ノスタルジックで田舎なアニメ映画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがアニメ映画のノスタルジックで田舎な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月15日の時点で一番のノスタルジックで田舎なアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

73.1 1 ノスタルジックで田舎なアニメランキング1位
劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~(アニメ映画)

2018年9月29日
★★★★☆ 3.8 (139)
792人が棚に入れました
小さい頃から、他の人には見えない妖(あやかし)を目に映すことができた夏目貴志。 亡き祖母レイコが勝負をしかけ、負かした妖に名前を書かせた契約書の束「友人帳」を継いで以来、 自称用心棒・ニャンコ先生とともに、妖たちに名を返す日々――。

声優・キャラクター
神谷浩史、井上和彦、小林沙苗、伊藤美紀、伊藤栄次、石田彰、堀江一眞、佐藤利奈、木村良平、菅沼久義、沢城みゆき、ゆきのさつき、岡村明美、黒田崇矢、チョー、松山鷹志、下崎紘史、知桐京子、高良健吾、島本須美、村瀬歩
ネタバレ

いしゆう さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ニャンコ先生のかわいさに癒やされ やさしい物語に胸が熱くなりました。

あらすじはあにこれを参照ください。
放映時期:2018年9月~ 
時間:104分

〇物語
のどかな町並みで繰り広げる夏目と妖たちの日常
不思議でちょっぴり泣けるお話です。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

〇音楽
Uru(ウル)が歌う”remember”
{netabare}
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
夏の終わりを知らせるように
道端にそっと 並んで咲いた
夕にも染まらず風も知らない
青い、青い、リンドウ

傷つくことを恐れながら
心を隠したりしたけれど
誰かが傍にいてくれる温かさを
教えてもらったから

さよならじゃない
名も知らない遠い場所へ
離れたとしても 記憶の中で
息をし続ける

夜に埋もれて
誰も知らない遠い場所へ
迷ったとしても 記憶の中の
温もりでずっと今を照らせるよう

遠くで聞こえる祭りの声は
関係ないんだって そう思っていた
見たくもなかった境界線が
寂しかった日々

誰の背中も追わなかった
時には嘘もついたけれど
守りたいものがここにできたこと
それがただ嬉しくて

さよならじゃない
向かい合えずいた寂しさも
帰りたい場所がここにあるだけで
それだけで 強さに変わる

愛されたいと本当はもがいていた
この孤独も涙も包むような
優しさに出逢えたから

さよならじゃない
例えばもう 会えなくなっても
きっとどこかで
笑っていると
心繋げて

さよならじゃない
名も知らない遠い場所へ
離れたとしても 記憶の中の
温もりを ずっとずっと忘れないよ
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
{/netabare}
夏目友人帳の選曲ってどれも素晴らしいですよね?
この曲も透き通った声が素晴らしい良曲です○o。.。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

〇観終わって
ノスタルジックな雰囲気の中 物語が繊細なところイイですよね○o。.
驚く場面もありましたが基本いつもと同じ夏目友人帳らしい内容でした

優しいものは好きです。温かいものも好きです。だから人が好きです。
思わずこのセリフが浮かんじゃったから きっと不変なんでしょう♪

{netabare}
前半はニャンコ先生が3等分になったり
礼子さんの知り合いと遭遇したりと 
まったりとした心地よい時間が過ぎていき思わず頬が緩みます♪

でも物語の核心部分
ふとした優しさが時には問題を引き起こす種になるなんて・・・

終盤 魔法が一瞬で解けてから 
はかなさに似たようなこの気持ち 
ただただ 切なくてじわっときました。
{/netabare}

妖は怖い 良く分からない 
でも夏目はそんな妖と共生を選択し 交流を深めている
そんな夏目のやさしさに包まれながら至福の時間を過ごせました。


以上 最後までお読み下さりありがとうございます。














 

投稿 : 2024/11/09
♥ : 18

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

優しく、哀しい、嘘をついた

この作品は、2018年の9月29日に公開されたそうですが、2018年9月29日、30日の公開初週2日間で観客動員数、興行収入、満足度において国内ランキング第1位を獲得。10月21日までに観客動員50万人を突破した記念に、鏡開きが行われたんだそうです(wikiより)。

