nk225 さんの感想・評価
1.8
第28回(昭和57年度)小学館漫画賞受賞。
万年ヒラのサラリーマンであるハマちゃんこと浜崎伝助は、上司の佐々木課長に教わった釣りにすっかりハマってしまい自他共に認める「釣りバカ」に。ある日ハマちゃんはひょんなことから知り合った「スーさん」という初老の男性を釣りに誘う。しかしこのスーさん、他ならぬハマちゃんが勤める会社『鈴木建設』の社長・鈴木一之助だったのである。この2人の奇妙な友情を中心に、ハマちゃんの釣りバカぶりがもたらす珍騒動(に振り回される佐々木課長ほか)を描く人気シリーズである。
映画化・テレビアニメ化もされている(両者とも若干漫画と設定などに違いがある。
サザエさん方式で物語が進められているが、鯉太郎の成長過程は描かれている。
作画担当については北見の他にも何人かの候補で検討を行っていた頃、担当編集である林洋一郎の草野球チームの対戦相手に助っ人として北見がいたことからそれも何かの縁ということから決定となった。
2002年11月から2003年9月までテレビ朝日系列(フルネット24局)にてテレビアニメが放送された(放送時間 毎週土曜19時30分 - 20時00分)。テレビ朝日と東映アニメーションの制作による実質上の前番組は2002年9月まで、ローカルセールス枠で土曜朝9時55分に放送されていた『ののちゃん』である。本作の映像化権は劇場版映画を制作する松竹がすでに押さえていたため東映アニメーション制作でありながら協力として松竹の名もクレジットされた。
北見はアニメ化をするとアニメ終了とともに原作の人気も無くなり、連載が終了となってしまうことを危惧してアニメ化には反対の立場を取ってきたが、自分も61歳となり後を気にすることがなくなったことからアニメ化を承諾した。当初はハマちゃんが最初から釣りバカである他はほぼ原作に沿っていたが、途中からハマちゃんの仕事風景よりは釣りにうつつを抜かしながらも妻と子供を大事にするハマちゃんの姿や浜崎一家の仲の良さをメインにしたオリジナルの単発ストーリーが中心となっていった。また、飼い犬・ハゼタロウの声が川津泰彦から進藤尚美に変更され、本編開始前に魚扁漢字の読みを当てさせる「おさかな漢字クイズ」が設けられた。当時放送されていた同じ東映の特撮作品『爆竜戦隊アバレンジャー』とのコラボレーションとして双方にゲスト出演したストーリーもある(アニメでは鯉太郎がアバレンジャーのファンという設定がある)。イアン・ソープ(テレビ朝日が中継を行なっている世界水泳選手権の宣伝を兼ねた出演)やアザラシのタマちゃんも登場していた。
『ボボボーボボーボボ』を放映するために放送枠を集英社が買い取ったため、2003年9月を持って終了となり、最終回と言っても普通のエピソードと変わらないものとなった。
2008年11月から大鵬薬品『ソルマック』のCMキャラクターとして約5年振りの復活を遂げた。