シャフトでコメディなTVアニメ動画ランキング 15

あにこれの全ユーザーがTVアニメ動画のシャフトでコメディな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年11月05日の時点で一番のシャフトでコメディなTVアニメ動画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

73.1 1 シャフトでコメディなアニメランキング1位
ささみさん@がんばらない(TVアニメ動画)

2013年冬アニメ
★★★★☆ 3.6 (1336)
6842人が棚に入れました
引きこもりの「ささみさん」と奴隷体質の「お兄ちゃん」のささやかな生活に降りかかる、八百万の神々による怪奇現象。
そして、個性あふれる「邪神三姉妹」とのありえないラブコメ。
そんな日常系として描かれる非日常の物語。

声優・キャラクター
阿澄佳奈、斎藤千和、花澤香菜、野中藍、大塚芳忠、沼倉愛美、日高里菜
ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

がんばらないで見るのが調度良い、シャフト演出が光る作品

2013年1月より放送
全12話。


【前置き】

「物語シリーズ」「まどか☆マギカ」等で有名なシャフト制作。
放送当時も見ておりましたが、ふともう一度この独特の世界観に触れたくなりDVDで視聴しました。

シャフト制作アニメは毎作DVD版で、「そこまでこだわらなくて良いでしょ!」って思う程の異常な量の作画修正をしてくれるので、2度見するのもまた楽しいですしね。



【あらすじ】

主人公、『月読 鎖々美(つくよみ ささみ)』通称「ささみさん」は、ヒキコモリです。
着替えるのも、食事をするのも、とにかく「がんばらない」。
その生活の面倒を見るのは、異常なまでの奴隷体質の「お兄ちゃん」唯一人。

そんな彼女は、実は神霊「最高神のちから」をその身に封じた『月読の巫女』であり、これまでの環境や辛く非人道的な修練の日々から、遂に逃げ出して来ていたのでした…。

この兄妹と、難癖もある『邪神(やがみ)三姉妹』を中心に、八百万(やおよろず)の神々による怪奇現象が、面白おかしく時に残酷に…彼女の身に起こっていきます…。


【論じてみる】
{netabare}
本作は、シャフト制作作品の中では今一つの知名度ですね。
しかし、その独特の雰囲気や演出は、まさにシャフトらしさに溢れています。
前知識が無くても、これ「物語シリーズ」っぽいっと思った方もいらっしゃったのではないでしょうか。

キャラクターも皆可愛らしく描かれ、それを彩る作画に関してもシャフトの中でもかなりのクオリティ。
ささみさんの部屋でのみ入る、シャボン玉越しに画面を眺めているような淡い七色タッチの演出も、とても独創的でしたしね。
本編が終わったかと思えば、エンディングでは毎回キャラクター達のガヤが激しかったり、次回予告でも趣向を凝らしたヒキコモリ小ネタが色々と用意されたり…。

こういう、普通ならただ仕上げるだけで終わるところに
「もう一癖入れてやろう!」
という製作者の心意気を感じたのが、私が本作をもう一度見たくなった理由だったのかもしれません。

ただ…、肝心のシナリオに関しては、改めて観直してもイマイチでしたね。
原作が完結していないこともあり、全12話で全容が全く描ききれていない…、もとい描き切ろうとする感じすらなかった点が、何よりの残念要素だと私は思います。



冒頭は、まさに謎だらけのキャラクター達の理解不能な展開が続き、置いてけぼりをくらいます。
(この時点で、既に初見の人は視聴をやめかねないかもしれませんね…。)

世界観の説明は、第3話での「ささみレポート」。
ここでやっと、この「日本神話」を主軸にした世界観と、人物設定が明かされていきます。
ささみさんが、これまで色々な柵に縛られていた自分を断ち切る為に、あえて今は「がんばらない」ことにしていることが垣間見えてきましたね。

ただ「最高神のちから」と一言で言われても、意味不明な人も多かったかと思います。
とても分かり易く言えば「涼宮ハルヒ」に近いチカラを、ささみさんも持っていると思えば大きな差異もないかと…。
ただ、ささみさんはハルヒと違い、その自身のチカラを理解し、コントロールしようとしているのですが…。



さて、どこかファンシーな ささみさんの雰囲気とは違い、描かれるのは日本神話を元とした八百万の神々達。
これを、シリアスに見たらいいいのか、気楽に見たらいいのか…。

それこそ、タイトル通りの「がんばらない」。
世界観や台詞を覚えて、シナリオを熟知しようというよりは、基本的に演出や小ネタを見て気楽に楽しむが一番の作品のように私は思いました。
そうして身構えていないからこそ、世界観がガラリと変わった時も余計に楽しめるかと思いますしね。

何より、キャラクターがそれぞれ可愛いので、そう楽しむのが一番です。
変に萌えに走りすぎていないキャラクターデザインも、個人的には好みでしたし。


ささみさんは、阿澄佳奈さんの声が非常にマッチしていて、気怠さと頑張らなさ加減が光っていましたね。
「邪神三姉妹」も、でっかいロリから、ロリババァに加え、メカ女子高生と、バラエティーに富んでますし。
この姉妹に関しては人によって好みが大きく分かれるので、論争の火種にもなりそうですが…(笑)

ちなみに私は断然、次女のメカ女子高生『邪神 かがみ』派でした。
ちびまる子ちゃんのような黒髪ショートの髪型は勿論のこと、特徴的な「~のです」の喋り方や、時に挟む暴言、さりげないオヤジギャグ等々。
そしてそして、毎度眠たがる際の彼女の

『ふにゃぁ~~♪』

に、私はもぅイッチイチと悶え苦しんでおりました。
(この苦しみには、恍惚がブレンドされています。)

声を演じられているのは大人気声優の「花澤香菜さん」。
私としては、彼女が演じた数多くキャラの中でも、このかがみが個人的にかなり上位に食い込む程大好きなのです。
「千石撫子」「黒猫」「結城美柑」「天使ちゃんマジ天使」と、少し上げるだけでも名立たる超有名キャラが揃い踏みですが、それでも決して負けてはいません。
不器用ながら、とても友達思いの良い子ですしね。

いやまぁ、後の姉妹も良いんですけどね。
ロリにロリですし(*´Д`)ハァハァ



さて、物語としては中盤の、ささみさんとお母さんとの回が最高潮でした。
ここに関しては、本作をアニメ化にまで押し上げる人気となっただけの良エピソードだったと思います。
あのお母さんの、頑なな姿勢とその反面の内にあるデレっぷりは、とっても可愛かったですしね。
(しかしまぁ「働きたくない」「がんばりたくない」に加え「死にたい」を連呼するお父さんといい、ささみさん一家のキャラは濃すぎますね…。)

ただ、以降のエピソード「悪徳オカルト結社『アラハバキ』との一戦に関しては、かなり投げっぱなしで終わっている感が強く、多くが謎のまま先の展開を暗示せず物語が終わります。
この点が、本作最大の短所と言えるでしょう。
シャフト制作では、原作シナリオを忠実に再現することが多く、このように話が途中で終わるケースが多少ありますが、「化物語」などはそれでも物語の区切りはしっかりしておりました。

今現在の話題性を顧みて、まず2期がないことを考えると、本作は結局ただの原作販促アニメでしかなくなってしまい、非常に残念です。
決して内容が悪くないだけに…、余計にそう思います。
{/netabare}



【変態お兄ちゃん、月読 神臣(つくよみ かみおみ)】
{netabare}
さて、前述でも述べた通り本作は、ささみさんや邪神三姉妹が、可愛く個性的なキャラ立ちを見せるのですが……。
私的には、この奴隷体質の「ささみさんのお兄ちゃん」の強烈なキャラ立ちに、全部食われてしまったのでは…とすら感じましたね。

作中一切顔を見せないその風貌だけでも、既にかなり異質に見えるのは当然として…。
(この顔を見せない演出も見所!)
その行動や言動は、全て妹のささみさんへの溺愛に満ちており、


『お兄ちゃんはいつでも、ささみさんの側にいますよ~。

 お兄ちゃんを1人見かけたら、30人はいるものと思って下さ~い。』


なんてゴキブリ染みた変態発言は、最早日常茶飯事。

彼女への奴隷的な振る舞いも非常に板についており、回転寿司での一コマでは会話の合間にある

「あっ、次サーモン」「シャリ半分にして」「ワサビ嫌い」「シャリにお醤油付けたら殺す」「フーフーして」

という、ささみさんのワガママ要望に全て迅速に対応したりと…、気持ち悪い反面なんだか私もこんなお兄ちゃんが欲しくなっちゃいました。
…いやまぁ、その後すぐ全裸になって、

「僕を…、僕を食べて下さ~~~~~い!!!」

と言って、回転台から流れてくるような人なんですけどね……。
まぁ一応ちゃんと、お寿司を乳首に乗せてはいたようですけど。(←なんのフォローだ!)


ただ、基本的にゴキブリのような扱われ方をされているワケですが、その実ささみさんも

「お兄ちゃんが変態だったから、私は落ち込んでいる暇もなくって…。

 ……おかげで救われた。」

と言っているシーンもしっかり描かれているのが、また良いんですよね。
にくい兄貴ですね、こういうキャラクターはホント大好きです。


声優「大塚芳忠さん」(ワンピースの「Z」や、NARUTOの「自来也」等を担当されています)の起用は、「お兄ちゃん」というにはいささか高齢の声に思えましたが、それを補って余りある演技力に脱帽しました。
あの低い声での剽軽な言動の数々は、非常に耳に心地良かったです。

彼のその異質さの起因は結局、作中で明らかになることはありませんでしたが…、そのミステリアスさも含めて作中でもダントツのインパクトでした。
お母さんから「哀れな存在」と呼ばれていた彼ですが、その言葉にはこの個性以上の何かが、きっとあるのでしょうね…。
{/netabare}



【総評】

やはりアニメ単体として見る限り、説明不足で尾を引く展開のまま終わっていることは大きなマイナス。
あえて説明していない点があるにしても、それが人気に繋がらなければ商業作品としては失敗と言っていいでしょう
そういう点からも、人には自信を持ってオススメは出来ない作品です。

ですが中盤までの展開は、日常とシリアスを上手く表裏させた作りで、高クオリティの作画で彩られる可愛いキャラクターと、その演出や多くの小ネタも含めて、個人的には大いに楽しませてもらいました。
オープニングの「Alteration」(ZAQ)も、とても好みでしたしね。


しかし、やはりなんといっても…、ささみさんのお兄ちゃん。

『婚姻届は既に、ささみさんの名前を書くだけのものを用意してありますからね!

 法律だけが、僕らの敵ですねぇっ!!!』

なんて異常な台詞を繰り返す、この上なく残念なキャラクターを愛でる、そんな作品でした。
視聴の際は、是非がんばらないで♪


ではでは、読んでいただきありがとうございました。


◆一番好きなキャラクター◆
『月読 神臣(お兄ちゃん)』 声 - 大塚芳忠さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『邪神 かがみ』 声 - 花澤香菜さん



以下、私がもし「お兄ちゃん」になったら……。
(※どーでもいい話なので〆ますね。)
{netabare}

ちなみに私も、ささみさんのような可愛い妹がいたら、

きっと本作のお兄ちゃんみたく、この上無い愛情を行動で示そうと躍起立つのではないかと思います。


ともすれば当然、私も彼と同じように、妹に美味しく食べられたいという気持ちから、

回転寿司で、妹の眼前に全裸で流れてしまうのでしょうね。


あぁ一応、ネタとしては「おいなりさん」となります。


どうでしょう…。

こんなお兄ちゃんで良かったら………。。。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 41
ネタバレ

泉 時雨@ゆーたくん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

予想以上にファンタジー

予想以上に面白かったです。

私の考察的にはラブコメハーレムものかと思っていましたが、
けっこうファンタジーものじゃないですか。
世界観があり表現の仕方や背景が独特というか。。

なんでも、ほかの方のレビューを読むとアニメ制作をしているシャフトというのはすごいところらしいですね!
私はシャフトの作品はあまり見てないので、初めて知りましたよ^^;
興味深い会社になりそうですw

また、opもとってもかっこよくてお気に入りの曲の一つです!
edはとっても笑えますねw

兄役の大塚さんは50代なので、そんな大御所が
「ささみさーん」を言っている姿を想像すると恥ずかしさと笑いが出てきます^^


~12話~(最終回)
{netabare}よかったね、仲直りできて。
友達というのは裏切られる時もある、喧嘩するときもある。
だけど、そういうことを繰り返して仲直りして、
どんどん仲が深まっていくんだよね^^

少し微笑ましかったです。

でも、逃げちゃえばいいんだよってそ、それはうーん・・
確かに頑張りすぎちゃうのはダメだけど、頑張らなきゃいけない時もあるような・・?
少しその言葉が意味深で深くて印象的でしたね。

ファンタジックな友情&家族愛な物語でした!{/netabare}


~11話~
{netabare}あんなに友情って深いものですっけ?
確かに、仲いい子が別の子と仲良くしたら嫉妬するかもだけど、
あんなにゆりゆりしいですっけ?w

このアニメは裸シーンが多くて、ゆりゆりしいですねー。

とにかく、友情パワーを見せつけられて
羨ましいし悔しいです。

また、最後のシーン気になりました。
つるぎってもしかしてお兄ちゃんのこと・・!?

次回が気になります^^{/netabare}


~10話~
{netabare}つるぎって私と似てるなぁ。
勇者っぽくていいやつなのは私と違うけど、
変態なところが私と同じ。

デュフフいってよだれ垂らすなんて私と同一人物としか思えませんね。

ということで少しニヤニヤ笑うことができた回でした。

あと、最後の愛媛みかんのダンボール!
やっぱりみかんは愛媛ですよね~。

和歌山という人もいるけど、質や種類の多さは愛媛の方が多いと思うし、
昔からのみかんという歴史があるのですから。
量だけで勝った気になるのはよくないですよ。

愛媛の温州みかん美味しいのでぜひ食べてね!

・・・話逸れましたね。{/netabare}


~9話~
{netabare}ちょっと急展開過ぎてついていけませんでした。

まとめると、
ささみさんは過去を後悔していたので、
つるぎとねの国から戻ったお母さんと過去へ行くことになって、
誤解なども解け過去に後悔はなくなりました。

そして、無事現実に戻ったらまた新キャラ登場で波乱の予感。

これぐらいのだいたいな感じはわかりました。

また、疑問点がひとつあって
現実に戻ってきた時にお母さんも一緒にいましたよね?
ということはこれからもお母さんは一緒ということなんでしょうか?

生き返ったんでしょうか?

次回にはわかるといいですね・・{/netabare}


~8話~
{netabare}ささみさんが太ったのを解決するため過去へ行くことに。

だけど、覚えがないようなことが起きて、
あの怪物が言うにはどうやらここは過去ではないようで。。

「あなた、過去を変えたくない?」
この一言、ささみさんはきっと母親のことで過去に悔いがあったはず。
次回もまた波乱の予感ですね。{/netabare}


~7話~
{netabare}こういう展開になっちゃいましたか・・
私としては、お母さんが悲しい展開になるのは少し辛いね。

だけど、ささみさんも一緒だよね。
大好きなお母さんだったよね。。一緒にクレーンゲームして楽しかったよね。。

ささみさんが泣いてる姿を見ていると私も釣られて涙が出てました。

ひどいことをしたけど、ささみさんにとってはずっと大切で大好きだったお母さんだったと思います^^

今回感動してましたが、少しツッコミどころがありました。

え、愛媛みかんのダンボール!びっくりで嬉しかったです!

あと、最後の頑張らないランキングにすごく共感しました。
アームやインクのないボールペンも頷いてしまったし、
なんといっても予告頑張ってないよね、うん。{/netabare}


~6話~
{netabare}どっちもどっちってやつだね。

確かにささみさんは子供で自由にするのが最も。

だけど、ささみさんの気持ちや行動によって世界を変えるのは事実。
人類は大事だから、修行をしないといけないのかもしれない。

ささみさんのお母さんはそんなに悪い人には見えないけれども・・
これからどうなるんでしょうか?{/netabare}


~5話~
{netabare}あれ・・ささみさん、こんなキャラでしたっけ?w
兄にはあんなにツンなのに、
かがみには百合と間違えるほどデレデレしてるよ?

かがみと話してる時のささみさん、兄ぐらいデレてるもの。
(これささみさんに言ったら殴られそうだな)

人によって態度が変わる子みたいですね。

友達はいいなっと改めて思いながら羨ましく(少し妬ましく)なるお話でした。

・・しかし、ささみさん本気になれば歌上手いなぁ。
見直したぜ!w{/netabare}


~4話~
{netabare}兄。。それ映画泥棒。。ツッコミ入れたくなりました。
あと、ささみさんはけっこう大人のとこ行けるほど、普通に変態かと思ってましたが、
純情な乙女のようです。

少し今回は1話と同じくらい??のまま終わった感がありました。
「あの宇宙人は一体なんなんだろう・・姿1回も見てない・・、急展開だな・・」
ですね。

ものすごく、ファンタジー詰め込んでて、こういうものは初めて見るので
理解しがたいところがあります^^;

これからも、戦いとかありそうですね。{/netabare}


~3話~
{netabare}二話に続き、さらに謎が解けました。

兄は力を持っているわけではないんですね。
ささみさんが兄に幸せになって欲しいという願いを持っていたから、神々が兄の願いを叶えていたと。
まんまと私も勘違いしてましたw

そして、ささみさんとそのの周りの人達の過去のお話も聞けてよかったです。

ささみさんは、十分頑張っていましたよね。
何度も外に出ようとして兄を連れ戻そうととして・・
頑張ってるじゃないですか!
これからは、もっともっと頑張ることができそうです。

少しでも私と同じと思った自分。。^^;{/netabare}


~2話~
{netabare}最初のシーンで1話の謎溶けましたね。

不思議な現象(怪変)が起きるのはお兄ちゃんが願ったことを叶える(神がご機嫌を取ろうとして)ためだった。
で、能力者の邪神3姉妹が世界を元通りにしていると。

なるほどなるほどですねw

ちなみに、私もささみさんと同じでpcをよくするので
お菓子を食べた手で触ったり食べ物をこぼすのはしてほしくないかもですねw

そんなこんなだから、ささみさんとかなり共感するみたいです^^;
これからも。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 16
ネタバレ

ゆ~ま さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

12話鑑賞後。第1稿。間隔開いてしまいましたので総評のみでお願いします。

原作小説・コミカライズなどはノータッチ。

新房シャフト製でなかったら、切ってたタイトルです。続けておいて良かったと感じております。

物語:先々の展開は全く読めませんが、テンポなど合っているようで素直に楽しめているので、4.0。次回予告&EDも好評価です。
声優:良くも悪くも、いつもの面々で、安心して観られます。やっぱ千和さん&花澤さんは良いですね~。いえ他の方もOKだと思います。4.5。
キャラ:話が進まないと細かいところは見えてこないのだと思いますが、問題無くいけました。4.0。
作画:こちらも問題無く観ています。このタイトルは「よく動いているな~」というのが印象。シャフトの印象というと、やはり「美麗さ」「細かさ」「独特さ」でしたので。4.5。
音楽:ZAQさんのOP、鎖々美さんのED。どちらも良いですね~。EDはそこで展開されている物語も面白いです。4.0。

総評っぽいもの。
{netabare}
・ストックすることもなく、順調に消化していました。のですが・・・神話(のような物)をベースにしたお話なのは理解できたのですが、そちら方面の知識が足りなく、コメントができずに終わってしまいました。
・個人的な評価としましては、確実に面白いと思える部類でした。
・ただのヒッキーかと思いきや頑張る鎖々美さん。いつも顔を隠していて謎ですが妹思い(?)な神臣さん。ビジュアルと年齢が真逆な鎖々美さんの応援団(?)邪神三姉妹。メインキャラからサブキャラまで見た目も立ち位置もわかり易いキャラ立てしてたと思えます。
・物語は基本先が読めない物で、次回予告もあれど予告するつもりが全く無いことが伺えつつも、面白いものでした。下手すると本編を台無しにし兼ねないEDも毎回楽しみでした。
・ただ・・・恐らく原作小説の方は終わってなさそう(あくまで推測)な上に、途中までのアニメ化っぽいでの・・・中途半端さが拭えない点が悔やまれます。
・一度ED曲をフルコーラスで聴いてみたいです。が・・・これも手に入れるには(以下略)。
・新房シャフト作品では常連のキャスト様達含め、声優陣の方々におかれましては素晴らしいクオリティだったかと思います。
・画的な方面では・・・個人的に「シャフト」といいますと「静」的な綺麗さを思い浮かべるですが、この作品では戦闘シーンを始めとした動きのある部分も印象に残りました。
・2期があるなら観たい作品です。
{/netabare}

以下各話レビュー(4話までですが・・・)
{netabare}
4話鑑賞後-----------
3話までで各キャラの設定や背景・立ち位置などが一通りわかって、「さぁどうなる?」と構えてみたわけですが・・・。

1回目では「???」となる展開でしたw
つるぎ先生のセクハラやら、月読兄のカブリ物とか、その他諸々のネタは楽しかった、そんな感想でした。

2回目でようやく、特に前半部分の、意味が理解できたわけでして。一筋縄では行かないな~と、しみじみ感じた次第です。

今でこそ続けておいて良かったと思えるタイトルです。
が、前情報無しで観始めていたら・・・とも思います。

(追記)
同僚に「明るい家族計画」について質問しまくってみました。いや・・・場合によってはセクハラなんですが、答えて頂けました。

とりあえず・・・わからない世代、いましたw
正直ショックでしたw ヒントを幾つか出して、ようやく正解にたどりつく始末でしたw

3話鑑賞後-----------
前回「改変=兄の力」と踏んでいたわけですが・・・見事に裏を掻かれたようですw 原作側にしてもアニメ側にしても、僕は思惑通りに観てしまったわけですね~。脱帽しました。

この回は各キャラの説明などが主だったと思いますので、ストーリー的な部分はスルーで。
ただ1つ思うのは・・・力の継承の為とはいえ、薬を使って意識を混濁させてまでというのは、正直重いといいますか、引くといいますか。
「外の世界を知らなければ」「何の疑問も持たなかった」のかもしれませんけども。

邪神三姉妹の助力を得たEDでしたが・・・やっぱりちゃんと歌えてないw
次回予告は「料理番組」という体裁でしたが、レンジでチンしただけな上に、作ってるのはお兄ちゃんという、これまたがんばれてない仕様w
でも面白いので有りです。

2話鑑賞後-----------
「改変」の原因がお兄ちゃんにあるんではないのか?ということに気付いたのは、1話を繰り返し観ていたときのことです。しかも結構何度も観て、ようやくw

世界観みたいなところは見えてきましたが、
・アマテラスの力は何時お兄ちゃんに移ったのか
・三姉妹の(力の)正体
そこら辺が現在抱いている謎です。

1話で家の外に出ようとしては、ケロケロして戻るというのを繰り返していたのは・・・兄妹どちらかの「力」によるものなのでしょうか。

がんばらない占いのみずがめ座の結果を楽しみにしていたのですが、占いですら無かったw ちなみに僕は「非リアの山羊座」ですw
今回はがんばらない天気予報。札幌、東京、名古屋、大阪、長崎しか無いって・・・アバウト過ぎw もうちょっとがんばってw

OP好きです。今回のZAQさんも良いと思います。咲阿知賀編の時から気に入ってます。音使いとでもいいますか、その辺り。
ED好きです。でも今回はボーカル無かったようなw でもエンドロール内では「歌・月読鎖々美」ってw がんばれ大塚さん。

1話鑑賞後-----------
と書いてみましたが、冒頭にありますように、肝心な部分が不明すぎです。ので真っ当なレビューには・・・。

・やさぐれ気味な阿澄さんが新鮮でした。
・三姉妹のサイズがおかしくないですか?w
・お兄ちゃんは妹を溺愛してますが、逆方向は? 監視装置ってw
・鎖々美さん、どれだけ体力無いの?w それとも何か要因が?
・徐々にでも肝心なところは明かされていくでしょうから、そこら辺期待してます。

{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 25

74.2 2 シャフトでコメディなアニメランキング2位
まりあ†ほりっく[マリアホリック](TVアニメ動画)

2009年冬アニメ
★★★★☆ 3.7 (1062)
6251人が棚に入れました
男性恐怖症で同性愛者 (百合趣味)の女子高生・宮前かなこは、運命の相手(女性限定)との出会いを求めて、天の妃女学院附属中学高等学校に編入する。そこで出会ったのは、1年 下の祇堂鞠也。その可憐な美少女ぶりに舞い上がるかなこだったが、ひょんな事から鞠也が実は男であることを知ってしまう。しかし、鞠也もまたかなこの百合 趣味を見抜き、互いの秘密を握ったまま、かなこは鞠也と、彼に仕えるメイド・汐王寺茉莉花に監視される形で、寮の同室で暮らす破目になる。それは、かなこ の波乱に満ちた学園生活の始まりだった。

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

主人公が超強烈で最高に笑いました。いや~しかし、すごいですね。ふふww 思い出しただけで笑ってしまいます。

ストーリー

主人公の宮前 かなこは男性に触れられるだけで蕁麻疹がでてしまうほど男性恐怖症ですので、かなりの同性愛者です。ですので、宮前 かなこは運命の相手を(女)探すために天の妃女学院附属中学高等学校に編入しました。かなこが校内を歩いている所にある可憐な美少女を見かけました。その子の名は衹堂鞠也した。その美少女ぶりに見とれて今しましたが、かなこはある事を知ってしまいました。それは・・・

私の感想。

かなり笑いました。もう、オープニングからエンディングまで笑う所が満載でおもしろかったです。いや~ あの主人公で、あのヒロイン(?)のツッコミが最高ですね~。 キャラクターが死ぬほど生き生きしていました。

まず、この作品で私が一番気に入った所は男性キャラクターが長少ない話なのにそれほど百合シーンが少なかった所ですかね。(主人公が百合を望んでいるのに・・・ まあ、そこがこの作品のおもしろい所ですがww)普通、女性キャラクターのみがいる作品はシーンや女性同士では絶対にやらないような男性の欲望が入った作品が多かったですが、この作品では(主人公がやる事意外)リアルでありえる事が多かったので、楽しました。

そして、この作品を気に入っている所は主人公のあの鼻血の量ですか・・ なんといいますか・・ 迫力ですか・・・ とにかくすごいです。 すごすぎです。 人間技ではありません。すごい迫力です。本当に人間なのか問いたくなるような量です。っと言うか血液は足りてますか・・・まあ、すごい事は事実です。
私が一番この花血で笑った所は水泳のシーンですかね。生のレバーを食べて・・ww 詳しくはネタバレになるので、言えませんが、おもしろい事は保障します。ふふww 思い出しただけで笑ってしまいます。

Ssoulのワンポイントピックアップ!!
「このコーナーではこの作品のおもしろい所、注目してほしい所などをピックアップし、説明したいという事です。」

この作品の主人公は一言で説明しますと、「変体」です。はじめは
「あれ? この主人公大丈夫か?」
っと心配する感じで見ていましたが、この作品が進むうちに
「やっぱりこの主人公は変体だよな?」
っと納得する感じになり、最終的には
「うん。 変体だ。」
っと自分で納得します。

けれどこの作品を嫌いにならないでください。その変体がこの作品の一番のおもしろい所でその変体が無くなってしまったら、可憐な女性がたくさんいる超緩やかな女子高の話になってしまいます。ですので、心を変体にしてこの作品を見て下さい。

オープニング

「HANAJI」
初めてこのオープニングを見た時は意味が分かりませんでしたね。主人公があの可愛い金髪の美少女かと思いきやこの作品の主人公はあの大量の意味不明なマネキンでしたなんて・・・ かなり驚きました。
そして、このオープニングはかなり魅力的っと言いますか、頭に侵食されやすい曲でした。カラオケでは歌詞がおもしろい事になっているので、是非カラオケで歌ってみてください。かなりおもしろいですよ。

エンディング

「君に、胸キュン。」
き~み~に む~ねキュン。
ここの所がかなり私は好きです。可愛いです。この作品と少し違いそのギャップがかなり違うので、可愛いです。私はこういう曲も好きですね~。普段はあまり好きではないのですが、この曲は好きです。カラオケでは結構難しいので、あまりカラオケで歌う事をお勧めしませんが、この曲はいい曲です。そして、このエンディングの画像も結構かわいいです。はじめは意味が分からなかったですが、このエンディングは成れて行くとこのエンディングに選ばれた画像の意味が分かっていきます。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 26
ネタバレ

赤緑 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

ダメだこいつ、やれやれまたか、の残念系「女」主人公

主人公のダメっぷりとお約束の展開がひたすら続く。それに対して、いろんな角度から様々な形でツッコミが入る。サディスティックなツッコミだけでなく、{netabare}良い子との落差、さりげなく無視、天然で仲間はずれ、作品そのものから虐げられる{/netabare}など。多少不憫なところもあるが、それを上回るダメ人間っぷりに、同情の余地が無い。自業自得である。

こういう構図を味わう作品。分かりやすい笑いどころが無いので、この辺に面白さを感じられないと楽しめないかも知れない。


マイナーな月刊漫画誌連載の漫画が原作。
この漫画誌は、他に『のんのんびより』なども連載されているが、ライトノベルの漫画化作品が大半らしい。
略称は「まりほり」。アニメは2期がある。


お嬢様学校に編入することになった主人公、宮前かなこが、超絶美少女と出会うところから物語が始まる。だが実は、{netabare}主人公は超絶変態百合女で、美少女はドS女装野郎{/netabare}だった。
百合の園といった風情だが、百合好きが求める百合展開はあまり無い。
お嬢様学校の雰囲気は楽しめる。

理不尽ギャグであるが、最も理不尽なのは、主人公がこの女学院にいることである。


キャラ。
これといって好きなキャラがいないのに観続けている稀な作品。
茉莉花の罵りはキレがあって良い。
主人公以外にも変人が何人かいる。それ以外はお嬢様。
私のかなこに対する感情から察するに、どうやら私は鞠也視点で物語を眺めているようだ。


物語以外について。

アニメはシャフト+新房監督。
当時、意識せずに観てたけど、言われてみればいかにもな作り。

OPED。
OPアニメは、曲も相まって、ハイテンションな出来。当時は話題になったらしい。
これも今更だけど、EDアニメはイヌカレーだね。

ラストのおまけは何が面白いんだ?


