2017年度のシスコンTVアニメ動画ランキング 2

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早速見ていきましょう!

94.0 1 2017年度のシスコンアニメランキング1位
エロマンガ先生(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.8 (1828)
9222人が棚に入れました
高校生兼ライトノベル作家である主人公和泉正宗には、引きこもりの妹和泉紗霧がいる。一年前に二人は兄妹となったのだが、妹はまったく部屋から出てこないほど徹底した引きこもりである。

ある日和泉正宗は、担当イラストレーターエロマンガ先生が自分の妹であることに気づき……。


声優・キャラクター
藤田茜、松岡禎丞、高橋未奈美、大西沙織、木戸衣吹、石川由依、小松未可子、島﨑信長
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

そんな萌えられる人は知らないっ ※酷評注意

2019.01.11記


原作未読


タイトルがタイトルなだけに敬遠されがちですが、実際観てみたら面白かったです。

{netabare}・・・とは一切ならなかった作品。面白さどころか嫌悪感すら覚えるほどの駄作。{/netabare}

もともとタイトルだけは知っていて、あにこれでの評価も低くない。地上波再放送で敷居が下がったこともあり視聴しました。


高校生ライトノベル作家の兄(和泉正宗)と引きこもり妹(和泉紗霧)のラブコメです。二人は血が繋がっておらず、引きこもり妹が裏ではイラストレーターをやっていて、実は、兄の小説のカバー絵・挿絵を手掛けている「エロマンガ先生(ペンネーム)」その人でした、という導入。
追加の女性キャストらがこの2人を取り巻き、一様に正宗に好意を寄せるハーレム展開がこの後繰り広げられることになります。

ストーリーは軽めで設定には粗さが目立つものの、専属絵師をつけるほど紗霧の作画にはこだわりを見せ、取り巻く女性陣(エルフ、ムラマサ、書店の子、あと紗霧の同級生の子)も複数いる。


 ≪ご都合展開は気にせず、“紗霧”を愛でる≫


この作品を鑑賞する上でのお作法になりましょう。
物語性重視の私のようなタイプにとっては、ご都合展開を超えて作品を楽しむにはどこか尖った要素が必須です。本作でそれにあたるものが“萌え”。
気に入るか気に入らないかの分水嶺で、ここを突破できれば「紗霧かわいい」、弾かれた者には何も残りません。

私は後者。ハーレムもご都合展開も、おそらく萌えに対しても抵抗はないのですが、


■中学生で中途半端なエロ描写は不快

自分の良識が邪魔をします。正直たいしたエロではありません。ただし、ついこの間までランドセル背負っていた少女たちが、{netabare}おち○ちんと言ってるのを見て喜んだり、全裸でピアノ演奏してる姿にブヒったり、{/netabare}きわどいアングルで映されてる尻に鼻を伸ばしたりする趣味が私にはありません。一歩下がって、喜ばないまでもせめて微笑ましいとこちらが思うことすら躊躇われる年齢です。
なにも「健全にやれ!」というつもりはなく、例えば思春期ならではの視野狭窄の中で大人たちに翻弄されながらも的な設定だったら中学生が妥当であるとの物語上の必然性が生じます。記号的なエロで表現する対象としては若すぎるのです。シナリオが薄く物語で魅せる作風でない分、余計にキャラデザ、仕草といった見ため箇所が浮き彫りになりました。他(物語、心情描写)でカバーできない仕様になっているのです。

この年齢を起点にすると、兄妹のイチャコラも入り込む余地がなくなってきます。
さらに、“上目づかいで「お兄ちゃん♡」”がキラーワードだとよく聞くが、この感覚も私にはどうにもわかりません。せいぜい飲み会の席でやるネタくらいの価値しかないです。これはあくまで個人的な嗜好の話。


