2024年度のスポーツTVアニメ動画ランキング 2

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画の2024年度のスポーツ成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年09月09日の時点で一番の2024年度のスポーツTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

69.9 1 2024年度のスポーツアニメランキング1位
忘却バッテリー(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★★☆ 3.6 (113)
341人が棚に入れました
中学球界で名を馳せた完全無欠の剛腕投手・清峰葉流火、切れ者捕手の“智将”・要圭の怪物バッテリー。全国の強豪校からスカウトを受けていた彼らが進学したのは何故か野球無名校の東京都立小手指高校だった。さらに圭は記憶喪失で野球に関する知識も失っていた。 そしてかつて彼らに敗れ散り野球から遠ざかっていた天才たちも、偶然同じ高校に入学しており…。 巡り合い、再び動き出す彼らの高校野球ストーリーがいま始まる―!
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

従来のスポ根モノよりは一歩引いた視点が面白さに繋がっている(心理描写が丁寧)

【レビューNo.139】(初回登録:2024/8/18)
コミック原作で2024年作品。全12話。
キャッチコピーは
「天才たちは出会ってしまった…!」
「気づいてしまった もう、逃げられない。」
などのようですね。

(ストーリー)
中学野球界で圧倒的な力を見せつけ、相手の心をへし折ってきた清峰葉流火・
要圭の天才バッテリーコンビ。
過去に対戦した山田太郎も野球を辞める決意をして、野球部のない小手指高校
に進学するが、そこで清峰と要に出会ってしまう。
・要が「記憶喪失」により野球素人になっていた
・清峰は”要と野球をすること”にしか興味がない
2人は強豪校の誘いを断り、同校に入学していたのだった。
同校ではちょうど野球同好会が発足したばかりで、清峰は再び要と野球を始め
るために山田を誘うのだった。
そして同校には同じように清峰と要に心をへし折られ、野球と決別した天才プ
レイヤーの藤堂葵と千早瞬平も入学しており・・・
出会ってしまった天才たちの時間が再び動き出す。

(評 価)
・終わってみればコメディは必要だった
 本作はこの手のスポーツモノでは珍しい、ギャグをどんどんぶっ込んでくる
 のコメディ色の強い作品になっています。
 最初は宮野守さん演じる要のハイテンションなギャグについていけず、昔読
 んだ漫画『泣くようぐいす』が頭をよぎりましたね(笑)
 (同じようなギャグ&結構シリアスな野球描写だが打ち切りにw)
 なので、最初は「こんなギャグいるんか?!」と。
 でもキャラの関係性が構築されてくると、山田あたりがギャグやボケをしっ
 かり拾ってくれるので(ギャグ自体は寒くでも)意外とコメディとして成立
 してくるんでよね。
 それに最終話をみると、
 {netabare}「要の『お調子者キャラ』は壮大な伏線だったのか!」
 と受け取ることもでき、なかなか侮れない作品ですね。
 (最後まで視聴すると「滑り芸的なものも狙ってやってたのか?!」という
  気もしてくるw){/netabare}


・野球作品としてはかなり面白い
 ストーリーとしては、弱小校にワケありの才能あふれる主人公が入学してき
 て、さらに才能あるプレイヤーを説得しながら、イチからチームを作り上げ
 ていくという王道展開ですね。
 清峰・要の天才バッテリーコンビに加え、藤堂と千早も性格やプレースタイ
 ル等キャラがしっかり確立しており
 「この4人が同じチームでプレイしたらどうなるんだ!」
 という期待感がハンパないんですよね。
 特に藤堂と千早については
 ・頑なに入部を拒む2人を説得~入部への流れ
 ・清峰と要に心をへし折られたのは実はきっかけのひとつで、野球を辞める
  ことになった本当の理由
 かなり掘り下げられるので、キャラがより魅力的に描かれていきますし。
 {netabare}また要も一時的に記憶が戻り「智将ムーブ」を発動してくれましたし。{/netabare}

