ショートアニメ映画ランキング 12

あにこれの全ユーザーがアニメ映画のショート成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年10月06日の時点で一番のショートアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

67.0 1 ショートアニメランキング1位
だれかのまなざし(アニメ映画)

2013年2月1日
★★★★☆ 3.9 (304)
1386人が棚に入れました
就職を機に一人暮らしを始めた社会人2年生の岡村アヤ、通称「あーちゃん」と、お父さん、お母さん、猫のミーさんが織りなすストーリー。野村不動産グループ「プラウドボックス感謝祭(2013年2月)」のオープニングフィルム。

声優・キャラクター
平野文、花村怜美、小川真司、遠藤璃菜、下崎紘史、石嶋久仁子、藤原由林
ネタバレ

はなび@虹色 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

忘れてしまっていた気持ちを思い出させてくれる作品です。

私なりに考えてみた、「だれかのまなざし」を楽しむための見どころ

・「生活感を醸し出す、日常の場面描写の細やかさ、巧みさ」
・「成長するにしたがって離れていく娘と父」
・「忘れてしまっていた気持ちを思い出す」

総評としての感想です。

劇場公開された「言の葉の庭」と同時上映された、
新海誠監督が制作した、7分44秒の短編アニメです。

現在は、新海誠さんのHPで無料公開されています。
http://shinkaimakoto.jp/manazashi

私はどうやら新海誠監督の作品に弱いみたいです^^;
優しい映像と語りと音楽、そして思い出補正にやられて、
たった7分の映画なのに涙がぼろぼろ。

この作品は大人向けの作品という感じがします。
とくに、社会人として一人暮らしをしたことがある方向け。
それ以外の人が楽しめないということはないですけど、
一人暮らしの経験がある人とない人とでは、
こみ上げてくる思いの深さがやはり違うんじゃないかなと思います

父と娘の愛情を描いた、
とっても、やさしい作品です。大好きです。

{netabare}
・「生活感を醸し出す、日常の場面の描写の細やかさ、巧みさ」

新海誠監督の作品ということで、
日常の描写がほんとうに細やかで繊細です。

一人暮らしの部屋の場面では、
脱ぎ捨てられた服、干しっぱなしの洗濯物、
積み重ねられたダンボール、ぬいぐるみ、
一つ一つを丁寧に描いて、
見事に一人暮らしの女性の生活感を演出しています。

もう一つ、私が唸ったのは成長の見せ方。
幼少期を描く際に、周りにつみ木や絵本を描き、
思春期に成長した次のカットでは、
iPodやヘアスプレー、ファッション雑誌などを描くことで、
生活の変化と同時に成長をも実感させる描写がうまいです!

日常の描写の細やかさ、巧みさはやはり非凡です。


・「成長するにしたがって離れていく娘と父」

成長していく過程で、
あーちゃんはお父さんからじょじょに離れていき、
お父さんはあーちゃんが自分から離れていくこと自体が、、
娘の成長だと喜びつつも寂しさを感じている・・。

ミーさん(語り)
親友として、ときには、母親代わりとして、
あーちゃんの成長を見守り続けて、
あーちゃんが成長してからは、お父さんのそばにいて、
家族を見守り続けていてくれた存在なんですよね。
平野文さんの語りがとにかくやさしいです。

あーちゃん
本当はお父さんのことが大好きなのに、
素直になれずにつれない態度をとってしまったり。
本当にいつからなんだろう。
子供の頃は確かに「私がお父さんを守る」って思っていたのに、
いつしか距離を置くようになってしまうのは。
本当はお父さんのことが大好きなのにね。

お父さん
あーちゃんに絶え間ない愛情を注ぐお父さん。
でも、父親からすると、思春期を過ぎた娘と接する時って、
どこか気軽に入っていけない壁のようなものが見えて、
距離を感じてしまうものなのかな。
家族なのに、愛しているのに、心の距離を感じてしまった時、
やっぱり、ものすごい寂しさを感じてしまうんじゃないかな。
お父さんって、辛いよね・・。お父さん。


・「忘れてしまっていた気持ちを思い出す」

でも、そんな2人をずっと見守ってくれていた存在がいたんです。
ひっそりと。でも、しっかりと。

それがミーさんだったんですね。

ミーさんは最後に、離れてしまっていた娘と父の気持ちを、
近づけて繋いでくれたんじゃないかと思います。

お父さんのために料理を作っていたあの瞬間、
あーちゃんは確かに思い出していたんです。

以前、学生の頃にお父さんに料理を作ってあげた時のことを。
お父さんのことが本当は大好きだということを。

それを思い出すきっかけをくれたのは、
他の誰でもなく、ミーさんだったんですよね。
そのことに、あーちゃんもお父さんも気づいていたんですね。

私、もうこの場面で号泣です。泣きまくりです!
{/netabare}

この作品は「大人向け」と先ほど申しましたが、
「忘れてしまったもの」がある大人の方が見てこそ、
この作品は「思い出させてくれる」んじゃないかと思うんです。

だから、社会人の方に見て欲しいなって。
あと、今まさに一人暮らしをしている方、
あるいは、これからしようとしている方に見ていただけると、
感動できる、深い思いがこみ上げてくる作品じゃないかなって思います!

投稿 : 2024/10/05
♥ : 43

kazunyanzu さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

あなたを支える…まなざしがそこにある|д・)ジー

◆新海誠監督作品 映画「言の葉の庭」と同時上映公開された
上映時間約6分半のショートフィルム作品…〆⊱*•ω•*⊰


どこか近未来的な色合いを含んだ街並み…
その先に映る淡く儚げな夕映えのコントラスト

この街の灯り一つ一つにも…きっとどこかでまた
今日も人々の暖かい営み、そして優しい時間で溢れていることでしょう☆*―



よし! あらすじはこんなとこで(o´Д`)Фフゥw
毎度毎度w 全くあらすじになってなくてかたじけねぇ(*;ω人)ゴメンネ…

えー、まず今作も
”あにこれ”に登録したがゆえ出会うことのできた作品でして
ご紹介頂いたたくさんのあにこれユーザーの皆さまには
あらためてお礼の意を申させて頂きます(人´∀`)


本作はたった6分強の短いショートフィルム作品ですが、
人情溢れた暖かい想いがいっぱい詰まっている作品でして
何分この手の作風に弱い私ですが、物の見事に、物の数分で…
思わず涙の垂れ流し状態に…。゚(゚´Д`゚)゚。”ヾ(・ω・`)ハナミズフイテネw

それくらいあっという間ににスゥーーっと気づけばそこに映る人々の
心情、気持ちにすぐに感情移入してしまいました(´Д⊂


人って成長して大きくなって大人になっていく上で…
いいえ…大人になった今も尚
色んな”大切なこと”…たくさん忘れていってしまうものなんですネ…

“絶対守ると心に決めたあの約束”も、”必ず叶えてみせると誓ったあの願い”も…

移りゆく季節、日々の暮らしの中ですっかり忘れてきてしまうもの―
そんな”大切なこと”をあらためて思い出させてもらった作品でした♪

本作が近未来風な描写で描かれているのは、きっと…
現代の私たちにそんな大切な気持ちをいつまでも忘れないでいて欲しい
という想いが込められているからなのでしょうネ:*:・(*´ω`pq゛


時に、現代を生き抜く私たちって…
ついつい慌ただしい毎日に追われては
頑張らなきゃって(p`・ω・´q) そーやって一人自分を奮い立たせては
自分なりに精一杯の日々を過ごしてみたりするのだけれども…

でもそんなくたびれた時には
ちょっと目線を変えてみるのもいいかもです(´―`*)ウンウン

あなたが過ごしてきたその後ろ姿は
きっと喜びや悲しみや寂しさやたくさんの思いで溢れていて…

でもちょっと振り返ってみれば、きっと
気づくことができるでしょう!! そこにある…優しいまなざしに♡

あなたの頑張ってるその姿も、寂しさに堪えきれず思わず涙してしまったことも

全部私知ってますから(*´ω`) 大丈夫ですよヾ(・∀・`)

あなたを支える、…まなざしがきっとそこにはあるのですから―



ちょ、そこーーヾ(`Д´*)ノ!!!! w

これ”ストーカー”の話しじゃないんだからネッヾ(・ω・`) n[◎]コω<`)パシャ☆
書いてて何だか妙に感じてたんですけど…w
絶対違うんだからネฅ`・ω・´)っ=
今回は割と真面目なレビュver.のつもりなんですからッ(`・ω・´)キリッw

まー本作未視聴の方からすれば、
相変わらず今日もkazuyanラリってるなぁヽ(((`∀´≡`∀´≡`∀´))ノ✰ฺ。・゚・
と思われることと存じますが…w


とにかく私は本作を視聴しながら
私の膝の上でぬくぬくとくつろいでいる愛猫の温もりが
いつも以上に暖かく、そして何よりも愛おしく思えてきて
こんな時間をこれかも、もっともっと大切にしていきたいな~ッて
そんな風に思えた瞬間でした―

