セーラー服で漫画原作なTVアニメ動画ランキング 4

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早速見ていきましょう!

84.9 1 セーラー服で漫画原作なアニメランキング1位
学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD(TVアニメ動画)

2010年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (3200)
16561人が棚に入れました
ある日突然人々が生ける屍と化し、他の人々を襲うことで仲間を増やし始めた。
主人公ら生徒と教師数名がマイクロバスに乗って高校を脱出するが、この謎の疫病は想像以上の広がりを見せ、気付いた時には出くわす人間のほとんどが生ける屍という状況になっていた。
秩序が崩壊した世界で主人公達のサバイバルが始まる。

声優・キャラクター
諏訪部順一、井上麻里奈、沢城みゆき、喜多村英梨、檜山修之、福井裕佳梨、宮野真守、竹達彩奈、谷山紀章、竹内順子

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

深くとらえたら結構凄い作品じゃないか、これ?

バトルありエロありと高校生の自分には嬉しいアニメでしたw
原作はアニメを見た後に読んだんですが、ぶっちゃけアニメの方が良かったw
躍動感や周りの情景がアニメの方が良く表現できてる気がしました。
この作品で一番気に入ったのは勿論「濡れる!!」・・・ではなく(汗)物語の設定でしたね~w

何が原因か結局分からなかったけど(多分血で感染する病気)人間がどんどんゾンビ化する情景を上手く主人公を中心に描いていたと思います。
スケールが無駄にデカくてフラグ回収できでなかった点もありましたが、不思議と気にならなかったですね。

声優陣も結構豪華で満足できました。
話題になってたエロシーンも十分刺激的で(OVAはやり過ぎの感じがしましたがw)、「あのシーンをもう一度!」ってな感じになりましたw

キャラクターも皆可愛くて、良かったですね~w

まぁここまでは私にしてはベタ褒めになってしまいましたので、この作品の改善点をこれから書いていきたいと思います。

やはり修正するとしたら物語でしょうね。もうちょっと原因になっていた症状を詳しく説明して欲しかった・・・。
二話ぐらいだったかな?、音に反応するということは語られていましたが、それ以外が非常に曖昧だった。
例えば、ゾンビ化した人間は生身の人間を襲うが、ゾンビ同士を襲わない理由。彼らが音だけで判断しているなら、なおさら人間だけを襲うのは無理だと思う。
次にゾンビ化した人間が食料を食べるシーンがありませんでしたが、水、食料の摂取はどうなってるのかって点ですね。一回死んだ人間が遺伝子レベルの何かで再生して活動するってのは何となく理解できるんですが、その体を動かしてるのって結局筋肉じゃないですか。だったらそれを動かすエネルギーが必要になる筈。
だから、ゾンビ達が無意識に水や肉を食べるシーンが一秒でもいいから欲しかった!
次の不可解な点は二番目の質問と関連してますが、なんでゾンビ化すると力が強くなるの?「これゾン」で主人公の歩がゾンビになったら人間が制御しているボーダーラインを超える力を発揮できると言っていましたが、これって再生能力持ってる奴だけが言える特権じゃね?と思うんですよね。というか逆に力強くなったら消費するエネルギーが増加して、早死にするんじゃね?w

まぁ相変わらず言ってもしょうがないことばっかり書いてますが、やはりもうちょっと物語にディテールが欲しかったですね。

って今書いてて気が付いた・・・・・・・・・・・・・
なんでゾンビ化するんだろ?
エイズなんかの場合、輸血など血と血が混ざることで感染します。しかし、一話の教師見ても分かるように感染した教師は噛まれただけ。血をだらだら流してたのは教師だけでは?
なんか良く分からなくなってきたぞ・・・・。

まぁ良いや。うん。気づかなかったことにしとこ。いや、多分ゾンビが教師に噛んだ時、ゾンビの口の中にあったかもしれない微量の血液が混ざったんだろう。うん。きっとそうだ。ε-(´∀`*)ホッ

話を戻します←
ここまで書いた自分の文を読んで気付いたんですが、自分はこのゾンビ化現象を一種の病気として捉えているみたいです。
しかし、この物語が扱っているのは科学の範疇を超えた本当の「ゾンビ化」なのかもしれませんねw
すると色々納得行くし、さらにこの作品のフォーカスも違って来るかもしれませんね。

私個人としては、この作品は功殻機動隊みたいな起こり得る未来を表した作品と捉えていたんですが、本物のゾンビものと捉えると人間の恐怖と自己主張みたいなフォーカスになるんではないでしょうか。

例えばガソリンスタンドで狂った男が登場するシーン。彼は「死」に対する恐怖を狂いながらも保持していた。というより「死」が身近にありすぎるから狂ったのでしょう。
エピデミックな環境を作り出すことで人間の適応性または人間の本性みたいなものを表していたのではないでしょうか。
主人公もその例の一つ。世界が一瞬にして変化したことを理解した彼は、瞬時にゾンビを殺すことに躊躇を抱かなくなった。

まぁこのストーリーであるシンボルを表すには少々余談が多い話になっているので、ホントに伝えたいことは、今私が書いたことでもないでしょう。
多分単純にゾンビ&エロものを扱ったエンターテイメント感覚だったのではないでしょうか?

いずれにせよ、設定が独特なだけあって、色々深く考えることのできる作品だったと思いますw

投稿 : 2025/02/01
♥ : 14
ネタバレ

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

奴らから自分の命を守るため、 奴らにならないため、 全力で生きる物語です。

ストーリー

学校に通う小室 孝は幼馴染の宮本 麗に振られてしまったため、学校の非常口階段らしき所で学校をサボっていました。

ある日、いつものようにサボっていた所に奇妙な男が現れました。その男は学校の校門にぶつかって、まるでよく映画とかに出てくるようなゾンビみたいでした。その男へ教師たちが行った所、いきなりその男は教師に噛み付きました。そしたら、その教師が倒れこみ、急に心配停止になってしまいました。そしてその教師はまた、ゾンビみたいになってしまいました。驚くことに死んでしまった教師は生き返ったように立ち上がりそばにいたほかの教師を襲い、どんどんゾンビみたいな教師や、生徒が増えていきました。

その行動を見ていた孝はただちに麗と、その彼氏の井豪 永を連れて屋上へと逃げていきました。けれど、行くまでの道のりで、出会ったゾンビみたいな人はそこらじゅうにあふれていました。世界はどうなってしまったんだろう・・・

私の感想

登場するキャラクターたちがかなり魅力的でこの作品をもっと面白くしたと思いました。たとえば剣道の達人の女の子や、ミリタリーオタクの高校生が銃器を使いまくる所が最高でした。そして、キャラクターの戦闘シーンがかなりかっこよかったです。よくある王道系の作品とは違い、角度を変えてかっこよくして、そして超能力みたいな能力がなくあくまでリアルをこだわっていた所が私のお気に入りです。

そして、銃を実際にあり種類にした所も最高でした。AR-10、スプリングフィールドM1A1 Super Matchや、イサカM37などの銃が最高です。けれど、平野 コータは「奴ら」を撃つのうますぎると思いました。100メートル以上で、完璧にヘッドショットは・・・ 実際、打って見るともっと難しいですよ^^

{netabare}
なぜこのような現象が起きたか、理由は何か、と言う謎ばかり残して最終回を迎えましたので、私てきには2期をやってほしいです。{/netabare}

{netabare}後、11話でやっとあの変体教師が死んでものすごくうれしかったです。何ではじめからあんな教師が助からなければいけないのかが疑問に思ってました。{/netabare}