 そして山田太郎という有能なサブキャラもポイント高いかなっと。
 主人公は清峰と要のバッテリーコンビらしいのですが
 ・清峰:唯我独尊で言葉足らずのコミュ障
 ・要:「記憶喪失」でアホの子
 ということで、山田が語り部を担っています。
 山田自身は地道に努力してそこそこの実力者ではあるものの、4人の天才に
 は及ばない、いわば普通の高校球児なんですよね。
 そんな彼の視点から天才たちを語っていくという構成は、なかなか上手いや
 り方だったのでは思います。
 また山田の温厚で常識人というキャラは
 ・上述の通りコメディ展開の有能なツッコミ役
 ・個性派揃いの天才の中でのバランサー役
 ・持ち前の安心感あるキャラで要所でのチームの支え役
  (チーム内の人望も勝ち取っている模様)
 4人の天才が悪くいえば投げっぱなしのキャラなので、そこを山田を使って
 上手くフォローしているという印象ですね。

 でも個人的に一番のお気に入りは、土屋和季の加入シーンかな。
 {netabare}内野はタレント揃いだが外野が弱い。で、メンバー探しですが・・・
 彼も4人のような天才ではないのですが足という武器を待っていて、そこに
 (守備範囲の広い)センターという重要なピースが埋まる瞬間が最高にテン
 ションが上がるんですよね。
 「何やこのチーム!めっちゃ面白そうやん!!」{/netabare}

 
・部活動への問題提起とタイトル「忘却」に込めた思い
 まあ「問題提起」はちょっと盛ってますが(笑)
 象徴的なのが土屋のエピソードですが
 {netabare}・中学時代、体育会系のノリや上下関係の厳しさに馴染めなかった
 ・また野球部を辞めたことで”根性なし”扱いされることになった
 ということで2Dの野球に失望して、3Dへ逃げ込んだ経緯があるんですよね。
 スポ根モノなら、強キャラ主人公がそいつらをぶっ飛ばしてスカッと展開に
 なるんでしょうが、現実はそうもいかないわけで・・・
 「厳しい規律と上下関係というシステム。そのせいで埋もれてしまった才能
  もたくさんあるかもしれないと」
 山田のモノローグがなかなかに染みますね。{/netabare}

 また要についても
 {netabare}・元々は今の調子者キャラだったが
 ・清峰を一流投手にするために、努力で「智将キャラ」に変貌
 ・しかし勝ち続けていく中で、自分を厳しく律してきた負担や心をへし折っ
  てきた相手への罪悪感からいつしか「野球が楽しい」と思えなくなった
 ・そんな心の反動が「記憶喪失」
  (正確には「解離性同一性障害による人格交代」らしいが)
 という感じで「勝利至上主義」へ一石を投じるような描写がみられるんです
 よね。
 この辺は少し深読みしすぎな気もしますが、最終話で『要圭』という人間が
 描かれた上で、タイトル「忘却」に込めた作者の思いとは・・・
 単に「記憶喪失」いう意味だけでなく、「過去からの解放」といったものが
 含まれているのかもしれません。
 本作でも最後に
 「もし一つだけ何かを忘れられるとしたら、俺は・・・」
 で含みを持たせていますし。
 今後この辺りも明かされていくのでしょうか。

 「記憶喪失」によりお調子者で野球素人になってしまった要ですが、皆でイ
 チから野球に取り組んでいる姿はノビノビしていて、過去との対比を意識し
 ているようにも感じますね。{/netabare}


そんな感じで、
・序盤のギャグ展開は合わずに眉を顰めていたが
・イチからチームが出来上がっていくワクワク感
・キャラ同士の深まる関係性
・原作者の描きたいテーマ性
回を追うごとに積み重ねが生まれ、面白さが増していく作品なのかなっと。
今期では練習試合まででしたが、今後このチームが公式戦でどこまでいけるの
か純粋にみてみたいと思いますし。

原作者は女性の方のようですが、(男性目線の)従来のスポ根モノよりは一歩
引いた視点から描いてる感じが、独自の面白さに繋がっている感じがしますね。
(山田の語り部や独自性のある丁寧な心理描写が印象的だったかな)

OP「ライラック/Mrs. GREEN APPLE」
ED「忘レナ唄/マカロニえんぴつ」
・こういう方々がこぞって参戦しているのをみると、アニソンという分野も
 レッドオーシャン化しているのをつくづく感じますね。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 15
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