見る人の心が暖かくなれる♪
そんな暖かい気持ちで包まれた素敵なひと時でした(*˘︶˘*).。.:*♡


カプ麺食べ終える暇もないほどの時間で
あっという間に手軽に観れてしまう作品ですので、
まだ未視聴のそこのあなたもよろしければぜひ☆・゚:*(人´ω`*)


もしかしたらあなたの心にも忘れかけていた大切な何かを…
思い起こせてくれるかもしれませんネ꒰✩'ω`ૢ✩꒱

投稿 : 2024/10/05
♥ : 50

シェリー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4

共感するということ

新海誠監督作品。ショートアニメ。
娘の自立と子離れを経験する父親を題材にした作品。

感動した!何度観ても泣いちゃう!っていう意見の多い作品です。
普段自分たちが表に出せない感情が生のままに表現されているところに共感するのでしょう。
誰もが通る道であり、普遍性を持ったテーマを扱った点においては新海さんの目の付け所は良かったのではないでしょうか。
でもね、まあ例によって僕は欠片も面白くなかったのです。ということで批判します。ごめんなさい。
でもまあ感情的に批判したりしないので大丈夫です。

上でも言ったように扱ったテーマはアニメの題材としてちょうど良いサイズのものだったと思います。
それが長編であれ、短編であれ。
じゃあ何がってその描き方に問題があると思いました。
一番の理由はそれに使われる言葉です。
この作品では、まったく肉の付いていない言葉の数々が鳴り響いているだけで、
それは一体誰の何を語っているのかまったく掴めませんでした。隣の家から漏れ聞こえてくるテレビの音のよう。
登場人物たちの言葉もそれは同じです。岡村綾って、岡村浩司って誰なんでしょう。顔も思い出せません。
そこにいるのは誰でも良いように、誰もがその主人公になれるように作ったのかもしれませんが、そんな当たり障りのない空っぽな作品は観る価値がありませんし、まず訴えかけてくるものもないから観ていても何も感じません。
テーマに関して共感はしてもそうだよなあと頷いてもその作品自体は死んでしまっています。なにも広がりはありません。

テーマ=作品ではないですね。テーマそれ自体は現実世界にごく普通に転がっているものです。
アニメーション作品ならば監督が、それをどう作品の中で、物語の中で扱うかということを最も考えなければならないと僕は思います。
ではそれを本作ではどのように見せたか?
テーマに関してはありきたりな世間一般が使う言葉で、逆に言えば誰にでも分かる言葉で、
変に作り手の顔を出さず仮面を被った言葉で終始語っていきます。
あとは新海監督持ち前の「綺麗な絵」と「だれかのまなざし」という題目で猫目線にするという、言ってしまえば小細工でそんな風に見せていただけなのです。
うーん。「これで感動して下さい、どうぞ」と差し出されても困ります。おもわず手で頭の後ろを掻いてしまうかも。

もうひとつは人を取り巻く環境です。
なんであんなにハイテクな時代で描いたのだろうと僕は不思議に思います。
中高生の若い視聴者の目を引くのかもしれないけれど。
電話や綾の乗る車なんかももっと僕らの身近にあるものを使ってこそ共感ってものがあるのではないでしょうか。
あの生活に実感がわかないから全然わかんないです。
いったい何のどこを描いているんだろうって不思議に思ってしまいます。
電話は携帯や子機、それか受話器にぐるぐるがついていて、車はトヨタのカローラで、
父のマンションも最近の「モダンな」均質化されたようなデザインではなく、
手垢の付いた、あるいはどこか住みにくそうなところがあってこそ実感があるんじゃないかなーって思うのですが。

こうした空疎な映像作品であるからこそ、誰もがそこに入っていけるからこそ新海作品の味なのでしょうか。
それともテーマを差し出して観た人がこれをきっかけにだったり、触発材としてここから想像させるのが目的なのでしょうか。

まあ僕がこんなところでねちねち何を言おうが一番惨めなのは僕ですからね。
支持があって人気があるのだから人によっては素晴らしいものなのでしょう。
それならそれで良いと思います。僕も誰もが嫌うものを好きであることは珍しくないから。
失礼があったらすみません。あでゅー。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 11

62.8 2 ショートアニメランキング2位
SHORT PEACE(アニメ映画)

2013年7月20日
★★★★☆ 3.7 (90)
468人が棚に入れました
【火要鎮】18世紀、江戸の町。商家の娘お若と幼馴染の松吉。惹かれあう二人であったが、松吉は家を勘当され町火消しとして生きる。そんな最中、お若の縁談の話が進み始めた。松吉への思いを忘れられない彼女の狂った情念からの行動は、大火事を引き起こし江戸の町を焼き尽くす。その大火の中で再びめぐり合う二人。巨大都市江戸の大火を舞台としたスペクタクル。【九十九】18世紀。嵐の夜、深い山中で男が道に迷っていた。そこで見つけた小さな祠。中に入るとその空間は突然別世界の部屋に変化する。そこに次々と現れたのは捨てられた傘や、着てもらえなくなった着物などのモノノケ達。男はその怨念を秘めた古い道具たちを丁寧に修理し、慰めてやる。【GAMBO】16世紀末。戦国時代末期。東北地方(最上領)の山中に天空より何かが落下した。直後、寒村に一匹の巨大な鬼のような化け物が現れ略奪の限りを尽くす。時を同じくして寒村に暮らす少女カオは白い熊と出会う。人の言葉を理解するその神秘的な熊にカオは救いを求めた。かくして鬼と白熊との激闘がはじまる。新機軸のバイオレンス作品たるべく、荒く力強い画面を3DCGの技術を活用し描き出す。【武器よさらば】近未来。東京。砂漠の中の廃墟と化した都市を訪れたパワードスーツで武装した5人からなる小隊は一台の戦車型無人兵器と遭遇戦となる。しかし、次第に歯車が狂い始め小隊は窮地に陥っていく。大友克洋の原作による伝説的な戦闘アクション漫画を、再構築し、リアリティと革新性のある描写をめざした。エキサイティングなアクション作品でありながらも、無常観の漂うテイストに仕上げた作品。

声優・キャラクター
春名風花、早見沙織、森田成一、山寺宏一、悠木碧、草尾毅、田村睦心、浪川大輔、二又一成、壇臣幸、牛山茂、大塚明夫、置鮎龍太郎

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

お兄ちゃんコレいっぺん大声で言ってみたかったのでこの際言わせてちょ!「世界よ!!これが日本のアニメーションだーーー!!!」

まずオイラは「ミヤザキハヤオ」「オシイマモル」「シンカイマコト」「ホソダマモル」が通じても「オオトモカツヒロ」が通じないっていう職場の後輩のその偏ったヲタク脳を叩き直してやりたい^^b










大友克洋監督以下、日本が誇るトップクリエイターが一同に集結した短編4本で構成される劇場作品
かつての『MEMORIES』を髣髴とさせるオムニバス形式ではありますが、主にCGと手描きアニメーションの融合を図った先端技術の映像もまた魅力の一つです
ってかもうほとんど作画とCGの境目はワカラン
間違いなくその分野では最先端


ちなみに今作のテーマは4本それぞれがなんらかのカタチで『日本の姿』を描いていること
つってもそれは最初の2本を作った後で決めた完璧なこじつけ(笑)
4本とも“特に深みのある作品ではない”ことを先に謝っておきましょうw
心温まるラストが印象的な【九十九】はともかくとして、他三本は「まあ見事に話の中身の無い作品が揃ったもの」で逆に大したもんですw
なんも考えず、“娯楽作品”としてご堪能頂くのがいいかと思います
アクション、ロマンス、スペクタクル、バイオレンス、SFメカ、女の子、そして笑いも・・・?w
そんなんで面白いかの?
オイラは暫し考えるのヤメたくなりました、モチロン良い意味で、こんなのを「衝撃的な作品」と呼ぶのでしょう


【オープニング】
森本晃司
Minilogue
春名風花


【九十九】
舞台は江戸時代ごろ
強面で大柄な男が一人、雨の降りしきる山中で道に迷ってしまう
男は見つけた小さな祠で雨宿りをすることにするが、祠の中には人々によってポイと捨てられた傘や流行から外れた絹織物に魂が宿りモノノケとなっていた
男を祟るかのように迫ってきたモノノケ達にしかし男は全く動じず、壊れた傘を修理してやったり、廃れた生地を仕立て直してやったり、『モノ達』の供養を淡々してやるのだが・・・

江戸時代の日本という視点と『付喪神』という日本人独自の感性から、エコが叫ばれる現代にも通ずる“リサイクル”というテーマを描く作品
説教臭い内容ではなく、むしろ主役の男の勢いの良さ、そして清々しいまでの潔さが軽快なテンポ感を生んでいます

森田修平
岸啓介
堀内博之
山寺宏一
悠木碧
草尾毅


【火要鎮】
「火事と喧嘩は江戸の花」と謳われた通り、江戸という町において最大のスペクタルといえば火災
商家に生まれながらも火事場に心奪われて親に勘当され、火消しとなった男、松吉
松吉と結ばれぬ恋に堕ちた幼馴染のお嬢様、若菜(お若)
お若の気持ちを無視した縁談の話が持ち上がる最中、悲しみの果てに狂気に駆られたお若はふとしたことで起きたボヤを見つめてある決意をする
やがてボヤの炎は大きくなっていき、二人の家と江戸の町を焼き尽くしていく
そして大火の中で再び運命の二人をめぐり合わせることになる・・・

