トリックでライバルなおすすめアニメランキング 3

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのトリックでライバルな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年06月30日の時点で一番のトリックでライバルなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

59.8 1 トリックでライバルなアニメランキング1位
逆転裁判 その「真実」、異議あり!(TVアニメ動画)

2016年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (224)
849人が棚に入れました
奇想天外な事件に巻き込まれた依頼人たち。主人公の新人弁護士、成歩堂龍一が彼らの容疑を晴らすために立ち上がる。被告人は有罪なのか、無罪なのか…。成歩堂は依頼人を信じ、ライバル判事らと法廷で熱いバトルを繰り広げる。絶体絶命のピンチに追い込まれ、万事休すかという瞬間、「異議あり!」の言葉と共にわずかな証拠から、ムジュンを突き、華麗なる逆転劇を巻き起こす!

声優・キャラクター
梶裕貴、悠木碧、玉木雅士、中村千絵、岩崎征実、奈良徹
ネタバレ

ちっち さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.6

原作ゲームの面白さを消しさった駄作

先に結論から申しますと、ゲームの面白さ、特に演出と音響が改悪された作品です。特に追求の曲はゲームを楽しまれてる皆さんは、とても好きな方はかなり多いと思います。私も追求の曲を聞くだけで、テンションあがりまくります。アニメでは最初のほう以外、ほとんど使われておりません!
2も見まして、シナリオは省略されたものの、全体としてはよいのですが、ゲームでのハラハラドキドキが全くない駄作です。2で終わって、ホッとしてますが、3はぜひ、監督や製作会社変えてほしいです。
いまのままのクオリティーなら、逆転裁判のBlu-rayとか、出してもたぶん売れませんよ。
ちなみに、原作のゲーム逆転裁判はとても面白いです。

逆転裁判1から6、逆転検事など原作がとても好きだっただけに、非常に残念な作品。監督は宇宙兄弟やドラえもんといった爽やかあっさりなアニメが得意な方なので、内容が濃い作品の演出が難しいのは仕方ないことかもしれないかなと。ただ、こんなにも駄作になるなら、他の監督のほうが良かったかと。

逆転裁判はキャラクターの名前からもわかりますが、銀魂のように、ふざけたところとシリアスなところが共存しているゲームなんです。
ゲームをやったことない方には、普通のアニメに見えるかもしれませんが、本来のゲームの中での白熱する裁判バトル、ぶっとんだ面白キャラクターの持ち味の良さを見事にイレイザーしてます。
中でも特に音響と演出が最悪で非常に淡々とした、とても面白みのない仕上がりになっています(逆転、そしてさよならの2ndは、なぜかとても演出が改善されてますが)、逆に反面教師的にみると良いでしょう(笑)
声優キャスティングはゲームと違ったところから、嫌な予感はしてましたが、裁判バトルではなく、ドラマの裁判を見ているような感覚で、小さい子どもやお年寄り向けなアニメを意識しているようです。ある程度の劣化は仕方ないとしても、バックミュージックがミスマッチで、特に見せ場の追求の音楽が全くいかされてなく、ひとえに監督は逆転裁判のゲームを楽しんでやったことない人なんだと思う作品です。ゲームをやったことない人に、全く面白さが伝わらない非常に残念な作品でした。
脚本は再現性はそこそこ、だけど、許せない改変もあります。もともとゲームはとても良い脚本で、よい改変もあるのは少しは評価できますし、声優さんはとてもうまいのでミスマッチを越えて、慣れれば気になりません。作画は酷いですが。
個人的には銀魂の製作陣なら、歴史に残る作品になり、カプコンも株をあげたでしょうが、この作品はゲームの良さを消す駄作なので、カプコンの製作のかたはもっと残念なのではと思います。願わくは、カプコンさんがこのレビューがみて、逆転裁判2アニメ製作は別の製作陣に変えてほしい、、一ファンとしては、切実な願いです。残念ながら、良くなるかなと期待して見るたびに溜め息がでる駄作でした。

