スチームパンクでロボットなおすすめアニメランキング 6

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのスチームパンクでロボットな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月27日の時点で一番のスチームパンクでロボットなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

82.6 1 スチームパンクでロボットなアニメランキング1位
デカダンス(TVアニメ動画)

2020年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (633)
2302人が棚に入れました
突如として姿を現した未知の生命体《ガドル》により、人類が滅亡の危機に陥ってから、長い年月が過ぎた。生き残った人々は《ガドル》の脅威から身を護るため、全高3,000Mの巨大な移動要塞《デカダンス》を建造し、日々を暮らしていた。《デカダンス》に住まうのは、日夜《ガドル》と戦う戦士たち《ギア》と、戦う力を持たない《タンカー》たち。ガドルと戦う戦士《ギア》に憧れ、自らも《ギア》になることを夢見る《タンカー》の少女・ナツメは、ある日、無愛想なデカダンスの装甲修理人・カブラギと出会う。夢を諦めない前向きな少女と夢を諦めたリアリストの男。一見正反対のように見える二人の出会いは、やがてこの世界の未来を大きく揺るがすことになる。

声優・キャラクター
小西克幸、楠木ともり、鳥海浩輔、喜多村英梨、柴田芽衣、青山吉能、竹内栄治

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

メタ世界物の短所。パイプとジルの魅力や良し!。

 本作はマトリックスや近年だとグリッドマンなどが属するメタ世界SF作品である。正直あんまり見るつもりはなかったが、大好きなDr.マクガイヤーさんが特集を組んでいたので一気に視聴。


 本作を見て改めてメタ世界物の短所が見えた気がする。こういった作品は意表をついた世界観が面白いし、テーマ性が打ち出しやすいが、キャラの魅力を育てていくのが難しい面があるように思えた。


 メタな視点で描いているため、どうしても一歩引いた距離にならずるをえない。その上、今のアニメでは1クールしかないからよりキャラを描きこんだり、関係性を育てていく時間があまりない。「ゼーガペイン」みたいに2クールあるような作品ではないと厳しいか。


 あと、システムの恐怖を描く作品だと正面のわかりやすい敵を立たせづらいという問題がある。「サイコパス」では、槙島というシステムとは違う眼前の敵も良い感じに成立させられてたから上手くいっていたけど、意志なき怪物ではイマイチ上がらない。


 というか、意志のない怪物の敵って「エヴァ」の使徒の段階では意味があったし、「ファフナー」のフェストゥムは見事に物語のテーマと結びついていたが、それ以降は単に設定上の便利な敵の処理の仕方として慣例みたになってきてしまっている。


 結論から言うと、SF小説とかならともかく、アニメにおいて重要なのは設定とかの辻褄合わせや整合性といった細かい部分じゃなく、いかに視聴者のエモーショナルを動かすことができるか?にかかっていると言いたい。


 意味深いメタ的な世界を描きつつ、演劇的な象徴を多用して強烈なエモーションと他にはない驚きの世界を構築して見せた「ウテナ」みたいな作品もあるが、SFだとどうしてもリアリティーラインを高めに置くことに頑張らなくちゃならなくなってしまって、そこに注力せざるをえなくなっちゃって肝心の部分が手薄になってしまいがち。


 本作も正直キャラの魅力がルックスも含めて正直弱い。見続けられたのは、どうこの話を畳むのか?という好奇心な部分と、パイプとジルのブサ可愛さが好きだったからである。といっても、この二人?も脇なキャラだしねぇ…。それに、最終回で急に時間が経って強引にまとめる作品ってもう何本目かわからんし、そもそもこれでいいのか感が…。


某ノーラン映画にも言えることだが、作品はそんな小賢しい小細工じゃあ面白くならないよ!と言いたい。王道でも太くて強い線のキャラやストーリーを打ち出せるかどうかのが大切。時間が短いなら尚更。


 メタ的な世界の作品はもうありふれてしまって、世界が反転するのももう驚きじゃない。こうなると、それを逆転させて現実だと思っていたものが実は…より、非現実だと思っていたことが実は…な作品のが驚きと恐怖があるかも。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 42
ネタバレ

食前酒 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

アニメオリジナル作品

【第十二話】(総評も含みます)
{netabare}最終話でした。デカダンスならぬカブダンスということでカブラギが大型ガドルと一騎打ち。カブダンスを動かすために周りに散らばっているパーツを拾い集めて何とかラスト一撃を叩き込めるだけのパワーを取り戻す。そして大型ガドルに渾身の一発を発射しますがあとちょっとでオキソンエネルギーが足らない。カブラギは自らのリミッターを解除することでエネルギーを補充させ、無事大型ガドルは木端微塵に。最後までアクションの作画ももちろんキャラの表情もよく、迫力もあってよかったと思います。最後はカブラギが死んでしまって感動シーンも。しかしその後のミナトとジルのやり取りを見ているに何らかの方法でカブラギは蘇生できたと考えるべきでしょう。デカダンスも新たに生まれ変わって、全部丸く収まったわけですがう~ん…。正直ラストはちょっと物足りない感あったかな。確かにカブラギのリミッター解除の件は二話、三話で話してたことを体現していて面白いと思ったけど、やっぱり問題はナツメ。ナツメも一応ガドルの部品集めたりいろいろ貢献してたんだろうけど、もうちょっとナツメにもバリューポイントというか、ミナトやジル、ドナテロみたいにナツメにしかできないようなものが見たかったかな。ナツメの表情作画とかキャラ設定も悪くなかったし、大人になったナツメも美人で良かったからそこは少し残念。でもアニメ全体としては今までに見たことないようなものが見れて私的にはそれなりに楽しめたかなと思います。オリジナルアニメだけに二話の急展開とか独特の世界観、ロボバトルチックなところもハマった人には楽しめたかと思います。アニメのあらすじとか二話の急展開がどんなのか気になる方は是非見てみてください。まぁ序盤の方見て面白さを感じなかったら多分最後まで楽しめないとは思うのでそこは人それぞれですね。{/netabare}

