トムス・エンタテインメントで戦いなおすすめアニメランキング 7

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのトムス・エンタテインメントで戦いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月23日の時点で一番のトムス・エンタテインメントで戦いなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

69.8 1 トムス・エンタテインメントで戦いなアニメランキング1位
信長の忍び ~姉川・石山篇~(TVアニメ動画)

2018年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (115)
382人が棚に入れました
第3期「姉川・石山篇」では、織田・徳川家康軍と浅井長政・朝倉景健軍による大規模野戦「姉川の戦い」が描かれ、信長とその義兄弟である浅井長政が敵味方に分かれて激突する。

声優・キャラクター
水瀬いのり、羽多野渉、村瀬歩、たかはし智秋、三森すずこ、山口勝平、関智一、内匠靖明、岸尾だいすけ、小山力也

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

結構表現的にはグロテスク

大地監督は僕が子供の頃に人気のあった「こどものおもちゃ」の監督であり、少女漫画や女児向けアニメの監督で知られる。

同じくアニメではギャグ主体の水島努監督が存在するが、水島監督は下ネタをバンバン取り入れてやや大人向けのギャグに特化する監督だが、大地監督にはほとんどそう言った下ネタが出てこない。いや、出てはくるが、キツイないようなものはないので万人が見れるようになっている。

今回の「信長の忍び」もストーリー自体は結構陰惨な内容なのにも関わらず、可愛らしいキャラクターデザインで、ほぼ全編にボケをかますコメディであり、昔懐かしのギャグアニメである。「制作進行くろみちゃん」や「こどものおもちゃ」もそうだったが、ギャグのテンポが早く、たった3分の中に結構な情報量と、登場人物が基本早口である。そういう意味では声優に対しては徹底的にアドリブを許さない脚本主義でもある。

それにしても結構、残酷な描写が多く流石大地監督だと思う。「牧歌的ギャグ」の中にそれ以上に徹底されて戦の残酷さを入れてくる視点は元々この監督の資質なのかもしれない。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 6

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「繋げると壮大な戦国絵巻」物語。

この作品は、「信長の忍び」の3期に相当する作品です。
物語の内容に繋がりがあるので、前期未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。

この作品は5分枠の作品なのですが、これまで3期6クールの作品が放送されてきました。
合計すると390分でフルサイズ作品のほぼ1クールに匹敵する内容となっています。
そして信長の主戦場も伊勢・金ヶ崎から姉川・石山へと移り、天下統一の一端が見え始めて、それで未だ物語が続いているのですから、どこまで話数を伸ばすのでしょう…?
物語の内容自体も楽しみですが、どこまで話数が伸びるのかも気になるところです。

3期まで視聴して思うこと…
私が視聴済の作品だけでも、これまで織田信長に関するアニメは数多く作られてきました。

『信長協奏曲』(2014年7月~10月)
『ドリフターズ』(2016年10月~)
『ノブナガ・ザ・フール』(2014年1月~6月)
『織田信奈の野望』(2012年7月~9月)
『戦国乙女~桃色パラドックス~』(2011年4月~6月)
『ノブナガン』(2014年1月~3月)

ですが、この作品ほど内容が砕けていて、歴史の分かりやすい作品も無いのではないでしょうか。

個人的には『織田信奈の野望』の続編は所望したいですけどね…
2012年に放送されたアニメは原作4巻まで使ったようですが、今では本編が18巻まで発刊されているんです。
これって、アニメの2期を制作するには十分過ぎるストックが貯まっていると思うんですけど…

話が逸れてしまいましたが、この作品についてwikiには以下の様に記載されていました。

「基本的にはギャグ漫画だが、細かな戦国時代の逸話・蘊蓄も盛り込まれ、またストーリーラインは史実をほぼ忠実に押さえており、中学校社会科の教員免許を持つ作者の知識が存分に生かされている作品である。」

どうりで内容が分かりやすい訳です。
それに千鳥を演じるいのすけの演技も…ホント凄いです
作中で、森可成の武勲を嫡男に諭すシーンがあるのですが、この時のいのすけの演技は鳥肌モノでしたよ。
私は思わず感極まって目頭が熱くなってしまいましたから…

それと、物語の視点が信長本人ではなくて、千鳥であるが故のメリットもあると思います。
視点が当事者じゃないから、傍で見ていた信長の側近との絡みが生まれるなど幅が広がっていますよね。
そういうタイミングでのギャグ要素もポイントが高い要因なんだと思います。
まぁ、この辺りの感想は3期まで来て今更感もあるのですけどね…^^;

そういえばwikiをチラ見した時に気付いたのですが、千鳥のCVがいのすけ以外に香菜ちゃんの名前を見つけたのにはビックリしました。
何でも戦国大戦というセガのトレーディングカードゲームらしいのですが、そちらのCVを香菜ちゃんが務めているみたいなんです。
この作品とゲームにそんな繋がりがあったんですね。

主題歌は、蓮花さんの「金魚涙。」と、VALSHEさんの「追想の理」
蓮花さんの曲は相変わらず抜群ですね…
勿論何度も聞いてカラオケ挑戦済です^^

この作品の良さをそのまま引き継ぎながら3期が終幕しました。
原作のストックがどの程度残っているかは分かりませんが、まさかここで終わる事はありませんよね。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 14

