take_0(ゼロ) さんの感想・評価
3.4
王様ランキング「解」って感じかな。
このレビューの前に他の方のレビューも拝見。
意外とこの「~勇気の宝箱」が短編集、過去回だったことについて辛口の皆さんがいらっしゃったことには驚いたかな。
もっとも、これは物語の進捗、ボッジたちの今後が気になっている方が多くいらっしゃるという事の裏返しではないかと思います。
この今後が気になるというのは、もちろん私も同様なのですが、今作も非常に興味深かったです。
1期で見えていなかった各キャラクタの深掘りや、エピソードを観ることができました。
その分、ボッジ自身のエピソードは少ないというか、薄味だったかもしれません。
そういった裏エピソードが垣間見れたことを踏まえてのレビュータイトルになります。
勿論モチーフは「ひぐらし~」です。
解釈というか、裏エピの披露的なパートなのが似ていませんかねwこじつけすぎでしょうかw。
さて、いつものとおり、具体的な内容には触れないようにしたいのですが、私の心に一番響いた一連のエピソードはデスハー、デスパー、オウケンの3兄弟のエピソードでした。
1期の印象からはだいぶイメージが変わった兄弟の関係、兄弟の情愛が感じられました。もちろん男兄弟という事で、いろいろなしがらみ(私も男兄弟なのですが、なかなかテレビドラマの中にある様な仲のいい兄弟の様にはいきませんwという実感も込めて)はあるもののです。
そして、この中で一番印象が変わったのがデスハーです。
デスパーはまぁ、押さえるところは押さえますが、あんな感じですし、オウケンは何なら敵役的な位置づけでした。
デスハーも良くわからない得体のしれない感じがしたものですが、今作では意外と兄貴らしい、そして王らしい采配、判断を見せます。
正直、だいぶイメージが変わりましたね「むむむ、意外と器がでかいんじゃないか?やはり、王になるだけのひとかどの人物ではないか」とね。
キャラクタとしての魅力が増しました。
ただ、その他のエピソードでもいろいろな人物の個性や、いい面、魅力を多く垣間見れたのは言うまでもありません。
なかなかに見ごたえはありました。
もしも、苦言を言うとすれば、1期にあった様な少し大きめのテーマというか、作品が持っていた持ち味は薄めだったかもしれません。
そのポイントについては「ボッジの冒険≒さらなる成長」はココから始まる的なレベルに収まってしまっていたかもしれませんね。
これについては、今後の作品を待つことになりそうです。
この作品は1期を観ていないと、ちょっと伝わらない点も多いと思いますので、是非、1期を視聴の上、ご覧くださいませ。
話数も10話ですし、ほんの少し、物足りなさを感じてしまうかもしれませんが、次の作品へと繋がる物語として考えれば、この作品でいろいろなキャラクタの過去を埋めてくれた事は意味があると思います。次の作品では、ボッジが大きく羽ばたく物語になるのではないかと期待をしています。