どれほどこの作品を…この作品の持つ世界観を楽しみにしていた人が居たのだろう…
数値が、結果を如実に表していると思います。
そして実際に作品を視聴してみて、数値に嘘は無いことを確信しました。

公式HPも作成されていますが、あらすじはネタバレ要素が満載なので、この作品をじっくり堪能したい方は、前情報無しでの視聴をお勧めします。


人と妖の間で忙しい毎日を送る夏目は、偶然昔の同級生・勇気と再会したことで、妖にまつわる苦い記憶を思い出す。
そんな頃、夏目は、名前を返した妖の記憶に出てきた女性・津村容莉枝と知り合う。
レイコのことを知る彼女は、いまは一人息子の椋雄とともに穏やかに暮らしていた。
彼らとの交流に心が和む夏目。
だが、親子の住む町には謎の妖が潜んでいるらしかった。


公式HPのあらすじの中からネタバレ要素以外を抜粋しました。
謎の妖を巡り物語が動いていくのですが、今回も夏目の視点は秀逸です。
夏目のこれまでの境遇は、皆さんご存知の通り決して幸せとは言えない時間を過ごしてきました。
祖母である夏目レイコから受け継いだ「妖を見る力」に翻弄されたこともありましたが、多くの理由は夏目自身には無かったと思います。

夏目は物事を推し量る際、自分の過去の体験とオーバーラップさせるんです。
そんな彼の出す答えが人に…妖にとって優しくない筈がありません。
それは夏目自身の魅力でもあるので、夏目の周りにはいつも友達がいっぱい…
しかも物珍しさなんかではなく、居心地が良いから一緒に居るのが感じられる…
夏目に変化に一番ビックリしたのは、偶然出会った同級生なのかもしれません。

この作品のタイトルである「うつせみに結ぶ」は、物語の完走により意味を理解することができます。
物語を何故「うつせみ」に帰結させる必要があったのか…
作り手の様々な思いを乗せた一言なのでしょう…しっかりと切なさが伝わってくる構成だったと思います。
でも、公式HPのトップページに記載された「優しく、哀しい、嘘をついた」を見たのは、本編完走後だったからでしょうか…やたら胸に刺さった一言でした。

「優しく、哀しい、嘘」って誰がどんな嘘をつくんでしょう…
「嘘」をつくのは良い事ではありません。
そんなのは幼稚園児でも知っている世の中の常識…

でも、世の中そんな簡単じゃないんですよね…
そう、世の中には「正しい嘘」が存在するんだと思います。
縋る術がそれしかなかったり、偶然の奇跡を現実にするための必然性からなど、きっかけや理由は色々あると思います。

でも根底にあるのは「目の前の人を悲しませたくないから」なのではないでしょうか。
正義の鉄槌を振りかざすだけが万能じゃない…
「1+1⁼2」以外の事態に直面しても対処するため人の心は揺れ動けるように出来ているのではないでしょうか。
そんな事をこの作品を視聴して感じました。

上映時間104分の作品です。
昔から馴染のキャラはちゃんと登場しますし、今回もニャンコ先生は大活躍です。
出来の良さは数値が示しているので、この作品の世界観が好きならお勧めできる作品だと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 16

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「出会いがもたらした変化は、小さなさざ波となって広がっていく。その小さなさざ波の端に、俺もいるんだ。」

2018年公開の劇場版。

時系列は重要でないので、夏目友人帳シリーズを全て視聴済みの方も、
まだ見ている途中だという方も、大丈夫。

また、設定等も丁寧に説明されているので、
まだ夏目友人帳シリーズを見たことがないという方も大丈夫だと思います。

今回も、人と人、人と妖との絆の温かさに癒されました(*´ω`*)

100分ほどの作品です。


● ストーリー
妖が見える少年・夏目貴志(なつめ たかし。)

