魔女旅に出る さんの感想・評価
5.0
大人も子供も楽しめるファンタジーな物語
バレエ学校に通う少女が魔法少女になってバレエダンスを踊り人々を助ける物語です。一見、子供向けに見えますが蓋を開ければ謎が謎を呼ぶダークストーリーでもあります。実は彼女の正体は・・・本編を観てからのお楽しみです。第一は内容がぶっ飛んでいますが徐々になれてきますので、足切りせずに3話までは見てくださ。徐々にプリンセスチュチュの世界にハマっていくと思います。個人的にまどマギを視聴した方に全力で進めたい作品です。
魔女旅に出る さんの感想・評価
5.0
バレエ学校に通う少女が魔法少女になってバレエダンスを踊り人々を助ける物語です。一見、子供向けに見えますが蓋を開ければ謎が謎を呼ぶダークストーリーでもあります。実は彼女の正体は・・・本編を観てからのお楽しみです。第一は内容がぶっ飛んでいますが徐々になれてきますので、足切りせずに3話までは見てくださ。徐々にプリンセスチュチュの世界にハマっていくと思います。個人的にまどマギを視聴した方に全力で進めたい作品です。
ポロム さんの感想・評価
4.6
おジャ魔女どれみと作画や絵風は似てるのに
内容が大人向け・・いえ、大人でも楽しめる内容でした。
以前からずっと観たかったので、
通勤時間を利用してタブレットで加入してるアニメパスで視聴しました。
よく、宣伝のためか有名アーティストを使用するアニメが多いですが
このアニメはOPで世界観を壊すことなく、むしろ引き立てているので毎回飛ばせませんでした。
フルバのOPを歌った岡崎律子さんの優しい歌声が心に染みます。
間奏で「くるみ割り人形」の曲のフレーズが聞こえるので懐かしい気持ちになりました。
世界観もキャラクターも個性的で大好きです。
<気になったことや色々> ネタバレです
{netabare}あひるのお友達があひるの失敗を見る事が大好きで彼女の成功は好まない所とか
凄いドSで本当に友達なのか・・と思いましたが、仲は良さげでした。
猫先生は女の子たちを喜ばせるために言ってるのか本気で言ってるのかよくわからないです。
他のエピソードで猫先生が好きな子とデートしてお断りする描写から
現実でも「誰でも良い」という人程「理想が高い」と思いました。
そして、エデルさん・・・泣
自分の身体を焚き火にするなんて粋な計らいと優しさを忘れられません。
彼女を見ているとバレエの「コッペリア」を思い出します。
エデルが燃えた後の残り木から生まれたうずらがエデルの記憶を取り戻すシーンが鳥肌でした。
ドロッセルマイヤーがなんとなく不気味で、
一話一話のあらすじのナレーションさんも「昔々、一人の男が・・」(あーもう怖くて口にしたくないw)
と、初めから物騒で私がもしも小さい頃に観たら大泣きレベルです。
ふぁきあが物語を本当にする能力に目覚めた辺りから出てくる斧を持った人たちがめちゃ怖いし、
るぅちゃんの何とも言えない色気と後半のみゅうとの変貌はちょっとお子様には早い気がします(笑)
お気に入りキャラはふぁきあ。
彼、最初はすごーい感じ悪いんですよ。
でも、みゅうとを守りたい気持ちが強くて実は不器用で心優しい一面を見たらすごく、ふぁきあに惹かれました。
あひるに対して最初はよそ者のように思ってたのがいつしか友情に変わりそれが恋心に変わっていく過程が良いです。
あひるが人間に戻った後、服を着ていなくて素っ裸の姿を見て
赤面して目をそらすところに萌えてしまいました(笑)
前半ではあひる×みゅうとのEDでしたが、
後半の最後、あひるが語るはずの「愛」をるぅが語って王子がるぅを選んだ時は驚きました。
てっきりあひると結ばれるかと思っていたら20話からの怒涛の展開に「その線」はいつしか感じなくなってしまい、
独特の世界観とストーリーに酔いしれて後半は一気観しました。{/netabare}
<バレエエピソード>
ほんの少しの経験談なので飛ばして構いません。
{netabare}私は生まれつき右足の骨が多少曲がっていたので(バレエを習い治った)
母が治るようにと親心でバレエを3歳の時に習い始めました。
オープンしたてのバレエ教室は、
宝塚娘役の元トップスターの先生が開いた所で初めは私ともう一人の生徒でしたが、
後に各教室が勢揃いして大ホールで発表会を開けるほどに生徒が増え、
