チャンピオンで仲間なTVアニメ動画ランキング 3

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のチャンピオンで仲間な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年03月01日の時点で一番のチャンピオンで仲間なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

73.1 1 チャンピオンで仲間なアニメランキング1位
魔入りました!入間くん(TVアニメ動画)

2019年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (207)
856人が棚に入れました
ようこそ、楽しい魔界へ!!頼み事を断れない、お人好しの少年・鈴木入間は、ひょんなことから魔界の大悪魔・サリバンの孫になってしまう!溺愛される入間は、彼が理事長を務める悪魔学校に通うことに…。人間の正体を隠しつつ、平和な学園生活を送りたいと願うも、なぜか入間はいつも注目の的。エリート悪魔にケンカを売られ、珍獣系(?)女子悪魔になつかれ、さらに厳格な生徒会長に目をつけられてしまう!次々に起こるトラブルを入間は持ち前の優しさで乗り越えていく!

声優・キャラクター
村瀬歩、木村良平、朝井彩加、早見沙織、小野大輔、佐藤拓也、黒田崇矢、斎賀みつき、東山奈央
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

悪魔世界の学園コメディ

不幸な毎日を送っていた入間くんがふとしたきっかけで悪魔の孫になって学園生活を送るコメディアニメ。
全然期待しないでなんとなく見たんですが、これ意外と面白いかもです!
すごく弱そうな入間くんが悪魔の世界で成り上がっていく話になるんでしょうか?
設定は変わってて面白そうなので、今後の話の展開に期待したいです。
最終話まで見ました。こういう肩の力を抜いて見れる作品はいいですね。
途中ちょっと中だるみも感じましたが、全体的に気軽に見れるコメディって感じで面白く最後まで見ることができました。
来春の2期が楽しみです♬
以下、各話のレビューです。

1話
{netabare}なぜいきなり中学生がまぐろ漁船で働いてるの(・_・;)
で、なぜか悪魔に魔界に連れてこられた入間くん。
いきなり悪魔サリバンの孫になってくれと言われて。。なんか超展開すぎる(-_-;)
断れない入間くんは孫になって悪魔の学校に通うことに。
サリバンは学校の理事長で、その権力を使って生徒代表の挨拶を強引にさせられることに!
禁忌の呪文を言わされる入間くん。なぜかみんな大喝采。なんか面白いなこれ。
これを面白く思わないアスモデウスと決闘することになるけど、なぜか入間くんがジャーマン技で勝利!
今期のコメディ枠はジャーマンネタが多いな(-_-)で、心服して入間くんを認めるアスモデウス。{/netabare}
2話
{netabare}なぜ入間くんが悪魔サリバンにこんなに可愛がられるのか謎だ。
アスモデウス、すっかり入間くんの下僕になっちゃってる(-_-)
今日は使い魔召喚の儀式があるみたい。
入間くんを嫌うカルエゴ先生が担当みたいだけど、大丈夫かな?
アスモデウスが龍みたいなすごい使い魔を召喚して、次の入間くんのハードルあげてるしw
入間くんが召喚したのは・・え?なぜにカルエゴ先生が召喚?(゜o゜)あはは笑った(^○^)
で、モフモフ鳥みたいなのになった先生。1年は契約解除できないみたい。
緑髪の子も含めて今後色々新キャラ登場しそうな気配。うん。やっぱりこれ面白いな。{/netabare}
3話
{netabare}クララ、不思議ちゃん枠?でも何でもポッケから出せるからパシリにされてるみたい。
そんなクララに入間くんは何もいらないと言って懐かれて友達に。
入間くんすごい大食漢(・_・;)
クラス分け会議で入間くんたちは問題児を集めたクラスにされたみたいだけど。。次回から問題児クラスの面々との話になるのかな?{/netabare}
4話
{netabare}クラス発表の日。入間くんたちの問題児クラスは普通の教室じゃなくて洞窟の地下にあるし(・_・;)
クラスのメンバーも癖のありそうな人たちばかり。
そして担任がカルエゴ先生。。なんとなくそうかなと思ってた(-_-)
最初の授業でいきなり始まったランク決めテスト。レースみたいだけど、飛べない入間くんどうするんだろ。
いきなりカルエゴに崖から突き落とされてしまうけど鳥に運ばれて峠の主の巣に落ちる入間くん。
峠の主の子供の傷を治して懐かれて、またどこかへ運ばれるけど・・・
入間くんて不思議な力があるみたいだし、サリバンもそれを知ってて孫にしたような気がするんだけど・・{/netabare}
5話
{netabare}峠の主と戦うサブノック。必殺技とか使うけど、強すぎて全然敵わなくて。
サブノックは子供の頃から魔王になれと言われ続けてきて、それが自分の夢になってるんだね。
死ぬ!と思った時、入間くんが助けに来てくれて、峠の主たちを大人しくさせたのを見て入間くんを自分と同じ魔王を目指すライバルと認めるサブノック。
結局ビリで到着してしまったけど、ランクフクロウから変な指輪をもらう入間くん。。
中には凄いのが住み着いてるみたいだけど、大丈夫?
結局ランクは最低の1に。でも入間くんってランクとか関係なく凄い奴と周りから思われてるから意味ないかも。{/netabare}
6話
{netabare}人間の入間くんには魔力が無いけど、前回もらった指輪の力で魔法が使えるように。
植物の芽を大きくする授業で入間くんの芽は桜の大木に(゜o゜)
それを見ていた生徒会長のアメリは、以前から入間くんが人間ではないかと疑っていて。。
悪魔って人間を食べるとかいってたけど、普通の悪魔たちは人間って見たことないんだね。
アメリも見たことなくて、家に伝わる書物で人間のことを知ろうとするけど・・これって少女漫画だよね?
入間くんと偶然廊下でぶつかったシチュエーションが漫画とそっくりで動揺してしまうアメリ。
次回もアメリとの話が続きそうだけど、アメリに好かれちゃうのかな?{/netabare}
7-8話
{netabare} 初恋メモリーって300巻もあるんだね(-_-;)どんな長い初恋なのか気になる・・
アメリは入間くんに初恋メモリーを読ませたくて度々会ってるみたい。
アスモデウスとクララは入間くんがどこに行くのか気になって尾行することに。
この二人っていいコンビだね(*^_^*)で、アメリと会ってるのをクララは面白くなくて。
入間くんをメロメロにさせようと色々と頑張るけど、色気2%判定はちょっとかわいそう。。
クララがうざいなーと思うか、面白いキャラと思うかでこの作品の評価が変わるような気がする。。
私はちょっとうるさいと思うけど、面白いキャラとも思ったりしてます。意外と家族思いだし。
アメリの言葉がきっかけで、自分のランクをあげようとする入間くん。{/netabare}
9-10話
{netabare}入間くんはランクを上げるために昇級試験を受けることにしたんだけど
これってどう見てもドッヂボール(>_<)
よけるのは得意だけど、キャッチして相手に投げられるように特訓する入間くん。
試験が始まった・・けど、なんかだらだらした試合運びだね(-_-;)
結局、アスモデウスと入間くんの二人が残って、対決することになって。
全力で投げたアスモデウスの球を受け取って投げ返して、勝利!
おかげでランクが1つ上がった入間くん。{/netabare}
11話
{netabare} 使い魔授業の新任教師バルスがみんなの使い魔を召喚させて心の交流をさせようとするんだけど・・
入間くんの使い魔がカルエゴ先生だと知らないバルスは召喚させてしまい・・
カルエゴ先生の普段の性格とモフモフ使い魔のギャップが面白いです♪
バトラという部活みたいなものに次回は入ったりするんでしょうか?{/netabare}
12話
{netabare}上級生によるバトラのルーキーハント。
自分たちのランクを上げるために必死に勧誘してるんだね。
悪魔たちにとってランクの持つ意味は思ったよりも大きいみたい。
入間くんの指輪が突然何かに引き寄せられて・・そこにいたのは魔具研究会の人で・・
この流れは入間くんは魔具研究会に入るのかな?{/netabare}
13話
{netabare}偶然、魔具研究バトラを見学することになった入間くん。
部長のキリオは体が弱くて魔力も弱いので、魔具開発をするようになったみたい。
魔力が少なくてもハイレベルの悪魔と渡り合えるようにしたいとのキリオの想いに共感する入間くん。
アスモデウスとクララと一緒に魔具研究バトラに入ることに。
一生懸命に飾付けして入間くんを待ってたアメリ会長かわいい(*^_^*)
悪魔界の幹部たちの会合が始まって、誰を魔王にするのかでもめてるけど・・
精霊主パイモンのずーずー弁に萌えた(*^_^*)
人間界へ渡航した疑いで捕まるサリバン!入間くんが人間だってバレる?{/netabare}
14-18話
{netabare}後半に入りました!OP・EDとも変わりませんが、これでいいのかも。
次回予告前のスキ魔が何気に楽しいです。
魔具研究バトラに入った入間くんたちが、バトラパーティーで特賞を狙って
花火を打ち上げる計画をするんだけど・・
何話もひっぱるし、キリオ部長もいまひとつ魅力を感じず、中だるみかなぁと思ってたんですが・・
18話でキリオ部長の本性が明らかになって、それに対する入間くんがかっこいい!って思いました。
うん、いい話でした。最後でうまく話をまとめましたね。ラストの隕石がちょっと気になったけど・・{/netabare}
21-22話
{netabare}やっとEDの子が登場しましたね!
名前はクロム。正体はあの子。だから悔しがってたんですね。
入間くんたちが寝込んでしまったクロムの代わりにアクドルになって歌って踊るシーンは笑いました(^O^)
やっぱ入間くんは面白いな。肩の力を抜いて見れる良コメディだと思います。{/netabare}
23話
{netabare}最終話っぽい雰囲気だなーと思ったらホントに最終話でした(゜o゜)
アズアズとクララのコンビの料理対決が楽しかったですね。ほんといいコンビ。
ラストどうまとめるんだろって思ったら、入間くんが悪い子に変容?え?と思ったら・・
来春2期確定の告知が!さすがNHK。来年が楽しみです♪{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 31

