シリアスで殺し屋なTVアニメ動画ランキング 5

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のシリアスで殺し屋な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月15日の時点で一番のシリアスで殺し屋なTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

83.4 1 シリアスで殺し屋なアニメランキング1位
アカメが斬る!(TVアニメ動画)

2014年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (2068)
11372人が棚に入れました
帝都の悪を斬る非情の殺し屋集団ナイトレイド。
その一員である黒髪赤目の少女アカメ。彼らと出会った少年タツミは、ナイトレイドの一員として、帝都の悪に立ち向かうことを決意する……。 「つよきす」「真剣で私に恋しなさい!」などの大ヒットゲームクリエイター・タカヒロによるダークアクションファンタジー!!

声優・キャラクター
雨宮天、斉藤壮馬、田村ゆかり、浅川悠、能登麻美子、松岡禎丞、小西克幸、水野理紗、明坂聡美、花澤香菜、細谷佳正、大橋彩香、成田剣、竹本英史、間島淳司、中田譲治、生天目仁美、勝杏里、名塚佳織、浅沼晋太郎、木村良平
ネタバレ

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

タイトルなし

帝都の悪人に私刑を行う暗殺集団ナイトレイド

1話目から、主人公タツミの友人が、{netabare}拷問され死亡{/netabare}というショッキングな展開でしたが、帝都ってホント無法地帯です。。。

アカメって1週間フレンズの藤宮さんの中の人だったんですね^^
声が全然違っていたので、気づかなかったです。

■第9話
{netabare}
エスデス陣営が主人公ちっくな立ち位置に
なりましたね~

あけこファンにとっては満足な内容です^^

そしてアカメは今回も斬らない(笑)
{/netabare}

■第10話
{netabare}
エスデスが正ヒロインでよくね?みたいな回でした^^
あけこさん、いい役げとですね~♪
{/netabare}

■第17話
{netabare}
今回よかったぁ
いままで育てたキャラを豪快に!
チェルシーにはもっと活躍してほしかったけど
いい引き際だったかも?!
{/netabare}

■第24話
{netabare}
途中から原作と異なるアニメオリジナル!
このエンドはいいですね!
最後はエスデスも。。。

良いキャラたちをここまで豪快に退場させていったのは
圧巻でした。とても面白かったですね^^
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 107

ゆりなさま さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

あっという間の涙の2クール

もともと個人的に特に期待してなかった作品で
友達に結構おもしろいから観てみなよ〜
って言われて観始めました。

そしたらびっくり!
なにこれ!おもしろいじゃん!って期待してなかった分
火がつきましたヾ(●´□`●)ノ

腐った国を治すために作られた反乱軍の殺し屋の
お話なのでバトルシーンははっきりとグロく描かれてます。
血とか死体とか大量なので苦手な人注意です。
笑えるシーンもあります。純粋に笑えておもしろかった。
ストーリーもテンポ良かったと思います。

ただ、すごく私は涙でました。辛かった。
好きなキャラや後に好きになったキャラ、
そうでないキャラも
どんどん死んでいきます。
ただ簡単に死ぬのではないので楽しかった思い出の回想シーンとか一緒に流れて
すごく悲しい場面がたくさんありました><。

終盤はこのキャラ死亡フラグー!!なんてわかっちゃう様に思考が
慣れてしまいましたが
毎回の様にうるうるしてました。

ただまさかこのキャラも死んじゃうとは・・ってちょっと予想してなかった
キャラがいました。

最終回はとても悲しかったです。
あの頃はみんなで楽しかったなって勝手に回想しました。
結論。悲しいお話だけど作品自体はすごくおもしろかったです。
キャラ達に拍手!そんな風に思いました。


読んでくださりありがとうございましたヽ(*´∪`*)ノ"

投稿 : 2024/11/09
♥ : 97

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ある意味リアルなダークファンダジー(`´ゞ

腐敗した帝国とそれに反旗を翻す勢力の戦いを
描いたバトルアクション・ダークファンダジー。
全24話、2クール作品。
原作は『月刊ガンガンJOKER』で連載中の漫画。


物語の中心となるのは反帝国側の殺し屋集団。
悪政の限りを尽くす帝国要人を討つ事を
最終的な目的としたストーリー展開となります。

全24話、お話してはよく纏まっていると思います。
シリアスとコメディのバランスもよく取れており
スピード感、迫力のあるバトルシーンなど作画も
評価できる点。
ただ、キャラデザがちょっと古く感じたかな。
豪華な声優陣も間違いなく魅力の1つでした(*´∀`)♪

が、この作品を評価する大きなポイントは
個性的なキャラたちの度重なる『死』かと。
感情移入する間もなく序盤から倒れていく仲間たち。
ここをどの様に捉えるかで、作品自体の評価も
大きく変わってくると思います。

個人的には戦争・戦と死は隣り合わせと考えているので
仲間の死もリアルな展開として捉える事ができましたが…。
残忍な殺戮シーンや惨殺シーンも多くあるので
やり過ぎでは(´`:)という印象を強く持ったのも事実です。

まぁ、他にも準主人公であるタツミの成長や
ハーレム展開・ラブコメなど見所は多いんですけどねw


ちょっと長いけど視聴して損はないと思います。
物語としてはラストまでしっかりとした作品♪
ストーリー重視の方やバトル好きな方にオススメです!
反対にグロいシーンや人の死、流血が苦手な方には
オススメはできない作品だと思います(´∀`;)




《キャスト》
アカメ(CV.雨宮天)      タツミ(CV.斉藤壮馬)
マイン(CV.田村ゆかり)    レオーネ(CV.浅川悠)
ラバック(CV.松岡禎丞)    ナジェンダ(CV.水野理沙)
ブラート(CV.小西克幸)    シェーレ(CV.能登麻美子)
スサノオ(CV.浅沼晋太郎)   チェルシー(CV.名塚佳織)
エスデス(CV.明坂聡美)    クロメ(CV.大橋彩香)
ウェイブ(CV.細谷佳正)    ラン(CV.間島淳司)
セリュー・ユビキタス(CV.花澤香菜)



《主題歌》
OP
『Sjyreach』/雨宮天(第1話ー第14話)
『Liar Mask』/真山リカ(第15話ー第24話)
ED
『こんな世界、知りたくなかった。』/沢井美空(第1話ー第14話)
『月灯り』/雨宮天(第15話ー第24話)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 71

80.4 2 シリアスで殺し屋なアニメランキング2位
BANANA FISH(TVアニメ動画)