追記
御剣編でのカルマとの初裁判の回は意外に良かったです。追求の音楽がきちんと使われていて、指パッチン、ボケ突っ込み、解説が分かりやすい、間の取り方やテンポも、他もいろいろ細かいですが演出がちゃんとして、え、どうした?と驚いてます、、もうどうせなら指突きつけて、謎の風が起こる演出そのものも変えても良かったんじゃと(笑)
これまでの違和感が少なくなって、素直に見ることが初めてできたかもしれない、、この回は良かったと思いますので、少し点を上げましたが、カルマの最後かあまりにあっけない、盛り上がらない、原作と違い、最後の証拠品の扱いが雑、エピローグも雑、音楽はダメダメ、原作知らなければ、もう少し点は上げたかもですが、あまりに酷い出来なので、どうなんでしょ、、
ちなみに、演出が良かった回は演出が山内東生雄という方でした。逆転裁判って演出かわるとけっこう変わるのかも?、、そしてダメだしした回の演出調べていくと、アニメにあまり関わってない人が演出してたり、、そりゃこうなるわって監督仕事してなかったの?、、アニメの世界はわからないですが、、なんかほんとに監督交代してほしいと思います。 ちなみに逆転裁判6は、、5くらいの面白さでした。オチが案外分かりやすかったので、ハラハラ感はちょっと低めです。これまでと全く違う裁判でしたね。私は2が一番好きで、次に3、1、あとは同じくらいです(笑)
{netabare} 演出や音楽もさることながら、一番残念を通り越して、腹が立ったのは、トノサマン編の最後。犯人の動機が語られないまま、単なる悪のおばちゃんが犯人で終わったこと。ゲームやったとき、こんなになんともいえないやりきれない感じのシナリオはゲームながら素晴らしいと思ったものです。

アニメしか見てない方は、なぜ憎むほど、イブクロに対しヒメガミが酷い仕打ちをしたかがわからなかったでしょう。最後にヒメガミがすっきりした顔になったかがわからなかったでしょう。
そもそもたんにお金儲けのために、脅迫してまで、イブクロをただ同然で、しかも悪役ばかりをやらせて働かせていたわけじゃない。そこには愛する人を失った悲しみと怒りを抱えながら、イブクロを憎むことでしか解消できなかった、なんともいえない物語が存在したんじゃないかと邪推できるような、エピソードが存在しています(そんなに長いエピソードじゃないのにこれを飛ばす理由がわからないです。ゲームでは自白タイミングの前に挿入されてます)。
あと、ニボシにイブクロがなぜ罪をきせようとしたのか(この事件は本来、ヒメガミをイブクロが殺してニボシに罪をきせる事件になるはずでした。つまりイブクロはそれだけ悪意と嫉妬があり、人物像としては良くないです、、おばちゃんのなかでは美化されまくりですが)。
これらエピソードをいれない監督には、これから先の素晴らしいシナリオをアニメ化してほしくないなと思いました。
ミツルギ編(さよなら逆転)でも相変わらず描写、演出が薄いです。ミツルギはナルホドウには知ってほしくないことがたくさんあり、心境としては、ナルホドウに助けてほしい反面、恥ずかしさや後悔というトラウマなんかが邪魔して、とても悩んでいて素直になれないツンデレなところが、だんだん変わっていくところが見所で、そういう演出が薄すぎる気がします、、
ゲームではそのあたりのミツルギの可愛さとジレンマで悩む、セリフにタメがでていて、そこでミツルギが悪いやつではないというのがわかるのですが、アニメでは終始冷静すぎで可愛いげがないのです。ゲーム内では冷静に見えて、いわゆるバカ真面目で天然なところが漏れだしてハートフルになってます。…笑いたければ、笑うがいい! どうした、、とか(笑) カルマとの狂気的でスリリングな戦いがあっさりとした演出で終わりそうな予感してましたが、、一回目バトルは意外に良かったですが二回目バトルは説明だらけの流すような感じで盛り上がりにかけます、、時間ないのは分かりますが、探偵パートや余計な指パッチンで風起こすとことかも少し削って、裁判バトルをちゃんと作ってほしい、、
カルマを倒す最後の証拠品は、原作はすべての証拠品がカルマに奪われる前に、マヨイちゃんが唯一守
った証拠品で、決して、盗みに入るようなシーンはありません、、盗みはダメでしょ、、