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

まだやるか。

戦国コメディー第三弾。
最早、大河ショートアニメか。
今回は本願寺がバリバリ出演。
坊主ネタが光っています。

史実通りのストーリーに気分は滅入り勝ち。
滑る笑いも致し方あるまい。
ということで、ちょっと視聴がしんどくなってきました。
しかし、そこはショートアニメ。
ぼちぼち参ると致しましょう。

信長のつっこみも湿りがち。
小谷城とか比叡山とかどうすんの?
コメディーになるの?
それに何より本能寺。
これ以上観るのが怖いです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 16

68.2 2 トムス・エンタテインメントで戦いなアニメランキング2位
信長の忍び(TVアニメ動画)

2016年秋アニメ
★★★★☆ 3.7 (226)
867人が棚に入れました
1555年──
世はまさに戦国の時代!! ひとりの青年がでっかい夢を抱いていた。
うつけと呼ばれる彼こそ後の…、そう、織田信長である。
そんな青年を慕う少女がひとり。
信長の夢に魅せられた彼女は笑顔で言った。
「私、信長様の忍びになります!!」
目指すはひとつ、天下布武のみ!!
ど天然帰蝶、パシリ秀吉、ツンデレねね、ツッコミ光秀、死にかけ半兵衛、
脇を彩る豪華キャラと共に、超巨弾戦記ギャグアニメ、はじまりはじまり~!!

声優・キャラクター
水瀬いのり、羽多野渉、村瀬歩、たかはし智秋、三森すずこ、釘宮理恵、大川透、関智一、落合福嗣、うえだゆうじ、平川大輔、森嶋秀太、松井菜桜子、高木渉、立花慎之介、置鮎龍太郎、檜山修之

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

「笑いあり♪涙あり♪感動あり♪ツンデレあり♪ヤンデレあり♪筋肉あり♪吐血あり♪なでなであり♪火縄にグルメにお色気あり♫」

史実に忠実なショートコント。

金ヶ崎編の方から見始めて、面白いなとはまってたらラッキーにも最近0話から再放送が始まりました。
現在第8話まで視聴。

「笑いあり♪涙あり♪感動あり♪ツンデレあり♪ヤンデレあり♪筋肉あり♪吐血あり♪なでなであり♪火縄にグルメにお色気あり♫」
これ、信長の忍び単行本のTVCMのキャッチコピーなんですが、言われてみれば確かに全部あります 笑
いや待て、あれがお色気か?

今川家桶狭間の戦いの少し前からを、信長に仕える架空の忍びの女の子の目線から描いてます。

テンポよくクスッと笑えます。
そんなスピード重視の子供から大人まで楽しめる良作です。

<2017/11/7追記>
ようやく一期と二期両方見終えたので感想です。
面白かった。
史実に忠実に、且つ細かくボケてつっこんで。
信長も斎藤道三も松永弾正も明智光秀もみんなみんな笑える楽しいキャラになってるところが良いです。
秀吉なんて天才的なボケキャラだしね。
自分の中の「ショートコントアニメベスト3」にランクインしました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 28
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

その時歴史は動いた

TMS/V1Studio制作。

小さいながらも疾走感溢れる良品です。

これは油断しました。
歴史好きならなかなか面白いです。
{netabare}桶狭間の合戦から、
信長の京上洛までを描いています。{/netabare}

会話の妙と構成の上手さで、
まったくストレスを感じない。
テンポがとにかく良く、クスッと笑える。
デフォルメされたキャラも、
それぞれ個性を上手く掴んでいて好感が持てます。

死ぬときはサクッと逝きます(^^;
大名や戦国武将だけでなく、
お市・ねね・まつなど、
大河ドラマで有名な女性陣もかわいい。

私の知る限り史実にも忠実で、
シナリオはきちんと仕事をしていますね。

次の展開が楽しみだ。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 47

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

安全運転(大地監督 有能)

原作マンガは、ヤングアニマル連載中。

原作は「連作4コマ」みたいな感じで、毎回1ページに2本ずつで4ページだか8ページだかくらい使っているんでしたっけね。同じ連載回の中の話は基本的にひと続きなので、4コマ単位で読むとギャグ、連載回全体で読むとストーリーみたいなハイブリッドな作品です。

原作者の重野なおき先生は本作品の他にも最近は戦国武将ネタの作品をいろいろと描いていまして、絵柄の緩さから想像されるよりは歴史考証はしっかりしていると思います。

この作品がアニメ化されたものを観て面白いと思ったら、その面白さは基本的には原作の力だとは思いますが、その原作の良さを素直に活かして「マンガの絵を動かすことに徹した」のが良いところだと思います。なので、アニメが気に入ってマンガを読んでも、決して裏切られることはないでしょう。

2016年10月~2017年3月の2クールで、信長の上洛までたどり着きました。とりあえず歴史考証の結果として、キャラは話の進行に従って史実通り死んでしまうのですが、それをギャグにしているのはちょっと凄いところかもしれません。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 27

65.2 3 トムス・エンタテインメントで戦いなアニメランキング3位
ルパン三世 VS 名探偵コナン(TVアニメ動画)