2018年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (550)
2482人が棚に入れました
ニューヨーク。並外れて整った容姿と、卓越した戦闘力を持つ少年・アッシュ。ストリートギャングを束ねる彼は手下に殺された男が死ぬ間際に“バナナフィッシュ”という謎の言葉を発するのを聞く。時を同じくして、カメラマンの助手として取材にやってきた日本人の少年・奥村英二と出会う。二人はともに“バナナフィッシュ”の謎を追い求めることに──。


声優・キャラクター
内田雄馬、野島健児、平田広明、石塚運昇、古川慎、細谷佳正、川田紳司、福山潤、森川智之、千葉翔也、斉藤壮馬、上田燿司、小形満、村瀬歩
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

キース・へリングやバスキアが生きた時代

2019.01.03記


原作未読


書店で平積みされてたり、学校で女子が話題に挙げてたような挙げてないような。20年以上前の記憶です。
タイトルだけは知っていて中身がどんなか知らないものの、吉田秋生先生でノイタミナでという話題性に食いついてみました。

全24話2クール作品です。
舞台はアメリカN.Y。若くしてストリートギャングのボスであるアッシュ・リンクス(♂)は容姿端麗・頭脳明晰・殺人スキルも無問題の完璧超人。イラクで消息を絶った兄が残した「BANANA FISH」という単語を追って動き始める。
同じ頃、カメラマン助手として日本からやって来た青年奥村英二がひょんなことからアッシュと出会い、BANANA FISHを巡るいざこざに巻き込まれながら友情を育んでいく物語です。
けっこうハードなクライム・サスペンスで、コルシカマフィア、華僑の闇勢力、ストリートギャング、はたまた国家機関も出張ってきての組んずほぐれつ。諸悪の根源はBANANA FISHということになるんでしょう。

設定が設定だけに人が死ぬのはしょうがないとして、これでもかこれでもかと不運がアッシュに降りかかるのが本作の特色でしょうか。
30年前なら『おしん』、20年前なら『家なき子』、最近だと『東京喰種』の金木研ばりに過酷な試練の連続です。どうしようもない沼に嵌りこんでいるアッシュをもうこれ以上いじめないでください、となります。
このアッシュに共感できるなら作品にすっと入れると思います。
対する英二は平和ボケの権化みたいな向こうの人から見た“Tipical Japanese”を地でいく青年です。私は苦手なタイプですが、なぜか完璧超人アッシュにとっては安らぎを得られる存在。
生い立ちから歩んできた人生からまるで違う二人がなぜ共鳴し合えるか?
この友情物語を紐解くカギとなります。


私はけっこうながら見でした。
英二がまぬけというか、いや普通そんなんやったら死ぬで!の局面でけっこう素っ頓狂な行動を取ったりでイライラが募り、ストーリーに没入するのを邪魔します。
アウトローが自分に無いものを求めて無垢な存在に惹かれるというモチーフはよくあるため、逆側の無垢な存在がどうアウトローにシンパシーを感じるかの部分で弱い気がしました。

『だから二人は惹かれ合うのね』

ここがもっと欲しかったかな。男同士、女同士、男女でもそれは変わらないと思います。
クライム・サスペンスと友情物語がリンクする作風の中で、前者がなかなか面白いのは事実なものの、後者がしっくりこないと早々に“腐”認定してとりわけ男性視聴者が離脱してもおかしくないでしょう。
逆に両者がかちっとはまるとめちゃくちゃ面白く感じそうです。私はその一歩手前でした。

とはいえ完走はできました。佳作の域にはあると思います。

※メモ//石塚運昇氏遺作



■余談 
地味に良かったのがN.Yの雰囲気。
1985~1994年連載の原作でベトナム戦争帰りの設定だったのがアニメではイラクだったり、スマホがあったりと現代に合わせた調整はしょうがないとしても、ベースとなったであろう1980年代前半の超凶悪な街N.Yの雰囲気がよく出てたのは良かったです。
今と違って観光客が地下鉄に乗るなんてご法度もいいところで、昼間でもサウスブロンクスを歩けるわけがなく、例えばタイムズスクエア近辺のホテルから地下鉄でヤンキースの試合を観戦しに行くことは「死にたいの?」という世界。・・・だったらしい。なにぶんこの時期ガキンチョだったので見聞きした話です。
一方でアートやファッションはとても魅力的だったり。キース・へリングやバスキア。元は落書きの“グラフィティ”は画集を買ったこともあるし、ヒップホップも発祥はこの頃のN.Y。自分がはまったのはちょっと後の東と西でドンパチしてた頃ですが、私には興味惹かれる場所なり時代だったりします。

作中でも地下鉄でドンパチ普通にやるし、建設中ビルや廃墟などいたるところで銃声が響きます。このやさぐれ感はたまんなかったです。

リアルのN.Yで初の黒人市長が出て警官増員したのが1989年。ジュリアーニの登場が1994年。治安は急速に改善してきました。
私の初N.Yが2001年だったのでその頃はもう快適に過ごせましたね。

{netabare}超高層にもかかわらずガラス張りではなく屋外に出られるスポットがあるぜ、とN.Y出身知人のススメで訪れたのがワールドトレードセンター。訪問日は2001年8月11日午前。なんというかね。。。{/netabare}


やっぱり、あんな危ないエリアだったりストリートの悪がきがたむろするところを無警戒でほっつき回る英二って“なんだかなぁ”と思う私でした。


■余談2 ※最終回ネタバレ有
国民的愛唱歌『とんぼ』言わずと知れた長渕剛の名曲ですが、元は本人出演ドラマ「とんぼ」の主題歌です。
{netabare}最終回はヤクザ役の剛が腹を刺されて、倒れた剛をカメラが引きのカットでおさめて終了。図書館ではなくこちらは路上でしたが似たようなカット割りです。{/netabare}

{netabare}ヤクザ剛の役名は “英二” 

すまぬ。これ言いたかっただけです。{/netabare}


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2019.06.02追記
《配点を修正》

投稿 : 2024/11/09
♥ : 53
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

Walk on the Wild Side

ノイタミナ×MAPPA制作。
原作は吉田秋生の少女漫画の金字塔。

原作表紙のデザインが秀逸だなと興味をひき、
タイトルのフォントも素敵ですよね。
いつか視聴したかった作品です。
タイトルはサリンジャーからでしょうか。
あにこれのメインクラスターには、
吉田秋生と言えば「海街diary」かも知れませんね。

NYのソリッドな空気感とキャラ紹介。
バナナフィッシュの言葉の謎もあり、
初回、ラストの引きは上々だと思います。

13話視聴追記。
{netabare}中盤、盛り上がる演出もあるものの、
粛々と物語が進行し続きが気にならない。{/netabare}
ここからの後半戦に期待しましょう。

