自分はなんだったのか さんの感想・評価
4.0
全話見終わって
ファーストガンダムシリーズの流れの最後になるか?まだ続くのか
(個人的には続けてほしい)懐かしい顔もチラホラみえて
往年のファンを泣かせてくれるじゃないか
自分みたいなオッサン世代は楽しめたね
にしてもラプラスの箱、なんというオチか・・・期待しすぎたかな
また時間を置いて見たいと思います。
永井さんの声がもう聴けないのが残念です。
自分はなんだったのか さんの感想・評価
4.0
ファーストガンダムシリーズの流れの最後になるか?まだ続くのか
(個人的には続けてほしい)懐かしい顔もチラホラみえて
往年のファンを泣かせてくれるじゃないか
自分みたいなオッサン世代は楽しめたね
にしてもラプラスの箱、なんというオチか・・・期待しすぎたかな
また時間を置いて見たいと思います。
永井さんの声がもう聴けないのが残念です。
しゅりー さんの感想・評価
4.1
福井晴敏さんによるガンダムの小説作品を映像化した作品です。
「逆襲のシャア」の約3年後の世界が描かれます。
2010年から2014年までの間に全7巻でOVAが制作されました。
2007年小説連載開始からOVA完結までの7年半は非常に長い時間だったように思います。
OVAは劇場の先行上映と同時に動画サイトでの有料公開。
公開初日の劇場限定BD先行販売など、ガンダムとしては
はじめてのビジネスを色々とやっています。
元来ガノタだった私などはだいぶ搾り取られました。
3月上旬の早朝にBD購入のために並ぶ劇場前の寒いこと…。
さて本編ですが、小説既読の方が視聴する場合は消化不良や
小説と異なるイメージを持たれるといったことが多く発生する作品になると思います。
ある意味はじめて原作(※)の物語と戦ったガンダム作品ではないでしょうか。
(※ここで言う原作は「富野監督のガンダム」ではなく、小説版としてください。)
ジンネマンとリディの描写はとても人間臭く最後まで見応えがあるのですが、
全体としては小説の頃に感じた10代から20代の多感な若者と
子を持つ親くらいの世代の大人の描き分けや、
立場や境遇の違いに隔てられた人々の軋轢と和解などが
途中から薄れてしまった印象があります。
また、OVA中盤から登場するMSが小説の描写より大幅に増えます。
そのあたりはバンダイの希望なのでしょうが、プラモデルが好きな私でも
4巻だけならともかく5巻以降も懐かしい、珍しいMSの活躍が多数描かれたことには辟易し
「MSV(モビルスーツバリエーション)かビルドファイターズでやって」と呻きました。
そうしたMSの戦闘シーンで変に頑張ってしまったためか、終盤の戦闘は好みが分かれます。
{netabare}どうでも良いことですが、7巻のオリジナル機体であるネオジオングを見て
オーガス02のラスボス(リボー)を思い出しました。似ているのは色と体型くらいなのですが、
もう私の脳内ではネオジオングを視界に入れた瞬間にオーガス02前半の
ヒカシューのOPが浮かぶという事態に。なぜか後半のOPじゃないんですよ。{/netabare}
上記の理由で以前視聴中に投稿したレビューほどには
このアニメをお奨めしようという気持ちは薄れてしまいましたが、
それでも長年ガンダムを好きだった私にとっては観て良かったアニメでした。
これから宇宙世紀のはるか未来の物語として「Gのレコンギスタ」が、
別の設定の宇宙世紀物である「THE ORIGIN」がそれぞれアニメとして展開されていきますが、
ファーストからある程度、世界観を共有してきたガンダムは一旦これで幕が下りたような気がします。
そんなわけで宇宙世紀ガンダムが好きな方には気が向いたときに
一度観てみても損はないのではないでしょうかと提案をしてみます。
{netabare}
以下ちょっと電波な文章を。
なぜガンダムUCを観て良かったかということについてです。
変な話になってしまうのですが、悲惨な終わり方をした「Vガンダム」の後、