大友克洋監督の最新作
『スチームボーイ』では“蒸気”を描いた監督でしたが、今作では迫り来る“業火”を描いております
4本の中で唯一ラブロマンスを扱った作品ではありますが、最も中途半端なストーリーテリングがなされている“最高に雑な話”でもありますw
今作のみシネスコサイズの作品なのですが上下の枠は黒帯ではなく、絵巻物をイメージした和柄の装丁になっているのが特徴
ラストシーンではこの装丁にもちょっとだけ目を向けていただきたいところ

大友克洋
小原秀一
久保田麻琴
橋本敬史
早見沙織
森田成一


【GAMBO】
戦国時代の出羽国(現在の山形、秋田に相当)
突如天から降ってきた“何か”から現れた鬼のような姿の怪物が山里の寒村で暴れだし、村の娘達をさらっていく
寒村で最後の娘となった少女、カオは人の言葉を理解する神秘的な白熊、「ガンボ」に鬼を退治してもらうよう祈る
少女の切なる願いを聞き取ったガンボは自ら鬼退治に向かい、鬼との死闘を繰り広げることに
目前に広がる圧倒的な暴力に恐れ慄くカオだったが、一部始終を見届けていた野武士の青年にガンボを差し向けた責任の重さを背負うよう「祈り続けろ」と諭される
そして二匹の戦いの行く末は・・・

この作品はもう単純明快、実に痛快、ようはプロレスがやりたかったらしいですw
極々ありがちな“昔話”のような舞台とあらすじ、しかし画面上に繰り広げられるのは圧倒的な暴力!血しぶき!肉が裂け、骨が砕ける轟音!
それ以外のナニモノでもありませんw
そう、今作のキャッチコピーは“ホントは怖い日本昔話”
コレに尽きるのではないかと?

安藤裕章
石井克人
貞本義行
七瀬光
田村睦心
浪川大輔


【武器よさらば】
富士山噴火と最終戦争で砂漠と化した東京を舞台に、大戦で失われた兵器たちを回収する任務に就く一個小隊
いつも通りに仕事をこなす彼等の前に、自律型歩行戦車「ゴンク」が立ちはだかる・・・

大友克洋の同名漫画に惚れ込んでいたカトキハジメが予ねてから映像化を懇願していたところ「カトキさんがやれば?」と大友から言われたのが出発点だとか
プロテクションスーツに身を包み、ビームライフルに電磁グレネード、UAVで武装した未来の兵士達の姿
数々のSF作品、戦争映画を踏襲した迫力の市街地戦
まさにオトコノコにとっては興奮と圧巻の連続
コレだけのために観に行っても良いのでは?そう感じすらさせてくれるラスト4本目、そしてこのプロジェクトの集大成と呼ぶに相応しいSFミリタリーアクションです!

カトキハジメ
田中達之
山根公利
堀内博之
小倉宏昌
森田修平
片山一良
佐藤順一
二又一成
檀臣幸
牛山茂
大塚明夫
置鮎龍太郎

投稿 : 2024/10/05
♥ : 20

beatle さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

時間有る人にオススメ!映画館でヴァッチグーな作品二回目

ブレイブストーリー、クレシン大人帝国、虹色ほたる、秒速(ry これらから学んだ事があった。DVDではなくスクリーンで観るべきアニメ映画が実在するという事だ。今回の行脚はまさに反省ノートのなせる有意義な実例として今後の人生の糧となる事だと思う。今後はDVDを観る度に、あっ・・・(察し なんてことを考えて人生を損してしまったなんて悔しくて興奮して眠れないなんて考えは生じないと思う。
百分足らずのこのオムニバス形式のショートフィルムはマスベネタを探すpixiv漁りの百分よりニコニコでゆっくり怖い話を聞く百分よりレッチリマイベストメドレーを流すよりも価値の有る時間だった。
賛否両論あるかもしれないけど、こういうオムニバス形式の並びは悪くないと思う。レイトショーで千円だったけど、コレ千円で観ちゃって良かったんスか?レベル。大友のは自分がやりたい事をただやっちゃってるみたいだったけど、他の三作品(+1作品)はエンターテイメントやってんだぜ?凄くね?みたいなノリが感じられてスッゴイこっちが嬉しくなってきてしまうレベル。昼飯ランチに千円使っちゃう人はちょっと節約して行って見よう。損なんてせずに、きっと嬉しくなっちゃうはずだ。っつーかボーナス出てんだからアニメファンはアニメ産業に貢献すべきですよね。(ノーボナサビ残な方こそ千円レイトやで!)
正直言って一回の視聴だけじゃ目まぐるしく変る展開を追うだけでいっぱいいっぱいになっちゃったからもう一回行こうと思う。ラストの大友作品のおかげで(せいで)視聴後は割りと軽い感じで映画館を後にできました。きっと多くの人もこんな印象を持つと思うので、誰にでも、時間の有る人にはオススメできます。

二回目

面白かった。三作目ガンボはまさに日本昔話みたいなノリで始まった瞬間に「本編ktkl」なんて考えました。乗り物に乗ってやってきた鬼のキャラクターデザインを改めてみてみると、手と足に鎖みたいなものがあります。これは宇宙船で輸送される極悪囚人の宇宙人みたいな感じなのかなぁなんて空想してしまいます。単純に宇宙船のパイロットだとは考えられない程、鬼の身体は醜く、描写に知性が感じられないのも根拠の一つです。まぁこれは空想なんだけどね。アクションも良いし、戦闘シーンでは、「頑張れガンボォォオ!」みたいなノリで応援しているのは観客もです。
一作目の九十九、これは映像美という意味で惹かれる作品でもありました。森の描写なんかみてると、ピクシブでトップ絵描きみたいなノリのすっごい良い感じの背景でした。エンドクレジットに個人っぽい人が会社に紛れて映し出されてたけど、個人でやったんでしょうか。良いですね、ラストカットはパソコンの壁紙にしたいレベルでした。
二作目の火要鐘(ひのようじんと呼ばせるらしい)最初のカットシーンで見事に酔いました。覚悟してても酔いました。アイディアは凄いと思うし、実際凄すぎて酔いまくったのだから、インパクト有で、座席シートをいつもより下げての推奨映画に当たります。にしても、江戸時代の、まさにまんま、そのまんまの生活風景やら情景を映して、「嗚呼、なるほどね。良いね」みたいなノリに誰もがなれるはずです。
四作目。これだけは二回目だとヤバカッタ。
一回目観に行った時は前の三作品が凄すぎて息切れ間近、MP0の状態だったので、楽しめなかったとのだと解りました。
ナニコレ、戦闘シーンの熱さがヤバイです。MMOやFPSの対戦シーン、大型ボスモンスター討伐のシーンをまるごとまんま、そのまんま動画にしてあります。しかも大友描写で。こういう熱いガチバトルシーンは洋画でしか観た経験が(スクリーンでは)無かったので、凄まじく新鮮味がありました。エヴァとかではなく、人間のガチ戦闘という意味です。パワードスーツ着てたけど。一回目観た時は「なんでこんな微妙なの大友がわざわざ作ったんだろう。技術と金と才能の無駄なんじゃないか」なんて思ってたけど、このパワードスーツを着けた人間のガチバトルシーンこそが、大友のやりたい事だったのだと感じて納得。さーせんした。やるじゃん、大友。
この映画、二回目でお腹いっぱいになりました。
最後に、オープニングムービーの女の子がコスチュームが変るシーンは何故かしら性欲が沸いてきました。ここまでの情念を呼び起こすとは、やりまする。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 6

ねるる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

日本を代表する監督4人による、"日本"をテーマとしたクオリティの高い大人向け劇場作品。

2013年劇場公開。短編4話構成。全68分。
日本"を共通テーマに、日本を代表する4人のクリエイターたちがそれぞれのセンスと技術を駆使し、時代は過去から未来まで、ジャンルも時代劇やアクション、SFと、多様な作品を制作している。

オープニングから不思議な空気感漂う作品。目を開けると別世界。未来的だけど原始的不思議な音楽と共に幕を開けます。

森田修平監督作品『九十九』
~あらすじ~
大雨の日に森で迷った旅人は、古びた祠で雨宿りをすることとなった。その祠は使われなくなった"物達"のモノノ怪の祠だった。

起承転結がハッキリしていて、短い中でも伝えたいテーマが分かりやすいし、和傘や着物、寄木細工、丁寧な手仕事、日本語遊び、そしてラストは富士山でしめる映像も"The日本"が詰め込まれていてとても魅力的。
山寺さんの渋い演技も良かったし、「流行り廃りもタンスの肥やし」というセリフも言葉遊びとエッジが効いててとても気に入りました。伝統的な日本を短編で知るならこの作品!って思うくらいに日本の心が詰まっていたと思います。良作でした。