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ようこそ、楽しい魔界へ!!

この作品の原作は未読ですが、第1話を視聴した際、主人公である入間の境遇に「ハヤテのごとく」のハヤテが重なったのが、結果的に視聴のきっかけになりました。
「ハヤテのごとく」といえば、やはり三千院ナギですよね…あの釘宮病における三大臨床病型の一つであるN型の元凶なのですから…
視聴していた当時、私も釘宮病に罹患していたんだと思います^^;
だから私はこの作品にもてっきり三千院ナギの様なキャラが登場するものと思い込んでいたんです。
残念ながら現時点でナギの立ち位置に相当するキャラは未だ登場してきていませんが、奈央ぼう、はやみんに本渡さんが演じているので結果オーライといったところでしょうか。


頼み事を断れない、お人よしの少年・鈴木入間は、ひょんなことから
魔界の大悪魔・サリバンの孫になってしまう!
溺愛される入間は、彼が理事長を務める悪魔学校に通うことに…。

人間の正体を隠しつつ、平和な学園生活を送りたいと願うも、なぜか入間はいつも注目の的。
エリート悪魔にケンカを売られ、珍獣系(?)女子悪魔になつかれ、
さらに厳格な生徒会長に目をつけられてしまう!

次々に起こるトラブルを入間は持ち前の優しさで乗り越えていく!


公式HPのあらすじを引用させて頂きました。

NHKの夕方枠の作品だけあって全体的に平和そのものという感じで、小さいお子さんが見ても何の問題の無い作品だったと思います。

深夜アニメのような作画へのこだわり、ミスリードな展開や超推理などはきたいできませんが、こういう人畜無害な作品は、何も考えずに視聴できるので箸休めにはちょうど良い作品でした。

ですが、入間を取り巻くアスモデウスとクララが兎に角元気一杯なので、視覚的な箸休めにはなりませんでしたけれど…

でもそれもはやみん演じるアメリが出てくるまでです。
「はやみん、キター!」
っという感じで心が躍ったのを覚えています。

はやみんが演じるアメリは普段は凜とした生徒会長なのですが、密かに人間界の少女漫画ファンで、時折入間に朗読して貰っている時のアメリの可愛いのなんのって…
ハヤミンパワー全開の心地良さが堪りません。
奈央ぼうの美声も堪能できますし…
本当に結果オーライの作品だったと思います。

オープニングテーマは、DA PUMPさんの「Magical Babyrinth」
エンディングテーマは、芹澤優さんの「デビきゅー」

2クール全23話の物語でした。
入間は人間であることを隠しながら魔界での生活を送ってきましたが、本当にすっかり魔界の生活に馴染んだようです。
人間界にいるときと待遇が真逆なので、馴染むのも分かる気がしますけれど。

そして本作は2021年の春に第2シリーズが放送されるとのこと…
ですが、入間の様子が明らかにおかしい状況で1期が終了したので、そのモヤモヤが残った状態で2期を迎えることになりました。
入間の身に何が起こったのか…来年の春が待ち遠しいです。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 19

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

Eテレの隠し玉? 今期の大穴?

