シュールアニメOVAランキング 15

あにこれの全ユーザーがアニメOVAのシュール成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月22日の時点で一番のシュールアニメOVAは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

66.0 1 シュールアニメランキング1位
日常(OVA)

2011年3月12日
★★★★☆ 3.8 (266)
1449人が棚に入れました
原作コミック6巻の付録としてアニメ0話を収録。 シュールなの? かわいいの!? 新感覚なセンスで贈る『日常』がなんとアニメになった! 絶妙なギャグがどんなアニメになるのかその目でチェック!

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

本編を観る前だったらオススメです

本編放送前の0回というこの作品。
本編を最終回まで観終えてしまった今観ると、
正直なところ、このOVAのギャグにはあまり笑えなかった。
というか、自分の笑いのツボには当てはまらなかったという
ことなので、別の人が観たら大笑いできる場合は
きっとあるかもしれない。

ただ、0回目ということで、登場人物のキャラや位置関係など
とてもわかりやすくできていたと思う。

そういう意味では、『日常』の本編を未視聴の方には
こちらのOVAを先に観ることをオススメしたいと思う。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 38

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

手短に印象だけ。

本編に入る前の予行演習に観てみました。
日常の世界観やノリを知る参考にはなりました。

結構笑えたのですが、
本編全26話が、これと同じなら完走出来る自信がありませんw
2クール繰り返されたら飽きそうで…。
でも、同じなんでしょうねえ。。

とりあえず、本編第1話にも行ってみます。

EDの唄はなかなかに好みでした。
本編仕様ののOP/EDが無かったのは物足りないですけどね。

短いですが、これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 28
ネタバレ

はにょ~♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

ハニョー♪

日常にラピタがやってくる

{netabare}時定高校を中心とした不条理な「日常」を題材にしたシュールな作風の漫画で、登場人物の多くが非常に個性的、かつ変わった言動を繰り返し、奇想天外な出来事の続発に翻弄されるのが基調。ストーリー(ショートギャグ)漫画版・4コマ漫画版の双方が存在する。登場人物の姓に群馬県内の実在の地名が多数用いられ、群馬県ローカルな名物の一つ「上毛かるた」が作中に登場するなど、群馬出身の作者らしいご当地ネタも多い。{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 0

65.5 2 シュールアニメランキング2位
ウサビッチ シーズン1(OVA)

2006年1月1日
★★★★☆ 3.8 (150)
806人が棚に入れました
ロシアの監獄に閉じ込められたウサギのキレネンコとプーチン。希望のない暗い毎日のはずなのに、なぜかのほほんお気楽な収監ライフを満喫中。時には看守とのイザコザから、ユルくて楽しい毎日が意外な大さわぎに発展したり……。リズミカルな展開の中にドタバタが満載! そしてトラブルはてんこ盛り! 独特のセンスで定評を集めるカナバングラフィックスが制作を担当した良質のシチュエーションコメディ。

dolcetto さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

2羽の兎のマイペース監獄ライフなショートコメディアニメ

2羽のマイペースな兎による監獄ライフをコミカルに描いたショートコメディアニメ。

そこは監獄でありながら、リズミカルかつエンジョイする2羽の兎。見どころとしては、監獄の扉にもて遊ばれるプーチンと、それとは正反対にブチ切れ暴走するキレネンコ。オチは大体わかると思いますが、とても見ていて面白いアニメです。多少ブラックユーモアが強かったりもします。

主な登場キャラとしては、プーチンとキレネンコ。
プーチンは囚人番号541番で緑ストライプの囚人服。鼻の下が長く巻かれた耳が特徴的な兎。コサックダンスが好きで監獄生活をエンジョイしてます。
キレネンコは囚人番号04番で赤ストライプの囚人服。ブラックジャックの様な手術後に左耳の安全ピンが特徴的な兎。常にマイペースでそれを崩されると凶暴化します。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 0

前田定満 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

いつの間にか全話観てしまう。

大変面白いです。
コメディ要素しかないです。
ウサギ2羽がメインのキャラクターです。
たくましく無敵のキレネンコと
臆病でドジだが手先が無茶苦茶器用なプーチン。

ウサビッチは1から5のシーズンに分かれていて、
一つのシーズンにつき約20分のアニメーションになってます。
また一つのシーズンの中でも13話くらいに分かれていて、
1話につき約90秒の作品になってます。
一つ一つのお話が短いので観やすいです。
また一つ一つのお話のオチでは必ずBGMとして
バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」が流れます。

シリーズ1は監獄生活のお話です。
監獄生活はいろいろな時間があります。
労働の時間、おやつの時間、シャワーの時間
ゲームの時間、ダンスの時間、食事の時間
処刑の時間などなど
その生活にウサギ2羽がシュールに向き合います。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3

きゃのぴ~ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ほぼ効果音だけなのに面白い

陽気だけど、ちょっぴり抜けてるプーチンと
もの凄くマイペースだが自分の気に入らない事があったりすると尋常じゃないキレかたをするキレネンコのコンビのショートムービー。

このアニメの特徴は会話は一切無いことです。
効果音と音楽、そしてウホッなどの発声のみ、しかしそれがこのアニメには凄くマッチしてる。
シーズン4まであって完結してますが、1話当たりの時間は1分30秒と凄く短いので、ちょっとした空き時間に気楽に見れます。
ドタバタでシュールな笑いが詰まった短編アニメはどうですか?
一見の価値はありますよ^^

投稿 : 2024/11/16
♥ : 0

65.6 3 シュールアニメランキング3位
懺・さよなら絶望先生 番外地(OVA)

2009年9月30日
★★★★☆ 3.9 (120)
724人が棚に入れました
この絶望は、終わらない。第三期放送終了後もまだまだ続く、絶望エクストラステージ堂々の下巻!これは第三期が残した「遺言」か、第四期の到来を告げる「産声」か、はたまた余勢を駆った「惰性」なのか? 異端と王道を兼ね備えた永遠の異色作、ネバーエンディング絶望ストーリーここに極まる!

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

もう、ここまで来たら4期やってしまいなさい。 ってか何で4期やらないのΣ(°д°)

この作品の世界観。

始まりの季節、春。希望に胸を膨らませた「何事もポジティブにしかとれない少女」風浦可符香は、桜の木で首を吊る「何事もネガティブにしかとれない男」糸色望と出会う。出会ってはいけない2人だったが、望は可符香の高校の新しい担任の先生だった。そしてその凸凹な二人がクラスの問題のある生徒の問題を解決する話です。

ストーリー

ネタバレになるため、書けませんでした。

私の感想

もう、最高です。話の内容が絶望的で超おもしろかったです。私、超好きです。私がこの作品のシリーズで私が一番気に入っているのはやはり、主人公の絶望・・ じゃ無かった。糸色望先生の性格と名前ですかね~ もう、糸色家の家計の名前全員最高です。絶倫に、絶交、絶命、絶大、絶景、絶命、絶妙、絶縁絶望。 何じゃこれ。ある意味最悪だ。

この作品のキャラクターデザインも超最高です。なんと、いいますか、今まである意味見たことが無いキャラクターデザインですよね~ まあ、最後の最後に言うのはあれですがww

オープニング

「林檎もぎれビーム!」
本編と同じで最高です。私は超好きです。キャラクターの説明が超好きです。曲も超好きです。

エンディング

「絶望レストラン」
私も絶望レストランに行きたいです。(超適当ww ってか、本編で書いたから、書く事がない・・・)

「暗闇心中相思相愛」
私、こういう曲も好きですよ~ あまり聞かない曲だと思いますが、嫌いにならないでください。 

投稿 : 2024/11/16
♥ : 13

pota さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

相変わらず犬のペテン師とキング・オブ・アニメと超次元無敵要塞はすごいな・・・

タイトルの意味は2話OP見れば分かりますw

初めてOP>本編だと思ってしまったwいや本編も面白かったけどねw

まったく意味の分からないOPwでもすごいのは分かるw


絶望した!絶望先生4期がまだ無いことに絶望した!

4期こないかな~wまた普通では見れないOPが見たい!!もちろん本編も見たいですw



余談ですが野中藍さんって歌ってる時の声が特に可愛いですよねw

斎藤千和さんって今まで全然気にしたことなかった声優さんなのだけれど一番名前を見たことある声優の気がするwそして一度も声だけで斎藤さんだと分かったことがないw

つまり演技の幅が広いってことで、だからいっぱいアニメに出てるわけでつまりすごい声優ってことなのか!

特に二話の全巻までのあらすじはすごかったw正直ED見るまで一人でやってるとは分からなかったw


犬のペテン師繋がりのまどマギ見直して見ようかなw

なんか3期より番外編のレビューの方がいっぱい書いたようなwなんかすいません。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 2

要 塞 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

ここまで見てたらあなたもれっきとした絶望ファン

絶望先生シリーズのレビューに今までテキトーなことしか書いてなかったので、ひっそりとODAのところに書いてみた。

 内容は些細なことで「絶望した!」と叫ぶネガティブ教師、通称『絶望先生』と、その生徒で強烈な個性を持つ『絶望少女たち』の物語である。
 
 この作品は漫画が原作であり、社会風刺や自虐ネタで構成されている部分が多い。アニメ版は原作では表現しきれなかった映像のパロディーが多く盛り込まれていて原作ファンにとっては、かなり楽しめるようになっているト思う。

 アニメーション製作のシャフトのスタッフ内にも原作ファンが多く、世界観やネタの本質を理解したうえで作られているのが伝わってきました。
 全シリーズOPとED両方とも力が入っていて、一回きりの使い捨てOPや、回が進むたびに変化するOP、物語と全く関係のない独創的なEDなど最後の細かいところまで目が離せないように作られていました。
 
 (ここからは個人的に)
 原作にはないけれど、最終回につながるエピソードも中にはあり、ファンとしてはぜひとも全シリーズ見てもらいたいです。
 多分、よりいっそう久米田ワールドを楽しむことができると思いますw
 
 原作漫画と製作会社の相性が非常に良い作品です。アニメ版の続編も「運とタイミング次第」と、あるところから情報を拾いました。ファンとしては是非とも、原作最終回の動くところ(4期)を見てみたいです。

あまり「あにこれ」にふさわしい感想ではないと思いますし、ここまで読んでくださる方もほとんどいないと思いますが、ファンとして他のアニメと同じように比較することができません。(もちろん他にも好きな作品はありますが)

 長々と好き勝手感想書いて申し訳ありません。
 さよなら!