どうでもいいネタバレ。

{netabare}
初対面で、茉莉花「メス豚」→合ってる。


かなこって、思春期の男子から性的興味の対象として見られてたらしき描写があるが、そういうのには中身は関係ないものか? 少なくとももうちょっと性格が(猫かぶっていて)マイルドに見えたから? それともその後で性格が歪んだから?


夢オチを、キャラを貶めるために使う。それがまりほり。
{/netabare}


《総合評価》

アニメの出来は悪くないが、肝心の物語は分かりやすい面白さがあるとは言えない。
私は最後まで視聴できるので、つまらないとは思わないが、どこが面白いのかを聞かれると少し困る。
どちらかと言うと、キャラで観るタイプのアニメかな。


物語:
普通の面白さを感じにくい。
主人公のウザさに耐えられないとツライ。

作画:
良好。絵柄は好きでも嫌いでもない。

声優:
鞠也、茉莉花の毒舌はイイね。
かなこ役の人は滑舌悪い。
沢城さんがあの声じゃないので落ち着く。
小林さんは私にとってこの鞠也かルカ子のイメージが強い。
まつらいさん、そういえばここでも生徒会長だったっけ。

音楽:
OP曲は、歌詞と歌い方のせいでちょっと電波っぽいが、曲調はアニメっぽくないハイテンションなノリの良い曲。(サイコビリーというジャンルの曲調らしい。)
ED曲、選曲は良いけどあまり好きなカバーじゃないな。
劇伴はパロディー風の曲と「ちゃんかちゃんか」的な曲が印象的。

キャラ:
好きかどうかはともかく、キャラは立っている。
ただ、これといって好きなキャラがいない。私にとってその点で稀有なアニメ。
強いていえば、単純に好きなのは茉莉花。
後はかなこを観察するのがメインになっている。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

想像とは違う内容であったこと自体が先入観を持つなというメッセージに感じた

男性に触れられると蕁麻疹が出るほどの男性恐怖症で、
女性しか好きになれない女子高生・宮前かなこが主人公。
全寮制の女学院附属高校に編入する初日、1年下の祇堂鞠也(しどう まりや)
というその可憐な美少女と出逢うのだが、実は男であることを知ってしまう。
お互いの秘密を握ったまま、かなこと鞠也と、
彼に仕えるメイド・茉莉花(まつりか)は寮の同室で暮らす破目になり・・
波乱に満ちた学生生活が始まる。
あにこれの「あらすじ欄」に書いてある通り、物語はここからスタート。

百合とか女装男子、メイド、お嬢様の寮生活、かわいさの反面の腹黒さや
上品な言葉遣いとは裏腹な性格・・などの設定からは
演出と脚本次第で幾通りもの作品が仕上がりそうだが、
こちらはハイテンションコメディ。
しかも、百合といっても百合シーンがあるわけではなく
女装男子とはいえ、事情があってのことで
それが趣味というのではないらしい。

内容的には、よく耳にする女子校独特の陰湿ないじめや嫉妬、差別、
趣味や人格を全否定するようなギャグが満載。
なので観る人の受け取り方によっては、ものすごく不愉快だろうと思うし
笑いのツボが違う人には、何が面白いのかと置いてけぼりを食らうかもしれない。

物語としても、細切れで完結しながら続いていくタイプなので
最終回に向かって大きな盛り上がりが来るようなこともなく、
起承転結の区別はつきにくい。
でも、気楽に眺める程度に観る分にはいいテンポかも。

客観的に、中立的に観てみるとそういう感想になってしまうのだが
個人的にはとても笑えたし面白かった。
何が面白かったのかといえば、それは主人公・かなこの乙女な妄想や
どんな酷いことをされても、持ち前の切り替えの速さとポジティブ思考で
うまく切り抜け、雰囲気を暗く重くしないところ。
明るさ、というのとは違う気がするが、観ているとこちらも勇気をもらえる。
そして負けない彼女をつい、応援したくなってしまう。

また、かなこが「動」なら、茉莉花は「静」で
その温度差や、登場人物の誰もがどこか変なギャップを持っているので
そんな部分がけっこうツボだった。
あと寮長の、気の抜けた独特な話し方にも中毒性あり。
口調を真似してみたのだが、どうしてもできなかった。
つくづく、沢城みゆきさんのレパートリーの広さに感心してしまった。
ちなみに演劇部の男役女子・石馬 隆顕(いしま りゅうけん)の王子様口調なら得意^^
彼女の凛々しいのにどこかズレてるキャラも、なかなか面白かった!

全体通してみて、いろんな人物たちを思い返してみるに
「外見に騙されるな。先入観を持つな。」というメッセージも
根底にあるような気がした。

ただし・・鼻血を噴き過ぎるのはいささかゲンナリしたし、
かなこの早口なモノローグが圧倒的に多いせいもあり
何話も通しで観ているとさすがに飽きてくるので、
せいぜい1日4話ずつくらいまでにしておくのがオススメ。

なお、後半に登場した男性キャラがけっこう面白かったので、
2期も引き続き視聴してみようと思う。

ちなみにEDがあのYMOの「君に胸キュン」のカヴァーだったのが
なにげに懐かしかった(笑)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 28

90.2 3 シャフトでコメディなアニメランキング3位
偽物語(TVアニメ動画)

2012年冬アニメ
★★★★★ 4.1 (6965)
31486人が棚に入れました
大ヒットアニメ『化物語』の続編にあたる作品。主人公、阿良々木暦が溺愛する2人の妹“ファイヤーシスターズ”に振り回されるお話。ファイヤーシスターズの実戦担当、阿良々木火憐。暦の妹である彼女が対峙する、「化物」ならぬ「偽物」とは!? 「化物語」の後日談が今始まる―西尾維新ここにあり!これぞ現代の怪異!怪異!怪異!青春は、ほんものになるための戦いだ。

声優・キャラクター
神谷浩史、喜多村英梨、井口裕香、斎藤千和、加藤英美里、沢城みゆき、花澤香菜、堀江由衣、坂本真綾、三木眞一郎、白石涼子、早見沙織
ネタバレ

偽ニュー隊長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

本物になるための戦いはまだ終わらない会話劇(84点)

全11話。
小説原作。原作未読。

個人的満足点:84点
アニメ系統:オサレ会話劇

化物語の続編、偽物語。
今回の主は、阿良々木火憐(妹上)と阿良々木月火(妹下)なのだけれども
今回はどんなオサレ会話劇を魅せてくれるのかと期待値MAXで視聴。

そして、言い忘れていたのだけれども、化物語を未視聴なんていう
ちょっと、変わったお人がいようものなら
今すぐ回れ右をして、化物語を観てほしい。

さて偽物語のできは、化物語の会話劇のクオリティを落とさずに、
エロ5割増しにしましたって感じだろうか。
エロはなんだかエロイw妙にエロイ。

ストーリーは化物語以上に薄っぺらい。
ストーリーだけに凝縮したら全部で6話もあれば終わるんじゃないかと思う。
半分は会話劇で出来ていると思ってもらって問題ないと思う。

しかし、個人的にはそんなことはどうだっていいのである。
もともと会話劇に期待をしていたのであるから。
この無駄に長い会話劇が個人的には気に入っているのである。

少々不満といえば、つきひフェニックスにて、
まだまだ面白そうな会話劇があるらしいのだが
大幅にカットされているらしいことだろうか。
ストーリーにはほとんど関係ないらしいがw

そして、そんな会話劇が本物になるための戦いはまだまだ終わらない。
そう、こいつにはキャラコメが待っている。
BDの副音声。1巻にいたっては、2種類入ってくる。
こちらも期待度MAXで待ちたいところ。
このあたりはBD視聴後に再度加筆させていただく。
一応オンエアは終わったので観終わったとはさせていただく。

兎にも角にも、会話劇がお好きなら問題ない作品。
ストーリーがとか言ってしまうと拍子抜けするのでご注意をw


と、まあ色々書いてきたが
つまり、何が言いたいかというと

キャラコメがない物語シリーズなど
どうしようもなく偽物なのだと

-----------------------------------------------------


以下、毎話の危険な完走・・・・感想。
くれぐれも未視聴では読まないでいただきたい。
以下の文面はどうしようもなく偽物なのでw



----------------------------------------------------

{netabare}
【かれんビー其ノ壹 視聴。】
まずは、アバンからぶっ飛び展開w
待ってましたのひたぎさん。
化の雰囲気そのままに色気だけ増したんじゃね?
相変わらずのテンポよい会話の欧州・・・応酬。

そして、どきどきで迎えるOP曲。
おおお、ひたぎさんの曲じゃないですか!
ということは、2話くぎりぐらいで全員分あるのかもと
期待をふくらませてしまうのだけれども。

さて、いよいよ主役の1人、月火ちゃん登場。
しかし、妙にエロいw
けしからん厨ニ・・・否、中2。

羽川さんもちらりと出演。
撫子も登場でテンションがあがる。

そして、美味しそうな迷子発見w
まよい登場で「アリャリャギ」さん「動揺」、私の「口吻」もMAX。
噛みすぎまみたw
相変わらず、この2人のやり取りも面白い。
パンツを見せない勇気(`・ω・´)キリ

と、言っている間にスタッフロールが。
うん、いい最終回だった・・・・
ちょwClariSのEDどこいったw
そして、神原の出演はおあずけなのかw
否、もっと大事なことを忘れているだろ。
火憐の出番ねえしwwwwwwww

と、1話目からテンションMAXでお届けいたしましたm_m


来週への一言
「ナーデ・コーダ、(σ≧∀≦)σчоッ☆」


【かれんビー其ノ貳 視聴。】
アバンから火憐キター。
カッコイイ。
月火ちゃん、外見が中身を裏切っているwww
中身が外見を裏切っているんじゃないらしいw
そして、エロイ、妙にエロイ。
月火ちゃんはエロ要員なのか。

そして、火憐OPがキター。
やっと偽物語が始まった感じ。
OPも気合が入っていていいねえ。
そして、今更ながら、かれんビーのビーが蜂だと気づいた。

そして、アララギさんへ一言言っておきたいのだけれども
「火憐の造形は、ありていに言って可愛くない。むしろ格好いい。」
ではなく「可愛いくて、格好いい」であると。

話は1話の続きへと戻るのだけれども
撫子登場で多くの撫子ファンが歓喜する映像が目に浮かぶ。
しかし、この積極性はすさまじいものがあるなあ。
そして、エロイんすよ。
撫子ファンが歓喜する映像が目白押し。

やっと登場の神原。
ある意味、最凶のコンビ。
こいつらの会話のテンポはやはりやばい。
加速装置にサイボーグの返し。
そして、まっぱ。つまり、まっぱ。ようするにまっぱ。

そして、満を持して火憐ちゃん登場。
やっと本編に出てきたよ。
待ってたよ火憐ちゃん。
カッケエ。やたらカッケエ。
出番が少なくて少々残念ではあるのだけれども
これからどんどん活躍してくれることを期待しつつ

んじゃまあ、
アスタラビスター=Ξヾ(_△_*)ヾ(*´▽`)ヾ(_△_*)ヾ(*´▽`)

来週への一言
「泥棒は嘘つきのはじまり」


【かれんビー其ノ參 視聴。】
前話に引き続き神原。
真のラスボスwwwww
メタ発言キターーーーwwww

アララギさん、本命は八九寺なのかよwwww
さすがですアララギさん(・∀・)ニヤニヤ
ブレスレット、ブレスレット。

さて、OPが再びひたぎさんに!
しかもアニメは新に書き下ろし。
新房さんが対談で言っていたのだけれども
最近の視聴者は使いまわしにうるさいと。
個人的にはOPやEDぐらい使いまわしでもいいと思うのだが。
違うなら違うで嬉しいのだけれども。

しかしまあ、スイカに砂糖と千利休ネタがくるとはw

で、ようやく本編なのだけれども、やっと話が進んだ。
1話から続いていた回想がやっと終わった。
回想だということを忘れるぐらい、濃い内容ではあったがw

相変わらずのひたぎさん。
ひたぎ蕩れ。
ひたぎさんの「かっこいい」に萌えたw
アララギさんちょっとカッコイイし。
ケンシロウばりのバーンwww
安定のクオリティだった。

そして、すごいのは今回の声優4人だけw
1話6人、2話5人どんどん減ってるw
まあ、ほとんど2人で喋っていたのだけれどもw
1話からアララギさんだけでどれだけ喋っているのかw
アララギさん(神谷さん)おつかれっすw

しかし、ちょっと止め絵が多かった気がしないでもない。
これが危険の前兆ではないことを祈りたい。

そして、かれんビーなのにここまで火憐の出番がほとんどない。
火憐の出番を熱望する(`・ω・´)キリ

来週への一言
「ツンデレの最上級はデリカテッセン」


【かれんビー其ノ肆 視聴。】
冒頭から羽川キター。
ショートもなかなか(・∀・)ニヤニヤ
ベットでの魅せ方がエロイ。
偽って全体的にエロイよね。
艶かしいというか。

そして、今週こそ火憐無双かと期待していたのだけれども忍無双だった件
もう、兎に角、忍。
目もくらむような、金髪で肌が透けるように白い、
やけに古風で偉そうな喋り方をする8歳ぐらいのペタンコな女の子無双。
マーヤの声も個人的にはピタリとはまった感がある。

さらには、無駄にお風呂。何故かお風呂。つまりお風呂。
まったく、幼女は最高だぜ・・・・あれ?何か違うw
忍との掛け合いも面白れええとか思ってたら終わったw
話も少しだけ進んだが相変わらずの進行速度w
火憐の出番マダー?

来週への一言
「頑張れ紙の辞書」


【かれんビー其ノ伍 視聴】
アララギさん、冒頭からポロリフラグ立ちまくりw
いつポロリするのかwktkが止まらなかったw
そして、やってくれました、羽川さんの目の前でw

久しぶりに待ってましたの火憐OP。
やっぱりカッコイイ。
貝木 泥舟とのやり取りもなかなか格好いい。
セリフの感じで「さやか」を思い出したの「ナイショの話」

羽川さんにひとつ言わせてもらうなら、
俺にもそのチケットくださいm_m

「何でもは知らないわ、知ってることだけ」
いただきましたwww
やはりアララギさんの前だとちゃんと言ってくれるんですね(・∀・)ニヤニヤ

そしてそして、偽チチwww
偽ニュー隊長としてはふれずにはいられない。
お前のチチは偽物だ(`・ω・´)キリ
本物は羽川さんかもしれないが、俺は偽チチがいい(`・ω・´)キリ

「脱げ!」
何故そこまでなんだ。
ずばっと脱げ。

でもって、忍ちゃん何を躊躇しているのかと思いきや、そういうことかw
兄妹でそれはいかんでしょw
さてさて、来週どうなるのかな。

来週への一言
「阿良々木流拳法最終奥義『風邪』」


【かれんビー其ノ陸 視聴】
描写なしなのかあああああああああ
期待してたのにw
小説では描写あるのかな?

さて、お久しぶりに迷子登場。
毎度のセクハラに期待を膨らませていたら
ちょwwww
俺の知っているアララギさんも死んでしまったんですねw
是非セーブポイントからやり直してほしいw
しかし、あれはフリだったのかよw
もっとして欲しいとか、ここは俺が代わりに(・∀・)ニヤニヤ

そして、最後のフリは何なんだw
傾への伏線なのかな?
それとも関係ない?
すごく気になるんですけどw

続いて戦闘準備中のひたぎさんw
鉛筆すげえ。
鉛筆の動きがすごかった。
ひたぎさんとのやり取りは安定。
最後にきっちりデレる。
しかし、何故に羽川さんに頭が上がらないんだろうか?
化でそんな話あったかな?
それとも傷であるのか?
まあ、細かいことはいいやw

で、また幼女出現。
幼女もツンデレだったのかw
なかなかのツンデレw

ツンデレ好きの私にはたまらない回だった。
ところで火憐どこー?

来週への一言
「かれんビーが終わらなければ、つきひフェニックスは始まらない」


【かれんビー 其ノ漆 視聴】
冒頭からぶっとびすぎのバトル。
火憐ちゃんは普通の人間だからこんなバトルありえないのだが
なんというか迫力が伝わってきた。
まさかバトルシーンで吹くとは思わなかったのだけれどもw

そして、忍の儀式。
こ、これは!
幼女バージョンの今なら俺が代わりにその儀式を(`・ω・´)キリ

しかし、アララギさん、超カッコイイ。
俺がほれr・・・・・・・∑(゚o゚C====(__;バキッ

そして、火憐ちゃんの顔にwww
『男ナラ誰デモイイ。』
月火ちゃんまでwww
『ブラハ面倒ダラカラツケテマセン。』
なんという拘束術www
すばらしいセンスですアララギさん。

貝木との決着は意外にもあっさり。
もっとひと悶着あるのかと思っていたのだが。
それよりも、ひたぎさん今夜は私に優しくしなさいって・・・
アララギさんついに『男』になったのか?

さて、次週から「つきひフェニックス」なのではあるが
4週で終わる気がしないw
化みたいに続きはwebとかあるのかなあ?
聞いた話によると歯磨きのくだりを省けば4話に収まるかもとか。
歯磨きを省いたら暴動を起こしてやる(`・ω・´)キリ

来週への一言
「スマートフォンって名前のわりには、やつら太ったよな」


【つきひフェニックス其ノ壹 視聴。】
あーどっこい、あーよいしょ。

ん?失礼w

さて、いよいよ始まったつきひフェニックス。
まずは月火ちゃんの歌うOP曲「白金ディスコ」がプラチナかわゆい。
(この場合のプラチナはすごくってことねw)
「marshmallow justice」とは対照的なやや和風テイストの音楽に乗って、
感情がピーキーな妹のかわゆい踊りや色々な髪型が見れる。

で、本編なのだけれども、最初の字幕から突っ込ませてもらおうか(`・ω・´)キリ
アララギさん、妹達と仲が良くないとかそれはねえw
寧ろ、かなり仲がいい。
特に火憐ちゃんとの仲のよさは異常w

と、そんな仲のいい火憐ちゃんとの噂のからみがついに。
やってまいりました歯磨き。
とりあえず暴動は避けられたw
しかし、その発想は無かったw
なるほどエロイw
火憐ちゃんのうっとり顔とあえぎ声がエロイ。
歯磨きをここまでエロくするセンスに嫉妬すらおぼえるw

キタエリ談:実際にハブラシ加えてアフレコしたとかw
声優魂を見たw

そうは言っても、そこまですごくもなかった。
偽物語のこれまでの流れから言えば飛びぬけているほどでもない。
原作ファンから歯磨き歯磨きと言われていて、
かなりハードルが上がっていたのもあるかもしれないのだけれども。
それとも原作はもっとエロイのか?
このあたりは原作既読者の感想を待ちたいところ。

で、今回誰の話だったっけ?
ん~思い出せないなあ。
火憐大活躍で満足満足・・・・・

来週への一言
「世間に投じる一石、義理と人情の板ばさみ、熨斗紙をつけてください」


【つきひフェニックス 其ノ貮 視聴。】
なんとか千枚通しの刑から逃れた暦くん。
神原とのとんでも会話を繰り広げつつOPへ。

いやーこの曲大好きだわ。
プラチナ可愛い。
もはや中毒になりつつある。

で、暦くんは、ギャグパート終了の気配を感じたようではあるが、
まったく、ギャグパートの終わりが見えないと思っているのは私だけではないだろうw

ニッシッシッ。
しかし、なんだね。
無駄にエロイんだがw
とくに暦くんの手つきがいやらしい。

もしかして、前回のじゃんけんのフリはこれだったのか?
次回予告とか全然関係ないのかと思っていたが、実は伏線になってるのかな?
もう1回次回予告見直すかなあ。

しかし、火憐ちゃんの潔さがすごすぎる。
ショートの火憐ちゃんも可愛いよ(・∀・)ニヤニヤ

ん?ちょwwwwwww
キュゥべえ禁止wwwww

で、不思議な新キャラが登場。
どう話にからんでくるのかな?
怪異が見えるぽい感じだったけど。
しかし、まあ、暦くん、あなたどんだけ羽川さん好きなんだよw
今週も羽川さんにセリフいただきましたw
羽川さん、すべてを知り尽くしている、恐ろしい・・・

そして、暦くんの大本命、まよいちゃん登場。
暦くん生き生きしすぎだろw
wktkが止まらないwww
今度こそはセクハラ全開と期待していたのだけれども
忍うううううううううううう
ガッデム!

ところで、まよいとのやり取りのアドリブって原作通りなのかな?
それとも、本当のアドリブをネタにしてしまったのかな?
原作既読者の人教えて。

その後、新キャラ2登場。
最後のまよいのセリフがすてきだった。

そういえば、これ何の話だったっけ?
月火全然でてこないwww


来週への一言
「ゴールデンなのはチョコレートじゃないよな」


【つきひフェニックス 其ノ參 視聴。】
どれだけ深刻な話かと思いきや、ドーナツかよw
さすが忍w

さて、やっと月火ちゃん登場だよw
しかしまあ、なんてエロイやりとりなんだw
暦くんの暴走ぶりがひどいw
噂のおっぱいとはこれのことだったのかな?
意外とあっさりしてたなあ。
原作はもっとすごいのかな?

で、忍のテンションが素晴らしすぎる。
ドーナツでここまでテンション上がるとか可愛すぎる。

突然の貝木登場であっけに取られながらもストーリーがいよいよ核心に。
つきひフェニックスとは何かが少し分かった。
ストーリー的にはこれまでで次が一番気になる展開。

もう来週で終わりなんですかって感じ。

しかし、忍の活躍がいい感じ。
偽はやはり傷を見ていたほうが面白いのかもしれないと思う今日この頃。
やはく傷物語の映画を上映しやがれ!

来週への一言
「傷物語鋭意製作中」


【つきひフェニックス 其ノ肆 視聴。】
髪型がころころ変わるのはそういうことだったのか。
と、最初の字幕にて理解したのだけれども、
他のキャラの髪型がどう関係しているのかは、良く分からない。

で、今回はやはりストーリー重視になっているので
会話劇のパワーは抑えつつ、綺麗に閉めに来た。

暦おにいちゃんがかっこよかった。
兄妹の絆もなかなか。
最後はいい話だったなあと思わされてしまった。

まあ、これはこれでよかったのかな。

{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 93
ネタバレ

逢駆 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

~二律背反~

偽物は、本物と区別がつかないからこそ偽物なのだ
本物さながらであることだけが、偽物としての存在証明―――――


前作『化物語』の続編で主人公・阿良々木暦の大きい方の妹・火憐と、小さい方の妹・月火の物語が満を持して登場。前作に登場したキャラクターの人物像をより掘り下げていったり、お色気シーンがたっぷりあったりとファンサービスの意識が強い内容となっていました。
この作品を全力で楽しむためには『化物語』の視聴は必須ですよ!

