タイムリープでシリアスなアニメ映画ランキング 2

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ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月08日の時点で一番のタイムリープでシリアスなアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

89.1 1 タイムリープでシリアスなアニメランキング1位
劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ(アニメ映画)

2013年4月20日
★★★★★ 4.1 (2606)
13629人が棚に入れました
「狂気のマッドサイエンティスト」を自称し、いまだ厨二病をひきずる大学生・岡部倫太郎。秋葉原の片隅、「未来ガジェット研究所」で偶然、過去へと送信できるメール「Dメール」を発明してしまったことから、彼とその仲間たちは世界規模の大事件に巻き込まれることになる。

「シュタインズ・ゲート」は、タイムパラドックスにより引き起こされる悲劇と、それに立ち向かう仲間たちの絆を描く物語である。

声優・キャラクター
宮野真守、花澤香菜、関智一、今井麻美、後藤沙緒里、小林ゆう、桃井はるこ、田村ゆかり
ネタバレ

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

大事な人がいなくなった世界。その世界を受け入れるのか、抗うのか。

STEINS;GATE劇場版。

6年ぐらい前に視聴してレビューも投稿していたのですが、STEINS;GATEのテレビシリーズを見直したのに合わせて、こちらの劇場版も久しぶりに視聴。

自分が過去に書いたレビューとだいぶ違った感想を抱いたので、こちらのレビューも書き直すことにしました。

テレビシリーズ第1作を見てからの視聴をおすすめします。

設定や登場人物たちがどのような道のりを経て、
現在に至っているかを知っている方が、
より楽しめると思います。

90分ほどの作品です。


● ストーリー
あの夏から1年後。

牧瀬紅莉栖(まきせ くりす)は、久しぶりに日本に帰ってきて、岡部倫太郎(おかべ りんたろう)達と再会した。

ラボでにぎやかに過ごし、
普段と変わらないと思っていた日常。

その中で岡部は様々な世界線の記憶の混濁に苦しんでいた。

そして、 {netabare} 世界と皆の記憶の中から岡部の存在 {/netabare}が、消えた。

何かが世界に足りないと感じた紅莉栖は、
過去へタイムリープすることを決意する。


最初の30分ほどは、ラボメンとの再会や、
おかりんの相変わらずの中二病っぷりを味わうw

こういう時間はおかりんがずっと欲しいと頑張ってきた成果だから、当たり前に思ってはいけませんね。

そしておかりんに起こる異変。
異変を感じ取り、行動する紅莉栖。

本編ではおかりん目線で物語が進行しましたが、
今回は紅莉栖目線の物語でした。

紅莉栖のおかりんへの想いとか、
ラボメンにとってのおかりんの存在とか、

いつもは中二病を冷たくあしらわれているけれど、
みんなに愛されているんだな~と感じられてよかったです。

おかりん優しくていいやつだからね。
みんなの輪の中心にいるのが似合っていると感じました^^

時間は90分でちょうどよかったです。
無駄もなく、かけ足にもならず。

本編ほどわくわくドキドキはしませんでしたが、
十分面白いと思いました^^


でも過去へ戻った紅莉栖の行動がいまいち解せない。
{netabare} なぜキスをする必要があったのか? {/netabare}

確かに強いインパクトではあるけれど、
あれ、事件でしょ?笑

映画公開時はどうだったかはわかりませんが、
現代だと大問題ですよww

下手したら悪い意味でのトラウマになってしまってもおかしくない…。
まあ、美人な女子大生が相手なら、誰にとってもご褒美になるのかしら?w


≪ デジャヴ ≫

作中で語られるデジャヴについての可能性。
別の世界線での記憶ではないかと。

でも私、これ本気で思うんですよね。

というのも、自分がよくデジャヴを感じるから。
デジャヴというか、予知夢に近い感じかな。

悪い夢を見て、
それと同じ場面が現実に起こるの。

「ああ、この後夢だとこうなるんだよね。」とその場では淡々とその場面を受け入れつつ、夢と同じことが起こらないようにただ祈る。

今まで夢の通りになったことはなく、
すべて悪いことは回避されています。

それこそ、別の未来を歩み出したみたいに。

これって、本当にただの記憶のバグなのかしら。それとも偶然?
どうも納得いかないんだよなー。

皆さんにもこんなことありませんか?

