サスペンスで誘拐なアニメ映画ランキング 2

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早速見ていきましょう!

89.8 1 サスペンスで誘拐なアニメランキング1位
ルパン三世 カリオストロの城(アニメ映画)

1979年12月15日
★★★★★ 4.2 (1254)
8157人が棚に入れました
人口三千五百、世界一ちっぽけなカリオストロ公国の田舎道をボロ車でドライブしていたルパンと次元はクラリスという美女を助けた。彼女はカリオストロ公国・大公家に残された最後の娘で、カリオストロ伯爵は彼女を強制的に妻に迎え、公国の権力をひとり占めにしようと狙っていた。クラリスはルパンに助けられたが、再度捕えられてしまう。

声優・キャラクター
山田康雄、増山江威子、小林清志、井上真樹夫、納谷悟朗、石田太郎、島本須美
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

IT'S SHOWTIME

宮崎駿監督作品。

世界の大泥棒ルパン三世と次元大介。
モナコの国営カジノ襲撃に成功し、
大金を手に入れるもそれはゴート札と呼ばれる、
史上最も精巧な出来を誇る偽札だった。
次の標的は決まった、カリオストロ公国への潜入。
ゴート札の謎を解き明かせ。

アニメ史に残る作品である。
ワクワクして、ドキドキして、
そして切なく感動的で心躍る有名な終幕のセリフ。
大人のエンターテイメント、
今でも色褪せない傑作でしょう。

冒頭のカーチェイス、
そしてカリオストロ城からの王女誘拐。
卓越したアニメ技術で見せる躍動感。
これぞ宮崎駿演出の真骨頂、
ほんと今の技術で見たいですね。

若かりしルパンの失敗、
{netabare}傷を負って横たわる泥棒に、
差し出されたコップ一杯の水。
無垢なる少女との出逢い。{/netabare}
水の記憶、いつの日かその恩に報いる。

軽快なオープニング、
たった3行でわかるルパン三世。
追われる女と、追う黒服の男たち。

次元「どっちにつく?」
ルパン「女」
次元「だろうな」

ルパン、最高の男だ。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 69

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

宮崎駿版ルパン三世。何度でも見たくなる爽やかなエンディングです。

もう何度観たことだろう。
何度観ても名作だという思いを新たにします。
冒頭からのカーチェイスからエキサイティング。
全編を貫くスピード感は、これぞまさにアニメーションです。

ルパン三世ものの中では、異質な存在。
それもそのはず、宮崎駿脚本・監督だからです。
作画の雰囲気は、宮崎アニメそのもの。
まろやかなルパン三世となっています。

ヒロインクラリスが健気でやさしく、ルパンを思う気持ちは炎の如し。
ルパンは熱い情熱と冷静な判断力を兼ね備え、確固たる信念で行動します。
泥棒とは言え、ルパンは正統派ヒーローです。
また、次元、五右衛門、不二子、それに銭形警部もいい仕事をしています。
つまり、みんなカッコイイのです。

エンディングの銭型警部の言葉は名言ですね。
一陣の疾風が駆け抜けたような爽やか余韻に浸らせてくれます。

主題歌「炎のたからもの」は物悲しく感動的な美しい曲。
ルパンとクラリスとの邂逅・再会等の感動シーンに4回も用いられています。
その絶妙なタイミングは、何回観てもいいものです。
名作と言われる所以ですね。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 62
ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

最高に好きなルパン

<2020/11/20 追記>
また金曜ロードショー
そしてまた観てしまう 笑

<2020/7/16 初投稿>
1979年公開のアニメ映画です。
・・・超々有名作の超名作。

宮崎アニメで好きな作品を挙げると
「天空の城ラピュタ」
「風の谷のナウシカ」
そして本作「ルパン三世 カリオストロの城」
この三作はアニメ映画としては別格だと思っています。

さらに言えば数あるルパンアニメの中でもぶっちぎりで圧倒的に本作が一番好き。

初めて見たのはたぶん1980年代のテレビ。
見る前までの印象は
「カリオストロ?あれ?本家アルセーヌ・ルパンの『カリオストロ伯爵夫人』に寄せてきたのか?」
「緑ジャケルパン!絵ヅラ的にはこちらの方が好きかな」
ぐらいのものでしたが。