本作は「雑談アニメ」と言っていいほど、物語の大半を雑談が占めています。
物語シリーズの醍醐味である独特のテンポで繰り広げられる会話劇や言葉遊びは今作も健在。期待を裏切らない面白さでした!
また基本的に会話パートのあいだは場面が固定されていて動きませんが
そういった中でキャラの瞳に文字が入れられていたり、建物自体が怪異であるかのような無機質で異形な背景が描かれていたり…
会話劇を映像として飽きさせないようにするため工夫された刺激ある演出はとても見応えがありました。

 栂の木二中のファイヤーシスターズ。
阿良々木火憐がファイヤーシスターズの実践担当で、阿良々木月火がファイヤーシスターズの参謀担当。正義の味方ごっこを日常的に繰り返している主人公の妹達。
この二人だけではないですが今作はお色気シーンがとても多くて印象深かったです。
女性キャラクターの撮り方がなんともいやらしくて上手でした。すらりとした曲線や滑らかな肌をとても愛おしそうに舐めるようにカメラは映します。しかし不思議なことに艶っぽさはあっても猥雑な感じにはなっていないところが見事でした。

かれんビー7話、つきひフェニックス4話の全11話。
そして全編に一貫してある「偽物」というテーマ。
単なる本物と、それに限りなく近づこうとする偽物とではどちらに価値があるか。
その問いに対する答えは観た人によって様々ですが、各々が納得いく答えを導くことができたらそれでいいのかなと。


それが、今回の件からわたしが得るべき教訓だ…



-以下各話サブタイトル前の字幕-
◆第壹話
{netabare} 阿良々木火憐と阿良々木月火、
つまりは僕の妹達に関する物語を知りたいと欲するような層は
そもそもこの世には存在しないものと思われるが、
しかし仮にまさかそんな特殊な需要があったとしても、
僕はあの二人のことについて決して積極的に話したいとは思わない。

 もしも彼女達が僕の妹でもなければきっと一生かかわることがなかったであろう、
仮にかかわることがあったとしても百パーセント無視したであろう人種だ。

 まあ、とは言え、そんな風に思うのは僕の劣等感、
羨み僻みが多分に関与していることははっきりと言っておかなければフェアではないだろう。
怠惰な高校生活の果てに落ちぶれてしまった僕なんかとは違って、
火憐と月火は出来がいい――

 しかし僕は声を大にして言いたい。
 彼女達は落ちこぼれではないが問題児であり、
彼女達は人格者であると同時に人格破綻であると。
 栂の木二中のファイヤーシスターズ。
 阿良々木火憐がファイヤーシスターズの実践担当で、
阿良々木月火がファイヤーシスターズの参謀担当。
そんな感じで、二人は、お助け隊というか世直し組というか、
なんかそんな正義の味方ごっこを、日常的に繰り返しているそうだ。
 しかし僕は身内として断言できる、連中のやっていることはそんないいものではなく、
ただありあまるエネルギーを発散させたいだけなのだと。

 阿良々木火憐と阿良々木月火。
彼女達、ファイヤーシスターズの行為は、やはり正義の味方ごっこでしかないのだと。
僕の自慢の妹達。
お前たちは、どうしようもなく偽物なのだと。{/netabare}
◆第貳話
{netabare} 上の妹。
 阿良々木火憐。

 小学生の頃から、髪型はおおむね、ポニーテイルで通している。
 実を言うと一度だけ、確か中学生に入学したばかりの頃だったか、
彼女は髪を染めたことがあるらしい――
なんかのアニメのキャラみたいな、とでも表現すべきなのだろうか、
とにかく目もくらむようなショッキングピンクの髪色に仕上げたらしいのだ。
どういうつもりだったかは未だに不明だが、まあ当然の帰結として、
母親に顔面をぶん殴られて(母の名誉のために言っておくが、
温厚な母が娘に手を上げたのは、それが今のところ最初で最後である)、
その日の夜には黒に戻された(しかも墨汁で)。
 しかし、そんな度を外した中学デビューを果たそうとした火憐が、
果たしてどのような性格をしているかは、これ以上語るまでもないだろう。

 造形は、ありていに言って可愛くない。
 むしろ格好いい。

なまじ火憐は格闘技に手を出しているので、すごく姿勢がいいのだった。
だから通常より、体感で五センチは高く見えてしまう。
そんな理由もあって、彼女は絶対にスカートを穿かない。
 『足が長く見えてしまうから』
といって、いつもだるんだるんのジャージを着て学校に行くのだった。
いや、そのジャージの着こなしがまた、やけに格好いいのである。{/netabare}
◆第参話
{netabare} 続いて下の妹。
 阿良々木月火。
 姉の火憐と違い、髪型は気分と時期によってころころ変える。
三ヶ月と同じ髪型でいない、こだわりがあるのだかないのだか逆に不明である。
ついこないだまではストレートのロングヘアだったが、今はシャギー入りのダッチ・ボブである。

 しかし、月火の場合、問題はそういった外面的なことよりむしろ内面的なところにある。
 姉とは対照的な大人しげなたれ目、やはり姉とは対照的な小柄な体躯、
それにゆっくりとした特徴的な口調はいかにも女子女子しているが、
しかしその内面は火憐以上に攻撃的で、しかも怒りっぽい。
火憐が暴力的なトラブルを起こした後、よくよく事情を聞いてみると、
そもそものことの発端は月火だったというケースは、一度や二度のことではない。

 パジャマを浴衣にするくらいの和服好きの彼女は「着物が着たい」というだけでの理由で
中学では茶道部に入って、そこで茶の精神を学んでいるはずなのだが、
しかし如何せんその性格ぶりには修正の傾向が見られない。
まあ、スイカに砂糖をかけたぐらいでマジギレするような短気で偏屈な坊さんが
幅を利かせていたような道では、むしろ彼女のヒステリーは強化されていくのかもしれなかった。{/netabare}
◆第肆話
{netabare} 阿良々木シスターズ――ファイヤーシスターズの二人を比べたとき、
どうしても実戦部隊の火憐のほうが目立ってしまう側面があることは否定できないのだが、
しかしそれで月火が妹としてまだマシな奴だという誤解が蔓延るのは、
僕としては避けたいところである。

 火憐と月火が小学生だった頃――そして僕も小学生だった頃。
確か、火憐が何らかのトラブルに巻き込まれたのだった――
あの頃はまだファイヤーシスターズなどと呼ばれる前で、別行動も多かった。

 何かがあって何かに追い詰められた火憐を救うため、
月火は迷わず校舎の屋上から飛び降りた。
 幸いなのか、それともしっかり計算通りなのか、
たまたま落下地点に駐車していたトラックの幌に落ちる形で(カンフー映画かよ)
月火は一命を取り留めたが(無論、何本か骨は折れたし、
彼女は名誉の負傷という名のただの傷跡を、その身体に多く残している)
とにかく、その飛び降りを機に、
それまでのインドア系おとなしさんという彼女に対する評価は雲散霧消した。
 部屋に遊びに来る友達が一人も減らなかったのは、はなはだ不思議ではあるが。

 とにかく、
 月火は過激であり、そしてその過激さを意識せず押さえ込む術心得ているということで、
裏を返せばそれはいつだって、ただのヒステリーではない、
意図的な暴走をすることができるということでもある。

 意図的な暴走。

 そんな危なっかしいものがあるか?
ヒステリーの問題ではない。
そのヒステリーの奥にある真の激しさこそが――月火の本質なのだ。{/netabare}
◆第伍話
{netabare}「きゃあああああああああ
ああああああああああああ
ああああああああああああ
ああああああああああああ
ああああああああああああ
ああああああああああああ
ああああああああああああ
ああああああああああああ
ああああああああああああ
ああああああああああああ
ああああああああああああ
ああああああああああああ
ああああああああああああ
ああああああああああああ
ああああああああああああ
ああああああああああ!」{/netabare}
◆第陸話
{netabare} さてどうする。
 どこに行けばいい。

 火憐自身が目的地を定めていない以上、こちらもあてずっぽう以外では行動のしようがない――
一番厄介な行方不明者だ。

 戦場ヶ原と違って、火憐は貝木と直接の連絡をとることはできないはずだ――
仮にできたとしても、貝木が素直に会ってくれるわけもない。

 自転車を羽川に貸していてよかった。
そうでなければ、火憐は確実に、僕の自転車を勝手に使用していたはずだ。
自転車と徒歩とでは、行動半径が全然違う――

 いや、バスに乗られていたら、それもアウトか。妹達は僕と違って、定期券を持っているのだった。

 考えろ、
 僕が火憐だったらどうする?

 身体は本調子じゃなくて、それでも自分にはやるべきことがあって、
周囲は止めるけれど、それでも止まれないとき――

 つーかわかんねーよ、あんな馬鹿の考えること!{/netabare}
◆第漆話
{netabare}「阿良々木。お前は将棋を知っているか?」
「あれは単純な遊戯だ。本来的には底が浅い」
「駒の数が決まっている。駒の動かし方も定められている。
盤面も画されている。何もかもが有限だ。
つまり可能性が最初から限りなく閉じているのだ――」

「これでは複雑になりようがなく、
よってゲームとしては低レベルだ。
だが、にもかかわらず、
一流の棋士は、誰も彼もが天才だ。
凡才であろうと極められるゲームを、
天才以外は極めていない。どうしてかわかるか」

「将棋は速度を競うゲームだからだ。
棋士同士の対局では必ず脇に時計が置いてあるだろう。
そういうことだ、制限時間のあるゲームだからこそ、
ルールが単純なほど盛り上がる。
如何に思考時間を短くするか――詰まるところ、
頭の良さとはスピードだ。
どんな名人の手順であろうと、
時間をかければ誰でも同じことができる……
だから大事なのは時間をかけないことなのだ」

「将棋だけではない、人生もまた有限だ。
如何に思考時間を短くするか――
換言すれば、如何に素早く考えるかが重要だ。
お前達より長く生きている者として、
ひとつだけ忠告してやろう」

「あまり考え過ぎるな。俺から見れば、
己の考えに没頭している奴は、
考えなしの奴と同じくらいに騙しやすい。
適度に思考し―適度に行動しろ。
それが――今回の件からお前達が得るべき教訓だ」{/netabare}
◆第捌話
{netabare} ここで念のため断っておくが、
僕と火憐は別に仲のいい兄妹というわけではない――
もう一人の妹であるところの末っ子・月火と火憐というならば、
それは年子ということもあってかなりレベルの高い仲良しではあるのだが、
残念ながら僕とその二人となると、あまり仲がいいとは言えない。

 むしろ仲が悪いと言ってもいいくらいだ。
険悪でさえある。

 火憐と月火は火憐と月火で、いちいち僕に反抗的だし、
僕は僕で、二人の幼稚な思想にほとほとうんざりしているのである。

 特にファイヤーシスターズを名乗っての正義の味方ごっこには、
とても付き合いきれたものではない――
 貝木泥舟との例の出来事も、
あの二人を更正させるにはひとつ足りなかったようだ。{/netabare}
◆第玖話
{netabare}僕は反応に戸惑う。
なんだろう。
ギャグパート終了の気配を感じる。
楽しい時間は終わりなのだろうか。
お遊びはここまでか。{/netabare}
◆第拾話
{netabare} ふうん、と月火は、よくわからないと言ったように頷いた。

 そうして首を傾げている様を見ると、本当に陽気な、
のんびりさんに見えるんだけどなあ。
たれ目だし、ゆるい表情してるし。
撫で肩だし、猫背だし。
なんかもうたれぱんだみたいだもんな、こいつ。

 しかし見た目に騙されてはならない。
今朝、僕と火憐を千枚通しで串刺しにしようとした事実からもわかるように、
阿良々木月火は決して暢気でも、のんびりさんでもない。
まったくたれていない。
たれないぱんだ、つまり熊だ。

 火憐のような格闘スキルを持ち合わせているわけではなく、
ファイヤーシスターズとしてはあくまでも参謀担当だけれど――
そのヒステリックでピーキーな攻撃性は、我が妹ながら怪物じみている。

 素直な気持ちを率直に言わせてもらえば、
火憐は猪突猛進型の馬鹿なのでまだ御しやすいが、
月火は紆余曲折型の馬鹿なので、僕としては手に負えないところがある。

 火憐が赤い炎なら、月火は青い炎だ。
迂闊に手を出せば火傷する。
 皮膚どころか、肉まで焼ける。{/netabare}
◆第拾壹話
{netabare} 阿良々木月火。
あいつは、髪が伸びるのが速過ぎる。
ウィッグを使っているわけでもないのに、
ヘアスタイルを数ヶ月単位でああもころころと変えられるのは、
考えてみればそのためじゃないか――
 ついこないだまでボブカットだったはずなのに、
今やそのワンレングス風の毛先は肩まであって、既に僕よりも長くなっている。
一ヶ月やそこらで、前髪が肩まで伸びるわけもないではないか。

 立ち返ってみれば、神原はエロいから髪が伸びるのが速い―なんて、
そんな冗談で済まされるようなレベルの話じゃないのだ。
は。
笑えもしない。
異常なスピードである。
再生能力。
無論、髪を切ったところで命に別状はないわけだから、
そこまで劇的な再生能力を備えているわけではなかろうが――
しかしこと新陳代謝という意味合いにおいて、きっと月火は、
爪が伸びるのも、相当に速いはずだ。

 あいつは。
代謝が――良過ぎるのだ。
 今日だって昼からシャワーを浴びていたし、
なるほど、確かに月火は、頻繁に爪を切っているような気がする――
これは言われてみればというような話で、本来そんなこと、
疑問を差し挟むべきことでもない、
些細なエピソードではあるけれど、
思い当たることが多過ぎる。
心当たりが――あり過ぎる。

 結局。
ただ、それは――家族であるがゆえに、
僕が目を逸らしていただけのことなのかもしれない。
違和感は、そうと気付かなければ違和感ではないのだ――どうしたところで、
偽物は、本物と区別がつかないからこそ――偽物なのだから。
本物さながらであることだけが。
偽物であることの存在証明。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 106
ネタバレ

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

あとはAC待ちっすな

完結しましたけど、まぁなんというかお話自体はつまらないっすよ。
もともとだから。どうしようもない。くだらなくて面白い雑談でできた原作なんで。
勘違いしてる人が多いが化のアニメ化記念いや、メディアミックス戦略で書いてる作品のはずです。
2年前にはアニメって準備なにかしらはじめるのが普通です。
下巻ではもう明らかにアニメのことばっかかいてるしな。
ファン向けの後日談をみたいなお話を、短期間で書いた内容のため化や傷ほど面白いわけがない。
化の話を2倍以上に伸ばしているだけです。
原作読者たちのなかでは物語シリーズでブービー争いに余裕で参加するお話かと。
しかし、重要な新キャラたちが登場するのと物語がまったく進まず、終始下らない会話がつづくのが個性。むしろよく雑談で2巻埋められるわ。




{netabare}
アニメ化に際しては特にこれといった意外な、おもしろみのある見せ場がなくおわったなぁ・・。貝木のデザインがどうも気に食わないがなんかだんだん変わってるからいいや・・。
最終回を期待していた原作ファンはガッカリかもしれん。
おれもちょっと・・え?・・ですわ・・
現在活躍中のラスボスさんと、傷のキスショット以外では、阿良々木君の最強の相棒で最大の隠し玉の18歳verの忍ちゃん、
あの姿は激レア。なのにビシっとかっこいい演出もなく、うごかなすぎて棒じゃんか。戦えといってるんじゃない、かっこよく描いてあげてほしかった・・・。
手抜きだといわれても仕方ない仕上がり。でもお風呂とか歯磨きとか肝心なとこだけは抑えてあると。
結局傷物語までの場繋ぎ作品と捕らえるのが妥当か。

1話以外八九寺成分が取られたからちょっと不機嫌です。
あと忍のゴージャスなジャ-ジみたいななにか、とスニーカー姿を一番期待してたのにあのドーナッツのパーカーとミニスカはなんだ。いや、なんじゃい!!自信がない、思いつかないから逃げましたね?

個人的問題はこの有り様を見てると続編で『ハートキャッチプリキュアファン』の阿良々木がなかったことにされそうで恐ろしい。
劇伴は好きです。サントラちょっとほしい。BD買えってか・・。偽は借りるだけでいいなぁ・・。

借りてきたのでAC 

2巻がすごいwヴァルハラコンビさすが・・両名廃スペック声優さんなのでしゃべりっぱなし、ボケっぱなし。前作と同じく全然関係ない話だけで終わるwあまりのマシンガントークすぎて編集点らしき一瞬の間をみつけると安心する。どこまでがガチ収録なのかわからないけど。
ワンブレスで喋る量とペースがぱない。

AC聞くたびに先生は天才だと思う、で、これがアニメ版の本当の面白さだと思うwその場で推敲、改訂しながら収録すると聞いたが、あの一般人には無理なしゃべり、タイムとかどやって測ってるんだろうか。タイムシートたいへんなんだろうな・・

で忍ちゃんが無修正になってもう何も怖くない状態なんですけど、、突起物があるカットが・・。高齢者だからいいのか。




以下リアルタイムな覚書
__________________________________________________________

どこがおもしろいのかわからないのになぜか見入ってしまうあなたに・・

忍ちゃん回が非常に印象的なので、昔習った記憶の掘り起こしもかねて、演出についてほんのちょっとまじめに書いてみようと思います。アホなこと書いてばっかでもいいんだけど。
映像業界の人や、ディープなアニメファンからしたら基礎中の基礎なのでそういった方はまぁ笑って流してください。むしろ指摘があればお願いします。

忍ちゃん回の個人的勝手なポイントは、
・尺、やリズムの都合上、忍、暦、互いの立場の説明をかなり省いている。
・本来傷物語が先に発刊されてるため、原作どおりに展開出来ない。
・しかし偽どころか、物語シリーズすべてを通して、相当重要な回。てか偽では地味に一番重要。
・大事なシーンは舞台を観ているような真横からのカメラワークでほぼ構成されている。

映像作品すべてにおいて、基本、画面右側(上手、かみて)は強い、主役、正義、ポジティブ、安定感などを、左側(下手、しもて)は弱い者、ネガティブ、安心できない位置、しかし逆手にとって心を許せるものがいるべき位置、などを表します。

作中ではかならず暦君が右にいます。原則に照らしあわすと主様というとおり、暦が上の立場にあることを表してることになります。相手は伝説の怪異なのに。
あとは忍がロリっこでかわいい人物だから左に来るということもあてはまります。

シャンプーのシーンでもそうです。あの行為、原作では忍に服従を示す証というちゃんと意味があるのですがあえて省いています。話の意味分からなくなるからでしょう。
普通なら斜め後ろから、前からが常識なシーン(実際につかっていますが)でも真横からの視点を非常に強調しています。エロ優先ならシャワー自体が右にきてもいいんです。
そもそも建築設計的に、あの位置にシャワーがあるのは不自然です。
でもここではそっちがメインではないのでちゃんとお約束にしたがって左。
暦君があくまでも主様のようです。

先に述べた原則は、どんな映像でも当てはまり、昔から我々のDNAに刻まれているからだと持論する学者さんもいるとか。
そこまで大げさでなくても映画やアニメを何本も見てきていると勝手に学習しているんです。一見シンプルに見え、会話がよくわからない謎の二人のラヴラヴ入浴シーンでもなんか理解できるのはそのため。
蛇足ですが、実写の場合はカメラ位置やセットの都合などなど、お約束をはずさまければいけない場合があります。
朝ドラとか典型じゃないでしょうか。普通にムリなんです。
アニメでもシーンの繋がりで外したりもしますし、背景の使いまわさないかんのかな?ってのも見受けられます。
そこまで気にしない監督、演出家さんもいらっしゃるそうです。


次はお家芸の紙芝居について。
こちらはもちろん制約ある制作費の中で最高のものを作ろうと生まれた手法であると考えるのが妥当でしょう。
サブリミナル的なテロップも含め、エヴァのパクリだといわれればそれまでです・・・。

人間がトメ絵で我慢できるのは3秒くらいが限界といわれます。それどころか被写体に少しか動きがない1カットでもあまり長い時間は耐えられません。
映像における3秒ルールです。
実際に他の映像作品をみればわかると思います。
カメラが動いたり、カットが変わったりと、かならずなにかしらの映像の動きがあります。

シャフト作品ではその不快感をうまいこと逆に利用して、なにか重要な説明をするシーンであることの暗示、背景にとんでもないことが書き込んである、次にすごいシーンが来るかもしれないという期待感を煽ってきます。これが止めが多くても飽きない理由になります。嫌いな人はどうしても嫌いな理由でもあります。
エロシーンだからなめ回してってのもあるけどね・・・。
この手法はもう、絶望、まどか、化といったシャフトブランドを作ったからこそできる芸当かと思います。何本かみてると覚えてしまっていて反応してしまうんです。

この例ではけだるい雰囲気から一転、忍ちゃんが左から突然急激な速度で動き出します。見てる側はこういうのを期待してまってるわけですから・・もうパブロフの犬状態・・・。
また左から突撃してくるというのは成長、変身を表すといわれます。弱者→強者へ変わる。ということです。ここで暦の右にくれば寝首を掻いたことになるのですが、忍ちゃんはいい人なのでそんなことしません。ただのフェイントで、急停止してかわいく手錠を食べちゃうわけです。
しかし、このシーンだけで見事に忍というキャラがどんなやつなのか、言葉を使わないでシンプルに表現してます。静から動で一瞬の恐怖を視聴者に与え、かわいく鉄を食う・・。不気味です。
暦くんが原作のように忍の凄惨さw?を語らないで済みますし、印象に残ります。これで傷物語を語らないでもなんとなく忍の人物像、二人の関係が分かることにもなります。

これらを踏まえての応用編。
シャフト作品は止める代わりにこの映像の基本をかたくなに強調してきます。

たとえば、まどマギのマミさんのシーン。もうなにも怖くないポーズでは上空左向きのライオンキングな王者のポジショニング、シャルロッテに0距離でぶち込むときはまだ右に位置します。ですがなぜか不自然にティロフィナーレで左に移動します・・・。これがなにを意味するかはお察しの通り。。。。
これには大前提として右からのティロフィナーレを事前に視聴者に見せておく必要があります。
この一連の流れが本能的に視聴者に刷り込まれ、あの作品独特の不安感が発生します。すこしでも不自然なカットがあるといちいちなにかのフラグに見えるんです。
よく言われる『3話がすごい』のは厳密には不正確で、3話までの流れがすごいんです。

偽物語では第一話。いつの間にか八九寺が主役のポジショニングをぶんどります。以後物語が終わるまで右が基本。それだけでなく、隣ではなく前を歩くしあげくEDも特別仕様w。八九寺が主役の話、という解釈でもいいと思うのですが、この場合はこの八九寺との会話が非常に重要なファクターになってるよってことの主張であると感じます。それが分かるまでは1ヶ月から2ヶ月のブランクがありますし、そもそも物語シリーズのお約束を知らない人は雑談にしか見えません。そう考えると製作側はなんとか八九寺とのシーンを視聴者の頭の中に留めておいてほしいわけです。

以上ダラダラとしたつたない文章で申し訳ありませんが、こんな感じで作品を観ていただけると多少は楽しめるのかなと・・。
傷物語は劇場作品としてはちょっと膨大な分量なのであまりないと思いますが、基本はおなじようなことをしてくれるかと思います。


___________________________

シャフトの手腕が期待される作品。
国民を真のヘンタイとして目覚めさせるか否か!時期的に後日談、ファンディスクみたいな作品なので内容はない。エロしかないから注意。
原作を意識するならロリかっけー真宵ちゃんフリークの私にはバイブルになりかねない。
千枚通しもってwktk待機してます。

思い出したけど歌って踊るエンディングの公約はどうなんだろ。いまさら感があるとかいいつつ、やってくれないのか?
貝木さんのビジュアルが・・・・原作の描写と1ミクロンもあってねえww。


第一話視聴
はじまりました。ちっちゃい妹がひたすらエロかったです。
案の定、真宵ファンのロリかっけーお友達にはたまらない第一話。
安定の紙芝居っぷりと、声優の限界に挑む展開の速さ。
間のとり方はやっぱりすごい。
王者の誇りか、えらい強気でパロディ、メタ発言は原作通り。
キャッツアイのマネキンのとこオチが見えたがうまいな。
イヌカレーさん参加?なんか音楽からなにからちゃんと化のままだけど、まどマギっぽくなってます。
作画が少し変わって真宵ちゃんがくっそかわいい。
最初は穿いてたのに最後のカットあきらかに穿いてない。
一周回ってパンツを描かない勇気か!!
いきなり最終回みたいな終わり方だった。

2話視聴
とりあえず前回小さいの、今回大きいのを紹介って構成なのかな。
そんなことよりエロいね・・・駿河のほうがいいな。あのムキってるのが。髪は長くてもどちらでもいい。あのユニ上だけのエロさがやばい。
で、撫子さんおつかれさまっしたww次はACですね。BDでのDJ撫子と踊るEDに改変を期待して寝る・・。

3話
貝木さんが最初の絵とちょっと違う。さすがにあれはねーなw。声もかっこいいぜ。
ヒロインのクセに大きいほうが出てこないというのはあいからず。
OPがガハラさんの時点で妹出ないよフラグなんすけど。
やっと話が始まったわけですが・・・
のぶえもーん!マダー?

4話
忍ちゃんキマシタワー!!幼女の裸はどうでもいいが、暦キュンの股間をなぜ必要に写し続けるのか?
原作どおりなのはいいけど、まーやなのもいいけど。

5話
前回の股間はこれのためかw忘れてた。
で、カラダ拭くシーンがかなりカット、小さい妹が占拠して寝てしまったのでたしか兄の部屋にいく。あれでは連込んだみたいだ。あと裸にしなかったっけ?・・・実妹を裸にする勇気!!がさすがにないのか・・。まぁ読んだのがだいぶ昔なので忘れた。

かれんビー 終了。
前半は冷汗的な意味で笑えたが、「あべし」な挿入w、イメージ映像、劇中劇ならもっとやってほしかったわ。瞬間移動→スレッジハンマー、手を使わないならいっぱつ蹴りやってくれるとおもったに。・・叩きつけただけだと・・・。あの蹴り上げでフラグだろ・・
本音を言えば劇場ビバップみたいなのがよかったが・・そんな金も時間もねえな・・。原作にこだわるのもわかるが・せめてやるならジャッキー映画のパロにしてほしかったなぁ・・。
フランケンシュタイナーも原作準拠だっけね。

つきひフェニックス開幕
にわか和服マニアなのでくるかなぁておもったけどやっぱりきた音頭系w曲自体はいたって普通なので聴きやすい。四七抜き?と思しき和風な音と開幕の合いの手が気が抜ける・・。はぁドッコイじゃねえよ・・。まさか四七無い→死なない?w三がなくて四音があるきがするから考え過ぎか・・。それでもシ(七)がない、死なないになるな・・・。撫子と同じか。よくまぁ。。考えるわ。
待望の歯磨き回、この作品はこれだけのために存在する。
ひたすらエロかった。10分あえぐとか・・声優さん乙です・・。これでもう思い残すことはありません。あとはACでガハラさんが来るのを楽しみにしています。
下手にひねりもせず、ド直球エロだったけど背景のTVで『全力坂』が流れていたのが爆笑w

ねーさんとキメ顔の娘登場
落ちがうまかった。あそこで止めるとは。
後2話だとバトルは短めか・・。


ミスド回
畳み掛けてくるのは既読者はみんなわかってたことだろう・・。貝木との雑談楽しいのに。。カットされた。肝心のロールスの話もないままか・・。
テンポを考えるとシカタナイネ。それにしても妹のおっぱいを故意にさわる、踏みつける作品はなかなかねえな・・。

11回
19歳の忍ちゃん。原作のときはワクワクしたが、実際みるとそうでもないな・・あとかっこいいジャージ姿じゃなかったっけ。 まぁ幼女のほうがいいな。
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 64

82.6 4 シャフトでコメディなアニメランキング4位
荒川アンダーザブリッジ(TVアニメ動画)

2010年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (2483)
13608人が棚に入れました
主人公・市ノ宮行は世界のトップ企業社長の御曹司。幼い頃から父に「他人に借りを作るな」と教えられ、その教え通りに借りを作らずに生きてきた。
しかし、ひょんなことから溺れかけた際、荒川河川敷に住むニノに命を救われる。「命の恩人」という余りに重すぎる借り。その恩返しとしてニノが行に要求したのは「私に恋をさせてくれないか?」という事だった。こうして行はニノの恋人となり、自身も橋の下で生活することになる。
荒川の橋下では常識から外れた人々がいっぱい住んでいた。行は「リクルート」という名前を与えられ、橋下の住人の一人として暮らす事に…。

声優・キャラクター
坂本真綾、神谷浩史、藤原啓治、杉田智和、子安武人、沢城みゆき、斎藤千和、大塚芳忠、小見川千明、三瓶由布子、新谷良子、小山力也、チョー、田中理恵、中村悠一、立木文彦、後藤邑子、小林ゆう
ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

河川敷に広がる異世界での常識にとらわれない恋物語

本作は、荒川の橋の下、一般常識の通用しない河川敷で、高スペック(高学歴、高収入、イケメン(?))の主人公(市ノ宮行)が、そのスペックの高さに全く興味を示さないヒロイン(ニノ)から、「私に恋をさせてくれないか?」と頼まれ、それに応えていくというお話。

登場人物は、(自称)金星人(ヒロインのニノ)、(自称)カッパ、星(?)、元傭兵の女装シスター、白線の上しか歩けないおじさんといった個性があふれすぎた面々(他にもまだまだ出てくるよ!)。
2010年の作品であるが、様々な属性やら人種が混在していてポリコレ的に問題はなく、むしろこんだけぶっ飛んだ設定で昨今のポリコレ作品と違って設定が破綻していない。したがって、本作は、時代を先取りした作品といっても過言ではないだろう(世界よ刮目して見よ。これが真のポリコレ作品だ!(笑))。


荒川の河川敷、そこは、上記の一風変わった住人とも相まって、我々の一般常識が通用しない異世界である。
異世界に来たならば、それまで使っていた名前は通用しないのだから、その世界に相応しい名前に変えなければならない。そこで、スーツを着ていた行は、「リクルート」(略して「リク」)と名付けられる。本作は、こんな感じで、いきなり我々に問答を仕掛けてくる。

それは、我々が常識的に思っているように、主人公が「市ノ宮行」という名前で周囲から呼ばれているから自己の存在を証明(アイデンティティ)できるというわけではないことを意味している。
つまり、名前は他人と区別する程度の意味しかないのだから、呼び方などどうでもよく、じゃあ、「お前をお前たらしめるもの(本質)は何なのだ?」と問いかけてくるのだ(少なくとも既存の価値観が通用しない河川敷ではリクが高スペックであること自体には意味がない。リクは、その高スペックを活かして河川敷での自分の役割を考えたり、住人から自分の性格について指摘されたり、父親との関係を回想したりと自分と向き合うことになる。)。

本作は、基本的に全編ギャグテイストで進んでいくものの、こんな感じで、ふと我々に「常識を疑え」、そして、「本質は何か?」という問答を仕掛けてくる(原作はブッダとイエスが出てくる『聖☆おにいさん』の作者である。)。

我々が「哲学」と聞けば小難しいものと考えがちであるが、その根本的な考えは「世界や人生においてもっとも大事な法則は何だろうか?」を追求することにある。

一般常識にまみれ、その常識を疑うことをしない世界にいると、例えば、「恋人と付き合う」ということが、いつの間にか高スペックの彼氏・彼女と付き合ってる俺・私って、すごいでしょう?に変化していたりする。
しかし、恋愛において「もっとも大事なこと」は、お互いに一緒にいたいと思う気持ちだったりするはずなのだ。そんなこと改めていわれるまでもないと思うかもしれないが、日本の離婚率(年間離婚数/婚姻数)は30%を越えているのである(ずっと一緒にいたいと思った人たちの3組に1組が離婚しているとは思えない)。

したがって、本作は、今さら恋愛について考えることもないだろうと思っている、そこのあなたに特にオススメの作品となっている(昨今多くなっている熟年離婚も避けられるかも?)。

なお、作風は、良くも悪くも『物語』シリーズや『夏のあらし』を作ったいかにもシャフトっぽいつくりである。


【以下、ネタバレを含む感想】
{netabare}私が一番心に残ったのは、リクがニノをデートに誘ったシーン。
リクは、ニノにいわゆるスーパーカーで出迎え、白いバラの花束、おしゃれな格好、豪華なディナー、地位の高い人との会食といった常識的には理想的なデートを提案する。

