バイオレンスでロボットなTVアニメ動画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のバイオレンスでロボットな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年09月12日の時点で一番のバイオレンスでロボットなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

71.9 1 バイオレンスでロボットなアニメランキング1位
フルメタル・パニック!Invisible Victory(IV)(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (281)
1315人が棚に入れました
相良宗介たち「ミスリル」に、敵「アマルガム」が逆襲!
今度は本気の闘いだ!!

敵<アマルガム>のガウルン、ゲイツといった強敵を倒し、いつもの平和な日常が戻った「陣代高校」。
しかし、そんな日々は長くは続かなかった・・・。
失態続きの<アマルガム>は、本気で相良宗介たちに襲いかかってくる。
世界各地の<ミスリル>の基地が強襲される!
テッサ率いるトゥアハー・デ・ダナンが格納されている「メリダ島」もたくさんのミサイル、アームスレイブによって攻撃される。
一方、日本の宗介、かなめにも魔の手が追っていた!!

再び、宗介、かなめ、テッサたちに試練が訪れる!!!

声優・キャラクター
関智一、ゆきのさつき、木村郁絵、森川智之、夏樹リオ、ゆかな、三木眞一郎、根谷美智子、大塚明夫、西村知道、浪川大輔、山路和弘、杉田智和、てらそままさき、井上麻里奈、内田彩、茅原実里、津田健次郎、玄田哲章、速水奨、山口勝平、遠藤大智、斉藤次郎、代永翼、櫻井トオル

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

俺はすべてを守る。君に属するすべての世界を護衛する!

この作品は「フルメタル・パニック」の4期に位置する作品です。
物語の内容に繋がりがあるので、前期未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

本作品の最大の特徴でもあると思うのですが…
これまでアニメーション制作は京都アニメーションでしたが、今回からXEBECに変わっています。
XEBECといえば、しーぽんの愛称が懐かしい「宇宙のステルヴィア」や「蒼穹のファフナー」が頭に浮かびますが、調べてみると「To LOVEる -とらぶる-」シリーズや、「這いよれ! ニャル子さん」などの作品も手掛けられているんですね。

京アニからアニメーション制作が変わる事を知り、少しビックリしましたがXEBECと聞いて安心しました。
XEBECといえば「蒼穹のファフナー」の様な半端ないクオリティのロボットバトルを輩出した会社です。
直近では「蒼穹のファフナーEXODUS」が放送されましたが、この作品のスタッフには子供の頃にファフナーを見て、自分もこの様なアニメを制作したい、という意志を持った人たちが参加していたそうです。
こういうモチベーションの高いスタッフが一緒だと心強いですよね。

一方、本作品の物語の方ですが…
これまで「アマルガム」というミスリルの敵の名を幾度となく聞いていました。
アマルガムの執拗な攻撃に相良宗助らは、何とか辛勝してきました。
ですが、今期のアマルガムは本気です。
本気でミスリルを潰しに襲ってくるのです。
彼らの本気…実はこの目にするまで皆目見当が付きませんでしたが、本作品で彼らの実力が明らかになります。

明らか…とは未だ言えないかもしれません。
アマルガムは底の見えない組織なんです。
だから、これが彼らの本気であることを証明する手立てがないんです。

しかもアマルガムはミスリルを同時多発的に襲ってきたんです。
個々の能力では拮抗するかもしれません。
でも最新式のアームスレイブを多数揃え、圧倒的火力の差を持って襲われては流石のミスリルも堪りません。

そして当然ですが、アマルガムの手は相良宗助…いえ、かなめにも迫っていたんです。
きっと状況はこれまで見てきた中で最悪と言っても過言ではないと思います。
そしてこの物語は、ミスリルにとって組織も心も瓦解した最低最悪の底辺から動いてきます。

今回はどのキャラを見ても心が痛みます。

成す術なく選択を強制・受諾させられた相良宗助。
これまで手を伸ばせば触れられる位置にいたはずなのに、一体どれだけの溝が開いてしまったのだろう…
でも再び歩き始めた矢先で彼を待っていたのは絶望…
襲い来る数々の痛み・苦しみを味わいながら、それでも宗介は顔を上げ叫びます。
だって…約束したから。

一番心細いのは、かなめかもしれません。
普通の高校生活を送りたいだけなのに、どうして自分の身の廻りでは騒ぎばかりが起きるんだろう…
でも、今度の騒ぎは普段の宗介のバカ騒ぎが可愛く思えるくらいに激しく、友達を容赦なく傷つけていくんです。
だからもう全部駄目かも…と思っていました。
けれど、物語ラストの叫びはズシンと胸に響きましたよ。
やっぱりかなめはそうじゃなくちゃ…

でも一番心を痛めたのはテッサで間違いないと思います。
自分の一声で人を生かしも殺しもするんです。
現在の状況を踏まえ、一番正しい選択が出来ていたのだろうか…
彼女の心にはこの問いがずっとついて回るのではないでしょうか。
いえ、今回の一件だけじゃありません。
自分が大佐としての言動全てについて回るんです。
その重みを受け止めるには…正直テッサは華奢すぎです。
更に寄りかかりたい人の消息は分からない…
組織としての自分、本心の欲求に対する自分…
きっと心はグチャグチャだったのではないでしょうか。

