スケルトンで魔法なおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのスケルトンで魔法な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月09日の時点で一番のスケルトンで魔法なおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

69.9 1 スケルトンで魔法なアニメランキング1位
骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中(TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (309)
978人が棚に入れました
目覚めるとMMORPGで自身が使用していたゲームキャラの姿のまま、異世界に放り出されていた「アーク」。その姿は、見た目が鎧、中身が全身骨格という"骸骨騎士"であった。 ──正体がバレたら、モンスターと勘違いされて討伐対象になりかねない!? アークは目立たないよう傭兵として過ごすことを決意する。だが、彼は目の前の悪事を捨て置けるような男ではなかった! 骸骨騎士様による無自覚"世直し"異世界ファンタジー、ここに参上!!
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

なろう飽和状態その先へ

原作未読

なろう出身。ゲームプレイ中に寝落ちしたらその世界へ。『お出掛け中』の理由です。
作中で忌避される“骸骨騎士”の所以もプレイ中のゲームで使っているアバターか属性かなんか。ドラマチックの欠片の無さ加減も全力でつかみにいかない脱力感も主人公の骸骨騎士さまに反映されてるような気がします。基本的に物見遊山ポジションが徹底されてました。ゲームでよく見てたアレが実際に目の前に現れてテンション上がるみたいなところです。

【骸骨騎士さまご一行】
 アーク(CV前野智昭):骸骨
 アリアン(CVファイルーズあい):ダークエルフ
 ポンタ(CV稗田寧々):精霊獣 ※セリフ無し
 {netabare}チヨメ(CV富田美憂):忍者{/netabare} ※途中参加

ゲームということでもうお察しですね。カンストのチートキャラが活躍するお話です。この系統作品の黎明期はオラオラな奴が席巻してましたが飽きられてしまい、その後いい奴な方向へ。それも飽和状態なんだけど相変わらずな僕らは本作でも“いい奴”を楽しむわけでございます。
取り立てて特筆すべきものが見つからなかったので、数多ある類似作品の中でもこの作品ならでは!…未満のちょっとした差別化ポイントだけ挙げておきましょう。

■効果音付きのオープニング
なんとなしにMYTH & ROIDインスパイア系なオープニング。主人公骸骨だし、表向きの仰々しさと内心のミーハーさがオーバーロ…アレっぽいところあります。そんでドラマチックと脱力を兼備したこのオープニングお気に入りです。日本語なのに洋楽っぽく聴かせる技術すげーな!と思ってたらノルウェイ人の歌ってみたさんと聞き納得。
珍しいことに歌詞それと効果音が挿入されとりました。剣振ったらシャキーンみたいな。
なお、エンディングはポンタ役稗田さん所属のグループ合唱。作品の余韻をも吹き飛ばすハイトーンにお腹いっぱいでした。単なるバーターかどうかは知る人ぞ知るのでしょう。

■YAWARAっぽい皆口裕子氏
第6話『エルフの里で触れる異世界の深淵』参照。クラナド風子姉の時にはわずかだった猪熊臭がかなり強めだったのはアリアンの母役でご登場した皆口さん。共感できる人おる?

■凌辱(未遂)
そういうシーンがあることには触れておく。
これでまた物語が“復讐の連鎖”みたいなのに繋がらないところ詰めが甘いのよね。なお、こういったシーンで恐怖にひきつる表情だったり作画頑張ってたと思います。


いい奴でお人よしな主人公ご一行が行く先々で見舞われるトラブルに足を突っ込み世直し人助け。一つ解決したらまた来週。そして悪役がいかにもな悪役。
安心安全の勧善懲悪ものでした。かつては時代劇なんかが定番でしたが最近はお目にかかることもなくなって久しいので一周回って新鮮に感じることもあるかもしれません。面白いとは違うんですよね。



※雑感

■酷評とまではいかない
飽きましたね。最大限良いとこ見つけようと思ってもこうも濫造されてては難しいところです。
ただもしかするとゲームやファンタジーに慣れ親しんだ世代が年金貰う頃には市民権得てるかもしれませんよ。スペクタクルは要らんけどファンタジー世界に浸りたいというニーズ。良くも悪くも波が無い物語でした。