レッスンはとても厳しく、周りについて行けず挫折を味わいました。
作中のあひるの気持ちがなんだか凄くよくわかります。
5歳の時に自分から一度辞めて、バレエで歩き方を覚えたためか
辞めて暫くたったある日、父に手を引かれて歩いてたら突然立ち止まり
「歩き方が・・・わからないの・・」と泣き出したことがあり、結局習いに戻りました。
小学生1年生からはバスを2つ乗り継いで隣町まで一人で習いに行って
夜遅くに帰ってきたのも記憶に懐かしいです。
クラシックの基礎を覚えて周りがトウシューズを履く中
私だけトウシューズを履くことを許されず、何度も先生に怒られ
足先でポーズを直され、神経が、筋肉がプチプチ切れるような音と痛みを忘れられません。
周りの同期や友達が履いているトウシューズが羨ましく思う半面、
外反母趾になり血豆が出来て「爪の色が変になったから、ペディキュア塗ったんだ」
と、見せてくる友達の姿は胸が痛かったです。
彼女のトウシューズはうっすらと血が滲んで染み付いていました。
今、大人になって思いますが、トウシューズを履くということは、
バランス感覚と基礎がしっかり出来てないと捻挫や怪我の元となることと
先生の配慮だった気がします。
それから10歳でバレエを辞めることになりますが、
その後たくさん色んな習い事を経験した結果、今のベリーダンスと出会いました。
(書きたいけど長くなるのでまたいつか・・) {/netabare}
プリンセスチュチュとなったあひるの一人のパ・ド・ドゥの足の震え具合
(あのバランス感覚と痛みはどれくらいだろう)
OPのアヒルの姿、作中のマイム。
アラベスク、グラン・フェッテ。どれも懐かしいです。
プリンセスチュチュを見た後、つい昔みたいに踊りたくなって
自室でピルエット(片足軸で回転する技)してしまいました。
一つ後悔は、柔軟性を保つために辞めた後もストレッチをサボらなければ良かったということだけ。
もう今は体が硬い・・(震え声)
ワタ さんの感想・評価
4.3
いやー、これは面白かったです。
内容自体もそうですが、他作品にはない斬新な試みが凄く面白いですね。
総監督を務めるのは「ARIA」「カレイドスター」などの監督でもある佐藤順一。
一応、魔法少女モノと言える作品で
主人公の少女・あひるはプリンセスチュチュに変身して
バレエを踊ることで相手と対話し、改心させることにより
王子の失われれた心のカケラを取り戻していく、というお話。
キャラデザや主要キャラの性格など、少女向けでメルヘ~ンな世界観だし
バレエシーンのミュージカル風の演出なども合わない人はダメかもしれません。
自分もちょっと抵抗あったんですが、物語の壮大な仕掛けもあって徐々に引き込まれましたね。
{netabare}本作は所謂メタアニメというやつで、作り物の世界であることを否応無しに思い知らされます。
何しろ、物語の作者であるドロッセルマイヤーが頻繁に介入してきますからねw
この構造のせいで、キャラへの感情移入が阻害されるという意見もあるようですが
個人的には割と感情移入しながら観られました。
「ふぁきあ」とか、最初は何だこのいけ好かないホモ野郎とか思ってたけど
印象が全く変わりましたからね。ある意味作中最萌キャラと言っていいw
それに終盤になると、主要キャラ達が物語の世界の住人であることを自覚して
自らの物語の中での立ち位置に対する葛藤が描かれるのが良かった。
「避けられない悲劇からハッピーエンドへ」「私の物語は私が創る!」
本作がメタ構造であることにきちんと意味を持たせている点を高評価。
メタ構造だからこそ、熱く心に響く展開です。{/netabare}
それにしてもBGMが素晴らしい。有名なクラシック曲が使用されているのですが
これがバレエシーンと絶妙にマッチしているだけでなく
物語やキャラのモチーフとしても活用されており
クラシックの音楽的な意味を知っていると、より楽しめるとのこと。
物語の結末含め、この独特な世界観を貫き通したことが何より素晴らしい。
これ程一切の妥協なく、丁寧に作り込まれた作品もそうそうないと思うので
もっと多くの方に観て欲しいですね。
剣道部 さんの感想・評価
1.0
[文量→大盛り・内容→酷評系]
【総括】
作品としては、所謂「ローファンタジー」。現実の世界の中に、魔法が1つの技術として溶け込んでいる世界観です。
