チュパカブラでオリジナルアニメーションなTVアニメ動画ランキング 2

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早速見ていきましょう!

81.8 1 チュパカブラでオリジナルアニメーションなアニメランキング1位
サクラクエスト(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (939)
4278人が棚に入れました
主人公、木春由乃(こはるよしの)は、田舎から上京し短大の卒業を間近に控えた、いわゆる普通の20歳の女の子。
東京には何でもあって、きっと特別な何かになれるのではないかと夢みて、30社以上の面接を受けるも、未だに内定はない。銀行の残高は920円。このままでは、田舎帰って普通のおばさんになってしまう・・・と葛藤していたそんなある日、以前、一度だけ働いたことがある派遣事務所から、「地域の町おこしの一環で国王をやってほしい」との依頼がある。よくわからないが軽い気持ちで依頼先の間野山市に向かうことにした。
一時的に日本中でブームになるも、バブル崩壊に合わせて今ではほとんど見ることの無くなったミニ独立国。間野山市は、今なおミニ独立国を続けている、廃れて残念な残念観光地だった。
そんなこんなで、由乃の”普通じゃない”お仕事生活がはじまった。

声優・キャラクター
七瀬彩夏、上田麗奈、安済知佳、田中ちえ美、小松未可子、斧アツシ、伊沢磨紀、小西克幸、下野紘、濱野大輝、ヴィナイマーシー、森なな子、黒沢ともよ
ネタバレ

明日は明日の風 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

田舎の問題を取り上げた異色のアニメ…ヒロインの成長とPAの絵を楽しむ良作

PAのオリジナル作品。いつの間にか「お仕事シリーズ」となってしまいました。花いろ、SHIROBAKO、個人的にツボをつく、本当に面白い作品だと思っています。この後を受けることになるわけで、期待せずにはいられません。どんな作品になるのでしょうか。

1話…始まりは強引に(PAらしい)
{netabare}就活30社全滅中の短大生、木春由乃。自分の出身地の田舎が嫌いで、どうしても東京で就職したいらしい。
とある日、バイトしていたモデル事務所から田舎の独立国の王になる仕事が舞い込む。バブルに建てられた独立国は寂れ、商店街はシャッター通りである。
一日だけの仕事かと思っていたら、一年盛り上げる契約だった…。逃げようとするものの、駅まで行くバスはなく、どたばたあって、結局残ることに。
王国の建物に行くと、十万人達成の記念写真を見つける。そこに写っていたのは由乃が幼い頃に十万人目のお客として王冠を被っていた姿だった。

相変わらずPAの初回は強引です。でも、そこがいい。作品の導入で、この作品の方向が分かるように作っているんですよね。なのですんなり受け入れてしまいます。
ミニ独立国か…懐かしい響きです。バブルの落とし物みたいなものです。今でいったら、ゆるキャラやふるさと納税みたいなものかなぁ…。いつの時代も地方を盛り上げようと必死なのですが、乗り遅れると二番煎じだし、流行りが終わると忘れ去られるし、本当に難しいです。
由乃の田舎が嫌いな感情、物凄く分かる…自分もそう思っていました。歳を重ねるとどうでもよくなってくることもあります。でも、本当に分かる。

PAの女の子キャラは可愛いです。似たり寄ったりですけど、安定して可愛い。でも髪の色はピンクじゃない方がよかったように思います。可愛さが下がる気がするんですが(個人的趣向か)

うん、面白そうです。長い目で見ていきたいと思います。 {/netabare}

2話…お土産(それは売れない…)
{netabare}国王として初の仕事、それは土産の饅頭を売ること。しかし、饅頭は誤発注に100箱のはずが1000箱届いてしまっていた。売り言葉に買い言葉、由乃は売り切ったら東京に帰るということで仕事を引き受けてしまった。
売るにはどうしたら良いか、真希や凛々に相談するも良いアイデアはでない。会議所に行くと、IターンしてWeb関係の仕事している早苗を紹介される。早苗に会い、ネット広告をしてみることに。が、甘くはなく売れない。ならばと動画配信で挑んでみるものの、やっぱり無理だった…。
賞味期限が切れ、販売は終了。反省会では5人が集まりそれぞれ反省するものの、何となく楽しそう。由乃ももう少し居ても良いかなと思い始める。

誤発注を互いに擦り付け会う会長と職員。さすがにアニメでもこれは遺憾。仮に1000円売り(消費税抜き)だとしよう。卸値が七掛けとして700円×1000=70万円だ。田舎の商工会なら(いなかでなくとも…)大問題だと想うが。しかも、助成金で1000万もらっているんだよね、これは遺憾遺憾。
2話にして5人が揃いました。それぞれに得意不得意がありそうで、力合わせればという感じでしょうか。足並み揃うことがあったり、バラバラになったりがPA作品。どう展開していくのでしょう。{/netabare}

3話…ゆるキャラ(もう時代遅れになってきているんだよね…)
{netabare}オープンカーで新国王の宣伝、もう市中引き回しである。東京から荷物が届く、由乃の荷物で、由乃は留まること決意したようだ。地元テレビ局のインタビューに答える由乃、しかし、間野山のことをよく分かっていない由乃は、アドリブの質問に答えられない。会長から叱咤を受け、間野山を巡る。しかし、住人からは良い答えが得られない。それどころか、みんなの意識は薄い。
腑に落ちない由乃、高見沢から変えるのは「若者、馬鹿者、余所者」と激励ともつかないことを言われる。そして、カブラ王国のこれまでを知る。
ヌルキャラ選手権に出場することになったチュパカブラ(中身は会長)と国王(由乃)。しかし、チュパカブラの頭が行方不明に。仕方なく直で顔にペイントするものの、気持ち悪いだけ。ピンチを知った凛々子はしおり、早苗、真希に相談、チュパカブラ以前のキャラであるカブラ君を探し、着替えてもらうことに。
会長から檄を受けて由乃は決断、チュパカブラとカブラ君のハーフ姿で登場。そして、演説をぶちまける。
ヌルキャラの反省会も込みの花見。ここで由乃は会長に残る宣言するが、それにはしおり、真希、凛々子、早苗と一緒に頑張れるならというものだった。

もはやゆるキャラも時代遅れ…何でもそうだけど、あれが流行ったらうちでも、良いのが見つかったら手を出してみる。そして飽和状態に、そして潰れると。最近だとふるさと納税がまさにそう。規制がかかるから来年には下火になるでしょうね。かといって、何もせずに埋没するのもダメと言うし、ほんと、むずかしい…
由乃、前向きになっているけど、緒花や宮森みたいに真っ直ぐ前向きという感じではないけど、どうなんでしょう。由乃が主人公だけど、ほかの四人も十分にスポット当ててほしいです。せっかく二期あるようなので。{/netabare}

4話…伝統工芸品(これがなかなか観光と結び付かないんだな…)
{netabare}早苗が古民家からシェアハウスへ引っ越し。その家の欄間を見た由乃は彫刻の素晴らしさに感動し、欄間彫刻が間野山の伝統工芸品であることを知り、これで町お越しができないか考える。
欄間が作られているのは木彫り村で、職人が集まる地区。そこへ出向くと若い職人の辰男と一志に出会う。二人とも間野山へやって来た職人だった。辰男は由乃たちの話を聞き、乗り気だが、一志は寡黙な職人だった。一志を見た早苗は何かひかれるものがあった。
どう木彫りを盛り上げるか5人で会議をするものの、良いアイデアは浮かばない。これまでも木彫りで盛り上げようとしたが、ことごとく失敗してきたらしい。早苗のアイデアでドク(天才発明家…たぶん)の開発したパワーアシストに木彫り彫刻を付けてみることに。しかし、うまくいかず、木彫りの地蔵で自販機をつくり、一志から一喝されてしまう。
この事で会長と凛々子の祖母が言い争い。祖母は伝統を重んじることを言い、会長は伝統だけでは食えないことを説く。早苗は一志に謝りに行くが、そこで間野山へ逃げてきたのではないかと言われる。

ドク、どう見てもあの「ドク」がモデルだよね。
伝統に縛られては廃れていくし、かといって、伝統の重さも理解できる。かなり難しい問題に突っ込んだなという感じです。一志が早苗に言い放った「逃げてきたのではないか」は真理だけど、早苗のこれまでを知ると同情的にもなります。続きものになった話しだけど、どう解決に導いていくのか、シナリオ大事です。{/netabare}

5話…伝統工芸品その2
{netabare}木彫り彫刻を何とかしたいという考えで、それぞれが彫刻のことを真剣に調べ始める(早苗を除く)。一志の言葉に考え込む早苗はふらりと駅に向かう。そこで辰男と会い、何気ない会話。
それぞれが持ち寄った情報をもとに、再び会議を開く。そこで由乃が出した計画案は「サグラダファミリア」計画で、壮大なものだった。当然のごとく会長に突っぱねられる計画案。「有名人の図案なら」という言葉にサンダルさん(実は知る人ぞ知る画家だった)に図案を描いてもらうことに。・
早苗はまだ悩んでいた。そんな時、辰男から彫刻を使ったサンダルはどうかと提案され、また、一志が彫っていた彫刻のことを聞く。
由乃と早苗の会話。早苗の悩みに由乃は真っ直ぐな回答をする。その言葉を聞いてすっきりする早苗だった。
あくる日、会議に早苗が加わる。早苗が持ってきた案は具体的で、背伸びのない良案だった。その最初の一歩としたのが一志の彫刻だった一志に思いを伝え、一志も理解を示す。

壮大な計画が、現実的な案になっていく過程を描くと同時に、早苗の悩みをほぐしていく回でした。
由乃が5回にしてすでに国王として前向きになっているのがPAの主人公らしいなという感じです。それと、抜群の回答能力。これならばすぐにでも就職できそうな感じもするだが・・・。あと、無鉄砲なところも。やっぱりみゃーもりと被ってしまう。もう親戚の設定にしちゃえよと思ってしまいます(笑)。{/netabare}

6話…映画のロケ地その1
{netabare}間野山で映画撮影が行われるという。そのロケの裏方として仕事をする由乃たち。しかし、真希は乗り気ではない。
助監督たちとロケ現場を視察するが、監督からはシナリオの変更など指示がきててんやわんや。ようやく監督が到着。ラストシーンのために用意した廃家は由乃たちが綺麗にしており、監督は気に入らない。ボロボロになった廃家を見つけ、これだということになり、持ち主もオーケーなのに、交渉したしおりが乗り気ではない。
撮影が始まる。出演予定だった女優が怪我でドタキャン、由乃が真希を推薦したというが、真希は怒る。休憩時間に主演ヒロインが真希を訪ねる。劇団の後輩だった。

映画やテレビのロケ地というのがもたらす経済効果の話はバカにならないですよね。最近では当たり前になってきたアニメの聖地巡礼もしかり。観光協会にとっては全面協力のしがいがあります。が、これも当たり外れがあるわけで、当たれば鷲宮神社、秩父や大洗になるし、外れれば店先に看板が空しく立っているだけ。見極めは難しいのが本当のところだと思います。
さて、真希の回かと思ったら、意外にもしおりの話しも重そうです。しおりが曇った顔したの、初めてです。あの家に何があるんでしょうね…。

それにしても風景が綺麗なこと。やっぱりPAの描く田舎の風景は素晴らしいです。{/netabare}

7話…映画のロケ地その2
{netabare}映画出演する凛々子だが、もともと人前が苦手なためNG連発。それを救ったのは真希だった。
由乃はラストシーンで燃やす空き家探しで意外な事実を知る。その家はしおりの思い出がつまった家だったのだ。その事で交わらない意見を交わす二人だった。
一方で、子供ゾンビのシーンに付き合う真希。どうして役者になりたかったかを思い出す。
由乃としおりは和解した。しおりの思いをなにか残せないかと考える由乃。そしてラストシーン。監督の思い付きで主役が家に飛び込むことになり、真希がスタント志願して撮影は成功。由乃はエンドロールに家の持ち主だったおばあさんの名前を入れるようにスタッフにお願いしていた。

なんの映画かさっぱり分からない…。間違いなくB級映画だろうし、地域の宣伝にはならないだろうね…。
しおりと由乃の対立、どっちの意見をとるのか、人によって違うところが難しいです。真希の立ち直りについては、自分の選んだ道への問いということで、誰もが通りすぎる問題をこの作品なりに導いていいるところが共感できます。歩んできた道を振り返るシーンはPAの青春ものっぽさが出ていて、綺麗で良かったです。{/netabare}

8話…グルメイベントその1
{netabare}観光協会で行うことになったグルメイベント。しかし、日程が商店会主催の納涼祭と丸かぶりだったことが判明。商店会に謝りにいくも、会長と婆さんがまたしても対立。日程はずらせない中、しおりが「何とかする」と宣言したというのが本筋。
一方で、しおりの姉と同級生の熊野のちょっとした恋物語がサイドストーリー。

いくら対立しているからといって、日程被っていることに誰も気づかないのはあり得ない…。納涼祭って、毎年同じ時期に開催しているのだろうし、観光協会なら人呼ぶために町のイベントは絶対に押さえているはずだし、って、アニメの世界に突っ込んではいかんな…。
凛々子の婆さんが言っていることは間違いではないと思う。地元の食材を使わない町お越しは意味がない。かといって、会長の言っていることも間違いではない。人が多く来てこそ、活性化する。この作品は毎回、二つの対立する意見をぶつけ合うけど、どっちも言っていることは間違いではないというところがミソなんですよね。双方がぶつかって、落とし処を見つけるように進行していくところが面白いです。{/netabare}

9話…グルメイベントその2
{netabare}しおりが国王代理としてイベントを取り仕切ることに。間野山ではそうめんが食べられていることに着目し、そうめんグランプリを開催することに。観光協会からもしおりが発案したとろろ昆布使ったそうめんを出品。イベントは大勢の客が来場し、成功を収めた。というのが本筋。
一方で、しおりの姉と熊野の話は、高校卒業後に会う約束が、姉の日程勘違いであったことが判明。改めて二人は良い仲に。というのがサイドストーリー。

この作品は気持ちいいくらいとんとんと話が進みます。SIROBAKOも花いろもそうだけど、PAの作品は2回見て「あぁそういうこと」とか「そこに伏線あったんだ」とか、後から見直すことを前提で作っているような気さえします。
五人娘は、とにかく全員ボケで全員突っ込みもできるというところが面白いです。かといって、それぞれに色をつけているので個性も強いですし、キャラが生きていてい本当に良いです。
それにしても、由乃の営業力はスゴい。もうどこにいっても(就職)大丈夫だと思う。{/netabare}

