ハルフィルムメーカーで魔法少女なTVアニメ動画ランキング 5

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のハルフィルムメーカーで魔法少女な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月23日の時点で一番のハルフィルムメーカーで魔法少女なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

61.9 1 ハルフィルムメーカーで魔法少女なアニメランキング1位
撲殺天使ドクロちゃん2(TVアニメ動画)

2007年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (321)
1943人が棚に入れました
そのぶっ飛んだ設定とシュールな作風で一部のマニアックなユーザーに深く静かに大人気のギャグライトノベル『撲殺天使ドクロちゃん』の第2期シリーズ。
聖ゲルニカ学園に通う普通の中学2年生・草壁桜の机の引出しから、ある日突然現れた天使・ドクロちゃん。
しかし、未来から来たという天使のドクロちゃんには困ったクセがあった…。
桜を想うがあまり魔法のアイテム「エスカリボルグ」で撲殺してしまい、その度に謎の擬音(魔法?)「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ~♪」によって復活させる愛と涙の血みどろ物語。

セメント さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ぴぴるぴるぴるぴぴるぴー

2期全4話

ぴぴるぴるぴるぴぴるぴーぴぴるぴるぴるぴぴるぴー♪
魔法を擬音で人生やり直してあげるー♪
千葉さんの歌う「撲殺天使ドクロちゃん2007」はもちろんのこと
EDの「撲殺音頭でドクロちゃん」 も良曲です

ドクロちゃんの髪が水色になってます
水色髪って私かなり好きなんですよね
あれはセーラーマーキュリーから始まり(ry

邪道魔法少女シリーズだけあって、ギャグ一辺倒です
喝!!!!

投稿 : 2024/11/23
♥ : 1

ジェロニモ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

久しぶりに笑えるアニメに遭遇したぞぉ!

まずは、
すごく残念な気持ちが強いことをお伝えします!!
(いい意味でね)


なぜなら
2期が全4話あわせても
合計で1時間もないからです。


こんなに面白いんだから
正直もっと観たかったです!

マジで3期を希望しますね!


えー、その少ない話数の中でも
特に面白くてオススメなのが第2話です!

お風呂の話で、エロさでは1番だと思うのですが
そのエロさが逆に、すごく笑いを誘うのですよwwwwww

もう2話だけで
どれほど笑ったことかww

いやもうホントに楽しいので興味のある方は是非ww

投稿 : 2024/11/23
♥ : 10

64.9 2 ハルフィルムメーカーで魔法少女なアニメランキング2位
ふしぎ星の☆ふたご姫(TVアニメ動画)

2005年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (25)
258人が棚に入れました
広い宇宙をただよう金平糖型の小さな空洞惑星「ふしぎ星」は、中心に人工太陽をもち、その内側に(ペルシダー、もしくはダイソン球のように)7つの国がある。ところが、ある日突然人工太陽の光(作品では「おひさまのめぐみ」という)が衰え、ふしぎ星に異変が起こる。その光を取り戻すため、太陽光を管理する「おひさまの国」のふたごの半人前プリンセス、ファインとレインが使命を受けて奔走する。

声優・キャラクター
小島めぐみ、後藤邑子、こおろぎさとみ、柿原徹也、皆川純子

どどる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

ゆるゆるっとみてみてー

深夜アニメの枠組みで言えば日常系に分類されるだろうアニメ。

プリンセスたちはおひさまのめぐみが衰えて冷えゆく惑星を救済する使命を帯びている。
おひさまの恵みが衰えれば惑星は冷えて、人類動物植物は死に絶えてしまう。
ふたご姫は言う。
だいじょうぶだいじょうぶ。わたしたちがすくえば。
ってそんなことほんとうにできるの~!?

どういう態度でこのアニメを見ればいいのか一発で分かります。
そして、その方向性がぶれたりクオリティが一定以下に下がることはない。
緩急を求めない日常アニメだからこそ、なじんだキャラクターが安定したおはなしを提供してくれるあたたかさが染みます。
ゆるゆるっとたのしい。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 1

67.2 3 ハルフィルムメーカーで魔法少女なアニメランキング3位
ふしぎ星の☆ふたご姫 Gyu!(TVアニメ動画)

2006年春アニメ
★★★★☆ 4.0 (12)
137人が棚に入れました
「ふしぎ星」の危機を救った「おひさまの国」のふたごのプリンセス、ファインとレインは、故郷を離れ、ロイヤル・ワンダープラネットにある宇宙中の様々な星からの留学生が集う全寮制のロイヤル・ワンダー学園に入学する。しかし、学園は入学前に想像していた「楽しい学園生活」にほど遠く、無意味に厳しい校則や建前主義の横行でとても重苦しい雰囲気。2人はこの雰囲気を打破し、学園を明るく楽しい場所にすべく「友だち100万人」を合い言葉に立ち上がる。