{netabare}でも2期や3期があって、アークがこの後アーク(悪)に闇落ちし、それを強くなったアリアンに倒されアーク(聖櫃)にぶちこまれ、これにて一件らアーク(落)着な展開にでもなれば波は立つかもしれませんが、そもそもこんな発想が出てくる時点で加齢をなにより感じる今日この頃でした。{/netabare}

よって今後もうっかり観ちゃうんだと思います。



視聴時期:2022年4月~2022年6月 リアタイ

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2022.07.06 初稿

投稿 : 2024/11/09
♥ : 29

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

がいこつさん、ファンタジー異世界を堪能する

【紹介】
骸骨騎士のアバターした主人公が異世界に転移して、ゆるい感じで悪党退治しながら異世界生活する話、外見はほぼアインズ様!

【感想】
最初はいきなり女の子がひどい目にあってて印象悪かったけど一部の暴力シーン以外はゆるくて自由な雰囲気が良くて面白かったです
あまり個性は強くないので惹きづける魅力は弱いですが、作画も悪くないし、良い異世界ファンタジーアニメだと思います!

チートだけどやりすぎじゃないところが良かったですが、戦闘は力づくなことが多くて微妙です

ラストは少し微妙な終わり方でした、2期前提なつくりなのかも?

【女性が襲われすぎでは・・・】
最初に印象悪かったのは女性が襲われるシーンを長々と描写した後にようやく救出するという流れが、お色気シーンを見せるためにわざとやっている感じで不快感があって、早く助けてあげてって思いました

その後も牢屋に囚われてたり、瀕死の重傷負ったり、たびたび女性がひどい目にあうのがかなり気になりました

【キャラクター】
主人公が楽しそうに冒険しているのは見ていて良かったです、旅の仲間が増えるとより雰囲気良くなりました

【主題歌】
OP曲が良かったし、EDもカッコいい曲

投稿 : 2024/11/09
♥ : 27

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

フツーですなぁ・・・。

フツーな感じのなろう系って感じですかね。
ゆるさはあるのですが、主に主人公のアークのノリによる緩さかなと思いました。
ストーリーラインは単調だけど、まぁまぁよく出来ていたのではないかと思います。
このクールのメインなテーマとして、不遇に扱われている種族の解放的な部分で芯が通っていたな、という感想です。


いくつか私の苦手な点のある主人公でした。
主に、
・ガイコツ(しかも造形がゆるいw)
・無駄な高笑い
・だっせぇフルプレート(個人の感想ですw)
・太身な剣
・あっつ苦しい、うるさいOP(これは関係ないかw)

などなど。
まぁ、因縁つけているみたいなものなので、悪しからず。


 ちなみに余談ですが、私の中でフルプレートメイルを着用した騎士の理想形は「エクスカリバー 1981年 ジョン・ブアマン監督」によるものです。
 また、数あるアーサー王もの、硬派な実写ファンタジーものの中でも至高の一つと考えています。
もちろん異論は認めますw。


全体的には、これと言ってべた褒めする点も、特段ネガティブに思うところもなく、って感じでしたかねぇ。

わたしとしては、主人公キャラ以外のキャラの造形は割とシャープなトレス線で、雰囲気もそれなりに今風だったので、悪い気はしなかったです。
このクールは全体的な流れの披露程度でつくりはオーソドックスでしたかねぇ。
人間族以外が不遇な扱いを受けることの多い世界観、そして、それに対して変えたい、救いたいと思う勢力、さらに何考えているのか少し見えづらいイケメン皇帝様。

そして、このポイントで対立軸が形成されていく、国レベルの権力争い。
で、今後どうなっていくのか~、ってところでしょうか。


この中で、主人公アークの「俺つえ~系パワー」がどう作用していくのかが当然ポイントになってくるのでしょう。


一応、アーク自身のガイコツ解消も目的の一つに据え、物語は進行する様です。

・・・次回作があるとすると、スタートは忍びの里編でしょうかね、話の流れ的に。

なんか、どこかの黄門様みたいな諸国漫遊になりそうな気配も私は感じているのですが(原作とかは知りません)、まぁ、どちらにせよ、もし、続編があるのなら、話の流れは追ってみたいとは思える作品でした。
もう少し、ブラッシュアップしていってほしいという、個人の思いはあります。