大友克洋監督作品『火要鎮』
~あらすじ~
江戸を舞台とし、一人の女性の悲恋と江戸の町を覆い尽くそうとする大火事を描く。

物語の前半と後半とで雰囲気が変わる、短編の中に静と動がはっきりとある作品でした。1人の女性の内に秘める恋心、そして燃え上がり全てを覆い尽くす大火。
物語を盛り上げていく、迫力のある映像と音楽。切迫する気持ちが伝わってくる演出とセリフの間。短編ながらクオリティの高い作品でした。
江戸の伝統的な火消し文化についても知れるし、巻物のように始まる物語もお洒落で、こちらも伝統的な日本を知るのにぴったりなハイクオリティ作品。良作。

安藤裕章監督作品『GAMBO』
~あらすじ~
戦国時代、ある村に鬼が現れ略奪を繰り返していた。その村に住む少女は森の中で白い熊と出会う。

血みどろの取っ組み合いの戦いが描かれていて、ちょっと痛くて見るの辛かった。鬼のビジュアルも気持ち悪く怖いし、救いがないので苦しい。前半はカットが多くサクサク進み、後半の鬼と熊との戦いに重きを置いているようでした。死闘は迫力があったけど、痛い描写と生理的に受け付けない鬼のビジュアルだったので、もう見たくないです。

カトキハジメ監督作品『武器よさらば』
~あらすじ~
舞台は近未来の東京。武装した5人組の小隊は、ミサイル兵器回収のため、廃墟と化した都市へと潜入する。

他の3作とはガラリと雰囲気が変わり、オープニングから砂漠、そして近未来的な車と装備。登場人物の名前もお酒からとっているようだし、見た目も外国人的。
激しい戦闘を描いていますが、キャラの動きに応じたとても生々しいカメラワークで、揺れるし急に寄るしで、手に汗握る緊迫感がありました。和やかな感じで始まり、緊張感があり、一旦の平穏を用いてからのまたの緊張と、目を離せない構成なのも素晴らしかった。裸一貫で突っ込んでいくラストは、歴史が物語る日本人の戦い方を彷彿とさせられました。その様子からの富士山カットで終幕というのは、どこか哀愁があってある意味日本ぽかった。
他の作品と比べると日本らしさは少なめだったけど、映像にかなりリアルさがありました。しかしリアルな戦闘ものは苦手なので見るの辛かったです。

4作品見て、それぞれ全てクオリティ高く短編でもかなり楽しめました。アニメというよりは、映像芸術作品とでもいうような、リアリティあるレベルの高い作品が味わえます。大人向けなアニメーションが見たい方にはとってもオススメです。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 8

61.1 3 ショートアニメランキング3位
わすれなぐも(アニメ映画)

2012年3月24日
★★★★☆ 3.5 (98)
452人が棚に入れました
かつて上代に手練れの陰陽師が大蜘蛛を封印したと言われる一冊の本。それを入手した古書店の硯とビルのオーナーの孫娘・瑞紀の前に、身の丈20センチほどの小さな娘蜘蛛が現れた。寂しげに母を求める娘蜘蛛のいたいけな姿に、硯は自分の師匠からヒントをもらって、あるべき場所へ物の怪を返そうと試みる。だが行動をともにする瑞紀からは、硯はすでに娘蜘蛛に取りつかれたようにしか見えなかった……

声優・キャラクター
土田大、下田麻美、金田朋子、星野充昭

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

「なんと!めごい、これはめごい!あろうことか、愛らしい幼女ではないか!」 這いよる幼女とシュールなラストの作画アニメ

アニメミライというプロジェクトがあります

文化庁が年間2億円かけて国内アニメ業界に働く若手アニメーターの育成環境を整えるという計画でして、選抜された制作会社には30分のアニメ作品を一本作るだけの予算として3800万円が与えられます

このプロジェクトの趣旨の大事なところは国の金を使ってアニメを作ろう、っていうことではないです
ソコが重要!

制作会社や参加アニメーターには様々な制約が課せられます
○監督他メインスタッフが主導となれるよう、オリジナル作品であること
○作画には積極的に若手アニメーターを起用すること
○参加アニメーターには一定以上の報酬を支払うこと
○海外制作会社への作業発注を禁止すること
○参加アニメーターが今作の制作に集中できるよう、作品の掛け持ちを禁止すること
などなどです

これらは全て若手のアニメーターにOJTの場を与えるための工夫となっています

また単にお金だけ渡すのではなく、参加者に向けて現在の業界ではあまり取り入れられていない、アニメーター向けの講習会が開かれたりもします

このプロジェクトの意義とはコレをきっかけにアニメ業界の教育環境が整備され、やがて制作会社が自主的に若手教育に力をいれるようになってくれることにあるのです









さてさて、今作はそんなアニメミライの平成23年度分に選ばれたものの1作です
実制作スタジオはプロダクションI.G

かつて名のある陰陽師が退治した大蜘蛛の妖怪が産み落とした幼い娘の姿をした子蜘蛛
その娘蜘蛛は書の中に封印され、時を経て現代の古書店にひょんなことから顕現する

古書店の店主の硯(すずり)は、次第に娘蜘蛛に取り憑かれたように惹かれていく・・・
それを懸念した古書店の常連、瑞紀は娘蜘蛛を親蜘蛛の元に返すことを手伝うのですが・・・



アニメタ育成を課題にしているだけあって、作画クオリティは本当に凄いです!
序盤の陰陽師と大蜘蛛のバトルシーン
前半の縦横無尽に暴れまわる娘蜘蛛の愛くるしい動きと瑞紀ちゃんのコミカルな表情
後半のロトスコ(ロトスコープ)と思しき丁寧な動きと巧みなレイアウトの追跡シーン
とにかくどれも凄いですよ!

ただこのお話のオチは・・・;
いわゆる「妖怪との共存系」のゆったりアニメではないし、「妖怪とのガチバトル系」のアツイアニメでもありません
とにかく笑えないし、泣けもしない、ちょっとゾッとするシュールなラストが待ってますよ;

投稿 : 2024/10/05
♥ : 21
ネタバレ

まりす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

心を絡め捕られる男(と私)

文化庁が主導する若手アニメーター育成プロジェクト
「アニメミライ2012」の参加作品4つの内、Production I.Gが制作を
担当した作品。

アニメーター育成事業だけあって、時間は30分程度と短いながらも
色んなシーンを仕込んでいます。
戦闘シーン、ホラー的な構図、ヒーロー番組等々…
場面も古都→現代の街並み→廃村 と、趣の違ったフィールドでキャラを動かしている。
音楽が抑え目な分、作画をじっくり観られた点も良かったと思います。

ストーリーはほのぼの系…かと思いきや後半のシリアスっぷりも面白い。
また、物語の中心に居る「娘蜘蛛」役である金田朋子の演技は見物です。
「蜘蛛を擬人化して幼女にするとこんな声かなぁ」みたいのをドンピシャで
やってくる。やっぱり役者って凄いや。

ネタバレで3点考察しときます。
{netabare}
①娘蜘蛛は瑞紀の頭に牙を突きたてたり、顔を脚で刺したりして
 ましたが、最初から獲物として見ていたような印象を受けました。
 そう考えると娘蜘蛛の行動は一貫してましたね。

②廃墟で硯が蜘蛛の糸にまみれながら 何かに誘われていくシーン。
 あれは糸に物理的に引っ張られてるのではなく、糸そのものが
 「存在をからめ捕る」存在だったのでしょう。
 ラストの月吠庵のシーンでは、硯に操られている素振りが見られません。
 (目の下にクマがない)
 瑞紀が死んでいるにも関わらず平然としている。
 からめ捕られたのは理性です。
 硯は最早、蜘蛛に贄を捧げるのにも躊躇わないでしょう。怖い、怖い。

③萩原朔太郎の「月に吠える」という詩集で、吠えているのは犬です。
 何で吠えてるかと言うと、自分の影に怪しみ恐れて吠えている。
 月吠庵の店主は過去の自分と同じく怪異に片足を突っ込んだ硯の状況を
 怪しみ、恐れて 瑞紀に「硯を取り戻せ」と耳打ちする。
 結局硯は怪異にからめ捕られてしまいますが、店主にとっては
 自分の過去(≒影)を見ているに等しい。
 不吉な月を怪しみ、影を恐れても、所詮影は自分を離れることがない。
 お前も逃れられぬ定めだったかとため息をつきつつ、硯の状況を
 割かし簡単に受け入れてしまう店主は結構重要キャラだと思います。
{/netabare}

それにしても娘蜘蛛めごい。めごいぞ。
一匹家に欲しいです・・・(おっと目の下にクマが)

機会あれば鳥山石燕の画にも触れてみたいと思います。
お目汚し失礼いたしました。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 8

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ラストがストーリーの肝 B+

アニメミライプロジェクトの作品です。
アニメミライとは、正式には「若手アニメーター育成プロジェクト」といい、文化庁が主導し、2010年から実施しているアニメーターの人材育成事業のことです。
労働環境の悪化、過度の海外委託、低収入・長時間労働が、人材の使い捨て、喪失につながっているということが背景としてあり、日本の将来を担うアニメーターを育成するということを主な目的で行われるのが本事業です。
その他副次的目的もあるようですが、詳細はWikiでご覧になってください。