2009年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (279)
1888人が棚に入れました
ヴェスパニア王国のサクラ女王とジル王子が、猟銃事故で死亡した。そのニュースは世界的に報道され、ルパン三世や江戸川コナンの耳にも入る。

サクラ女王の遺児であるミラ王女が王位を継承することになったが、ミラは母と兄の突然の死を受け入れられずに次期女王の座を拒絶し、訪問した日本の東京で警護の手を潜り抜け、逃げ出してしまう。

街で自分と瓜二つの少女・毛利蘭と出会ったミラは、彼女と服を交換して入れ替わることで、追跡から逃れようと目論む。その後、峰不二子に助けられながら反王女派の襲撃やコナンの追跡をも振り切ったミラは、身分に縛られない自由を満喫するが、事情を説明しようとホテルへ戻った蘭は、ミラの身代わりとしてヴェスパニア王国へ連れ去られてしまう。

声優・キャラクター
栗田貫一、小林清志、井上真樹夫、増山江威子、納谷悟朗、高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明、茶風林、高木渉、松井菜桜子、山口勝平

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

100年以上の前の夢が世代を超えて実現

こーゆーレビュータイトルはらしくないな・・まあいいか
見たのは3ヶ月くらい前。これ実はすげー作品なんだよ。

何がすげーって、ついさっきウィキ徘徊してて知ったんだけど、
じゃあ今から色々ウィキからパクりながら書くね。


まず、名探偵コナンとルパン三世は多分誰でも知ってると思うけど

モーリス・ルブラン(1864-1941)の【アルセーヌ・ルパン】
                          ↓
モンキーパンチ(1937- )の      【ルパン三世】
       

シャーロック・ホームズの著者【アーサー・コナン・ドイル(1859-1930)】
                           ↓
青山 剛昌(あおやま ごうしょう 1963-)の【名探偵コナン】


で、コナン君の苗字の「江戸川」が日本の作家「江戸川乱歩」が元で、更に
これの元が「エドガー・アラン・ポー」(自分は黒猫しか読んだ事ないけど、
アメリカ最大の文豪って言われてる人)

このあたりも多分、ちょっと興味あれば知ってるような事。自分もここまで
は知ってたんだ。


探偵作品(推理物)や怪盗作品のルーツって「エドガー・アラン・ポー」
にあるらしくて、まあ、更に遡ると発想的にはギリシャ神話らしく、それこそ
よく言われる「神話の時代からあった」なんだけど、とりあえずそれは放置。

エドガー・アラン・ポーの作品が元で「ルパン」と「ホームズ」が生まれて、
年代で分かると思うけどモロ被りしてるんで、当時から「ルパンVSホームズ」
の構図、頭の悪い表現だと「超有名な怪盗 VS 超有名な探偵」って構図は
この手のファンなら誰もが待ち望んでいたもの。


で、ルパン書いたモーリスの方が、ホームズをパクってエルロック・ショルメ
って名前で登場させ「ルパン対ホームズっぽい奴」って作品は出してたんだけど
ホームズの方の著者とは全く関係無いんで、やっぱりそれじゃ違う訳ですよ。

(※(Herlock Sholmès)はアナグラムで、SholmesのSをファーストネームに
  持っていくとシャーロック・ホームズ(Sherlock Holmes)となる。)

それが1900年頃の話ね。


でだ、


『ルパン三世VS名探偵コナン』
               【原作 - モンキー・パンチ、青山剛昌】

監督は双方の長編を担当した経験を持つ、亀垣一
脚本は前川 淳(代表作ルパン三世天使の策略他、DBZ、テニプリ、H×H等)


検索 ルパンVSコナン放送記念、モンキー×青山ドリーム対談

検索 金曜特別ロードショー「ルパン三世vs名探偵コナン」


ついに実現してしまうんだ、「超有名な怪盗 VS 超有名な探偵」が。

自分的にはルパンはちょっと好きくらいで、コナンはどうでも良いんだけど
両方知名度が狂ってるんで、気になって見てしまった。


あー・・内容とかは期待しない方が良いよ、「共演する事そのものに歴史的な
意味がある」んだ。1900年頃に生きてたこの手のファンはさぞ羨ましかろうよ。
なんでてめー等だけそんな作品が拝めるんだ、と。


元々のこういうジャンルは小説(今でも小説は多いけど)で、そこから漫画を
通しアニメって形にはなったものの、知名度を上げるにそれがベストだった。

今日本で一番有名であろう怪盗と、探偵が、共演した。
登場人物も、両作品に出てくるメインのメンバーが声優も含めそのままにね。

ぶっちゃけ見る価値は無いですけど、それでも見る価値はありますよ。と


公式サイトに「アニメ史に残る」とか書いてるけど、そんなもんじゃねーんだよ

と、ついさっき知った。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

夢の共演

ストーリーの内容からタイトルは「名探偵コナン&ルパン三世」が正しい。
対極的な人気アニメの共演ですがアクション性よりも推理性の要素が強い為、ルパン:コナン=3:7ぐらいの割合で構成されている感じです。
「カリオストロの城」を舞台にコナンのストーリー展開でルパンがゲスト参戦するといった感じでしょうか。
ルパン側に物足りない感があるが、お互いの世界感が壊れることなくうまくまとまっており、2つのアニメの相乗効果は成功したと思います。
どちらか片方のアニメだけに思い入れのあるファンの方にはおそらく不満が残る作品かもしれませんが、両方のアニメファンの方には企画自体が嬉しく感じる内容なので非常に面白い作品になったと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7

