ハイスピードアニメ映画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがアニメ映画のハイスピード成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月10日の時点で一番のハイスピードアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

73.7 1 ハイスピードアニメランキング1位
プロメア(アニメ映画)

2019年5月24日
★★★★☆ 3.8 (219)
1061人が棚に入れました
世界大炎上――。全世界の半分が焼失したその未曽有の事態の引き金となったのは、突然変異で誕生した炎を操る人種<バーニッシュ>の出現だった。あれから30年―― 攻撃的な一部の面々が<マッドバーニッシュ>を名乗り、再び世界に襲いかかる。対バーニッシュ用の高機動救命消防隊<バーニングレスキュー>の燃える火消し魂を持つ新人隊員・ガロと<マッドバーニッシュ>のリーダー・リオ。熱き魂がぶつかりあう、二人の戦いの結末は ――。

声優・キャラクター
松山ケンイチ、早乙女太一、堺雅人、佐倉綾音、吉野裕行、稲田徹、新谷真弓、小山力也、小清水亜美、楠大典、檜山修之、小西克幸
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

スーパーフラット

今石洋之監督、トリガー制作。

炎を操るミュータントの出現により、
惑星規模の発火現象である世界大炎上が発生。
{netabare}人口の半分が焼失してから30年が過ぎた。{/netabare}
バーニングレスキューの隊員たちは、
今日も街の火消しに活躍する。

ハリウッドが好みそうな活劇ですね。
勧善懲悪のマーベルコミックの世界、
画面狭しと動き回るレゴブロックの世界、
色鮮やかなマインクラフトの世界である。

人体発火現象の謎から火災テロまで、
物語を牽引する要素も分かり易いものばかりで、
熱い娯楽活劇を楽しむには申し分ないでしょう。
物語性では僕の好みではないのですが、
とにかく動くキャラクターに心躍ります。

{netabare}地球の地殻内のマグマが暴走している。
科学では制御出来ない現象にどう立ち向かう!?{/netabare}
熱血主人公は大見得を切り立ち上がる。

しかしトリガーは街や人の記号化が上手い。
俳優堺雅人の妙に落ち着いた声がツボに入る。
楽しみ方は人それぞれでしょう。

ド派手な活劇がお好きな方にぜひ。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 30

雀犬 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

燃焼系トリガー式

 30年前、炎を操る人種「バーニッシュ」が突然変異で誕生する。自治共和国プロメポリスでは、炎上テロを繰り返す過激派バーニッシュのたち、マッドバーニッシュに対抗すべく、高機動救命消防隊バーニングレスキューが消火活動を行っていた。 新米レスキュー隊員のガロは、ビル火災現場でマッドバーニッシュの若きリーダー、リオと出会い激しく戦闘する・・・

 「プロメア」は「天元突破グレンラガン」や「キルラキル」で知られる監督・今石洋之と脚本・中島かずきのタッグが送り出すオリジナル劇場アニメです。制作はトリガー。炎を操る人種「バーニッシュ」と「バーニングレスキュー」の熱い戦いが描かれます。僕は過去の2作品は観ていないのだけど、トリガーファンはこの映画について「期待していたものを観れた」という感想が多かったので、とにかく熱く、男同士の意地の張り合い、スピード感のある展開、迫力のあるアクションなどがこのコンビの持ち味なのでしょう。

 本作は作画に特徴があって、最近のアニメは3DCGを2Dのようにに見せるセルルックの技法が進化していますが「プロメア」は3Dの硬質なデザインを悪いとは決めつけず、オープニングから三角と四角のデザインをあえて強調しており、幾何学的なデザインの面白さを打ち出しています。全編にわたりアクションシーンが盛り沢山で、目が疲れるくらいによく動いていました。

 色彩設計も独特で、色はベタ塗りで透明感も陰影もなく、蛍光色の使用が目立つ。テーマ的に炎と氷が頻繁に描かれることになるのだけど、炎はピンクで氷は水色、温度を感じさせないような不思議な画面を見せられる。展開も台詞も暑苦しいので無機質なデザインでバランスを取っているのかもしれません。

