの人間で、CDを複数枚購入して握手をしてもらうなどに代表されるここ10年くらいのムーブメントの渦中から外れたところにいるし、またその行為も理解ができません。それが時代というのなら世間に背を向け老兵は去るのみと思ってます。

ちょっと遡って考えてみました。※主観総動員なので間違ってたらゴメン

功罪あれど秋元康氏がAKB方式のビジネスモデルを作って定着してるのが現在地。
本作もその土台の上に立っております。
この人もおニャン子クラブから四半世紀の時を経て、似て非なる素人売り出しのムーブメント起こすわけですからやっぱりすごい方です。
ひとまず元ネタのAKB活動開始が2005年ですのでかれこれ15年と長い歴史を持ってることになります。会いに行けるアイドルってやつですね。

その前はつんくプロデュースのハロプロの面々で代表格はモーニング娘。起爆剤となったのが『ASAYAN』オーディション番組だったことを覚えている諸氏も多いと思います。
米映画『トゥルーマンショー』の公開が1998年。今ではすっかり市民権を得たリアリティ番組の走りみたいなオーディション番組で、プロセス丸ごと見せる演出が斬新でした。
言うてもスターはスターだった時代。泥臭さやコミカルさ。芸能人だって私たちと同じ人間だよね、と一気に敷居を下げたのがつんくの功績其の一であります。
功績其の二はメンバーの脱退と新加入をパッケージ化したこと。その土台にAKB系が立ってます。

さらに前となると90年代前半か80年代まで遡らないと見つかりません。アイドル冬の時代です。
試しに90年代後半/アイドルで検索かけて名前が挙がったのは以下のお歴々。


安室奈美恵・MAX・華原朋美・雛形あきこ・SPEED・ともさかりえ・仲間由紀恵・広末涼子・松たか子・モーニング娘。・鈴木あみ・チェキッ娘(熊切あさ美・藤岡麻美)・深田恭子・太陽とシスコムーン…


見ての通り、歌う女の子は安室奈美恵さんやSPEEDのようにアーティスト志向でないと見向きもされてなかった時代。J-POP全盛期やダンスミュージック勃興期と重なり、抜群の歌唱力かキレのあるダンスが求められておりアイドル然としたアイドルはお呼びではありませんでした。努力は陰でしとけ、と。
歌で食っていくのでなければ、女優業に傾注していったのかと。現在もご活躍の方が多い印象です。

1.長いアイドル冬の時代
  ↓
2.モー娘による敷居の低下効果
  ↓
3.会いに行けるアイドル

この2.と3.の狭間に全く異質の輝きを放つアイドル然としたアイドルがいた。主戦場はソロ。
年齢・ルックス・類稀なる歌唱力・そしてフリルの衣装が似合うTHEアイドルofアイドル。敷居を下げてく潮流に抗うかのように突然変異かの如く現れた女の子の代表曲をフィーチャー。
そして彼女は武道館でソロのコンサートをしたことないはずです。背景に夢や物語を滲ませていや妄想をこじらせて鑑賞するにはうってつけのチョイスをしたのがこのアニメのスタッフと思ったわけです。
サーモンピンクに片思いしてるっていう作品に沿った選曲でもありますしね。
以上、長い脱線話で失礼しました。


なお作品評価は別。複数話経ても笑うに笑えないのは変わりませんでした。
ある意味それが狙いなのかもしれませんが…
展開されてるのは極端な例でしょうよと差し引いてみても普通にヒキます。


{netabare}・推しに認知されることが幸せって慎ましすぎて泣ける
・5秒1000円とキャバクラより低いコスパ。その積みあがったCD始めとするグッズどうすんのさ?
・多くを犠牲にして得られる果実が握手回数/秒数や前列位置/センターポジ確保ってなんかもう…
・オタクたちの統制の取れたコールや練度の高いパフォには敬服する。この一体感はわかる!
・なお、ライブシーンは思ってる以上に力が入ってる!
・ただ基本的にオタ自体は修行僧だが修行内容と方向性が決定的に間違ってると思われる
・お!シリーズ構成が元アイドルの赤尾でこさんじゃないの!とか
・本渡楓ちゃんセンターなんて源さくらみたいじゃん!とかはひとまず置いておく
・本渡楓⇔石原夏織の祖母孫コンビに市ノ瀬加那さんも絡んで長崎じゃなくて岡山かぁとかは考えない
・舞奈はもう少し自己演出というものを真剣に考えたほうがよい
・ファンも推しに刹那の輝きを求めてるならある程度したら卒業しなければならない。
・結局さー、秋元康のダイエットの邪魔をしてるんだよ{/netabare}


人気投票とかも茶番と思ってる了見の狭い私にゃあ合わないのでしょう。だって、

{netabare}「空音に後ろに立たれるの緊張するなあ…」
「気にしないで!後ろからじっくり見てるから!」{/netabare}

ある種、ファンを救ったとも言えるプロフェッショナルなれおと空音の対応なんて普段なら「いい話だね~」って評価してるはずなのに。

やはり、、、収入の全てを注ぎ込んではいけません。ある種、設定がリアルであるあるの宝庫のためファンタジーと割り切れないものがありました。


・いくらファイルーズあいが好演してても
・いくらChamJamなんかいい感じでも
・ライブシーン良くても
・くまさ/えりぴよ/基にプラス感情抱いても

 やっぱ駄目だわ~ 

…ってこれしか言ってないですね。
塩対応だったけど実は好意持たれてたんだ!な勘違いをする人が出てこないことを望んで終了。

{netabare}最終話の特殊ED。なんといいますか最後までソロを貫いてほしかったっす。松浦亜弥へのリスペクトが足りない!と思った私も充分キモいのだ。{/netabare}




■元も子もないこと言っていい?

{netabare}個人的な話。現役のアイドル活動してた娘らと仲良かったりした時期がございましてね。もちろん事務所入ってる子ですよ。役務を提供する側からドルヲタを眺めるという経験は貴重でした。{/netabare}

実際はこうだ!みたいな話をする気はありませんけど、なんか気の毒で気の毒で(T_T)



視聴時期:2020年1月~3月 リアタイ

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2020.03.28 初稿
2020.10.12 タイトル修正/修正

投稿 : 2024/11/02
♥ : 59

77.3 2 パフォーマンスでアルバイトなアニメランキング2位
ゾンビランドサガ リベンジ(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (422)
1466人が棚に入れました
「ゾンビランドサガ リベンジ」はMAPPAが制作を手掛けるオリジナルアニメ。新感覚ゾンビアイドル系アニメとして2018年10月~放送され話題になった「ゾンビランドサガ」の続篇だ。謎のアイドルプロデューサー巽幸太郎にゾンビとして甦らされた7人の伝説の少女たちが、ご当地アイドルグループ「フランシュシュ」として佐賀県を救うために奮闘する。TVアニメの監督は前作に引き続き境宗久さん、音楽制作はエイベックス・ピクチャーズが手掛ける。

声優・キャラクター
宮野真守、本渡楓、田野アサミ、種田梨沙、河瀬茉希、衣川里佳、田中美海、三石琴乃、吉野裕行、高戸靖広
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

2期も好き

3年ぶりにあのゾンビアイドル帰ってきた。

1話目は前期でのライブ成功でCDを出すほど人気は右肩上がりとなったことに味を占めて駅前不動産スタジアム(サガン鳥栖のホーム)でEFSライブを決行するも、集客率1.66%と大幅な定員割れで借金生活。
幸太郎は髪も髭もそのまま飲んだくれては狂ったような日々を送る。
メンバーは顔色が悪い微妙なメイクをしてゾンビを誤魔化しつつもなんとかお金を稼ぐため、働きに出る。小島食品工場株式会社社歌とかいう謎の歌で作品スタート。
小島食品工業というおつまみ作ってる会社はあるみたいだけど。

しっかりゾンビはしていた。涙流して萎れていくとか。水分少ねえ。
頭部が簡単に離断するとか。

相変わらず宮野真守の演技最高でした。テンポの良さ声のトーンどストライク。

しれっと田村ゆかりと堀江由衣が脇役やっているとは。贅沢すぎでは?

ゆうぎり回は神回であった。切ないけど、現代佐賀を作るのに貢献した花魁だったのですか。

佐賀の呪い。佐賀の過疎。どうだろう?都市部に人口が流入するせいでどこも過疎がどんどん進んでいる。

尾崎人形が活躍?あんまり知らなかった。

{netabare}11話で幸太郎がさくらのこと好きだったんじゃないか説が濃厚になってきたような。だから、蘇らせたのかな。照れ隠しぽい発言してたし。{/netabare}

12話目のライブは良かった。そして、一番最後のシーン謎すぎる。3期で明らかになるのを待ちます。

今回もキャッチで佐賀の特産
井出ちゃんぽん出ました!!長崎県民がちゃんぽん食べるときみたく、ウスターソースをかけて食していたような。
佐賀と言えば北島の丸ぼうろだと思っているのは自分だけだろうか?
鯉の洗い。佐賀では鯉を食べるのだ!鯉こくという味噌汁も
佐賀の海苔が一番美味しい海苔だと思うのだが。
2期12話目にしてようやく登場吉野ケ里遺跡。


あと佐賀空港は一応国際空港
ワラスボターンも佐賀にちなんでた。有明海にいるエイリアンみたいな魚。

とりとめのないレビューを書いてしまったが、今期もなんだかんだ熱かった。白竜が声優しているのびっくりだった。答えはいつでも佐賀にある。
3期への期待大。ほんとに最終話は何だ?爆発オチってギャグ漫画?


OP
大河よ共に泣いてくれ
ED
夢を手に、戻れる場所もない日々を
挿入歌
イカの魂無駄にはしない〜小島食品工場株式会社社歌〜 歌 小島食品工場スタッフ。フランシュシュメンバーも工場のおばちゃん役で歌唱
REVENGE 歌 フランシュシュ。
佐賀がサガであるために〜テーマ〜
佐賀がサガであるために〜ジングル〜
breath of SAGA 歌 唐沢美帆
風の強い日は嫌いか? 歌 ホワイト竜 フランシュシュによるカバーも
Nope!!!!! 歌 アイアンフリル。
目覚めRETURNER 歌 フランシュシュ フランシュシュ3号ソロ
Electric Returner Type "R"も
50と4つの忘れ物 歌 紺野純子
STOMP!!!!!
激昂サバイブ 歌 フランシュシュ 3号は不参加
命 歌 大空ライト。
リトルパラッポ 歌 フランシュシュ6号。
今日はカレーだイェイイェイイェイ 歌 男の子マンションズ。
Showdown
ぶっちゃけてフォーユー 歌はフランシュシュ 7号こと楪舞々(花澤香菜)を加えた7人
光へ(with7号ver.) 歌 フランシュシュ 7号を加えた歌唱
夕さりの露
佐賀事変 歌 フランシュシュ
Never ending saga 歌 巽幸太郎。
ChouChouture
輝いて 歌 フランシュシュ
追い風トラベラーズ 歌 フランシュシュ。
大河よ共に泣いてくれは逃避行をモチーフにしているのだろうか?いやあかっこいい曲だった。
夢を手に、戻れる場所もない日々をはOPとは打って変わった穏やかな曲。こういう主題歌の構成は前期と同じ。



以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
ある日の朝、源さくらは不慮の事故で息絶えてしまう。10年後--とある洋館で目覚めたさくらは、謎のアイドルプロデューサー・巽幸太郎に「伝説の少女たちと共にアイドルになって佐賀を救うんだ」と告げられる。アイドルグループ「フランシュシュ」として、7人の少女たちは存在が風前の灯火と化した佐賀県を救うべく、活動を開始した。年齢、時代の違いで起こるトラブルを乗り越えて、ゾンビという不死身の身体でアイドルの常識を覆していく。そして、平成最後の冬に唐津市ふるさと会館アルピノで初の単独ライブを成功させ、伝説への一歩を踏み出した。そして、この令和の時代。希望に満ち溢れ、輝く未来に向かうフランシュシュの新たな物語の幕が上がる。 


以下地獄のような長文備忘録。
{netabare}
1. グッドモーニングリターンズ SAGA
生きる屍達は、運命の中で蠢きつづけていた。 絶望が偽りの仮面をかぶった七つの願いを覆いつくしても。 私は肉を突き刺されたあいつを目にし、不敵に笑うだけだった。 再び生きる屍に天からの光が差した時、人々は聞くだろう。 狂乱の中に響き渡る叫びを。 その、反撃の叫びを。 -----《巽幸太郎》の日記より

小島食品工場は佐賀県に実在する企業がモデルの架空のおつまみメーカーらしい。社歌も勿論架空。実在する小島食品工業と一文字違い。
4月27日。1年前にGEILSでフランシュシュが初ライブをした日で、さくら達は一からやり直そうとメタル系イベントの合間に復活ライブをする計画を立てた。ライブ会場での殴り合いという中々ハードな展開で幸太郎も復活。いきなりハードな展開で前期同様裏切られた感。