誰かとそんな話したことないけど、
私だけが感じていることじゃないと思うのよね。


● キャラクター
キャラがいいですね。

再会シーンや、みんなでにぎやかに過ごす様子を見ていて、改めて思いました^^

ツンデレ紅莉栖の可愛さや、
ロリおかりんの可愛さにやられてました(*´Д`)

ロリおかりんがイケメンでびっくりしたw
なぜ道を誤った…もったいない…。笑


● 音楽
【 主題歌「あなたの選んだこの時を」/ いとうかなこ 】

1期のOPもよかったですが、
こちらもかっこいい♪

1期のOPとは違う曲なのにシュタゲらしいと言うか、
よく合っています。お気に入り^^


【 ED「いつもこの場所で」/ 彩音 】

この曲もよかったな~。

最後に流れる曲として、余韻もばっちり^^


● まとめ
たぶん世界のどこかでタイムマシンの研究は行われていると思いますが、果たして本当に必要なものなのか。

それを考えるきっかけにもなりました。

過去はやり直せないからこそ、
人は前を向いて歩いていける。

でももし過去をやり直せるとしたら…難しいテーマです。

1期と比べるとドキドキ感は物足りなかったですが、
十分満足できる面白さでした。

ラブラブ感は増してましたね(・∀・)ニヤニヤ

ただいちゃちゃするだけじゃなくて、
いいパートナーだというのを感じさせてくれたのがよかったです^^

投稿 : 2024/11/02
♥ : 40

かおーん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

劇場版の前に小説読んだのは不運か幸運か

---視聴前---
原作ゲームもやってません。普段アニメみない自分が、室内で自転車こぎながらハァハァ(心拍的に)しながらみてアニメにはまったのがこの本編。面白すぎたこの作品の続編なら見なくては!と思ってるのですが。

子育て忙しく映画館に行けないので、12月3日のDVD発売を待とうと思ったんですが、楽天ポイントが余ってたのでkoboで小説上下巻を買ってみました。

アニメ25話(未放送?)から小説はスタートします。映画は、25話は含まれないようです。ので、25話を見てから映画を観たほうがよいでしょう。

えと、小説の内容のほうはひどいです。クドい。わかりにくい時系列を説明しようとしてなのか、、、またその解説かよ、お前は進撃の巨人のオープニングか?みたいなループを感じます。そして、文章が致命的に下手。文体にキレもなければ明瞭さもないので感情も緊迫感も、登場人物の愛らしさもなにも伝わらないという駄作。

本編では映像だけで楽しめた、あのブラウン管工房、ドクペの群れ、夏のうだつような暑さのなかに回る扇風機、妙に美味そうな牛丼、きらびやかなメイドカフェに輝くコス。
こういったものが、文章でまるで再現出来てない。というより風景描写や心理描写等の基本的な技術が抜けてる。

メイドカフェ2号店はどんな感じなのよ?
助手のタイムリープ、どんな顔してんの?それは好奇心?それとも意地?
岡部の苦しみを理解して、自分も苦しむ描写が薄いくて解らなくね?
科学者の意地と、女である自分。その表現ってもうすこし掘り下げないとじゃね?

この作者はもうすこし他人の文章を読んだ方が良いですね。

このおかげで、本編で上げられまくったハードルがガッツリ下がったので、DVDがより楽しめそうです。そういう意味で、小説から入るには意味があるかも。

「私は小説を読んだが、読んでいなかったと観測させろ。あのとき読んだ、あの本は、設定本なのだ。自分を騙せ。世界を、騙せ!」
と努力中。

映像視聴後に再度編集予定

---視聴後---
いや、まじで。小説版を先に読まない方がいいです。2ch開いてたらネタバレみちまったよチクショウ的な感じが・・・。
小説版を読んでいないと自分を思い込ませ、内容忘れた世界線に移動したつもりだったんですが、リーディングシュタイナーが邪魔をしてくれる・・・。

が、それでも楽しめました。
さすが劇場版、作画は最高です。キレイな映像で楽しめます。
この作品と、「はたらく魔王さま!」が並行作業だったとは・・・恐れ入ります、WhiteFox。

声優さんもスバラシイ。小説版ではイマイチ(いや、まったく)伝わらないクリスの感情がビシビシ来ます。アニメ制作側に愛された作品ですね!
TV版22話、勝利宣言前のタイムリープ、クリスが部屋に駆け込んでくるところに重ねてるんですねー。こういうところが小説だとまったくわからんw

今回の主役はオカリンではなく、クリスです。
岡部の追い求めたシュタインズゲート世界線を尊重し、過去改変は行わないと決める、科学者としてのクリス。岡部と共に生きていきたい乙女としてのクリス、その葛藤。そして彼女が選ぶ「選択」とは。

