ドラマチックで異世界なおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのドラマチックで異世界な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月21日の時点で一番のドラマチックで異世界なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

64.5 1 ドラマチックで異世界なアニメランキング1位
魔導具師ダリヤはうつむかない(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.1 (140)
319人が棚に入れました
彼女が最後に見た光景は資料が雑然と散らかるデスクだった。徹夜続きで働き、突然心臓が止まってしまったのだ。やりたいことがたくさんあったはずなのに、机に突っ伏して最期を迎えるなんて…。彼女は二度目の人生を魔法の存在する世界で送ることになった。名前はダリヤ・ロセッティ。彼女が暮らすこの世界には、人々の生活を便利にする「魔導具」がある。普段の生活はだらしないが魔導具師としては尊敬できる父のカルロ。ダリヤはカルロの作る魔導具に憧れ、自分も魔導具師になろうと決意する。これは彼女が魔導具師として前をむき、花開いていく物語。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

6話 右肩下がり。イチャイチャいらない。3話までの面白さがあればなあ…

1話 テーマを絞れている作品に良作多し。女性原作者?

{netabare} 道具を扱った作品には良作が多い気がするので、何となく見始めました。そして本作は良作の匂いがしなくはないです。1本話のテーマがあるとそれだけで、奥行きもキャラ描写も一段と良くなりますから、道具を中心においているのは期待ができます。それと「現存する道具」よりも「不便を解消する道具」を作るところに意味を持たせようとしたところは視点がいいと思います。

 心配なところは、現世の職業などから道具への興味のきっかけに繋がっていけば、もっと説得力があるんでしょうけど、そこの点は惜しい感じですが今後描かれるのでしょうか?落書きを見ていると記憶は残ってそうですよね。
 それと稚い少女がなかなか良いキャラだっただけに、あのメガネ少女になってちょっとアレ?とはなりました。

 原作者の方なんですけど男性名ですが、作品を見ると女性原作者の雰囲気があります。主人公の前世が女性で過労死していること、ドライヤーに視点が言ったこと、チートではなさそうなところ、苦労や失敗を描いているところ、理屈があまり精緻ではないところ、ファザコンなところ…などですね。あとキービジュアルを見ると、ヒロイン以外のカップルもいて、それも女性原作者かなと思う要素です。

 女性主人公の転生ものは「本好き」「聖女の力は…」「はめふら」など女性原作者に結構面白い印象があるので、もし本作が女性原作者なら期待が持てそうです。

 作画の水準は中の上くらいかなと思いますが、構図やカット、人物の配置、演出、背景美術などは結構高い水準かなと思います。好みでした。

 ということで、本作もノーチェックの作品でしたが面白そうです。ちょっと今期は見るべき作品が多くなりすぎて困りますが、一方で異世界ものも作品によっては面白そうなのが増えてきた感じで喜ばしい限りです。{/netabare}


2話 まだ導入…展開は次回以降でしょう。トビアスが分かりやすい負けキャラ。

{netabare} あれ、なんか普通…オタク少女がすごい発明して金儲けして…と思ったらそう来ましたか。なんとなく、トビアスの表情にコンプレックスというか何かが浮かんでいたので不穏な感じはありました。

 なるほどねえ…どう考えても婚約破棄の流れでしょう。わかりやすい言動でした。やっぱり女性原作者だろうなあ、という流れですね。

 アニメのEDのクレジットだとトビアスって3番目ですけど、サブスクの作品紹介だと8番目だし2番目にまだ登場していない他の男がいるし…という見方は邪道ですがそういうことだと思います。(そもそもキービジュアルがそうか)

 3話で新しい出会いで、新展開かな?権利を残して商会を去るかトビアスを追い出すか。まあ4話以降でしょう。なお、ダリアが不遇の時代が長くてもいいですけどね。その方がカタルシスも大きいでしょうから。

 作画は…まあ、ちょっとなあ、という感じになってきました?{/netabare}


3話 婚約破棄手続きの描写がすごい。これは一見の価値があります。

{netabare} 婚約解消手続きを丁寧に描きすぎだろう、と思わなくはないですが、面白い視点でした。荷物の持ち出しまで描くとか…それだけでいろいろ感じることができるいいエピソードだと思います。

 手続きの多さにため息をつきながら淡々とこなすのも内面の未整理な精神を表すいい演出でした。そしてそのあと美容院ですよね。これがまた女性的な感覚です。これで気持ちの整理を一応はつけよう、という内面描写なのでしょうか。そこに昔の発明品のドライヤーが置いてあるのもいい演出です。

 ベッドの件はちょっと絵だけでは読み取れませんが、やった痕跡がある…ということ?貴族の女性がそんなとこを見せるのかなあ?と思いましたが、わざと浮気相手の女が忘れ物をする、というのはよくある話ですので、女性の悪意の描き方も上手いなあと思いました。

 正直、異世界もののアニメでは今までにない描写で、感心してみました。ひょっとしたら、原作者の経験談?と思うくらい、ちょっと迫真の話でした。


 ただ、婚約解消ですが私は商会の権利に欲が出たトビアスの思惑とか、モラハラとか、そういうのをダリヤから断ち切るのかと思っていました。そこは父親の遺志を優先という気持ちだったんですね。そうすると2話のトビアスの態度の描写がちょっと活きてこないなあとは思いましたが。

 で、そのあとの出会い方とかは、まあ、ご都合主義だよなあ、と思います。「遅刻食パン」「雨の捨て猫」などと一緒の展開ですよね。それで血だらけはいいですけど、いくらなんでも血だらけすぎるだろう、というのも婚約破棄描写のリアリティとのギャップにちょっとずっこけました。

 そして何より「ポーションあるんかい」と思いました。

 そうそう、いろんな花が出てきますが、花言葉等はまだ調べてませんが、何か関係ありそうなら調べてみます。花が分かれば、ですけど。{/netabare}


4話 魔法付与と魔石の扱い方にちょっと混乱します。トビアスの話が面白いです。

{netabare} やはり権利関係でのもめごとが来ましたね。今のところダリヤが優勢っぽいですがトビアスの婚約者の女性が貴族ということで、ゴリ押しがあるのでしょうか。副ギルド長が子爵夫人ということですが、伯爵とか侯爵とかなんでしょう。
 で、あの黒髪の騎士様が公爵でした…みたいなオチでしょうか。あるいは公務員?的な立場なので司法に対して公正な判断をさせるとか。

 で、魔法付与の話は確かにレインコートのところでもあったので設定なんでしょうけど、魔石を組み合わせて云々と技術体系が違うように感じるのですがどうなんでしょうね?そっちの組み合わせの妙みたいな工夫が面白そうだったのに、魔法付与とか言われてしまうと…そもそも、どういうファンタジー的な設定なのかちょっと混乱があります。

 それにしても、もめごとの描写はものすごく上手ですよね。トビアス回りの。そして妙に生々しい手続きの話も。ですが、恋愛パートのところは言っては悪いですが、昭和の少女漫画みたいなレベルです。というより、血まみれ騎士様の描写がイマイチなのかなあ。そのギャップがすごいですね。