追加のシナリオもですが、矢張は爽やかすぎて、、、やつは女好きが際立つ節操なし残念バカな事件の影にやっぱり矢張なやつです。いわゆるイレギュラー的なジョーカーキャラクター、憎めない馬鹿キャラなんですが、アニメではかなりおとなしい善人キャラクターなのが、残念です。{/netabare}

投稿 : 2024/06/29
♥ : 16
ネタバレ

血風連あにこれ支部 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

表現媒体上の宿命とでも言うべきか、やはりゲーム版がおすすめ

ゲーム宣伝用のアニメ化なので、作画など力は入ってなさげ。(後半からマシになって来たけど)
話の内容は、ゲームと比べてこちらが「操作」できない分どうしても感情移入しにくくなってしまいますね。
なのでアニメ版を見るくらいなら、ゲームをやった方がいいと思います。
ゲーム版のファンも納得できる出来とは思えませんが、タチミサーカス編は比較的いい出来でなかなか良かったです。

簡易五段階評価。

はじめての逆転   ☆☆    {netabare}ヅラ投げをカット。一番の見所を切ってどうする!
ここで原作愛のなさが露呈してしまう。痛いね。{/netabare}
逆転姉妹      ☆☆    {netabare}千尋が死ぬ重要回だが、盛り上がり的にはイマイチ。
ミステリー的にもやたらと大味。原作がそうなので仕方ないっちゃ仕方ないけど。{/netabare}
逆転のトノサマン  ☆☆☆  {netabare}作画が少し良くなる。スタッフにトノサマンのファンがいるのかもしれないw{/netabare}
逆転、そしてサヨナラ ☆☆☆  {netabare}1のラスボス狩魔検事。大事な話なだけにじっくり5回使って丁寧にやっている。狩魔の迫力がもっと欲しかったなぁ。{/netabare}
逆転の約束     ☆☆    {netabare}アニオリ回。ナルホド達が子供の頃の話。
2は長いのにこんなのやってる暇があるのか?{/netabare}
再会、そして逆転  ☆☆☆   {netabare}霊媒裁判。インチキ臭い話だが、意外とミステリーとしても整っている。{/netabare}
逆転サーカス    ☆☆☆☆ {netabare}アニオリが逆にいい方向に作用した話だと思う。無駄な改変はNGだが、これなら原作ファンも納得できるのでは?{/netabare}
逆転、そしてサヨナラ ☆☆☆☆ {netabare}原作がトップクラスに好きな回。当然、これがベストエピソードだと思う。
でも、カットしすぎじゃないかなぁ?
テンポ的には良くなったけど、有罪と無罪、人質との間で揺れるナルホドの焦りがもっと欲しかった。後、オートロのブレイクももうちょっと何とかならなかったかなぁ。{/netabare}

投稿 : 2024/06/29
♥ : 15

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

「異議あり!」→2クール放送されるとは思っていませんでしたが、視聴するとそれなりに楽しめる作品でした…

この作品の原作ゲームは未プレイです。最初は正直視聴するかを悩んだ作品でもありましたが、2話で悠木さんが登場して継続を決めて作品でした。
当初は1クール作品だとばかり思っていたので、まさか2クール作品になるとは思いもよりませんでしたけれど…

この物語の主人公は、梶裕貴さん演じる弁護士の成歩堂 龍一が、御剣 怜侍や狩魔 冥といった名検事と言われる人たちを相手に弁護人の無実を証明していく…そんな感じの作品なのですが、成歩堂と一緒に法廷に立つ綾里姉妹が抜群の働きで成歩堂をサポートする様が個人的には大好きな作品でした。

綾里姉妹は2人で従姉妹を含めると3人が作品に登場します。
長女:綾里 千尋(CV:中村千絵さん)
次女:綾里 真宵(CV:悠木碧さん)
従姉妹:綾里 春美(CV:久野美咲さん)

この声優さんの組み合わせだと、どうしても「七つの大罪」が頭に浮かんできてしまいます。
メリオダスの梶さん、ディアンヌの悠木さん、残飯処理騎士団団長ホークの久野さん…
こういう繋がりが発見できるのもアニメを視聴する上での面白さだと思いますし、作品における声優さんの重要性が認識できると思います。