いざ見てみると
・・・目が釘付けになりました。
最初から最後まで。
最高に楽しく、最高にハラハラドキドキ、そして最高に感動できる作品。

ルパンの肩の力がよい感じに抜けた渋いカッコよさも。
次元の最高な相棒っぷりも
五右衛門のここぞという時の秘密兵器っぷりも
峰不二子の曲者なのに嫌みのない、いい女っぷりも
銭形警部の不器用で実直な男っぷりも
クラリスの嫋やかなにのに芯は強い宮崎ヒロインっぷりも
カリオストロ伯爵のいっそ爽やかなまでの{netabare}悪役っぷり{/netabare}も

主題歌「炎のたからもの」も、
主題歌をアレンジしたせつないBGMも
両切りのシケモクに爪楊枝刺して最後まで吸う「次元タバコ」も
スーパーチャージャー積んだフィアットのありえないまでの爆走も
銭形警部with埼玉県警のカップヌードルも
五右衛門の三度笠も
不二子のバイクやハングライダーも
カリオストロ伯爵の半熟ゆで卵の食べ方も
ジョドー率いる「影」の「カサカサカサカサ・・・」も
ミートボール入り超大盛りパスタも
城の塔の上の「あの」アクションも
あの時計塔のシーンも。

次元の「どっちにつく?(ニヤリ)」も
不二子の{netabare}「まさか。捨・て・た・の」{/netabare}も
五右衛門の{netabare}「・・・可憐だ・・・(敵陣に飛び込み)今宵の斬鉄剣は一味違うぞ!」{/netabare}も
クラリスの{netabare}「泥棒はまだ出来ないけど、きっとおぼえます」{/netabare}も
カリオストロ伯爵の{netabare}「どこまで行くのかな?クーラーリースー」{/netabare}も
銭形警部の定番「いや。奴はとんでもないもの(以下略)」も
ルパンの{netabare}「今はこれが精いっぱい」{/netabare}も{netabare}「俺みたいに薄汚れちゃいけないんだよ」{/netabare}も
園丁のおじいさんの「なんと気持ちの良い連中だろう」も

好きなところ上げたらキリがございません。

本作はテレビシリーズ「ルパン三世 1stシリーズ」「2ndシリーズ」そして映画「ルパンVS複製人間」の次に世に送り出されたルパン三世のアニメ作品。
宮崎駿氏の初監督作品。
しかも宮崎監督、半年で作り上げたとかなんとか。
・・・マジか(/・ω・)/

物語は「ルパン三世と囚われのお姫様」
そういう意味では「未来少年コナン」や「天空の城ラピュタ」と近い構図ですね。

本作を見たことがない方は是非一度ご覧ください。
アニメファンなら無論のこと、普段はアニメ見ないという方にもおすすめです!!!



ところで本作が200個目のレビューとなりました。
先日「月刊少女野崎くん」のレビュー書く際に、自分が書いたラブコメレビューを探してたら、野崎くんが199作目なのに気が付いてびっくり。
200作目はせっかくなのでまだ書いてない名作のレビューをと思い立ち、アニメ史に残る本作をとなった次第です。

あにこれ始めて約3年で全部文章付きで200作品レビューってことは、週1以上の結構なペースってことで自分でも驚いてます。
堪え性のない自分がよくここまで書いたな、と。
これもレビューを読んでくださる方がいるから。
こんな拙いレビューを読んでいただき、さらにはサンキューまでいただいたり、本当にありがとうございます。

この場を借りて深くお礼申し上げます。。

そして、これからものんびり続けていきたいと思いますのであらためてよろしくお願いします。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 58

63.7 2 サスペンスで誘拐なアニメランキング2位
メイクアガール(アニメ映画)

2025年1月31日
★★★☆☆ 2.9 (23)
48人が棚に入れました
現在より少し先の未来。天才的な頭脳を持つ科学少年・水溜明は、人々の生活をサポートするロボット・ソルトを開発、製品化することに成功するが、新たな発明がことごとく失敗し、行き詰まりを感じていた。そんなとき、友人から「カノジョを作ればパワーアップできる」という話を聞き、人造人間のカノジョ・0号を科学的に作り出す。0号は、プログラムされた感情と成長していく気持ちの狭間で揺れ動く。人と心を通わせることに不慣れな明との間に芽生えるのは恋なのか、それとも……?
ネタバレ