10話…婚活イベントその1
{netabare}観光協会で行うことになった婚活ツアー。しかし、応募は3人だけ。イベントの中身を任された由乃たちは、アイディアを出しあう。地域の伝統芸能である躍りを披露しようとするが、凛々子だけは乗り気ではない。
当日、3人の参加者がやって来て、婚活ツアーがスタート。ドタバタとしながらもイベントは順調に進んでいく。夜、バーベキューしながら、凛々子以外の四人は躍りを披露。凛々子はその場を離れる。その後、突然雨が振りだして…。

ツアー参加者のキャラデザインがかなり微妙…わざとなんだろうけど、いくらなんでもな気もします。
この手のイベント、本来、参加者少ないと5人組の誰かはほぼ強制参加させられていると思う。特に早苗あたりはうまく乗せられて参加させられるように思います。
さて、凛々子の回ですね。凛々子のように周りから浮いていると、田舎だと「変わった子」で括られてしまいがちです。凛々子がどう成長するのか。そう言えば、凛々子の両親は?{/netabare}

11話…婚活イベントその2
{netabare}婚活ツアーの二日目。由乃たちは裏方として付き添うが、凛々子は雨にあたり体調を崩していた。
サンダルさんの家族の話を聞く。なんと、曾祖母が間野山出身だったというのだ。また、凛々子の家族の話も聞く。凛々子の母親は都会の人で、間野山に馴染めず家を出てしまい、それを追いかけて父親も出てしまったものの結局離婚。父親の海外転勤に伴い、実家に預けられたというのだ。そのため、凛々子の婆さんは余所者を嫌っているのだとか。
竜の話が気になる凛々子は図書館で調べた。そこで、いままで知らなかった話に行き着く。その話をしようとイベント参加者のもとに向かうが、邪魔者にされてしまう。落ち込んで、さらに由乃に憎まれ口を叩く凛々子。由乃は凛々子の良い部分を伝え励ます。そこにサンダルさんが間野山では忘れられていた歌を歌ってやってくる。
最後の夜、凛々子はみんなの前で忘れられていた歌を披露する。この歌をずっと伝えていきたいと宣言して。

PAの話って、かなりご都合主義なところも多いのですが、今回はまさにその回です。サンダルさんの話がまさにそう。でもそこがアニメらしくて嫌いじゃないんですね。サンダルもすごく良いアクセントになっていますし。
凛々子の回。凛々子がどうしてこんな性格になったのか、その一端を見た感じです。由乃にどうして笑えるのかと問い詰めていたけど、最後の凛々子の笑顔で締めるなんて、良い演出です。
田舎の余所者嫌いか…いまだに残っているところはあるんですよね。これって、将来も残るところは残るでしょうね。日本の古くからある伝統なのかもしれない。{/netabare}

12話…記念イベントその1
{netabare}カブラ王国建国20周年記念イベントを開催することになり、準備が進む。が、金も人もなかなか集まらない。
テレビ局から取材依頼。何でも情熱大陸系のドキュメンタリーで、由乃を主人公にするらしい。ディレクターは他の四人はドラマ性があるが、由乃は普通すぎるという。
テレビ局が祭に人気バンドを呼ぶという。祭を盛り上げるため、商店会、青年会など各種団体に頭を下げる由乃たち。はじめは難色を示していたものの、これまで由乃たちと協力してきた人たちが協力を申し出て、全体で協力をすることになる。
イベント前日。由乃が見たのはイベントに前乗りしてきた大勢の客だった。

たぶん、ライブ聴きに来た客は祭に興味を示さないという展開だろうな…。そこをどう切り返すか、興味あります。
由乃たちを救ったのが熊さんはじめ、触れてきた人たちというのが熱いです。
それにしても、何度も言うようだが、いまの由乃ならばどこにでも就職先見つかると思う。それくらい良い人材だと思う。それが普通すぎると言われたら、見る目ないというしかない。が、やっぱり考え方が普通だと、短時間の面接なんかじゃ伝わらないか…。{/netabare}

13話…記念イベントその2
{netabare}間野山でのイベント準備が進む。テレビ局が仕掛けた人気バンドのライブ効果で、間野山には人が押し寄せる。
イベント開始。ライブ前の客が王国のイベントに参加する。商店会のブースも賑わい、忙しく働く由乃たち。ライブも盛況のうちに終わり、イベントは大成功に見えた。
由乃たちを追いかけたドキュメンタリーが放送される。それは編集によって歪められたものだった。イベントは一過性のものだったという現実にうちひしがれ、由乃は大きな荷物を抱え、バスに乗り込む。

イベント失敗すると思ったら大成功でした…。その後の捉え方が実にリアルで感心です。
こういった町興しイベントの最大の課題は「その後」です。大抵のイベントは一過性です。ここで考え方が別れます。一過性でも良いという人、その場かぎりでは何も解決しないという人。これはどっちも間違いじゃないから難しいのです。一過性でも盛り上がることが大事ですし、盛り上がったあとまで考えて行動しなければならないのも大事。ただね、特に日本人は一過性イベントが大好き。その後までうまくいく事例は少ないのが現実なのです。このあたり、本当によく捉えているし、このあとどう展開させるのか興味がありますq{/netabare}

14話…それぞれの夏休み
{netabare}由乃、早苗、真希はそれぞれ夏休みをとっていた。由乃は地元へ、早苗と真希はもといた場所へ戻っていた。そして、馴染みの顔に会い、なにか物足りなさとこれからをぼんやり考えていた。
一方、凛々子としおりは新たな町興しの策を考えていた。それは空き家を利用した民泊だった。

後半のスタート。それぞれ抱えていた過去やこれからのことの考えをぼんやりと見せていた回かなという感じです。終わりに向けたスタートの伏線だったのかもしれません。最後はみんな、それぞれの道を歩むことになるのではないか、そんな予感がします。{/netabare}

15話…民泊
{netabare}由乃が間野山に帰ってきた。「安産」軍団はUMA好きの連中で、チュパカブラの探索に来ていた外国人。間野山の人々とも交流し始め、池干しを見にさらに増えるという。宿泊施設が少ない間野山、そこで由乃たちは本気で民泊を考え始めていた。
池干しが始まる。しかし、会長はなにかシリアスで…。

松居棒はタイムリーすぎて…。凛々子が外について考え始めたのが気になります。やっぱり最後は外に出ていってしまうのだろうか…。
民泊の手続きとか、けっこう壁大きいんだよね。どう解決していくのか?と思ったら、金をとらない。なるほど、盲点だわ。{/netabare}

16話…祭の終焉
{netabare}池に落ちた会長が肺炎を引き起こした。それでも病院を抜け出し池に。池には会長の過去が有るらしかった。
会長の過去が明かされる。会長とドクと凛々子の婆さん、実は高校時代にバンドを組んでいた。なかなか理解してもらえず、東京へ行こうとするが、当日、会長は来なかった。以来、会長と凛々子の婆さんは仲違いしたままの関係だったのだ。
会長は東京へ行かず、東京行き決行の日に行われていた祭りを滅茶苦茶にした。水上に浮かべていた御輿を潰して落としたのだった。以来、祭りは行われなくなった。
池干しの賑やかな風景を見た由乃。廃れてしまった祭りを復活させたいと思う。そして観光協会でその事を話すが、復活には三種の祭具が必要だという。

日笠さんにベース…ただし、サウスポーではないのが残念。にしてもオリーブの可愛いこと。時って、いろいろ残酷でもある…。丑松の気持ち、古い時代の物語ではなく、今も抱えている人、けっこう多いのではないかと思います。人の気持ち、本当に難しい。
三種の祭具を探す、これがクエストになるわけか。ラストに向けて動き出す感じがいいですね。ここに来て由乃以上に気になるのが凛々子。この子の一人立ちがけっこう重要なのではないかと思います。{/netabare}

17話…田舎の課題その1
{netabare}三種の祭具を探すことにした由乃たち。間野山に住む文化人類学で著名な教授のもとを訪れるが、軽くあしらわれてしまう。その際、バス路線の廃止の話を聞き…。
教授から試されるように導かれたのは各家庭に配られたタブレットを年寄りに使わせること。由乃たちは使い方などを指導し、年寄りたちはいつのまにか使いこなしていた。しかし、教授の本当の狙いはここからだった。訪ねてきた由乃を確保し、ネット配信でバス廃止に反対を訴えたのだ。

現代社会の大きな課題が描かれた回です。交通手段の確保、地域コミュニティ、高齢化。これはどこの地域でも抱えたものであり、田舎、都会は関係ない問題です。これをこのアニメではどう答えていくのか、大変興味あります。にしても…エロじじい、けっこういるんだよね…平気でエロ話や体さわっちゃうじいさん。{/netabare}

18話…田舎の課題その2
{netabare}年寄りたちの反乱、その考えに同調して加担してしまう由乃。反乱といっても、それは年寄りたちの考えを広めることが目的で、実に楽しんでいた。中心人物である教授の本当の狙いは集落とここに住んだ人々を記録しておくことだった。
バス廃止の解決に高見沢と早苗が動く。その解決方法はデマンドバスだった。バスとタクシーの中間みたいなもので、この集落の年寄りたちはネットを使えるので実現可能となったのだった。予想以上の成果を喜んだ集落の人々は反乱を撤回。しかし、その夜に教授が…
三種の神器のひとつは教授の家に眠っていた。

デマンドもひとつの解決策ではあるけど、高い料金はとれないし、運転手の人件費はかかるし、出番もそんなに多い訳でないしと、けっこう難しい問題多いのですよね。でもやらないよりはよっぽどマシかもしれませんが。
それにしてもラスト…泣けました。まさかその展開とは考えもしなかったです。{/netabare}

19話…廃校の活用方法その1
{netabare}太鼓を探しに学校へ侵入する由乃たち。そこで真希の父親にばったり。取り壊しが決まっている廃校が心霊スポットになっていて見回りだったらしい。
祭りの開催に向けて動き出す観光協会。祭りをつぶした張本人である会長もいろいろ思いがあり動きに協力する。
真希が家に戻る。母親の誕生日だったからだ。父親も帰ってきて家族でおでんを食べるが、真希も父親もうまくいかない。その帰り、映画出演のオーディションの通知を受ける。
廃校を活用する方法を考える由乃たち。給食会を開催しようということになる。そして、真希はオーディションを受けに東京へ。

真希中心の話でした。なんだかんだで父親は娘をよく見てる(完全に親ばかだけど…)。祭りには会長の過去もあるから、このあたりをどう解決していくのか興味あります。{/netabare}

20話…廃校の活用方法その2
{netabare}真希はオーディションに落ちた…。給食会に顔を出す真希。そこでこの学校が閉校式をしていないことがわかる。
サンダルさんが絵を描く場所に困っていた。そこで由乃たちは学校の美術室を使ってはと提案する。学校を見て回ると次々とアイデアが浮かんでくる。いっそのこと、学校を地域に開放してはという提案にいたる。
閉校式が行われる。閉校式では真希が脚本、演出をする演劇が披露された。これまでにない笑顔の真希だった。
閉校式は一転、開放式となる。地域にこの学校を自由に活用してもらう宣言の式典だった。

廃校する学校をどう活用するか。アニメみたいにいくところもあれば、そもそも人がいないのに活用もくそもあるかとうところもある、。学校って、地域の核のひとつなんだよね。だからほかの施設と違って、多くの人が真剣に考える。
真希の答えが出たようだ。ちょっとずつ終わりに向かっているんだな…{/netabare}

21話…田舎って…その1
{netabare}しおりたちが車で走っていると、雪道なのにヒッチハイク、エリカだった…。エリカはどうしても間野山を出たいと家出してきたのだった。5人の宿舎に泊まることになる。
由乃と早苗は商店会などに祭りの協力をお願いする。商店会長は協力を受けるが、集まっていない商店主たちへ挨拶するように促す。
商店を回りながら、町の活気のなさに気づく由乃だが、前向きである。
間野山が大好きなしおり。エリカの気持ちは分からない。
アンジェリカで昼間から飲んでいる高見沢と金田一。三種の神器のひとつ、竜の飾り物を子供のころ、埋めたという。この二人と野毛の三人は小学校のころからの同級生だたのだ。そして探しはじめる。

神器探しのラストがまさかのところからとは。三人の夢、ある意味叶っているというのがなんともいえません。子供ころの夢って、なんだったけか?
エリカの東京へ出たいという気持ち、ものすごくよく分かるわ…。実際自分もそうだった。でも、今は残っている。よかったかのかどうか、いまだに分からない…。対比するようなしおり。この話はしおりの話でもあるんだな。{/netabare}

22話…田舎ってその2
{netabare}流の置物を探す野毛たち。しかし、子供のころに書いた暗号が解けずに苦戦。
エリカの気持ちが治まらない、その気持ちをしおりにぶつけてしまう。そんな時、エリカの歯に痛みが。乳歯が抜けるようだ。痛みが治まらないエリカ。凛々子がばあさんに連絡すると、薬屋を手配した。町の薬屋さんは融通が利いた。
アンジがエリカを探して行方不明になったという。昼間に野毛たちの話を聞いて、竜を探しにいったのだと考え、公園へ。そこにサンダルから連絡が。サンダルがアンジを確保しえいたのだった。アンジのやさしさと思いを知ったエリカは家に戻るのだった。
野毛たちが竜を探し出す。しかし、隠した竜はおもちゃだった。淋しくなっていた商店街。しおりがひとつのアイデアを出す。吊灯篭だった。夜間、商店街に灯る吊灯篭、それを見た野毛たちは気持ちを新たに進むのだった。

30分が短い、詰まった回でした。エリカとしおりと、野毛と、いろいろ考えがあって、さらに商店街のいいところの発見。いろんな問題、先の見通せない難しさ。このアニメはどのように答えを導いていくのだろう。{/netabare}

23話…空き店舗の活用
{netabare}間野山を徘徊する不穏なスーツ連中。しおりと由乃は有名な洋菓子屋の社長と面会。祭りの協賛になってくれるという。しかも、間野山で店を開きたいと。この社長、間野山出身だったのだ。
商店会の意見を伺いに向かう。今度は会長も一緒だ。千登勢からは協力を取り付ける。空き店舗を探すが、いっぱいあるのになかなか貸し手が見つからない。最後に秋山という商店を閉じた爺さんを訪ねるが…。
商店会の会合に呼ばれた由乃。商店会の会合で千登勢は商店会を解散してもよいのではと提案する。喧々諤々となる会合。秋山に店舗を貸すように迫る商店主たち。しかし、秋山には苦い思い出があったのだ。
洋菓子屋の出展問題も解決し、祭りに向けてさらに動き出したとき、会長から間野山が合併でなくなるかもしれないという話を聞く。