私たちの見ているアニメは、アニメーターの劣悪な労働環境の上に成り立っているもので、製作現場はいつも危機的状況にあるようです。
この企画の恩恵が及ぶのはごく一部だとしても、お役所にしては良い仕事だと思います。

さて、アニメミライばかり語ってしまいましたので、そろそろ本題に入ります。

物語の最初、古の陰陽師が登場し、大蜘蛛を一冊の本に封印します。
そして現代、古書店を営む硯とビルのオーナーの孫娘・瑞紀が、ひょんなことからその本を発見してしまいます。
本から現れたのは20センチ程の小さな娘蜘蛛でした。
瑞紀は蜘蛛を物の怪として非常に怖がりますが、硯はそんな素振りは見せません。
むしろ、寂しそうに親蜘蛛を求める娘蜘蛛を見て、親蜘蛛の元へ返そうとします。
そんな硯に瑞紀もついて行くのですが・・・。

この作品に登場する娘蜘蛛は、ロリというには小さすぎますが、見た目は人型なので、可愛い物好き+ロリの方は要注意です。
表情や仕草を追うだけで満足してしまう人もいるかもしれません。
私としてはそれよりも、娘蜘蛛を怖がる瑞紀という女の子の方がツボなんですけどね。

まあ、それは良いとして・・・。

物語自体は特段思いがけない展開がある訳でもなく、淡々と進んでいる感がありますが、ラストは思わず「え、そうなったの?」と言いたくなるような結末が待っています。
良い意味で想像外のラストでしたが、本当にあの最後で良かったのだろうか。
これは絶対にネタバレせずに見るべき作品です!

気になった方はぜひ見てみてください。
といっても、これDVDとか出てるのかな?

投稿 : 2024/10/05
♥ : 13

59.0 4 ショートアニメランキング4位
銀幕ヘタリア Axis Powers Paint it, White(白くぬれ!)(アニメ映画)

2010年6月5日
★★★★☆ 3.5 (43)
305人が棚に入れました
諸君、緊急事態だ!ある日、世界中で謎の怪事件が発生し、人類は滅亡の危機に直面した。アメリカは緊急の国際会議を開き「俺の指揮下で世界を救おう」と熱弁する。ところが、いつものように、会議にあつまったフランス、イギリス、ドイツ、日本、ロシア、イタリア、(カナダ)の足並みはそろわず、バラバラに動きだしてしまう。世界平和を望む気持ちは変わらない。しかし、怪事件の裏に動く強大な存在を前に、それぞれの力はあまりに小さく、無力だった。彼らの運命やいかに!そして、彼らは世界を救うことができるのか?

ごはんちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

映画版ヘタリア

映画版ヘタリアです。
こちらのレヴューを書くのを忘れておりました。
すっかり全部書いたかと思ってました。

で、レヴューです。
追加有り、オリジナルも有りな感じです。
オリジナルは宇宙人が来てどうのこうの~といった内容で、
正直そんなに面白くはなかったです。
ちょっと期待していたので、残念ではありましたが、
キャラクター全員が大好きなので、見応えはありました。
この作品が大好きなら楽しめるかな。
あんまりの人は、オリジナル要素はちょろっとな感じなので飛ばしてもいいかもね。

やっぱり我が国の日本君はとっても誠実で、おちゃめでした。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 1

にゃにょ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

残念

アニメ放送シリーズが大好き(いつもほっこり笑わせてもらって癒されて…)だったので映画版も期待して観てしまいました。
物語…せっかくの映画版なのでもっとしっかり作って欲しかったです。
作画…せっかくの映画版なんだからもっと…。
アニメ放送シリーズからの使い回し多すぎます…。
大雑把すぎて何とも…。
繰り返しますが私ヘタリアの大ファンです。
だからこそとても残念に思いました。

※期待しすぎて観てしまったのが敗因だと思います^^;
映画館でお金を出して観たから後悔してしまいましたが、お家でまったり観る分にはいいかも?

投稿 : 2024/10/05
♥ : 2

佐藤くん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

ファン向け。ほぼ主要キャラのみ

もともとヘタリア好きしか見ない映画ではありますが、好きじゃなきゃ完走出来ない出来栄えでした。キャラ萌えが主軸なのでストーリーや作画に期待はしてませんでしたが、80分も尺があるなら変な宇宙人と戦うのではなく、第二次世界大戦をテーマにしたら良かったんじゃないかな、と。
 個人的に推しのポーランドが出てきたのは嬉しかったのですが、1分足らずで退場したのも何だかなぁ。いつものメンバーがメインになるのもまぁ当たり前なんですけど。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 0

60.4 5 ショートアニメランキング5位
南の島のデラちゃん(アニメ映画)

2014年4月26日
★★★★☆ 3.6 (33)
168人が棚に入れました
『たまこラブストーリー』同時上映の短編となる。

TVシリーズ「たまこまーけっと」の影の主役(?)デラ・モチマッヅィ。
彼のその後がどうなったのか、ついに明かされる……!

また、王子やチョイとの、ほのぼのドタバタな日常が描かれます。

どうぞお楽しみに!!

声優・キャラクター
山崎たくみ、山岡ゆり、下野紘

Yulily さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

デラ・モチマッヅィ?2人と1羽のモチマッヅィ物語

●アニメーション制作 京都アニメーション
●製作 うさぎ山商店会

「たまこラブストーリー」と同時に上映された短編作品。
私はレンタルのDVDを視聴したので本編の前に収録されていました。


先日書いた「たまこまーけっと」のレビューですが、このしゃべる鳥の
デラ・モチマッヅィのことを書くのを完全に忘れてしまいました
私にとっては無意識にそんな扱いになってしまうようです
南の島から来た、人の言葉をしゃべる、とってもうるさい鳥
偉そうにしていますが、どこか憎めないです。


たまこまーけっとのストーリーでお気に入りの場面

拾われた先の主人公のたまこちゃんは餅屋。餅屋の家族への自己紹介が
面白い

デラ「ただの鳥ではなく私の名はデラ・モチマッヅィ(餅不味い)」

父「お前、もういっぺん言ってみろ!」

デラ「私は、デラ・モチマッヅィ(餅不味い)」

父「餅はまずくねぇっ!」

激怒、餅屋の娘に拾われたのがモチマッヅィってくだらな面白すぎました
ベタ過ぎていけません(笑)居候になるのになんと不吉な名前なのでしょう


後に判明しますが、王家に関わる苗字は皆モチマッヅィ(餅不味い)

必然?高い身分である王子の名前は「メチャ・モチマッヅィ(めちゃ餅不味い~)」
あまりのくだらなさに笑い転げました。


それから王子の付き人の女の子「チョイ・モチマッヅィ」とっても可愛く優しい
チョイ・モチマッヅィ(ちょい餅不味いよ~)ちょい(ちょっと)なのでデラより
風当たり強くないです!


そしてこの短編はデラ・モチマッヅィが南の島に帰った後のお話です。


水平線には太陽の反射がキラキラと光り浜辺に押し寄せる波、
生い茂るヤシの木ここは南国です。

デラ、チョイ、メチャのとある日常を描いたお話です。

デラに散々振り回されるチョイちゃん、可愛かったですね。苦労も
絶えなさそうですね

二人と一羽を知らない人はどんなキャラクター?互いにどんな関係?
それを楽しく理解出来ますね。

ラブストーリー早く観たいです。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 29
ネタバレ

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

まーけっとから続くもう一つのお話

「たまこまーけっとの映画にデラちゃんが出ない?チョイちゃんも!?(あと王子も)  そりゃないよ京アニさん!!」
・・・という方々のために(多分)制作されたたまこラブストーリーと同時上映のショートアニメです。


いや~南国でした。紛れもなく南の島国。
音楽もラテン系?ですかね、陽気な感じで。背景もハワイアンです。
どっちがどっちか全く分かってないのですが、とにかく南国っぽいんです。


そんな島で黙々と餅をこね続けるチョイ様とデラ・・シュールです。
天然な王子と偉そうなデラと真面目なチョイ様の三人のやり取り。
TVアニメだと王子との絡みがほとんどなかったので、三人揃ってやっと勢ぞろい。息ぴったりです。

映画の方はTV版との差異が指摘されることも多々ありますが、こちらはTV版同様ほのぼの・賑やか・チョイHな感じで癒されます。
そうしっかり繋がってるんですよ・・・。
{netabare}
おっぱいもちで。


ああ、そういえばたまこラブストーリーと南の島のデラちゃんって繋がってるんですかね。
ラブストーリーの方ではデラちゃんのデの字もなかった気がするのでやっぱりパラレルワールドという扱いなのでしょうか。
{/netabare}


やっぱりデラあってのたまこまーけっとだぜ!という方にお勧め。
ラテンでハワイアンな雰囲気を味わうのも良いかもしれません。
チョイ様に罵られたい、引っ叩かれたいドMなあなたもどうぞ。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 16
ネタバレ

mio♡美桜 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

いつの間に帰ってたの、デラちゃん‼︎

{netabare}
というタイトル通りの、たまこまーけっとの
後日談みたいな感じでした。

でも、会えて嬉しかったよ、デラちゃん!