【第一話】
まず世界観は面白そうだなと直感したけど、如何せん私はロボ系、機械系に疎く楽しく見れるかどうか…Bパートでデカダンスが少しだけ動きますが案の定そこまで熱くなれませんでした。今後はキャラの関係と作画美術を楽しむことになりそうかな。
【第二話】
冒頭から一話とまったく違う雰囲気。この作品の世界観が明らかになった回でした。賛否の分かれる設定だと思いますが、個人的には悪くはないと思いました。否定されている方もまだ2話の段階でこのアニメの評価をするのは尚早だと思いますよ。監督さん脚本、シリーズ構成の面子から二転三転あるだろうし、ナツメの正体も世界とどう関りがあるのか楽しみです。
【第三話】
{netabare}デカダンスの世界観が徐々に明らかになってきました。デカダンスは地球滅亡直前に開発された人類最後の防衛線的な施設で、人類はサイボーグによってつくり替えられたというお話。そして、ナツメがバグ判定される理由等々名立たるスタッフ人だけに抜かりは少ないですね。二話で切らなくて正解でした。話の展開的にカブラギとナツメ率いるバグ許容側とバグは絶対不要側に分かれて対立が起こるのかな。いずれにせよまだまだこれからだと思うので期待してます。{/netabare}
【第四話】
父が取り戻したかった地球、人間の居場所。そして父を殺した(今の段階で)とされるガドルを駆逐する。そりゃこれだけ思いを抱えていたらナツメをどう止めったって戦いに行くでしょうね。王道展開ではありますが細かい描写やワンカットごと丁寧な作りだったので退屈はしませんね。
【第五話】
{netabare}今回は終始戦闘です。なかなか面白かったです。知識を持つ敵ガドルとの戦いでナツメは戦う恐ろしさと必要な力に気付きます。そんなナツメを守るためにカブラギが助けに入りますが、なんだか急に不穏な状態に。カブラギが敵ガドルを倒したがために何かの計画を狂わせた?的な感じでしたがまだ何が何だかさっぱり。そして最後にはカブラギが計画を狂わせた罰か、それともカブラギという「バグ」を排除するためか殺されます…。まだまだ話に裏がありそうな感じでいいですね。{/netabare}
【第六話】
前回のカブラギの失態によって今回はその罰としてガドルのクソ処理をさせられることに(笑)。見終わって思ったのは何だこのアニメはですよ。ほんとに何がしたいのかここまで来ても鮮明に見えてこない。だからある意味楽しみ。
【第七話】
{netabare}面白かったです。前回終わりからつづきカブラギがアカウントを偽装してタンク内に潜入するという内容。本部指令によりガドルによって故意に破壊されるタンクの壁。破損の規模は甚大で人(タンカー)では簡単には修復できるものではありません。そんななかナツメは率先して修復のための人員、材を集めます。ナツメの呼びかけもあってなんやかんやで修復作業に取り掛かるタンカーたち。カブラギもタンカーにここまでの行動力と結束力があったことに驚いたでしょう。Bパート終盤にナツメとカブラギが二人で話します。ナツメの言葉にカブラギは我を見、本当に必要なモノは何か、いらない"バグ"は何なのか気付きます。このときのシーン全体の描写(色使い、カブラギの燃えてる感じ、ナツメの涙)すごく良かった。そして最後にカブラギは仲間に「ガドルを消滅させる」と言い放ち、仲間がさりげなくぽろっとこぼします。「あんたがホントのバグだよ」。いや~良い!今回までで一番いい回です。ナツメのタンカーたちに思う気持ちも伝わったし、何よりカブラギがナツメに振り切ってくれたのがばっちり決まってたように思います。{/netabare}
【第八話】
{netabare}ガドル工場をぶっ壊しデカダンスも終わらせると決意した前回から、今回はまずカブラギの体を取り戻しに動きます。カブラギの体はミナトによってかくまわれており割とあっさり回収できました。合わせてプレイヤーたちが注入していた緑の液体がガドルのク〇からできていたという衝撃の事実も判明しました。これでク〇工場をぶっ壊す理由が彼らにもできました(笑)。その後カブラギとミナトが面会し事情を把握します。でもミナトは不満そうです。果たしてミナトはカブラギに味方するのか否か。多分しますが(笑)。まぁ今回は下準備回ということで特段可もなく不可もなくといった感じです。{/netabare}
【第九話】
{netabare}面白かったです。ついにカブラギはナツメをつれがどる工場をぶっ壊しに行きます。カブラギ陣営のメカニックによって深部まで潜入できたもののそこにはゲーム警察のフギンの姿が。ここで今回思わぬ活躍ぶりだったサルコジ。サルは前回あたりから仲間に悪巧みを持ちかけられどっち付かずでしたが、最後には見事に寝返ってくれました。サルの最後の行動にはちょっとだけ熱くなった。熱くなりきれないのはあのビジュアルのせいか(笑)。それからガドルのク○工場はサルのおかげで破壊、カブラギもフギンをなんとか退きます。その後カブラギとナツメによってGGSなる装置を作動させ全ガドルを停止。世界の真実を知るナツメは何を思い、どう行動するか。次回が楽しみですね。{/netabare}
【第十話】
{netabare}想像以上にわかりやすい展開。デカダンスはスタッフが大物ばかりだから期待のハードル高くし過ぎたかも。カブラギに世界の真実を告げられて拗ねるナツメとかこのアニメであんな展開はあまり好きじゃない。その後もガドルのク〇工場から案外楽に突破しちゃったりサイボーグが寄生虫みたいなのに殺されたり。私的にちょっとつっかっかるところが多かった。極めつけはナツメの目の前でカブラギ素体がフギンに殺されたところ。カブラギとナツメの行動を把握しておいてあそこまで生かしてわざわざナツメの前で殺すってわかりやすすぎるしフギンの行動も謎。来週その補足があるとも思えないしデカダンス自体に興味をそそるものが無くなったかな。でも最後の最後に今回のこの感想文が全部ひっくり返るような展開があったらと考えるとやっぱり期待してしまいますね。デカダンスならやりそうなので(笑)。あと残すところ数話ですが最後まで楽しみにしたいと思います。{/netabare}
【第十一話】
{netabare}冒頭前回カブラギ素体を殺したフギンがカブラギ素体Ver2に反撃されフギン呆気なく撤退。前回から突如現れた謎の超大型ガドル。デカダンスで反撃するもののガドルの方が一枚も二枚も上手でカウンターを食らいます。デカダンスは戦えなくなります。ここでシステムがデカダンスを一時終了させると命令。デカダンスの終了=ナツメ消滅ですから当然カブラギは阻止しに動きます。ジルの妙案でなんとカブラギをデカダンスに接続させて操らせると言う。何でもジルはもともとデカダンス運営の中枢にいたらしくシステムのバグや抜け道をいろいろ知っているだとか。最後カブラギがデカダンスに接続する直前に現れたミナト。ミナトは未だにカブラギの行動の意味が分かりません。ナツメといういわばゲームの中の人物のために自分の命かけてるわけですからね。そんなミナトも最後にはカブラギに協力。バグは本来システムにとっては痛手にしかならないが、要はバグも使いようによっては進化の糧になるということですね。バグをバグのままただ消滅させるだけでなく視点を変えてどう再利用するか。勝手な感想ですが私なりにいろいろ考えれて面白かったです。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 11
ネタバレ

NEKONYAN さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

頭使わない奴に勧められないアニメ

リアルタイム勢でしたけど、2話切りしたとドヤ顔で宣言する癖に世界設定理解できてない奴の多いこと多いこと…
それはさておき、これはいい群像劇だ
※群像劇とは簡単に説明すると、主人公以外からの視点でもストーリーが展開する手法