そういえば、今回新たに一人紹介したい人ができました。
宗介が立ち寄ったナムザクで知り合ったナミという女ん子です。
明るく聡明で…彼女もかなめやテッサに負けず劣らず良い娘なんですよ。
暗い話ばかりが続く中、彼女はオアシスの様な存在だったと思います。

混沌は留まる事を知りません。
そして一旦は停止を余儀なくされましたが、これで終わるミスリルではありません。
これまでも圧倒的不利な状況の中から、僅かな勝利条件を掴んできました。
この戦いにおいてもその奇跡を信じています。

オープニングテーマは、山田タマルさんの「Even...if」
エンディングテーマは、山田タマルさんの「yes」茅原実里さんの「Remained dream」
何このオープニング…ムッチャ痺れるんですけどっ!
って、エンディングも…!
どちらも大好きで通勤電車でリピートしながら聞いている曲です。
特に好きなのはオープニングです。
今期のアニソンBEST10の上位にどれだけ食い込んでくるかが楽しみです。

1クール12話の物語でした。
作画は、ロボットのクオリティーが素晴らしいです。
キャラデザは京アニとの違いは感じましたが、違和感は無かったと思います。
まさか…これで終わりじゃありませんよね。
原作は完結しているようなので、最後まで描ける条件は整っていると思います。

以前、とても悲しい思いをした経験があるので、なにとぞ続編…からの劇場版という改悪パターンだけは無い様にお願いします。
これはそうしちゃいけない作品だと思いますので…

投稿 : 2024/09/07
♥ : 17
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

この愛に壮大な名前をつけよう

序盤 あぁ

中盤 うーん

終盤 うーーーーんんんん

四期です。お察しの通りInvisible Victoryの頭文字をローマ数字のⅣと見立てています。
三期の続きなのでだいぶ暗いです。四期もシリアスメインとなってきます。コメディシーンはやはり少ないです。個人的には嬉しいんですがね?

時代というものは無慈悲にすぎるもので、三期放送から13年の月日が立ちました。流行りや一般受けが変わる中で、作風が変わるのはとてもどうしようもないことなのでしょうが、個人的にあの作風が好きだったので残念です。

序盤から攻めてきます。恋愛系から始まるのですが、いきなりシリアスシーンになったり戦闘になったりと忙しいです。そしてあいも変わらず血は跳ね首が飛ぶので苦手な方はご控えを。まぁ三期を見れるくらいなら余裕でしょうが。
やはり前に三期あったとはいえ13年のときが経っているので、覚えているか正直微妙でしたが視聴し始めれば徐々に思い出してくるので安心してください。しかし、導入が雑だったのは些か見過ごせませんが。
中盤は新キャラがメインになってきます。主人公はソウスケのままなのですが、時間的にも空間的にも間ができるのでちょっと最初は驚きます。しかし、そこはフルメタ。もちまえの「なんやかんや」と「非情」を使い切り抜けます!
おおとここで終盤に差し掛かる!止まる様子はまったくなく、ゴールもどんな形かわからない。この状況で不安にならない視聴者はいるのでしょうか。{netabare}実際ものすごく中途半端で終わりましたからね。続きはあるのでしょうかね。また13年待つのは厳しいですよ。{/netabare}
物語の全体的な印象としては悪くないです。なんやかんや言ってもフルメタは四期まで続いているだけあってちゃんと物語としては成り立っています。無駄なシーンもあることにはありましたが、それが無ければ納得するかと言われれば微妙なとこです。要はフルメタが好きならば問題ない、ということです。個人的にはセカンドが一番好きですが、本作が一番好きという視聴者がいてもおかしくは無いと思います。そういう感じです((

{netabare}あと個人的な読みではソウスケが「愛」を知るのに時間がかかったり、何かしらのアクションがあると思ったんですが、案外あっさり愛を伝えてますね。私が見逃しただけなのかな。だとしたら結構重要なとこ見落としてますね。世界を巻き込んだ恋愛なのですから、一括いに愛の力と表現するのはなんか癪です。かと言ってなんと表現すればいいのか。やはり愛なのか…できれば下限も知ってほしいところです。発送としては良いのですがね?
あとナミの声優さんは茅原実里さんだそうです。茅原さん救われない役多くない?気のせい?いつも死んでるか救われないイメージしかないんだけど。気のせいかな(汗){/netabare}

先程も行ったとおり制作会社がかわり作風がガラリと変わっています。一期と二期ではもちろん差はあったにしろ大きな変化ではありませんでした。しかしこの三期と四期の間には深すぎる溝ができてしまいました。主人公たちや生徒たちはもちろん、ロボットや車などが大分変わり果てていました。人はキャラデザの変更を疑うくらいには違いましたね。見た目から元気いっぱいだったあの少女が今では恋するうら若き乙女に。まぁ言動とかが女々しくなったのも原因でしょうが。個人的にはやはり昔のほうが好き。
ロボットは3DCGをつかっていました。モーションは丁寧でしたが、ちょっと陳腐な感じはしました。対象年齢が低めのアニメにでてきそうなやつ(伝わってほしい)。まぁ大の大人がロボット変形に対し「その稼働はおかしい」と批判する業界もありますからね(そっと宇宙世紀から目をそらす)。ほ、本当にガンダムは面白いですよ?(必死のフォロー)
あと恭子ちゃん扇情的になった?ちょっと気に食わないんだけど。前の元気で天真爛漫な恭子ちゃんに戻してよ!(過激派)びっくりしたね。一瞬誰かわかんなかったもん。