しかし、ニノが興味をもったのは、自分が荒川に流した笹舟が無事河口までたどり着いて、海に出られたかだった。そして、二人はその笹舟を探すというデート(?)を始める。

いわゆる「あなたの好きな場所に連れて行って」というやつである。
ある意味、その人の人間性が一番あらわれるので、お互いを知るために一番手っ取り早いデートの場所といえる。
しかし、素の自分をさらけ出す行為であり、素の自分をさらけ出すと嫌われてしまうのではないか、嫌われないために取り繕ったほうがいいのではないか、と考えてしまうのが常識人である。
もっとも、その人と長く付き合う関係であればあるほど、自分を偽ることがストレスになるから、素の自分をさらけだした方がいいはずなのだ。

その後、ニノは「私は今も昔も金星人だ…それじゃだめか…?」と寂しそうな顔をする。そこでゴミに引っかかった草舟を発見した二人。ニノは海には行けなかったと再び寂しそうな顔をするが、リクが引っかかった草舟をもう一度川に流し、「今も昔もこれからも地球人の俺とでよかったら一緒に」とニノと河川敷に帰ろうと言ったことでニノは嬉しそうな表情を見せる。

こういう素敵な時間を共有できる関係ならば、その共有した内容がどうであれ、二人には幸せな未来しか想像できない。しかし、常識人は、理想的なデートをしなければ、これから幸せになれないと思っているのだ。 {/netabare}


【声優】
同じシャフト作品である『物語』シリーズで戦場ヶ原ひたぎ役をしている斎藤千和さんの「世紀末覇王」の演技、沢城みゆきさんに罵られたいという願望をお持ちの方、中村悠一さんの普段の役ではいいそうもない(寒い)ジョークを聞きたい方は、必見の作品となっております。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2
ネタバレ

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

どれだけ一般人が橋の下の住人を馬鹿にしようがあそこに住んでいる住人は最高の場所でしょう。私も一度はいって観たいです。

ストーリー

ある世界のトップ企業社長の御曹司が橋の上でズボンをガキどもに柱の上(7メートルくらいある柱の上ですから簡単には取れない。)にくっつけ(?)られてしまい困っている所に釣りをしていた女の人に「助けようか?」っとたずねられました。けれど幼い頃から父に「他人に借りを作るべからず」と教えられ助けを断りました。そしてズボンを取ろうとし、柱をよじ登っていたらいきなり柱が崩れて川に転落してしまいました。川に落ちたら柱が邪魔で泳げなくなってしまい、死にそうな所をあの女の人が助けてくれました。「命の恩人」という余りに重すぎる借り、その恩返しとして主人公が行に要求したのは「私に恋をさせてくれないか?」という事だった。こうして行は女に人(ニノ)の恋人となり、自身も橋の下で生活することになってしまいました。

私の好きなキャラクターの説明

市ノ宮 行(いちのみや こう) / リクルート / リク

ニノに助けられた男。モットーが「他人に借りを作るべからず」で仮をなるべく作らないように生きていてかなりめんどくさい人生を送っている。他人に作った借りを返さないとストレスで喘息を引き起こしてしまう体質を持っている。そして自分の事をいつもエリートだと語っている。学生時代から相当モテていたが、他人とは最低限の関わりしか持ってこなかったために恋愛に関しては中学生以下。しかも少女漫画を資料にしており、その感覚はどこかズレている。村長がつけた名前がリクルートとなずけた。橋の下の住人は皆リクっと読んでいる。
突っ込みがうまいの良い所です。私の好みの突っ込みです。

ニノ

電波の入った美女です。(自称)金星人です。ジャージに2-3って書いてあるのでニノって村長が名前をつけてくれました。リクの恋人です。そしてこの作品での唯一の性格上の

村長(河童)

荒川河川敷に住むホームレス達を仕切っている自称620歳の河童。176cm。85kg(甲羅含む)。村長に名前をもらわなければ橋の下の住人と認められないのです。河童の着ぐるみを着ていていますが、本人は本物だと言っている。(首元は人間なのに・・・)



常に星型のかぶり物をかぶっているおかしい橋の下の住人。橋の下の音楽担当のミュージシャンをしています。ギターはうまいですが、歌う曲とはまったくあっていません。4年前まではサードアルバムがオリコンで1位を取るほどの売れっ子ミュージシャンだったが、あくまで作詞・作曲をするプロデューサーの手腕によるものであり、不満を募らせていた。自身が作ったものの使わせてもらえなかった歌やストレスをぶつけただけの即興の歌をニノの家の前で歌っていたことがきっかけで彼女と出会い、自分の歌に素直に称賛を貰った事で惚れたという。しかし、出演した『いいとも』でジョン・レノンに電話を貰った、自分の回ではエルヴィス・プレスリーに電話した等と言っているため、どこまで本当かはわかっていません。
ちなみに私の一番好きなキャラクターです。{netabare} 一番好きなシーンはニノとリクがキスをしてしまい、かなり落ち込んでいる次の日(?)ステラがヒトデっとして拾ってきたシーンで「俺はヒトデです。」に爆笑しました。そしてそのあとの「俺はじゃがいもです。」のシーンではお腹が痛くて泣きました。 {/netabare}


その他のキャラクターは多すぎるので本編を見てください。私のおすすめです。

私の感想

ボケがかなりっと言いっても良いほど多く突っ込み切れない作品でした。オープニング、エンディングともに最高級で私の中で上位くらすです。キャラクターの影の濃さがかなりやばいです。私のおすすめの作品です。

オープニング

「ヴィーナスとジーザス」
最高のオープニングでした。ネタバレ要素がまったくなく、最高級のオープニングです。そして曲じたいかわいらしく、最高です。メインキャラ二人の物語(?)を元にしたオープニングビデオです。かなり萌えます。

「タイトルなんて自分で考えなさいな」
よく分からない曲です。分かったら是非私に教えてください。

エンディング

「逆様ブリッジ」
オープニングとは違い全てのキャラクターが出ていて最高のエンディングです。全てのキャラの魅力が出ているのにネタバレがないのが良いところです。

代入曲(?)

「負け犬のとう吠え」
「ひも」だけしかない曲ですが一度でよいからフルバージョンを聴いて見たいです。(CDでないかな~)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 26

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

鬼才による怪作

<2019/12/31 初投稿>
今年最後のレビューはこれです。

中村光の漫画原作は全て読みました。
アニメも本放送時に全て視聴。

東京都の荒川河川敷に住まう謎の人々のコミュニティが舞台。

といってもホームレスではなく、
なんだろう?
集落?
それぞれの家はやっつけで作られた感もあり、ホームレス感がゼロってわけでもないんだけど・・・

うまく説明できないです 笑

そんな荒川河川敷の住人たちは

村長(CV藤原啓治)
河童(の全身着ぐるみを着てる)
でも着ぐるみであることは決して認めない。
しれっとボケ続ける。
荒川住人からの人望はとてつもなく厚い。

ニノさん(CV坂本真綾)
金髪碧眼のヒロイン。
実写版では桐谷美玲が演じてましたがそれが原作イメージにぴったりな超絶美人。
荒川住人のアイドル的存在。
川で生け捕った魚を鱗も取らずにそのまま丸呑みする。
いつも着ているジャージの胸には「2-3(2年3組の意)」の名札が。
自称、金星人
ボケ担当。

星(CV杉田智和)
星形の被り物した、キャンピングカーに住まう青年。
お調子者。
趣味はギターと歌。
主人公のライバル。
ボケが多いがツッコミもできる。

シスター(CV子安武人)
修道女の格好をしたムッキムキでバッキバッキな強面の元軍人。
ゲイではない。
女装癖なのかは謎なところ。
城田優が演じる実写版ではこれまた原作にピッタリすぎて笑えます。
体を張ったボケ担当

ステラ(CV齊藤千和)
シスターに育てられた孤児。
一見普通の少女だがその中身は・・・
やはり肉体系ボケ担当
ときどき変身する。

マリア(CV沢城みゆき)
河川敷で牧羊してるきれいなお姉さん。
超絶ドS
シスターとは旧知の間柄で口撃でシスターを出血まで追い込む。
ドSだけどボケ担当

シロさん(CV大塚芳忠)
白線引き(運動場に白線を引くあれ)で白線を引きながら、白線の上をひたすら歩き続けるナイスミドル。
「白線から外れてしまうと家に残した妻が白色コーニッシュになってしまう」というマイルールに則って生きている。
当然ボケ担当。

鉄雄(CV三瓶由布子)と鉄郎(CV新谷良子)
自称超能力兄弟。
常に鉄仮面を被ってる。
存在がボケ。

P子(CV小見川千明)
野菜を育ててるが、自身の存在がほぼ野菜。
登場人物の中では比較的真っ当。
なのでツッコむこともあるけど、基本行動でボケてくる。

ラストサムライ(CVユーキャン)
ジーンズにTシャツにちょんまげ。
語尾が「ござる」なところは侍らしいけど地味キャラ。
Tシャツのロゴは概ね「まげない」
真っ当なフリしてボケる。

とここまでで勘のいい方はお気づきかもしれませんが、本作はとにかく「変」。
登場人物たちは皆常軌を逸してる。

常識の感覚がひび割れたような世界で、ひたすらボケまくる。
そんな作品です。

主人公のリク(CV神谷浩史)は唯一の真性ツッコミ担当。
周囲がボケっぱなしなもんだから、一人で片っ端からツッコんでいきます。
神谷浩史が阿良々木暦で習得したツッコミスキルが遺憾なく発揮されてますね。
まさに声を当てるならこの人しかいないという感じ。
そりゃ原作者も惚れて結婚するわけですよ 笑。

原作者の中村光さんと言えば高校でデビューを飾った天才肌の漫画家さん。
親御さんも芸術家だそうで、ああなるほどという気も。
「聖☆お兄さん」とかアナーキーな漫画でも有名です。

この中村光さん、本作第1、2巻の著者近影見るとすごい美人なんですよね。
「え!こんなきれいな人がこんないかれた漫画を?」と驚いた記憶があります。
そりゃ神谷浩史さんも惚れて結婚するわけですよ( ・∇・)

最初のうちは世界観とのチャンネル合わせるの大変ですけど、
慣れると気楽に見られて、
呆れながら笑えて
非常に好きな作品です。

あと、たまに謎のポエム入ります。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 27

77.2 5 シャフトでコメディなアニメランキング5位
それでも町は廻っている(TVアニメ動画)

2010年秋アニメ
★★★★☆ 3.8 (1364)
7124人が棚に入れました
嵐山歩鳥は、丸子商店街の喫茶店「シーサイド」で、ウェイトレスのアルバイトをする女子高校生。ある日、マスターの磯端ウキが、店を繁盛させる秘策を思いつく。それは、話題のメイド喫茶だった。しかし、関係者が誰もメイド喫茶を知らず、ウェイトレスがメイド服を着ればメイド喫茶だろうと「シーサイド」はメイド喫茶として再スタートする。同級生でありウェイトレスの同僚であるトシ子、同じ学校の先輩双葉、歩鳥に思いを寄せる同級生広章など、歩鳥の周囲の日常は流れていく。

声優・キャラクター
小見川千明、悠木碧、櫻井孝宏、入野自由、矢澤りえか、白石涼子、杉田智和、ゆきのさつき、田村睦心、仙台エリ、松来未祐、黒田崇矢、金光宣明、桜井敏治、中博史、千葉繁
ネタバレ

wkr さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

ファンタジー要素がなあ

素晴らしいOPから始まり、センスのあるナンセンスなノリと作中の舞台の独特な空気感やキャラパワーで思わずクスッと出来る作品。刺されば最後まで楽しめる程の魅力があります。ただ個人的には後半ちょっとだけマンネリで、残りの3話がファンタジー入ってたのがあんまり好きじゃなかったです。ファンタジー要素に関しては、作品内で仕上がった枠組みの範疇を逸脱してしまうと急につまらない部類のメタ臭さが出てしまいなんだかなあと思いました。それでもなお全体的には安定して楽しめたのでおすすめの作品です

主人公と先生の絡みと主人公弟とエビちゃんの回が好きでした(先生との絡みが後半減っちゃって残念だったけど)。特にエビちゃん回はめちゃくちゃ好みだったので原作追おうと思います

各話の感想
{netabare}1話
この作品のOPすごいですよね。一つ一つのシーンがアニメーションとして秀逸でユーモアがあり、雰囲気はシックかつどこか茶目っけがあり生き生きしてる。作品は見たことないけどOPだけは知ってました。曲と映像が相性バッチリで素晴らしいOPです。

ああ新房さんだなあっていうような印象的な絵面ばかりだ〜。作画良い
妙に小気味がいいナンセンスなノリと無駄に情緒的で独特なキレのある作画とのミスマッチ感が絶妙。普通に面白いかも



2話
ギャラが高そうな声優当ててるキャラが犯人って話好き

主人公の声優さんの演技がキャラと合っていてすごく上手い。



3話
前半の謎解き回おもろかった。今までと同じ空気感でしっかり謎解きやってて感心してしまった。後半は新キャラ登場。原作の話をある程度飛ばして早めに登場させるのは良いですね。ナンセンスさと他要素を上手く落とし込んでいて面白い。作者さん天国大魔鏡とかいうガチガチのSF作ってるから本当に頭いいんだろうけど、この作品でもそのセンスらしさが滲み出てる



4話
割り算の余りのくだり面白かったw主人公と先生の絡み回でしたね。めっちゃ好きです。演技も凄くいい味出てて面白いwくだらなさに味があり沁みます

先生の先生と主人公が似ているってのは伏線...ではなさそう



5話
後半の小学生メイン回めっちゃ好きだから続きみたいな。甘酸っぱいこういうのもっとみたい!この子達メインでいい!エビちゃん顔赤くしてるのかわいいけどリアルにいたらキツイなあw
あと3年生くらいからは女子と関わってるととやかく言われるのは共感できる。



6話
先輩の誕生日のくだりとエロ画像削除笑ったw真田不憫...



7話
前半の真田回面白かった。真田は他キャラに比べると面白いとは思ってなかったけど今回の主人公に悶々とさせられる真田は表情豊かで面白かった
後半も普通に面白かったです。深夜の街中の妙な非現実味を初体験する主人公弟の反応に共感できます。作画の雰囲気ともよく合ってました



8話
コインランドリーで全裸はまずいですよ!と思ったらミスリードww騙されたw真田今回も可哀想
後半ED映像の回でしたね。バイオリンはネタだと思ったらガチだったw アコーディオンのファンシーな音好きなんすよね。ベースだけやけに上手い、っていうセリフありましたけど、現実はベースの上手さは一般聴衆には普通気づかれないという悲しいものですよ。もっと練習描写欲しかったところだけどこの作品だからまあ大目に。練習と称してドラムをやらされる後半羨ましい。



9話
前半の無駄に熱い試合シーン面白かったです。ラケットの持ち方や球の打ち方に違和感はあったけどそんなこと割とどうでも良くなるくらい雰囲気がスポ根のそれでした。それでもしっかりコメディやってたのは流石

後半はファンタジー入っちゃっててちょっとなあ。日常の範疇を越えちゃうといい加減なメタ要素が顔を覗かせてしまうから好きじゃない



10話
前半非日常すぎ。ネタ切れなのかな?それにしてもやりすぎ

後半もファンタジーだけどこういう話は好き。オチが面白くてアバンの伏線回収も粋。心霊関係はファンタジーと現実の境界線辺りだからセーフ?こんな死後を過ごしたいなあ。



11話
※感想書き忘れ



12話
後半の死の現実を突きつけられてからの悲壮感ある流れが良かったです。泣きの作画と雰囲気が素晴らしい。

先輩が初めて店に来た回が最終回に持ってくるのは流れ的に違和感あるし、ファンタジー寄りの話はこの作品にそぐわない。あとは「原作○○話」みたいな字幕も不必要だった。今回みたいな積み重ねが生きる回ではちょっと冷める。最後のシーンもせっかくなら全員と会って欲しかったな。

最終回は良いところも悪いところもあるけど、全体的に見れば結構良い作品だった{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

隠れた怪作

<2018/12/23初投稿>
原作既読。
本放送時に観てました。
原作は割と最近に完結。

架空の街、丸子商店街。
多摩川なんかも出てくるので神奈川県川崎市の新丸子駅周辺でしょうか。
田園調布から中原街道を西に進み、丸子橋を渡った辺り。
地味な下町が舞台です。

そんな丸子商店街の鄙びたメイド喫茶「シーサイド」(なんだそれ?)で繰り広げられる日常コメディというか、なんだろ?

他愛もない出来事にぼんやりした細かい笑いと、時おりハッとするような一言や出来事。
たまに推理ものになったりSFだったりホラーだったりファンタジーだったりUMAや隠し味程度のラブコメも。

つまり謎作品。

基本一話完結形式です。

主要な登場人物は

・嵐山歩鳥(ほとり)
推理小説が好きで将来は探偵になりたいと本気で思ってる、頭のネジが変な角度で刺さってる女子高生。
色気ゼロだけど「おまんじゅうのような」愛嬌がある。
歩鳥の弟曰く「野球の才能がある人が、バットで書道やってるような人」
シーサイドでバイト中

・辰野トシ子
歩鳥の同級生・友達・バイト仲間。
あだ名は「たっつん」「たっつんつん」
美人で巨乳でなんでもソツなくこなす。
歩鳥の相方兼お守り役その①
つまりツッコミポジション。
左利き。眼鏡。
そういや原作で野球の攻守を「攻めて、受けて」って言ってた。

・紺双葉
歩鳥、たっつんの先輩。
少年のようなクォーターのロッケンロールな美少女。
口が悪く、怖そうだけど実は極度の人見知りで甘えん坊。
歩鳥の相方兼お守り役その②
つまりツッコミポジション。
担当はベース。金髪。

・針原春江
さんま似の、歩鳥とたっつんの同級生。
卓球部。
性格がめちゃくちゃ良くて子供に好かれる。
安定した人格の極めて常識人。
たっつんとは中学時代ライバル関係。
「ピンポン」でこんな人を見たような・・・

・真田広章(ひろゆき)
歩鳥の幼馴染で同級生。
そこそこイケメンなのに自覚はなく、なぜか歩鳥に片想いしてる。
歩鳥へのリアクションが童貞。
いや女性関係のリアクションは悉く思春期の童貞のそれか。

・磯端ウキ
シーサイドの経営者兼マスターでお婆さん。
旦那に先立たれ一人でお店を切り盛りしてた。
趣味はパチンコと麻雀。
子供の頃からよく遊びにくる歩鳥の面倒を見ていた。
お守り役その③。
CVはなんと櫻井孝宏さん。
ババア役もこなすイケボ。

・嵐山猛(タケル)
歩鳥の小学校高学年の弟。
常識的な小学生。
賢く小学生の割には冷静。

・嵐山ユキコ
歩鳥の小学校低学年の妹。
ピーキー。
このまま大人にしてはいけないタイプ

他にもたくさん出てきます。
みなどこにでもいそうだけどちょっとずつ個性的でクセがある。

アニメの出来そのものは良いと思うのですが、シャフト演出が物の見事に滑った作品かなと思ってます。

特に笑いのところ。
原作の笑いはただでさえぼんやりしてるのに、アニメ版は笑いどころで溜めを作りすぎててなんだかなぁ、という感じでした。
あと歩鳥を可愛く見せる必要はなかったのでは。

その分、評価下げました。

あと、これは仕方ないとこなのですが、話数が足らず原作が本当に面白くなるところまでアニメではやれてませんでした。
アニメ放映時はまだ原作も続いてましたしね。

原作は作品掲載順が時系列になっておらずバラバラで一話完結。
なのに話と話が微妙につながっていたり。
読み進めるとどんどん面白くなってきます。
噛めば噛むほどのスルメのよう。

風変わりな作品ですがまだの方には是非観てほしい、そんな作品です。

できれば続編やってほしいけど無理だろなー。

<2019/1/1 追記>
新年初書き込みです。
一言言っておきたくて。

この原作者さん、絵柄はぬぼーっとしてわかりにくいですが実は絵がめちゃくちゃ上手。
デッサン狂うなんてことはなく、人間の体全体を的確に描いてます。
どんなポーズでも自由自在。
ついでにいろんな漫画家さんの絵柄のパロディもしれっと。

きれいな顔描く人や、迫力ある絵を描く人は数いれど、こんだけ正確に書き上げる漫画家さんはそうは見かけない。

つっても私の素人意見ですが。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 36
ネタバレ

ルル さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

(男+女) ÷ モラル = 0

原作未読で視聴。 制作はシャフトで全12話。監督は新房昭之。


『東京の丸子商店街に住む女子高生の「嵐山 歩鳥 (あらしやま ほとり )」の日常をコミカルに描く物語』。 なお、物語の舞台は、主として歩鳥(ほとり)がアルバイトをする近所の昭和臭のする喫茶店「シーサイド」で展開されます。また、作品のジャンルは日常コメディに分類されるそうです。ですからストーリーのようなものはありませんし、イベントのようなものはありません。あまり期待してはいけません。


序盤、この作品のペースに慣れるのにちょっと時間か掛かるかもしれません。ですが、2話ぐらいから徐々に慣れてくると思います。慣れたかどうかの目安としては、シーサイド店長のお婆ちゃんのメイド服姿に違和感を持たなくなった時です。



私はいつも他の方のレビューなどを参考にして次に観る作品を決定するのですが、今回は、まどマギ、物語シリースを手掛ける監督でお馴染みの「新房昭之」のタグでこの作品に決めました。彼が手掛ける作品は、ハズれが少ないんですよねホント。そして今回の場合ですが、やはり当たりでしたよ。登場人物が見事にアホばかりでとても面白かったです。特に、主人公の天然系のアホの「ほとり」、ちょっと勘違いした自意識過剰なアホの「トシ子」、男勝りなアホの「紺先輩」、この3人が揃うと会話が楽しくてもう最高でした。「三人寄れば文殊の知恵」という言葉がありますが、あれ嘘ですね。アホが3人集まっても、アホさ3倍増しでした。


制作はシャフトなので、多少の独特な演出があります。苦手な方もいるかとは思いますが、私はこの作品のようなコメディと、シャフトの独特な演出とはマッチしているのではないかと思っています。 ここで私の個人的な好みで申し訳ないのですが、私はシャフトの演出の中で俗に言う「シャフト角度(*1」と呼ばれるものが好きですね。シャフト作品でこの演出のシーンが出て来ると、「来た!シャフト角度!」と心の中で発してしまいます。私の中ではもはや歌舞伎の見得のポーズをみたいな扱いです。ただ、この作品ではあまりそれが見られなかったのでちょっと残念でした。


音楽も良かったです。オープニングの曲は、誰でも一度はどこかで聞いた事がある山下達郎作曲の「Down Town」で、それをちょっとミュージカル風にアレンジしたものでした。お洒落な感じで良かったです。ちなみに歌っていたのは「坂本真綾さん」でした。エンディングの曲は、作品中の文化祭で、ほとり・トシ子・春江・紺先輩が結成したバントの演奏でした。こちらも良かったです。


これほどの良作な作品で2期がないのが不思議です。読みたい原作がまた1つ増えてしまいました。


見ても大丈夫なネタばれです。第8話のコインランドリーのテレビから流れる野球中継。試合の得点は、{netabare}56対2{/netabare}です。無茶苦茶です。勝ってるチーム、勘弁してあげてw。




*1)シャフト角度とは、振り向き越しに顎を天井の方に向け、目線だけを下に向けて相手を見下す極端な上から目線の仕草です。(シャフ度などと言われたりもします) (。-人-。) ゴメンネ ちょっとレビュー長かった。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 41

64.8 6 シャフトでコメディなアニメランキング6位
メカクシティアクターズ(TVアニメ動画)

2014年春アニメ
★★★★☆ 3.3 (1200)
5658人が棚に入れました
引きこもりの青年・シンタローは、パソコンに住み付いた電子の少女エネとともに、部屋の中で鬱々と過ごしていた。壊れたキーボードを買い換えるため、デパートに出かけたところ、なんと人質テロ事件に巻き込まれてしまう。そこでシンタローは謎めいた人物たちに遭遇する…

声優・キャラクター
阿澄佳奈、花澤香菜、甲斐田裕子、宮野真守、柏山奈々美、立花慎之介、富樫美鈴、保志総一朗、寺島拓篤、中原麻衣
ネタバレ

future☆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

メカアク、キャラ説明☆

長くなります。゚(゚´Д`゚)゚。

まず、基本的にメカアクはある夏の物語です。

8月15日のメカクシ団個人の物語です
(おそらく、次の話になると物語が全く違うというのは、ここでしょう)

メカクシ団のメンバーはそれぞれ目にまつわる「能力」を持ち、その能力のせいで心に深く傷があります。

団員ナンバー的にいうと、(団員ナンバー0、アヤノは飛ばします)←特殊なためです(沙*・ω・)w


@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@


団員ナンバー1、キド「目を隠す」能力
{netabare} ・自宅で火事があった際お姉さんと、「蛇」に巻き込まれキドのみが戻ってきた。
・能力は、周囲からの認識を極限まで薄くします。{/netabare}


団員ナンバー2、セト「目を盗む」能力
{netabare}・友達の犬と海で溺れて、「蛇」に巻き込まれセトのみが戻ってきた。
・能力は、対象の情報を読み取る(相手の思考、感情など) {/netabare}


団員ナンバー3、カノ「目を欺く」能力
{netabare} ・自宅に強盗が入った際お母さんと、「蛇」に巻き込まれカノのみが戻ってきた。
・能力は、他人の目に映る自身の姿を偽ります。{/netabare}


団員ナンバー4、マリー「目を合わせる」能力
{netabare}・メデューサの子孫
・能力は、人を一定時間、動かなくします。{/netabare}


団員ナンバー5、モモ「目を奪う」能力
{netabare}・お父さんと海で溺れて、「蛇」に巻き込まれモモのみが戻ってきた。
・能力は、どんな人でも自分の方に集中させる能力。{/netabare}


団員ナンバー6、エネ(貴音)「目を覚ます」能力
{netabare} ・体が弱く、救護学級に通っていた。新しい「カゲロウデイズ」を開くために、「蛇」に巻き込まれた。
・能力は、不老不死。電波の飛んでいるところにはどこにでも飛べる。{/netabare}


団員ナンバー7、シンタロー「目に焼き付ける」能力
{netabare} ・アヤノが死んでから、引きニートになった。かつて女王と「このことを決して忘れない」と約束した。
・能力は、見れば即座に答えや、自分が知りたいことがわかる能力。{/netabare}


団員ナンバー8、ヒビヤ「目を凝らす」能力
{netabare} ・好きな子とトラックに引かれ、「蛇」に巻き込まれヒビヤのみ戻ってきた。
・能力は、遠方の事象や内容を認識します。{/netabare}


団員ナンバー9、コノハ(遥)「目を醒ます」能力
{netabare}・体が弱く、救護学級に通っていた。新しい「カゲロウデイズ」を開くために、「蛇」に巻き込まれた。
・能力は、自身の理想とする肉体に作り替えられます。{/netabare}



@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

です。


.。o○ ○o。.あらすじ.。o○ ○o。.

8月14日、引き篭もりの青年如月伸太郎は、パソコンに居ついている電脳少女エネのいたずらのせいでマウスとキーボードを故障させてしまい、換えの品を購入するために止むを得ずエネとともに2年ぶりに外出するが、買い物に行った先のデパートで立て篭もり事件に巻き込まれ人質となってしまう。 一方、シンタローの妹で人気アイドルの如月桃(きさらぎ もも)は、ファンの人込みから逃れた先でメカクシ団の団長木戸つぼみ(きどつぼみ)に出会いアジトに連れて行かれる。メカクシ団は目にまつわる能力をもつ人達の集まりで、間違いで連れて来られたものの自身の持つ『目を奪う』能力に苦しんできたモモは、能力の制御を身に着けるためメカクシ団に加わることを決意する。メカクシ団の少女小桜茉莉(こざくら まり)の不始末によりモモの携帯電話が故障したため、キドの『目を隠す』能力によって姿を隠してメカクシ団全員で向かったデパートで、「たまたま」外出していたシンタロー、そして事件に遭遇する。


.。o○ ○o。.キャスト.。o○ ○o。.

エネ:阿澄佳奈
マリー:花澤香菜
モモ:柏山奈々美
キド:甲斐田裕子
カノ:立花慎之介
ヒビヤ:富樫美鈴
コノハ:宮野真守


.。o○ ○o。.放送日.。o○ ○o。.

2014年春アニメ(2014年4月~2014年6月)

TOKYO MX 4/12(土) 24:00~


.。o○ ○o。.OP、ED.。o○ ○o。.