放置されてしまった「逆襲のシャア」以降の年代の宇宙世紀ガンダムに対して
ようやく気持ちを整理することができた気がするからです。
ニュータイプのような(中二病的)特別な属性と一定の距離をおくための「ガンダムⅩ」
好きなシリーズ、キャラ、マシンのこだわりと一定の距離をおくための「∀ガンダム」
そして本作は「ガンダムF91」や「Vガンダム」などの個人的に子供の頃に物足りなさや
トラウマを感じてしまった宇宙世紀ガンダムへの未練や怨念みたいなものと
一定の距離をおくために必要な作品だったのかなと最近は思います。
簡単に言うと本作のおかげで今後もガンダムを観るとしても、
以前持っていた「ガンダム最高!」というような特別なフィルターで歪められた
観賞姿勢はだいぶ弱まるのではないのかといった感覚です。
多分こんなことを思う方は稀だと思いますが、1ガノタの戯言として書いておきます。{/netabare}
↓2011/11/13時点のレビュー↓
{netabare}福井晴敏さんによるガンダムの小説作品を映像化した本作。
「逆襲のシャア」の約3年後の世界が描かれます。
2011年11月現在は全6巻中4巻まで公開されています。
2012年5月に5巻公開予定。
自分は原作既読ですが、原作を読んだ人間にもこれは嬉しいアニメ化でした。
やはりしっかりした世界観とストーリー、キャラクターが根底にあって、
小説として成功した作品をアニメ化するとなるとかなり制約が多いと思います。
実際ガンダムで小説からアニメ化したという作品はこれが初めてだと思いますので、
1巻視聴前はそれなりに不安でした。
しかし、いざ観てみると凄まじくレベルの高い作画と丁寧なストーリー運びで
原作の雰囲気を壊すことなく、むしろ高レベルに映像化されていて感動しました。
何といっても宇宙世紀が大好きな自分にとって、ジェガンやガザDなどの従来シリーズで活躍した
モビルスーツが現在の映像でまた見れるというのは至福です。
新登場のモビルスーツも初代から逆襲のシャアまでのストーリーがあってこそ登場出来るような
モビルスーツばかりで、宇宙世紀の世界観に相応しい良いデザインです。
また、本作は脇を固める男性キャラクターが非常に個性的で素晴らしいです。
カーディアスやジンネマン、オットー艦長やダグザ中佐など味のあるオヤジキャラがこれでもかというほど出てきますが、どのキャラクターにも辿ってきた人生の渋味のような物が描写され、しっかりキャラクターとして生きています。
そうしたオヤジキャラ達と若い主人公バナージ達との交流がしっかり描かれていて好印象です。
まだまだアニメの展開は折り返し地点に立ったばかりですが、
ガンダムシリーズ中でも良作と語り継がれるアニメになってほしいと期待しています。
【4巻視聴】
相変わらず約1時間の中で密度の高い物語を魅せてくれます。
展開が駆け足気味で小説とも相違点が多くなってきましたが、
期待は膨らみます。
ガノタ的視点で言えば量産型モビルスーツの見せ場が
とてつもなく多いことに感動しました。
地上戦の演出としても0083前半に並ぶモノが
観れたような気がしました。 {/netabare}
HIROTO さんの感想・評価
4.6
宇宙世紀シリーズ 逆襲のシャア の3年後が舞台の話となる。
宇宙世紀のはじまりや、1年戦争の話もありガンダムが好きなひとは必ず楽しめる。
機体デザイン。
言うまでもなく、ユニコーンは変身する。
モノアイで一角のユニコーンもかっこいい。
そしてデストロイモードになると別次元のかっこよさに生まれ変わる。
もちろん、チタニウム仕様のプラモデル買った。
シナンジュも。
OOの足長スタイルがあまり好きではなかった自分だったが、このUCについては本当に一目ぼれ、そう見た瞬間に恋に落ちた。
今まで一目ぼれしたことがなかった自分であったが、一目ぼれって本当にあるんだって思った。
そう、人ではなくユニコーンに!!!