土曜日の夕方というとても恵まれた時間帯で放送されている、採算度外視みなさまのNHKがお送りする少年向けマンガ原作のアニメです。第4話まで視聴時点でこのレビューを書いています。

原作は読んでいないのですが、ここまで観たところでのストーリーの方向性としてはファンタジー風味の学園コメディーということになるでしょうか。

なお、11/2(土)の昼間に1~4話の再放送があるので、興味を持たれた向きはご覧になってみると良いかも。

お話としては、主人公のことを一切気に留めないクズ両親のせいで魂を悪魔に売り渡され魔界で暮らすことになったという入間くんのお話です。

入間くんが魂を売り渡された悪魔サリバンは魔界の貴族であり、入間を気に入って自身の孫として育てようという荒唐無稽なことを考えます。

入間はサリバンが理事長を務める魔界の学校に入学しますが、人間であることがバレてしまうと悪魔に食べられてしまうかも?

そんな危機と隣り合わせな学園生活を入間は知力・体力・時の運で乗り切れるのか…(笑)?

最弱系主人公が有能な仲間に出会いつつのし上がってくギャグ・コメディー作品というのは漫画だと『とっても!ラッキーマン』とか『カメレオン』とかいくつかありますが、私にとっては何気なく観始めてなんとなく目が離せない作品になっています。

作画面でも決して「超絶作画」とかではないですが作風には合っていると思うので、私は観ていて特に気にはならないです。ただ、こういう感じが苦手な人というのもいるとは思いますけれども…。

2020.3.9追記:
最終話まで視聴終了。それほど嫌味でない範囲で軽くハーレムラブコメなどを交えつつ、終始安定して面白かったと思います。けど、良くこの原作を見つけてアニメ化しようと思ったな(笑)。

最終話Cパートで何やら不穏かつ尋常でない雰囲気を漂わせつつ、しっかり続編制作のアナウンスもあったのでこれはこれでアリですね。続きを楽しみに待っています!

投稿 : 2025/03/01
♥ : 34

57.5 2 チャンピオンで仲間なアニメランキング2位
モブから始まる探索英雄譚(TVアニメ動画)

2024年夏アニメ
★★★☆☆ 2.7 (94)
238人が棚に入れました
モブな男子高校生の成り上がり英雄譚!ステータスも低くいわゆるモブキャラである高校生・高木海斗は、日本に現れたダンジョンで毎日スライムを狩り、クラスのマドンナである幼馴染に憧れながらせっせと小遣稼ぎをするふつうの探索者だった。ある日そんな彼の前に、見たこともない金色のスライムが現れる。困惑しつつも倒すと、神話の存在を呼び出せるサーバントカードと呼ばれる時価数億の激レアアイテムが!!覚悟を決めて召喚するとそこにはこの世のものとも思えぬ美しさの戦乙女(ヴァルキリー)が現れ――。モブな探索者から成り上がれ! 現代バトルファンタジー開幕!
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

【評価辛目】ダンジョンのエンタメ化がリスク警戒心をバグらせる?

原作小説はweb版、ラノベ版共に未読。コミカライズも未見。

【物語 2.5点】
量産型の異世界転生物?と思いきや、舞台は現代社会。
ダンジョンの方が現世に出現したことで、ダンジョン攻略文化が根付いたパラレルな日本にて、
万年スライム狩りのモブ探索者である主人公少年が、激レアサーヴァントカードを入手し、
戦乙女シルフィーを召喚することで、ダンジョン深層へと足を踏み入れていく。

クオリティだけ見ると初回で視聴切る内容だったのですが、
私がズルズルと完走してしまったのは、
この世界におけるダンジョンの位置付けの異様さと言いましょうか、シュールさと言いましょうか。

ダンジョンの魔物は攻略に来た現代人をガチで殺しに来ていますし、
実際、主人公の高校生少年が憧れる学園の“マドンナ”の父親は、
ダンジョン探索中に失踪しており、
マドンナは主人公少年が危険なダンジョンに行くことを良しとしていません。

にも関わらず、この世界の人々は老若男女誰もが、
放課後ちょっとカラオケにでも行くような感覚で、
気軽にダンジョン探索を楽しんでいる。

如何にレアアイテムで一攫千金のチャンスもあるとは言え、
とかくリスクに過剰なアレルギー反応を示す現代社会が、
身の危険を顧みないダンジョン探索を許容するというのが、
私には腑に落ちなくもあり、どういう仕組みなのか気になる点でもあり。

人々のダンジョンに対するリスク警戒心を和らげたのは、
ダンジョンのエンタメ化でしょうか。
主人公が通うダンジョンは周辺に遊戯施設も有しテーマパーク化。
アトラクションの一種みたいにダンジョンを取り扱うことで、人々の感覚を麻痺。

さらにはダンジョン探索者の奮闘を題材にした人気ドラマが制作されたり、
テレビのニュースもダンジョン探索隊を英雄視して取り上げたり。
メディアによるある種の洗脳も、ダンジョンのリスク許容に貢献。

この辺りは、我々の社会における自動車などと似ているかもとも思いました。
現代日本でも事故で毎年2000~3000人の命を奪っている自動車ですが、
CMやモータスポーツ等で、車はカッコイイとのイメージ刷り込みが成され、
今日もドライバーたちは制御を失えば吹っ飛んでいく金属の棺桶に乗り込んでいるみたいな。


以上、長々と屁理屈をこねて来ましたが、
ハッキリ言って、多くの視聴者にとって、こんな物は興味深い視聴動機にはなり得ない、ツッコミどころw

基本設定から、ここまで紙幅を費やさねば、擁護できない時点で、
基準点3.0点から上乗せできる要素はないわけですが。

今回、私が、さらに基準点を下回ったのは、終盤の展開。
モブ主人公が英雄に憧れる気持ちを抑えられずに、ダンジョンに立ち向かっていく。
ダンジョン探索に懐疑的なマドンナともちゃんと向き合う。
といった感じで、主人公少年が作品テーマの真正面から問題を解決するかと思いきや、
{netabare} パーティメンバーの不治の病を治癒する方法を探る{/netabare} ために深層に向かうという、
脇道からなし崩し的にダンジョン探索継続が強行されたこと。

流されるからこそ主人公はモブなのでしょうが、
ダンジョン探索者の芯の部分まで他力本願なのは、私にはちょっと頂けませんでした。


それでも私が完走できたのは、シリーズ構成・筆安 一幸氏との相性としか言いようがありません。
TVアニメ版『邪神ちゃん』、最近はTVアニメ版『シャンフロ』などでも お世話になって来た同氏の構成。
道中、退屈する回があっても、何故か居心地が良くて許せてしまうんですよね(苦笑)