キャラソンとかなので、以下略。


.。o○ ○o。.お話.。o○ ○o。.

1話「人造エネミー」

2話「如月アテンション」

3話「メカクシコード」

4話「カゲロウデイズ」

5話「カイエンパンザマスト」

6話「ヘッドフォンアクター」

7話「コノハの世界事情」

8話「ロスタイムメモリー」

9話「アヤノの幸福理論」

10話「空想フォレスト」

11話「オツキミリサイタル」

12話「サマータイムレコード」(最終回)


.。o○ ○o。.補足.。o○ ○o。.

{netabare}メカクシ団9人は、女王のマリーを中心に集まりました。

そして、「カゲロウデイズ」と呼ばれる世界に巻き込まれてしまった人を助け、そして「終わらない世界」を作った事の元凶の「目が冴える」能力の蛇の企みを阻止しようとします。

私的には、個人の思い出エピソードや気持ちの変化を歌った歌もお勧めです。{/netabare}


ちなみに、
{netabare}・マリー
  140歳以上
・貴音&遥→クラスメート
  19歳
・アヤノ&シンタロー→クラスメート
  18歳
・キド&セト&カノ→同じ孤児園出身(同い年)
  17歳
・モモ→貴音&遥&アヤノ&シンタローと同じ学校
  16歳
です。(としは、アニメ内での設定の時の、です。)

キド&セト&カノは、どこの高校に行ったか不明です。 {/netabare}


あと、アヤノ&キド&セト&カノのお父さん、ケンジローは・・・
{netabare}・化学教師で貴音&遥の担任です。
・「目が冴える」能力(思考能力が異常に発達、考えるととまらない・睡眠不要、その人の願いを叶える蛇・手段を選ばない)を持っています。{/netabare}





単行本を読むと、一人一人のエピソードや、物語の進行などがよくわかりますよ(*´∀`*)

意味がわかるとハマります(o>ω<o)



.。o○ ○o。.追伸.。o○ ○o。.

メカアクの物語については、たくさんの方が書かれていらっしゃるので、そちらを参考になさってください(沙*・ω・)w





もし、あの時に戻れたら例えばそんな未来もあったかもしれない。
もし、あの日あなたに出会わなければ、
案外つまらない世界だったかもしれない。
随分平凡だったあの日を、
赤い目をこすったあの日を、
目もくらむような夏の日を、
私はきっと明日も忘れない。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 27
ネタバレ

景禎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

如月歳です!

ニコ動で発表されたじん(自然の敵P)さんの一連の楽曲と、をれを基にして作曲者自身によって執筆された小説をアニメ化した、ちょっと異色な出自を持つ作品です。

はっきり言って難解作品です。でも、一回見て分からなかったからと言って「駄作」の烙印を押してしまうのは、ちょっと勿体無いかな。

1話冒頭、いきなり時間ループをほのめかす描写から入ります。おぉぉ~、タイムトラベル、ループもの等、時間関連のSFに目がない私としては見ないワケにはいかない!と思い、がんばって最後まで見たのは見たのですが、見終わったときの感想は「ん~、さっぱりわからん」でした。

音楽は大変良かった(特にEDはドはまり)、声優さんも豪華、絵も美しい、作品の雰囲気もシャフトアニメと相性ばっちりだったので、たいへん残念に感じました。1話目の引きや序盤の構成とはいいと思ったのに・・・

小説や漫画が未読だから分からないのか?とも思ったけれど、なら小説を読んでみるか?という気にもならなかったので、ネタバレサイトで軽く勉強してから、もう一回最初から通しで見返してみることにしました。

見返してみて分かったことは、原作を知らない人にとってはかなりハードルが高いということ。逆に原作を良く知っていると、解釈の違いやイメージの違いが気になって、かえって楽しめない可能性があるということ。だけど、全体的に出来が良いだけに、1回見てワケわからんからと言って捨ててしまうのはちょっともったいないかな。

ということで、この作品が難解になっている理由と、原作未読者が楽しむために押さえておいたほうがいいポイントとかを、ちょろっと分析してみました。いわゆる傾向と対策というヤツです。

まず、この作品がなぜ難解なのかですが・・・
時間が重要なテーマになっている作品なだけに、時間の構成が複雑であること。

まずは、物語の展開が時系列どおりでないこと。1話の、シンタローとエネがデパートにキーボードを買いに行くお話しですが、これは時系列的にはほとんど最後の方です。最終話の1日前。それからは2話、3話と、基本は時間が進んでいくのですが、中盤で大きく過去に跳び、過去のいくつかの時間帯を行ったり来たり、現代に戻ったりしながら物語が進んでいきます。時間が飛ぶとキャラの外見や服装が大きく変わっていたり(人間でなくなったり、人間に戻ったり)するので、着いて行くのが大変です。間違いなく、この「時間の振り回し」が難解の大きな原因になっていると思います。

二つ目は、団員メンバーの群像劇のようになっていること。もう少し具体的に言えば、登場人物各々がすごした一日の出来事が、それぞれ違った視点で別のお話として表現されていることです。たとえば、1話は現代の8月14日のシンタロー目線の出来事ですが、同じ日の出来事が2話~3話(モモ)、4話(ヒビヤ・コノハ)でも語られます。最終話の日(8月15日)に至っては、5話と7話~12話、と、半分以上の回でこの日の出来事が扱われています。ときどき画面にフリップで日付けが表示されたりもするのですが、私は頭が悪いので、ほとんど助けになりませんでした。

三つ目は、物語全体が扱っている時間が非常に長いということ、言い換えれば大河ドラマだということです。物語のはじまりはいつの時代か分からない(原始時代?人間いたの?)し、周りの登場人物の服装とかから、明治か大正か昭和初期ぐらいの時代の話と思われる部分もあります。つまり、この作品は数十年、あるいは百年以上のタイムスパンを持っているということです。2話以降、ED後に絵本語り風の部分がくっついていますが、これは単に作品に雰囲気を持たせる効果のためにやっているのではなく、ここもしっかり物語の一部なのです。

四つ目は、{netabare}時間がループしていることです。それも、バケモノ(アザミ)が作ったカゲロウデイズと呼ばれる世界と、ケンジロウがマリーに時間を巻き戻させている現実世界の2つの世界がループしているようです。現実世界のループは延々と8月15日を繰り返しているのですが、シンタローだけがループの記憶を留めておける能力があり、その能力の発現として、夢の中の出来事のようなシーンが随所に埋め込まれていたりします。{/netabare}これがまた理解困難な要素になってます。

時間以外にも、登場人物が多いこと、声優の兼任(単なる兼任ではなく、関わりがあるから同じ声なのですが・・・)があること、扱っている内容が厨二的で、そもそも理解困難であること、などなど、挙げればキリがないのですが・・・

さて、次はこの作品を楽しむためにはどうしたらいいか?ということです・・・

はっきり言って、人それぞれだと思うので一概に言えないのですが、参考としてこんなやり方はどうですか?的なお勧め鑑賞法を紹介してみます。(ま、早い話「私はこうしました」なのですが・・・)

まずは、作品の雰囲気を楽しむために、何の先入観もなく1回通しで見てみます。このとき、途中で分からなくなっても気にせず、とにかく最後まで見切ってしまいます。

つぎに、ネタバレサイトや他の人の解釈なんかに触れて、ちょっと勉強してみます。この段階で小説や漫画を読むのもアリかもです。

最後に、もう一度最初から鑑賞します。今度は、分からないところがあれば見返したり、公式サイトやネタバレサイトで調べたりしながら見ていきます。ここで重要なことは、どうしても分からないところとかがあっても、あまり拘らないことです。細かいところにツッコミだしたらキリがなくなるので・・・。聞くところによると、小説もナゾだらけで、解釈とか何通りも存在するらしいですしね。

私は結局、最終話はあまり分からないままです。どうも、あそこで一気に伏線を回収し、すべてすっきり解決という展開は無理があるような気がしてます。原作が歌の歌詞ということで、小説も完結していないらしいですし、作者自身も本当のところよくわかっていない可能性すらありますね。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 29
ネタバレ

plm さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7

続きが気にならない

ニコニコ動画発祥、VOCALOID音源のストーリー仕立て楽曲群をマルチメディア展開させた作品の一環。
マニアックなウケ方している作品なんだろなーと覚悟しつつ好奇心で視聴してみた。
シャフト制作ということで尖った演出×尖った内容という試みとしては興味深い。
尖った演出×王道的な内容の「ニセコイ」とは対照的な組み合わせだ。

さて観ていくと、思ったよりもコミカルなノリと現代人への風刺の効いた会話内容で、
もっと突き放されるのかと思いきや、案外ついていけるし楽しめる。
シャフト&会話劇なので物語シリーズの別時間軸でも観てるよう。目隠語などと勝手に呼んでた。

■続きを観る意欲
 けれど話数が進むにつれて問題が起きてきた。
それは「次の話を観る気があんまり起きない」ということだった。

一個一個の話自体は、話の中ほどまでくると「おっ」と思う部分があったりするのだけど、
1話置きに登場人物や話の流れがリセットされるパターンが多く、
物語の全容は最後の方になるまで解き明かされない群像劇風な形式だったために、展開が厳密には掴めず
また、キャラクターの人物関係を把握し直す必要があって疲れるアニメだったのだ。
(デュラララ!!がこのパターンで、楽しみ方がよくわからず断念してしまった覚えがある。)

アニメや漫画といった話数が区切られているメディアでは、続きを期待させることは重要であると思う。
なので、このような疲れる印象のせいで続きを観る意欲が湧かないというのはちょっとした問題だった。

続きを期待させるにはいくつか手段があると思う。例えば……
① 強烈な引きを用意すること
② 作風に一定の安定感を持たせて、それが展開することを期待させる

ストーリーモノなら①の方法で、次は一体どうなるんだ!?というインパクトを残すのが手っ取り早い。
しかしこの作品においては、前後関係の把握し辛さと全体的に演出が淡々としているせいでこれが薄い。
②はコメディ系によくあり、キャラクターの掛け合いなどに楽しみを見出す定番の手法だと思う。
けれどこの作品においては、キャラは多く転々とする上に展開が全然違うのでこれも期待し辛い。

期待と違うものが展開されると、不満が生じることもあるのだけれど、
この作品の場合、そもそも話の続きに期待する部分が無い状態だったので観始める意欲が湧き辛かった。

■シャフト演出との相性は?
 この組み合わせは失敗だったんじゃないかと思う節がある。
作風的には良い相性だと思うし、映える部分もあったと思うのだけれど、
会話パートを引っ張った淡々とした演出のせいで盛り上がりに欠け、メリハリがなくなってしまった。
目の能力の見せ場のシーンでも、モブ相手に正面からキャラアップ映すだけみたいなのが多く、
話的には結構熱い展開っぽいのに、臨場感に欠ける出来になっているように思えた。
掴み辛い作品ではあると思うのだけれど、これならテンプレバトルアニメ的な絵でやった方が
逆にストーリーの独特さが際立って面白かったかもなぁと思った。
尖ったもの×尖ったものの組み合わせは難解になるばかりで、視聴者は理解しにくくなってしまうのね。

■いいなーと思った部分
 話自体は正直半分しか理解できてないんじゃないかという気もするけれど、
能力の「目を○○する能力」っていうのはセンスいいなと思った。
慣用句をうまいこと特殊能力に言い換えてるよね。能力をもっと面白く活用してほしかったなぁ。
あと9話の謎CGはめっちゃ笑ったwww でも歌はやけにいいしその後の挿入絵の気合も凄すぎた。
あと過去編のつぼみちゃんが可愛い。キャラデザはみんな良かった。元気なコノハさんもかっこいいわ。
キャラとか世界観とか能力とか、やっぱ題材はユニークでいいんだなぁと思う。見せ方の問題か。

▼本編理解度まとめ
{netabare} あんまり理解できてる気がしないけど、本筋を整理してみる。
・8月15日に死ぬと、蛇(能力)をもらえる
・蛇を得た人は女王(マリー)の元に集まる
・蛇を抜かれると死ぬ これを利用して闇ヒロシはみんなを殺そうとしていた
・闇ヒロシの目的は生き延びること 闇ヒロシは願いを聞いていないと存在できない
 けれど願いを叶えてしまっても消えてしまう
・そこでマリーを絶望させてやり直しを願わせることでループ世界を作り出していた
・けれどシンタローの「目に焼き付ける」能力により、記憶を蘇らせることができ、
 アヤノの「目をかける」能力により、その記憶をマリーに伝えることでループを阻止した
・シンタローとアヤノは蛇(能力)を得たので帰ってこれた
・シンタローがその前に自殺したのは、アヤノを連れ帰り能力を得て蘇るため
 シンタローがそれに気づけたのは、マリーに接触したことで記憶を取り戻したから
 (女王は他の蛇の能力を統括することができるため、前の世界でマリーに伝える能力を託していた?)
・闇ヒロシ蛇の最期は、コノハさんの願いによってヒヨリの命の代わりにされた

なんか間違ってるところありそうだけど、大筋はこんな感じだと思った。{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18

72.3 7 シャフトでコメディなアニメランキング7位
さよなら絶望先生(TVアニメ動画)

2007年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (902)
5486人が棚に入れました
始まりの季節、春。希望に胸を膨らませた「何事もポジティブにしかとれない少女」風浦可符香は、桜の木で首をくくる「何事もネガティブにしかとれない男」糸色望と出会う。出会ってはいけない2人だったが、望は可符香の高校の新しい担任の先生だった。
 望が受け持つ2のへ組は、望や可符香に負けず劣らず癖の強い問題な生徒ばかり。レトロ調の世界の中、些細なことで「絶望した!」と嘆く望と、へ組の生徒達が、日々騒動を巻き起こす。

声優・キャラクター
神谷浩史、野中藍、井上麻里奈、谷井あすか、真田アサミ、小林ゆう、沢城みゆき、後藤邑子、新谷良子、松来未祐、上田燿司、水島大宙、矢島晶子

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

胸がざわつくような雰囲気と女子たちに惹かれました。

 当時、この題名って教師ということもあって「さよならミスワイコフ」(多分15禁くらい)から引用したのかなあ、と思って見だしました。この映画も絶望がテーマですから。まあ、単なる思いつきな気もしますけど。

 さて、1話の冒頭ですのでネタバレもないでしょう。首〇りで始まる強烈な導入と、カフカの吹っ飛んだ対応。そしてカフカの不幸自慢とキャラのギャップ。非人間的な目。そう「絶望先生」に「カフカ」ですからね。名前からしてどうなるんだろうという感じ。桜は死の匂いがする樹木なのでかなり「彼岸」的な雰囲気でした。

 そうなんですよね。冒頭の感じで引き込まれましたね。後から振り返ると1話で何か妙な世界観に引きずり込まれた感じです。
 
 不思議な絵柄でした。新房監督のセンスと不思議とあったんでしょうね。作り物みたいなキャラたちが結構機能していました。記号的なキャラなのに背景に個性があって、誰が誰だかわからなくなることは無かったです。で、この明確なキャラ付けをこれでもかとギャグに落とし込んでいました。

 不条理、ブラックジョークという要素もありますが、あるあるギャグでもありました。それも心の中にひそかに思っている恥ずかしい部分や悪意などの黒い心を掘り起こすような。
 あるいは今のネット界隈の本来裏に隠しておくべきだった社会の公然の秘密を暴露して「ああ、言っちゃった」のような感じもありました。
 
 キャラは全員が絶望先生ラブではないですが、ハーレムものの要素もありましたし、エロも入っていました。が、なんというかネタとしてのエロであって直接的なエロは感じません。感じませんが不思議な色っぽさというか原作者の中にある歪んだ性癖を感じて少しモヤモヤというか胸がざわつくことはありました。
 包帯眼帯とか移民の少女とかひきこもり少女はその意味ではある程度のエロスは明示されていました。
 この辺は、計算なのか私小説なのかわかりませんが、妙にひっかかります。そしてそこが本作の人気の秘密の気がします。
 キャラとしては、比較的面白さが分かりやすくて、なかなか可愛い木津千里がお気に入りでした。

 本作の2期目くらいまでは原作の最終回を知りませんでしたので、初見では意識してませんでしたが、今考えると1話の意味って…と思ってしまいます。この雰囲気って最終回の設定を既に決めていたんでしょうか?30巻もありますから後付けにも思えるし、数巻で終わる前提なら決めていたかもしれません。カフカ…不条理の象徴ですからね。深読みしちゃいます。

 総評すると、3期まで続いただけあって面白いです。不思議な世界観がある作品でした。後付けかもしれませんが死の匂いはあった気がしますが、考えすぎかもしれません。
 プレ化物語という感じで、独特の動かない作画、演出も優れているし、テンポもよく、キャラ付けが明確なので見やすいです。ギャグはブラックなところにちょっとニヤリとしたり、不条理に困惑されたりします。萌えは感じませんが、不思議なモヤモヤを女子に感じます。このモヤモヤしたい感じが本作の優れたところかなあ、と思います。

 感性のあうあわないが大きいし、時代性もあるので1話2話見て、自然に継続しているなら面白いと思いますし、ナンジャコリャ、ならずっと同じ調子なので諦めればいいと思います。


 

 
 

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10

ローズ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

恥ノ多イ生涯ヲ送ッテ来マシタ

物事をネガティブに考える糸色望。
様々な特徴を持った学生のいる学校の教師をしていた。
桜の花が舞い散る時期から絶望先生の授業は始まった。

特徴のある学生たち。
名前から特徴が分かります。
テレビシリーズは通算3期まである作品。
本作品は、その1期目。
登場人物の紹介と考えた方が理解しやすいです。

たまに実写映像の差し込み。
坊主頭の男性はキビシイかも。
ただし、そのマイナス点を差し引いても魅力のある内容。
エッチな作品だったら不思議な光補正があります。
坊主頭も同様に捉えたほうが簡単。
少し気持ち悪いかもしれませんが、演出の一環と考えましょう。

昔は定期的に映画などを放送していました。
日テレ・フジ・テレ朝などは夜9時頃からだったかなぁ。
淀川長治・水野晴郎・高島忠夫さんなど著名な評論家の解説。
初心者でも分かりやすい内容でした。
その番組冒頭のパロデーィネタ。
学生さんでは分からない年寄り向けの小ネタを使用。
他にも映画の小ネタを。
チャレンジ精神がありますね。

冬眠したい。
私も同じような事を考えた事があります。
現代の人間社会は働かせすぎ。
寒い冬や暑い夏などは長期休暇があってもいいのでは?
新型ウイルスで活動自粛というのと少し違います。
積極的な社会に対する不参加表明です。
作中では家の隙間を目張。
練炭で暖を取ろうとしています。
結果は分かりますよね。
永遠の眠りとなるかどうか。
こういうブラックな作風……好きです。


クセの強い久米田作品。
好き嫌いは、ハッキリ別れるかな?
個人的には大好物。
現在、放送中の『かくしごと』のほうが優しい出来。
まずは通過儀礼の洗礼を浴びましょう。
気づいた時には沼にハマっています。
毒の強い久米田作品。
現実世界での鬱憤を払う事が出来ます。
自然と毒耐性を身につける事ができますよ。
続いて2期目を視聴してきます。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 18

maruo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

糸色先生の日常 B

原作未読

本作の主人公・糸色望(いとしきのぞむ)先生は、何事もネガティブにしかとれない男、と言われていますが、少し違っているように思います。私としては、言動の一つ一つをとってみる限り、彼は何事もシニカルに捉えて、周囲を翻弄し、或いは困惑させようとする、一種の愉快犯のように思えるのです。

私も学生の自分には物事をシニカルに捉えて、周囲を困惑させることがしばしばでしたので、その頃に糸色先生のような言動ができたならどんなによかっただろうか、と思ってしまいます。今でも、嫁から「どうしてそんな風に考えるの?」と怒られることがあるので、その癖は完全には治っていないようです。

そんな私が糸色先生を見てどのように思ったのか。学生時代の自分よりはるか上をいっているので、「絶望した!」ではなく「感心した!」というのが正直なところです。これで、他の登場人物がまともな人ばかりだとしたら、糸色先生の痛々しさだけが目だってしまうと思うのですが、周囲もおかしい人だらけなので、嫌味なところは緩和されていると思います。

糸色先生と同じタイプの人が本作を見たとすると、鏡を見ているようで非常に嫌に感じるか、同類に嬉々として非常にウケルかのどちらかだと思います。

では、シニカルな発言に困惑させられる側の人(普通の人)が見た場合にはどう思うでしょうか。単純に考えると、不快感を感じると思うのですが、案外好評のようです。畳み掛けるようにネタが振られ、人を困惑させるだけの放言ではなく、話がおかしな方向に展開していく様が、面白いという印象を与えるのではないかと思います。勿論、駄目な人は徹底的に駄目だと思いますが。

いろいろな人を魅了する糸色先生は、実は愛しき先生なのではないかと思います。(締めは駄洒落かよ!)

投稿 : 2024/11/02
♥ : 28

71.7 8 シャフトでコメディなアニメランキング8位
ひだまりスケッチ(TVアニメ動画)

2007年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (775)
4463人が棚に入れました
憧れのやまぶき高校美術科に、見事合格したゆの。
自宅から遠いため、親元を離れ学校の門前にあるアパート「ひだまり荘」で一人暮らしをすることなった。
隣室に住む同級生の宮子、階下に住む上級生のヒロ・沙英とともに、やさしくあたたかい仲間に囲まれながらも、4人が巻き起こす楽しくもにぎやかな日々を描く。

声優・キャラクター
阿澄佳奈、水橋かおり、後藤邑子、新谷良子、松来未祐

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

あんハピ♪でストーリーの所々でキャラクターがSDキャラになる・止め絵のアイキャッチなど本作を意識しているシーンが多い。

憧れの私立やまぶき高校美術科に入学したゆの。
親元を離れ、学校のまん前にある小さなアパート『ひだまり荘』で一人暮らしをはじめたゆのは、そこで同級生の宮子、先輩の沙英とヒロの三人に出会う。
美術家の変わり者が集う事で有名なひだまり荘では、毎日がてんやわんやな出来事ばかり。
しかし、慣れない生活に戸惑いつつも、優しく温かい仲間に囲まれながら、ゆのは今ゆっくりと夢に向かって歩き出す。

ひだまりスケッチ 1(オーディオコメンタリー2話収録)
蒼樹うめ原作の人気4コマ漫画をアニメ化した第1巻。
憧れの私立やまぶき高校美術科に入学したゆの。
親元を離れ、アパート「ひだまり荘」でひとり暮らしを始めた彼女の日常を綴る。
第1話「1月10日 冬のコラージュ」と第2話「8月21日 ニッポンの夏」を収録。

ひだまりスケッチ 2(オーディオコメンタリー2話収録)
蒼樹うめ原作の人気4コマ漫画をアニメ化した第2巻。
デッサンの授業へと向かったゆのは、教室で全身に布を巻いた美術教師・吉野家先生と遭遇。
自らデッサンのモデルになると言い出した先生は…。
第3話「6月17日 またはインド人」と第4話「5月18日 ふかふか日和」を収録。

ひだまりスケッチ 3(オーディオコメンタリー2話収録)
蒼樹うめ原作の人気4コマ漫画をアニメ化した第3巻。
風邪を引き、学校を欠席したゆの。
昼過ぎに目を覚ました彼女は、額の上に濡れタオルが置いてあり、新しいパジャマに着替えていることを不思議に思い…。
第5話「2月13日 こころとからだ」と第6話「7月14日 ひんやり・まったり」を収録。
第3巻映像特典 ゆの役(阿澄佳奈)インタビュー

ひだまりスケッチ 4(オーディオコメンタリー2話収録)
蒼樹うめ原作の人気4コマ漫画をアニメ化した第4巻。
曇天のある日、宮子たちの下校時間にはすっかり風雨が強まっていた。
宮子は自分の部屋に置いてある乾燥剤が雨漏りにより発火することを心配し…。
第7話「10月12日 嵐ノ乾燥剤」と第8話「「3月13日 3%の希望」を収録。
第4巻映像特典 宮子役(水橋かおり)インタビュー

ひだまりスケッチ 5(オーディオコメンタリー2話収録)
蒼樹うめ原作の人気4コマ漫画をアニメ化した第5巻。
宮子と一緒に通学したいたゆのは、道端に落ちていた宝くじを拾う。
落とし主のサラリーマンに渡すと、謝礼としてくじを何枚か貰い…。
第9話「9月4日 裏新宿の狼」と第10話「11月3日 ゆのさま」を収録。
第5巻映像特典 ヒロ役(後藤邑子)インタビュー

ひだまりスケッチ 6(オーディオコメンタリー2話収録)
蒼樹うめ原作の人気4コマ漫画をアニメ化した第6巻。
校外学習で動物園を訪れたゆのたち。
お弁当の時間、動物に見立てたおかずを見せ合う一行だったが、宮ちゃんのお弁当にはキャベツが丸ごと入っており…。
第11話「4月28日 まーるキャベツ」と第12話「12月24日 ChristmasEve 12月25日 サヨナラ…うめ先生」を収録。
第6巻映像特典 沙英役(新谷良子)インタビュー

病気療養中の声優・松来未祐さん死去 「ハヤテのごとく!」鷺ノ宮伊澄、「這いよれ! ニャル子さん」クー子など演じる
アニメ「ハヤテのごとく!」の鷺ノ宮伊澄役などで知られる声優の松来未祐(まつきみゆ)さんが27日に死去していたことがわかった。38歳だった。2日、所属事務所の81プロデュースが公式ホームページで発表した。

ホームページでは「病気療養中のところ平成27年10月27日 38歳で永眠致しました。ここに生前中のご厚誼を深謝し、謹んでご報告申し上げます」と松来さんの死去を伝えた。

また松来さんの公式ブログでも死去を発表。葬儀は、遺族の意向により親族のみで執り行われた。

松来さんは今年7月14日に自身のブログで「今年に入って熱が下がらず、病院で検査を繰り返していたのですが、急性の肺炎で検査を重ねたところで、少しでも早く治療に取り組まないといけない病気であることが分かりました」と明かし、病気療養のために当面の活動を中止すると発表していた。

松来さんは1998年にプレイステーション用ゲーム「御神楽少女探偵団」で声優デビュー。アニメ「D・C・~ダ・カーポ~」の鷺澤頼子や「這いよれ!ニャル子さん」クー子、「ひだまりスケッチ」吉野屋先生の声などで知られ、ファンには「まつらいさん」の愛称で親しまれていた。

『魔法少女まどか☆マギカ』から『ひだまりスケッチ』まで秘蔵資料&作品多数! こだわりの“蒼樹うめ展”10月3日より開幕

●内覧会には蒼樹氏も登場! ライブドローイングを披露
マンガ『ひだまりスケッチ』や、アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』のキャラクター原案などで知られる蒼樹うめ氏の展覧会“蒼樹うめ展”が、2015年10月3日(土)~12日(月・祝)の期間、東京・上野の森美術館にて開催!オープン前日となる本日10月2日(金)、報道陣向けの内覧会が行われた。

蒼樹氏初の個展となる本展では、マンガ原稿やイラストだけではなく、初公開の設定資料やデザイン画、描き下ろし作品など、貴重な作品・資料が一挙展示! キュートで華やかな“蒼樹うめの世界”を存分に味わうことができる。

そして内覧会には、蒼樹氏ご本人も登場! 報道陣を前に、その場でイラストを描く“ライブドローイング”を披露してくれた。登壇した蒼樹氏は、「最初に個展のお話をいただいたときには、なんと分不相応なと、大変不安でした」と率直な感想を語り、「私なりに、肩肘張らずにリラックスして、ニコニコと観ていただける展覧会ができたらいいなと思い、今日までコツコツと作らせていただきました」と本展をアピール。展示はもちろん、グッズなどの細部に至るまで蒼樹氏の意向が反映されているそうだ。

ライブドローイングでは、本展のメインビジュアルにも登場している『ひだまりスケッチ』のゆのと、『魔法少女まどか☆マギカ』キュゥべえを生描画。色えんぴつで頭の大きさなどのアタリを取ると、そのまま太さの違う2種のサインペンで直描き! 約20分ほどの間で、ゆの&キュゥべえが描かれていく。ちなみにゆのは蒼樹氏の美大生時代に生まれたキャラクターだというが、キャラクター自体は「私が落ちこぼれていた、予備校生時代の分身」とのこと。本展の作品には蒼樹氏直筆の制作秘話も併せて展示されており、こういった制作秘話を知ることで、より一層作品を楽しむことができそうだ。

さて、ここからは展覧会の模様をちょっとだけご紹介。第1章~第5章の章立てで、幼少期から学生時代、『ひだまりスケッチ』に『魔法少女まどか☆マギカ』、そしてイラスト制作や同人活動などの多岐にわたる創作活動まで、蒼樹氏の歩みを一望することができる。実際に蒼樹氏が使用している機材を展示した“原稿の部屋”も必見だ。

◆第1章“蒼樹うめとは”
蒼樹氏の幼少期の作品や、学生時代のデッサンなどが展示。蒼樹氏手作りの焼きビーフンを再現した食品サンプル(!)の傍には、レシピも!