声優・キャラクター
小島めぐみ、後藤邑子、金田朋子、佐藤利奈、こおろぎさとみ、加藤英美里、立花慎之介、丸山優子、緒乃冬華、川崎恵理子、升望、坂巻亮祐、加藤奈々絵、柿原徹也、皆川純子、水橋かおり、福圓美里、下野紘、すきがら沙智、鈴木みさと、杉山佳寿子

58.2 4 ハルフィルムメーカーで魔法少女なアニメランキング4位
魔法遣いに大切なこと 夏のソラ(TVアニメ動画)

2008年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (110)
680人が棚に入れました
『魔法遣いに大切なこと ~夏のソラ~』は、TVアニメ「魔法遣いに大切なこと」の第2シリーズ。
国家機関である「魔法局」によって任命された、魔法の能力を有する「魔法士」と呼ばれる人々が存在する現代の日本。その魔法士になるために、研修先となる東京へ集う16歳の少年少女たち。
物語は魔法士になるために北海道・美瑛から上京した16歳の少女・鈴木ソラと、彼女とともに研修を経験する緑川豪太たち5人の少年少女、彼女たちに関わる指導員たち――人と人とのふれあい、思春期の輝きを鮮やかに描く、青春ストーリー。

声優・キャラクター
花澤香菜、前野智昭、井上麻里奈、浪川大輔、高橋美佳子、沢海陽子、掟ポルシェ、笹生実久、小山力也、高乃麗

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

心を込めてかけた魔法、みんなに伝わりましたか?

私的にはこの作品は隠れた名作・・・かもしれない作品でした。

◆この作品の内容は・・・
序盤は北海道の美瑛町から始まります。
この町に住む一人の女の子が一人前の魔法遣いになる為、東京の下北沢に魔法研修に上京し、いろいろな人とふれあい、同じ研修生の友達と絆を深め合っていく青春アニメ。

◆1期と比べて・・・
ストーリーの流れは1期と同じです。
しかし1期とは別物の作品といっても過言ではありません。
制作会社が変わり、作画が大幅変更。
魔法局の設定も1期は完全に管理された近代社会という感じでしたが、この2期では普通の学校という感じでした。
1期よりもだいぶゆったりとした雰囲気ですが、それもそのばず、なぜなら制作会社は「ARIA」を制作した会社なのですから。
登場人物達は1期のメンバーと全く関係ないので、この2期を視聴する時に1期を見ていなくてもさしつかえはありません。
あらゆる点で1期よりもこの2期の方が良くできた内容になっていると感じました。

◆作画について・・・
現時点、300タイトル以上アニメを見た私ですが、こんな作品は初めてでした。
なぜならこの作中での背景がほとんど実写で描かれています。
登場人物・動物・動いている車・登場人物達が手にする小物・建物の室内などはアニメで描かれていますが、屋外の風景は完全実写です。
実写+アニメーションの融合は良い出来だと思いますが、一部モブキャラ達の静止画が実写背景の中で浮いてしまっていてこの辺には違和感を感じてしまうかも知れないですね。

◆見どころは・・・
やはりこの実写での映像美ですね!
序盤の北海道美瑛町といい、下北沢の町といい、作中で訪れる江の島など、実際に自分自身がその場所に訪れているような錯覚に見舞われました。

◆ストーリーの見どころは・・・
魔法遣いの研修として、依頼された仕事を魔法でこなす研修生達。
しかし中には、依頼内容にはそぐわない事を求めてくる依頼者、魔法がうまく使えない人、依頼は達成してもその達成は幸せとは言えない結果に終わる・・・など、研修生達はいろいろ悩まされます。
でも仲間達で絆を深め、成長していく姿は青春を感じて良かったです。
正直なところ「映像美>ストーリー」の図式でこの作品を視聴しているような気持にもなるかもしれません。
しかし終盤思いもよらない展開が待っており、そこには切ないけどとても心に残る感動がありました。
最終回はすごく良いお話でした!