空き店舗はある、やりたい人もいる、が、進まない。う~ん、田舎の元中心地にはよくある問題ですね。人もこない、どうやってか活気を戻すのか、たぶんこれから先、50年くらいは続いていきそうな問題に感じます。
急な合併話。でもこれって、観光協会に真っ先にはこないよね。どうがんばっても役所経由で来る問題だと思う。けっこう強引だよね。さて、最終回に向けて最大の問題が現れた。どう解決する?{/netabare}

24話…祭り、そして…
{netabare}合併の話、これ協議会へ参加の打診だった。悩む会長。それでも祭りの準備は進む。そんな時、ときときテレビから祭りを取り上げる代わりに祭りの目玉になっている舞台へローカルアイドルをあげろという提案が。打ち合わせに来たディレクターを一喝する会長。
祭りまで盛り上げようとする間野山の人々。ネットを通して宣伝も盛んに行われる。準備のさなか、由乃の今後を問う早苗たち。まだ答えは見つかっていないけど、前向きになっている由乃。そんな由乃の誕生日、観光協会のみんなに祝われる。
そして祭りが始まる。この様子を見た会長は守っていきたいと思うようになる。そして、サンダルの祖先の話を聞き、サンダルの出身地と姉妹都市を結んではどうかと思い立ち、偶然にも日本に来ていたサンダルの出身地市長の元へ向かう。

由乃の成長、1話から見続けているから本当に良かったと思います。お仕事シリーズの基本、それは登場人物の成長です。この作品でもしっかり描いたなと思います。なんだろう、何気ない日常の風景なのに、すごくグッと来てしまいます。
会長もここに来て「大人」になったということなのか、やっぱり若いころのままの「馬鹿者」なのか、どっちでもいいのかな、この人は。
あぁ、もう最終回だ…かなり寂しい。{/netabare}

25話…旅立ち
{netabare}祭りは盛り上がりを見せる。会長は金沢に向かい、なぜかSNS上で話題に…市長に会うことができた。
舞台が始まる。ビーフは間に合い、ドクとオリーブと50年前の約束を果たす。そして祭りは盛況のうちに終える。
五人の打ち上げ。それぞれの今後を話す。由乃は間野山を出て行く決心をする。
由乃の一年の契約を終える日が来た。国王退任の日、会長は王国の解散を宣言する。
由乃の出発。これまで出会った人々たちに見送られる由乃。それは涙と笑顔が混じったものだった。会長が叫ぶ「ここはおまえの街だ、いつでも帰ってこい!」と。
それぞれがそれぞれの道を歩む。由乃はとある南の島にたどり着く。それは間野山で学んだものを活かす仕事だった。

こんな終わり方、本当に安心します。ひねりも何にもない、まるで青春ものの爽やかな終わり方。このような作品はこれでいいと思います。泣けたし…。
サンダルさん、作中はジョーカー的な存在だったけど、サクラクエストの絵本、泣けた。ほんと、いい作品だったと思います。{/netabare}

PAのお仕事シリーズ、第3弾は正直、地味な内容です(なので、あまり高い評価はされないかもしれません)。しかも、どこの地域にでも起こりうる…というか、起こっている問題を取り上げて、解決方法はないに等しい、とても難しい話題でしたし。そこを笑いあり、涙あり、成長物語あり、実にまとまっていたと思います。
難しい問題ではあったけど、決して脚本家の押し付けで通さなかったのが良いと感じました。こういう作品(実写ドラマ含め)は、作家の考えとかを押し付けてしまいがちで、つまらなくなってしまうのが有り勝ちです。そこを我慢したのかどうかは分かりませんが、こんな方法もあるのでは?という重くしないところ、そして、無理やりまとめない点、流れで通す点、そこが気に入ってます。

5人のヒロイン、個性的で、みんな悩みがあって、みんなが成長して、ちゃんと次へ進む。SHIROBAKOもそうだったけど、このシリーズが続くのであれば、この基本は踏襲していってほしいと思います。それにしても、間野山の独身連中、こんなにもかわいい子が揃っていながら、誰にも手を出さないなんて…(笑い)。それから丑松と千登勢とドクの関係性と個性もとても気に入っています。ドクは…作中の開発品はどこからでも引き合いになりそうなものだが、特にパワードスーツ、これ、売れるなんてものじゃないと思うが。

作画は安定のPA。やっぱり景色がきれい。1年を通しているから四季の描写が本当に良いです。それと、ヒロインたちの服装も四季に合わせて変えているんですよね。細かいところもPAだなと感じます。

PAのお仕事シリーズ第3弾、個人的には本当にお気に入りです。PA好きな人はもちろんのこと、日常系のドラマが好きな人に合うのではないかなと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 64
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

もっと評価してほしい。

端的に言うと、地方創生、地域振興。PAWorksの本社は富山にあるから、舞台は富山のようだ。南砺市かな?
実際はこの作品のように上手くはいかないし、どこの自治体も人口減少を食い止めて、移住者を増やすための苦労は多いだろう。でも、この作品のように若い女性5人が市政だったり、町政だったりに参加してアイデアを出すだけで結構、効果はあるかもしれない。田舎に行くほど政治とか行政はおじさんばかり。これじゃ変わらない。そこへのヒントがこのアニメの中にはあるかもしれないと感じさせてくれた。
ネットが発達した現代では都会に住まなければ何もできないというわけではない。地方では高齢化問題への対策が急務だし、交通の便も悪いが、人酔いすることはないし、家賃とか土地代も安い。自分が田舎者だからだろうけど、いまいち都会に住むメリットを理解できない。しっかりと目的意識を持って住むなら何でも手に入れやすい環境の都会は良いだろうが、憧れだけでは主人公の木春由乃みたいに都会においてだけだが、陳腐な存在に。都会でおばさんになっても、田舎でおばさんになっても、大差はない。

5人は役割分担ができている?ようでITを駆使したり、お芝居を初めてみたりと町おこしに貢献している。リアルでも若い女性が地方で行政に携わることができる環境ができれば、もとい興味を持ってくれれば、地方創生を促進するきっかけになるかもしれない。

この作品の評価がお仕事シリーズの中では低いけど、自分は興味を持って見てたから面白いと感じた。

OP
Morning Glory 歌 (K)NoW_NAME:NIKIIE
Lupinus 歌 (K)NoW_NAME:Ayaka Tachibana
ED
Freesia 歌 (K)NoW_NAME:Ayaka Tachibana
Baby's Breath 歌 (K)NoW_NAME:NIKIIE
挿入歌
はじまりはいつもミステイク 歌 椿由乃[(K)NoW_NAME:eNu]
thyme 歌 (K)NoW_NAME:NIKIIE
龍の唄 歌 織部凛々子(田中ちえ美)
Alcedo Atthis 歌 Ptolemaios[(K)NoW_NAME:Makoto Miyazaki]
gravity 歌 Ptolemaios[(K)NoW_NAME:Makoto Miyazaki]
Ptolemaic system 歌 Ptolemaios[(K)NoW_NAME:Makoto Miyazaki]
薔薇が咲きやがった 歌 門田丑松(江口拓也‎)& 織部千登勢(日笠陽子‎)
瑞池祭「龍の唄」演劇 -急- 歌 織部凛々子(田中ちえ美)

作中の音楽は全て(K)NoW_NAMEが手掛けている。使われた歌の数も中々多い。Ayaka Tachibanaの歌声は結構好きだったので、また、どこかで彼女の歌声を聴けたらいいなあ。


主人公、木春由乃は、田舎から上京し短大の卒業を間近に控えた、いわゆる普通の20歳の女の子。東京には何でもあって、きっと特別な何かになれるのではないかと夢みて、30社以上の面接を受けるも、未だに内定はない。銀行の残高は980円。このままでは、田舎帰って普通のおばさんになってしまう・・・と葛藤していたそんなある日、以前、一度だけ働いたことがある派遣事務所から、「地域の町おこしの一環で国王をやってほしい」との依頼がある。実際は{netabare} ベテラン女優の椿由乃と間違えられただけだが。{/netabare}よくわからないが軽い気持ちで依頼先の間野山市に向かうことにした。一時的に日本中でブームになるも、バブル崩壊に合わせて今ではほとんど見ることの無くなったミニ独立国。間野山市は、今なおミニ独立国を続けている、廃れた残念観光地だった。そんなこんなで、由乃の”普通じゃない”お仕事生活がはじまった。

アマゾンプライムから引用のあらすじ。サンダルさん風のあらすじ。
1. 魔の山へ
あるところにチュパカブラ王国という名前の小さな王国がありました。昔は栄えていたというその国も、 今ではすっかり寂れてしまっていました。そこへ都会から少女がやってきました。先代の国王の命令により少女は寂れてしまった王国を救うため、新しい国王になることになりました。少女は国王として、一年間頑張ることになりました。一日と勘違いしていた 国王は逃げ出しました。でも、逃げられませんでした。

2. 集いし五人の勇者たち
逃げられなかった国王に与えられた最初の試練。それは饅頭1000箱を1週間で売り切ること。あの手この手で頑張りますが、結局ほとんど売れませんでした。国王の最初の試練は失敗に終わりました。でも饅頭は美味しかったのです。

3. マンドレイクの叫び
試練に失敗した国王は、半信半疑で1年間国王を頑張ることになりました。今日の仕事は、間野山のぬるキャラ、チュパカブラくんをテレビでアピールすることです。でも国王になったばかりなので、上手に話すことができませんでした。国王は反省しました。そして、町の人たちに色々聞いてみることにしたのです。ぬるキャラ選手権地方大会の当日、チュパカブラくんの頭がありません。色々あって、国王は怒りました。すっきりした国王は改めて4人の仲間と一緒に1年間頑張ると決心したのでした。

4. 孤高のアルケミスト
仲間になったIT大臣が国王と同じ家に住むことになりました。みんなで引っ越しの手伝いをしている時、とても素晴らしい欄間を見た国王は、彫刻を王国の繁栄に活かせないかと言い出しました。IT大臣が最先端の技術と伝統工芸を融合する案を思いつきました。でも、やってみたら伝統を馬鹿にしてるのかと、色んな人に怒られました。IT大臣は謝りに行きますが、都会から逃げてきたことを指摘され、図星だなと思い、中途半端にかかわるのは駄目だなとも思い、落ち込み、やめてしまいました。国王は悲しみました。

5. ユグドラシエルの芽生え
悲しんでいるわけにはいかないと、国王たちは彫刻の歴史を勉強しました。勉強した結果、国王は彫刻を使った巨大建造物を作るのはどうかと思いつきました。たくさんのお金を集めるために、とある画家に建造物の絵を描いてもらうようにお願いしました。国王は落ち込んでいたIT大臣を励まして、再び仲間になってもらいました。元気になったIT大臣が、国王の思いつきを良い感じに修正することになりました。駅を彫刻で立派な建造物にすることになって、怒っていた人たちも協力してくれることになりました。駅は町の玄関です。電車に飛びのっても、そんなに簡単に靴は脱げません。

6. 田園のマスカレード
国王のところに、間野山をロケ地に映画を撮りたいという依頼がきました。間野山を知ってもらうチャンスです。やってきたロケ隊と一緒に撮影場所をまわる国王たちでしたが、いつの間にか台本が変わっていました。人情モノだった作品がいつの間にかホラーモノになっていました。ドンドンわがままな監督に振り回されてしまいます。その他にも行き当たりばったりなことが次々と起こります。ドタキャンしてしまった女優の代わりを、ちょうど良いと合点大臣にお願いしたら、なぜか逆に怒られました。IT大臣は合点大臣に「みっともない」と言って去って行きました。ヒロインの娘が個人的にはとってもタイプです。

7. 煉獄の館
映画の撮影はトラブルが続きます。綱渡りながらも国王たちは乗り越えていきます。そんな中、撮影に使う空家の持ち主となかなか連絡取れません。国王が持ち主に電話をしてみると、OKの返事はしていると言われました。連絡を任せていた仲間は嘘をついていたのです。でもその家は、仲間にとって思い出がたくさん詰まった大事な家でした。そのことで国王は、仲間とケンカをしてしまいました。そしてガテン大臣は燃えている家に飛び込んだのです。でも、夏の虫ではありません。スッキリしたそうです。国王の粋なはからいもあり、みんな仲良くなりました。

8. 妖精のレシピ
チュパカブラ王国の限定メニューを作るために、C級グルメの発表会をしようとしていました。自分たちだけで考えていても、良いアイディアが出ないということで、フレンチの修行から帰ってきた熊野さんに色々教えてもらいました。準備を進めていたら、商店会の会長に怒られました。商店会がやろうとしていた納涼会と同じ日に発表会をやることになっていたのです。国王たちは謝りました。でも許してもらえません。責任をとって発表会をやめる決断をしようとした国王でしたが、仲間の一人が代わりに発表会を仕切り、みんなが幸せになるアイディアを出しますと言い出しました。彼女は国王を必死に守ったのです。

9. 淑女の天秤
国王を守った彼女は、まだ震えています。必死でした。アンジェリカさんのお店で、食事をしていた時に、この国の人たちみんながそうめんを食べていました。故郷の味だったのです。色々と考えた結果、参加型の「大そうめん博」を思いつき、地元の物産展も同時に開催することで、商店会の会長からもOKも出ました。人が来るのか心配で心配でしたが、「間野山大そうめん博」にはたくさんの人が来て、国王は「流されそうめん」されていました。とても楽しそうでした。彼女は国王からとりもち大臣の役職を任命されましたが、すぐに辞任しました。本音を言い合える仲間っていいですね。

10. ドラゴンの逆鱗
国王のところに、青年会のひとたちからお願いがありました。都会の女のひとが、この国の男のひとと結婚してくれるようなツアーを考えて欲しいと言うのです。国王たちは色々な案を考えて、メインイベントとしてこの国に伝わる間野山踊りをやろうということになりました。でも、UMA大臣はその踊りを踊りたくないのです。みんなと違う感性をもっているUMA大臣は、ずっとそのことを悩んでいました。無理はしなくていいよと仲間たちはフォローします。ツアーは、なんだかんだ順調に進み、国王たちが間野山踊りを披露することになります。UMA大臣は遠くから見ていることしかできません。ふと気づくと、UMA大臣の姿がありません。外は、たくさんの雨が降ってきました。

11. 忘却のレクイエム
UMA大臣は、帰り道、雨に濡れて風邪をひいてしまいました。龍の伝説にシンパシーを感じたUMA大臣は、風邪の身体をおして間野山踊りの言い伝えを調べることにしました。調べると、悲しい言い伝えとは別の解釈と、龍の魂に捧げる鎮魂歌が存在していたことがわかりました。勇気を出して、他のひとたちにそのことを伝えようとしましたが、怖がってしまい聞いてもらえませんでした。悲しくなったUMA大臣は、勢い余って国王にひどいことを言ってしまいます。でも国王は、すべてを受け入れ、励ましました。国王に勇気をもらったUMA大臣は頑張って、蛍が綺麗な池の畔で「龍の唄」を歌いました。みんな良い笑顔になりました。