監督は中山勝一さん。planetarianのシリーズディレクターをされた方ですね
原作・シリーズ構成・脚本は賀東招二さん。
キャラデザは堀内修さん。不動
劇判は佐橋俊彦さん。不
アニメ制作はXEBECさん。ファフナーやニャル子などを制作したところですね

opは山田タマルさん作詞曲歌唱、山本陽介さん編曲の「Even...if」
edも山田タマルさん作詞曲歌唱、山本陽介さん編曲の「yes」
ちなみに個人的に好きなのが8話ED畑亜貴さん作詞、菊田大介さん作編曲、茅原実里さん歌唱のゴールデンコンビの「Remained dream」が大好きです
声優さんはよく、主人公の関さんが初期とは大違いの演技力でした。いや初期も味があってよかったんですけどね

総合評価 受け入れられない人もいると思う

投稿 : 2024/09/07
♥ : 9
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

今回のフルメタは死者・怪我人続出の本気戦闘モード!

本シリーズに関しては、サブヒロインのテッサ隊長が可愛いだけの、温(ぬる)くて展開の散漫な「なんちゃってロボット&学園ラブコメ」アニメとばかり思っていて、この新作の視聴前はほとんど期待していなかっただけに、第1話から・・・ちょービックリ!!!!
前作まで(1~3期+OVAの計50話)は、長~い前座だった!?

何か見続けているうちに、主人公=宗介君が『装甲騎兵ボトムズ』のキリコ君に見えてきた!
これは、《リアル志向ロボット&軍事アニメ》の思わぬ拾い物でした。

チンタラしてなかなか話の進まなかった前作までを余り確り見ていない私が、この新作はこれだけ楽しめたということは、コレ単独で新規に見始めてもいい作品なのかも?
というか、私の場合、この新作を見終えて、初めて前作の方をじっくり再視聴してみたくなりました。
原作の方は、さらにこの後シリアスな展開が続くそうなので、何とか最後までアニメ化して欲しいところです。


◆制作情報
{netabare}
原作ラノベ      賀東招二(『富士見ファンタジア文庫』1998-2011年刊)
監督         中山勝一
シリーズ構成・脚本  賀東招二
キャラクターデザイン 堀内修
メカニックデザイン  海老川兼武、渭原敏明
音楽         佐橋俊彦
アニメーション制作  XEBEC{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

======== フルメタル・パニック! Invisible Vicrory (2018年4-7月) ========
{netabare}
第1話 ゼロアワー ★ テロ組織「アマルガム」の本気宣言(レナード)、普通の学園生活の終り、世界各地のミスリル基地への大攻勢開始
第2話 損害制御 ★★ メリダ島基地への敵襲、宗介&かなめへの襲撃、スペック伍長懲戒(テッサ大佐)、かなめ動揺
第3話 BIG ONE PERCENT ★★ ベヘモス迎撃(スペック戦死、キャステロ中尉戦死)、Mr.クラマの卑劣な罠(人質・常盤恭子)、宗介とかなめの約束
第4話 オン・マイ・オウン ★★ 学園の戦闘(人質解放、レナード来襲・かなめ投降)、メリダ基地放棄・テッサ隊脱出、宗介の決意{/netabare}

 - - - - - - - - - - - シナリオの切れ目 - - - - - - - - - - -
{netabare}
第5話 WELCOME TO THE JUNGLE ★ 東南アジア・ナムサク市編(AS闘技場(アレーヌ)、ナミ&レモンとの出遭い、参戦)
第6話 腐敗のまどろみ ☆ 続き(地元警察署長の接触、宗介の目的)
第7話 ジャイアント・キリング ★ 続き(闇バトル(ロートル機サベージvs.最新鋭機M9)、再びクラマの卑劣な罠(人質・ナミ))
第8話 ワン・マン・フォース ★★ 続き(ナミ死亡、宗介の復讐戦、クラマ戦死・宗介重症、かなめの行方) ※ED「Remained dream」{/netabare}

 - - - - - - - - - - - シナリオの切れ目 - - - - - - - - - - -
{netabare}
第9話 堕ちた魔女 ★★ 旧アーバレストAI(アル)の機能回復、テッサ大佐サンフランシスコにて発見、アマルガムの尻尾あぶりだし作戦
第10話 前へ、前へ ★ レモン隠れ家への襲撃、囚われのかなめ、フロリダ軍事キャンプ(宗介回復)、カリーニン少佐の裏切り
第11話 ストーミー・ナイト ★★ メキシコ・レナード隠れ家強襲、かなめ奪還作戦(クルツ&メリッサ合流)、レナードの待ち伏せ
第12話 メイク・マイ・デイ ★★ かなめ奪還失敗、新機レーバティン無双(AIアル&宗介のコンビ復活)、かなめからの連絡・約束、テッサとの再会・宗介&アル原隊復帰{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)7、★(良回)4、☆(並回)1、×(疑問回)0 個人評価 ★ 4.3