野球初心者から経験者まで

みかわ絵子による原作漫画は、『少年ジャンプ+』(集英社)で連載中(既刊18巻、原作未読)。
アニメは、全12話(2024年)。監督は中園真登。制作は、『呪術廻戦』、『ダンス・ダンス・ダンスール』などのMAPPA。
(2024.8.10投稿)

野球経験者なので野球アニメにうるさいといえばうるさいのですが(笑)、とりあえず評判が良かったので観始める。


【あらすじ】
主人公は、シニアリーグ(中学硬式野球)で圧倒的な才能を見せ、多くの有望な中学生選手たちのプライドをへし折ってきた天才バッテリーの清峰葉流火(きよみねはるか:CV.増田俊樹)と要圭(かなめけい:CV.宮野真守)の二人。

彼らの圧倒的な才能を目の当たりにした山田太郎(CV.梶裕貴)は、自らの才能の限界を感じて野球を辞める決意をし、野球部のない都立小手指(こてさし)高校に進学。しかし、そこでいるはずのない野球エリートたちと再会することに。

事故による記憶喪失により野球素人となってしまった捕手・要。幼馴染の要にくっついてきた投手・清峰。そして、太郎と同様に清峰・要バッテリーに心をへし折られ、それぞれの事情から野球を辞める決意をした遊撃手・藤堂葵(CV.阿座上洋平)と二塁手・千早瞬平(CV.島崎信長)。

出会うはずのない場所で出会ってしまった天才たちは、発足したばかりの野球部に入って甲子園を目指すことに…


もっとも、本作では、ようやくメンバーを揃えて練習試合をするところまでなので、本格的には続編に期待といったところ。


【要圭は宮野真守ありきのキャラクター】
主人公の要圭は、「宮野真守ありきのキャラクター」といってもいいくらいのはまり役(※作中でも中の人が顔出しで登場(笑))。

要(かなめ)は、シニアリーグ時代、冷静沈着な智将としてカリスマ性もあったのに、記憶喪失により野球に関する知識と興味だけ失って本来のお調子者キャラに(※あまりにも都合のよすぎる記憶喪失に疑問があったのですが、本当は、{netabare}記憶喪失ではなく、解離性同一性障害、いわゆる「多重人格」。{/netabare})

もっとも、要は、話数が進むと、{netabare}一時的に記憶を取り戻します(※本当は智将キャラに人格交代)。{/netabare}

「お調子者」キャラでは、一発ギャグで「パイ毛」(※乳首に生える毛)と堂々と言ってのけるコミカルな演技をみせるかと思えば、「智将」キャラでは、『銀河英雄伝説』のラインハルトのようなシリアスな演技をみせる。

その幅広い演技は、同じように幅広い演技で定評のある神谷明さんのあとを継いで『キン肉マン』の声優を射止めたのも納得です。


【野球初心者から経験者まで】
こんな宮野さんのコミカルな演技と、まずは野球部のメンバー集めから始まるので、特に序盤(5話まで)は、ゴリゴリの野球アニメというよりかは、学園モノなのでとっつきやすいかも。

また、要が記憶喪失で野球素人になってしまっているので、野球の基礎的な用語の説明なんかもしてくれます。

もっとも、坊主頭の強制など悪しき因習が未だに色濃く残る野球部に馴染めない問題、極度の緊張や精神的なプレッシャーが原因となって筋肉がこわばって体が思うように動かなくなってしまう「イップス」の問題なんかにも真面目に触れていて、野球経験者として好印象でした。

さて、肝心の野球のプレイシーンですが、主人公のチームにド素人が混じっているので、全般的ではなく部分的に緊迫感がある感じ。両チームの実力者同士の対決は、駆け引き含めてきちんと描かれています。

ただ、全体的にはよく動いているのですが、CGのせいなのか細かい動きに「硬さ」が感じられ(例えば、球をリリースするときの指の動きや、投球する際の腕の動きなどに柔らかさを感じない)、経験者的には実際の動きとの間に若干違和感があります。


というわけで、概ね野球初心者から経験者まで観ることができる内容になっていると思います。


【魅力的なキャラクター】
あとは、かっこいいキャラクターが多いので、キャラ人気が出そう。

しかも、ただ単にかっこいいだけではなくて、要はコミカルな面、清峰はコミュニケーション下手、藤堂はヤンキーキャラだけど繊細、千早はそつなくなんでもこなしているようで実は悩んでいたりと、それぞれギャップあり。