投稿 : 2024/11/16
♥ : 5

64.8 4 シュールアニメランキング4位
ねこぢる草(OVA)

2001年2月21日
★★★★☆ 3.5 (136)
544人が棚に入れました
本作が制作される前に他界した漫画家・ねこぢるによる『ねこぢるうどん』の各場面をモチーフに、幻想的かつ暴力的な世界観を表現したアニメがオリジナルビデオアニメーションになって登場。ある日、ねこのにゃっ太は、病に臥せっていた姉のにゃーこが死神に手を引かれて家を出て行ってしまうところを目撃する。にゃっ太はにゃーこを連れ戻そうと奮闘するも、にゃーこは魂の半分を死神に奪われてしまった。それ以降、にゃーこは生気が抜け、腑抜けたようになってしまう。そんなある日、何気なくでかけたサーカスのテントで、2匹は現実と妄想が入り混じった不思議な世界に巻き込まれてしまう。こうしてにゃっ太は、偶然にも元気なにゃーこを取り戻すための冒険に繰り出すことになったのだった。
ネタバレ

にゃんた さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

なん・・・だ・・これ・・は

ラブリーなニャンコ姉弟が大活躍!
「にゃっ太」は姉の「にゃーこ」を救うため、冒険の旅へ。
そこで出会う様々な生き物達。緊迫感がありつつも、ホッコリするやりとり。
そんな雰囲気の中でも、しっかりとメッセージが込められていて意外と深みも感じられる!
心癒される、ハートフルニャンコ萌えアニメ!

・・・と思って視聴を開始した私が愚かでした。

エグい。グロい。悪夢。もうカンベンしてくれぃ・・・でも柔らかい。
地上波では放送できない内容。いや、OVAでもアウトじゃないだろうか。
宇宙の隅っこでならOKが出るかもしれない。

もう、どうレビューしていいもんか・・・。
象徴的なシーンのオンパレードで、これすぐには解釈できません。
人間社会への強烈な風刺、価値観の多元性・・・
などが描かれているシーンはいくつか拾えたのですが、
おそらく他の7~8割くらいは見逃している気がします。
エンディングまでメッセージ性の塊です。

制作はJ.C.STAFF。
くぎゅーくぎゅーアニメ作ってる方がよっぽど健全ですよ。
精神に風穴あけられるわよ!
そのふざけた幻想・・・に取り込まれる!!
・・・あーもう何書いてるか分かりません。
2周目に突入すれば解釈もできそうな気がしますが、
しばらく無理です。


「2001年文化庁メディア芸術祭アニメーション部門にて優秀賞を受賞」(wiki参照)だそうです。
しっかり芸術作品として高評価されております。
あぁ文化庁。日本ってすごい国です。

・・・もうレビューになってない?
ごめんなさいごめんなさい。
気楽なニャンコ萌えアニメだと思って観た私が間違っていました。
あとは、皆さんに丸投げします。宜しくお願い致します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★以下、2周目視聴後の感想を。ネタバレ要素を含みますので、視聴後にお読み頂ければと思います★
{netabare}
色々と救いの無いようなことがあるけれど、まだ半分。
引き返せるかもしれない。いや、方向を修正して進めばいい。
とはいえ、それでも、すべて正しい結果になるとは限らない。
私達の見ているものは、一方向からのものに過ぎないのだから。

2周目を観終わった時点で感じた、本作品の主張です。
でもまだ半分くらいしか消化していない気がします。
グロ表現に目を背けたくなりますが、背けてはいけない。
直視して初めて見えてくるものがあり、それを見るべきなのです。
{/netabare}
本当に深い作品。
初回視聴とは違う意味で
「なん・・・だ・・これ・・は」
という感想を持ちました。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 28

お寿司ちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

不条理でシュールでサイケなカタストロフィ

10年位前に見ようと思って、そのまま放置してしまっていた作品。
アニコレの棚見ていて他の方のレビュー読むと、
30分くらいのショートアニメでサクッと見れそうなので早速。

原作者のねこぢる死後の作品にもかかわらず、
過剰で不条理なねこぢる節はしっかり描ききれていた。
その上、単なる輪廻転生ではなく人間存在の宿業までをも、
サイケデリックでダウナーなテンションで紡いでいく映像に圧巻。

とにかく、鬱、グロ表現が過剰。
主人公が、人ではなく動物におきかえることで、
さらに凶暴さを加速させている。

元々、鬱で救いようのないカタストロフィーの連鎖の世界感は、
アニメにすることで、原作漫画以上に、
夢の深淵のようなシュールで幻想的世界観をつくっていた。
(ガロの逆柱いみりとかの漫画をロードムービーに仕立に
したような感じ?)

どうやら、四畳半神話体系でも有名な湯浅政明が、
監督を手がけているようだ。
かなり特殊なものの、映像は本当に素晴らしい。

ただ、技術的な面を除いて、この手の作品は、
気難しく構えてみるのでもなく、
シュールなサイケデリックの文脈で観るべきだと思うので、
「何でこれが、こんなことになるの?」とか、
「なんでこれが、こんな形してるの?」とか、
ゲラゲラ笑いながら面白さを見つけるべきだと思う。
なので、映像自体も、日本より海外の方が需要がありそう。
アングルやレイアウトなどの演出も、10年前のアニメにしては、
かなり先を行っていたんじゃないかと思った。

当時、2001年文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で
優秀賞を与えた審査員の審美眼は、色んな意味ですごいと思う。

こういった点から、アートよりのシュール作品が好きで、
サイケな映像を楽しめて、尚且つ、鬱グロに耐性ある方以外は、
面白くもなんともない作品ではないかと。

自分的には、たまたま思い入れもあったので、大当たり。


重症の鬱グロ作品を求めている方なら、
ねこぢるの夫(現ねこぢるy)の鬱グロの最高峰漫画家 山野一
の漫画が最凶なのでオススメです。
「四丁目の夕日」「夢の島で会いましょう「混沌大陸パンゲア」」など、
生きていくのが嫌になるほど人間の負を見せつけられる大名作。

絵もえげつなくて汚いし、人生のトラウマになる悪書なので、
読まないほうがリアルに支障をきたさないと思われます。
山野氏の漫画は、所持してるだけで人格を疑われるレベル(笑)

投稿 : 2024/11/16
♥ : 18

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

考察したい人向けの難解さが面白い作品

ねこぢる原作だが、ねこぢる氏が亡くなられた後、制作された
ものすごくシュールなオリジナルショートアニメ作品。
2001年文化庁メディア芸術祭アニメーション部門にて優秀賞を受賞した。
作画、演出、脚本は湯浅政明、監督は佐藤竜雄。

キャラクター自体は、キモ可愛い部類に入ると思う。
物語も、病気で寝込んで魂の半分を死神に取られてしまった姉の
にゃーこを助けるべく、さまざまな試練を越えていこうとするロードムービー。
残酷で、ちょっとグロで不可思議な独特の世界感に観ていて圧倒される。
一見すると脈絡のない、支離滅裂な映像の連続なのだけれど、
根底には深いメッセージも込められているのだろうことはわかるし
そのあたりを深く考察したい人向けな作品とも言える。
僕も考察レビューとしてあらためて編集してみようかと思っているけれど、
今現在集中できない環境下にあるので、またの機会に(苦笑)

にゃんこが主人公だからといって決して子ども向けのカワイイものではなく、
残虐、残酷、不気味さを苦手とする方にはおススメできない。
逆に、幻想的で狂気じみたシュールな雰囲気やアート的な作品が好きな方は
一度ご覧になってみることをオススメ。

個人的には、そういったブラック的な独特の世界も含めて、
ねこ目線の低いアングルから捉えた視界や、昭和中期頃のノスタルジックな風景と、
擬人化したねこの家族をけっこう楽しめた。
セリフはほとんどなく、意思表示はほんの時たま登場する吹き出しだけで、
語りすぎるナレーションが入るわけでもないので、その静けさがなおさら
この作品の抽象画のような雰囲気を引き立てているようにも感じた。

30分程度の短さなのに、考えれば考えるほど時間が経ちそうな物語。
観る人を選ぶ、好みの大きく分かれる作品とも言う難解さ。
こういうのが好きな人、きっといるよね?

投稿 : 2024/11/16
♥ : 44

64.0 5 シュールアニメランキング5位
ウサビッチ シーズン2(OVA)

2007年10月8日
★★★★☆ 3.7 (96)
532人が棚に入れました
シーズン1最終回に脱獄、たまたま通りがかった車を奪って逃走したキレネンコとプーチン。舞台は監獄から一転して路上へ。ストーリーを彩るサブキャラクター達には、おなじみのレニングラード(カエル)とコマネチ(ヒヨコ)、さらに敵キャラとして見るからに凶暴そうな警官のボリスとコプチェフが新登場。脱獄囚を処刑しようと、あの手この手で迫ってくる警官たちの執拗な攻撃をかわしつつ、マイペースで旅を続けるキレネンコとプーチン。果たして最後まで逃げ切れるか?そして一体、どこへ向かうのか?

dolcetto さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

2羽の兎のマイペース脱獄カーチェイスなショートコメディアニメ

2羽のマイペースな兎による脱獄後のカーチェイスをコミカルに描いたショートコメディアニメ。

今回は脱獄後のカーチェイスです。リズミカルかつスピーディに繰り広げられる兎警官とのカーチェイス。見どころとしては、度重なる追手と危険に青ざめるプーチンと、それでもマイペースを保ち続けた挙句我慢できなくなってブチ切れ暴走するいつものキレネンコ。オチは大体わかると思いますが、とても見ていて面白いアニメです。多少ブラックユーモアが強かったりもします。(ほぼテンプレ)

主な登場キャラとしては、プーチンとキレネンコ。
プーチンは囚人番号541番で緑ストライプの囚人服。鼻の下が長く巻かれた耳が特徴的な兎。コサックダンスが好きで監獄生活をエンジョイしてます。
キレネンコは囚人番号04番で赤ストライプの囚人服。ブラックジャックの様な手術後に左耳の安全ピンが特徴的な兎。常にマイペースでそれを崩されると凶暴化します。