OP 「Even...if」
ED 「yes」

投稿 : 2024/09/07
♥ : 16

53.4 2 バイオレンスでロボットなアニメランキング2位
DRAMAtical Murder(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★☆☆ 3.0 (171)
918人が棚に入れました
主人公・蒼葉は、日本列島の南西に位置する碧島で、ジャンクショップでアルバイトをしながら、祖母のタエと2人で暮らしていた。島では肉弾戦での縄張り争いを繰り広げる「リブスティーズ」、仮想空間でバトルを行う電脳オンラインゲーム「ライム」が流行していた。蒼葉はそのどちらにも参加せず、日々を過ごしていたが、ある日、突然に強制的にライムバトルに引きずり込まれてしまうのだった――。

声優・キャラクター
私市淳、高橋広樹、日野聡、松田健一郎、中澤まさとも、竹内良太、高橋研二、間島淳司、樋口智透

nani-kore さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

不思議(ヘンな)色と音の世界(-"-)

終わっちゃいました。。ナンだったんだろ、このアニメ?
色も音も服も話もヘンです;
どこが面白いのか、こんなにはっきりしないのも珍しいですね!
つまりは面白くなかった、とゆーことになるのでしょうか。。

*以下にも騒ぎましたが、ノイズだけ、めっちゃハマりました。
彼の不思議な魅力(総キャラ不思議ちゃんですが;)は、私の好みにぴったりだったのでしょう。
私がノイズの回にだけハマったよーに、みなさんも、自分の好きなタイプのキャラの回だけハマることもあるかもしれませんね。。なので、キャラのみ★3.5にしとこ~
あとは評価したくありませんので、3.0です。

意外と男性に高評価の方がいらっしゃるので、今までにないSFとして観れば、確かに価値のあるアニメなのかもしれません。
本来持つべき期待をし過ぎると、肩透かしを食らうとゆーワケですか(-"-)
。。以上です。

**********************************
8話目にしてモエ~3
ノイズがあんまりカワユイので、2度観てしまいまちた。。

ちなみに7話目から、EDは個別のキャラソンに。
7話は紅雀のエピソードで、EDは紅雀でした(モエなかったけど)。
ノイズ萌えの今回、8話のエピソードとEDは、もちろんノイズ。
つー事は、来週は誰のエピソードになるのかな~?

相変わらず、ちっともBL色は無いんだけど、各キャラの攻略ルートを薄っすら踏襲し始めたみたい。
ノイズ、あんまりカワイイから、ゲームやりたくなっちゃうよ~;
ゲームのノイズはもっとカワユクて、かなり大胆らしいです。。

*********************************

過激なBLゲームで名高い、Nitro+CHiRALから発売されたゲーム原作。
前作「咎狗の血」が、ほとんど色味の無いモノクロの世界であったのと一転し、目がチカ☆チカ☆するほどカラフリャ~☆
登場人物達のファッションも、奇抜というか懐かしいというか。。とにかく何だか不思議な絵なのです。

7話まで視聴しておりますが、正直、全く面白くありません。
イケメン揃いなのに、変な色と服(言っちゃった!)せいか、ちっとも萌えません。
原作ゲームはかなり過激なBLっぽいのに、ちっともエロくもありません。
前作アニメ「咎狗」の方が、ストーリーはずうっと面白いし、ところどころエロめかしくて、モエモエします。
ただ、このアニメの不思議な色彩と画、脳内から酔いそうなOPの音に、ついつい惹き込まれてしまうのです。
飼い主を見つめるニャンコのような、主人公アオバの瞳にも、吸い込まれてしまいそうになりますね。。ちょっと怖いけど;

面白い、面白くないで判断するアニメじゃないのかもしれません。
じゃあ、どうやって評価すればいいのかな?
。。分かんな~い。
全部観てから★つけてみマス(^_^);

興味ある方、一緒に観てみましょ♪

投稿 : 2024/09/07
♥ : 14
ネタバレ

境界線の観測者 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

ぱっとしない、色々と惜しい作品

日本列島の南西に位置する碧島。

島では肉弾戦での縄張り争いを繰り広げる「リブスティーズ」
仮想世界を舞台にした電脳オンラインゲーム「ライム」が流行していた。

巻き込まれ系主人公のSFアクション、サスペンス。

設定や世界観は丁寧に作られているのが伺える。
しかし残念ながらそれを伝えることが出来ていなかった。

全体的にテンポがよくない。
続きを見せるための引きが弱く、続きが気になる様に作られていない。

ストーリーの事件をきっかけに
キャラクター同士の関係性を描いているがこれはまぁ普通。
普通に良い話だし心理的な描写もそこそこましなでき。

アクションシーンはだめだめ。
正直、電脳空間の戦闘描写はもっと頑張ってほしかった。
心理世界の描写はまぁそこそここんなもんかなって感じ。

全体的に地味、ぱっとしない。
下の中、アニメ作品としてはそんな印象を受ける。
できそこないだけど、見るのを辞めるほど話は破城していない非常に困る作品。

機会があってもみるのはお勧めできないが
どうしても見たいのなら止めはしないといった作品だ。



自分用メモ

第1話 Data_01_Login
{netabare}
主人公、世界観の説明に終始。

神隠し、デスゲームですね、はい。

期待ができる「におい」がしない一話だ。
{/netabare}
第2話 Data_02_Crack
{netabare}
チーターかよ

神経の通っている髪
{/netabare}
第3話 Data_03_Presage
{netabare}
最強ばあちゃん

まさかのキス 

ヒロインはばあちゃん
{/netabare}
第4話 Data_04_Disappearance
{netabare}
完璧な幸福
{/netabare}
第5話 Data_05_Error
{netabare}
主人公の秘密はいかなるものか?