ただ、山田太郎といえば故水島新司先生の不朽の野球漫画『ドカベン』の主人公と同姓同名なのですが、本作の山田太郎は、体格は小柄で才能はそこそこ、清峰、要、藤堂、千早の4人の天才を冷静に俯瞰する狂言回し的な役回りとなってます。


【音楽】
オープニングは、Mrs. GREEN APPLEの「ライラック」
エンディングは、マカロニえんぴつの「忘レナ唄」

本作と同じような軽快な感じ

投稿 : 2024/09/07
♥ : 4

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

広い世代にウケるものを制作するのは難しい様で…。

 最終話(12話)まで観ました。2024.07.03

 結局、主人公は野球と言う呪いに囚われていたんですねぇ…。ラストは何となく不穏な感じで締めました。

 最強バッテリーが他の選手を殺す(実力差を見せつけて野球の夢を潰す)のがテーマですが、実際の野球選手は脳筋で自分を客観視出来ない集団なので、そんなに気にすることあるのかな?

 日本のプロ選手を見ていると、絶対にメジャーで通用しないだろ?と素人でも分かる様な選手がメジャーに挑戦して、やっぱり活躍出来ずに逃げ帰って来ます。

 野球はサッカーとかより個人スポーツで、個人データが全てなのに、なぜメジャーへ行く?

 筒香選手なんかも、速球に弱いと言われていたのに、日本より速い球をガンガン投げてくる投手がめちゃくちゃたくさんいるメジャーでどうして通用すると思ったのか?

 データが全ての野球で、しかもプロですらこの有り様なのに、シニア程度の話でそんなに他選手の夢を喰えるか?アマの野球選手なんて実力差すら認識出来ないじゃないの?

 なんつーか、色々疑問でしたが、ボロが出る前に綺麗に終わって良かったと思います。野球界の闇は深いで!
………………………………………………………………………

 8話まで観ました。2024.06.08

 原作漫画既読です。原作は野球を揶揄したギャグ漫画ですが、アニメはスポ根路線にする様です。これは正しい改変の様な気がします。

 野球…それは昭和の悪い部分を煮詰めた様なスポーツです。軍隊式の組織、意味の無いシゴキ、途中で部活を脱落しようものなら、玉無しの落伍者として学生生活は終わり…。女子生徒にも嘲笑され続けます。

 弱小チームでも人格の陶冶のためにシゴかれるという、今ならブラック部活の典型みたいな地獄が各地で展開されていました。

 それでも、昭和世代にとって、スポーツの選択肢は、ほぼ野球しかありませんでした。なんだかんだ言って野球が好きなのです。

 もう、2度と野球はやりたくないないけれど、血の汗を流したあの頃を馬鹿にされるのは許せない…。若い子には親父達のノスタルジーは理解出来ないでしょう。

 アストロ球団に登場した、巨人軍に恨みを持つ選手で構成されたブラック球団みたいなもんで、「親父は巨人軍にか◯わにされたー!」とか言って、殺人野球を仕掛けてくるけど、一応野球で復讐するという…。

 多分、原作のママだと、野球に対してアンビバレントな感情を持った旧世代には受け入れられないという判断なんでしょう。

 原作のケレン味は後退していますが、何とか昭和世代の視聴に耐えるアニメになっております。虎の尾を踏まない様にするのは大変ですね。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 3

57.1 2 2024年度のスポーツアニメランキング2位
リンカイ!(TVアニメ動画)

2024年春アニメ
★★★☆☆ 2.8 (44)
96人が棚に入れました
国際的な舞台でも活躍するスター選手たちの誕生により、にわかに熱気を帯び始めた「女子競輪」。 「RINKAI LEAGUE(リンカイリーグ)」とも銘打たれたその世界へと、今まさに漕ぎ出そうとする者がいた。彼女の名前は「伊東泉」。自転車好きの女子高生。 競輪界最高峰の女子選手たちがぶつかり合うレースを目の当たりにした泉は、仲間たちと競輪選手になることを誓い合う。挑戦の先に待ち受けるのは、知られざる「競輪」の世界。そこは決して華やかなだけではない。泥臭いほどに愚直で、時に残酷なほど厳しい、勝負師たちの生きる場だった。 そして出会う、運命のライバル──天才「平塚ナナ」 立ちはだかる大きな壁。試されるのは、夢への思いと覚悟の強さ。ただ自転車が好きなだけだった女子高生は、競輪を通して仲間たちと共に成長していく。 競輪・女子を舞台とした、熱き戦いのレースがここに開幕する!