2. ぶっ壊れかけのレディオ SAGA
まるでゾンビィだった俺が目覚め、あいつらも安心したようだ。 たびたび青い顔を真っ赤にして俺を非難してくるが、俺が炎上している場合ではない。 フランシュシュが再び燃え上がるためには、大きな起爆剤が必要だ。 目には目を。歯には歯を。そして、伝説には伝説を。 竜が吐く火炎のごとき熱き想いを受け取れ。 たとえ肉体は滅んでも、魂が滅びることはない。 -----《巽幸太郎》の日記より

知名度アップのため、TVやラジオなどのメディア出演を計画。サキは憧れのミュージシャン・ホワイト竜に出会うと聞き、大興奮。車のボンネットに乗って颯爽?と現れる。肩痛くなりそう。運転手前見づらくないかい?佐賀で有名な祐徳稲荷神社を取材。リーゼントが鬱陶しい。カンペが雑。
サキは彼が長年努めた深夜ラジオ番組のパーソナリティを辞めると聞きショックを受ける。生前、ラジオに心を救われ、仲間づくりのきっかけにもなったことからサキは辞めないでほしいと直談判するため、さくらと共にラジオ局に突撃。自転車ってスピード違反あるんすかね。というかハンドルだけになってたけど、どういう理屈で進んだ?
そして、竜に思いの丈をぶつける。サキの思いを受け取った彼から「熱い魂を持つ者が継ぐべき」として、番組の後継者に勝手に指名される。スタッフも偶然ラジオ聴いてた例の編集者もびっくり。竜の意志を受け継いだサキは、好きだと伝え、彼の姿を見送った。かくしてフランシュシュは深夜ラジオ枠を一本持つ事となり、後日、GEILSのライブで彼の歌である風の強い日は嫌いかを歌う
ホワイト竜って白竜やんって思ったら声本人で笑った。
いつでも答えは佐賀にあるなあという感想。


3. 愛と青春のアコースティック SAGA
ラジオという手段を手に入れ、フランシュシュの名はさらに広まるだろう。 ここからはさらに勢いをつけ、駅スタ失敗で開けた墓穴を埋めていかなければ。 そう思っていた矢先、とんでもない情報が入って来た。 やつらがサガに攻め込んでくる。 対抗するには、こちらの戦力を大幅に強化しなければならない。 鍵をにぎるのはあいつなのだが…… まさか、敵もそう思っていたとはな。 -----《巽幸太郎》の日記より

youtubeチェックしてフランシュシュに改善点を見出して練習に励み、配置の指示をするわけだが、活動指針のほとんどをベテランアイドルである愛に依存していた。幸太郎は難色を示す。国内人気ナンバーワンのアイドルグループ・アイアンフリルが22日のSAGAアリーナのこけら落としイベントに参加。幸太郎はアイアンフリルの前座として愛抜きでのフランシュシュの参加をねじ込み、愛にソロ活動に力を入れるよう命ずる。その癖幸太郎は借金返済しろ言いつつ仕事を断りまくる。けんかしても一瞬で切り替えるプロを見た。愛は一番ベテランアイドルの純子に皆の指導を託す。生前ソロアイドルだった純子はグループアイドルに慣れておらず、EFSライブ失敗のトラウマから指導に苦悩していた。さくらに自身の悩みを打ち明けた純子は、愛に相談しようと提案され、2人は愛の仕事現場へと向かう。同じ頃、仕事を終えた愛のもとにアイアンフリルのセンターである詩織が訪れ、愛をアイアンフリルにスカウトしていた。その場面を目撃した純子は激しく動揺する。
憧れの伝説のセンター本人なんだよなあ。それなのに、気づかず上から目線でスカウト。あとしれっと佐賀を辺境とかディスらないでください。間違ってはないけど。東京の人って東京以外辺境だと思ってる節ない?気のせい?お前も東京出身じゃないだろみたいな。


4. 純情エレクトリック SAGA
サガに生まれた新たな戦場でフランシュシュが負ける訳にはいかない。 が、どうやらメンバーの間でまたうじうじやっとるらしい。 このままではあいつらにうじが湧きそうなので、作戦でも考えてやる。 アイアンフリルというどでかい敵に対し、こちらはどう戦うべきか。 全てをぶち壊すようなインパクト勝負でいこう。 俺は確かにそう言った。それが、何故ああなった? -----《巽幸太郎》の日記より

スカウトを目撃したさくらと純子。さくらは純子を励ますが、純子は愛の意思を尊重すべきだとし、アイアンフリルへの移籍も仕方がないと諦め。それから練習に身が入らなくなってしまった純子。一方詩織はメンバーから愛に固執してるのではと指摘。愛に心配されるが、純子には一層辛かったようだ。幸太郎に悩みを相談する。そんな純子に幸太郎は「フランシュシュは愛に見限られても仕方がない程度の存在だと思っているのか?」「仲間一人引き止める力がないと自ら認め放棄するのか?」と檄を飛ばす。そして「今までの自分をぶっ壊せ」と幸太郎からエレキギターを渡された純子は成すべき事が分かった。ライブ当日、観客のほとんどがアイアンフリルファンという完全アウェイの中、EFSライブの大失敗の件もあり心配そうなフランシュシュファン。たえをドラマーに、純子をギターヴォーカルにしたロック「激昂サバイブ」で会場は大盛り上がり。アコギ?からエレキに持ち替えて純子は絶叫。幸太郎の大切なエレキギターを叩き壊す。そして、会場の奥のほうで見ていた愛に向かってギターの持ち手部分を向ける。思いを受け取った愛がステージに向かうのを手を差し伸べて迎える純子だったが、愛の腕がゾンビの緩さ故ちぎれそうになるのを隠すため、途中で手を差す伸ばすのをやめたところ、一緒にステージの下に落ちちゃう。偶然手元にあったちぎれたエレキギターのコードから会場内の電気を吸収したフランシュシュは、目覚めRETURNERをエレクトリックボイスと電光演出で披露。前座は大成功。純子は詩織に「愛は渡さない」と宣言。そして真打であるアイアンフリルのライブも大成功に終わった翌日、全国生放送のTV番組でインタビューを受けていた詩織は、その場を使いフランシュシュにライバル宣言。
また佐賀を辺境でディスった。やめてえ。
正直、落雷で死ぬとレジェンドになれるよな。
いつもの警察官よきアクセントやな。純子顔怖いよ。
意外と豪華な食事。いいですね。たえって食事我慢できることにびっくり。
エレキギターを壊された幸太郎ちと可哀想だった。そりゃ愕然とするわ。
電気を身に纏うってさすがゾンビ。この演出に勝てるアイドルいないだろ。


5. リトルパラッポ SAGA
佐賀アリーナ大戦を経て、『フランシュシュ』の名も多少は全国に広まった。 身体が腐りかけのあいつらも、心を腐らせずによくやった。 たまには主導権を握らせてやるのもいいだろう。 世の中のライトサイドとダークサイドを知る良い機会だ。 わんぱくなゾンビィでもいい。たくましく育ってほしい。 アイドルとして。表現者として。 -----《巽幸太郎》の日記より

恒例の朝ミーティングの時間、浮き輪とシュノーケルを身に着けいつも通り変な感じでスタートしようとする幸太郎より先に教壇に立ったリリィ。幸太郎は拍子抜け。もっと輝きたいということで全国ネットのTVオーディション番組ジャパニーズゴットパフォーマンスの佐賀予選大会の応募して当選したと報告する。幸太郎は一本取られて悔しそう。出るのはリリィだけだが。会場の佐賀文化会館へ赴くフランシュシュだったが、そこには全国的に有名な天才子役の大空ライトも出場。大会予選、密かに当選していた幸太郎。お前出るんかい!!繁殖期のムツゴロウの形態模写て!玉砕するわ。あと本番になると弱気すぎる。リリィは天才子役だっただけあって見事な落語を披露して会場を温める。ライトはお手玉を披露して玉を床に落としてしまうが、ネバーギブアップの掛け声で演技を続行し、観客と審査員の心を鷲掴み。スタンディングオベーション。実際はわざと玉を落として下げてから上げる作戦だったようで計画通りと夜神月もびっくりなにやけ顔。決勝の舞台でリリィはライトと歌唱対決をする事に。決勝が始まる前のやり取りでライトは子役という可愛い時期しか売りがない存在ではなく、ブロードウェイに立って伝説を作っていくとリリィに語る。子役だけで終わる存在を見下している。大人の男性になるのを拒絶して死んだ過去があるリリィは愕然としつつもなんとか取り繕う。自分が歌うつもりだった思い出の曲「命」をライトが先に歌ってしまうというトラブル。ライト優勝ムード漂う中、続けて同じ曲を歌っても二番煎じとして評価が低いと判断したリリィは即興で楽譜をアレンジして衣装と振り付けを作成し、「命」をスキャット風にアレンジした「リトルパラッポ」を披露してテンポの良さと踊りで特に子供たちから喝采を浴びた。ライトが優勝したものの、表現者として負けたと落ち込む。男子トイレで。リリィは男子トイレで励まし、立ち直ったライトは「東京に来たらまた共演してやってもいい」と約束を交わす。「リトルパラッポ」は特徴的な歌詞とダンスで、動画サイトなどを中心にバズり、子供や学生の間で全国的な人気。リリィはミニライブにて、子供達の前で披露。
子役って裏表ありそうに思えるけど、この子はやはりという感じ。声は高山みなみさんですか。コナンにしか聞こえんけど、ばっちりですな。我儘やなあ。働けなくなったら一気に見放されるパターン。そして、佐賀を僻地とかディスる。凄い盗み聞き。
あとトゥインクルトゥインクルうるさい。


6. ウォーキング・ベット SAGA
生きていく上でお金は大切です。 死んでるあいつらにとっても大切です。 駅スタの失敗を取り返すには、もっと効率よく稼いでいかなければ。 ここらでプロデューサーの必要性をもう一度わからせてやる。 人生は決してギャンブルなどではない。 成功は自らの努力により掴み取るのだ。 ……まずは、どうやったらこの壷が高く売れるかを考えよう。 -----《巽幸太郎》の日記より

フランシュシュを追う記者たちの様子からスタート。若干感づかれている。徐々に知名度を上げているものの二千万円近い借金を返済するため、今日もバイトに励むフランシュシュ。相変わらずテンション高いな幸太郎。休みだったたえはゆうぎりから食材の買い出しを頼まれてスーパーにお使いに出かける。初めてのおつかいか!偶然にも町中でそんなたえを見かけた記者・大古場は、フランシュシュの謎に迫るべくたえの尾行を開始した。途中寄り道。おばちゃんや子供たちから色々もらったり、お墓のお供え食べたり!!普通に馴染んでる。スーパーに着いたたえは、そこでバイトをしていた万梨阿から656広場で久中製薬主催のダンス大会があり、万梨阿達も「ダンスチーム怒羅美」として参加すると告げられる。色々言いつつも買うべきものを籠に入れてくれる優しさよ。たえはそんな万梨阿のお団子を容赦なく噛み噛み。毎度恒例なんすね。見学に誘われたたえは、飛び入り参加という形で大会覇者のコッコくんとダンス対決をして勝利・優勝する。優勝賞金の3万円と玉ねぎ10kgを貰ったが、お金に興味のないたえは受け取った封筒を捨てようとしてしまう。その様子を見て困っていた万梨阿たちの前に警ら中の警察官Aが現れ、事情を聞いた彼はそれならばとたえたちを唐津競艇場へ連れて行く。そこには怒羅美のライバルチーム「殺女」のメンバーが集まっており、彼女たちのリーダーである美沙がサキとのチキンレース後により速さを求めてチームを引退しボートレーサーになったものの、今まで一度も勝利できずアクセルを変にぶっ放してイノシシと馬鹿にされていることを悩んでいた。話を聞いた万梨阿は美沙の勝利を信じて観客席に座り、レース中、客席の中に万梨阿の姿を見つけた美沙は絶対に負けられないと奮起、ワラスボターン一位を勝ち取る。意図せず美沙に全額賭けていたたえの投票券は、誰も美沙に賭けておらず、3連単で大穴の万舟券になっており、三万円を元手に二千万円を稼いでしまう。たえの持ち帰った予期せぬ大金により、フランシュシュはとうとう借金を完済する。 しかし洋館に帰宅した際、さくらのいつも通りのドジからたえの首が取れてしまい、何の収穫もなくて余計に頭が混乱してきたことから帰ろうしていた大古場が目撃・撮影してしまった。彼女たちは知らなかった…。万梨阿はなんとかサキがガードしたわけだが。
たえはまともに喋れないし、首を止めて胴体だけ高速回すとかゾンビな動きばかりなのに、それが逆にカモフラージュ?最後のほう玉ねぎ生で齧って辛くない?佐賀の新玉ねぎ辛くないて言う人いるけど、僕はちょっと。
また、警察官Aかよ。競艇はさすがにあかんでしょ。しかも勝った分貰おうとしてるし、たえはお構いなしで適当に券買ってしまうし。それに、レースそっちのけでおっちゃんの食べ物奪ってるし。
万梨阿は本当に良い娘じゃった。たえの帰りもしっかり送ってあげてて。
この話で遂にゾンビばれしてしまった。次から怖い。