その他の機体。
宇宙世紀らしいデザインの数々、後継機も多数登場するのは嬉しい。
この話ではでてこないがシナンジュは めちゃくちゃカッコいい!!!
キャラクターデザイン。
バナージ
今までの宇宙世紀の主人公達とやはり少し似ていて、アムロみたいな部分もあったり、カミーユみたいな部分もあったりと とても好き。
この子のユニコーン初搭乗シーンは本気でやばい。
ガンダムシリーズは全部は見ていないけど、好きな主人公TOP3には入るだろう。
オードリー
上品で気品がある。
あれ?もしてかしてって思う人もいただろう、自分もあれ?って思ったからね!
いずれ明らかになる正体は見てのお楽しみで。
マリーダ
クシャトリア搭乗のパイロット。
この人も宇宙世紀シリーズのとあるキャラクターと深く強いつながりがある。大好きなキャラクターの一人。
音楽。
澤野弘之さんが作り出す数々の音楽。
もうね、凄いの一言。
物語に合っているとかじゃない、物語と1つになっている。
もちろんサントラ買った。当然だろ?
この作品は発表当初から期待に胸を躍らせていたので
新宿のピカデリーの限定上映にいった。
ユニコーンの上映を心待ちにしていた方々と一緒にユニコーンの映像を初回で見る。
もうね、みなさんも自分もだけど 声にでちゃってるの笑 おおおおみたいな。
会場が一体になる感覚でしたわ。
とにかく面白かった、作画も素晴らしくどんだけ時間かけて作ってたんだよ・・・。って驚愕だったのを覚えている。
とりあえず言いたいのは
最後の搭乗までの一連を見て欲しい。
ここの高揚感は本当に凄かった、劇場で鳥肌立ちっぱなしですぐに2回目の上映のチケットを買い求めたくらい凄かった。
そしてユニコーンの可変デザインを考えた人は神であろう。
ここの評価項目に機械デザインって項目があったら☆10あげちゃうよ!
ストライク さんの感想・評価
4.1
OVA 全11話
最近までBS-11で放送されてたので、初めて観ました。
初代のファーストである『機動戦士ガンダム』とほぼ同時期を描いた外伝作品。
他のガンダムシリーズと比べて、戦場の生々しさやリアリティある設定です。
特に、足首の駆動部が壊れ 直すシーンや、
ビーム バルカン等の攻撃を受けた(あたえた)シーン等では、凄くリアルに描かれてます。
戦闘シーンはとても見ごたえあります。
そういった意味では、他のシリーズって、ダメージ具合が都合良い設定だな~って感じてしまいました。(〃 ̄ω ̄〃ゞ
特に、 {netabare} 対 グフ戦では、ヒートロッドが左腕に当たっただけで、腕が動かなくなる所なんかは、シビレました!
カッコっちょイ~ d(>_< )Good!!
やっぱそうじゃないと!
ヒートロッドって、軟弱武器扱いされてるから・・・
だったら普通にサーベル持たせた方が威力強いのに、ヒートロッドにした訳って?
ってなってしまうので、このシーンは見ものでした~ !(*^ー゜)b! グッ {/netabare}
本題
この08MS小隊は、恋愛要素が強い作品です。
個人的には、恋愛物は大好物なのでとてもよかったです。
主人公は、地球連邦軍の兵で、第08MS小隊の隊長 シロー・アマダ。
相手となるヒロインが、ジオンの名門サハリン家のアイナ・サハリン。
二人は戦場で出会う訳なんですが・・・・・
とにかく、ヒロインのアイナが魅力的な女性なんです。
綺麗で優しく女の子らしいです!