 すでに作画がメタメタになってきたので頑張ってください。トビアスがらみの話は面白いです。{/netabare}


5話 魔導具あるいはトビアスの話が見たいです。ちょっと「聖女の力」を思い出します。

{netabare} 冷風機があるのにドライヤーの発想がなかったのかなあ?という疑問はありますが、それより盗聴防止かあ。魔法付与とかも考えるとなんか「聖女の力は万能です」+「本好きの下剋上」という感じがしなくはないです。どちらかと言えば「聖女の力」ですね。両作とも転生女性の話としては秀作ですので、当然参考にはしているのでしょう。

 それはいいとして、1話まるまるデート回と父の思い出でしたね。やっぱりホーク様とセイの初デートを思い出してしまいます。プレゼントも含めて。
 今回はトビアスの活躍がちょっとしかなくて残念です。あの貴族令嬢的な婚約者のダークサイドも早く見たいです。

 何より導具あるいは商会にまつわる話の方向性が見えないのがちょっとダラダラ感になっています。特の魔導具に関しては設定すらまだ見えません。騎士との出会いイベントが終わったらもう6話です。まとまりがある筋が通った話はあるのでしょうか。それがトビアスがらみだといいですが。

 正直1話~3話の期待感からしてちょっと4・5話が弱いなあという気がします。6話での持ち直しに期待します。

 そうそうOPの主旋律はそうでもないですが、後ろのストリングスがいいんですよね。ちょっと「ユーレイデコ」のOPに似た感じで。郷愁を誘う感じがいいです。{/netabare}


6話 右肩下がり。イチャイチャいらない。3話までの面白さがあればなあ…

 右肩下がりだなあ、という印象です。特に魔導具開発が情緒的なものになってしまい、その点はとてもがっかりです。2人のイチャイチャに妙に理屈がくっつくのもおもろさに繋がっていません。

 5・6話で一気につまらなくなりました。3話まではメチャメチャ面白かったのに。
 魔導具のエピソードで感心するでもなく、コメディでもなく、ラブストーリもすでに既定路線です。ヒューマンドラマも弱いです。トビアス関係で期待したのですが、今回でいろいろ言葉で説明があって反省しちゃうし。もちろん、そこからの闇落ちもあるでしょうけど…

 ドライヤーと婚約破棄・引っ越しの話のレベルに戻れば面白いと思うのですが。中間だし、一回中断しましょうかね?トビアスが闇落ちしたら見たいですので、あらすじだけ確認すると思いますがステータスは撤退です。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 8

キシリトール昆布 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

地味な話が逆に新鮮

最終話まで視聴済み
最後までレイアウトがイマイチだったのは残念
街の中で納まる物語のスケールだけど面白かった。

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2024/8/30 第8話まで視聴の追記
作画に関してはかなり挽回して見れるレベルまで来ている。
第2話のひどい作画がウソのようだ(笑)
ストーリーは地味だけど好きな展開。
主人公が女性なのでファッションなど、
もう少しは華やかな部分があっても良い気がする。

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俺つぇぇぇでもグロでもなく、コメディーでもない
生活に役立つ物の発明を得意とする主人公の話。
ストーリーも実生活に焦点を当て地味だけど丁寧に描いていて面白い。

でもちょっとグダる部分が多い気がする。
そして何より絵がひどい。
制作予算やスケジュールが無いのかキャラ崩れだけでなく
レイアウトがここまで悪いのは稀。
OP/ED曲の良くて全体のストーリーも面白そうなだけに非常に残念。

投稿 : 2025/02/15
♥ : 1
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

どんな困難にあっても前向き生きていく異世界転生者の魔導具師物語

原作未読 全12話

魔法技術により魔導具が発達している世界、異世界に転生したダリヤは魔導具の娘として誕生しました。

魔導具師の父親の仕事見てダリヤも魔導具師となりました。

そんなダリヤが数々の困難を乗り越えて魔導具師として生きていく物語。

電気はないけど、魔石を使いそれを動力源として様々な魔導具を作ります。

ダリヤは前世の記憶から電化製品を魔導具として作ろうとしますが、電化製品の細かい構造が分からないので失敗ばかりしてしまいますね。

それでも周囲の人たちから助言をへて様々なこれまでこの世界にはない魔導具を作っていきます。

出会いもあり別れもあい、その度にダリアは成長していきますね。
{netabare}
婚約破棄のお話は、相手が酷すぎましたね。ダリアの髪を茶色にするようしたりと色々と強要してくるわりには、恋人をつくり婚約破棄してきたりと自分勝手すぎでしたね。

もう少しやりこめてほしいと思いましたが、結婚する前に別れて正解でした。
{/netabare}
お話が切りがいいところで終わっています。

OPは岬なこさん、EDは堀内まり菜さんが歌っています。

最後に、ダリアが住んでいる塔ような家が可愛い感じでした^^

投稿 : 2025/02/15
♥ : 10

66.6 2 ドラマチックで異世界なアニメランキング2位
ダンジョンの中のひと(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★★☆ 3.3 (159)
449人が棚に入れました
アントムルグのダンジョンに消えた父を追い、単独で挑み続けてきたシーフの少女クレイ。探索の末、ついに前人未踏の地下9階に到達。そんな矢先にモンスターとの戦闘でダンジョンの壁が崩落! 崩れた壁の中から現れたのは――管理人!? ダンジョンで働くもの達が織り成す、迷宮お仕事ファンタジー。
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

キャラ造形と世界観が作り出す独自の視点。非常に面白かったです。

 非常に面白かったです。テーマパーク経営の裏側を独自の視点で描いていたような視点がもちろん面白いのですが、なんといってもキャラ造形が最高でした。
 えてして異世界ものは、可愛い、エロい、性格が良い悪い、俺TUEEEなどが前面にたったキャラが多い中、そういう分かりやすいキャラ造形とは一線を画していました。

 そのキャラ造形が作り出す緊張感と弛緩が素晴らしかったです。スローライフだけでない、経営の厳しさ、人間社会の現実、魔物との価値観の違いなどを上手くストーリーに取り入れていました。

 なんといってもクレイの驚きや発見と途中から視点を共有できる感覚が良かったと思います。3話くらいでかなり面白いことに気が付き、後半はずっと面白かったです。中盤に若干話の展開がない事でダレを感じなくはなかったですが、この作品は面白さを見出すのに時間がかかるからだと思います。その点で、早い段階で切られる可能性もあるかなとも思います。

 結論が見えないのはちょっと残念ですが、この話の構造ですとほとんど気になりませんでした。ベルの孤独とクレイの目標がどうなって行くのか2人の友情の行く末は充分想像で補える範囲です。SF的世界観をもっと解き明かしてほしい気もしますが、先史文明ものですと必ずしもそれが必要ではないです。


 作画について、一見作画が悪いように見えますが、とても良かったです。破綻がないというレベルではなく、会話のときの身体の動き、髪や瞬き、構造の回転、視点の作り方。よくできていたと思います。OPアニメがとても良かったです。
 動きが少ない止め絵のシーンも多いので、一流とはいいませんが、かなりの水準だと思います。ここが私も1話のキャラデザで勘違いしましたが、最終話などは作画の良さがかなり出ていたと思います。

 ながら見とかOPスキップとか一切しませんでした。毎週集中して楽しみながら見られました。行間にあるものが気になるし。エンタメ的な視点と結末がないことでストーリを4.5にします。満点でもいいかもしれないと悩みました。感覚的にも満点じゃないよな、という気もしますし。