個人的には以下の話をお勧めします。(シーズン2 15話~26.5話)

18話「ダンス注意」

投稿 : 2024/11/16
♥ : 0

yui さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

脱獄編最強


ウアハハハwウアハハハwウアハハハwウアハハハ(笑)
笑いが止まらない

なんかグレードUPしてるね
展開がダイナミックすぎだよぉwwww

キレネンコ君不死身←
相変わらずキレ方ハンパなぃww

プーチンタイヤの修理の天才!
フーフフフッフン♪フフフフンー♪
って←お前可愛い過ぎなんだよ

短いながらも濃い内容それがいい所

それじゃー
Season3でまた会おうね

ピーピピッ
トゥートゥトゥトゥ
トゥットゥットゥーン♪

投稿 : 2024/11/16
♥ : 1

buon さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ウサビッチ、旅に出る

2シーズン目、
この作品がどんなだかなんとなく分かってきました。

1シーズン目は監獄、2シーズン目はどっかの山道でドライブ、
一つのシーズンは全て同じ舞台で通す。

ノッポは技術系ウサギ、ギャングはパワー系ウサギ、この二人(2羽?)が主人公。
サブキャラにホモひよこ、カエル、この4人がレギュラー。

ノッポは感情豊か、表情豊かなお調子者、
食べるのが大好き。
ギャングは無表情、スニーカー大好きで、
切れると怖い。
ホモひよこは人間でいう股間の辺りに口と青髭を持ち、
食われても蘇る永久機関のM体質。
カエルはマイペースで食う側の強者の一人、
食べることが大好きというか本能。

一期でスニーカー雑誌にあったスニーカーに思うところがあって脱獄したギャング、
ノッポは出所日と重なり、
ギャングの脱獄も重なり、
何となく一緒に出てきてしまって脱走扱い。

あんまり気にする質ではないノッポは付いていき、結局ほとんど運転する。
脱獄囚を追う警察や軍人みたいな治安部隊、
スニーカー雑誌をひたすら読むギャング。

タイプは違えど同じマイペースな二人が繰り広げる脱走旅行。

果たして二人はどこへ向かっているのか、
風通しが良くなる車は壊れないのか、
ハラハラワクワクの爽快コント、楽しすぎてドキドキが止まらない。

それにしてもノッポのあのうさ耳を考えたヤツは天才だな。
一期好きなら二期も楽しめます♪

投稿 : 2024/11/16
♥ : 2

66.5 6 シュールアニメランキング6位
極主夫道(Webアニメ)

2021年4月8日
★★★★☆ 3.3 (117)
484人が棚に入れました
“不死身の龍"と恐れられ、いくつもの組を潰した伝説も持つ、龍。しかし極道から足を洗い、結婚。専業主夫の道を極めるため、毎日の家事を一生懸命こなしている。掃除、洗濯、買い物に料理。町内会の付き合いも欠かさない。朝から晩まで会社で忙しく働いている妻・美久のサポートも龍の役割だ。町内会婦人部の面々や、スーパーでパートとして働くヤクザの姉御など、個性的すぎるキャラクターたちが登場し、龍のクスっと笑える日常を描くギャグコメディ。

声優・キャラクター
津田健次郎、伊藤静、興津和幸

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

最強主夫は、元極道!?

この作品の原作は未読です。
NETFLIXのオリジナルとして配信されていた作品です。


"不死身の龍"と恐れられるも、極道の世界からこつ然と姿を消した伝説の男がカタギの世界に現れた。
家族を守り、忠誠と仁義を尽くす専業主夫の道を極めるために。


NETFLIXの作品紹介の一部を引用させて頂きました。
因みに、この作品はテレビドラマが先行して2020年の10月~12月に「日曜ドラマ」枠として放送されていたようです。
こちらのテレビドラマは未視聴ですけれど…

お互い全く関連性の無い「極道」と「主夫」という組み合わせ…
この相反するギャップがこの作品の魅力であることは、おそらく視聴しなくても分かると思います。
私もその点は想定範囲内でした。

ですが、主夫が極道の気概を持ったまま主夫道を貫き通す様は、例え想定範囲内であったとしても見ていて面白いと思いました。

龍は、小さい子供が見ただけで泣き出すよな「極道そのもの」の風貌をしているにも関わらず、何故かそういうシーンは殆ど皆無なんですよね。
そう、見た目の恐さをお菓子の味覚や可愛らしさで帳消しにしてしまうほど、龍は女子力のスキルが半端無いんです。
この女子力の高さには正直脱帽でした。

近所の奥さんたちとも馴染んでいましたし…
何より、龍より奥さんの美久(CV:伊藤静さん)の方がよっぽど怖かったような気がしました。

しかし、最近「主夫」という単語が広く認知されていますよね。
本当に耳が痛いと言うか、肩身が狭いというか…

厚労省の纏めた平成30年の「厚生労働白書」等によると、専業主婦の世帯は約33%なんだそうです。
1980年頃は約65%であり、1995年頃を境に割合が反転している結果になったんだとか…
つまり、約7割の家庭は共働きなんですよね。
もう、仕事だけやっていれば良い時代は終わってしまったのかもしれません。
因みに、2015年の国勢調査によると、専業主夫世帯の割合は全体の5%も占めていて、近年増え続けているんだとか…
龍さん、時代の最先端を驀進しているんですね。

オープニングテーマは、「シュフノミチ」
エンディングテーマは、「極・夫婦街道」
どちらも、打首獄門同好会さんが歌っています。

1クール全5話ですが、1話にショート作品が6話入っていたので合計30話の物語でした。
NETFLIXの作品なので、もしかすると続編があるかもしれないと期待しています。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 10

ミュラー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

これほど残念なことは記憶に無いかも

酷評となっていますので、ご了承ください。


原作も人気、玉木宏さん主演で実写ドラマ化され、こちらも好評だった。
原作を改変するのは全然かまわないと思う。だってエンタメなんだから。
この人気コンテンツをアニメ化するということで、大変期待していた。
Netflix限定だったが、地上波でも見られると言うことで早速見てみましたが・・。

見始めて数秒でもう絶望。
何なんですかこれは。これがアニメと言えるんでしょうか。
単なる紙芝居だし、原作漫画見ていた方がマシ。
というか、こんなの割り切って漫画をそのまま映せばいいじゃん!
アニメだからこそ、動きを期待しているのに・・。漫画なら頭で動きを想像するからいいけれど、アニメで動かないのはハッキリ言ってイライラしかない。

もっと嫌だったのは、後半1/3ほどを占める実写の「極工夫道」。
「焼くならマグカップも」のアニメで後半が実写声優パートになっているのを耐えきれずに、途中断念した。アニメそのものは良かったとおもうけど。
いったい誰のための実写パート?津田さんファン向け?

声優が表に出てくるのが多くなった気がしますが、アニメ作品とは別でやって欲しい。こんなアニメが増えるようなことが無いよう、切にお願いしたいところ。

断念アニメのレビューはあまり書かないのだが、危機感を感じてしまったので、あえて書きました。

コンテンツとしての「極主夫道」は素晴らしいと思いますので、このアニメで評価が下がることの無いようにしてほしい。
声優を含めて、裏方が前に出てくるようなアニメ作品は、やめてほしい。
それらを願ってレビューを終わります。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 7

アニメ好き さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

アニメになってない。原作者かわいそう

原作漫画が面白いので、ひなまつりのような神作品になるかと期待したら。
Netflixのクソアニメでした。Netflixが出したアニメはすべて糞というジンクスを今回も守っているようです。
何がクソかと言うとアニメになっていない。動く漫画みたいな、静止画をスライドさせて動いてるふうに見せて、口や一部手の動きなどを動かしてアニメっぽくしているだけの静止画漫画です
こういう演出なんでしょ、という言い訳を使った制作費を使う気もない手抜き漫画。
開始10分で見る気が失せました。
これを見るくらいなら原作マンが読む。
作者は一体何を考えているのでしょうか?原作漫画が面白くて、アニメ化をちゃんとすれば話題にもなるのに、なぜこんな質の低いNetflixオリジナルアニメなんかに許可を出したのか。意味不明です
名作を潰されてがっかりしました。
褒めるところはオープニングの曲です。この曲は頭に残ってよかった。エンディングはそこまで行く前に苦痛で切ったので見てません
あとは津田という有名な声優が声をやってるので、ボイスドラマパラパラ漫画として見る層がいるみたい
クロマティ高校はこんなようなアニメだったけど面白かったな。あれはもとの漫画からして絵に動きのない作品だったので、ちゃんとした漫画を手抜きアニメにされるとこうも腹が立つものになるのかと思った

投稿 : 2024/11/16
♥ : 1

65.2 7 シュールアニメランキング7位
The World of GOLDEN EGGS(OVA)

2005年1月1日
★★★★☆ 3.8 (64)
303人が棚に入れました
 アメリカのどこかにある、町の雰囲気を漂わせるターキーズヒル。ここに住む様々な住人の生活を描いたCGアニメーション作品。 オムニバス形式で描かれる不条理ギャグ満載の物語は、毎回登場キャラクターが違うものの、どこかで繋がりを持っている。話数が進むにつれて、それぞれの環境がわかってくるという面白さもあり、本編に登場する劇中劇のCMや音楽番組などのパロディも満載、架空の町ターキーズヒルを丸ごと堪能できる。 また日本語で行われる会話の他に、英語の字幕が出るというユニークな演出もあり、英会話の勉強にもなるのだ。

takumi@ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

文句なしに笑える!