7. マイマイレボリューション SAGA
幸太郎は悪くない。絶対に悪くない。 この佐賀では、予期せぬことが突然起きる。 それをあいつらはよってたかって鬼の首をとったように責め立ててきた。 だがゾンビィじゃないので俺の首はとれない。そしてフランシュシュも終わらせない。 雨降って地固まる。地固まったら掘り起こす。 ピンチはチャンス。ゾンビィチャンス。 -----《巽幸太郎》の日記より

高校2年生の楪舞々は趣味の銭湯巡りをしていたが、持ち前の粗忽で間違えて男湯に入り、洋館の風呂が壊れて偶然同じ銭湯に来ていた幸太郎がいた。彼の落とした石鹸を踏みつけた舞々は滑って転び、頭を強打して気を失ってしまう。目を覚まさない舞々に、殺してしまったとパニックになった幸太郎は彼女をゾンビにして無理矢理フランシュシュに入れようと洋館に連れて行きメンバーに紹介するが、そこで舞々が意識を取り戻したため、さくら達がゾンビだとあっさりバレてしまう。しかし、底抜けに呑気な性格であった舞々はさくら達に驚かないばかりかあっさりゾンビであることを受け入れた。あの幸太郎が内緒にしてくださいと頭を下げる。そこで、フランシュシュのファンだった彼女は内緒にする交換条件としてフランシュシュへの加入を希望する。後ろめたさもあってかあっさりにっこりOKした幸太郎。フランシュシュに加入した舞々は、憧れのフランシュシュとのレッスンの日々を楽しく過ごす。踊りは覚えても体がついていかない。舞々の通う高校で学園祭が開催されるとの事で、舞々をフランシュシュ7号としてお披露目する目的も兼ねて学園祭ライブを実施することに。またしても、幸太郎にっこり丸。ぶっ殺されてまう。高校見学をするフランシュシュの面々、そこでさくらから生前アイドルのオーディションに向けて練習していたことや駅スタリベンジについて語り、「死んでも何度でも立ち上がり、夢を追うことが自分たちが生きる意味」と聞いて感銘を受ける舞々。学園祭当日、ライブで「ぶっちゃけてフォーユー」を披露したフランシュシュは、フランシュシュ7号の爆誕宣言をする。しかし直後に舞々の口から発せられた卒業発表に、観客だけでなくフランシュシュのメンバーまでもが呆気にとられる。爆誕もサプライズだけど、いきなり卒業はもっとサプライズ。最後の思い出として「光へ」を歌いあげた舞々はライブ後、メンバーたちに「まずこの佐賀できちんと生き抜いてからでなければ、フランシュシュのみんな同様に輝く事はできない」と脱退理由を告げる。その言葉を聞いたメンバー一同は納得して卒業を受け入れ、一日限りの新メンバーはフランシュシュのもとを去っていった。 一方、大古場は過去の新聞記事などを調べ、ゆうぎりを除く全員の本名と、全員が死亡していることを調べ上げていた。
幸太郎は人殺したと思って情緒不安定になりすぎて笑った。ていうかメンバーもゾンビの癖に人は死んだら動かんとか矛盾発言笑。実際包帯にくるまれた物体が動き出したら怖い。
メンバーのファンに対する認知凄いな。アイドルってそんなに覚えているもの?見たことある気がするって。いつも来てたから?
ベッケンバウアーて久しぶりに聞いた。たまごっちでサキとも打ち解け。ひげのあいつに対してぶっ殺すぞ!
舞々は佐賀のポテンシャル信じてるね。福岡になったら良いのにて。あとおっぱい大きすぎ。
学園祭の内容面白そうだけどな。アスパラ早苅り競争、丸ぼうろ早食いトーナメント、伊万里焼きブーメラン、ビューティー泥団子選手権、ワラスボ品評会などなど先生却下すな。
光へが流れるの良かったな。最高でした。たまごっちのプレゼントもサプライズだね。
佐賀東高校がモデルなのね。


8. 佐賀事変 其ノ壱
佐賀が消えて、早六年。 このままでは人々の心からも消えてしまう。本当に死んでしまう。 なんとしても蘇らせねばならない。行動を起こさねばならない。 あのひとと出会ったのはそんな時だ。 私の志を素敵だと言ってくれたひと。 住む世界が違うなど、些細な事だった。 -----『佐賀県立歴史資料館』所蔵 《ある青年》の手記より

明治14(1881)年秋、京都・島原遊廓にて人気過ぎて客がつかない「伝説の花魁」として不動の地位にいたゆうぎりに、贔屓客で政府高官の吉右衛門から家中として身請けしたいと話がくる。ゆうぎりは快く受け入れ、佐賀へと移り住むこととなったが、当時の佐賀は士族反乱の責任を取らされ、難治として地名を没収されたうえで長崎に吸収されていた。翌年の明治15(1882)年春、吉右衛門が病没し、彼の遺言により旧佐賀城下の邸宅を含む遺産の一部を譲り受けたゆうぎりは、弟子に芸妓を教えながら一人余生を過ごしていた。ある日、弟子の勧めで一人花見に訪れたゆうぎりは、百崎喜一なる青年と出逢う。彼は養父である徐福の意志を継ぎ、また佐賀の名が忘れられないよう、佐賀復活の活動を行っていた。出会いは馬車にはねられそうになったゆうぎりを助けようとしたところ、むしろ自分だけ池に落ちて助けられるところ。配っていた紙を鼻紙として扱ったことを謝るゆうぎり。やはり振る舞いが優雅。後日、彼女の家にお礼として櫛を持って訪れる。自分は生きてきた世界が違うことは気にしないと勇気を出して言うが、熱で倒れてしまう。ゆうぎりは薬を持って喜一の家を訪れ、自分の父が撃たれて祖父に拾われたことなど諸々語る。その熱意に打たれて喜一の文書の清書や校正などの協力をするようになり、喜一の友人の伊東正次郎とも懇意になる。やがて喜一の熱意が伝わり佐賀復活に賛同する同志が増えていくが、そんなある夜、怪しげな物乞いにこっそりと文を渡す正次郎の姿があった
肉ばっかり食うんじゃねえ。
あの犬明治からいたのか。というかあのじいさんは幸太郎と時々話している人では?当時からゾンビを作ることができたのか。
伊東の笑顔ずっと怪しいなあ。絶対次回悲しい結末になるやつやん。
ゆうぎりの良い嫁感半端ない。あんな娘と結婚したいわ。
喜一とも良い雰囲気。まものシリアス演技も良い。


9. 佐賀事変 其ノ弐
時は来た。 佐賀を取り戻す時が。 成し遂げた私を、あのひとはどんな顔で迎えてくれるだろうか。 何一つ実情を知らなかった私は、そんなことを思っていた。 これは闇に葬られてはならない真実だ。 この手記が、新たな世を生きる多くの同志の目に触れることを願う。 -----『佐賀県立歴史資料館』所蔵 《ある青年》の手記より

日々喜一のもとに集まってくる佐賀復活の同志たち。しかし、穏健派の喜一に対し、他の同志は明治政府に「佐賀」という地名を奪われた事による強い恨みを抱いており、武装蜂起もやむを得ないと考えていた。自身が抱く「夢」と「現実」の摩擦に苦悩する喜一は、活動を止めるよう促す正次郎とも衝突するようになっていた。そして12月、佐賀に長崎県令を適用するための準備として、要人が旧佐賀城下を訪れるとの報を聞いた同志達は武装蜂起を決意。それを知った喜一は皆を止めるべく後を追うが、その先で正次郎が同志達を粛清する所を目撃し、彼が実は政府の隠密であったことを知る。襲撃を実行した以上代表者の喜一も例外ではないと斬ろうとする正次郎だったが、現れたゆうぎりによって止められる。三瀬峠へと逃走する二人だったが、喜一は自身が描いた夢のせいで同志を死なせた事、そして現実を知った事で絶望していた。ゆうぎりを逃して自らは警察に出頭し処刑される覚悟でいた喜一だったが、ゆうぎりに「自身が信じた夢と努力を無駄にするな」と諭され、思い直す。そして予めゆうぎりが手配しておいた逃走経路を指示された喜一は彼女に感謝し、必ず夢を叶えてみせると誓って長崎へ旅立つ。喜一を追跡する正次郎の前にゆうぎりが立ち塞がり決闘となるが、あえてゆうぎりに勝ちをゆずった正次郎の敗北というかたちで決着がつく。正次郎の最期を看取った後、警官隊に捕縛されたゆうぎりは、明治15(1882)年12月28日早朝、政府転覆の首謀者として、嘉瀬川の河原における非公式の斬首刑にてその短い生涯に幕を降ろした。のちの明治16(1883)年5月9日、県内有志による嘆願により佐賀県は長崎県より独立、同年8月13日に初の佐賀県議会が開催され、悲願の佐賀県復活は果たされた。話は現代に戻って、フランシュシュはGEILSのミニライブにてゆうぎりをセンターに据えた「佐賀事変」を披露。その後、ひとり「BAR New Jofuku」を訪れたゆうぎりは、かつて「徐福」と呼ばれたマスターと当時を懐かしみながら酒を呑み交わし、〝彼〟が残した新たな佐賀で、自らの道を選んで歩いていくと語った。
正次郎はやっぱり悪?というか政府のほうだったか。でも、根は良いやつだったんだなあとしみじみ。
ゆうぎりの首の痕はやはり斬首だったのか。というか強すぎ。切ないけど、かっこいい散り際だった。
明治モチーフの佐賀事変かっこ良かった。


10. ゾンビたちはどう復讐するのか SAGA
いつかこの時が来るとは思っていた。中途半端な嘘や言い訳は通じない。ゾンビィに真実など必要ない。不屈の精神があれば、それでいい。一年前、確かに俺は間違えた。だがあの日、あいつらを選び蘇らせたことに悔いはない。-----《巽幸太郎》の日記より

遡ること一年前の2019年1月18日、ミーティングにて幸太郎は突如、収容人数約2万5千人の駅前不動産スタジアムにてライブを決行すると宣言した。かつて愛が落雷で死んだベススタから名称変更している。「今の知名度的に見て到底不可能だ」という愛と純子の反対意見も聞かず、頑なにプロジェクトを推し進める幸太郎の態度にフランシュシュのメンバーは「今までも散々無茶を乗り越えてきたのだから今回もやってみよう」と決意する。そして3月8日当日、結果は観客数500人、集客率1.66%の大惨敗となり、フランシュシュは2千万円の借金を抱える羽目となる。幸太郎は自暴自棄になり酒浸りの毎日を送り、フランシュシュのメンバー内でもあまりに絶望的な状況ゆえの不和が生じていた。そんな中、幸太郎の特殊メイクに頼らず、自分で下手くそなメイクをしてスルメを買いに行ったたえの姿を見たメンバーは、「やりもしない内から、無理だと決めつけていた」「今まであまりに幸太郎に頼りきっていた」と反省し、これからは自分達の力でリベンジしようと決心する。時は流れて2020年2月16日、イカと胃一緒に池?で気絶してた幸太郎。どゆこと?イカ男としてちょっとした話題に。幸太郎はミーティングにて去年のEFSライブの事を謝罪し、「時が来た」として2020年3月8日に駅前不動産スタジアムでリベンジライブをすると発表。2月17日、リベンジの舞台になる駅前不動産スタジアムを訪れた幸太郎の前に大古場が現れ、フランシュシュのメンバーは全員がゾンビであると指摘する。幸太郎が私利私欲のために蘇らせた彼女たちにアイドル活動をさせていると糾弾する大古場に対し幸太郎は、フランシュシュは一か月後、この駅前不動産スタジアムにてリベンジライブを実施すると告げる。これ以上死者を辱めるなと激怒し、ライブを阻止しようとする大古場。マスター(徐福)の下を訪れた幸太郎は、大古場の事を話し、それでも【佐賀の呪い】から佐賀を救う「ゾンビランドサガプロジェクト」を必ず成功させると誓うが、その直後、九州に局地的な暴風雨が発生。それに伴い佐賀全域が停電となり、メンバーたちが暮らす洋館にある〝異変〟が起きた。
普通とか常識とか今更という植え付けられた常識って恐ろしいものだ。色々乗り越えてきた人や凄い人だからって常に何か考えがあるとは限らないという教訓。実際、進言するのは難しいよな。
それにしても無理ありすぎだったなあ。当日券のみじゃな。まさしく、特攻です。リスクヘッジしましょう。
今更だけど、ミーティングの床って佐賀県の形した模様あったんや。
リベンジ宣言熱いね。グレンラガンを見ていたときのようだ。
サガン鳥栖のマスコットが強風で落ちてくるなんて景情一致てやつ?
大古場記事書いて送ろうとしたのに停電はドンマイ。


11. たとえば君がいるだけで SAGA
息が切れるほど走ったのは、いつぶりだろうか。あの時もゾンビィのようにボロボロなナリだった。向こうがどこまでも潰しにくるというなら、どこまでも抗ってやる。サガの明日はネバーエンディング。フランシュシュがその明日を見せてやる。ここからが反撃の時だ。-----《巽幸太郎》の日記より