◆音楽について・・・
作中流れる挿入歌はいわゆるストリートミュージックでございます。
毎話ごとに曲が変わり、とてもこの作品の雰囲気と良く合った心にジーンとくる曲ばかりでした。

◆声優陣は・・・
鈴木ソラ  :花澤香菜(Isのシャルロット・デュノア)
緑川豪太  :前野智昭(アマガミSSの橘純一)
浅葱ほのみ:井上麻里奈(みなみけの南夏奈)
山吹ひより :高橋美佳子(緋弾のアリアの星伽白雪)
黒田浩二  :浪川大輔(君に届けの風早翔太)
原誠一郎  :小山力也(24のジャック・バウアー)

◆最後に一言・・・
私、美瑛町には行ったことがありますが、もう一度行ってみたくなりましたよ。
あの哲学の木の場所へ・・・。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 15
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

夏色の魔法が教えてくれる大切なこと

夏らしいアニメということで選びました。
これの一期に当たる『魔法遣いに大切なこと』の方は見てませんが、どうやら設定を共有したアナザーストーリーなので問題なかったようです。


あらすじ
{netabare}
北海道の美瑛(びえい)に住む16歳の少女、鈴木ソラは魔法遣い(=魔法士)になるための研修を受けるため、魔法局のある霞が関へ上京する。

そこで研修を受けながら、研修生は別々の魔法事務所へ下宿しつつ実地での経験を積むことになる。

魔法を学びながら成長していくソラ達の夏が始まった。
{/netabare}


まず、かなり絵が特徴的です。小林治監督は『BECK』や『天元突破グレンラガン』でも有名かと思います。
キャラクターの造形を丸っこく崩し気味に描くので、好き嫌いが分かれそうです。自分は正直このアニメには合ってないと感じました。
監督の趣味なのか、下北沢を舞台にしたりミュージシャンをよく出したり、その辺りのサブカル臭も相性が悪かったように見えます。

背景作画をリアルに近づけたのも効果があったのか疑問です。キャラクターが浮いて見えるような・・・それが狙いだとしたら何の意味があるのか、ちょっと意図を測りかねます。



作画は置いておいて、ストーリーはとても良かったです。

ファンタジー的存在である魔法がリアルに溶け込んで使われているアニメ、かなり珍しいと思います。
ただファンタジーとリアルが混在しているだけじゃなく、かなり特殊な設定です。


魔法遣いでなくとも魔法の存在は知っていて、そうした一般人のために魔法を遣う世界であり、バトルとか変身とか派手な魔法はありません。魔法士は免許制で勝手に魔法を使うのはご法度です。

人を救ったり笑顔にするための、ほんの少し超常的な力が魔法です。
魔法士は依頼人と向き合って、心を通じ合わせ願いを叶えます。
作中でも、魔法は力や技術じゃなく気持ちが大事だと何度も明言されています。

魔法を介して人々が幸せになれる、優しさに溢れています。
出てくる人間がみんな優しい雰囲気なのも好きです。

ただ一つ重要なのが
{netabare}
人の生死に関わる魔法は使えないと言うことです。禁止されているとかではなく、存在しないとされています。
それはやはり魔法は所詮生きる上での手助けであって、生死に関与するのは正しくないという考えからでしょう。
この世界での魔法とは、常軌を逸した反則技ではなく人の願いに呼応して起こる不思議な出来事くらいの捉え方です。
{/netabare}



夏のソラ、というタイトルの通りソラを見ていると儚くて眩しい夏の香りがしました。
ソラは白いワンピースに麦わら帽子が似合うような夏色美少女で、「なまら~べさ!」って訛り方がとても可愛らしい。
豪太との恋愛模様も見ているこっちがむず痒くなるくらい微笑ましい。

儚くて力強く輝く夏そのものがソラに重なって見えました。
OP主題歌の「Fly Away」も最高に夏気分です。


ただ、最後は物悲しい終わり方・・・・。
ソラちゃんらしい、優しい魔法でした。
{netabare}
死んだお父さんのために、自分の花嫁姿を見せる。そしてその相手は豪太という・・・。なんだか夢のような空間でしたが、魔法はあんなこともできるんですね。
安らかに母の腕の中で眠るソラの顔は嬉しそうでした。

普通周りの人には自分の事なんか忘れてくれって言う所を、豪太にだけは「忘れないで」と言うのが印象的でした。
自分のことを引きずって生きていてほしくないという言い分はよく聞きますが、やっぱり好きな人には覚えていてくれてほしいだろうし、ソラは豪太がそんな弱い人間じゃないと分かっていたんでしょう。
悲しい、けど悲劇ではなかったです。
{/netabare}


ソラと共に学ぶ学友の豪太、ほのみ、ひより、浩二達も少しずつ成長して絆が深まっていく過程が丁寧で、誰の視点で見ても楽しめるのではないかと思います。
豪太、ほのみ、浩二辺りは最初嫌な性格でした(笑) が、ソラと触れ合う内に優しくなっていくのが分かりました。
浅葱ほのみは正に理想のツンデレキャラ!ツン9割デレ1割→ツン7割デレ3割くらいの絶妙な変わり具合に感動です。