◆第2章 『ひだまりスケッチ』の世界
4度にわたりテレビアニメ化もされた、蒼樹氏の代表作『ひだまりスケッチ』。各種イラストや原稿のほか、“ひだまり荘”を再現した一角も!?

◆第3章 原稿の部屋
蒼樹氏の仕事場を再現したコーナー。幾多の作品が、すべてこのコーナーと同じ環境で制作されたのだ。

◆第4章 キャラクター原案『魔法少女まどか☆マギカ』
社会現象にもなった『魔法少女まどか☆マギカ』は、蒼樹氏がキャラクター原案を担当。キャラクターたちの魅力を、蒼樹氏みずから解説している。

◆第5章 「蒼樹うめ」の仕事
連載作品やイラスト提供、企業とのコラボなど、さまざまな作品も一挙展示! コミックマーケットのカタログイラストには、蒼樹氏の熱い想いも添えられていた。

本展では作品展示やグッズ販売のほか、蒼樹氏が不定期で来場し行うドローイングイベントやサイン会、蒼樹氏本人や声優の阿澄佳奈さん(『ひだまりスケッチ』ゆの役)、悠木碧さん(『魔法少女まどか☆マギカ』鹿目まどか役)による音声ガイド(700円[税込])など、“蒼樹うめ展”を味わい尽くす仕掛けが盛りだくさん!

蒼樹うめさん初の個展「蒼樹うめ展」 7月3日から前売り券が全国にて発売開始
10月3日~12日に上野の森美術館にて開催される人気イラストレーター・マンガ家の蒼樹うめさん初の個展「蒼樹うめ展」。前売り券が7月3日から発売されることがWebサイトや公式Twitterアカウントにて発表されました。同時にWebサイトもリニューアルされ、「見どころ」「チケット情報」「関連イベント」が新たに公開されています。

2007年1月からTBSほかで第1期全12話が放送された。

内容は原作にほぼ忠実だが、各話の順番はバラバラで、また時系列順でもなくバラバラである。第1期ではゆのは1年生である。

このアニメの大きな特徴として、実写取り込み画像とスクリーントーン状の背景を効果的に使用していることが挙げられる。特に第1期では料理の実写取り込み画像が多用されており、オーディオコメンタリーによれば、スタッフが実際に調理した物を撮影して使用している。

パートの冒頭には映画のフィルム音と併せた5秒前からのカウントダウンが流れ、1期では太陽を見立てたデザインのものが使われている。

蒼樹は「主要登場人物のフルネームは設定しておらず、今後新たに設定するつもりもない」と語っている。

オープニングテーマ
「スケッチスイッチ」

エンディングテーマ
「芽生えドライブ」

投稿 : 2024/11/02
♥ : 42

しんばくん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

これが本来の日常系なのかも。だが異色に見える。

物語:3.2 作画:4.0 声優:4.6 音楽:3.4 キャラ:4.8 【平均:4.0】                           (67.9)

ジャンル        :学園、美術、日常生活、ギャグ
話数          :12話+特別編2話
原作          :蒼樹うめ(四コマ漫画)
アニメーション製作 :シャフト
総監督         :新房昭之(第1期のみ)
シリーズ構成     :長谷川菜穂子
キャラデザイン    :伊藤良明
音楽          :菊谷知樹
主人公声優      :阿澄佳奈
OP           :「スケッチスイッチ」作詞 - 秋乃零斗 / 作曲 - 前澤寛之 / 編曲 - 安藤高弘
                         / 歌 - 阿澄佳奈、水橋かおり、新谷良子、後藤邑子
ED           :「芽生えドライブ」作詞 - micco / 作曲・編曲 - 菊池達也 / 歌 - marble

参照元         :Wikipedia「ひだまりスケッチ(アニメ)」
公式ページ      :http://www.tbs.co.jp/anime/hidamari/1st/

【あらすじ】
 憧れの私立やまぶき高校美術科に入学したゆの。親元を離れ、学校のまん前にある小さなアパート『ひだまり荘』で一人暮らしをはじめたゆのは、そこで同級生の宮子、先輩の沙英とヒロの三人に出会う。 ひだまりスケッチ公式「STORY」冒頭

【特徴】
①日常系、ほのぼの
②時系列シャッフル(1年間)
③新房昭之、シャフトらしい演出(一様な柄の背景、平面的に見せる、実写の取り込み、コミカルなSE等)
④時々キャラのデフォルメ化
⑤放送回によって雰囲気が異なる

【特徴の補足】
①ひだまり荘に住む4人の1年間を描く日常系作品。またその他の登場人物として、ゆのと宮子の担任である吉野屋先生と、いつも吉野屋先生を叱る校長などが登場する。
②始めのうちは意味の分からない事もあるが、後の回でその意味が明らかになります。
③上記で挙げた演出以外では、主に口以外の動作の無い体の一部をアップしたカットを多用します。
④手は腕だけ、顔は更に横長に、目は縦棒という具合にキャラを大胆にデフォルメします。これだけ大胆にデフォルメする作品は珍しく、本作の主な特徴になります。 
⑤基本的に温かいエピソードですが、回によってコメディー、ほっこり、ほのぼの等エピソードの主軸が異なります。従っていつも面白おかしい事柄だけでは無く、実際の日常で起きそうなエピソードで構成されています。

【総括】
 終始顔がほころんでしまうような内容の日常系作品でした。しかしその反面強く笑いを誘うオチが少ない気がしました。その為、"ほのぼのエピソード"がメインとなる作品に感じました。また独特な演出を始め、時系列シャッフルや回によって微妙に方向性を変えるなど、その他の制作会社の日常系作品と被らぬよう工夫を凝らしていると感じました。しかし、ローコスト感を強く感じさせてしまうのは玉に瑕で勿体無いとも感じました。
 最後です。どの様な人にお勧め?と問われたら「本当にほのぼのしたい方にオススメ」と答えます。


【思った事・蛇足】

観終えてみるとゆの達のほのぼのとした話より
新房昭之×シャフトの演出について色々と頭に浮かんできてしまって
自分が本当に楽しめているのか疑問に思ってしまいました。
うーん。
これだけインパクトの強い演出だと仕方のないことなのかもしれませんね。



それから
私の感覚ですが
本作はシャフトらしさを色濃く感じました。
だからシャフトの演出がダメと言う方が本作を完走出来た場合
他のシャフト作品も問題なく観ることが出来るのではないかと思いました。



さて
中身についての感想ですが
良くも悪くもフラットになりました。
心が。
含みのある言い方に感じるかもしれませんが
コレが正直な感想です。
ひだまり荘の4人については少し離れた所から
頬杖を突いてニッコリ微笑みながら見守る感覚で観ていました。



それで私が4人のこと以上に面白味を感じていたことは何なのかと言うと
吉野屋先生と校長先生のバカバカしい遣り取りです。
この2人はギャグ担当でした。
吉野屋先生は教員にあるまじき行動をする変わり者でしたが
校長に至っては頭は細長いわ全身が常に震えてるわで
容姿から既にギャグ。
怒った時のリアクションなんかは可笑しくて結構好きでした。



それにしても
4人に対する感想が浮かんできませんが
次期を観ることで何かしらの感想が浮かんでくることを信じます。



因みに「ひだまりスケッチシリーズ」は全4期です。
1期ではゆのと宮子は1年生ですが
シリーズを追う毎に時間が進み、進級し
更にはキャラも増えるようです。
これは仲良しの輪も広がって
面白味の幅も増えるということなのでしょう。



うん。
是非ともシリーズの最後まで観てみたい!



●グラフ[物語の転機が分かってしまう可能性あり※ネタバレ注意]
http://shinbakuns.blog.fc2.com/blog-entry-37.html

投稿 : 2024/11/02
♥ : 10
ネタバレ

智慧ノ輪 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

個人用メモ

【製作】
シャフト
【CV】
ゆの - 阿澄佳奈
宮子 - 水橋かおり
ヒロ - 後藤邑子
沙英 - 新谷良子
乃莉 - 原田ひとみ
なずな - 小見川千明
吉野屋先生 - 松来未祐
校長先生 - チョー
大家さん - 沢城みゆき
夏目 - 福圓美里
智花 - 釘宮理恵
うめ先生 - 蒼樹うめ(原作者)
{netabare}
※蒼樹うめ先生による4コマ漫画原作のアニメ。
美術の学校が舞台なのでシャフトの演出が合ってると思う。
時系列をバラバラにしてるのもいい感じ。

関係ないけど、ゆのっちと吉野家先生の会話シーンを(声優が同じだから)
這いニャルのニャル子&クー子に脳内変換してみるのにハマってますw

アニメではカットされてるけど原作1巻のゆのっちが酔って愚痴?を言うシーン、普段では見れない黒い部分が新鮮で好き♪
{/netabare}
ここから先はネタをネタとして見れる人しか開いてはダメかもしれない。
{netabare}
『本当は怖いひだまりスケッチの世界』


その1 【恐怖!101号室に潜む伝説の魔物】

仮にここではHさんとしておこう。Hさんは普段とても大人しい姿をしているのだが、主にひだまり荘の202号室の住人M子さんとの会話中に時折本来の姿を現す。そしてこの生物は、髪の毛があたかも生きている蛇の様に動き出すのだ。オカルトや神話に詳しい方ならピンときたかもしれない。そう、ギリシャ神話の伝説の魔物「メデューサ」そのものではないか。伝説とされている魔物は確かに存在したのだ。しかも「ひだまり荘」というこのアニメの中で一番描かれている場面の多い建物内にだ。筆者はこの事実に気付いた時、あまりの恐ろしさにしばらく震えが止まらなかったのを覚えている。…話を戻そう。この魔物の暴力的かつ残虐的な行動は語るまでもないのだが、その他にもこの個体には顕著な特徴がある。それは「食」に対する異常なまでの執着心。真夏に暖房をガンガンに効かせて鍋を食したり、鍋の締めとして鍋いっぱいのお汁粉を用意したり…と、その異常性は極めて高い。ちなみに余談ではあるが、メデューサの神話は芸術面においても関わりが深い。古代ギリシャやローマでは武具や防具にその首が描かれていたり、子供の悪戯防止と魔除けの意味を込め、竈にメドゥーサの絵を描いていた物も残っている。ひだまりスケッチの舞台となっているのが、やまぶき高校美術科だというのもなにか関係があるのかもしれない。

その2 【驚異!狐が憑いた女】

怪談でしばし語られる中には「呪われた○○」というものがある。いわゆる「いわくつき」というヤツだ。このひだまりスケッチの中にも例外なく登場しているのだ。1期2話をご覧になって欲しい。内容は浴衣を着て夏祭りに出かけるという、一見ごく普通のお話。そして浴衣を持ってなかったM子さんは、Hさんが子供の頃に着ていた魔法少女モノの浴衣を借りる事に。しかし、ここからが本編なのだ。その浴衣は着ると色々と悪い事が起きる「狐が憑いた浴衣」いわゆる「いわく付きな浴衣」だったのである。案の定それを着て夏祭りに出かけたM子さんが取り憑かれるのだが、その顛末は皆さんにアニメを実際に見て確認してほしい。

その3 【怪奇!やまぶき高校に棲む怪異】

「学校の七不思議」というのを聞いた事がある人も多いだろう。怪談では定番となっている物だが、勿論ひだまりスケッチに登場する学校にも存在する。其の中でも最も筆者が恐ろしいと感じたのは、学校の代表とも言える存在「校長先生」がとても人間とは思えない異形の姿をしているように見える…というものだ。一言で言えば「在り得ない程に頭部が長い」のである。この校長は度々出現しているので、これも実際にアニメを見て確認をしてみてほしい。またこの他にも妖怪の類だと思われる「チクリン」の存在や、過去の卒業生が彫った「やまぶき地蔵」にまつわる伝説、学校の目の前に佇んでいる「血溜り荘」(お黙り荘と呼ばれる事もあるらしい)と呼ばれる建物…等々が七不思議には存在する。こちらも検証が済み次第、記事にしていこうと思う。


…え?ひだまりスケッチは癒し系の日常アニメだって?
「お前がそう思うんならそうなんだろう。お前の中ではな。」(CV阿澄佳奈@黒ゆの
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

69.8 9 シャフトでコメディなアニメランキング9位
ひだまりスケッチ×365(TVアニメ動画)

2008年夏アニメ
★★★★☆ 3.9 (470)
2878人が棚に入れました
『ひだまりスケッチ×365』は、「ひだまりスケッチ」の第2期シリーズ。
「365」とは、1年の365日と人間の平熱である36.5℃との2つの意味があり、蒼樹うめ自身の案によるものである。

声優・キャラクター
阿澄佳奈、水橋かおり、後藤邑子、新谷良子、松来未祐、釘宮理恵、福圓美里、沢城みゆき、チョー、木川絵理子、蒼樹うめ

nk225 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

松来未祐さん、家族の意向で病名公表 死因は「悪性リンパ腫」

憧れの私立やまぶき高校美術科に入学したゆの。
親元を離れ、学校のまん前にある小さなアパート『ひだまり荘』で一人暮らしをはじめたゆのは、そこで同級生の宮子、先輩の沙英とヒロの三人に出会う。
美術家の変わり者が集う事で有名なひだまり荘では、毎日がてんやわんやな出来事ばかり。
しかし、慣れない生活に戸惑いつつも、優しく温かい仲間に囲まれながら、ゆのは今ゆっくりと夢に向かって歩き出す。

ひだまりスケッチ×365 第1巻
「月刊まんがタイムきららCarat」で連載中、蒼樹うめ原作の4コマ漫画のTVアニメ新シリーズ第1巻。
「ひだまり荘」で暮らす主人公・ゆの、同級生の宮子、上級生のヒロや沙英の日々を描く。
第1話「4月5日 2月9日、10日、14日、15日 はじめまして!うめてんてー」と第2話「2月6日 サクラサクラ」を収録。

ひだまりスケッチ×365 第2巻
「月刊まんがタイムきららCarat」で連載中、蒼樹うめ原作の4コマ漫画のTVアニメ新シリーズ第2巻。
先生が紹介してくれた神社へ写生しに向かったゆのたち。
神社へ着き絵を描いてい彼女たちの前に、ひとりの少女が現れる。
第3話「5月27日 狛モンスター」と第4話「3月16日-23日 まろやかツナ風味 10月31日 ガガガガ」を収録。

ひだまりスケッチ×365 第3巻
「月刊まんがタイムきららCarat」で連載中、蒼樹うめ原作の4コマ漫画のTVアニメ新シリーズ第3巻。
高校の合格祝いも兼ねて、智花がひだまり荘にやって来た。
ゆのたちは智花が好きな餃子を作るのだが…。
第5話「3月25日 おめちか」と第6話「7月30日 さえ太 11月11日 ヒロえもん」を収録。

ひだまりスケッチ×365 第4巻
「月刊まんがタイムきららCarat」で連載中、蒼樹うめ原作の4コマ漫画のTVアニメ新シリーズ第4巻。
入学式当日を迎え朝から落ち着きのないゆのたち。
そんな中、朝食の準備をしていたひだまり荘へ、ある人物がやって来る。
第7話「4月7日 入学式と歓迎会」と第8話「10月13日 お山の大将」を収録。

ひだまりスケッチ×365 第5巻
「月刊まんがタイムきららCarat」で連載中、蒼樹うめ原作の4コマ漫画のTVアニメ新シリーズ第5巻。
夏休み中の生徒に暑中見舞いを書いていた吉野屋先生だが、校長から仕事を押し付けられ…。
第9話「8月5日 ナツヤスメナーイ 12月3日 裏新宿の狼 PARTII」と第10話「6月8日 まーるニンジン」を収録。

ひだまりスケッチ×365 第6巻
「月刊まんがタイムきららCarat」で連載中、蒼樹うめ原作の4コマ漫画のTVアニメ新シリーズ第6巻。
お昼休みに屋上で寝たせいで眠気まなこで体育をしたゆのは、体育館にジャージを忘れたことを思い出し…。
第11話「9月28日 パンツの怪」と第12話「7月7日 見ちゃダメ 7月8日 四人」を収録。

ひだまりスケッチ×365 第7巻
「月刊まんがタイムきららCarat」で連載中、蒼樹うめ原作の4コマ漫画のTVアニメ新シリーズ第7巻。
両親との再会を果たすために帰省していたうめ先生が、ひだまり荘に戻って来て…。
第13話「1月10日 おかえり…うめ先生」とTV未放映エピソード「2月24日 ポラロイドン 2月25日 忘れてないよ」を収録。

松来未祐さん、家族の意向で病名公表 死因は「悪性リンパ腫」
アニメ『ふたりはプリキュア Splash☆Star』のチョッピや『ひだまりスケッチ』シリーズの吉野屋先生の声を務め、10月27日に亡くなった声優・松来未祐さん(享年38)の病名が「慢性活動性EBウイルス感染症」で、最終的な死因が「悪性リンパ腫」だったことが、わかった。15日、松来さんの公式ブログで公表された。

「松来未祐を応援してくださった皆様へ」のエントリーで更新されたブログでは「昨日12月14日、松来未祐の四十九日が無事に終わりました」と報告。「ご遺族の『同じ病気の一人でも多くの人が、早期発見により助かって欲しいので、病名を公表したい』」との意向があったとし、病名「慢性活動性EBウイルス感染症」、死因は「悪性リンパ腫」と明かした。

また、松来さんのこれまでの経緯について「体調不良が続き検査を重ねていましたが、原因がわからないまま、6月30日に急性肺炎で緊急入院をすることとなりました。精密検査の結果『慢性活動性EBウイルス感染症』という非常に症例が少なく、難病指定もされていない難しい病気であることが判明し、そこから松来未祐の闘病生活が始まりました」と説明。「9月4日には奇跡的に一時退院が認められましたが、9月18日再入院。10月27日午後10時18分永眠いたしました」とした。

「私どもスタッフから見ても、辛い治療にもいつも前向きに立ち向かっていて、必ず完治して復帰できると信じておりました」と無念さをつづり「本人も、いつか手記を出して同じ病気に苦しむ人の支えになりたいと考えていました 今回の公表を機に、より多くの方に『慢性活動性EBウイルス感染症』という病気を知っていただき、早期発見と治療法の進展に繋がることを願っております」と記した。

最後は改めて「松来未祐を支えてくださった全ての方々に、スタッフ一同、心より感謝申し上げます」と伝え、両親からのメッセージを添えた。

松来未祐さんご両親のメッセージ

「娘の闘病生活については頭が下がるほど立派でした。ただ、ただ、仕事に復帰したい一念だったと思います。亡くなる直前まで意識はあったようで、言葉を発することはできませんでしたが、こちらの問いかけにはコックリと頷いていました。声優仲間の他ご縁のあった方々からの多大なご協力、ご支援、ご厚情に親として驚くとともに感謝に堪えません。また、これまで長い間松来未祐を応援してくださった多くのファンの皆様、本当にありがとうございました」

声優・松来未祐さんが38歳の若さで逝去。突然の訃報に関係者やファンからショックの声多数
7月より病気療養のため休業していた声優・松来未祐さんが、平成27年10月27日、38歳で永眠されました。松来さんといえば、『ひだまりスケッチ』吉野屋先生、『這いよれ! ニャル子さん』クー子、『さよなら絶望先生』藤吉晴美、『たまゆら』八色ちもなど、数々の人気キャラクターを熱演。ラジオや音楽の分野でも大活躍してきました。今回の発表は、所属する81プロデュース、および松来さんの個人ブログにて報告されています。

ご自身のブログでもたびたび「私は治療がんばるぞ!」、「早く治して、迎えにいきます!」といった治療に専念している様子が書かれていたほか、9月には楽しげな誕生会の様子を公開していたこともあり、多くの関係者・ファンが突然の訃報にショックを受け、「早すぎる」「悲しい」といった声が寄せられていました。

松来さん生来の明るさや優しさを悼むコメントも多く、松来さんがいかに周りの方々に笑顔を振りまいていたかが伺えます。

在りし日のお姿を偲び、心からご冥福をお祈りいたします。

『魔法少女まどか☆マギカ』から『ひだまりスケッチ』まで秘蔵資料&作品多数! こだわりの“蒼樹うめ展”10月3日より開幕

●内覧会には蒼樹氏も登場! ライブドローイングを披露
マンガ『ひだまりスケッチ』や、アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』のキャラクター原案などで知られる蒼樹うめ氏の展覧会“蒼樹うめ展”が、2015年10月3日(土)~12日(月・祝)の期間、東京・上野の森美術館にて開催!オープン前日となる本日10月2日(金)、報道陣向けの内覧会が行われた。

蒼樹氏初の個展となる本展では、マンガ原稿やイラストだけではなく、初公開の設定資料やデザイン画、描き下ろし作品など、貴重な作品・資料が一挙展示! キュートで華やかな“蒼樹うめの世界”を存分に味わうことができる。

そして内覧会には、蒼樹氏ご本人も登場! 報道陣を前に、その場でイラストを描く“ライブドローイング”を披露してくれた。登壇した蒼樹氏は、「最初に個展のお話をいただいたときには、なんと分不相応なと、大変不安でした」と率直な感想を語り、「私なりに、肩肘張らずにリラックスして、ニコニコと観ていただける展覧会ができたらいいなと思い、今日までコツコツと作らせていただきました」と本展をアピール。展示はもちろん、グッズなどの細部に至るまで蒼樹氏の意向が反映されているそうだ。

ライブドローイングでは、本展のメインビジュアルにも登場している『ひだまりスケッチ』のゆのと、『魔法少女まどか☆マギカ』キュゥべえを生描画。色えんぴつで頭の大きさなどのアタリを取ると、そのまま太さの違う2種のサインペンで直描き! 約20分ほどの間で、ゆの&キュゥべえが描かれていく。ちなみにゆのは蒼樹氏の美大生時代に生まれたキャラクターだというが、キャラクター自体は「私が落ちこぼれていた、予備校生時代の分身」とのこと。本展の作品には蒼樹氏直筆の制作秘話も併せて展示されており、こういった制作秘話を知ることで、より一層作品を楽しむことができそうだ。

さて、ここからは展覧会の模様をちょっとだけご紹介。第1章~第5章の章立てで、幼少期から学生時代、『ひだまりスケッチ』に『魔法少女まどか☆マギカ』、そしてイラスト制作や同人活動などの多岐にわたる創作活動まで、蒼樹氏の歩みを一望することができる。実際に蒼樹氏が使用している機材を展示した“原稿の部屋”も必見だ。

◆第1章“蒼樹うめとは”
蒼樹氏の幼少期の作品や、学生時代のデッサンなどが展示。蒼樹氏手作りの焼きビーフンを再現した食品サンプル(!)の傍には、レシピも!

◆第2章 『ひだまりスケッチ』の世界
4度にわたりテレビアニメ化もされた、蒼樹氏の代表作『ひだまりスケッチ』。各種イラストや原稿のほか、“ひだまり荘”を再現した一角も!?

◆第3章 原稿の部屋
蒼樹氏の仕事場を再現したコーナー。幾多の作品が、すべてこのコーナーと同じ環境で制作されたのだ。

◆第4章 キャラクター原案『魔法少女まどか☆マギカ』
社会現象にもなった『魔法少女まどか☆マギカ』は、蒼樹氏がキャラクター原案を担当。キャラクターたちの魅力を、蒼樹氏みずから解説している。

◆第5章 「蒼樹うめ」の仕事
連載作品やイラスト提供、企業とのコラボなど、さまざまな作品も一挙展示! コミックマーケットのカタログイラストには、蒼樹氏の熱い想いも添えられていた。

本展では作品展示やグッズ販売のほか、蒼樹氏が不定期で来場し行うドローイングイベントやサイン会、蒼樹氏本人や声優の阿澄佳奈さん(『ひだまりスケッチ』ゆの役)、悠木碧さん(『魔法少女まどか☆マギカ』鹿目まどか役)による音声ガイド(700円[税込])など、“蒼樹うめ展”を味わい尽くす仕掛けが盛りだくさん!

蒼樹うめさん初の個展「蒼樹うめ展」 7月3日から前売り券が全国にて発売開始
10月3日~12日に上野の森美術館にて開催される人気イラストレーター・マンガ家の蒼樹うめさん初の個展「蒼樹うめ展」。前売り券が7月3日から発売されることがWebサイトや公式Twitterアカウントにて発表されました。同時にWebサイトもリニューアルされ、「見どころ」「チケット情報」「関連イベント」が新たに公開されています。

2007年11月18日に開催された番組イベント「超ひだまつり」において、第2期『ひだまりスケッチ×365』(さんろくご)が製作されることが発表された。「365」とは1年の365日と人間の平熱である36.5℃との2つの意味があり、蒼樹自身の案によるものである。2008年7月より第1期と同じ放送局で全13話が放送されたほか、DVD用に特別編が一本製作されている。

内容は原作にほぼ忠実だが、各話の順番はバラバラで、また時系列順でもなくバラバラである。第2期ではゆのは1年生。

このアニメの大きな特徴として、実写取り込み画像とスクリーントーン状の背景を効果的に使用していることが挙げられる。特に第2期では料理の実写取り込み画像が多用されており、オーディオコメンタリーによれば、スタッフが実際に調理した物を撮影して使用している。

パートの冒頭には映画のフィルム音と併せた5秒前からのカウントダウンが流れ、2期ではヒマワリやウメなどの花を見立てたデザインのものが使われている。

ひだまりスケッチの新たな挑戦として、アニメ業界史上初、作品単体のテレビショッピング、 その名も『ひだまりスケッチ テレビショッピング』がTOKYO MX 8月14日(火)21時~22時『ゴールデンアワー』内にて放送された。

対象商品
ひだまりスケッチ×365 Blu-ray Disc Box(8月22日発売)

オープニングテーマ
「?でわっしょい」

エンディングテーマ
「流星レコード」

投稿 : 2024/11/02
♥ : 41
ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

メゾンひだまりカルテット2期・・・もう、こっちが1期でいいんじゃない??

てんてー、なんかの嫌がらせですか?