1話
制作会社が幼女戦記のところだから期待も込めてなんとなく見始めたけど、戦闘作画の立体感良し、キャラの表情良し、世界観良しでメチャクチャ面白いは
キャラからも強し信念が感じられてのめりこめる
2話
{netabare} ゲームの世界でがっかりとか言ってる奴は、たった2話分すらまともに見れないのか
どちらかが仮想世界だったとしてもそこには確かに意思が介在してるんだから哲学的ゾンビってわけでもないし問題ないだろ
カブラギ側に立ってみるなら完全なディストピア世界観
ナツメ側に立ってみるなら現実なのかゲームなのかの発想が無いいわば、シュタゲのアルパカマン状態
デカダンス設定が世界観をチープにしてるとは微塵も感じない{/netabare}
3話
{netabare}やっぱりディストピアものじゃないか(歓喜)!
構成もいいね、長すぎない回想で簡潔に世界観の説明あるし、相変わらず戦闘シーンも立体感ある。いいところでモヤモヤさせずこれからどうなるんだとワクワクさせて終わる引きもよい。これは次の話も見たくなる。
ところでカブラギさんはAIなのか、肉体を捨てた元人類なのか気になる。ナツメはゲーム感覚で支配されてる旧人類って認識でいいかな{/netabare}
4話
{netabare} パイプはブサかわええですね。タンカー側からしたら笑いながら死んでくギアは怖いな。組長に対してナツメの戦う動機は今まで薄くしか描かれてこなかったけど今回ようやく描かれましたね。{/netabare}
5話
{netabare} 今回絶望感半端なかった。視聴者をキャラと一緒に絶望させつつ、組長の組長ジョーク(装備カツアゲ)で場を和ませてから、適度な緊張感を保ちつつ、気持ち切り替えてガドルα討伐しに行くのよかった。今までW主人公感強かったけど、組長今回大活躍だったし、素体も失っちゃったし、次回からナツメが主人公になる予感。 {/netabare}
6話
{netabare} まさかの連続、カブラキ回。今回は糞回(肥溜め)でしたねw。戦闘シーンの作画ほめちぎったデカダンスの感想欄で言うのもなんですけど、やっぱりアニメは作画やキャラデザがすべてじゃないですね。あのポップなキャラデザからあそこまで素晴らしい漢の戦いが見れるとは思いませんでした。お互いに切り札を使わずに正々堂々漢の戦いをする展開…燃える! {/netabare}
7話
{netabare} キャラたちの内面成長がよく表れてた回でしたね。周囲にまで影響を与えるナツメはバグだわ。カブさんがナツメを名前で呼べなくなってしまたのは切ない。タンカーに深入りするってどんな感じなんだろうか。NPC扱いというより、昔のキリスト教の白人以外は人にあらずみたいな感覚のほうに近いんだろうか。 {/netabare}
8話
{netabare} 今回凄いワクワクしたわ。どこぞのモ〇スターズインク臭がしたw。部下のエログッズに理解のあるフギンは笑った。あくまでバグを許さないだけでフギンは堅物ってわけじゃないんだな、NUTの某中佐みたいな厳しさだね。主人公たちに都合のいいキャラ達じゃなく、各キャラが好き勝手動いた結果、物語になってるのがいいよね。昔に戻りたいミナトと、明日を生きたい組長。ドナペロは声で予想してたけどやっぱり裏切るんかwww {/netabare}
9話
{netabare} 最後にみせた命の使い方よかった。周りが変わっていってもなかなか自分のやりたいことがわからなかったサルが、最後になって自分を持ったのは間違いなく最高の展開だった。バグと罵られた存在が動力炉を破壊し一矢報いたのは、してやったなという感じ。どこまでも利己的で現実主義者のターキーも共感できる部分はあったし、ドナテロのような刹那的快楽主義者も共感できる部分はある。ここまでキャラ一人一人の思想や主義がしっかりと性格として確立されている作品はなかなかないですね。戦闘作画や世界設定にばかり目が行きがちですが、魅せ方が無限のリヴァイアスのような上質な群像劇です。 {/netabare}
10話
{netabare} 今回も面白かった。正直ナツメちゃんは
真実しってどこぞのUCの少尉みたく闇落ちするかとも思ったけど、尺的にも組長とのすれ違いは1話内で完結しましたね。ここにきて、第三陣営の新たな強敵出てくるとは思ってなかった。これで完全に先が読めなってますますこれからに期待。 {/netabare}
11話
{netabare} 組長の横で組長の素体の亡骸に縋りつくの、ちょっとシュールで面白かった。あとはついにミナトも自分の意志で歩いたの素晴らしかった。過去に戻りたかったミナトが過去にとらわれず、過去の矜恃を抱いたまま前に進む様子が素晴らしかったね。それを象徴するセリフとして、「トップランカー諸君、間もなく交戦ポイントだ、今日もよろしく頼む」ってセリフが熱かった。廃止されたランカー制を口にするだけでこんなにかっこいいとは思わなかった。 {/netabare}
12話
{netabare} 綺麗に終わってなにより。ただ2つほど気がかりなことが…一つ目はパイプは残念でしたね…ってこと。二つ目はデカダンス接続前の組長はバックアップで救われましたけど、デカダンス接続後の組長に最後のナツメからの言葉届いてたのかが気がかりでしょうがない、瓦礫から見つけ出されてナツメに声かけられてから電源落ちてたように見えるし、ちゃんと届いてるといいな…ミナトと組長の共同戦闘は熱かった。ドナテロもいい仕事してましたね、特攻しかけたのが素体じゃなかったら泣いてることろだった。あと、地味にタンカーに声かけて、デカダンス内の住民の避難させてることろがなんだかんだ面倒見いいなってwバックアップから復元した組長と再会するシーンはあえてセリフがないことがシャレオツ。
犠牲も多かったですが、きれいに終わって満足です。これは人に勧めたくなる作品ですね。 いいシーンたくさんありましたが、個人的に一番盛り上がったシーンは11話の「トップランカー諸君、間もなく交戦ポイントだ、今日もよろしく頼む」ってミナトが言ってたところですね{/netabare}

今後も制作会社NUTに期待!幼女戦記2期もあるなら絶対ここがいいですね!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 18

65.0 2 スチームパンクでロボットなアニメランキング2位
屍者の帝国(アニメ映画)

2015年10月2日
★★★★☆ 3.7 (301)
1623人が棚に入れました
19世紀末、かつてヴィクター・フランケンシュタイン博士が生み出した、死体に新たな生命を与えて「屍者」として動かす技術が世界に広まり、いまや屍者は労働力や兵力として世界を支えていた。
親友フライデーとの約束のため、自らの手で違法に屍者化を試みたロンドン大学の医学生ジョン・H・ワトソンは、その技術と野心を見込まれ、政府の諜報組織「ウォルシンガム機関」にスカウトされる。
そこで極秘任務を与えられたワトソンは、フランケンシュタイン博士が残した、生者のように意思を持ち言葉を話す屍者=ザ・ワンを生み出す技術が記された「ヴィクターの手記」を求めて旅に出る。

声優・キャラクター
細谷佳正、村瀬歩、楠大典、三木眞一郎、山下大輝、花澤香菜、大塚明夫、菅生隆之
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

思考は言葉に先行する

WIT STUDIO制作。

思考は言葉に先行する。
言葉があるから心がある。
そこに魂=意識が宿る場所があるのだ。
この作品のエッセンスが凝縮された、
印象深いモノローグで始まる。

舞台は19C末のロンドン/英領ボンベイ/日本。
ワトソンとフライデーが、
ある男の手記を探す冒険譚である。
{netabare}人は死亡すると体重が21g減少する、
人類史上最初に死者を蘇らせた男の手記。{/netabare}

そこに魂は存在するのか?
圧巻の映像で鬼気迫るものを感じる。
多くの指摘があるように、
{netabare}後半物語は崩れていくように感じるも、
ただこのテーゼはきつい、勝算がない。
人類が現実で未だ出せていない答えだ。{/netabare}
果敢にも挑戦したスタッフを評価したいと思う。

早逝した伊藤計劃原作である。
本来この作品も未完成とのこと、
天才とまで称された彼なら、
どんな結末を見せてくれたのだろう。
切り捨てるには惜しい作品です。

ハダリーリリスがエロカッコいい。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 48

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

【屍者(伊藤)の意思を追い続けるワトソン(円城とスタッフ)の旅】アニメーション史上最大のゾンビ映画!!!【そしてフライデー、とてもイイb】

伊藤計劃アニメ映画化三部作の第1弾
どうも過去を舞台にしたスチームパンクの今作を1作目に、近未来を舞台にした『虐殺器官』を次回作に、超未来を舞台にした『ハーモニー』で完結を迎えるつもりだったそうです
ただ例のマングローブ倒産で公開時期ズレ込んじゃいましたね、どうなるんでしょうか;


原作は伊藤さんが序文の草稿数十ページを書いた時点で死去された為に絶筆、盟友の円城塔が引き継ぐ形で2012年に完成を見ました
この映画自体、【原作とはほとんど別物】と呼べるほど改変されています
円城さんがそうであったように、今作のスタッフも伊藤さんが書き残した作品の世界観を、試行錯誤の繰り返しで“伊藤計劃作品”として完成させることに注力しています
(※ただし、「伊藤さんならこう書いた」という決め付けではありません)
この映画は屍者の意思を追う物語でありつつ、伊藤さんの意思を追う物語です


SFなので世界観だけ説明させて下さい


ヴィクター・フランケンシュタイン博士が屍者を復活させた事件から100年後の世界
その技術を兵力や労働力に用いることがアタリマエになった19世紀末
屍者技術の研究をしていたロンドン大学の医学生、ワトソン
彼は早慰した親友、フライデーを無断で違法な屍者として復活させる
ワトソンの腕を買ったイギリス政府の諜報機関は、彼にロシア軍を脱走した技術者、カラマーゾフを追うことを命ずる
カラマーゾフはアフガニスタン奥地に屍者の王国を築いたという
イギリス→インド→アフガニスタン→日本→アメリカ→イギリス
世界を股に駆けた旅の中で、ワトソンとフライデーは魂の秘密が記された“ヴィクターの手記”を巡る争いに混ざることとなる・・・