2月18日、さくら達が目を醒ますと彼女たちの暮らす洋館は一軒まるごと唐津湾を漂流していた。昨夜から降り続けた記録的な暴風雨による水害で、佐賀県全域が陸の孤島と化していたのだった。徐福のやってるバーは地下だから特にやばい。メンバーは近くの浜崎海岸へ漂着するも、さくら達が外に出た途端に洋館は倒壊。しかもメイク道具など大切なものを持ち出せず。唖然とする彼女たちであったが、偶然居合わせた愛のバイト先の女性・町子から避難所となっているショッピングモール「カチオン」へと誘導される。なんとかゾンビであることを隠しつつ、さくら達は避難民の役に立とうと日中は福祉活動、夜は不安に怯える児童達のためにライブショーを披露する日々を送る。2月20日段々状況が分かってきて、鉄塔倒れて停電、電波使えず。大古場はメンバーの避難先を訪れる。生き生きとした様子でライブショーを行い、取材にも応じる様子を見て少し考え込む。2月21日、水害によって「BAR New Jofuku」に閉じ込められていた幸太郎とマスターは警察官Aに発見・救助される。マスターを救急車に乗せ病院へと搬送させた幸太郎は、さくら達に会うために洋館に戻ったが、基礎地盤(と地下室)を残して丸ごと消失している事に唖然、TV中継にて漂着・崩壊している洋館の現状を知る。一方でさくら達のメイクも限界を迎え、ゾンビバレの危機真っ只中にあった。それでも子供たちに向けたライブショーは中止にしたくないと考える彼女たちは、純子の尾崎人形バイト経験を活かして顔を隠すためのお面を作る。しかし、急ごしらえで造ったお面はジャンプした着地の衝撃で壊れ、フランシュシュの面々はとうとう観客に素顔を見られてしまう。誰もが呆気にとられるが覚悟を決め、自分たちはゾンビだったと説明する彼女たちだったが、児童を含む観客からは「お姉ちゃん達は怖くないからゾンビじゃない」「ゾンビじゃなくてフランシュシュ」と返される。愛は溢れそうになる涙を堪え、とっさの機転でゾンビメイクしてきたと誤魔化す。そのままゾンビ姿でライブを続行する彼女たちの姿に、その場に居合わせた大古場は、彼女達は幸太郎に強要されているのではなくて自分達の意思でアイドルをしているのだと理解する。そして、ようやくさくら達と合流できた幸太郎は3月8日のライブは必ず決行すると宣言、ライブ決行のために一人動き出す。そんな彼の背に声をかけたさくらは「自分をアイドルにしてくれてありがとう」と伝える。その一言でこれまでやってきたすべてが報われた幸太郎は、内心で溢れる涙を押し殺し「俺がお前達を世界一の、永遠のアイドルにする」と告げた。持ってる男じゃい。
起きたらめまい。ゾンビになってからずっと健康。うーん水の上。
警察官Aたまには役に立つじゃないか!!
ボートレース用のボートって荷物の運搬もできるのかい?人二人乗せて大丈夫なのか?
お面というかデスマスク?あの環境で焼き物作るってすごい。純子焼きが足りないとか固執しすぎ。


12. 史上最大の SAGA
巽幸太郎は二度と諦めない。『フランシュシュ』の【駅スタライブ】を必ず成功させてやる。あのステージに、もう一度あいつらを立たせてやる。そこに涙などいらない。いるのは地獄すら焼き尽くす復讐の炎のみ。これはサガ史上最大のリベンジ。『ゾンビィランドサガ・プロジェクト』という長き戦いの序章だ。-----《巽幸太郎》の日記より

佐賀の災害対策本部での話し合いに乱入する幸太郎。鳥栖を復旧させてくれと知事に向かって喚く。大古場も協力して舞日新聞へ向かう。メンバーはライブまで緊張感を保ちつつ、ラジオのことをすっぽかしていたことを思い出す。曜日の感覚がなかったせいで見事に放送日を間違えて放送局に行くわけだが、飛び込みでラジオ放送。ライブ開催を宣言する。3月7日。EFSライブ開催のため、佐賀を救うため、フランシュシュのメンバーはカチオンを発つ。交通機関の麻痺した街中を徒歩で移動し続けるさくら達は約束の集合時間、3月8日午前10時、ライブ会場である駅前不動産スタジアムにたどり着いた。幸太郎は現れず、途方にくれていたが、諦めなかった。水害によって荒れ果てていたが、次々とやってくる観客たち。古参のおじさんファンがまず現れ、アイアンフリル詩織やライトといった芸能界の大物が拡散したことによってたくさんの人々がフランシュシュのライブを知り、会場へと集まってくる。幸太郎や大古場の働きかけもあり、フランシュシュの行うチャリティーライブは日本全国、どころか世界中に注目されるほどの大規模なものとなっていた。全国紙でも取り上げられた。フランシュシュの前には、客席を埋め尽くすほどの観客と歓声だった。絶望的な状況にも決して屈せず、死すらも拒絶して執念の再起を図った彼女たちの圧倒的リベンジ。「REVENGE」「輝いて」そしてアンコール曲「追い風トラベラーズ」と、観客を魅了する見事なパフォーマンスを披露するフランシュシュ。そして、たえのうめき声によるコールアンドレスポンス。会場全体が一体となり、声援とスティックライトの光に包まれる中、リベンジライブは奇跡の大成功に終わった。それからも、日々逞しく復興を遂げていく佐賀。
ある日、佐賀上空に謎の飛行物体が来訪し、そこから一筋の光が落ちた瞬間、大地が爆発に包まれた。
災害対策の人ツンデレだったなあ。可愛くない。
たえのうめき声フレディ・マーキュリーみたいだな。絶対意識してるでしょ。
しれっと楽屋に佐賀錦と丸ぼうろ。
幸太郎のツンデレは可愛い。というかメンバーに圧倒されてるやん。感動のあまり、涙流して情けない姿に。無理してメンバーをステージに送り出す。最後の血を踏みしめるシーンはちょっと意味深。
最高のライブだった。見ていて鳥肌。
一番最後のシーンはなんだ?
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

11話まではレジェンド!!。12話は・・。

>1話まで視聴して
始まった直後から終わる瞬間まで、ずっとずっと大満足の連続でした^^。
おかえりなさい、ゾンビランドサガ!!!。


冒頭のあの歌、なんでこんなに惹きつけられるんだろう?。
昭和的なノスタルジックな感じが心地良いのだろうか?。
・・いやあ、曲や歌詞自体の破壊力も大きいなあ。
モブの各キャラも、それぞれ表情がしっかりしていて妙に存在感感じるw。


まあでもやはり一番大きいのは宮野さんですね。
なんでこんなに生き生き演じておられるのか?ww。
最大限楽しんでおられるように感じられて何よりです♪。

でも、今回の「〇〇○○ました・・」のセリフには
思わず泣きそうになってしまいました;;。
(ちょっとシュタゲも思い出す・・?)

1期からはもちろん、今後の作品全体を通して
宮野さんの”喜怒哀楽”全てをブっ込んできてくれることでしょう。

クライマックスに向けての走るシーン
作画・動画ともに良かったですね~♪。唸りました!。
本編終了後に入ったCMでウマ娘アプリのスペちゃんの走る姿と
ダブって見えて草w。


なつかしのステージでのパフォーマンス。
場の雰囲気の違いがしっかり描かれていてよかった。
安直にデスメタル展開に持っていくのではなく
王道で突っ走ったのはよかったな~。
もちろん宮野さんの空気を変えるチカラも凄かったですが
あそこはちゃんとサガントシュの楽曲で成立させ切ったところが高評価!!。
いい楽曲でしたね~♪。早く配信してほしいです。説得力ありました^^。


まあとにかく、本作を観れる今期の幸せ・・に尽きます!!。
来週も待ちきれませんね。

で、その来週のタイトル観てフイタw。
徳永さんに許可・・もらってないですよねw(想像)。


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>2話まで視聴して
1話の次回予告では予想できない、アツいアツいお話でした!!。
あまりにアツくて、「まさか2話にして最終話ィ!??」と疑ってしまいましたw。

やっぱサキのアツさは最っ高!ですね♪。
みんな惹きつけられてしまいます!。
楽曲の説得力も、もう脳より先に耳が納得させられてますw。


1期にひき続き下妻物語リスペクト??・・からの阿部サダヲ??。
・・一角獣の龍二ですよねw、あれ。
見方によっては、スペースダンディも入ってるw。
でも、曲にはちょっぴり尾崎豊テイストも^^(♪僕が僕であるために)

ダンディでありながらちょっと歳を重ね
はっちゃけた時期は過ぎてから
次の世代へのバトンタッチ。
あえておさえた演技での声優さまに拍手です!。


・・そこに絡めての、サキのゾンビネタ・・・・・
・・・・見事に泣かせられてしまいました;;。


「波よ聞いてくれ」・・も入っててさらにナミダナミダ;;・・(ビバナミダ)。


若干、各キャラの眼球の描写が大きくて丸っこすぎるように感じましたが
これはガイコツ+ゾンビ・・を意識付けるためなのかな??。
ちょっと違和感感じましたが、無理やり納得させましたw。


・・それにしても、ますます佐賀が羨ましくなってきました!!。
「〇〇しているモノは〇〇にある!!」
・・他にも、名言バリエーション∞ですねww。

ホント本気で一度はドライブイン鳥でオフ会したいです^^。


今回のタイトルもニクいw。
物理的には、全く壊れる気配もないおっちゃんのレディオですが
サキにとっては、そこで放送される某番組がぶっ壊れかけ・・ということなのですね。
・・これは徳永さんも納得してくれると思います♪。


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>6話まで視聴して
あれっ??。世間では2期1話の評価低いんですか~↑???。
自分は確認のため何回か再視聴してみましたが
やっぱ2期1話、レジェンドでしたw(もちろん2話も)。

宮野さんが1か月もああなんですよ!!。そりゃヤバいですよwww。
やさぐれ宮野さんに何回も泣かされました;;(誉め言葉)。


TVOP曲が、なんかペルソナチックなスタイリッシュ感出しまくってますが
個人的には、あまりグッときません・・><。
本渡さんの口上はテンション上げてくれて高評価なのですが・・><。


・・で、3話4話ですが
アコースティックからエレキの流れですね。
純・愛ストーリーピックアップとしては、なかなかよかったと思います♪。

・・と思っててたらファミコウォーズCMネタwww。
・・これ分かるターゲット層ってwww。
えー?w。30数年前???。
現代のキッズにはイミフですねwww(自分には見事に刺さりましたw)。


アイアンフリルって、なんかモブっぽくて、オーラないですよね。。
これって、あえて狙ってますよね^^(高評価)。


で、4話でのあのドラムプレイ!!!!!。
まさかのあの方がモーションプレイアクターだなんて!!(大歓喜!!!)。
中の方は・・、ホンモノですっ!!!!!!。
  (ウマ娘アプリのテーマ曲、アニメ2期のOP曲にも参加されてるのを知って
   さらにさらに大感激ぃぃぃっ!!!!!)


・・からのー、宮野さんのエレキギターパート!!!!。
最高です!!!!。オチも読めてましたがww。
・・だがそれがいい。


愛とアイアンフリルの絡みもよかったですね!。
愛にとってはそっちの世界線もアリだったと思えてしまうところが、なんかエモいですね。


5話は、某バーロー声優さん登場で歓喜w。

・・もありましたが、田中さんのスキャット?に魅了されてしまいました。
これって並みの努力では達成できないと思います!!。

ストーリー的には、キャロル&チューズデイっぽいオーディション展開で
なんか暗雲たちこめてしまってましたが(いやな予感しか・・)
田中さんの歌唱力で成立させてしまいましたね(誉め言葉)。

落語シーンは、どうしても昭和元禄落語心中がよぎってしまい評価が難しかったのですが
スキャットのシーンでは、文句なしにもっていってくれてココロ揺さぶられました♪。
なかなかああいった歌唱する機会ってないと思うのですが
圧巻の歌唱にスタンディングオベーションです!!。



で、6話なのですが。
神回でしたね!!!!!!!!!!!!。

これはかなり1期での核心に迫ってきてる♪。


たえちゃん。

ここが観たかった!!!!。

まさかこんな1人立ちしてたとわはwwww。


サイゲさんなのに、おウマさんではなくnice boat.!!www。

物語が核心に迫っている確信っ^^。

来週が待ちきれません。。


・・あ。でも最近の宮野さん。
赤ちゃん言葉多用しすぎで評価↓↓↓・・ですw><。
来たる評価爆上げに向けての、あえての伏線だと信じてますw。


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>7話まで視聴して
冒頭の物語??OP?・・入りが1期彷彿させます!!!。アツい!!!!!。
やっぱコレですよ!!。これぞゾンサガ!!!!!!。