CMでもよく見かけていたし、よく行くお店でも流れていて
前からすごく気になっていた。
アフレコは日本語だけど、アメリカのどこかの街が舞台らしいということと、
登場人物がほとんどみんなアメリカ人っぽいので、
てっきり向こうのアニメかと思い込んでいたら日本のものだった^^;
 
絶妙のタイミングと表情でやりとりする二人が可笑しくて
もうその間の取り方だけで笑えてしまう。

会話の内容も、プロのお笑い芸人さんが仕立てるようなオチと違い
リアルな日常の中のほんのちょっとしたシチュエーションや
会話のズレみたいな部分を狙ってるようで、
また、登場人物が女性であっても男性であっても、
声はオネエ声のままってところが一番の特徴かも。

それで「こういう人いるいる~」などのあるあるネタで
思わず噴いてしまうのだ。
また、あの四角い口の大げさな動かし方で余計に面白く、
見れば見るほど、ほんとうによくできてるなぁと関心してしまうほど。

決して美しい絵ではないけれど、内容にはぴったり合ってるし、
登場人物も豪華なゲスト含めてたくさん出てくるから飽きない。
こういうアニメも大好きです。

まぁこんなふうに説明してるのも野暮に思えるほどで。
まずはぜひご覧になってみてください。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 29

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

会話劇と究極のプレスコアリング

非常に特殊な作品です。
英語の字幕が入るので輸入アニメだと思っている方も多いでしょうが、純和製です。
プレスコ(声に合わせてアニメーション映像を後で作る手法)で撮られていますが、コレがある意味究極の形態。
他のプレスコアニメ(平成狸合戦、紅-KURENAI-、天体戦士サンレッド 等)はちゃんとした台本がありますが、本作はアドリブの会話からアニメーションが産まれています。
アニメというよりコント。
コントというより居酒屋での与太話w
言葉の掛け合いによって成立しているコメディ(ギャグ)です。
声を担当する方は基本的に2人だけですが、多彩なキャラクター作りと話術の幅広さは驚愕に値します。
なんと本職の声優でも役者さんでもないとの事。素人パワー、すげぇッス。
何気に、ゲストで小栗旬や安室奈美恵なんかも出演してます。
すげーな、オイw


番組構成は最初にメインストーリーが入って、後半ではお笑い番組のようなショートコーナーを繋ぎ合せた形式。
特定の主人公は存在ぜず、アメリカっぽいターキーズ・ヒルという、とある街の住人達の群像劇です。
見ているとイラつくようなウザキャラばっかりなんですが、妙にありそうな人物像と喋り方。
これが、めちゃくちゃ面白い。
言ってることは他愛もない内容だったりするのに、会話のキャッチボールが絶妙で腹を抱えて笑い転げられます。

絵はものすごく単純なトゥーンで描かれていますが、会話劇に合うように、口パクはだけはしっかりと強調した描き方。あとは、会話の内容に合わせたリアクションを、CGを活かして臨機応変にとっています。
この単純な画だからこそ、短期間&低予算で会話にマッチしたアニメを創れるというもの。
それを”味”にしてしまっているのが巧妙です。


とにかく、普通のアニメーションとは違うコンセプトで作られているのは確か。
面白CGビデオを作たっら、たまたまこんなスタイルになって、カルトな人気が出ちゃった。・・・という感じ。
俗に言う「アニメ」を作ろうしていないから、アニメファンの方にはウケが悪いかもしれません。

でも、お笑い番組として特殊な境地には達しています。
バラエティ好きの方、是非一度ご堪能してみてください。クセになりますよw

投稿 : 2024/11/16
♥ : 11

あぱぱ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

このセンスを超えてほしい

録画の整理をしていて発見。ほんと久しぶりに視聴しました。
2018年の現在でも十分に面白いです。というよりセンスの塊。
これに似せた作品が幾つかありますが、この域まで達していません。

かみかみ しどろもどろ 一発勝負 ちゃらい ナンセンストークアニメ。
プリレコ製作されている事も有名です。
レゴブロックを溶かしたようなキャラクターがたくさん登場。

このアニメには2人の声優がメインで複数のキャラクターを重複して
演じています。
(声優本職さんではありません)
たまに豪華な出演者が混じっていますが、それは作品内で見つけてください。

ショートストーリー展開ですが、キャラクターごとのストーリーが
タイムライン同時進行していたりと細かい演出がされています。

ひたすら会話だけで盛り上げる内容です。
しかしこの会話が非常に巧妙に聴こえてきます。

喋り始めはナンセンスな話題から徐々にテンションを上げてきて
上り詰めたとこで一気に笑いをさらっていきます。
その後の展開は、また違う話題で同じようにトークを繰り返していきます。
これがマンネリでなくて非常に面白いです。

しかし一つの対象物に対して会話がループする展開もありますので
そういったくどい会話を好まない方には受け付けられと感じます。

なんというか。。。酔った勢いで訳の分からない会話で盛り上がっている
テンションに近い感じです。
(なんとなく楽しい気分になっている時)

視聴者が堅苦しく視聴することなく、作品から何か視聴者へ
よびかけているわけでもなく、ただ傍観者として視聴するだけ。
(マンザイやコントと同じ)

キャラクターは見ているうちに台詞とか噛んじゃったりして
かわいく見えてきます。
そこが面白かったりします。

作品のフィーリングは好き嫌いがあると思いますが
吉本新喜劇風が好きな方には向いていると感じます。

「なに言ってんだ あんた The World of GOLDEN EGGS だよ」

(余談)

個人的爆笑エピソード

<メインストーリー>

1話  リサとレベッカの放課後
8話  私のポイズン
10話 家庭教師ミシェル
11話 ホームパーティー
14話 コーチの秘密特訓
15話 ボディービル部
22話 ゾンビ島
24話 レベッカの宿題

<THBC>

ナターリアの部屋
GUSHIケンバンド
ジェイク船越
GUSHIケン オーケストラ

突撃!レコードホルダーズ
ジェットコースター
ロシア 警察犬ロマノフ

投稿 : 2024/11/16
♥ : 6

58.0 8 シュールアニメランキング8位
森の安藤(Webアニメ)

2006年1月1日
★★★★☆ 3.3 (63)
266人が棚に入れました
舞台は動物達の住む森。ペンギンの安藤さんは皆から人間ではないかと疑われる。ところがある日、安藤さんが森を救う。
ネタバレ

namnam さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

「すいません、ハチミツをペロッとしてもいいですか!?」から始まる谷口崇ワールド

アニメクリエーターである谷口崇さんが、
原作、脚本、制作、作画、声、録音、主題歌のすべてを一人でやって作り上げた、これでもかっていうくらいの奇作。



■インプレッション
1973年にフランスで公開された、ルネ・ラルーの不朽の名作「 Fantastic Planet 」を彷彿とさせる。
なんというか現実よりも変な意味リアリティがあって、
だからこその不気味なシュールさ、
そして、見続けていると気色の悪い「浮遊感」に襲われる。



■セリフ
{netabare}
熊「すいません、ハチミツをペロッとしてもいいですか!?」
蜂(ため息)「またですか!?今回が初めての事でしたら私もハチミツをお譲りに吝かではございません。しかし!貴方は昨日もそう言っておきながら結局!ペロペロペロペロ………………ってなさったじゃないですかっ!!!!!!!」

沈黙

熊「ちょっと位いいやんっ!!!!!!!!!!」

熊が蜂を掌で潰しにかかる

蜂「ちょっ!?止めて!!潰れるっ!!潰れるぅ!!!スズメバチに言いつけるよ!!!!!潰れるぅっ!!!!!!!!!!」

安藤「コラー!」

熊&蜂「あ、安藤さん。」

安藤「はっはっはっは!また喧嘩ですか?君達はこんな言葉を知っていますか……?喧嘩する程ていっ!安藤さんがていっ!…ってね。」

熊「ちぇ。安藤さんには敵わないや。」

熊「ところで安藤さん、俺、前から聞きたかった事あるんだよね…。」

蜂「こ、こら、よせ!」

熊「安藤さん…アンタ本当は人間なんだろ!?」
安藤「お、俺!?お、オレ、ペンギンよペンギンッ!!人間な訳ねーじゃん!ハハハ……っあ!ちっと待って。今ケータイがブルブルッてなったんだ!うん!ハイ、もしもし、え、なんですって、実家の方の南極の氷がなんか、温暖化の影響で危ないーって感じでしてぇ。それは直ぐに行かなきゃ。何故ならオレはペンギンだからー。何故ならオレはペンギンだからー!」
{/netabare}

うん、いろいろと気をつけてご視聴ください。
幸運を祈っています。


■他の作品もオススメなので、どうぞ。
- 悪いのを倒せ!!サラリーマンマン
- 茂雄はハンサム
- 名探偵ゴードン
- 荒くれ純一の涙
- むきだしの光子 ←★

投稿 : 2024/11/16
♥ : 6

shino さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

ヒトこそ地球の癌細胞

アホすぎる(笑)
笑撃が走りました。
いいのを見つけた。
たった5分です。

エンドロールに腹を抱えた。
そして流れ出すエンディング曲と
あの美声で、
短編アニメ史に名を残す、
良品となりましたね。

ハチミツのエピソード。
ぺろぺろぺろぺろぺろ……。
ていっ!ていっ!ていっ!

森の守護神、それが安藤。
安藤さん、ほんとはヒトなんだろ!?

笑ったけど、もう評価点3でいいや。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 33

takumi@ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6

超シュールなキモアニメ

さまざまな生き物達の住む森を舞台にした5分間アニメ。
アニメクリエーターの谷口崇氏がほとんどお一人で制作しており、
中でもこの『森の安藤』は数々の賞を受賞されています。

登場する生き物は、みんな人面で話し方がこれまた独特。
ペンギンの安藤さんに至っては、筋肉割れてて細マッチョ。
森のみんなから、「人間だろ?」と疑われるほどですw
でもそんなある日、安藤さんは森を救うのでした。


キモカワじゃなく、ブサキモって言いたくなるのだけど、
なぜか憎めないw

蜂のペロッペロッぺロッの連続には参りましたが
あまりの不気味さに、安藤さんがペンギンかどうかなんて
すっかり頭から吹っ飛んで笑ってしまってました。

っていうか最初安藤さん見たとき、自分にはパンダに見えてたんですが^^;

え~~っ?? 違うの?

投稿 : 2024/11/16
♥ : 19

67.3 9 シュールアニメランキング9位
ポンコツクエスト~魔王と派遣の魔物たち~(Webアニメ)

2013年9月23日
★★★★☆ 3.9 (65)
192人が棚に入れました
魔王に仕えるポンコツな魔物「カク」と「イムラ」の、グダグダな日常を描いたコメディアニメ(全19章)。

魔王様に言われるがまま、さまざまな場所に派遣社員の様に飛ばされる二人。その度文句を言ったり、ケンカしたり…。
RPGのようなファンタジーの世界で、現代人のようなグチをこぼす彼らは、果たして立派な魔物になれるのか!?