物語は一つの事件を複数話で回収していく…こんな感じで進んでいくのですが、タイトルに「逆転」と付いている通り、いつも崖っぷちでの闘いを成歩堂は強いられています。
事件が難しいからか、検事につけ入る隙がないのか、学習しないからかは分かりません。
けれど、パターンは概ね似たり寄ったりです。

その代わり、扱う事件は突拍子の無いモノばかりで、ピンチに窮するのはいつも真宵ちゃん…
個人的には悠木さんの活躍が見れるから全然構いませんが、真宵ちゃんはずいぶん不憫な役回りだったと思います。

原作ゲームは12歳以上を対象とした作品だったようですが、アニメは子供向けに改変された事から原作から大幅に変更された設定もあるようです(wikiより)。
休日夕方に放送された作品だったので、止む無しの処置かと思いますがそれで面白さが損なわれたかと問われると決してその様な事は無かったと思います。

確かに登場人物の言動を見ていると、明らかに子供を意識したようなシーンもありました。
ですがこの作品の特徴でもある「最後まで絶対に諦めない」というスタンスが終始貫かれているので、展開はベタでも思わず先が見たくなるんです。

それでは成歩堂は弁護を依頼してきた人の無実を淡々と証明していくだけではありません。
裁判の内容が十人十色である様に、依頼者もまた多様化している上、あくまでも成歩堂は真実を明らかにした上で正義を守る、というスタンスを決して曲げる事が無いため、そこが面白さに拍車をかける展開も用意されています。

愚直に己の信念を貫き通す…そのために時には必要以上に苦しむ事になってもその苦しみを受け入れるのは是とすべきなんだと思います。
決して器用な生き方ではありませんが、自身の成長への近道だと確信しています。

2クール計24話の作品でした。
実際の法廷の様な緊迫感…は決して濃くはありませんでしたが、子供から大人までそれなりに楽しめる上、お気に入りの声優さんによって面白さが倍増する作品だったと思います。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 14

71.1 2 トリックでライバルなアニメランキング2位
名探偵コナン 紺青の拳(アニメ映画)

2019年4月12日
★★★★☆ 3.7 (104)
647人が棚に入れました
19世紀末に海賊船と共にシンガポール近海に沈んだとされる、世界最大のブルーサファイア“紺青の拳"。現地の富豪が回収を目論み、表舞台にその姿を現した時、マリーナベイ・サンズにて殺人事件が発生。現場には、怪盗キッドの血塗られた予告状が残されていた──。一方、シンガポールで開催される空手トーナメントを観戦する為、蘭と園子は現地を訪れていた。パスポートを持っていないので海外渡航できないコナンは留守番のはずだったが、彼を利用しようとするキッドの奇術的な方法により、強制的にシンガポールへ連れてこられてしまう。キッドに従わなければ日本に帰ることすらできないコナンは、メガネ、腕時計、服などすべて奪われ変装することに。その正体に気付いていない蘭に名前を聞かれ、とっさにアーサー・ヒライ(!?)と名乗る。

声優・キャラクター
高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也、山口勝平、山崎育三郎、河北麻友子

ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

劇場版コナン23作目。青い宝石をめぐるシンガポールでのミステリーにコナンが挑む。

劇場版コナンの23作目です。今回はコナン君とキッドがメインになり、舞台はシンガポールで、紺青の拳(フィスト)と呼ばれる青い宝石をめぐっての色々な人物の陰謀が展開され、コナン君がキッドと対決しながら、時に協力しながら真実に迫っていきます。また、新キャラの京極真の活躍も見逃せません。
京極真が恋人である鈴木園子のために活躍します。
キッドの活躍シーンも多めで、また今回は灰原さんの出番が割と多いのも良いです。探偵団、博士の出番は少なめです。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 12

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

テレビ版を一切見ていないけど

視聴理由 友人に誘われ

視聴前 テレビ版見てないけど大丈夫かな

視聴後 んんんん?

