シス子 さんの感想・評価
3.8
しょせんはいたい・・・
舞台は沖縄
沖縄そばのお店「かめーそば」の3姉妹
七葉(ななふぁ)ちゃん
ななのふぁちゃんお姉さんの七緒(なお)ちゃん
妹の心七(ここな)ちゃん
のお話
ひょんなことから
木に住み着いているキジムナー(妖精)のニーナちゃんが
封印するためのおまじないの釘が抜けて現れるところからお話が始まります
他にラーナちゃんというキジムナーや
シーサの化身のイーナちゃんも
次々に登場するのですが
キジムナーなどの人外キャラ属性は
お話にほとんど影響を与えていません
3姉妹と3人のお友達のお話ですね
一番印象的だったのはデザインです
映像がとても綺麗でした
南国沖縄をイメージしているのでしょうか
パステルカラーの色調を多用して
とてもカラフルです
っていうか個人的にはちょっとキツイくらいの色使いなのですが
花びらが風に流れるイメージや
木漏れ日が風に揺れる描写は
日常系ショートアニメとは思えないほどのクオリティ
一話約3分っていうのが
なんかちょっともったいない感じがしました
お話は
日常系で一話完結の構成です
ニーナちゃんなどキジムナーの
特殊な能力(魔法みたいな)の描写はほぼ皆無で
どちらかといえば
ギャグ系路線ですね
そして
日常といっても
沖縄ならではのお話がたくさんあって
新鮮な感覚です
お喋りもみんな沖縄の方言で
人間の登場人物のキャスティングを沖縄出身の方にされているみたいで
なんだか温かみを感じます
特に
5話に登場した
みみちゃんとここなちゃんの会話がとてもハマりました
沖縄ならではといえば
ナルホドって思うお話が2つほど・・・
3つほどでしょうか
ひとつは
11話から13話(最終回)にかけて
11話はフール(沖縄の方言でトイレ)の水が出なくなって
みんなが困るお話
12話と13話は
ある理由で水の精霊の「カーナ」ちゃんを怒らせてしまい
罰としてお店の水を止められてしまいみんなが困るお話
まあ
トイレのお話なんかは
他のアニメ作品なんかでもありがちですが(最近はないかな)
3話続けて
しかも水にまつわるお話でまとめるなんて
周りを海に囲まれていて
水はとても貴重なんですね
もうひとつはEDの「ゆいまーる☆わーるど」という曲
三線(さんしん)の演奏が沖縄って感じで
アップテンポでかわいい曲です
タイトルの
「ゆいまーる」って
沖縄の方言で
「相互扶助」を順番にかつ平等に行っていくこと(wikiより)
集団でお仕事を回して共同作業をすることから
ゆい(結)とまーる(回る)でゆいまーる
だそうで
広い意味では親戚や近所
友人と長い付き合いをする意味でもあるそうです
海に囲まれ
他の土地からの人の出入りが少ない土地柄から
隣近所や友人との繋がりが強い
沖縄ならではの
方言ですが
言葉自体のやわらかいイメージが
なんだか"沖縄"って感じがしました
さりげなく
沖縄のトリビアを知ることができる作品ですね