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

女版群青のファンファーレになりそうです。結果…ファンファーレより雑音は少なかったけど、別に面白くも無かったです。

 最終話(12話)まで観ました。2024.06.26

 主人公の伊東泉は最後まで掴みどころの無い人物で、終始、何やねんコイツ?でした。11話でいきなり自分はテレパシストだとか言い出すし、ルーキーファイナル直前にいきなり辞退した方が良いかなとか言い出してウジウジしだします。

 これ、作中で女子競輪をちゃんと描写出来て無いので、今まで順風満帆できた泉が何で悩むのか意味不明なんですよね。

 本作品は、明らかに手を抜いているため、レース展開の描写が全く良くありません。女子は男子よりルールが厳しく、ラインを組んだり、車線を大きく変更して他の選手にぶつかって邪魔したりしてはいけません。

 それでもラストスパートは60km以上速度が出て、落車して大怪我したりすることもあるそうです。

 女子競輪ならではの戦い方とか、戦略とかをしっかり描いていれば、泉の悩みも多少理解できたかもしれません。トレーニング方法も男子とは異なるはずです。

 低カロリー作画のせいで、ラストスパートでバストアップの選手達が叫びながらゴチャゴチャ言ってレースをしているフリをしても、迫力は全く無いですね。

 また、選手層が薄いので、ルーキーとトップ選手が同じ試合を組まれてしまい、ルーキーが全然勝てなくて、あっという間に代謝制度で強制引退になるという闇もあります。

 業界と癒着した御用メディアの垂れ流すゴミを参考にせず、独自取材もちゃんとして、光と闇の部分を理解していないから、上っ面をなぞった様な産廃が出来る典型例みたいな作品としか言えません。

 アニメでプロパガンダは、辞めにした方が良い様ですね。

………………………………………………………………………

 10話まで観ました。2024.06.16

 プロ編がスタートし、空気だった3人娘がクローズアップされます。元アイドルはマーク屋になり、金持ちお嬢は積極性を、ヨガインストラクターは折れない心を学び、ルーキーファイナル目指して頑張ります。

 元アイドル以外は精神論の様な気もしますが、強制引退システムの代謝制度などもあり、ガールズ競輪の厳しさも描かれます。

 ちょっと面白くなってきたかも…。ただ、技術的、制度的な深掘りが足りないので、やはり物足りません。競輪業界を悪く描けない縛りの存在を感じます。

 登場人物達が極めて真っ当なのは良いですが、競輪のテクニカルな部分を描かないので、レースもラストに唸り声を上げながら一生懸命ペダルを漕いだら勝てるみたいな薄っぺらい展開に終始します。

 レースに迫力が皆無なので、もう少し何とかならないかなぁと残念でなりません。
………………………………………………………………………

 7話まで観ました。2024.05.25

 何かが根本的におかしい…。てぶくろさんや他のレビューアー様もレビューされていますが、盛り上がる部分を敢えて回避している様な作風です。

 仲良し5人娘の一人に悲劇が…と、前回感動エピソードがあった気もしましたが、何となく流されました。主人公以外の3人は相変わらず空気なので、何とも微妙か感じです。

 今回、全員あっさり養成所を卒業して、卒業記念レースもあっさり終了して、主人公以外の3人はいつの間にか予選敗退していて見せ場がいっさい無いという…。

 何かもっと体育会系なんだから、胸熱エピソードとかあるでしょ?業界あるあるでも良いのですよ!

 あっさり薄味で時間経過とともに全て右から左へ流れていく感じです。何のためにはアニメを作っているのかな?