 客観的にも主観的にも評価できる作品だと思います。万人受けではないかもしれませんけど。

追記 評価点4.9はちょっと盛りすぎなので、作画を5→4.5、声優5→4、音楽を5→4とします。


1話 作画…原作者可哀そうすぎるだろ、と思ったら今期で1番面白い。

{netabare} dアニメのサムネがあまりに無気力というか、見てもらおうという熱意が感じられなくて、かえって興味がでました。見始めても、期待通り?チープな作画で、原作者可哀そうすぎるだろうと思って見てました。
 ですが、あれ?そういう展開?となりちょっと面白くなって、そして、アレそう来るの?とかなり面白くなりました。

 で、映像も後半に入って気が付いたんですけど、悪くないんですよね。動きとか演出とか構造とかカメラワークとか…要するに見せ方がちゃんと作風とあっていて面白さを引き出していました。で、EDを見ると結構なレベルの作画でした。

 1話だけで言うと、かなり話が面白いです。そして、これからどんな話になっていくんだろう?という期待感があります。主人公は男か女かわかりませんでしたが、女の子でしたね。

 まったく前情報もないし、正直同情心で見始めましたが、話自体はいまのところ今期で一番面白いです。もちろん出オチの可能性もありますが、この設定とキャラ作り、映像作りのセンスから言って、ダークホースになる可能性がありそうです…今のところ。

 なお「金貨8万枚」の人が原作者かと思ったら違いました。ちょっと似てますよね? {/netabare}


2話 思っていたより普通でした。癒し枠としては十分面白いですけど。

{netabare} やっぱり画面は好みです。どこで誰が何をやっているかが分かりやすい見せ方も雰囲気も私が好きなタイプです。

 ただ、2話を見る限り異世界のダンジョンの内部がどう運営されているのか?というメタ的な視点を活かし切れているのか微妙な気はします。宝箱とかダンジョンでなぜクリーチャーがポップアップするのかの説明がありました。そこはなるほどと思いますが、面白さの工夫がイマイチかな、と。もうちょっとエピソードと絡んで話の中で分かってくるような感じだと、もっと感心できるのですが。
 で、ベルは片づけられない女だった…と。

 話は面白いですが、今季NO1というレベルではないかもしれません。普通に面白い感じです。癒し枠かな?ゴーレムとか他のクリーチャーとの絡みでダンジョンの仕組みが説明されていくのでしょう。

 一般的に職場で周囲のレベルに合わせられない人、やり方を赴任後すぐ変える人は、いくら能力があっても職場では困った人となります。なんとなくそういう人を思い出しますが、途中で大失敗とかありそうな導入でした。{/netabare}



3話 かなり面白かったです。たった1つの戦闘を視点を変えて見事にエピソードに仕立てていました。今の転スラ3期と発想の根っこは一緒かな?

{netabare} 2話が思ったより普通と思っていたら、3話はかなり面白かったです。1つの戦闘だけですが、視点を変えてエピソードを展開する工夫は素晴らしいと思います。

 で、ちょっと思ったのが、今ちょうどやっている「転スラ3期」の迷宮…ダンジョンつくりと思想がとても似ています。転スラの中盤で一番面白い部分ですし、その発想はあると思います。
 オマージュだとしてもそれを換骨奪胎して3つの視点に振り分け…冒険者・管理人・魔物の方向性から作品にした発想がいいです。地味だけど新しいものをちゃんと提示できていると思います。もちろん、ダンジョンの設定を考えたいのはみな一緒なので、偶然発想が似ただけかもしれません。

 そして、結構濃いようで薄い感じのヒロインクレイと、薄いようで濃いヒロインベルの取り合わせ見ていて面白いし、いろんな思惑がある魔物とのコミカルな掛け合いと、バトルのかなりシリアスな現実・設定が見事に融合しています。

 楽しみな作品と言えると思います。再視聴しても十分面白そうです。{/netabare}


4話 奇数回が面白くて偶数回は普通、という感じ。

{netabare} ダンジョン運営のほか、父の捜索と強くなるという話がるのがいいのでしょう。面白い回と普通の回の差があって、1,3話が面白い、2,4が普通でした。4話はいろいろ伏線の種まきで終わった印象です。シーフのギルドの話もただ説明を聞いたら終わってしまいました。次回が面白い回だと思いますので期待しておきます。{/netabare}



5話 中途半端で消化不良なのがキャラやダンジョンに深みを与えている。

{netabare} この作品、それぞれのエピソードで明確な解答・結末がないのがいいですね。余韻が残ります。対ドラゴン戦も中途半端な感じで終わることで、この作品の一つの目標であるクレイの階層の踏破の達成に遠回りですが近づいて行っている感があります。

 そして、ちょっと思っていた「全部ベルで良くね?」問題が、いろいろな疑問への伏線になっていたんですね。もちろんランガードとゴーレムがいないと絵的に面白くない、というのはあるんでしょうけど、ベルの出自や性格に通じていました。
 また、少し発想を跳ばすと組織論にもつながります。一人のスーパーマンで運営される組織は継続しない問題ですね。

 中途半端で消化不良な展開が、この作品の持ち味だしそれがキャラ造形にものすごく深みを与えています。今回はちょっとしゃべりすぎ、説明しすぎなくらいでしたけど。やっぱり面白いです。

 そういえば「ランガード」って、声優さんを調べようとネット検索したらちょっとセクシーな映像ばかりでてきました。ストッキングの伝線をお尻と太ももで連動しないようにするための太い線のことだそうで。何か意味があるのでしょうか? {/netabare}


6話 少し話が展開してほしいです。それとベルが活かせてないかも 

{netabare} 相変わらず面白いのですが、この作品に不足しているのはワクワク、ドキドキだなあとあらためて思いました。もちろん死なない設定がそれを減じているのは自覚的だと思います。ただ、11階層到達を目標にしているという大前提が、危険がなければ冒険にならないという矛盾はどうしようもないです。

 中間まで着て、決して失速ではないのですが、何か繰り返し感が出てきました。1話1話は面白いのですが、先に進むとか何かを達成するというのがないので、毎週見る分にはいいでしょうけど、一気見だと評価が変わりそうですね。

 そしてもう1点の欠点が、ベルがすっかしサブキャラ以下になってしまいました。ランガードの方がむしろ活躍している暗いです。もちろんベルが活躍すればチートでしかないとは思いますが、何か縛りとかつけてベルを深掘りしないとベルが活きないなあという気がします。{/netabare}


7話 信用できても信頼できない関係性が上手く面白さにつながっている。

{netabare} クレイから見たベル、ベルから見たクレイというのは以前から相互理解という点で、根本的な部分で少し相容れないような雰囲気はありました。その構造が今回顕在化しましたね。能力は信用しているけど、その人間としてのふるまいが相互の不理解もあって、信頼でききれない感じになっています。
 6話でベルが上手く使いこなせていないと思いましたが、7話は両方から見た相手への不安…特にベルからクレイに対するモヤモヤが上手く面白さとキャラの深さに活かされていました。