”懺悔○×ネタ”?、でとらドラ思い出し、堀江さん確信してましたが
続き見てたらなんか声が違うと思ってたら、ざーさんでしたかw。

・・でも、これはこれで間違いなく嬉しい!!!。
・堀江さんもいたしw。宮野さん参加にはモチロン歓喜^^。


今話はいろいろと自分の涙腺が襲われまくった回でした・・><(誉め言葉)。


それは、そう!。シチュエーションです!!!。

学校!!、学園祭!!!。

巽さんの学生時代がフィードバックされて
エモーションMAXですっw(・・せつない)。


あと、2期でのさくらのしつこいまでのキャラ付けがナイス!。

「聞こえんやったかな~」、「そっか、そっか~♪」(過去話)がカワイすぎますwww。

ガン無視スルーされてこその、あの存在感^^。
新境地開拓ですね!!!。


今話のEND展開は、観てれば予想できたけど
ホント、予想が的中してくれて、ある意味ホッとした。
その理由は、ちゃんと本編中でマイマイちゃんが語ってくれてたとおりです^^。


・・ただ、今回のタイトルでもある「マイ(マイ)レボリューション」。
これに関しては、自分の心の中の理解としてはまだ回収できてません・・><。
・・どういう意味あいだったのかなあ??。
美里さんも納得できる理由だったのかなあ・・?。


・・ああ。ED曲後のcパートでは
無情にも話が進んでしまってますね・・。

終わりが近づくということは
「知りたいという欲求」にあがなえないものがありながらも
それはそれで寂しいものです。。


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>11話まで視聴して
8話・9話の佐賀事変、めちゃくちゃ惹き込まれました!。

これだけ幅広い、視聴者の予想の範囲を軽々こえてくる物語の描写。
もう素晴らしすぎるとしか表現しようがありません。

正直1期からずっと、ゆうぎりは作品中で浮いてるなあ・・必要なのかな?。
って思ってましたが、完全に間違っていました。

9話EDは楽曲、映像ともに最高でした!!。
内山さん、すべてを持っていきましたね♪(最大の誉め言葉)。


10話、ほんの一瞬だけ、銀河美少年に見えたw(輝きの~)。


11話、神回でしたね~!。
どうしてもレビュー追記したくなっちゃいました^^。

前半はやたら作画の荒さ?雑さ?が気になって仕方なかったのですが
(2期になって、口あんぐりのシーンや、目がBIGのシーンなどで特に感じる・・><)

後半でメリハリつけた良作画シーンを強調させるための強弱だったのですねw?。


1回目の視聴時
気付けば2回、涙流してしまってました;。

間違いかも?・・と確認のために、もう1回11話視聴してみましたが
やはり、順番メイクのシーンと、階段のシーンで
わかっていても・・・涙出てしまいました・・;;。

これはもう米米CLUBさんも大納得っ!!のタイトル回収でしたね(楽曲が脳内再生~♪)。

ハイ!、11話、神回でした!!。


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>最終話直前ABEMAスペシャル番組をリアルタイム視聴して
宮野さん登場!&宮野さんスペシャルっ!な内容で最高でした!!。
キレッキレなトークで、完全に実写版幸太郎さん。
これは永久保存したいので、ぜひともBD最終巻に収録してほしいです♪。

>12話まで視聴して
直前ABEMA特番に続き、そのままリアルタイムで視聴しました!。

あれ?。完全CMなしの途切れなし放送・・みたいに聞いてた気がしたけど
勘違いだったかな?。CM入りまくったし・・。


んで、肝心の本編。。


ああるぇええええええええ??!。


・・なんか、すごく雑w。(もちろん、あまり○くない意味で)


なんか、特に宮野さんの作画と扱いが雑・・。(アンコール後が特に)

他の登場キャラ達(モブ含む)の動きも、ほとんどなく、ほぼ棒立ちの行進??。


3期につなげる流れなんだと思いますが

せっかく11話までいい感じで来てたのが
2期最終話の肝心の一番大事なところで、結果だけ渡された感じ・・。

2期のいったんの終止感としては、正直足りない気がします・・><。


さらに、続編への伏線なのでしょうが

宮野さんのアレは、わざとミスリード狙いの何かの仕込み・・??(であってほしい)。

その後のアレは、フロムビヨンド・・もしくはフラメンコ星人・・とかですか?!。


 <余談>
 なんか某まとめサイト様での感想でも見かけましたが
 「サガ・ザ・グレート7」(スパクロ参戦ロボ)登場の可能性!???。
 もしこれが本当に3期に来てくれるなら
 1期のOPから繋がって、個人的には楽しみでしょうがないところですが
 納得してもらえるファン層が、どれだけも残っていないことでしょうw。



12話視聴後、★の評価が下がってしまいました。。


まあ、いろいろ想像させてもらえるのは楽しいのですが
3期作るのであれば、なるべく早くにお願いします!!。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 28
ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

いやいや、これもはやカルトだよね?

みんな大好き『ゾンビランドサガ』の第二期ですね。
一期を見ていない方は丸ごと置いてけぼりなので、
未視聴の方は、まずそちらをご覧になることを強くお勧めいたします。

で、本編の話をする前に、
作品の中でも登場する『自然災害』について触れたいと思います。
実際の被害に遭われ、トラウマのある方がおられるかも知れませんので、
ネタバレで隠しておきますね。
{netabare}

2011年3月11日、あの東日本大震災が起こりました。
死者1万5899人、重軽傷者6157人、届出があった行方不明者2526人、
住宅の全壊・家屋流失12万1992戸、半壊28万2920戸、全半焼297戸という、
昭和以降では未曽有の大災害です。

テレビに続々と映される映像だけでも戦慄を覚えるほどの衝撃でしたが、
その後知り合った、実際に救難活動へ行った自衛隊員の方によれば、
現地は「とても語れない、映せない、まさに地獄絵図」だったそうです。

まるで救いのない、あまりにも悲惨な災害でした。
そんななか、偶然仕事で気仙沼にいたお笑い芸人のサンドイッチマンが、
現地でテレビカメラを向けられた時に
  いまの段階で『お笑い』にできることは何もないと思うんで……
  芸人ではなく一人の人間として、できることをやりたいと思います。
と、悲壮な表情で語っていたのが印象に残っています。

宮城県出身だった僕の部下も、
何人かの知り合いと連絡がとれなくなったそうです。
  でも、そういうの俺だけじゃないっすから。
  みんなそうっすから。
そう言って力なく笑う彼に、僕はかけるべき言葉を持ちえませんでした。
{/netabare}

さて、本作は第一期の正統な続編であります。
前期の成功に気を良くして長期シリーズ化を狙っているみたいですね。
オリジナル作品というのは、
  ① 原作者や出版社からのチャチャがなく自由に作れる。
  ② 原作者印税がなく利幅が大きい。
  ③ タイアップやメディアミックスを自分で主導できる。
など、あたれば旨味のある企画ものなので、育てたいのは当然かなと。

前期『目も当てられなかった』3DCGも、
スケジュールに余裕があったことにも助けられたのか、
多少は『マシ』と呼べるレベルにまで改善されています。

ただ、前期の『リベンジ』と評価するほど劇的な変化はありません。
  正視に耐えないレベルだったのが
  イラっとさせられる程度にまで進化した、という感じ。
  (回によってはやっぱ正視に耐えませんが)
てか、本気で育てたいんなら手書きでやれよ手書きで。


で、映像に伴って物語もパワーアップしたのかというと
う~~~ん……
半分ぐらいは「これ、ゾンビ関係なくね?」というお話だしなあ……。
う~~~~~~ん……ちょっとまあ……キレが……アレかなあ。
最終回とか、なに言ってんのかちょっとわかんないし……う~~~ん……。

あまりにも回によっての波が激しすぎるので、
とりあえず順番にレビュ-させていただきますね。


第一話 グッドモーニングリターンズ SAGA
{netabare}
 借金まみれになったフランシュシュが、バイトしつつライブに出るお話。
 話そのものは、ゾンビランドサガらしいグダグダ感が楽しいです。
 食品工場社歌をうたう愛がめっちゃかわいい。
 ただ、最後のCGは相変わらずのためいきレベル。
 てか、このハコ・客層にこの曲で、こういう反応はウソだよなあ。
{/netabare}
第二話 ぶっ壊れかけのレディオ SAGA
{netabare}
 フランシュシュがラジオ番組を持つお話。ゾンビ関係ありません。
 強烈な昭和臭に好き嫌いがわかれるかも。 
 ホワイト竜は昭和の遺物・パロとして苦笑いできるにしても、
 それに絡むサキの言動は、むかしのヤンマガかよって感じでちょっとアレです。
 ステージのMCなんか、まんまアタマ悪いヤンキーじゃん。

 歌唱シ-ンはピンのアップを2Dでちょこちょこ書いてたりして、
 努力の跡がうかがえます。
 MA大変だったのはわかるけど、3Dに貼り付けた手書きの目、ずれてんぞ。
{/netabare}
第三話 愛と青春のアコースティック SAGA
第四話 純情エレクトリック SAGA
{netabare}
 愛がライバルに引き抜かれそうになるお話。ゾンビ関係ありません。
 なんというか、めっちゃ普通のアイドルもの。
 (純子がギターぶっこわすシ-ンはかっこよかったけど。)
 CGはドラムの再現に力入れてたけど、努力すべきはそこじゃない。
 ベースより弦の太いエレキなんか初めて見た。しっかりせいよ。
{/netabare}
第五話 リトルパラッポ SAGA
{netabare}
 リリィがTVオーディションに出る話。ゾンビ関係ありません。
 お話自体は、これもよくある芸能もの。
 リリィ役の田中美海さんがけっこう器用なのは発見かも。
 歌唱シ-ンはピンなので2Dを多用。
 その分、応援席や舞台袖を何度も映し、枚数抑えてます。
{/netabare}
第六話 ウォーキング・ベット SAGA
{netabare}
 三石琴乃さん大活躍の回。ああ、やっとゾンビらしくなった。
 お話自体は安定のおバカさ加減、ようやく借金返済でめでたしめでたし。
 ただし、この回は3D以前の問題として作画がヤバいかも。
 作監に八人もクレジットされてるし、止め画多いし、
 狂ったスケジュールを力技で押し切った感がありありと出ています。
{/netabare}
第七話 マイマイレボリューション SAGA
{netabare}
 こちらも王道ゾンビ回。さらにゲストキャラで花澤香菜さん登場。
 お話自体は、らしさ全開のぶっ飛び仕様で、面白いの一言。
 ただ、前回に引き続き、いや、前回以上に作画がかなりヤバいかも。
 せっかく脚本がいいのに、惜しいです。
 3DCGは前期の使い回しかな? 正直、目も当てられません。
{/netabare}
第八話 佐賀事変 其ノ壱
第九話 佐賀事変 其ノ弐
{netabare}
 ゆうぎりねえさんの過去編。明治時代で、ゾンビ関係ありません。
 脚本も作画もしっかりしていて、今ク-ル最良のできかも。
 (少なくとも僕は一番好きです)
 しっとり、だけどピリピリした時代の空気感がよく描けています。
 バーのマスターの素性がわかり、物語も大きく前進。

 驚かされたのは、歌唱シ-ンがかなり『見られる』ものだったこと。
 ロングは基本3D、アップに手書きを差し込んでるんだけど、
 これまであった『違和感』が、かなり抑え込まれています。
 もちろん、アラを探せばキリがないれど、
 このクオリティなら特段の問題はナシ、他の回はいったいなんなんだ。
{/netabare}
第十話 ゾンビたちはどう復讐するのか SAGA
{netabare}
 一年前のライブ失敗と、リベンジライブやるぞ~というお話。ゾンビ関係ありません。
 このあたりから話が荒唐無稽というか、おかしな方向へ。

 まず、地域密着型アイドルが二万五千のハコを埋めるのが無理筋です。
 佐賀県の人口って80万人ちょいなんですよ?
 人口比でいうなら、880万人の大阪府でローカルアイドルが27万人集めるのと同じことかと。

 まあ、それは「アニメだから」で飲み込むしかありません。

 で、フランシュシュの正体を知った雑誌記者が出てきて、
 幸太郎に「私利私欲のため死者にアイドル活動させてる」と詰め寄ります。
   いったいなんでそんな理解になった?
   ていうか、競艇で大穴あてるまで大赤字だったよね?
 これ、後で「誤解が解けて協力者になる」という安っぽい演出のために、
 無理やり誤解させているだけです。
 ラノベじゃないんだから、こういう『プロットありき』はやめてくんなまし。
{/netabare}
第十一話 たとえば君がいるだけで SAGA
{netabare}
 大水害で住処をなくしたフランシュシュが避難所に入り、
 子どもたちの相手したりしてるうちに、やっぱライブやる、となる話。
 ゾンビであることは、ちょこっとだけ関係あるかな。

  それよりも、話がだんだんおかしな方向へ。

 避難所で子どもたちに歌ってあげるのは、まあ、いいことです。
 だけど、それとライブを強行するのは別の話では。
   この状況だからこそやるべきだ、
   いまの佐賀に必要なのはお前たちの歌う姿だ、
 幸太郎はそう言い切っちゃうけど、まだインフラ復旧のメドすら立ってないわけで。

 佐賀全体がインフラまでマヒするような大災害ということは、
 生活基盤だけでなく、愛する家族や友人を失った方も大勢いるわけです。
 そういう方々が心休まらない避難所生活をしているなかで、
 やるべきことのトップがそれってどうなんだろう?
 あちこち避難所をめぐって子どもたちと遊んであげるならわかるんですけど。
{/netabare}
第十二話 史上最大の SAGA
{netabare}
 ライブ強行回。ゾンビ関係ないどころか、ほとんどカルト領域かも。