コナン・ドイル、メアリー・シェリー、ヴィリエ・ド・リラダン、イアン・フレミング、フョードル・ドストエフスキー、ジュール・ヴェルヌ、或いは19世紀末に実在した人物達・・・
著名な文学のキャラが次々と出て来るパスティーシュ小説が原作、ってかソレをさらに改変したから同人誌みたいな映画です
この手のは絶対的に苦手な方いらっしゃると思うので注意


物語の肝はやっぱりフライデー
原作と違い、ワトソンとフライデーが親友関係
フライデーが白髪アルビノで“イイ感じの美少年”
死んだ友を思わず復活させちゃった上に、だんだん生前の様子が垣間見えてきちゃったわけ
この辺のワトソンの葛藤が一番の見どころ
すごく丁寧に描かれていて改変としても、映画としても、これは大正解です


『ハル』のスタッフが再集結、主人公に細谷佳正を起用する辺り監督の拘りを感じます
ああ、脚本はフジを退社し自由の身となった山本Pでしたね・・・“Project Itoh”っておみゃーがコレやりたかっただけなのかよ、オイw


美麗な背景や煌びやかにCGで描かれる屍者技術の装置はスチームパンク好きには堪らないところでしょう
スチパン(狭義的にはエレクトリックパンク)アニメとしては『LAST EXEIL』や『スチームボーイ』を超え日本アニメ史上、最高に美しくカッコイイ世界観が描かれてます
記録媒体が挙ってパンチカードなのには笑いました


が、しかし!
オイラとして一番「スゲェな!」って思ったのが今作がたぶん【全世界中のアニメの歴史史上で最高の“ゾンビ映画”】であったことかな(爆)
特にゾンビなんてCGで描写すれば良いものを、ほとんどのカットでゾンビ独特の“歩き方”を作画しているというのにはアッケに取られましたw
いいぞ、もっとやれ


それにゾンビ美少年との友情の物語が重なる
全くいやらしさは感じさせずに、耽美な世界に魅入れる120分でもうお腹イッパイって感じで拍手です


でも、ここまでフライデーの存在が大きくなるとハダリー(花澤香菜)は結局のところ何なんだ、お話散らかりすぎだろ、って疑問もあります
(ワトソンがノンケだって示すためのキャラとか言うなよ!)
それこそ『ハル』を観て補完する必要があるんじゃ、とオイラは思うのです


なんだかんだで全く退屈しなかった素晴らしい映画です
伊藤計劃三部作とかカンケー無しにオススメしますb
唯一心の底からツッコミを入れたかったのは、楠大典さんが「バーナビー」を名乗っていたことでしょうか・・・
おまえはロックバイソンだろ!!!ってwww

投稿 : 2024/12/21
♥ : 21
ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

娯楽作品としては原作よりよくまとまっています

-・-・-・-・-・-・-視聴前レビューー・-・-・-・-・-・-
本日公開の作品
私は来週けみかけさんと観てくる予定ですが
全くレビューが無かったので
誰か少しでも興味を持ってくれればと思い
筆を執ることにしました

この作品はノイタミナムービー第2段
Project Itoh3部作の一つとして
先陣を切る形になります

Project Itohというのは
2007年に彗星のごとくデビューし
2009年に世を去ったSF作家伊藤計劃の作品を
アニメ映画として公開するプロジェクトです

計劃が作家として活動できた期間は短く
世に送り出した長編作品は
虐殺器官
METAL GEAR SOLID GUNS OF THE PATRIOTS
ハーモニー <harmony/>
の3本だけですが
その短い期間で書き上げられた作品は
閉塞していた国内SF界に
新たな潮流を巻き起こす契機となりました

PSYCHO-PASSが最初にアニメとして放映されていた時も
ネットでは計劃作品との共通点などが指摘されていましたが
こうやって同じノイタミナプロジェクトとして発表されると
やはりPSYCHO-PASSシリーズのルーツの一端は
伊藤計劃にあったんだなぁと改めて思います

既にお気づきの方もいると思いますが
前に述べた3作品の中に屍者の帝国は入っておりません
昔から文芸の神様というやつは
俊才を見つけるとすぐに手元に置きたがるようで
計劃もこの作品を数十ページ書いた時点で
神の御許へと召されていきました

後を引き継ぐ形で残りを円城塔が書き上げたものが
このアニメの原作となる屍者の帝国となります
円城氏はスペースダンディの豪華すぎる脚本家の1人だったので
小説はあまり読まない方でも
アニメに精通している方ならばご存知かもしれませんね

しかしまぁ
この作品は計劃自身がほとんど関与できていない上
他2作は近未来SFだったのに対し
この作品は19世紀を舞台にしたいわゆる伝奇ロマン
これをProject Itohトップバッターに持ってくるのは
かなりの冒険だと思います
Project Enjohの間違いじゃないのか?
とか突っ込みを入れたくなります
これがこけたら他の計劃作品に響くんじゃないか?
とか心配になります

しかしこの小説を計劃作品と認められるかどうかは別として
読み物として十分に面白かったのは確かですので
映画版の出来はどうなのかこの目で確かめてこようと思います

-・-・-・-・-・-・-視聴後レビューー・-・-・-・-・-・-

原作から比べると大分いろいろ弄ってありますが
概ねプラスに働いていたように思います

原作未読既読に関わらず楽しめる作品だと思います
原作を一切読まずに見た場合
ストーリーの細かい部分はよくわからないでしょう
しかし、そこを画面の中で細かく描写してテンポを損ねるよりも
アクションシーンで一気に押し切ってしまう方が
ずっとスクリーン映えするのは間違いありません
終盤の圧巻の映像美にはただただ絶句するばかりであります

そもそもの原作自体がハイパーテキスト性の高い小説です
文学におけるハイパーテキストすなわち超文脈とは
語句や人物、事件などの名前だけを作中に使い
その説明は作品の外に置いてあるものを指します。
もしもその言葉をしっかり理解したければ
Webのhtmlリンクをクリックして別のページに飛ぶように
別の小説や聖書、哲学書、理工書など開かなくてはいけません
場合によっては映画、漫画、アニメなどに行きつく場合もあります

この手法を使う事で限られた紙面の中に
無限の奥行きを出すことができますが
同時にベースとなるジャンルの知識に乏し人間には
その面白さがさっぱり理解されない危険性も孕みます

かつてエヴァンゲリオンが空前のブームを引き起こした背景に
この手法がありました
難解な言葉を断片的に並べ一切説明しない
その結果たくさんの解説本考察本が出版され
それらが飛ぶように売れたのは
作品の外にある科学・哲学・宗教を
ガジェットとして次々に使い捨てた結果
非常にたくさんのハイパーテキストリンクが張られていたからです

この屍者の帝国という作品でも鏤められた要素全てを理解するためには
SF・ミステリ・科学・哲学・宗教そして19世紀の歴史背景など
幅広いジャンルの造詣を要求されます
また原作ではハイパーリンクを張らずに
作中にて詳しく解説されている事柄も
映画では冗長すぎるため解説部分を丸々削除されていたりします

こんな風に書いていくと
まるでこの映画が極めて難解で一握りの人だけが楽しめる作品
というように見えがちですが
この作品の見事なところは
細かいところがわからなくても楽しめる点にあると思います
まっさらな状態でこの映画を見て細部まで理解するのは不可能ですが
スタッフもそんなことは承知の上で
全てを理解できなくても楽しめるように作ってあります
原作の魅力を言葉で説明するのではなく
直接感じてもらうというのがこの作品の切り口で
それは非常にうまくいっていたと思います