垂れ目なとこがチャームポイントで、可愛い! ^^
声優さんも、自分の好きな井上喜久子さんの声なので、キャラとイメージが合っていて、好きになっちゃいました。
(●´ω`●)ゞ
余談だけど、芸人の土田晃之さん「ガンダム芸人」の娘の名前は、このアイナ・サハリンから取ってます。^^
(結構有名)
戦場で出会った二人・・・
{netabare}
その後、もう一度 戦場で出会います。
相手が敵なのに、次第に惹かれ合う二人
二人は殺さずの戦いをするようになるが・・・
当然 お偉いさんは認めない・・・
観ていて思いっきり感情移入してしまいました。
ラストは、二人が爆発に巻き込まれてしまい、死んでしまったかのようなエンディング・・・
だがしかし!
ラストのラストで、片足を失ったシローを、アイナが肩を貸し、二人寄り添って歩いているシルエットで終わりでした~
二人 生きてて良かった~ (@´▽`@)
欲を言えば、もうちょっとラストの二人を見たかったです。
{/netabare}
自分的には、ラストの閉め方がもうちょっとでしたが、
とても面白く、感情移入できた良作品でした。
ストライクです! (*^ω^*)
えたんだーる さんの感想・評価
4.1
「物語の評価」4ですが、実は気持ちとして前半が5で後半が3.5です。
でも私が前半5を付けた調子で全話通していたら本作はもっと売れなかったでしょう。
前半5を端的に表す第2話サブタイトル、「密林のガンダム」。
主人公シローとヒロインのアイナに運命的な出逢いは描かれるものの前半はバリバリにミリタリーな展開で、監督が途中で亡くなっての交代というアクシデントを契機に恋愛ドラマ面が強まります。
結果、両面の需要に応える作品になりましたが私は前半のテイストが好みです。
モビルスーツも陸戦型ジムや改装前の陸戦型ガンダムは大好きですが、改装後のEz-8はいまいち好みではありません。
でも面白かったと思いますよ。後、主題歌はOP/EDともに大好きです。
せもぽぬめ(^^* さんの感想・評価
4.3
実は本作品は、1~6話まで監督をしていた「神田武幸監督」の遺作となります。また、その後神田監督の意思を引き継いで完結まで持っていってくれた「飯田馬之介監督」、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。
実は飯田馬之介監督も49歳という若さでお亡くなりになられています。
謹んで、ご冥福をお祈りいたします。
さて、ガンダムシリーズといえばニュータイプ・強化人間、最近の作品ではイノベーターといった、主人公が特殊能力を持っていることが多のですけど、本作品で主人公のシロー・アマダは普通の人間で、モビルスーツの操縦が特別に上手な訳でもないんですよ~シローの部下である、カレンやサンダースの方が地上戦は上手いかもです。とっても人間味があって人を引き付ける熱い男なのです。
そんなシローの前に現れた、一人の女性、アイナ・サハリン。敵ジオン軍の名門サハリン家の娘、とっても健気でやさしくて、部下から心底慕われる魅力的な女性なのです。
交戦の末に遭難し、偶然にもそこで出会った二人は、生還の為、ともに協力し合った事になったのです。
決して惹かれあうことがない、許されない、二人の関係がちょっとずつ変化しいく・・・そんなラブストーリです!
それだけじゃなくて、他にも見所がいっぱいなのですが、
その中でも注目は~ジオン軍の士官であるノリスとシローの死闘の場面です!!!ガンダム史上最高とも呼び声もあるこの場面は絶対に見る価値ありですよ~
グフカスタムかっこ良いし、ノリスの人柄で好きになったファンも多いのではないかな~ここでの名台詞はぜひお見逃さずに~
最後に、本作品の後日譚であります、
「機動戦士ガンダム 第08MS小隊 ラスト・リゾート」
これを見るのを忘れないでくださいね~
本当の物語の結末が語られていますので!