オープニング

「HIGHSCHOOL OF THE DEAD」

一言で「神級で最高」です。まずキャラクターすべてを曲に合わせて軽く説明し、そして、タイトルコールです。そのタイトルがかなりかっこいいです。ってか 私の中で、1番好きなタイトルのな形です。特に斜めな所が良いです。そして、「HOTD」っと略して出す所が良いです。そして、すべてのキャラクターの悲しい気持ちを出している所が最高です。

そして、戦闘のシーンを出して、この作品の一番良い所を出していました。最高です。

私が一番好きなシーンは55秒(ずれていたらすみません)の鉄塔から戦闘シーンになる所です。かなりすごいカメラ移動が最高です。かなり いや、 すごくおすすめな曲なので、絶対聞いてみてください。


エンディング

それぞれの話とキャラクターによってエンディングが毎回変わります。それぞれかなり良い曲です。私が一番好きな曲は第1話のエンディングの「君と太陽が死んだ日」です。かなり悲しい曲です。1話にかなりぴったりな曲です。そして、画像はかなり最高です。キャラクターたちが過ごしている日々はかなりつらい出来事だらけなので、この画像はかなりポジティブで最高です。

「君と太陽が死んだ日」(第1話)

「color me dark」(第2話)

「Return to Destiny」(第3話)

「cold bullet blues」(第4話)

「Memories of days gone by」(第5話)

「Under The Honey Shine」(第6話)

「fuss fuzz」(第7話)

「The place of hope」(第8話)

「宝石のスパイ」(第9話)

「THE last pain」(第10話)

「Hollow Men」(第11話)

「The Eternal Song」(第12話)

投稿 : 2025/02/01
♥ : 18

司狼神威 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

濡れるぅぅぅぅぅぅぅぅぅw

一期12話+OVA1話の計13話。
映画化の予定もあるようですw

願わくば普通に2期が欲しいところですな・・。

原作は漫画
「月刊ドラゴンエイジ」で連載中w
休載してて復活したはずっすw

今んとこ7巻まで出てますw

2期は期待大ですが、なにしろ・・・ストックが・・・。。


系統はパニック系。
アレッスわw
設定はバイオハザードだと思ってもらっていいw

個人的にはそこまでグロいと思うことはなかったが、ゾンビ系を受け付けない方にはあまりお勧めできない。


逆にバイオファンの方々にはお勧めしますw
パクリとか気になる方にもあまり・・・勧められませんw
ですが、はっきり申し上げます!!!!!!!!

おもろいっすからwwwwwwwwwwwwwww
コレwwwwwwwwwwwwwwwwww

ウチは一話からめっちゃ好きですだwwwww
バイオ系は大好物なので、ウキウキしながら拝見しましたwww


しかも登場する女のコがヤバカワユスwwwwwwwwwwwwww
どの子もめっちゃ素敵w
あのおっぱいたまらぬwwwwwwwwwww

エロに引く女子もいるかと思いますが、全然女の子が見ても美味しく頂けるエロだと思います!!!!!!


つっても・・・ウチが異常なだけかもしらんが・・・・。
女子にも太鼓判でお勧めしますぞおおおおおおwww


普通こんだけ女子いれば誰か一匹は「はぁ・・?」みたいなヤツがいるものですが、このアニメはそんなものが一切ありませんw


もう凄いいい感じですww
可愛いですw
まぁ、タイプも色々ありましょうが・・・結構イケますw

最初の麗はあんまり好きじゃなかったけど、徐々にいい女になりまするwwww


【あらすじ】

太平洋に面した人口100万人級の地方都市床主市に存在する、全寮制私立高校藤美学園。いつものように教室の外で授業をサボっていた小室孝は、校門の前で不審者とモメている教師達を目撃する。まもなく、不審者に噛まれた教師は他の教師や生徒を襲うことで、後に「奴ら」と呼称されることとなる生ける屍達を学園内に増やし始めた。孝は友人の宮本麗と井豪永を連れて校舎屋上へ逃げたが、「奴ら」と化した教師に噛まれた永も同様に「奴ら」と化してしまったため、孝はやむを得ず永を殺害する。麗は孝を責めるが、彼がその場を離れようとすると「一緒にいて」とすがり付き、泣きながら引き留め、孝もそれに応えてその場に留まる。その後、麗の父の正へ何とか繋がった電話もすぐに切れて不通となったため、孝と麗は複雑な思いを抱えながら学園からの脱出を目指し、行動を始めた。


【声優】

小室 孝/諏訪部順一

毒島 冴子/沢城みゆき

宮本 麗/井上麻里奈

高城 沙耶/喜多村英梨

平野 コータ/檜山修之

鞠川 静香/福井裕佳梨

希里 ありす/竹達彩奈


【主題歌】

OP
「HIGHSCHOOL OF THE DEAD」
歌 - 岸田教団 & THE 明星ロケッツ

ED
全曲とも黒崎真音が歌唱

「君と太陽が死んだ日」(第1話)

「color me dark」(第2話)

「Return to Destiny」(第3話)

「cold bullet blues」(第4話)

「Memories of days gone by」(第5話)

「Under The Honey Shine」(第6話)

「fuss fuzz」(第7話)

「The place of hope」(第8話)

「宝石のスパイ」(第9話)

「THE last pain」(第10話)

「Hollow Men」(第11話)

「The Eternal Song」(第12話)

「Best friends」(OVA)

【挿入歌】

「O,Spirit」(第4話)
歌 - 福永紗代

「Infection」(第7話)
歌 - MELL


個人的にはかなりお勧めの作品ですので良かったらどうぞw

投稿 : 2025/02/01
♥ : 7

66.8 2 セーラー服で漫画原作なアニメランキング2位
大家さんは思春期!(TVアニメ動画)

2016年冬アニメ
★★★★☆ 3.5 (454)
2167人が棚に入れました
祖母から引き継いだアパートを、大家さんとして楽しく切り盛りする里中チエ(中学1年生)と、
新米サラリーマン・前田さん、チエちゃんを愛でる美人ホステス・麗子さんなどアパートの住人や
近所の人々が触れ合うほのぼのコメディ。
新米サラリーマン・前田さんは新生活を始めるために風呂なしトイレ付1Kのこのアパートに引っ越して来た。
そこでで待っていたのは女子中学生の大家さん! ?
さらに美人のお隣さんも現れて新生活の期待値が急上昇。

声優・キャラクター
久保ユリカ、木戸衣吹、山崎エリイ

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

こ、このオープニングの背景でチラリと見えたアレはまさか往年の・・・^^;?