 比較的ドライともいえる2人の関係性は、ダンジョン=会社組織のような設定と上手く結びついており、そこがこの作品のいい意味での特異性でしょう。

 ここにきて、面白い話を持ってきたと思います。後半7話がどう活きてくるか楽しみです。 {/netabare}


8話 SFおよびSEのような素養を感じる面白さでした。

{netabare} 初期になんとなくこんな話かな、と思っていた内容そのままのような回でしたね。そして、SF的な設定がほの見えました。背景美術はもちろんですが、ベルの言葉はコマンド入力です。
 この作品の性質上そこに焦点があたる感じではないでしょうが、原作者が裏で何か考えたものがあるのでしょう。
  精霊の正体や魔法のエネルギーをSF化する場合の常套手段ですので、世界の多次元宇宙的な設定も考えていそうなので、もともとSFに造形がある人なんだと思います。

 その上で単純な設計に落ち着くというのは、ビジネスあるあるですね。奇抜で奇異な仕事にならない理由には、どこかで合理的なもの、制限による事情があるものです。
 その単純な制約の結果に、緻密に考えられたような効果を外部から見ると感じてしまうのもあるあるです。

 この発想、システムエンジニア的でもあるので、原作者の方はSEとかプログラマーとか何かその辺の素養がありそうですね。低層階でユーザーが多い場合、開発環境を隣で作るなどもシステム開発的な発想でした。

 ダンジョン・システム的な「系」の裏設定がないと描く方も見る方もモチベーションが続かないので、良かったと思います。{/netabare}


9話 様々なギャップが面白さとして機能しています。そして…百合?

{netabare} 今のところ面白さの安定感ではNO1です。今回が一番面白かったといっても良いでしょう。バトルシーンは迫力ないし、話が始まって3分くらいで結末が分かるような話でしたけど、面白いんですよね。体感10分くらいであっという間でした。

 面白さを言語化するのは難易度が高いのですが、やっぱりクレイのキャラ性かなと思います。彼女の内部の思考と外部のズレが面白いのが一つと、女性であるということが彼女の性格とのギャップとしてコミカルな要素になっているかなと思います。メイド服を着させているところから考えると原作者は自覚的にギャップの面白さを計算しているのでしょう。

 ベルの側は圧倒的な強さが安定感として機能して話が複雑化、深刻化しないという信頼感があるし、こちらはその強さと性格・行動のギャップが面白さになっています。今回の最後のオチのつけ方もどこかとぼけた感じで、深刻さと日常のギャップになっていました。

 そして、なんと百合ですか?そうきましたか…{/netabare}


10話 ここに至ってこの面白さ。秀作と呼べるのではないでしょうか。

{netabare} 緩い話の様で厳しい社会の話なのがいいです。父親を捜すという大きな目的とダンジョン運営というフレーム、そしてベルの謎めいた存在。ベルとクレイのキャラの対比。私は作品としての完成度が高いと思います。10話に至ってまったく飽きが来ません。

「ダンジョン飯」ほど世界観の作りこみはないしハイコンテクストではないですが、話に重層性があって設定がしっかりしてキャラ造形が見事なところが、ちょっと似ているかなと思います。ただ、緩い面白さが独特でそこはダンジョン飯にはない部分でしょう。

 本作は充分秀作だといえると思います。{/netabare}


11話 ルールと命の等価性。ライトな描写に凄みがありました。

 本作はダンジョンに挑戦するリスクと同時にルールという縛りにおいて命の軽さが感じられと同時に、それは命をもってあがなう「必然」のような感覚をものすごく強く感じます。11話の話そのものはありふれた話なんですけど、ルールを守らない人間に対する死刑執行を無感情に行う凄みがありました。

 この描き方が面白いんですよね。命の重さと軽さの両面は、本来異世界もので描かなければならないことです。これが顕著に描けていたのは「ブラックラグーン」ですね。本作においてはかなりライトな絵柄で軽く描いている分、より非情な感じがしました。こういうところが本作の魅力ですね。

 さて、来週最終回ですか。次回予告だと仲良しエンドみたいですね。最後まで描けていれば名作、一応の方向性や区切りまで描けていれば秀作だと思うんですけど…中途半端だとちょっと残念ですね。2期の発表は…ないでしょうねえ…




 

投稿 : 2025/02/15
♥ : 15
ネタバレ

wkr さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

直感的な面白さがもっと欲しかった

https://dungeon-people.com/

原作未読

ちょっと期待してたモノと違ったなあというのが第一の感想です。

内容はダンジョンでお仕事をするというもの。その舞台となるダンジョンの設定がファンタジー要素と現実的な経営学的要素を絡ませていて、周りの理屈がこと細かく作り込まれている点、ゆるふわな見かけに対して意外にも人間の生々しさや狡猾さが要所要所で露わになっているシビアな世界観の構築などが見事でした。ファンタジー設定を活かした視点の仕事内容は面白かったです。

ただ、この作品は世界観を第一に描いている作品なこともあり理論的な面白さが顔を出しています。対してキャラやストーリーのような直感的な面白さや魅力は薄めに感じます。また、世界観周りの作り込みの分、毎話必ずと言っていいほど説明セリフが多いもののキャラの魅力の薄さ、反応もやや型にはまった単調なものだというのも相まって単なる説明に過ぎず、退屈さに繋がっています(日常パートもややそれに近い)。最終的にはキャラの変化が描かれてはいるものの、多数の情報の中にキャラ描写が埋もれてしまっているせいで感覚的には楽しみづらく、魅力があまり持てなかったです。

独特の良さがあるものの、私自身きららみたいなキャラに愛着の湧くような日常系が特に好きなのでこの手の作品は合わなかったみたいです。「ダンジョンの説明書」にタイトル変えたほうが良いんじゃないかな...と思ったり思わなかったり。作品で重点的に描かれている設定や世界観などから面白さを見いだせたら最終回まで楽しめると思います。意外と玄人向けな作品という印象でした


各話の感想
{netabare}
1話
{netabare}無難な導入って感じです。それゆえに出だしは弱いかなとも思いますが、序盤から丁寧にやっていった方が作品としてはいいですね。これからお仕事モノにシフトしていくようです。ダンジョンのお仕事モノ、ということで設定が良いので今後面白くなりそうです。作画も全体的に良くOLMなので今後も安心できます。キャラデザはあっさりし過ぎてモンスターに迫力ないな、と最初は思いましたが、これからまったり寄りなお仕事モノになっていくのだったらこのキャラデザも納得です(まったりかはまだ分かりませんが...)。今回、クレイの死生観が随分あっけらかんとしてたのが印象的でした。そういう世界観なんですかね。日本語が登場するのはあれ?とはなりましたが。
{/netabare}


2話
{netabare}全体的には説明シーン多めで地味な印象の回、でも面白かったです。前半は、ベルがダンジョンを案内する内容でしたが、現実的だけどファンタジーな作業場が見てて楽しかったです。だんだん見えてくるベルの可愛らしい一面もアクセントになってるのであんまり退屈しないです。説明もかなりしっかりしてて、モンスター死んだらどうなるん?っていう気になるところもちゃんと説明してるのが良かったです。後半の内容はお仕事モノらしくなってきます。でもこの辺りは割と普通だとは思います(普通のお仕事モノの仕事要素をダンジョンに置き換えただけみたいな)。宝箱の中身補充とか、仕事内容も意外とアナログなのがシュールでちょっと面白かったです。
今回、鈴代紗弓さんの声がベルによくハマってると思いました。キャラも相まってマジで可愛い!でも作画の質は少し落ちたかな。キャラデザがゆるめなので、よっぽどしゃなきゃ気にならないと思いますが。