現状、登場人物も、コンパクトで、物語もわかりやすいと思います。
ささっと視聴して、それなりに満足度もあるかなぁ(損した感はない)って感じです。
機会がありましたら、ご覧くださいませ。


2023.9.2追記。
某アベマなTVで一気放送をやっていたのを休暇にかまけて観てしまったw。
キャラのダサさ(私のセンス、好みとの合わなさ)については、先の視聴で頭に入っていたので、織り込み済み。
特別なマイナス点という印象は薄まっていたようだ。
(慣れって恐ろしいwそして強いw)

そして、今回の視聴では、先の視聴で感じたストーリーの解りやすさに加えて、アリアンのぽんこつ可愛らしさと、女性キャラの造形の良さを楽しみながら視聴していた感じ。

やっぱり、フツーに物語を追えて、面白かったという感想でした。
改めて「フツー(誉め言葉の方)」と言う所感でした。
ちょっとだけ、★を上方修正。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 21

69.9 2 スケルトンで魔法なアニメランキング2位
最果てのパラディン(TVアニメ動画)

2021年秋アニメ
★★★★☆ 3.4 (312)
990人が棚に入れました
かつて滅びた死者の街――人里離れたこの地に一人の生きた子供、ウィルがいた。少年を育てるのは三人の不死者(アンデッド)。豪快な骸骨の剣士のブラッド。淑やかな神官ミイラのマリー。偏屈な魔法使いの幽霊のガス。彼ら三人に教えを受け、愛を注がれ少年は育てられる。そしていつしか少年は一つの疑念を抱く。「……この『僕』って、何者なんだ?」ウィルにより解き明かされる最果ての街に秘められた不死者(アンデッド)たちの抱える謎。善なる神々の愛と慈悲。悪なる神々の偏執と狂気。――その全てを知る時、少年は聖騎士(パラディン)への道を歩みだす。
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

ワイ宛のパラディソ

原作未読 なろう出身


前世の記憶を保持したまま赤ちゃんからリスタートするものの肝心な前世のくだりには一切触れず。
前世との繋がりないならわざわざ転生させる設定必要ないじゃん、が持論の私ですので普段なら捨て置く系。されど悪いイメージを本作には抱かず。展開された全12話はハイファンタジー寄りでした。昔気質でワイ好みのやつ。

あらすじそっちのけ自分史での“パラディン”との出会いは某手強いシミュレーションゲーム。クラスチェンジしての上級職が聖騎士さま“パラディン”にもつイメージ。
“最果て”ときたら想像するは辺境の地。お隣中華なら離れれば離れるほど蛮族の地。我が国も京都から離れれば離れるほどみたいな中世史もございます。
タイトルからは辺境の蛮族の住む土地に住まう聖騎士さまとある意味相対する語意をイメージできやや深みがありそうだったので視聴開始。

さっそく前世の記憶を持った赤子はスケルトン・ミイラ・ゴーストの3体に育てられることになるという冒頭。成人マインドを持ったまま異能から英才教育を受けるわけでして、この赤子主人公ウィリアム(CV河瀬茉希)は常人には計り知れぬチート能力を身につけていくわけですが嫌味や臭みはありません。
突飛な設定ですが全12話の中できちんと種明かしがされ、辺境“最果て”の地からさてさてどうなるやらといった物語。

好意的に捉えてます。トーンはやや落ち着きめの地味な作風ですが飽きがこない。
おススメポイントを挙げるならば

 “祈り”

登場人物それぞれにややキリスト教的敬虔さを感じるところでしょうか。
ファンタジーにおいて中世ヨーロッパ的世界は鉄板です。ただし現実世界を形作ったであろう哲学(キリスト教)は抜けていて、観る側もそれに慣れっこになってますよね。そこに魂ぶち込んだ感じ。もちろんその他大勢の作品を悪く言うつもりはなくていつものやつは雰囲気を楽しめば良いのでしょう。WEB会議で背景をヤシの木にしてリゾート感出すのと変わらないです。