この作品の原作は未読です。最初2分間のショートアニメってとても危うい存在だと勝手に思っていました。なぜならたった2分ではストーリーを展開させる事は難しいので、視聴者にメッセージを伝える事が出来ないからです。
でも視聴してみて思ったのは、2分枠の作品は一切の無駄を削ぎ落として、純粋に主要キャラを魅せるアニメと考えると合点がいきます。

つまり、主人公以外は皆んな引き立て役で、限られた時間の中でできる限り様々な切り口で主要キャラの魅力を詰め込んでいく作品と考えると、2分というのはちょうど腹8部にちょっと満たないくらい・・・
この絶妙なバランスが成立して初めて2分枠の作品は生きてくるんだと思います。

それじゃこの作品はどうだったか・・・
いやいや・・・大家さんのチエちゃん、ムッチャ可愛いじゃないですかっ(//∇//)
中学生で大家さん稼業と両立させるとは・・・
与えられた仕事も満足に出来ないサラリーマン・・・でも入社年次は俺の方が上だよと常に高い処から他人を見下す様な大人が世の中にはゴロゴロいるというのに・・・このチエちゃん、まるで天使みたい^^

世話好きで料理上手という設定も彼女の魅力に拍車をかけています。
2階に住む前田さん・・・チエちゃんが料理や掃除をしてくれるって・・・正直羨まし過ぎです^^
ドアをカチャっと開けるとチエちゃんが料理を作って待っててくれている・・・
こんな幸せなシチュエーションが待っているなら、例えば会社でどんな辛い事があってもへっちゃらですね^^
だって、アパートに帰ってくるだけで必要以上に癒される訳じゃないですか・・・^^

チエちゃんのファッションに疎く制服が好き・・・という点もポイントが高いと思います。
女の子には可愛い格好をしていて欲しい・・・勿論そういう気持ちはあります。
でもこれって・・・際限ないんですよね^^;
宝くじで1等でも当たって大金持ちならいざ知らず、大概の人は将来の事を見据えつつ、日々の生活を送っていると思います。
時にはファッションにお金を使えない事だって、生きていれば遭遇する事もあります。
そんな時に真っ先に生活を優先してくれる・・・チエちゃんはそんな女の子に見えて仕方ありません。
こういう女の子には恩返しがしたくなりますね^^
鶴だって恩返しをするんです・・・人間だって鶴に負けてなんかいられません・・・^^;

でもチエちゃんの魅力はこんな聖人君子みないなモノばかりではありません。
中学生としての等身大の彼女・・・勝手貰ったモノが嬉しかったり、料理同好会では一心不乱に頑張る彼女・・・その根底にあるのは屈託のない眩しい笑顔に裏付けられた優しい性格そのもの・・・

他にもチエちゃんの魅力は作品の中でたくさん描かれています。
こうしてみると、2分でも伝えたいことに絞れば十分伝わることが分かります。

チエちゃんが大家さんをしているアパートには、前田さん(♂)と白井さん(♀)が住んでいますが、二人にとってチエちゃんは目に入れても痛くない愛娘のよう・・・
でも世間知らずのチエちゃんみたいな子がフラフラしてたら・・・きっと私も同じように心配することでしょう^^

主題歌は、every♥ing!さんの「Shining Sky」
明るいポップな歌で、オープニングアニメとの愛称も抜群です。
このオープニングアニメで、一瞬ですが物凄く懐かしい作品のオープニングで使われたカットが挿入されています。
もしかしたら同じではなく類似かもしれませんけど・・・^^
流石にそれを目にした時にはテンションが上がりましたね^^

1クール12話の作品でした。完走に30分もかかりません。
チエちゃんの魅力に触れてみたい方は、是非本編の視聴をお薦めします。
チエちゃんのCVは久保ユリカさん・・・キャラの魅力を最大限に引き出してくれていると思います。
同じショート枠作品で「てーきゅう」は7期まで制作されています。
この作品も続編が制作される事を期待しています^^

投稿 : 2025/02/01
♥ : 18

sekimayori さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

潔さ 【67点】

アパートの大家を祖母から引き継いだ中学生少女と、彼女を見守る人たちの日々を描く、ゆる萌えコメディ2分(OP除けば1分30秒)アニメ。


清々しいまでに潔い作品でした。
ひたすら鋭利に磨き上げた「ぐうの音も出ないほどチエちゃんがかわいい」という槍、それを構えて一直線に吶喊するだけ。
でもそれで戦えちゃうんです。
むしろ攻撃力半端ないんです。
もう私ボコボコにされちゃってるんです。
まじで完敗、くっ殺。

語りたいこと第一、チエちゃんのかわいさについては、それこそ内面から外見に至るまで
「庶民的かわいい」「素直かわいい」「天然かわいい」「背伸びかわいい」「制服姿かわいい」「猫耳かわいい」「浴衣姿かわいい」「縛った髪が子犬のしっぽかわいい」「色トレスのほつれ髪かわいい」「つーかもうかわいいからかわいい」
みたいに千の言葉でアジテーションできます。
技術面(?)でも、「あわてるチエちゃん」というおいしいシーンには作画枚数をつぎ込むし、前田さん視点ではたまに被写界深度浅めの画面処理をしてチエちゃんとの距離の近さを演出する。
神は細部に宿るんだよなぁ。
とりあえず4話は大量破壊兵器。

第二に、作品としてはかなりの剛腕で綱渡りを成功させたな、という印象があります。
視聴者がなんとか聞き取れて疲れない程度の早口での演技や、アイキャッチ(?)を即座にねじ込む強制的な場面転換。
そうした思い切り良い演出により、90秒で一つのエピソードとしてなんとか成立するようオチをつける。
「潔さ」は引き算の美です。
でも、最低限の起承転結、お話という器がないと、「かわいい」を盛り付けることすらできない。
上記は一例だけど、潔く「かわいい」を貫ける裏側には、要素を取り払いすぎて空中分解しないよう紙一重のラインで踏みとどまる、クレバーな判断が隠れているのかもしれません。
剛腕には違いないので、作品の色や視聴者の好みによっては諸刃の剣ですが、存分に楽しませてもらった私にとっては英断でした。


ちなみに、少し古いですが、5分アニメ増加の背景に言及したデジタル記事がこちら↓
 mantan-web.jp/2013/04/14/20130413dog00m200034000c.html
要は製作費が安くて利益回収のリスクが低い、ということらしい。
2分(枠的には3分)アニメだとなおさらですね。
チエちゃんのかわいさを極度に強調して印象付ける戦略は、原作漫画の宣伝アニメとしての効率性から言っても合理的。
スポンサーにとってコスパ良く、かつ萌え豚にも優しい、win-winなアニメだったのではないでしょうか。
さぁ原作を買おうか。


蛇足。
石浜さんチックなOPが吉原さんで意外だったけど、チエちゃんが空に舞うカットの疾走感からは確かに夜ヤタやモン娘を感じる。
もう一つ、ガンダムで久保さんの声が聞こえる度に「チエちゃんだ!」と和んでしまった。


【個人的指標】 67点

投稿 : 2025/02/01
♥ : 17

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

安い「萌え」に走らず、しっかりしたかわいさをショートの中で描いている

【レビューNo.63】(初回登録:2023/6/9)
コミック原作で2016年作品。2分枠の全12話。
以前「ショート枠の癒し系アニメ」で「クールドジ男子」を紹介しましたが、
個人的にはこのジャンルだと、本作が最強かなっと。

(ストーリー)
「前田さん」は就職を機に、6畳風呂なしのアパートで一人暮らしを始めるこ
とに。でもそこの大家さんは、なんと中1女子の「里中チエ」だった。
この大家チエちゃんと、酒好きでチエちゃんを愛でるのが生き甲斐の「残念美
人」の隣人「白井麗子」を加えた3人を中心に、アパートや中学校での日常を
描いたコメディ作品。

(評 価)
・チエちゃんのかわいさは正義
 いうまでもなく、この作品の命は「チエちゃんのかわいさ」です。
 まずキャラデザですが、「萌え系」でもいけるほど愛らしいデザインです。
 でも、チエちゃんは世話好きで料理が上手くてホント「ちゃきちゃき動く」
 って感じで、物語の中ではしっかり者という描写が多いです。
 しかし中1女子としては
 ・物語当初は学校に仲のいい友達がいない設定
 (部活もせず、学校が終わると真っすぐ家に帰っていた)
 ・フアッションに疎い(制服が普段気(お下がり等でたくさん持ってる))
 ・弁当が茶色い(近所のお年寄りからのおすそ分けをよく詰めてくるため)
 ・学校で特売チラシを楽しそうにみている
 等いろいろとズレているところも多いです。それでいて友達が出来始めると
 年相応の一面を見せるなど、単に見た目だけでなく作品全体から「チエちゃ
 んのかわいさ」を感じられる、しっかりした作りになっています。
 (お弁当といえば、麗子さんがチエちゃんのために奮闘する「キャラ弁回」
  はオチまで含め神回w)