暴力がやめてください ⇒ おっ、おう。
{/netabare}
第6話 Data_06_Revelation
{netabare}
ボスが中盤くらいで明らかになる展開はすき

ばあちゃんはいいおんな

軽く伏線があった [スクラップ] 地味に丁寧な作り 
{/netabare}
第7話 Data_07_Distance
{netabare}
俺の未完の最高傑作

精神世界に土足で踏み込む
{/netabare}
第8話 Data_08_Reply
{netabare}
時給の良いバイトでもやってんのか?

たこやき、クレープ、揚げドーナッツ

血が綺麗に落ちている

もうがんばらなくていい?
      ⇒ はい
        いいえ

認めろよ、おれのことを(迫真)
{/netabare}
第9話 Data_09_Echt
{netabare}
クリアの素顔 突然歌うよ 子守歌

クラゲも眠ると、夢を見るんでしょうか?
{/netabare}
第10話 Data_10_Faith
{netabare}
一人で抱え込むなよ

だめだなぁ 想像力は大切だ

こんなところに居やがったのか!! ⇒ なんだこいつ!? ⇒ ぞろぞろ

もうひとりのぼく
{/netabare}
第11話 Data_11_Fixer
{netabare}
僕はもう限界なんだ

双子の兄さんだよ?

毎回これくらい動けばよかったのに
{/netabare}
第12話 Data_12_Dawn
{netabare}
ここまできて個別回か
{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 1

夜。 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ばーちゃん以外の女性キャラは面白い程出てこないw。

乙女向けBL系アダルトゲーム原作
脳内クラッシャーアドベンチャーアニメ。

未来の日本列島の南西に位置する碧島(どりじま)は
東江財閥有する富裕層「プラチナ・ジェイル」と
強引な開発の犠牲となった碧島原住民の街「旧住民区」に二分されている

旧住民区の若者たちの間では
肉弾戦での縄張り争いを繰り広げる「リブスティーズ」と
仮想世界を舞台にした電脳オンラインゲーム「ライム」が流行していた

主人公・蒼葉(あおば)その旧住民区にあるジャンクショップ「平凡」での
アルバイトに日々を費やし祖母のタエと二人で暮らしていた
しかし…そんな蒼葉の平穏な日々を揺るがす様々な異変は
確実に起こりはじめる。

*ゲームは未ロードな為…
 本編ストーリーを理解しておらずアニメを観ただけの感想。

暴露(スクラップ)という特殊能力を持つ主人公・蒼葉(あおば)は
自らの能力に関する謎と東江の思惑に立ち向かいながら
友人達や自分自身のトラウマ等を一緒に解決していく


BL的描写は無く普通のアニメとして見ることができる

仮想空間内での描写は音楽も描写も綺麗
登場人物達は乙女達のキャラ萌えを刺激するイケメン達ばかりで
ばーちゃん以外の女性キャラは面白い程出てこないw

元々はBLゲームである話の
SFちっくな精神世界を描く部分だけを用いて
何とか"TV向け"アニメに仕上げ
物語として見せたかったであろう事は理解できるものの
その内容が終盤になるにつれて凄くグダグダになっていく

話の設定自体はそこそこ充実していたので
もっと話をちゃんと作り込んでからアニメとして見せてほしかった

うーむ…残念としか言いようがなかった。


【memo】

《SLIP ON THE PUMPS》
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23961591

作詞:GOATBED
作曲:GOATBED

In the empty space
I go with the flow

高揚 知って射る前提の触れる目に放つような光彩
そうやって藻掻いた挙げ句 秒針で先送る SLIP ON…

Swing The Heartache
From the inside

牽制しあうこの間合いで頷いた
Climax=? Intercourse
順応的合成 万端に秒刻み
Cry heart=# Forever

Fantastic Sentence
Wonderful waiting
Stare into the void
Drifting Drowning Drone

君吸う空想譚 目眩く淡い憂いと走らせ
罪打つ雨に噎せ返る無意 魅入る手合いは 心なく愛しい痛みの最中

再三 賭した心情の闇まるで不確かな往来
どうやっても此処でまた果たし合う沸き起こる SLIP ON…

PULSE-RAIN-IMAGE-COLOR

Runabout run Clap your head
延々問う色付く胸は言うまでもなく

Bound round run Slap my hand
漫然たる夢にあぶれて形骸化した純情という可憐

Actual feel so fool
Peel a boy so good

投稿 : 2024/09/07
♥ : 6

58.4 3 バイオレンスでロボットなアニメランキング3位
イノセント・ヴィーナス -INNOCENT VENUS(TVアニメ動画)

2006年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (74)
431人が棚に入れました
西暦2010年。 地球規模で同時多発的に発生したハイパーハリケーンは、世界各国に甚大な被害をもたらした。 80億まで膨らんだ人口は一気に50億が失われ、30億まで減少。 経済・軍事のバランスが崩壊した。日本政府は経済特区を各地に作り、限定的な復興を成し遂げた。 かねてより開発されていたパワードアシスト技術が復興に大いに貢献することになる。しかし、特区以外の地域は貧困が拡がり、スラム化が進んでいく。 支配階級は自らを「ロゴス」と名乗り、パワードアシスト技術を軍事に転用。貧困層を「レヴィナス」と呼び、壁の外へ締め出した。
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