 アイドルライブのため会場周辺のインフラ復旧を急がせてって……
 それはもうはっきりと『優先順位が違う』だろ。
 復旧のためのリソースには限りがあるわけで、
 スタジアムにそれを割けば、避難生活が長引く人が出るわけです。
 支援金集めるためのチャリティなら他県でやれよ、と。

 それに賛同する編集者も大手新聞も、アタマおかしいだろ。

 ラジオで語るサキの言葉も、言ってることは自分の感情の押し付け。
 冒頭で紹介したサンドイッチマンの言葉と比較して、
 なんと独りよがりで被災者のことを考えていないことか。
 避難所からスタジアムまで歩いていく途中、
 人気のない荒涼とした被災地を眺めてなにも感じないのかな、と。

 そして会場に続々と大観衆が押し寄せてきて、
 次々と過去の登場人物が協力したと美談で語られます。
 いやいや、チャリティなんだから、
 現地に来られるなら出てやれよ、アイアンフリル。

 さらに、海外からも復興援助の申し出がって……
 被災して20日も経ってからアイドルに便乗すんなよ。ありがたいけど。

 ヘリのアナウンサ―は「これはまるで壮大なサーガですっ」て……
 なに言ってんだコイツは。

 県庁もホントにスタジアム周辺のインフラ復旧を急がせちゃってるしね。
 県知事や取り巻きも会場に来ちゃったりしてるし。
 それでええんか? 佐賀県行政。

 で、ライブ開催。
 ド派手な演出、熱狂する観客。
 打ち振られるペンライト。

 同時刻、その気になれば歩いていけるような県内各所には、
 家に帰ることもできず、
 支給された毛布にくるまって不安な夜を過ごす大勢の被災者が。 

   いやいやいやいや、シュール過ぎるだろ。
   CGもステージ演出もひどいとは思うけれど、
   それ以前にやってることが、まるで『アイドルカルト』じゃん。

 マンガ映画にムキになんなよ、とか言われちゃえば、
 まあそれはまったくそのとおりなんだけれど、
 少なくとも僕は、なんかやっぱり素直に楽しめないなあ……と。
{/netabare}


というわけで、僕的なおすすめ度は前期よりやや落ち、Bランクです。

前期から引き続きキャラは立ってるし、
OP・EDの楽曲もすごく楽しい。
ゆうぎり回みたいに、出来のいい回はごく出来がいいし、
過去から繋がる『謎』が少しずつ解き明かされて、興味もそそられます。

だけど、なんか変にアイドルアニメっぽくなったというか、
前期の『ゾンビ=シュール』みたいな面白みが影を潜めちゃって、
むしろアイドル特有のカルトっぽさが出てきたみたいな。

 正直、他のアニメみたく無理に『美談』にしようとして、
 逆に『あざとさ』が漂っちゃったりしています。
 このアニメの魅力って、そういうんじゃないと思うんだけどな。

そうは言っても、次につながる強烈な『引き』で終わったこともあり、
三期があったら必ず見ると思います。
なんちゃらセブンみたいに「オレの歌を聞け~~っ」的な展開になったらどうしようかしら。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21

66.1 3 パフォーマンスでアルバイトなアニメランキング3位
IDOLY PRIDE(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.4 (170)
480人が棚に入れました
関東郊外にある星見市。「年に一度やってくる流星群の観測に最も適した町」であることからこの名前が付けられた。そんな星見市にある小さな芸能事務所、星見プロダクション。そこから華々しいデビューを飾ったアイドル・長瀬麻奈は、ライブバトルで連戦連勝を果たし、またたく間にアイドルランキング・VENUSプログラムを駆け上がった。数年後、星見プロダクションは新たなアイドルを見出すオーディションを開催。そこへ現れたのが、麻奈を姉に持つ長瀬琴乃と麻奈そっくりの歌声を持つ川咲さくらだった。ふたりをはじめ、続々とアイドル志望者が集まり、活気づく星見プロダクション。集まった10人は、寮での共同生活を始める。加えて、麻奈を超えんとするTRINITYAiLEや、麻奈に並々ならぬライバル心を抱くLizNoirが彼女たちの前に立ちふさがり、プライドを胸に競い合う。麻奈を取り巻く様々な思いが錯綜する中、アイドルたちは最高峰を目指していく。

声優・キャラクター
神田沙也加、橘美來、菅野真衣、結城萌子、夏目ここな、佐々木奈緒、宮沢小春、高尾奏音、相川奏多、日向もか、首藤志奈、雨宮天、麻倉もも、夏川椎菜、戸松遥、高垣彩陽、寿美菜子、豊崎愛生
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

6年に一度の超新星

サイバーエージェントグループ×ミュージックレイン×ストレートエッジ
アイドルを題材にした合同メディアミックス企画のアニメ展開作。

【物語 3.5点】
内容は正統派の新人アイドル成長物語。

いきなり、{netabare}かつてマネージャー少年が関わったソロアイドルが幽体になる。{/netabare}
という突飛な展開があり、それがメインストーリーの根幹を成す。
変化球ではあるが、これも、偉大なアイドルの影に対して自分たちは、ライバルはどう向き合うのか?
という王道の補強や、新人とライバルの実力差を覆す下剋上の一因として活用される。

舞台はアイドル物によくある近未来。
トーナメントの勝敗をAIが決する設定。
公平な判定により、弱小事務所でもアイドル活動に集中できる世界の黒子に徹する。

あと、{netabare}医学の進歩{/netabare}も偉大です。現代では不可能な展開もドンドン行けますw


デビューライブが折り返し地点と、やや遅め。
前半、新人たちは、そつなくこなしているけど何かが足りない。
そこを、追加メンバー加入により、人間関係の空気を変化させる。
繊細な心情描写により、アイドルマネジメントを体現した、
長い舞台裏の日々が、私は印象に残りました。

いや……でもアイドルはやっぱりライブでしょ?
という方は後半「VENUSグランプリ」再始動までは、やや退屈でしょうか?
そういう方は、思い切って、公式配信の前半総集編→後半話というルートもあり。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・Lerche

日常シーンは手描き、ライブシーンはCGも交えて。共にソース量は並。
天体やステージ演出に組み込んだ心情比喩などセンスは光るだけに、
ここで動かせばグッと来る!というシーンで止まるのは惜しい。

ライバルとなる先輩たちに、振り付けの手本を示されるシーンでは、
実力差が分るよう、モーションも奮闘。

キャラクター原案はQP:flapper。
このイラストレーターユニットが関わる美少女はカワイイ。衣装、制服含めて凄くカワイイ。
でも作品は今ひとつヒットしないw報われて欲しい……。


【キャラ 3.5点】
メインの星見プロダクションの新人アイドルは総勢10名。他、ライバル等。
1クールで個別回一巡は不可能と割り切り、グループの関係性描写に注力。

伝説のアイドル・長瀬麻奈。
彼女の影を追う妹・長瀬琴乃。受け継いだ物と向き合う川咲さくら。
辺りは物語を追っていれば把握できるが、
他は、私も結構、意識して覚えようとして、
終盤でようやく顔と名前が一致して来たくらい。

アイドル物なのに、もっとキャラを売り込まなくて良いのでしょうかw


推し……というより、そろそろソロアイドルに時代を変えて欲しい
との願望を持った私にとっては、
長瀬麻奈は待望のキャラだったのですが……。
彼女については外伝コミック展開もあり。


【声優 4.0点】
本プロジェクトの一角、ミュージックレイン。
およそ6年に一度「スーパー声優オーディション」を実施し、
多彩な活躍が見込める人材を選りすぐり、
ミッチリ育て上げて、世に送り出している(以下、敬称略)

第1回(2005年)寿 美菜子、高垣 彩陽、戸松 遥、豊崎 愛生
(スフィアとしても活動。本プロジェクトではLizNoirとして登場)

第2回(2011年)麻倉 もも、雨宮 天、夏川 椎菜
(TrySailとしても活動。本プロジェクトではTRINITYAiLEとして登場)

第3回(2017年)相川 奏多、橘 美來、夏目 ここな、日向 もか、宮沢 小春
(本プロジェクトでは星見プロにてユニットを結成)


ミュージックレイン3期生お披露目&3世代集結作でもある本作。
(※アニメでは寿 美菜子さんと、豊崎 愛生さんは{netabare}キャラがデビュー前{/netabare}のため出番少ないですがw)
レビュタイにも掲げた通り、私の視聴動機はほぼ声優目当て。

新人声優さんも、そつなく声を当て、歌える辺り凄い原石ですが、
プラス、オーラーをまとった演技を繰り出して来る先輩声優は格が違います。
特に第10話の{netabare}悔しさと嬉しさで感極まったCV.雨宮 天さんの{/netabare}演技は流石の貫禄。

他の事務所からも、歌って踊れる、売り込みたい若手が
星見プロの中の人として出演。

そんな中、目を引いたのは白石千紗(妹)役の高尾 奏音さん。
彼女もオーディションを勝ち抜きデビューしながら、
所属事務所に撤退されたりと苦労多きお方。
しぶとく活動し続けているのを見ると、嬉しくなります。


【音楽 4.0点】
清 竜人氏、大石 昌良氏らがアイドル曲を提供。
インパクトはさほどでもないが、クオリティは水準以上で、徐々にハマる感じ。

ロックチューンで発破をかけられる、LizNoir
お洒落ポップスで元気を補給できる、TRINITYAiLE
往年のアイドル路線を思わせる、月のテンペスト
動画見るとかわええ~~と萌えるwサニーピース

とユニットごとの音楽性も明快で、気分に応じて使い分け可能。

ただ、本作の一押しは何と言っても「song for you」

投稿 : 2024/11/02
♥ : 19

ゲリオ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

アイドルアニメ量産時代に終焉か

正統派アイドルアニメ。
既存のアイドル作と異なる部分、勿論それは「幽霊がいること」だ。
ところがその幽霊さん(長瀬麻奈)が、2話以降とにかく何もしなかったのは首をかしげた。
せっかくの独自性が全く機能しなかったのである。

このまま幽霊設定に意義をもたないままアニメ終了を迎えるのかと思ったら、最後の最後、最終回でお涙頂戴の展開が訪れる。
しかもメインヒロインである妹(長瀬琴乃)関連ではなく、まさかの牧野マネージャーとの感動の別れ。
最後までほとんど感情の起伏を見せなかった牧野が、ここにきて号泣するのは反則。
ってか、主役のアイドルたちそっちのけで、裏方と幽霊がクライマックスを全部持ってくとか有りなのかよとも感じたが、申し訳ない。正直良かったです、最終回のシーン。単純な男です。俺わ。
つまりは1話と12話だけ見ればオッケー。そんな作品だった。
2話〜11話は何の変哲もない凡作って感じだけど、最終回のワンシーンだけでポイントちょいUP出来た形。

せっかく正統派アイドルアニメなので、メインヒロインたちにも触れておきたいが、う〜ん…「薄かった」としか表現の仕様がないんだけど…
10人いても半分以上が"キャラ立ち"があまり出来ていなかったんじゃないかと。
さすがに見分けが付かないとか覚えられないとかいう程ではないものの、そもそもこんな人数要るか?って話。まぁ、そこはソシャゲを控えた作品の宿命ということで仕方がないかもしれない。
主人公2人を除いて印象に残ったのは、佐伯遙子さんとかいうオバ…お姉さんだね。
過去編だった第1話から事務所に所属として唯一登場してて気になっていたことも大きいが、一人だけ年が離れた遅咲きアイドルって設定が良かった。
…と思ったら20歳だった件にはガッカリ。牧野や麻奈より年下かよ。
いっそのこと28歳とかにした方が視聴する身としては面白かったのに。発案担当者は冒険心が足りない。

4話から加入の早坂芽衣は、幽霊を認識できることから作中キーパーソンになりそな感じで登場。
見た目ビッチっぽいのに声が東山奈央(の劣化Ver笑)っぽいとか、キャラ的にも圧倒的に他より目立っていた。
ただし、前述したように肝心の幽霊が積極的にストーリーに絡んでこないもんだから大した役割は得られなかったけど。
まぁ、牧野だけが麻奈の幻を見てる頭のおかしい説を打ち消しただけでも、霊能力設定の意味はあったのかもしれんが。

作画については、特段大きな崩れはなく無難な仕上がり。
ただし見せ場であるライブシーンで静止画が多様されていたことに苦言を呈されていたことがネット上に散見された。
もちろん自分もそれは思ったが、よくよく考えれば本作にコストをかけた高品質なライブシーンって必要だろうかという疑念も生じる。
"ラブライブ"のような人気シリーズにおいては、当然そこに力を入れるのが必須とされるが、"アイプラ"という誰も知らない始まってもないコンテンツのライブ動画、みんなそんなに見たいだろうか?
そんなことを考えたら、ある程度止め絵で誤魔化すのは制作側にしてみれば仕方がないことかもしれない。