祖母・夏目レイコの遺品の中にあった“友人帳(ゆうじんちょう)”には、
レイコが勝負で負かして子分にした妖の名が集められており、

名前を返してもらおうと訪れる妖、
友人帳の強い力を狙う妖、
そんな妖から夏目を守る用心棒・ニャンコ先生など、

友人帳をきっかけに、
夏目は様々な妖たちと関わることになる。


この劇場版にもちゃんと夏目友人帳らしさが詰まっています。

夏目(cv.神谷浩史)を聴くだけでスイッチ入ります。笑

1話完結の話が多いこの作品としては
100分は普段より長めの時間。

シリーズ初の長編オリジナルエピソードということで、
どんな感じになるのかなーとドキドキだったのですが、
観終わってみると、いつも通りの雰囲気に満足でした♪

寄り道に思える話もちゃんと伏線として取り込んでいて、
夏目に関わる主要なキャラはみんな登場してくれたのも嬉しい^^

妖にもいろんなやつらがいますが、
今回の主役となる妖は、人を想う優しいタイプの子。

その優しさや守ろうとした絆に、心がきゅっと切なく、温かく。
そんな夏目色に染まりました。

この作品の心地良さは、
夏目のそばにいる人たちの温かさが源。

一人じゃないから、
一緒に過ごす時間を大事にしたいと思える人たちだから、
夏目の物語はこんなにも温かい。


ちょいちょい声優が気になるのは、
ゲスト声優として芸人さんや俳優さんが演じられているからですね。

ぶち壊しと思うほど悪くはなかったけど、
微妙な違和感はありました^^;

容莉枝(よりえ)さんの声が素敵だなーと思ってたら、
しょくぱんまんの島本須美さんだったのですね。

全然わからなかったです( ゚Д゚)


主要のキャラクターたちは安定して大好きです。

今回の目玉はやはり、
分裂してしまったミニニャンコ先生ではないでしょうか?笑

うーん、でも私はやっぱり、
普段のぼてぼてのニャンコ先生の方が好きかな。

ものすごく体重ありそうだけど、
軽々と肩に乗せる夏目を見ていると、いつも不思議に思いますw


● 音楽
【 主題歌「remember」/ Uru 】

あーいい曲です。

感動的な主題歌がこれほど心地よく染みるのは、
良い作品&良い映画だという証拠だなと思います。

劇場版観てからずっと繰り返し聴いてます^^


● まとめ
大好きな夏目友人帳。

その印象も、ずっと味わっていたいと思う雰囲気も、
この劇場版で揺らぐことはありませんでした。

期待を裏切らない劇場版ですよ^^

そして!嬉しいことに!
2021年1月16日には劇場版2作目の上映も決定しています!!

この劇場版の余韻に浸りつつ、
新作公開を心待ちにしたいと思います♪

投稿 : 2024/11/09
♥ : 15

66.7 2 ノスタルジックで田舎なアニメランキング2位
河童のクゥと夏休み(アニメ映画)

2007年7月28日
★★★★☆ 3.8 (211)
972人が棚に入れました
夏休み前のある日、小学生の帰り道に上原康一は大きな石を拾った。持ち帰って水で洗うと、中から何と河童の子供が!!第一声は「クゥ?!!」。康一はこの河童を「クゥ」と名付ける。クゥは康一たちと同じ言葉を話し、何百年もの間、地中に閉じ込められていたことがわかる。最初は驚いた家族もクゥを受け入れ、クゥのことは秘密にしようと決めるが・・・。


声優・キャラクター
冨澤風斗、横川貫大、田中直樹、西田尚美、なぎら健壱、ゴリ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

このアニメは童心に帰って観て下さい。

天然タイムスリップにより、現代東京に蘇生した河童のクゥの物語。
視聴前は、河童と夏休み?
平和的っ!と思っていました。
いざ蓋を開けると、波瀾万丈。
クゥを含む自然の瑞々しさと人間界の濁りを対比させながらのストーリーには見応えがありました。

河童のクゥは、純心で嘘をつかない真っ直ぐな性格。
それに対し、人間の方と言えば・・・。
それでも、上原一家との心のふれあいはハートフル。
人ってすてたものではないってことを教えてくれます。

大人の悪い癖で、いろいろ論理的にツッコみたいところ。
しかし、それに耐え、純粋に視聴することで、このアニメの良さがわかるでしょう。
たまには、童心に帰るのもいいですね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 35

ルル さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

河童菌~♪河童菌~♪ いじめ・・ダメ、絶対!