風来坊 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

混ぜるな危険

「ルパン三世」(モンキー・パンチ原作)と「名探偵コナン」
(青山剛昌原作)の共演作品。主人公もヒロインも
かなりベクトルが違う両作品なのでキャラ被りがなく
その点では上手くマッチしてるなぁと感じました。

しかし、ルパン三世と名探偵コナンでは描写も違えば
見所も違うためルパン作品として観ればいいのか
コナン作品として観ればいいのか頭の中が混乱
しっぱなし。最後まで違和感に支配されてしまいました。
両作品では端役の挙動でさえ違うわけですから。

やはりアニメの共演作品(クロスオーバー作品)って
難しい。夢の共演ではあるものの、別々にしたほうが
落ち着いて楽しめるかなって感じでした。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12

62.6 4 トムス・エンタテインメントで戦いなアニメランキング4位
ZETMAN [ゼットマン](TVアニメ動画)

2012年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (611)
2775人が棚に入れました
プロローグより数年後、ジンは以前に助けた「おばさん」に引き取られ平穏に暮らしていた。放火現場近くを通りかかったジンは、かつて自分の前に現れた殺人鬼とよく似た異形の放火犯との戦いを始める。一方、正義の味方に憧れるアマギの御曹司コウガは、放火犯を捕まえるべく放火現場へと乗り込む。放火現場においてコウガとジンが運命の出会いを果たす。

右を向く亀 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

エロもグロも無いデビルマン

黒のZETMANと白のアルファス

生まれついての黒いヒーローは望まぬ争いに巻き込まれ
大事な人を遠ざけ守るために戦う
そしてヒーローに憧れる白いヒーローは自らの正義を
執行するために大事な人すら手にかける

どちらの正義が正しいのか?ではなく
黒が決して黒には成らず白が白でなくなっていく様がこの作品の見所
13話に纏める上で薄まったのは残念だがまぁ仕方ない

あとは原作にも言えるけどもうちょっとロマン的な要素が強くしないと
地獄耳じゃないデビルマンは問題ないけど
バットモービル乗らないバットマンじゃちょっと格好悪いね

投稿 : 2024/12/21
♥ : 2

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

正義とは何か 悪とは何か

舞台は近未来の日本。
極秘研究によって生み出された新たな生命体「Z・E・T」と「プレイヤー」
また、正義の味方として生み出された「アルファス」
これらに関わるホームレス出身のジンと、大企業の御曹司 コウガを
中心に、20年以上に渡る話を、回想交えて展開していく物語。

テーマはずばり、「正義とは?悪とは?」
簡単に答えが出そうで実はなかなか難しいこの問題を
2人の対照的な青年を通してじっくり描いていた。

原作は読んでいないが、話の設定やキャスティングなど見ると、
すごく懐かしい雰囲気。
ホームレス出身のダークヒーローVS御曹司っていう物語は、
多少先が読めるものの、飽きさせないアクションシーンでもって
なんとか終盤まで持ちこたえた。

しかしその終盤は、悪く言えばバタバタとまとめてしまったようにも感じ、
良く言えば息をもつかせぬ感じで畳み掛ける展開にした、といった印象。

正義にこだわり過ぎるとどうなるか、自己犠牲をしすぎると
どうなるか、そんなことも踏まえて、人の心の奥底に宿る良心というものを
あらためて考えさせられた作品ではあった。

ただひとつ、作画の点・・これはあくまでも個人的な好みだから
あえて書くのもどうかと迷ったのだけれど、
登場人物には歳を召したおじ様たちが多いので、
顔がドアップになるたびにそのシワシワ加減が気になり
つい物語に集中できなくなることがあった・・ってことだけ
付け加えておこうと思う(苦笑)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 42

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

一番感銘を受けたのが主題歌。

1話からプレイヤー(敵の総称)が産み出された経緯、
主人公の幼少時代などが描かれており
十分なフラグ、謎、敵等設定は万全なのにも
関わらず、それほど多くの感銘を受けなかった。
特に人間に琴線に触れるはずの愛憎のドラマが
幾重にも巡らせていたにも関わらず、、、
(親と子のドラマに関しては大小あわせて3重にまで、、)

もう一人の主人公とも言うべきアルファスの設定が
厨二的なのは原作者のお約束だが、それを考慮しても
十分な設定だと感じている。
それにも関わらず、、、何故ここまで
感動が薄いのか。

逆に一番感銘を受けたのが主題歌。
一度聞くだけで、耳に残る。
【始まりはゼロ、終わりならゼット!】

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4

66.5 5 トムス・エンタテインメントで戦いなアニメランキング5位
ルパン三世 グッバイ・パートナー(TVアニメ動画)

2019年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (24)
175人が棚に入れました
今回ルパンが狙うのは、海底に隠された“タイムクリスタル"。全世界を混乱に陥れるスーパー量子コンピューター。起動の“鍵"を手に入れたルパンの前に、最強の敵・次元大介が立ちはだかる。仲間であるはずの次元の裏切り…。そしてルパンと共謀した罪で逮捕された銭形警部の運命は!?