あと さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

序盤のゆったりしたテンポからギアを上げ想像を飛び越えていく怪作

 見終わったあとは放心して立ち上がれなくなるほどの衝撃的なラスト。これはある意味ホラーなんじゃないか。
 作品としては3DCGのレベルじゃないくらいセルルックな作りになっていて見ていて違和感なんかはほとんどないしこれだけのクオリティであんな躍動的な動きまでを3Dでできるのか…。とこちらの意味でもかなり感嘆したところではありました。また、3Dで構図を自由にできることもあってか、映像的な演出を意識したところが多くて見ていても考察のしどころが多くなかなか咀嚼しがいのあるアニメでしたね、ただこうなるなら {netabare} ~あの序盤の青春キラキラパートが結構寂しくなってしまう、必要ではあったんだけどあのキラキラパートとは遠く離れた展開になってしまった。{/netabare}
 情報量も多くあまりセリフで説明されることもないのでちゃんと読み取って理解したうえで悩んでほしい、劇場で集中してみてほしい作品。最後のエンドはハッピーエンドなのかバッドエンドなのか、果たして。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 2

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

令和のキテレツ大百科だな…。

 映画館で観て来ました。2025.02.26

 今は亡き偉大な科学者である母親の後を継いで研究に勤しんでいる主人公、立ち位置的には母親の遺したデータを解析して発明品を作っているので、キテレツ君っぽいです。

 キテレツ君は、最終回まで御先祖である奇天烈斎様が遺した古文書を読んで、再発明していることに疑問を感じていませんでしたが、本作品の主人公は一丁前にスランプに陥って悩みます。

 スランプ脱出のためには彼女を作ると良いと親友に言われ、自分のことを好きな人造彼女を作ってしまいます。

 うわ…。ヤバい臭いしかしねぇ…と、思いますが、この人造彼女の0号、キャラデザインも良く、結構可愛いので何となく応援したくなります。

 ただ、弟分だったキテレツ君のコロ助と違うのは、成長するにつれて彼女ヅラした雌ムーブをかましてくる点です。0号的には産まれた意味を果たそうとしているのですが…。

 そこから始まる悲喜劇が本作品の見所なのですが、オチはモヤッとしています。

 世界観からして勢いで誤魔化しているので、気になる人は気になって感情移入を拒まれそうです。

 他の登場人物たちも大した掘り下げは無く、主人公の幼馴染は、中々可愛い感じのツンデレですが、ここに至る背景が不明なので、単なる賑やかしですし、主人公の親友も良く分からない人物です。そもそも主人公も含めてコイツら人間なの?文明水準が不明なので、デザインヒューマンとか試験管ベイビーとか混じってそうです。

 母親の同僚の姉御っぽい研究者も、おじさん的保護者ポジの研究者も、主人公とどんな関係なのか一切劇中で描写されないので、何か不思議でフワフワした感じで物語が進んでしまいます。

 主人公の作った0号も、トンデモも無い存在の様な気がしますが、普通に高校に通っても、親友、幼馴染、先生、他の同級生他誰も気にもしません。

 私が参考にしているアニメ評論ブログを運営している笠希々さんは、本作品をSFサイコスリラーと評価していますが、そう言えなくも無いけど違う様な気もします。

 グロ描写があるとは言え、ザックリとした世界観は、藤子F不二雄先生のSF(すこし不思議)的ギャグ時空の様な気がします。コロ助も時々キレてキテレツを殺そうとしてましたしね!

 0号もコロ助も創造主に逆らったりしますが、母親の遺したメモリを解析して発明している本作品の主人公と、奇天烈斎様の古文書がネタ本のキテレツは、構造的に相似したキャラなのでは!?厳密には創造主では無いと言う…。

 どちらにしても、90分だから何とか映画として成立している様なアニメ映画でした。色々考察出来る深さがある様な、単なるスタジオの技術力をアピールするためのプロモーションの様な何とも言えない雰囲気なので、私的には、映画館で観る程では無いかなぁ位の評価てす。

投稿 : 2025/03/08
♥ : 2
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