従って原作未読既読問わずオススメできる映画だと思います

以下原作と映画版の相違点について
{netabare}
かなりいろいろな点にアレンジが入っていますが
各国陣営のキャラ数の削減と果たす役割の変化が一番大きいと思います
物語の流れに沿って違いを確認していきましょう

英国

ジョン・H・ワトソン&フライデー

本作主人公にして最も大きく改変がされた人物
後にシャーロック・ホームズの右腕となる男
原作のワトソンは医学部の優秀な学生で
教授に推薦されウォルシンガムに所属することになります
そこで貸与された最新鋭の実験体が
Noble_Savage_007コードネーム:フライデー
つまりもともとワトソンの友人であったという設定自体が
映画版のオリジナルです
時折見せるフライデーの暴走も映画のみの設定
映画版のワトソンを突き動かす動機の大半はフライデーにあり
ワトソンとフライデーのエピソードは作品の中核の部分です
この部分がオリジナルなので作品としてはもはや別物に近い印象
先に映画を見てから原作本を読んだ人には
淡白すぎるワトソンがただ周りに流されて動いている様は
おそらくかなり物足りないのではないでしょうか?
このワトソン&フライデーの肉付けの巧さが
映画版を原作以上に魅力的な物語にしています

フレデリック・ギュスターヴ・バーナビー

ワトソンたちとは逆で原作でも映画版でも全く変わりませんw
実在の人物でアジアロシア境界を旅行し手記を発行しています
作品内ではその経験と胆力を買われ諜報員に選ばれたようです

エイブラハム・ヴァン・ヘルシング&M

ワトソンたちの上司にあたる人物たち
映画版では一人に役割をまとめています
原作ではMはほとんど出てきていませんが
弟が探偵をしているという発言から
マイクロフト・ホームズであると考えて良いでしょう
しかしマイクロフトはものぐさで人嫌いな性格なので
実際に表に出てきて指示を出したり対立したりする役割は
ブラム・ストーカーの作りだしたヴァンパイアハンター
エイブラハム・ヴァン・ヘルシング卿が担当しています
映画ラストにつなげるためにMの方の名前を残したのだと思いますが
クライマックスの立ち回りはMではなく
ヴァン・ヘルシングにやってほしかったところですね
なおトランシルヴァニアにおけるヘルシング卿の活躍も
作中ではザ・ワンと花嫁を巡って対決していたことになっています

ロシア

アレクセイ・フョードロヴィチ・カラマーゾフ&ニコライ・クラソートキン

どちらもカラマーゾフの兄弟の登場人物です
アレクセイとクラソートキンの設定は改変されていません
改変されてはいませんがいろいろと省略されています
そして結末もいじってあります

アレクセイの計画は自身を屍爆弾化し
「証拠品」として大物を吹き飛ばすという一種の自爆テロ
原作ではクラソートキンは屍者化しません
アレクセイを連れてぺテルスブルクに行き
アレクセイの計画を実行する役割がまだ残っているからです

映画の方ではインパクトを重視してか
アレクセイとクラソートキン両方とも屍者化してしまいました
これでは計画が実行できません
実行できない計画そのものの話が無かったことになり
アレクセイが一体何をしようとしていたのか
真相が明らかにされぬまま物語は進んでいきます

アメリカ

レット・バトラー

風と共に去りぬにおけるスカーレットの恋人です
原作ではピンカートンの一員でハダリーの上司
ハダリーの能力を使ってグラントを襲撃している張本人
本来なら主人公パーティの5人目だった男です
ハダリーが火炎放射器で屍者を一網打尽にするシーンは
元々は彼の登場シーンのはずでした

原作では大里化学の事件の後
日本編は続きがあり
会談するグラントと日本皇帝が襲撃されますが
首謀者が居なくなっている以上
エピソード丸々カットになっています

ハダリー・リリス

出典はSF小説未来のイヴ
映画版では発明王トーマス・エジソンが作ったことになっていますが
未来のイヴにでてくるのはそれをもじったエディソン博士
元に戻さずにエディソンで良かったような気もしますね

原作ではピンカートンの一員としてグラントに仕えていますが
実際の主はレット・バトラーで
彼の利益になること以外はやりません
屍者を操りグラントを襲撃していましたが
レット・バトラーが出てこなくなったことで
その設定もうやむやとなり
作中の彼女の存在意義自体がだいぶ薄くなっています

さらにはラストシーンでも出番を奪われています
原作では事件を終息に導いたワトソンは諜報機関に高く評価されます
しかし、その評価は身内だけではなく敵対者も含まれていました
レット・バトラーを人質に取られたハダリーが
暗殺者としてワトソンの前に現れます
ワトソンは事件の際に手に入れた屍者を作る菌株あるいは言語の結晶
それをハダリーの手で自らに注入し
諜報機関が容易に手出しの出来ない重要度の存在へと引き上げます
しかし、それによって元のワトソンの人格は失われてしまい
それが映画のラストシーンに繋がります

このシーンは介助者がハダリーからフライデーに変更され
そこに至るまでの経緯の描写もなくなっています
原作と同じような顛末なのかどうかも分かりません

日本

登場人物には特筆するものがありません

暗殺未遂事件の話は先ほど述べたとおり

ヴィクターの手記を見つけてからのシーンはほぼオリジナル
あそこも映画版ワトソンとフライデーの絆が確認できる良いシーンでした
ここに限らずフライデー絡みの改変はとにかく出来がいいですね

このあたりからロンドンに戻るまでは
ほとんど別物と言っていいくらいのオリジナル展開です

ザ・ワン

フランケンシュタインの怪物
チャールズ・ダーウィン
Noble_Savage_001
原作ではヴィクターによって造られたのではなく
ヴィクターが見つけ出し再起動させた古代文明の遺産のようです
その肋骨から生み出された彼の花嫁となる存在を
心変わりしたヴィクターが命を吹き込む直前に殺してしまったことが
メアリー・シェリーが脚色し記述した事の発端の物語という事になっています
映画版ではハダリーを花嫁に作り替えようとして失敗していますが
原作では虚空から花嫁を召還することに成功し
花嫁を連れて現場を去りそのまま行方知れずとなって終わります

おそらく原作を読んでいない人は
たいていの人がハダリーが花嫁になるシーンで
ワトソンたちが阻止して終わることをなんとなしに予測すると思いますが
ザ・ワンが花嫁を手に入れる原作の結末を先に知っていると
本当にどっちに転ぶかわからない手に汗握る展開でした

全体的に映画化における原作改変は成功だったと思います
やはりワトソンにフライデーという強い動機を与えたことが何よりも大きいでしょう
傍観者の代名詞でもあるワトソンを主役に据えたはいいものの
元来の傍観者としての性質と物語を動かしていく主人公の性質が
どちらも中途半端に発揮されてしまっているのが原作ワトソンです
よりアクティブなワトソンを用意して
傍観者となったのは事件後であると繋げた映画版のほうが
一味上手だった印象です{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 27

66.6 3 スチームパンクでロボットなアニメランキング3位
サクラ大戦 TV(TVアニメ動画)

2000年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (216)
1449人が棚に入れました
人気TVゲーム作品サクラ大戦シリーズのTVアニメ。太正12年春、真宮寺さくらは、仙台から上京した少女・真宮寺さくら。文明の利器に驚きながらも、手紙を頼りに米田一基を訪ねる。帝都の平和を守るため秘密部隊「帝国華撃団」に入団したさくらは、個性的な団員たちと共に黒之巣会と降魔に立ち向かう。