監督脚本は「ヤイヤイ森のコミー」の松本慶祐。プロデュースは「かよえ!チュー学」などの会話劇アニメを得意とし、様々なキャラクターコンテンツを手がけるPie in the sky。
(公式サイトより)

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

2022/4/1夜9:54から東京MXで放送開始!

<2022/3/31 追記>
宣伝です。
地上波でポンクエの放送が始まるそうです!
2022/4/1夜9:54から東京MXで
第25話から放送するそうですよ。
なんか嬉しい♪♪♪


<2021/10/13 追記>
今夜10/13(水)23:54〜BS211でシーズン7放送開始ですよ!
いつものパターンなら翌日にはYouTubeにも UPされます。
以上、宣伝でした。。

<2021/6/1 追記>
ニュースだよ。
シーズン7が始まるよ。
今秋だそうです。
某レビュアーさん、ナイスな情報ありがとう!!

<2019/11/16 追記>
6期 第2話
「カッターで採血」笑
狂ってるなー 笑
当たり外れでかい作品だけど本話は当たりでした。

<2019/10/7 追記>
さあ今週から6期が始まるザマスよ♪
という番宣でした

<2018/10/2追記>
今月はポンクエ推進月間と自分の心の中で決めたので追加レビューです。

軽く笑えます!
1話3〜4分とお手すきの時に気軽に見れます。
YouTubeで結構見れます。

みなさん、まだの方は是非是非見てね♪
(関係者じゃありません)

<2017/9頃初投稿>

ドラクエ風の世界で、魔王様に派遣契約で雇われた低級モンスターたちの日常。

非常によくできた1話3分のショートコント。
お気に入りです。

これ、脚本、演出、作画、音楽、声優全部 を一人の人がやってるんですよね。
だから月に一作。
だからセリフの掛け合いも抜群にリズムが良い。
ツッコミの被せ方も。

ちなみにお気に入りのゲストキャラは
ヤブキさん
タツカワさん
ニシキノさん
ニシノマコ
ミツイ
ツチダ

<2018/2/12追記>
なんとなく主要キャラを紹介しておきます。

カク:主役。ピンクで二本のツノがある。二足歩行。ボケ担当。性格はゴミクズ野郎。

イムラ:もう一人の主役。ブルーのスライム。ツッコミ担当。性格は割と真面目。手足がないのでなんらかの作業の時は役立たず。

ミツイ:準レギュラー。蝙蝠のような羽と足を持つ三つ目。黄色い。めんどくさくてクズな性格。嫌われ者。ニックネームは「クソ眼鏡」

クロヌマ:準レギュラー。黒魔術が使えて見た目も黒い。ふわふわ浮いてる。性格は大人しくて至って真面目。声が高い。「ヒョード!」

ツチダ:準レギュラー。茶色のモフモフ。豪腕でハンマー振り回す。マイペース。口癖は「ハンマー」。女性人気高し。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 70

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

派遣の品カク

何せ魔物なわけで、もう清々しいほどのクズさに品格さえ感じるパクちゃん(カクです!)と、ツッコミ気質のイムラさんの掛け合いがすこぶる楽しい。

何より、彼らの上司である魔王様がやさしい。
いつも目をかけ、スキルに応じたクエストを与えるてくれる。
世のブラック企業は見習うべきだ。

加えて、彼らにからむサブキャラたちがまた良い。
魔道具店の“おじいさんだから”のヤブキさんと犬のコロ、サイコ加減が微笑ましい。
実は若宮正子さん張りにスキルの高そうな魔女のニシノさんのトークはジワるね~。
近所のコンビニや町医者の受付には絶対いそうなウザいオバハンのアマノさんはカクさんの一番の天敵かも。
他にも、同級生にもいた“一人遊び”が得意な“イタい”子供の代表である、スタモン使いのイマズカくん。
いんぎん無礼で立ち回りがうまい後輩のニイズマを始め、とても愉快な仲間たちだ。

一挙配信もしている。
疲れた時にはコレが一番だ。

教えてくれたクソメガネ^^さんに感謝!!

投稿 : 2024/11/16
♥ : 9

ちっち さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

少し面白いネタ満載の漫才

角がある人型魔物のカクとスライムのイムラの漫才がひたすら続く作品です。ノリは紙兎ロぺですが、中身は完全に漫才中心です(笑)個人的には大笑いすることは少ないのですが、このノリはすごい好きです。
ちなみに月一くらいでテレビでも放映されてます。
YouTubeで一年前くらいは全話みれたのですが、いまは人気が出てディスク発売になったので一部だけ見れます♪
ちなみに実は元々、この作品はすべてを一人で作られてました(笑)

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4

60.9 10 シュールアニメランキング10位
弱酸性ミリオンアーサー(Webアニメ)

2015年11月19日
★★★★☆ 3.6 (44)
180人が棚に入れました
ちょぼらうにょぽみ先生が描く乖離性ミリオンアーサーの公式4コマ漫画が原作。
ネタバレ

やる気梨 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

カオスで中毒性あるアニメ

感想


1〜12話


思ってたよりこのアニメの感想
書いてる人少ないですね〜
せっかくなので書いてみましょう

まず、このアニメは
スマホなどの携帯ゲームアプリ
拡散性ミリオンアーサーや
乖離性ミリオンアーサーを元にして
書かれた漫画が原作です

もちろん、ゲームを知ってる前提で
描かれているので
知らないと面白さ半減してしまうかもしれませんね


このアニメは4コマ漫画が原作なだけあり
何と言ってもテンポが良いですね

さらに、1回5分以下のショートアニメですので
忙しくても気軽に見れて
しかも、笑えるので良いですね〜


さらに、光るのが
何と言っても声優さん達の演技力!
漫画の時点でもかなりカオスで
面白かったのですが
声優さんが演じることで大分パワーアップしてますね!

特に女性声優達が凄いw
こんな汚い声出せるんだって
初めて知りましたよw
特に印象的なのは、
井裕香口さん、坂本真綾さん、 花澤香菜さんの演技ですね〜

キャラも何気可愛いですよね
ウアサハが1番のお気に入りですね
他のキャラも個性的なキャラが多くて面白いですけどねw
ちなみに、全員ゲームのキャラより
大分コミカルになってますw


あと、何気にEDが
毎回変わってるのも芸が細かいですよね

結構気に入ってる作品なので
ぜひ皆さんも一度見てみてください
ショートアニメなんで暇なときに見れると思います


13〜22話

2クール目になっても
勢い衰えるどころか
さらに、パワーアップしておりますねw

特に2クール目からの
声優を酷使するED
めっちゃ好きですw

21話のししゃも祭りもヤバかったw
ししゃも祭り狂おしいほど好き
何か、話が進むたび変態が
増えている気がするね

確か、全部で4クールあるって聴いたんで
まだまだ、楽しめそうですw



キャラ紹介
(wiki引用)

{netabare} ~
登場キャラクター

エル
声 - 井口裕香
湖の妖精、メイド妖精。周りを幅からずに行動する。通称ナイチン。
うんこを踏むと足の裏から体内に吸収される。

アーサー 剣術の城(剣サー)
声 - 宮野真守
ブリテン王候補者。

アーサー 技巧の場(技ーサー)
声 - 佐藤利奈
ブリテン王候補者。

アーサー 魔法の派(魔ーサー)
声 - 釘宮理恵
ブリテン王候補者。男性。周りからの迷惑を被っている。

ビスクラヴレット(ビスクラ)
声 - 井澤詩織
就活中の人狼騎士。「ワンパン」の叫びと共にパンチを繰り出す。
語尾に「〜ニャ」をつけ、猫のような喋り方をする。

ガウェイン
声 - 浪川大輔
湖の騎士。強靭だが人格面に問題がある。
自由奔放なエルに振り回される事が多いものの、(金になる)虫捕りの才能は認められている。

ガラハッド
声 - 花澤香菜
湖の騎士、オッペラスッチョンコーポレーション設立者。
柱にしがみ付いてペロペロする朝の運動はエルがドン引きするほど。

第二型シャビ(シャビ)
声 - 伊藤かな恵
騎士達に次世代の騎士を育てさせるべく、子供の姿で製造された騎士。
紛うことなき幼女。幼女 of 幼女。

グリンゴレット(グリゴレ)
声 - 小山力也
ガウェインの愛馬。ユーウェインのライオンと同じ同窓会のメンバー。モノホンの変態。

ユーウェインのライオン(ライオン)
声 - 中田譲治
エルのペット。そこそこの変態。

傭兵アーサー(傭兵っち)
声 - 阿部敦
報酬よりも後味の良さを優先する変わり者。

富豪アーサー(富豪っち)
声 - 岡本信彦
片眼鏡をかけたお金持ちの変態。チェスが得意。

盗賊アーサー(盗賊っち)
声 - 佐倉綾音
どちらかというと盗賊。
戦闘中にスカアハから部位破壊についてダメ出しされている。
獣の尻尾のアクセサリーは触り心地が良く、モフモフしている。

歌姫アーサー
声 - 内田真礼

ウアサハ
声 - 金元寿子
スカアハのメイド妖精。片言で話す。ポンコツだが、家事は得意。
カスタネットを耳で鳴らしながら盲腸の手術をするなど、
色んな(役に立たない)機能を付けている。

スカアハ
声 - 坂本真綾
遺跡の研究者。おまんじゅう工場長→ツナ缶工場長。

クーホリン
声 - 櫻井孝宏
アルスターから来た槍泥棒。ゲイ・ボルグという槍が好き。

クルミン
声 - 早見沙織
森で木を伐ることを生業としてきた妖精。
いつも乳首が立っている。

炎夏型フェイ
声 - 伊藤かな恵
妖精フェイの見た目そっくりに作られた騎士。虫を吸いまくって興奮する。

ポックル
声 - 佐倉綾音
動物や魚を獲って生活を送っている妖精。
特定の部位を破壊すると全体攻撃「ブラッディハリケーン」を使ってくる。

第二型カドール(カドール)
声 - 五十嵐裕美
長距離・長時間の活動を無補給で続ける事を目標の一つに掲げている騎士。

リエンス
声 - 勝杏里
履歴書を持ってガラハッドに媚を売りに来た王。


声 - 小山力也
ガラハッドが拾ってきた鶏。ロキノンボーイの恰好でないと表に出ない。
支援型パルディッシュ(パルディッシュ)

声 - 早見沙織
海底探索を決行する為に製造された騎士。
下半身からワカメが無限に生えてくる体質。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/16
♥ : 30

よこよこ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

声優豪華すぎっ!