【作画 1.5点】
アニメーション制作・月虹

かねがね私は各所で、ダンジョン物でモンスターデザイン、作画に気合を入れない作品はダメだと申し上げておりますが、
本作はダメでしたね~。
単純に生き物を巨大にしただけの物体など、もはや魔物でもモンスターでもないんですよ。

ある階層で、出てきた敵が単なる{netabare} 巨大なG{/netabare} だった時はやる気あんのかー!
とテレビに殺虫剤噴射しそうになりましたw
まぁ、逃げ惑うシルフィー&ルシェ、ちょっとだけ面白かったですが。

あと、脱線しますが、モブ主人公の殺虫スプレー二刀流、モブ感半端なかったですねw


ここまでならまだ作画2点台なのですが、
今回1点台に沈んだのは、第7話「青春のオープンキャンパス」

パーティメンバーの女子3人が通う大学を舞台にした日常回なのですが、
この回、なんと主人公少年グループとマドンナ、女子3人の他に、オープンキャンパス見学者が一人もいませんでしたw
学生まで含めても、主人公らの所にボールを蹴り入れてしまったサッカーサークルの4人のみという閑散ぶり。
主人公がこの大学に合格できるか以前に、
私はこの大学、人気なさすぎて閉鎖にならないかが心配ですw

何か描こうと頑張って絵が崩れたまでなら、まだ2点。
が、そもそも描く気がないのは一線を越えています。
黒山でも、へのへのもへじでも何でも良いから、何か置いて欲しい。
それすらもできないなら、こんな日常回なんて放送休止でいいですから。

悲痛な作画トラウマと共に評点1.5で。


【キャラ 3.0点】
主人公のモブ男子高校生・高木海斗。

“マドンナ”葛城春香とは幼馴染で、海斗自身は鈍感で気付いていないようですが両想い。
のみならず、幼女な出で立ちのレアサーヴァントを次々と引き当てたり、
美人な大学生令嬢パーティとお近づきになったり。

優しいくらいで取り柄のなかった少年が労せずしてハーレム状態になっていく、
この手のストーリーにありがちなキャラ相関図。

本作のある意味凄いところは、好いた惚れたの理由を詳述する気がほぼ無い所。
それどころか、幼女サーヴァントの従属といったレアな出来事が続くのは、
主人公が引き寄せ体質だからとの開き直りすら見せる。

ダンジョン探索において運(LUCK)は重要ですし、
取って付けたような理由で、男女関係を深堀りしても、墓穴を掘るだけなので、
安全策という意味では無難なのでしょうが。

主役がこれでは、例えサーヴァントがロリロリで萌えても、
私には基準点が限界ですね。

ただし、売れば10億円にもなると言うレアカードを、
あっさり召喚で消費して、探索者として飛躍のキッカケにしてしまう。
主人公の冒険者気質と言いましょうか、金持ちにはなれない小市民気質と言いましょうか。
その純朴さは自分には無いものだと感心はしました。


【声優 3.5点】
主演・高木 海斗役の保住 有哉さん。
抑揚をセーブして小物感を出したりするナヨナヨした演技で、
見事なモブムーブを好演出。
海斗くんが勇者だとは思えなくても、モブじゃないと疑う人はほぼいないでしょう。

その他、キャストは中堅、新人が混在する、若手育成型の布陣。
CV.青山 吉能さん率いる女子大生3人組の中で、
田辺 光梨(ひかり)役の 辻森 梓咲(あずさ)さんは本作が初レギュラーの新人。
魔法詠唱の迫力などには、まだまだ課題があるのかなと感じました。
もっとも、ひかりんは{netabare} 病弱キャラ{/netabare} なので塩梅が難しかったのもあるでしょうが。

そんな中、私に癒やしを提供したのはサーヴァント・シルフィー役の花澤 香菜さんのロリ幼女ボイス。
いつも通り、主人公がスライムを倒しただけなのに「流石です!ご主人様!」と褒めそやす。
何でも肯定する甘々ボイスに身を委ねていると、
今日一日、誰も褒めてくれなくても、俺、十分頑張ったんじゃないか?
と錯乱して救われた気分になりますw

後に召喚されたルシェリア役の相良 茉優さんの自己顕示欲強めのツンデレ幼女ボイスも、
ざーさんの甘味成分を中和する辛味といった感じで美味でした。
流石は『ニジガク』かすみんの中の人です。

中盤お二人の幼女ボイス供給が途絶えた時は、私もほぼ心が折れかけましたw


【音楽 3.5点】
劇伴担当は井内 啓二氏。
英雄譚を盛り上げる勇壮なサウンドについては『ダンまち』などでも定評がある同氏。
が、作中目立ったのは、次回予告でも使用された長閑なマーチ。
ダンジョン戦闘が続く中、むしろマーチを流す。
これはこれで和みますが、ちょっともったいない気も。

OP主題歌は天月-あまつき-「Up Start」
力強い男性ボーカルが冒険心を煽るアップテンポナンバー。
結局、私が本作で一番、冒険を感じたのはOP聴いている時だったのかなと(苦笑)

ED主題歌はMay'n「ストロボ・ファンタジー」
シルフィー視点を重視して制作された一曲。
EDアニメの成人モードのシルフィーとルシェ。
本編でも見たかったなぁ~(遠い目)

May'nさんは挿入歌「戦乙女の歌」も提供して、
戦闘シーン盛り上げに一役買っていましたね。

後半には、もう一つのED主題歌・SMILE PRINCESS「MOVE ON BABY」も登場。
冒険も佳境に入って、逆にMONACA提供のユルユル電波ソングで緩めて来る。
これもある意味、作風に合った選曲なのかもしれません。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 14

大重 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

1話に全振りされると1話切り勢としては困ってしまうな

1話 4.1 現代ダンジョンもの。作画が良好でキャラに共感できるので十分面白い
現代ダンジョンものですね。
なろうか… と警戒して見ましたが、いや結構良いですよ。
私は気に入りました。

まず作画。十分良好ですね。絵柄も良く、主人公も格好良いですし、ヒロイン達も可愛いです。
アクションは今のところは殺虫剤かけてるだけですが、まあ魔法の演出なども十分では。