声優・キャラクター
横山智佐、富沢美智恵、高乃麗、西原久美子、渕崎ゆり子、田中真弓、陶山章央、折笠愛、池田勝、家中宏、岡村明美、氷上恭子、岡本麻弥、伊倉一恵

大和撫子 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ロマンを感じる作品

蒸気機関車が走る大正時代という設定に非常にロマンが感じられ、魅力あふれるキャラが活躍し、人間ドラマと戦闘のバランスが非常に良く実に面白い作品です。
原作(ゲーム版サクラ大戦1)をベースに制作されてますが、ストーリーの内容・一部キャラの性格や結末・敵キャラの設定・恋愛要素のカットなどだいぶ違う部分もあるのでパラレルワールドとしてゲーム版をした人もしてない人も十分に楽しめる作品です。
ゲーム版では花組隊長が主人公ですが、この作品はヒロインの一人である真宮寺さくらの視点を中心に描かれ、個人的にもこのヒロインは大好きな人物です。
それだけに恋愛要素がないのが本当に残念。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 10

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ゲームは名作!アニメは・・・ぐぬぬ

<原作について>
原作ゲームをプレイしてました。
ゲームを起動すると、主題歌が流れ、タイトルコールが流れ、
ギャルゲー的なキャラクター攻略のパートや戦闘パートがあり、
1話が終わると次回予告・・・
そう、いわば「プレイするアニメ」と言ってもいいような画期的な作品でした。
それぞれのキャラはもちろん「攻略」できるようになってますw
ハマって寝不足になった記憶がありますw
アニメキャラが好きで未プレイなら是非オススメですw

<アニメについて>
実はアニメの方は、途中で断念していました。
ゲームの方だと、もっと明るくて楽しくて爽快感があるのに、
アニメはストーリーも画風もちょっと暗くて、
きっとゲームのイメージを損ないたくなかったからだと思います。

でも・・・Amazonプライムの一覧で見かけて、
一話目の主題歌を観たら、もう懐かし過ぎて封印を解かずにはいられませんでした。
そう、主題歌をはじめとする楽曲がとにかく秀逸で
楽曲を聴くことでプレイ時の感激も蘇ってきたり・・・
また各々のキャラがやはり魅力的で
キャラのアップを見るだけでゲーム攻略時の感情を思い出したり・・・

で、エンディングを観ていて気付いたんですが・・・
この作品のアニメーション制作って・・・マッドハウス!
つい最近観た、あの「宇宙より遠い場所」のマッドハウスではありませんか!
「宇宙より遠い場所」を観た時、キャラの顔に既視感というか懐かしい感じがしたのはそのせいだったのか!
と、なんか奇跡的な出会いをしたような感覚でした。
ちなみに、エンディングにはシャフトの名もあったような。
絶望先生や物語シリーズでポっと出てきた訳じゃなかったんですね。

てことで、物語や作画についてはちょっと古臭い点や好みではない部分もあり評価は低くなってしまいましたがそれ以外は満点、です。

ゲーム未経験で最近のアニメに慣れた人が見ればどう思うかわかりませんがエヴァや999に引き継がれていそうな要素もあったりして楽しめる良作ではないでしょうか。
(これを書く時点では他の方のレビューは見ていないので)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 15

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

人気ゲームのアニメ化

せがた三四郎と共にセガの歴史をきづいた名作のアニメ化。
アニメバージョンなのでさくらを主人公に。
ハーレムにはしない。にあわないぜ。わかってると思う。
そもそも誰に告るんだよ?香蘭とアイリスしかいなくね?ってゲームだし。

ストーリーは観てわかるが帝都物語(大戦)的なsomethingである。
べったべただけど案外なかった和風スチームパンク。
光武かっこええ。
ちなみに数あるゲキテイのなかでキーの落ち着いたTV版が一番好きかな・・4?あれはあれはアツいな!

投稿 : 2024/12/21
♥ : 12

70.9 4 スチームパンクでロボットなアニメランキング4位
THE ビッグオー(TVアニメ動画)

1999年秋アニメ
★★★★☆ 3.9 (178)
1086人が棚に入れました
時は今から100年後、ところはかつてマンハッタンと呼ばれていた「記憶を失った街」パラダイム・シティ。この街の住人は、40年前に起きた“何か”によって、パラダイムシティを残し他全ては死滅、そしてそれまでの記憶(メモリー)を―その“何か”に関する事も含めて―全て失っていた。しかしメモリーは、時に思わぬ形でその姿を表す。
主人公のロジャー・スミスは、凄腕のネゴシエイターとしてパラダイム・シティで仕事をしている。過去の記憶を失って40年、ようやく再建されはじめた街の法秩序は完全ではなく、ネゴシエイションを必要とする場面は多い。だがしかし、そんな街において交渉だけで事が済む場合は少なく、荒っぽい暴力に訴えてくる相手も多い。そんな時、彼はメガデウス・ビッグオーを持ち出し、力に力で対抗する。そんなある日のこと、ロジャーはひとつの依頼を受ける事になる。令嬢誘拐犯とのネゴシエイトという、彼にとっては朝飯前の依頼だったが……。
やがて彼はこの世界の謎と向かい合い、過去のメモリーと相対することになる。パラダイムシティを支配するアレックス、謎の女エンジェル、存在するはずのない「異国」。ビッグオーとロジャーとの関係が深みを帯び始め、主人公であるロジャー、アンドロイドであるドロシー、全ての登場人物が自分を取り巻く世界を信じられなくなった時、ロジャーはこの謎だらけの世界と対峙する。

声優・キャラクター
宮本充、矢島晶子、清川元夢、玄田哲章、篠原恵美、辻親八、石塚運昇、堀勝之祐、納谷悟朗、大塚芳忠
ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

難解だけど全部好き

1999年10月~2000年1月放送のテレビアニメ。1期全13話。
2002年11月~2003年9月に2期(second season)が放送。2期全13話。
1期と2期を一緒に評価しています。
ロボットのデザインはこの作品が一番好きだったり。

1期のストーリーは凄くシンプルで、毎話メモリーを巡る事件が起こりそれをロジャーとビッグオーが解決するお話。
2期では連続性が強くなり、メモリーと世界の謎が解き明かされていきます。ただ、1期の時点では2期を制作する予定は無く、大まかな部分は決着がついているものの、難解な部分もあり考察を必要とするため好みが分かれます。

少し暗く洒落た世界観、クラシックな街並み、雰囲気作りが上手いですね。
巨体感のあるレトロなビッグオーのデザインがかなり好きで、特に重量感を重視したロボットアクションも秀でています。サンライズらしい外連味の利いた戦闘は見所。モノクロのコントラストを活かした画面作りと演出は一見の価値ありです。

キャラクターも好きです。
ロジャーは本人が格好付けているのが若干滑稽に描かれていて、かえって嫌味がありません。
ドロシーもまた皮肉っぽさと可愛らしさが絶妙にブレンドされた秀逸なヒロイン。
エンジェルはトラブルメーカー的な役回りの前半、女性らしい弱さが露呈する後半でがらりとイメージが変わり、個人的にはとても共感できるキャラクター。
完璧超人でありながら飄々とした執事ノーマン、悩み多き堅物警察官ダストンもまた素晴らしいです。

何年か毎に繰り返し見るほど味わいが増し理解が深まる、個人的には名作です。
謎多き作風ですが本筋の解釈については色んな所で考察がなされているので、私が細かく書く必要もないかな。
なので私がこの作品を好きな理由をネタバレ全開でいくつか。


【ロボットのデザインについて】
{netabare}
2017年サンライズフェスティバルで本作のオールナイト上映が決まった際に片平一良監督のインタビューがアニメ雑誌に掲載されていました。

当時のスタンダードなロボットは「結局、行き着くところは四角いブロックの塊でしかないから、まずそれはやめようと思いました。」
「とにかく『今まで見たことないシルエットのロボットを作ろう』というのが目標でした」とのこと。
私もそこに惹かれたクチですねw
それに加えて、繰り返しになりますがロボットアクションの重量感、外連味のあるバトル。サンライズのアニメーションの特に良い所が凝縮されている感じ。{/netabare}