1話1分30秒のテンポのいいギャグアニメです。
YouTubeでスクウェアエニックスが配信してるので一気に視聴することができました。

少し空いた時間に息抜きとして見るのもありかと、

なんと言っても声優が有名な方々で驚いてしまいました、声優殺しのEDもなかなか聴きごたえあるものです。

花澤香菜さんの渾身の「アッツぅぅぅぅ!」は爆笑しました。

中毒性のあるギャグアニメで今でも楽しませて貰ってます笑

エル大納言さいこう!

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4

pikotan さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ちょぼらうワールド全開

叛逆性ミリオンアーサーの放送開始前特番を観て、本作の存在を知りました。
まさか、ちょぼらうにょぽみ先生がミリオンアーサーの公式スピンオフ漫画を描いていたとは…。
早速YouTubeの公式配信で視聴しました。
ちょぼらうワールド全開ですね。
相変わらずのカオスっぷりに、観ているこちらの精神までオカシクなりそうですが、面白いです。
もしかすると面白いと思っている時点で、既に精神が犯されているのかも知れませんが、困ったことにこの先生の作品は中毒性が高く、一度ハマルと抜け出せないんですよね。
それとゲームがベースなだけあって声優陣がやたら豪華ですが、彼ら彼女らに対する無茶振りも見所ですね。
叛逆性ミリオンアーサーでもCパートで弱酸性が放映されるので、楽しみが増えました。
それにしても、ちょぼらうにょぽみ先生にスピンオフを描いてもらうとは、スクエア・エニックスは懐が深いというか、勇気があるというか、凄い会社ですね。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3

67.6 11 シュールアニメランキング11位
御先祖様万々歳!(OVA)

1989年5月1日
★★★★☆ 3.8 (40)
165人が棚に入れました
高級マンションに住む高校生・四方田犬丸(よもた・いぬまる)は、ホームドラマな日常に退屈していた。 そんなある日、マンションのベランダから黄色い一輪の花を目撃する。その後、玄関のチャイムが鳴るが面倒臭がって出ない両親に 変わって犬丸は、しかたなく出ることにした。玄関の扉の覗き穴を見るとそこには、先程見かけた黄色い花がいた。 そして、迷いに迷った挙句、犬丸が扉を開けると黄色いドレスの少女が現れ、彼女に抱きつかれる。その少女は、四方田麿子(よもた・まろこ)と名乗り 自分が犬丸の孫娘であり彼に会いたいが為に未来からやってきたと言う。こうして、四方田家の日常と家庭は破天荒な形で崩壊していく事になるのだった。

声優・キャラクター
古川登志夫、勝生真沙子、緒方賢一、鷲尾真知子、玄田哲章、山寺宏一、永井一郎
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

ある都市型核家族のブラックコメディ

攻殻機動隊などでおなじみの押井監督作品。
あまり知っている人がいない作品なので残念だが
1990年にリリースされた全6話のOVA。
ジャンル分けするなら、ブラックコメディといったところだろうか。
観る人によっては賛否がハッキリ分かれると思う。

自分はまず、90年代前後のシンセを多用したOPの編曲に耳が反応。
作画は、個人的にはさほど好みではなかったものの、
物語に引き込まれ、気づいたらそんなこともすっかり頭から離れていた。
そして今思えば、美しい絵でないほうが
このストーリーには生きるというか、合っていたというか。
絵に邪魔されることなく、話が展開していけてたなと思う。

物語の中心となるのは四方田家の家族3人。
ローンに追われ、家族が重荷になっていった父。
高層マンションに引っ越してきたのは近所づきあいが嫌いだったからという母。
生意気盛りながら、世の中が怖くて外に出て行けない17歳の息子 犬丸。

どうやらこの家族、退屈な日常にお互い作り笑いをしながら、本音を見せ合えてない様子。
そこへピンポーンっと突然訪ねてきたのが、未来からやってきた犬丸の孫娘だと名乗る麿子。

それがすべての始まり。

家族は{netabare}こじれてバラバラになり、互いに裏切り、再会しては絡み合い、{/netabare}
転げ落ちるように転落と崩壊の一途を辿るのだが
麿子の存在によって、それまでの仮面を捨てて本音をぶちまけたり、
無様な姿をさらけ出せたのも事実で、運命共同体の成せる業なのか
{netabare}犯罪に手を染めながら結びついていくところが{/netabare}なんとも皮肉。

また、未来から麿子を捕まえにきたというタイムパトロール 室戸文明の
正体がわかるシーンや、探偵の長丁場や、彼らの歌も見処のひとつ。

特に探偵 多々良伴内(声=山寺宏一氏)が唄う『興信所は愛を信じない』
谷村新司ばりに唄い上げた後、
「山寺 歌うますぎる~!」というガヤが入ってて大笑いした。
あと、犬丸が唄う『立ち喰いそば』も、
昭和っぽい悲哀がこもっていて、なかなか味わい深かった。
 
ペプシマンならぬ「Cokeマン?」って格好の室戸文明の登場の仕方も
「待ってました!」と声をかけたくなるような大袈裟なところがあり、
海辺でピアノを弾き語りしても、カッコ良さ100%になれず、
そんなコミカルさに中年の哀愁が漂っていた。
そしてこの室戸にこそ、この作品を制作している間の本音含めて、
押井監督の想いのすべてが込められてる気がする。

全編通して、登場人物それぞれのセリフは長く、舞台演劇口調。
しかも、大きな舞台じゃなく小劇場ノリなところがツボ。
ナレーションもどこか落語や講談のような語り口。
好みは分かれると思うけれど、舞台演劇を長年見慣れている自分としては
舞台の演出そのままをアニメで観れた感覚が、新鮮で面白かった。

果たして、麿子の本当の目的は何だったのか?

信じていた繋がりが、ある日突然消えてしまった時の喪失感にもめげず、
「家族」より「孫」という生温かいものを最後まで信じたかった犬丸の
切なくも悲しい希望に、ちょっと胸が痛む。

う~ん・・・深読みすればするほど、
物語の迷宮にハマっていくのが迷惑のような嬉しいような。

もしかしたらこれは、途中で何度か登場していた、
あくびばかりして退屈そうな犬を連れた雲の上の神様の
いたずらなのかもしれない。

けっこうわかりやすい物語ではあったのだが、
いくつかの謎を残して考えさせるあたりが、やっぱり押井監督だと思う。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 27

Anna さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

ぐだぐだ感満載!演劇的演出と台詞回しに衝撃!

『機動警察パトレイバー』や『攻殻機動隊』で有名な、押井守が原作・脚本・監督を担当。1話30分、全6話のOVA作品です。

両親と高校生一人の、ごく普通の一般家庭である四方田家。そんな普通の毎日を破壊するかのように、高校生四方田犬丸の孫と名乗る17歳の少女が家を訪ねてきた。
彼女は大きな黄色い帽子をかぶり、近未来からタイムマシンに乗って来たと言う…。彼女の存在によって、家庭は崩壊の危機に…!!

演劇的な演出や台詞回しで進行し、驚かされました!
ただ、まったく持って、売る気がないのが伝わってきます!もうぐだぐだで…。
そのぐだぐだ感が逆にこの作品の魅力みたいです。
妙な間や演出でかなり笑わせられます!
キャラクターも胡散臭くて妙な人物ばかりで…!
もう、製作も声優さんもかなりすき放題です。

このような作風に興味のない方は受け付けないかもしれませんが、何も考えず楽しめて、個人的には面白かったです!

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4

ソーカー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

究極の押井イズム、ぶっとんだ家庭崩壊演劇

退屈な日常を送る主人公「四方田犬丸」のもとに孫娘を名乗る「麿子」が現れる
それをきっかけに四方田家は凄まじい家庭崩壊をしていく
全6巻のOVA作品で、非常にブラックな喜劇です

この作品はもう押井臭が本当に半端ない
うる星やつらのパロディ要素もかなりありますしね
しかし、非常に良くできていて押井監督のアニメの中では最も好きです
ただやはりこれを「面白い!」と言える人は
普通のアニメを見飽きたアニメ狂か、よく訓練された押井信者ぐらいなものです

というのも、このアニメは「演劇」なわけです
長ったらしい台詞と長回しのカットが実に特徴的。
キャラデザは人形のようですが、見事に虚構の家族を演じきっているのです
そこに非常にシュールな笑いを誘う。(笑えるかどうかは別として)
現実なのか虚構なのか、よく分からないぶっとんだ展開もミソで
「家族」の虚構性を実に上手く表現している。

「麿子」をきっかけに家庭がガンガン崩壊していくのに
「麿子」のおかげで家庭が結束していくというところも面白い
まぁ最終的には後味の悪いラストで終わってしまうのですがw
「家族」って一体なんなのだろう?という疑問が付きまといますね

OPもEDも劇中歌も気合い入ってますw
ダイジェスト版で『MAROKO 麿子』というアニメがありますが、
大事な部分がカットされているので、見るならOVA版の方が良いです
興味があるならぜひ一度ご覧アレ。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 14

66.8 12 シュールアニメランキング12位
幼女社長(Webアニメ)

2021年1月1日
★★★★☆ 3.4 (40)
142人が棚に入れました
原作は藤井おでこさんが描く、KADOKAWAより現在2巻まで刊行中のコミックス「幼女社長」。最新第3巻は2021年1月14日に発売予定。社長である5歳児の六科なじむをはじめ、個性的なキャラクターたちが巻き起こすWEBで話題騒然のギャグマンガの傑作がファン待望のアニメ化!