正直なところ、異形との戦闘なんかは迫力不足で見た目が楽しいとはいえません。青年期を迎えても女性声優河瀬さんが続投してるのがもの珍しいくらいで全体としてはオーソドックス。
ただしぶち込まれた魂(祈りとか敬虔さとか)によって背骨が通ってるというか体幹がしっかりしているのは感じられるかも。上に乗っかる筋肉にビルダーのような華やかなもんはないけどなにかしら引っかかりがありそうな逸品です。

{netabare}放送終了後に2期制作するよ!の発表でした。つまりお話の区切りは中途半端なのですよ。スッキリ気分爽快とはいきませんでした。{/netabare}



※ネタバレ所感

■主に信仰について

(1)パンとワイン
{netabare}キリストの“体”と“血”ってやつですね。祈りの代価として地母神マーテルからパンを授かるシーンで思いだしました。自分の体の暗喩ととれば「マーテルめっちゃ慈悲深いやん」と感心します。
一方で信仰対象とする神を掛け持ちするのは禁止みたいで不死の神に誓いを立てたマリーはいわば背信行為をしており、罰として身を焼かれているとの描写。剣と魔法の世界で信仰がわりとまともに描かれているのが新鮮ですね。
それと一神教っぽくしながらギリシャ的な多神教の世界にしているあたり柔軟です。ファンタジーでは属性が複数あったりもして多神教との相性がいいんでしょうね、きっと。{/netabare}

(2)○○との対話
{netabare}おおかたモノローグって独り言を指しますが、本作は“神様への問い”がちょこちょこ挟まれます。日本では仏さまも神さまもなにかお願いする時ぐらいでしか登場せず善悪の判断を仰ぐことはまずありません。お天道様が見てます。{/netabare}


(3)聖職者
{netabare}修道院の少年たちみたいな純潔とか好きですもんね。なんとなく河瀬さんがそのまま声あてしているのも意味がありそう。男声より透き通ってる(偏見)。{/netabare}
{netabare}もしくは2期のどっか特殊EDで歌うとか。1期最終話でパーティの吟遊詩人がつくったインスト曲に詞がつくかも。別アニメですが『ゾンビランドサガ』純子役の歌唱での存在感ハンパなかったですしおおいに期待っす。{/netabare}



視聴時期:2021年10月~12月 リアタイ

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2022.02.11 初稿

投稿 : 2024/11/09
♥ : 36
ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

設定は重厚なハイファンタジー。見た目は恋愛少女マンガ。

【紹介】
滅びた辺境の町で、3人のアンデッドに育てられた少年が、
聖騎士を目指して冒険する重厚な世界観が魅力のハイファンタジーなろう系アニメですが、作りが全体的に少女マンガチックなので雰囲気が出ていない。

惜しい作品ですが、正統派なファンタジーで、こういうの好きです。

【作画】
柔らかくて美しい感じのデザインで少女マンガ風のオシャレなデザインしています。作画もそれなりに良い感じです。

だけど、この作品に求めているのはそんな優雅さではない。

この作品は色々惜しいところありますが、最大の欠陥は設定と見た目があってないことだと思う。

この作品は重厚な世界観を持っているので、その世界観を映像で十分に表現しきれていないのが残念。
声や絵が可愛すぎて、せっかくの重厚な世界観が台無し。

こういう世界観の作品には、もう少し動きや音に緊張感や重みを感じたいし、
敵とかアンデッドとかダンジョンには、もっと薄暗くて、荒廃していて、死の香りが漂っているような不気味さが欲しい。

【主人公について】
主人公の声や性格がこの世界観にあまり合ってない。
落ち着いていて思慮深いタイプなのはいいけど主人公って言うよりまるでヒロインのような性格してる。
女性っぽい繊細さがあって、強さの割に戦い方がちまちましているし、情緒も不安定で、可愛すぎる声と相まって女の子っぽい。

また、主人公の強さは可愛い見た目とこの世界観の作品の割に過剰で、重厚な設定の割にバトルに緊張感がない。
この作品を好きになれるかは、「最果てのパラディン」というタイトルの印象とはかけ離れた主人公像を許容できるかが鍵かも。