冷静に見ると地味なシーンが多いけど設定やキャラが良いから全体的に普通に面白くなってます。アイテムとかモンスター出てきたりとか、こういうファンタジーな要素好きなんですよね、おまけに百合っぽい要素も入ってきたので、このレビューは完全に好み出まくってて参考にならないかもです。一応は今期のダークホース扱いで良いんじゃないでしょうか。早く続きが観たいです。
{/netabare}


3話
{netabare}OPがだんだんハマってきました。アップテンポな曲好きです。

前回地味でしたが、今回ファンタジー設定を活かせてて良かったと思います。モンスターの視点から、という内容が特に面白かったです。バトルシーンはなろう感出てましたけどw 後半は百合っぽくなってました。ベル可愛いです。そして少しクレイの掘り下げもされました。1話で、なぜ死生観があっけらかんとしていたのか掴めた気がします。そのシーンは普段の雰囲気に対してシリアスでしたね。回想で人殺してたのはビビりましたが、ダンジョンというある意味な無法地帯で起こりうる現実的な問題、そういう世界観だからこそのクレイの価値観をしっかり描いたのは良かったと思います。ですが個人的には作風に合ってない気がして引っかかります。
{/netabare}


4話
{netabare}シンプルに面白かった。仲間ができたことを実感するクレイ、あったかかったです。バトルシーンも臨場感があって、クレイの状況判断の心理描写がしっかりしてるので見応えあります。そしてドラゴンが出てきて4話は終了、引きがうまいので続きが観たくなります。
ダンジョンの内部に関わりつつ、段々とわかっていくクレイ父のことやダンジョン周りのこと、クレイの変化が作品の面白みになる部分でしょうか。設定もしっかりしてますし、細かい部分に関しては良く手の行き届いてる印象です。次回も期待します
{/netabare}


5話
{netabare}オリンピックのせいで一週間延期しちゃいましたね。そのオリンピックは色々杜撰で悪評しか聞こえてきませんけどw

ぼちぼちって感じかな。バトルシーン以外はかなり地味だった気がする。
クレイのレベルアップが話の軸に加わるんでしょうか。意外と人情物?
バトルシーンの内面描写がしっかりしてました。3話の内容が活かせていたのが良かったです。ベルちゃん一人で出来るけどしないっていうのが説明されたシーンは現実でも通用する考え方でしょうね。考え方がしっかりしてて経営学アニメでもあるのも良いところです。
でもお仕事物の内容になるとファンタジーとリアルの境界線が曖昧になって、ファンタジーらしい面白さは薄いですね。一応面白いですけど。{/netabare}


6話
{netabare}新キャラが出てきたのは唐突でした。これから話に関わるか知りませんが。
仕事パートやら、内容が現実寄りになると結構地味で少し淡々としてる。その辺りはマンネリ化してきたかな。ベルちゃんも片付け下手とかどうでも良いとこでキャラ立っちゃってるから設定とかを活かしたキャラの立たせ方をして欲しいかも。
でも後半、ダンジョンの内部事情を知ったがゆえの、メタ的視点のダンジョン探索は面白かったです。(サラッと10階クリアしてなかった?) {/netabare}


7話
{netabare}時間なくて観るの忘れてました。

中盤からの悪徳な魔物退治の流れが面白かったです。ゆるいお仕事物に挟まれるシビアな内容は緩急があって良いと思います。魔力云々も意外としっかりクレイのレベルアップに繋がってます。でも今回は世界観設定の説明が多くて少し退屈。説明セリフが多いことでバトルシーンの駆け引きがしっかりしていて濃さが増しているのは良いことですが、いかんせん全体的にみても説明セリフが多めで占めていて話的には一長一短、もう少し説明セリフはカットしてもいいんじゃないかな。魔界の話はあんまり話にも関わらなそうだし。{/netabare}


8話
{netabare}観るの忘れてました。説明が多くて観るの疲れるので...

ダンジョンの作り手の立場に立つ、っていうのが新鮮でした。前半はクレイのメタ的な視点と意外にも浅い作り手(ベル)の思慮の対比がギャグにもなっていて面白かったです。
後半はいつも通り説明が目立ってました。この作品はキャラよりも世界観の魅力を重視してるように思います。その狙い通りしっかり練られた設定で作品の舞台の面白みは増してはいますが、ダンジョンの仕組みを逐一説明するためストーリーの流れが毎回滞って、キャラも微妙に弱いのでその説明シーンは感覚的な面白さには繋がっていない所が悪いところでもあります。今回の後半は説明書をなぞっているようなストーリーになっていた印象です{/netabare}


9話
{netabare}日常系ではベタ?なメイド服!見応えのあるバトル!なろうっぽい展開だったけど本音を言えばこういう直感的なものを求めてた。欲しいのはすごい設定以上に魅力的なキャラ描写なんですよね。今回は2人のキャラが良くでていて素直に楽しめました。王が興味を持つのは唐突に感じましたが、偽名を使うシーンとその後が面白かったです{/netabare}


10話
{netabare}クレイの設定が更に重くなりました。その分ダンジョンに執着する大義名分がよりはっきりしました。

今回はキャラ同士の掛け合い多めで説明も話がダレない程度であくまでキャラ見せの体裁をしていました。今まで説明多めだった描写が今回はキャラ描写との釣り合いがとれているリソース配分なのが良かったです。そして内容自体もクレイ父という物語の中心部分の掘り下げてしっかり必要要素を補いつつクレイの心境の変化に繋げてるのは上手いです。

後半のゴブリンの畑は斬新で面白い設定でした。理屈もちゃんとしてるのがこの作品らしいところ{/netabare}


11話
{netabare}冒険者視点の金髪のキャラの目的がわからなくて混乱しましたが、序盤は冒険者ギルド視点でワンクッション置いてからのダンジョン視点は良かったですね。

以前は仲間同士のいざこざが容認されていた、というのがリアリティに水を差していて違和感ありますが今回の治安維持は特に良かったと思います。悪徳な冒険者もいること、その狡猾な面をしっかり見せていて変に媚びておらず、勧善懲悪な道徳的一面が備わっているのがこの作品の独特の良さになってると思います{/netabare}


12話
{netabare}設定の深掘りは最終回でも安定ですね。ラストシーン、変わったのはクレイだけじゃなくベルもだということがハッキリするのが良かった。百合

ダンジョンというファンタジーと経済的な要素を掛け合わせてる点、意外とシビアな世界観な点は良かったと思います。ただ個人的には期待してたものとちょっと違ったかな...キャラ描写が疎かになっていてキャラへの愛着はあまり湧かないのはう〜ん。掛け合いや展開も少しパターン化しているようにも思いました。毎話単なる情報が多いため、私は最新の話を見る際、前の話をあまり思い出せないということが起きてました。玄人向けな作品だったかもですね。{/netabare} {/netabare}