yuugetu さんの感想・評価
4.0
2019年冬アニメ。1クール目全13話。WEB配信がメインですがBS11で少し遅れて放送中。
分割2クールの1クール目のため、物語評価は星3で固定しています。
キャスティングに若手さんが多くて、生き生きしていて聞いてて楽しいです。カザミ役の水中雅彰さんの演技が好きで、リアルとアバターの演じ分けもとても良かった。
作画・演出もとても好き。旧ジーベックの作画スタッフが参加しているからか、シンプルで子ども向け寄りの雰囲気で生き生きと動きます。そのキャラクターらしく動くんですよね。良いなあ。演出もとても解りやすく、カメラワークも毎回決まっていてストレスなく見られます。
OPは歴代ビルドシリーズの中で一番好き。コンテ切ってるのは今回も大張さんだけど、今作はバトルよりもキャラクター重視・ドラマ重視で作られたOPですね。
音楽も好き。OP、ED、BGM、その使い方も上手だと思います。
1クール目は脚本もしっかり練ってありますし、描写も丁寧に積み重ねていて楽しく見られます。
作り物の世界でも人の想いが介在すればそれは新しい世界であるという点も前作から繋がっていていい。
【第10話視聴時点での感想】
{netabare}9話まではメイン4人を掘り下げつつチームとなっていく過程を丁寧に描いています。9話はチームバトル要素においてキー回でとても良かったです。
ここまでに並行してヒロトのリアルの生活と山の民の生活を掘り下げ、普通のダイバー・ELダイバー・山の民の誰もが同じ命であることを描いています。土着の祭り・弔いの意味も含んだ祭祀をストーリー上のキー回に持ってきているのも好き。これは前作第8話のフェスとの対比かも知れません。
今後は山の民がNPDではないらしいことが深刻な事態を招きそう?
難点は前作ビルドダイバーズを見ているほうが楽しめる点でしょうか。特にメイの素性に関しては前作視聴済みの人の方が衝撃が大きいと思いますし、伏線も十分に機能します。前作キャラクターがちらっと登場したのも個人的には嬉しいですが、初見さんはわからないよね…。
配信メインになって誰でも視聴しやすくなっているので、この点は少し勿体ないかも知れない。しかも1週間限定かと思っていたら今でも何話かは見られるし、7話までの編集版も公開されています。
{/netabare}
【玩具販促について】
{netabare}今作は「ガンプラアニメ」ではなく「初心者のためのホビーアニメ」であると理解しています。配信メインなのも子どもに見てもらうため・経費を削減するためなのかなと。
毎回配信の最後に「ジャスティスカザミのリライズニュース」が入るのもそういう事だと思うんですよね。
商品展開が機体少なめ・武装や手足のパーツは組み替えて遊べるようなラインナップですから、各キットを薄利多売したいのかなと。BS11で放送された特番の内容や公式サイトで紹介された遊び方から考えるに、塗料や道具をできるだけ使わずに、初めてガンプラに触れるユーザーでもマイガンプラを作る楽しさを味わえるようにしているのだと思います。
何となくですが、この手軽さなら一番のターゲットは子どもなんじゃないかな?ガンプラの対象年齢って8歳からなんですよね。(…個人的にはキッズ向けへの路線変更がちょっと遅すぎるように感じるんだけどね。バンダイさんとサンライズさん…)
とはいえ、私はそういう方針ならすごく応援したい。子どもやファミリーをターゲットにするなら、ホビーアニメとしてニチアサのように定番になるまであきらめずに続けてくれることを願っています。 {/netabare}
(2019.12.7)
【第13話まで視聴終了感想】
1クール目終了時点では期待を裏切らず予想を超えた良作。2クール目も是非丁寧に作って欲しいと思います。
{netabare}
既に王道とも言える(ほどに手垢が付いた)ネトゲネタと異世界召喚ネタを二重に仕込んで、ガンダムシリーズとしては新しい切り口で作品を作っています。
4人がそれぞれの葛藤を抱えつつチームになっていく過程と、世界の謎の提示が並行しているのも面白かった。
私は主人公を持ち上げ過ぎる作品や現地でのギャップを描かない異世界召喚系はちょっと苦手なんですよね。
けれども本作では現地住民の生活をしっかり描き、ヒロト達と衝突する展開もあり、それを乗り越えて仲良くなっていくのも良かったです。フルンの「(次の祭りは)ニンジンが2回採れたら」という台詞で二期作しているのかな?とか思えちゃうのがなんか好き。
ヒロトたちは救世主のような扱いをされながらも、いくつものミッションを遂行しなければ山の民の信頼を勝ち取れなかった。けど、それだって現地の人からすれば当然のことですよね。その衝突を緩和する案内役のフレディの役割は非常に大きい。