・2分枠の小気味いいテンポ感
 尺が尺ですので、ポンポン話が進みます。でもせわしさを感じるわけではな
 く、むしろ最後にほっこりした余韻が残るという構成はさすがだなっと。
 ただ(途中で盛り返しが効かないので)多少外れな回もあるかな。

冒頭で「最強のショート枠の癒し系アニメ」と大風呂敷を広げましたが、
・いうてもこのジャンルのアニメは、実はあまりよく知らない。
(癒し系って基本率先して観ないんだよな)
・プロフィールの通り、この時期が私事で一番大変な時期だった。
 → この時の2分で心癒される本作はホント貴重な存在だった。
っていうことで、結構補正がかかってたりするんだよねw
それでも、このレビューのために見返したのですが、やっぱりいい作品だな。
通常アニメ1本分の時間で視聴できるので、空いた時間サクっとオススメです。

OPは「Shining Sky/every♥ing」ですが、もうOPからこの世界に浸れる
「ほら~無敵のスマイル~♪」

投稿 : 2025/02/01
♥ : 9

60.9 3 セーラー服で漫画原作なアニメランキング3位
レーカン!(TVアニメ動画)

2015年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (484)
2402人が棚に入れました
――わたし、視(み)えるんです。
誰もいない放課後の教室。黄昏時の元殺人事件現場。
ないはずの視線が気になる夜のお風呂場。
漆黒の艶髪をなびかせて。そう、霊的スポットにいつもいる。
気になるあの子は霊感少女――
霊感が強く常に幽霊に囲まれている主人公・『天海響』が様々な幽霊と交流しつつ、
クラスメートと仲良くなっていく『ほのぼのと感動』そして『怖くない』ホラーアニメ。

声優・キャラクター
木戸衣吹、伊藤美来、飯田里穂、M・A・O、山崎エリイ、山谷祥生、川原慶久、くじら、内田彩、井澤美香子、松井恵理子、木野双葉、羽多野渉、皆口裕子
ネタバレ

どらむろ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ハートフルな幽霊ファンタジー+日常系。地味さや粗もあるけど、かなり好きです

芳文社の4コマ漫画原作の日常系+幽霊ファンタジー。
清楚なお嬢様系の霊感少女と、彼女の霊感知りつつも楽しく傍にいてくれる友達、そして愉快な幽霊たちが、和気あいあいと過ごしていく。
全般にほのぼのした呑気な雰囲気と、少しハートフルなエピソードが持ち味。
(賑やかしの男子一人居るが)基本的に芳文社のガールミーツガール系。
地味な作風ではあるが、とても優しい作品です。

キャラ萌えやコメディー面での地味さ、ノリの古さ故か、イマイチ不人気な不遇作。
エンタメ的に見ると仕方がない面もありますが、決してク○アニメではない!
2015年春アニメの中でも地味に好きでした。(地味だけど…)

{netabare}『物語』
まず見所は、霊感持ちの天然不思議系お嬢様な天海響(あまみ・ひびき)と、幽霊ニガテなツンデレ井上成美(井上さん)との、ガールミーツガール。
井上さんが怖がりながらも響と仲良くなっていく過程に、若干の百合萌えあり。
2話にしてハートフル路線の、ちょっとイイ話が来るので、ここで幽霊否定派の井上さんの心境の変化も見所。
怖がりつつも響ラブな井上さんの百合萌えオイシイです♪
…仲良し女子グループに一人だけ男子居ますが、ラブコメ要素は皆無。
完全に賑やかし要員であり、山田騒ぐ→女子に制裁される流れが一種のお約束になっている感じ。

他の級友たちも気の良い仲間たちで、ごく自然に響の霊感体質にまつわるトラブルや、幽霊たちと交流していく。
この自然さが本作の持ち味で、人間と幽霊(死者)の境界が曖昧な世界観で、少し優しくハートフルな雰囲気が良いです。
コメディー面では、幽霊が日常的に学園生活にまざる事でのシュールな状況が面白い。
ギャグも文字通りの意味で「命」を張った幽霊ギャグは笑えましたw

中盤以降、かなりハートフル路線に。
コギャル霊と、彼女の母親…との絆を響が繋いでいく話は、親子の愛情を感じさせて良かった。
8話がベタだがかなり泣かせてくれる。
※「あの花」彷彿とさせる感動エピソードでした。1話完結の感動話としては完璧です。
8話ではアホの山田見直しました。
…2話の井上さんとおばあちゃんなど、全編を通して

「生者と死者を問わず、大切な人(家族)との絆」

を優しいタッチで描いた良エピソード多し。
本作はファンタジーであり、現実ではあり得ないけれど、(あったらいいな)と思えるステキなお話です。
感動一辺倒ではなく、基本は呑気なコメディーなのも良い。
代返侍とかコギャル霊とかが喧しく日常に絡んで来たら…ちっとも寂しくは無いですね。

終盤の展開は唐突感ありますが、響がいかに愛されているのか、親と子の絆を見せてくれました。
これまでの個別エピソード(井上さんと亡き祖母の思い出の卵焼き、幸せになった先生、コギャル霊など)が、しっかりと結実していく全体構成も上手いです。
ラスト手前で最終回でもおかしくない感動系、更に+1話で楽しい日常続きます的な締めも文句無し。
素直に温かい気持ちになれる、ステキな霊感ファンタジーでした。


個人的に大好きな作品だったのですが、ここからいくつか難点も。
コメディーはややノリが古い面があり、序盤はまだ友人たちのキャラ分からない事もあり、悪い意味でグダグダ感が否めない。
ここら辺は4コマ原作アニメとしての構成が若干上手くなかったのかな?
ギャグは「命」以外では特に笑える部分が乏しい。
井上さんの幽霊怖がりと山田が制裁される二大ネタを、お約束のノリとして楽しめるか否か…?
山田が邪魔?
ガールミーツガール系の中で、彼がウザかった。
(8話で彼の存在意義見直しましたが)
…個人的には、これらも致命的では無かったのですが、前半地味過ぎて切られる恐れはあると思った。
逆に後半は素晴らしい。幽霊含めキャラ増えてくる中盤以降、尻上がりに面白くなります。
ラスト手前の説明不足も全然気にならないです。


『作画』
響ちゃんのキャラデザがかなり好み。清楚系お嬢様かわいい。
井上さんのツンデレな表情など、キャラデザ面では非常に好きです。
気になるのは、目を髪で隠しつつも透けて見せる表現。
正直若干の違和感あり(古いタイプの表現か?)
構図の取り方や場面転換の演出面でも難あり、特に前半コメディー面でのテンポに影響した模様。
…とはいえ、個人的には、特に致命的とは思わんです。
響ちゃん可愛いじゃん。井上さんかわいいじゃん。花子さんかわいいじゃん。

『声優』
木戸ちゃんこと木戸衣吹さんが清楚系天然お嬢様を好演。
良いじゃないですか!木戸ちゃんのお嬢様系アリですな♪
伊藤美来さんのベタで些か不器用なツンデレも中々。
演技の上手さはともかく…ベタだけど可愛いから良いじゃないですか!
※私の中では伊藤美来さんすっかり「ろこどるのなにゃこちゃんの人」で定着してしまってますw
ろこどるではゆかりさんに百合萌えされ、本作では響ちゃんに百合ツンデレ…

皆口裕子さんと井上喜久子さんの、娘を想う母親役も非常に良かったです。
エロ猫のくじらさん、見事にくじらさんでしたw
代返侍の川原慶久さんの好演も光った。

『音楽』
OP「カラフルストーリー」は明るく楽しげ、ED「ケサランパサラン」含めて本作雰囲気に合ってます。
後半の感動系の余韻を、良い意味で壊してくれる。

『キャラ』
響ちゃん、清楚で天然なお嬢様で可愛い。奥ゆかしく、慈愛に溢れ、友達にも霊にも好かれる、良い子です。
萌え的にはありがちなキャラに見えるが、その掛け値無しの優しさは天使!