声優・キャラクター
栗田貫一、小林清志、浪川大輔、沢城みゆき、山寺宏一、諏訪部順一、寿美菜子、塩田朋子、小山剛志、上田燿司、内田莉紗、内田夕夜、佐々木省三、内野恵理子
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

最先端とロマンの激突

アニメ『ルパン三世』のテレビスペシャルシリーズ第26作。2019年1月25日に放送。
好きなアニメ監督が手掛けておられたので視聴しました。

TVスペシャルだけあって全体的なクオリティが高く見やすい作品です。
物語は多数の題材を扱っているため詰め込み感はあるかも。そうした理由が見つけられるとお気に入りになると感じました。
全体的に穏やかで優しい雰囲気なので、アダルトな雰囲気のルパンが好きな人は物足りないかな?

個人的に気に入ったのはコンテ・演出の巧さも理由です。導入からOPがとってもいいですよ!
嫌味な感じもなくてオススメな作品でした。

【総評】
グッバイパートナー、最先端とロマン・レトロの激突ってのが面白いですよね。
様々な題材をこれでもかと詰め込んだ理由はここにある気がします。
{netabare}
ロイにとっては古い形のあるものは全てガラクタ。実物の腕時計をロマンと言った不二子とは対照的に描いている。アリサや音楽家にとって歴史的価値のあるものに対してもロイは興味がない。

面白いのはロイの部下・加藤の最先端AIへの恋はむしろロマンである点ですね。
AIエミルカはショパンの夭逝した妹をモデルにしていて、心でも持ったかのように振る舞い最後にはボディを獲得する。ショパンコンクールファイナルの観客席に加藤と共に座っているのですよね。
美しいと感じたアリサのピアノを聞くことが、AIエミルカが最初に抱いた願いだったのかと思うと、AIエミルカも存在自体がロマンです。

そして西部劇さながらのシチュエーションで次元が早撃ちでロイを葬るシーンもロマン。不可能を技で可能にする五右衛門は言うに及ばず。
ルパンも不二子も最先端を上手に扱い目的を果たしており、作品内で最先端が悪いとかいう描写ではないんですよ。でもその対立のお陰で、次元とロイの両極端な姿が浮かび上がるのは世界観構築の妙と言えるかなと。

ルパンⅢ世という歴史ある作品には通底するテーマなのかもしれません。現実における技術の発展を作品世界に巧く織り込んだ作品だったのではないかと思ます。
濃くて面白かったです。{/netabare}


【ツイッター感想】
{netabare}
バディものとしてルパンと次元が対立→相棒に戻るのがメインの流れ。次に印象強い二人組が不二子とアリサ。ラストでアリサの演奏を聞く加藤とエミルカかなあ。

冒頭のルパンの盗みのシーンから演出良いし、音楽が流石だなと。劇伴は勿論ピアノ楽曲とEDも。音楽のことはさっぱりだけど凝ってるのはわかる。
キャラデザがかなり好み。不二子が良い女タイプの悪女なので、さっぱりした感じよく合ってたと思う。人種の描き分けしっかりしてるのも好きだなあ。

不二子のロイ評が良い。不二子とロイは相手を利用してるのはお互い様なのが楽しい。

浮き輪がビックリドッキリメカみたいなのが面白い。他にも船とか戦闘機とか要塞とか遠距離砲とか誰の発案なんだ…?って思ってしまった(笑)
反面レトロ車への愛情もハンパない。手描き車は愛嬌あって良いよね。

五右衛門がちょっと和みになってるの良いよね。
ルパンって作品ごとに性格が少しずつ違う感じがあるけど、川越監督作品だと全体的に優しいキャラになってる…?

次元の昔の恋人のお話、語りすぎずこの位で納めるのが粋ですな。
カリオストロオマージュで次元が手品を失敗するのも朴訥さがにじみ出ていて良い。

旧ドイツ軍の列車砲ドーラに対して、ルパンの「バカだねえ~!!」が素敵な演技だなあと。
レトロとロマンは使い様・創意工夫と経験による応用で化ける。積み上げられてきた文化と遺物への敬意。

ロイの小物感、野望は大きいけど終わり方はさらっとしているのは狙っているんだろうな。

「影武者とは古風な」と五右衛門が言った時皆が彼の方を見る。(古風なのはお前だろ…)と言わんばかり。最後に馬に乗って帰るのも(笑)。ロマン・レトロの愛おしくなるような滑稽さ、五右衛門の剣技に内包された底の見えなさと奥深さ。

ED曲のカランコエ良かった。{/netabare}
(2022.1.1)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

69.5 6 トムス・エンタテインメントで戦いなアニメランキング6位
名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)(アニメ映画)