そして、10話のお祭り回からの急展開。
その地で生きる命を人間ともELダイバーとも対等であると描いたからこそ、大量虐殺のショックをヒロトたちと視聴者が共有できる。
王道展開であってもテーマを織り込んで肉付けすることで、作品の独自性と方向性を堅持する。スピーディーな展開が好まれる風潮に染まらずに「過程」に重きを置いたのがこの作品の最も良い所ですね。
90年代の少年向けロボットアニメに連なる内容になっている気がしますね。もっとも、本当に90年代なら主人公はカザミのような少年になっていたかも。ヒロトが主人公であることに地味に時代を感じますなw
配信が現在も続いているのでその長所を最大限に発揮できる環境でもあります。1月から再放送もあり、興味があれば今からでも途中参加できるのもバンダイの狙いかも知れません。
{/netabare}
【雑感】
公式サイトの更新が丁寧で好感度が高いです。名有りキャラ・メカはちょっとした出番でも全員載せるという徹底ぶり、スペシャルコーナーでのガンプラ作例など色々と楽しいですね。公式ツイッターも頑張ってます。両方きちんと情報発信してる。
配信の最後に付いているリライズニュースも楽しいですし。広報は大事。
(2019.12.28)
{netabare}
【追記】
YOUTUBEにて第1話から第5話のオーディオコメンタリー公開中です。13話までのネタバレありますので注意。
公式が至れり尽くせりすぎる…。
それから、現在公式サイトにてキービジュアルが1日4回変化します。小さなドラマが仕込まれていますので、興味があれば是非。朝、昼、夕、夜で変わります。
(2019.12.29)
【さらに追記】
この部分はそのうち消すかも…
「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE 登場モビルスーツ関連エピソードセレクト配信」だそうです。
この企画思いついた人は頭が良いというかガンダム好きだなあとw
【1月02日】ガンダム 第13話(コアガンダム)
【1月09日】Gガンダム 第22話(多分エルドラアーミー?)
【1月16日】SEED HD 第11話(度々立像として登場するエールストライクガンダムだそうですよ)
【1月23日】DESTINY HD 第42話(ジャスティスナイト)
【1月30日】∀ガンダム 第3話(ウォドムポッド)
(2020.1.8)
【さらにさらに追記】
2月6日より6話以降のオーディオコメンタリー配信決定です。
毎週木曜日20時にガンダムチャンネルにて。
声優さんだけでなくチーフメカアニメーターやプロデューサーもゲストに決定しています。内容に言及したお話が聞けそうで楽しみ。
(2020.2.2){/netabare}
オーコメ全部聞いたので感想。
{netabare}1期2期ともにキービジュアルはチーフメカアニメーターの久壽米木信弥さんのデザイン。1期のキービジュアルは前作と対になるデザインにしており、背後の大きな瞳はフレディだそう。
てっきりイヴかと思ってけど、14話見たらなるほどなあと。内容がある程度決まっていて制作されたのだと思います。
プロデューサーによると、これまでビルドシリーズの明るく楽しい路線から飽きられないようにそろそろ変えて行こうという意図がはっきりとあるようです。ホビー部門とのすり合わせもしっかりしているそうですし、ガンプラを「組む」だけでなく「遊ぶ」ことを推しているとのこと。玩具雑誌の特集とも合致する内容でした。
興味があればバンダイホビーサイトも覗いてみてください。何を推してどう遊んで欲しいのか、とてもわかりやすいですよ!アニメの内容と併せて見ていくとリライズ関連の作品・商品全体でどう展開したいのかよくわかります。{/netabare}
(2020.4.18)
Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.8
この作品の舞台設定は、ガンダムビルドダイバーズから2年後の世界となっています。
物語の設定や単語の一部に分からない点が出ると思いますが、主要登場人物は一新されているので、前作をみなくてもそれなりに話は通ると思います。
伝説のフォース、ビルドダイバーズがELダイバーを救った第2次有志連合戦から2年。
その舞台となったガンプラバトル・ネクサスオンライン(GBN)は
感覚をフィードバックしてより臨場感のあるプレイが楽しめるようにバージョンアップしていた。
しかし、さらに盛り上がりを見せるGBNとは関係なく、様々な想いでプレイするダイバー達もいる。