”イノセンス”を汚すのは

2006年7月放送開始のオリジナルTVアニメ。全12話。

川越淳さんが監督を務めた、現在のところ唯一のオリジナルアニメーションです。
ずいぶん昔にどこかで3話位まで見てなんとなく中断してしまった記憶が…。
今見ると、単純な面白さよりも良かった、好きだなって感情の方が先に来る作品。


【あらすじ】
舞台は西暦2035年。
2010年に起きた天変地異により、地球の地理も国家も大きく様変わりした世界。
日本の特区に住まう支配層「ロゴス」の特殊部隊〈ファントム〉を脱走した葛城丈と鶴沢仁は「ヴィーナス」と呼ばれる少女・登戸沙那を〈ファントム〉から守りながら逃亡生活を送っていた。
心に虚無しか持たない丈、純真無垢で謎多き沙那、二人を強く牽引する仁。
軍とレジスタンスの戦い、重装甲兵器・グラディエーターの秘密、沙那の謎、三人の関係の変化を描く物語。


ジャンルとしては近未来SFロボットものであり、体制と反体制の抗争劇もあり。キャラクターデザインもデフォルメ弱めで、バイオレンス・グロも強め。
古い言い方をすれば「リアル系ロボットアニメ」。その中心に主人公達の人間ドラマを置いています。
監督としては好きなように見て何を感じて考えてもらっても良いですよ、ってスタンスみたいですね。


【物語】
{netabare}本筋が王道でわかりやすいのは美点。
世界観が頭に入ればあとは割とストレートな展開なので、キャラクターに感情移入しながら楽しめます。
何気にOP映像で展開(人間関係)を読み取れるようになってるんですよ…。キャラクターばかりのOPって個人的に良いイメージがないけど、これは凄いですね。(脚本家曰く「必要な要素がOPのタイトルバックに全て描かれている」)

ロボットものとしてはグラディエーターの設定が物語にしっかりと絡んでいるのが好き。個人的には作品テーマにもしっかりリンクしていると思います。

倫理観の線引きが明確なのも良いですね。
この世界がどんな倫理観で成り立っていて、それをどんな風に表現するかが一貫しています。
敵にも味方にもそれぞれの倫理観や考え方を持つキャラがいるので、その点で現実味を感じられます。キャラクターの役割と立ち回りが明確なので、行動原理も伝わりやすいんですよね。
{/netabare}

【映像面】
{netabare}格闘戦のコンテが丁寧なので、アクションも地に足が着いた印象になっています。加えてパワードアシストスーツがあるため多少派手な白兵戦を描いても現実感を損なわないし、第1話のスーツの機能の描写も良かった。
ロボットアクションについては、モデリングには時代なりのぎこちなさはあるのですが、動きや重量感・質感は回が進むごとに良くなっていきました。

ミリタリーの描写も良い。
特に第1話、仁の拳銃の描写や劇場での三人のシーン、映画的演出を意図したというだけあってとても丁寧でわかりやすいです。
第1話は最も情報の詰め込み方が上手い回と言っていいかもしれない。初回で世界観ほぼ説明できてるのは凄いですね。
たまに妙に外連味のあるデザインがあるのはご愛敬。

ドラマパートについても、時に実写的な見せ方をする絵コンテと、それを活かす質の高い作画が最初から最後まで嵌まっていました。コンテ演出の意図をしっかり汲んでいます。(助監督の河村智之さん、本作と鋼鉄神ジーグで助監督されてから、色々お仕事して最近だとラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の監督やってる…。すごいな…)
感情表現のための間がしっかり取られているのも情感があって好き。
キャラデザの長町英樹さん、生き生きした素晴らしい作画をされてますね。(この後NARUTOやMAGI、アイマスへ。こっちもすごいな…)
ピアノの連弾の作画は作曲者の演奏を録画して作画に起こしているとのこと。手描きは大変だったと思いますが、凄く良かった!{/netabare}

【音響関係】
{netabare}視聴前は沙那の名塚佳織さんが楽しみで、想像通りに良かったです。
丈の声の変化、だんだん感情が声に出てくる微妙な演技が好き。
音楽も素晴らしいですね。連弾のピアノ曲などの楽器演奏も良いですし、エレクトリック系の曲の異質感も好きです。サントラCD買いましたがとても聴きごたえがあって、作曲石川智久さんの入れ込み具合も熱い。{/netabare}


【勿体なかった点】
{netabare}沙那はもっと能動的に活躍しても良かったかも。
前半は仁が牽引役なので、丈と沙那はどうしても受動的になってしまう…。ただ、後述しますが無力だからこそ出来ることがあったのだとも感じます。

セリフに頼らない丁寧な描写をされている分、視聴者側の知識や注意力が要求されます。伏線も張られていますがもう少しわかりやすい演出でも良かったかも。
当時WOWOWでの放送だったこともあり、知る人ぞ知るレアアニメになってしまったのが心底勿体ない…!!