投稿 : 2025/02/15
♥ : 6

のび太 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

シーフは見た!!!驚愕なダンジョンの裏事情w

原作は、Webコミックですね。

最強シーフだった父の訓練のおかげで、凄腕の探索者としてダンジョンを探索する少女クレイ。
ある日ダンジョン探索中に、ダンジョンの壁がくずれて。。。。

ダンジョンの管理人ベルとクレイの、とんでもダンジョン運営記ですかねw
ベルが説明するとんでもダンジョンの仕組みに、クレイが驚愕するというのが基本パターンです。

しかし、ひとたびダンジョンのルールを乱す者が現れると、必殺仕事人のごとく淡々とならず者達を排除していきます。
ならず者達が哀れに思うはおどあっさりとw

異世界ダンジョン物ではあるけど、こんなダンジョンもあるんだ?w
という常識崩壊物語でしたw

投稿 : 2025/02/15
♥ : 11

70.8 3 ドラマチックで異世界なアニメランキング3位
こばと。(TVアニメ動画)

2009年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (521)
3361人が棚に入れました
ある一軒のアパートに、とある目的のために奮起する少女が1人やって来た。彼女の名前は花戸小鳩。彼女の目的は「行きたい所」に行く為に、人間の傷付いた心を癒しその心で「ビン」を一杯にすること。
お目付け役の謎のぬいぐるみ・いおりょぎと共に早速傷付いた心を癒そうとするも、極度の世間知らずかつ天然な小鳩はやることなすこと空回っては、いおりょぎに怒られてばかり…。
そんな時「よもぎ保育園」の園長・沖浦清花と保育士の藤本清和に出会い、そこで雑用担当のバイトをすることになる。

声優・キャラクター
花澤香菜、稲田徹、前野智昭、折笠富美子、桑島法子、中島愛、神谷浩史、三木眞一郎、小山力也、浪川大輔、吉野裕行、斎藤千和、成田剣
ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

「わたしにできること」

容姿も性格も可愛い少女が、周囲の人々の心を癒していく様子を、ほのぼのと緩い気持ちで眺めて楽しむアニメだろう、と思い込んで、あまり期待せずに視聴を始めた本作ですが、いま考えると、その第1話から、OP『マジックナンバー』の30秒あたり、「好きなときに歌いたいだけなのに」という歌詞が流れたあと、雨の中で立ち尽くす少女が、ふっと横顔を上げる、その頬(ほほ)に、水滴に混じって、白糸のような涙が伝うシーンが挟まれていることに、もう少し注目すべきでした。

序盤は明るくて元気いっぱいだった少女の表情が、中盤過ぎから次第に曇りはじめ、終盤には人知れず《もの思い》にふけりがちになってしまう、その過程が自然に描かれていて、胸が締め付けられるような切ないシーン、それから「ああ良かったね」と手を叩きたくなるシーンも十分以上に堪能できました。


◆期限付きの「契約」と、少女の「願い」

「いおりょぎさん」という犬の縫いぐるみの形のマスコットを伴って、神様との契約により、季節が四つ廻るまでの期限つきで地上に降り立った謎少女・・・という設定は、よくある「魔法少女」のフォーマットどおりなのですが、この「こばと」という少女は、魔法が使えるわけでもなく、超能力があるわけでもない、無力な存在です。

こばとにできることは、いおりょぎさんの助けを借りて、傷ついた人々の心を癒すこと、そうすれば、癒された心はコンペイトウに形を変えて、ビンに集まってくる。
そして、ビンいっぱいのコンペイトウを期限内に集めることが出来れば、こばとは「行きたいところに行く」という自らの「願い」を叶えることができる、それが神様との「契約」。

だけど、こばとは・・・

←ココ、まだ本作を視聴されてない方々は、【絶対ネタバレ回避】が賢明です。
事前情報はこれで十分と思いますので、早めに視聴を開始しましょう。

※予(あらかじ)め断っておくと、本作は、『CLANNAD AFTER STORY』や『四月は君の嘘』のような、人の死をダシにして視聴者を無理やり泣かせにかかるアザトい構成(両作のファンの方には申し訳ありませんが)にはなっていません!

両作とは、感動のポイントが違う、というか、感動の種類が違う、というべきか(個人的には「感動のクオリティ」が違うと表現したいくらいです)、それはともかく、本作は2クール全24話をかけて、非常にゆっくりと(その分説得力は高く)、こばとの心情推移を描き出すので、何となく話の筋は予想できても、いざそのシーンまで来ると、やはり心にグッと来るものがありました。

いやあ、CLAMPさん、実によく分かっていらっしゃる。


※以下、猛烈ネタバレ。

◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

=================== こばと。 (2009年10月-2010年3月放送) ====================

 ------ OP「マジックナンバー」  ED「ジェリーフィッシュの告白」 -----
{netabare}
第1話  …願う少女。 ★ 桜が満開の公園にこばと登場、藤本さんとの出遭い
第2話  …コンペイトウの輝き。 ★ 園児(俊彦君)の心を癒す回 *3
第3話  …雨の贈りもの。 ☆ 片想い気味の女子高生の心を癒す回
第4話  …青葉のときめき。 ☆ 琥珀のデートを助ける回、こばとの時間制限
第5話  …ホタルのやくそく ☆ 孤独な絵本作家の心を癒す回
第6話  …小さなかくれんぼ。 ☆ 保育園への不審な電話、こばと自身が園児に癒される回
第7話  …やさしいひと。 ★ 藤本さんの友人の大学生(堂元さん)の心を癒す回
第8話  …こねこの子守歌。 ★ アパートの大家さんの双子達の心を癒す回
第9話  …夏の記憶。 ☆ 仲直りしたい女子高生達の心を癒す回
第10話  …オルガンと少年の日。 ★ こばとが藤本さんの少年時代を少し知る回
第11話  …探偵 花戸小鳩。 ☆ ケーキ店の店長&店員の心を癒す回
第12話  …銀色の瞳。 ☆ いおりょぎさんの憂鬱
第13話  …天使と守り人。 ★ 古い銀杏の木霊を癒す回、この頃からコンペイトウ集めが滞り始める
第14話  …黄昏の探しもの。 ☆ 芋を盗んだ少年の心を癒す回
第15話  …秘めたる祈り。 ★ 清花(さやか)園長の病気とこばとの記憶、こばと自身が藤本さんに癒される回
第16話  …謎の生命体。 ☆ 保育園の立ち退きのピンチとバザー回、藤本さんの笑顔に気付く
第17話  …謎の生命体、2号。 × 続き、安易な脚本引延ばし(いおりょぎさんの冒険)が残念
第18話  …木枯らしのぬくもり。 ★★ 堂元さん告白回、こばと気付かずスルー *1
第19話  …ホワイトクリスマス。 ★★★ こばとへの一番のプレゼント *2{/netabare}

 ------ OP (変わらず)      ED「わたしにできること」 -----
{netabare}
第20話  …旅をするひと。 ☆ バレンタイン・デー、こばとの逢いたい人 ※『ツバサ』一行登場回
第21話  …春の足音。 ★ 清花園長&ヤクザの息子(沖浦さん)の心を癒す回
第22話  …さよならの日。 ★★ 保育園取り壊し回、こばとの心の痛み
第23話  …こばとの願い。 ★★★ 再び桜満開の公園(期限の到来、藤本さんのコンペイトウ回) *4{/netabare}