 内容はとにかく「熱い」という言葉に集約されますね。話は目まぐるしく動くのですが、分かりやすい内容なので理解が追い付けないということはないと思います。途中、炎とともに生きる人種バーニッシュたちは迫害されているという視点が挟み込まれ、「あーこれはトランプ政権発足後にエンタメ界で流行りの、多様性とか寛容さとかいったテーマを持ち出すのかな」と思ったのですが・・・気のせいでした。

 話が進むにつれて勢い重視になり、最後にはもうストーリーという鎖を引きちぎって暴れだすくらい元気が良く、派手なドンパチをガンガンやろうぜ!という感じになります。この作風は人を選ぶと思いますが、好きな人にはたまらないでしょう。僕はやや苦手なんですけどね。(ハチャメチャなお話はコメディ寄りの方が好き)

 それでも、暑苦しさとダサさ・寒さの温度差が激しい外連味のある演出や俳優陣の血管が切れそうなくらいの熱演は楽しかったですよ。日頃のストレスを燃焼させてスッキリしたい!という方にオススメです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 23
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

TRIGGERが放った完全燃焼系エンタメ映画の勢いは未だ衰えず【4DX再燃レポ追記】

今月より始まっている4DX上映行って来ました♪

4Dも本作みたいに後付け4D企画ともなると、
ピンキリの差が激しく、冒頭の4DX導入映像が4D効果のピークだったw
何てことも珍しくはないのですが、本作はガチでした。
アクションシーンでは初戦から本気で振り落としに来ており、
尊氏も落馬寸前でしたよwほぼ滅殺されかけましたw

揺れも普通の地上戦なら、座席の動きもある程度予測が出来るので、
落ちる!なんて感覚は生じ得ないのですが、
本作の場合は元が、人間射出装置から始まり、
足場が傾き、壁が地面になる、オールレンジな空中戦。
4D座席も普段使ってない関節まで解放して、
鑑賞者をフルボッコして来る感じ。
これだけ運動性能を発揮して貰えれば4D施設も本望でしょう。

私の『プロメア』鑑賞は
前日譚付上映に続いて、今回の4DXが2回目と言うだけですが、
こういう特殊な上映企画にガチで取り組む姿勢には熱くなりますね。

『プロメア』は他にも爆音だの、絶叫応援だの、
色々やって来ているとのことですが、
きっと、どの企画でも完全燃焼しているのだと思います。

本作が半年近くに亘ってロングランしている秘訣の一端を垣間見た気がした、
企画力がある4Dでした♪



以下、2019/9/11 初回投稿レビュー。

長いので折りたたみw

{netabare}
5月末の公開当時は何となくスルーしていたオリジナル劇場アニメ。

スタッフ、キャスト陣からして熱い映画であることは分っていましたが、
ちょっと熱すぎて、これから夏本番、
夏バテ必至の私には受け止めきれないのでは?と言う懸念が先立ちましてw

逃げ回っていれば、本作もその内、鎮まって、
夏の終わりと共に上映終了していくのだろう……。

そう高をくくっていたところ、消え去るどころか、
8月下旬、公開も既に100日に迫る中、興行収入10億円突破を祝して、
入場者特典のweb配信短編だった前日譚の「リオ」編、「ガロ」編も付けて、追加上映するぞ!
との何とも暑苦しい一報が飛び込んで参りまして。

熱気に根負けした私も、この夏は色々とモヤモヤ燻っていたこともあり、
もういい加減、観念して熱源に飛び込むことにしました。

一回の鑑賞で3回制作会社のロゴとかを見るのって、
随分久しぶりだったのでソワソワしましたがw
リオ、ガロどちらが主人公でライバルかも分からない程度の
予備知識しか持ち合わせていなかった私にとっては、前日譚2本も良い予熱になりました。


内容は火花をぶつけ合う強敵(とも)の熱気が、
地球丸ごと巻き込んだラスボスとの最終決戦へと昇華していくお馴染みの超展開。

トリガー作品においては、この社会風刺や着眼点は、
テーマとして掘り下げれば、もっと深い作品ができるかもしれないのに、
そんな高級木材すらも、ファイナルバトルの薪としてくべるのは勿体ない……。
と感じることが時々ありますが、本作もまさにそんな感じの大狂宴でしたw