なんかこう、セミプロ集団による、自主製作のwebアニメを長々と観せられている感じを受けました。
無駄に独特な(芸術的風の)映像表現。甘い設定。なんだか温かみのある作風、なのに泣けない穴だらけの脚本。
いや~、これは久々に、「観て損」ではなく、「観て腹が立つ」レベルでした。
(中盤まではまだ良かったし、無難にまとめなかったチャレンジ精神は買うけれど)。
強いて良さを挙げろと言われれば、OPの「Fly Away」が格好良かったことと、劇中歌がいずれも良かったことです。音楽だけですな、見所は。
絵柄に似合わず、ある意味ではクレイジーな作品なので、未視聴且つ興味がある方は、ネタバレなしで視聴してみて下さい。
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
ちなみにこのレビュー、今や書くレビューの2割は酷評レビューになってしまった私が、あにこれで最初(かなり初期)に書いた酷評レビューかもしれません(苦笑)
{netabare}
あの「実写の背景に手描きキャラを重ねたような絵の表現(レタッチ加工)(フィルター加工)」を作為的に考えると、「現実の社会に存在する魔法」=「リアルにファンタジーが重なる世界」と考えられ、本作にはマッチしているのかもしれない。
良い悪いは別にして、作画はそんなに嫌いではなかった。
そんなことより問題なことは山ほどある。
まず腑に落ちないのが、「研修生による実地研修」というシステム。
「金庫の鍵を開ける」「保険証を探す」とかなら、失敗してもリスクがない(師匠がフォローできる)から分かる(が、器物破損してた)。でも、「亡夫の形見の再生」とか、(燃え尽きて消し炭になるところだったし)「昏睡状態の妻を起こす」とか、(下手すれば死ぬし)リスクでかすぎるでしょ。しかも、依頼者の承諾(注文)なしに。
→3話の金庫のクダリで、依頼者のおばさんが、魔法を使うのが原さん(師匠)じゃないことに驚いていたことから、誰が依頼をこなすかは、魔法事務所の方に選択権があることが分かる。
あんなんを向こうの都合で研修生にやられたら困る。「今日の手術なんですが、研修生にやってもらいます」と言われたら、ガチでキレますよ、普通(苦笑)
それとも、「研修生ならタダ(割安)」とかなのかな? だとすれば、「普通の魔法依頼が出来ない貧乏」と納得できるけど、それはそれで世知辛い。
……そして、何より、「主人公の死」という衝撃的なラスト。あれはビビった。
別に主人公を絶対に死なすな、とは言わない。しかし、「死」は現実でもアニメでも重いので、その扱いは慎重になる必要がある。
主人公の「ソラ」は、「実は余命1年で、亡き父親の(娘の花嫁姿が見たい)という願いを魔法で叶えるため、魔法士の資格をとりたくて、研修を行っていた」という設定が終盤で出てくるが、かなり頭のオカシイことを言っている。
大前提として、亡き父親が観たかったのは「娘の花嫁姿」ではなく、「娘が愛する人と結ばれ、幸せに生きる姿」だったのではないだろうか? (まだ娘が幼い時に、まさか自分と同じ病気で夭逝するとは思わないだろうから、あの依頼は「ソラが死ぬ前にせめて花嫁衣装を着てくれ」ではなく、「長生きして、幸せになってくれ」だということは、容易に想像がつく)。
それは、魔法でどうにかなる話ではない。逆に、単に白無垢姿になりゃー良いなら、魔法の必要なし。着物屋ででもネットででもなんででも買えば良い。
そもそもここから、一番大事な設定が破綻している。
それに、「魔法士の資格をとる」って、必要なこと? 別に自由に魔法使ってたやん、資格なんかなくても。それとも、専門的に勉強しなければ使えないほど難しい魔法なのか? よくわからん。どうせ死んじゃうって諦めているなら、法律違反だとしても問題ないし。
そんな小さなメリットのために、母親や親友と過ごせる大切な最後の1ヶ月を放棄する必要があったのだろうか? 甚だ疑問だ(東京に行って良かった、豪太と出会えた、は、結果論であり、ソラが研修に行こうと決意を固めたこととは、時系列的に因果関係はない)。
だったら普通に、「ソラの夢は父と同じ魔法士になることで、残された人生の中でどうしても叶えたい夢だった」「その中で好きな人もできた。最期に少しだけでも幸せだった」だけで良かったと思う、全然。
