ぺー さんの感想・評価
4.0
続・佐賀が舞台の屍のSAGA
フランシュシュ第二章
副題は“リベンジ”。
平成の怪物が発したことで市民権を得たらあれよあれよと流行語大賞まで行きつく大騒ぎ。日本では“再挑戦”“挽回”の意味合いが強くなっちゃいましたけど、本来はおどろおどろしい“復讐”の意。
そんな和製英語と現地語間のギャップよろしく、一般的に認知されてる姿(再挑戦・挽回)に隠れている本来の生々しさ(復讐)がちらほら垣間見える作品となってます。
シリーズの中での位置づけとしては“中継ぎ”。
“先発”or“抑え”と違って名も売れなければ年俸も安い。つまり人気が出づらく評価も低くなる傾向になるやつ。誰も大谷選手降板した後のエンゼルス中継ぎ投手知らんでしょ?それと同じです。だがしかし試合終了して振り返ると極めて重要な役回りを担っていたことが分かるのです。アニメに話を戻せば、回収された伏線もあれば新たな布石も打っている。『進撃の巨人2期』みたいに完結が見えてくると再評価されるタイプに思えます。
私の評価は高めです。ヌルヌル動けばいいみたいな驕りはなく丁寧に仕掛けがなされてることが理由。
ただしそこは中継ぎの哀しい性。下方圧力がかかる要素は明記しておきます。
1.わりと重要なことを冒頭数分で纏めてました。カタルシスを得にくい仕様。
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2.ラスト(笑)
⇒見てのお楽しみ。そもそもゾンビ+アイドルと意味不明なんでもありが持ち味と言い聞かせる。
前世でのやり残しを“挽回”するリベンジはシリーズ通してのこと。それと2期冒頭でのやらかしを“再挑戦”するリベンジとがごっちゃになって迷子になりそうです。とりわけ後者に視点を置きすぎるとダメかもしれません。
最後のシーンもドリフのコントならOKでも評価が別れそうな気がします。なにせこれまではありえない不安になるシーンがあってもほどなく答え合わせできていてクールダウンというか胸を撫で下ろしていたのにそれがないわけですからおあずけです。
隠れているかどうかはアレですが、本来の生々しい部分に光をあてると
「しっかり中継ぎの仕事してるよな」
と感心できる良作になってると私は思います。その理由はネタバレパートで後述。
※ネタバレ所感
■さすがavex
音楽にこだわりを見せてるのが◎。ヌルヌル動きゃいいわけではないのです。
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■残されたキャラ回
さくら・サキ・愛・純子・リリィはやりました。残るは…
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■続編用の備忘
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…からの妄想
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※無駄話
■走れ幸太郎
幸太郎さんそりゃ無茶です。前売りなしでスタジアムライブとか爆死不可避でしょうに。
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視聴時期:2021年4月~2021年6月 リアタイ
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2021.06.26 初稿
2022.06.02 修正