12. 夜明けのギルド
国王たちは、チュパカブラ王国ができてから20周年の建国祭を計画していました。 前国王が突然TV局のひとたちを連れてきました。国王たちのことを密着取材したいと言ってきたのです。取材をされながら準備をしていく国王たちですが、メインのクイズ大会の予算が全然足りません。TV局のひとがロックバンドを呼んでくれることになって、国王たちは喜びました。イベントは大きくなり、人が沢山来るチャンスです。国王たちは、繰り返し間野山に観光客が来てもらうことが重要だと、商店会や街のひとたちを説得して、みんなで建国祭を盛り上げることになりました。建国祭の前の日の夜、たくさんのひとたちがテントを持ってやってきました。明日はすごいことになりそうです。

13. マリオネットの饗宴
建国祭の日になって、たくさんのひとたちがこの国にやってきました。商店街の出店も盛り上がっています。国王はメインのクイズ大会がいよいよ始まります。池向こうの特設ステージでは機材のトラブルでライブの開演が遅れてしまいました。なんとクイズ大会の開始時間とライブが被ってしまったのです。ライブに人が流れていってしまいますが、国王たちは頑張ってクイズ大会をやり遂げました。建国祭が終わり、TVの放送を見た国王たちはびっくりしました。この国に繰り返し観光客が来てくれるために頑張っていたのですが、建国祭の前と何も変わっていないのです。国王はショックを受けました。大きな荷物を持って駅行きのバスに乗りました。でもこの物語は続きますので、安心してください。

14. 国王の断罪
建国祭でたくさんショックを受けた国王でしたが、心機一転、夏休みということで自分の故郷に帰ってきました。IT大臣とガテン大臣は東京に行きました。前国王の命により、とりもち大臣とUMA大臣は、この国の宿泊施設不足の反省を踏まえ、民泊について調べていました。国王は久しぶりに地元のお祭に行きました。神輿を担ぐ人たちや、美しい街並み、祭を楽しむ人たちの笑顔がありました。いままで地元には何もないという理由で嫌いだった国王でしたが、改めて帰ってこられる場所、集まれる場所っていいなと思ったのでした。心を充電して、また頑張るのです。

15. 国王の帰還
国王と、大臣たちが帰還しました。チュパカブラ王宮がなんだか賑やかです。中で宴会をしている外国人や他の大臣たちを見つけました。外国人たちはクリプティッド12と言って、日本で唯一チュパカブラの目撃情報のあるこの国にしばらく泊まりたいと言いました。国王たちは、せっかくはるばる来てくれた外国人の方々の宿泊先を手配するため、空き家の家主と掛け合ったりします。そんな中、桜池の水を抜く池干しが70年ぶりに実施されることになりました。誰が言い出したわけでないのに自然と人が集まってきます。夜になり、誰かが池で溺れていました。それは前国王でした。寿司桶につかまって助かりました。

16. 湖上のアルルカン
国王たちは前国王が桜池で溺れたを理由を探ることにしました。若い頃の写真に一緒に写っていたドクなら何かを知っているかもしれません。ドクに話を聞いた国王たちは、前国王が桜池から引きあげようとしていたものや、50年前まではこの国にあった「みずち祭り」の存在を知りました。そして国王は、自分が見た地元の景色を思い出して、祭を復活させようと考えたのです。しかし、まず国王たちに与えられた試練は、祭りに受け継がれていた三種の祭具を見つけ出すことでした。信楽さんが初めてしゃべりました。

17. スフィンクスの戯れ
三種の祭具、「剣鉾・吊太鼓・黄金の龍」を探すことになった国王たちでしたが、50年も昔のものなのでなかなか見つかりません。そこで、何か手がかりが無いかと山奥の蕨矢集落に住む元大学教授の鈴原さんに会いに行くことにしました。集落の蔵のどこかにあるという噂を聞いた国王たちですが、蔵と言っても数が多くて大変です。そこでIT大臣は、お年寄りたちにタブレット端末の使い方を教えてSNSで呼びかけて探すことにしました。作戦は順調でした。ある日蕨矢集落の路線バスが廃止になることがきまり、鈴原教授をはじめとした老人たちは怒ってしまいます。老人たちは、チュパカブラ王国からの独立宣伝をし、在宅のままクーデターの映像を流します。画面の端をよく見たら国王が人質になっていました。

18. ミネルヴァの盃
国王が人質になりました。クーデターといっても実際は、ほぼ宴会でした。人は楽しそうなところに集まると教授は言います。国王を迎えにきたはずのガテン大臣も参加することになりました。蕨矢集落には間野山から沢山の差し入れが集まりました。鈴腹教授の本当の目的は、もうすぐ消えてしまうであろう集落の文化をデジタルアーカイブとして残しておきたかったことだったのです。老人たちもインターネットを使いこなせることになったことで、IT大臣と路線バスの運転手の高見沢が協力し、予約制のデマンドバスを考え、試験運行することになりました。集落のお年寄りたちも喜び、独立宣言を撤回したのです。こうして鈴原教授の試験に合格した国王たちは、教授が残したヒントから三種の祭具である「剣鉾」を探し出すことができたのでした。

19. 霧のフォークロア
年の瀬も迫ってきたある夜、「吊り太鼓」を探すため、廃校になった間野山第二中学校の廊下を歩く国王たちは、この国に伝わる都市伝説「血まみれサンタ」の話をした直後、怪しい人影が近づいてパニックになってしまいました。でもよく見ると、それはリュックを背負ったガテン大臣の父・厳でした。国王たちは、厳に案内されて体育倉庫で吊り太鼓を見つけます。でも、太鼓は壊れていたので、修理が必要でした。そんな中、国王はガテン大臣の弟・浩介から、東京での映画のオーディションにガテン大臣を行かせるのに協力してほしいとお願いされました。そしてガテン大臣は、父や国王に背中を押され、意を決し、東京に向かったのでした。紙芝居は渾身の出来でした。

20. 聖夜のフェニックス
国王たちは、廃校になった校舎を使って給食会を開いていました。そこに、東京でオーディションを受けたガテン大臣が帰ってきました。誰も来ないので、スタッフで美味しく給食をいただきました。ガテン大臣から中学校に関心が薄い理由を聞いた国王は、閉校式をしようと考えました。閉校式のメインイベントとして「血まみれサンタ」の劇をガテン大臣制作総指揮でやってもらうことにしました。色々準備するガテン大臣はとても楽しそうでした。当日、劇は成功して、国王は学校を文化の発展拠点にしましょうと演説しました。そして、ガテン大臣はこの場所に劇団を立ち上げ、みずち祭りで「龍の唄」の劇をやることにしました。

21. 氷の町のピクシー
雪景色の間野山を車で移動していると、道端にヒッチハイカーを見つけました。それは、東京に出るために家出をしたアンジェリカの娘・エリカでした。家に帰りたがらないエリカを王国寮に連れ帰り、大臣たちは東京の話をすることで、なんとか引きとめることに成功しました。そして国王は、商店街の人たちにみずち祭りのお願いをしていました。祭りの準備は進んでいますが、三種の祭具の最後の一つ「黄金の龍」はまだ見つかりません。ひょんなことから昔高見沢たちが公園に埋めたシャイニングドラゴンの話になります。ひょっとしたらそれが「黄金の龍」かもしれません。掘り出そうとしたのですが、場所を特定するためには暗号を解かなくてはいかない感じでした。

22. 新月のルミナリエ
暗号を解こうとする国王や高見沢たちでしたが、なかなか解けません。その頃、大臣たちに宥められていたエリカが突然の歯痛に襲われました。この国には夜遅くまで営業しているお店はありませんが、千登勢のおかげで商店街の薬屋さんがお店を開けてくれました。雪が吹雪く夜、今度はエリカの弟・杏志がいなくなってしまったと連絡が入り、みんなで探しまします。偶然通りかかったカバ公園にいたので、交番に連れて行きました。杏志はエリカに東京に行ってほしくなかったのです。そんな杏志を見て野毛も思い立ち、廃校の教室でブックカフェを始めました。なんだかんだで暗号は解けてシャイニングドラゴンを掘り出しました。あと、とりもち大臣のアイディアで商店街全体を明るくするため各商店主に吊灯篭を配布しました。商店街も日々、生きているのです。

23. 雪解けのクリスタル
国王たちのところに、隣の富蔵市にある人気の洋菓子屋さんから、みずち祭りに協賛したいと連絡がありました。しかも間野山にも支店を出したいということで、商店街でお店を貸してくれそうな人を探すお手伝いをすることにしました。でも、お店を貸してくれる人はなかなか見つかりません。空き家となっている物件を色々あたってみたところ、秋山のことを知りました。でもなぜか秋山は首を縦に振ってくれません。商店会全体の会合を開きみんなで話し合いました。途中、ひやひやしましたが、なんとか無事にお店を貸してくれる人が見つかりました。そして、みずち祭りの実行委員会へ商店会が参加してくれることが決まったのです。国王は、見つからない「黄金の龍」の代わりに、シャイニングドラゴンを祭具として使うことにしました。全部そろって喜んでいましたが、前国王が急にビックリすることを言うもんだから、思わずビックリしました。

24. 悠久のオベリスク
みずち祭り開催に向けいよいよ準備も大詰めとなった国王たち。そんな中、前国王は間野山市がなくなるかもしれないことにたくさんショックを受けていました。そんなある日、TV局の人がやってきて、龍の唄のお芝居にTV局発のアイドルを出して欲しいと提案してきました。祭りを広く知ってもらうためには、無下にもできないと迷う国王でしたが、前国王は、問答無用にTV局の人を追い返しました。その姿を見て国王は安心しました。来る祭りに向け、国王たちは龍の石碑のある祠を掃除していました。そこで桜池を建設した時の功労者たちの名前が彫られた石碑を見つけました。それを見た放浪の画家が、自分のルーツをやっと見つけたと言いました。国王へのサプライズも大成功して、いよいよみずち祭りの当日、前国王が石碑を見て、外国の都市との姉妹都市を結ぶ計画を思いつきました。もしかしたら合併の話を有利に進められるかもしれません。

25. 桜の王国
職質を経て前国王は金沢でナウマン市長と合流できましたが、戻ってくる途中にガス欠でエンストしてしまいました。前国王を迎えに行こうとしますが、祭りのため交通規制があり、車が停めてある観光協会まで人ごみをかき分け、とりもち大臣は走ります。そこへ高見沢がデマンドバスで駆けつけ、ナイスなドライビングテクニックで送り届けます。無事に「龍の娘」の舞台が始まり、UMA大臣も「龍の唄」を精一杯歌います。この国の人々の気持ちが一つになり、祭りは大成功しました。翌朝、国王と前国王は王宮でこれからのことと、お互いの決意を固めます。ついに退任式となり、国王はこの一年間の想いを立派に演説します。前国王も、これからのこの国のことを真剣に考え、答えを出したのです。五人は、それぞれの未来を語り合い、一本の桜をこの国の記念樹として植えました。こうしてこの町をちょっとだけ元気にした国王は、自分もたくさん元気になったのでした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 13
ネタバレ

Kuzuryujin さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

「働く女の子」というより「女の子のサークル活動」のほうがしっくりする。

今作は、P.A.WORKS.制作の働く女の子シリーズ第3弾。
因みに個人的には、第1弾とされる『花咲くいろは』は数年前に観て佳作、
第2弾とされる『SHIROBAKO』(以下『白箱』と記す)は
リアルタイムで観て傑作の評価だった。

今作は2クールで『白箱』より1話多い全25話。

働く女の子シリーズという名称は、
『白箱』放映中は影も形もなかったと記憶してる。
ピーエーワークスの、新作を過去の成功作と結び付け、
注目アップさせるマーケティング戦略はしたたかでちゃっかりしていたが
自分にはそれは評価上のマイナスになった。

キャラの欠点を鬱陶しいと思うか、共感が得られるかで
この作品の評価は大きく分かれるのかもしれない。

あと、この脚本家たちのギャグセンスで笑えるか否かもそうだろう。

※ 以下は、酷評9割以上。
本作のファンは読まない方がいいだろう。
{netabare}
<最終第25話まで観て>

自分にとっては、まあまあ面白かったのは初回くらい。
後は非常に残念。

『白箱』が非常に面白かったので
期待値はかなり高くなってしまった反動もあり
2話以降、評価はだだ下がりのまま最終話に向かった。

丑松役のキャストのTwitterによると今作の準備を、
毎週10時間の脚本会議で丸2年掛けたらしい。
それでこの出来とは、スタッフの人選を誤ったとしか思えなかった。

<脚本家と自分の相性が最悪だった>

一番の問題点は、キャラたちのめんどくさい部分ばかりが
不自然なほど強調され長所が見えにくく、
キャラへの感情移入が最後まで阻害されっぱなしだったのが大きい。
後半、かれらの長所が表れ始めても時すでに遅く、
一度抱いた印象は拭えず。

特に丑松というキャラの、あまりに嘘くさく、
あざといバカさ加減にうんざりしたのがきっかけで、
以降、すべてのキャラもそれに準ずるように魅力を感じなくなっていった。

ユーモアのセンスも自分の感性とは全く噛み合わず
面白いとはお世辞にも言えない状況のまま最後までいってしまった。

アルバイトの気安さが常につきまとい、
仲良しサークルのボランティア活動としか思えなかったのも残念。
「働く女の子シリーズ」という括りがないほうが
まだ受け入れられたと思う。

リアルとエンタメの融合の中途半端さから
話の粗も気になって仕方なかった。

<同じ制作会社の『クロムクロ』と同じ印象を覚えた>

『クロムクロ』と本作は舞台に富山県という
会社の地元を絡めアニメオリジナル企画ということが共通点。

両作とも、計算されたフィクションが妙に鼻につくし、
キャラもいかにも受け狙いな行動をとる。
アイディアを無暗に投入し過ぎで話の練りこみが足りない。
内輪だけで盛り上がってる気がする。

その結果として、かなり不自然でご都合主義感強く
ギャグ描写も全く笑えないことが多い。

キャラが物語を作っていくのではなく
脚本家にいいように振り回されているようにしか見えない。

<『白箱』が傑作に思えるのはなぜか>

・センスのいい遊び心が巧く嵌っていた。

『白箱』は、話の中にすっと入っていけたし、笑える場面が多かった。
監督の水島努氏は、自らのセンスに忠実。
プロデューサーとか上の立場の意見に振り回されずに
強烈な自我を押し通される方とお見受けしている。
サービス精神旺盛でセンスも個性的で天才的。

その結果の作品の完成度だったと思う。

水島監督のアイデアが、シビアな仕事描写にいきなり現れる意外性。
ありえないカーチェイス、ヒロインの妄想の映像化、
映画パロディの脱出&突撃描写...