青山剛昌!それでいいのか!
この話はシンガポールで行われた「空手(という名の総合格闘)大会」の開催中に起こった事件の話
流石「コナンが歩けば事件に当たる」とはよく言ったものだ
まず友人には軽く私の知らないキャラについて見る前に紹介されたが…されてなかったら何が何だか
でも軽くで良かったっぽい。てか前にも戦ったことあるんかーい
そして内容的には…あれ?なんか薄く感じる…恋愛要素入ってんのかよ…いや恋愛要素っていうよりイチャイチャ要素か?
そしてやはり答えありきの推理!物理法則ガン無視のアクション!そして人間を辞めた人達!

正直期待はしてなかった周りの評判で良いものを聞かなかったからね(悪いのも聞かなかったけど)
それでもガッカリかなぁ

主題歌は登坂広臣さんの「blue sapphire」
作画は普通かな。戦闘シーンはちょっとすごかったけど

まぁ良いんじゃない?悪くは全然無いと思うよ
オススメはしないだけであって

投稿 : 2024/06/29
♥ : 7

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

園子の彼氏・京極真が劇場版初登場

今や国民的アニメの名探偵コナンの劇場版第23作目。

シンガポールのマリーナベイ・サンズを舞台に、コナンと怪盗キッドの凸凹コンビが大活躍する話です。

海外が舞台になるのは初。
園子の彼氏・京極真も初登場の本作。

コナンとキッドのコンビは鉄壁ですね。
安定・安心です(笑)。

空手の達人の京極真とコナンと怪盗キッド、そして蘭ちゃん・・・。
ここまでそろえばアクションは派手になっちゃいますよね。
各々にしっかり見せ場があります。

事件の謎解き要素もしっかりしていて、そちらも面白かった。

そんな中でも一番の好評価は、髪を下した園子の可愛さ。
これは意外な発見だった(笑)。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 6

70.5 3 トリックでライバルなアニメランキング3位
SK∞ エスケーエイト(TVアニメ動画)

2021年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (158)
481人が棚に入れました
「そのとき俺は確かに見たんだ。この沖縄に舞う、白い雪を─…」スケートボードが大好きな高校二年生・暦がハマっているもの――……それは"S"。「Sエス」とは、閉鎖された鉱山をスケートボードで滑り降りるルール無用の危険な極秘レースだ。中でも、そこで行われる「ビーフ(決闘)」に多くの人々が熱狂していた。暦はカナダからの帰国子女で転校生・ランガを「S」に誘う。スケートボードに乗ったことのないランガだが、「S」の熱狂は構わずランガを巻き込んでいく。裏の顔を持つ個性豊かなスケーターたちと繰り広げられる、サイコーでアツいスケボーレースバトル×無限の可能性が今、ここに始まる──!!

声優・キャラクター
畠中祐、小林千晃、永塚拓馬、三宅健太、緑川光、松本保典、子安武人、小野賢章
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

アングラレースと南国は良く似合う

オリジナルアニメ

沖縄を舞台にスケボーの闇レースに熱狂するギャラリーと闇レースに勤しむプレイヤーらのお話です。
アニメ自体は特に話題になることもなく1クール終了。だがしかし、なかなかどうして視聴感が心地いい作品でしたので好意的にご紹介。

まずはジャケ買いよろしくスタッフの名前で決めちゃいなよ!なこちら↓

 監督:内海紘子(京アニ出身。『Free!』の監督してた人)
 シリーズ構成:大河内一楼(まあ『コードギアス』ですよね)
 制作:BONES

このへん引っかかりがあるようでしたらどうぞ。先入観どおりかもしれません。
なんとなくお洒落(BONES製)な装いで、パワーゲームに踊る人々が登場(大河内テイスト)します。そして疾走感を期待したいスケボーレースにはしっかり応える監督さん。『Free!』での疾走感ある泳ぎ動画のノウハウは形を変えて引き継がれたかのような作りです。若干ですが男同士の友情においてやや気持ち悪いやり取りがあるのもご愛敬。

次に中身。
沖縄在住のスケボ大好きレキ(CV畠中祐)と沖縄に転居してきた未経験者ランガ(CV小林千晃)の二人が出会うところから始まる物語。うっかり滑ってみたらめっちゃ才能ありげで実はスノボのそれもかなりハイレベルの経験者とゆう背景がうまくいったのかもねなランガくんがほぼ主人公。

 なんでもありのスケボーレース

デュアルで殴り合い削り合いとフリーダムなレースシーンが作品の多くの時間を占めます。

 どっちが早くゴールできるか?

