サーフィンで覚醒なおすすめアニメランキング 1

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90.3 1 サーフィンで覚醒なアニメランキング1位
交響詩篇エウレカセブン(TVアニメ動画)

2005年春アニメ
★★★★★ 4.1 (4414)
20485人が棚に入れました
トラパーと呼ばれる粒子が大気中に含まれるある惑星。そこに空中を滑空するスポーツ「リフ」に夢中な14歳の少年、レントン。軍人になるか、家業のジャンク屋を継ぐか・・・ある意味見通しのいい人生にうんざりしているレントンは、生まれ育ったその環境から逃げ出すきっかけを待っていた。
そんなある日、自宅の近くで爆発音が起きた。駆けつけると、そこには、見たこともない美しいロボットが立っていた。呆然とするレントンの目の前に現れたのはロボット以上に美しい少女・エウレカだった。成り行きから、戦いに巻き込まれるが、そこにエウレカの仲間としてレントンもよく知るアンダーグラウンド界でのカリスマリフライダー、ホランドが現れる。
戦いの後、彼らとともに旅立つことを決意したレントンを待ち受けるものは果たして…!!

声優・キャラクター
三瓶由布子、名塚佳織、藤原啓治、山口太郎、根谷美智子、宮野真守、水沢史絵、志村知幸、チョー、松本保典、大木民夫、石森達幸、中村彰男、浅野まゆみ、辻谷耕史、小清水亜美、山崎樹範

takarock さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

ロボットアニメというよりボーイ・ミーツ・ガール

*初投稿 2014年8月16日

全51話の長編アニメ。
ただ51話は意味の分からないダイジェストなので観る必要なし。

とある惑星に住む主人公レントン(14歳)が
軍の反抗組織ゲッコーステイトで人型機動メカ、LFO(ニルヴァーシュ)の操縦者である
エウレカ(年齢不詳らしいがレントンと同じくらいの歳)と出会う。
レントンはゲッコーステイトに入り、
エウレカと共に様々な苦難を乗り越え成長していくというのがおおまかなあらすじです。

もちろんロボットのバトルもありますし、
差別、戦争、思想や宗教、環境問題など
考察しようとすれば様々な視点からできると思いますし、
後半は人類の存亡をかけた壮大なストーリーではあるのですが、
それらは付随的なものと言っても過言ではないです。
主となるのはゲッコーステイトの最高の仲間たちとの日々、
様々な人たちとの出会いと別れ、そしてレントンとエウレカの成長。
家族愛にまで及ぶ人間ドラマがメインです。

特に後半は壮大なストーリー過ぎて理解が追いつかないという人もいるでしょうけど、
それでも特段問題はないように思えます。
前述した通り考察しようとすればいくらでもできるとは思いますが、
単純に、レントン「エウレカ~!」 エウレカ「レントン!」と
互いが互いを必要としていることを確かめ合い、より絆を深めるために必要な出来事と
理解すればそれで足りるような気がします。
ざっくりと言ってしまえばセカイ系なのかもしれませんね。
まぁ大人から子供まで楽しめる作りになっていると思います。
さらに言っちゃえば本作は様々な売れ線要素を
絶妙なバランスで取り入れているとも言えるのかもしれませんね。

しかし、いくら評判が良くても50話という長さは
視聴に至るまでには二の足を踏んでしまう人もいると思います。
なので、とにかくボーイ・ミーツ・ガールが大好きで、
「天空の城ラピュタ」でのパズーとシータのような関係がたまらないという方にはお勧めです。
視聴し始めて、クールでスタイリッシュなゲッコーステイトのメンバーの
やり取りが好きってことになれば本作にハマっていくと思います。
本作はハマる人にはとことんハマると思います。

私はと言うと実はそこまでハマりませんでした。
視聴を終えて「うん、いい話だった!」以上の感情が湧いてきませんでした。
レントンとエウレカが眩しすぎて
素直に感動できない擦れた大人になってしまったということなのか・・・
いや、ガキの頃から天邪鬼だったので多分性格の問題でしょうw
でも、十分おもしろかったです。

音楽は作中BGM含めシャレオツでしたw
一番人気は多分「sakura」/NIRGILIS だと思いますが、
私は「少年ハート」/HOME MADE 家族 と「FLY AWAY」/伊沢麻未 
なんかが好きでした。
クライマックスシーンでは「虹」/電気グルーヴ が流されたりして盛り上げてくれました。

最後に本作を一言で言い表すと、
クールでスタイリッシュなキャラたちが織りなすハートフル人間ドラマ、
そしてボーイ・ミーツ・ガール(ロボットバトルもあるよ)ですかね。

う~む、ほんの一言のつもりが本作と同じように長くなってしまいました。
お後がよろしいようで。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 62
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

タルホさん一択ですけどなにか?