2016年4月16日
★★★★☆ 3.9 (192)
1194人が棚に入れました
劇場版「名探偵コナン」20作目にあたる。

物語は動画にも登場したオッドアイの持ち主である謎の女性が、記憶喪失状態でコナンたちと出会うところから動き出す。

声優・キャラクター
高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

【コナン×公安×FBI×黒の組織】の直接対決が初めて描かれる20周年に相応しい一大スペクタクルムービー

劇場版『名探偵コナン』シリーズ第20作目(『ルパンVSコナン』は除きます)
監督は『沈黙の15分』以降お馴染みとなった静野礼文
脚本は『絶海の探偵』と『業火の向日葵』の櫻井武晴
劇場版では初めて安室(公安)と赤井(FBI)が題材にされ、また原作やテレビシリーズに先立って黒の組織のNo.2と目される‟ラム”自身が登場します


警察庁で極秘に管理されていた世界各地のノックリスト(スパイリスト)を盗み出した黒の組織の女性工作員
自身も黒の組織に潜入捜査しているバーボン、こと安室透は逃走する女を追跡しカーチェイスを繰り広げる
そこにFBIの赤井秀一も乱入し大事故の末に女は海に転落する
翌日、記憶喪失になってしまいノックリストの行方や自身が黒の組織の一員であることを忘れてしまった女は偶然にもコナン達に保護される
女の記憶を取り戻してあげようと奮闘する少年探偵団だったが、灰原哀は女が黒の組織の‟ラム”である可能性を示唆し警戒する
一方で公安、FBI、黒の組織は各々に女の行方を追っていたが、ジンは女が送った不完全なノックリストに従ってノックと思しきメンバーの始末を始める
そのリストの中にはバーボン(安室透)とキール(水無怜奈)の名も入っていた・・・


黒の組織が絡む劇場版は大概しょうもないオチがついて終わるものばかりですが、今作は原作の根幹に関わる部分が描かれているとあって黒の組織を廻るキャラが総出演
20周年に相応しい大作に仕上がったと思います


冒頭の首都高11号線(レインボーブリッジ)をモデルにしたカーチェイスは『頭文字D』も真っ青の迫力のCGで描かれ、多重クラッシュや大爆発も相まってコレだけでも劇場に足を運ぶ価値ありますし、中盤までは謎の女の正体が‟ラム”なのか否かが物語を強く引っ張ってくれます


本来なら協力関係を結ぶべき公安とFBIが安室と赤井の私怨のせいで仲違いし、その仲をコナンが取り持つってのには笑ってしまうところですが、二人の対決(素手で殴り合うwガンダムかよw)は作画もめちゃくちゃ良くって大きな観どころの一つです
公安が表立って登場するということで目暮警部はじめ警視庁は蚊帳の外に置かれてしまうのもリアルでしたね


ウォッカやベルモットの静止も聞かず、ノックの始末に躍起になって暴走するジンは本当に怖い
クライマックスでは遂にオスプレイまで担ぎ出しお台場と葛西臨海公園をモデルにした舞台を大破壊する様は圧巻
最後まで全く目が離せず釘付けになりました
コレにイレギュラー的に巻き込まれる蘭や少年探偵団は最早お約束ですが【日本映画においてここまで派手に名所を破壊しまくってるのは『コナン』と『ゴジラ』ぐらい】なもんでしょうw
とにかくドキドキする映画がお好きな方には率直にオススメ出来ます!


しかしバーボンとキールを捕らえ躊躇無く始末すると断言したにも関わらず「待ってやる」と約束を守ってくれるジンは本当は優しいヤツなのかな?とも思ったりw


今作、唯一惜しいなと感じたのが鍵を握る記憶喪失の女を演じるのが天海祐希だということでしょうか
正直違和感というか・・・声優は初めてじゃないはずですし、天海祐希ほどの大女優を持ってしても声の演技とは難しいものなのか・・・と、痛感致しました


今作ラストの手放しでない結末はオイラとして最も評価をしたいポイントです
まあ、あれほど好き勝手やっておいてタダではすまんだろうとは思っていましたが
観終えた後に何色の気持ちになるか?とは今作に添えた青山剛昌先生のコメントですが、オイラは‟良い意味で”ブルーになりました
さあ、あなたは何色に染まりましたかな?

投稿 : 2024/12/21
♥ : 11
ネタバレ

ちっち さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ハードボイルドなコナン+ある作品のオマージュ

前回の映画がちょっとしょぼかった反動?と思えるほど、スケールがでかくなってます(笑)
ある意味、ダイハードを見ているような感覚で、今回はミステリーはほぼなく、かわりにド派手なアクションシーン満載な映画です。
黒の組織やFBI、公安などの最近の設定をあまり知らないとちょっとついてけないかもなので、予習しておくと良いと思います。
物語としては、非常に最後まで凝ったつくりになっていて、エンディングまでハラハラドキドキな物語です♪ クールなものからハートフルなエピソード、そしてガ○ダ○好きな人には思わずニヤリとするシーンもあるので、いつものテレビでは見られないコナンを見たい方にはぜひおすすめな作品かも♪
{netabare} ガンダムのライバルキャラクターといえば、アムロとシャアが有名ですが、原作者の青山先生が大のガンダム好きなおかげで、今回の作品ではアムロとシャアの戦いや、セリフのオマージュが満載な作品になってます(笑) 緊迫なシーンなのに私はちょっと笑ってしまいました。シャアのセリフのオマージュとしては、アムロくん、墜ちろ、ここからでは~、坊や、などなど細かいネタが仕込まれてます。名前もそうですが声優が同じで、そのまんまなので、狙ってやってますよね。ガンダム以外には、今回はタイトルの通り、冒頭のアクションシーンのイメージは黒色ですが、エンディングでは何色になっているでしょう?という作り手の狙いが非常に面白い作品です。今回は新一と蘭の進展は皆無でシーンもおまけ程度ですが、それ以上にハリウッド並のアクションがありますので、そんな作品好きなら見ても損はないですよ♪{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 6
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ド派手アクションと心境の変化を楽しむ作品