最終話視聴追記。
終始、一定基準で安定はしており、
{netabare}これはもう好みの問題ではないでしょうか。
永遠に変わらない2人の透明な絆、
素晴らしい余韻を残す万感の終幕でした。{/netabare}

ED曲は世界観に合っていて素晴らしい。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 51

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ハードボイルド欠乏性アンダーグラウンド

イタリアのシチリア島を起源とする犯罪組織をマフィアと呼びます。

マフィア映画の面白さは一般人が決して覗き込む事のないアンダーグラウンドを見せること。

人を食い物にするバイオレンスな彼らの世界にも存在するルール…日本で言う義理人情や、ビジネスの駆け引き、
暴力と権力によって誰に縛られること無く社会の強者として君臨する本能的で野心的な欲求を満たすような作品群。
往々にして事実と異なるエンタメ脚色をされるのはファミリー(組織)の絆や男の挟持、自己犠牲を盛り込むことで、
殺人、艶のあるシーン、歪な癖、薬物など、法に触れ倫理観を逸脱する刺激的な描写が多いのも特徴となります。

本作BANANA FISHは面白そうな題材と映像美だけに惜しい。

男性キャラのセックスアピールに集中し過ぎていて、これは少年性愛者で売買を生業にしているパパが元凶。
マフィアの世界やビジネスシーンの面白さを見せること無くBANANA FISHの謎と男性の美しさに頼ってしまいます。
男性のセクシャリティを売りにするのは少女漫画雑誌の女性向け作品なので問題はないがあまりに一辺倒すぎる。

作中で度々見られる中心人物の関係者が組織の暴力に晒されるのは往年のマフィア映画での王道パターン。
ジャンル愛好家なら見知った展開に「何か」物足りないのは過去作と比べ欠乏していた「ハードボイルド成分」。
殺しの呆気無く冷たい余韻や激情と復讐心に駆られた怒りなどマフィア映画で重要な暴力性や渋みは感じられず
酒の旨味もタバコの苦味も香らせない。中国系マフィアの美青年が登場したのも俗っぽさが加速したように思う。

最初から最後まで丁寧な作画が好みだっただけに惜しく、キャラクターや画面作りもジャンルには優等生過ぎた。
尖ったセンスや刺激的な表現をもっとぶつけてみればキラリと光ったかもしれない佳作アニメという印象です。

「マフィアの世界で少年の儚げな友情を描きたかった」と言われれば何も言うことはありませんし成功しています。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 30

82.7 3 シリアスで殺し屋なアニメランキング3位
グリザイアの果実(TVアニメ動画)

2014年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1864)
11126人が棚に入れました
──その学園は、少女達の果樹園だった。
外敵から隔離された学園にやってきたのは、生きる目的をなくした一人の少年。
守るべき物を見失い、後悔と贖罪のみに費やされる人生の中で、
その少年に残されたのは首に繋がれた太い鎖と、野良犬にも劣る安い命。
そして少年は、その学園で少女達と出会い、新たな希望を見つけ出す。

声優・キャラクター
櫻井孝宏、田中涼子、田口宏子、水橋かおり、たみやすともえ、清水愛、やなせなつみ、鳴海エリカ

PPN さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

1作目としては及第点かな(・∀・)v

18禁ゲームが原作となる学園恋愛もの。
とりあえず主人公最強ですw
全13話。


それぞれが事情を抱え外界から隔絶された
学園に籍を置くわずか5名の女子。
唯一の男子生徒となる転校生・風見雄二を
主人公に展開されるハーレムストーリーが軸。

世界観や設定は現実離れしたゲーム世界。

各ヒロインに用意されたストーリーは
どれも悪くなかったと思います。
キャラそれぞれの魅力も伝わってきました。
ただ、使い古されたネタやツッコミ所が
多かったのも事実かなぁと(´∀`;)

作画、キャラデザがしっかりしてるので
キャラ重視の視聴でも良いかもですね。
声優陣はエロゲ原作作品でよくお見かけする
方々も多くツボを抑えている印象でしたw

多少エロゲ原作らしいシーンもありますが
見るに耐えない程ではなかったですw
あんなシーンやこんなシーンが(〃艸〃)
……やっぱりエロ注意かなw


少女たちの前に現れた1つの果実である主人公。
彼女たちにとって甘い果実となるのか
毒を持つ果実となるのか……。

せっかくの3部作。
ここからもっと盛り上げてくれるんですよね!
しっかりとした結末を期待しています!!
「迷宮」「楽園」と続く続編が楽しみです♪




《キャスト》

風見 雄二(CV.櫻井孝宏)
榊 由美子(CV.田中涼子)
周防 天音(CV.田口宏子)
松嶋 みちる(CV.水橋かおり)
入巣 蒔菜(CV.たみやすともえ)
小嶺 幸(CV.清水愛)
橘 千鶴(CV.やなせなつみ)
春寺 由梨亜(CV.鳴海エリカ)
風見 一姫(CV.友永朱音)



《主題歌》

OP
『楽園の翼』/黒崎真音
ED
『Eden's Song』/はな(第2話)
『あなたの愛した世界』/南條愛乃(第3、6-9話)
『SKIP』/茶太(第5話)
『Rainy veil』/やなぎなぎ(第10話-第12話)
『創世のタナトス』/飛蘭(第13話)

投稿 : 2024/11/09
♥ : 66

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

それぞれの過去という運命のくびきから解き放て!自由の楽園へ・・・

フロントウイングより発売された学園アドベンチャー

ゲームを原作とする作品で全13話、原作未プレイ。


三嶋崎という海辺の町に私立美浜学園という全寮制の

学校がある。風見雄二は普通の学園生活を送りたいという

ことでこの学校に転入する。他の生徒は5人しかおらず

全員女子であった。彼女らと関わっていくうちに

皆それぞれ過去に深い闇を抱えているのだった・・・


原作は一切知らないのですが偶然ネットを散歩していたら

アニメ化決定のニュースを聞き(当時はアニメはほとんど

見てはいない頃だった)とにかく面白そうだと思ってかなり

期待をしていた作品でした。(ほとんど見ていないにも

関わらず期待していたのであるw)