シンプルゆえにゴール到達までをどう見せるかが腕の見せ所でした。選択肢はざっくり二つあって

1.見たまんまヴィジュアルであの手この手やる(視覚重視)
2.モノローグやら回想やら二人のストーリーを作る(感情揺さぶり系)

本作は1.により重きを置いた仕様でした。潔くて好きです。


たぶん闇レースで理解正しいと思うんですけど、画面から伝わるアウトローな雰囲気となんでもありなレース仕様との相性は良かったように思えます。
思い浮かぶのは往年のゲーム。ファミコン『マッハライダー』やスーパーファミコン『F-ZERO』っぽいです。少なくとも『マリオカート』並みのキャッチーさとは遠いところにあります。
あとは人気シリーズ『ワイルドスピード』との親和性ですね。改造車と改造スケートボードと違いはあれど、あっちはマイアミこちらは沖縄とヤシの木が似合う場所。打ち込み多めの劇伴群。なにより「勝ったところでなにがあるん?」な非生産的なレースにかける想いの熱さを感じられます。

この非生産的というのがポイント。
利害から離れて、自身のプライドやその界隈でしか通じない名誉そして己の美学に純化することができて見てて面白い。そしてそれをきちっと理解してる作り手さんが制作してる見た目楽しい作品でした。



※ネタバレ所感

■足裏感覚

自分、スキーやってるんですけどオフシーズンのトレーニングではインラインスケート(ローラーブレード)使うんですよ。ローラースケートのお仲間みたいなものです。
体の重心移動の確認ができますし、なにより接地面への体重のかけ方だったり足裏の最も大事な感覚部分を雪がなくてもチェックできるって寸法です。
よってスノボとスケボーの親和性ってのにはリアリティあるんじゃないかしら?と思ってます。

{netabare}どっかの回でスノボでいうエッヂのかけ方を想定しながらターン時の体の使い方を確認してたけどそういうところが妙に説得力ありました。{/netabare}

雪とは無縁の南国でのレースがウィンタースポーツに通じてるぞってのがいいです。


■“いわゆる女性向け”で感じる違和感

世の中には百合もんあるのでBLもんあってもお互い様よねと思ってます。
とりあえずイケメンが出てくる男子の群像劇に条件反射で「女性向け!はいさようなら」とマウント取った別腹で百合もんにブヒってるみっともない姿は見せないように気を付けてます。「はいはい百合ね。こういうの好きな男もいるよね。自分興味ないんで勝手にすれば?あ、○○クンと○○クンのカラミ尊い~っ」総じて対人感受性高め(要はコミュニケーション力有り)な女性が同じようなことした時に他人の目にどう映るのかを重々理解してるのです。まずやりません。

 性差

この一対一の関係で男性がイメージするもの女性がイメージするもので違いってありますよね。
いくつか観てきて同性の友人への感情のぶつけ方でどうしても「こりゃ違うわ」ってのがあります。

{netabare}才能を持たざるレキが才能豊かなランガに嫉妬する。男女関係なく芽生える感情でしょう。
それをそのまま「君に嫉妬している。僕もどうしたらいいかわからないんだ。」と直接ぶつけるアニメ作品。ここ違和感。

多聞に“私をかまってよ”が含まれる感情のぶつけ方を男はしない(と思う)。
百歩譲って「君に嫉妬してい“た”」と自身の整理がついてから。

やきもちや嫉妬の処理の仕方が違うのよね。{/netabare}


この時点で男性(俺)視点からみたリアリティとは離れていきます。物語面ではマイナスなんですけど、これは見た目楽しむ作品という位置づけだったのでOK!