■紗霧についても

間違いなくこの作品を楽しめるかどうかは紗霧に対するこちらの態度にかかってます。
社会と接点を絶つことでの弊害の一つが、とある対象者への“依存強化”にあるとしたら、本作ではその対象者が正宗になります。口では邪険にしてても対象に甘える様は典型的なひきこニートの行動パターンと言えるでしょう。この構図は作中では兄妹ですが、年老いた両親と中年息子の間でも成り立ちます。置き換えてみるとどうかと思いますよね。
一方で紗霧は、ツンデレ・ヤンデレ・妹属性全開で正宗に向かってくるキャラクターでした。ご都合展開を突破する萌え要素を充分に備えているので、表面上はそれでOKだったりするのです。

しかし一見したらテンプレ的萌えと見せかけて、紗霧はひきこもり特有の依存からくる部分と記号的な萌えの部分が混在してるキャラクターなんです。
{netabare}兄の買ってきた都こんぶと落雁に文句を言えるのは、自分でおやつを買いに行ける能力を持った者のみに許される行為です。{/netabare}

他には、正宗への嫉妬についても恋愛感情による束縛なのか単なる依存による囲い込みなのか両方が顔を出してきて、シンプルに萌えることはできませんでした。
こちらもシナリオが薄いことで、引きこもりになった経緯の説明が粗く共感を呼ぶには至らなかったことも致命的といえます。




なお、紗霧に対する視聴者の態度は以下に分類される気がします。


 1.そんな萌えられる人は知らないっ 
 2.シンプルに萌える 
 3.自己投影して萌えが倍加する


私は当然ながら1番。ボリュームゾーンは2番でしょうか。


原作は10巻まで刊行されており、ここでの評価も500位前後と評価の高い作品ですがそれはそれ。

{netabare}闇キリトくんの「スターバーストストリーンムッ」以外に{/netabare}観る価値を見いだせない作品でした。


■余談
他のとこのレビューでも書きましたが、家族共有のHDD内に本作と「青春ブタ野郎」と「幼女戦記」が並んだ2018年秋でした。家族に白い目で見られるリスクを背負っての視聴だったのに、この時間と社会的信用を返してほしいものです。


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2019.05.16追記
《配点を修正》


視聴時期:2018年10月~。
自分には合わなかったな~というのが全てなんですが、こんな一面も。
映像作品って個人で楽しむのが第一義。作品を共有しわいわい楽しむのが次かその次くらいにくるのでしょうが、私の楽しみ方は若干後者寄りと自覚してます。せっかくなのでリアル知人(非オタ一般人)とあれやこれや盛り上がってたりします。
その上で本作なんですけど、明確に線を引かれる類の作品になっちゃいますね。どんな反応かはみなさん想像できると思います。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 83
ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

ハーレム系ラブコメの秀作

原作未読。最終話まで視聴。

ハーレム系ラブコメの秀作。
メインヒロインの紗霧ちゃんをはじめ、魅力的な女の子に囲まれた主人公がうらやましい・・・。
{netabare}11話の感動回、最終話の爆笑回など、{/netabare}物語全体を通してテンポとバランスの良さが魅力の作品。

あと、何と言っても紗霧ちゃんを愛でる作品か?

【物語】
ヒロインの女の子たちが中学生のせいか、恋愛要素は割とあっさりとした印象。
私は純粋な恋愛物が得意では無いので、この点は高評価。
コメディ要素のバランスが良く高評価。
テンポとバランスが優れている印象。

【作画】
『沙霧アニメーター』に支えられた紗霧ちゃんの可愛さの安定感は絶品。
それ以外のキャラ(特に女性)も終始安定していた。

【声優・キャラ】
どのキャラも好人物が多く、視聴していて心地よかった。
声優さんもキャラに合っていた。

【音楽】
OP・EDとも作品にマッチした良い楽曲。
OP・EDとも紗霧ちゃんのダンスが可愛かった。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 98

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

スタートはだいたい原作通り→期待通り、いや期待以上のクオリティで駆け抜けました!