リアルなお仕事アニメには、本来は浮いてしまい不似合いなはず。
確かに始めは若干戸惑ったが、水島氏らしい、とすぐに慣れて
ギャグとして受け入れられた。

・人間描写が絶妙な脚本家の起用

水島氏と信頼関係の強い、気心知れた、相性の良い
横手美智子氏や吉田玲子氏といった
脚本家を起用できたことも成功の大きな要因だろう。

本作の監督と脚本家は、
まともに周りの意見を受け入れすぎる傾向にあるのではないか?
ネタの取捨選択が下手で、ユーモアのセンスにも問題あると思われる。

<町おこしを描くことを働く女の子シリーズで括ってしまった弊害>

PAW代表取締役の堀川憲司氏は、制作の現場出身らしく
会社経営のみならず、企画から自社の作品制作に大きく関わられる方で、
ほとんどの作品にプロデューサーとして名を連ねておられる。
(本作では珍しくプロデューサーとしては関わっていないよう)
そのため、それらの作品群には、
ご自身の趣味嗜好がかなり反映されると思われる。

例えば、PA作品は『凪のあすから』のようなファンタジーでも
人間描写はリアルなのがひとつの売りと思うが
そういうところも堀川氏プロデュースの個性と思う。

それはこの物語でも伝統として根付き、
リアル志向でキャラも等身大。
しかし今作に限っては、これが作品を堅苦しくしてる要因の一つに思う。

<今作を観て『白箱』の良さ再確認>

『白箱』は、アニメ制作会社が舞台という
ものづくりをテーマにしたことがよかった。

納期が明確でキャラと共に締め切りにハラハラドキドキできたし、
プロの想いやノウハウが新鮮で興味深かった。

声優やCG制作など様々な業種まで話が及び、
様々なアニメ制作現場の描き方もリアルで
非常にキャラに感情移入しやすかった。

今作では、逼迫した締め切り効果もあまりなく
成功への確実なノウハウもなく、頼りになるプロの指導者もいない。

お仕事アニメは、その道の大先輩がいないと締まらないんじゃないか。

『花咲くいろは』だって主人公の祖母である女将の存在があればこそ
ヒロインや他の登場人物がどんなに未熟でも安心して観れた。
お釈迦様の掌からは決して飛び出せない孫悟空を見るが如く...

よほど才能ある監督と脚本家に恵まれない限りは
町おこしなんて難しいテーマを正面から取り組むのは、
実写ドラマにでもまかせておけばいい。

このような重いテーマを題材とするなら、
アニメならいっそのこと、
世知辛さは最小限にしたほうがいいと思う。

キャラをもっと自由に明るく、閉塞感漂う町に活気を与え、
もっと飛んだり跳ねたり、コミカルでファンタジーで
あり得ないほど楽観的な夢ある作風のほうが
もっと視聴者に愛されるんじゃないか。

らしくないので、
この会社がこの方向性で制作することはまずないだろう。
でも観てるとそんな感想が浮かんできてしょうがない。

と書いたら、本作の2クール目の14話終了後に
「アクションヒロイン チアフルーツ」が始まった。

当に自分が妄想した方向性で、1話を観た限り、
アニメで町おこしならチアフルーツの方が
断然面白くなりそうでワクワクした。
(ついでに書くと、サクラクエストが最終話を迎えた時点では
あちらは第10話視聴完了となったが全く対照的な感想。
キャラに愛着もわいて次回が非常に待ち遠しい。
パロディの豊富さとギャグのセンスと間合いが素晴らしい。
リアルは置いておいてエンタメに徹し切ってる制作陣にかなりの好印象。)
{/netabare}
★ 第3話まで観て
{netabare}
性格は至って真面目なヒロインが、始めは不本意ながら
仲間との出会いで徐々に意識が変わり
与えられた職務をやり遂げようと変化する様は
実に微笑ましい。

しかし面白いかと問われれば微妙。
{/netabare}
★ 第6話まで観て
{netabare}
この時点で物語評価を3.0から2.5に下げた。

<テーマが重いだけに、普通人ばかりじゃつまらない>

マネージメントの天才を主人公として設定するか、
さもなくばその代わりのキャラが一人いて欲しい。

例えば、目上キャラの中に、ドラマ「ナポレオンの村」の
主役のスーパー公務員、浅井栄治のような楽観的で飄々と、
意外なアイディアでヒロインをサポートしてくれるような存在が
一人でもいてくれたら、全体を覆う暗さも随分と緩和されるし
意外な展開も期待できるだろうに。

<全体的にキャラの魅力が足りなさ過ぎる>

主要キャラは平凡で真面目さが取り柄。
それだけでは世知辛さだけがクローズアップ。
そこでアンジェリカ、サンダルさん、ドクといった
変人&個性的なキャラを配し、
小ネタでクスッと笑わせ和ませようとする努力は認めるが
どうにも小ネタのセンスがわざとらしくダサく感じる。

さらには、他のキャラの面倒くささのほうが上回り
到底和むにいたらない。

特に観光協会の門田丑松会長は寒すぎる。
キャラに魅力が感じられないと
犬猿の仲設定の商店会長、
凛々子の祖母とのいがみ合いも目障りに感じる。

お仕事シリーズとして前2作のように
等身大で平凡な人々による群像劇を売りにしたいんだろうか。

それならそれでいいのだが、
意外性もなく閉塞感ばかりの展開が続きっぱなしで非常に退屈。

全体の1/4が終わり先はまだ不透明。
しかし退屈さからは、早く脱却させてもらいたいところだ。
{/netabare}
★ 第11話まで観て
{netabare}
この時点で物語評価を2.5⇒2.0他
平均満足度では3.1⇒2.8に下げた。

作画とOP&ED楽曲、BGMが優秀だとは思うので
作画と音楽評価だけは高めのままだが、
話と音楽のレベルの差が音楽を浮つかせてる印象。

一応最後まで観るつもりだが、この時点で話に期待するのはもう諦めた。

<ファンタジーの世界観のメイン&サブタイトルと話の不協和音が甚だしい>

毎回、あざとく笑いを狙ってくるし、
感情移入させるためにキャラの欠点を浮き彫りにする演出が
どうにも性に合わない。

6,7話と続いた映画撮影編は、とんだ茶番だった。
8話、郷土グルメの探求はありきたりでつまらない。
熊野とさゆりの恋バナも落ちが見え見えでしっくりこなかった。
9話の、とろろ昆布の件や10話の伝統の踊りのシーンは、
郷土紹介のPVにしか見えなかった。

ここまでくると確実に自分とは合わない作品と思える。
よほどのテコ入れでもない限り評価は覆らないだろう。

<町おこしのための彼女たちじゃなく、
彼女たちの成長のための町おこし活動に見えるはまずい>

主要5人の奮闘は一所懸命であっても肝心なところでゆるさや甘えが目立つ。
ゆえにこれを仕事と言うにはおこがましい。
彼女らの活動は、結果として大学のサークル活動にしか見えないのが痛い。

由乃は期間契約で給料もらってる。給料の財源は税金。
ここまで観て、地方公務員への反感に似たものを感じてきた。

丑松も、一個人の趣味だけで国王を選んだり、
売れもしない饅頭の大量発注、過去の不毛の特撮ドラマ制作と、
予算の無駄遣いばかりが目立つ。

民間だったらよくて左遷、
場合によっては解雇されてもしょうがないだろう。

丑松という現会長が未だ権限を持って大きな顔してることが、
ここの自治体の一番の問題なのではなかろうか。

また、観光協会の女性職員のしおりは業務の一環だから別として、
それ以外の3人は、由乃を手伝うことに
全くのボランティアというわけにもいかないだろう。
そこらへんはどう設定してるんだろうか。

<由乃のアイデアのセンスが門田会長なみに酷いのが悲しい>

由乃は、初めからずっと残念なセンスの持ち主だとは思っていたが
9話のそうめん博での由乃のアイデアは一番ドン引き。

彼女の発案でドクが作成した体感ゲーム機
「流されそうめん5DX」は設定が雑で無理があり過ぎ。
汁や麺が飛び散り周りが大迷惑。
食べ物を粗末に扱ってる感が寒すぎる。
いい話の部分もすべて吹き飛ぶほどだ。

ドクのCVが山路和弘さんとは贅沢だが
今回ばかりは声優の無駄使い感も湧いた。

10話のサンダルさんの言動も意味不明で魅力を感じられない。
とうもろこし持って何言ってんだか...。

11話、強引に龍神伝説と絡めた結果、
オチがしょぼくてがっかり。
大したネタでもないのにホラー風味で
視聴者を釣ろうとするのはセンスないと思う。
{/netabare}
★ 第16話まで観て
{netabare}
同期放映中だった「アリスと蔵六」の
紗名流に言わせてもらうと、もしゃもしゃする。

16話も掛けて、メインのヒロイン5人が一段落したら
今度は会長他、別世代のキャラまで描いた。

その都度発生するイベントや問題。
ゲストのキャラたちの設定。
それらは、その回がターンとなる間野山キャラのために
脚本家が考えた浅はかな、その場限りのものとしか感じられない。

全体評価2.8⇒2.6に下方修正した。

<「間野山」というより間抜けの「野山」>

キャラクターが自らの意思で動いてるというより
脚本家の受け狙いの意図のために動かされてるとしか思えない。

この脚本家はキャラクターに対する愛情が足りないと思う。

脚本家がちゃんと愛情を注いだキャラは
欠点も愛すべきものとして伝わるものなのに
本作にはそれがないのでいかにも作りものっぽくて嘘くさい。

<一体いつまで丑松の尊敬できる側面、人間的魅力を描かないのか>

バチが当たった人生?
神仏をないがしろにしてはいけない。

ずっと一貫して脚本家におもちゃにされてるとしか見えない丑松は
ここまで情けないと嫌いを通り越して哀れになってくる。

ハチャメチャ過ぎて行動原理が意味不明。

ロックを愛する私からすれば
あんなものをロックと言うつもりならとんだ茶番だ。

過去の遺物に対する執着。
せめて自己保身ではない動機が欲しかったが
自己中としか見えないので全く共感も同情も出来なかった。

<ようやくの作品タイトルに相応しい展開>

とは言え、16話でようやく具体的な目標となる
メインイベントとなりそうな
「3つのアイテムを揃えて祭りを復活させよ」といったクエストが発生した。

この流れなら食傷するキャラ描写も一段落になると淡い期待。
次回以降、いい加減にいい方向に行けばいいのだが...。
{/netabare}
★ 第25話(終)「桜の王国」
{netabare}
<由乃はフリーター街道一直線?>

最後の最後で由乃が新たな町おこしに飛び組む〆は勘弁してほしかった。
努力家ではあっても凡人の彼女を、普通の職業に就かないせいで、
彼女の未来に明るさを感じられないではないか。

ここで由乃は、クエスト(町おこし)に魅入られた者として見て取れた。
契約期間満了後、無責任にその任を終える日々を
彼女の若さで与えることは人生のプラスになるとは思えない。
一歩間違えると彼女の将来はゲーム廃人と同等になりかねない。

それ以外は、1~24話で積み重ねたものに魅力を感じられたなら、
なかなか上手いまとめ方だと思うが、その点ダメダメだったので
感動もなしだった。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 30

68.4 2 チュパカブラでオリジナルアニメーションなアニメランキング2位
アクションヒロイン チアフルーツ(TVアニメ動画)

2017年夏アニメ
★★★★☆ 3.5 (205)
721人が棚に入れました
20XX年、アクションヒロイン戦国時代―――!
かつて、とある地方都市が企画した小さなお祭りから始まった。
『ご当地ヒロイン戦士』として地元をモチーフにしたアクションが観衆を魅了し、その評判により大人気を獲得。ご当地ヒロイン”ブームが各地で巻き起こった。
その勢いで『ふるさとヒロイン特例法』が成立し、各自治体がステージショーをプロデュース。ご当地ヒロインが群雄割拠するに至る。
人気を競い合うヒロインたちのショーは、国民的人気コンテンツとしてランキング番組が全国放送されるまでとなり、その中心となる“アクションヒロイン”は子供から大人まで愛される憧れの存在となっていた。

ルーツ産地ののどかな地方都市『陽菜野市』はその波に乗り遅れていた。
陽菜野高校3年の城ヶ根御前は危機感を募らせている叔母の県知事から“アクションライブ”をプロデュースするよう唆される。
とまどう御前だが、“アクションヒロイン”を成功させ、この街に活気を取り戻し、祖父が建設に尽力した文化ホールの閉館を覆すために、立ち上がる!!

声優・キャラクター
M・A・O、村川梨衣、伊藤美来、広瀬ゆうき、石田晴香、山崎エリイ、豊田萌絵、白石晴香
ネタバレ

kororin さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

「昭和・平成」問わず、アニメ・特撮ネタがテンコ盛り!君はいくつ解った?