井上さんはベタで古典的すぎるツンデレであったが、対象が百合というのが芳文社4コマらしい。
井上さんはガチ。
霊感持ちに百合萌えなのに幽霊には滅法弱いギャップも萌える。
やはり非常に思いやりのある優しい子なのも好印象。

幽霊たちが個性派揃いで、またゲストも印象的でキャラ層は厚い。
代返侍とコギャル霊はユニークかつ良いキャラでした。
花子さんメリーさんかわいい。
地縛霊が(姿は見えないか)イケメンだったり。

アホの山田は存在が邪魔だったのではないか?
とも思えたが、8話で値千金の心憎い気配りを見せた事で、評価急上昇しました。
本作のコメディーにおいて欠かせない存在ですし。

他友人たちは前半キャラが薄めなのが難。
メシアさんやスマホ心霊写真の子はそこそこキャラ立ってましたが…
最後まで視聴するとどのキャラにも愛着湧きますが、4コマの萌えアニメとしては、華のあるスター性のある萌えキャラが不在かもしれない。
…個人的には、響ちゃん×井上さんで十分満足ですけれど。


『追記』非常に好みの作品です。
個人的に、数値以上に贔屓したくなる好きなアニメです。
微妙な部分も含めて、本作の空気感が愛おしい。
あにこれでも他でも評価伸びない理由が何となく分かってしまうのは、我ながらアニメに慣れ過ぎてしまっている…
初心に返って、こういうアニメを絶賛してみたいなぁ…。

『追記2』ハロー!!きんいろモザイクが手強すぎた…
他レビュアーさんも何人かご指摘されてますが、同時期に同輩の芳文社のエース「きんモザ2期」とカチ合ってしまった。
個人的にはレーカンにも良さがあると思いますけど…
きんモザとレーカン両方好きなんじゃ^~!{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 37
ネタバレ

ゆ~ま さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

最終話まで視聴済。採点内にて感想を少し追記。総評も少し。

原作未読。
雑誌の表紙でアニメ化を知りました。

採点について-----
●物語●
{netabare}
ギャグ・コメディパートとシリアスパートと、
バランスの良い配分だと思います。
振り幅的な面でのバランスになりますか。
大笑いはさせないけど、ドン底に落とされることもない。

それでいて
何処か「泣かせてやろう」という意図の見える展開も。
まぁ見事に思惑通りになって、泣いていたわけですがw

同時期の『きんモザ2期』とは真逆で、
季節の移り変わりの早いことw
12話で1年半・・・。
{/netabare}
●声優●
{netabare}
正直この項目は評価し辛い。
メイン5人(山田込みで6人でも可)のキャストさんの演技そのものを、
他で聴き馴染んでいない面もあるとは思いますが・・・。
例えば・・・6話での「コギャル霊の母親」と比べると、
やはり『慣れ』『演技』『声質』などで差を感じてしまいます。
本当にすみません、偉そうなこと書いてしまって・・・。
{/netabare}
●キャラ●
{netabare}
メインの5人も悪くないのですが、
『猫』やら『代返侍』やら『コギャル霊』やら、
霊やお化けの方がキャラクターの濃いのが多いように感じるw

ツンデレの井上さんは輝いてると思いますw
{/netabare}
●作画●
{netabare}
12話通して安定していたと思います。
大荒れすることもなく。
1話がやたら綺麗だった印象はありますが、
見直してみても不満なところは無いです。

人物より背景や物の方が凝ってる印象があります。
{/netabare}
●音楽●
{netabare}
OPもEDも悪くないのですが、どちらかで(敢えて書くならEDかな)
ノリやテンションの抑えた曲が欲しかったかな?と。
意外と泣かせにくるお話が多いようなので、
EDは静かな曲でもマッチしていたような気がします。
あとは・・・「両方とも同じユニット」というのも無理矢理感が。
番組用のユニットなら仕方がないですが・・・。
{/netabare}
●総評●
{netabare}
ここ数年はきらら系以外の4コマ誌を購入していなかったので、
完全にノーマークからの視聴になりました。
強いて言うなれば「4コマ原作だから観てみるか~」くらいの動機。

だからなのか、存外に楽しんで観ていられたように思います。
飛びぬけた何かを持っている作品では無かったとも思います。
素人さんにオススメできる点を挙げるように言われても、
正直できるか怪しいですね。
それでも、何かがあったのだとは思っています。
ガッツリ霊感物でも無く。
霊は出てきても怖い部分はほとんど無い。
どちらかといえば、ゆったりまったりほんわか。
そして随所に散りばめられた「泣かせる」ポイント。

途中からキャラが増える度に、
足があるか確認しながら視聴するという
変な習慣ができましたw
{/netabare}


6話まで視聴後-----
{netabare}
敢えてネタバレタグを使う内容で無いのですが。
書きたいことは「採点」内に記せたと思います。

「声優」「音楽」の二項目は厳しめに書いてますが、
総じてはかなり楽しめてるのが正直なところです。
溜めることもせずに、毎週キチンと消化してます。

『きんモザ2期』が同じクールでなければ、
日常枠として評価が高めになっているのでしょうが・・・
相対的に低くなってしまうのが勿体無い。
掲載誌面は違えど、何故に競合させたのか・・・。
{/netabare}
3話まで視聴後-----
{netabare}
4コマ原作としては、今のところ可も無く不可も無く。
どちらかといえば良い印象ですが・・・。

この比較に意味は無いのかもしれませんが、
対抗馬(きんモザ2期)が強力すぎる。
扱う題材も作風も絵柄も掲載されてる雑誌も
全く違いますが・・・。
そういう意味で勿体無いといいますか。
同じ出版社だし、時期ずらせなかったのか?と思えてなりません。

1話、3話で予想外にホロリとさせられました。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 8

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

次々に起こる心霊現象・・・でも、あったかいんです^^

この作品の原作は未読ですが、原作は月刊誌の4コマ漫画みたいですね^^
この作品の事前情報は黒髪ロングの女子高生が登場することと、主人公を演じるのが木戸衣吹さん、という事くらいでしたが、キャラデザも好みだったので視聴を決定した作品です。

この物語の主人公は、他校から転校してきた天海 響ちゃん。黒髪ロングな美人さんで清楚で物腰が穏やか・・・まるで、どこぞのお嬢様のようです。
そんな彼女ですが、生まれつき強い霊感の持ち主なので頻繁に霊が見えるそうです^^
この作品では、霊感の強い女の子と彼女を取り巻く友達との日常を描いたモノになっています。

私は霊感が全く無いので、霊を見たことはありません。
もし、見えたら・・・きっと怖いと感じると思います。
考えてみると人間の視覚に反応しないモノって他にもあるんですよね。
力や電気は見えないし、紫外線や赤外線だって直接見ることはできません。
でも、これらが怖いか・・・と問われると、誤った使用方法や過度な摂取は危険を伴いますが、怖いという感覚はありません。
だから、霊は見えないから怖いのではなく、思念を持った存在でその思念を伝達する手段が無いから恐怖を感じるのだと思います。