例えば{netabare}ストレス社会の極みが着火点となる“バーニング火災”、
行き過ぎた秩序は、社会の自由の“凍結”を招く。
こうした火と水の属性、消すか消されるかの対立軸を、
自由と秩序、それぞれの功罪と対比に重ね合わせる比喩表現とか。{/netabare}

前半は、結構、考えさせられる場面もありましたが、
後半は、頭真っ白になって燃え尽きていましたw

けど、それを敢えて望んで突撃した、その時の私にとっては、
満足度の高い劇場鑑賞となりました。


何より作画、特にスピード感溢れるバトルシーンの映像が圧巻でした。

“バーニング火災”の現場では江戸の町火消伝来の纏(まとい)やら
パワードスーツみたいな消火装備やら、
果ては{netabare}変身ヒーロー?や巨大ロボや、巨大宇宙船、
さらにはワームホールや{netabare}滅殺開墾ビーム(笑){/netabare}{/netabare}に至るまで、
あらゆる中二病バトル要素が、絶叫同然のセリフや打ち出されるテロップと共に、
続々と投入され、カオスな戦場と化していますがw

本作のバトル映像には、それらを世界に向けて正当化するだけのパワーがあります。
最近『シンカリオン』の供給を絶たれ、不完全燃焼だった私のロボット魂も含めて、
スッキリと完全燃焼できる、この夏もっとも熱い映画でした♪

中々、火が付かなかった湿気た私のハートまで、
異例のロングラン上映で、執念深く熱風を送ってくれたスタッフの方々や、
それを後押しした“強火”のファンの皆様には改めて感謝申し上げます♪{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 22

70.9 2 ハイスピードアニメランキング2位
劇場版 Free! -Timeless Medley- 絆(アニメ映画)

2017年4月22日
★★★★☆ 3.9 (39)
288人が棚に入れました
水に特別な想いを持つ少年・七瀬遙は、ある事情で水泳から離れていた。
何ものにも縛られず自由でいることを望む遙だったが、
どんな時も隣にいてくれる真琴や、岩鳶高校で再会した後輩の渚、
仲間の大切さを思い出させてくれた怜と出会い、彼は再び泳ぎ始める。
そして、最高の仲間と迎える高校最後の夏。
遙はその瞬間を仲間のために泳ぐと口にするものの、思うように集中できないでいた。
その先にある将来の自分の姿を見つけられずに迷う遙。
それを心配する真琴たちともすれ違いを生んでしまう。
かけがえのない仲間たちと固い「絆」で結ばれた遙が、
新たなスタート台から見る景色に出会うまでの物語。

声優・キャラクター
島﨑信長、鈴木達央、代永翼、平川大輔、宮野真守、細谷佳正、宮田幸季、鈴村健一、豊永利行、内山昂輝
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

俺の中のナニかが目覚めてしまいそうになるアニメ(笑)

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
Free!-Dive to the Future-(三期)を観る前の復習として観ました。

Free!は、1期、2期と観てましたが、劇場版は何も手をつけてませんでした。たまたまAT-Xで放送されてなのを録画して、視聴。

特に予備知識なく観たので、総集編だと知らずに観たのですが、結果、忘れてるシーンも多かったので、良い復習になりました。

ただ、「三期の前」に観るならば、こちらではなく、「-Starting Days-」や「-Take Your Marks-」を観なければダメのようですね。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
なんか、「尊い」な、と(笑)

水泳の描写は潔く短くして、各キャラクターのドラマに絞って描いたのは、英断でしょうね。

それぞれの友情もそうですが、幼い頃の約束とか、ライバル関係とか、水泳の先生としてのやりがいとか。

これが、女性の方々が抱く、「尊い」という感覚なのでしょうか? 