『下校途中、川辺で河童の子供を偶然発見した少年「上原 康一」と、その少年に「クゥ」と名付けられた河童の子供とのひと夏の心温まる友情を描いた物語』


映画のトータル時間は約140分と長いですが、とてもほんわかする時間を過ごせました。心温まる話が好きな方にはおすすめですね。観終わった後、じわーーーっときます、じわーーーっとです。分かりますよね?この感覚。また、この作品は2007年のものなので、ほんの少しキャラクターデザインは古く感じるかもしれませんが、内容は全く問題ありませんでした。脚本はしっかりしていました。


物語の流れは、ざっくり分けて3部ぐらいに分かれていると思いました。1部は「思い出作り」、2部は「騒動」、そして3部は言いません。つまらなくなるので・・。出会いがあればその逆もってやつです。分かりますよね大体ね。


監督は「原 恵一」さんです。クレヨンしんちゃんの「オトナ帝国の逆襲」や「嵐を呼ぶアッパレ戦国大合戦」を手掛けた方です。ですので、さすがに家族間の掛け合いはお見事でした。上原家が野原家のように見えましたよ。


康一とクゥとが夏休みに2人だけ行った旅は良かったです。ちょっぴり不安でちょっぴりドキドキ、そんな雰囲気が感じられました。


2013年に監督の原恵一さんが続編にあたる小説「河童のクゥ 6年目の夏休み」を発売しているので、ぜひ映像化してほしいです。その続編では、康一は高校生になっているそうです......あーーダメだぁぁー、また小説読みたくなってきたぁぁー、脳が震えるぅぅぅ。


この作品の中で、河童伝説のある岩手県の遠野市が出てくるのですが、そこで河童って見る事は出来るのでしょうか?と言うか、河童を見た事ある方はいますか?ちなみに私事で申し訳なのですが、自慢じゃないですが私は河童を見た事がありますよ。私の周りには結構沢山いるんですよエロ河童。でも私はそんな人達が近くにいても、屁のかっぱなんですけどね。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 31
ネタバレ

とまときんぎょ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

おっさん…(;_;)

以前後半の方だけTVで観て、きっとこれは少年が河童と風変わりな一夏を過ごして、でもやっぱりいつまでも一緒ってわけにはいかないけどハートフルな話なんだろうな、と思っていました。

またTVでやっていたので初めの方から観たところ、だいたいは上記に当てはまるのですが、さらに事細かな人間社会の滑稽さや皮肉な状況を盛り込んだ話でした。

クゥより気持ちを持っていかれたのは、捨て犬「おっさん」。おっさんーー!!おっさん〜〜!!
{netabare}のんきそうでいて、その過去と生涯が辛かった。
学校で殴られるようになって、はけ口として犬を殴るようになってしまった飼い主が、その後どうなったのか。おっさんはきっと気がかりだったでしょうね。
「人間は、変わっちまう」
「ずっと殴られてやりゃぁ、よかったのかな…」って。
以前目にした「虐待されている最中でも親を愛していました」っていう言葉がよぎりました。とても悲しい。 {/netabare}

色々、胸に痛かったです。


妹のありそうな幼児っぽさがうまいですね。知ったかぶったり、河童に対して家庭内の縄張り争い?繰り広げたり、変なところに物隠したり。

主人公の少年の言動…とくに言葉遣いは、すごく「今風な」感じだったり、テレビ出演に浮かれたりと、主人公でありながら社会の一部で翻弄されるように描かれていて、単なる勇気と良心に満ちてはおらず、甘くなかったですね。
でもそんな彼が大手を振って笑って過ごせる世界でもなく、そんなはずじゃなかったのに1人きりで受け止めなければならない状況に追い込まれるところなどリアルでした。もっとも、少しだけ分かち合えた少女の存在や、頼れる家族の繋がりなど、やはりハートフルな部分も生きていました。

原監督は長いことこの作品を映像化したくて、クレしんで結果を出してやっと着手できたものの、原作者の方は完成を見ずに亡くなられたそうで。(wikiうけうり…)
込められた想いが伝わる作品でした。


現在は消失してしまった座敷童の宿、主人公が実際泊まるには人気過ぎて難しかったかな…?「3年先まで予約がいっぱいの宿」だったそうで。今も再建を目指してるんですね。

主人公家族の住んでいた東京の田舎な街並、見覚えがありちょっと懐かしかったです。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 30
ページの先頭へ