2017年度のデスクワークおすすめアニメランキング 1

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計測不能 1 2017年度のデスクワークアニメランキング1位
紅き大魚の伝説(アニメ映画)

2017年3月12日
★★★★☆ 3.7 (7)
28人が棚に入れました
 不思議な別世界に住む少女は赤いイルカに姿を変え、人間界をさまよう。そこでの男の子との出会いが、運命を決する旅路に少女を駆り立てる。
 2016年に公開された中華人民共和国のファンタジーアニメ映画作品。アニメーション作家の梁旋、張春の監督デビュー作。

kiyoshiro さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

「紅」の美しさに目を奪われる映像。「他人のために生きる」と何かを問うストーリー。

中国で作られたアニメ映画。中国でのアニメ映画の興行収入1位だった作品(『君の名は。』にその後抜かされてしまったようですが。。。)

【ストーリー】
海の下の世界に暮らす少女が主人公。
少女の暮らす村では16歳になると赤いイルカの姿になって人間界を見に行く風習がある。
少女は人間界を訪れた際、漁師の仕掛けた網に捕らえられてしまうが、人間の青年に助けられる。しかし、人間の少年は命を落としてしまう。
少女は自分の寿命の半分と引き換えに、自分を助けてくれた青年を生き返らせる取引をする。
しかし、それは村の禁忌を犯す行為だった…。

自分を助けてくれた青年のために、行動する主人公。そして、そんな主人公をサポートする幼馴染の少年(主人公のことが好きなんだけど報われない…)。誰かのために生きるとはどういうことなのかを考えさせられる、壮大なストーリーでした。

たしかに、途中で話が急に飛ぶのですが、それでも伝えたいテーマは明確で壮大。

【映像】
紅という色をここまで美しく見せれる作品は他にないのではないでしょうか。
紅葉の美しさに似ている気がしますが、それが海と合わさることで味わい深い化学反応を起こしています。
まずは、予告映像だけでも見て、その美しさを確かめてほしいです。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

ピカチュウ!捨て身タックルだ!

この話は中国の伝説の話

なんかおとぎ話っていうか神話っていうか、ていう伝説
怪談とかオカルトとかではなく、ただ単純に「世界はもしかしたらこうなのかもよ?」的なあれ。最近じゃオリジナルアニメ映画がよくこの手のものを用いますが、今回は一味違う。なんせ主人公は日常側じゃないんですからね!(ここキメ顔){netabare}まぁ最終的には表世界にいくんですけどね主人公。{/netabare}
ナレーションはなんとハマーン様!もうこれだけで満足。
もっと満足なのが作画。非常に良かったですね。ジブリを彷彿させるような丁寧さに3DCGまで取り込んだ美しさ。キャラクターデザインが似てしまったのは残念ですが、それでもそれをカバーできるほどの作画でした。

「そこまで言うんだったらこの作品さぞかし面白かったんだろうなぁ」という意見を持たれた方へ
「そうですね。まったく面白くありませんでした」

ええ。結論から言いますと全く面白くありませんでした。
まず「主人公が好かない」{netabare}贖罪の意識で周りに迷惑をかけ、挙句の果てに裏世界の崩壊を起こしかけて、表世界へとんずら。(まぁこの書き方には私の悪意が含まれているのでアレですけど。){/netabare}正直最悪です。この主人公に共感する人はいるのでしょうか。

そして「展開が恐ろしくつまらない」{netabare}試練なう→男捨て身タックル→生き返らせるためイルカ育てる→育つ→崩壊開始→女捨て身タックル→かと思ったら『表へいってらっしゃい』{/netabare}感想としては「え?」
この話のモデルが『莊子』らしいので仕方のないことっちゃ仕方のないことなのですが、唐突に始まって唐突に終わります。その癖に随所にご都合主義が見受けられます。伏線とかまるでない状態でいきなり{netabare}大樹になったり不死鳥になったり{/netabare}とついていけません。
まだついていけないだけならマシなのですが、漢文特有の「ありがたい話」というのが消えます。漢文って笑い話以外「コレコレこういう話があったからね、人間ああすべきだよね」というのが多いと思うんです。もしくはいきなり詩を謳うか。残念ながら本作にはありがたい話も素敵なお歌も消えました。いやあったかもしれませんが私にはわかりませんでした。中国の方なら分かったんですかね。{netabare}もしかして、他人に迷惑をかけてでも贖罪をしろって事??????{/netabare}
おかげで本作のコンセプトが死にました。わざわざ中国の昔話をアレンジしてるんです。やりたいことはおそらく、中国の伝統ある文化の美しさや歴史的文章の壮大さ、中国古代哲学あたりに注目してほしかったんでしょうが、まぁミスったね。問題はおそらく中国文化前提の作品に仕上がったことですかね。

つまり、中国ファンや中国人の皆様、そしてハマーン様のファンはもしかしたら楽しめるかもしれませんが、コメディもない、物語の内容も、ありがたい話も、感動するような詩も、中国文化に興味をもてるような偉大さも、何一つない作品、だということ。控えめに言っても時間の無駄としか言いようがない。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 1
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