*最初に書いたレビューでもその後の追記でも「本作がどんな話なのか」がロクに書かれていないことに気がつきました。これはレビューとしてあかん奴です。本作は「ライトノベル作家およびイラストレーターによるラブコメ」です。(← 2017.10.23追記)

原作は同タイトルのライトノベル(電撃文庫刊)。

原作は8巻まで出ています。8巻目は「月刊コミック電撃大王」に短編を連載していたのをまとめて、さらに加筆修正したものです。現時点で、原作未完。

※8巻は1話開始時情報です。2017年6月9日に最新巻である9巻が出ました。

1話目で登場したのは主人公の和泉正宗、妹の沙霧、マサムネの高校の同級生の高砂智恵、沙霧の中学の同級生の神野めぐみです。

1話目のストーリー進行は原作を踏襲していましたが、引っ越しトラックの横で何か指示していたっぽい山田エルフ先生、書斎っぽいところで和服を着て座っていた千寿ムラマサ先輩などもっと後で出てくるメインキャラたちがアニメではちょろちょろと画面に映っていました。

原作3巻まで届けば、作中で水着回&温泉回になるはずです。まあ、ここまでは意地でも届かせると思うけど3巻か4巻あたりまでかな?

確か、俺妹のときには1期目で原作3巻まででしたっけ…。

2017.4.18追記:
同じ人がキャラクターデザインしているせいなのでしょうが、クラクラ(Classroom☆Crisis)の瀬良ミズキを観るたびに、神野めぐみと似てて頭の中で混同してます…。

2017.4.24追記:
メインヒロイン沙霧の表情/仕草ともにとても良いです。さすがは謎のシステム、「沙霧アニメーター」…(笑)。

2017.5.14追記:
6話目視聴。原作ライトノベル2巻目の内容に入りました。ムラマサ先輩に初セリフ。これはやっぱり、原作3巻目までのアニメ化でしょうね。俺妹アニメ1期目のときのように、4巻目の内容のweb配信とかはあるかもしれません。

2017.6.4追記:
原作3巻の内容なのに、思わず6巻のタイトル「山田エルフちゃんと結婚すべき十の理由」を書いてしまう9話でした(笑)。

2017.6.25追記:
無事、最終回まで完走。アニメがストーリーの初見でも楽しめるように作られていたと思いますが、俺妹からのファンや原作ファンへの配慮、さらには電撃文庫のファン(笑)へのサービスまでサービス精神に溢れたコメディ作品だったと思います。

ところで沙霧、エルフちゃん、ムラマサ先輩、めぐみんいずれのヒロインにも一定数のファンは付くと思うのですが、私は恋愛表現が一番「文学的」な智恵(本屋ちゃん)が何気なくこの作品のお気に入りだったりします。
(何しろ表現が文学的過ぎて、実はかなり強力にアピールしているつもりなんだろうけどいつも正宗にスルーされる。不憫…。)

単なるラブコメではなくて、「クリエイターの業」みたいなものがコメディに昇華されていたのも良かったです。開始時の想定通り合宿回も入って、満足の1期目でした。(と、あえて書きます。2期目ありますよね?)

投稿 : 2024/11/16
♥ : 95

65.2 2 2017年度のシスコンアニメランキング2位
兄に付ける薬はない!(TVアニメ動画)

2017年春アニメ
★★★★☆ 3.4 (104)
456人が棚に入れました
中国の人気Webマンガ「快把我哥帯走」を原作としたアニメ。バイオレンスな妹がおバカな兄を殴る蹴る!兄弟愛!恋!グルメ…?など全部入りの学園コメディ。監督・脚本は「やわらか戦車」「アグレッシブ烈子」「英国一家、日本を食べる」など数多くのアニメ作品を手がけているラレコが担当。

声優・キャラクター
中村悠一、雨宮天、小野賢章

TAMA さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

ラレコのお陰かな?