チョイちゃんも王子もお元気そうで何よりです。

チョイちゃんがおもちこねてる…可愛い♡

それにしても、おしりもちとかおっぱいもちとか…
今思うと、後のたまこラブストーリーに繋がって
きますね。

照れてるチョイちゃん可愛いです。
ビンタされたデラちゃん笑えます。

ショートムービーだけど楽しめました。
私もデラもち食べたーい♡
{/netabare}

投稿 : 2024/10/05
♥ : 43

62.3 6 ショートアニメランキング6位
アナと雪の女王/エルサのサプライズ(アニメ映画)

2015年4月25日
★★★★☆ 3.9 (23)
163人が棚に入れました
実写映画「シンデレラ」と同時上映される。

「アナと雪の女王」の後日談で、エルサとクリストフがアナの誕生日にこれまでで最高のお祝いをしようと計画するが、エルサの魔法の力がパーティーを危険にさらしてしまうという内容となる。

雪だるまのオラフも登場する。

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

オラフの愛らしさにノックダウン。笑

ディズニーの実写映画「シンデレラ」と同時上映された
アニメーション映画。

8分ほどの「アナと雪の女王」の
ショートアニメです。

「アナと雪の女王」本編を先に観ておくと、
より楽しめるでしょう♪


● ストーリー
アナの誕生日のために
たくさん準備をしてきたエルサ。

サプライズパーティーを
アナは喜んでくれるかな?


● 感想
アナ雪本編もそれなりに楽しめたのですが、
この短編はさらにいい♪

何がいいって、
合間に挟まるオラフの愛くるしさよww

レビューを書く気なんてなかったのに、
あまりのオラフの愛らしさにときめきすぎて、

誰かにこの気持ちを伝えたくなったので、
レビューを書かずにはいられなくなりましたw

それぐらい、
オラフが終始いい味出してます♪

もちろん他のキャラも、
この短い時間で魅力をしっかり出してくれていますよ^^


アナ雪本編もミュージカルの演出がたくさんありましたが、
今回もほとんどがミュージカルで演出されています。

いろんな登場人物たちが
歌をつないでいくのも楽しいし、

アナもエルサも、
まるでしゃべっているかのように歌っているのが、また楽しい♪

たった8分のアニメーションで、
こんなに楽しくて幸せな気持ちになれるなんて…♪

だからディズニーは大好きです^^

アナ雪が好きな方は、
こちらのおまけアニメーションも忘れずに楽しんでくださいね♪

投稿 : 2024/10/05
♥ : 12
ネタバレ

ポロム さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

実写映画 『シンデレラ』 と同時上映

ヒットした「アナと雪の女王」の
その後の短編

シンデレラ上映前に観ました。
字幕だと松たか子さんの歌が聴けないし、
吹き替えだとシンデレラも吹き替えになっちゃう!と思い

迷った末に近くの映画館が吹き替えのみだったので
(結局選択肢がなかったw)吹き替えで観ました。

アナの誕生日エピソードが7分間という感じです。
オラフが相変わらず可愛い・・(*´▽`*)
もちろんアナと雪の女王を観てからの方が楽しめると思います。

ただのネタバレ感想↓
{netabare} 前作で「アナのためなら溶けてもかまわないよ」と
言ってたイケメンオラフにまた会えるなんて幸せ\(^^)/
"HAPPY BIRTHDAY ANNA" から
"DRY BANANA HIPPY HAT" (乾いたバナナ 風変わりな帽子)
に文字が変わるシーンとオラフにちっちゃな兄弟が
たくさんできるのが可愛すぎるッ♪
{/netabare}
もちろん実写版シンデレラも映像がとても綺麗で
ロマンティックなのでオススメです・・♪

投稿 : 2024/10/05
♥ : 32

KNY 休止します さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

本編も大好きですが、こちらも素敵な歌に囲まれてハッピーになります

『アナと雪の女王 エルサのサプライズ』
2015年4月25日公開の短編アニメーション映画。

2013年公開のアニメーション長編映画
『アナと雪の女王』のスピンオフ作品。
実写映画 『シンデレラ』 と同時上映。

新登場の
スノーギーズ(Snowgies)
小さな雪だるま。
エルサがくしゃみをするたび、4〜5体ほど出てくるキャラなのですが、カワイイです♪

以上―Wikipediaーより

アナ - クリスティン・ベル(神田沙也加)
エルサ - イディナ・メンゼル(松たか子)

二人の声、歌声が聞きたかったので
迷わず吹き替えにて視聴しました。

本編よりも、歌が多くとても嬉しかったです
サプライズですので
ホッコリしました♡♡♡

投稿 : 2024/10/05
♥ : 3

61.9 7 ショートアニメランキング7位
ずんだホライずん(アニメ映画)

2017年4月22日
★★★★☆ 3.3 (33)
132人が棚に入れました
「ずんだアロー」で矢を放ち、どんな餅でもおいしいずんだ餅にすることができる東北ずん子は、 東北きりたん、東北イタコ、中国うさぎ、四国めたん、九州そららとともに、 ずんだ餅を食べながら幸せに浸っていた。 一方、大江戸ちゃんこ総帥率いる「納豆ファクトリー」の面々、中部つるぎ、関西しのび、 沖縄あわも、北海道めろんらは、ずんだの原料の枝豆と納豆の原料の大豆が、 収穫時期が違うだけで、実は同じ豆であることから、納豆に使う大豆の量が減ることを恐れていた。 ずん子の家に刺客として送られる沖縄あわもと北海道めろん、 そして第3の勢力とは!?

声優・キャラクター
佐藤聡美、茜屋日海夏、木戸衣吹、桃河りか、田中小雪、西田望見、指出毬亜、濱口綾乃、今村彩夏、古賀葵、清水彩香、伊藤ゆいな、豊口めぐみ、折笠富美子

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

それが不思議なずんだのパワー!

元は、東北地方を盛り上げるために作り出されたご当地キャラである"東北ずん子"。
彼女を中心に、長女"東北イタコ"、三女"東北きりたん"の三姉妹、更にその他、四国や中国地方等々が出身のキャラクターが登場した、オリジナルアニメ。
文化庁より依頼を受けて行った日本動画協会のプロジェクト『あにめたまご』で制作されたアニメで、ボカロやUTAU音源となったキャラクターの、いわゆるボカロ曲が多く使われたミュージカル調になっているのが特徴です。

ストーリーは、結構、激しいです。
射った対象をずんだ餅にしてしまう「ずんだアロー」を操る東北ずん子がおり、東北家の三姉妹、中国うさぎ、四国めたん、九州そらたちと楽しくずんだ餅を作っていたのですが、ある日、大事な大豆をずんだにしてしまうとはけしからんと、大江戸ちゃんこを中心とした「納豆ファクトリー」の面々、中部つるぎ、関西しのび、沖縄あわも、北海道めろんが襲いかかってきます。
大豆を買い占めたのが東北三姉妹と考えていたちゃんこたちですが、それは誤解で、本当の敵は別にいたことが判明するが、という内容です。

ストーリー開始早々、ずん子を除く東北一味はずんだ餅を作っているのですが、あまり美味しくないずんだになってしまい頭を抱えたところに、おもむろにずん子が登場、歌いながら矢を放ち、次々おいしいずんだ餅に変えてゆく様は割りとクレイジーですね。
展開は非常に唐突ですが、良く言えばテンポが良く、最後まで面白かったです。
2023年7月現在、"ずんだホライずん"で検索するとよく"狂気"とか上位にサジェストが登場しますが、普通によくできたアニメと思いました。
なお、キャラのほとんどは小説版で既存のキャラや、UTAU音源化しているキャラなので、知っていればアニメで動くおなじみのキャラクターをみる感動が味わえると思います。
ちなみに私は、東北三姉妹と、四国めたんだけは知ってましたが、それ以外は知らない状態でしたが、それでも楽しめましたね。

また、2016年の作品のためか、ずんだもんは妖精状態でしか登場しません。
きりたんのゲーマー設定もなく、コンテンツ違いのため結月ゆかりや琴葉葵・琴葉茜姉妹の登場もなし、あと、春日部つむぎもコンテンツ違いなので登場しないです。
当然といえば当然なのですがオフィシャル設定しかないため、YouTubeでコンテンツを楽しんでる勢には不満が残る可能性ありですね。
ずんだもんにヘコヘコさせろとはいわないですが、もし"ずんだホライずん"の続編が作られたら、つむぎちゃんに歌わせて欲しいです。東北関係ないけど、埼玉だけど。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 0

ミュラー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

何を見せられているんだ、なんて思ってはいけない

2017年あたりに公開されていたはず。
今Youtube等で期間限定公開中。年末には地上波放送もされたらしい。
見て、「なんだこりゃ」という感想が正しいだろう。

初音ミクをはじめとするVOCALOIDや、無料で使える「UTAU」という歌唱、トーク用のソフトのキャラクターが元になっている。
そういう界隈や、彼女らが主な活動場としているニコニコ動画のノリが分からないと、全くついていけないだろう。
いや、分かっていてもついていけないかもしれないが。

日本の農業とか、食べ物を大切に、なんか考えてはいけないだろう。
このアニメはそんなところを超越したところにある。と思う。
一度見てみることを・・・どっちでもいいや。
でも不思議と時間を無駄にしたという感じにはならないですよ。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 3