【キャラクター】
キャラクターは総じていい感じ。
特にアンデッド3人のキャラクターが良かった。

ハーフエルフの射手も女性よりな顔つきで、ホントに少女漫画感ありますね。
ヒロイン的なキャラクターに頼らず、キャラクターの人間的な魅力で勝負しているとこはいいと思います。

【気になったところ】
{netabare}
主人公が、アンデッド3人のこと大事なのはわかるけど、自分の命を軽く見すぎているところは気になった。
何故か理由がわからないけど、大好きな家族が自分を殺そうとしている。
殺されても仕方のないことをしたんだろうから殺してもいいよって聞き分け良すぎるにも限度ってものがある。
理由を聞いて納得したならともかく、なんでかわからないのに殺されて終わりでいいの?

特に過酷な人生を歩んできたわけでもないのに、まるで希望を持つことを諦めた自殺志願者のような死生観でちょっとあり得ないかなって思います。
こういう考えに至るにはそれなりの説得力が必要だと思う。
{/netabare}

【シナリオ】
主人公の親から独り立ちして弱い自分と決別して戦う覚悟を決める感じがすごく良い。
旅先で仲間と出会って弱い者を救いながら敵と戦う王道ファンタジーで、
安直な萌え要素に頼らず話の面白さで勝負しようとしているところはGOOD。

世界観の面白さよりも、主人公の精神的な成長に焦点を当てている感じですが、思ったよりも成長は感じられなかった。
ただ、結構スローテンポで話が進むので少し退屈なところもありますが、雑多な異世界なろう系とは一線を画した魅力がありますね。

シナリオは面白くて好き。

【総評】
前半がちょっとスローペースすぎるのと、その割に3人の掘り下げが不足気味かな。
もうちょっとテンポよくして、アンデッド3人との家族の絆をしっかり見せてほしかった。

設定が魅力的で話も面白いけど、重厚な世界観が映像としてうまく表現できていないので、もっと予算つけてあげれば名作になりえるポテンシャルがあると思いました。

結構面白いと思うので、2期が楽しみだし、原作を読んでみたい。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 30

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

単なるRPGのジョブとかじゃない聖騎士(パラディン)

本作の原作は「小説家になろう」に掲載され、主人公は現代日本から転生したということになっていますが、その設定のことはほとんど忘れて良いんじゃないかと思うくらいにまともなファンタジー作品で、個人的にはけっこうお勧めです。

ただ、主人公が生まれ育ってから「最果てのパラディン」になるまでほぼ1クールを使ってしまうという、人によってはそのテンポ感に堪えがたい作品にもなっています。続編の制作が既に決定しているのが救いです。

あんまり似たアニメ作品を思い浮かべることができませんが、『グランクレスト戦記』とかを楽しめた人なら大丈夫な気はします。

神が想像上の物ではなく実在することを一般人もある程度認めていて、神官は場合によっては神と直接向き合うという世界観はとてもファンタジーっぽいです。

さて、皆さんは聖騎士(パラディン)と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。

騎士(ナイト)は中世ファンタジーでもおなじみですし、歴史上にも多数実在しますし、実は現代でも爵位として残っておりナイトを名乗れる人は存在しています。でも、たぶん現代にパラディンはいないですよね。

物語で聖騎士(パラディン)として出てくる人物というと、違う人もいますが概ね「騎士でもある聖職者」みたいな雑なイメージがあります。

で、聖騎士(パラディン)として物語や伝説として語り継がれる人もいるんですけど、基本的にはRPGとかで聖魔法的な物が使える騎士の上級職的な物としてしか認知されていません。そういう聖騎士は必ずしも神に日常的に祈ったり聖職者としての立ち振る舞いをしたりはしなかったりする人もいます。

翻って主人公のウィルくんはブラッドという元戦士に剣術や格闘を仕込まれ、ガスという元魔法使いに魔法を仕込まれ、地母神マーテルの神官だったマリーに神への祈りや聖職者としての在り方を学び、正式に「灯の神グレイスフィールの神官」としてグレイスフィールに認められています。

そして、王弟エセルバルドに正式に叙任されてパラディンとなるのですね。

こんなに聖騎士然としたキャラクターも創作物といえども珍しくて、価値判断や考え方が周囲から浮いていてそのギャップとかも面白いと思います。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 30
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