結論を先に言うとその期待を裏切ることなくやってくれた

と思います。


まず物語についてですが、最初はお決まりという感じの

所謂共通ルート的な学園生活を送っているという感じでした。

面白さで言うとたぶんここが一番なのではないかと

思います。インパクトが強いのはやはり第3話です。

第3話の出だしからの勢いは衰えることなくマキナや幸、みちる

とのあの会話の部分はとても面白かったです。

あの名ゼリフもありましたしw

ここからみちる、由美子、幸、マキナ、天音の順に

それぞれの抱える闇とその選択が描かれていきます。


各ルートではそれぞれにお家事情や過去にあった

出来事によって渦巻いている闇という枷とそれを雄二

と関わっていくことでそれぞれの思いによっての選択を

していくという感じでしたが、一部尺不足かなと思える

ところはありましたが物語の繋がりは大きく切れている

ところはなかったように思いました。

なのでまあなんとかやりきったかなという感じでした。


曲はアニメのOP「楽園の翼」はもちろんのこと

ゲームの各ヒロインのEDが各所で使われていてとても

良かったです。みちるEDのあの映像は・・・という

感じでした。それにゲームのOPの「終末のフラクタル」

や最終話の続編制作決定の時の迷宮で使われている

「創世のタナトス」も結構良かったです。


最終話の次回予告で続編決定で4月からの予定というのが

ありましたが迷宮と楽園をどんな風にやるのかが今から

とても楽しみです。

とにかく期待していた分はきちんと取ってくれたかなという感じです。

付け加えでこの作品では多少グロイところもあるかと思うので苦手な人は

注意をしておいてください。

◆個人的点数評価 84.931点

投稿 : 2024/11/09
♥ : 62
ネタバレ

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

タイトルなし

去年、グリザイアをやっていたときはリアルタイムでは見てませんでした。
2015春アニメでグリザイア系のアニメが複数出ていて興味が出てきたので、
ニコ生一挙放送の機会に早速視聴です^^

■第1話~第5話
{netabare}
原作が18禁PCゲーということもあり、サービスシーンが
多めです。が、このギャルゲー的展開はやっぱり王道ですね~
第5話のみちる回はとてもよかったです^^
表みちる、裏みちる共に攻略しちゃいました。
主人公のユージも思い切ったこと(=生き埋め)やりましたが
これは惚れてしまいますね~^^
{/netabare}

■第6話~第13話
{netabare}
天音回すごかったです。
エンジェリック・ハウルは原作だともっと長いんでしょうけど、ミステリアスな終わり方をしています。
一姫は結局生きているのか?続編で明らかにされるんでしょうか??
これから放送される迷宮・楽園に期待です!
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 60

86.2 4 シリアスで殺し屋なアニメランキング4位
ヨルムンガンド PERFECT ORDER(TVアニメ動画)

2012年秋アニメ
★★★★☆ 4.0 (1793)
9861人が棚に入れました
両親を戦争で失い、武器に関する一切を憎むようになった元少年兵ヨナは、ひょんな事から若き女性武器商人ココ・ヘクマティアルと、彼女が率いる私兵達と共に世界中を旅する事になるのであった……。

声優・キャラクター
伊藤静、田村睦心、石塚運昇、大原さやか、乃村健次、小西克幸、四宮豪、勝沼紀義、羽多野渉、箭内仁、豊口めぐみ、松風雅也、冬馬由美、奈良徹、小清水亜美、加藤沙織、磯部勉、久川綾
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

<最終回まで視聴完了> ヨルムンガンド計画の全貌を知った上でみつめる世界はどう見えるのだろう

原作は未読だけれど、1期から視聴してきた。
この作品を観るとき、銃撃戦にワクワクしてしまう気持ちと同時に
いとも簡単に人が殺されていくことに対しての麻痺に恐怖を感じ
ちょっと複雑な想いに駆られる。

両親を戦争で亡くし、武器に深い憎しみを抱きながらも
武器商人であるココたちと行動をともにし、自分と彼女達の身を守るヨナ少年の
心境にはまるで及ばないにしても、少し理解した気持ちにはなれる。

兵器や武器は人を殺す道具であると同時に、身を守るものでもある。
兵器や武器は憎しみを生む道具であると同時に、
一部の平和は保たれているという現状。
無抵抗ではやられてしまうだけなのだ。
だから戦うしかない。
生きるために。後世のために。
だから兵器や武器は作られ続け、それを売る人がいて使う人がいる。
だったら・・本当の平和はいつやってくるのだろう?
ココが言う世界平和とは?そう思って最終回までを見届けた。
彼女の考えに賛否は分かれるかもしれないが、僕は概ね共感できた。
もしそれが実現したとして、いったい誰が実現させるかで
世界は大きく変わってしまう恐れはあるけれど、
少なくとも武器を持つ戦争はなくなるのだろう。
しかし同時にそれは、武器に変わる新たな戦法でしかなく
この地球に人間が生きている限り、その危険は続くのかもしれない。

ミリタリー的なものが好物な自分にとって、もしかしたら永遠のテーマかも。
リアルな銃声や映像に心躍らせつつも、単純にカッコいい!と喜ぶだけじゃ
なんだか不謹慎な気持ちになり、綺麗ごとでもなく、
この想いを追求したくて「戦う作品」をついつい観ている自分がいる。

特にこの『ヨルムンガンド』はスケールの大きさや、リアルさが
演出や作画、脚本ともに際立って感じるのでなおさらなのだ。

今回の2期は、やたらドンパチやっていた1期に比べ
人間ドラマのほうを深く描いていたので、感情移入もハンパなかった。
とにかく、納得のいく良い最終回だった。
ちなみに、OPは相変わらずカッコいい曲なのだけれど
EDは正直、1期のほうが好みだったな~
---------------------------------------
<8話(20話)の感想>

おぉ、ついに「ヨルムンガンド」動き出すのだね。
今回は女性陣の活躍が中心で、観てて楽しかった。
アマーリアさん鋭いし、寡黙なカレンさんクールだし
料亭?っぽい座敷でのミルボとカレンの殴り合いが始まったのに
無視して話し合いを続けるDrマイアミたちも可笑しい。
さてさて今後はぐんぐん山場になっていくのかな。
次週が待ち遠しいです。
--------------------------------------
<7話(19話)の感想>

緊迫感の連続で、今回はすごく面白かった!
OPなしで始まったのに、あっという間に次回予告になってた。
銃撃戦以上に、人間の悪意と良心、計算高さや洞察力が
とても興味深かった。いいなぁ・・・ワイリのキャラ。
ヨナも冗談が言えるほどになって、随分と変わったよね。
冷静に考えれば、とんでもないことが起きているのに
ワクワクしてしまう・・・許してくり(苦笑)
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<6話(18話)の感想>