たまにBGMの使い方の細切れ感があって、これは好みの問題だとも思います。
ピアノの連弾のシーンなどはしっかり長く聞けて、曲の良さも活きているのは凄く良かった。{/netabare}


【主人公三人の関係性と”イノセンス”を汚すもの】
{netabare}三人の関係性をしっかり描いて消化しきったのが素晴らしかったと思います。

沙那の扱いを通して丈と仁の人間性が対比されているのが上手い。
人間性を失わなければ戦えない兵器を空虚だから扱える丈と、父の失脚によって生まれながらに持っていた人間性の土台を失った仁の姿には、真逆の答えがあったなと。

仁は第8話で沙那と丈を裏切ったことで後戻りできなくなるわけですが、それまでに変われたかもしれないポイントがいくつかあったんじゃないかな…。仁の過去を知ってしまうと、仁は誰も信用しないし、自分の欲望を捨てることも出来ないとも感じますが。
仁の動機が矮小で残念だという感想はたまに見かけますけど、私はこういう自分の存在意義を掴むために足掻くキャラクターが好き。他の理由だったら好きになっていなかったと思いますね。
周囲の動きを見てると、可能性は僅かながら残っていたのかなと私は思っていました。虎二や千倉が仁に沙那を任せたこともそうですし、特に丈が沙那にピアノを弾かせるのを止めようとするシーンは顕著ですね(もっともあのシーンの演出意図は、仁が自分のやり方を変えない頑なさだとは思いますが)。何をされてもどんな感情を向けられても、仁は変われない所まで来てしまっていた。
仁は無条件に自分を信頼していた丈と沙那を手酷く裏切ったあの時に、自分自身を汚しきったのだろうなと。

仁が二人を利用していたとしても、その関係は仁と沙那にとっては本物だったし、それが彼らの心の強さの土台になったのかも知れないとも感じました。
丈と沙那が裏切られて傷ついても仁を恨まなかったのは彼らの純粋さの証だと思いますし、二人が仁を恨むような精神性であればセブンチルドレンが心を開くこともなかったでしょう。

他者を信じることは、時として相手への過度で間違った期待であったりする。でも丈と沙那は裏切られても仁を責めず、自分の心と使命に従った。二人はある面では最後まで仁を信じ、仁を信じた自分の心を偽らなかった…自身の純粋さを自分自身で汚すことをしなかったのだと感じています。

丈役の野島健児さん、インタビューで「丈の心は虚無」だと監督から言われたそうで(大変な役だ…)。
そんな丈の空虚な心に流れ込んだものが深い悲しみと恐怖でも、それは丈が知らない感情のひとつで、丈にとって新しい発見ではあったのですよね。
セブンチルドレンの沙那への想いが、丈の心に生まれた感情とシンクロしていくのがすごく良かったと思う。
他人の感情でしか泣かなかった丈が、最後に仁のために泣いたのは丈自身の心の動きです。その空虚でなくなった心を抱えて、自分の意思で旅立って行くラストもすごく良かった。
丈の過去を気にする人もいますけど、私は過去が描かれなかったということは「何も無い」し「何も持っていない」し、「何も無いことにこそ意味がある」ということなのだと思っています。

沙那は無力で無知で純粋な少女です。
純粋さは時として愚かですが、悲しみが憎しみに変わりかけたセブンチルドレンの心を癒せるのは彼女だけでした。それはヴィーナスである沙那が、仁に裏切られた悲しみを憎しみに変えずにいられたからです。
沙那の心を支えたのもまた、丈の純粋さと愚かさであったと思います。
沙那もラストでは新しい一歩を踏み出し、丈を送り出す強さを手に入れている。再会が楽しみになるような爽やかさもすごく良かったです。
あのラストめっちゃ優しくて微笑ましくて好き。


おまけで、ごらのことも少し。
ごらはトラブルメーカーで、シリーズ構成がごらをもう少し上手く動かせれば良かった、と反省点として挙げているキャラクターです。
結果的には、レヴィナスの一般人の感覚を視聴者に提示するのが一番重要な役割となりました。生き延びるために倫理観も優しさも捨てて、はらわたまで腐った人間のひとりなわけですね。
ただし、終盤で少し様子が変わっています。ごらは大怪我をした丈を心配したり沙那への恋心を見せたりする。
私は彼を「人は純粋さを取り戻すことも出来る」と感じさせられるキャラクターだと思っています。人は自分で自分の心を汚していくけれども、良い出会いや自分自身の決断で純粋さを獲得していくこともある。
この世界にも少しは明るい未来を期待しても良いのではないかと感じられて、ごらはこれで良かったのだと思います。{/netabare}


【第1話「奈落」だけちょっと詳しく】
{netabare}劇場の内部に裸婦像とか鳥かごとか仮面とか示唆的なオブジェがあって、キャラクターの性質と合わせた演出だろうと思っていたら、やっぱり監督がコンテ切った時に意図したモンタージュとのこと。
沙那が助けたのがウシガエル。もっと可愛い生き物にするアニメもあるだろうけど、沙那の純粋さを示すにはあまり女子好みではない動物のほうが適していると思う。後に丈が、特区も貧民街も「同じ腐ったはらわたの匂い」と言っているし、見た目や住処が違っていても中身は変わらないということかなと思うんですよね。
放射性廃棄物や毒物が入っていたドラム缶が簡易的な橋をかけるのに使われてしまっていたりとか、この世界やばいなあっていうのをしっかり押し出してくる…。
地下壕変わりに沙那を避難させた舞台下の奈落。サブタイも「奈落」というのが、この先暗い展開になるのだろうと思わせる。
最終話でもまたここに戻ってくるのですが、モンタージュに使用されたものがどうなったか確かめるのも面白いですよ。{/netabare}


