2020年度のスピンオフアニメ映画ランキング 1

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76.3 1 2020年度のスピンオフアニメランキング1位
劇場版ポケットモンスター ココ(アニメ映画)

2020年12月25日
★★★★☆ 4.0 (43)
189人が棚に入れました
ポケモンに育てられた少年ココ。
この夏、ポケモンと人間の、新たな絆が生まれる。


人里から遠く離れたジャングルの奥地。

そこに、
よそ者が足を踏み入れることを許さない、
厳しい掟で守られたポケモンたちの楽園、
オコヤの森があった。

その森で、幻のポケモン・ザルードに、
ポケモンとして育てられた少年ココ。

自分のことをポケモンだと信じて疑わないココは、
ある日、サトシとピカチュウに出会い、
初めての「ニンゲンの友達」ができる。

自分はポケモンなのか?
それともニンゲンなのか?


オコヤの森に危機が迫った時、
ポケモンと人間、親子の愛が試される。

声優・キャラクター
松本梨香、大谷育江、林原めぐみ、三木眞一郎、犬山イヌコ、堀内賢雄
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

少年はポケモンとなる

本当の親子って?育てるって何だ??ポケモンと人間の、ちょっと変わった親子の物語。人里から遠く離れたジャングルの奥地。厳しい掟で守られたポケモンたちの楽園、オコヤの森があった。そこで仲間たちと暮らしていた頑固者のザルードは、ある日、川辺で人間の赤ん坊を見つける。「ニンゲン、これが・・・」見捨てられないザルードは、森の掟に反して、赤ん坊をココと名付け、群れを離れてふたりで暮らすことを決意する。ポケモンが人間を育てる生活が始まって10年。ココは、オコヤの森にやってきたサトシとピカチュウに出会う。初めてできた「ニンゲンの友達」。自分のことをポケモンだと信じて疑わなかったココの胸の中に、少しずつ疑問が芽生え始める。「父ちゃん、オレはニンゲンなの?」自分はポケモンなのか?それとも人間なのか?悩むココだったが、ある日、招かれざる人間の足音が森に近づいてきて、平穏な日々が一変する―。というあらすじ。


コ↑コ↓って本人も発音していたし、作品には失礼なことが頭に浮かんでしまったのだが、個人的には感動して思わず涙した作品だった。

作品は昔あった狼に育てられた少年にあるのだろうか。他にも野生児いるみたいだけど、割とそんな感じかな。
人間界に溶け込めない。勿論、人間の言葉話せない。
自分のことをポケモンだと思い込むし、育ての親もそう思わせるように育てているわけだが、実際の体の構造の違い、身体能力の限界などが明らかに違うことを教えるという葛藤。
{netabare}ザルードの技を使えて、育ての親を助けることができ、最後はポケモンになれた。前頭葉が弱いので、泣けました。{/netabare}

最後は親元を離れるけれども、馴染むことはできるだろうか?
実際の野生児は大変苦労したみたい。人間というよりヒトだから。

{netabare}
親に捨てられたわけではなく、実は作品の中で事件の首謀者となる男(やはり山寺宏一さんの出番)が親を事故死に見せかけて殺していたというね。
子供を守るため、仕方なく森の中で避難させた。
ポケモンの世界で殺人なんて滅多にないことだったから、これも衝撃だった。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

ねるる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ポケモンファンでなくても家族で見てほしい名作!ポケモンに育てられた少年ココのお話。

劇場版ポケットモンスター第23作目
2020年公開、上映時間約100分。

幻のポケモン、ザルードに育てられた少年"ココ"のお話。

最新作なだけあって映像も格段に良く、ストーリーも泣けるしでとっても素敵な作品でした。

ジャングルが舞台。ポケモンに育てられた少年と育ての親となったザルードとの親子関係の話がまあ泣けた。既視感はめちゃくちゃあるし、ほぼターザンなんだけどやっぱり泣けた。最後の盛り上がりの部分、親の気持ちを語るところがボロ泣きでした。
今作の敵キャラは、今まで見た劇場版の中で1番悪い奴で、やってきた事も極悪だし最後まで改心しなかったのもなんだか新鮮でした。そんな奴に皆で協力して立ち向かう姿良かった。

今作の主人公ココと父ちゃんザルードはどっちも良いキャラでした。お互いが大切でぶつかり合って本音で離す姿。父親と息子という関係性だからこそ描けたのかもしれません。父親目線からの子育てから巣立ちまでが、とっても熱かった。
既存キャラのロケット団について、いつのまにコジロウあんなにインテリになったんだか、驚きました。有能すぎた。

作画は総じて素晴らしく、蔦を使ったワイヤーアクションも迫力があったし、ジャングルの背景、夕暮れや花火などの光の作画は特に良かったです。映画館で見たかった。

音楽は挿入歌はイマイチでしたが、エンディングの『ただいまとおかえり』は良かった。作品に登場したポケモンが踊る後ろで、視聴者から応募された絵が流れるという割とシンプルなエンドロールでしたが、子供から大人までたくさんの人が見てて、それぞれの思いが詰まってる歴史と愛が積み重なってる作品だなと感じました。いい映画だなと思わざるを得ないエンドロールで凄い良かった。

ポケモンで育って親になった世代が沢山いる時代にこの作品はかなりささりました。大人でもとっても楽しめる作品になっていると思います。ぜひ親子で見て欲しい。
ポケモンファンでなくても充分楽しめるので、ファミリー向け作品としてオススメいたします。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 4

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

先の読める展開でしたが、良い映画だった

アニメ"ポケットモンスター"の劇場版23作目。
本作でメインで描かれるのは、幻のポケモン"ザルード"で、前売り券購入で色違いセレビィと共にGETしました。
ストーリーはアニメシリーズとは関連しないスピンオフとなっています。
サトシとピカチュウ、ロケット団や個性的なポケモン達は当然ながら登場しますが、アニメシリーズやゲームは追いかけていなくても視聴する上で問題ないと思います。
ただ、ポケモンは多数登場するので、そもそもポケモンを知っていないと面白さは半減すると思います。
ホシガリス、ウッウ、タイレーツ、ワシボン、カジリガメなどが活躍しましたね。

ザルードに拾われ、ポケモンとして育てられた少年"ココ"が、街でサトシとピカチュウに出会い、自分の種族がニンゲンだと気づく。
彼の出生の秘密が隠されていると思われる打ち捨てられた研究所から手がかりを得て、彼を知ると思われる研究機関"ビオトープ・カンパニー"のゼッド博士のものと訪れる、という展開です。
どこかで見たような先の読める展開でしたが、親子の絆の描写は丁寧で、後半は盛り上がりました。
テンポもよく、途中退屈することも無かったです。
まとまっていて良かったと思いますが、CMの「とーちゃんだー」がせっかく良い作品なのに感動ポルノのような感じを匂わせてしまってマイナスに思いました。
本編でも「とーちゃんだー」が出てくるので、せっかくいいシーンなのにやめて欲しいと思いました(私だけでしょうか)。
あと、凄い身体能力を持つココが女の子の声で、柔らかそうな体つきなのが不自然でした。
肉体バッキバキで自信に充ちた兄貴声にしろとは言わないですが、境遇を考えると声優は男性がよかったなと思いました。

声優と「とーちゃんだー」を除けばアクションシーンの作画も良く、ロケット団の"らしい"行動も良かった。
テーマもわかりやすく、いい作品と思いました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3
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