ソラ役の花澤香菜さん、豪太役の前野智昭さん、ほのみ役の井上麻里奈さん、ひより役の高橋美佳子さんは素晴らしかったです!
浪川大輔さんは・・・BECKの方が良かったかな(笑)



一見して地味だと感じる作り・・・ながら、流れる音楽と台詞が耳に残る辺りは同じく?北海道が舞台の『北へ。〜Diamond Dust Drops〜』と通じるところがあります。
続編ものだし絵も独特なのでかなり人を選んじゃってるんですよね。下北沢の雰囲気もちょっと馴染みにくいです。勿体ないです。

言葉だと説明しにくくて、しかし見ていくと引き込まれる要素はあるので、夏にオススメなアニメだと思います!

投稿 : 2024/11/23
♥ : 9

が~お さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

心をこめて

魔法、ほのぼの、恋愛アニメってところです。

1期の話とはキャラクターも違いますので内容はほとんど繋がっていませんが、設定は同じ感じです。個人的には1期から何年か経った後みたいに感じました。あとは内容も似ている部分があると思います。
しかし、2期では恋愛要素や、悲しい話もあったりと私はこちらの方が面白かったです。
最後では、ちょっと(´;ω;`)ブワッって感じになりました。

作画に関しては1期とはだいぶ変わってて、独特な感じがしました。個人的には面白いなって思いました。
音楽に関してもところどころ入ってくる歌がいい感じです。

ほのぼのしていて暖かくもあり、切ないこともあるいい作品だと思います。なかなか見やすい作品ですので一度ご覧になっては?

投稿 : 2024/11/23
♥ : 1

60.5 5 ハルフィルムメーカーで魔法少女なアニメランキング5位
うた∽かた(TVアニメ動画)

2004年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (85)
576人が棚に入れました
神奈川県の鎌倉に住む中学2年生の少女「一夏(いちか)」は一学期の最後の日、学校の大掃除の途中、藤堂誓唯から貰ったお守りのついた携帯電話を落としてしまう。下校途中にそれに気づいた一夏は夕暮れの学校に戻るが、不思議なことに携帯は鏡の中に入り込んでしまっていた。そこに不思議な少女舞夏が現れ、携帯を返す条件として『神精霊(ジン)』の力を使い、その感想文を代わりに書くことを要求してくる。こうしてあの想い出の夏が始まった…。

声優・キャラクター
本多陽子、浅野真澄、川上とも子、長谷優里奈、田村ゆかり、飛田展男、神奈延年、川村万梨阿
ネタバレ

おなべ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

あの夏の日

鎌倉を舞台に、中学2年生思春期真っ盛りの少女達の一夏を綴った青春アニメ。
主人公一夏ちゃんが鏡から出て来た謎の少女舞夏ちゃんと出会い、お守りに宿った「神精霊-ジン-」の視る力を使っていきます。
このジンが12種類あり、力を使う度にコスチュームも変わります。毎回デザインが違うのも、作品の見所の一つでしょう。


しかし、このアニメで主体になるのは、思春期の少女たちの心理描写。どこかで落とした物を探す、悪天候を晴天にする等、日常で巻き起こる些細な事件でジンの力を使います。そして、ジンの力を使ったからといって、必ずしも物事が万事解決せず、かえって嫌なものを視てしまうこともあります。真面目で今まで他人を疑った事もなかった主人公は、人のネチネチとしたネガティブな面を見て行き、段々身も心も弱っていくのです。
一夏ちゃんは病んでいくし…人間関係もギスギスしていくし…見ていて気持ちの良いもんじゃないです。鬱アニメの一例として挙げられるのは、このような気疲れしてしまうドロドロ要素が強いからでしょう。


何だと…世界征服を企む輩の野望を阻止する為にジンを使う魔法少女ものじゃなかったのか!?
当時視聴していた中坊の私は、イメージと違っていて、多いに期待を裏切られました。
中坊の頃は、明るい作品じゃないし、主人公死にそうだし、何だかあんま面白くないなーと思っていました。話が反れると、「うたかた」が始めて見た深夜アニメで、対象年齢高めのアニメは、皆こんな感じに暗くて、人間関係が複雑なのかなあ…、よく考えられててすごいなあ…、そうしみじみ感じていました(実際はそーでもないのも多いけど)。