まとめ。ストーリーに関しては上述した通り1話と最終話だけ良かったが、正統派アイドルの部分は正直もう見飽きた。
コメディを全面に打ち出してる"ゾンビランドサガ"みたいな変化球でもない限り、これ以上アイドル物は業界に不要なのかもしれない。
自分の中でも、日常系作品が食傷状態になって見なくなったと同様に、量産アイドル作品も終焉の時代が訪れてしまった気がする。
これからアイプラのソシャゲがリリースされる予定だけど、どう?
半年後にサ終とか悲しい未来の可能性ない!?
アニメの出来も悪くはなかったし、作画崩壊しまくった"WUG"より全然マシ。若手声優さんも頑張ってたし、楽曲もなかなか良い。
ただ!ただしかし!アイドル物はもう入る余地がないのだ!…そう考えてしまうのは自分だけだろうか。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

その人は、私に夢をくれた。

この作品はメディアミックスの一環として制作されたみたいですね。
この作品の登場する星見プロダクションの「月のテンペスト」と「サニーピース」は実在するグループなんでしょうか。
アニメ化より先行してライブが配信されたようですので…

「月のテンペスト」と「サニーピース」に起用された声優さんは新人さんが多かったのでしょうか。
殆ど知らない声優さんでした。
知っていたのは「放課後ていぼう日誌」で主人公の陽渚を演じていた高尾奏音ちゃんくらい…

ですが2つのグループを取り巻くライバルや先輩は大物揃いです。
ソロアイドルである長瀬麻奈役を演じるのは神田沙也加さん。
3人組のTRINITYAiLEは「TrySail」の天ちゃん、もちょに夏川さん…
4人組のLizNoirは「スフィア」のハルカス、彩陽、みなちゃんにあきちゃん…
大先輩に囲まれてのアフレコはさぞかし緊張したことでしょう。


青春全部かけてアイドルの最高峰へ。

アイドルという「空間」をつくっていく喜び。
その過程では、誰しも汗を、涙を、時には血を流している。

それでもアイドルを続ける。
輝きたい。
稼ぎたい。
一番になりたい。
笑顔にしたい。
夢を叶えたい。
見返したい。
認められたい。
見つけてほしい。
乗り越えたい。

そんな、たったひとつの、プライドを胸に――。

最初からスポットライトを浴びる人なんていない。
誰しもみんな、弱かった。
屈しない者だけがアイドルの最高峰へ辿りつく――。

これは、大きな夢と、過酷な現実を前に青春を駆ける、
切なくも熱い、アイドルたちの物語。


メディアミックスのサイトのTOPページの記載を引用させて頂きました。

Twitterなどで本作のスマホゲームの事前登録の情報が流れてきていましたが、その背景には汗まみれになりながら歯を食いしばってレッスンしているアイドルが映っていました。
アニメの中では過酷な部分は殆ど描かれませんでしたが、これが実際のアイドルの在り方なんでしょう。
思いで手に入る程生易しい世界ではありません。
そして彼女たちを突き動かすのは様々な想い…

こういうアツさ…個人的には大好物です。
ですが、アニメの方はもう一捻り加えられていました。
ソロアイドルである「星降る奇跡」と呼ばれるようになった長瀬麻奈を取り巻く物語です。

後悔が無かった訳じゃないと思います。
誰よりも…彼女が一番悔しかった筈です。
手が届くはずだったのに届かなかったから…
目標が達成できなかったから…

でも最終話で見せてくれた彼女の思いはもっと繊細で複雑でした。
だけど、お互いの持ち場立場が足枷になっていて、一番伝えたいことがおざなりになってしまった…
これが悔しくない訳…ありませんよね。

だから「月のテンペスト」と「サニーピース」が輝きのてっぺんを目指すサスセスストーリーも悪くありませんでしたが、個人的には長瀬麻奈を取り巻く物語の方が印象に残りました。

「舞台裏のドラマが、ステージを輝かせる。」
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、「IDOLY PRIDE」
エンディングテーマは、「The Sun, Moon and Stars」
どちらも星見プロダクションの皆さんが歌っています。

1クール全12話の物語でした。
近ごろのアイドル系の作品の中では、上位に食い込む作品だったと個人的には思っています。
しっかり堪能させて貰いました!

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11

66.5 4 パフォーマンスでアルバイトなアニメランキング4位
ヒロインたるもの!~嫌われヒロインと内緒のお仕事~(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (124)
369人が棚に入れました
田舎育ちの女子高生・涼海ひより。好きなことは走ること。得意種目はハードル走。そんな陸上一直線女子のひよりは、陸上部のある学校に進学するため、地元を離れ、東京の桜丘高校へと入学することに。偶然クラスメイトになったのは超人気高校生アイドルユニット『LIP×LIP』の染谷勇次郎と柴崎愛蔵。街中の大型ビジョンで流れる華やかな姿とは裏腹に、ひよりは険しい顔でにらみ合う2人を目撃してしまう。アイドルなんて興味もないし、あんな怖い人たちと関わりたくない。そう思っていたはずなのに・・・。「どうして私が、この2人のマネージャー見習いに!?」新しく出会った友達、服部樹里や中村千鶴との楽しい学校生活。上京の目的だった部活動。そして、右も左もわからないアイドル業界で、マネージャー見習いとしても奮闘するひよりは大忙し。眩いステージで輝く高校生アイドル×努力と根性の陸上系ヒロインの、新しい青春が始まる――。
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

男性アイドルモノなら、過去イチで楽しめたかな?

[文量→大盛り・内容→雑談系]

【総括】
二人組男性アイドルのマネージャーになった、冴えない田舎娘。3人の化学変化。

まあ、「野ブタをプロデュース」に少し似た設定ですが、恋愛要素はそれより薄目ですし、女性向けのアニメって感じです。

ただ、私は結構楽しめました。特に終盤。シリアスな場面が出てきてからは楽しめました。可愛い女子を眺めるアニメではないですが、それでも楽しめる方は是非(笑)

レビューでは、本作の問題点と良かった点を書きます。レビュー前半は批評レビューになっていますが、最終的には誉めますよ(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
本作の主役は、涼海ひより だと思いますか? LIP×LIPの2人だと思いますか?

文学作品における「主役の定義」は、以下のように言われます。

①作中で最も登場回数が多い人物。
②作中で最も変化(成長)する人物。
③作中で唯一の心象描写がある人物。

これら、①~③を総合的に判断します。これが一般的。

さて、これらの基準を当てはめると、①はひより。②はLIP×LIPの2人。③は、3人ともだが、ややひよりが多め。

これらを客観的にみると、ひよりが主役だと思います。が、多分、本作の主役はLIP×LIPです(さりとて、群像劇っぽくもないし)。

もう一つ、別の視点から考えれば、「対役」があります。対役は、

主役の人生や考え方に最も大きな影響を与えた人物(成長の原動力)。主に、師匠や親友、恋人、ライバルなど。

です。ナルトに対するサスケ。のび太君に対するドラえもん。ルフィに対するシャンクスなどがこれに当たります。

その観点で言うなら、対役は確実にひよりなんですよね。「LIP×LIP(主役)がひより(対役)と出会い、成長した物語」に見えます。

この辺の「ネジレ」が、個人的には気になりました。本来は、「ひよりが主役」であるべき物語だと思うし。

話はズレますが、私は個人的には、「ヒロイン」や「女優」という言葉にずっと違和感があります。「ヒロイン」は「ヒーロー」ありきだし、「女優」は「俳優」ありきだし(よって、個人的には「男優」という言葉を遣いたいのですが、それだと、AV っぽくなっちゃうから、流石に遣えないw)。

例えば、「アルテ」のアルテや「花咲くいろは」の緒花などは、恋愛要素があったとしても、「ヒロイン」とは言いにくくて、「主役」と表現したくなります。

その違いは、やはり「自立」してるかでしょう。AV だけ男優と言うのは、主役がAV 女優になるからでしょうし。

その辺の感覚から、「ヒロイン」という言葉には「依存」を感じてしまいます。これは固定概念かもしれませんが、マリオとピーチみたいに、「ヒロインはヒーローに救われる存在」みたいに、自分のなかこびりついている言葉で、なんか、男尊女卑的で、あまり好きな言葉ではないんですよね(勿論、単なる「女性側の主人公」という意味で遣われてるし、私も遣うことはよくありますが)。

ヒロインたるもの、、、どうなれば良いんですかね? 可愛くあれば良いの? 私は、LIP×LIPがファンを「ジュリエッタ」と呼ぶのは結構好きで、もしこの作品が、「ジュリエッタたるもの」だと、違和感なく観れました。ロメオとジュリエッタは、対等な関係のように思うから。

まあ、こういう些細な言葉の解釈で引っ掛かっちゃうのが、文系人間の悪さだと思ってください(苦笑)

閑話休題。

そういう観点からも、終盤、ひよりが主役になってからのシリアス展開は見応えがありました。こういうアイドルアニメではなかなか踏み込まない、ファンの暗い部分までちゃんと描いていた点が、見処ありました(詳しくは余談に)。

また、男性アイドルアニメにありがちな、とにかくたくさんのグループやキャラを出しまくって課金狙いにいく感じも、今のところはなくて、LIP×LIPと、ひよりの3人成長に絞って描いているのが良いです。

また、何気にLIP×LIPの曲も良かったです。どっかのレビューにも書いてますが、私は結構アイドルソング好きなんですよね、あまり良くない理由で(笑)

2期、あったら観たいと思います。いよいよ恋愛要素入ってくると思うし。

、、、でも、それ、どう処理するんですかね? ひよりが愛蔵と付き合うと千鶴に刺されるだろうから(苦笑)、勇次郎と付き合う? 個人的には、ひよりは幼馴染み君と付き合ってほしいけどね。それが1番、嫌われないでしょ?(笑)
{/netabare}


【余談~アイドルの功罪と責任~】
{netabare}
皆さんは、「アイドルの恋愛禁止」についてどう思いますか? 

私個人の希望を言えば、本来は、アイドルだろうが自由に恋愛していいと思うし、むしろそうであってほしいです。

でも、現実としては、「アイドルとして収入を得ている期間は、恋愛禁止であるべき(少なくともファンには完全に隠すべき)」だとも思います。

先日、某回転寿司チェーンでの、「おとり広告」の問題と同じです。私の認識は、「アイドル」の多くは、「疑似恋愛」を提供する商売だと思っています(もちろん、ファンにもアイドルにも色々いますから、全員がではなく、大多数がという意味で)。

そういう点では、ホストやキャバクラ、風俗に近いですが、水商売は「いくら払えばどんなサービスがあるか」の線引きが明確で、客と店が正確に共有しているから良いと思います(客も処女性なんか求めていません)が、アイドルは非常に曖昧ですよね。むしろ、わざと曖昧にするからこそ「夢」が生まれ、そこに経済が発生しています。

自分達が、そういうファン心理を理解して、そこに乗っかっているのだから、「推しには彼氏や彼女がいない」ことが前提での契約であり、そこはちゃんと守らなくては、たくさんお金を消費しているファンに対する契約不履行だと思うんですよね。

それを、「自分達はアーティストだ。歌で勝負しているんだ」というなら、堂々とオープンにするべきだと思います。それで残ったファンと自分達のカタチを作れば良い。

また、「恋愛禁止なんて明文化ないし」というの、ややズルい。絶対に、分かってやってるじゃないですか。そんな美味しいとこ取りはアカン。

難しいのは、その範囲がどこまで及ぶか、ということですよね。「仕事中」に限定されるならば、収録中やライブ中にイチャつかなければOKで、プライベートは自由になります。ただ、その理屈だと、バンバン風俗行ってる教師とか、酔っ払って緊急オペが出来ない医者とかも、許容するという理屈になるのかな?と思っていて。

何を言いたいかというと、「そういう仕事を選んだんだ」ということです。

常々思うのは、ジャニーズって大変だよな~、幸せなのかな~ということ。だって、あんだけ格好良ければ、一般人ならもっと遊べるじゃないですか、堂々と。チャラ男ヤリチン一途な愛、何でも良いけど。

でもその分、何万人からキャーキャー言われるとか、アイドルじゃなければ出会えないような人と出会えたり、出来ない経験をしたりできていると思うので、ようは、どちらの人生を自分が選択するか、ということなんですよね。

というのも、本作で千鶴が、「推しの為にやりたくもないメイドカフェで金を稼ぎ、アイドル側が自分を裏切った(一部の女子と仲良くした)から、酷い行動に出た」という、アニメでは描かれない「闇」の部分がちゃんと描かれていたから。あれは、、、なんか考えさせられました。

先日、南伊勢町の銀行員が不正経理で得た1億5千万を、「アイドルに貢いだ」とのニュースがありましたが、あれに近いですよね。

アイドル達にその気はなくても、結果として、犯罪や無理な労働、トラブルを生みかねない構造の(表向きの)頂点にあるのだということもまた、真実なのでしょう。良くも悪くも、人の人生を一変させるだけのすごい存在なんだと思います。

プラスの側面で言えば、それで自殺を思い止まったとか、そんな凄いことだってできる可能性がある仕事だとも思いますし(だからこそ、プロフェッショナルでいてほしいし、恋愛するならちゃんと引退して、公言して、再デビューしてほしいなとも思います。ステレオタイプの思考ですが汗)。

私自身、誰かを「推し」たこともないですし、「貢いだ」こともありません。好きなアイドルは人生で0人。強いて言えば、広末涼子が昔好き(好み)でしたが、1円も使ったことはありません(あ、1冊、写真集買ったわw)。

だから、正直、「推し」や「尊い」「貢ぐ」等の気持ちはよく分からないのですが、まあ、本人がそれで幸せで、誰に迷惑をかけていないのであれば、人生をどう楽しむかなんて人それぞれ。全く否定する気はありません。

私が本作をわりと高評化しているのは、多くの(男性女性問わず)アイドルアニメが、あえてボヤかしてきたその構造にちゃんと踏み込み、最終的に、「ファンって可愛い」と言わせられるまで、LIP×LIPの成長を描けていた点にもあります。

ただ、だからこそ、2期になって彼らが恋愛に走りそうになるとき、、、どうするかが楽しみでもあります。怖くもあるけれど(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 20

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

芋女の私もヒロインになりたい♪ マネージャー見習い、頑張ります!