海ほたる懐かしい。って思ってられないほどの緊張感。
気づいたら握りこぶしになって身を乗り出してたし(汗)
後半、なんとも日本人らしいというかなんというか。
なかなか渋いまとめ方だったけれど、底知れぬ怖さがあるよね。
-------------------------------------
<5話(17話)の感想>

舞台は日本に。
よく知った場所や建物が見れるのはなんだか嬉しいけど
ホテルでの血しぶき飛び散るドンパチ見ながら
「あらあらあらあら」と『ARIA』のアリシアさんみたいに
心の中でつぶやいてしまった。
でも今回は空港での飛行機の描き方、カメラワークが
すごく好みだったので特に嬉しかった!
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<4話(16話)の感想>

1期の1話の冒頭シーンが再び映し出された。
ヨナのいきさつを知り、これまでを見てきた今もう一度観ると本当にせつない。
{netabare}
かつて一緒にいて、今は日本で保護されている子ども達を
車越しにみつめるヨナのホッとした笑顔が、たまらなく泣けた。 {/netabare}
寡黙なヨナの気持ちを想うとき、いつも胸が締め付けられる。
そしてキャスパーがヨナに言った言葉が、どうにも引っかかって気になった。
------------------------------------
<3話(15話)の感想> 真実より事実

哀しかった。でも救われた部分もある。
{netabare}レナードの真実と事実。{/netabare}
ココ同様、事実を大切にしたいと思った。
いつも以上に深く、いつも以上にきめ細かく
ココの中にある憎しみ、怒り、そして哀しみを感じた回だった。
今回だけなのかな、EDもいつもと違っていた。
やなぎなぎの唄う「真実の羽根」がとてもせつなかった。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 70

アシュコロン さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

世界平和のために武器を売る女

とある少年兵がその腕を買われ
女武器商人の護衛役として旅をすることになる。
武器商人が率いる旅のメンバー達は
ひと癖ふた癖もあるやつばかり。

そんなメンバー達は個々それぞれの分野に
秀でた能力を持っている。
狙撃手、接近戦、爆弾、情報処理、etc…。
それらの能力が互いに補い合うことで
最強のチームが完成する。
このアニメを通して
チームワークとはまさにこうあるべきだ!と
チームの在るべき姿を感じ取れました。

タイトルに書いた「世界平和のために武器を売る女」
とても矛盾してますね。
武器があるから争いは止まない。
武器は戦争の火種になる。
なのになぜ世界平和を望んでいる彼女は
武器を売り続けるのか、それでは本末転倒ではないか…。

その理由は本作の終盤であきらかなになるのですが
彼女の思い描いてる世界平和の在り方を知った人は
感じ方が二つに分かれると思います。
そしてその二つの答えにまた矛盾すると思います。

「多数を救うために少数を切り捨てる」
これは他作品のアニメのキャラクターの言葉ですが
この物語の結末による矛盾は
おそらくこの言葉が深く結び付いてくるのではないかと思います。

といった感じでとてもテーマの深い作品でした。
またガンアクションの迫力もこの作品の
魅力の一つだとおもいます。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 56
ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

武器商人との旅の終わりに

原作未読 全12話

ヨルムンガントの2期ですが、そのままお話は続いているので2期というより2クール目といった方が良いかもしれません。

2期は武器商人としてのお話もありましたが、どちらかというと謀略・諜報・誘拐など政治的なお話が多いですね。

前半は1期ではクローズアップされなかったココの私兵のお話やココの兄で同じ武器商人のキャスパー中心のお話、中盤は仲間思いのココがよく表現された内容でした。
{netabare}ヘックスとの{/netabare}銃撃戦は見応え十分でしたね。
{netabare}でもアールの死んだ時は、ココがいかに仲間を大事にしていたか分かりましたね。{/netabare}

脇役で面白い(個性的な)キャラが多いですね。
{netabare}CIAのブックマンは声も渋くていい味出していました。{/netabare}

この作品には強い女性がいっぱい出てきます。
思い出すだけでも、ココ、バルメ、Dr.マイアミ、アマーリア、チェキータ、ヘックス、ショコラーデ、ミルド、カレン・ロウ、チナツ(1期)などなど
強いというのは精神的な強さ=駆け引きの凄さ(ココ・Dr.マイアミ・アマーリアなど)と精神的・身体能力の強さ=戦闘能力の高さ(バルメ・チェキータ・ヘックスなど)です。とにかく強いですねw

2期ではそんな強い女性の中でもいつもマイペースなショコラーデが好きなキャラですね。上司に対して共感する部分がありましたw
もちろんバルメも相変わらずいい味出していましたねw

後半はいよいよこのタイトル、ヨルムンガルトの全貌が明らかになるお話が中心です。

話しが進むにつれてココの表情がどんどん邪悪な表情(笑っていても)に変わるのが怖いですね~

最後の方は目が離せなくなるぐらい集中できました。
{netabare}
印象に残っている言葉は、ヨナの

「武器商人と旅をした、そして僕は変わる世界を知る。」

「この世界は鉄と火薬で出来ているじゃないかって思えるほど、僕らの道には武器が溢れている。人を殺すためのだけの進化する道具を握りしめながら、ときにこれを憎んだことを忘れそうになりながら、僕は武器商人と旅をした。」

「僕は武器商人と旅をした。そしてココ・ヘクマティアルと新しい世界を旅する。」
{/netabare}

銃撃戦などで人が簡単に死ぬ場面などありますので、苦手な方もいらしゃるとは思いますが、私的には見応え十分な作品でした。気にならない方はぜひ観てくださいね。オススメです。

OP/ED 1期と同じく この作品に良く合っていた曲と作画です。最終話の曲も素敵でした。

余韻が残る作品でした。穏やかな風とともに、この作品に出会った事を感謝します^^

最後にこの作品の画像のココ怖すぎますねw

投稿 : 2024/11/09
♥ : 50

60.9 5 シリアスで殺し屋なアニメランキング5位
RErideD-刻越えのデリダ-(TVアニメ動画)

2018年秋アニメ
★★★☆☆ 3.0 (149)
557人が棚に入れました
「もしも《あの時》に戻れたら......」「《あの時》、こう言っていれば......」。決して戻ることのできない過去に対して、誰もが抱いたことのある後悔の気持ち。けれども、《あの時》に戻れたら、すべてが思い通りになるのだろうか? 理不尽な現実を突き付けられた主人公が、さまざまな人物と出会い、困難を乗り越えながら仲間とともに旅する物語。そのキーワードは、「時間跳躍(タイムライド)」。少女を救うことはできるのか? 世界に迫る悲劇を回避する道はあるのか? 「時間跳躍(タイムライド)」に秘められた真実とは──。

声優・キャラクター
小野賢章、M・A・O、茜屋日海夏、佐々木啓夫、本渡楓、山本和臣、小林ゆう、櫻井孝宏、稲葉実、松田健一郎

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

ハリウッド映画的ご都合主義?