◇4コマ漫画原作、全16話?、1クール+3話?、4期まで続いたシリーズものの2期

おいどんのぉ~ハートを~、ワッショイされてしまったで~~ごわすぅ。

ひだまり初心者は1期よりも先にこちらを観ることをオススメします。
まずOPだけで観ようと思ってしまいます。心を神輿に担がれます。
そして最初の回が原作の最初に当たるし、ついでに言うと、その続き1話分も作中で扱われている。


ひだまり荘に一人暮らしする美術科高校生4人と愉快な仲間たちの日常物語。

簡単にキャラ紹介、1期の感想で紹介したメインキャラは適当に、他はまあノリで。
◆1期の感想 → http://www.anikore.jp/review/613958/

ゆのさま ちっちゃいよ!
住めば都 天才
寛の海  母
新谷眼鏡 関白亭主

牛丼17 イイ変態

なつめ  高2、対メガネつんでれ緑
校長先生 プンデレろんぐw
桑原先生 保健の先生、まともな銀髪
大家さん 職業不明やにポニテ
釘宮ちか 中3、シスコンええ妹

キャラデザは5頭身ぐらいだが、1期よりも丸みを帯び、眼が大きく、背が若干伸びてた?
1期の方が好きかも。特別編は3期絵っぽい。


お馴染みシャフト演出、時系列シャッフル、実写を駆使しした、時空自在アニメ。
キャラはより滑らかに動き、よりテンポ良く、話の展開はゆるい漫才みたいに向上している。
全体的に色づかいは優しく、柔和な雰囲気が保たれている。
{netabare}誰かさんがサウスポーだとよく分かる演出とか、にくいわー。あれで気づいたし。{/netabare}

見どころはやはり、ひだまりスケッチでしかなかなか見れない登場人物が描く作品の数々。
画面越しに見ることができる作品が増えて、感激♪

あと、薄々気づいていたが、ぽっちゃりネタをここまで果敢に攻めているのも珍しい。
男キャラがデブネタで天丼はよくあるが、「女性」「ぽっちゃり」というグレーゾーンを堂々と歩いている。
大したことなさそうでも、致命的でないにしても小さくない問題なんだよ。
私も部活動をやめ、たまたま計った体脂肪率が3%増しになったときの衝撃を忘れません。筋トレしているのに。
しかもネタが「デブ」→「太ってないよ、ぽっちゃり!」とかワンパターンではない。
{netabare}横綱、食べ過ぎ・逆、ダイエット食品・グッズ、ボトムス・姿見、など多角度から下腹部や二の腕を狙撃w{/netabare}


豊富なペアリングネタも堪能できる。
武蔵丸×曙、ゆの{netabare}すけ×よしこ{/netabare}、くせ毛×メガネ、夏×眼鏡、みや×猫…
なつめファンが増えたのは間違いないだろう。
横綱メガネ夫妻ファン歓喜回あり♪{netabare}サエさんが1年のときの展示wwwww 狙っているのか?{/netabare}

苦悩して苦労いるときの描写がすごい丁寧になったかも。
物語、というか小さな成長を読み取れる。

神社回は商売と女性との会話の参考になりますww
料理で調理の描写や順序、完成品とか料理ネタも手抜きせずにやってて、好感♪

それにしても予告編も気合入ってるなぁ、最後まで楽しめるのはやっぱすげーなぁ。
{netabare}くせ毛イジリがひどいwwwww{/netabare}


一つだけ文句あるが、てんてー出しゃばり過ぎ。半分ぐらいのセリフと尺を他へお願いします。
※ 脚本のせいなので、リアルの先生は悪くないと思われます。


OPはノリノリでテンションMAXになります♪ ただ歌詞が雰囲気マシマシで意味不明ww
歌とアニメーションだけで見れば1番好きだが、シリーズに合っているかで言えば1期に負ける。
このOPでの遊びが顕著で、みやこ好きには辛抱たまりません。
2番もええ。{netabare}「土日のファッション、サンキュッパーーー♪♪」{/netabare}
EDは地味にイイ。キャラのアイコンも確立したようだ。
BGMは明るくしみじみアレンジとオリジナル。あの「デデデッデデデッデーンデン」が衝撃過剰かも。

1話を除くと時系列シャッフルだが、初見さんでも比較的楽しみ易くできていると思う。
2期の、しかも途中の回からひだまりスケッチを知った自分だが、OPと実写演出でハマりました。
ひだまりスケッチを観たい人には2期→1期(3→4)の順で観ることをオススメします。
普通に日常系としてもよくできた作品なので、キャラデザ・演出が苦手じゃなければオススメ☆


な、夏目のことなんか好きでもなんでもないんだから、
・・・わ、わた、私は、みやこと吉野家先生の二筋よ!? ・・・ワッショーイ♪


前の感想 → {netabare}2013.07.07平均満足度:★★★★☆3.8(作画・物語3.5点)

≪普通の人の知らないステキな日常☆ そして、実写が使われる最後・・・?≫

アニメ見て、実写と融合してて、「お、何だこれ!?」って初めてなった作品だと思う。

超元気なOPから始まって、確か漫画の一話?に当たる時系列で一番古いものがここで登場。
なので、逆に2期から入って見やすかったのかも。

ひだまりの良さって、日常なんだけど「美術科」という一般人とは異なる世界だから、
淡々とちょっとした非日常を見せてくれるのが楽しい。
私は芸術科のある高校に通っていたので分かるけど、音楽科や美術科の生徒って雰囲気全然違う。
だから登場人物にちょっと親近感がわいてた。

絵柄も少し変わってかわいくなったかな。
OPでの芸の細かさも良かった☆

記憶が正しければ、実写が散りばめられていたのはこれが最後かな。
あの独特な静止画がかなり良かったんだが・・・

それにしてもこの4人、キャラええわ~{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9
ネタバレ

ジャスティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

キャラクターごとの物語を感じました。

{netabare}
|ストーリー
|
きらら作品の中でも『物語』があると感じました。
個人的には、ヒロさんと沙英さんの仲直りのシーンが好きでした。
私も友人たちと喧嘩はしないというか、まず私が怒らないというか、怒っても何も解決もしないという点が大きいので私だったら・・・どうなるんだ?
何も起きなさそう
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|作画
|
この頃は、制作会社がシャフトでしたが、シャフトらしい演出があった日常系アニメでした。結果的にはキャラの安定さはあったと思いました。
---------------------------------------------------------------
|声優
|
ゆのちゃんの声がほんとにかわいい。
---------------------------------------------------------------
ムービー
|
|OP ☆3.6
|
この曲は何度聞いても飽きないぐらい好きです。聞くと元気になるような曲ですよね。
---------------------------------------------------------------
|
|ED ☆3.1
|
シャフト感が溢れたEDで、最初のキャラクターのシルエットシーン、これこそシャフトだよ!!シャフトが好きなので過大評価し過ぎかもしれない・・・
---------------------------------------------------------------
|キャラクター
|
みんないい子だと思いました。校長先生と吉野家先生のシーンほんと好きでした。吉野家先生みたいな先生が担任だったら絶対楽しそう。
---------------------------------------------------------------
| +α
|
|OPED中毒度 ☆3.4
|
1期よりかは聞く回数が少ないような感じました。
でも、普通にいい感じでした。アニュータで毎日学校の登校中に頻繁に聞いています。
---------------------------------------------------------------
|再視聴度  ☆3.0
|
まずまずといったところ・・・何故かというと日常系アニメは癒しアニメでもありますが、ひだまりスケッチの場合続編が多いので、鬱系や異世界系などを見たあとの癒し候補としては個人的にいいかもしれないです。
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{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 2

68.0 10 シャフトでコメディなアニメランキング10位
俗・さよなら絶望先生(TVアニメ動画)

2008年冬アニメ
★★★★☆ 3.8 (422)
2680人が棚に入れました
『俗・さよなら絶望先生』はさよなら絶望先生の続編。
漫画版は一話完結式。毎回時事ネタ、自虐ネタ、作者の知識などを使って、特定の言葉や事柄に焦点を当てたギャグを展開する。伏字などを使い、分かる人には分かる時事ネタやパロディ、ギャグが特徴。
これは、前作『かってに改蔵』から続く作風であるが、前作に比べればマニアックなネタや強烈な毒気のあるギャグやパロディは減っている。
このほか、前作と異なり、漫画家や漫画作品に対するパロディなどはほとんどない。さらに前作と異なり少数の強烈なキャラ(名取羽美や坪内地丹)のみで展開させないこともあり、前作に比べると毒気は薄くなっており、内容も若干一般・社会派向けになっている。

声優・キャラクター
神谷浩史、野中藍、井上麻里奈、谷井あすか、真田アサミ、小林ゆう、沢城みゆき、後藤邑子、新谷良子、松来未祐、上田燿司、水島大宙、矢島晶子、後藤沙緒里、杉田智和、寺島拓篤、子安武人

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

今期もやっぱり「絶望」しました。 けれどどこか少しポジティブな糸色先生。

前作と今作のあらすじ

始まりの季節、春。希望に胸を膨らませた「何事もポジティブにしかとれない少女」風浦可符香は、桜の木で首を吊る「何事もネガティブにしかとれない男」糸色望と出会う。出会ってはいけない2人だったが、望は可符香の高校の新しい担任の先生だった。そしてその凸凹な二人がクラスの問題のある生徒の問題を解決する話です。

私の感想

今作は絶望先生があまり自殺をしませんでした。そして、なぜだか絶望先生がポジティブな先生になって来ました。けれどこの作品の面白さはぜんぜん落ちませんでした。

この作品を見ているとかなり面白い世界のネガティブなパートを知れました。なぜなら、毎回糸色先生がネガティブになるきっかけはそういう微妙なネガティブな所です。

オープニング

「空想ルンバ」 (この曲の説明はこのオープニングの完全版です)
始めはまったく意味がわかりませんでした。いきなり漢字で状況を説明し、そしてそのパートが終わった瞬間に、いきなり人間の体の臓器を乾燥した状態を見せられ、驚きました。この作品を見た事が無い人でしたら、ホラーと間違えるくらい暗くてネガティブな曲です。けれど、糸色先生が出てからは他の生徒が出てきたのですごく楽しめました。今回は常月まといがメインヒロインっぽく描かれていました。そして、最後はやっぱり糸色先生の(首吊り)自殺のシーンです。

「リリキュアGOGO!」
まったく意味の分からないパクリネタの曲です。 以外に面白いです。

エンディング

「恋路ロマネスク」
キャラクターのイメージはぜんぜん違うので正直驚きました。けれど全体的には非常に良い曲です。全てのキャラクターが程よく出ています。

「マリオネット」
他のエンディングに比べれば普通です。糸色先生の事を見る生徒たちや、その他のキャラクターをメインにしています。かなり面白くて良い曲です。


「オマモリ」
かなり怖いです。キャラクターが変にリアルな感じでデザインされていて、非常に驚きました。けれど、全キャラクターを知っていればどこか笑えるシーンも多いいです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 17

ローズ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

生マレテ、スミマセン

様々な問題を抱えている糸色望の生徒たち。
構ってもらおうと必死になっている日塔奈美は、
普通扱いにされる事に対して問題を抱えていた。

1期目と比べるとネタが多め。
前半後半の2本だったのが、A・B・Cパートと3分割。
ネタが多くなっても重い内容。
初回からネズミ講ネタですか……
際どい所を攻めますね。

例えば、ペリー登場。
鎖国時代の日本を開国させたペリーがモデルでしょう。
どんどん開かせるペリー。
引き籠りの生徒もペリーによって開かれます。
ただし、絶望先生相手では分が悪い。
心の闇が深い絶望先生。
簡単には開国できません。
人生の転機でもない限り、絶望先生の心は闇のままでしょう。
今回は配信を視聴しましたが、DVDをレンタルした事もあります。
たしか副音声が別バージョン。
1度で2回楽しめる……
お得感満載です。

例えば、宇宙人襲来。
地球の危機です。
大型ロボで戦闘機を破壊。
簡単に地球侵略できそうですが……
古文書から古代兵器発見。
宇宙人に対抗すべく仮面を蒸着。
着物のまま大型化。
当然、パンチラになります(///▽///)
サービスシーンと考えましょう。
下着を見ただけで欲情するのかなぁ?
学生さん向けの お色気シーンです。
大人向けだったら……自主規制します^^;

例えば、夢の話。
夢という設定なので、やりたい放題。
いつもと違う性格のキャラ。
夢なので仕方が無いです。
夢は現か幻か。
夢の期待を破る現代社会。
子供の頃から見続けている夢。
寝ている時に見る夢。
夢には種類があります。
夢オチは1回しか使えないもの。
夏目漱石の『夢十夜』なんて、ただの雑記と思うのは私だけかなぁ……
悪い夢は獏に食べてもらいましょう。

今回もパンチの効いたネタが満載。
笑いを作るのは大変です。
ネタ切れにならないのが不思議。
頭の回転がいいのでしょうね。
普通の人では真似できません。
さあさあ、みんなで一緒に絶望しましょう。
続いて最後の3期目を視聴します。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

迷走、その向かう先は・・・・電波?

パロディネタとか、実験的な演出とか、ちょっと他では見られないような斬新な事を色々やってます。
悪い意味でシャフトっぽい作品。
原作は電波的な事をやりますが、それはギャグとして意図的に病的なネタを入れて落とそうとしたもの。(オチに困った苦肉の策ともいいますがw)
このアニメでは、その毒々しい電波な部分を抽出して増幅させてます。実にシャフトらしい演出で。
正直、気分が悪くなりました。


1期に比べて、工夫しようとしているのはわかります。
元々、原作の面白さをそのままアニメでやるのは非常に困難な性質のギャグなので、「アニメ 絶望先生」としての面白さを模索してるのも理解できます。
でも、そうじゃないでしょ?、と。
想像のナナメ上を行く斬新さは、絶望先生を好むようなコアなファンは喜ぶのかもしれません。
しかしそーゆーのは、原作の面白さを引き出した後のエッセンスであって、それに傾倒しては本末転倒。


TV画面に細かい書き文字いっぱい入れて、それで視聴者が理解できるの? だれがそれ読めるの?


原作漫画を読んでいて、「これはあのネタだな」と想起できる人だけ笑えばいい、と投げちゃってる演出がチラホラ。
迷走の末、たどり着いた開き直りなのでしょうか。


なんだかんだで、絶望先生は好きなんで3期も見ますが、どこへ向かうのやら・・・・

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5

67.7 11 シャフトでコメディなアニメランキング11位
懺・さよなら絶望先生(TVアニメ動画)

2009年夏アニメ
★★★★☆ 3.8 (377)
2583人が棚に入れました
糸色望は、どのやうなこともネガティブにしかとれない青年である。
横に繋げて書くと、とてもせつなくなるやうな名前をもつ彼は、ことあるごとに「絶望した」と死にたがり、でも本当には死ねないような、困つた人間だ。
そんな彼が、風浦可符香たちの通ふ学校の、二のへ組に、担任教師として赴任することとなつた。
しかし二のへ組は、望とは逆にどのやうなこともポジティブにしかとれない生徒、何事もきつちりとしていないと気がすまなひ生徒、なにかと怪我ばかりしてゐる生徒、
メールでしか会話のできない生徒など、もしかしたら彼以上に厄介な人間が数多く在籍するような学級だつた。
どこまでも後ろ向きな考えの望の教へは、そんな生徒たちの人生にどのやうな波紋を投げかけるのだらうか。
また逆に、望は生徒たちからどのやうな影響を受けるのだらうか。

声優・キャラクター
神谷浩史、野中藍、井上麻里奈、谷井あすか、真田アサミ、小林ゆう、沢城みゆき、後藤邑子、新谷良子、松来未祐、上田燿司、水島大宙、矢島晶子、杉田智和、後藤沙緒里、寺島拓篤

Ssoul30 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

かなりポジティブになった絶望先生。もう死ぬ気は無いのか?でも、話は面白い。

前作と今作のあらすじ

始まりの季節、春。希望に胸を膨らませた「何事もポジティブにしかとれない少女」風浦可符香は、桜の木で首を吊る「何事もネガティブにしかとれない男」糸色望と出会う。出会ってはいけない2人だったが、望は可符香の高校の新しい担任の先生だった。そしてその凸凹な二人がクラスの問題のある生徒の問題を解決する話でしたが、もう3期となるとそんな設定なんて忘れて、ただの世間の問題点を指摘するギャグ系の作品になりました。キャラクターたちは1期、2期を見ないとわかりませんので、そちらをみて、絶望していください。

私の感想

ギャグは2期よりも面白かったですが、キャラクターの性格、個性がかなり1期よりも変わっていました。
まず、1期、2期ではギャグがキャラクターたちがある世間のネガティブな事に糸色先生が絶望している事に突っ込んでいましたが、今作では生徒たちがボケになって糸色先生が突っ込む方になっていました。
次に生徒たちの個性がかなり固定され(設定が同じになって、ボケが大体同じになる事)ボケが読めるようになっていました。
多分これが一番の問題でしょう・・・・ 糸色先生がよく生徒たちに殺されていました。これはかなり問題でしょう・・・・

私がこの作品で一番好きな所はエンディング後の
「絶望先生えかきうた」
がかなり好きです。全てのキャラクターが書いているように見えて、全ての声優が絶望先生を書いいる所です。皆さんの、まったく似ていません。けれどそこが良い所です。(私が一番好きな糸色先生の似顔絵は一旧さんの書いた似顔絵です。絵を描いていないのに何であんなにクオリティー高いんだ・・・)

オープニング

「林檎もぎれビーム!」(このオープニングは完全版を参考にしたレビューです。)
はじめは
「りんご もぎれ ビーム」
で始まり始めはまったく意味がわかりませんでしたが、なれてくると結構良い曲です。はじめは意味がまったく分からない画像で始まるりますが、右下の所にちゃんとした画像が流れます。私的にはそっちの方が好きです。
この曲はまったくネタバレがありません。ってか 逆にこの作品とぜんぜん関係ない画像ばかりなので初めての方は混乱するでしょう・・・・
この作品で一番好きな所はエンディング後に代入曲としたて、


エンディング

「絶望レストラン」
あまりレストランと関係な曲です。はじめはかなり地味に始まります。普通で普通な人で始まりので・・・・
そして、それが終わったら、それぞれの生徒の日常が描かれています。結構新鮮です。

「暗闇心中相思相愛」
糸色先生には似合わないエンディングでした。キャラクターもあまり出ていず、糸色先生の良さのまったく出ていませんでした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 9

ローズ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

斜陽

験を担ぐネタ。
絶望という忌み名だったので隔離される。
絶望先生を救出しようと試みる生徒たちだった。

「林檎もぎれビーム」
大槻ケンヂと絶望少女達のOP曲です。
放送当時は筋肉少女帯は再結成しているかどうか、分かりません。
今は仲直りして再結成。
特撮というバンドも並行しているのかなぁ。
オーケンさんは歌が上手、というタイプではなく、カリスマ性を持った歌い手。
若い頃から活躍しているので安心感があります。
物書きとしても活躍中。
まだまだ年寄りになるのは早い。
活躍を期待しています。

例えば、才能ネタ。
天は二物を与えない。
プロ野球選手。
野手と投手は掛け持ちできない。
アメリカに渡った大谷選手。
打者と投手の二刀流。
現実が虚構を超えた瞬間。
やはり時事ネタは風化したら難しい。
イチローはオールスターで投手として登場。
故・野村監督は批判しました。
投手として一流、打者として一流。
少し前までは夢物語。
大谷選手はアメリカンドリームを体現しようと努力しています。
打つ・走る・投げるは野球の基礎。
天賦の才能と努力する才能が無ければ、実現しなかったでしょう。

今まで登場していた実写の坊主頭。
今回はいません。
多少は見やすいかなぁ。
演出の一環でしたが、中々、ツラい部分。
木津の発言も分かりやすく表現。
優しい演出になりました。

絶望先生の原作は完結。
しかし、他の久米田作品がアニメ化。
3期まで続いた事が奇跡かな?
さすがに完結編までアニメ化する事は難しいでしょう。
特に時事ネタは鮮度が大事。
時事ネタを使う事が多い久米田作品。
他の作品に期待しましょう。

本作品を視聴して絶望するかどうか?
考えてしまいます。
1期1話の冒頭のように人生を絶望するかどうか。
所詮、人間なんて寿命は約80年。
有限であり短いです。
まあ、自分勝手に短くする選択肢を選ぶ人もいますが……
暗い話は横に置いておいて。
桜の木は花がパッと咲いてパッと散ります。
葉桜もまた趣深い。
情緒がありますね。
せいぜい長生きして、何回も花見を楽しみましょう。
絶望と希望は紙一重。
絶望と希望は表裏一体。
絶望先生を視聴して希望を持ちましょう。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 8

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

「犬カレーが食べたいなら、8話を食べればいいじゃない」 ※8話Cパートの話以外しません、あしからず

だから千和のあらすじナレの話とかしないって!


今色々と激アツ的意味で盛り上がっている「劇団犬カレー」さん


コラージュを用いた特異な作風が云々かんぬん・・・っていうのは実際見ていただければ許容するか一生見たくなくなるかハッキリしますので割愛させていただきます(キリッ


オイラの地元某アニメイトとかは魔法少女なんちゃらマギカの紹介に手描きポップでわざわざ
「魅力その2! ヒロイン達に迫り来る敵!魔女がスゴイ!
劇中に登場する奇妙な『魔女』たちを担当したのは【劇団犬カレー】
切り絵やコラージュを用いた独特の雰囲気で怪しい魔女の世界を作り出しています」
と、紹介されてましたよー?
(なんも間違っちゃいねぇから困るぜ)


まあ待てとw
犬カレーを語るならば、はじめの一歩はやっぱし「懺8話」
たぶんオイラが知ってる犬カレーさんちのお仕事ではこの「懺8話のCパート」が一番丁寧かつ自由奔放にやっちまってる感がある
尚且つ尺的にも長い(はずですw)


当然、今はこれよりもっと技を磨かれていることでしょうから、もっと複雑なこともやってのけるでしょう
が、実際の商業作品でちゃんと決まったお話の中、他のアニメタさんや演出の絡みがあったりする中ででは、色々と制約もあってのことでしょう


そういう意味ではこの8話こそが犬カレーの本気
そう、もちろん当時のだが


犬カレーはバケモノしか描けないと思ってるアナタにこそチェックして欲しい


いつもと全く同じしょーもないオチすらもどこか哀愁の漂うものになっている


普通に演出の才能があるんじゃないか?


これを見た後ならレンタルマギカのマカオとジョマもかかってこいのなんのその!







なんかハードル無駄に上げた割りにショボく見えたらごめんなさい(えー


見た目は悪ぃけど味は保証するぜ的ノリで、、、さあどうぞ召し上がれ\(´▽`)ノ

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7

66.8 12 シャフトでコメディなアニメランキング12位
ぱにぽにだっしゅ!(TVアニメ動画)

2005年夏アニメ
★★★★☆ 3.7 (348)
2059人が棚に入れました
『ぱにぽに』は、氷川へきるによる、ギャグ漫画作品。月刊Gファンタジー(スクウェア・エニックス刊)に連載。
自由すぎる校風の私立高校・桃月学園に 天才ちびっこ先生・レベッカ宮本(通称ベッキー)が赴任!個性的な生徒達と動物達(?)と共に ちびっこベッキーが活躍したりしなかったりするびみょーにきみょーなスクールコメディ!!

声優・キャラクター
斎藤千和、山﨑バニラ、折笠富美子、ゆきのさつき、植田佳奈、堀江由衣、野中藍、阪田佳代、大原さやか、櫻井孝宏、石毛佐和、中世明日香、花輪英司、樋口智恵子、広橋涼、日笠山亜美、大竹宏、神谷浩史、沢城みゆき、門脇舞以、松来未祐、生天目仁美、新谷良子、麦人、杉田智和

しんばくん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

キャラ達は色褪せない可愛らしさがある。パロディは⇒?【17.8/25.0】

物語:2.7 作画:3.5 声優:4.5 音楽:3.4 キャラ:3.8 【合計:17.8/25.0】                       (33.1)

ジャンル        :学園、ブラック・コメディ
話数          :26話
原作          :氷川へきる(漫画)
アニメーション製作 :ガンジス、SHAFT
監督          :新房昭之
シリーズディレクター:大沼心
シリーズ構成     :金巻兼一
脚本          :金巻兼一、高山カツヒコ、植竹須美男
キャラデザイン    :大田和寛
音楽          :羽岡佳

OP           :「黄色いバカンス」作詞 - 斉藤謙策 / 作曲・編曲 - 河合英嗣
              「ルーレット☆ルーレット」作詞 - 河合英嗣 / 作曲 - 渡邊美佳 / 編曲 - 渡邊美佳、久保幹一郎
              「少女Q」作詞 - 斉藤謙策 / 作曲・編曲 - 菊谷知樹
OP 歌         :片桐姫子(折笠富美子)橘玲(雪野五月) 桃瀬くるみ(植田佳奈)
              6号さん(阪田佳代)一条さん(野中藍)上原都(堀江由衣)

ED           :「ガールッピ」作詞・作曲 - 渡邊美佳 / 編曲 - 渡邊美佳、橋本学
              「癒し系魔法少女ベホイミ」作詞 - 佐藤こづえ / 作曲 - 渡邊美佳
              / 編曲 - 渡邊美佳、久保幹一郎
              「遥かな夢」作詞 - 佐藤こづえ / 作曲・編曲 - 菊谷知樹
              「ムーンライト・ラブ」作詞・作曲 - 宮島律子 / 編曲 - 菊谷知樹
              「雪月花」作詞・作曲・編曲 - 河合英嗣
              「黄色いバカンス 姫子Ver.」作詞 - 斉藤謙策 / 作曲・編曲 - 河合英嗣
ED 歌         :柏木優麻・優奈(石毛佐和)来栖柚子(中世明日香)綿貫響(樋口智恵子)
              白鳥鈴音(広橋涼)秋山乙女(日笠山亜美)ベホイミ(門脇舞以)
              レベッカ宮本(斎藤千和)南条操(生天目仁美)芹沢茜(沢城みゆき)
              宮田晶(新谷良子)メディア(松来未祐)

参照元        :Wikipedia「ぱにぽに」

【概略】
桃月学園1年生を中心とした非日常的な日常をユーモラスに描く。基本的に1ページ完結の「1ページ漫画」であるが、ストーリー性が重視されるところではそれに縛られず、おまけマンガなどでは1コマが用いられることもある。

【特徴】
①ドタバタ、超展開、支離滅裂、カオス、といった単語が当てはまる「学園ギャグコメ」
②「パロディ」や「小ネタ」が所狭しと散りばめられている
③登場人物が多い

【長所】
①登場人物は多いが、各キャラが主役の回を設けている
②OP、EDのバリエーションが豊富
③次回予告部分がウンチク
④ほぼ一話完結で区切りを付けやすい
⑤声優の演技が良い

【短所】
①初回から登場人物が多く、覚え辛い
②背景に描かれた大量の小ネタに目を配っていると会話の内容が頭に入ってこない
③パロディや小ネタが一切分からない場合はただ只管忙しく見える

【短評】
 まず長所から説明します。本作は1話に登場する人数が非常に多いです。初登場キャラはステータスと一緒に名前を出す親切設計ですが、それでも序盤は名前を覚えきれないと思います。しかし、覚えてもらう為の工夫として各キャラに主役の回があります。その為、回を経る毎にキャラ立ちが良くなっている様に見えてきます。これが①です。
 ②については無機質を思わす演出のOPアニメーションがシャフトらしくて良いと思います。更には、回毎に歌う声優が変わり聴き応えのあるOP、EDになっていると思いました。
 ③についてですが、ストーリーがほぼ無いに等しい作風なので次回予告をする意味が無い訳です。しかし、その尺を使ってウンチクを喋るという作り自体を工夫と感じ、長所としました。
 ④は作品の性質上伏線を残す事が無い(少々有ります)ので、特別次回が気になる事が無いく、区切りを付けやすいという事です。
 ⑤については特徴の有る声で演技されていたと思います。また、声優に詳しくない私でも何度も目にしている名前が多いと思いました。(多分豪華声優陣) 

 次に短所ですが、①は序盤さえ我慢出来れば、最期まで同じ面子が登場するので後々慣れてくると思います。
 ②は観方を小ネタだけを探すか会話だけを楽しむかのどちらか片方だけに絞って観た方が良いかもしれません。肩の力を抜いて観たり、ながら観するタイプの作品だと感じましたが、両方同時に観ると可也忙しかったです。
 ③は分からなくても雰囲気などで笑えたりしますが、あまりに分からない事が続くと人によっては鬱陶しく感じるかもしれません。 

 総括すると、OP、ED、演出、声優など凝っている様に感じました。キャラデザインは少し古臭く感じるものの萌を意識したゆるくて可愛らしい感じです。また、登場キャラはどのキャラも個性的で見応えが有ります。基本的に話のパターンは最期まで変わらないので序盤の数話が楽しめれば最期まで楽しめると思います。  

【思った事、及び蛇足】
 自分が知っている限りではこの作品以前に似た雰囲気の作品は無かったです。ハチャメチャな要素を取り除けば『あずまんが大王』に似ていると思います。ハチャメチャな要素はそのままにストーリー性とラブコメを足せば『スクールランブル』に似ています。この作品以降では『日常』『ゆるゆり』『さばげぶっ!』辺りが似ていると思いました。ただ、ぱにぽには登場人物が圧倒的に多く、更にはパロディも多いです。これ以上に忙しくてカオスな作品が出たら訳が分からなくなる自信が有りますw
 
 それから、パロディの盛り込み方に疑問を持ちました。パロディの本質は笑いを取る為に使う物だと思ってましたが、本作ではあまり笑いを取る為にパロディを盛り込んでいる様に感じませんでした。上手く言えませんが「間違い探し」や「ウォーリーを探せ」的な感覚に近く、元ネタを思い出すまで時間差があったので思い出した時に笑いよりも「そんなのあったねー」という様な懐かしさが込み上げて来る感じでした。 
 
 観終えてそんな事を思った訳ですが、ここまで多くのネタを仕込んだ作品は観た事無かったので満足しました。因みに好きなキャラはマスコット的存在のメソウサです。笑いのツボを刺激してくれたキャラは殆どこのメソウサでした。喉を絞って出したような喋り方も結構好きです。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7

dakiramk3 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

*当時(2005年12月)の総括

 さて、そのテンションに付いて行けず、1話で切ってしまった方も大勢いるだろうと思うけど、結局完走してしまったな。実を言うと、俺も最初の方は理解できていなかったんだけど、残り半分を切った辺りから、ストーリーを追う頭がどっかに飛んでしまって、後はひたすら「ぱにぽに」ワールドに引き込まれていった。

 では、最初の方は、この作風に馴れた今なら、きっと面白い筈だ、と思い、DVDで再び確認してみたんだが…

 正直、面白くないです。錯覚とか先入観でもなくて、本当に微妙。姫子のボケに対する「お前バカだろ」、という無粋な玲の突っ込みも、今となってはどうしようもなく見える。では、何故前半、それも最初の一桁台は面白くないか?