あるいは、「もっとガッチリとソラと豪太の恋愛にスポットを当て、最期にちゃんと結婚する→死」という悲恋の流れか。
ただ、そうなると、「ソラが焦って結婚相手を探している」って感じにもなりそうなので、父親からの依頼を明かすタイミングが難しそうだ(というか、研修が1ヶ月だから難しい。3ヶ月くらいあって、2クール分の尺をかけられれば、ラストシーンで視聴者を泣かせることもできたかもしれない)。
豪太もよく分からんし。
5年も経って、ソラを忘れられず、「彼女」と言って会いに行くくらいなら、最期の時も一緒にいてやれよ、と思う。「それぞれが夢に向かう」「ソラが死んでも忘れない存在」を描きたかったのだろうが、やっぱり、「サーフィンなんかしてる場合か?」と思ってしまった。
最悪、何らかの奇跡が起きて病気が治るとか、修行を続けた豪太が5年後にソラを生き返らせるとか、そんなチープな展開ですら、本作よりはマトモに思えてしまう。
アニメ「くまみこ」では、(他作品ネタバレ){netabare}日常癒し系から、まさかの洗脳というサイコパスなラスト{/netabare}の展開に衝撃を受けたが、(ストーリーは全然違うけど)同じような衝撃を本作でも受けた。
まあとにかく、何をしたかったか、中途半端且つ意味不明で不快な作品だった。
「恋愛」と「家族愛」を「死」でくるんで「感動」を表現しようとしたが、設定と伏線がガバガバなんで、「不愉快」しか残らなかった。
こんな雑な脚本の中で死んだソラが可哀想だ(⬅これを一番言いたい)。
悲劇を感動的に魅せる力がないのなら、黙ってハッピーエンドにしていれば良いものを。
(ちなみに剣道部は、死を雑に扱うアニメに対して、厳しくなる傾向があります)
あと、別に間違いではないんだろうけど、「トライ・アンド・エラー」よりも「トライアル・アンド・エラー」の方が一般的な気がする。分かりやすくしたかったのかな?
{/netabare}
【余談(原作ネタバレ)】
{netabare}(私は原作未読なので)原作を読んでいる方のレビューを拝読いたしましたが、原作ではどうやら、はじめからソラの死の予感を匂わせ、その中でも明るく振る舞う健気なソラの姿に心打たれたそうです。また、ソラの魔法も、アニメのように初めから上手ではなく、父の依頼を果たすために一生懸命努力し、成長が観られたということで。だからこそ、ラストシーンに感動があった、と。
それが本当なら、完全に原作改悪ですね。
「このラストにしたい」なら、序盤から、もっとソラの死、時間制限を示唆しておくべきだと思っていました。アニメの作り方が下手くそです。
{/netabare}
【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
背景は実写のようであり、人物は手描き感がある独特の作画ですね。遠山君、黒髪の繊細な美少年をイメージしてたのに、違ったw 声優さんの演技が、微妙? 方言が浮いてる感じもする。
2話目
下北沢か~。東京でも好きな街のひとつだな~。あの「ごちゃっと感」は良いよね~♪
3話目
ソラちゃん、かなり踏み込むね。結果オーライだったけど、クビでも仕方ないよね。器物破損だし。依頼人のおばさんのデレ具合に、なんか不自然さを感じました。
4話目
緑川の父をあんな不細工にする意味が分からない(あれで笑いがおきても、世界観ぶれる)し、あの程度で出ていく妻って、どうなんだろう。
5話目
いや、昏睡状態の妻に研修生が魔法をかけ、起きたものの記憶がないって、訴訟ものじゃ?
6話目
小さな女の子探しか。女子中高生がやるから良いが、私たちオッサンがやってたら通報されるかも(笑)
7話目
「黒田、学校やめるってよ」w 魔法使いの悩みというより、サービス業の悩みというか、営業の悩みというか。
8話目
魔法使いじゃなければ出来ないこと、ではなかったね。
9話目
微妙な恋愛模様。ひより&ほのみ の電話のやり取りは良かった。つか、ソラと豪太がここまで急に彼氏彼女してるのに、違和感が。
10話目
所々に伏線はあったが、衝撃の展開。でも、余命幾ばくもない人間をつかまえて、本人なりに「なんとか」死を受け止め(ようとし)ているのに、「生きたいんだろ!」と当たり前で残酷な真実を突きつけることは、果たして正しいのだろうか?