傭兵プレイを続けながらディメンションをひとりさまようダイバー、ヒロト。
憧れの存在を目指し、様々なパーティを渡り歩く孤高のお調子者ダイバー、カザミ。
ガンプラバトルに明け暮れ、謎めいた雰囲気を漂わせるソロダイバー、メイ。
協力プレイに興味を持ちながら、引っ込み思案でいまだそのきっかけを掴めずにいるひとりぼっちの
初心者ダイバー、パルヴィーズ。
それぞれが孤独な彼らは、ある出来事がきっかけでもうひとつの「ビルドダイバーズ」を
結成してしまうことになる。ヒロト達を待ち受けていたのは、GBNをこえる果てしない超体験だった。
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
前作を見ていないと、まず「伝説のフォース、ビルドダイバーズがELダイバーを救った第2次有志連合戦」が分からないと思います。
でも分からなくても本作を楽しむ分にはあまり問題無いかと思います。
具体的単語が分からなくても、本作は物語の中で補間してくれるので…
改めて思うのがガンダムの人気の高さです。
機動戦士ガンダムが放送されたのが1979年で、それから約40年もの間、何らかの形で紡がれているんです。
そして見るだけじゃ飽き足らず、この作品の様なガンプラを用いた実践型の作品に派生していますし…
それに今でもガンダムのプラモデルは新作がどんどん作られているようですので。
物語の方ですが、本作品でも「ビルドダイバーズ」が登場します。
ですが、2年前に結成されたフォースではなく、それぞれソロダイバーとして参加していたメンバーが偶然集まって結成された「もう一つのビルドダイバーズ」でした。
その結成のきっかけになったのが4人の前に突如現れた隠しミッションでした。
何でも既存のミッションには無い設定や展開が盛り込まれているとか…
そこでゲットできるアイテムだって超レアなアイテムかもしれません。
そんなチャンスが目の前に転がってきたら…進まないなんて選択肢はありませんよね。
でも4人の目の前に現れたのは只の隠しミッションじゃなかったんですけどね。
この辺は物語の進展に伴い明らかになっていきますが、物凄いミッションだったんです。
どう凄いか…
少年少女がガンプラで事を成し遂げるには、あまりにも重たいからです。
ミッションの真実を知った4人…正確には4人のうちの3人は躊躇します。
でも当たり前です。
だって、みんなはガンプラで遊ぶためにGBNにログインしているんです。
それなのに、遊びの範疇を遥かに凌駕していたら誰だって躊躇しますよ。
でも、これまで紡いできた時間が3人の心を揺さぶるんです。
約束をした…
笑顔や泣き顔をたくさん見た…
こうして物語は2020年4月から放送される2nd Seasonに続いていきます。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
公式HPではまだ第13話が視聴できるみたいですよ。
オープニングテーマは、スピラ・スピカさんの「リライズ」
エンディングテーマは、スダンナユズユリーさんの「MAGIC TIME」
どちらも通勤中に聴く1曲になっています。
1クール全13話の物語でした。
私はガンプラには疎くて登場する機体に殆どは分かりませんでしたが、それでもそれなりに楽しめたと思います。
これがガンプラを熟知した人なら盛り上がり方が違うんでしょうけれど…
4人にはミッションをクリアするだけじゃなく、彼らの願いや思いも叶う事を続編に期待しています。
おーいん君 さんの感想・評価
3.1
ガンダムシリーズを詳しく知っていればいるほど面白いと思います。
けれども、なんとなくで見ていてもちゃんと楽しめます。
この作品はガンプラを売るためのアニメという側面があるだけあって、作中にd手来るガンプラ達はとても魅力的でカッコイイです。
ポール星人/小っさ さんの感想・評価
3.6
記憶ではビッグバトルの後、且つ野望のルーツの前だったと思いますが・・・
当時はボトムズのOVAなのに主人公がAT乗らないと聞いてガッカリしたんですよね。まぁ私もロボット大好きなお子様趣味を引き摺ってたのでw
陰謀にはめられ、最前線にAT無しで投入された小隊の唯一の生き残りが主人公メロウリンク。100年戦争終結後、その彼が陰謀に関与した上官達を探し出し復讐していく話なんですが、次第にその陰謀の陰に軍の上層部の関与がチラついて・・・って展開でして。
見せ場は、生身の体と対ATライフルとパイルバンカー(火薬で繰り出す槍)と機転でかつての上官達の乗るATを屠る様なんで御座います。
・・・地味に思いますよね?