 よくよく自分の感想などを読み返してみても、当初は「キャラ(更に言うならベッキー)萌えで済ませる作品だ」と書いてあるし、キャプを見ながら思い出してみても、大体同じ印象を受ける。しかし、思い返す中である1つの仮説が浮かぶ。

 それは、製作スタッフの側も、登場人物のキャラを掴みきれていなかったんじゃないか、という事。原作でのキャラ付けという下敷きはあれど、アニメ版がこれだけハジけた作品になった理由は、そこにあるんじゃないか?

 そう仮説を立ててみてから、今一度回想すると…確かに、当初は動きがぎこちないんだよね。ビジュアルで特徴的な記号を持つ6号や都は、見ただけでそれと分かるけど、くるみや玲はどうしてもルックス的に埋もれがち。しかし、回を重ねるごとに、玲は何でも出来る才女且つ、面倒見の良い所もある面が描かれ、くるみは地味と言われながらも、それでイジられて存在感がある。後半では、むしろ都の方が地味な印象すら受けた(時代劇の回は除く)。

 つまり、中盤から後半に掛けて、俗に言う「キャラが勝手に動いている」状態になったんじゃないかな。最後の方は、ボケをかます姫子も殆ど自然体だったし、むしろC組の面々よりも、存在感が極めて増していった茜や鈴音の方が生き生きとしていたかも知れない。

 要するに、話の中でキャラも(そのキャラを動かす脚本を書いている人も)、そしてそれを見守る視聴者すら育ててしまった稀有な作品と纏める事は…強引過ぎますかね?

 そして、「だっしゅ!」を「だっしゅ!」たらしめているもう1つのファクター、「ネタ」について。

 一部で、この作品を「パクリ」だと非難しているフシがあるらしい。しかし、俺の考えでは、これは「オマージュ」或いは「リスペクト」であって、決してネガティヴな響きを持つ「パクリ」ではないと思っている(「インスパイヤ」は、最近ネガティヴな意味になったからなぁ…)。

 例えば、頻繁に出てくる、主にRPGネタやロボットものネタにしても、それが理解できなければ、内容の展開自体を理解できなくなるような取り入れ方はされてはいない。あくまでネタとしての領分を出ていないところが大きい。

 この流れは、本作品の監督が手がけた「月詠」でも、ドリフネタを頻繁に織り交ぜている点で同じだが、そちらでもドリフネタを知って様が知るまいが、メインのストーリーを何ら阻害してはいない。「だっしゅ!」でも、いささか悪ノリが過ぎたきらいはあったかも知れないが、基本的に無問題だ。

 むしろ、ネタを各所に散りばめた事で、「コレ、俺も知ってる」「懐かしいな」「このネタはなんだ?」と、様々な…主にネット上でのやり取りが頻繁になり(多分)、意見交換を交わす機会が増えた。



 ここに宣言しよう。

 この「ぱにぽにだっしゅ!」は、アニメの皮を被った、新時代・ネット時代のコミュニケーションツールなのだ!!

 と言う訳で、半年間常に周囲をにぎわせたこの作品も終わり。妙な勢いがあると言う点では、果たしてこれから先、この作品を上回るものが現れるのかどうか、疑問になる。そこまで言い切ってしまえるほど、問題作ではあった。「名作」と言えるのかどうかは別問題だけど。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

型破りに挑戦したシャフトアニメ。

アニメーション制作:ガンジス、シャフト
2005年7月- 12月に放映された全26話+OVA1話のTVアニメ。

『月刊Gファンタジー』に連載されていた、
氷川へきるによるギャグ漫画『ぱにぽに』が原作です。

【概要】

桃月学園を舞台にした教師と生徒たちによるドタバタした学園コントアニメ。

主人公は、10歳でマサチューセッツ工科大学を飛び級で卒業したという、
ハーフの金髪天才少女・レベッカ宮本(ベッキー)
性格的にまだ幼い彼女が赴任して1年C組の担任(ちびっこ教師)になる話から物語が始まります。

桃月学園は1学年4クラスで、作中で扱われるのは1年生。
各クラス個性あふれる教師や生徒たちでひしめき合う、
無法地帯みたいなアニメです。

【感想】

のちに新房昭之監督を始めとして「物語シリーズ」や「まどか☆マギカ」などの作品に関わった、
多くのスタッフや声優が参加しているアニメですね。
私は読んでないのですが、変わった感じの原作漫画をアニメで更にアレンジして、
いかに非常識で不条理な展開にするかにステを全振りしたアニメらしいです。
視聴者の意表を突くことで笑いを取るタイプのアニメですので周回には不向きかもしれません。

このアニメは、ビジュアル的には萌えとお色気と過剰なまでのネタ尽くしにコーティングされていますが、
だいたいのパターンとしてギャグの被害者は泣いたり酷い目に遭うことが多いですね。
山崎バニラが演じる白いウサギのような二足歩行生物が専らの貧乏くじですね。
本当にいつも悲惨な目に遭っています。
他にも同級生の言葉で深く傷ついて、いじけたりする女生徒とか出てきたり。

それら全部がアニメの中ではネタとして扱われているのですが、
「いじり」と「イジメ」の区別。そして物事の善悪がわからん人間が真似したら、
ちょっと困るかな?と思わないでもないことは多々有ったりしてw
作中でいじられる方にタフネスというかしぶとさ、強かさが足りてないのが原因かも。

別の作品になりますが、大武政夫の「ヒナまつり」で、
アイドルの自己紹介風に「中学生のくせにバーテンダーをやっていまーーっす」
を言わされた三嶋瞳なんか、いろいろと巻き込まれて酷いことになっているのですが、
いじられるたびにパワーアップして行き、自力で社会的地位を築いていった凄い人でもあるので、
ああいうほうが安心して見ていられて好みですね、

なんか脱線してしまいましたし、本来なら気にする部分はそこではないでしょうけどね!

アニメ向けに独自にキャラをアレンジしていった結果、原作にない要素が加わっていじり方がそうなったとか?
その代わりにモブ生徒をマネキン人形にしたり、教室を「8時だョ!全員集合」のセットみたく見えるようにしたり、
照明さんなど撮影スタッフを登場させて、実はこれはテレビ番組の収録でフィクションであるということを強調することで、
それを免罪符にやりたい放題フリーダムさを加速させていった感じですね。

実際に、このアニメの視聴者の大多数にはどうでもいいことですね。

それはそうとして、久々にこのアニメを観てみたのですが、
以前は大笑いしてたのに、今回はそれほど面白くもなかったですね。
私のお笑いの趣味が変わったということなのでしょうね!ということで若干評価が下がりました。

なんか、このアニメに対してネガティブなことばかり書いてるように思えますので、
とりあえずセールスポイントを!

有名になる前の神谷浩史など声優陣が豪華。
神谷浩史演じるネコ神様と山崎バニラ演じるメソウサの掛け合いが意味不明で面白かったかも。
OPが3つありますがセンスがいい。
ワイワイと賑やかなのが好きな人にはマッチする内容だと思います。
ただ、ギャグのクセが強いですので多少、人を選びますかもw


これにて感想を終わります。
読んでくださいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 40

63.1 13 シャフトでコメディなアニメランキング13位
夏のあらし!春夏冬中(TVアニメ動画)

2009年秋アニメ
★★★★☆ 3.6 (155)
959人が棚に入れました
古くから営まれる街の喫茶店で、八坂が出会った年上の女子高生・あらし。自らを幽霊と称する彼女は、八坂と手をつなぐことで過去へと飛べる不思議な少女だった。
いわくつきのマスター、あらしを追うグラサン男。八坂と同じ中学1年の上賀茂。そして、ドイツ人の少女・カヤ──。
ノスタルジック溢れる喫茶店・方舟を舞台に、少年と少女達の忘れられない夏休みが始まる。

声優・キャラクター
白石涼子、三瓶由布子、名塚佳織、小見川千明、生天目仁美、安元洋貴、野中藍、堀江由衣、杉田智和

けみかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

一部男子思春期のトラウマ 或いは【ジュブナイル】×【タイムリープ】というSFコメディの傑作

なんか数ある「シャフト」制作の作品の中ではメチャクチャ点数低いんですけどwこれぞ『隠れた名作』なんじゃないかと思います


この「春夏冬中」は分割2クールの「第2期」になります
タイトルの「春夏冬中」は「あきないちゅう」と読みます
なぜこんなややこしいタイトルにしたのかは「ひだまりスケッチ×☆☆☆」「ぱにぽにだっしゅ!」と並び意味さっぱりですw
そしてこのアニメは夏アニメではなく、秋アニメでしたwww(第1期は春アニメ)


物語はヤンチャな13歳の主人公、八坂一(通称:はじめちゃん)が幽霊でしかも特定の相手とタイムリープする能力を持った美人女学生の嵐山小夜子(通称:あらしさん)に一目惚れするところから始まる


あらしさんがウェイトレスとして働く喫茶店「方舟」に集う一癖も二癖もある仲間達とタイムリープが巻き起こすSF要素を含んだコメディが魅力の作品です


イマイチ素直になれないはじめちゃんのあらしさんへの淡い恋心も並行して描かれたりで、年上女性に甘酸っぱい気持ちを抱いた経験のある元思春期男子の皆様には少々切なくなる部分もございますので








(ノд`)


第1期はあらしさんの生きていた頃の時代にまつわる謎に迫る上で、日本の戦時下へタイムリープするシリアスなエピソードがいくつかありましたが、命のやり取りをするエピソードにしてはその辺の緊張感がまるでなく紙芝居レベルでガッカリでした


第2期では純粋にSFコメディ&ラブコメディ展開でキャラクターの掘り下げに入っているのが素晴らしいです


この作品でもっともイミフなのはタイムリープものだからって理由なのか、当時アニメ業界で流行っていた昭和歌謡をキャラソンとしてカバーするってのがありまして
コレに関しては「WHITE ALBUM」のキャラソンみたいな必然性は無いんで本当に好みの域です


シリーズディレクター 大沼心、石倉賢一
シリーズ構成 高山カツヒコ
キャラクターデザイン 大田和寛
総作画監督 伊藤良明
と、当時のシャフト制作で考えうる最強の精鋭スタッフで作られた気合は評価したいですが、作品の掛け持ちで相当テンパっていたのか、過度な期待は禁物です


本当はボロクソに叩きたいのですが(爆)それでもやっぱりけみはあらしさんを忘れられんのですよ、嗚呼・・・orz
こんなヲタウケしそうにないアツイ主人公とヲタウケしそうにない叶わぬ恋物語に挑戦したその心意気は大変素晴らしいと思うんですよね、うんうん


いま思えば喫茶店を舞台にしたコメディということで「それ町」の前身の様な作品でしたが、全体的なクオリティでは「それ町」の方が上です

投稿 : 2024/11/02
♥ : 5
ネタバレ

景禎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

やくしまるえつこさんの歌うED曲がいい

「夏のあらし」の2期です。1期からあまり期間を空けずに放映されています。
基本的には1期の流れをそのまま踏襲しているギャグアニメです。1期視聴が必須ではないですが、お決まりの型というのが1期から継続していますので、ギャグの理解のためにも1期視聴を強くお勧めします。2期になって、作画も少し垢抜けて見やすくなっているように思います。

2期は1期に比べて純粋にギャグである、という印象です。ギャグのパターンのバリエーションの変化を楽しめます。「塩ください」や「名前を忘れてしまったわ」もいろいろ変化します。このへんを楽しむためにも1期は見たほうがいいですね。

OPが斬新です。やくしまるえつこさんの歌う曲がいい。ただ、クレジットが読みにくい・・・つか、ほとんど読めない。OPアニメはエロいが、露出オーバの演出で画面が全体的に白く、かんじんなところは見えないです。

最終話は{netabare}1期の1話目と最終話のリフレインです。いちご、さくらんぼ、と来て、ここではキウイです。同じモチーフの3度目ということで、細かいところでは少しづつ違っていますが、似たような出来事が起こります。{/netabare}1期から継続して見るとギャグに感動すらおぼえます。そして、ED後に{netabare}過去は変えることはできない、という考え方に疑問を投げかけるような、ちょっとシリアスな{/netabare}場面があります。全体を締めるのにちょうどいい、ちょっとしたスパイスが効いている感じになっています。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 7
ネタバレ

jethro さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

僕らの夏は終わらない

夏のあらし!の第2期、今期は、ラブコメ度が急速上昇
前半は、男装の美少女、上賀茂 潤(かみがも じゅん)のバレるバレない話
後半は、あらし と はじめちゃん のエピソード中心となっています。

第1期において、戦時中が絡むエピソードは回収されており
後半の あらしエピソードが始まる前までは
これといったメインエピソードが存在しないバラエティ編のような内容
ゆえに、重度に病的なドタバタコメディとなっており
あまりに深すぎるネタには、ついていけないものもチラホラある

今期における最重要テーマは、
それまで当たり前、普通の事として定着していた「幽霊」である点
つまり「死んでしまった存在」である事
「夏の間だけ」戻ってくる季節限定の霊である事がピックアップされ
付かず離れずの あらし と はじめちゃんの関係が
夏の終わりの到来と共に色濃くなっていきます。

そして良い感じに盛り上がってくるのですが
{netabare}なんと、「終わらない夏」・・・・・・
そして、まさかの「きゅーてぃーすとろべりーちゃん」第二弾とは!
しかし、「塩」が渡されるというENDマークを付けた訳だし
夏の終わりを描いても良かったんじゃないかと・・・
そう思ったのは私だけではないんじゃないかな{/netabare}

個人的には
ややパターン化された喫茶「箱舟」定番シーンの数々が
まさにスタジオ コントのノリにまで成長していたのが及第点
特に、「注文を頂いたわ加奈子」劇場が最高でした。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 3

67.9 14 シャフトでコメディなアニメランキング14位
美少年探偵団(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (170)
494人が棚に入れました
「美少年シリーズ」は、講談社タイガより刊行されている西尾維新さんの人気小説シリーズで、私立指輪(ゆびわ)学園を舞台に、校内のトラブルを非公式非公開非営利に解決すると噂される謎の集団「美少年探偵団」を中心とした物語が描かれる。TVアニメ化際し、アニメーション制作はシャフトが手掛け、総監督は新房昭之さんが担当する話題の作品だ。

声優・キャラクター
坂本真綾、村瀬歩、坂泰斗、増田俊樹、矢野奨吾、佐藤元、七海ひろき、鳥海浩輔

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

美しくあること。少年であること。探偵であること。そして、団(チーム)であること。

西尾維新先生の小説が原作。

原作は読んだことがありませんが、
2015年から刊行されて、全12巻もあるのですね。

今回はそのうち、
1~4巻と6巻の内容がアニメ化されたようです。

全12話です。


● ストーリー
私立指輪学園中等部。
そこには秘密裏に活動する“美少年探偵団”がある。

校内のトラブル全般を解決する…という立場だが、
その実、校内のトラブルのほとんど全ての元凶であると言われる。

依頼人に守秘義務が課されているため、
メンバー構成等、全てが謎に包まれた組織であった。

瞳島眉美(どうじま まゆみ)は、10年前から探している“星”について、少年探偵団に依頼をする。


美形なイケメン達による美少年探偵団。

それぞれの特技を生かしながら、
事件の解決にあたります。

1つの事件が、
だいたい3話ぐらいかけて解決されます。

ジャンルは当然ミステリーになるのでしょうけれど、真実がわかっても「なるほど、そういうことかー!」というすっきり感はあまりありません。笑

リアルなミステリーではなく、
やや強引な設定の、お伽話のようなファンタジーミステリーでした。

最初は事件の真相が気になって、
そのわくわくが面白いと思ったのですが、

どの事件の解決も私の中ではぱっとしなくて、
次第に謎の答えが気にならなくなってきてしまいました^^;

事件の真相が楽しみに思えないミステリー…。
それはつまり、面白いと思えなくなってきているということで…。

解決編を見ても真相は非現実的なものが多く、「え?だからどういうこと?」とよくわからないまま終わってしまうことが多かったです。

製作はシャフトということで、
作画や演出はシャフト感満載です。笑

苦手な人は「いつものやつか」とうんざりしてしまうかも。

私はどちらかというと好きな方なので、
いつも通りに加えて、工夫も美しさもある演出を楽しめました。


● キャラクター
美少年探偵団のメンバーは、

☆双頭院学(そうとういん まなぶ)
  美少年探偵団の団長。
  美学に反することは行わない「美学のマナブ」

☆咲口長広(さきぐち ながひろ)
  指輪学園中等部の生徒会長。
  演説ではその声で聴く人の心をつかむ「美声のナガヒロ」

☆袋井満(ふくろい みちる)
  「絶対に関わってはいけない生徒ランキング」1位の不良。
  料理の腕はピカイチな「美食のミチル」

☆足利飆太(あしかが ひょうた)
  1年生にして陸上部のエース。
  ショートパンツから伸びる生足が美しすぎる「美脚のヒョータ」

☆指輪創作(ゆびわ そうさく)
  指輪学園理事長の息子。
  美術品の製作から女装男装のお手伝いまでお任せできる「美術のソーサク」


こんな、キラキラボーイズ達と共に、
眉美は事件の解決に乗り出します。

今回は眉美以外の依頼人は登場せず、
自分たちの身の回りで起きた不思議な出来事の解決にあたっていました。

共に事件を解決しようと力を合わせているうちに、
眉美と親しくなっていく様子は見ていていい雰囲気^^

だけど、眉美の性格に難ありで受け入れがたい。笑
(作中ではみんなから“クズキャラ”扱いされているw)

図太くて図々しくて意外と口が悪くて調子に乗るところがあって肝心のところであまり役に立ってなくて…。笑

でもそんな彼女の魅力を団長が語る最終回はよかったなー。
なんだか一気に彼女のことが好きになれた気がする。(流されやすい)

眉美の性格上、
イケメンたちに囲まれてても恋愛の香りはほとんどせず、
乙女ゲームな雰囲気にならないのはいいところかもしれません。

ちなみに私のお気に入りは満です。

眉美とはいいコンビだと思うし、
創作の「まゆ」呼びに動揺するところが可愛かったw


● 音楽
【 OP「Shake & Shake」/ sumika 】

この作品を見ようと思ったきっかけは、
sumikaがOPを担当していたからでした。

ノリよくて好きな曲です♪

曲に合わせてダンスするキャラも可愛かったです^^


【 ED1「Beautiful Reasoning」/ 美少年探偵団(双頭院学(村瀬歩)、咲口長広(坂泰斗)、袋井満(増田俊樹)、足利飆太(矢野奨吾)、指輪創作(佐藤元)) 】
【 ED2「Welcoming Days」/ 美少年探偵団 】

通常バージョンがED1で、
解決編の時はED2が使われる仕様です。

私はED2が好きでした^^

どちらも美少年探偵団が歌っているのもいいですね。
みなさん歌が上手♪いい声♪


● まとめ
西尾維新×シャフトの組み合わせが好きな人には嬉しい作品。

「続」と出たので、
続編があるのかな?

面白さはそこまで…とは視聴中に思いましたが、
続編があるなら見ようと思うので、
なんだかんだ気に入ってはいたのだと思います^^

今後も美しい謎と、
美少年探偵団団員たちの活躍を期待します♪

投稿 : 2024/11/02
♥ : 12
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

好みが別れる

見ていてああ、これは人に依って合う合わないが大きいだろうなと思った。
自分はあまり合いませんでした。
このアニメのコンセプトが自分に合わなかった。

{netabare}
この作品は、美少年探偵団が周りで起こった不思議な出来事を推理して解決していく話。
ただ、推理と言ってもガバガバ。
ガバガバという言葉では済ませられない程にガバガバ。
ただ、この作品はその「ガバガバさ」を開き直ったような作品。
だから、深く考えて推理を楽しむのではなく、読めない展開を目で追って楽しむアニメだった。
ガバガバ設定に突っ込んだら負け。

けど、自分にはどうしてもそういうのは合わなかった。
推理に突っ込むのは野暮だと分かっていても、どうしても気になってしまう。
自分と同じような人には向かないアニメだと思う。

推理は自分に合わなかったが、解決法と真相は面白くてよかったと思う。
主人公が目を使って色々と解決したり、情報を見つけたりするのも面白かった。
事件の内容と動機も意味不明すぎて面白かったですw
あと、キャラも全員魅力的でよかった。
空気になってるキャラもいなくて、全員に活躍の場があったと思う。
全員で各々の推理を提示するところとか面白かったし。
「美しくない」という謎理論で否定されるのもw

↓一話毎メモ(バカな見方してます)
{netabare}
1話
いかにもシャフトぽい。美少年探偵団が願いをかなえる話? 一話は星を見たいという願い。面白かった。

2話
星の正体の考察が見ていて面白い。
いや考察は面白かったけどオチがトンデモすぎて萎える。
面白そうと思ったけど微妙アニメっぽい。
なにこの謎展開?
誰かが不正に打った軍事衛星を核で撃墜してそれを主人公が目撃、それで10年たった今更追尾されて、主人公はその人を逆に捕まえて証拠として警察に突き出そうとしてる?
謎展開すぎる。そもそも警察もグルじゃないのか。
いや日本付近で不正に軍事衛星打ち上げるのもそれを核で撃墜するのも突っ込みどころ満載だし、今更追いかけられるのも意味不明だが。

3話
いや、主人公が光を見てたってわかってたのに、何で殺さずに10年も監視してたんだよ。
てかとっくに誕生日すぎてるじゃないかw
なんで助手席に聞こえるように目の秘密喋ってるんだ。
主人公を殺そうとしてきたようなキャラが主人公の将来を手助けしようとするとか意味わからんw
ここまでの話めっちゃ壮大に見えたけどこれで完結なのか。
この後は何やるんだろう。

4話
手札見てるだけじゃ全然勝は保証されないのでは...?
話は悪くない、言い方悪いけどやっぱり臭い作品っていう感想が真っ先に出てくる。

5話
札付のせいで髪飾り中学校がおかしくなった? 
商品テストするだけでなんでカジノ開ける程の金が入ってくるんだよ。これ突っ込んだら負け系アニメか?
解決があっさり過ぎる。イカサマ見抜いたら、あとは勝ちましたって説明だけ。

6話
これは勢いで何も考えずに目の前の推理だけを楽しめばいい感じのアニメかな。5話までの見方は間違ってた。

7話
このアニメ楽しめる人は楽しめるのかな。
深いことは考えずに目の前の展開だけ楽しめばいい。
細かい理屈とかを求める人には向いてない。

8話
どうやって羽子板を美術室に運んだのかという話。
まあまあ面白かった。
またこれも意味不明なオチなんだろうけどw

9話
妖怪じゃないんかい。 結局よくわからんなw
安定の意味不明な考察と真実。

10話
誰かが意図的に轢いたのか?どっかの教師じゃないのか犯人。

11話
兄真面目。
これ主人公を生徒会長にするために元生徒会長と美少年探偵団の誰かが主人公をはめてる説。
残り1話なのに今更なんか重い設定が色々。
ガチで犯人いるのか... 怖すぎるw 
本人直々に轢きに来るのかw

12話
中学生が運転してるの? シャフト演出が怖い。
案の定突っ込みどころ満載な結末w
まあ動機は予想通りだった
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2024/11/02
♥ : 6

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

眩しいほどに美しい―― 美少年探偵団、開幕!

この作品の原作は未読ですが、「物語」シリーズや「刀語」を執筆された西尾 維新さんと、シャフトの組み合わせ、となると私に視聴しないという選択肢はありませんでした。

アサルトリリィ Bouquetを視聴した時も思いましたが、「物語」シリーズで良く見られた鋭くエッジの効いた作画、という感じはなく、シャフトさんらしさを感じつつも少し当たりの柔らかい感じが個人的には好印象でした。
あ、これは「物語」シリーズの様なエッジの効いた作画が嫌いという訳ではありませんので。


十年前に一度だけ見た星を探す少女、瞳島眉美。

彼女は「美少年探偵団」の事務所を訪れる。
そこにいたのは個性豊かな五人の美少年たち。

彼らとの出会いで眉美の十年来の星探しが大きく動き出す。

眩しいほどに美しい謎解き冒険譚、ここに開幕!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走して思ったこと…
実に西尾 維新さんらしさの溢れる作品だったのではないでしょうか。
あの言葉遊びという独特の言い回し…一発で西尾さんの作品であることが分かる程、特徴的だと思います。

美少年探偵団とは、指輪学園中等部における校内のトラブル全般を解決するために秘密裏に活動する、非公式かつ非営利組織です。
そして本作の主人公でもある瞳島 眉美(CV:坂本真綾さん)も探偵団の団員と言う設定になっています。

瞳島 眉美は女の子です。
女の子が何故「美少年探偵団」に入団できたのか…
それは是非本編で確認頂きたいのですが、探偵団の団則が関係していると言えます。

一、美しくあること
ニ、少年であること
三、探偵であること

団則は上記3か条ですが、wikiにはもう1ヵ条付け加えられていました。

四、団(チーム)であること

実際に第4の団則については明確な記載は無かったものの、本編では「私たちらしさ」として触れられていたので、アニメ版も実質4ヵ条だったのかもしれません。

そう言えば、wikiの登場人物欄を見て知ったのですが、この作品の主人公である瞳島 眉美は、「物語」シリーズにも登場しているのはご存じでしょうか。

正確には、「物語」シリーズとのコラボ小説である「混物語」なんですけどね^^;
この「混物語」は、初のクロスオーバー作品で、西尾さんの数多のシリーズから選りすぐりの人気キャラクターがゲスト登場し、皆さん「阿良々木暦」の元を訪れるんだとか…
単行本では全15編が収録されるそうなので、きっと15人のキャラが阿良々木君の元を訪れるのでしょう。
そして瞳島 眉美も「第眼話 まゆみレッドアイ」で登場するんだとか…

気になりますが、西尾さんの作品をこの作品以外では刀語、<物語>シリーズと十二大戦しか視聴していないので、きっと知らないキャラだらけなんでしょうけれど…
せめて「戯言シリーズ」が配信やレンタルしてくれると嬉しいんですけどね^^;

思いきり脱線してしまいました^^;

彼ら美少年探偵団がどの様な美学を見せてくれるのか、気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、sumikaさんによる「Shake & Shake」
エンディングテーマは、美少年探偵団による「Beautiful Reasoning」と「Welcoming Days」

1クール全12話の物語でした。
見る人を選ぶ作品かもしれませんが、私は総じて楽しめた作品でした。
そして、最終回のエンドロールで「続」というメッチャ気になる単語が目に入ってきたんですけど…
言葉通りに解釈して良いんですよね…!?

投稿 : 2024/11/02
♥ : 14

60.7 15 シャフトでコメディなアニメランキング15位
G-onらいだーす-ジオンライダーズ(TVアニメ動画)

2002年夏アニメ
★★★★☆ 3.4 (18)
97人が棚に入れました
宇宙からの侵略を受けている地球。そんな時代のある日、聖星川学園へと転校してきた少女・倉間ユウキと、突如現れた侵略者によるファンシー獣。学園生徒の少女・セーラとヤヨイの活躍により撃退されるが、現場をかき回したユウキもまたその力を見込まれ、彼女らに続いて第三のG-onライダースに任命、宇宙人に立ち向かう学生生活が始まる。

声優・キャラクター
島涼香、南央美、倉田雅世、久川綾

ネロラッシュ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

キムシン監督のメガネっ娘好きは有名ですが

キムシン監督のメガネっ娘好きは有名ですが、登場する女性がほとんどメガネっ娘って(爆笑)

あ〜こんなにメガネっ娘がいると、1人だけなんて選べぬ〜!
全員かわいい(〃ω〃)

女性にしてるが、これ特撮のサンバルカンのパロディだろ?!
その他随所に80年代のパロディてんこ盛り!!
本当ならパロディって好みではないのだが、世代的にドンピシャで懐かしくて良かった。

投稿 : 2024/11/02
♥ : 1

白毛和牛 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

メガネ萌えには興味が無いので

この作品を簡単に言えばメガネ萌えを狙って見事に滑った作品って所ですね。
それにストーリー内容も極めて幼稚という所で本作は正に当時おけるク〇アニメでした。

【評価】

25点・D級

投稿 : 2024/11/02
♥ : 0
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