小説のほうが、未来でオバサンになったクリスと、バイト戦士の関係がどうだったのか、クリスオバサン騙して、命がけでタイムマシン使って、乙女クリスの願いを叶えようとした鈴羽の思いとかが書かれています。

小説版では、タイムリープ前に鈴羽が来たことの理由として、ずっと先の未来、クリスもダルも40歳だっけか?そのくらいになって、急にオカリンのことを思い出した、それでタイムマシンを作った。と説明されています。クリスはその年になって急に思い出した岡部を、やはり大切な人、なぜ忘れていたのかと思い悩み、タイムマシンを作り、封印する。それを見てられなかった鈴羽は、、、。


シュタインズゲートは最高傑作ですね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

いくつもの世界線を越えてきた彼らの物語は、ついに劇場へと収束する…

この物語は、本編トゥルーエンドの"その後"に起こる事件が描かれています。
まゆしーが死なず、紅莉栖が生きているこの世界…
たった一つの答えに辿り着くまで、岡部は幾度となくタイムリープを繰り返してきました。
タイムリープする度に精神的負荷が身体を蝕み、心がボロボロに引き裂かれながらも正解への歩みを止めなかった狂気のマッドサイエンティスト…

未来に起こるであろう最悪を回避し、みんな一同に集える世界線…
岡部が願ってやまなかった幸せな時間が過ぎている…
あの事件から1年後の世界が今回の物語の舞台です。

そんな中、アメリカの研究所から紅莉栖が1年振りに戻ってくるところから物語が始まります。
久々の再開…岡部も紅莉栖も嬉しくない筈がありません。
それなのに顔を見るなり言い合いが始まるんです。
全く…お互い素直じゃないところは相変わらずですね。

そんな中、突如、過去の記憶がフラッシュバックする「変調」が訪れます。
でも、最初は変調だと気付きませんでした。
何故なら、その様な光景は本編でも度々見かけたからです。
だからその変調は、これまでと一緒で暫くすれば元通りになると思っていました。
ですが、事の重大さを知るまでに多くの時間は必要ありませんでした。

次の瞬間、広がっていたのは違和感だらけの世界…
いつもと変わらない日常…ただし、大切なモノがごっそり抜け落ちていることに誰一人気付かず、元から何も無かったことになってしまった世界…
手に入れるために必死に足掻いた結果が代償と烙印を押された世界…
今回そんないびつな世界で一人奮闘するのは、牧瀬紅莉栖です。

元々の存在を無かったことにする…
世界線が移動したのなら可能性がゼロではないのかもしれません。
でも人の記憶って不思議…
ひょんなことから、これまで欠落していた記憶を呼び起こすことだってあるんです。
紅莉栖の場合は、マイフォークでしたけれど…

そんな世界でも強く生きる…
意志を強くもって紅莉栖は日々を過ごしてきました。
でも、川の流れのように流されて今に行き着いた訳ではありません。
固く禁じられていた過去改変まで行って現状を打破しようと懸命に足掻きました。
それでも、事態を収束できないばかりか、過去改変による精神的負荷が半端ないことを身をもって思い知らされるんです。

自分の大切を守りたくて…取り戻したいから過去に行くのに、目の前で起こるのは自分が一番見たくない惨劇の光景…
自分の無力さを思い知らされて…心がポッキリ折れない筈がありません。

それでも一歩踏み出す…
そのきっかけをくれたのは、ラボメンのデジャヴという名の優しさでした。
だって、あれだけずっと一緒だったんです。
元から無かったことになんて絶対できないんです。

紅莉栖は本懐を遂げることができるのか…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

元々嫌いじゃありませんでしたが、この劇場版で紅莉栖に対する株は右肩上がりです。
天才と言われるだけあって、普段はあまり取り乱したりしない彼女…
唯一表情を変えるとすると、彼女の琴線に触れた時に発動するツンデレ成分くらい…
でもこの劇場版ではこれまで見てきたどの作品より人間らしさ…彼女の本気を感じることができます。
そして最後の台詞の「やだ。」はトドメの一撃…
これで彼女に色々持っていかれた気がします。

主題歌は、いとうかなこさんの「あなたの選んだこの時を」
エンディングテーマは、彩音さんの「いつもこの場所で」
どちらもメチャクチャ格好良い楽曲です。
志倉千代丸さんの作る曲は私好み…ということが最近分かってきました。

上映時間89分ですが、時間を感じさせない濃密な内容に作品に仕上がっていると思います。
私にとってゼロの視聴に弾みを付けてくれた作品であると共に、視聴して良かった…と本気で思えた作品でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 26