オリジナルテレビアニメらしいです。これを書いている時点では第4話まで視聴済みです。

主人公のデリダが開発に関わった戦闘用アンドロイド的な物に関する何らかの陰謀に巻き込まれ、デリダ本人としては意図しない成り行きでコールドスリープして10年後に目覚めてみたらその戦闘用アンドロイドのせいで世界は荒廃していました的なお話です。

まあ、一応SFなんでしょうか。ようわからんけど。

ところで最近(今頃になって)『STAR WARS』シリーズのスピンオフ作品『ハン・ソロ』を観たんですけど、昔はこういったエンタメ大作映画を観ていてもあまり気にならなかったご都合主義的な演出手法が気になって仕方がありませんでした。

スピーダーやミレニアム・ファルコン号が狭い隙間を抜けていく様や主人公サイドが敵の砲撃を神回避する様、アクションシーンでの奇跡的なムーブ、などなど。

お手軽に緊迫感を煽り、それでも最終的には上手くゆくというお決まりの演出手法があるわけですが、本作の演出に感じるのもそれに通ずる感じです。

「いや、そうなる前にもうちょっとどうにかなるやろ」とか「なんでそこで上手いこと助かんねん」とかツッコまずにはいられない。まあフィクションなんて多かれ少なかれそういう面は必ずあるとは思うのですけれども、どうもそれが鼻につく形で前面に出てしまっていて、ストーリーにのめり込めない感じはあります。

たぶんプロット自体が悪いわけではない気がするので「がんばれ監督、がんばれ演出」という感じなのでしょうが、強くお勧めはしない感じの作品です。

とか言いながらまだ観てはいるので、そんなにつまらないわけでもないとは思うのですが。うーん、でもビミョー(笑)。

2018.12.20追記:
全話視聴完了。作画は凄くちゃんと描いているカットとそうでもないカットのクオリティの差みたいなものは目立ちましたが、総じて水準以上でいわゆる「作画崩壊」には至らずといった感じでした。

設定というか素材は悪くなかったと思うのですが、そこに乗っけたストーリーが凡作といった感じであまり他の人に視聴をお勧めする感じではなかったです。

ストーリーの流れで都合の良いアイテムが手に入ったり、適当なタイミングで壊れたりといった感じで緊張感はあまりなかったですね。そして『ナイトライダー』を知っていればしょうがないんですけどグラハムのナイト2000感が拭えなかったです…。

投稿 : 2024/11/09
♥ : 37
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0

高ければ高いハードルの方が、くぐりやすい(笑)

[文量→中盛り・内容→酷評系]

【総括】
いやいや、ホントにハリウッド映画みたいなストーリー、キャラクター、演出ですね、B級だけどね。

伏線の回収次第では、名作になるか大転けするかどっちかな? って感じの作風。でしたが、結果がどちらだったかといえば、まあ、評価を見ていただければ分かるかと(苦笑)

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
DZを作るより、グラハムを量産した方が戦争に勝てると思いました(笑)

それはさておき、「アニオリ」「過去改編」「SF」という、ストーリーと設定に対して高いものを要求されるジャンルを選択し、高いハードルを自らに課しておきながら、見事にそのハードルをくぐっていきましたね(苦笑)

とりあえず、過去改変によって世界は平行世界線に跳び、そこでデリダ達は幸せに暮らしましたとさ、メデタシメデタシ。って話で良いんですよね?

これは雀犬さんが指摘されていましたが、「1話と12話だけ観ればいい作品」ってのは、確かにそうだよなと思いました。

タイムリープものの面白さは伏線にあるはずです。「そうか、あの場面をこう変えれば良かったんだ」と、視聴者が一本取られる感覚。それが醍醐味なのに、特に中盤は、視聴者が知らないデリダの過去に跳ばれても、ソンナノシランガナの世界です。途中の殺し屋さんの話もとってつけたようですし、ダラダラと緊張感のないアクションシーンを見せられてもね。なに? デリダの身体能力を自慢したかったの?

最終回のように、視聴者が知っている過去に跳ぶのなら、まあ分かるのですが(最終回でデリダが科学者のクセして、自身がタイムライド出来ていたことを「一種の超常現象かと思っていた」という独白には吹いたが、まあ、そのくらい想像力が豊かじゃないと、時間跳躍なんて研究しようと考えられないんだろうw)。

だから本当は、3話くらいまでは過去編(変えるべき対象)をしっかりやり、4話くらいから現在編でも良かったのかなと思います。

とりあえず、デリダがロリコン且つ親友の娘に手を出せる鬼畜だということは分かりました(苦笑)
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}

1話目「目覚めた場所」☆3
{netabare}
人工知能搭載のロボットが実用化された未来が舞台。シナリオが大事になりそうな作品ですね。親子喧嘩のシリアスなシーンで、走り姿がダサいと興醒めですね。暴走したロボット達によって破壊された未来で目を覚まし、タイムトラベルで過去(1話目)に戻って、バグの消去をする話ね。名作になるか、大転けするか(笑)
{/netabare}

2話目「世界に残されたものは」☆2
{netabare}
身体能力高いな(笑) ロボットのわりに、射撃精度が(汗) バグがあることが分かっていて、それがどんなバグなのかも分かっていて、10年もあったなら、ゼロからパッチくらい作れそうなもんだけどね。周りの(プロジェクトメンバー)研究者は揃って無能なのか、主人公達がぶち抜けて優秀なのか。マージュとネイサンの髪の色の違いというか、どう見ても親子に見えないとか、むしろデリダに似てるってのは、なんかの伏線になっているのかな? マージュが実はデリダの母親だったりとか(笑)
{/netabare}

3話目「集まった者たち」☆3
{netabare}
いやいや死神さん、もっと楽に殺せたやん。写真の場所にジャンプするのかな。や、安っぽい(苦笑) ハリウッド的なストーリーながら、アニメだから出来てしまうアクション(ビルから落ちた人間をダイビングキャッチして無傷)が悪い方向に作用して、絶妙にダサくなっていませんか?
{/netabare}

4話目「時間跳躍者」 ☆2
{netabare}
さっさと作ればって、、、核心をw 10年もそのままのシステム? そんなに進化したIAなのに、自動運転はないの? なんか、段々ボロが出てきたな~。いや、パッチファイルでも情報でも自分の能力でも、相手国にでも売れば?
{/netabare}

