ピピン林檎 さんの感想・評価
4.3
アルペジオ2周目の感想 & 「艦これ」との比較
(※アルペジオ劇場版が公開された2015年当時の投稿内容です。)
①1月末から総集編映画が公開され、その後に完全新作の続編映画の年内公開が控えていること(10月3日封切り予定)
②本作と同様に旧日本海軍艦艇をモチーフとした話題の新作アニメ『艦これ』がTV放送中であること(加えて両作はコラボしていること)
③最近視聴した、本作と同じ監督(岸誠ニ氏)&シリーズ構成(上江洲誠氏)の組み合わせのTVアニメ『結城友奈は勇者である』(2014年秋)が、予想外の良作で、このコンビの作品に俄然興味を持ったこと
・・・以上3つの理由から、本作品について2013年秋のTV放送時以来、2周目となる全話視聴を行い、レビューを全面的に書き換え、併せて「艦これ」とのコア・コンセプトの違いを考察してみました。
◆各回の評価
★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回
========== 蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- (2013年9-12月) =========
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★★★(神回)1、★★(優秀回)2、★(良回)7、☆(並回)2、×(疑問回)0 ※個人評価 ★ 4.3
※上の★表記のように、本作は外れ回が少なく(全12話で☆は2回)かなり濃い楽しみ方が出来ました。
※特に終盤の第8話後半から第11話までの展開は見事だと思いました。
※最終回(第12話)は本作としてはイマイチの感がありましたが、それでも悪くない出来と考えます。
※まとめると、現時点では自分にまだ上手く表現し切れない特有の面白さがある作品と考えますが、以下のように考察を進めて、なるべく明瞭に本作の美点と欠点を抽出していきたいと思います。
◇各話内訳
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◇登場するメンタルモデル
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◆内容考察
(1)本作の他にない美点
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(2)明白な欠点
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(3)現時点で評価保留の点
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◆本作のハイライト
※現時点では以下の2点と考えています(ただし今後、第12話も追加する可能性が高い)。
◇第10話『その身を捧ぐ』
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◇第11話『姉妹』
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※なお、第12話『航路を拓く力』は、現時点では残念ながら、第10話・11話に比べると内容が幾分雑で感動が少ないように感じてしまいました。
→本作の私の全体評価を、もう一つとした原因のひとつ。
→ただし、この回については、前記した◇(3)現時点で評価保留の点、に直接関係する箇所なので、時間を置いて再々視聴し、考えを整理したいと思っています(その際には評価が変わる可能性が高いです)。
◆『艦これ』とのコア・コンセプトの違い
・アルペジオの艦は、ネタバレレビューを読む
・このメンタルモデルは、ネタバレレビューを読む に目覚めていってしまう。
(※ここが本作の最大の注目点)
・これに対して、艦これの艦娘(かんむす)達は、
ネタバレレビューを読む として描かれている。
・ただし、艦娘たちは、
ネタバレレビューを読む がストーリーの端々(はしばし)から予感される描き方をされている。
(※ここがアルペジオとの最大の違い→アルペジオの艦は、ネタバレレビューを読む )
・以上まとめると、『アルペジオ』も『艦これ』も、ネタバレレビューを読む
と要約できると思いますが、
その描き出されるネタバレレビューを読む が
①『アルペジオ』の場合は、ネタバレレビューを読む にあるのに対して、
②『艦これ』の場合は、ネタバレレビューを読む
と考えます。
・このどちらに、より心惹かれるか(あるいは惹かれないか)、は個人の好みによると思いますが、私個人は現時点では、後者(艦これ)の側に、より強く心を惹かれています。
・いずれにせよ、1月末公開のアルペジオ劇場版総集編およびその後10月初めに公開予定の完全新作続編が楽しみです。
◆追記:続編映画の評価
(1)劇場版蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-DC ★ 4.0
(2)劇場版蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-Cadenza ★★ 4.5
※(1)は、約2/3がTV版の総集編、残り1/3(正味30分強)が新規の展開
※(2)は、フル新作で、TV版のコンセプトを引き継ぎつつ、この手の作品に求められる要件を十分に満たしてストーリーを完結させている。