クリエイターユニット“HoneyWorks”(通称:ハニワ)が手掛ける「告白実行委員会」シリーズの中のお話をアニメ化した作品。

「告白実行委員会」シリーズは、
楽曲&PVでストーリーを描く群像劇です。

公式サイトへ行くと登場人物の相関図が見れますが、
はじめて見た時には「ややこしいな!」と踏み込むことをあきらめました。笑

でも一度聴いてみるとどの曲もよくて、
エピソードは胸キュンで、
踏み込んでみるともう引き返せない沼でした…w

アニメとしてはこの「ヒロインたるもの!」が5作目になるかな?
実は私にとってはこれがアニメとしては初めて視聴する作品でした。

小説もあるのですが、
そちらは未読です。

いろんな楽曲とPVを聴いたり見たりして、
キャラに対して予備知識を持っておく方が楽しめますが、
初めてシリーズに触れる人にも優しい内容になっているので、

「ハニワ?告白実行委員会?何それ?」な人でも安心してください。
むしろこの作品からハニワ沼へ歓迎しますよw

全12話です。


● ストーリー
涼海ひより(すずみ ひより)は陸上一直線で田舎から上京してきた女の子。

楽しみな高校生活だけど、
座席の前後をイケメン男の子二人に挟まれて、肩身が狭い。

実家からの仕送りが難しい状況になったのでアルバイトを探すも、
部活と両立できそうなバイトがなかなか見つからない。

ようやく受かったのは、
アイドルのマネージャー見習い。

担当することになったのはイケメンクラスメイト、
染谷勇次郎(そめや ゆうじろう)と柴崎愛蔵(しばさき あいぞう)。

二人は超人気高校生アイドルユニット『LIP×LIP』(リップリップ)だった。


基本的なストーリーは「ヒロイン育成計画」という楽曲を聴いてPVを見てもらえれば3分40秒でつかめますw
(ただし、アニメでは変更されているエピソードもあります。)

「ヒロイン育成計画」は一時期TikTokでもたくさんの踊ってみた動画があがっていたし、聴いたことがある人も多いかも。

今回は「ヒロイン育成計画」「ヒロインたるもの!」の、
ひよりの楽曲がアニメ化しています。

(「ヒロインたるもの!」は、これからアニメを見ようと思っているなら視聴後に聞く方がネタバレ避けられます。)


ざっくりとお話説明するなら、
何事にも一直線に突っ走る頑張り屋のひよりちゃんと、
アイドルとしてもっともっと上にいくために努力するLIP×LIP、
3人の青春物語です。

恋愛要素はありませんが、頑張る二人と、そんな二人を応援したいとマネージャー見習いに奔走するひよりちゃんの、チームワークと絆が素敵。

勇次郎と愛蔵は裏ではケンカばかりですが、
そんな二人の間に入るひよりちゃんがいいポジション。

時々二人のかっこよさにやられちゃうところも、
女子目線的にはたまらないのです♪

2曲合わせて7分の楽曲が、
無駄なく丁寧にアニメ化されるとこうなるんですね。

これはハニワの楽曲の歌詞がいかに無駄なく多くを語っているのか、
そのクオリティとセンスの高さがはっきりわかります。

キャラも設定もほぼ原作に忠実で、
最後まで楽しむことができました♪


● キャラクター
ひよりちゃんは陸上一筋、
おしゃれもよくわからないし、アイドルにも興味ない。

自分の好きなことややりたいことにいつも全力、
前向きで大好きな女の子です^^

cv.水瀬いのりさんの歌声がかわいいので、
ぜひ原曲も聴いてほしい。(何度もおすすめ)

アニメでセリフばかりになると、
少し耳に痛く感じましたが、だんだん慣れました。


LIP×LIPの二人、愛蔵と勇次郎がイケメン過ぎる。

というか、愛蔵(cv.島崎信長)&勇次郎(cv.内山昂輝)の歌声がかっこよすぎて…!

アイドルとして妥協しない姿勢とか、ひよりちゃんとも口喧嘩ばかりだけど内心ではちゃんと大切に思ってるんだなーという微笑ましさとか、

そういう普段の振る舞いももちろん好きなんだけど、
やっぱりライブで魅せてくれますね。

どんどんキラキラしていく二人に、
ひよりちゃん同様、どんどんハマりました!

アニメを見て、
すっかりLIP×LIPのファンになっちゃいました♪


その他登場するキャラクターもすべて「告白実行委員会」シリーズに関係するキャラばかり。

それぞれに物語(楽曲&PV)があるので、
それらも知っているとより深く楽しめますよ^^


● 音楽
【 OP「ジュリエッタ」/ LIP×LIP 】

LIP×LIPの歌声から始まるアニメ、これだけで至福。

ちなみにLIP×LIPのファンのことを“ジュリエッタ”と呼ぶので、
これはファンに贈る曲だと受け取れます。

歌詞にこれまでのLIP×LIPの曲名などが入っているので、
そんな隠れ要素にもテンションの上がる一曲です。

女の子が苦手な二人だけど、ファンに対する姿勢が変わっていくのもひよりがいたからなんだろうなあ。


【 ED「東京サニーパーティー」/ 涼海ひより(水瀬いのり)、服部樹里(佐倉綾音)、中村千鶴(早見沙織) 】

仲良し3人の可愛く楽しい曲♪

これは全話見終わってからの方が好きになりました^^


他にもEDで使われたのは、「可愛くなりたい」「ロメオ」「夢ファンファーレ」「ヒロイン育成計画」。

これらの曲たちはすべてこれまでに発表されていた曲。
ただし、歌っているのはオリジナルキャラじゃない特別感!

このシャッフルコラボはハニワファンとして楽しかったです♪


【 挿入歌「青へ」/ LIP×LIP 】

「ジュリエッタ」のカップリング曲でもあるこの曲、とても好きでした。

挿入歌はたくさんあります。
LIP×LIPのこれまでの曲がたくさん流れたのが嬉しい^^


もちろん、これらの曲はすべてHoneyWorksによる作詞作曲です。

ハニワは神曲しか生み出さんのか。


● まとめ
初めはアニメの方にはあまり興味がなく、
ちょっと見ておくかーぐらいの気持ちで見始めたアニメでした。

好きなシリーズの作品だから、というのもありますが、
ここまでどっぷりハマって楽しめるとは^^

一番は曲の良さが大きい。
そして役を支える声優さんの演技と歌声のすばらしさ。

あとは、作画が好みだったことも大きいです。

ライブシーンはCGを使わず、
二人の動きや表情の細かいところまでこだわられていたと感じました^^

やっぱりハニワが大好きで、
自分にとっての存在の大きさを実感させられました。

アニメとしての注目度は高くありませんでしたが、
まだ知らない人にはぜひおすすめしたい作品です♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

HoneyWorks原作のアニメ

{netabare}
腐女子向けっぽいけど、一応そういう要素は少なく万人向け。

内容としては、LIPxLIPの二人、またLIPxLIPの二人が仲良くなるまでの物語。
仲の悪い二人が、ひよりというどことなくたよりないマネージャーの存在によってテンポが狂わされ段々と仲良くなっていくのが感じられて良かった。
序盤はひよりがLIPxLIPに一方的にこき使われる話ばかりだったが、後半になるにつれて反対にLIPxLIPの二人がひよりのことを考えて行動するという話が増えていき、段々と二人とひよりが対等に、距離感が近づいているのが伝わってきた。

マネージャーとしてのお仕事モノとしても至って真面目で、与えられた仕事はしっかりとこなし、責任感も強いひよりには好感が持てる。
不器用ながら頑張るところに、どこか放っておけないところがあり、その面でLIPxLIPの二人もひよりに惹かれたのだろうか。

最後の千鶴の話はまさに厄介オタクというか、やばいタイプの女が結構リアルに描写されていてこちらのパートも悪くなかった。
序盤のファンレターの伏線がここで回収されるのも話の構成としては綺麗でなるほどなとなった。
ただ、あんなに主人公を恨んでた千鶴が意外と簡単に仲直りするのは違和感があった気もするが。
まあ、好意的にとらえるなら目先のこととなると何をするのかわからない性格で、冷静になって自分の過ちに気づいたという風にも捉えられるか。
そんな苦難がありつつも、序盤とは違って今度はLIPxLIPに必要とされ、再びマネージャーの道に舞い戻るというのは、ここまでのLIPxLIPとの関わりの終着点として良かった。

駄目な点としては軸の話が弱かったことか。
段々と二人がひよりを意識するようになっていくという話だっただけに、それなら仲良くなって終わりではなく、恋愛要素が欲しかったところ。5話のひよりの兄弟とLIPxLIPが接触する話も恋愛要素を匂わせてのものだし。
まあ、LIPxLIPという女性ファンも多いアイドルなだけに、そういうことをするとそれこそリアル千鶴みたいな人らから反感食らう可能性もあるからなのかもしれない(笑)

曲は全部良かったと思います。
ハニワなだけにEDも多くて気合が入ってる作品と言う印象でした。
あと、最終回のライブは最近では珍しく手書きだったので印象がいい。

↓一話毎メモ
{netabare}
1話 ☆6
ハニワ あほげ。ガチギレこっわ。あ、バンドリの曲だ!!!
主人公の声嫌い。まあ悪くはないけど。え、バイトだよな?w

2話 ☆6
いや自分で持てや。なんだこいつらなんでアイドルやってんの?
ホモ? 買えないフラグ経ってたのにw 
なんやこいつら、せっかく待ってくれたのに性格悪すぎだろw
せめて持って帰ったれやw 

3話 ☆8
ラブオールでもあったけどテストの点が低かったら部活が...みたいなのって実在するの?
これよくあるハーレムものを男女逆にしたような雰囲気だな。
大切なのは気持ちだろw 主人公仕事からハブられてない?
こういう困難とか課題の前では仲いいんだな。
モブセカよりモブしてる。
急に仲良くなってるな。なんだこいつ 着実に3人の距離が。

4話 ☆9
パシリよくない。急に仲良くなるじゃん。
イカと女子一緒にして話すな。
自分恋愛作品は男向けよりも女向けの方が好きだな。マスゴミ?
ロゼットって何。会場が混んでるから説。

5話 ☆7
この前足ぐねったせいで。パシリ。ガチ録音か?
曲一曲ぐらいFULLで流してくれや...。最終回かな?
急に仲良くなりすぎ感はある。声のトーン。誰だお前。

6話 ☆9
ヒロインの服がださすぎる。視聴者目線でもダサい。
これ系のアニメでほんとにヒロインが可愛くないのって珍しいよね。
自分には似合わんと思う気持ちわかる。
アニメでこういうガチなおしゃれの話珍しい気がするな。眉毛を剃ろう。渚て男かよ。

7話 ☆8
こいつらもうひより好きになってるじゃんw 脳が破壊される
唐突な告白 今は(永遠に)

8話 ☆8
ポジティブ思考がすぎるw このモブたちよりも普通に強そう。
煽っていくスタイル。写真微妙じゃない?w 特殊EDいいな。

9話 ☆9
これで出れなかったら面白いな。クソ女。実質スキャンダルw

10話 ☆8
マスゴミさぁ...。これメガネだろやったの。
マネージャーですって言っとけば割とマシにはなりそう。
特定厨。けど晒しに対処しないのも違うよなぁ。

11話 ☆5
ケバい。ヤンデレ怖い。嫉妬怖い。
ちゃんととび出ないようにしまっとけw モブに厳しい世界。
いや、メガネが100悪くない? これ仲直りしたの?

12話 ☆9
さすがにあれで仲直りではなかったか。お前だったのか。
CGじゃないのいいな。アドリブw 曲好き。

曲評価(好み)
OP「ジュリエッタ」☆7
ED「東京サニーパーティー」☆6
6話ED「可愛くなりたい」☆8.5
8話ED「ロメオ(花江夏樹)」☆9.5
10話ED「夢ファンファーレ」☆9
12話ED「ヒロイン育成計画」☆7.5
5話挿入曲「夢ファンファーレ」☆8
9話挿入曲「青へ」☆9
12話挿入曲「ロメオ(LIPxLIP)」☆9.5
12話挿入曲「やっぱ最強!」☆7
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 11
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