65.9 2 タイムリープでシリアスなアニメランキング2位
あした世界が終わるとしても(アニメ映画)

2019年1月25日
★★★★☆ 3.4 (89)
354人が棚に入れました
幼いころに母を亡くして以来、心を閉ざしがちな真。彼をずっと見守ってきた、幼なじみの琴莉。高校三年の今、ようやく一歩を踏み出そうとしたふたりの前に突然、もうひとつの日本から、もうひとりの「僕」が現れる――。

声優・キャラクター
梶裕貴、内田真礼、中島ヨシキ、千本木彩花、悠木碧、水瀬いのり
ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

設定の為の設定、お話の為のお話で中身が無いうえにCGかあ

 SFはサイエンスを意識しすぎると発想が委縮してしまうので、ファンタジーや荒唐無稽な設定であっても、物語に理屈と整合性がありできればテーマ、驚き、センスなど何を描きたいのかが明確なら立派なSFだと思っています。タイムリープとか超能力がいい例です。

 本作の設定部分ですね。 {netabare}設定自体は鏡面世界のようなイメージで昔は太陽系の裏を回るもう1つの地球があって自分とそっくりな人間が…みたいな感じの作品があったと思います。それはいいでしょう。

 ただ、命のリンクですね。「二ノ国」なの?とまず嫌な予感がします。しかも一つの国は荒廃した内戦状態でここも似てますね。で片方で死んだらもう片方も死んで、それが突然死って…突然死がそんな理由で起こって世界が成立するわけないです。
 ある日突然突然死が認知されるのも変だし、そもそも死因のトップが突然死になるはずです。だって、片方の国のあらゆる死が全部こっちの世界の突然死になるんだから。

 これでは作中の地球の状況が現実の我々の世界から地続きじゃなくなってしまいます。これはSFの味わいとしていただけませんん。何よりもこれは設定から発生する「現象」であってここが荒唐無稽ではいけません。ここを考えるのがサイエンスフィクションです。

 で、実は戻す方法があるんだと言葉だけで説明されたり、敵キャラがわざわざ弱点を作ってくれたり。そもそも敵の動機も目標も非常にあいまいなので、その戦いそのものにまったく感情移入できません。で、話はやっぱり「二ノ国」そのものでしたね。どうしてあの作品の模倣をするかなあ?しかもドラマ的にはもっと薄いというか… {/netabare}

 しかも、この設定に基づくドラマに内容がないうえに、ロボット科学が並行して発達しています。この理屈が世界観の設定から導かれないといけません。本作はバトルを見せたかったからくっつけた設定でしかないです。

 じゃあ、ヒューマンドラマとしての恋愛に乗っかれるのか、という話です。いやお前らもう付き合っちゃえよ状態から始まります。デートして上手くいくかもと思ったら…ですね。いや、それは説明じゃん。はじめの30秒で見せてよ…いや、初めからそれでスタートすればいいじゃん、というレベルのドラマという名の茶番です。この恋愛劇の薄さは「永遠の831」というもう一つの類似例を思い出したりしました。

 CGですね。技術的には悪くない水準なのですが、SF、バトル表現としてはともかく、ヒューマンドラマをやらせるにはちょっと厳しいですね。中途半端にレベルが高いだけに帰って不快感に繋がっている気もします。CGならではの魅力が感じられません。

 ということで、設定と大きなストーリーは「二ノ国」でラブストーリーの部分は「永遠の831」という感じの作品です。設定の為の設定、お話の為のお話、CGの為のCGで中身は…ほぼゼロです。
 正直、なぜこういうのが作られのか不思議になるレベルで、私の主観的印象は「駄作」でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

ホロムギ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

注意!これはSFバトルアニメです。

調べたところ、本作はHuluオリジナルアニメ『ソウタイセカイ』をベースにして、世界観とその延長線上で起こるドラマだそうです。
主要人物などが同じらしいですが、続編というわけではなく、『あした世界が終るとしても』だけで完結しています。キャラの関係性が変わっていたりするようですが、大まかな内容は似ているようです。
本作だけ見ても問題はありません。



ではレビューです☆
青春ラブストーリーだと思って見始めました。

私みたいな人のために公式ページイントロダクションから一部抜粋。

【幼いころに母を亡くして以来、心を閉ざしがちな真。彼をずっと見守ってきた、幼なじみの琴莉。高校三年の今、ようやく一歩を踏み出そうとしたふたりの前に突然、もうひとつの日本から、もうひとりの「僕」が現れる――。】