地方活性化の為に「ゆるキャラ」や「ろこどる」「ご当地ヒーロー」なんぞありますが、本作は「ご当地ヒロイン」に政府が助成金に乗り出した世界。
架空の県で架空の市「陽菜野市」はそんな時流に乗り遅れ、活気が乏しくなったトコロ。そんな「陽菜野市」で「ご当地ヒロイン」で盛り上げようと奮闘する少女たちの物語・・・

内容の方は諸氏諸兄にお任せするとして、とにかくオマージュネタが多いので(憶えのあるかぎり)元ネタを考察してみると・・・

【STAGE1】{netabare}
サブタイ:いきなり超天界!→元ネタ:いきなりダゴン(えたんだーるさんによると、コレではないかと・・・)
・ご当地ヒロイン・ランキング番組→『カウントダウンTV』っぽい番組に3人のちびキャラが『太陽戦隊サンバルカン』の「バルイーグル・バルシャーク・バルパンサー」みたい。
・超天界カミダイオー→『セラムン』をハイスペックにもじったようにも見えるような、見えないような・・・
・超天界カミダイオーのOPで画面に出たタイトルロゴ→昭和時分の戦隊シリーズのOPロゴみたいな感じがするような(それとも「勇者シリーズ」かな?)。
・「カミダイオー」ショーに走って向かう赤来杏。つまづいた時に「空中でスローモーションしながら一回転」で着地→昭和40年代後半の東映特撮ヒーロー「仮面ライダー」「キカイダー」なんかでよく使われた空中アクションカット。
・御前の叔母、一美のセリフ「火をつけなさい。胸のエンジンに」→『宇宙刑事ギャバン』のOP歌詞「胸のエンジンに、火~をつぅけろ~・・・」から。
・ロッチ王のスーツアクターになった黄瀬美甘→ネタじゃないけどスーツアクターは本当に大変です。視界が悪い・息苦しい・動きにくい・蒸し暑い・寸止めとはいえタマにマトモに入る打蹴に生傷が絶えない苦痛。ましてや女の子なんて・・・
・〆の必殺技は定番の「キック」→もう当たり前の認識だが『仮面ライダー』の「ライダーキック」が元祖です。
[予告]
・「天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ。悪を倒せとアタシを呼ぶ・・・」→『仮面ライダーストロンガー』より城茂がストロンガー変身後の名乗り口上。
・「呼ばれて飛び出て・・・」→『ハクション大魔王』より、壺から出てきた魔王の名乗り。壺だけに寝られるツボを押してあげるって・・・
・「こいつはスゴイぜ」→『超人機メタルダー』から、予告ナレの政宗一成さんが〆に言う一言。{/netabare}

【STAGE2】{netabare}
サブタイ:普通の【ろこ】がヒロインやってみてもいいんだけど→元ネタ:普通の女子高校生がろこどるやってみた
・冒頭、御前のセリフ「陽菜野は今、狙われている・・・」→『ウルトラセブン』の第1話の冒頭ナレ「地球は狙われている・・・」かとも思うけど他にもありそう?
・OPのイントロ→(白黒の)『鉄腕アトム』みたいだ!
・プラレールロボ・メイテツクン&ナンカイクン→何かありそうだけど覚えがない・・・
・杏の考えた「カジュスラッガー!デュワ!カジュジューム光線!カジュショット!カジュセル怪獣!」→『ウルトラセブン』の武器、アイスラッガー・エメリュウム光線・ワイドショット・カプセル怪獣。
・朝、杏が御前に呼びかけるシーン「キャップゥ~」→『ウルトラマン』の科学特捜隊隊員が隊長のムラマツCAPを呼ぶときのイントネーションに似てるような・・・(特にイデ隊員)
[予告]
・「日本一ツイてない女子高生・城ヶ根御前は或る日ミサッキーマンに変身する能力を身につけた!」→『とってもラッキーマン』よりOPナレ。これは知らなかった。
・「明日もはなまる。元気になぁれ」→『きんぎょ注意報! 』の予告〆。見てなかったので、これも知らなかった。{/netabare}

【STAGE3】{netabare}
サブタイ:大暇人カノン→元ネタ:大魔神カノン
・杏が新体操をやめた理由はヒーロー特撮を見る為。「凝結!」「銀河婦警キャピィ!」→『宇宙刑事ギャバン』のコンバットスーツ装着アクション「蒸着!」又は『宇宙刑事シャイダー』の「焼結!」か? コスチュームは『宇宙刑事シャリバン』をもじったもの。
・キャピィ解説時の制作会社タイトル「宝竹」→「東映」と「松竹」と「東宝」をミックスしたものらしい。
・「この星をナメないでちょうだい」→『動物戦隊ジュウオウジャー』と『けものフレンズ』をミックスしたタイムリーなネタ。
・戦闘員デザインのスケッチ案→何やら見覚えのありそうなのがチラホラと・・・
・カジュダイオー(杏)と果音。ステージで共に必殺キックが激突!→「平成ライダー」ではライダー同士で、よくこんなシーンがあったような・・・
[予告]
・「新体操の達人、ムラムラちゃん。但し日本じゃぁ二番目だ」「なんですって!じゃあ日本一は誰ですの?」→『怪傑ズバット』から、武芸百般の主人公・早川健が、色んな殺し技のプロを打ち負かす前に言う定番のセリフ。
・「オモシロカッコイイゼ」→『魔神英雄伝ワタル』から、主人公「ワタル」の口癖。見てなかったので、これは知らなかった。{/netabare}

【STAGE4】{netabare}
サブタイ:ゼロから始めるアクションヒロイン→元ネタ:「ゼロから始める異世界生活」か?「ゼロから始める魔法の書」か?
・杏が陽菜野市の良さをご近所農家に聞き込みに行った時のセリフ「教えてちょうだ~い」のイントネーション→『タケモトピアノ』のCMでお馴染み、財津一郎氏のセリフ「ピアノ売ってちょうだ~い」に何となく似てるような・・・ひっじょーにキビシ~~~!
・同じく「モチのロンだよ」→昭和の死語
・お寺の本堂で思案中の末那→アニメ『一休さん』の座禅を組んだ思案ポーズ。(SEも木魚が流れてる)

登録されてるご当地ヒロインから―
・剣士!かぐやん→不明?
・Non!ツノダシ5→不明?
・海上戦艦呉天→『海底軍艦』と劇中に出た「轟天號」のミックス?
・ウサワニパニック大作戦→不明?
・アイドル城主ダイナゴヤン→不明?
・ぐるぐるダイシャリン→『ぐるぐるメダマン』
・炊き立て!ホワイトパールズ→『焼きたて!!ジャぱん』
・不言実行四姉妹シシトウANN→『有言実行三姉妹シュシュトリアン』
・電撃!スタンダード8→『電撃!ストラダ5』
[予告]
・「A・H・C、アクション.ヒロイン.チアフルーツ。熱いハートでクールに戦う五人の女子高生たち・・・」→『特捜戦隊デカレンジャー』のOPナレ「S・P・D、スペシャル.ポリス.デカレンジャー燃えるハートでクールに戦う五人の刑事たち」から。
・「早く5人になりたい!」「暗いさだめを吹きとばせ!」→『妖怪人間ベム』のOP歌詞をもじって。
・「君のハートにターゲットロック」→同じく『特捜戦隊デカレンジャー』の予告〆のナレ。
あまり気にしてなかったけど、観客の中に「桃井はつり」が出てるのに気づいた。{/netabare}

【STAGE5】{netabare}
サブタイ:ぷろじぇくと・ぶる~→元ネタ:ウルトラセブン19話「プロジェクト・ブルー」か?OVAの「Project BLUE 地球SOS」か?
・今回のOPから〆にナレが入った。「アクションヒロイン・チアフルーツは、ご当地ユニットである・・・」→『仮面ライダー』OP〆の中江真司さんのナレ「仮面ライダー・本郷猛は改造人間である・・・」から。
・元気のセリフ「心はタマゴだから・・・」→『鳥人戦隊ジェットマン』ネタへの布石?
・「カミダイオー」ソーセージ→「〇大食品」は平成ライダーシリーズには無くてはならないスポンサーの一つです。
・「ムラムラちゃん!それはアルマジロング!」→食品のオマケカード欲しさに大量に買い占め、食品を食べずに捨ててしまう行為が問題視されたこともありました。ちなみに「アルマジロング」は『仮面ライダー』のショッカー怪人です。
・特訓イメージ・ジープで追い回す→『ウルトラマンレオ』
・特訓イメージ・鉄球クレーンにキック→『仮面ライダーV3』
・振付練習中に杏が歌った鼻歌「ゲンさん&ユウさんの合体技だダダッダー!」→『マグネロボ ガ・キーン』のOP歌詞をもじって。

ランキングされてるご当地ヒロインから―
・鋼鉄無敵アイアンゴッド→不明?
・初女神オノゴロポロン→『おちゃめ神物語コロコロポロン』
・ハイブリッド戦士プリス&ヒット→不明?
・魔法特殊戦闘少女ヨセギ→不明?
・海洋戦記シーミルキー→不明?
・ザ・ハマグリーマン→『ザ・ハングマン』?
・砂の女神サンド・ペアー→不明?
・愛の戦士レンタウーマン→『愛の戦士レインボーマン』
・海神クーラケン→不明?
・ご奉仕!あわちゃん→不明?
・鉄人ギョーザイン→『宇宙鉄人キョーダイン』
・ストライクナガモッチーズ『ストライクウィッチーズ』
・少女連盟ノザワナ→『少女革命ウテナ』
・特捜少女!ワンコーソン→『特捜ロボ ジャンパーソン』?
・魔神ズンダー→『魔神バンダー』
・レッドフード茶々→『赤ずきんチャチャ』
・疾風!イチゴ忍→不明?『必殺!仕事人』?
・ヒッツミハニー→『キューティーハニー』(ユニット名がパンサークロなので)
[予告]
・「ぷぴるぴぷぷぷぴる!です」→もう皆さんお判りのように『撲殺天使ドクロちゃん』のOP「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴー・・・」をワザと間違えて。{/netabare}

【STAGE6】{netabare}
サブタイ:爆発天使はつりちゃん→元ネタ:撲殺天使ドクロちゃん
ランキングされてる他のご当地ヒロインから―
・活王ライダー叩鬼→『仮面ライダー響鬼』
・妖怪少女ベロベロ→『妖怪人間ベム』
・重厚ビーフファイター→『重甲ビーファイター』
・電神サボンガー→『電人ザボーガー』
・魔弾戦隊ギュウタンドー→不明?
・テツワン警察ジャガバタック→『テツワン探偵ロボタック』
・どげんか戦隊キュウリンジャー→『宇宙戦隊キュウレンジャー』?

・はつりんの参加テスト。クライマックスで爆発しすぎの中、末那のセリフ「紫村!後ろ、後ろ!」→『8時だョ!全員集合』でホラーネタの回の時「志村けん」の後ろにオバケが静かにに近づくと、会場の子供たちが知らせてあげようと「志村!後ろ、後ろ!」と必死に叫び出す様子。
・はつりんの再テスト。悪人役の桃井建設・森 現場監督→『怪傑ズバット』の敵・暴力組織「ダッカー」の地方幹部が、よく顔半分をマスクしてるキャラが多かった。
・決めポーズの後ろで爆発。1カメ、2カメ、3カメという流れの手法はいつから使われ始めたのかあまりよく思い出せない。(J・チェンの映画はよく使ってた時期があったね)

ちなみに『秘密戦隊ゴレンジャー』のモモレンジャー・ペギー松山は爆弾のエキスパートという設定。はつりんもピンク(桃色)担当で爆発物の取り扱いに長けてるって・・・
[予告]
・「豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎だった頃、琵琶湖の南に[金目教]という怪しい宗教が流行ってたんだってー!」→『仮面の忍者 赤影』第1部[金目教編]のOPナレ。
・「豊臣秀吉が霜焼けだった頃、弟は夕焼けで、妹は小焼けで、父さんは胸やけだった」→昭和の芸人「松鶴家千とせ」の持ちネタフレーズ。わかるかな?わっかんねーだろーなー・・・{/netabare}

【STAGE7】{netabare}
サブタイ:がんばれ!!ミカピョン→元ネタ:がんばれ!!ロボコン
・杏の「夏だ!海だ!房総半島を襲うメテオの群れ」のセリフの時に決めてるポーズ→どう見ても『宇宙刑事ギャバン』だ。
・みんなで海に行くことになった。杏の着てきたTシャツには「この一発で地獄へ行け!」の文字が→『帰ってきたウルトラマン』第27話のサブタイトルです。
・ネクターサイン→ヒューマンサイン(説明が長くなるので後述します)
・「やったーみかぴょん100点」→『がんばれ!!ロボコン』。いつも0点ばかりでガンツ先生に叱られてるロボコンも劇中で2回だけ100点もらえてたような?・・・
[予告]
・「ガラスの様に脆く壊れやすい仮面。人は素顔を隠してそれを被る」→言わずと知れた『ガラスの仮面』OPナレ。{/netabare}

【STAGE8】{netabare}
サブタイ:青山妹、演出はじめるってよ→元ネタ:桐島 部活やめるってよ
・冒頭、御前の叔母・一美の執務室に飾ってある額縁の文字「気力転身」「変幻自在」→何やら『五星戦隊ダイレンジャー』のネタのような・・・
・新しい舞台装置それは・・・→『ポケットモンスター』の「アレ」ですな!
・「ヘヘヘ…モードチェンジしてパワーアップしちゃうかもしれませんよ」→「平成ライダー」は「みんな」やってます。
・レビ10で紹介された注目ヒロイン「参上!桃姫さま」→BGMの雰囲気や「姫!参上!」というセリフからもお判りのように『仮面ライダー電王』ですな。
・「あじゃぱー」→赤塚不二夫先生の昭和ギャグ漫画でよくつかわれたフレーズ(同意語=アチャー・あれま・あーあ・・・、等)
・「ピンチはチャンスですよ!燃えてきた~!」→『仮面ライダーウィザード』でマヨラーの仁藤攻介がよく口ずさんでた記憶があるけど、他にもあるのかな?
・元気が考えたワイヤーアクションの妄想→『ガッチャマン』とも思えそうだけど、やはり『鳥人戦隊ジェットマン』だろうなぁ。オー、ジェットォ!ジェットォ!ジェットマーン!レッツゴー飛び出せ~
・元気「こんなこともあろうかと密かに考えていたんです」→もう定番化し過ぎてわからなくなってきそうだけど『宇宙戦艦ヤマト』の真田さんのセリフの派生型か?
・杏「おお~!げんさん、博士みたい」→バックのイメージが「ゴジラ」(第1作)の芹沢博士になり切ってる元気。(ちゃっかりオキシジェン・デストロイヤー持ってるし)
・杏「賛成の反対の反対~!」→『天才バカボン』でバカボンのパパの口癖フレーズ。コレでイイのだ!
・杏「げんさんの演出、どんなんかな~」→「どんなんかな~」のイントネーションが笑福亭仁鶴師匠の口癖と同じ。
・杏「一瞬、げんさんがスパルタで超有名な隊長さんに見えた」→元気のバックイメージに『ウルトラマンレオ』の怪獣攻撃部隊MACの隊長で片足のケガで変身できなくなったモロボシ・ダン「のような」シルエットが・・・
・演出指導の元気。上手くいかないと灰皿を投げつける→演出家・「蜷川幸雄伝説」の一つ。それはもう鬼のような稽古練習風景だったとか・・・
・元気「スーツアクターにはそれぞれのこだわりがある。指先だったり、立ち姿だったり」→バックイメージにモザイクがかかったキャラが居ますが、勘のいい人はおわかりですね。『仮面ライダー響鬼』から「響鬼」。『仮面ライダー龍騎』から「王蛇」なのでしょう。
・元気「メキシコは恋しくないの?かつて 共に戦った仲間のことは思い出さないの?」→イメージが『母を訪ねて三千里』のマルコだ。
・元気「考えるな、感じろ!」→『燃えよドラゴン』で有名なリー師範の名言。
・杏「お~!宇宙鉄人の絆は強大だ!」→イメージが『宇宙鉄人キョーダイン』だ。
・雨が降らないことを祈って全員テルテル坊主を作ってきたのに、杏の作ったモノは・・・→『ウルトラマンレオ』の円盤生物「ノーバ」ではないか!赤い雨が降るぞ!赤いガスが吹き出すぞ!
[予告]
・「人生で最も貴重な瞬間 それは決断のときである・・・」→竜の子プロ制作のアニメンタリー『決断』から。縁と機会があったらちゃんと見ようっと・・・(太平洋戦争ドキュメントです)。
・「愛ある限り戦いましょう」→『美少女仮面ポワトリン』から変身登場時の名乗り。「命燃え尽きるまで!」{/netabare}