声優・キャラクター
日高里菜、金元寿子、上坂すみれ、金子彩花、橋本ちなみ、古賀葵、杉田智和、チョー、大塚芳忠、久川綾、興津和幸、玄田哲章、福山潤、小岩井ことり、田村ゆかり

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

定時まで遊ぶわよ!

この作品の原作は未読です。
2021年の元旦から配信されている作品として目に留まったので公式サイトを見てみると、ちゃんりな、ひーちゃん、すみぺと新年早々心の踊る配役を見て視聴を決めました。
配信サイトではOP,EDを含む完全版が視聴できますよ。


むじなカンパニーの社長「六科なじむ」は、ごく普通の5歳児!
社長に甘すぎる敏腕秘書「ユキ」に、
国籍不明の謎の事務員「ガルシア」、
ツッコミ役の平社員「真友」といった個性的な社員たちと共に世間の荒波に突っ込んでいく!?


dアニメストアのあらすじを引用させて頂きました。

タイトルに「幼女」が付いていたとしても「幼女戦記」とはほぼ真逆の立ち位置にある作品です。
こちらは、本当の5歳児を描いている作品ですので…

5歳児が会社の社長だなんて実際には有り得ませんが、大人と子供の目線の違いによるギャップが、面白さを醸成している作品です。

それにしても声優陣が豪華…
全13話で30分弱の作品であるにも関わらず、どうしてこれだけの声優さんが
集められたんだろうと思わず首をかしげたくなるほどです。
きっと声優さんの下支えが物語を何倍も面白くしているのだと思います。

それと、ビックリしたのは「ひーちゃんのデスボイス」です。
覚えている限り聞いたのはこれが初めてだと思います。
滅多にお目にかかれない代物で視聴した人の特権だったのではないでしょうか。

オープニングテーマは、「進め!むじなカンパニー feat. 六科なじむ(ちゃんりな) & 割戸真友(ひーちゃん) & 軽井沢ユキ(すみぺ) & 出稼ぎガルシア(金子彩花さん)」
エンディングテーマは、割戸真友(ひーちゃん) feat. 小岩井ことりさんによる「会社に帰ろう!」

癖が無い訳じゃありませんが、ハマったら楽しめる作品なのではないでしょうか。
声優さんを追いかけながらの視聴となりましたが、しっかり堪能させて貰いました。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 11
ネタバレ

みゃー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

メインキャストもゲスト声優もいい味出してます

漫画原作、原作は未読
1話1分半ぐらいのショートアニメ
あらすじ?とりあえず1分見てみよw

日高里菜さんが幼女を演じてる時点で
この作品の存在意義は半分以上成り立っている
と言っても過言ではないと思うw
ツッコミ役の金元寿子さんも良かった。

くだらないけど意外と真理を突いていたりしますw
ただ{netabare}プリキュアのことを作中でゴミキュアとしていたのは色々と不安にさせられたw {/netabare}

以下は個人的に好きだった回やフレーズなど
{netabare} ・opの「パンに挟んで食べよー♪」の歌い方
・1話ラストの「いや契約書ー!」の言い方w
・2話エピソード全般
・4話の「得意だよー、この前なんて会社飛ばしたし」{/netabare}

続編求むw

投稿 : 2024/11/16
♥ : 12

on さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

本編がOPより短いアニメ

2021年冬アニメの中で1番最初に全話見た作品が幼女社長だ。dアニメストアに全話あるので暇なら見てみてもいいかもしれない。

本作は1話3分ぐらいのショートアニメだが、何とOPが30分アニメと同じく89秒ある。ショートアニメだと知っていたからこそ正直「え?」と思ってしまったが曲は非常に良かった。そして、残りの1分程で本編をやるのだが、OPと同じ…もしくはOPより短いだろう。ギャグありほっこりありだが、笑いのクオリティは結構高めでおすすめ出来るレベルだ。

とはいえ、そんな期待されても困る作品である事も確かなので1時間ぐらいダラダラ何か見たいけど見るものがなかったら見てもいいかもしれない。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4

60.5 13 シュールアニメランキング13位
焼肉店センゴク(その他)

2017年12月17日
★★★★☆ 3.1 (40)
103人が棚に入れました
「焼肉店センゴク」は“A5ランクの変人”が集う焼肉店・センゴクを舞台に描かれるギャグ。初回は一挙2話が配信されており、第1話では覆面うさぎが描き下ろしたアニメオリジナルのストーリーが展開された。

声優・キャラクター
猪股慧士、嶺内ともみ、武田羅梨沙多胡、篠原侑、伊達忠智、立木文彦、西村知道、保志総一朗、伊藤静、つぶやきシロー

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

に…肉じゃない!!

5分枠のショートギャグ。TOKYO MXで放送中。

元々は2017年12月17日~2018年2月25日まで『GANMA!』アプリ上で毎週日曜日に配信されていたWebアニメ。現在も継続配信中(公式サイト参照)。


大学生になり、「焼肉店センゴク」で人生初めてのアルバイトをする事となった大山ソウジ(モップ)君とその愉快な仲間達のバイト風景を描いたお話です。

主人公はもっさりなモップ君ですが、脇を固めるキャラが濃い。破天荒なヤエちゃん、真っ直ぐなあおいちゃん、サバサバなリュウさん、イズム全開!だけど寛容な店長、繋ぎのへちまさん(笑)のおかげで、軽快に物語が進行します。

各キャラ毎に、ボケ、ツッコミ、一発芸といった役回り、節回しが明確に定められていないので(へちまさんの口癖くらい?)、予想の斜め上を行く展開が多く飽きさせません。

早口や作画によるゴリ押しの助けを借りずに、絶妙なテンポとスピード感を作っているところも◎。台詞回し、間の取り方、場面転換のタイミングなど随所に工夫があり、声優さんの演技含め、構成、演出面についても死角無しでした。

高速ラップから始まる、(スーパーとかで流れていてもおかしくない様な)ド直球な販促ソング風味の「YAKINIKU♥TABETAI」もひじょーに楽しい。OPから、ザ・できる子あおいちゃん(武田羅梨沙多胡さん)の有能さが遺憾なく発揮されています(笑)

因みに、※1本編にてキャラ達が焼肉を食すシーンなどは一切無し。お仕事を軸にして展開するお話が殆どなので、きっぷのよい切り捨て方だったと思います。販促用に作られているのに、その存在意義をあっけらかんと無視している肉×アニメ「※2おにくだいすき! ゼウシくん」にも似た、ある種の清々しさを感じました(笑)

焼肉好きの人もそうでない人も、バイトに良い思い出のある人もない人も、シュールなギャグとかわいいキャラ、ハートフルなお話に、きっと頬がほころんでしまうはず。

焼肉店センゴクでひと時の笑いを貪ってみてはいかがでしょーか(笑)


※1:5話終了時点では。

※2:JA全農によるTPP対策として制作された(とされる)アニメ。豪華声優陣が声を当てたゆるキャラ達の織り成すカオスな応酬が色々とスゴい(笑)


最後まで見終えて

6皿目の牛の亡霊ちゃんが出てきた辺りから、ネタの古臭さ、既視感ありありのネタの連発で、どんどんと笑えなくなってきてしまいました。あくまでも好みの問題ですが、前述の回では、つぶやきシロー氏の声質も相まって、しょーもない話を延々と聞かされるのが、ひじょーに苦痛でした(3分アニメなのに汗)

中盤以降はアニメジャンルがシュールギャグからハートフル偏重路線に偏向? 爆笑出来る場面がほぼ無くなり、お仕事あるあるネタもすっかり影を潜め、ラブコメとしても特に盛り上がりを見せる事も無く、静か~に最終回を迎えました。初回近くは振り切ったギャグ連発だったのに、段々とパワーダウンしてしまった感があり、とても残念でした。

ギャグ漫画(アニメ)のネタ考えるのって、過酷な頭脳労働なんだろうなぁと改めて認識した次第(笑)

投稿 : 2024/11/16
♥ : 25

TAMA さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

筋肉向上!筋肉向上!筋肉向上!(by立木…いや、店長)

…あー、焼肉食べたい。

原作・未読。
アニメ・全話視聴。(全12話・5分アニメ)


家から近い所でバイトをしようと『焼肉店センゴク』で面接しバイトをする事になった主人公。
そこで働く濃いメンバーに圧倒されまくる『大山ソウジ(モップ)』は今日も無事に働けるのか!?
と、こんなもんかな。

日常系?というか一応は仕事物ですかね。
…一応…ね。
ギャグ4コマ漫画をアニメにしたって感じですね。
(概ね1話につき二本のネタ)
ただ慣れてしまうと飽きも早いかな?と思います。

所々面白かったですね。4コマ漫画系はこれくらいで良いと思うけど…

しかし!

1番の問題が!

それは…

【【オープニング曲が1番面白いってこと!】】

なんだかんだそこに行き着いてしまいます(笑)


かなり劣るけど他作品で例えると『W○RKING!』に近いですね。なのでそこら辺が好みな方、OP曲のノリノリなヤツを聴きたい方、牛のマスコットよりマスコット的な存在の店長を観たい方等にはオススメします。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 3

HAKU さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ヤエちゃんかわいい!

5分アニメの中でも結構好きな方で、dアニメストアに加入したのをきっかけに観直しました!
他の方のレビューを見ると酷評が多い気がするのですが、僕は好きです!
確かに作画は今のアニメの作画レベルからするととても低い気がしますが、原作に忠実ですし、ヤエちゃんがかわいいですし!
5分アニメでしかもwebアニメスタートということから考えても低予算・・・の上でこの出来!
十分以上の仕上がりだと思います。

そしてなにより、5分アニメだからこそサクサクと観られるお手軽さ!
原作の内容は十二分にあるので、それを12話でどうまとめるか・・・ですが、とても上手にまとまっていると思います。
焼き肉店ならではのギャグだったり、ヤエちゃんの天然が織り成すギャグだったりも面白かったです。
爆笑するってより、ほほえましくなる感じが多いです。
モップとヤエちゃんがだんだん良さげな感じになっていくのが分かって嬉しかったです。
それもこれも、ピックアップする内容であったり、構成であったりがよかったからだと思います。

兎にも角にも、ヤエちゃんがかわいいです!
ヤエちゃんの天真爛漫さがとても愛らしいです。
ヤエちゃんの天然から出るギャグも、他の従業員との掛け合いも、いい感じに仕上がっています!
そんなに時間も必要ありません!
観る環境がある方は、ぜひ観てみてください!