【世界観の表現とラストシーンについて】
{netabare}
上記のインタビューには世界観についても記載されていました。

記憶を失った街というアイデアについては、シリーズ構成の小中さんの仕掛けで、「あれは実は『方便』なんですよ。」とのこと。
細かな世界観の設定に尺を使いたくないので、語らずに済ませたい。だから最初から存在しないものとして、誰も覚えていないから語られないという形にしたと。本当は意味がなくて、あるはずのないもの(メモリー)にこだわる人が事件を起こしたり巻き込まれる構成になっている。
でもセカンドシーズンで「カートゥーンネットワークが製作に加わる時『その意味を描いて、世界観に決着をつけて欲しい』と言われて、みんなで頭を抱えました(笑)。」だそうですw


つまり謎はあるように見せているだけで本当は意味がないということが肝だったのですね。
それをどう表現するかが問題だったと思うのですが、1期の設定を極力使いながら謎を解き明かす作劇が出来ていてとても丁寧だったと思います。描きたいことはそのままに、枠物語というギミックを使うことで「メモリーは最初から存在せず意味がない」ことを描いて見せた。

枠物語とは、知っている人も多いと思いますが、劇中で別の物語が展開する物語。千夜一夜物語が有名ですね。
物語の中から外側を知ろうとする者たちの徒労、その無意味さ、それを知った者たちのアイデンティティの揺らぎが、この世界を揺さぶりました。

舞台の外には何も存在しないことに絶望したエンジェルは、その舞台をリセットしようとします。彼女が欲しかったのは自分の存在意義です。それをメモリーに求めましたが、物語の作者であり演者でもある彼女が知らないものはこの舞台には存在しない。
2期ではアンドロイドもメモリーを持つと言われています。その理由はアンドロイドが蓄積したデータは基本的には書き換えられることが無い、アンドロイドは忘れないからだと考えられます。それと同時に、ドロシーには心があり、「記録」と共に「記憶」も持っている。

肝なのは「記録」と「記憶」は似て非なる物だということではないでしょうか。
この世界には40年前より以前の記録がない。あるのは誰かが突然に思い出す記憶のみ。記録が無いのに個人の記憶は存在するという矛盾が発生する。


エンジェルとドロシーがなぜメモリーなのか。
二人はその特殊性により「記録(客観)」と「記憶(主観)」を両方持っているからではないでしょうか。

そして本作のロボットの呼称である「メガデウス」は物語を強制終了するデウス・エクス・マキナから来ています。

メモリーたるエンジェルとデウス・エクス・マキナ(ビッグヴィヌス)に交渉を持ちかけられるのは、同じくメモリーたるドロシーを同乗させたビッグオーを操るネゴシエイター、ロジャーのみだったのではないでしょうか。
エンジェルに対するロジャーの説得は、物語の中であっても自分たちのこれまでの生き方を肯定すること。自分たちが築いてきた関係性を拠り所に再び歩き出そうということです。
私はこのとても前向きな結論が好きなんですよね。
自身の記憶を捨て去りながらもその幻影に苦しめられたロジャーだからこそ、その言葉には説得力がありました。

表現や台詞回しこそ難解ですが、パラダイムシティは演劇の舞台でありその外にも過去にも何もないと理解すればそれで良い。
思わせぶりに挿入される謎の映像も、今は自覚せず登場人物を演じる役者が過去に演じた他の演目・他の役だと理解すればそれで良いのかなと思います。{/netabare}

ついつい考えてしまう人間にはとても面白いですし、何も考えず世界観を楽しむことも出来る作品です。(2018.6.11)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 23

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

レトロ感たっぷりの あえてのダサカッコ良さ

もうね、OPからやられた(笑)
懐かしいあの曲にそっくりな上、この背景はまさに!って感じで。
2期目のOPも、見覚えのある数々の映画へのパロディ?オマージュ?
何度観ても笑ってしまうのだ。
そしてOPだけじゃなく、本編で登場するあちこちに、
わかる人にはめちゃ嬉しくなってしまうような仕掛け的オマージュがいっぱい。
とはいえ、自分はすべてをみつけ出せていないかも。

もちろん、それだけではなく、ずっと昔に観たような作画にも
懐かしさを覚えると同時に、新しさも感じるというか。
例えば、少女型アンドロイドであるドロシーのクールなキャラ。

登場する古き良き時代のアメ車も、ジャジーな音楽も、
主人公のダンディなキャラも、シンプルなロボットの攻撃も設定も、
スーパーマンやバッドマンのようなアメコミっぽさに加え、
スタイリッシュな服装や、腕時計、万年筆などの小道具と音楽の使い方などは
007シリーズっぽい感じもするけれど、敵役もなかなか味があって魅力的。
子供心に観て憧れた昔のロボアニメそのままな雰囲気とセリフ回しには、
日本のアニメらしさもしっかりと息づいていて、内容にもぴったり。

立体的な作画が飛び抜けて美しいアニメ作品が多い最近だが、
あえて・・なレトロ感いっぱいのこのダサカッコ良い作品に
出会えたことがとても嬉しい。

放送は1999年から2000年。制作はサンライズ。
当時、ごくたまに目にしたことはあったものの、
本当にチラ観だったため、物語の内容はまったく知らなかった。

舞台は今から100年後のマンハッタンにある「記憶を失った街 パラダイムシティ」
40年前に起きたあることによって、パラダイムシティ以外のすべてが消失。
主人公である凄腕のネゴシエイター ロジャー・スミスは、
過去の記憶を失って40年が経つこの街に現れる敵たちと闘いつつ、
やがては過去のメモリーと相対することになり、
謎だらけの世界の真実に迫っていく、というお話。

1期で謎だった部分や伏線も、2期でしっかり回収され、
世界の謎の真実に迫っていく展開には引き込まれた。

ロボットアニメがお好きな方にはもちろん、1950年~1960年代の
レトロなインテリア雑貨や古着がお好きな人にもオススメ。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 46

ふもふも さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

重厚なロボットもの。スパロボでおなじみ(?)のショータイム。

最初は1クールのみ日本で放送。2クール目は海外で放送し、人気が出たので日本に逆輸入したという不思議な経歴のアニメ。スパロボで知っている人も結構いると思います。

このアニメはなかなか完成度が高いです。

まず戦闘シーンですが、作画がかなり頑張っており、戦うロボ達の重量感がヒシヒシと伝わってきます。強敵(+α)達との対決は必見ですね。音楽も秀逸で重厚なBGMがまた盛り上げてくれます。

 キャラに関しては「萌えです」。メインヒロインであるドロシー・ウェンライト。基本無表情なのですが、不思議と愛着がわいてくる。無表情だけど感情豊か(?)なドロシーと色々難儀な主人公の掛け合いは見ていて楽しいです。
 敵もインパクトが強く、包帯のアイツの存在感はかなりの物です。あとべックて悪党が色んな意味でいろいろやらかしてくれますよ。

 シナリオはやはり2クールに突入してからが見せ場ですね。1クール目での伏線を回収していき、少しづつ世界の真実に近づいていきます。先の見えない展開に、ぐいぐい引き込まれました。ラストの方は結構難しいので要注意ですが、ぜひ結末を見届けてほしいですね。

 クセはありますが、「ロボットものが見たい」「ロボっ娘大好き」etcといった症状の方々に是非の一品です。そして長文でスミマセンでした。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 10

68.5 5 スチームパンクでロボットなアニメランキング5位
サクラ大戦 活動写真(アニメ映画)

