Baal さんの感想・評価
4.1
今日の七々々コレクションはこの向こうに・・・
鳳乃一真によるライトノベル作品を原作とする
作品です。全11話、原作未読。
八真重護は父親に勘当されてとある島に島流しとなって
しまう。そこで暮らす安アパートには地縛霊の龍ヶ嬢七々々
が住み着いていたのだった。七々々はこの島を開発した
天才集団の一員だったが何者かに殺されてしまっていた。
重護は七々々を成仏させるために犯人を探そうとするのだった・・・
七々々コレクションが様々な力を秘めており、それを見つける
ためには隠されている場所の謎を解かなければならない。
この謎解きと七々々や重護をはじめとするキャラたちが
とても魅力的な作品だと思います。謎解きは七々々コレクション
と言う不思議な力を秘めているとのことでしっかりとした
遺跡の中にあってそれぞれに一種のパズル的なものや身体能力を
試すようなものまでと多種多様な罠、仕掛けもありという感じ
で、こっちもワクワクしながら見ることができた作品だと思います。
それからキャラもかなり個性の強い方々が揃っていて
キャラたちが織り成していく世界観がまた独特な方向に
広がっていくようで、謎解きの中でのキャラたちのやり取りも
面白いと思います。
謎解きが私の好きな某パズルバトルアニメの中に出てくる
ような、ただ謎を解くのではなく様々な仕掛けが存在し失敗すれば
その代償も払わなければいけない。それも全部引っ括めて挑むだけの
覚悟を持っていなければ到底クリアすることは愚か挑戦すらも
できないくらいというのであったため、より楽しんで見ることが
できたと思います。
個人的には終わり方があんな風でしたし、まだいろんなことの結末を
迎えていないのが多いので二期をやってくれないかなと思っています。
◆個人的点数評価 82.715点
◆余談
{netabare}
謎解きがあった作品ですが、謎解きの部類でも一種のパズルと
似た傾向があるものでありました。
{netabare}出だしの試練の謎解きは見た瞬間にあれが答えを導く鍵に
なるなと思えるほど上手く、出だしに持ってきていました。{/netabare}
{netabare}こんなのはさておき、ラストの謎解きがフィボナッチ数列を
鍵とするものでしたが、実はこの謎解きの構造を見たときに
星座が云々よりもこの数列が思い浮かんでいました。
その理由はですね、あの構造を上から見たときに植物に見えた
からということです。フィボナッチ数列は隣り合う二項の比率が
一般項のnを大きくするに従って黄金比に限りなく近づいていく
数列なのですが、そもそもなぜ黄金比とまで言われるのか。
私は正確な理由付けは知りません。そんなものには興味がない
からです。ですが今それが黄金比と言われて納得が私はできます。
この比率が様々な点において合理的な数値であるという事実が
あるからです。黄金比は1:(1+√5)/2=1:1.6180・・・
なんですがあまり複雑なことを言うとあれなので簡単に言うと
植物は光合成をしないと生きるのに必要な栄養が足りません
枝を広げていってもより高いところを目指そうとすると
葉っぱがかぶってしまいます。ではその時にどのように葉っぱを
つければ重なりが少なくなるのかと言うと黄金比を満たすように
葉っぱを生やしていくと重なりが最も少なくなります。
また植物の中で一つの花に複数の(大体数百個とか)種をつける
ものはその種をつける雌しべの並べ方すら黄金比を利用している
のです。そんな感じで効率を求めた時にこの比率が一番になる
というわけです。{/netabare}
さて上二つはどうでもいい話でした。(と言ってもこれから書く
こともさほど変わらないくらいどうでもいいことなのですが・・・)
このパズル的アイデアを利用したものがすごく好きなので
ここにちょっとした謎解きを書こうかななんて思いましたが
長くなりそうなのでやめておきます。
本当によくわからない謎めいた余談にお付き合いいただき
ありがとうございます。
{/netabare}