投稿 : 2024/11/16
♥ : 1

50.9 14 シュールアニメランキング14位
BATON バトン(OVA)

2009年10月27日
★★★☆☆ 3.0 (13)
74人が棚に入れました
宇宙旅行が可能になり、惑星間での移民も行われるようになった未来、「惑星アベル」では人間とロボットが共存する世界であった。ある日、この星にやってきた宇宙船から降り立った乗客の一人は、実は密航者であった。その密航者は、この星の入り口である空中エアポートを強行突破、惑星への侵入を試みるが、失敗してしまう。その密航者を発見したのが、「アポロ」と、「ミカル」だった。その密航者が持っていたメモリーの中には、最新モデルに偽装した謎のOS「サイファ」が入っていた。そうとは知らず、アポロは面白半分にサイファのメモリーを手に入れる。その時、アポロに突如異変が起こる。戸惑うミカル。この時二人は、これから先、そのOSを巡って巻き起こる事件など知る由もなかった。

黒羽翼 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

自分の中でベスト3に入るアニメ

横浜港開港150周年記念「開国博Y150」で上映された作品。


最初は何がなんだかわからないで見に入って、
いきなり2話から見たわけだけど、
まさかの面白さに続けて偶然やっていた3話目を見に入り口に走った。

その後、会場の前にあったファミマでDVD買いました。


あたしは技術的なことは何もわかんないけど、
俳優さんたちが一度ちゃんと演じて、
それをアニメにしているのがおもしろいなぁと思った。


主人公はみたまんま市原隼人で、
出演者はちょー豪華俳優人。

でも、そんなことは関係なく、内容がとにかくよくて、
ここの上映とDVD販売だけではもったいないと感じた。
できれば、どんなかたちでもいいから、
もっと目立つところで流してくれればいいなと思った。


出演者たちのアドリブも笑えるし、
上戸彩のかわいさや、ケインコスギの動きのよさにも注目(笑)。
イッチーは純粋にカッコよかった!!!

EDのマッチ具合もばっちり!

BATONというタイトルも納得。

みんな開国博Y150は大失敗だったと言っていたけど、
これを上映しただけで、じゅうぶんすぎるほど大成功だと思った!

新しいアニメとして、是非、たくさんの人に見てほしいです!!!

投稿 : 2024/11/16
♥ : 2

おふとん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

脚本岩井俊二・監督北村龍平でアニメだと?

2009年制作。全3部構成計65分ほどのSFファンタジー。
横浜港開港150周年記念「開国博+Y150」で上映してたから一応映画。
脚本が「花とアリス」「リリイ・シュシュの全て」「Love Letter」の監督・脚本を手がけた岩井俊二、
監督が「あずみ」「スカイハイ」「VERSUS」の北村龍平。
どちらも実写映画界では実績充分な監督さんなので期待して視聴。


人間とロボットが共生する未来の世界。謎のOS「サイファ」を拾ったアポロとミカルの小さな冒険物語。
全般的に説明不足なのですが、映像から読み取れる情報だけで基本的な世界観がイメージできてしまう程度の作り込みだし、ストーリーとしては単純なので置いてかれる視聴者はまずいないと思います。

本作の大きな特徴なのがロトスコープ。最近では『惡の華』の記憶が新しいかな?
実写で撮ったものをトレースしてアニメにするやつです。
主演は市原隼人、ヒロイン上戸彩、他に藤原竜也・大杉漣・内藤剛志・ケインコスギ等の豪華キャスト。
良かったのはケインのアクションと、藤原竜也が声優並みに声で感情表現できていたこと。

以下は問題点。
実写畑の本職がやってるのだから、実写撮影時の演技指導も演技そのものも悪くないはずなのに、
トレースしてアニメになると決定的に表情の変化が乏しい。無表情連発ですごく・・シュールです。
中途半端にデフォルメして書込線が少ないうえに、陰影で顔の凹凸を再現していないので、俳優さんたちの微細な表情の変化を拾えてないのが痛い。人物以外の動画部分に至ってはFLASHと見まごう紙芝居。SFというジャンル故にアニメという媒介を選択したのはわかりますが、せめてアニメ制作は実績のある会社に依頼すべきでは?ググってもhitしない制作会社「ワイルドボアメディア」ってどこ?
(私が無知なだけで、実は海外の有名な会社とかだったら御免なさい。)



テーマはSFものにありがちなアレ。無機物の集合体に過ぎないロボットにゴーストが宿る!みたいな。
でもそこから導き出される、『ただ機械的に「記録」を蓄積させるのではなく、人との繋がりを感じながら「記憶」を紡いで行く』というメッセージは秀逸。タイトルのBATONにも横浜開港150周年にも合ってる。

欲を言えばプロデュース・脚本だけでなく監督も岩井俊二にお願いしたかったですね。
監督北村龍平ということで必然的(笑)に得意分野のアクションに多くの時間が割かれていて、せっかくのメッセージも、ほろ苦い青春群像劇を得意とする岩井脚本の妙も伝わりづらい仕上がりだったかな。

要するに水と油ってぐらい方向性の違うこの二人。畑違いのアニメーションということも手伝い、
うまく混じりあえず互いの特色をスポイルしあって、無難で平凡な物語が出来上がった印象。
それ自体の珍しさで目を引くロトスコープを除けば、極々ありふれたSFファンタジーでした。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 9

61.0 15 シュールアニメランキング15位
Airy Me(Webアニメ)

2013年7月17日
★★★★☆ 3.6 (12)
30人が棚に入れました
謎の生体実験が行われる病棟で日々看護師から投薬を受ける被験者。ある時、看護師が被験者のスイッチを押すと、キメラ(複数の動物のハイブリッドからなる怪物)へと変貌を遂げてしまう……。人にあらざる姿になろうとも人間的欲求を持ち続けた時、果たしてどんな光景が生まれるのか。そしてそれは看護師と被験者の関係にどんな変化をもたらすのか─。アーティスト・Cuusheの同名曲から得たインスピレーションをもとに、2年近い歳月をかけて描かれた3,000画からなる手描きアニメーション作品。病棟内の時が止まったような風景と対照的な、揺れ続けるカメラワークや柔らかな色彩によって、独自の物語世界を描いている。
2013年第17回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門新人賞受賞作品

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

「甘木唯子のツノと愛」の作者作成のMV。作画も内容もいいです。

 少女のおでこから突然ツノが生えてくるといえば、私は「ルリドラゴン(2020)」よりも久野遥子さん「甘木唯子のツノと愛(2017)」でして、本作はその久野さんのタマビの卒業制作みたいです。ですので、タマビ公式のものがユーチューブで見ることができます。Cuusheという方のMVとして制作されたようです。

 個人製作のアニメやMV、CMなどにもたまに侮れない水準のものがあります。そして、この作品は相当なレベルだと思います。

 さて、病院なのかターミナルケア、ホスピスのための場所なのかよくわかりません。天井の扇風機と設備の機械化がほとんどされていないところから言って、昭和も前半なのかなあという気がします。
 少女の看護をする看護婦(古い時代が舞台の作品なので婦と表現したほうがいいでしょう)のストーリーです。

 黄色地の背景に白の使い方が印象的で看護婦さんという存在が非常に浮きたってきます。看護婦さんの様子が感情を抑えながら看病しているような雰囲気がします。

 真ん中あたりで、赤と緑のチューブを鼻に突っ込んだウサギがでてきます。頭の電球は恐らく命の灯でしょう。


 少女は画面からは頭の他に腕にも包帯を巻いているのでひょっとしら事故かもしれません。冒頭が火事のシーンですから。ただ、事故だとホスピスには世話にはならないでしょうから、この辺は良くわかりません。

 そのあと、看護婦はリンゴを割ろうとします。それを医者が止めます。内部がまるで内臓…肺あるいは腎臓みたいな感じです。少女の苦しみを見ている看護婦が、自分の臓器提供を提案している?


 そして、これはアニメを見る際には覚えておいたほうがいいのは「蝶々=魂」ということです。しかも、死んだ人間が魂となって漂っている…という感じです。「喰霊ゼロ」「すずめの戸締り」などでもこのモチーフが使われています。それとリンゴは生命を表すことがあります(「銀河鉄道の夜」「輪るピングドラム」など)。

 突然色がつきます。これでおそらく看病している子が死んだのだと想像がつきます。なぜかといえば蝶々になるからです。
 もともと蝶々が漂っているのを見せていたので、病院という場所は生死の狭間だという解釈ができます。一方で蝶々の多さから言って、やっぱりホスピスな感じもします…どっちでしょう?整合性なら病院かなあ。



 で、おそらくは断末魔に少女は苦しんだのでしょう。怪獣のように暴れるイメージが来て、看護婦が地下に逃げる=霊安室かもしれません。
 最後に少女は穏やかな顔で蝶々になって看護婦にキスをします。看護婦は一人の部屋で、泣くわけでは無いですが、悲し気にあるいは脱力して横になっていました。

 アニメ作品としては短い中にドラマがあり、生命と死、看護婦という職業を良く表していました。また、当然タマビの卒業制作ですから、アートとして評価できる作品です。残念ながらどれくらいの水準かを語る素養はないですが、アニメとしての芸術性は高いレベルにあると思います。

 なお、音楽は私の好みではないですが、悪くはないです。





追記 そうそう、冒頭の色が白っぽい背景から黄色に移ります。黄色=黄泉だとすると、看護婦がいるのは死後の世界あるいは生と死の狭間とみることもできます。
 火事のようなシーンから地下に一旦視線が潜ります。そして、少女がリンゴを食べて、吐き出してしまいます。事故で生命が維持できないアナロジーに見えなくはないです。

 私としては看護婦がいる病院は現実の世界の病院だ、と取りたいですが、黄泉と読み取るのも十分自然な解釈かなあという気がします。



再追記 あらすじ見たら、実験体だそうで。なるほど。読み間違いました。それが脳の後ろのパイプの意味ですか。私は画面から読み取れませんでした。キメラかあ…となると詩ではなくて一種のSFですねえ。



 

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4
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