で、内容ですね。内容も気に入りました。

主人公はヒロインの父にあこがれて冒険者を目指していると。
なろう系にしてはしっかり目的が描かれていましたね。

超レアなサーヴァント召喚カードをたまたま手に入れて、そこから始まる出世話という感じですね。
レアアイテムをたまたまゲットするというのは、誰にでも起こり得て、誰かに起こり得るものなので、チート能力をゲットする理由として全く問題ないのでは。
理不尽感は無いです。
主人公はスライムを倒し続けて2年、1000匹狩り続けていたわけですから、ちゃんと努力もしていましたからね。

このレアカードは売れば10億円。現代物だから価値がわかりやすいですね。10億あれば大抵の人の生涯年収を上回っているわけで、人生上がりみたいなものです。
それを自分で使うか、売るか、しっかり悩んだ上で、自分で使うと選んだ。

憧れを優先したわけですね。
もちろんそうしなければ始まらないわけですが、主人公の選択の結果としてチート能力を得たわけですから、これもいいかと。
10億円分の課金アイテムだから、強力なのも当たり前ですし。

ダンジョンができて冒険者は高額収入を得たり英雄として評価される世界観なので、最高に価値のあるアイテムが10億というのも私は納得しました。

で、シルフィーが登場した時に幼女でがっかり、という対応も良いと思いました。
幼女だヒャッホーと喜ばれたら流石にドン引きですし、普通に頼りなさそうに思えますよね。カードのイラストと違うし。
だからって10億でこれかよ、みたいな見下した態度は一切とらず、庇護対象とみなしてちゃんと優し接して、実際戦わせたら自分より遥かに強いから、逆に女神として敬意を払ったり…。

なんか、すごくいい感じの主人公です。
自分もそう思う、という感じの自然さがあります。

主人公が気に入ってしっかり共感できたので、ここからの出世街道を楽しみに見ていきたいと思えました。

今期はいい感じのなろう系が多くないですかね? こうやっていい感じなら、なろう系は本来好きなジャンルなんですよ。
こうして楽しめるなら嬉しい限りです。

2話 3.7(作画減点)現代ダンジョンもの。作画が良好でキャラに共感できるので十分面白い→2話で作画崩壊とか…

作画酷い… いや2話で作画崩壊ってどういうこと?

ありがちなのは、8~11話あたりね。このあたりで力尽きるのは、まだわかる。で、最終話だけちょっと頑張ったり。
また途中のグロス回だけおかしいとかもよくある。
最初から力不足なら1話から作画崩壊と言われる場合もあるけれど。

でも2話って。
そのあたりって最初に納品しておくんじゃないの?
そんな早く崩壊するなら期をずらすなりなんとかしてくれ。

1話でこの作画だったら切ったんですが…。
どうなんでしょうね。おかしいのはここだけで、今後マシになるのでしょうか。今後どんどんひどくなる可能性もありますかね。
かなり不安です。

全話感想 
うーん、まあクオリティ低かったですね。
1話に全振りしたのか以降作画は低調で、これならあまり見る必要は無かったです。
1話切り勢からすると、1話に全振りして高クオリティ、以後グダグダってのは本当に困ります。
2話以降の品質が見えていたら1話切りできたのに…。

とはいえ、本気でつまらないなら2話以降でも切れば良かったのですが、一応、本気でつまらない、まではいかなかったんですよね。
いやどのアニメもそれなりに面白い部分はあるので、当然かもしれませんが。

なろう系ってのは基本的には好きな話なんですよ。
現代にダンジョンができてそこを探索して成り上がっていく話、普通に好きです。

クオリティが低すぎて楽しめないのが問題なのであって、ほどほど楽しめるなら、好きなタイプの話はできれば見たいのです。

本作は一応主人公の動機が悪くなく共感でき、普通に冒険している話なので普通には見られる。
主人公は馬鹿ですけど、単に馬鹿なだけで不快では無いですからね。

だから、見ようと思えば見られる作品でした。なので最後まで見ちゃいましたが。
ヒカリン助かって良かったね、程度は思いました。

でもまあクオリティは低く、クソアニメだと言われていても否定する気は全く無いです。


後、Web原作、コミカライズも見てみました。
Web原作は… 案外悪くないですね。テンポ良くサクサク見ることができました。ただこれくらいでそこまで人気が出るのかは不思議でしたが…。
でもサクサク読めるだけで実はクオリティ高いってことなんですよね。
なので評価されたのもわかる話です。

しかしコミカライズはクオリティ高い。非常に良かったです。
でも設定や展開などかなり改変していて、それでぐっと面白さが増していると思いました。
アニメ化したのはこっちの功績が大きいのでは?

近年、なろうのアニメ化は多いですが、コミカライズで人気を博してアニメ化って例も多いと思うのですよね。

コミカライズでずっこけたけどアニメ化したってケースありますかね。
後で考えてみよう。

だというのに、原作→コミカライズ→アニメ化 ではなく
原作→コミカライズ
原作→アニメ化
という流れしか、基本的には無いというのは本当にどうなんでしょう。

それって一番の功労者である、コミカライズの実績をなくしてしまうのでは…。

本作もコミカライズのクオリティが高いですし、
誰も僕の世界を… もコミカライズは面白いのにアニメはゴミだったり、なんでコミカライズをちゃんと生かさないのかなー?

他は仕方ないですが、チー付与だけは絶対にコミカライズ版をアニメ化して欲しいものです。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2

青龍 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

コミカライズを救いたい!

海翔による原作小説は、「小説家になろう」からHJ文庫(ホビージャパン)で書籍化(既刊10巻、原作未読)。HJネット小説大賞2019受賞。
てりてりおによるコミカライズが『どこでもヤングチャンピオン』(秋田書店)で連載中(既刊4巻、既読)。
アニメは全12話(2024年)。監督は、『インフィニット・デンドログラム』、『アカメが斬る!』などの小林智樹。制作は、『異世界ワンターンキル姉さん』、『魔王様、リトライ!R』などの月虹(以上、Wikipedia参照)。
(2024.12.10 投稿)

アニメの放送前に「アニメ化決定!」のパワーワードにまんまと乗せられて、コミカライズを読んでいたのですが、コミカライズは展開が結構ハチャメチャで面白かったんですよ(※この展開から気づくべきだったか…)。

それで、最初は期待しながら観ていたのですが、もう2話くらいで「あれー、これ俺が読んでたコミカライズの内容と全然話が違うじゃねーか、一体俺は今まで何を観せられていたんだ…」と(笑)

コミカライズは、主人公(CV.保住有哉)に召喚された二体のサーバントである、ヴァルキリーのシルフィー(CV.花澤香菜)と悪魔のルシェリア(CV.相良茉優)が主人公からの寵愛を独占しようと(※元々の存在が善と悪なので全く反りが合わない)、物語の進行そっちのけで、お互いに手段を選ばない壮絶な闘いをひたすら繰り広げていきます(※個人的には、この展開がとても好き)。

アニメだと幼馴染との話や女の子たちとパーティーを組む話がメインになっていて、アニメ勢にとっては、こいつ何言ってんだってレベルの話でしょうけれど(笑)、コミカライズだと「ルシェリアのヤンデレ具合」がいいんですよ!