前情報を一切知ることなく見始めて、始まった3Dアニメーション。
3Dのラブストーリーに感情移入できるかなと不安でしたが、そんな不安は必要がないことがすぐにわかります。
突然襲われる主人公。ぬるぬると動く戦闘シーン。
思ってたのと違うなーと感じましたが、バトルものなら3Dでもいいかと気持ちを切り替えました。勝手に勘違いした私が悪い。これはSFバトルアニメなんだ。

今調べたところ、モーションキャプチャーを用いて普通の手書きアニメなら動かないような髪や服、視線など細やかな動きが描かれているそうです。
この繊細な動きは慣れておらず、違和感を感じる方も多いと思いますので好みは別れそうですね。
アフレコでも息遣いやリアクションを多く入れているそうなのですが、個人的には日常パートにそこまでの繊細さは必要ないかなーと思います。どちらかといえば私も違和感を感じるほうなのかもしれませんね。
10年先にはこれが普通になってきている気もします。

3Dで描くバトルシーンは非常に綺麗だと感じました。
そんな戦闘シーンはキャラがアップで描かれることが多いように感じました。キャラが3Dでアップのため、迫力があるかと聞かれれば首をひねります。しかし、手書きアニメなら、火花や斬撃で手元まで描かれないようなところも、本作では指先までしっかり描かれており、キャラの息遣いが強く感じられるのです。


キャラはレムがとても可愛く・・・
間違えました。ミコです!声優が同じで、キャラのデザイン、雰囲気、双子、と共通点が多く、人気アニメを思い出すこと必至ではありますが、レムではなくミコです!
最初のころの服装が可愛かったと思います。
最後の方、なぜ着替えさせたのだパパさん!!!


物語は。。。
まぁ、近未来SFバトルです。
ちょっとぶっ飛んでるし、よくわからないところも多いですが、目をつぶって下さい。このアニメはキャラ重視です!!
最後のオチはちょっと納得がいきませんでした。



総評。
これは3Dキャラアニメだから!物語は二の次だから!
オチとか考えるな!ご都合主義で構わないじゃないか!
まぁそんな感じです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

雀犬 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

世界と中二病は終わらない

2019年1月公開のアニメ映画。
Huluで公開された『ソウタイセカイ』という作品を
ブラッシュアップして劇場アニメにしたもの。

本作はスマートCGアニメーションで制作されているのだけど、
要はフジ系列の+Ultra枠の「revisions」「INGRESS」とルックは同じ。
制作・監督は「INGRESS」と同じで
「revisions」を観ているとこの映画のCMが流れてくる。
3Dは動きの速いシーンは綺麗なんだけど、
そうではない場面ではフワついた動きが気になるんだよね。
まぁ発展中の技術ということで仕方ないのかな。

で、映画の内容ですが、公式サイトにはあまり説明はなく
2つの日本を舞台にしたアクション・ラブストーリーとしか書いてなくて
「こういう内容だとは思わなかった!」という意外性が楽しい作品だろうから
ちょっと書きづらいんだよな。

まぁ、はっきり言ってしまうとB級パニック映画の類です。
幼なじみの高校生男女の日常をニマニマ眺めるシーンから始まり、
微妙に不穏な空気を感じつつ、いい雰囲気の場面で超展開が起こり、
古谷徹のナレーションで「ここで解説しよう!」とばかりに
中二病全開の世界観説明が行われる。
この時点で多くの人が「この映画はヤべエ!」と感じるであろう。

そこからは、中学生の黒歴史ノートを
そのままCGアニメーションにしたような怒涛の展開となる。

特にラストは「THE適当」という感じで、ある意味面白い。
作品タイトルをど~んとスクリーンに大写しにして
スタッフロールが流れれば、
どう解決したのか全然説明がなくても終わりなのだから仕方ないな。
投げ槍な終わり方に反して
あいみょんの主題歌が普通にいい曲なのがジワジワくる。

と、ここまでディスっておいてなんだけど
B級映画は好物だからそれほど不満はないです。
終始半笑いで楽しく観させていただきました。
水瀬いのりさんが双子の妹キャラで好演していたので
彼女のファン(特にReゼロのレム好き)は観に行く価値があるかも。

でも感動の青春ストーリーなんかを期待していた方は
「俺はあいみょんの曲を聴くために、
1800円払って劇場に来たんじゃねえゾ!」
と怒りに肩を震わせて映画館を出ることになったかもしれない。

それにしても、
20年以上たってまだ新世紀エヴァンゲリオンのオマージュをやってる
アニメ業界は大丈夫かぁ?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25
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