11話目
たった1ヶ月の研修でここまで泣ける自信が、自分にはないな(苦笑)
12話目
いや、豪太、美瑛に行けよ。いや、普通に死ぬんかい(汗) つか、あと1日遅かったら、母親に会えなかったじゃん。
{/netabare}
大和撫子 さんの感想・評価
4.0
私的にはこの作品は隠れた名作・・・かもしれない作品でした。
◆この作品の内容は・・・
序盤は北海道の美瑛町から始まります。
この町に住む一人の女の子が一人前の魔法遣いになる為、東京の下北沢に魔法研修に上京し、いろいろな人とふれあい、同じ研修生の友達と絆を深め合っていく青春アニメ。
◆1期と比べて・・・
ストーリーの流れは1期と同じです。
しかし1期とは別物の作品といっても過言ではありません。
制作会社が変わり、作画が大幅変更。
魔法局の設定も1期は完全に管理された近代社会という感じでしたが、この2期では普通の学校という感じでした。
1期よりもだいぶゆったりとした雰囲気ですが、それもそのばず、なぜなら制作会社は「ARIA」を制作した会社なのですから。
登場人物達は1期のメンバーと全く関係ないので、この2期を視聴する時に1期を見ていなくてもさしつかえはありません。
あらゆる点で1期よりもこの2期の方が良くできた内容になっていると感じました。
◆作画について・・・
現時点、300タイトル以上アニメを見た私ですが、こんな作品は初めてでした。
なぜならこの作中での背景がほとんど実写で描かれています。
登場人物・動物・動いている車・登場人物達が手にする小物・建物の室内などはアニメで描かれていますが、屋外の風景は完全実写です。
実写+アニメーションの融合は良い出来だと思いますが、一部モブキャラ達の静止画が実写背景の中で浮いてしまっていてこの辺には違和感を感じてしまうかも知れないですね。
◆見どころは・・・
やはりこの実写での映像美ですね!
序盤の北海道美瑛町といい、下北沢の町といい、作中で訪れる江の島など、実際に自分自身がその場所に訪れているような錯覚に見舞われました。
◆ストーリーの見どころは・・・
魔法遣いの研修として、依頼された仕事を魔法でこなす研修生達。
しかし中には、依頼内容にはそぐわない事を求めてくる依頼者、魔法がうまく使えない人、依頼は達成してもその達成は幸せとは言えない結果に終わる・・・など、研修生達はいろいろ悩まされます。
でも仲間達で絆を深め、成長していく姿は青春を感じて良かったです。
正直なところ「映像美>ストーリー」の図式でこの作品を視聴しているような気持にもなるかもしれません。
しかし終盤思いもよらない展開が待っており、そこには切ないけどとても心に残る感動がありました。
最終回はすごく良いお話でした!
◆音楽について・・・
作中流れる挿入歌はいわゆるストリートミュージックでございます。
毎話ごとに曲が変わり、とてもこの作品の雰囲気と良く合った心にジーンとくる曲ばかりでした。
◆声優陣は・・・
鈴木ソラ :花澤香菜(Isのシャルロット・デュノア)
緑川豪太 :前野智昭(アマガミSSの橘純一)
浅葱ほのみ:井上麻里奈(みなみけの南夏奈)
山吹ひより :高橋美佳子(緋弾のアリアの星伽白雪)
黒田浩二 :浪川大輔(君に届けの風早翔太)
原誠一郎 :小山力也(24のジャック・バウアー)
◆最後に一言・・・
私、美瑛町には行ったことがありますが、もう一度行ってみたくなりましたよ。
あの哲学の木の場所へ・・・。
るぅるぅ さんの感想・評価
3.1
魔法が認知された社会で魔法局の研修を終え魔法士になる為、北海道美瑛町で育った主人公・鈴木ソラが東京下北沢を舞台に繰り広げる1ヵ月の出来事。
タイトルからもわかるように魔法使いではなく、魔法遣いです。つかう・つかわす と意味から。少しもじっているニュアンスの興味から視聴しましたが・・・内容は、良くも悪くない及第点という気持ちですね。
ソラが研修先で出会った少年少女達の人柄・性格を観ていると、どこかで観たような感覚に捕らわれ物語を楽しめない私がいましたね。
【視聴を考えている人は読まない方がいいです】以下にキャラについてのネタバレ及び不満点を綴らせて頂きます。
{netabare}緑川豪太
ソラと同じ研修先であり下宿する男の子。研修直前に魔法遣いの血筋と知り家庭崩壊するが、捻くれずぶっきら棒な優しさあり好感をもてます。
むしろ彼目線でストーリーをする方が面白かったと言える程、設定が良いだけに残念です。
魔法を使えない彼の焦点の疎かですね。家庭もアッサリと修復と拍子抜けです・・・ソラと恋への発展させる為のキャラとしての設定となっており同情したくなりますね。