なので、響ちゃんの傍にいたら間違いなくクラスメイトの井上 成美ちゃんと同じ言動を取っていると思います^^;
でも、もしその霊と意志の疎通ができて、霊の願いを叶えてあげられるなら・・・全ての霊が怖い存在とはならないのでしょう・・・
響ちゃんの仲良しクラスメイトは、これまで未知の世界だった霊との接触を体験しつつ・・・物語が動いていきます。

霊の中には、悪意を持つ霊もいるようですが、全ての霊がそうではありません。
物理現象に介入できないから人間に代わりをお願いしたかったり、生きている間に伝えられなかった一言を伝えたかったり・・・元は同じ人間だったと考えると霊たちの要求する気持ちも分かるような気がします。
自分のお墓を直してもらったり、食べ物を分けて貰った事に恩を感じ、響を守護する代返侍・・・
母に謝りたい・・・そんな気持ちで成仏できずにいるコギャル霊など、基本的に気持ちの温かい霊が殆どなので、安心して見る事ができます。

むしろ、本来であれば輪廻転生の輪に身を投じるべきところで、その流れに逆らいこの世に留まり続ける・・・という事は本来進むべきレールから外れているので、霊にとって大変な事なのかもしれません。
それでも留まり続けるって・・・意志の強さの成せる業? それとも優しさ?

だからかな・・・この作品を見ていると心が温かくなるんですよね^^
こういうココロがホッコリする作品も良いものです^^

物語の終盤・・・響きちゃんは願ってしまいます・・・
どうしても会いたかったから・・・
触れた記憶が欲しかったから・・・
これまでずっと我慢してきたから・・・
彼女の想いは届くのでしょうか・・・気になる方は是非本編をご覧下さい^^

オープニングテーマ「カラフルストーリー」
エンディングテーマ「ケサランパサラン」
どちらの曲もevery♥ing!さんが歌っています。

1クール13話の作品でした。心がホッコリ温かくなる作品が多く、きんモザとはまた違った癒しを与えて貰った作品でした。
そして物語は普通に・・・何の前触れも無く終わったように思いましたが、続編があるのでしょうか^^?
4コマ漫画だからストックに時間がかかるのかもしれませんが、もし次期があるなら是非視聴したいと思います♪

投稿 : 2025/02/01
♥ : 27

79.1 4 セーラー服で漫画原作なアニメランキング4位
放課後ていぼう日誌(TVアニメ動画)

2020年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (457)
1602人が棚に入れました
海野高校1年生の鶴木陽渚は生き物が苦手なインドア派。堤防を散歩中、先輩の黒岩と出会ったのをきっかけに謎の「ていぼう部」に入部させられ、釣りをはじめることに! 個性的な部員たちに囲まれて、陽渚の高校生活どうなるの!?

声優・キャラクター
高尾奏音、川井田夏海、篠原侑、明坂聡美
ネタバレ

食前酒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

”ただの”釣りアニメではない

【第十二話】(総評も含みます)
{netabare}最終話でした。Aパート前回のキス釣りから、ヒナだけ疑似餌を使っていたためうまく釣れず今回は知識を蓄えて再挑戦。疑似餌のパッケージの裏に釣り方が書いてあるのにわざわざ自分でネットで調べちゃうおっちょこちょいなヒナですが最後は夏海の助力もあって小さいのを一匹ゲット。変わってBパートは夏海フェルトづくり回想。大量の麦茶の区別の仕方から手芸大好きなヒナがていぼう部に入っ思ったことまで、恐ろしいほどスマートにまとめられたラスト10分。EDの絵までその後のストーリーを描けていたし完璧な終わり方でした。さらに最終話の今回もそうですが背景がめちゃくちゃ綺麗。建物の遠近感や影の付き方、橋や標識のプロップデザインも画面にのめりこんで見入るぐらい丁寧。それでいて釣りの知識の豊富さだったり、その紹介の演出も分かりやすい。もう釣りでも手芸でもボウリングでもキャンプでもインドア、アウトドア何の題材でもアニメにできちゃいそうな勢い(同社制作の「恋する小惑星」でもロケ行って入念に下調べしていたらしい)。なのでこのアニメ何って聞かれたらただの釣りアニメとは答えられないですね。すばらしいアニメだったと思います。{/netabare}