おんみょん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

狂気さはともかくテンポは随一

話自体はつまらないが、テンポや作画の良さ、キャラ独特のノリで持ってるアニメ。1話完結なので気楽に見れた。ミュージカル調なノリも悪くない。宗教戦争を茶化してるイメージにも見えて多少面白く見えた。
もう少し脈絡ある話でないと万人受けしづらいと思う。話の流れがハッキリ見えればよりギャグアニメとして面白くなるかもしれない。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 2

63.8 8 ショートアニメランキング8位
絶望の怪物(アニメ映画)

2019年6月10日
★★★★☆ 3.2 (28)
87人が棚に入れました
アニメ制作スタッフとして働いた経験のある漫画家のコタニジュンヤが、完全個人制作で手がけた30分の短編アニメーション。ある日、中学生の星野アオイは、自分と家族が醜い宇宙人の怪物であることを知る。両親が隠していたため、彼女と弟のユウタは、その事実を知らずに育ってきた。彼らは薬を使って人間の姿に化けていたが、なぜかアオイにだけ、その薬が徐々に効かなくなり……。2019年6月10日から名古屋・大須シネマにて上映され、7月6日からは東京・下北沢トリウッドで公開。
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

自主制作作品としては評価できるが、商業アニメとしては弱い

【レビューNo.59】(初回登録:2023/5/17)
オリジナルアニメで2019年作品。30分程度
何かで引っかかったのだが、30分らしいので観てみるかと。
漫画家コタニジュンヤ氏による自主制作アニメで、キャッチコピーは
「行くとこないんだろ。」「―私たち家族は どうやらこの星の人間ではないようだ」

(ストーリー)
中学生の星野葵は家族4人で、ごく平凡な生活を送っていた。ある日思いを寄せていた
クラスメートの大宮圭吾の家に招待され、そこで告白される。
その時、葵の体に異変が起こり・・・
(右腕が怪物のような異形の腕に変化。圭吾は席を外していたので気づかれず)
実は葵たちは、普段は「コフ」という薬の力で人間に擬態している宇宙人だったのだ。

(評 価)
・30分でまとまってはいるが・・・
 ・冒頭の家族のやりとりから始まり、上述圭吾の告白まで「普通の人間」として学校
  生活を楽しんでいる葵の様子が描かれています。そんな穏やかな日常がまさか一瞬
  で崩壊するとは・・・
 {netabare}・うろたえる葵に対し、母は冷静に「コフ」を注射し対処。両親はこの秘密を葵と弟に
  知らせておらず、人間の子供として育てていた模様。しかし「コフ」の効き目はだん
  だん悪くなり、葵は外出を禁止され、父は「新しいコフ」を求めて奔走する日々。
 ・ある日「新しいコフ」を見つけたといって、父が帰ってきたのですが・・・
  物語はクライマックスを迎え、葵たちの結末を描いて終わります。
  このように30分の尺の中で、綺麗に「起承転結」を展開しており、終盤に見どころも
  用意されており、それなりにまとまっていると思います。
  ただ終盤の展開が雑かなっと。以下特大ネタバレ
  {netabare}
  ・葵に「新しいコフ」を打とうとする父を不審に思った母は、自分が先に注射。
   →死亡。「新しいコフ」は実は毒だった。 →その様子を見た父は葵に「新しいコフ」
   とお金を渡すと焼身自殺を図る。→ 葵は最後に圭吾にお別れをいう。
  という流れなのですが、この父の行動がよくわからない。
  ・そもそも父の決断は葵を殺すことだったのでは?(他の家族の扱いは不明)
   → 失敗したら葵にお金と毒を渡して、ここから離れろってどういうこと?
  なんか最後の圭吾とのお別れのシーンを作り出すための、無理やり感が凄くて・・・
  (まあ圭吾とのお別れのシーンが、たしかに一番の見せ場なのですが){/netabare}{/netabare}

・吉浦康裕「ペイル・コクーン」と比べると・・・
 ・30分のSF自主制作作品ということで、私の中ではどうしてもこの作品と比較してしま
  いますね。
  「ペイル・コクーン」は、吉浦康裕の「いかにもSFヲタらしい世界観」から始まり、
  30分という尺をしっかり計算し、終盤にいくほど物語も加速、面白さも上昇していき、
  あっと驚くラストでテーマ性もしっかり伝わる、個人的には超優良作と評価しているの
  ですが、それに比べると本作は物足りなさを感じましたね。
 ・そしてこの作品は上映してお金を頂く「商業アニメ」なんですよね。30分ということも
  考えると、余計になにか爪痕が残るような工夫がほしい感じなんですが、そういうとこ
  ろも物足りないかなっと。
  「いい話を思いついたから、それを映像化しました」ってレベルで留まっているような。
  そういう目で見ると
  「自主制作作品としては評価できるが、商業アニメとしてはちょっと弱いかな」
  という印象ですね。

作画、キャラデザは「中華アニメ」っぽさがあり、声優も一般のアニメに比べると少々ぎこ
ちなさを感じ、たしかに自主制作っぽい仕上がりかなと感じました。
音楽はピアノが主でシンプルだが、結構頑張っていた印象。

中学生の葵を主人公にして、
「平穏な日常や淡い恋が一瞬に崩れ去る「絶望感」を彼女に背負わせる」
というプロットはよかったと思うので、あと一工夫が欲しかったなと。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 3
ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

鬼太郎でも出てくれば、何とかできただろうか?

 リアルな背景の反面、私にはキャラデザに好感が持てなかったです。だが、なぜこの結末でなければならないのか?、自分には納得できないものがあったです。

 普通の家庭、学校で日常生活を少女がいるです。そんなある日、突然異変が起きて、自分や家族が何者なのか?を知るです。
 学校にも行けなくなり、絶望的心理状況に追い込まれ、破滅へと突き進む物語だったです。

 この主人公、葵が自分を自分であるという認識が、一転してしまう。{netabare}日常から、友人の家での知るよしもない突然の体の異変を、隠すことしかできない現状は、この葵にとっていたたまれない物だったです。

 母親によって、その現状は抑えられたように見えても、姿を維持できなくなっている{/netabare}現実から逃れることができず、表に出歩けなくなってしまうです。家族にとっても葵にとっても、恐怖としか言いようないのです。

 学校に行ったとしても現実でも起こりうる、葵の不安、苦しみは、そうなるしかないのか?普通の人間として生きたい!というのを描いていたです。

 その先に葵を待っていたのは、正に絶望そのものだったことは、やるせない所あったです。
 人間が人間でないものを同じようにして、実際この家族を受け入れられたなら、起こらなかった悲劇だったと思うです。この物語において、そんなことは、あり得ないのです。{netabare}鬼太郎にでてきた妖怪病院でもあって、半魚人のように元に戻れない人間にすることもできないのです。{/netabare}

 最後まで、{netabare}この家族は救われなかった事、残った{/netabare}葵がした行動、自身に取った結末は、とても好きになれなかったです。{netabare}最後近くで、別れを告げに友人宅を訪れるです。葵を気にかけていた友人が、正体を知ったとき、葵を止めることもできない、しない所です。どの道、葵は生きられないようだったです。{/netabare}

 EDの歌を聞いて、さらに、絶望的な気持ちになってしまったです。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 3
ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

たったの29分!!

2021/09/27 投稿

率直に言ってすごいと思いました。

29分間,テレビシリーズ1話分の長さです!

しかし,視聴後の満足感は高いです!

ストーリーは{netabare}タイトルや作品のキャッチコピーなどから容易に想像できます。完全にイメージ通りのストーリーと言えます。{/netabare}ツッコミどころもいっぱいありまが,あまり気になりません。

背景はきれいだと思いました。描き込まれた美しさでは無く,シンプルに描き色できれいに見せるといった感じでした。

キャラクターは絵が上手いとは感じませんでしたし,良く動いているわけでもありませんでしたが作品世界としてはこれでいいと思います。作品の成り立ちを考えれば,これが最適なのでしょう。

音楽はピアノの旋律が切なさを増幅します。
主題歌は,音程が安定せずにお世辞にも上手いと言えない歌唱力なのですが,逆にそれがよりいっそう切なさを感じさせます。
おそらく,この音楽の力が作品上大きく貢献していると思います。

結局何がすごいのか,そう感じさせるのか考えてみると,とにかく見せ方が上手いのだと思います。
余分な物を削ぎ落とした,引き算の美学とでも言うのでしょうか?歴史的に見ても日本人の琴線に触れるそんな作りの作品でした。

クレジットを見ると原作・脚本・絵コンテ・演出・作画・美術・着彩・撮影・編集・音響・監督・プロデューサー・他全般 コタニジュンヤとなっています。ほぼ一人で作り上げたという点は考慮せずに評価しています。

一方29分で完結している点は自分の中では,評価上大きなポイントになっています。

たった29分なので,見て損は無いと思います。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 11

59.7 9 ショートアニメランキング9位
バンジョウのカルメルさん(アニメ映画)

2007年4月4日
★★★★☆ 3.6 (22)
86人が棚に入れました
灼眼のシャナたん、劇場版上映の際に公開!