今や国民的アニメの名探偵コナンの劇場版第20作。

黒ずくめの組織VSコナン+安室(公安)+赤井(FBI)という構図のアクションを楽しむ作品。
そして、人の心境の変化を楽しむ作品。
まさか、コナンの映画で泣きそうになるとは・・・。

{netabare}
結果的に少年探偵団の無謀な行動が最後に吉と出たり、蘭ちゃんが活躍する場面がなかったりと、過去の作品と比べてかなり異色な作品。
ミステリー的な要素が全く無く、アクション中心というのも異色。

そして何より、{netabare}本来、敵であるはずのキュラソーの人間味あふれる行動には感動しました。{/netabare}
{/netabare}

ゲスト声優の天海祐希さんは凄く良かったと思います。
個人的には劇場版コナンの中で3本の指に入る良作。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12

70.9 7 トムス・エンタテインメントで戦いなアニメランキング7位
からくりの君(OVA)

2000年3月24日
★★★★☆ 3.8 (69)
362人が棚に入れました
時は乱世の戦国時代。とある地方の領主でありながら急速に力をつけた狩又貞義の実態を探るべく、派遣された忍者の一団があった。ところが、任務の途中で事が露見してしまい、狩又の誇る精鋭忍者部隊『死なずの忍』に追われる身となる。程なくして、巨大な行李を背負った風変わりな娘、文渡蘭菊が伝説の忍者『加当段蔵』の隠れ家を尋ねた折、追手から唯一逃れおおせて一息付いていた下忍『睚弥三郎』が『加当は死んだ』と告げる。直後、またもや死なずの忍に襲われ、ついに絶体絶命の窮地に陥った弥三郎を凶刃から救ったのは、蘭菊の行李から伸び出た巨大な刀の切先。次いで現れたのは、これまた巨大な鎧武者『太郎丸』だった・・・。
ネタバレ

sekimayori さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

人形では、ありませぬ。

「うしおととら」「からくりサーカス」の藤田和日郎原作、戦国からくり忍者活劇。
「からサー+うしとらの畜生からくり」な、約40分の短編OVAです。
藤田ファンは絶対観ろ、富士鷹ジュビロ誰それ?な方も単体でハマれる、そんな良作だと思います。

■ご紹介

まずはこいつを見てほしい、話はそれからだ。
【MAD】Change!!【からくりの君】(さらにOP風)  ※ニコ動の歌詞字幕付き推奨

ストーリーの骨子は、からくり人形を遣うお姫様とcv.若本の下忍が、からくり兵団を擁する仇敵の城に討ち入りをする、というもの。
起承転結シリアスコミカルエログロすべてがバランスよく盛り込まれ、40分間全力疾走で画面から目を離す暇がないくらいの極上エンタメです。
ほんと、びっくりするくらい構成がうまい。

無駄のない物語を盛り上げるのが、原作愛にあふれる作画と演出。
2000年の作品なので安定度が若干気になりますが、バトル作画は基本的に良く動きます。
ヒロインもかわゆす。
何より、コンテ・演出が本当に素晴らしい!
言語化しづらいけれど、ケレン味にあふれ、なおかつ決めるところはシンプルにかっこいい、そんな職人技。
原作の作風を隅々まで理解した、藤田ファン垂涎、というか驚きのクオリティです。

声優さんも実力派ばかりです。
蘭菊役の矢島さん(しんのすけの人)のヒロイン演技、たぶん初めて聴いたんだけど、めちゃくちゃかわいいな、びっくりだよ!
おとなしい?若本さんは渋いし、敵忍者役の青野さんの「敵!」感がすごい……。
エウレカのじっちゃんといい、ご本人は天に召されてもキャラが視聴者の心に生きていられる、本当に名優だったんだな、と。

さて、ここまで絶賛賞賛雨あられなんですが、ひとつ超重大な欠点が。
 観 る 方 法 が ほ と ん ど な い !
VHS版は2000年という発売時期から、そこらのビデオ店ではお目にかかれません。
都内だと、(たぶん唯一)新宿TSUTAYAにはVHS置いてありましたが。
藤田信者ならともかく、そうでない方にとっては今のご時世、無名の短編アニメのためにビデオデッキ用意してVHS借りてくる手間をかけたいかと言われると……。

……まぁとりあえず、上で紹介したMADを観ましょう。
そこから「からくりの君」タグつながりで動画漁ってれば、幸せになれるかも?