黒田浩二
優等生であり魔法を行使する上で、おごりが強くプライドが高い。その為、依頼者とのいさかいで研修を辞め様とするが・・・それをフォローするソラ達に反し好意を抱いていた浅葱ほのみ の渇により立ち直る。伝えたいことはわかるが、1度の失敗でも人なんだから失敗しないことはない ともう少し捻りが欲しいと想ってしまいますね;
浅葱ほのみ・・・黒田浩二と違いおごりを持たず、たくましく口調が強い女の子。 黒田エピーソードの引き立て役。
山吹ひより・・・豪太の優しさに惹かれ恋するが、何も語らず何も発展しない。個性が押し潰されていると感じられ、置き去りにされたように思えました。{/netabare}
最後の結末についての感想
ソラの超展開{netabare} (魔法士特有の病気による死) {/netabare}で、強引に全て結びつけ感動させようという意図が露骨すぎますね。
{netabare}魔法というSF要素を用いて、 魔法を遣う者として、誰かの為になそうとする心が大事。思いやり、言葉ではわかりやすいですが、それを伝えるアニメとして展開で動かされているキャラでは響かないですね。 {/netabare}
原先生の過去や豪太を中心に進行したら、もっと違った評価ができましたね。
この世界観においての矛盾。
{netabare}魔法遣いは、DNAによってその家系から生まれ社会的にも認知されているにも関わらず、過去の豪太は魔法遣いと知ると豹変する友人・・・『社会的に認知されていない』描写は可笑しい過ぎますよ; {/netabare}
作画に実写映像を組み合わせた風景とキャラ。
北海道の美瑛の雄大な景色・哲学の木。下北沢の風情が漂っており絵として良かったですが、キャラのデザインが浮いている印象が強く好きではなかったです。
絵の統一性が無いと想うか、斬新で良いと評価するかの分かれ目ですね。
とってなむ さんの感想・評価
3.0
何かが足りなかった印象です
名作のオーラだけは醸し出してました
本作はわりと暗めのストーリーです
~あらすじ的な何か~
一学期の最終日は大掃除
主人公である一夏はある人から貰ったお守りのついた携帯を掃除中に落としてしまいます
帰り際に気付いた一夏は掃除していた教室にカムバック
そしたら携帯は大きな鏡のなかに…?
鏡の中からこんにちは、謎の少女が現れます
『返してほしい?なら私と契約しなさい』
台詞も内容も全然違うけどこんな感じで、
一夏は魔法少女(仮)にさせられます
『思い出』ではなく『想い出』の夏が始まるわけです…
1話観たときはちょっと鳥肌立ちました
暗めの雰囲気となんとも言えないオーラが
この作品を包んでおり、緊張感がありました
ただ、全話視聴後は少しガッカリ
色々と残念でした
まず気になるのが作画
1話目はまだ良かったのですが、回が進む毎に酷くなっていった気がします
特に背景が…
綺麗なとこは綺麗なので、それだけに残念です
次に登場人物たち
なんか怖い
表情や行動がいちいちおかしい。。
噛み合ってない会話などもあり、不気味でした
まぁ元々、ダークな内容なのでいいのかもしれませんが
そして説明不足なところ
いきなり、謎の単語が出てきたりしてワッツ?ってなりました
代表的なのが『ルール違反』
いやいや!その肝心なルールが分からないから!
ルールについての説明は無かったはずです
どこかで明らかにしておくべきだったと思います
うた∽かた というタイトルだけあって歌は良かったです
まぁ実際には『うたかた』とは泡とかそういう意味ですが
OP「想いを奏でて」 歌ーsavage genius
ED「いつか溶ける涙」 歌ーsavage genius
OPは明るい感じで、作品の雰囲気とは逆で
希望を持たせるようなものでした
曲名や歌詞にも深い意味が感じられます
間違いなく名曲でしょう
最初に何かが足りなかったと述べたのですが、
それはもしかしたら逆なのかもしれません
展開的には面白かったのですが、
伏線などを無理に張りすぎ、詰め込みすぎた感がありました
そして残念なことにパンパンに膨れ上がった状態で
終わりを迎えてしまっていました
単純に尺不足とも思えないのが難なのですが。。
観終わったあとにモヤモヤが残る作品でしたね
物語や設定、雰囲気は悪くなかったと思います
人によって評価がくっきりと分かれそうなので、
是非一度観ていただきたい作品ではあります
泡沫(うたかた)…儚く消えやすいもののたとえ
モヤモヤして私の頭からはなかなか消えてくれなかったよ
ソーカー さんの感想・評価