しかし多少、年を重ねた今見返してみたら、SUGEEEEEE丁寧に作られていてビックリしました。見れば見るほど味が出て来る、スルメのようなアニメだなーと改めて考え直しました。


この作品には毎話多くの伏線が見え隠れします。初見だと意味有りげな台詞でよーわからんのですが、二回見ると「ああ、これはこういう意味だったのか…」「だからあんなこと言ったのか…」とわかる描写が多くて面白い。
逆に、伏線で溢れまくっている上、回収されるのが最終話なので、わかるまでは非常にヤキモキしてしまいます。どうしても若干台詞がテンポ悪く聞こえてしまいますね。最終話もやや強引な部分もありますし、結局触れられなかった設定もあります。

また、14歳の多感な時期である一夏の心境の変化を、繊細に描写しているのが良かったです。そんな一夏の心の変化に、ハラハラしながら見守っている舞夏も好いポジションです。この2人の友情は本当に美しい。まさにベストパートナーです(百合だって?百合でいいじゃないか、何が悪い!)。
私は実写映画にしろアニメにしろ、「キャラクターが自分の思っている事をべらべらと口にする」作品は好ましく思わないのですが、うたかたは演出で魅せてくれたのが非常に好印象でした。
例として挙げると
{netabare} 6話でセイとサヤが会話しているのを見た後、フェンスにネックレスが引っ掛かる場面。覗き見なんて悪い…と頭でわかっていても見ている一夏の考えが形になって出ていました。Bパート後半で、想像上でセイに全裸で追及するシーンも一見「!?」ですが、自分をさらけ出したい、セイさんのことで頭が一杯な心境がよく表現出来ていました。{/netabare}

中坊の頃でも強烈に印象的だったのは8話
{netabare} 記憶障害の患者に贈ったドライフラワーを、「こんなゴミみたいなの、花なんかじゃない!」なんて言われながら滅茶苦茶にされる場面。ドライフラワーを一生懸命に作った回想シーンも入れられ、「ゴミなんかじゃ、ありません…」と言う一夏ちゃんがもう、不憫で仕方がなかったです…。あんなこと目の前でされたらそりゃ心病みますわ。でも学校も患者の都合は配慮しなきゃならんかったなあ、と余計なこともしばらく考えてしまいました。 {/netabare}



また、作品を彩る音楽、背景描写がとても美しい。OP、EDもうたかたの世界覧にマッチしていて見事な選曲でした。シャボン玉みたいに丸っこいフォントも素敵です。


少女たちの生々しいガラスのハートのように繊細な心境や、トゲトゲとした裏のある台詞の掛け合いは胸に来るものがあります。キャラクター、特に一夏を好きになれないと感情移入しにくく、作品も楽しみくいでしょう。鬱々しい雰囲気にどんどんなっていくので、好き嫌いも別れそうです。


しかし、もう二度と来ることのない、たった一度きりの夏の思い出を甘酸っぱく、切なく感じられる世界覧は必見です。
"夏"を重点に置いた作品は多々ありますが、私にとって夏アニメと言えば「うたかた」です。未だに「一夏」といえば「IS-インフィニットストラトス-」よりも、「うたかた」を連想してしまいますね。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 15

k-papa さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

鎌倉と可愛い女の子・・・素晴らしい。

後藤圭二さんと門之園恵美さんのクリエータご夫妻が作り上げた鎌倉美少女アニメ。

背景の作り込みや鎌倉への思い入れが感じられて美しいです。
神秘感も混ざって不可思議な感じが良いですね。

神を開放していく姿はなんとなくカードキャプターさくら
みたいな所もありますが、それはそれで良いです。

綺麗な話だけではなく暗い所が明らかになって、
謎も明らかになってくるとまさかあの人が・・とか
いうこともあります。

鎌倉が舞台のアニメ作品も結構多いですが、
この作品はその中でもとても優れた方にはいると思いますよ。

投稿 : 2024/11/23
♥ : 9

テナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

思い出の作品。

実はこの作品を見たのは中学生の時で私がアニメにハマるキッカケとなったルーツ的な作品です。
この作品の1話の夕焼けのシーンを見て当時アニメーションはこんなに絵が綺麗なんだ!と感激して見始めた作品です。
大まかな話は主人公が太陽や雨などの力を借り様々な目線から世界を見て最後に重大な選択をする的な話しだったと思います。
見れば見る程惹かれて行く作品で全部見て最終回を見ると当時は色々考えさせられたり感動したりしたのを覚えています。
まだ、未視聴な方は是非みてみてください^ ^

投稿 : 2024/11/23
♥ : 5
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