【余談】
{netabare}DVDに付いてる冊子に監督インタビューがあり「現時点での僕の代表作です」とあって、40年以上のキャリアの中で現在唯一のオリジナルアニメなんだよなあと遠い目になってしまった…。オリジナルも出来るとは思っていたけど、リアル系でもここまで突き詰めた作りができるとは失礼ながら思ってはいませんでした。作中の描写に少しでも説得力を持たせるために最初に特大の嘘を吐いておく手法も良い。
最近こういう素直で丁寧なロボットアニメ見てなかったので、なんだか心が洗われました(笑)。

公式サイトの監督インタビュー
http://www.innocent-v.com/special_interview.html

これによると準備期間が一年ちょっと位みたいなんだけど…。それでオリジナルアニメ作るとか、ハードワーク過ぎてどういうことなの…???(この前後数年は川越監督は休みなく働いているので…いや、多分暇が出来ればTVアンパンマンのお仕事が常に入るんだから途切れることは無いだろうな…)
それからミリタリー描写のバランス(アメリカの軍人さんからは褒めて貰えるような描写でも、私達一般人にとっては馴染まない)の難しさ等についても語られていたり。

川越監督はジャンルごとにストーリーの王道を掴むのが上手で、元々実写を志していただけあって演出の引き出しも多い。アニメ的な演出とそうでない演出を織り交ぜることもできる。アンパンマンシリーズとダイナミック作品を並行できるのは、ジャンルに求められる倫理観・リアリティの線引きを明確化して最後まで一貫できるから。
監督はいつも少しづつ新しいことを、普段通りにやり続けて、かつやり通している。スタッフとのコミュニケーションもきちんと取れる方のようですし、アニメ監督としては優秀な人だと思っています。職人的かと思えば独創的な部分も見せてくれたりしますしね。懇意のアニメプロデューサー南喜長さんの存在も大きいです。
ここ何年かの間にもコンスタントに新作を担当されているので、追いかけるのがすごく楽しいです。
{/netabare}
(2023.3.19)

投稿 : 2024/09/07
♥ : 3
ネタバレ

グリーン馨 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

面白くなりそうなアニメだった。

以前DVDのCMを見て気になっていたタイトルでした。WOWOWでやっていたので当時は放映している事にまったく気が付かなかったです。

前半まで良いテンポで進み、話も先が気になる感じで程良く情報が小出しにされるのでとても面白い!と思って見ていました。

ですが、ラストにかけて話にもたつきを感じました。
設定も世界観もとてもいいです。丈と仁と沙那のキャラクターもとても魅力的です。
CGでのロボットアクションもスピード感があってバトルも見やすい!

それだけにラストにかけて話をまとめきれなかった感じがあり残念に思いました。
構成が問題というよりは全体的に話数が足りなかった故に…という感じが。
前半が面白く期待値が高いだけに後半のぐだりが余計に目立ちます。

うーーーーーん、悪くはないけど…もう一度見たいとは思わないかな、という感じです。


{netabare}





話も悪くない。丈と仁の対比も面白いしキャラも立ってていい。
ただ綺麗にまとめきれなかった感じがして話の評価が微妙になる。

対比させるなら仁をとことん悪役にしてラスボスにしたほうが面白かったのでは、と思ってしまいます。仁が裏切ったシーンはそれまでの話の積み重ねがあっただけにとても衝撃的でしたし、面白い展開だと思います。

なのにラスト、なんであんな小悪党になってしまったんだ…という感じ。
ドレイクがラスボスだったとしても、あの仁の終わり方はちょっと雑な感じがします。

1クールだと仁が裏切るまでが長い気もする。でもあれだけの長さがあったから仁が裏切ったときのインパクトがあって面白い。じゃあ2クールにしたらっていうとあの話があと12話膨らんだところで…とも思ってしまう。

うーん…2クールだったらラストが違ってたのかな〜なんて。

過去がなかなか語られないのでやきもきしながらすごい期待して見るのです。
でもいざ過去がわかったときが薄い!!こんだけ焦らしてバラすんだからもっと派手に!!濃く!!やって欲しかったと思いました。

うーん…やっぱり2クールだったら…と思ってしまいます。

{/netabare}

投稿 : 2024/09/07
♥ : 2

りおんぱん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

タイトルなし

ファントムを脱走した葛城丈と鶴沢仁は
「ヴィーナス」と呼ばれる登戸沙那を連れ逃亡生活をしていた
一人の少女を巡り時代が大きく動こうとしていた


~感想~
各キャラはそれぞれの私欲でのみ行動しているところに
スケールの小ささを感じてしまう
丈は無口で仁を信頼し常に仁と共にいて
自分の意志で行動するタイプではなく最初はそれでもよかったが
後半もう少ししっかりしてほしかったかな

全体的にシリアスで世界観がはっきりしていない
1クールでは少し無理があったのでは?

投稿 : 2024/09/07
♥ : 3
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