 ------ OP (変わらず)      ED「あした来る日〜桜咲くころ」 -----
{netabare}
第24話  あした来る日…。 ★ 6年後の春の話{/netabare}
-----------------------------------------------------------------------
★★★(神回)2、★★(優秀回)2、★(良回)9、☆(並回)10、×(疑問回)1 個人評価 ★★ 4.6


◆考察メモ(※OPは一度も変わらないが、EDが二度変わることに注目)

本作のEDは、第1話から第19話までずっと「ジェリーフィッシュの告白」となっており、2クール作品としては異例。
その後に、第20-23話EDは「わたしにできること」に切り替わり、最終第24話だけED「あした来る日〜桜咲くころ」となっていて、これらは制作側の何らかのサインと考えるのが妥当である(→考察の最大のポイント)
因みに、EDが切り替わる直前の第19話および第23話が、私の基準ではともに《神回》評価となりました。


◇「ジェリーフィッシュの告白」(第1-19話ED)

{netabare}*1:第18話に、堂元さんのこばとへの告白がある。

{netabare}「こばとちゃん、いつも周りの誰かのことを心配してるね。優しくて、真っ直ぐで、こばとちゃんはいつも一生懸命だ。」
「はあ。」
「こばとちゃん、こばとちゃんみたいな女の子、好きだよ。」
「(笑顔で)堂元さん、有難うございます。」
「え?」
「お蔭様で、ちょっと元気になれました。」
「どういたしまして。」{/netabare}

→堂元さんの「好き」は、likeじゃなくてloveなのに、こばとは全然分かってなくて、そこも面白いのですが、ここで引いてしまう堂元さんも好印象かも。


(《複数形》 jellyfish,jellyfishes)
1 a 【可算名詞】 【動物, 動物学】 クラゲ.
b 【不可算名詞】 (食べ物としての)クラゲ.
2 【可算名詞】 《口語》 意志の弱い人.

→つまり、ジェリーフィッシュ(=意志の弱い人)は堂元さん(第7話「やさしいひと。」より)となるので、このEDは堂元さん視点の歌とみると一番しっくりくる (※こばと、いおりょぎさん、藤本さんはいずれも意志が強いため)

*2:第19話までに、こばとは藤本さんのことが気になって肝心のコンペイトウ集めに全く身が入らなくなってしまい、いおりょぎさんの怒声もうわの空になってしまう。

{netabare}「私、かえって藤本さんを傷つけてしまったみたいで、また藤本さんに嫌われてしまいました。それが、それが・・・なんでこんなに苦しいんでしょう・・・」
「そんなに、清和のことが気になる?」
「つい、考えてしまうんです。藤本さんのこと。何故だか分からないけど、考えると胸が痛いんです。」
「そうか。」
「堂元さん?」
「こばとちゃんへの一番のプレゼントが、今ようやく分かったよ。」{/netabare}

※このあと第20-23話まで、EDが「わたしにできること」に切り替わる。つまり、

「ジェリーフィッシュの告白」 →※堂元さん(=おそらく男性視聴者の代理)視点の歌
「わたしにできること」 →※こばと視点の歌 ・・・と思う。{/netabare}


◇「わたしにできること」(第20-23話ED)

{netabare}魔法も超能力もない「こばと」に「できること」は、裏や下心のない優しさで周囲の人々に接すること。
それが、こばと自身も気付かないうちに人々の心を癒してしまう(*3:第2話、いおりょぎさんのこばとへのアドバイスより)。

{netabare}「優しく・・・したんでしょうか。私・・・」
「裏や下心があるのに優しくしても人は癒されねえし、お前はお前のしたいようにやってけばいいんだよ。」
「はい。」{/netabare}

だけど、そんなこばとの優しさも、彼女にとって一番気がかりの藤本さんには届かない。

{netabare}「おい、ひとつ言っておく。同情や好奇心なら来るな。迷惑なんだよ、可哀想だの大変だの思われるのは。」
「そんなこと、思ってません。」

・・・(中略)・・・

「やっぱり、私のやっていることは、人を癒して差し上げることなんかじゃなくて、むしろ、迷惑なんでしょうか。」
「藤本さん、何か傷ついていそうでした。けれど、藤本さんは迷惑だとおっしゃってました。」
「まあ、人によるかもな。」
「世の中に、傷ついている人と傷ついてない人がいるとして、傷ついている人の中にも、癒されたい人と癒されたくない人がいるってこと、知りませんでした。」
「んで、お前はどうしたいんだよ。」
「私は・・・」
「お前は癒したいんだろうがよ。なら癒せよ。」
「いいんですか。」
「いいも悪いも、んなことは実際に癒してから考えろ。」
「はい(笑顔)。」
{/netabare}

こばとは本作の中で、まず序盤には琇一郎を想う琥珀の姿勢から、それから自分への堂元さんの姿勢からも少し、そして何よりも清花園長と沖浦さんの姿勢そしてそれを見守る藤本さんの姿勢から、少しづつ恋愛感情を知っていくことになるが、藤本さんの心を癒せず、彼の力になれない自らの心の痛みが、実は恋の痛みであることをなかなか自覚できない。

藤本さんはこばとの気遣いを自分への同情や好奇心と思い込んで「迷惑だ」と頑なに拒絶し、こばとの心を苦しめるが、清花先生は保育園の取り壊しのあと「藤本君の力になって欲しい」と、こばとの肩を押す。

そして、第22話終盤で再度藤本さんに拒絶されたのち、第23話を迎えてようやく・・・
→琥珀のセリフ「こばとちゃんは選んだんですね」。

こばとにできることは、いおりょぎさんの助けを借りて、周囲の人々の傷付いた心を癒し、ビンいっぱいのコンペイトウを集めて自分の願いを叶えること。
でも、こばとは、コンペイトウを集めることよりも、期限の日まで「大切な人」である藤本さんの傍にいて、少しでも彼の力になること、を選んだ。
→これが、こばとの選択。

→「わたしを大好きでいてくれる人たちの所へ行きたい」から、「わたしの大切な人のそばにいたい」へ、こばとの願いが変わってしまった。


*4:第23話後半の公園のシーンで、ようやく藤本さんは、こぼとの気持ちは同情や好奇心ではなかったことを理解する。
→そのとき藤本さんは、こばとを必死に引き留めようとするが、それと同時に、それまで傷付いて頑なになっていた藤本さんの心が、こばとの真心に触れて氷解し、巨大なコンペイトウになって、こばとのビンを満たす。
→そして、こばとは神様との当初の契約どおり「行きたいところに行く」ことになり、藤本さんの目の前で姿を消す。{/netabare}


◇「あした来る日〜桜咲くころ」(第24話ED)※EDとしては最終話だけだが、第1,13,19話で重要な挿入歌となっている

{netabare}第22話の冒頭、こばとが幸福そうな寝顔で見る夢の中で、ピアノを弾く藤本の後姿を嬉しそうに見詰めるまだ幼いこばとが描かれており、そこが、こばとが行きたい場所(私を大切にしてくれる人がいる所)であることを暗示している。
→この夢のシーンが、最終第24話での6年後の春の二人の再会につながる。
(つまりアニメでは、こばとは藤本さんとの公園での別れよりも10年前の世界に転生したことになる。)