【STAGE9】{netabare}
サブタイ:白銀の本気(ぎんのマジ)Silver Serious→元ネタ:銀の匙 Silver Spoon
・「ごごご、御前様が僕の仲間に!?」「うぉぉぉ!定番だけど燃える展開だぁぁぁ!」のときのポーズ→アニメ特撮ネタに関係ないけど、みんな「阿形」「吽形」って知らないのかなぁ?えたんさんから指摘ありましたけど、そういえば『キカイダー01』で01初登場時は仁王像から爆発しながら出てきたっけなぁ・・・

※[突撃ヒューマン!!]※
1972年(昭和47)年。ドリフの『8時だョ!全員集合』のように地方の大きな会館を周ってヒーローアトラクションショーを行い、ライブ録画して放送されたヒーローTV番組。
あらましは、体操コーチ「岩城淳一郎」が全国の小学校を巡回し、正しい心と健全な体作りを指導しつつ、宇宙からの侵略者・キングフラッシャー率いるフラッシャー軍団が現れれば『ヒューマン』に変身して戦っていくというもの。
観客の子供たちには、あらかじめ【ヒューマンサイン】(直径20cm程の紙の円盤。片面・青色と赤色でヒューマンの白線輪郭が描かれてたような気がする。円の端っこに小さな穴があり、そこにマッチ棒か爪楊枝を刺してクルクル回す)が渡されており、
演出の進行上、ヒューマンにすぐに来て欲しい場面になるとアナウンスの案内(さあ、ヒューマンを呼ぶんだ!)で観客の子供たちは青色を上側にヒューマンサインに指を入れ中空でクルクルと回す。すると、
会場最後方から舞台に張られたワイヤーを伝ってヒューマン(の飛行ポーズをとった人形)が舞台に飛び込み、絶妙な入れ替わりで舞台に現れるヒューマン。
また、岩城淳一郎で進む演劇ドラマでピンチに陥った時もアナウンスの案内(さあ、赤のヒューマンサインを回すんだ!)でヒューマンサインを会場の子供たちが回すと程よい間(みんなの応援を受け取ったということ)で、
岩城淳一郎はポーズをとって変身。「ファイブ!フォー!スリー!ツー!ワン!チェンジ!」またまた絶妙な入れ替わりで現れるヒューマン。フラッシャー軍団とその怪人(怪獣?)の大立ち回りが始まる・・・・・そんな異色なヒーロー番組でした。
会場でヒューマンサインを回す子供たちの内、当然そんな演出が判らないから反対側を回す子も多かったです("赤"を回さなければいけないのに"青"側を回している子供とか)。
「ヒューマン」のデザインは「ウルトラセブン」と同じ『成田亨』画伯。聞くところによると録画したマスターテープは、上書きで使い回されたらしく現存する映像がほぼ無いそうです。
なので、口伝えや写真(スチール)・主題歌(レコード)しか残っておらず、幻の様な(「ホンマにそんなんあったん?」と思えるような)伝説的ヒーローです。「ケロロ軍曹」では「ウェットルキング」の時にパロディ化されてた気が・・・

[予告]
・「夜空に花火が輝く影にゃ、ワルの笑いがコダマしれぇ。藪から棒に泣く人の涙背負って火の始末。『花火職人・立花』お呼びとあらば即参上でぇい!」→立花さんの声が大御所・柴田秀勝さん(御年80歳)ということで、ご本人ネタから、
『銀河旋風ブライガー』OPのイントロに入るセリフより「夜空に輝く星の陰で悪の笑いがコダマする 星から星に泣く人の涙せおって宇宙の始末 銀河旋風ブライガー お呼びとあらば即参上」から。
・ミスターX→これも柴田さんネタ。アニメ『タイガーマスク』で「虎の穴」の極東マネージャー「ミスターX(紫色の肌がチョット不気味)」を演じておられました。この"ミスターX"役が声優デビューらしいです。なのに伊藤さんったらマネしようだなんて・・・なんて失礼な!{/netabare}

【STAGE10】{netabare}
サブタイ:さよなら絶望戦士→元ネタ:さよなら絶望先生
・アバンで金儲けのアイデアが閃いた時、末那の頭部後ろから3つのコインが飛び出す→『仮面ライダーオーズ』からオーズメダル。タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ!タトバ、タットッバ!
・神栖さん(カミダイオー)とチアフルーツの対談企画。興奮する杏は耳から蒸気を吹き出す→今はもう使われなくなった昭和の古典表現。(赤面する程興奮=沸騰したヤカンの比喩)
・超神天界カミダイオーRX→『仮面ライダーRX』か?パワーアップやランクアップすると「X」か「RX」の字がよく使われてるような・・・
・神栖「昔から言うでしょ?一人より二人二人より三人がいいって」→『太陽戦隊サンバルカン』?

ランキングされてる他のご当地ヒロインから―
・極底探検ボーリング→『恐竜探検隊ボーンフリー』
・満点!宙ガール→不明?
・ささくら大戦→『サクラ大戦』
・アボガード→『GAD GUARD(ガドガード)』?

・末那「正義の名を汚すのは誰だー!」→『爆竜戦隊アバレンジャー』からOPの歌詞。
・果音「逃げない、負けない、泣かない。」→『轟轟戦隊ボウケンジャー』からOPの歌詞。

今回は見応えありましたね。トップとの対面、しかし自身との格差に挫折と失望・自問自答でさらに落ち込み、そして「何の為に」を思い出して奮起しての立ち直る(しかし、それは銭がらみとは・・・)。
[予告]
・「ヒナーノの物語を憶えている者は幸せである・・・→『聖戦士ダンバイン』より本編冒頭ナレ「バイストン・ウェルの物語を覚えている者は幸せである・・・」をチアフルーツ風にアレンジ。
・「ハッピー!ラッキー!みんなにとーどけ!」」→『おジャ魔女どれみ』の次回予告で〆に入ってたらしいです。(見てなかったのでこれは知らなかった){/netabare}

【STAGE11】{netabare}
サブタイ:城ヶ根御前の憂鬱→涼宮ハルヒの憂鬱
・ヒナネクターショー・プランB。ワームホールから降臨した新キャラ・アテナプラチナム(御前)→『聖闘士 星矢』の「アテナ」でしょうか?杖持ってたり。ギリシャ神話風な白衣だったり、囚われていたり・・・
・囚われていた「アルカトラズ星」→『アルカトラズからの脱出』でお馴染みの監獄島「アルカトラズ刑務所」か?(情報提供:えたんだーるさん)
・生徒会室、全員そろって御前からの吉報の報告の時の杏「お見せしよう……とうっ!」→『仮面ライダー』史上、「初めて」変身ポーズを披露した一文字隼人。その初登場時の変身から。以降、そのスタンスは現在まで続くことに・・・
・日光のご当地ヒロイン・ニコニコニンジャー→関係ないだろうけど『花のピュンピュン丸』のゲストキャラに「ニコニコ忍者」というのがいたなぁ・・・
・杏「やっぱ長期出張だったってこと?ズバッと解決?」→『快傑ズバット』のズバット登場の名乗りから「ズバット参上、ズバット快傑。人呼んでさすらいのヒーロー!快傑ズゥバァーット!!」から。」

◎ホール解体を知ったチアフルーツ達。杏「よし、敵の要塞に向けて出動!」→ここからの一連のイメージ展開が『仮面ライダーストロンガー』最終回「さようなら! 栄光の7人ライダー!」をベースにアレンジしているのだろうか?
①チアフルーツの前に現れた(キン肉マンの)サンシャインが劣化したような巨人→デルザー軍団のラスボス。岩石大首領なのか?
②横一列で走りながらアジト(?)に向かうヒロイン達→7人ライダーが全員、岩石大首領の口の中に入り奥に進んでいくシーン?
③キング嬢 登場→ここでいきなり『ウルトラマン』ネタ。キング嬢は『ウルトラセブン』のロボット怪獣「キングジョー」から。ウルトラマン、ウルトラセブン、帰ってきたウルトラマン、ウルトラマンAまでのOPでは登場するキャラや怪獣、防衛チームの兵器が「影絵」で映されてましたね。

ドラマとしての布石で盛り上がってまいりました。次回、ついに最終回!
[予告]
・チアフル5つの誓い→『ウルトラマンメビウス』でも使われましたが、元は『帰ってきたウルトラマン』の最終回「ウルトラ5つの誓い」から。郷秀樹が次郎君に正体を明かしウルトマン(ジャック)に変身して地球から去るシーン。飛び去るウルトラマンに声を絞り出しながら叫んで読みあげる次郎君の姿に・・・・うう。{/netabare}

【STAGE12】{netabare}
サブタイ:情熱☆チアフルーツ→情熱大陸?(んなワケないか。)
・全力自転車でホールに向かう御前。カーブで曲がり切れずガードレールを飛び越し転落。御前「国民的…大ヒットアニメかよ!」→これはワカラン!えたんさんの指摘では『君の名は。』という説が上がってます。
・お守りの中にあったみんなの寄せ書き→いくつか聞いたようなものがありそうだがわかんない。杏の「9人は無敵だゼーット!!!」のゼーットは水木兄貴の口癖。

という事で流石に最終回にオチャラケは少なく、これまでの集大成としてネガティブに落ち込んで引きこもった御前を引きずり出すために8人が仕掛けたアトラクションステージドラマが盛り上がって良かったです。
{/netabare}

「這いよれニャル子さん」ほど露骨なトコロは無いにしても昭和から現在まで特撮世相を見てきた者にとっては毎週楽しませてもらったことだと思います。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 21

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

制作スタッフ様方+キャスト様方の 見事なまでの手腕と努力と愛情の成果(12話まで視聴して)。

>1話まで視聴して
アニメオリジナルなのかな?。メディアミックス同時進行なのかな?。
よくわからないし事前知識ゼロだったのですが
タイトルの「アクション」が気になりお試し視聴してみる。。

わー、コレ面白いです!!!。
どんどん惹きこまれます!!。

ご当地○○○○○○○ですか!?。
アニメではこのネタって新鮮な気がします。

町興しものとしては、某サクラ○○○○がカブってますねw。
でも本作はまだまだどんな超天界させるか全く予想つかないところに
とてつもなく可能性を感じてしまいます!!。
(超絶展開させすぎたサムメンコの二の舞を踏まないことを期待;;)
(↑あれはあれでお気に入りなのですが世間には受け入れられなかったので><)

本作はすごくクオリティー高いと思います。
一見すごくシンプルに見せてる絵柄と王道展開だけど
細かい演出の気配りが随所に見受けられて
1話最初から最後までずっと画面に釘付けにさせられ
さっそく2回視聴終えてしまいました^^。

ヒーローものネタ?を上手く扱ってるなー。
まずセリフの破壊力がうまく鳥肌直結させてくれてるところがうれしい。
アクションもアングルや描写の爽快感が秀逸だし
動かせすぎず止め絵でもしっかり勝負できている。

手作り張りぼて怪人も、すっごくキューティーでした^^。

今後このまま現実味のある展開でいくのか
某サムメンコのように超絶超天界させるのか??。
どっちに転がっても最後まで楽しませてくれそうな予感です!!。

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>1話まで既に4回視聴して
参加声優さん確認して初めて知ったのですが
フラメンコルビーとフラメンコサファイヤが参戦してるのですね。それもほぼメイン級で!。
・・ああ、後半からフラメンコダイヤも参戦してくれないかなーー((/ω・\)チラッ)

あと、これは1回目初見の冒頭から思ってた
髪の長いほうのコ、どこかで既視感が・・・・こと・・・・いやいやいや、まさかw。
・・だったのですが、やっぱ”カミダイバー”って言葉が出た時点で確信犯でしたよねw。
「神対応」のネーミングセンスも素晴らしくキレッキレですね^^。

アクションシーンのキレの良さと爽快感は
あとで某まとめサイト様見て知ったのですが
ウルトラマンのアクションオマージュも入ってたみたいですね。どおりで。

何かといろんなパク・・いやオマージュ(←この違いが重要!)が
かなり巧みに盛り込まれつつ、かつ全体のバランス良く仕上がっている感じ。
最近大好きな音楽番組「関ジャム」で以前、久保田利伸さんがR&B特集の際に
「こういう遊び心はR&Bの楽しみの1つ。パクりじゃなくてオマージュ。リスペクト。」
「好きでわかる人には気付いてもらいたい。かなり多くの曲でやってる。やりたくてしょうがない。」
って言っていたのを思い出しました。本作もそれに通ずるものがあると感じます♪。

1話見終わった時点で「チア」の意味はわかったけど「フルーツ」の意味が謎でした。
アニメ公式サイトの登場人物紹介見て、やっと意味がわかりました。

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>2話まで視聴して
OPきましたね~♪。
でも正直フルーツの絵にもロゴにも違和感ありまくりですwww(溢れる爆死臭w)。
だってたしか少し前に、フルーツがモチーフのライダーものがあったように記憶してるんのですが
あれって最終的にはどうなったのか全く知りませんし、ゴニョゴニョゴニョ。

1話でのメイン2人のジャージとダンボールの手作り感に心奪われてしまっていたので
2話でのバージョンアップが逆に不安要素になってしまっていますw。
(まあそのうち慣れるでしょうが)

うーん、タイトルで損してますよね、この作品。
自分は「アクションヒロイン」にはグッときますが
「チアフルーツ」には「うーん><」って感じです。
長いんですが何て略していいのかも見出せません・・。

あと、1話の時からクレジットでの作画監督さんの表記人数が
「・・これって多いんじゃ?」と思ってましたが実際はどうなんでしょう?。
時々画面上、演出?が意味不明な感じになるけど
それってやっぱりその辺りの境目だったりするのかな?。
たとえば、某みゃーもりの○○を彷彿させるあのシーン(これってオマージュ?)。
あれは現実の世界・・?、じゃないですよね・・。
あれ現実だったら「異世界人」ですよね、あのコw。

でも本作っていろいろ細かい仕込みがたくさん隠れている気がして
ちょっと聞き逃したセリフとかが気になって
ついつい「one more!」ってまた再視聴してしまう傾向が自分にはあるようですw(制作側の思うツボ?)。

メインヒロイン?の伊藤美来さん?・・って今まで全然知らなかったのですが
作中で聴く限り、楽観的な感じと楽しさを生み出すような感じで非常に好感度高いです!。
(けいおん!での律っちゃんを彷彿させられます♪)
本家に対抗した「カ○ダイオー」の「○ワッ♪」や「○ウッ♪」の部分での発音の絶妙加減にもツボりましたwww。