2001年12月22日
★★★★☆ 4.0 (81)
415人が棚に入れました
1996年の発売以来、ゲームファンからもアニメファンからも強い支持を受け続けているファンタジック・アドベンチャー・アニメーション初の劇場公開版。昼は「帝国歌劇団」の人気スタア、そしてひとたび帝都に危機が訪れれば秘密部隊「帝国華撃団」のメンバーとなり悪と戦う乙女たちの華やかな活躍を描く。同時上映は「デ・ジ・キャラット 星の旅」「あずまんが大王」「スレイヤーズぷれみあむ」。
 太正十五年、12月の帝都。元星組隊長のラチェット・アルタイルなる女性が帝国華撃団花組に配属される。それは紐育華撃団設立準備のための措置だったが、彼女のワンマンぶりに花組の面々はとまどいを隠せない。同じ頃、アメリカのDS社では政治家・田沼と結託し帝国陸軍に無人霊子甲冑ヤフキエルを売り込もうと画策していた。ある日、いつものごとく “降魔”と戦う花組の前にヤフキエルが突如現れ、圧倒的な強さで降魔たちを蹴散らしてしまう。陸軍での正式採用も決まったヤフキエル部隊は以来快進撃を続け手柄を一人占めしていくのだが……。

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

さすがにアニメ版では一番の仕上がり

時間的には大神君が巴里でキャッキャウフフしている間の帝國劇場の日々。
まぁニュルニュル動くよ。
サクラ3,4,5を繋ぐお話。

物語はサクラ大戦なので変にひねりもせず王道。最初から物語の展開が予想できる。予算が炸裂してそうな発進シーンがアホみたいに長いww光武のワイヤーアクションに超燃える。もうね・・そっちがメインだとおもうww。マニア心をわかってるなぁって笑っちゃう。やっぱスチパンのロボットは変形したりして空飛んじゃダメよね。エリカみたいなのはいいけど。

しかし。。最後の演劇シーンはなかなかの見所。小粋な演出。さすがサクラスタッフというか・・ただじゃ済まさない。やるよね~ 

投稿 : 2024/12/21
♥ : 8
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

サクラ大戦らしい、サクラ大戦

[文量→小盛り・内容→感想系]

【総括】
人気ゲームが原作。サクラ大戦のアニメ化は、OVA、TVアニメ、劇場版(本作)とあるけど、本作のノリが一番「らしい」と思った。絢爛豪華と言えばよいのか、凛としたと言えばよいのか。

その分、ファン向けと言われればその通りなのですが、まあ、私は原作ファンなんで充分に満足しました楽しめましたよ♪

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
歌と映像に迫力があり、「サクラ大戦らしいサクラ大戦」とも言えるし、「劇場版らしい劇場版」とも言えますね。

大神不在の帝国華撃団が描かれますが、女の世界に、女の転入生は難しいと思ったw やはり、男は女がいないと頑張らないし、女は男がいないと歯止めがきかないのかなと(偏見)。組織って難しいね。

って、そんなアニメじゃない(笑)

とにかくド派手にワーって楽しむアニメです♪ 特に印象に残ったのは、OPの歌、轟雷号や光武の発進シーン、劇中劇でのアドリブの応酬ですかね♪
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 17

ななろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

サクラ大戦唯一の劇場版

帝国歌劇団によるOPから始まる活動写真編で数あるシリーズ中、唯一の劇場版。

まずこの劇場版を前知識無く観るには相当無理があると思いますので先に第1期OVA サクラ大戦 桜華絢爛から観ることをお勧めします。

アメリカのDS社製の無人霊子甲冑ヤフキエルの活躍により花組の解散という最大の危機に陥ってしまう物語です。

劇場版という事と、これまでの設定が有ることで非常に幅が広がり、映像的にもサウンド的にも素晴らしい出来で大変楽しめました。



投稿 : 2024/12/21
♥ : 1

67.9 6 スチームパンクでロボットなアニメランキング6位
サクラ大戦 桜華絢爛(OVA)

1997年12月18日
★★★★☆ 3.8 (69)
345人が棚に入れました
 広井王子×あかほりさとる、というヒットメーカーがタッグを組んで制作したことが話題となり、大ヒットした家庭用ゲームソフトのOVAシリーズ第1期。本作は、ゲームで活躍したヒロインたちが所属する帝国華劇団が、どのように結成されたのかという、プレストーリーを描いたもの。どのようにして対降魔霊子甲冑「光武」が製作されたのか、どのようにして花組メンバーが集ってきたのかなど、ゲームを遊んだファンが気になったバックグラウンドを詳細に描いてゆく。1~3巻が、さくらやすみれといったヒロインたちのスポットを当てた内容であるのに対し、最終巻の4巻のみ隊長の大神の視点で描かれ、舞台役者としても活躍する花組メンバーを、大神がどのように支えているのかが描かれている。

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

たまには、昔の作品を視聴するのも悪くないですね♪

この作品は、1997年12月・・・今から16年前に販売された作品です。ゲームが原作なのですが、ありとあらゆる媒体から本編5作・関連作品23作が発表されているようです。この作品における当時の人気の高さを伺い知った気持ちです(wikiより)。

ゲームでは、大正時代を舞台に主人公が「帝国華撃団・花組」という特殊舞台を率いて悪と戦う・・・という恋愛・戦略シミュレーション+アドベンチャー要素を盛り込んだゲームのようですが、アニメでは「帝国華撃団・花組」が主体となって大活躍してくれる内容になっています。

「帝国華撃団・花組」は、普段は大帝国劇場の舞台で活躍する女優さん達なのですが、一度魔族が出現すると対降魔迎撃部隊に身を転じ、それぞれ得意の武術で立ち向かっていくのですが、今見てもなかなか格好良いと思いました^^
そして日々の鍛錬やチームプレイの大切さ、というメッセージもちゃんと発信してくれている作品です。

キャラデザの作りは時代を感じる部分はあると思います。でも、むしろ僅か16年という短い間におけるアニメ技術の凄まじい進歩に思わず感動してしまいました^^;

この作品の構成はOVA3話なので気軽に視聴できます。
でも、この作品にはニコ生で一挙に放送してくれなかったら、きっと出会えなかった作品だと思います。たまに、懐かしさを感じながら昔の作品を視聴するのも悪くないですね^^

この作品には続編『轟華絢爛』全6話があるので、引き続きそちらを視聴してみようと思います♪

投稿 : 2024/12/21
♥ : 22

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

【伝説のスチームパンク】全てはここから始まった!~大正桜に浪漫の嵐~→アニメ化といえば、すなわちコレだぜ!

ギャルゲという言葉に反感を覚えたファンが『キャラゲー』なる言葉を生んだという伝説的なヒットゲームにおいて、まず最初にアニメ化されたシリーズがコレ
OVAで全4話


原作ゲームの前日譚となる内容であり、帝国華劇団が結成されるまでの模様が事細かに描かれております
ゲームの設定や雰囲気をそのままにアニメ化したシリーズとしては、オイラがもっともオススメする作品でございます!


というのも、後に制作されるもう一つのOVAシリーズ(豪華絢爛)はゲームの後日譚的な内容でファンサービス要素がメインとなっていたり、TVシリーズの方は独自の雰囲気を追求しつつもゲームとは無関係だったり・・・


純粋な意味でのアニメ化、という面から見てもお話、作画クオリティ共に申し分ない出来栄えの今作は、サクラ大戦というシリーズを知らない方でも!もちろん単にスチームパンクが好きだという方でも!しっかり楽しめるかと思います!


そしてなにより、、、すみれさん可愛過ぎだろっ!w

投稿 : 2024/12/21
♥ : 14

イカちゃん☆休止中 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

☆OVA1弾

一昔前のOVAてすけど作画が綺麗です。さくらが
凛々しくて可愛いです♪♪♪~

アイリスも可愛いくて、ゲームに興味でちゃいました。

大正の浅草などの帝都東京が楽しめます。TV版より
良かったです。最初にサクラ大戦シリーズを観るなら
このOVAなんだと思います。(*^_^*)

OPがやっぱりいいです♪♪♪~☆

原作 広井王子

アニメーション制作/RADlX

97.12.18

投稿 : 2024/12/21
♥ : 4
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