3.7
神奈川県の鎌倉に住む真面目で心優しい中学二年生の少女・橘一夏は
鏡から現れた不思議な少女・黒城舞夏に「神精霊」の力を使い、その感想文を書くことを要求される。
「神精霊」の力で出来ることは「見る」ことだけですが、その力を使って友人を助けたりする。
しかし、その中で人の負の面を見せつけられ、徐々に主人公は心を病んでいきます。
見ていて最初は全然気づかなかったのですが、七つの大罪を題材にしていたんですねぇ・・・
人が死ぬような鬱アニメとは違って、思春期の些細な悩みを殊更大きくえぐり出すような内容で
キャラの心情描写もしっかりしているため、結構ずっしり来る展開です。
散々な展開続きで、ラストに重大な選択を迫られるなかなかヘヴィなアニメw
なかなか面白かったのですが、重い展開なので人を選ぶとは思います。
執拗に伏線を張ってくるのですが、最終話まで粘らないと回収されません。
疑問符が付きながら最終話まで見たら、それなりに納得いく作りではありましたが
説明不足な点があり素直に良作だったとは言いづらいかも。
しかしながら、「神精霊」の力を授けられた少女の苦悩を終盤までしっかり描いているので
ラストの主人公の選択にも説得力があり、そこそこ満足いくものではありました。
地味ではあるが、しっかりとした内容なので印象としては悪くはないです。
おなべ さんの感想・評価
4.2
鎌倉を舞台に、中学2年生思春期真っ盛りの少女達の一夏を綴った青春アニメ。
主人公一夏ちゃんが鏡から出て来た謎の少女舞夏ちゃんと出会い、お守りに宿った「神精霊-ジン-」の視る力を使っていきます。
このジンが12種類あり、力を使う度にコスチュームも変わります。毎回デザインが違うのも、作品の見所の一つでしょう。
しかし、このアニメで主体になるのは、思春期の少女たちの心理描写。どこかで落とした物を探す、悪天候を晴天にする等、日常で巻き起こる些細な事件でジンの力を使います。そして、ジンの力を使ったからといって、必ずしも物事が万事解決せず、かえって嫌なものを視てしまうこともあります。真面目で今まで他人を疑った事もなかった主人公は、人のネチネチとしたネガティブな面を見て行き、段々身も心も弱っていくのです。
一夏ちゃんは病んでいくし…人間関係もギスギスしていくし…見ていて気持ちの良いもんじゃないです。鬱アニメの一例として挙げられるのは、このような気疲れしてしまうドロドロ要素が強いからでしょう。
何だと…世界征服を企む輩の野望を阻止する為にジンを使う魔法少女ものじゃなかったのか!?
当時視聴していた中坊の私は、イメージと違っていて、多いに期待を裏切られました。
中坊の頃は、明るい作品じゃないし、主人公死にそうだし、何だかあんま面白くないなーと思っていました。話が反れると、「うたかた」が始めて見た深夜アニメで、対象年齢高めのアニメは、皆こんな感じに暗くて、人間関係が複雑なのかなあ…、よく考えられててすごいなあ…、そうしみじみ感じていました(実際はそーでもないのも多いけど)。
しかし多少、年を重ねた今見返してみたら、SUGEEEEEE丁寧に作られていてビックリしました。見れば見るほど味が出て来る、スルメのようなアニメだなーと改めて考え直しました。
この作品には毎話多くの伏線が見え隠れします。初見だと意味有りげな台詞でよーわからんのですが、二回見ると「ああ、これはこういう意味だったのか…」「だからあんなこと言ったのか…」とわかる描写が多くて面白い。
逆に、伏線で溢れまくっている上、回収されるのが最終話なので、わかるまでは非常にヤキモキしてしまいます。どうしても若干台詞がテンポ悪く聞こえてしまいますね。最終話もやや強引な部分もありますし、結局触れられなかった設定もあります。
また、14歳の多感な時期である一夏の心境の変化を、繊細に描写しているのが良かったです。そんな一夏の心の変化に、ハラハラしながら見守っている舞夏も好いポジションです。この2人の友情は本当に美しい。まさにベストパートナーです(百合だって?百合でいいじゃないか、何が悪い!)。
私は実写映画にしろアニメにしろ、「キャラクターが自分の思っている事をべらべらと口にする」作品は好ましく思わないのですが、うたかたは演出で魅せてくれたのが非常に好印象でした。
例として挙げると
{netabare} 6話でセイとサヤが会話しているのを見た後、フェンスにネックレスが引っ掛かる場面。覗き見なんて悪い…と頭でわかっていても見ている一夏の考えが形になって出ていました。Bパート後半で、想像上でセイに全裸で追及するシーンも一見「!?」ですが、自分をさらけ出したい、セイさんのことで頭が一杯な心境がよく表現出来ていました。{/netabare}