コミカライズの巻末で、コミカライズの作者が自由気ままに描いているのに許してくださっている原作者様には本当に感謝しています的なことを書いていたので、原作小説と違うんだろうなあとは思っていたんです。

でも、そうはいっても社交辞令も入っているだろうし、コミカライズというからには原型をとどめないほど改変することもないだろうと内心思っていたのですが、本当に思いっ切り違ったよう(笑)

アニメは、原作小説を読んでいないので原作小説準拠なのかどうかもわかりませんが、少なくとも同じ登場人物が出てくる別の話かと思うほどコミカライズと内容が違います。
しかも、コミカライズは、物語がほとんど進行せず、ひたすら二体のサーバントが主人公を巡って殺し合いを続けていきますが、個人的には、コミカライズの内容をアニメ化した方が良かったんじゃないかと思うくらいにハチャメチャで面白かったです。

というわけで、どういう経緯でアニメ化されたのか、なぜこうなってしまったのかについて私には知る術もありませんが、個人的にコミカライズを救いたくなったので、今さらではありますがレビューを書いてみました。

アニメ酷評の逆風にも負けるなコミカライズ!(何のレビューだ(笑))

投稿 : 2025/03/01
♥ : 3

71.2 3 チャンピオンで仲間なアニメランキング3位
NOMAD メガロボクス2(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (93)
324人が棚に入れました
もう一度、夢を生きる―― 肉体とギア・テクノロジーを融合させた究極の格闘技“メガロボクス"。その頂点を決めるトーナメント“メガロニア"に、ギアを着けず生身の体で挑んだボクサー“ギアレス・ジョー"。最下層の地下リングからたった三か月で頂点へと駆け上がり、奇跡の優勝を遂げた伝説のチャンピオンの姿に人々は熱狂し夢を見た。しかし、それから7年後、“ギアレス・ジョー"は再び地下のリングに立っていた。傷だらけの体にギアを装着し、自ら“ノマド"と名を変えて……。

声優・キャラクター
細谷佳正、斎藤志郎、村瀬迪与、安元洋貴、宮内敦士、小林親弘、森なな子、鈴木達央、田村真、落合福嗣、れいみ、観世智顕、種市桃子、神戸光歩、内藤有海
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

1期より好きでした。

ギアという機械を使ってのボクシング、メガロボクスが題材のアニメの続編。
一期結構綺麗に終わってたのに続編大丈夫かと思って一気見したけど、一期より良かったように感じました。

{netabare}
試合に重点が置かれていた一期とは違って2期は人間ドラマに重点が置かれています。
2期に関しては一切退屈せず最後まで見られました。

良かったのがキャラ魅力。
2期から登場するキャラ3名、チーフ、マック、リュウも一期からのキャラ、特にサチオ、全員良かった。
全員何かを背負って戦っているというのが良かった。
そして、一期のジョー(正確には一期最終回)が色んな人の原動力という...。

チーフと出会った主人公が自分を見直して、元の場所に帰ることを決意し、その場でリュウやマック、サチオとの出会いを通じて色々変わっていくという構造が良く練られていたと思う。
その辺りの描写が丁寧で良かった。
リュウやマックの心理描写も相当うまかったと思う。

1~4話のチーフの話は上でも書いた通り、主人公にとっての転換点となっていて良かった。不法占拠している地区を正式に買い取るために、メガロボクスで金を稼ごうとするチーフの話。
移民たちからも、あいつは嘘つきだと思われていてもほぼ一人で戦うチーフはかっこよかった。チーフの子供がそんなチーフに感化されて、行動を改めるシーンとかも良かったと思う。
ジョーも自身もそんなチーフを見て、元の場所に変えることを決意するのが良かった。

リュウはチャンピオンであるにもかかわらず、ちゃんとジョーを倒してないことを気にかけていて、謙虚だったのが良かった。
その上でのジョーVSリュウの練習試合はかなり良かった。
最初の方は圧倒されていても、中盤からだんだんとリュウに拮抗するようになっていてほんとに熱かったし、そこでリュウが今のジョーを認めるシーンが良かった。
リュウがケガした後のユーリとの話も良い。
ユーリが、リュウが大きなケガを負うことになった間接的原因は自分なんじゃないかと責任を感じているところに、リュウが自分で選んだ道だから
責任を感じなくていいと言うシーンはほんとに良かった。
リュウが結局どうなったのかは知りたかったけど、そこは視聴者の想像にお任せしますなのかなぁ。某ウマ2期のラストみたいな風にして終わらせても良かったのに感はないこともない。

マックはこの作品で一番かわいそうなキャラ。
変な科学者にBESという謎の機械を脳内に埋め込まれ、それの故障によりたまに自我を失うという。
BESの正体に気づき途方に暮れながらも、最終的にジョーとの試合を決意するのもかっこよかったし、メガロボクスを大切にしながらも家族のことを一番に考えるのもカッコ良かった。ハチドリの歌が出てくるのもこの辺だけど良かったかな。あの症状ボクシングを引退すれば治るのだろうか。

チーフやマック、リュウの話も当然いいのですが、何より最終回が良かった。
あの最終回は賛否ありそうだけど、自分は最高の最終回だった。
最終回はマックVSジョーのエキシビジョンマッチ
脳内に危険な危機を埋め込まれてたり、薬の副作用で二人とも長く戦うとまずい状況。
だから、試合がある程度進んだところで双方タオルを投げる(=降参)
最初はもっと熱い戦いが見たかったのに...と思ったけど、よくよく考えると、そういう展開へのアンチテーゼなのかなと。
こんな危険な状況で戦うことが美化されているのはどう考えてもおかしいし、時には諦めも必要ということを示したかったんじゃないかな。
なかなか見ない展開だったが素晴らしかったと思う。
ハチドリの歌の伏線をしっかりと回収していったのも良かったし、
ほんとに綺麗にまとめられていた最終回だった。

{netabare}
1話
ギアつけてるんかい。
雑魚相手に名前を変えて地下で無双しまくってる主人公w
ばれてるじゃねーかw
言い回しがかっこいい。

2話
歌詞なしOP多いな。ほんと治安が死んでる。
ユーリは登場するんだろうか。
チーフもかわいそうなキャラだな。
移民問題もテーマになってるのか。
何の薬なんだ。

3話
2期、ジョーは戦わないのか?
チーフ可哀想。殺したってどういうことだ?
目を潰したって意味でいいのかな?
せこい戦法w こいつらは移民じゃないのか。
今のところ1期より面白い。

4話
ジョーがここまで肩入れする意味が分からないけど、チーフに同情したということかな?
尊敬されてたからか?
わざとファール展開はちょっと萎えるなぁ。
殺されたか? チーフの話ここで終わり?
バッドエンドともハッピーエンドともとれる終わり、良かった。

5話
これ1期から10年ぐらいたってる?
さちお強い。強くなかった。
結局南部はどうなったんだ?
南部ってもう死んでるのか? 
ここまでで登場してた気がするけど回想?