■藤田ヒロインのかわいさについての独り言。
{netabare}
このサイトで漫画のことなんて語っていいのか、疑問ではあるのですが。

藤田作品の女の子って、異常に可愛いのです。
いやマジなんでこんなに可愛いのかと思い悩むレベルで、ドストライク。
私の漫画原体験が「うしとら」なので、もはや無意識の藤田ヒロインコンプレックスに陥ってるってのもあるとは思うけど。

でもそれだけじゃなく、みんな「芯の強さ」と「しなやかさ」を兼ね備えてるのが大きいはず。
健康体な麻子も病弱な小夜も、天然な真由子も勝気な日輪も、恋に素直なファティマも不器用なミンシアも、母アンジェリーナも娘エレオノールも。
少年漫画の主人公になれるくらい一本筋の通った、強い想いを秘めている。
そして困難に相対した時、大切なものを様々な方法で守ろうとする柔軟さがある。
そんな母性にも似た強さが、魅力の根底にあるように思います。

「からくりの君」の蘭菊も、重い過去と暗い心を抱えているけれど、なぜか安心して観ていられるヒロインでした。
短編OVAゆえ上記二点が直接描写されることはありませんでしたが、天然なようで肝が据わった性格は、やはり藤田ヒロインだなと思わされます。
加えて、原作を再現した迫力の「目」の描き方で、毅然とした魅力が伝わってきました。
本当に素晴らしいアニメ化だと感じました。

ということで、もしここまで読んで藤田ヒロインに興味が出た方がいれば、ぜひこのアニメでも他の漫画でも良いので触れてみてください。
ただし、真由子はとらの嫁だししろがねは鳴海の嫁で、リーゼさんは俺の嫁と言いたいところだけどやっぱり勝の嫁ですから、そこはわきまえねばなりません。
私はファティマさんを貰っていきます。
褐色銀髪、いいよね(遠い目)
あれで何か目覚めた気がする、うん。
ルシール婆さんは……さすがに勘弁してください100マイルのデッドボールです(というかかっこいい大人枠で認識してる){/netabare}


以前は気づかなかったけど、次郎丸「虎乱」→あるるかん「コラン」なんだね。
しかし、うしとらもからサーもアニメ化厳しいよなぁ。
せめて邪眼かスプリンガルドやってくれねーかなぁ。


【個人的指標】 83点

投稿 : 2024/12/21
♥ : 13

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

野性味あふれる作画に拍手

『週刊少年サンデー』1998年47号で、
藤田和日郎氏の短編集『夜の歌』に収録され、
2000年にOVAとして映像化された作品です。

時は戦国時代。
けれど有名な武将ではなく、これは小さな小さな君主のお話。

おっとりとしとやかな姫様のもうひとつの顔、
それは父の遺品である大きなからくり人形4体を自在に操り、敵と戦う姿。
家を滅ぼされた仇討ちを果たそうとする一方で、
死にゆく時までも、自分や母より人形を大事にした父への憎しみから、
人形を破壊しようと目論んでいる彼女が、伝説の忍者 弥三郎と出会い、
彼を雇って、ともに討ち入りを果たす、という物語です。

荒削りな作画は、この忍者アクションにマッチしており、
目元や口元のドアップを多用した演出は迫力もあり、
アニメなんだけどなんとなく、劇画を読んでいるような感覚です。

バトルシーンで討ち切られる人間の描写は、見方によってはグロいかもですが、
ただただ血しぶきが飛び散るというのじゃなく、
眼球を充血させる毛細血管とか、大きく口を開けた時見せる歯並びとか、
切られた時にチラッと見える骨だとか、死ぬ直前の痙攣などなど、
細かくて丁寧な描き方が、最近ではなかなか珍しいなと思います。

しかしまぁ、こういうシーンがあるので、苦手な人にはおススメしません。
バトル以外にも、惨たらしい場面がいくつかあるしね。

それでも、コミカルな部分が時々差し込まれるので、
ホッと一息ついて笑えたりもします。

とにかく、ワイルド100%。
主人公である弥三郎の眉毛なんて、どえらい長いしww
「まなじりじゃなくて、まゆじりじゃんっ」とツッコミたくなりますが
45分ほどの作品なのに、とても見応えありました。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 15

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

祝!「からくりサーカス」アニメ化

「うしおととら」の方が知名度も人気も完成度も高ですが、現代の漫画や社会状況に適しているのは「からくりサーカス」の方だと思います。

設定の奇抜さや、キャラクターの個性は断然「からくりサーカス」の方がよくできているし、アニメーション化して違和感が無いのも本作だと思ます。

この「からくりの君」はそのパイロットフィルムと言える作品ですが、本当に面白く何よりアニメーションの完成度が高いです。

まだセル画時代の作品であるし、声優も今見ると豪華なので一見の価値があると思います。



※「からくりサーカス」視聴後

いや~。懐かしい!しかも、声優陣をベテランで揃えているところに他のアニメとは違う気合が垣間見れます。実を言うと原作は連載時にあまり人気がなくて「打ち切り」状態だったんですよね。その事を考えると、根強い濃いファン層と制作スタッフの熱意だけで企画が走っていることがわかります。エレオノール役が林原めぐみとか。。それ聞いただけで、90年代の少年漫画黄金期を蘇らせている気になってきて、恐らくは「うしおととら」を超える感動が味わえるかもしれません。本当に楽しみです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12
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