中坊の頃でも強烈に印象的だったのは8話
{netabare} 記憶障害の患者に贈ったドライフラワーを、「こんなゴミみたいなの、花なんかじゃない!」なんて言われながら滅茶苦茶にされる場面。ドライフラワーを一生懸命に作った回想シーンも入れられ、「ゴミなんかじゃ、ありません…」と言う一夏ちゃんがもう、不憫で仕方がなかったです…。あんなこと目の前でされたらそりゃ心病みますわ。でも学校も患者の都合は配慮しなきゃならんかったなあ、と余計なこともしばらく考えてしまいました。 {/netabare}
また、作品を彩る音楽、背景描写がとても美しい。OP、EDもうたかたの世界覧にマッチしていて見事な選曲でした。シャボン玉みたいに丸っこいフォントも素敵です。
少女たちの生々しいガラスのハートのように繊細な心境や、トゲトゲとした裏のある台詞の掛け合いは胸に来るものがあります。キャラクター、特に一夏を好きになれないと感情移入しにくく、作品も楽しみくいでしょう。鬱々しい雰囲気にどんどんなっていくので、好き嫌いも別れそうです。
しかし、もう二度と来ることのない、たった一度きりの夏の思い出を甘酸っぱく、切なく感じられる世界覧は必見です。
"夏"を重点に置いた作品は多々ありますが、私にとって夏アニメと言えば「うたかた」です。未だに「一夏」といえば「IS-インフィニットストラトス-」よりも、「うたかた」を連想してしまいますね。
らめええええええええ さんの感想・評価
4.1
良い点として起承転結がはっきりした
明快なストーリー
日朝で放送できるかどうかじゃない!やるんだっ…!であろう内容
とにかく明るく楽しめます
独特の要素として変身アイテム「キルミン」は1段階目できぐるみに運否天賦
2圧倒的・・・!圧倒的段階目で家畜に変身が可能なのですっ・・・!が、変身したいどうぶつへの理解がたりないと運否天賦に失敗します・・・!画期的
ちなみに女の子だけでなく、男の子も運否天賦常軌を逸するのですが、とにかくきぐるみが美女っ…!…!!ね。デザインセンスがよい
あざとい萌え路線でないかわいらしさ
キャラデザから想像できないですが子供だましで曲げられねえんだっ作画、演出、演技の質の高さも
特筆ものです
とても上手にまとまった良作であり、個性的なのでぜひごらんいただきたいです。
笙 さんの感想・評価
3.6
動物に変身したり、動物と意思の疎通をしたり。
御伽噺だけれど、できたらいいなと思いました。
人間、動物、自然など、考えさせられる事は多いと思います。
人間と、それ以外の命との関係を、見直す時が来ているのではないでしょうか。
このアニメは、それを訴えているような気がします。
テキトー さんの感想・評価
3.9
だいたいの流れ
御子神家の双子、リコとリムは祖父が残した屋根裏の研究室で動物に変身できるアイテム「キルミン」を手に入れる。後にお姉ちゃんのナギサや、クラスメイトのケン、タマオもキルミンを手に入れることに。人間と動物の姿を持ち、変身する種族「アニマリアン」の少女、羽鳥カノンがリコたちの学園に転校してくる。リコたちはキルミンを使って遊んだり、動物がらみの事件に挑むと同時に、さまざまな事件を解決、動物専門の探偵団「神浜キルミンズ」を結成する。
その後どうなるか、、
個人的な感想
自分は最初、完全にあおちゃん(悠木碧さん)目当てで見てたのですが、なんとEDテロップでびっくりしたのが脚本があのマクロスの河森先生じゃないですか。
あとはこの年の夏に発売されて話題を呼んだラブプラスで復活した昔大好きだった丹下桜さんの声優業復活第2弾!(私の中で)
というわけで、どんな展開になるのかすごく楽しみで毎週欠かさず見ていました。
ストーリーはかわいさに萌えるのが3割、ラブストーリー1割くらい?序盤から中盤は動物に対する接し方を訴えかける教育的な側面も持つ場面も。ちゃんと子どもを向いたアニメでもあって感心しました。
ラスト間近は毎週続きが気になるくらいの引きこまれる展開です。
総評
子ども向けに作られているのが随所に表れているため、萌えを求めてこれから一気見するには大変かもしれません。
キルミンフォーゼした後のリコとリムの感情の変化で変わる表情と頭のネコ(ウサギ)の表情が連動していてすごくカワイイ!
50話はきついかもしれませんが見てよかったなと思える作品であると思います。
余談
2期は・・・DVDが売れなかったのかな・・
2期があるのならもちろん見ます