6話
10年どころじゃなさそう。
5年しかたってないのかよw
めっちゃ成長してるように見える。
ほんと治安が死んでるな。
病院かリングどっち行った方が良かったかって言われると微妙だな。
結局また八百長なのかよ。

7話
ユーリ出てきた。今回のライバルキャラ、普通にいい奴で良かった。
マックもいいキャラだ。
一期と違って相手に好感が持てないということがない。
熱い試合。リュウとジョーが拮抗してて面白かった。
キャラ面において一期より上回ってる。
キャラがいいとやっぱり試合もめっちゃ面白い。

8話
これ脳チップの開発者なんかあるのかなぁ。
なければいいが。オーバーキルじゃねぇか
結局あの開発者は黒?

9話
やっぱり黒かぁ。けど言うほど言ってることおかしくもないか。
あの一期最終回の試合が結構核になってる2期

10話
2期試合に重点はあんまり置かれてないのかな? ここまで試合という試合をしてないね。ユーリとリュウの話も良かった。
選んだのはユーリじゃなくてリュウの方だから責任を感じなくていいという話。
ええ...サチオ辞めちゃうのか。

11話
ノマドのときはギアを付けてたのはそういう理由もあってなのか。
このアニメで初めて治安のよさそうな街を見た気がする。
チーフの話いらなくねって思ってたけど、チーフとの出会いが主人公にとっての転換点になってるのかな。
チーフのギアを付けて戦う意味は分からないなぁ。
ハチドリの話は何を表してるんだろう。

12話 
マックを表してるのかなぁ。

13話
ギアレスジョーとは別だって言いたいのかな。
クズ佐久間。タオルって投げたら降参って意味なのか? 
試合ワンパじゃなくて面白い。 
ここまで試合分めっちゃ熱い試合。
タオルは予想外だなぁ。
まあいい試合だし悪くはないのかな。
冷静に考えで場こういう状況では戦わないのが正解なんだろうけど。
ハチドリを回収してくれたのも良かった。
{/netabare}

{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

高クオリティの蛇足

[文量→大盛り・内容→感想系]

【総括】
ボクシング漫画の金字塔、「あしたのジョー」が「原案」となったシリーズの第2期。

「原作」ではなく「原案」てのがポイントで、原作組なら、原作と重ね合わせながら観ることができ、原作を知らなくても、新しい作品として楽しめると思います。

作画クオリティは間違いないです。雰囲気的には、「男くさい」アニメで、個人的には好きな感じ。

ただ、、、ということで、レビューでは本作を誉めつつも、思ったことを素直に書きたいと思います。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まず大前提として、「本作はかなり面白かった」です。

原作漫画、BOOK・OFFで全巻買っちゃいました(笑) ただ、まだ読んでいないので、ニワカの知識でごめんなさい(間違いあったら指摘して下さい)

まず、このアニメは、1期までが力石戦までのオマージュで、この2期は、ホセ・メンドーサ戦までのオマージュなのでしょう。

まあ、アニメしか観ていない自分には、その辺は関係ないとして。

1期と2期。共に素晴らしいクオリティであることに違いはないが、大きく「テーマ」が変わっていた。

1期は、「人間の力の証明」。己の拳ひとつに懸けるボクサーの、不器用な生きざま。昭和のヒット作を、「普遍的な面白さ」と捉え、現代のクオリティで焼き直した時、イマの人々の心を撃つのか。そんな、実験的な野心を感じた。

2期は、「戦う理由」。ボクサーは、身体に痛みをため、苦しい減量と厳しいトレーニングを経てリングに立つ。一部の選手を除き、莫大なファイトマネーがあるわけではなく、正直、様々なスポーツの中で最も「割りが合わない」。つまり、それぞれに「戦う理由」が必要だということ。

本作においてジョーは、「戦う理由」を探していた。

そして、紆余曲折を経て見つけた「戦う理由」は、「思いを引き継ぐ」ため。過去から現在へ、現在から未来へ。

ジョーはラストに、チーフのギアを付けることを決断する。それは、「身一つで戦いたい」という己のプライドより、「チーフの思いを引き継ぐ」ことが大きいということの証明だ。

1期がギアを脱ぐ物語なら、2期はギアをつける物語。凄く綺麗に物語が流れている、、、気はするのだが、それでも、私は言いたい。

「1期で終わっておけば良かったのに」

前作は個人的に凄く好きで、終わり方もキレイだったと思う。「あしたのジョー」のキャラ設定と美学だけを生かした、オリジナルストーリー。リメイクアニメの新たな可能性を見た。

本作のやりたいことはよく分かるけれど、まず、「ギアが必須ではない」。1期は「人間の力」の対比として、「ギアの力」が必須であり、同時に、昭和と現代対比にもなっていた。

が、「思いを引き継ぐ」は、ギアであっても出来るけれど、ギアがなくても追求できるテーマだ。だからこそ、「なぜ戦うのか」を自問するマックやジョーを観ながら、「なぜ(2期を)作るのか」を考えてしまった。

意図したかは不明だが、2期が1期を否定する展開だったことも大きい。過去の否定は成長を表す手段が、その過去自体を好きな立場からすると、否定されても困るよな、と。

どうやら私は、本作について大きく勘違いしていたようだ。

本シリーズの分岐点となった、「南部氏の死去と、それに伴うジョーの試合」だが、「ジョーはなぜ試合を受けたか」ということについて、11話で「おっさんが死んでも、何も変わらないという希望の灯火を、番外地に灯したかった」という趣旨のことが、ジョー本人から語られた。

私はてっきり、「ただ最期にもう1度、おっさんと戦いたかった」だけなんだと思っていた。つまり、ジョーのワガママ。南部のおっさんが死ぬことを認めたくなかったし、南部のおっさんにも戦ってほしかった。