【第一話】
終始のんびりした雰囲気で腰を据えて見られました。ただ釣りはあまり興味がないので5話あたりで一展開ないと中だるみしますね。
【第二話】
早速ガチ釣り教室。作画も申し分ありませんし、OP,EDかわいいです。
【第三話】
今回は本格的に目的の魚を釣る回。当然だけどここまで作画(キャラの顔、背景、釣り具などの小物)ド安定です。ここまで丁寧に作られていたら釣り好きの人はかなり楽しめますよ。
【第四話】
{netabare}約2.3か月の延期を経てようやく再開。Aパート意外と高いアウトドアグッズに驚くお約束展開。確かにジャケットや帽子、靴だけで〇万は中高生には高いですもんね。Bパート装備万端でイカ釣りに挑戦。相変わらず釣りシーンは「へぇ~」の連続です。最後はいか刺しを食して自然の恵みに感謝。今回も中身の詰まった良い回だったと思います。{/netabare}
【第五話】
潮干狩り懐かしい…。陽渚は一発でハマグリゲットしてましたが私はバカガイばっかりとってた覚えがあります(笑)。そして貝のバター焼き最高!ビールと会う!
【第六話】
{netabare}六話まで来て全く衰えを感じないですね。Aパートは先生と一緒にアジゴ釣りに。いつもどおり丁寧な釣り解説があり、今回特に良かったと思ったのは陽渚役の高尾さんのアフレコ。ここまで来てだいぶ慣れてきたのか十代とは思えない演技で高校生らしいはしゃぎっぷりも良かったし、アジゴの内臓取り出すときの息づかいはまさに名演技。もちろんBパート陽渚が一人で釣りに挑戦するのもよかったです。動画工房アニメは作画(背景も含め)、専門知識解説そしてアフレコの一話一話の作り込みでいったらトップクラスですね。今回改めて実感しました。{/netabare}
【第七話】
{netabare}面白い!もう第一話で書いたレビューがお粗末でしかない。Aパートはいつも通りの釣りシーンなのに笑いどころは毎回違う。ヒナと夏海も面白かったけど大野先輩のライフジャケットの件についてもエピソードが語られました。OP、EDでも一人だけライフジャケットをしっかり着けてましたね。ここら辺の細かさはもはやこの制作会社では当たり前なのでしょうか(笑)。妙に納得のAパートからBパートではヒナと夏海のお勉強会。眼鏡姿をヒナに見られて恥ずかしがる夏海可愛い!そしてさり気なくヒナの過去の友達事情を聞く夏海もさらに可愛い…。ただ部屋で勉強しているだけのにワンカットごとに見どころがあるので全く見飽きなかった。もうこの制作は日常系作品の覇権会社ですね。{/netabare}
【第八話】
{netabare}今回はテナガエビを釣るということで釣りに使う道具についてや釣り方などなどいつも通りわかりやすい解説がありました。さらに良かったところとして、河川での漁業権について触れていたところ。おそらく原作でもそのような描写があったんでしょうがアニメ内でもかなり丁寧にわかりやすく教えてくれました。あと、ヒナの表情も多彩で可愛かったし声優さんもうまかった。{/netabare}
【第九話】
{netabare}すごく面白い回でした。ある意味もう深夜アニメじゃないよこれ(笑)。まずAパートは堤防部恒例行事の着衣水泳体験のお話。着衣したままおぼれた時の姿勢やペットボトルやクーラーボックスの浮き輪活用などなど丁寧でわかりやすい解説。そのなかで大野先輩の相変わらずの金槌ぶりの笑いなどもあり面白かったし勉強になりました。Bパートは変わって釣りシーンになるかと思いきやいきなり鳥視点の映像が流れヒナの釣った魚がアオサギに横取りされます。今度は横取りに来るアオサギの対処方の話かと思いきやヒナがアオサギの足に絡まっている釣り糸に気付きます。黒岩先輩によるとアオサギを始め海や河川の周辺を活動領域とする鳥類には良くあることで釣り糸が絡まることによって片足をなくしたり中にはそのまま動けずに命を落とすこともあるとか。アオサギの現状を知ったヒナはなんとか昨日のアオサギを助けたいと思い黒岩先輩に協力を求めるんですがそこで出てきたワードが鳥獣保護法。鳥獣保護法とは野生の鳥類や獣類は無断で捕獲してはいけないというもの。保護のためであっても許可が必要なようでそこをカットせずしっかり話に入れてきたのはさすが動画工房としか言いようがない。そしてヒナがアオサギを助けたいと思った理由が絡まった糸が我慢ならないからという裁縫好きのヒナらしいもので面白かった。その後堤防部の面々でなんとかアオサギに絡まった釣り糸は排除でき一件落着です。今回の一話は是非一般の人にも見てもらいたいし、何なら学校でも教育として見せるのもあり。Aパートは昨今の絶えない海や河川での水難事故を減らせるかもしれないし、Bパートのごみ捨て(海、河川の汚染)や鳥獣捕獲規則なども当たり前のことですが現代社会の重要課題でもあるでしょう。冒頭にも書きましたがこれは深夜アニメのレベルを超えてます。私もただの釣りアニメでこんなに勉強になるとは思っていなかったので驚いてます。素晴らしいアニメです。{/netabare}
【第十話】
Aパートいつも通りの部活風景。釣りの仕方が次から次へと出てきてこのアニメ見るたびに勉強になってます。Bパートは釣ったアジのさばき方だったり先生が持ってきた燻製機で燻製にしたり。Bパートもみてて面白かったです。十話ということでそろそろ終わりが近いですがこのアニメに関しては最後まで今回みたいなゆるーい感じでもいい気がします。
【第十一話】
{netabare}いよいよ終盤も終盤十一話まできてここまで作画や話の内容全体的に見ても一点の曇りなしです。女子高生がただただ釣りをする話。下手したらめちゃくちゃつまらない子守唄アニメになるところですが細部までこだわった演出もあり今回まで一話たりともつまらないと思ったことはありません。今回のBパート。メンバー全員でキス釣りをするもののヒナ一人だけキスが釣れないという状況に。他のメンバーは釣れているのになぜか。自分だけ疑似餌だから?単に運がないから?家に帰ってヒナが自分なりにつれなかった原因をネットで模索してみる。するとなにやら好感触な手段を見つけます。良かったですね。アオサギの回もそうでしたがヒナが自分から海のことや魚のこと、釣りのことを知ろうと励んでいる背中を見るとみてるこっちも自然と前向きな気持ちになります。日々の仕事や生活の中で何か困難なものに立ちふさがれたら一から出直して知識や手段を身につけて再度挑戦してみる。大げさかもしれませんがこのアニメを見ているとそんなふうに思わされます。いろいろハイクオリティな釣りアニメです。{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 10
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

「釣る」だけでない、「釣り」の魅力

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
女子高生の釣り部(ていぼう部)を舞台にした、日常系部活モノ。

こういう作品では定番ですが、主人公は(釣り)素人なので、非常に丁寧に釣りの解説をしてくれます。また、釣りの楽しみ、難しさ、怖さ、命の大切さなどを多角的に魅せてくれるので、個人的には、Eテレとかで流してほしい、作風だし、高いクオリティ。

1話見た段階では期待値は低かったのですが、中盤以降どんどんハマっていき、最終的には☆4(高評価)をつけました。レビューでは、本作をベタ誉めしたいと思います(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
スポーツフィッシングというものは、釣りの中の「釣る」ということに特化した釣りなのでしょう。

一方、本作は、「釣り」の魅力を多面的に表現しています。

釣って食べる楽しさ。道具を揃える楽しさ。色々な種類の釣りの楽しさ。友達と一緒に待つ楽しさ。

たからここは、「釣り部」というより、「ていぼう部」。ただ、友達とダベったりったり、潮干狩りを楽しむのもアリなんです。

そして、生き餌のキモさ。海の怖さ。漁業権の必要性。環境を破壊する恐ろしさ。お金の大切さ。命の重さ。

リアルな部分もちゃんと魅せてきます。それがネガティブな印象で終わらないのは、日常系の平和な雰囲気の中で、微百合やギャグを交えながらライトに表現しているから。ホントに丁寧だし上手い。

しかも、ラストは2話またぎで、「釣る」面白さをストレートに表現。陽渚は、自分で釣ろうとすることで1Lv up。ネットで調べることで2Lv up。最後に自分で考えることで3Lv up。日常系作品ながら、主人公の成長を丁寧に描写し、時系列を入れ換えた日常話をBパートにもってくることで読後感を爽やかにする巧みな構成に、最終話は☆5をつけました! 演出100点!

このように、「釣り」のライトな部分の魅力をほぼ完璧に表現しながら、7話では夏海の眼鏡&秀才&照れ屋ねギャップ萌え、素晴らしい百合(てゆうか友情)まで魅せてきて、なんだこれ?天才か?(笑) 主要キャラも4+1に抑えたことで、各キャラクターが立ち、魅力が充分に伝わった。久々にキャラの名前をちゃんと覚えられたアニメ。

コロナのしんどい時期を乗り越え、最後まで丁寧にアニメ化してくれた、制作スタッフに(*’ω’ノノ゙☆パチパチ

私の評価的には、☆5に近い☆4で、かなりの高評価。惜しくも☆5に届かなかったのは、部活系の日常アニメとしては実に王道で、バランスが最高に良かった反面、飛び抜けた(というより目新しい)「何か」が足りなかったこと(これは作風的にはしょうがない)くらい。

2期あったら確実に観ますね。

あと、これはどうでも良いんですが、EDやCMなどに流れるリコーダーのような曲が、「つり球」の挿入歌に似ていると思ったのは、私だけでしょうか?(笑)
{/netabare}

【余談~ 釣りはいつかちゃんとやってみたい ~】
{netabare}
釣り、楽しいですよね(ロケーションによるけど)。少しならやったことあるんですよ。

海釣りを何度か。自分で行くことはまずないけど、誰かが誘ってくれたら、わりと楽しみにして。

ちなみに、1番やったのが小学生の時。うちの実家は、「のんのんびより」に近いくらいの田舎なんですが、家の近くに小川があって、そこで釣りをしていました。

小さな橋の欄干に腰掛け、竿を脇に挟んで、ゲームボーイをしながら待つ(笑) そこはちょうど川の流れが緩やかになるポイントで、一時間も釣糸を垂らしてれば、2、3匹は釣れました。家に持ち帰ると、母親が誉めてくれて、美味しく頂きました。

どうしても釣れない時は、少し上流までチャリをこぎ、沢蟹をつかまえてカラッと唐揚げに♪

自分の中の、元風景のひとつとして、「釣り」があります。

私は、キャッチ&リリースってイマイチ好きじゃなくて、素人考えですが、「釣ったら食うのが礼儀」みたいに思ってます。だから、ていぼう部のスタンスも好きでしたね。

ただ、私はかなり凝り性なので、「ハマったらマズイ」と思って、自分でブレーキをかけているところもあります。だって、釣り好きの人、道具にめっちゃ金かけてるじゃないですか(笑) なんとなく、「老後の楽しみ」かなと、自分では思っているものの1つが、釣りですね~。
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
フナムシはキモいよな(笑) 釣り部。楽しそうだけど、大会とかあるのな?実際には。

2話目 ☆3
キャスティングくらい、2、3回くらいやったらできるだろ(笑)

3話目 ☆3
再開おめ!