実際、地味ですw
ボトムズ自体が地味なのに輪をかけて地味な話なんですが、これぞボトムズという世界だから成り立つ話なんすよね。
ガンダムも本編で数機のワッパと時限爆弾でガンダム追い詰める話も有りましたし、MSイグルーでも対MSミサイル部隊の話が有りますが、メロウリンクは一人生身でメインメカのATと戦うんですよ。
コレはATが4m弱の小さなロボット兵器だからこそ、嘘くささ感じさせず殺るか殺られるかの緊張感有るんですよ。
ボムムズ好きならば皆知ってる事ですがボトムズってタイトルの意味は、兵士の底辺(ボトム)に位置づけられたAT乗り達の蔑称な訳ですが、主人公はさらにその下、対ATライフルしか持たされなかった兵士です。
その兵士の底辺が、戦後に我が世の春を謳歌する元上官達に復讐していく爽快感。
若い方でもボトムズ見た事有る方ならば、見た方がイイです。
確か、陸戦型ファッティーもこの作品が初出だった筈です。
でもね、やっぱりボトムズ本編と無縁の方は見ない方がイイかと。
ボトムズってシリーズは、一見さんお断りの料亭みたいな作品ですしね。
ガンダムだって時代の要請に合せてかわいい女の子増やしてるのに、酷いもんです。マクロス見習えって私ですら思いますがw
kakizaki さんの感想・評価
3.5
この作品は装甲騎兵ボトムズと同じ世界を共有していて、直接ではないが、かなり間接的に本編(ボトムズ)とかなり関わりのある作品にできている。
{netabare}
本軍を逃がすために囮となる無謀と言える作戦を強いられ、唯一生き残った主人公は軍法会議で敵前逃亡と言い渡され、上層部への仲間の復讐を誓い脱出したところから話が始まる。
まさかAT(ロボット)に一回も主人公が乗らないという、ロボットアニメでは考えられない展開で、何度も生身とロボットでの戦闘やまさかの決闘までしてしまう。
そして、今のアニメでは考えられない、女性の主要キャラは、ヒロインのみ、サブもいなく、一言二言しかしゃべらない脇役のみ登場する。
結局彼がやろうとしてた事は、結局凡人レベルの主人公がやれる範囲内のことであり、その後ボトムズの主役のキリコがやってくれた。
結局彼のやったことはエゴの範囲内であり、それ以上でもそれ以下でもない、普通の人間ってやっぱりこんなもんなんだよなぁと教えてくれた作品だった。
{/netabare}
takato さんの感想・評価
3.9
最低野郎αさんが紹介していたので視聴。ボトムズほどの傑作ではないが、サクッと見れる外伝な復讐ものとして面白い。ただ、この手の復讐をテーマにした作品は「ガンソード」というオールタイムベスト作品があるので、そこまでビンビンには来なかった。詳しくはαさんのレビューを是非御覧ください。ボトムズ話も素晴らしいので。それにしても、明夫さんの初期出演作品で、ヒロインがタチコマ、敵に荒牧課長がいると私としては攻殻を連想せざるをえない。