視聴時期:2021年1月~3月 リアタイ

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2021.04.11 初稿
2021.01.03 修正

投稿 : 2024/06/29
♥ : 34

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

X Gamesとかをチラ見くらいでもする人ならお馴染みのスケートボード

といっても、私はもっぱら観る方で、やる方の体験は高校生くらいの頃までで終わっています。しかもその頃はスケボーって呼んでましたよ。「スケート」といったらアイススケートかローラースケートだろう、とそこはさておき…。

第1話は録画だけしていて、第2話と一緒にまとめて観ました。

生まれ育った沖縄でずっとスケートボードに取り組んできたっぽいレキと、カナダからの帰国子女でスノーボード経験は長いけどスケートボードは初心者というリンガのW主人公って感じなのでしょうか。

スケートボードのトリック(技)とかは実在のスケートボード準拠ですが、作中の廃坑跡だかで行われているマッチレース的なタイムアタック競技は作中での独自設定のようです。ただ、複数人スタートで同じコースのタイムを競うクロス競技みたいなのはあるので、全くのオリジナルって訳でもなさそうです。

AI搭載ボードみたいな物が出てきてましたが、これは今のところ実在はしなさそうですね。

スケートボードは高度なトリックに挑むレベルになったことはないですが、何か技に取り組むような個人競技の経験を持っていれば共感はできそうな感じのストーリーだと思われます。

余談: 良く「天才は左利き」(本作だとリンガはグーフィー・スタンス)みたいな設定が創作物にはあるんですけど、逆は真ではありません(笑)。私はグーフィーでしたが、スケートボードは勢いをつけないでもチックタックで進むくらいのことはできましたけど、全く上手くはなりませんでした。

2021.4.5追記:
最終話(12話)まで視聴終了していましたが、レビュー更新が遅れていました。終盤、特にアダムとランガの滑りがまさに「レベルが違う」とか「異次元」とかそういうところに辿り着いてしまっていました。

特にアダムの身体能力に至っては、スケートボードで滑るより速く自分の足で走って先回りするとか人としてあり得ないレベルでしたよね。

これは私がそう思うだけかもしれないんですが、実在する競技で「プロでも実現できないレベル」に一介のアマチュアが達するのは、それが可能な理由に自分なりに納得ができる説明がつかないとどうも観ていてシラけてしまうんですね。
(他作品を引き合いに出すのも何ですが、だからたとえば『キャプテン翼』とかも私はあまり好きではなかったです。)

そういう意味でこのアニメは私にとっては「やり過ぎ」で、惜しい感じになってしまいました。

でも、実はアダムの表の顔の政治家としての立ち回りとその結果は、予想を良い意味で裏切っていて私は結構好きです。ただ、その後アダムが伯母さんたちをどうすることにしたのかはちょっと気になる…。

投稿 : 2024/06/29
♥ : 31
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

侮れない!

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
イケメン達がスケボーに乗って、戦うアニメ。

なんか、2.5次元に向け、スケボー練習している人が目に浮かぶな~(笑)

どうみても、女子向けのB級アニメなのに、これがなかなか侮れない。シナリオがキチッと面白い。

しっかし、今期はこれ系のアニメ、多かったね。

「スケートリーディングスターズ」、「WAVE!!~サーフィンやっぺ!!~」、そして本作の、「スベり三兄弟(笑)」

3つとも完走しましたが、3つとも結構面白い、掘り出し物ですよ。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
私はボーダーなんですが、スケボーは未経験。まあ、斜面を下るのであれば共通点は多いかもで、ただの天才よりは説得力がありました。

んで、私はサブキャラ好きなので、ジョーとチェリー、そしてアダムの物語は好きでした。旧友との、近いからこそ交わらない、でも深いところでは通じあっている様子は、萌えるな~と(笑)

あと、シャドウも好きでしたね。初回は完全に悪役だと思ったのに、なんだかんだ好い人でしたね。ああいうキャラ、昭和のロボアニメの敵役にいましたよね、たまに(笑)

それに対すると、レキとランガの物語は、やや薄っぺらかったなと。

にしても、「スベり三兄弟」全てで、「男の嫉妬」みたいなのがメインになりましたが、そんなにみんな女々しいのが観たいのかな。

それから思うと、スラムダンクで桜木が、流川に対して、初心者のくせに「俺は負けてねぇ」で最後まで貫いたのは、やっぱり凄かったんですね。時代なのか、女々しい主人公増えてきたよね。
{/netabare}

投稿 : 2024/06/29
♥ : 19
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