4話目 ☆3
日常回。平日に行くの? こういう専門店って、ワクワクするよね。高1で9000円はキツいよな~。釣りたてのイカ刺は確かに旨いけど、少しおいたやつもねっとりして旨い。これ、どう考えても、墨をかけられるよな(笑) イカは天ぷらが好き。

5話目 ☆3
泥あそび。そして、効果的なパンチラ(笑) 顧問。最後は剣に、ハマグリ食わしたかったけどな。

6話目 ☆4
エラ、ワタ、エラ、ワタ、エラ、ワタ(笑) Bパートのミスとか、知識的なこととか、なんかよかったな。

7話目 ☆5
海怖い、大事。完璧そうに見えて金槌とか、逆に完璧(笑) 眼鏡っ子でギャップ萌♪ 夏海の方が頭良いってのが、良いね。相手の趣味にも歩み寄り。お互いの趣味の交換。良い百合だ(笑)

8話目 ☆4
着衣水泳に、ごみ拾い。環境保全。マナー向上。役所の許可。かなりちゃんとしてるよな。NHKで流そうぜ。

9話目 ☆3
初訛り♪ メッチャ嫌そう(笑)

10話目 ☆
4500円、値段がリアルだな。

11話目 ☆


12話目 ☆5
ここにきて、「釣る」をしっかり魅せるか。自分で考える、成長。すぐには釣らせないし、ちゃんと美味しく食べるし。暑い部屋を開けるとか、麦茶作りとか、リアルで素敵。最後に日常系。この音楽、つり球っぽいよな(笑) ひげ、剃ってきます(笑) 釣りを教わり、縫い物を教える。良い百合だ♪ 釣りにも、ハマっただけなんだよな。まさかの男子手芸部(笑) 先生には、「鮭(さけ=酒)」を作ってやろうぜ(笑)
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 40
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

女子高生は世界を釣らない

4/15発表 4話以降延期 再開時期未定

3月の時点で放送そのものを見送った数作品を横目に見ながら不穏な空気でスタートした2020年春期。
いざスタートして数話してからの延期決定は私たちに事態の深刻さを実感させるに充分でした。
今なら心から言えます。貫徹ありがとう!

女子高生がただただ釣りするアニメなんですけどね。そんな事情でなんか尊い。

作品が醸し出す雰囲気とCMで流れてる『恋する小惑星』から、てっきりきらら系と思ったらヤングチャンピオンでした。制作会社“動画工房”繋がりということで納得。質感はほぼ芳文社です。

ハウトゥーアニメになるんでしょうか。
キャンプ・天文・ボードゲーム・筋トレと思い当たる節がいろいろある方はその釣り版と言えばイメージしやすいかもしれませんね。
海近くの高校だから釣りを活動内容とする“ていぼう部”があって、ではせっかくだからそこでの部活動をJK使って切り取ってみましょうという内容。

釣りってヴァリエーションあってお金のかけようもピンからキリ。当然キリに近いわけです。船チャーターして300kg超えのマグロを釣り上げたりはしません。アムール川でトラに怯えながらイトウを釣ったり、盟友・梅宮辰ちゃんとアラスカの怪物ヒラメを追ったりもしません。おそらく松方○樹のグラサン代だけで部費は吹っ飛ぶことでしょう。

とどのつまり初心者向け導入アニメです。
けっこう面白く感じたのが上手くいかない描写/苦手なことや弱点の描写が随所に入ってることです。え!?何をいまさらと思うかもしれませんが、運動部やメジャー部活なら常道の手法も、キャンプや筋トレアニメでその印象は希薄なんですよね。新しい趣味の楽しさアピールに終始してた印象です。
そんな釣りトレーニングの中身は初心者とはいえ…いやだからこそ本格的。まじめにハウトゥー入れてるのがこの作品の個性となってますね。英断だったと思います。

実質1エピソード15分の構成はテンポがよく見やすくてまとまりもいいですし、それだけで尺が足りなければ必要に応じて延ばしたり柔軟に対応していて退屈はしませんでした。
なにげない日常の切り取りも巧いと感じる。ここは制作会社の力かもしれませんね。
{netabare}次回予告でプールが映り「水着回?」と思いきや翌週肩透かしくらった諸兄もそんなにがっかりしてないでしょう。{/netabare}繰り広げられる日常だけで充分面白いからです。


釣りに限らず趣味の醍醐味は結果もさることながら、あーでもないこーでもないと考えを巡らせたり試行錯誤をする過程でしょう。初心者だった主人公も全12話終わる頃にはこの領域に足を踏み込みつつあってその成長を微笑ましく感じるかと思います。

確信めいた思いがあって、こういう系統の作品って自分のなかの知的好奇心が満たされたり、実際に行動を起こしてみたりというのもさることながら、他人の趣味への理解が深まることがなによりいいことなんじゃないかと思うのです。
トークの幅が広がるだけでなく、相手方のツボ抑えやすくなりますもんね。なにより目の前で楽しそうに話してくれるのがうれしいもんです。そんな身につくよくつく日常+αアニメでした。



■今日の一言

一回一格言で計十二回。マナーと安全管理しか言ってないんですよね。大事なことです。

{netabare}ていぼうの ルール守って サビキ釣り ヒナ
気を付けよう 後方確認 投げる前 真
釣り場ゴミ 拾う数だけ 海きれい 夏海
マイ帽子 かぶって防ごう 熱中症 ヒナ
大きさと 量ば守って 潮干狩り 悠希 小清水登場
オキアミは 流して帰ろう 忘れずに ヒナ 千葉繁登場
ライジャケで 体も心も 浮かびます 真
河川釣り 釣り券買うのが 基本たい 悠希
生き物を 守るイコール ゴミ拾い ヒナ
三年後 もっかいおまえを 釣ってやる 夏海
砂浜に 置き忘れないで 針と糸 ヒナ

この海を 残していこう いつまでも ていぼう部{/netabare}


■主要メンバー

鶴木 陽渚(CV高尾奏音)1年 主人公・初心者
黒岩 悠希(CV篠原侑)3年 部長・ゴリゴリの熊本弁
帆高 夏海(CV川井田夏海)1年 主人公の相方 
大野 真(CV明坂聡美)2年 職人

1年生コンビの声優さんが新人ですね。部長役の篠原さんはネイティブの熊本人で、先の『神田川JG』での長崎弁に続き方言キャラっす。それにしても『となりの吸血鬼さん』でのハイトーンキャラとうってかわっての低体温ぶり。いつもながら声優さんの振り幅には驚かされます。

{netabare}「せからしか!」ってなんの因果かマッポの手先のヨーヨー娘ではなくて、今はHKTらしいですよ。{/netabare}



視聴時期:2020年7月~9月 リアタイ

-----

2020.09.24 初稿
2020.10.31 タイトル修正
2021.06.11 修正

投稿 : 2025/02/01
♥ : 65
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