 登場人物達がいい子ちゃん過ぎて人間っぽく無く、今回で最終話でも良い様な作りでは、誰の興味も引けません。サイコパス大集合でツッコミ所満載だった群青のファンファーレの方がまだ面白かったという…。

 次回からのプロ編に期待しております。
………………………………………………………………………

 4話まで観ました。2024.05.01

 あっさり仲良し5人娘は養成所に合格し、他の個性的?な生徒達と練習に励みます。まだ選手の卵達なのにナショナルチームの強化選抜試験があったり、盛りだくさんです。

 キャラが多いので5人娘のうち、主人公と高校生トップだったオレンジ髪以外は早くもモブに…。まぁ、そうなりますわな。

 群青のファンファーレよりは真面目に養成所生活していますが、何となくヌルイ雰囲気で、いつの間にか全員プロになっていそうです。

 もう、次回エピローグで、キャラ達のその後が紙芝居で流れても良い感じに内容が薄いので、安心して観ていられます。もう少し、起伏が欲しいですね。

……………………………………………………………………… 

 2話まで観てのレビューです。2024.04.17

 こんなの真に受ける女子高生は居ないと思いますが、簡単に競輪選手になれそうな感じを醸し出しています。

 スポーツ選手なんて、なりたくてなれるもんじゃ無いでしょう。主人公、大学行った方が良いとか、夢がとかゴチャゴチャ言いますが、そもそもフィジカルエリートじゃ無いなら、肉体一つで稼ぐ業界へ行こうなんて考えます?

 何か…、25億円盗まれても屁でも無い大谷さん位稼ぎたいから野球でもやるか〜で、野球教室に高校生から行くような感じですが、女子とは言え競輪がこんなに甘いか?

 競輪振興とは別なヤバい目的がありそうな感じを受けつつも視聴継続です。
………………………………………………………………………

 初回観てのレビューです。2024.04.10

 競輪、競馬、競艇は三大公営ギャンブルで、試験に合格して、学校に通い、卒業すると選手になれます。他のプロスポーツとここが決定的に異なります。

 しかし…、特殊技能の世界なので、誰でも受かる訳ではありません。競馬学校なんて、誰でも受験資格はありますが、馬に乗ったこともない様な人は受からんでしょう。

 その狭き門に、得体のしれない生徒達をねじ込んで、リアルティの欠如とトンデモ展開で爆死したのが、群青のファンファーレでした。

 本アニメも、同じ道をたどりそうです。都合良く、5人の若い娘がガールズ競輪選手目指す?しかも高2の秋から?

 競輪は特殊ですが、スポーツである以上、自転車部で活動しているライバルがいるんですよね…。ちょっと間に合わなくね?

 部活動とかが存在しない競技である競艇漫画のモンキーターンでも、主人公はフィジカルエリートでした。試験が競争試験である以上、運動歴が無い人物は体力試験で落ちるでしょう。

 本作品の女子達はスポーツやっている様には見えませんし、やってたとしても、フィジカルエリートなら、現在やっている競技から簡単に鞍替え出来んでしょ。ある程度の選手なら、今までの努力がパーですよ?
 
 取り敢えず、自転車部からスタートした方が…、競輪業界のプロパガンダだから仕方無いのかな?群青のファンファーレみたいになるのに一票!昼飯賭けても良いですよ?