5話目「棄てきれぬもの」☆2
{netabare}
過去を改変しながら、ストーリーを進めていく。現在・過去回想・過去にタイムリープ・改変された現在と、4つの時間軸を行ったり来たりするので、かなりストーリーがつかみにくい(てか、進行しない)。基本的にシリアスな作品だが、所々で作画アヤシイので、安っぽく感じることも。これはやはり、ネイサンが黒幕かな(笑) 親父は今でも生きていて、マージュと繋がっているとか(笑)
{/netabare}

6話目「探る者、隠す者」☆2
{netabare}
どこでコーヒー作った? ライフライン生きてるの? ラブコメはしなくてもいいかな。大きな過去改変はできないのかな。というか、なぜ主人公は改変後の世界で記憶を維持できるのかの、説明がほしいな。ユーリがキーを拾ってた? ご都合主義。むっちゃ無用心だし、カメラを落としていくとか、敵もバカ?
{/netabare}

7話目「それぞれの、愛」☆2
{netabare}
もう、ヴィドーが主役で良いんじゃ? まあ、この時代なら水陸両用くらい、別に難しくないのでは?
{/netabare}

8話目「時のさだめ」☆1
{netabare}
過去改編に回数制限って、そんな大切な情報を後から、それも、「主人公が苦労して辿り着いた」のではなく、「サクッと教えてもらう」なんて、もうだめだろ、この作品、、、。
{/netabare}

9話目「強い絆」☆1
{netabare}
蛍の作画、ひでぇ(苦笑) だからもう、ヴィドーが主人公で良くない? もうさ、DZ作るより、グラハムを量産した方が戦争に勝てるのでは(笑)? つか、素人のマシンガンに蹂躙される戦争兵器って(呆)
{/netabare}

10話目「手放したもの」☆3
{netabare}
う~ん、作風的には、キャラを深めるよりも、ストーリーを深めていくべきだと思うけど。こんな終盤にきてまで、死神さんの回想とかいる? やるなら中盤じゃない? この回だけを切り取ればなかなか面白かったけど、作品全体の流れの中ではどうだろう? あと2話でどこまでやれるか。なんか、大風呂敷を広げておいて、小さくまとまりそうな気配しかない。
{/netabare}

11話目「静かな場所」☆2
{netabare}
ただのドローンじゃねえか。だから、グラハム強すぎるだろ(笑) んでサクッと死神さんを殺すと。いくら感動風にしても、前話で急に新情報ぶちこんできて、感情移入しろってのは無理っすよ(汗) つか、一人で帰すなや。ここまできたら最後まで付き合うけど、これ、完結するか?
{/netabare}

12話目「総ては在るべき場所へ」☆2
{netabare}
まあ、少しは納得の最終回。科学者のクセして、「一種の超常現象かと思っていた」という独白には吹いたが、まあ、そのくらい想像力が豊かじゃないと、時間跳躍なんて研究しようと考えられないんだろうな。とりあえず、デリダがロリコン且つ親友の娘に手を出せる鬼畜だということは分かった(苦笑)
{/netabare}

{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 33
ネタバレ

雀犬 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

駄作に情けはかけない。それが俺のレギュレーションだ。

【概要】
 2018年秋放送のオリジナルアニメ。安倍吉俊さんがキャラクターデザインのオリジナル作品ということで期待していたんですけどね。公式サイトの監督のインタビュー記事によると

"「時間もの」でありながら理詰めの難解な話ではなく
 幅広い層が気持ちよく見れるジュブナルSF"

を志向して制作しているとのこと。しかし最終話まで見終えた今、気持ちよく見れるジュブナイルSFとは一体なんだったのか…とやるせない気持ちになる。蓋を開けてみれば、安い話に安い絵に安い演出。三拍子、ではなく三重苦揃った駄目駄目なアニメでした。

 あのコメントは「シュタゲ的なものを作ろうとはしたんだけど失敗しちゃった。頭を空っぽにして、ガバガバな設定、都合の良すぎる展開も大目に見てね。テヘペロ。」ということだったのかな。

(ドンッ!)

情けない。テヘペロが許されるのは美少女キャラだけなんだよ!
おしおきタイムっす!!

以下、各話感想
{netabare}
■第1話
 近未来が舞台のSF。主人公デリダはディジー(以下DZ)というペッパー君にクリソツなロボットの開発者。DZに重大なバグがあることに気づいた彼は修正パッチを導入しようとするが、このバグはDZを戦闘兵器として売り捌くために仕組まれたものであり、デリダは命を狙われる事態になる。

 ヒットマンの襲撃を受けたデリダは「普通その高さから落ちたら死ぬだろ」という崖から落とされるがスリ傷で済む。えらい丈夫な男だな。辛うじて逃げのびたデリダが森を彷徨っているとなぜか落とし穴が空いている。うっかり落とし穴にはまったデリダはダクト的なものを伝って地下に降りていく。なんか楽しそうだなおい。

 たどり着いた怪しげな地下施設。ここでデリダは驚くべき行動に出る。すたすたと謎の装置に向かい、「寝っ転がるには手頃だな」という感じで仰向けに倒れこむのだが、装置が作動し始めると「やめろーーー!」と絶叫する。なんと冷凍睡眠装置だったのだ!!自分から入っておきながら何で焦っているのかさっぱり分からないが、とにかく、ここで彼は10年の眠りに入る。きっとストーリー上必要だったのだろう。

 この落下にはじまりコールドスリープに入るまでの一連のスムーズすぎる流れは「ピタゴラスリープ」と称されるRErideD屈指の迷場面である。相当笑えるので一見の価値あり。

■第2話
 目覚めたデリダが目にしたのは暴走したDZによる戦争で荒廃した世界だった!
 