私は、ノーマルなので、よく分かりませんが、それでも、うっかりナニかが芽生えてしまいそうになりましたよ(笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 8
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

将来の進路、Free ! +

 初めから見ているとこんなシーンあったかなぁ?というのもかなり見れたり、Free!2期と内容が一緒にも見えたりもしたです。新作カットが、多かったということですよねです。最初と最後などのシーンは、絶対TV放送されていない、劇場用新作カットだったです。OP,EDの歌は、岩鳶高校水泳部まんまで良かったです。

 ハイ☆スピードにでてきた、遥と真琴と泳いだキャラ2名も最初と終わりやその近くでちょこっと出てきたです。ハイ☆スピードとFree!の続きのお話で、岩鳶高校水泳部の結束と、凛が遥に絡む内容だったです。オリジナルなのか?、Free!2期の総集編なのか?わからなくなるような完成度の高い劇場アニメだったです。

 遥、真琴、凛は、3年生になってこれからどうするかが、メインのお話だったです。{netabare}凛が将来を見つけていて、真琴はスイミングスクールの手伝いをしているうちに将来を決意する中、遥は周りの心配や大学のスカウトなどが、重圧になってるんだと思うけど、本来の力が出せなくなってしまうところが、劇場画面を見てみて、改めて目のあたりにしたです。

 そんな遥を心配するあまりに凛がきつく当たってしまい、それを正面から否定するシーンは、見所だったです。真琴も自分の思い告げたり、遥もどうしようもなくなるというのか?心の葛藤とでもいうのかも?改めてみると劇場だともろに伝わるみたいだったです。{/netabare}夢とは何なのか?将来とは何なのか?に疑問を抱く遥は見所です。

 {netabare}2期でおなじみの凛の行動が、それを目のあたりにした遥にこれからどうするのか?を見いだし、遥に大きな影響を与えられたところは良かったです。{/netabare} Free!2期と内容がかぶるように思うけど、広い感じがしたです。
 自分が見たことの世界で泳ぎたい。そのために、勝ち負けにこだわっていくいう遥の言葉には、とてつもない遥のこれからの可能性を聞いた気がしたです。

 最後に遥たちがリレーを泳いださきに、勝ち負け以上のみんなで泳いだ達成感を見せて呉れたです。「これでいいのだ!」です。

 次回の劇場版につなげる終わり方は、今回とはさらに違いそうでこれもこれで気になるです。

 最後、上映前に携帯、スマホを電源を切るのは早すぎるというのが、初めて見たとき思い知らされたということです。これも原因で、このレビュ作成日に2回目も見に行ったです。要注意点です。

                          2017 4.28 +

投稿 : 2024/11/09
♥ : 5

P_CUP さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

舐めていた

最初に断っておきますが、当方男性です。
今回は総集編ということで、別にいいかと思ってスルー予定だったんですが
(ユーフォなら総集編でもホイホイされる辺りが熱量差かw)
友人が「見に行くから付き合え!」というので結局行きました。
ちなみに、その友人ってのも残念ながら男性です。(もちろんノンケですので悪しからず)

感想は表題通り「舐めていた」これに尽きます。

今作が岩鳶メイン、次作が鮫柄メインという構成での再構築という謳い文句ですが、
新規カットもけっこうあって、また、ハイスピードに出てきたキャラも登場して
Freeとハイスピが繋がった感があったのも良かった点です。
(ハイスピだけだと、正直、Freeとは断絶を感じてました)
本編で描かれてきた出来事が歪められてる可能性も危惧しましたが杞憂でした。
ハイスピードも含めて、ちゃんと物語を縫い合わせて新作に仕立ててあって、雑なツギハギ感はなかったです。
確かに、これなら「再構築」の看板に偽り無しの出来と言って良いでしょう。

とりあえず、公開初日で、他のレビューも無い状況なので詳しいことは避けます。
ただ、登場人物の心情の掘り下げが本編以上に濃厚なので、結構胸に来るものがあり、
実際、周りにいたお姉さまがたは、相当数泣いてらっしゃいました、とだけお伝えしておきますw
Freeが好きだった人は絶対見に行った方が良いと思いますよ。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 4
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