※なお原作では、二人の再会は、こばとが転生した16年後の春となっており、アニメよりも納得がいくラストとなっている。{/netabare}


◆総評:本作は繰り返しの視聴に耐えうる《感情描写系の名作》

例えば、第19話の真ん中付近に、ヒロインのこばとが急にシクシク泣き出すシーンがあるのですが、1回目の視聴時は私はこのシーンはほとんど何も感じることができずに見過ごしてしまいました。
ところが2回目の視聴時には、その前後でのヒロインと相方のそれぞれの心情が自然に推察できるようになっていて、この何気ないシーンにも少しばかり心が動かされてしまいました。

要約すると、本作はヒロインこばとを中心とする一人ひとりの登場キャラクターたちの心情推移が、作品全体を通して実に整合性が取れていて説得力のあるものとなっており、繰り返し視聴することにより、そうした一つ一つのシーンでの心情の読み取り精度も次第に高まっていくので、作品から得られる感動自体も増していく作品、と個人的に結論づけたいと思います。

二転三転する派手なシナリオ展開よりも、数人の登場キャラたちの自然で納得のいく心情推移を腰を落ち着けてじっくり鑑賞するのが好きな方には特にお勧めできる作品です。


◆(参考)歌詞メモ

◇「ジェリーフィッシュの告白」歌詞(short ver.)

{netabare}https://www.youtube.com/watch?v=aIStKxQS5AE
作詞:岩里祐穂/作曲・編曲:宮川弾/歌:中島愛

人はみな飛んでみたいのに/重力に騙されてるんだ/誰もほんとは飛べるんだよ
あのコがあんなに哀しそうなのは/自分の影をどこかに忘れてきちゃったからかも/それなら
アリガトウ、って君に言えたら/アリガトウ、って君が笑えば/行ったり来たり  うれしくなる/君がシアワセになる
心配なんていらないよ  いっしょにいるから
うれしくっても涙がでるなんて、不思議だ{/netabare}


◇「わたしにできること」歌詞(short ver.)

{netabare}https://www.youtube.com/watch?v=7sgyvTUTpUk
作詞・作曲:宮川弾/歌:中島愛

無くしたものと/集めたものの狭間に/あなたの笑顔 落ちていたの/届きそうで届かない
とんでいけるわけじゃないし/笑わせてあげたいだけなのに/役立たずのこの翼/なんのためにあるのだろう
あなたのそばで笑うよ/わたしにできること/あたためるだけでもいいのかな/せめてつつみたい
気付くの そのための翼と/今こそわたし 笑うよ{/netabare}


◇「あした来る日〜桜咲くころ」歌詞(short ver.)

{netabare}https://www.youtube.com/watch?v=Sw_adAyjkqY
作詞:新居昭乃/作曲・編曲:はまたけし/歌:花澤香菜

春に咲く花 夏広がる空よ/心のなかに 刻まれてきらめく/朝に降る雨 窓を閉ざす日にも/胸にあふれる ひかりは雲の上
喜び悲しみ すべて抱いて歩いてる/私の手と君の手を 強く繋ぐもの/私を導く 遠い遠い呼び声よ/微笑むように 歌うように/響く風の音
秋は水辺に 冬こずえに潜む/世界の奥の 限りない優しさ/夜が来るたび 祈りを捧げよう/あした来る日を 静かに迎えよう
私を導く 遠い遠い呼び声よ/ほほ笑むように 歌うように/響く風の音/喜び悲しみ 全て抱いて歩いてる/私の手と君の手を 強く繋ぐもの{/netabare}

投稿 : 2025/02/15
♥ : 49
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

NHKの本気

<2023/9/23 追記>
前回のレビューからもう6年経ったんですね。
でも本作は忘れたくない。
そう思っての追記です。

「あした来る日」

この歌が大好きで。
特に最終回のこの歌の使い方。
泣かずにはいられない。

花澤香菜と前野智昭。
二人の名優の名演も光ります。

また1話から見返そうかな。


<2017/12/28初投稿>
本放送時に観てました。

CLAMP原作。全24話。
アニメ化時点では原作が完結しておらず、アニメオリジナルのラストになったそうです。
ただ、アニメの構成?脚本かな?にCLAMPの人が入っていたそうで。

とにかくこのアニメ作品はラスト2話の破壊力がハンパない。
当時ネットで「NHKの本気を見た」と囁かれたものです。
(NHKの本気の元ネタは別作品らしいですが)

ストーリーは

とある春先、とある街に大きくて古い旅行鞄とぬいぐるみを持った一人の少女が現れます。
少女の名前は花戸小鳩。
無邪気でいつも明るく元気で人を疑うことを知らないお人好しの少女、こばとには目的がありました。
それは、「自分の行きたいところに行く」という願いのために「傷ついた人の心を癒すこと」。
一つ癒すたびにコンペイトウのような"なにか"がガラスの瓶に溜まっていき、瓶が一杯になると願いが叶えられます。
ただし、これには一年間という期限があり・・・。

こうしてこばとの奮闘が描かれていくわけですが、このこばとが謎だらけ。
まず一般常識的な知識や生活をする上で必要な知識がかなり欠け落ちている。
まるで子どものよう。
もしくはアホ。
さらにお金もない。所持金は基本ゼロ円。(なのになぜか衣装持ちで毎話新しい衣装が登場します 笑)

そしてヌイグルミ。
喋ります。
ツッコミます。
火を吹きます。
名前はイオリョギ(五百祇)

謎は他にもいくつかありますが、(衣装を除いて)全て物語の真相に直結するのです。

ちょっとした縁からよもぎ保育園で働きはじめたこばとは、そこでバイトをする一人の頑なな青年に出会います。
その青年、藤本は{netabare}とある事情で窮地に陥るよもぎ保育園と園長(バツイチのきれいなお姉さん)を助け{/netabare}ようと必死になっているのですが・・・

物語はこのよもぎ保育園の行く末を背景に、こばとがいろいろな人々と関わり、たくさんの傷ついた心に触れていきます。
基本1話完結。

長々書きましたが、最初に書いた通りラスト2話が秀逸。
それまでは冗長に感じるかもしれません。
こばとにイラつくかもしれません。
私は何度も切りそうになりました(笑。
「こばとって何?」という疑問で最後までもったようなもんでしたが、最後まで見てよかった。

劇中何度か流れる「あした来る日」は耳について離れなくなってしまいました。

絵柄がCLAMPの中でも少女漫画寄りなこともあり好みは分かれるかもしれませんが、大丈夫な人はお正月休みにまとめ見してみてはいかがでしょう?

投稿 : 2025/02/15
♥ : 45

しょうすけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

さすがはNHKだなぁ。・゜゜・(>_<;)・゜゜・。

ほのぼの癒し系アニメで大したストーリーでは無いとは思うんだがヒロインのこばとちゃんの純真無垢というか無知というか一生懸命一直線な娘にオイラの心は打たれまくって やたら感動してしまったw
実際、やたら寝付き良くなったりして観終わるまで4日くらいかかったんだけど良かったなぁ(/□≦、)エーン!!
イオリョギさんも良い味出してたしw?
感動の子供とも見れる名作ベスト10作ったら絶対、入れよう(〃^∇^)o_彡☆あははははっ
ラストで感極まると聞いていたがおいらは23話くらいから(ノ_・、)シクシクでした!

暫く こばとちゃんの歌声が耳から離れそうもないなw

投稿 : 2025/02/15
♥ : 13
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