監督・脚本がラレコだからかな。『ガ◯活』みたいで入りやすかった。中国アニメはことごとく低評価が多い中やっと観れるのが来たかな?と思います。
声優さんの中村悠一さんや雨宮天さんのチカラもありますね。『京◯』と『アク◯』か。

残念な部分はやはり中国主体になってるので風潮やお金なども中国では当たり前を使ってるのでそこら辺は分かりづらいかな。『元』と『円』は相場が分かってないと2話の所の面白さは感じ辛いかな。

中国アニメは『知ってて当たり前』や『後半(早ければ中盤)失速』が多いので様子見ですかね。どれかに当てはまったら切ると思います。

中村悠一さん、やはり兄役合うな~…おっと(・・;)

投稿 : 2024/11/16
♥ : 5

pooki さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

<60> お揃いのジャージが中国っぽい。

現代中国人兄妹の暴力的ショート ギャグ。
原作こそ中国だけど、実質的にはラレコかな。ネタは力押しで、その荒々しさが微笑ましい。後半はラブコメ展開で、妹可愛い。
中国っぽさは薄めで残念。続きあるとうれしい。

<60> 中国兄妹極太力押し。
1 話視聴。
現代中国兄妹の極太力押しギャグ。ネタはたいしたことないんだけど、その荒々しさが微笑ましい。素敵なお揃いのジャージを始め、中国感高め。いや、行ったことないけど、きっとたぶんこんな感じ。こうであるべき。
短いし、なんとか観続けたい。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 4

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

中国国内での合計閲覧数が5億回を超える作品…

この作品の原作は未読です。
タイトルにも記載しましたが、中国国内での合計閲覧数が5億回を超えているとか…
確かに絶対数は凄いと思いますが、中国は人口の母数そのものが多いので、回数と人気度の関係は日本と一緒じゃないでしょうから、この数字の持つ意味は正直良く分かりません。
この作品に食いついた理由はただ一つ…天ちゃんが出演されたからです。

天ちゃん…1週間フレンズ。の藤宮香織で初ヒロインを演じられたのがちょうど3年前…
まだ3年…?
もう3年…?
と考えると、きっと前者の感覚の方が強い気がします。
その間、7つの大罪のエリザベス、プラメモのアイラ、モン娘のミーア、このすばのアクアなど魅力的なヒロインをたくさん見せて貰いました。
エリザベスとアイラには前が見えなくなるほど号泣しましたし、ミーアとアクアには何度も爆笑させて貰いました。
2014年以降の出演作品は、ほぼ主要キャラである事からも彼女の人気が伺えると思います。
私の中でかなり推している天ちゃんが出演されるのであれば、私に見ないという選択肢はありません。
こうして視聴に臨んだ訳ですが…

作画はお世辞にも綺麗とは言えないと思います。
それでも完走できたのは、出演された声優さんの力量にほかなりません。
2人の兄妹の日常を描いた作品で、しょうもない事をする兄を妹が暴力で粛清するある意味お決まりの展開…
天ちゃんは妹役で兄が中村悠一さん、兄の友人として小野賢章さんと花江夏樹さんが出演されています。
中国の作品で5分枠のショート作品にも関わらずこの配役…正直かなりレベルが高いと思います。
実際に声優さんの演技は相当レベルが高かったですけど…

特に天ちゃんの演じた時秒(シーミョ)のはじけっぷりは半端ありませんでした。
普段兄には暴力的な一面ばかりを見せていますが、時折物凄くしおらしくなる事があって、そのギャップが彼女の魅力になっているのですが、それを見事に演じ切っていたと思います。

でもここまで暴力的なキャラって初めての配役だったのではないでしょうか…?
あ、WWW.WORKING!!の鎌倉志保もそうだったかな…?
でも志保はラストの方で頭にお花が咲いていましたからね…
そう考えると、「超」が付くほどのツンデレキャラを演じるのが抜群に上手いのかもしれませんね。

1クール12話の物語でした。
完走して振り返ってみると、天ちゃんの魅力溢れる作品…という気がします。
中国版では違う声優さんが演じているようですが、きっと作品から受ける印象はだいぶ違うんだと思います。
彼女のファンなら視聴して損をする事は無いと思いました。

投稿 : 2024/11/16
♥ : 8
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