投稿 : 2024/09/07
♥ : 8

タマランチ会長 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

声優長谷川玲奈さんを応援するために見続ける

 ハッキリ言ってストーリーはどうでもよいのです。声優長谷川玲奈さん(以下れなぽん)の成長を確認するために視聴しています。
 8話は弥彦巫女(cvれなぽん)回でした。アイドル崩れと言われながら、競輪選手として真摯に競輪に取り組む真っすぐさが描かれました。
 れなぽんは、日本中を震撼させたNGT山口真帆さん暴行事件に深く関係しています。ここでは5年前の暴行事件についてお話ししておきます。
 メンバーと私的につながっていた厄介ファンが、厄介ファンによる風紀の乱れに否定的だった山口真帆さんのマンションに押しかけ、部屋に無理やり侵入しようとして暴行を行った事件です。それだけでもとんでもない事件ですが、その後、運営は事件をもみ消そうと山口さんの訴えを有耶無耶にしようとし、山口さんから動画配信でばらされてしまいます。それに対して運営が、山口さんを劇場で「おさわがせしました」と謝罪させたことで、「暴行被害者を謝罪させた事件」としてBBCをはじめ世界的に報道されました。
 その後、NGT運営は、ファンとつながっていたメンバーを不問とし、山口さんを卒業させる(事実上の追放)ように動きます。その時、山口さんに寄り添い、一緒に卒業したメンバー2人うちの1人がれなぽんです。れなぽんら3人は、秋元康氏のはからいで、それぞれ他の芸能事務所に移籍し、れなぽんはクロコダイルに所属し、声優業にいそしんでいたわけです。
 れなぽんは声優転身後すぐ「恋というには気持ち悪い」のサブヒロインの役をもらいましたが、当時は素人丸出しの棒読みで酷いものでした。それから数年、あれだけ長い台詞を流暢に話すことができるようになったのですから、感激です。中学校まで、男子と混ざって部活で野球を続けた体育会系の根性で努力したのでしょう。頭が下がります。
 そんなれなぽんと、弥彦巫女さんのまっすぐな人物像が重なって、おじさんとしては涙なしには見られない巫女さん回だったわけです。
 ちなみに、れなぽんは新潟出身ですので、新潟弥彦競輪近くにある弥彦神社の巫女さんという配役をもらっています。スタッフもれなぽんのこれまでの経緯と重ねてキャラづくりをしていることがよく分かります。
 学校に例えれば、いじめを受けている子を庇って、いじめを隠蔽しようとする学校側に異を唱え、いじめを受けていた子と一緒に転校する道を選んだようなもの。その行動力、正義感、勇気に満ちた行動を、実際にやってのけたれなぽんには、いつかいい役をもらって大成してほしいと願うばかりです。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 3

たナか さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9

ゲンカイ!

最近のトレンド、おじいちゃんアニメ。
アニメでウハウハ!マーケティング!な中抜き詐欺アニメ。

OP曲はいい。以上。
クソアニメの悪いところ見本市コンプリートベスト完全版ディレクターズカットデラックスエディション。

01
おっさん趣味×JKというHENTAIジャパンが世界に誇る伝統芸能アニメが社会現象となった例は少なくはない。しかし各業界でブームを巻き起こした大ヒットアニメのけいおん・ウマ娘・ゆるキャンなどは最初に萌えキャラありきで、モチーフとなった業界でのブームはあくまでも結果論。まず作品の出来こそが最優先で結果はオマケ。過去に自転車萌えアニメも沢山あったが、ブームを巻き起こすほどのパワーは無かった。しかし同じ自転車モチーフの中でも最悪の出来ではなかろうか。まず作品の出来不出来以上にあまりにも主張が強すぎて押し売り感が全面に出過ぎている。そしてみたまんま出来が悪い。挽回不能。完全に詰んでいる。イメージアップどころかダウンしかない。これなら何もやらないほうがマシだった。南無。頑張ってる選手の皆様はご愁傷様。ウマ娘みたいなミラクルは何も起きません。

レジェンドクソアニメが名を連ねるwikiで納得、無駄に職歴長いだけのおじいちゃん監督。公営ギャンブルを盛り上げまっせと制作費を集めた挙句に三流スタッフで実費を安く抑えて儲ける中抜き差額ビジネスの餌食。モンストまぐれなMIXIはマジでビジネスセンス皆無なまま。

公式HPのティザービジュアルやyoutubeキャラ紹介動画も期待感を持たせる美麗なイラスト。漫画版も絵が上手くてなかなかのクオリティ。で、出てきたのがこれ。もう詐欺と呼んでもいい。最近こういうアニメが多すぎる。

知らんやつが知らん選手をスゴイ!って言ってても知らんがな、というなんとかエトワールでも感じた置いてきぼり感。自分が言いたいこと全部言いたいオタクの早口トークばりの押し付けがましさがものすごい。官公庁のポンチ絵のように皆が皆自分の都合を詰め込んでる。皆が皆我が我がと自己主張を畳み掛けてきて勝手に自己完結して競輪やろう!って納得されてもポカーンでしかない。

ここのスポンサーってみんなアニメを見下してるってのが良く伝わってくる。

投稿 : 2024/09/07
♥ : 2
ページの先頭へ