私はジョーを、もっと純粋な子供として捉えていたが、どうやら、打算、とまでは言わないが、子供達の未来を守る計画を練ることができる大人に成長していたらしい。それが、嬉しいような、寂しいような。それに、前回のハッピーエンドのまま、終わって欲しかった気持ちもあります。

これで、本作が物語として破綻していれば、容赦なく酷評して評価下げるんですが、悔しいことに、本作は本作でちゃんと面白いし、成立しているんですよね。

本作のもう一つのテーマ「帰る場所」。

昔ある記者が、(歴史上最も偉大なF1レーサーの1人である)アイルトン・セナに「最強のレーサーは誰か」と質問したら、セナは、「それは君達だ。速く走るのはエキサイティングだが、デンジャラスだ。人生という長いレースを完走できる真の勝利者は、走らないもの達だ」と言ったらしい。そしてその2年後、実際にレース中に命を落とした。

本作は、ジョーがボクシンググローブを置くための物語。「明日のジョー」では真っ白な灰になるまで戦ったジョーが、健康な身体と心のままリングを降りる。

命つきるまで、燃え尽きるまで戦うことが正しいのか。次の人生のために潮時を感じ、余裕をもって戦いを終えるのが正しいのか。

それは誰にも分からない。いや、どちらにせよ、「戦った漢の選択」だ。それを周りは尊重すべきだと思う。

レビューの中盤で私は、「ジョーは戦う理由」を探していたと書いたが、全話を見終えた今、「ジョーは戦いをやめる理由」を探していたのだと気づいた。

そう考えると、原作との違いを打ち出した、本作にも大きな意味はあるのだろう。

とはいえ、やっぱり「メガロ」である必要なんてなくて。マックが主人公なら「メガロ」の意味はあるけれど、ジョーは最後までギアレスで良かった気がするし、無理矢理ギアを着けている感しかなかったかな。

ということで、負け惜しみを込めては「高クオリティの蛇足」というレビュタイをつけてみました(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆


2話目 ☆


3話目 ☆


4話目 ☆4
あら? 評価消えてるな。チーフ、やはり死んだか。ハチドリ、クリキンディを思い出す。

5話目 ☆3
難しいとこだよな。死に際って。でも、南部さんなら、一緒に戦いたそうだけどな。

6話目 ☆4
勝敗云々ではなく、ただ、オッサンと一緒に戦いたかっただけ。

7話目 ☆4
男のためのアニメ(笑)

8話目 ☆


9話目 ☆3
意識が飛ぶと、機械に意識をのっとられる的なやつかな。

10話目 ☆3
しかし、戦わないよな(苦笑)

11話目 ☆3
戦った理由、そっちだったか。

12話目 ☆3


13話目 ☆4
帰るための戦い。余裕のあるタオルで終わるボクシングか。

{/netabare}

投稿 : 2025/03/01
♥ : 17

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

もう一度、夢を生きる

この作品は、2018年の春に放送された「メガロボクス」の続編に位置する作品です。
物語の内容に繋がりがあるので、前作未視聴の方はそちらからの視聴をお勧めします。


もう一度、夢を生きるー
肉体とギア・テクノロジーを融合させた究極の格闘技“メガロボクス”。
その頂点を決める大会“メガロニア”に、
ギアを身に着けず生身の体で挑んだボクサー“ギアレス・ジョー”。

最下層の地下リングからたった三ヶ月で頂点へと駆け上がり、
奇跡の優勝を遂げた伝説のチャンピオンの姿に人々は熱狂し夢を見た。

しかし、それから7年後、“ギアレス・ジョー”は再び地下のリングに立っていた。
傷だらけの身体にギアを装着し、自ら“ノマド”と名を変えて……。

かつて、“ギアレス・ジョー”が果たした夢。
その続きの中で人々は何を見るのか。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

「あしたのジョー」の連載開始50周年を記念する作品なので、当時のジョーを彷彿とさせるシーンが次々に展開されていきます。

「あしたのジョー」といえば、丈の天性のパンチ力に惚れ込んだ丹下段平は、彼を一流のボクサーに育てることを決意し、大好きなお酒を断ち、昼夜問わず働いて資金を工面しました。
少年院に連れられた丈のために綴った「あしたのために」から始まる手紙はあまりにも有名なエピソードです。
そして、泪橋の下に作られた「丹下拳闘クラブ」を足掛かりとして丈は羽ばたきました。

天性のパンチ力と、不屈の闘志で何度でも立ち上がる驚異的な打たれ強さには何度も感動させて貰いました。
そして丈の十八番といえば、やっぱりクロスカウンターですよね。
最強のボクサーであるホセ・メンドーサとの激闘の末、灰のように真っ白に燃え尽きたジョーがあまりにも印象的です。

この作品は「あしたのジョー」と直接的な繋がりは無いそうですが、ジョーと丹下段平から立ち位置を継いだ南部贋作の二人三脚で、ゼロから「チーム番外地」を結成し、メガロニアの絶対王者として君臨する勇利と繰り広げた死闘の数々は、否が応でも「あしたのジョー」を彷彿とさせる展開でした。

お互いの共通項は、「後先考えず燃え尽きるまで最強のライバルと死闘を繰り広げること」なのですが、本作はこれまでと立ち位置が異なっていました。

物語はジョーが何もかもを失って挫折を繰り返し、地下メガロボクスを転々としながら底辺まで落ちたところから始まるのですが、様々な人との出会いから自分のやるべきことと、自分の在り方を俯瞰するようになりました。
すると自ずと言動も変わるのは言わずもがなですよね。

自分の本能のままに生きるのが「人間らしさ」というなら、本作のジョーはこれまで以上に「人間っぽかった」と言えるのではないでしょうか。
そして、この結末こそジョーの真の結末だと思いました。
元来、面倒見の良さは感じていましたから…

だから、これまでの作品の様に「燃え尽きた感」はありませんでしたが、結果オーライなんだと思います。
だって、自分の中で優先すべきものが変わった…というより、ようやく優先できるようになった、という言い方の方が合っているかもしれません。

オープニングテーマは、「The theme of the NOMAD」
エンディングテーマは、「El Canto del Colibrí」
どちらもmabanuaさんによる楽曲です。

1クール全13話の物語でした。
もし前期を視聴したなら是非この作品も視聴して欲しいと思います。
もしかすると、これが「あしたのジョー」の描かれなかったラストに帰結するのかな…なんて勝手に思っていますけれど^^;
しっかり堪能させて貰いました!

投稿 : 2025/03/01
♥ : 11
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