さすがの50話。
いろんなことが起こります。
きっちりかっちり1クールで計算された構成の作品が評価される昨今。
それとは対極にある余白や無駄もある仕様。ときおり途中下車しながらの4クールです。

いろんな角度から見れます。
聞き慣れない用語がたくさん。登場人物もたくさんで各々にスポットを当てたりもします。
クライマックスや俗にいう神回だけではなく印象に残るシーンや人物は観た人の数だけありそう。


大人は余白や無駄も含め腰を落ち着けて楽しみたいところですかね。
なお私の場合はネタバレレビューを読む
彼女を支えに全50話の大半を乗り切ったといって差し支えありません。


そんな不純な大人が作品全体通してなんとなく思ったこと

 
 ネタバレレビューを読む


とある田舎町。亡き父への想いを抱えながら日々平凡な生活を送る少年。ある日彼のもとに空から少女が降ってくる。
少年は謎めいた少女に惹かれ行動を共にしながら、やがて世界の存亡を巡る大きなうねりの中に巻き込まれていく…

主人公の少年レントン・サーストン(CV三瓶由布子)と謎の少女エウレカ(CV名塚佳織)のボーイミーツガールであり、
ひ弱な少年レントンが苦難や葛藤を乗り越え成長する物語であり、
やがて明らかにされていく世界の秘密に向き合う王道をいくお話と言えましょう。


なぜ子供に観せたいのか?
自己投影しやすいのと、勇気をくれる物語だからです。さらにプラスアルファの理由もあったり。


■自己投影しやすい

主人公レントンがヒーロー然とはしてません。思慮が浅く甘ったれた等身大のお子様です。
一丁前に言うことは言っても大人の壁に阻まれ自分の無力さ加減を思い知らされますし、子供であることを言い訳にすることもある。

一方の頼みの大人だってブレまくりです。汚い大人か?かっこいい大人か?といった単純さはなく朝令暮改は当たり前。打算的だったり何も考えてなさそうだったり。
子供は翻弄されることになります。

子供目線から見れば等身大の主人公であり、周りにきっといそうな大人が配置されていて自己投影しやすいのです。
行って戻ってを繰り返すことで冗長に見えてしまう登場人物らの心のブレは50話と長尺だから描けたこと。長編の醍醐味をここに感じました。


■勇気をくれる物語

勇気をふり絞ると言い換えてもよいでしょう。
成長物語と言うは易く、なかなか成長もしてはくれません。
いい顔つきになるのは最終盤。はたして“成長”という言葉が正しいのか?

 肚をくくるまでの葛藤

揺れてブレる子供もそして大人も決めるときは決める。決断することで人生が変わる。
レントンだけでなくエウレカもですよ。それだけではなくホランドも。アネモネやドミニクだって。いやいや登場人物みんなかも。


「勝手だなぁ」でも「かっこいいなぁ」な大人たちが登場し、「僕(私)もこんな弱い部分があるよ」な主人公がメインを張る。
そんな彼らが長い時間をかけて経験したあれやこれやを視聴者も同時体験し、肚をくくる尊さを自覚する。そんな示唆に富む物語だったと思います。

それにこれ日曜朝07:00の放送だったんです。『仮面ライダー』や『○○レンジャー』の放送帯でなにやら面白いもんやってるぞ!に大人が食いついたのがおそらく発端でしょう。


■プラスアルファはこれ

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一方で目の肥えた大人向けには簡単に。

1.テクノがバックで流れるサーフィンアニメ(ん?)
 ⇒爽快でした
2.4クール連続のロボットもの
 ⇒今となっては貴重です
 ⇒画面比率4:3というのも懐かしい
3.タルホがかっこいいと思えたらOK !
 ⇒ネタバレレビューを読む
 ⇒同義は“エウレカかわいい”“アネモネ~っ!”