 第2話の見所は、10年の眠りから覚めたばかりとは思えないデリダの俊敏な身のこなしである。恐怖の兵器と化したDZの攻撃を華麗にかわし、物凄いスピードで壁をよじ登るまるでゴキブリのような動きは視聴者を唖然とさせる。これもRErideD迷場面のひとつ。

 このアニメはとにかく演出が悪い。キャラクターは死と隣り合わせで全編通してシリアスなモードなのに、大事な場面でギャグにしか見えないような演出を繰り返す。大陸の作画班はこれがどんなストーリーのアニメなのか知っていたのか怪しいものだ。もしかすると本当にギャグアニメだと思っていたのかもしれない。

 さて、危ない所を助けるのがヴィドーというオッサンである。この元警官のオッサンは強面だけどとてもいい人。そしてデリダ被害者の会の代表でもある。さらに娘のマユカ(通称メット幼女)も加入する。この幼女のせいで切れなくなった方も多かろう。まったく罪な子だ。

■第3話
 第3話の見所はなんといっても迫力<<零点>>のアクションシーンだろう。頭のネジが数本外れてそうな殺し屋・ドナ姉さんの襲撃を受けるがここでも緊張感はほとんどない。ドナと交戦していたはずのヴィドーが何事もなかったように車に乗り込むあっさり感が実にシュール。ドデカイライフルを車に目掛けて打ち込むドナ。最初からそれを使え!当然車は無傷。

 このままでは「白い死神」と恐れられる殺し屋の名折れだと感じたか、上空から追跡し狙撃を試みる。もちろん弾は全て当たらない。ヴィドーの愛車グラハムはAIを搭載しているのだが左右にほぼ平行移動して器用に回避する動きは視聴者の笑いを誘う。

 その後、デリダたちを狙う別の勢力の手によって建物を爆破されるが、ユーリィはなぜか無傷で、なぜか窓から落ちそうになっている。腕の力の限界が来たところで滑り込んでユーリィをキャッチするデリダ。このシーンのわざとらしさは異常。

■第4話
 第4話は安倍さんが脚本担当なのだが・・・彼のシナリオ担当回はやたらにシリアスである。しかしシュールでフフッと変な笑いがこみ上げてくるのが持ち味の本作ではハズレ回と言わざるをえない。

 見所はデリダのロックマンを連想させる高速スライディング(通称デリダッシュ)と、かなりの高さの高速道路から飛び降りて下の車(グラハム)に華麗な着地を決めるシーンだろう。このアニメのアクションは相変わらず面白いぜ。どうも主人公補正により重力の影響を無視できるらしい。それにしてもデリダの身体能力の高さにはびびる。実はコールドスリープ中にサイボーグ化されていたのだ!というオチでも驚かない。

■第5話
 さて第4話の後編からタイムライドという能力で主人公が過去に戻れるようになり、いよいよ「時間もの」らしくなる。ただこのタイムライドに関する理論的な説明はなく、かなり雑な印象を受ける。

 そんでもって毎回主人公が頭を抱えて「うおーうおー」と唸りながら回想シーンに突入するもんだから、傍から見るとかなり痛々しい光景である。「ハーブか何かやっておられる?」と突っ込みたくなる。

 このアニメの数ある欠点の一つとして主人公デリダの魅力のなさが挙げられる。いちおう技術者のはずなのだが、ほとんど活躍しない。この回もコンピューターの操作をするのはデリダではなくユーリィで、なぜかオペレーションを造作もなくこなす有能ぶりを発揮する。一方のデリダは頭を抱えこんで脳内トリップしている。なんなんだこの主人公は。

■第6話
 前回、そして今回とデリダが過去に飛びまくるのだけど、「ああ、この場面は!」とペラペラ語り始めても視聴者からすると「知らねーよ、こんな場面」としか言いようがない。ぽかーんと画面を見つめている時間が多い。時間ものとしてこれは致命的な欠陥に思える。

主人公は相変わらず頭を抱えて唸ってるけど、頭を抱えたくなるのはこっちだよと言いたい。

■第7話、第8話
 すまん。見たはずなんだけど全く記憶にない。

■第9話
 シリアスを笑いに変える、デリダ演出の真骨頂といえるネ申回である。ここまで無一文の癖にいつも態度だけはでかいカス主人公に「ツケといてくれ!」と戦闘要員としてタダ働きさせられた挙句負傷したヴィドーさん。今回も暴走したDZの群れを相手に手負いの身で奮闘するのだが、やがてDZに取り囲まれて絶体絶命のピンチを迎える!

 …のだが、DZは突っ立っているだけでまるで攻撃してこない。おいおいDZのせいで世界が大ピンチなのじゃないのか!そしてただの技術者のはずのデリダが銃を手に持ち、「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」と絶叫しながら銃を乱射するとDZはあっさりと倒れていく。も、もうどこから突っ込めばいいのか分からない。

 ( •̀∀•́ )

 そして最高のドヤ顔を決めるデリダ。見ている方は最高にイラっとするぜ!

■第10話
 突然始まるAIと人間の危険な実験。なんというシリアルエクスペリメンツッ!この回のAパート安倍さん脚本なのだが、本当はこんなしょぼくれた時間ものSFではなくSerial Experiments Lainの続編をやりたかったのだろうか…この話は単体で見るとかなり面白い。ただ、RErideD全体で見ると相当浮いている。お話のバラバラ感は今更なのだけど。

■第11話
 最終決戦。かつてない数のDZが主人公たちを包囲する!!しかし車で轢く引くだけで対応できるので全く問題はない。「DZの未来型だよ。これぞ究極の兵器!」とラスボスが豪語する最終兵器も絶対に弾が当たらない親切設計は変わらず。DZとは一体何だったのか。

 最後はAIグラハムが覚醒し、なぜか空を飛び敵の戦闘機に突っ込んで自爆するという攻殻機動隊S.A.C・・・いやドラえもん「のび太の海底鬼岩城」のパクリ・・・いやいやオマージュで決着がつく。何とグラハムはバギーだったのだ!

 この後、「白い死神」と恐れられた殺し屋ドナさんが登場するものの、自我崩壊により退場。ドナさん尺稼ぎお疲れ様でした!ドナドナドナドナ~

■第12話
 なぜか全裸でコールドスリープ装置に横たわるマージュ。デリダは服を着たままだったんだが、「これが本当の全裸待機!」というネタなのだろうか。

 そして怒涛のネタバレラッシュ開始。最終回にして「おいそれ今日初めて聞いたぞ」という設定もあるが、これはジュブナイルSFなのだから気にしてはいけない。

 まぁそれなりに筋は通っているのだけど、沸々と感じるのは――もしかしてこのアニメ、第1話と第12話だけを見れば良い作品だったのではなかろうか。実際ヒロインの出番ほとんどなかったし…

 悟りを開いたかのように人生訓を語り始めるデリダとマージュ。無理矢理いい話に持って行くスタッフ。ツケは結局踏み倒されるヴィドー。全ロリコンの夢を叶えるデリダ。そしてユーリは滑り台へと向かう。またしても敗北するメガネっ子に全俺が泣いた。

 まぁ、最後に良かった点を挙げると女の子の作画は崩れなかったことだね。うん。そこには揺るぎない意志を感じたよ。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/09
♥ : 32
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