あと、終盤では某あの作品のダージリンさんを彷彿w。

2話視聴1回目では「何か思ってたのと別方向にいってるなー」って感じだったのですが
2話再視聴では「荒削りだけど観れば観るほどおもしろい^^」に変化しています。

やっぱ現時点で今期最も目が離せない作品のように感じています!。

★の評価、若干下方修正しました。

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>3話まで視聴して
3話初見時の素直な感想を書きます。。。

「神回」!!!、でした♪。

(※注:ただし初見時に限ります)

2回目の視聴時(既に)には、さすがにネタバレしてしまってるので
ついつい冷静に見ると多少のアラが見えてしまうのですが
でもそれでもやはり、熱くココロ動かされてしまう作品だと思います!。
自分の好みど真ん中の展開でした^^。
今回メインのあのキャラ、やはり最高だといわざるをえません。

あと、自分にとって”ちょっとした意外性からの鳥肌”の流れや
”うまく予想をさらに面白い方向へハズしてくれる感”が気持ちいいです♪。

冷静に細かく見ると、作画は決して★5とまではいかないのですが
話の流れやキャラの動き、演技、作品の雰囲気等々と
うまく調和する”いい具合の作画”な気がして
全体としてトータルで見ると、やはり高評価になってしまいます。

★の評価、再度上昇↑しました。

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>4話まで視聴して
あらゆる全方向にパロっていくスタイルなのですね(まさかあんなものまでww)。
でも本作のそれに関しては嫌味を感じないうまい取り入れ方なので、むしろ好感度UPにつながっています♪。

メイン級のキャラがどんどんそれぞれにキャラが立ってきていますね!。
レッドはその元気だけど独特の味がある声質にとても癒されます^^。
歌声は個人的に紫さんの圧勝♪(ハズし具合が)。
緑さんの意表を突きすぎるキャラ立ちにダークホースキャラ感が!(褒め言葉)。
黄色さんは個人的にフラメンコサファイヤとしても観てしまいます^^。
それつながりでM・A・Oさんが関西弁キャラだったらさらに最高でしたが。

ラスト手前のあの見せ場のところでは若干音圧上げすぎ感感じてしまいました><。
ちょっとつまみをひねりすぎて強調しすぎかな?。
もう少し自然なボリュームで聴きたかったです。

まあ何はともあれ毎回何かと新たな予想外の要素が飛び出してくる本作に
毎週元気をもらっています!!。

あと、BGMでの感情・場面・雰囲気表現も素晴らしいと感じています♪。

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>5話まで視聴して
はい。正直言って既に3回観ましたっ。
毎週週末に溜まった疲れが観る度癒されていきます~♪。

ちょっとした伏線回収もいい感じですね。
自分が一番好きな某(<ゝω・)綺羅星作品を思い出させるような演出もあり
さらに本作のことが好きになってしまっています。

あいかわらず意表を突きつつ、なのに癒されてしまうレッドの受け答え^^。
ライバル心むき出しの心地良いやり取りの応酬をしてくれるムラムラちゃん。
一瞬音楽が止まる(空気)けど、でもしっかりみんなが気持ちをわかってくれてるろこさん。
ブルーの二役もトーンやニュアンスでまずまず感情伝わってくる。

”止め絵”の場面が度々出てきますが自分はあまり気になりません。
むしろ”止め絵”を、うまく視聴者に想像させるタイミングで使っている感じがあり
作画班さまの省力化にも繋がっているのではないでしょうか?。
いいメリハリになってると思います(一部不審者??のようなのもありますがw)。

で、終盤にまた新たなる”果実”が用意されていましたね。
なんか写真集で話題になってるあの方のようですね。
写真集良いと思います!!(買ってないから内容知らないけど興味津々・・)。
来週の登場とあわせて、この夏を飾ってくれそうですね♪。

※余談
 タイムリーだったアメトークの「スーパー戦隊大好き芸人」、面白かったです!。
 個人的にゴレンジャーは見たことないけど憧れのレジェンドw。
 サンバルカンに比較的思い入れあり(某過去WEB番組でのしょこたんとあの方のOP・EDデュエット?最高でした)。
 近年(・・といってももう古い)見てたのはマジレンジャー。
 ↑特にED 「呪文降臨~マジカル・フォース」が神ってた^^。

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>6話まで視聴して
お盆のせいだったのか、某アレの中継のためだったのか
まさかの1週お休みは、ホントつらかった・・><(瀕死状態になってました)。

しかし、その反動がついたおかげか6話もまたもや神回でした!。
はい。既に自分の中では、毎話3回視聴するのがルーチンとなっています^^。

「はーちゃん」っていう愛称
今まであんまりアニメで聴いたことない気がして新鮮で、響きもなんかいいですね♪。

工事現場というか採石場のような山を切り崩してるシチェーションと
爆○って、なんかココロ惹きつけるものがありますね。
やっぱ子供の頃に何気に目に入ってた特撮作品が脳内に擦り込まれてるのかな?。
サムメンコでもお約束的にそういったシチュエーションありましたよね。

ステージでの決めポーズのバックで爆○とかって見てると
どうしてもフラメンコガールズがカブってきて、またあっちも観たくなってしまうなー><。


>7話まで視聴して
ウマいなあ。
一定期間以上働いている人には共感できる回ではないでしょうか?。
某SHIROBAKOでのあの方が悩んでいた時の、あの娘の某体操を彷彿させる回でした。

本作品はやっぱり視点が新しいと思います!。
ステージ上での演者のみに絞られた描写作品は多々あると思いますが
まさか裏方絡みでのチームを描いたものとなると・・・
・・もうこれはある意味「お仕事アニメ」にかなり近いんじゃないかな?。
(特にSHIROBAKO)

・・でありながら、なおかつ演者でもある(ラブライブ)

両面が楽しめるのは新しいと感じました!!。
特に次回予告ではさらにその要素が加速されててグッときました!!。

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>12話まで視聴して
これぞ終止感^^っていう感動が、ずっと続きっぱなしの最終話でした!!!。
なんか最終話は「60分放送だったんじゃないの??」って思ってしまうくらいの充実感+見応え!!。

メインキャラが大人数なのに、それぞれの個性と背景をしっかり印象付けさせてくれ
それらがラストの収束に見事に帰結されていく過程が最高でした!!!。
鳥肌立てさせられまくりながらの視聴となりました!!!。

11話では、全国の○月▽日生まれの方々から苦情が殺到してしまうんじゃないか?と
観てるこっちが心配してしまうほどの展開でしたが
ちゃんと12話ではそれらにもしっかりとしたオチがついている♪(もちろんいい意味での)。

とにかく1話から12話の最初から最後まで
失速することなく全力で駆け抜けてくれた素晴らしい作品でした!!!!!!。

これは制作スタッフ様方+キャスト様方の
見事なまでの手腕と努力と愛情の成果・・・
・・ん???。青果????
・・・・んん???????、いや、聖果ですね!!!!!w(失礼しましたw)。


うん。これは文句なしです!!。
勝手にシーズン2への期待を込めてBD購入確定とさせていただきます。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 29
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

あれ? 意外と面白い!? B級感が心地良い、真っ直ぐな青春アニメ

[文量→大盛り・内容→考察系]

【総括】
絵もストーリーも、決して高クオリティとは言えない。A級かB級かと問われれば、間違いなくB級だろう。でも、なんだろうこの、A級にもひけをとらない、心地よいB級感は。演出が良かったからだろうか。

ストーリーは実に王道の、「アイドルもの」「青春もの」。男性の影は皆無で、少女達の友情や成長を、温かい気持ちで眺めるアニメ。

このまっすぐ爽やかな雰囲気は、多くの方が指摘するように、「普通の女子高生が【ろこどる】やってみた」に似ていると思う。上記の作品が合うならば、確実に楽しめると思う。

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
本作の際立った良さは何かと問われれば、テンポの良さが生み出す「読後感」だと思います(視聴後感という言葉がないので)。

私は、アイドルアニメにはシリアスな展開がつきものだと思っています。「THE IDOLM@STER」なんか正にそうだけど、中盤から終盤にかけてググッとシリアスな場面を見せ、それが作品に深みを与えています。シリアスな展開がないと、ただ、「可愛い子が能天気に歌って踊っているだけ」のアニメになってしまうので(まあ、それもありっちゃありだけど)。

しかし、一方で、シリアスな展開が続くと、やはり鬱々とした感じに疲れちゃうことはあると思います。

本作の特徴は、シリアスな場面を1話の中で乗り越えちゃうテンポの良さだと思います。ほぼすべての回で起承転結がしっかりしていて、(例えば、10話 さらば絶望戦士 では)

起→チアフルが全国10位になってみんな浮かれる。
承→カミダイオーの神対応(笑)に衝撃を受ける。
転→意識しすぎて舞台の失敗。人間関係ギスギス。
結→街の人の応援で自分達の存在意義を再確認。

と、もの凄く綺麗にストーリーが流れていることに感心します。しかも、ストーリーの合間で、「緑川末那」「ムラムラちゃん」「神栖真心」という3人のキャラクターを深めることにも成功してるし。緑の商売オチも効いてたし(笑)

これ、普通なら「転」の部分で1話終わって、「結」の部分を引き伸ばして1話にして、2話構成が必要なエピソード量だと思います。それを1話にまとめきるから、観終わったあとにスッキリした感覚が残るんですよね(しかも最終エピソードの11話、12話のみ2話またぎで深みを増して感動を強める丁寧さ)。

このテンポの良さを生み出しているのは、「パロ系の笑い」と「使い古されたリアクション」かなと。

どちらも深みこそないものの、「説明不要」という良さがあると思います。「パロ系の笑い」は、フリとオチが不要だし、「使い古されたリアクション」は、(視聴者がバラエティなどで何度も目にしてきたから)ワンカットで状況や心情を伝えられると思います。

「1話完結」「パロディ」「使い古されたリアクション」は、いずれも安っぽさを生み出すので、「THE IDOLM@STER」のような「名作(A級)」にはなれないけど、そのテンポの良さに徹底したからこそ、「心地よいB級作品」に成り得たのだと思います。

もちろん、キャラが良いのは大前提ですよ。私はムラムラちゃんが好きでしたね♪ メンタル強くて笑えますw 他のキャラもみんなキャラが立ってたし、何気に、お風呂や下着姿などサービスシーンもあり、萌えもカバーしてましたね♪

最終回は特に良かったです。分かりやすく成長を見せた委員長のド根性。水溜まりで転けた後に走り出すところのカット割りとか熱かったです。舞台とのリンクも熱く、最後に歌を流しながらのエピローグもシンプルながら魅せる力がありました。地域活性とホールの満員、どちらも(アニメ的には)大きすぎない目標に向かい、達成しきる爽やかさがありました。クスッと笑える感じもありました。2期への含みも持たせたし。

ここまで綺麗に決まる最終回は珍しい。2期、あるとすれば、キャラを増やすか、カミダイオーと対決(なんかデカい合同イベントへの参加とか)? 1期を超えるのはなかなか難しいかもしれませんが、期待大ですね♪

(絶賛ですが、あくまでB級アニメとしての絶賛なので、☆は4と迷うけど3で・汗)
{/netabare}

【各話感想(レビュー)】
{netabare}
1話目
{netabare}
どんなアニメ? わざと古い感じに仕上げているので、作画の良し悪しは言えないな~。しかし、ヒーローショー中止の理由が「不手際」って、正直者かw あの程度で壊れる物なんて、完全に行政のミス。ふ~ん、町おこし系? アイドルの系? のアニメなのかな?
{/netabare}

第2話
{netabare}
すげえ所に住んでるなw 金とるんかい(笑) なら、公園でも良いような……。ユリ成分強めですな。赤来杏は、アホ元気可愛くて、なかなか良いキャラですな(それ以外のキャラは今のところ……)。三回の公演で100万? 一人から1000円とったとして、1000人? 一回の公演で300人以上? 流石にそんなキャパはなさそうだけど(汗) しかも、子供からも金とるのかな(苦笑)
{/netabare}

第3話
{netabare}
なかなか良いB級感。色々荒いのが逆に味になっている印象。ムラムラちゃん、百合マックスですね。暇なんだね~。は、少し笑ったw
{/netabare}

第4話
{netabare}
炎上商法やんw なんだ、町の良さをインタビューとかNHKか?(笑) ビジネス展開のしやすさは大事。チアフーツを、チアフルと略せて意味も持たせられるとか、何気に理にかなっているんですよね。それぞれがそれぞれの特技、特性を生かして、裏で表で力を発揮していくのは、王道ですが胸熱です。あれ? 今まで無料だったの? じゃあ、販促だけで100万稼いだのか(すげぇ)。ムラムラちゃん、初勝利w
{/netabare}

第5話
{netabare}
新キャラのブルー、良いな~。超ネガティブw なかなかの萌えキャラでしたね♪
{/netabare}

第6話
{netabare}
だんだんメンバーが集まり、だんだん本格的になっていく過程が良いね。癒着w 爆裂桃色娘(笑) 作画、この作品なりに頑張ってる。志村後ろ後ろって、制作の年がバレるぞ(笑) ドン引きですやんw これでメンバー集合完了かな?
{/netabare}

第7話
{netabare}
JAの協力はデカいね(てか、リアルw)! 自分が載ってるトランプをする勇気はないな(笑) ご当地アイドルの良さがよく出た回でした。水着回と見せかけて温泉回w キャラ優先の女優ではなく、女優の個性を元にキャラをつくりあげているのが、ローカル感が出ていて良いね。
{/netabare}

第8話
{netabare}
蓋が開く前にバネが作動したら、頭部を強打するなw 降りる時に、縁にすねガーンいきそうw サービスシーン、多目w
{/netabare}

第9話
{netabare}
会長みたいなタイプには、実力行使というか、既成事実作っちゃった方が良いよねw 花火、あれは子供も母親もテンションあがるよな。
{/netabare}

第10話
{netabare}
今まで一番好きかも。カミダイオー、本当に神対応(笑) ムラムラちゃんも良さを出していたし、緑もがめつくて可愛かった。街おこしというテーマにも即していたし、良い話だった。オチも効いてた。
{/netabare}

第11話
{netabare}
浮いた予算を使いきるためにってw 闇落ち。2話跨ぎは初? 最終回1話前らしいね!
{/netabare}

第12話
{netabare}
思い、、、出した(笑) え? 風花(笑)? あきらめないド根性。シンプルながら胸熱の展開。エフェクトに動く巨大な城。リアルなら金かかってるな~。これ、最終回(笑)? いや、アニメの話じゃなくて、ヒナネクターの話ね。次の展開、更なる巨悪を出すしかないもんな。
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 28
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