2005年。トランスブームが落ち着いた頃合い。下火だったテクノの良曲を投入したセンスが好きです。
主題歌は1クールめOP/EDの『DAYS』『秘密基地』の印象が強い。9.11以降聴く機会が増えた「アメイジンググレイス」をサンプリングした4クールめOP『sakura』には時代というものを感じさせます。

ロボットについては素養がないので詳しい方にお任せします。
途中鬱々とした回が長く続くことや一見ただの厨ニ病(実際14歳設定だし)なレントンにストレス溜まる人はいるかもしれません。
あえてじっくりと停滞することでカタルシスが得られるタイプの作品です。ネガティブイメージ先行し過ぎるようでしたら撤退もありでしょう。大人は忙しいのです(笑)

私はきちんと節目節目でカタルシスを得ることができました。50話長尺だからこその最近の作品では得られない満足感がある良作です。長い目でみてやってください。



■(余談)全50話とは?

地上再放送での視聴でした。開始2018年10月1日、終了2019年10月28日です。
序盤のCMは『ゴブリンスレイヤー(2018年秋期)』。クリスマスや振り袖、はたまた桜や水着を途中見かけながら“一年間”のなんたるかを体感できました。当たり前ですが長いです。
一気に!というよりせいぜい1度に2~3回くらいのペースでお付き合いするのもマッチしそう。私は録り溜めて1日4話前後で消化したのでざっと2週間ちょっとかけての完走と無理のないペース。
きっとリアタイでは毎週早起きして視聴された方も多いんでしょうね。“じっくり視聴”と“早起きして頑張って観る”のコンボだと愛着がそら湧くに違いありません。




※以下はほぼ備忘
印象に残ったこと


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子供だけではありませんね。
大人も充分楽しめる作品です。



視聴時期:2018年10月~2019年10月 再放送  

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2019.11.09 初稿
2020.02.16 タイトル修正
2020.06.27 修正

投稿 : 2025/01/11
♥ : 59
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.9

多くの登場人物が活躍し、壮大な物語となる交響詩篇

私は、このアニメが大好きです。語りたいことが沢山あって困っています。

以下に沢山書きましたので、好きなところだけ読んでいただければと思います。

物語のあらすじ:
今よりはるか未来の物語
とある星に住む少年レントンは、変化に富んだ人生を望んでいた。
彼は、偶然に出会った少女エウレカに一目惚れする。
そしてエウレカのいるゲッコウ号の一員となるため、家を飛び出してしまう。
このとき、レントンの運命の歯車が動き始めた。
ごく普通の少年だったレントンが、やがて人類を救うことになるとは、このときは誰も予想できなかった。


レントンの成長:
レントンは知らない。
幼いときに父が亡くなった原因を…
レントンは知らない。
大好きだった姉が突然いなくなった理由を…
そして、ゲッコウ号に乗り込むことが、何を意味するのかを…
さらには、エウレカを愛することが、どのような結果に繋がるのかを…

これらの点はやがて、ひとつの線として繋がってゆき、レントンの進むべき道を指し示す。

レントンは気づく。
自分がいかに無力であるかを…
レントンは気づく。
自分には、大好きな少女を守る力さえ無いことを…

そして、レントンは渇望する。
強くなりたい。エウレカを守れる力が欲しい。早く大人になりたい。と…

このアニメのエンディング『秘密基地』は、まさにレントンの心の叫びを唄っています。
澄み切った美しい歌声ではありませんが、心に響く歌声です。
物語を見ると共に、ぜひ聴いてください。


エウレカ:     ネタバレレビューを読む


アネモネ:     ネタバレレビューを読む


ドミニク:     ネタバレレビューを読む


チャールズとレイ:     ネタバレレビューを読む


ホランド:     ネタバレレビューを読む


タルホ:     ネタバレレビューを読む


タイトルに書かれた『交響詩篇』とは:     ネタバレレビューを読む

投稿 : 2025/01/11
♥ : 55
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