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

しゃなたんシリーズにてこ入れ!?けれど、こんなに裏事情をぶっちゃけていいのでしょうか・・・

ストーリー

劇場版上映の際に公開したしゃくがんのシャナたんシリーズの一つで、今回は万条の仕手、ヴィルヘルミナ・カルメルさんが謎の浜辺の崖で愛用の電信柱と一緒にこちらに向かって話しかけている作品です。

私の感想。

カルメルさんが劇場版の裏話をぶっちゃけているだけのとってもシンプルな作品なのに非常に楽しめました。特に目立った行動やおもしろい動きはまったくしなかったのですが、何故だか楽しめました。

キャラクターデザインは本編とは少々緩やかな表情になっているのか、本編よりも優しくなっているような気がしました。

この作品の一番の魅力は話し方とその話の内容です。話し方がシャナのように騒がしい感じでなく、耳元で優しくささやいてくれているようなほほえましい声・・・ そして、
「それは言って大丈夫なのかよ」
っとツッコミを入れたくなる話の内容。どちらをとっても最高です。是非シャナシリーズ(本編)としゃなたんシリーズが好きな人はこの作品を見てください。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 14

nk225 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

劇場版上映の際に公開

一部のキャラクターをちびキャラ化して繰り広げる公式パロディ作品(番外編を元にアニメ版のDVD特典から派生したシリーズ)。

主な内容は本編の各シーンをパロディ化したものだが、シリーズを重ねるにつれて、出演声優や他作品(ライトノベル、アニメ、テレビドラマなど)に関するネタ、アドリブ等々が含まれるようになった。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 2

ユニバーサルスタイル さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

カルメルさんのささやかなアピール

シャナたんの劇場版公開直前編は見逃してしまいました、残念。


この短編では映画に出演できなかったヴィルヘルミナの愚痴と、劇場にすごく行きたくなるシャナたんの宣伝文句が見所・・です。むしろそれしかありません。
ちょっとシャナたんに比べても短すぎて物足りないです。

ちょっと嬉しい劇場サプライズでした。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 5

56.6 10 ショートアニメランキング10位
夕やけだん団(アニメ映画)

2015年4月1日
★★★★☆ 3.4 (18)
65人が棚に入れました
2015年4月1日より109シネマズ全館にて幕間上映がスタート。毎月1本新作が公開される。


JR日暮里駅からほど近い場所に存在する、夕焼けを堪能できる階段が舞台。

女子高生の七海と不思議な猫のコトブキがノスタルジックな雰囲気の中、毒舌を混ぜつつもどこかホッとするトークを繰り広げていくショートアニメシリーズとなる。

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

山ちゃん、器用…。

109シネマズで映画上映前に上映される『紙兎ロペ』的なポジションのショートアニメ。

メインキャラであるしゃべる猫のコトブキ(CV:山寺宏一)と女の子の七海(CV:柴紅音)の掛け合いを基本とした、江戸下町の風情みたいなものをテーマとした会話劇です。

稀に他のおじさんが出てきたり豆腐屋のラッパが鳴ったりしますが、そういうのは全部山寺さんが演じています。たまたま映画館で観る以外には観ないので区分を「未整理」にしていますが、私はけっこう好きですよ、これ…。

ちなみに公式サイト http://www.yuyake-dandan.jp/ で数話が期間限定配信されるほか、ビレッジヴァンガードでDVDを売っているらしいので、映画館以外でも観られるかも。

2017.4.19: 公式サイト情報を追加。

2017.1.16追記:
新作の発表も治まったようなので、鑑賞状況を「観終わった」に変更しました。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 22

まめ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

空気感出てる。by元日暮里住み

猫のキャラがいい味。谷中の地元民ってこんな感じでぶっきらぼうだし、
土地愛が強いと思う。階段右手のマンションができてからはずいぶん猫も減ったけどね。女の子は上野高校かな?

夏祭りは諏訪台だろうし、銭湯は朝日湯だと思う、プールは南千住かな?
地元ネタで細く長くやってほしいなあ。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 2

ゆん♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ほのぼのできゅん♪

劇場で6話上映
3話の「銭湯」編をどうやら見逃している…
萌えそうなシチュだったのに…(泣)

JKとファンキーな猫のハートフルなお話。
映画上映前のショートアニメにするには勿体無い~


山寺さんの多彩さ再確認^^
コトブキ可愛いしカッコ良いし♪

投稿 : 2024/10/05
♥ : 2

60.8 11 ショートアニメランキング11位
愛犬とごちそう(アニメ映画)

2014年12月20日
★★★★☆ 3.6 (21)
61人が棚に入れました
「ベイマックス」と同時上映される短編作品。

2012年度アカデミー賞®受賞パトリック・オズボーン監督最新作となる。


ボクの大好物は、ご主人様の大好きなジャンク・フード!

だけど、ある日、ご主人様が恋に落ち、ボクの楽しい食事の時間に異変が――。

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

ベイマックスとの同時上映、短編作品 「Feast」。

主人公はボストン・テリアの仔犬「ウィンストン」

飼い主が与えるジャンクフードが大好き。

みるみる舌が肥え、果ては人間と同じものを食べるようになる。
グルメな感じが憎たらしいですね。 なんちゅう犬じゃ。

犬を飼っていると“あるある”な話。ドッグフード以外を与えると、そちらばかり食べるようになってドッグフードを食べなくなってしまうんですよね。私個人は、肥満の原因になったり塩分のとりすぎが駄目らしいのでジャーキーぐらいしか与えませんけど、家族がやってしまうので困っています(^_^;)味ついてないササミ位ならイイけどね。

愛犬家がまじめに見ちゃうと眉をしかめるかもしれませんが、ファンタジーですのでご安心を。

本編では、あるタイミングからジャンキーなものを与えなくなります。

“らしい”理由ですね。それはご自身の目でお確かめ下さい。


この短編を観た時、同社の「わんわん物語」を思い出しました。
彼らのスパゲッティを食べるシーンはロマンティックで素敵だったな・・。


ちょっと引っ張りだして観ますわん Uo・ェ・oU

投稿 : 2024/10/05
♥ : 13

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

これまで観たどのディズニー作品よりもドイヒーな内容、いやマジで

ジャンクフード好きな主人に飼われたことでジャンクフードジャンキーになった愛犬の3DCG短編
犬と同じ低めの視点、トゥーンシェードを意識した色彩が特徴


同じディズニーの『紙ひこうき』にはトゥーンシェードの最先端としてかなり衝撃を受けましたが、『楽園追放』が公開された今日では『紙ひこうき』の時ほどの感動を今作には感じませんでした


それにお話が酷いw
ジャンクフードの食べ過ぎで肥えていくお話かと思ったら、フレンチ好きなな女性と主人が交際を始めたことで次第に不幸になっていく登場人物達
それがまたジャンクフードを食べ始めたことで好転していく・・・
っておい!w
少しはジャンクフードの食べ過ぎそのものに対して警鐘を鳴らすとかないんかい!w
フレンチ全否定、ジャンク全肯定、しかも食べ方が汚い
こんなに酷い内容のディズニー映画は初めて観ましたw
終わった後に苦笑いするしかありませんって

投稿 : 2024/10/05
♥ : 15

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

私は犬に嫌われる体質らしい

ディズニーショートムービー。

ショートムービーといって侮ってはいけない。
ひとつの珠玉の物語となっています。

1回目はぼーっと視聴。
犬がひたすら食ってるなあ。
との単純な感想でした。

良く分からなかったから2回目視聴。
主人と愛犬の出会いから始まり、主人に恋人が。
あることがきっかけで別れるも、それを察した愛犬が活躍・・・
もちろん、ディズニーだからハッピーな結末に。
それを、愛犬の表情と動作で表現する見事な作りです。

の割には低評価?
そう、私には犬に噛みつかれた苦い思い出があるのでした。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 24

65.8 12 ショートアニメランキング12位
恋するシロクマ(アニメ映画)

2017年3月4日
★★★★☆ 3.5 (10)
41人が棚に入れました
シロクマ「きみがオスでも、僕は構わない」 アザラシ「僕は構う」白いアザラシ(♂)を好きになってしまったシロクマくん(♂)。彼の恋は成就するのか?弱肉強食の世界で紡がれるホワイトラブ!!

声優・キャラクター
花江夏樹、梅原裕一郎、大谷亮平

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

異種間BLコメディ

こんな作品まで!流石あにこれ!

松竹系映画館の幕間(映画が始まる前の時間)にやっているショートアニメです。
シロクマ君♂とアザラシさん♂、捕食関係にある二頭の異種間BLコメディになります。

恋するシロクマさんと、おびえ続けるアザラシ君の温度差にクスリときます。

GYAO!でも観れるみたいなので、興味のある方は是非。

投稿 : 2024/10/05
♥ : 4

三毛猫メリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

恋するシロクマ

2021.6.2 視聴完了。

プチアニメです。
ショートコントを見ている感じ。

途中で出てくるペンギンやシャチもいいです。
全員イケボなので声に癒される(笑)

投稿 : 2024/10/05
♥ : 5
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